「映画」検索結果398件
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グループポリシーグループポリシー|東宝株式会社会社情報メニューグループポリシー東宝憲章TOHOCharter私たち東宝グループは、創業者・小林一三の経営理念である「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」「吾々の享くる幸福はお客様の賜ものなり」「朗らかに、清く正しく美しく」を受け継ぎ、文化と経済の発展に積極的に寄与するため、次のとおり宣言します。私たちは、お客様に満足していただくため、質の高いサービスと商品を提供します。私たちは、ビジネスパートナーからの信望を得るため、常に公正な取引を行います。私たちは、共に働く仲間が働きがいをもって健康的に仕事に取り組めるよう、快適な職場環境を作ります。私たちは、株主の皆様からの要請に応えるため、コーポレートガバナンスを有効に機能させ、適時に適切な経営情報の開示を行い、業績と企業価値の向上を図ります。私たちは、企業の社会的責任を積極的に果たすため、不平等を許容せず、人権を尊重し、地域に貢献し、自然環境の保全に意を配り、多様性と包摂性のある持続可能な社会の発展に貢献します。2004年11月30日制定2007年7月20日改定2023年3月1日改定東宝グループサステナビリティの基本方針東宝グループは、エンタテインメントの提供を通じて、誰もが幸福で心豊かになれる社会の実現に向けて「朗らかに、清く正しく美しく」貢献します。東宝グループが取り組む4つの重要課題朗らかに誰もが健康でいきいきと活躍できる職場環境をつくります清く地球環境に優しいクリーンな事業活動を推進します正しく人権を尊重し、健全で公正な企業文化を形成します美しく豊かな映画・演劇文化を創造し、次世代への継承に努めます東宝グループ人権方針人権の尊重私たちは、創業者・小林一三の経営理念である「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」に基づき、映画・アニメ・演劇・不動産などの事業を通じ、豊かな文化の創造・次世代への継承のために、お客様、東宝グループのすべての役員・従業員、ビジネスパートナー、株主を含むすべての人々の人権を尊重します。国際規範への準拠私たちは、「国際人権章典」「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」を支持します。東宝グループ人権方針の策定およびこれに従った事業の遂行は、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づきます。適用法令の遵守私たちは、自らが企業活動を行う国・地域で適用される法令を遵守します。適用範囲東宝グループ人権方針は、東宝グループのすべての役員・従業員に適用されます。私たちは、ビジネスパートナーの皆様に、東宝グループ人権方針を周知し、これを遵守していただくよう働きかけます。人権デュー・ディリジェンス私たちは、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づく手順に従い、人権デュー・ディリジェンスの仕組みの構築、実施、人権に関する課題の把握を行います。是正・救済自らの企業活動により、人権に対する負の影響を与えてしまった場合、適切な手段を通じ、その是正に取り組みます。人権に対する負の影響を受けた方が利用できる通報窓口を適切に整備します。教育東宝グループ人権方針の理解・実行・浸透・定着のため、東宝グループのすべての役員・従業員に対し、教育を継続的に行います。情報開示東宝グループにおける人権尊重の取組みについて、東宝株式会社コーポレートサイトにおいて継続的に情報を開示します。ステークホルダーとの対話・協議ステークホルダーとの対話・協議を通じて、人権尊重の取組みを推進します。東宝グループ行動基準すべての東宝グループの役員・従業員は、以下の行動基準を遵守することにより、東宝憲章の価値観を実践することを目指します。映画・アニメ・演劇文化への寄与豊かな映画・アニメ・演劇文化を創造・発展させ、次世代へと継承するために、健全で社会に資する高品質な商品・サービスを提供します。社会規範の遵守適用されるすべての法令、会計基準、社内規程、契約などの社会規範を遵守します。社会規範に反する可能性のあることや社会的非難を受ける可能性のあることは行いません。万が一これらを行ってしまった場合も、これらを隠すことはしません。