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映画『からかい上手の高木さん』初日舞台挨拶映画『からかい上手の高木さん』公式サイト累計発行部数1,200万部を突破し、これまでにTVアニメ化、劇場版アニメ化されている山本崇一朗による人気コミックを実写映画化した、映画『からかい上手の高木さん』が5月31日に公開を迎えました。 公開当日、TOHOシネマズ 六本木にて舞台挨拶が行われ、永野芽郁さん、高橋文哉さん、江口洋介さん、白鳥玉季さん、齋藤潤さんが登壇しました。初日を迎えた喜びや撮影時の思い出、10年後のなりたい自分について語りました。そして、『からかい上手の高木さん』のタイトルにちなみ、「自分は〇〇上手」を発表! こちらのイベントの模様をレポートします。初日舞台挨拶高木さん役永野芽郁さん西片役高橋文哉さん田辺先生役江口洋介さん大関みき役白鳥玉季さん町田涼役齋藤潤さん今泉力哉監督永野さん今日はこちらにお越しくださっている皆さんと、そして全国の劇場で生中継をご覧になっている皆さん、初日から本当にありがとうございます。約一年前の撮影から、キャストとスタッフみんなで、暑い中頑張って作り上げたこの温かい作品を、こうしてお届けできることを本当に心からうれしく思います。皆さんは本作を観たんですよね? どうでしたか? 良かったですか?(会場:拍手)。良かった。うれしいです。 高橋さんこんばんは~。そして、全国の皆さん、こんばんは~。本作を観てくださりありがとうございます。ここにいるキャストの皆さん、そして、熱量あふれる素敵なスタッフの皆さんと一緒に作り上げた映画『からかい上手の高木さん』が無事公開初日を迎えました。ホッとしていると共に、早く皆さんからの感想を聞きたいと思っております。また、二度でも三度でも楽しんでもらえる作品だと思いますので、よろしくお願いします。 白鳥さん本作は、小豆島のきれいな景色に囲まれて、西片先生と高木先生のやり取りがとても愛おしく、愛らしい作品です。一度と言わず、二回、三回と観に来て、たくさん癒されてください。 齋藤さん無事に初日を迎えられて本当に良かったです。僕も、本作を試写会で観た時に、小豆島の自然あふれる中でのかわいらしい二人や、いろんな登場人物たちが輝いているのを観て、「早く皆さんに届けば良いな」と思っていました。短い時間ですが、よろしくお願いいたします。 江口さん僕は、あんまりこの原作の漫画を知りませんでした。撮影のために、小豆島に行く時に、フェリーに乗りました。そのフェリーの中に、等身大と言ったら変かもしれないですが、すごく怖い顔でジャージ姿で立っている漫画の田辺先生の絵のパネルがありました。「この役を僕がやるんだな」と思いながら、小豆島に行きました。皆さん、小豆島のムードにかなり癒されていますね。「ぽーっ」とした感じで、時間がゆっくり流れていると思います。普通の恋愛ドラマとはまたちょっと違った、…都会の恋愛ドラマとも違うのかな? 素朴というか、疲れた日常からちょっと癒されるような感じじゃなかったですか(笑)? 今日はすごく幅広い年齢層の方々がいらっしゃるということですが、こういった作品もすごく珍しいかと思います。「作品を良かった」と思ったら宣伝してください。 今泉監督今、挨拶にもありましたが、本当に恵まれたキャスト陣と一緒に本作を作れてうれしかったです。もちろん、スタッフも一緒に、キャストの皆さんにも協力してもらって本作が完成しました。キャストの皆さんもおっしゃっていましたが、小豆島の景色の中で撮れたことも、このピュアな物語を助けてくれていると思います。今、話を聞いていて、あんなにお芝居がすごく素敵なのに、齋藤くんと白鳥さんがめちゃくちゃ緊張していてかわいらしく、それを永野さんと高橋さんがお兄さんお姉さんのように見つめていて、とても良いチームワークだなと思いました。それに、江口さんには10年前を描いた作品(ドラマストリーム「からかい上手の高木さん」)にも出ていただいたり、改めてこのチームで本作が作れて本当にうれしく思います。今日は楽しんでいってください。 MC永野さんは、今回中学校の教育実習生、そして高橋さんは中学校の体育教師でしたね。生徒と向き合う役を演じてみていかがでしたか? 永野さん教育実習生なので、まだ先生らしくないというか、西片にくっついていて、ちょっと生徒のみんなよりお姉さんだけれど、先生らしくはない…みたいな状態でした。潤くんとのシーンもすごく多くて、二人で過ごす時間も多かったですね。その時に、潤くんが一生懸命お芝居のことを聞いてくれたり、「こんな時はどうしているんですか?」って、私をお姉さんとして接してくれて、すごくありがたかったです。 MC齋藤さんいかがですか? 齋藤さん質問って、出ていました? 永野さん出ていました。緊張しているの(笑)? 齋藤さんめちゃくちゃ緊張しています。 MC今、永野さんの言葉、聞こえていました? 永野さんあまり聞こえていなかったでしょう。 齋藤さんえっ。声は聞こえていました。 永野さんそりゃそうだよ~(笑)。 齋藤さん質問の内容ってことですか? MC永野さんが齋藤さんへの思いを話していたのは…。 齋藤さんあっ、届いています。 永野さん良かった良かった。 MC永野さん、齋藤さんとの共演シーンは素敵なシーンがたくさんあったと思います。印象的だったことはありますか? 永野さん堤防に町田くんが一人で座って風景を描いているところに、「西片先生ってどんな人?」って声をかけるシーンがあったんです。その時に、自分が映っていない時も私の目線の先にずっと座ってくれていました。「暑いから全然大丈夫だよ。目線は適当に作るから、日陰で休んでいて。」と声をかけたんですが、「大丈夫です!見たくなかったら見なくても良いですが、座っています!」って言ってくれたんです。見えないところでもお芝居の相手をしてくれて、素晴らしい方だなと思いました。 MC永野さんは、齋藤さんから何かもらったものがあるようですね。 永野さんそうなんです! 絵をいただきました! おうちに飾っていたのを、今日持ってきちゃいました。すごくないですか?(会場:拍手)MC高橋さん、絵を見ていかがですか? 高橋さん僕も渡すところを隣で見ていました。実は、絵を描いているところも見ていたんです。「毎日撮影の後に何時間も残っているな。潤くんは何をしているんだろう」って思っていました。後日談で、現場で先生と残りながらずっと絵を描いていたらしくて、それを聞いた時「良いな。すごいな」と思いましたね。 今泉監督事前に本読みがあった時に、永野さんは絵を描く役だから、撮影中とか終わった時に「絵を描いてプレゼントしてくれる?」みたいなことを軽く冗談で言ったんですが、本当に描いてくれました。 永野さん初めましての時が本読みだったんですが、その時に「(齋藤くんが役で)絵を描くんだし、私の似顔絵でも描いてくれる?」って、からかったんですよ。そしたらこんなに素晴らしい絵が来ちゃったもんだからびっくり仰天です! 素晴らしすぎて…。本当にありがとうございます。時間と愛情を感じました。 MC齋藤さん、この絵にはどんな思いを込めて描いたんですか? 齋藤さん本読みの時に言われてから、劇中で描く絵よりも、永野さんの絵を練習したほうが良いんじゃないかと思いました。それからずっと緊張していました。撮影が終わった後に先生に教えていただきながら、花火のシーンの絵を、僕が劇中で使っているパステルで描きました。ちゃんとお渡しできて良かったなと思います。MC永野さんはその絵を、今自宅に飾っているんですか? 永野さん自宅に飾っています。ありがとう。 齋藤さんこちらこそありがとうございます。 MC中学の体育教師になった西片を演じられた高橋さんは、生徒と向き合う役というのは、いかがでしたか? 高橋さん西片は体育教師とはいっても、先生らしくないというか、「西片」という先生のジャンルがあっても良いんじゃないかと思いました。「廊下を走るなよ」とか言っている部分は先生っぽいなと思いながら、でも、生徒は聞いていないんですよね。西片は、生徒からもからかわれたりして、年が近くて親しみやすい体育の先生だと思います。僕の学生時代を思い返して、そこに西片の愛くるしさと純粋さを入れて、もはや、自分らしい「西片」という先生のジャンルを作りましたね。MCその西片先生と共演シーンが多かったのは白鳥さんですね。高橋さんが白鳥さんと共演して思い出に残っていることはありますか? 高橋さん教室のシーンで、「ちょっとお話があって、お時間いただいてすみません」と言うシーンがあるんです。あのシーンの撮影の時に「初めまして」だったよね? 白鳥さんそうですね。 高橋さんお互いにつかめていない中で、お互いが気を遣うシーンの撮影だったのは、タイミング的に良かったなと思いました。玉季ちゃんの話の内容がちょっと重いから、なるべく撮影以外では話しかけないようにしていたんです。そしたら、あまりしゃべる機会がなかったね。 白鳥さんそうなんですよね。終わった後にもあまりしゃべれなかったなと思っていました。 高橋さん変な気遣いしちゃってごめんね。教室でクラスのみんなの中にいて、僕が教壇に立っているシーンはありましたが、意外と二人だけのシーンがあったわけじゃなかったので、もうちょっとお話がしたかったなと思いますね。じゃあ、また今度ゆっくり。MC白鳥さんはどんな思いを高橋さんとの共演シーンで考えながら演じていましたか? 白鳥さん私は、指揮をするシーンがあったので、指揮の練習をずっとしていました。さっきお話した二人のシーンの撮影の休憩中にも、練習していたんです。でも、上手くなっている気がしなくて不安になっていた時に「メトロノームの音をずっと聞いていると、その音を覚えられるから良いよ」って西片先生が教えてくださいました。撮影中も本物の先生のように生徒と関わってくださったので、「西片先生」という印象が強いです。 高橋さんありがとうございます。唯一「西片先生」って呼んでくれます。 MCでは、鑑賞直後の皆さんの前だからこそ話せるおすすめのシーンなどをうかがえますか? 永野さんじゃあ、今まで言っていなかった話で言うと、玉季ちゃんが指揮をして、みんなが歌を歌うシーンがあるじゃないですか。あのシーンのみんなの歌声がきれいすぎました。すごく練習していたんだよね? 学校の先生ってこういう気持ちで私たちの学生時代の歌を聞いてくれていたんだろうなと思って、不思議に温かい気持ちになりました。 MC生徒たちの気持ちがこもったシーンでしたよね。高橋さんはいかがでしょうか? 鑑賞直後だから言えるシーンでも構いません。 高橋さんおすすめは…。 永野さんちょっと、何もなさそうな顔をするのはやめてもらっても良いですか?(会場:笑)高橋さんだって、今までおすすめなんて聞かれてこなかったじゃないですか。 永野さんじゃあ、「イチオシ」ならどうですか? 高橋さんイチオシ…。あの海辺のイヤホン半分ごっこ。 永野さんおおー。ごっこ? 高橋さんイヤホン半分こシーン。あのシーンの撮影は、結構序盤だったじゃないですか。 永野さん初日じゃない? あ、二日目だ。 今泉監督初日の予定だったんですが、天気にめっちゃこだわっていて、初日は曇っていたので、練習だけして、二日目か三日目の晴れの日に撮り直しました。高橋さんだから、まだお互いの関係性もあまりできていない中での撮影でした。でも、(西片が)中学生時代にそれをやっていたのを、ドラマで観ていたので、「今日やるのか」と、そわそわドキドキしながら現場に行きました。でも、イヤホンを人と半分こで聞いたことがなかったので楽しかったです。 永野さんそうだったんだ? 高橋さんイヤホンを半分こにして同じ音楽を聞くって、結構ベタじゃないですか。だからこそやってこなかったんですが、「こんなにも良いものなんだ」と思いました。「西片、幸せやなー」と思っていました。 永野さんそんなにテンション上がっているとは知らなかったです。 高橋さんいやいや、隠していました。あと、そこで段差を飛び越えるというか階段を下りるところがあるんですが、監督がベタ褒めしてくれました。 今泉監督高木さんはスマートにポンっと下りるんですが、西片の絶妙なダサさというか、ドタバタしていて…あのシーンをもう一回観てください! 高橋さんもう一回観てほしい。 今泉監督オーバーじゃないけれど、「分かったよ!」って言いながらドタバタっと下りるのが素晴らしい。でも、何回かは「わかたよ」になっていたましたよね。 高橋さん「わかたよ」になっていました。 今泉監督すごく良かったです。 高橋さんすごくお褒めいただいたので、覚えています。僕自身もお気に入りのシーンです。 MC江口さん、ぜひおすすめのシーンがあればお願いします。 江口さん今、考えていたんですが、やっぱり防波堤のシーンですかね。中学生時代のドラマにも僕は出ているんですが、中学生の時のシーンも「良いシーンだな」と思っていたんです。それが本作でも再現されて…、今のBluetoothやワイヤレスイヤホンだとこれはできないからね。そういえば、昔『ラ・ブーム』(1980年公開/ソフィー・マルソーのデビュー作)という映画で、ヘッドホンを後ろからチークダンスの時に彼女にかけるっていうシーンがあるんです。(客席に向かって)知っているでしょう? すごく有名なシーンが80年代の映画にあるんですよ。あれのパクリじゃないですか?今泉監督パクリじゃないです(笑)。 江口さんそんな二人の関係性が良かったですね。 MC物語のキーワードに「10年後」というものがあります。皆さんは10年後どのようになっていたいでしょうか? 永野さん私の20代の過ごし方の目標が「何でもかんでも挑戦する」なんですよ。挑戦して、自分の中で「合う」「合わない」や、「やってみたい」「やってみたくない」などいろんなことを経験して、それを精査して、学びを得た状態で30代になったら、自分で選択していけるようにしたいと思って過ごしています。だから、10年後は、きっと自分を信じていろんな選択をしながら、今よりも楽しく、そうやって生きていてほしいと思います。その時にはまた違う自由度があるんじゃないかなと思いたい! MCなれます! 永野さんなれますよね! 叶えます。楽しみです、30代。 MC高橋さんも永野さんとは一歳違いですから、30代になっていますね。 高橋さん34歳ですね。分かりません! 永野さん分からない中で聞いているのよ。 高橋さん分からない中で聞かれているのは分かっているんですが、分からない。 永野さん願望、願望! 高橋さん生きていたい。(会場:笑) 今泉監督めっちゃ大事ですね。 高橋さん家族のみんなが生きていたら良いなと思います。 永野さん健康に過ごせたら良いなとかにしとく? 高橋さん健康に過ごせたら良いな。みんなで仲良くできていたら良いなって思うのと、仕事に関しては10年後もカメラの前にいたいなって思います。 MCでは続いて、白鳥さんは現役の中学生ですからね。 永野さんえっ、中学生なの?! ずっと高校生だと思っていた! 白鳥さんまだ中学生です。来年からは中学生…じゃなかった高校生です(笑)。 永野さんすごく大人っぽくて冷静なので、高校生かと思っていました。 MC10年後、いかがですか? 白鳥さん10年後…。今、14歳なので、24歳ですよね。キラキラした感じの、カッコ良くて美しい大人の女性にすごく憧れがあります。永野芽郁さんみたいな感じになれていたら良いなと思います。 永野さん今、無理矢理言ってくれたよね? 私の圧を感じた? 大丈夫?(会場:笑)白鳥さん横を見たら、きれいな大人の女性がいました。 高橋さんたまたまね(笑)。たまたま横を見たら10年後の理想の姿があったんだね。 MC齋藤さんは現役の高校生、16歳ですか? 齋藤さん今年で17歳になります。僕は、はっきりと言うんですが、「文哉さんみたいになりたい」と思っています。(会場:拍手)高橋さんそれって、たまたまでしょう(笑)? たまたま視界に僕が入っちゃったんでしょう? MC理由は? 高橋さんそれはたくさん聞きましょうよ。理由なんていくらあっても良いですから。 齋藤さんうまくまとめられるか、分からないんですが、文哉さんの作品をデビュー作からいろいろ観てきました。いつか一緒にお芝居がしたいって思った時に、本作のお話が来ました。僕は、文哉さんと一緒にお芝居をするシーンはなかったんですが、お風呂に誘っていただいた時に、いろんなお芝居の話とか、モチベーションの話を聞いて、もっと好きになりました。だから、「10年後」って質問になった時に「じゃあ文哉さんみたいに頑張ろう!」と思いました。 永野さんプラス、今、横を見たら理想がいたんだね(笑)。 高橋さん齋藤潤くんは、芸能界で唯一僕のことを崇拝してくれているんですよ。作品が放送されたり、公開されるたびに連絡をくれるんです。今までずっと僕は年下の立場だったので「またいつでもお話聞きたいです!」なんて言われることがあまりなかったんですよ。それって、先輩方に僕が言っていることだったので、少し前の僕を見ているようで重なる部分があります。僕大好きなんですよね。 齋藤さんにょほ~。…変な声が出ちゃった(笑)。 MC相思相愛ですね。素敵な愛情を感じました。江口さん、いかがですか? 江口さん10年後ですか…。もう、僕のことはどうでも良いですね。世界情勢が少しでも良くなってほしいとか、円安はこれ以上進むなとかですね。みんなが少しでも安心できる世の中であったら良いなって願いたいです。 MCさて、本作のタイトル『からかい上手の高木さん』にちなみ、皆さんには、ご自身は「何上手」かをフリップに書いていただきました。江口さんからお願いいたします。 江口さんライブをやります。(会場:拍手)6月11日渋谷EASTでやります。良かったら遊びに来てください!音楽をまた再開して、ライブがすごく楽しいですね。やっぱり、来てくれる人たちとのコミュニケーションがエネルギッシュなので、芝居もそうですが、ライブ感というか、生々しくやるのが好きなんですよね。そんないろんな意味をこめての「ライブ上手」としました。MCもう一度、ライブの日付をお願いいたします。 江口さん6月11日! もう良いですよ(照笑)。 永野さん「宣伝上手」でもありますね。 MCでは続いて、齋藤さん参りましょう。 齋藤さん細かいんですが、「神経衰弱上手」です。時々神経衰弱をやるんですが、勝つんです。3対1でも僕が勝ったりします。永野さんすごい! 齋藤さんだから、強いのかなって思いました。 永野さん私は、絶対無理! 相当な記憶力があるんだね。 MC何かの企画で、どこかで披露してほしいですね。 齋藤さんじゃあ、鍛えておきます。 MCじゃあ、憧れの文哉さんといつかやってみますか? 高橋さん僕、神経衰弱めっちゃ強いよ。 永野さんあら。 齋藤さん強そうです。やらせてください! 高橋さんぜひ、お手合わせ願います。 