社会規範に反する可能性のある行為があることを知った場合は、職場の上司、同僚またはビジネスパートナーなどの共に働く仲間と相談し、または東宝グループ内に設置された通報相談窓口に通報することにより、その是正に取り組みます。通報相談窓口への通報者に対して不利益な扱いをしません。社会規範に反するビジネスパートナーの行為を知った場合は、ビジネスパートナーに対して是正を促し、共によりよい社会の発展に貢献することができるよう努めます。事業の発展と継続性すべての人々に対して誠実かつ丁寧なコミュニケーションを取りながらビジネスを行います。社会への説明責任を果たすため、事実に基づく正確な情報を適時適切かつ積極的に発信します。有形であるか無形であるかにかかわらず、会社の資産や情報は、適切に管理し、有効に活用します。事業の継続性を担保するため、自然災害、テロ、サイバー攻撃などの脅威に対する十分な備えをします。公正な企業活動会社の利益を損なう活動は行いません。反社会的勢力とは、直接的であるか間接的であるかにかかわらず一切関係をもちません。社会的常識の範囲を逸脱した接待・贈答の授受などは行いません。どのような相手に対しても、不当な利益供与は行いません。自由な競争を阻害する可能性のあることは行いません。会社やビジネスパートナーの秘密情報やインサイダー情報の漏えいまたはそれにつながるようなことは行いません。労働環境安全で健康的な職場環境を整備し、これを維持します。共に働く仲間の多様性や個性を尊重します。共に働く仲間がワーク・ライフ・バランスを実現できる環境を整備し、これを維持します。共に働く仲間が自由に意見を言い合い、議論することができる環境を整備し、これを維持します。サステナビリティと人権尊重「東宝グループ人権方針」を遵守し、「サステナビリティの基本方針」に従って行動します。あらゆる事業において、資源やエネルギー利用の最適化や自然環境の保全に十分に配慮し、より環境負荷の少ない方法での商品・サービスの提供を目指します。事故や災害時には、人命尊重を第一優先とします。すべての人の人権を、等しく、最大限に尊重します。すべての人に対するあらゆる不当な差別・暴力・いじめ・人格否定・脅迫・ハラスメントなどの人権侵害行為を許容しません。奴隷労働・児童労働・強制労働・人身取引などのあらゆる不当な搾取を許容しません。2004年11月30日制定2007年7月20日改定2013年4月1日改定2023年3月1日改定トップ会社情報グループポリシー
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「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」ブラックボックス舞台挨拶「名探偵コナン 黒鉄の魚影」公式サイト原作者・青山剛昌さんによる原作漫画が4月12日に103巻に到達(累計発行部数は全世界2.7億部を突破!)、テレビアニメシリーズも放送1000回を突破するなど、ますます勢いを増している「名探偵コナン」。 4月14日に公開し、今もなお全国の劇場でロングラン上映を続けている最新作の「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」は、公開から158日間で観客動員数972万人・興行収入137億円を超える驚異の成績を残し、26作目にしてシリーズ歴代NO.1の成績を記録しました。 9月30日、ネタバレありのティーチイン付き・ブラックボックス舞台挨拶を実施し、主人公・江戸川コナン役の高山みなみさん、立川譲監督、青山剛昌先生が揃って登壇しました。今まで明かされてこなかった制作秘話などを本作の閉幕(クロージング)に向け明かし、ファン垂涎トークを展開したこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。ブラックボックス舞台挨拶江戸川コナン役高山みなみさん立川譲監督原作者青山剛昌さん高山さん皆さん、こんにちは。今日は最後まで楽しんでいってください。 立川監督公開から5カ月が経って、こんなに豪華なメンバーとこうして舞台に立てることをうれしく思います。 青山さん今日はありがとうございます。 MC今、目の前にいらっしゃるのは、つい先ほどまで本作をご覧になったお客さんです。いかがでしたでしょうか?(会場:大きな拍手)青山先生の舞台挨拶は「名探偵コナン ゼロの執行人」以来ということですがいかがですか。 青山さん懐かしいですね。 MC実際に会場で、皆さんの熱を目の当たりにしていかがですか? 青山さん嬉しいです。 MC本日はブラックボックス舞台挨拶ということで、今まで明かされていない制作秘話=ブラックボックスをお話いただこうと思います。