MC忖度なしの真剣勝負を見せてしてほしいですね。白鳥さんはいかがですか? 白鳥さん「インタビュー上手の白鳥さん」になりたいです。取材とかで、いつもすごく緊張しちゃって、言いたいことがいつも言えずに帰ってくるんです。だから、もっと話したいことを話せるくらいインタビュー上手になりたいなって意味を込めて「インタビュー上手」にしました。MC永野さん、今日の白鳥さんは、ここまでよくしゃべれていますよね? 永野さん本当ですよ。緊張していないかのようにおしゃべりになっていますよ。やっぱり上手になりたいっていう思いがあれば上手になると思うので、楽しみだね? 白鳥さんはい。 高橋さんすごい、この間が幸せです。 MCでは、高橋さんいきましょう。 高橋さん「何事にもハマり上手な高橋さん」です。読んで字のごとくです。ファンの皆さんや永野さんはピンときていると思うんですが、僕はすごくハマりやすいんです。ハマり上手なんです、そこらへんの人とはレベルが違うくらいハマりやすいです。MC最近は何にハマっているんですか? 高橋さん今日の「ザ・タイム」(TBS系列で放送中の朝の情報番組)でやった3大NEWスポーツを全部やろうかなと思いました。 MCあの3大NEWスポーツですか? ピックルボールも含めて? 高橋さんピックルボールから始めようかなと…。 MC「ザ・タイム」に出演された時に、高橋さんがかなりスーパープレイを連発されたんですよね。 高橋さんネットでピックルボールが買えないか調べました(笑)。そのレベルなんですよ。 MCすごい! 永野さん、間近でご覧になっていましたがいかがでしたか? 永野さんすごく上手なんですが、本当にハマりやすいのは現場でも伝わっていたので、さっきも「買っちゃだめだよ!」と言いました。 高橋さん「本当にやるかも分からないんだから!」って言われました。 永野さん「そんなに何でもかんでも買わないの!もうちょっと待ちなさい!」って言いました。 高橋さん「でも、僕やりたいんです!」。 MCじゃあ、過去にも結構買ったりされた経験がある? 高橋さん家でできる可能性があるものは買います。好きなものとか、やってみたいハマりそうなこととか、うまくなりたいものとか。 今泉監督そう言えば、ボウリングのスコアがめちゃくちゃすごいって聞いたんですが…。 高橋さん何で知っているんですか? 今泉監督最高スコアを言ったらみんな驚くと思います。 高橋さん最高スコアは264です。(会場:感嘆) 今泉監督ボウリングって、300点満点なんですよ。 永野さんすごいね! 高橋さん10連続ストライクをしました。 永野さんあれ? マイボール持っていなかった? 高橋さん持っています。 永野さんほら、ボウリングの球まで持っているんですよ。 MCこれは相当ハマりやすいですね。 高橋さん本当にハマり上手なんです。 永野さん上手! 高橋さんありがとうございます! MCちゃんと極めて、レベルが高いって言うのがすごいですね。 高橋さん極めて、誰にも負けなくなったら辞めるんです。自分の中でそういうボーダーラインがあります。 MCパドルというラケットがあるんですが、ぜひとも購入してみてください。 永野さんだめです! 高橋さん買うと永野さんに怒られるので、「ザ・タイム」さんお願いします! 事務所に送ってください!(会場:笑) MCもしくは私が買います。 高橋さん良いんですか! じゃあ、休日に一緒にやりましょう。 MCやりましょう。齋藤さんも誘いますね。 齋藤さんお願いします。 永野さんえっ、私は? MC永野さんも誘って良いんですか? 永野さん玉季ちゃんも行くよね? 白鳥さん私、運動神経が悪くて…。 高橋さんいやいや、大丈夫です。運動神経が悪くても、体格差があってもみんなで楽しめるのがピックルボールです。 白鳥さんすでにハマっていらっしゃるんですね! 高橋さん年齢も関係ないです。江口さんもどうですか? 江口さんどういうスポーツなの? 高橋さんテニスと卓球とバドミントンの融合みたいなスポーツです。 江口さん室内競技? 高橋さん室内でも、屋外でもやります。テニスコートとか、体育館でもできます。ダブルスとシングルがあります。場所も取らなくて、テニスコート1面あれば4面に使えるんです。 今泉監督高橋くんは、ピックルボールの何者(笑)。 MCではお待たせしました、永野さんお願いします。 永野さん「時短上手の永野さん」。MC時短が上手なんですか? 永野さん基本的に、どうしたら無駄な時間を使わなくて済むかっていうのを考えて過ごしています。せっかちっていうのもありますが、5分でも無駄な時間を作りたくないんです。基本何でも時短を考えています。 MC家の中での動き方や、仕事でも? 永野さんそうですね。時短とせっかちが混ざっています。家の中は間取りを把握していますが、早く角を曲がりたくて肩をぶつけたりします。 高橋さん早く曲がりたくて? 永野さんそう。デリバリーを頼む時も、家に帰ってからデリバリーを待っている時間が嫌な
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ピアノ・レッスン 4K Ultra HD Blu-ray<デジタルリマスター版>観る者の心に永遠に刻まれる、感動を超越した映像体験TBR34189D/1992年度カルチュア・パブリッシャーズ©1992 Jan Chapman Productions and CIBY 2000ピアノ・レッスン 4K Ultra HD Blu-ray<デジタルリマスター版>ご購入はこちら
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アニメ『刀剣乱舞 廻』キャラクターソングアルバム歌:三日月宗近(CV:鳥海浩輔)、山姥切国広(CV:前野智昭)、宗三左文字(CV:泰 勇気)、 不動行光(CV:阪口大助)、へし切長谷部(CV:新垣樽助)、薬研藤四郎(CV:山下誠一郎)、 江雪左文字(CV:佐藤拓也)、小夜左文字(CV:村瀬 歩)、一期一振(CV:田丸篤志)、 鯰尾藤四郎(CV:斉藤壮馬)、燭台切光忠(CV:佐藤拓也)、鶴丸国永(CV:斉藤壮馬)、 同田貫正国(CV:櫻井トオル)、大倶利伽羅(CV:古川 慎)【商品内容】◆仕 様:ジュエルケース、CD1枚組 ◆曲数:16曲【収録楽曲】1. DAYBREAK 三日月宗近(CV:鳥海浩輔)、山姥切国広(CV:前野智昭)、宗三左文字(CV:泰 勇気)、不動行光(CV:阪口大助)、へし切長谷部(CV:新垣樽助)、薬研藤四郎(CV:山下誠一郎)、江雪左文字(CV:佐藤拓也)、小夜左文字(CV:村瀬 歩)、一期一振(CV:田丸篤志)、鯰尾藤四郎(CV:斉藤壮馬)、燭台切光忠(CV:佐藤拓也)、鶴丸国永(CV:斉藤壮馬)----2. DAYBREAK 山姥切国広(CV:前野智昭) 3. DAYBREAK 不動行光(CV:阪口大助) 4. DAYBREAK へし切長谷部(CV:新垣樽助) 5. DAYBREAK 薬研藤四郎(CV:山下誠一郎) 6. DAYBREAK 小夜左文字(CV:村瀬 歩) 7. DAYBREAK 一期一振(CV:田丸篤志) 8. DAYBREAK 鯰尾藤四郎(CV:斉藤壮馬) 9. DAYBREAK 燭台切光忠(CV:佐藤拓也) 10. DAYBREAK~憂愁 arr.~ 三日月宗近(CV:鳥海浩輔) 11. DAYBREAK~憂愁 arr.~ 江雪左文字(CV:佐藤拓也) 12. DAYBREAK~叙情 arr.~ 宗三左文字(CV:泰 勇気) 13. DAYBREAK~叙情 arr.~ 鶴丸国永(CV:斉藤壮馬) 14. 望郷 へし切長谷部(CV:新垣樽助)、山姥切国広(CV:前野智昭)、鶴丸国永(CV:斉藤壮馬)、燭台 切光忠(CV:佐藤拓也)、同田貫正国(CV:櫻井トオル)、大倶利伽羅(CV:古川 慎)----15. 望郷 へし切長谷部(CV:新垣樽助)※ 16. 望郷 山姥切国広(CV:前野智昭) ※ ※トラック 15、16 は CD 収録のみとなります。配信はございません。THCA-60292/2024年東宝発売・販売元:東宝 ©2024 NITRO PLUS・EXNOA LLC/『刀剣乱舞 廻』製作委員会アニメ『刀剣乱舞 廻』キャラクターソングアルバム
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「果てしなきスカーレット」ジャパンプレミア「果てしなきスカーレット」公式サイト 日本のみならず世界中の観客を魅了し続けているアニメーション映画監督・細田守の最新作となる「果てしなきスカーレット」のテーマは、“生きる”。主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、死者の国で再び、宿敵に復讐を果たそうとする物語です。11月21日より日本公開、12月のアメリカでの先行公開を皮切りに、世界で順次公開されます。 11月5日、本作のジャパンプレミアを「時をかける少女」の舞台でもある、東京国立博物館(表慶館)で開催し、芦田愛菜さん、岡田将生さん、染谷将太さん、宮野真守さん、吉田鋼太郎さん、斉藤由貴さん、松重豊さん、細田守監督が登壇しました。これまでの細田作品と一線を画す作品だけに、登壇者のコメントにも熱がこもっていました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。 ジャパンプレミア スカーレット役 芦田愛菜さん 聖役 岡田将生さん ギルデンスターン役 染谷将太さん 墓掘り人役 宮野真守さん ヴォルティマンド役 吉田鋼太郎さん ガートルード役 斉藤由貴さん コーネリウス役 松重豊さん 細田守監督 MC・安村直樹アナウンサー(日本テレビ)皆さん、こんばんは。本日は細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」のジャパンプレミアにお越しいただき誠にありがとうございます。日本の皆さんに作品の初お披露目となります。こちらの会場は、19年前に公開された細田守監督の「時をかける少女」にも登場する、細田作品と縁のある場所です。皆さん、まずはバルコニーをご覧ください。 ■青くライトアップされていた建物が、スカーレットの髪の色であるピンク色に変わると、バルコニーに、芦田愛菜さんと岡田将生さんが登場。 MCスカーレット役の芦田愛菜さん、そして聖役の岡田将生さん、堂々のご登場です。 ■その後、スカーレットの髪の色であるピンク色に染められた会場に、登壇者の皆さんが登場しました。会場のお客さんもピンクのペンライトを手にして、プレミアに参加しました。 芦田さん寒い中、お集まりいただきありがとうございます。一生懸命声を演じたスカーレットを、どんな風に受け止めてもらえるのか、とても緊張もありつつ、楽しみです。 岡田さん寒い中、お越しいただき本当にありがとうございます。僕自身、声優は初めてで、すごいチャレンジをさせてもらったお仕事です。今日やっと日本の皆さんに観てもらえることが本当にうれしいです。 染谷さん本日は寒い中ありがとうございます。本当に素晴らしい作品ですので、皆さん今日は楽しんで帰ってください。 宮野さん今日は、(壇上を見渡して)そうそうたる皆さんと、こうして一緒に登壇できることを本当にうれしく思います。劇中では、きっと墓を掘っていると思います。(会場:笑) 皆さん、お楽しみください! 吉田さん皆さん、こんばんは。クローディアスがスカーレット暗殺を命じた刺客役です。今日はあまり話す時間がないと聞いているので、多分あんまり話をする時間がないと思うんで、ちょっと話をさせてください。実は、本作を観てから、今までずっと厳かな感動が続いています。そうした作品に出られてうれしいです。「人が人を許すこと」「人が人を殺してはいけないこと」「復讐してはいけないこと」「ましてや復讐の連鎖は許されないこと」それが絶対的なテーマです。人間にとっての普遍的なテーマであり、全く解決されていない世界で、細田監督が、そのことに真っ向から切り込んだ作品です。これを世界に発信する勇気に、心からエールを送りたいです。本当に素晴らしい作品です。皆さんもぜひご期待くださいませ。もうしゃべらなくても十分です。ありがとうございます。(会場:笑) 斉藤さん私は、出ているシーンが本当にピンポイントですので、逆に難しさを強く感じました。出来上がった作品を拝見して、「自分はこれで良かったのか?」という思いもありましたが、何よりも細田監督の作品世界に関わることができたことを、今回とても感謝いたしました。映像の素晴らしさ、美しさを全ての作品で、強く感じていました。今回は、それだけではなく、突き抜ける、立ち向かう、真っ直ぐな強さを、美しく表出されていると感じました。吉田さんが言わなかったと思うので、あえて言わせてほしいのですが、とにかく大きな画面で、拡張していく世界を体験していただきたいと、私は作品を観て強く思いました。 松重さん(吉田さんの方を見ながら)両端の“演劇じじい”と呼ばれる僕らは、お芝居で育ってきたものですから、吉田さんの言葉は非常に重く響いています。本作はアニメで、現代の作品で、しかも声でしか参加していないんですが、作品を観た時に、舞台を観た時のような、ものすごい感動と腰が抜けるような思いをしました。そんな作品を野外劇のようなこういう場所で、お披露目できるのは本当にうれしい。今日は皆さんにぜひ楽しんで帰っていただきたいと思います。 細田監督海外の映画祭などではすでに上映してきましたが、やっと日本の皆さんにも観ていただける日が来ました。日本の皆さんのために作った作品ですので、今日はとてもうれしく思っております。 MCまずは海外映画祭についてうかがいます。9月4日にワールドプレミアとして第82回ヴェネチア国際映画祭の【アウト・オブ・コンペティション部門】で上映された際には、およそ10分間にわたる鳴り止まない拍手と、スタンディングオベーションがられました。現地には、芦田さん、岡田さん、細田監督が参加されました。 芦田さんヴェネチアは、すごく美しい街で、私自身すごく憧れの街でした。そのヴェネチアという都市での映画祭では、皆さんが本当に温かく受け入れてくださったのがうれしかったです。本作を観てくださった後の皆さんの笑顔が忘れられない思い出になりました。 岡田さんヴェネチアは、一度は行ってみたい場所だったので、今回、本作を通して映画祭に参加できたことは、本当にうれしいです。芦田さんと一緒にゴンドラにも乗りましたし(笑)、たくさん良い思い出があります。ヴェネチア国際映画祭は、映画愛がすごく溢れていました。観客の皆さんと一緒に、同じ劇場の空間で「果てしなきスカーレット」を観た経験は、一生忘れられない時間だと思います。 MC細田監督は、今回のヴェネチア国際映画祭の参加により、世界三大映画祭と呼ばれるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、そしてヴェネチア国際映画祭の全てに参加されました。おめでとうございます。(会場:拍手) 細田監督映画を作る者として、ヴェネチア国際映画祭に招待されたことをとてもうれしく思いました。国際映画祭の中でも、特に芸術性の高い作品を集める映画祭だと聞いていたので、僕らの「果てしなきスカーレット」が招待されたことは本当にうれしかったです。そして、芸術を愛する人たちに、世界で初めて本作を観てもらえたことは、とても光栄なことでした。 MCシェイクスピアの代表作「ハムレット」に着想を得た本作について、海外の方々の反応はいかがでしたか。 細田監督シェイクスピアの物語は、海外では学校で習うところもあり、とても馴染み深い物語です。あるジャーナリストからは、「今回は、アクションで、復讐劇で、尚且つハムレットなので、とてもエンターテインメントなんですね」と言われました。なので、「ハムレット」が馴染みのある題材で、とてもエンターテインメントな作品だと海外の方は捉えているんだなと感じました。だから、日本ではシェイクスピア作品は、日本では格調高いイメージがあると思いますが、世界的には普遍的な物語だと受け止めてもらえたんだなと思いました。 MC監督の前作の「竜とそばかすの姫」から四年。これまでずっと夏公開でしたが、今回は冬の公開となりました。本作制作への挑戦や覚悟などお気持ちをお聞かせいただけますか? 細田監督今回は、僕らが作ってきた作品の中でも、一番スケールの大きい作品です。内容も表現も座組的にも大きな挑戦があり、挑戦尽くしの作品でした。そのために、作るのに四年半ぐらいかかってしまったんですが、根本にあるのはスカーレットという一人の女性の話です。僕の九歳の娘が、「これからこの世界で、どうやって生きていくんだろうか?」「今は頼りないけれど、だんだん力強く生きて未来を目指してほしい」という思いが根本にあって、本作を作ることができました。だから、非常に大きな作品になりましたが、スタートはとても身近なところから始まりました。 MC本作は、東宝とソニー・ピクチャーズ エンタテインメントによる配給で、世界77の国と地域での公開がすでに予定されております。芦田さん、世界の皆さんに届くことについてはどのように思われますか? 芦田さん世界のたくさんの方々に観ていただけることは、純粋にうれしいです。各国で様々な死生観があると思うので、観終わった後に「あなたはここをどう思った?」といった感じで共有したくなる作品だと思うので、世界の方の解釈やご感想をうかがってみたいと思います。 MC染谷さんは、細田作品へのご出演は本作で四度目(「おおかみこどもの雨と雪」2012年公開。田辺先生役/「バケモノの子」2015年公開。九太(青年期)役/「竜とそばかすの姫」2021年公開。カミシン役)となります。本作をご覧になった感想や細田作品の魅力をうかがえますか。 染谷さん僕も細田作品のファンですし、今回も参加できて光栄です。本作は、全ての人々が当事者であり、関係者なのではないかと思いましたし、心を打たれました。本作の続きが、この世界の未来につながっていくんだと、心から感じました。ですので、世界中の方々に観てもらいたいと思いました。 MC宮野さん、声優として細田守作品へのご出演(「バケモノの子」2015年公開。一郎彦(青年期)役/「竜とそばかすの姫」2021年公開。ひとかわむい太郎 & ぐっとこらえ丸役)が続いております。細田監督のアニメーションと本作の見どころはどこでしょうか。 宮野さん今回も参加できて光栄に思います。本当にありがとうございます。僕は、声優として数々の作品に携わらせていただき、いろいろな映像を観てきました。その中で、「まだまだ観たことのない表現があるんだ」と、本当に驚かされました。日本のアニメーションが海外で認められている中でも、技術の向上を諦めない監督の胆力は素晴らしいと思います。