代表質問として、御三方が公の場で揃ってお話されるのは初めてですかね? 高山さん初めてですね。 MCまずは映画がどうやって作られるか、皆さんあまりご存じないと思うんですが、映画ってどう作られていくんでしょうか? 立川監督言葉で説明すると長くなってしまうので、シンプルに言うと、まず脚本があって、それをみんなで打ち合わせをして作ります。その後の絵コンテ作りが作業としては大きいですね。コンテはアニメの設計図みたいなものなので、かなり時間をかけて作ります。それから、作画に入っていきます。そんな感じです。青山先生は、脚本に意見をくださったり、絵コンテに全部目を通してセリフの監修をされています。 MC企画会議みたいなものがあるんですか? 青山さんそうですね。いつも僕の家に集まってやっています(笑)。 MC青山先生のご自宅ですか? 青山さんそうです。 MC絵コンテのチェックはどうやって、どれくらいのスピードでやるんですか? 青山さんまぁまぁな時間がかかっています。その都度、時間がかかるところもあるし、早いものもありますね。 高山さんずいぶん前に「作画が上がらないので絵コンテでチェックしてください」って言われたことがあります。(手で厚さを示して)電話帳みたいな厚さのものが5冊ぐらいきたんです。立川監督そうです! 青山さんそれぐらいある。 高山さんすごい量だよね、あれをチェックするのは、やっぱり…。 青山さん大変だよね! 高山さん「だよね!」…って他人事かい(笑)! 青山さん漫画家の仕事じゃない(笑)! 高山さんでも、それをやるっていうのはすごいことですよね? 立川監督そうですね。アニメの場合は動きが入るので、それでページ数が加算されちゃうんですが、かなり分量があると思います。 青山さん面白い作業です! 面白くないとやれない。 立川監督ありがとうございます! MC高山さんは、アフレコの現場でセリフのニュアンスを変えることもあると伺いました。 高山さんセリフは自分だけではなく、例えば相手との絡みもありますので、「こういう風に言ったほうが相手が返しやすいんじゃないか?」って考えたりします。後は、今回に限らずですが、例えば、推理をしている時の自分の頭の中の流れで、「ちょっと言い回しを変えた方がより分かりやすく伝えられるんじゃないかな?」と言うところを変えたりします。もちろん、監督とも話をしてですが…。 立川監督「変えるね!」ではなくて、「コナンくんはこういう気持ちで合っているよね?」と確認をされてから、「だからこうするね」という感じの提案の仕方です。 高山さんその場にいて、自分の感情と環境を踏まえた上で、「こうしたいんだけど?」とか「こういう風に口から出て来ちゃったんだけどどう?」っていう感じです。 立川監督こういうのは、新規のアニメの立ち上げだと、あまりないですよね? ご長寿作品で、キャラクターのことを深く理解しているから出てくるものだと思います。 高山さん灰原哀役の(林原)めぐちゃんも、みんなそうです。しゃべる呼吸やしゃべり方があるじゃないですか。誰に対してどうしゃべりたいとか、(自然と)自分の中で出てきちゃうんですよね。セリフを読みながらチェックをしていて、「これはちょっと違うかもしれない」「こうした方が良いかもしれない」っていうのは結構あります。 MC今回の劇場版で、実際に変えられたセリフはありますか? 高山さん(笑)。覚えていない。 立川監督いろいろありますが、すごく大きいのは灰原とコナンくんの水中の最後のほうのシーンです。もともとのコンテから一分以上長く伸びているので、すごく大きな変化ですね。アフレコで一分も伸びるっていうのは、初めてじゃないですか? 高山さんそうそう! そこも「気持ちをどうしよう」って話し合いました。 立川監督林原さんからも提案があって、「これぐらいのスピード感で読みたいけど良い?」と提案があって、「良いですよ!目一杯使ってください」というやりとりがありました。 MC青山先生がカット割やセリフに、ご提案をされることもあるそうですね。 青山さんさっき話に出た水中のシーンは変わりましたね。 MC実はそれ以外にもありまして、スタッフさんから修正した絵コンテをお借りしました。今回は特別にスクリーンに映したいと思います。 ■スクリーンに絵コンテが映し出される。高山さん(スクリーンを見上げて)おお! 立川監督パシフィック・ブイの医務室の場面です。 MC黒く塗りつぶされていますが、元々は「何言ってんのよ!」「そうやってすぐ」「おいてくくせに」と言うセリフが、「待たせるの好きよねぇ…」「新一くん…」に変わっています。 青山さんこれは灰原が、蘭ちゃんの気持ちになって言ったセリフです。そのままだとちょっとイヤな感じがしたので、灰原ならこっちの方が良いかなって思ったんです。 MC灰原にここで「新一くん」と言わせることによって、実は本作の中で、「江戸川くん」「工藤くん」「新一くん」と全ての呼び方をコンプリートしています。(会場:笑) 青山さん(笑)。 MCそれは狙いではなかった? 青山さん狙いではないです! 高山さん呼び方はきっと心情によって違うよね〜。 青山さんそう! MCセリフを書く時に何か意識しますか? 青山さんあまり意識しないです。でも、ここは意識して、蘭ちゃんの気持ちだから「新一くん」にしました。 MCありがとうございます。よく見ると灰原の心情も絵コンテに書かれています。 立川監督これは自分が書いたものです。 MC絵コンテに心情を書くことはしばしばあることですか? 立川監督アニメーターさんに伝えるためにたまに書いています。 高山さん感情によって表情が変わるからね。 立川監督はい。 MC今回は立川監督から青山先生に質問があるそうです。青山先生のご提案で、構図が変わったカットがあるそうです。ちょっとそのカットをスクリーンに投影します。 ■スクリーンに次の絵コンテが映し出される。高山さんいろいろ見せちゃうね。 MC灰原のラストのカットです。俯瞰だったものが、変更後は横のアングルになっています。 青山さんこのほうが観客を見ている感じがすると思ったんです。 MCこれは感覚的にですか? 青山さん感覚的にですね! MC皆さん、印象に残っているでしょうし、これはもう名シーンですよね? 立川監督アニメーションを作る時ってカメラの位置をよく考えるんですよ。ここは、コナンがそばに座っているので高い目線から見たつもりで最初は俯瞰で描かれています。でも、青山先生のアングルは、カメラが地平線に近く横になっている。迫力があるし、すごく説得力があります。漫画的な思考と、アニメ的な思考なんですかね。「自分が描くなら、このアングルなんだけど、変えても良い?」とおっしゃっていたことがすごく印象に残っています。 青山さんそうね。この時点で「僕に描かせろ!」ってなっています(笑)。 MC実はこのシーンの原画を特別にいただいていまして、スクリーンに映します。 ■スクリーンに原画が映し出される。立川監督めちゃくちゃ可愛いです。 青山さんもうすでに懐かしい。 MCこれを描かれたのはいつ頃ですか。 青山さんだいぶ前です。大体、一年くらい前じゃないかな。 立川監督去年の秋冬ぐらいですね。 MCこういうカットは、青山先生がご希望されて描かれるのですか? 青山さんそうですね。 MCなんと、今回は「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」ぶりにコナンくんの原画を担当されたそうです。 青山さん描きましたよ。高山さんに向けて。 高山さん…怒られるからね!(会場:笑) 青山さん「愛されてない!」って言われちゃうんで、描きました(笑)。MCコナンくんをカッコ良く描く秘訣はありますか? 青山さんないです(笑)! 高山さんえー、何か言ってよ! 青山さん「カッコ良く描かないと」と思って描いています。 高山さん(コナンくんに)ありがたいね! 立川監督青山先生にコンテのチェックをしていただいた時に、「ここが描きたい」とかおっしゃるので、僕から更に「ベルモットを描いてほしい」「ジンを描いてほしい」とかお願いをしました。「言ったら描いてもらえるかな?」と思ったんですよ。 青山さんありましたね~。 高山さん結構描いているよね? 青山さん描いています! 年々増えている気がする。 高山さん劇場版は26作品あるけれど、最初の頃は、ラストカットだけとか、あっても2カットぐらいでした。でも、今回の試写が終わった時に、「こんなに描いて大丈夫なの?」と(青山先生に)言いましたよね? 青山さん僕の絵って、よく分かるね。 高山さん分かるでしょう! 青山さん(笑)。分かるのかぁ。 高山さん立川監督にも「原画多くない?めっちゃ描いていない?」と言ったぐらいです! 青山さん劇場版の最初の頃は遠慮していたんです。 高山さんあ、遠慮だったの? 青山さんアニメーターさんの仕事を奪ったらいけないと思っていたんですよ。でも、最近は遠慮していない(笑)。 高山さんなるほどね〜! じゃあ、好きなだけ描いていいんじゃないかな。 MC試写のお話が出ましたが、高山さんは事前にどこに青山先生の原画が使われているかはご存じなかったんでしょうか? 高山さん知らないです。 MC改めてお伺いしたいのですが、完成した本編をご覧になっていかがでしたか? 特に気に入っているシーンは? 立川監督青山先生の絵って、すごく特徴があって、髪の毛や肌の影付けの仕方にすごく立体感があって良いなと思っています。