本当にすごかったので、先ほど監督に、「どうやって作ったんですか?」と、質問攻めにしてしまいました。その「まだ観たことのない表現」という部分は、この作品において重要なところだと感じました。ネタバレになるので、世界設定のことはお話しできませんが、映像技術により、生々しくもあり、不思議でもある世界を作り出されています。先ほど斉藤さんがおっしゃったように、この迫力は、映画館で観ないと味わえないと思いましたし、制作陣の思いがこもった作品だと思いました。細田監督の作品には、多く携わっていますが、印象的なのは家族の姿です。毎作品に描かれていて、その愛は、きっとそれぞれが持っているものだと思います。本作の愛も、普遍的なものをテーマにしているからこそ、観る人の心に訴えかけるような、「なくしちゃいけない思い」を感じ取ってもらえると思います。そんな家族愛や愛の大きさを受け止めてもらえればと思います。 MC吉田さん、改めて本作に参加されていかがでしたか? 吉田さんもう、さっきしゃべったから、もう良いかな(笑)。先ほど、松重さんから僕の名前を挙げてもらいましたが、いわゆる声優と俳優の垣根がどこにあるかは難しい。分ける必要はないと思うんですが、僕ら俳優はやっぱりどこかちょっと後ろめたさがあるんです。たくさん現場をこなしたわけでも、声優のための訓練を受けたわけでもないので、申し訳なさがありつつ収録をするわけですよ。アニメファンの方々などからの辛口のご意見が出ることもありますが、今回は頑張りましたね。まあ、僕と松重さんのことは置いといて、まず愛菜ちゃんが、言われないと“芦田愛菜”だとは分からない。これは、分かったほうが良いのか、分からないほうが良いのか…。僕としては、「これ、芦田愛菜なの?」という驚きがほしい方なのですごいと思いました。 芦田さんありがとうございます。 吉田さん岡田くんも、最初は将生だと分からない。先ほど「少し低い声でやった?」と聞いたら、「その通りです」と話していましたね。染谷(将太)も全然分からない! 「実は染谷はやっていないんじゃないか?」思うくらい、染谷くんじゃないわけですよ!(会場:笑)そして、斉藤由貴さんはすさまじいですよ。全然分からない。でも、「これは斉藤由貴さんだよ」と教えてもらったら「なるほど!」となる。そういう二つの面白さがあります。ね、斉藤さん! 斉藤さんありがとうございます! 吉田さん声をやった俳優陣、これも見どころの一つだと思います。ぜひお見逃しなきように。 MCすべてを網羅した熱いコメントをいただきました。ありがとうございます。斉藤さんは、細田守監督作品は初参加だと思います。参加してみて、または本作を観ていかがでしたか? 斉藤さん物語の素晴らしさは、皆さんが言及しているので、私は細田監督の“ものづくりへの姿勢”についての素晴らしさをお伝えしたいです。この場所でジャパンプレミアをするのは、とてもふさわしいと思いました。本作は、アニメーションの規制概念を超えた、ものすごく芸術性の高い作品だと思います。それに、監督は本作で、挑戦というか実験をされている印象を受けました。時には、日本画のようであったり、洋画のようであったり、デジタルであったり、アナログであったり…、細く繊細な線と、野太い版画を切り取ったような線を組み合わせたのは、まさに「実験」だと思いました。その表現は、大胆かつ究極まで突き詰められていて、監督は完璧を求めて、絶対に隙がないように最後まで考え抜いているのではないかと思いました。表現の仕事をする者として、この隙のない高みを目指すこと、完璧を目指すことの重要さは感じています。今回は、一ファンとしてそういった姿勢に触発されました。そして、作品には感動いたしました。すみません長くなって…、吉田さんにちょっと影響されちゃった(笑)。 吉田さん(笑)。すみません! MC松重さんは、本作をすでにご覧になったそうですね。先ほど「ハムレット」のお話も出ましたが、本作にはどのようなご感想をお持ちでしょうか。 松重さん細田さんとのお仕事は初めてでした。とにかくスタジオに入ってからは当時のお芝居の話をしていたので、僕はリラックスして臨めました。僕は、二十代の頃に蜷川幸雄の劇団(劇団「蜷川スタジオ」)に入って、最初に渡辺謙さん主役で「ハムレット」を上演しました。その時は、坪内逍遥さん訳のセリフは文語調で、小田島雄志さん訳のセリフは口語調で、役が本音で語っている時は口語調ですが、建前の時は文語調で演じる演出で、今日のような赤い雛壇の上で演じました。蜷川さんは、「シェイクスピアはその時の時代を写す鏡だ」として、1980年代当時はその時の社会を舞台上で表していました。シェイクスピアの作品は、そういう力を持っているし、そういうことで、僕らの肉体が動くことが分りました。それから五、六年後に「ハムレット」を上演した時は、翻訳家の松岡和子さんがその場で役を作りながら戯曲に向き合って、役者と一緒に作り上げました。その時の主演は真田広之さんでした。その後の渡辺謙さんと真田広之さんの活躍を考えると、芦田さんが、世界に羽ばたく姿が目に浮かぶようでうれしいです。それくらい、僕らにとって「ハムレット」という作品は大きいです。面白いのは、吉田さんと僕の演じるヴォルティマンド役とコーネリウス役が、「ハムレット」の中では本当に端役なんですよ。 吉田さんいわゆるワンシーンだもんね! 松重さん二幕一話のワンシーンしか出てこない。 吉田さんだから、オファー来た時に「なんだヴォルティマンド役か…」って思ったら…。(登壇者の皆さん:笑) そしたらね…! 松重さんそう! それは観てのお楽しみなんですが、ここまであの役を広げていただいて…。トム・ストッパードの戯曲「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(「ハムレット」の端役であるローゼンクランツとギルデンスターンを主役にして、「ハムレット」の裏側で彼らに何があったのかを描いた作品)っていう作品があるんですが、本作はその戯曲のようで、「ハムレット」から派生した現代を写す鏡として、本当に生き生きと息づいています。そこをこれから観て、立ち会っていただければと思います。長くなりましてすみません。……話が長くなったのは鋼太郎さんの影響です。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC岡田さんは、長編アニメーションの声優は初挑戦だと思います。本作に参加されていかがでしたか。 岡田さん本当に楽しかったです。初めてのことで、分からないことだらけでしたが、監督に一から教えていただきました。なので、監督と共に聖という役を作り上げたと思っております。今日も監督と一緒に取材を受けた中で、こんなにもたくさんの制作の方々がこの「果てしなきスカーレット」を作っていて、その皆さんの代表として、今ここに立っているということを、改めて考えると少し緊張します。なので、本作の素晴らしさを、皆さんに分かっていただけるように、「これからも頑張っていこう!」という感じになっています。 MC芦田さん、本作の主演として並々ならぬ思いとご準備があったかと思います。スカーレット役にはどのような思いで向き合われましたか? 芦田さん最初に、監督とお話しをした時に、「スカーレットは19歳の設定ですが、現代を生きている19歳と、中世を生きる王女としての19歳では持っている覚悟や自覚が違うだろうから、その違いが出ると良いな」というお話をいただきました。それを聞いて「どうやってやれば良いのだろう?」と、悩みながらでしたが、中世を生きた“ジャンヌ・ダルク”や、“エリザベス一世”の作品に触れて自分の中で作り上げていきました。「このシーンは体当たりじゃないとできないだろうな」というシーンもたくさんありましたが、声を吹き込むというよりは、魂を吹き込むような気持ちで向き合った作品になりました。 MC細田監督、ここまでキャストの皆さんのお話を聞いていかがですか? 細田監督収録の現場でのことなど様々なことを思い出しながら聞かせていただきました。このような皆さんと一緒に作品を作ることができて、本当に光栄だと思います。キャストの皆さんだけじゃなくて、スタッフのみんなも優秀な人ばかりで、一緒に作り上げていけたことを誇らしく思う気持ちでいっぱいです。 MC本作の中では、死者の国を旅するスカーレットの様子が描かれますが、この後作品を観るお客さんに向けて、注目のポイントとなるような気になった映像や描写はありますか。 芦田さん岡田さんがおっしゃっていましたが、先ほど絵を作る方の裏側を見せていただく機会がありました。そこで、本当にたくさんの方の思いとこだわりが詰まって、やっと一カット、ワンシーンができていくことを実感しました。なので、どこか一つというのは選びづらいのですが、死者の国って、空との境目が海みたいになっているんですね。調べてみたら、一説によると「黄泉の国は海底にある」そうなんです。監督の真意は分からないですが、そういったところに妄想が膨らむと思いますので、その海の表現にも注目したら、楽しんでいただけるかと思いました。 細田監督死者の国は、行ったことがない世界ですから、それをどのように表現するかというところでも、工夫したところがあります。スタッフと、死んだ人の国は、「行ってみたいと思えるように美しくて素敵なんじゃないか」荒野一つでも「ハッとするような魅力的な場所なんじゃないか」みたいなことを話し合いながら、みんなで作っていった感じですね。飽きさせないように、様々な舞台が出てきて楽しいと思います。 MC細田監督作品の大きな魅力の一つとして、音楽もあると思います。この場でお話しいただけることはありますか。 細田監督音楽に関しては、重要なシーンで流れます。祝祭的なシーンで流れる「祝祭の歌」は、とても華やかで、賑やかで、楽しい歌です。さまざまな形で、実はスカーレットも聖も歌うシーンがあります。そこが大きな音楽のポイントです。 MC本作は、細田守監督が、今世界に届けたい「生きる」がテーマの作品です。企画の段階で、細田監督は「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」とおっしゃっていました。最後に、スカーレットを演じた芦田さんにとって、この映画の持つ「生きる意味」をどのように捉えていらっしゃいますか。 芦田さん先日、ある物語を読んでいて、一説に「人生の意味より、人生そのものを愛せ」という会話がありました。これは、まさに私が本作を観て思ったことだと思いました。スカーレットは、自分で自分を傷つけ、「こうあらなければいけない」と縛られて生きた女の子ですが、死者の国での旅や、聖との出会いを通じて、自分の人生を愛せるように、自分自身を愛せるようになっていく作品だと思います。人生の愛を見つけられた時、自分の人生を使ってどう生きていきたいかという、生きる意味が見出せるのではないかと感じました。意味を持って生きなきゃいけないのではなく、「生きること自体に意味があって、生きることは愛することなのではないか」と感じます。この作品を観てくださった皆さんも、たくさんの解釈があると思います。ぜひ、映画館の中で、「生きること、愛することってどんなことだろう?」と、スカーレットの生きる世界に思いを馳せながら、一緒に考えていただけたらうれしいです。(会場:拍手)
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映画『8番出口』完全攻略舞台挨拶「8番出口」公式サイト 映画『8番出口』がついに興行収入50億円を突破! 11月9日に東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて「完全攻略舞台挨拶」と銘打っての舞台挨拶が開催されました。 当日は、二宮和也さん、河内大和さん、川村元気監督が登壇し、撮影時の裏話などを交えつつ、撮影の再現も行ないました。こちらのイベントの模様をレポートいたします! 完全攻略舞台挨拶 迷う男役 二宮和也さん 歩く男役 河内大和さん 川村元気監督 二宮さん本日もお越しいただきましてありがとうございます。そして、全国の皆さんも、ありがとうございます。今日はもう、全部しゃべっても良いという勢いで、いろいろなことをお話したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 河内さんいや、今日もこんなにたくさんのお客さんがいらっしゃるとは思っていなかったので、少しびっくりしています。何回も何回も観てくださっている方もいらっしゃるとのことで…。全国の皆さんもよろしくお願いします。 川村監督本日はどうもありがとうございます。ちなみに、この中で8回以上観た方って、いらっしゃいますかね。(会場から手が挙がる)…結構いらっしゃる。信じられない(笑)。今日は本当に全部しゃべっても良いということなので、裏話も含めて話していければと思います。よろしくお願いします。 MC二宮さん、河内さん、まずは今日の衣装についてお聞かせください。 二宮さんこれは、作中で着ていた衣装ですね。 MC撮影が去年の11月なので、着るのは1年ぶりくらいですね。 二宮さん僕はそうですね。ただ、河内さんはずっと着ていますよね。 河内さんはい。ただ今日の衣装は撮影の時のものとは少し素材が違います。 MC監督も含めて、衣装に関するこだわりを教えていただけますか? 川村監督今日は、現場で着ていた衣装を着て来いってことだったので…。 MC(監督の衣装は)ちょっと分かりづらいかもしれません…。 二宮さん“監督役”として来ているので(笑)。 MCなるほど! だからヘッドフォンなども…。 川村監督でも、割と現場ではこんな感じでした。 河内さん監督は、必ず黄色のものを何か入れていました。 川村監督二宮くんの衣装のこだわりは、このパーカーが少し紫っぽいのですが、黄色と紫は補色(色相環で正反対に位置する色の組み合わせで、メリハリのある印象を与える)なので、一番きれいな色の組み合わせなんです。(黄色い)看板は、もう一人の俳優だと思っているので、靴も紫にして、この二つを補色にしたのは少し狙いがありました。あと、ジャケットも最初はただのグレーだったんですが、スタイリストの伊賀大介さんに、ファスナーを付けてもらいました。 MCもともとはなかったんですか? 川村監督ちょっとキラキラするファスナーにしてもらって、最後の電車の窓で通過するライトが、ここに反射するように、わざわざつけてもらいました。 河内さん知らなかった。 二宮さんわざわざ付けたんですよ! MC二宮さんもいろんな提案を? 二宮さん役名がないので、あまり目立つようなものとか、象徴的なものはない方がいいねっていう話はしました。ただ、ずっと一人で出ている人があまり地味すぎるのも…というのもありまして…。 MC靴にもこだわったそうですね? 川村監督靴のオーディションをしました。二宮くんの靴は、いろんな音を試したし、途中で「キュッ」って鳴る靴を選びました。河内さんの靴は、無言で歩いている時の革靴と、人間になってお芝居をする時では、違う革靴です。そこに、音響さんが後から靴音を付けているんです。あとは、河内さんはシャツの下に、実は肉襦袢を着ています。普段はもっと痩せているんですよ。 二宮さんスリムなんです。 河内さんお腹もお尻も入っているし、太ももにも入っています。 二宮さんパツパツにしたかったんですか? 川村監督河内さんが、“おじさん”というには、シュッとし過ぎていたんですよね。それで、お腹やお尻がプリッとするように入れています。 二宮さん暑い暑いって言っていたもんなぁ…。 川村監督何もしていない二人に見えて、実は細かい部分でいろいろしています。 河内さん最初の肉襦袢合わせの時に着たのが、すごく筋肉マッチョなムキムキおじさんだったのはおもしろかったです(笑)。 MCそのかばんも、本物ですか? 河内さん本物です。 MC中には何が…。 河内さん秘密(笑)。 川村監督台本を入れていましたよね? 河内さん入れていました。 MC河内さんは、この衣装の時はしゃべってはいけないとか…。 河内さんそうです。この衣装でしゃべっているのは初めてですね。 二宮さんSNSですらしゃべっていないですもんね。 MCさて、映画『8番出口』は、昨日11月8日までで、なんと興行収入50.7億円を突破しました。正真正銘の異変級大ヒットになっております。正直に言ってください。こんなにヒットするとは思っていなかったですよね、二宮さん。 二宮さん思っていなかった。もちろん面白いものができたとは思っていたし、たくさんの方に観てもらいたいと思っていました。でも、50億みたいな明確な数字はなかったですよね。だから、それを聞いてびっくりしています。 MC初日舞台挨拶では「これが失敗したら、東宝出禁になるかもしれない」と言っていましたよね。 二宮さん言っていたね(笑)。「宣伝部がおかしくて…」みたいなことを言っていましたね。 MC「8」にこだわっている宣伝部が、今日もわざわざ(生中継の映画館の数を)88館に限定しているわけですから…。 二宮さん初週の興行が9億だったのを悔しがっていたとか…。 MC「8億突破!何で9億いっちゃうんだ…」って言っていましたから。 川村監督8.8億をめざそうとか、冗談半分で言っていましたよね。 二宮さん冗談で言っていたのに、こんな形になっちゃうのは驚きですよね。 MC二宮さんと監督も「良い作品を作ろう」という気持ちであって、別に「ヒット作を作ろうぜ!」じゃなかったと…。 川村監督もちろんヒットしたらうれしいなと思っていましたが、だいぶ変な作品じゃないですか(笑)。だから、8回も観た人はさらに変なお客さんだと思っています。 二宮さんすごいですよ。 川村監督まあ、こういう作品も日本映画の中にあっても良いんじゃないかっていうので集まったチームだったので…。やっぱり日本の観客って少し変わったものが好きなんだなと思いました。 MC二宮さんはどのあたりで「これヒットしていくんじゃないか?」と感じましたか? 二宮さんやっぱり河内大和が売れてきたっていう…。これね、もう売れました。 河内さんちょっとずつ…はい。本当に『8番出口』のおかげで、ちょっとずつですよ…。これからも、頑張ります。 川村監督CMとかドラマのオファーがいっぱい来ているって、裏で自慢をされました。 河内さんありがとうございます(笑)。 二宮さんでも、本当にこの作品がなければ、僕も呼ばれないようなところに呼ばれるようになりましたからね。“『8番出口』の人”って言われることは多くなりましたよね? 河内さん僕はもう『8番出口』の象徴ですからね(笑)。 MC河内さんは外を歩いていると声をかけられるとおっしゃっていました。 河内さんだいぶ多くなりましたね。帽子をかぶっていると、そこまででもないですが、帽子を脱いだ瞬間に「あぁ…!」ってなります。 二宮さんそりゃそうですよね。 河内さんあのおじさんが街中にいると思わないですもんね。 MC改めて、本作のヒットを受けて、周りからの反応や反響はありましたか? 川村監督そうですね。僕はやっぱり海外の人に思ったよりも受けていると思いました。今、韓国ですごい大ヒットをしていて、韓国の友だちからいろいろな写真とか送られてきます。そういえば、河内さんは韓国に一人で行って「無言キャンペーン」をして帰ってきたとか。 二宮さんあれは、本当にすごい 。 MCキャンペーンなのにしゃべらずに帰って来るという…。 河内さん舞台挨拶でもしゃべらなかったです。 MCアンニョンハセヨとか言わない? 河内さん言わないです。無言です。 MCカムサハムニダも…。 河内さん言わないです。 MCそれで成立してしまう? 河内さん成立してしまいましたね。 二宮さんキャラクターとして行っていますからね 。 MC二宮さんは、映画館で観たりとかは? 二宮さん僕は行きました、映画館 。(河内さんに)行きました? 河内さん僕も行きましたよ 。 二宮さんやっぱり映画館で観るべき作品なんだなっていうのは、すごく痛感しましたね。確認の際に端末で本作を観ましたが、やっぱり映画館のスクリーンで観るべき作品だなと思いました。「映画館で観るべきだ」っていうワードはすごくたくさんいただいた印象があります 。 MC河内さんは映画館に行かれてどうでしたか? 河内さん僕は、6歳の息子と一緒に行ったんですが、息子は「8番出口」を全部知っていて、僕が出ているのも知っているから、ずっと笑っていましたね。ホラーなのに。二宮さんが振り返って僕が笑っているところでも、ゲラゲラ笑っていました。 MC韓国でも大ヒットという話が出ましたが、世界でも話題を呼んでいます。カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭で上映され、シッチェス・カタロニア国際映画祭では中田ヤスタカさん、網守将平さんが最優秀音楽賞を受賞しました。世界で通用するコンテンツということですね。 川村監督原作のゲームのアイディアや、ビジュアルがめちゃくちゃ面白かったし、日本の変わったホラー、スリラーへの期待というのも合わせて盛り上がっています。本作をご覧いただくと、ギョッとする部分やどんでん返しがあるので、そこも含めて楽しんでいただいています。今後、中国とアメリカでも上映されるので反応が楽しみです。 MC河内さんはまた歩くんですね? 河内さん歩かせていただきます(笑)。 MC二宮さんは、海外に行かれていかがでしたか? 二宮さん違いがあるわけじゃないのですが、自分たちが作ったものを、違う国の人たちも同じように楽しんでもらえるのは、映画というコンテンツには、言語がぶっ飛ばされる瞬間があるのだな、ということを感じましたね。 MC釜山では「アクターズハウス」というスーパースターだけが選ばれる舞台に立ちました。 二宮さんあの“スーパースターのみ”がね(笑)。 MCいかがでしたか? 二宮さんすごく真面目な場でした(笑)。 MC行く前はちょっとお茶らけたこともおっしゃっていましたが…。 二宮さんそんな場じゃなかった(苦笑)。ちゃんとした場でした。いろいろな過去の作品が出てきたし、いろいろなことを聞かれました。もう何か怖かったです。『8番出口』のエピソードを何個か用意して行ったんですが、そんなもんじゃ済まされなかったです。ちょっとした話題で済むような場ではなかったです。 MC河内さんも海外の反応はいかがでしたか? 河内さんポーランドやイギリスの方からも「すごく盛り上がっている」と連絡が来ましたし、台湾もね。それは肌で感じました。韓国では、二宮さんのビジュアルが大都会の交差点にドーンと出ていました。何メートルあるのか分からないくらい大きいのが…。それくらい、めちゃくちゃ盛り上がっていました。 川村監督リメイクのオファーがたくさん来ていて、もう10以上来ています。 二宮さんええ! すごい…。 川村監督アメリカやアジアの国からも来ています。ただ、「どうやるの…?」みたいな。おじさんはどうなるんだろう? 河内さん世界各国のおじさんが…(笑)。 川村監督もしくは、どの国の作品にも河内大和が出てくるのも面白いかも…。 河内さん(笑)。マジっすか…。 二宮さんそれはそれで面白いですよね。 河内さん面白いかもしれないけれど、僕は大変(苦笑)! 二宮さんでも、僕らは面白いですよ。 川村監督びっくりするくらい具体的なオファーが来ています。地下鉄は世界中、ニューヨークでもパリでもロンドンでも上海でもありますからね。 二宮さんへぇ、すごい! MC皆さん、後ろを振り返ってください。まさに撮影したセットの部分ですね。 二宮さんここがメイン通りですね。 MC今日は、「完全攻略舞台挨拶」なので、ここで撮られたシーンなどについても、こんな風に撮っていたなどといった話をうかがいたいのですが…。 川村監督せっかくコスプレしているから、撮影の再現をやってみましょうか? 二宮さん(河内さんに向かって)コスプレですもんね 、本当にね 。 河内さんいや、あなたもコスプレです(笑)。 MC(ポスターを見る二宮さんに)ポスターの順番とかもう完全に覚えているわけですよね? 二宮さんあ 、僕はその場で見て言っているだけなんで…(笑) 。 河内さん二宮さんはセリフを覚えていないです 。見たものを言っているだけなんです。 二宮さん河内さんが向こうの角にいて、僕がこっちにいて、僕が三歩目でしたっけ? 川村監督二宮さんが入って三歩目で、角から河内さんが出てくるっていうルールが決まっていたんです。 二宮さんだから、僕が出てきて三歩目になると…。 河内さん出てきて、僕はここのタイルの何個目で曲がる…。 二宮さん(歩きながら)その時に、出口8、歯医者、エッシャー、司法書士、ここで…。 二宮さん&河内さんおじさん…。 河内さんここで、「おじさん」ってなるように、僕は速度を合わせて歩きます。 二宮さん毎回少しずつ、歩くスピードを河内さんが、僕のお芝居に合わせて変えてくれているんですよね。 MC二宮さんがまたその場で自由演技するから。 河内さんそうそうそう(笑) 二宮さん(二宮さんと河内さんが元の位置に戻りながら)僕はもう毎回楽しいんです(笑)。(今度は少し早く二宮さんが歩くので、河内さんは合わせて早く歩きながら)…歯医者、エッシャー、司法書士… 河内さん二宮さんが早くなったら早く歩かないといけない…。 二宮さん…歯医者、エッシャー、司法書士、おじさん(この時に二人がすれ違う)…。 河内さん(二人がすれ違うと、河内さんがゆっくり歩く)で、ここからゆっくり歩く。 二宮さん異変がない時はスルーするじゃないですか。その時は、河内さんは(壁にある)このドアから出ていって猛ダッシュです。 河内さんこのドアが開くようになっていて、そこを抜けて自転車に乗って移動します。 二宮さんそもそもメイン通路のセットが二個あるんですよね? 川村監督そうです。通り過ぎて抜けたら、チャリが待機していて、全速力で次のセットの定位置に戻って、息を整えて、あたかもループしているかのように普通に出てくるんです。 河内さんだから、僕はすれ違った瞬間に急いでドアから出て…。(自転車に乗って移動するジェスチャーをしながら) 二宮さんだから、後ろでガタガタガタガタ…ってなっている中、僕は振り向いて「いない」とか、やったりしながら…次のセットに向かうんです。で、続けて、歯医者、エッシャー、司法書士、おじさん…って。だから、(カットを割らずに続けて)最大3回撮れるんですよね。 川村監督3ループまでは撮れるんですよね。 MC言うのは簡単ですけれど、おじさんは超大変ですよね。 河内さん大変ですよ。 二宮さん異変があって戻ると、そこでずっとおじさんは携帯をいじっているんですよね。 川村監督撮影の最初の頃は、ダッシュしてもらっていたんです。 河内さん最初は自転車がなかったので、ものすごいスピードで走っていました(笑)。本当にダッシュしないと間に合わないんだもん。二宮さん早いから…。 川村監督最初、二宮くんが容赦なくて、あまり間をためずに行くから、河内さんが間に合わないんですよ。角を曲がって出て来た時にすごく息が切れているから「NGだ」って(笑)。 二宮さん少し顔が赤いなみたいな。 MCなぜかと言うと、無理なことをさせているからですよ。(登壇者の皆さん:笑) 川村監督それで途中から自転車が導入されました。 二宮さん自転車は革命でしたよね? 河内さん革命でした(笑)。もう自転車様々です。 MC追い抜いて 振り返ると、おじさんがニヤッと笑っているっていうあのシーンは、観ている側もビビりますが、撮影はどのように…? 川村監督結局、(物理的に)二宮さんの後ろをカメラがついていっているんですね 。 二宮さん確かこのシーンでは、あんまり確認していないんですよ。で、すれ違ったら、そこで足が止まるんです。 川村監督二宮さんの後ろにカメラがいるので、河内さんがうまくカメラを避けてくれるんです。 二宮さん河内さんがカメラの後ろをついてくるんです。 河内さんそのままカメラの後ろについて行って…。 二宮さん(カメラがすっと抜けると)こうなった時に…。(河内さんが笑顔で立っているのを見て爆笑する二宮さん)…その後に、僕が驚いて、行くんだよね。(川村監督は二宮さんの後ろを追いかけるように撮影をする) 川村監督だから、裏で結構ジタバタしている作品です。 二宮さんめちゃくちゃジタバタしていますよ。 川村監督あとは、「距離をもう少し近くで」という時に、河内さんは小走りで…。(瞬間的に近づく) 河内さん三回くらい振り返るシーンがありますよね。振り返る度に近づいてくるような…。だから、「進む」→「止まる」→「笑う」→「進む」→「(距離を詰めて)止まる」→「笑う」という感じで…。 MCだるまさんが転んだシステムなんですか? 河内さんそうそうそう! 二宮さんだって「ワンカットで撮る」って言うんだもん 。 川村監督カットを割っちゃうとつまんないんです。 MCリアルタイムで本当にゲームみたいにずっと繋がっていないといけないと…。 川村監督そうです。なので、次に本作を観る時に、その三回振り返るシーンを観る時は、河内さんの顔を見てもらうと、顔がすごくピクピクしています。 河内さん僕の顔の筋肉にも限界がありますからね(苦笑)。 二宮さんそれこそ、僕の後ろ――皆さんと僕が同方向を見ている時は、僕の後ろには看板とかを持ったスタッフがめちゃくちゃいますからね。 川村監督二宮くんが引き返したら看板が替わっているのは、スタッフが、二宮くんが戻ってくるまでに看板を飾り替えているだけなんですよ。で、戻ってきた時に、あたかも最初からそうなっていた風に撮っているだけなんで、CG でも何でもないという…。 二宮さんあの出口のご案内がついている通路のところの上に「非常口」のマークがあるんですが、あの絵も逆転するんですよ 。 川村監督(セットの転換)スピードを上げるために、クルって回すと逆側になるように美術さんに作ってもらいました。あとは、コインロッカーを移動して…。 河内さん(会場の皆さんに向かって)コインロッカーも移動しているんですよ。 二宮さんすごくない!? コインロッカーも移動させて、あたかも入口のように見せているんです。 川村監督全部、人力です。あの「少し気持ち悪い感じ」は、おそらくCGじゃなくて、実際に人でやっていることの気持ち悪さが出たんじゃないかなと思っています。 二宮さん現場はアナログなんですよ。「危ない危ない!」っていうスタッフの声も聞こえるから(苦笑)。でも、それを整音して、ちゃんと物語にすると、CGも使ってないし、カットも割ってないから妙に見えるんですね。 川村監督コインロッカーが倒れそうになって大きな音が出ても、二宮さんは普通に芝居をしていて…。 二宮さんそういえば、河内さんが止まったり動いたりする段取りはしても、実際の撮影現場は、元気さんですら見ていないくらい、人が入れなかったんです。 MCじゃあ、撮影してからモニターを見ながら「これはいい」とか…。 二宮さん「間に合っている」「間に合っていない」とかね。…この作品はタイミングが“妙”だったんで…。 MC河内さんも、自由に演技をのびのびやっている人に合わせなきゃいけないから大変だったのでは? 河内さんでも、毎回違うから楽しかったですよ。本当に微妙に変えなきゃいけなくて、さっきと同じかなと思って(ゆっくりと歩く)歩いていたら、速い速い速い(河内さんも歩くスピードが速くする)ってなるんですが、それを視界の端で確認しながらやっていました。あと、二宮さんの顔を撮るようにあっちから撮影して来る場合、カメラの位置が、僕の通路なんですよ(苦笑)。だから、カメラを避けて歩かなきゃいけなくて。 二宮さん……おじさん(すれ違いながら指差し確認)。だから、やってみないと分かんないんですよね。やってみて、タイムアタックをしてみたら「このドアが開いたらうれしいな」みたいなことが分かったんですもんね? MC最初は開いていなかったんですか? 二宮さんその後の異変で開くドアなので、そのドアが開くことが分かったんですよね。そういうことを結構やりましたよね。 MC他にも、こんなことがあったというのはありますか? 二宮さんあぁ、でもなぁ…。いや、僕が「すごいな」と思ったことなんだけれど、あまり言わない方が良いかなって思っちゃったんだよね。 川村監督えー、どこだろう。 二宮さん(マイクを外して)オープニング…。 川村監督別に良いんじゃないですか(笑)? 二宮さんじゃあ、監督から説明してください。河内さんも分かっていないと思うよ。 川村監督まず、オープニングの電車の中って、洋服が全員グレーなんですよ。赤とか黄色の人はいないんです。二宮さんもその中の“一人”として描いています。だから、リアルに見えて、実はアンリアルな世界なんです。最初は、東京メトロさんの新木場にある操練所に地下鉄を引き込んでもらって、そこで撮影したんです。二宮くんが電車を降りる瞬間、ヒカキンが現れるまで…。 MC「ヒカキンどこにいるか問題」もありましたね。 川村監督その、ヒカキンが現れるまでの間に、東新宿駅に変わっているんです。 河内さんそうなの? 川村監督カメラマンの今村くんの技術がすごくて、人力で電車の中でのパン(カメラを固定した状態で横に動かすこと)のスピードと、東新宿に停めた電車の中でのパンのスピードを完璧に合わせてくれたんです。 二宮さんあれはすごいですよね。 川村監督だから、最初は新木場から東新宿駅に移動して、階段を登って、スマホがぶつかって落ちるんですが、スマホが落ちていく間に代々木公園駅になっています。 河内さんあそこで…? そうなんだ!「どうやっているんだろう?」って思っていた! 川村監督スマホが落ちていく間に、代々木公園駅に変わるわけです。 二宮さんこれ、怖くないですか…(笑)?ちなみに、最後に8番出口に下っていくところも代々木なんですが、あの場所は、僕がずっと通っていたところです。NHKから自宅に帰る時にいつも使っていた道でした(笑)。 川村監督懐かしい? 二宮さん懐かしいなと思っていました。でも、撮影に本物を使わせてくれるっていうのは、なかなかないですよね? 川村監督やっぱり、こうやって本物から始まっているんで、あの通路にワンカットでいくほうが、「実際にありそうだな」っていう、ちょっとした怖さがありますよね。代々木公園の階段を上っていったら8番出口の通路に繋がっているという。 MC最後に二宮さんからメッセージをお願いします。 二宮さん公開して70日を超える日数で、こうやってイベントが開けるというのは、本当に観に来てくださった皆さんのおかげだと思います。ありがとうございます。全国の皆さんにも観ていただかないと、中継を繋げることはできなかったと思います。僕らも「こんなことになるとは思ってもいなかった」としか言えませんが、皆さんに楽しんでもらえた反応や、本作が世界中で観てもらえていることとか、本当にうれしいことばかりです。これから先、皆さんが、映画館に足を運んだ時に「あれ?河内大和が出ているじゃん!」「ゲンキ・カワムラが新作撮っているじゃん!」「小松菜奈ちゃん出ているんだ!」とか、紐づけていってもらえたら、また新しい世界に出会っていけると思います。僕も頑張りますが、そういう一助になれたら良いなと思っています。皆さんとの出会いが、この『8番出口』だったことに本当に感謝しています。またどこかで、違う形で出会っ
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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ヴィジュアル・ディクショナリー発売のお知らせ『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開を記念し、12月16日(金)より上映劇場にて《ヴィジュアル・ディクショナリー》を発売致します。 今回発売する『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ヴィジュアル・ディクショナリーは、「スター・ウォーズ」シリーズ、マーベル作品でも大好評を博した、イギリスDK社発行の“見る辞典”、 ジェームズ・キャメロン監修による「AVATAR:THE WAY OF WATER THEVISUAL DICTIONARY」を全68頁の見開きサイズにリサイズした日本語翻訳版です。 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に登場するキャラクター、クリーチャー、ビークル、プロップ、メカなど本編では説明されないディティールまで、あますところなく網羅。この1冊で『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で描かれる世界の全てがわかります!商品名:『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ヴィジュアル・ディクショナリー 価 格:1,650円(税込) / 68ページ発売日:2022年12月16日(金) 東宝株式会社映像事業部 ©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved. -
「ラーゲリより愛を込めて」大ヒット御礼舞台挨拶「ラーゲリより愛を込めて」公式サイト二宮和也さんが主演を務め、第二次世界大戦終了後にシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で不当に抑留されながらも、過酷な状況下において生きることへの希望を捨てなかった男・山本幡男の半生を描く映画「ラーゲリより愛を込めて」。 大ヒットスタートを記録した本作の大ヒット御礼舞台挨拶が12月21日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、二宮さんをはじめ、松坂桃李さん、中島健人さん、桐谷健太さん、大森元貴さん(Mrs. GREEN APPLE)が登壇しました。ステージでは、大森さんが主題歌「Soranji」をアコースティックギターの弾き語りで生披露し、会場を感動の渦に巻き込みました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします!大ヒット御礼舞台挨拶山本幡男役二宮和也さん松田研三役松坂桃李さん新谷健雄役中島健人さん(Sexy Zone)相沢光男役桐谷健太さん■キャスト陣が、会場の中央通路にズラリと集結し、大きな拍手が湧き起こる中、通路を歩いてステージに上がりました。 二宮さん本日は「ラーゲリより愛を込めて」を選んでいただき、ありがとうございます。皆さんはまだ本作を観る前だと聞いています。なるべく興味深くなるようなお話ができればと思っていますので、よろしくお願いいたします。 松坂さん皆さんこんばんは。(中継カメラに向かって)全国の皆さんもこんばんは。マスコミの皆さんもありがとうございます。たくさんの方に観ていただいているということで、本当に嬉しいです! これから先もまだまだ多くの方に観ていただきたいので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。 中島さん本作の大ヒット、とても嬉しいです。そして、このような超大作に参加できたことも、一人の俳優としてすごく嬉しいことだと思っています。普段の自分とはかけ離れている役を演じたので、 “出演していることに気づかれない役”という印象があります。それくらい、個人的には存在感を消すことができたと思っています。ぜひとも多くの方に「ラーゲリより愛を込めて」を楽しんでいただきたいと思います。 桐谷さん健人、出ていたよね? 中島さん出ていたでしょ!(登壇者の皆さん:笑) 桐谷さん全国の皆さん、ありがとうございます。本当に嬉しいです。今日は楽しんで帰ってください。 MC大ヒット、おめでとうございます。 登壇者の皆さんありがとうございます! MC公開されて二週間弱、全国的に幅広い世代の方にご覧いただいているようです。さらにアンケート調査では満足度が96.8%と、 非常に高い数値を記録しています。「泣いた」という感想はもちろん、「苦しくても辛くても頑張ろうと思った」など前向きに一歩を踏み出す感想が数多く寄せられています。出演者の皆さんのもとにも、反響が届いていますか? 二宮さんいろいろなお声をいただきました。「嬉しいな」と思うものもあれば「なるほどな」と思うものもあります。共通している感想は、「人間とは」ということだと思っています。皆さんには「絆」「想い」「愛」などが伝わっているのではないかと思っています。だから、観てほしいと思っていたことが、きちんとお客さんに感じていただけている印象です。松坂さん僕もいろいろな声をいただいています。その中でも「苦しい」「重い」ということより、僕らが劇中で見せた笑顔など、そういった描写がすごく印象に残っているようで「観た後に上を向いて劇場を出られる」という感想も見ました。そこに繋がっているのは嬉しいなと思います。 MC松坂さんも、公開前にそういった感想をお話していました。 松坂さん言っていました! それを推していこうかなと思っていました(笑)。 二宮さん本当にそうだもんね。 中島さん年代を問わず、たくさんの方が観に来られているという話を聞いています。ご高齢の方が、本作を観て涙している姿を見たという方もいました。歴史的事実を改めて思い出して涙していらっしゃる方もいると思うんですが、最終的に“悲しみから微笑みに開花していく”作品でもあります。だから、自分の人生の中でも「そんな瞬間に立ち会いたい」「こういう感覚になりたい」と思えるところが、「ラーゲリより愛を込めて」の良いポイントなんじゃないかと思っています。それが幅広い年代層の方に愛される理由だと思っています。桐谷さん僕の元にも、たくさんの人から「観たよ」「本当に素晴らしかった」という感想が届いています。本作の一つの魅力としては、どの立場の人も感情移入できることです。お父さん、娘という立場としても、お母さんもそうだし、観る人が誰かに感情移入ができるようになっている点も、良いところかなと思っています。 MC撮影は約一年前に行われました。大変な撮影だったというお話も伺っています。皆さんにとって辛い状況を乗り越えるための原動力となったのは、どのようなものでしょうか。 二宮さん「本作を公開して皆さんに観ていただく」ということが、原動力だったんじゃないかと思います。もし、公開されないとなったら、「我々は一体何をやっているんだ」ということになりますから。(登壇者の皆さん:笑) 観ていただくために、「こういう事実をこれからも忘れないで、受け止めていこう」という思いで、僕らも走り出しました。それが原動力だったんじゃないかと思います。 松坂さん「皆さんに観ていただくため」というのももちろんそうなんですが、ストーブの前に集まって、みんなで歓談できることが原動力になりましたね。 二宮さんずっとストーブの前にいたもんね! 松坂さんずっといました。 二宮さんみんなと一緒にいたかったってことなのかな。 松坂さんそうなんですよ。そうすると、寂しさを紛らわせることができるので、それが力になりました。 MC皆さんは、ストーブの前で会話をすることが多かったのですか? 二宮さん多かったよね。 桐谷さんよくしゃべっていましたね。 中島さん缶コーヒーを飲んだりしましたよね。 松坂さんありましたね。 桐谷さん(中島さんを見つめる)。 中島さん(自分も本作に)出ていたよ! 今日はアプローチがすごいな。あの人、僕のこと好きだな。 桐谷さん(好きとか)言うな! みんなの前でそんなこと言うな。(中島さんと桐谷さんの仲の良い様子に、登壇者の皆さん:笑) MC中島さんの原動力となったのは、何ですか? 中島さんロケ地の近くで売っていた、爆弾おにぎりです。すごくおいしかったんです!桐谷さん新幹線で食べてたよね。 中島さん食べてました! 桐谷さんボーリング玉みたいな(大きさのおにぎり)…。 松坂さんあった! 桐谷さん具材が五種類くらいあるんだよね。 中島さんそうです。(そんなに大きなおにぎりがあることを)二宮くんに報告はしていたんです。でも、桃李くんとキリケン(桐谷)さんは「嘘だろ、そんなサイズのおにぎりなんてない」と最初は信じてくれなかったんです。二人のお兄さんに信じてもらえない弟、みたいなシチュエーションになっていました。「本当にあるんだ」と写真を送っても反応が薄くて…。「ああ、あったんだ」みたいな(笑)。 桐谷さん駅の奥の方(のお店)でしょう? 中島さんそうです。桃李さんにも写真見せましたもんね。 松坂さん新幹線の中でちょっと席が離れていたんですが、(中島さんが)後ろを振り向きながら「これ!これです!」って、おにぎりをアピールしていて…。何だか恥ずかしくなって、うまくリアクションが取れなかったのを覚えています(笑)。 桐谷さんもうちょっと小ぶりなおにぎりで、具材を三種類入れられるやつは僕も買ったよ。食べている間に、ほとんど海苔ご飯に変わるねん。 中島さん確かに(笑)。具に届くまで、結構距離がありますしね。 桐谷さんおにぎりの話ばっかりやん! (登壇者の皆さん:笑) 中島さん原動力、エネルギーですから(笑)! MC撮影中は、実際のラーゲリで出ていたようなものも食されていたんですよね? 二宮さんそうですね。みんなそれぞれで(体調や食事)管理をしていたと思います。なので、大きなおにぎりが原動力となるくらい嬉しいもの、ご褒美となっていましたね。 桐谷さん撮影中にバラックの中にいると、気持ちが(演じる)役に寄っていって、絶望感に陥ったりするんです。そんな中でも、待ち時間にみんなで一緒に話していると、体温が上がっていくような感じがしました。「笑う」ってこんなに身体に良いんだと思いました。もしかしたら(実際のラーゲリにも)そういう人たちがいたのかもしれないなと感じたりもして…。二宮さん笑顔の瞬間がね、きっとあったはずですよね。 桐谷さんそう。実際のところは分からないですが、抑留されていた方たちも、ずっと暗い気持ちのままではなくて、他愛もない話をしながら体温を上げていたのかなと、劇中と撮影現場の繋がりも感じていました。 MC今日は大ヒット御礼舞台挨拶ということで、もう一人、ゲストの方にお越しいただいています。 ■「クロ?」「クロはこの間来たでしょう」「ヤスケン(安田顕)さん?」「ヤスケンさんは別件ですかね?」など、登壇者陣の皆さんがもう一人のゲストについてノリノリでコメント。 MC主題歌「Soranji」を手掛けられました、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんです! ■大森さんがステージに登壇すると、会場からは大きな拍手が。大森元貴さん(Mrs. GREEN APPLE)大森さんこのような場はまったく慣れていませんので、ドキドキしています。どうぞよろしくお願いいたします。 MCキャストの皆さんは主題歌を聴いた時に、どのような感想を持ちましたか? 二宮さん僕は、作品を観る前に聴いたんですが、より作品の完成が楽しみになったし、シンプルに感動しました。泣けるというか、グッときました。 MC二宮さんは、(YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」で)大森さんと対談もされています。 二宮さんそうなんです。もうお友だちですから。 大森さん(笑)。 MC二宮さんは、Mrs. GREEN APPLEさんがもともとお好きだったんですよね? 二宮さんそうなんです。僕はMrs. GREEN APPLEがすごく好きで、最初に(Mrs. GREEN APPLEに)主題歌を歌っていただけると聞いた時には「え!? 僕が好きなこと、知っているの!?」と思ったくらい、驚きました(笑)。 大森さん恐縮です。身に余る光栄というか。びっくりしましたし、ありがたいです。 松坂さん僕は、完成した時にエンドロールで聴きました。最後のピースがはまる感じがすごくしました。本当にぴったりの曲だなと思って、めちゃくちゃ感動しました。二宮さんそれを(これから本作を観る会場の皆さんにも)体験してもらいたいよね。 松坂さんぜひ! 中島さん大森さんとは同世代なんです。音楽業界に、同世代でこんな化け物がいるのかと思うくらい、すばらしい楽曲です。しかもこんなに超大作の主題歌じゃないですか…。同世代のアーティストがそれを請け負うというのもすごいことだなと思います。同じ20代として、誇らしく思いました。 大森さんありがとうございます! 桐谷さん本作の題材としては、戦争を扱っているじゃないですか。だから、現代の楽曲を主題歌にするには難しいかなと思ったんです。でも、(「Soranji」が)最後に流れることで希望が見えるというか…。笑顔になって、劇場を出られる楽曲に仕上げてくださったのですごく感謝していますし、とても嬉しかったです。 MC大森さんは、どのような思いを込めてこの楽曲を制作されましたか? 大森さん扱う題材として、僕自身も身近には感じにくいものだったんですが、プロデューサーさんからは「ぜひ等身大で書いてほしい」というお話がありました。「僕が共通項として書ける等身大は何だろう」と考えると、悲しいことや辛いことは毎日あると思うけれど、それを自分の血肉や財産にしながら、前に進んでいくべきなんだろうと思いました。そこからインスピレーションを受けて楽曲を制作しました。 MC二宮さん、タイトルも気になりますよね。 二宮さん気になりますよねぇ。 大森さん一見、造語っぽくなっていますが、日本語で“そらんじる”という言葉があります。書いてあるものを、見なくても言えるように覚える。そらで覚えるということなんですが、それが映画とすごくリンクしました。そこにも注目して聴いていただけたらと思っています。 MC二宮さん、本作を観る前にちょっと主題歌を聴いてみたくないですか? 二宮さんいや、大丈夫です。(登壇者の皆さん:爆笑) 中島さん何で!? どうしちゃったんですか? 桐谷さん自分だけのものにしたいの(笑)? 中島さんめちゃめちゃ独占欲が強いじゃないですか(笑)。 大森さん(爆笑)。 二宮さんいくらなんでも(それは贅沢では)…。 MCでも、こういった機会もそうそうないので…。 登壇者の皆さんええ!? (良いんですか?という表情) 二宮さん聴ける…? 大森さん歌っても良いですか? (会場:拍手) MC二宮さん、聴きますか? やめておきますか(笑)? 二宮さん聴きますよ! 中島さんじゃあ、なんでさっき「大丈夫」って言ったんですか! ■ギターとマイクが準備され、大森さんが本作の主題歌「Soranji」をアコースティックギターの弾き語りで生披露。透き通るような歌声で情熱的に楽曲を歌いあげ、キャスト陣も一様に感激の面持ちを見せ、会場を感動で包み込みました。MC大森さん、ありがとうございました。(会場:拍手) 大変素晴らしいパフォーマンスでした。大森さんは、楽曲制作の過程で五キロほど痩せたそうです。 大森さんそうなんです。暗闇の中で制作がしたくて、部屋を真っ暗にしていました。食事とお水を摂ったら、糸のような集中が切れちゃうような気がして…。それを絶やさぬようにしていたら、痩せました(笑)。 MC皆さん、いかがでしたでしょうか。 二宮さん僕が教えた通りに歌えていたなと…。(登壇者の皆さん:爆笑) 中島さんいつ教えたんですか(笑)。 二宮さん本当に素晴らしい。この主題歌に出会えて本当に良かったと思います。この楽曲を生んでくれた大森くんもですが、それを一つの楽曲として立体的にするために、いろいろな音を重ねてくれたメンバーの皆さんにも感謝しています。とにかく感謝しっぱなし。今回のアコースティックバージョンは初めて聴きました。(上映前の会場に向かって)まだ皆さん、帰らないでくださいね。本作の上映がありますから。それくらいの満足感がありますね。 松坂さん僕がお客さんだったら、間違えて帰りそうですね(笑)。 二宮さんすごく、分かる。 松坂さんそれくらい、歌声が素晴らしすぎて、ずっと鳥肌が立ちっぱなしでした。こんなに透き通った、ガラスのような歌声があるんだと感動しました。本当にありがとうございました。 大森さんありがとうございました。 MC最後に二宮さんからご挨拶をお願いいたします。 二宮さん序盤は、緊張して、肩に力が入るようなシーンが続くと思います。そういった歴史、近代史があったということと、僕らは実話に頼り切らずに、エンターテインメントとしても突き詰めたつもりです。これ以上は出ないだろうと思うぐらいの力を出して、お芝居、主題歌を皆さんに届けるつもりでした。ぜひ、そちらの方でも楽しんでいただければと思います。最後には空を見上げて帰れるような作品になっていると思いますので、楽しんでいただければと思います! (会場:拍手) MCこれからクリスマス、お正月、年末年始と忙しい時期になりますが、寒い冬、本作を楽しんでほしいですね。 二宮さん映画館は暖かいので! 僕らの作品もそうですが、いろいろな楽しい映画が上映されています。(小声になって)でも「ラーゲリより愛を込めて」を観ていただければありがたいかと思っています! よろしくお願いいたします。(登壇者の皆さん:笑、会場:拍手)
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「Dr.コトー診療所」初日舞台挨拶「Dr.コトー診療所」公式サイト2003年と2006年に連続ドラマとして放送された名作ドラマ「Dr.コトー診療所」の16年ぶりの続編となる映画「Dr.コトー診療所」が12月16日についに公開となりました。 東京のTOHOシネマズ 六本木にて行われた初日舞台挨拶には、吉岡秀隆さん、柴咲コウさん、大塚寧々さん、髙橋海人さん、生田絵梨花さん、富岡涼さん、泉谷しげるさん、筧利夫さん、小林薫さん、中江功監督の総勢10名が登壇し、大きな盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶五島健助役吉岡秀隆さん五島彩佳役柴咲コウさん西山茉莉子役大塚寧々さん織田判斗役髙橋海人さん(King & Prince)西野那美役生田絵梨花さん原剛洋役富岡涼さん安藤重雄役泉谷しげるさん和田一範役筧利夫さん星野正一役小林薫さん中江 功監督吉岡さんお元気でしたか? 16年も待っていただいて本当にありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします。 柴咲さん皆さん、お越しくださりありがとうございます。これだけたくさんのお客さんの前に監督と登壇できるのがとても嬉しいです。みんなで盛り上がっていろいろお話しできたら嬉しく思います。今「一人立ちしていく子どもを見送る親のような気持ち」です。今まで私にはあまりないような感覚で、今回の作品はそういう作品になりました。よろしくお願いします。 大塚さん今日は足を運んでくださり本当にありがとうございます。16年ぶりに作品を撮れたこともすごく幸せでしたし、今日、この日を迎えられたこともすごく嬉しいです。今コウちゃんも言っていましたが、嬉しい気持ちもあり、ちょびっとだけ寂しい気持ちもあります。でも、たくさんの人に観ていただけたら嬉しいです。 髙橋さん撮影が終わってから今日まで…終わってからも気が抜けなくて、一日、一日がすごく長かったので、やっと皆さんの元に届けられることを嬉しく思います。今日からは「判斗、志木那島にいってらっしゃい!」という気持ちで、やっと送り出せる思いです。一人でも多くの方にこの作品が届けばと思っております。 生田さん私も髙橋さんと同じで、撮影が終わってからもなぜかずっと緊張しっぱなしでした。今日、この日を迎えられて、少しホッとしています。あとは純粋にこの作品を楽しんでいただいて登場人物たちを愛してもらえたらとても嬉しいです。ぜひ皆さん、この作品をよろしくお願いします。 富岡さん中江監督からお声がけいただいて今日まで本当にあっという間でした。今日を迎えることができて嬉しいのと同時に、皆さんとまたお会いできて幸せです。 泉谷さんこの12月16日、この日は絶対に来ないと思ってやっていたので…。途中で撮影が中断していますし、だいたい「Dr.コトー診療所」は撮影が中断するんですよ。TVの時もね。それだけ過酷なんですね。だから、これは完成できないだろうと思っていました。最初から未完成品を皆さんにお届けするつもりでやってきました。恐らくできていないと思います。よろしくお願いします。 筧さん今日、この回に当選された方々には大きな仕事が残っています。「#Dr.コトー診療所」と打ち込んで、公式Twitter、もしくは私のTwitterに、ネタバレをしない程度に感想をどしどしお送りください! 我々はすべてチェックしています! 小林さん「Dr.コトーっていったい何者なのか?」「何なのか?」中江監督の作品を観て、「Dr.コトー診療所」に対する思い入れが中江さんの中では誰よりも強くあるんだと改めて思い直しました。そういう思いが一番こもった作品になっていると思います。 中江監督こんなにたくさん、集まっていただいてありがとうございます。いろんなところでキャンペーンをやってきましたが、やっと上映後のイベントなので、初めて内容の話もできると思っています。公開を迎えて皆さんも話されてましたが、僕は皆さんよりも(作品への思いが)強いかも…だから、二割嬉しくて、八割寂しいです。いよいよ作品がお客さんのものになるんだと思うと寂しい気持ちのほうが強いです。でも、観ていただいて本当にありがとうございました。 MC改めて初日を迎えた気持ちをお聞かせください。 吉岡さんいや逆に、どうでした? 大丈夫でしたか?(会場:大きな拍手) もう僕の気持ちなんかより皆さんの気持ちが大事です。本当にもう最後なので、僕が”五島健助”として白衣を着ることはこれっきりなので、ちゃんとスクリーンで最後のコトー先生として皆さんに観ていただけて、吉岡は幸せです。MC改めて「Dr.コトー診療所」の魅力って何ですかね? 吉岡さんそうですね…「継承」だと思います。剛洋くんだったり、判斗先生だったり…。だから僕は、次は海人くんに任せて「Dr.ハント」の作品を、お客さんとして観たいと本当にそう思っています。 MC「Dr.ハント診療所」? マーベル作品みたいですね。髙橋さんはいかがですか? 髙橋さん背中を見ていて、今は本当に荷が重いなという感覚です。でも、「継承」ということなので、いただいたタスキを堂々と掲げて作品のトップとしていられる俳優になりたいと思っています。これからも頑張りたいと思います。答えとして合っています…? 吉岡さん合ってます! 本当に、今回の映画は判斗先生のシャウトで涙が溢れました。皆さんもそうだと思います。本当に素晴らしかったし、あとはお任せします! MC柴咲さんにもお聞きしたいと思います。柴咲さん自身、この作品の「ファン」とおっしゃっていますが、「Dr.コトー診療所」の魅力はどんなところにあると思いますか? 柴咲さん自分が出ている作品ですが、作品に流れる空気感、人の繋がり、コトー先生を取り巻く人々の暮らしぶり、音楽、全てを含めて本当に素敵な作品だと思います。改めて、自分にとっては23歳で「Dr.コトー診療所」に関わり、19年の月日が流れています。まだまだ足りない部分はありますが成長してきた部分もあると思います。自分の中で、当時は理解できなかった人との繋がりや、温かさが、今になって沁みてきている感じ…。やっぱり、この島と先生と島民の暮らしが本当にあってほしいと思います。「第二の故郷」なんだと、今は思っています。ウソでも偽りでもない、そこに確かに彩佳さんは生きていたという感覚でやっていましたね。MC先日、与那国島に足を運び、島の皆さんにも作品をご覧いただきましたね。 柴咲さん実際に島の人々の協力がなければ撮影は重ねられなかったですから…。いきなり撮影クルーが自分の住んでいるところに来て、何か撮るらしいってなったら、私だったら「変なものを撮られたらどうしよう?」って思うと思うんです。でも、私たちを信頼して協力してくださり、続編も撮らせてくださり、今回は、映画も撮らせていただきました。それがすごく嬉しかったので、やはり一番初めに観せたかったところでもあり、皆さんに観ていただけて良かったです。 MC髙橋さんは、「ラスボスクラスの皆さんの中に入っている」ということをおっしゃっていました。喜びも大変さもプレッシャーもあったかと思います。 髙橋さん僕がこう言うのも何ですが、本当に、今横にいられる皆さんは「ラスボス」って言葉が一番合うと思っています。僕がデビューしてからお芝居のお仕事をして、こんなに早く、素敵な皆さんに会えるんだと思って、嬉しかったです。でも、長年続けられていたこの作品で、出来上がっていたチームの中に入っていくプレッシャーはすごくありましたね。MCそのプレッシャーをはねのけて、吉岡さんからは「継承」という言葉が出てくるほど素晴らしいお芝居をされていました。 髙橋さんそうですかね…(笑)? 自分の評価はできないですが、観てくださった皆さんが「良かった」と言っていただけたら、これから続けるエネルギーになると思うので、「優しいお言葉をたくさんください」という気持ちです(笑)。 MC生田さんの役はもともと島に住んでいて、また戻ってきたという役どころでした。 生田さん私自身としては初参加なんですが、もともと島で暮らしていて、診療所に勤めて日が経っているという役だったので最初は緊張しました。でも、皆さんが役じゃないところでも気さくにコミュニケーションを取ってくださいました。柴咲さんも役だけでなく素の部分で“先輩”としておススメの食生活を教えてくださったり、歌手活動と俳優の活動の中での考え、どういう風にやっているかという話などを聞かせていただきました。「やっぱり憧れの先輩だ」と、心の中から感じられました。与那国島では、コロナ禍であんまりごはんとかには行けなかったんですが、宿の食堂でキャストの何人かでこじんまりとお食事をした時、吉岡さんがこれまでの俳優人生の話だったり、ちょっとブラックなお話とかもしてくださって(笑)、気持ちがほぐれました。すごく貴重な時間でした。MC富岡さんは2006年の「Dr.コトー診療所」以来、16年ぶりに帰ってらっしゃいました。俳優を引退されていたところ、中江監督に口説かれて戻ってきたということですが、今はどんな思いですか? 富岡さん中江監督にお会いした時、かなり時間が空いてからお会いしたので、この「Dr.コトー診療所」という作品自体が、柴咲さんもおっしゃったように「第二の故郷」という感じがしました。中江監督にお会いしただけで里帰りしたような気分を味わっていましたし、コトー先生にお会いした時もそうだったんですが、「16年分の島の人の生活」とか、「剛洋は何しているのかな?」 という思いが一気に心の中に入ってきました。コトー先生の笑顔を見たり、時任(三郎)さんとおしゃべりをして、島の人の温かさ――特に時任さんは、時任さんって言うより「お父さん」って感じだったので、温かさを感じて幸せな気持ちになりました。MC衣装合わせで時任さんと顔を合わせた時に声を掛けられたそうですね? 富岡さんはい、「立派になったな」と。 MCさらに「良い靴履いてるな」と時任さんに言われたとか? 富岡さんそうでしたかね? 確かに言われたような…(笑)。でも、緊張交じりだったので、持っている中では「一番良い靴を履いていかないと」って気持ちもありました。 MC時任さんもそれを分かって…。 富岡さん言ってくださったのかもしれませんね。 MC吉岡さんは久々に富岡さんとご一緒されていかがでしたか。 吉岡さん嬉しかったです。涼くんが一番「Dr.コトー診療所」のファンだと思います。それに撮影のことも覚えていてくれました。「あのシーンはこうやって撮りましたよ」とか「あの時、コトー先生は…」とか「そこでこういうカットが入って…」というのを覚えていて、ずいぶん助けられました。判斗先生と剛洋くんとコトー先生の三人で、民宿のベランダでプラプラしながら、いろんなおしゃべりしたのが良い時間だったと思いますね。 MC16年のブランクを感じさせず「剛洋そのまま」という感慨もあります。 吉岡さんでもね、ちゃんと痩せたんだもんね? 頑張ってね…。 富岡さんそうですね。少しだけ…。15キロくらい(笑)? 今はちょっと戻っていますね…(苦笑)。 MC大塚さんは、息子役の神木隆之介さんと電話での共演もありました。16年ぶりの「Dr.コトー診療所」はいかがでしたか? 大塚さん演じる前は、16年ぶりということで「一体どうなってしまうんだろう?」って不安な気持ちもありました。だけど、与那国島に降り立って、皆さんと久しぶりにお会いした時から全くそれはなくなっていました。つい最近、数年前までずっと撮影を続けていたかのような気持ちになって自分でもびっくりしました。でも、嬉しかったです。この作品は、感動というか、心がすごく動くことが大きい作品だと改めて思いました。多くの人に観ていただけたらと思います。MC茉莉子さんのお店が癒しの場で、あの島にいたら自分も毎日行くんじゃないかと…。 大塚さん来てほしいです(笑)! MC泉谷さんは先ほど「この作品は完成しない」とおっしゃっていましたが、実は完成した作品をご覧になって、すごく感動されたとか…? 泉谷さんそういうことは本人から言わせてほしいよね。お前が言うな(笑)! いやいや、僕はね、「酷い現場」だったというネガティブキャンペーンをずっとやってきたんです。現場の文句を言って、監督の文句を言って、役者の待遇改善を言い続けて、「みんなで一致団結して、この苦難を乗り越えよう!」というつもりでやってきました。だけど、予想通り、完成した作品…いや、「未完成品」を観ちゃうと、感動しましたね。やっぱりやられたかと…。監督の大きな愛、何年この思いをずっと…16年もやってきたという、そこらの範疇で彼の愛を理解できるもんじゃないと思いました。私はこの距離を保っていきますが、この作品は素晴らしい出来だと思うのは海人とか絵梨花…、レギュラー陣も素晴らしいんだけれど、若い二人にちゃんとバトンが渡っているという素晴らしさですね。この作品は未完成であり続けてほしい。完成してほしくないですね。海人と絵梨花に引き継いでもらって、次の映画の在り方を決めていってほしい、そういう思いで監督には本当に感服しました。素晴らしい映画です!MC「監督は詩人だな」とおっしゃったとか? 泉谷さんえ? 詩人? 映像詩人…カメラの星谷(健司)さんかもしれないけれど。ドラマだけではない映像の語りが素晴らしいんですね。海の映像でも、どんだけ僕たちは天気を待たされたか…。海を撮るのに、衣装着てずっと待っているわけですよ。小林薫さんはドラマ撮影時に「天気と役者のどっちが大事なんだ?」と言って「天気だ」と言われたらしいですね(笑)。 MC筧さんも映画をご覧になっていかがでしたか? 筧さんあの、泣いたレベルで言うと「E.T.」(1982年公開/監督:スティーヴン・スピルバーグ)以来ですね。当時、「E.T.」と「蒲田行進曲」(1982年公開/監督:深作欣二)が同時期に上映していて、あれ以来ですね。泣いたレベルは…。相当昔ですが、そのくらい、その間の期間に、そこまで泣ける、ヒクヒクなる作品がなかったってことですよ! なったでしょ、皆さん? ヒクヒクとなっているはずなんですよ。(「E.T.」で)我慢できないくらい泣いたでしょ? あれレベルだったんですよ。今日は皆さん、そんな目に遭っているはずですよ! …皆さんは逆に「E.T.」を知らないかもしれない。小林さん人それぞれだから(笑)。 MC強要はいけませんね。ただ、筧さんとしては「E.T.」以来という。小林さん、改めて素晴らしいキャストの皆さんですね。 小林さんそうですね。本当にそう思いますよ。ここに出席されてない方も…時任さんをはじめ、たくさんいますが、先輩でもある93歳になる坂本長利さんも出演して、島にも「来たい」とおっしゃっていました。素晴らしい方たちが集まっていたなと…。おっしゃる通りだと思います。MC今回の作品、小林さんはどのような感想を? 小林さん恥ずかしいな…。(隣の筧さんに向かって)お前、その間、泣かな過ぎだろ! 「蒲田行進曲」以来って(笑)。それは筧さんの独特の言い回しだけれど、僕はさっき言ったように、監督がコトー先生に対する思い入れが一番あった人なんだとつくづく思いましたね。僕ら役者はどこか冷めているところあるけれど、監督は熱かったなって…。その熱さを観終わって一番感じましたね。 中江監督そう思われたなら嬉しいですよね。 MC16年ぶりに「Dr.コトー診療所」を映画にするということで、いろいろ考えられたと思います。 中江監督僕だけではなくみんなで考えに考えて、どうしようかと…。コトー先生、吉岡さんとは何回も話をして「どうやって終わらせようか?」「一度、終止符を打とうか」という話はしました。 MCそれぞれ素晴らしい演技を見せていますが、髙橋海人さんに対し、監督は思いを伝えられてないと伺いました。 中江監督もちろん今回、誰一人欠けても成立しなかった作品だったと思うんですが、海人くんだけにはちゃんと話していなかったかもしれないですね。試写でも会っていないので…。これまでは公開する前だったので、変に皆さんに印象を与えてはいけないなと思って一切触れなかったんですが、やっと言えます。素晴らしかったです。 髙橋さんえ…? 中江監督海人、ブラボー! ブラボーです。 髙橋さん本当ですか? 中江監督最初の頃にも言いましたが、いろんなキャラクター付けもあったと思います。最終的には髙橋海人じゃないと判斗はできなかったと思うくらい素晴らしかったです。 髙橋さんえ? え? ドッキリですか? ドッキリじゃないですよね? 吉岡さん素晴らしかったですよ、本当に。 髙橋さんありがとうございます。あまり自分の気持ちを乗せて話すのは苦手なんですが、アイドルとしてずっとやってきて、(CD)デビューをして、映像の作品に出させてもらえて、「芸能界ってこんな素敵なところがあるんだ!」ということを知れました。頑張ってやっていきたいと思ったので、その言葉をいただけて手が震えています(笑)。ありがとうございます。 MC監督がぜひこの場で伝えたいということで。 髙橋さん本当ですか? 中江監督本当だからね。だからMCの方に「海人に振って」とお願いしていたんです。 髙橋さんそんな誕生日的なサプライズを……生きていて良かったです。この作品に出られたことだけでも幸せなのに、ありがとうございます! MC最後に吉岡さんからメッセージをお願いします。 吉岡さん(バラバラに居並ぶキャスト陣を見つつ)なかなかまとまりのないチームで…(笑)。それでも、一番初めに与那国島に降り立ってから…20年くらい前ですか? それまでこの作品に関わるスタッフ、キャストの中でも亡くなられた方もいます。それでも、こうやって同じキャストとスタッフで、こういう作品が作れたことは、本当に奇跡的なことだと思います。こういう出会いに感謝します。そして、16年経っても初日に一番に足を運んでくれた皆さんとの出会いにも感謝します。今日は本当にありがとうございました。
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽ドラえもん:水田わさび/のび太:大原めぐみ/しずか:かかず ゆみ/ジャイアン:木村 昴/スネ夫:関 智一/ミッカ:平野莉亜菜/チャペック:菊池こころ/タキレン:チョー/モーツェル:田村睦心/演歌のおじいちゃん:賀屋壮也(かが屋)/漫才師/バンドメンバー加賀 翔(かが屋)/賀屋壮也(かが屋)/パロパロ/音楽の先生:悠木 碧/ネコ/ラジオDJ:天月/ミーナ:芳根京子/ワークナー:石丸幹二/ヴェントー:吉川晃司響き合う!ぼくらの「音」の大冒険Disc1カラー:115分/ビスタビジョンサイズ:片面2層/音声:1, リニアPCM 2.0chステレオ 2, ドルビーデジタル5.1chサラウンドEX 3, バリアフリー日本語音声ガイド/字幕:バリアフリー日本語字幕【映像特典】予告編SDV34188R/2024年小学館原作:藤子・F・不二雄/監督:今井一暁/脚本:内海照子/主題歌:Vaundy『タイムパラドックス』(SDR)“音楽の未来”は…のび太に託された!? ドラえもんたちが奏でる交響楽で地球を救う大冒険が始まる———!! 学校の音楽会に向けて、苦手なリコーダーの練習をしているのび太。 その前にあらわれた不思議な少女・ミッカは、のび太の吹くのんびりのんきな「の」の音を気に入り、音楽がエネルギーになる惑星でつくられた“音楽【ファーレ】の殿堂”にドラえもんたちを招き入れる。 ミッカはこの殿堂を救うため、一緒に演奏をする音楽の達人【ヴィルトゥオーゾ】を探していたのだった! ひみつ道具「音楽家ライセンス」を使って楽器を選び、ミッカと共に演奏することで、少しずつ殿堂を復活させていくドラえもんたち。 しかし、世界から音楽を消してしまう不気味な生命体が迫ってきて、地球にも危機が・・・!! はたして、“音楽の未来”、そして地球を救うことができるのか!?©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2024映画ドラえもん のび太の地球交響楽
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Corporate GovernanceCorporate Governance Basic Views The TOHO Group upholds the spirit passed down from our founder, Ichizo Kobayashi, whose words still resonate today. He championed our mission “to widely provide inspiring entertainment to the general public” and reminded us that “We owe our business to the happiness of the customers.” Guided by this legacy, we have established our Group Slogan: “Moments for Life.” Our Group Purpose is to “create moments that move hearts and enrich lives,” and our group values are embodied in our motto: to always act with vivacity, modesty, fairness, and grace. Based on these principles, the TOHO Group remains committed to earning the continued trust of all our stakeholders. To this end, the Company has positioned the enhancement of its corporate governance as one of its top management priorities and endeavors to ensure the transparency and fairness of corporate management by achieving prompt and appropriate decision-making by the Board of Directors and strengthening the supervisory and audit functions of independent outside Directors. With the TOHO Charter, TOHO Group , Sustainability Policy, and TOHO Group Human Rights Policy established as the Group’s policies, the Company has made sure that every employee of the Group is informed of these policies and constructed a Group-wide internal control system and risk management system, thereby striving to achieve its sustainable growth and enhance its corporate value over the medium to long term. Corporate Governance Structure *Click to enlarge As of October 2, 2025 Actions to Implement Management That Is Conscious of Cost of Capital and Share Price Current Assessment The Company believes that generating return on equity (ROE) in excess of cost of shareholders’ equity is important for improving corporate value. The Company evaluates the cost of shareholders’ equity to be around 4–5% in its external assessment(*) based on the CAPM. The ROE against this was 9.3% in the previous fiscal year (fiscal year ended February 28, 2025), and the Company has been able to achieve return on capital that exceeds the cost of shareholders’ equity. Meanwhile, the Company’s PBR is currently in the high 2x and PER temporarily reached 30x, exceeding the Prime Market average, and has been hovering in the mid-20x range. The Company believes that it has received a certain degree of recognition from the stock market in terms of growth potential and other factors. (*) Evaluation by Plutus Consulting co., Ltd. Reference: CAPM calculation assumptions -Beta: around 0.5 to 0.7 -Market risk premium 6.0 -Risk-free interest rate 1.0 Targets and Initiatives Based on the above evaluation, the Company believes that promoting various initiatives in line with the goals and strategies set forth in the TOHO VISION 2032 Group Management Strategy and the TOHO Mid-Term Plan 2028 will lead to further enhancement of the Group’s corporate value. The TOHO VISION 2032 Group Management Strategy has set a target ROE of over 10% on a sustainable basis in the Long-term Vision 2032, while the TOHO Mid-Term Plan 2028 has set a numerical target of achieving ROE of 9% or higher. In addition to improving profitability by promoting growth strategies, we will continue to improve capital efficiency through appropriate shareholder returns and strive to achieve sustainable return on capital that exceeds the cost of shareholders’ equity. Disclosure Policy The Company will strive to ensure the trust of all stakeholders by disclosing corporate information in a timely and appropriate manner and by adhering to the following items. Information Disclosure Standards The Company will disclose information in accordance with the Financial Instruments and Exchange Act and other laws and regulations (“laws and regulations”) and the Rules on Timely Disclosure of Corporate Information by Issuers of Listed Securities (“Timely Disclosure Rules”) stipulated by the Tokyo Stock Exchange. In addition, the Company will actively disclose information that it deems important or useful, even if it is not required by laws and regulations or the Timely Disclosure Rules. Information Disclosure Information that must be disclosed under the Timely Disclosure Rules will be disclosed via the Timely Disclosure network or TDnet operated by the Tokyo Stock Exchange. After disclosure via TDnet, the same information will be promptly posted on our corporate website. Additionally, even if disclosure is not required under the Timely Disclosure Rules, we will publish information deemed desirable to be disclosed on our corporate website, etc. Insider Trading Prevention and Fair Information Disclosure The Company has established the Insider Trading Prevention Regulations in order to appropriately manage important corporate information, prevent insider trading and ensure fair information disclosure, and strived to ensure that all group employees are thoroughly aware of and understand the regulations. Proper Use of Earnings Forecasts The forward-looking statements, including earnings forecasts, disclosed by the Company are based on information currently available to the Company and on certain assumptions deemed reasonable by the Company. Actual results may differ significantly from these forecasts due to various factors. Quiet Period The Company observes a quiet period to prevent leakage of information on financial results and ensure fairness. The quiet period is basically from the end of each quarter until the date on which earnings are announced. During the quiet period, we refrain from responding to or commenting on inquiries regarding financial results or performance. However, if earnings forecast is expected to significantly change during the quiet period, the Company will disclose information in a timely and appropriate manner in accordance with the Timely Disclosure Rules. Internal Systems The Company will establish and maintain a system to properly implement our disclosure policy and to ensure timely and appropriate information disclosure in accordance with the Timely Disclosure Rules. Our department in charge of disclosure (Corporate Communications Department) will collaborate with the division responsible for the information in question to gather and analyze relevant information. We will strive to clarify the process from the occurrence to the disclosure of information, ensuring that the Company discloses information based on right decisions. -
「ディア・ファミリー」初日舞台挨拶「ディア・ファミリー」公式サイト映画「ディア・ファミリー」が6月14日に公開を迎え、TOHOシネマズ 日比谷で開催された初日舞台挨拶に大泉洋さん、菅野美穂さん、福本莉子さん、川栄李奈さん、新井美羽さん、松村北斗さん、月川翔監督が登壇しました。心臓に疾患を抱える娘の命を救いたい一心で人工心臓の開発をはじめ、その後に世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを生みだした父親の実話を映画化した本作。映画の内容にちなみ、自身の家族への思いや、次に叶えたい夢など、それぞれが胸の内を明かしました。また、実際にバルーンカテーテルによって命を救われたお子さんを持つご家族から手紙が届くなど、感動的なひと時となりました。この日の模様を詳しくレポートします!初日舞台挨拶坪井宣政役大泉洋さん坪井陽子役菅野美穂さん坪井佳美役福本莉子さん坪井奈美役川栄李奈さん坪井寿美役新井美羽さん富岡進役松村北斗さん月川翔監督大泉さんついに初日を迎えることができました。宣伝活動をする中で、何度も何度も雨の日があったんですが、ついに快晴の中で今日を迎えることができました。今日は「足元の悪い中」と言わずに済むということで…(笑)、「大変に足元の良い中」ありがとうございます。今年一番の暑さだそうです。暑さに乗って、本作をたくさんの方に観ていただければと思っています。 菅野さん今日は観てくださってありがとうございます。天気も良く、このように晴れ晴れとした気持ちでこの日を迎えられたことをうれしく思います。観終わったお客さんのお顔を拝見していると、「初日を迎えたんだな」と思えました。 福本さん満席の中で登壇をして、やっと「初日を迎えられたんだ」という気持ちになりました。どうぞよろしくお願いいたします。 新井さん実感があまりなかったんですが、皆さんと一緒に登壇したら、「初日なんだ」と感じられて、今すごく幸せな気持ちです。 川栄さん本作を早く皆さんに観ていただきたかったので、こうして皆さんにお届けできて、とてもうれしく思います。 松村さん「坪井一家の中になぜ僕がいるんだ」という気持ちはありますが、劇中で演じた役と同じようにほどよく支えられたらと思っています(笑)。どうぞよろしくお願いいたします。 月川監督「この物語を、とにかく多くの人に届けたい」と思って、この作品を作ってきました。なので、こうして初日を迎えることができて、とてもうれしく思っています。 MC2022年の年末から、2023年の年始にかけて撮影が行われたとうかがっています。いよいよこの愛と命の物語を全国のお客さんにお届けできる日がやってまいりました。SNSなどでも「温かい涙がこぼれた」という感想も見受けられます。改めて、初日を迎えたお気持ちを聞かせてください。 大泉さん撮影が行われたのはもう、2年ほど前になります。公開はまだ先だと思っていたので、「やっとこの日が迎えられた」という思いでいっぱいです。撮影している時は必死ですし、宣伝活動をしている時は早く皆さんに観てほしいと思うんですが、こうやって皆さんの元に本作が届くと、それはそれでどこか寂しい思いもあります。ここからは、「ディア・ファミリー」という作品は、皆さんに育ててもらう順番になるんだと思います。我々は、作品の中で坪井一家という役を務めました。本作は、名古屋で今もお過ごしの筒井家の皆さんのお話です。少しでも多くの方に観ていただいて、(劇中の次女のモデルとなっている)佳美さんが天国で喜んでくれると良いなという思いでいっぱいです。感無量です。 菅野さん筒井家の皆さんの大切な思い出をお預かりして、「本作からこの物語をたくさんの人に届けることができたら」と思いながら撮影をしていました。試写を拝見した時に、温かい涙が流れてきました。一人でも多くの方に本作が観てもらえたらと、素直に思いました。そんな気持ちで、宣伝活動もお手伝いしていました。今こうして、皆さんに観ていただけて、いよいよ本作も独り立ちの時が来たんだなと、晴れ晴れとした気持ちです。大泉さんがおっしゃるように「みんなで頻繁に会えるのもこれで終わりなんだな」と感慨深いものもあります。「誰かを思うと人は頑張れるんだ」と、本作を通じて、その思いを新たにしました。また、ご存命の家族の物語を演じることには、演じ手として責任があると感じて、これまでとは違った思いで撮影に臨みました。その意味でも、私にとっても本当に大切な一本になったと思います。 福本さんこうして家族(演じた坪井家)みんなでたくさん宣伝活動もしてきて、名古屋にも行きました。その時からずっと、「初日が早く来ないかな」と思っていたので、今日こうして無事に公開することができて、とてもうれしいです。佳美さんの「たくさんの人の命を救いたい」という思いから始まったこの物語が、たくさんの人に届いて、観てほしいです。そして、天国の佳美さんが、この作品のことを喜んでくれていたらうれしく思います。 新井さんこのお話をいただいた時、すごく繊細なシーンが多いし、私にとっては少し挑戦でもあると、不安もありました。撮影や宣伝活動をしていくと、皆さんから「早く観たい」など、楽しみにしている声を聞いて、今日を迎えることが本当に楽しみでした。そして、今日はたくさんの方が観てくれて、すごく幸せです。この作品がもっとたくさんの方に広がれば良いなと思っています。 川栄さん撮影中から大泉さんと菅野さんがとても明るくて、優しくて、パワフルでした。そんなお二人が引っ張ってくださったので、家族の温かさを映し出せたと思っています。本作を、悲しいだけではなく、希望や愛に溢れた前向きな作品だと、皆さんに思ってもらえたら良いなと思っています。 松村さんどちらかと言うと、坪井ファミリーを見ている時間が多かった分、作品もそういう気持ちで観ることができました。やっと自分の好きな映画、好きな人に出会えたような感じで、すっかり本作のファンなので、早く観た人の感想に出会いたいです。初日を迎えて、感想をいくつか見ましたが、すごくうれしかったです。「早くみんな観て」という思いでいっぱいです。 月川監督僕は、実在する人物を描くのは初めての経験でした。大切な思い出をお借りして、作品を作るということで、すごくプレッシャーを感じていました。スタッフも、キャストの皆さんも、とても誠実にこの作品を一緒に作ってくださいました。映画はお客さんに観てもらえてようやく完成となりますので、今日、ようやく完成したんだと思っています。上映後の皆さんの表情を見られるのは、ご褒美のようで、ちょっと感極まっています。 MC娘の命を救うために、不可能に挑んだ家族の姿を描く本作ですが、作品を通じて、皆さんが改めて感じた“家族への思い”がありましたらお聞かせください。 大泉さん家族と言われると、私が作った家族もありますし、私の両親が作った家族もあります。…そうですねぇ。(じっくり考えながら)この物語は、自分の娘を助けるために、知識がないところから人工心臓を作るというすごい話です。僕も、家族のために、やれることは何でもするだろうと思います。「人工心臓を作る」という決断にまでなるかは分からないですが、「全てを投げ打ってでも何かをする」という思いは同じだと思いました。私は両親に、「本作が公開になります。映画というのは、公開になってから週末の三日間が大事なんだ」と言いました。(会場:笑)「この三日の間に必ず観て」「今、行け」と言ったんです。うちの両親はもう八十七歳の高齢ですから、「あんたね、そう言うけどね、年寄りが三日の間に行けと言われても大変なんだよ」と返ってくるわけです。でも、こちらは「良いから行け」と言っても「でも私たち二人が行って、何か変わるのかい」と返ってきます。(会場:笑) 「良いんだよ、良いから行けよ」と言ったら、「そんなに言うんだったらあんたが何百枚もチケットを買えば良いんじゃいの?」と言われまして、「うるさい、良いから行け。友だちに伝えろ」と言ったんですよ。(大泉さんの止まらないご両親とのやり取りの再現に、会場はずっと大笑い)(急に我に帰り)私は一体、何を言いたいんでしょう。 (会場:爆笑) MC三日間が大事。初動が大事だと。 大泉さん私は別に初動が大事だと言いたいわけではなくて(笑)、両親に感謝しているんです。両親はこの三日の間に本作を観に行くでしょう。僕が「老体に鞭を打って、行け」と言いましたからね。「できれば二、三回行け」と。(会場:笑) 菅野さん私の母は、今度の火曜日に観ると言っていました。(会場:笑) 大泉さんそれだとちょっと遅いですね! もうちょい早めに! (会場:笑)菅野さんそうですよね。明日、明後日…金、土、日が大事ですね。母はちょっとその辺りが分かっていないみたいなので。 大泉さん電話番号を教えてください! 「週末までに行け」と私が言いますから。(菅野さん&会場:笑) 菅野さん(松村さんに向かって)そうなんです。週末が大事なんですよ(笑)。 松村さん(急に話を振られて)僕ですか…?大泉さん(爆笑)。 松村さん心得ていますよ、もちろん。 大泉さん(爆笑)。 菅野さんあ、ご存知だった? 松村さんもちろん。映画だってCDだって、全部そうですよ(初動が大事)。 菅野さん皆さんも明日、明後日とスケジュールがお忙しいでしょうから。行かれない方もいるとは思いますが、週末に観てほしいですね。 大泉さん(爆笑)。 菅野さん私の母からも「本作を楽しみにしている」と言ってもらいました。私自身、育児中なので、母の手を借りながら子育てをしています。今も手伝ってもらっていて、本当にありがたいと思っています。育児をしていると、本当に余裕がなくなってイライラしてしまうこともしょっちゅうですが、やっぱり家族がいなければ知り得なかった気持ちが確実にあるんです。「子供はかわいいだろうな」「愛おしいだろうな」というのは、何となく想像通りなんですが、「こんなにも子育ては大変なんだ」と思いました。些細なことでイライラしたり、それが積み重なっていっぱいいっぱいになるということは、想像できませんでした。私の母もこういう思いをしながら私を育ててくれたんだろうと思いました。もちろん陽子さん、宣政さんも、お仕事も大変な中で、三人の育児をするっていうのは並大抵のことではないと思うので、本当にすごいなと思います。「幸せ」と「辛い」という漢字はよく似ていると思います。自分が望んだもの以外の感情を知ることも含めて、それが人生の彩りなのかなと思います。それは家族がもたらしてくれるものだと思います。(またまた初動が大事だという話を持ち出し)やっぱり金、土、日が大事だなと。(会場:笑) 大泉さんもうその話は良いですよ。(トークを)締めてください(笑)。菅野さん以上です! (会場:笑) 福本さん私は大阪出身なので、高校を卒業して上京してからは、家族が一堂に会することがなかなかなくなってしまいました。でも、本作を観て「家族に会いたいな」という気持ちになりました。こういった毎日が永遠に続くわけではないので、気恥ずかしいけれど、感謝を伝えられる時にはきちんと伝えなければいけないなと思いました。 MC大泉さん、菅野さん、こういうお話です。 大泉さんこういうことですね!(会場:笑) 福本さんでも、初動は大事ですよね。(会場:笑)姉は「絶対に泣いて目が腫れてしまうので、休みを取って本作を観に行くね」と言っていました。 大泉さん次の日、仕事がない時に行った方がね。 菅野さんじゃあ、週末が良いですよね!(会場:笑) 福本さん「明日、明後日で行って」と勧めておきます! 菅野さん(イベントのトークなど)若い人にいろいろと教わりますね。(会場:笑) 大泉さん本当に教わりますね。私の話なんて、老人に対して「週末に映画に行け」という話ですから。ひどい話ですよ。(会場:笑) MC新井さんはいかがでしょうか? 新井さん完成披露の舞台挨拶をお母さんが観に来ていました。帰りに「良い経験になったね。すごく良い作品だったよ」と言ってくれて、少しでも恩返しでしたかなと思いました。私は、家族と一緒に暮らしていますが、十七年間それが当たり前のように生活をしてきました。でも、「私もあと何十年もお家にいるわけじゃないんだろうな」と思ったら少し寂しい気持ちになりました。だから、家族との限りある時間を大切にしたいなと思いました。川栄さん家族は、一番近くで支えてくれたり、背中を押してくれる存在だと思います。それが生まれてからずっと続いていると、それが当たり前だと思うことは、皆さんにもあると思います。私は、この作品を観て、一日一日をより大切に、家族や周りの人に感謝しながら生きなくちゃいけないと思いました。私も“家族に感謝する”ということを忘れずにいたいなと思いました。 大泉さんやっぱりちょっと一回親に電話して「今週末じゃなくても良い」と伝えようかな。三人の話を聞いていたら、感謝が足りなかったと思いました。(会場:笑) ちょっと、僕は心が汚れていました。なぜあんなことを言ってしまうのか…。もっと親への感謝の気持ちを伝えなきゃいけない。(会場:笑) 菅野さんパンフレットも買ってもらえたら最高ですよね!(会場:笑) 大泉さんもうその話に乗らないで! より話が大きくなってしまうから!(会場:笑) 松村さんこの後、しゃべりづらいって…。(会場:笑) 僕は真面目な話をします。 大泉さん真面目な話をしてください。 松村さんこの作品は、親から子への無償の愛のお話です。僕は、自分が主人(あるじ)となる家族がないので、どちらかと言うと(劇中の)三姉妹の方に近い感覚です。子供たちも同じぐらいの気持ちで、「親に生きていてほしい」という思いがあるよなと、最終的に思いました。そういう思いというのは、教えられず、実は見失ってしまうものだと思います。僕みたいに、息子・娘の立場の人には、そういう思いを探しながら観てもらいたいです。自分が主人(あるじ)である人たちには、子供もそう思っているんだ、逆も然りだよと思いながら観てほしいと思います。僕は、親にそんな思いを馳せていました。 月川監督僕には、二人の子供がいます。何よりも大切な存在だと思っていますが、どうしても日々仕事に埋没してしまって、一緒に過ごす時間をちゃんと取れずにいます。明日も息子の運動会があるのに、自分は撮影をしている…というような生活をしています(苦笑)。この作品を作った身として、ちょっと改めなきゃいけないなと思っています。 菅野さん監督は、台本にご家族の写真をびっしり貼っているんですよ。表だけじゃなくて、裏表紙にも。「お父さんがこんなにも子供を思いながら撮影しているんだ」と、すごく胸に来るものがありました。 MCどんな困難がのしかかっても「次はどうする?」という言葉を胸に、諦めない人々の姿を描く本作にちなみ、皆さんの「次に叶えたい夢」を教えてください。 松村さん僕は、大泉さんのかねてからのファンというか、マニアなので…。 大泉さんマニアって言わないで(笑)。 MCここに移動する車の中でも、面白かったお話を、大泉さんにもう一回しゃべらせていましたもんね。 大泉さん(爆笑)。 松村さん「あの話が面白かったです」と言うと、全部しゃべってくれるんです。 大泉さん(爆笑)。 松村さんまるで再生ボタンを押したように、当時の声色のままなんです。 大泉さんジュークボックスのようにね。 松村さん本当に奇跡のような方です。大泉さんの出演された舞台や、作った舞台もありますが、どれか一個、リメイク的(再演)にいつかやってみたいです。 大泉さんええ!? それは素晴らしいよ! やって! (松村さんの所属するグループ)SixTONESで(TEAM NACSの舞台)「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」とかやってよ! 松村さん(会場に向かって)分からない方はごめんなさい。大泉さんが脚本を書いて、演出もしたTEAM NACSさんの家族のお話があるんです。SixTONESでやってみたい! でも、うちのメンバーは六人なので、(「下荒井兄弟」が五人の兄弟の絆を描く舞台であることから)ちょっと一人多いんですが…。 大泉さん誰か一人、辞めさせてよ。(会場:笑) 松村さんバカを言うんじゃない!(大泉さん&会場:笑) うち(SixTONES)は一人でも欠けたら意味がない。 大泉さん僕の作品のために、一人辞めさせて…。 松村さん一生、恨みますよ。(大泉さん&会場:笑) でも、本当に「下荒井兄弟」をSixTONESの六人でやれたら、僕はもうこの人生はクリアだと思っています。 大泉さんおおー! 分かった、頑張ろう。僕が、書く! 松村さんあとは、五人が大泉洋というものにどれほど熱があるかどうか…。(会場:笑) 大泉さんないの? 君ほどは、ないの?(会場:笑) 松村さんごめんなさい、これはもう当たり前です。 大泉さん何が当たり前なの! 松村さんあとの五人は「すごい俳優さんだな」という感じですよ。マニアは僕だけですから。 大泉さん(SixTONESメンバーの)ジェシーとか、全然ないの? 松村さん(ジェシーさんの真似で)「ああ、大泉さんね。えっへっへっ!」って感じですよ。(大泉さん&会場:笑) 大泉さんじゃあ僕も、新しい夢ができました。SixTONESにやってもらえるように、「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。」を六人バージョンで書き直します。 松村さんこれは、実は、僕が十年くらい秘めていた思いです。 大泉さんありがとうございます。これは、台本料もだいぶ入るね。(会場:笑) 松村さん小っちゃい劇場でやってやる! (会場:笑) 川栄さん私は二十歳で(AKB48)グループを卒業する時に、朝ドラのヒロインをやること、大河ドラマに出ること、日本アカデミー賞を獲ることという三つの夢を掲げて卒業しました。朝ドラヒロインと大河ドラマは叶えることができましたが、日本アカデミー賞を獲るという夢はまだ叶っていないので、ぜひその夢を叶えたいと思っています。(会場:拍手) 大泉さんすごい速さで、二つの夢が叶っちゃったの? 川栄さんでも、十年かかっています。 大泉さん朝ドラってすごいよね。朝ドラの主役はなかなかできないよね。 川栄さん本当に運が良いなと思います。 MC大泉さんは、日本アカデミー賞の常連ですもんね。 川栄さんいつも拝見しています。 大泉さん私なんて、参加することに意義があるみたいな感じですからね。賑やかしですよ。(会場:笑) 新井さん私は、中学と高校の最初はコロナ禍で、ちゃんと学校行事ができませんでした。高校二年生の修学旅行が海外の予定だったんですが、それも叶わなくて、海外に行く機会を、何度か逃しています。ずっと行きたくて、今年は絶対に行ってやろうと思っています。だから、今年の目標は海外に行くことです。とりあえずパスポートの写真を撮って、行く気は満タンです。それを早く達成したいなと思っています。ハワイとか…。 大泉さんそれはきっと叶うんじゃない? 新井さん行けたら良いなと思います。 菅野さん今ね、パスポートを取るのにすごく時間がかかるみたい。(会場:笑) 大泉さんそういう、本当のお母さんみたいな情報はいらないから(笑)。 菅野さんいらない? ためになるから聞いた方が良いよ! 申請に行くでしょう? 番号をもらうでしょう? そこで四時間待ちとかになるんですよ。しばらく待っていたんですが、全然(順番が)動かないから、一回家に帰って餃子を焼いたんですよ。でも、まだ順番が来なかった。それくらいのつもりで取に行った方が良いよ。(会場:笑) すごく時間がかかりますから! 大泉さん何の話をしているんだ。(会場:笑) MC時間に余裕を持っていくと良いですね(笑)。福本さんはいかがでしょうか。 福本さん今回は大泉さんと親子役でしたが、ちょっと寂しいシーンも多かったので、今度は元気な姿で大泉さんとバディを組んでみたいです。 大泉さん良いですねえ! すごく良いです! バディ、良いです! 福本さん本当ですか!? 凸凹コンビとか。 大泉さん分かりやすいやつ! やりましょう! 福本さんやったー! 大泉さん(バディものの設定を妄想しながら)新人の福本さんがやって来る。メガネかなんかかけて、初日から遅刻したりして、「あー、まずい!」と言いながらドンっと僕にぶつかったりしちゃってね。「何だ君は!」なんて言われながら会社に行ったら、僕が上司だったみたいな! やりましょう! (会場:笑)福本さん良いですね(笑)。楽しそうです。 MC松村さんが「大泉さんのバディは僕じゃないのか?」という顔をされています。 松村さん映画公式の対談で、僕がバディをやりたいと言ったら、「良いじゃないですか!やりましょう!」って言っていましたよね。何バディやるんですか! (大泉さん&会場:笑) 大泉さんバディ、好きだから(笑)。 松村さん僕の時は「師弟コンビが良いんじゃないか」って言ったんですよ。とにかく敬っている、師匠と弟子。 大泉さんここにいる人全員とバディを組みたいですからね。バディ好きだから、やりましょう! 素晴らしい夢だ。 MC菅野さんはいかがでしょうか。 菅野さん私は、カブトムシの幼虫を成虫にしたいです。(会場:笑) 大泉さんあなたは、とにかく話を荒らすよね(笑)。舞台挨拶を荒らす! 何だって?菅野さん大変なんですよ。何年か前に幼虫を育てていたんです。サナギになろうとする時にサナギマンション(人工蛹室:人工的に作ったさなぎになったカブトムシが過ごす部屋)作りのお手伝いをしたんです。サナギって、自分で部屋を作るんですよ。 MCこれは何の時間ですか?(会場:笑) 菅野さんでも、そのまま大人になれなかったということもあるんですね。 福本さん私は小学生の頃に、サナギからカブトムシを飼っていました。 菅野さんええ! すごい! 大泉さんまさかこの話が広がるとは思いませんでした! (会場:笑) 福本さんゼリーで育ちました。 菅野さんゼリーが一番良いんですよね。また、若い人にフォローしていただきました(笑)。 MC最後に大泉さんの夢も教えてください。 大泉さん(菅野さんを見るながら)面白い人だよねぇ(笑)。カブトムシの幼虫かあ…。私の夢ですよね(笑)? 私もたまには真面目にと思いまして、川栄さんのお話にもありましたが、(アメリカの)アカデミー賞を日本の作品で獲れたら素晴らしいですよね。日本の作品で、海外で素晴らしい賞をいろいろな方が獲りますが、ああいう作品が作れたら良いなと思います。…ダメか、僕が真面目なことを言ったら。(会場:笑) (会場の反応に)良いじゃないか! (会場:拍手)日本の役者が海外に出ていくというのもありますが、日本の作品として海外に行きたい。最近は、そういうものが作れたら良いなと思います。バディもので。バディ、募集中!(会場:笑) MC本作の宣伝中に、とある家族との出会いがありました。四歳のお子様がバルーンカテーテルの治療によって、実際に命を救われたというご家族です。そのお母様から、お手紙をお預かりしていますので、今日はこの場をお借りしてご紹介します。菅野さんに代読をお願いします。 ■菅野さんが手紙を開き、大泉さんがマイクのサポート。菅野さんが手紙を読み始めました。映画スタッフ、キャストの皆さんへ。 私は心臓病を持ち、バルーンカテーテルに命を救われた四歳の男の子の母です。そして陽子さん、奈美さん、佳美さん、寿美さんと同じ学校の卒園卒業生です。佳美さんたちは私の大先輩です。 試写会で「ディア・ファミリー」を観ました。皆さんが自分たち家族と重なって、涙が止まりませんでした。今まで息子を助けてくれた医師、看護師、医療従事者の方々には何度も「ありがとうございました」と伝えてきました。そして、思ってきました。しかし、医療機器・バルーンカテーテルに対して「ありがとう」と思ったことは一度もありませんでした。でも、宣政さんたちが作ってくださったバルーンカテーテルというバトンを、時を経て確かに受け取りま
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女王蜂京都から天城・月琴の里へ—— 燃える紅葉の下で はらはらと命が散ってゆく 華麗な大道寺家の血に恐怖の秘密が生きていた!TBR33038D/1978年度東宝©1978 TOHO CO.,LTD.女王蜂ご購入はこちら