簡単に真似できない難しさがあって、それをもっと劇場版の中でも増やしていけると良いのかなという思いが今あります。今回お願いしてベルモットとジンを描いてもらいましたが、キールも言えば良かったなぁと今は思っています(笑)。 MCもし頼まれたらキールを描いていましたか? 青山さん描いていましたね。(会場:笑) 立川監督(とても残念そうに)まじか!…お願いすれば良かった。 高山さんもう散々言っているので、海中のシーンはものすごく好きですが置いといて、他に好きなシーンを言うとですね、私は潜水艦の中で黒ずくめのメンバーが揃っているところが好きです。こんな小さな空間に、あの大男たちがリビングでおしゃべりをするようにしているのが、「こんなところは見たことない」と思いました。あの人たちが会話をするシーンは、外で指令を受けているところは分かるんですが、リラックスしたところでしゃべっているのはあまり見られないので、実はちょっと好きです。 MC先生は黒ずくめとのやりとりはどうですか? 青山さんキールがジンに、「尋常じゃないのはあなたの方よ、ジン」と言うのは僕が書いたセリフなので、良いですよね!……自画自賛(笑)!僕のお気に入りは、海から上がってコナンくんが息をハァーって吐くシーンですね。高山さんの声は出ていないけれど、あれがカッコ良いですね。あそこはカッコ良かった! 立川監督ありがとうございます。あそこは自分の担当パートです。嬉しいです!(笑顔) 青山さん赤井が狙って、ジンがグッと上を見て、海面がブルーになる。あそこも曲がかかってバーッと盛り上がるじゃないですか。あそこもゾワゾワきますね。あれはカッコ良いっす! 立川監督ありがとうございます。 MC先生は、本作を気に入って、複数回ご覧になったと聞いています。 青山さん僕の家に円盤があるので、20回弱は観ています! 高山さんすごい! ■SNSで事前に質問を募集していた質問に登壇者の皆さんが答える。 高山さん怪しげな箱が出てきましたよ! MC中に質問が入っていますので、高山さんから順番に引いて質問を読み上げていただけますか。 高山さんこの中に手を入れたら、手が出てこないっていうことはないですね(笑)?(引いた質問を見て)あー! 青山さん何? 高山さんこれねぇ、私たちも散々話していたんです。(立川監督)にずっと話題になっていたよね?立川監督なっていましたね(笑)。八丈島のホテルの部屋割りが気になります。園子ちゃん、阿笠博士、小五郎さんは一人部屋ということでしょうか?【SNSからの質問1】高山さん気になるよね! 立川監督ここら辺は若干あやふやな部分があるんですが、まず園子は一人ですね。 高山さんそうだよね! 絶対にスイートルーム! 立川監督阿笠博士と小五郎さんもそれぞれ一人部屋です。みなみさんと「子どもたちだけで泊まっているのはどうか?」という話をしました。 高山さん関西のキャンペーンに回っている間、ずっと部屋割りの話をしていました。じゃぁ、光彦と元太は二人一部屋で、歩美ちゃんと灰原も二人で一部屋で、園子は絶対スイートでしょ。「何か部屋割りが変じゃね?」って話になりました。大体、博士と子どもたちが一緒とか、小五郎のおじさんと蘭とコナンと三人とかになりそうなんだけど、何でだろう。 青山さん僕は知らんよ(笑)。 立川監督そういう話をずっと車でしていたので、「今度そういう部屋割りのシーンがあったら事前に相談します!」ということになりました(笑)。 ■立川監督が質問を引く赤井さんがロケットランチャー発射後、秒で退散したのが衝撃的でした。コナンくんが無事だという確信があったのでしょうか。【SNSからの質問2】青山さんあそこは確か櫻井さんのシナリオでは、「ちゃんと逃げろよ、坊や」っていうのがあったんですけどね。 立川監督一応「でかしたぞ!」みたいなセリフは言っているんです。でも、(笑って)秒で退散していますね。やはり信頼があるんでしょうね。 青山さん後は、赤井がエンジンが爆発しないところを狙って撃ったってことですかね。 立川監督そうですね! 高山さん危険だもんね! 青山さん危ないよね! 死んじゃうよね! 立川監督絵コンテチェックの時にも青山先生はそのことをメモで書いてくださいましたね。ロケットランチャーと水中の波面がある。青山先生から「波紋があるということは衝撃波が起きているから、ここの場面ではやめよう」とかいただきましたよね。覚えていますか? 青山さん(笑顔で)覚えていますよ! 絶対にコナンが死んじゃうので。 立川監督気にかけてくれました。 高山さんありがとうございます。赤井さんとの間には何か絆がありますし、やっぱりお互いに分かっているということにしましょう。 青山さん爆発しないところを撃ったんですよ!直美が最後に「また会えてうれしかったわ、志保」と心の中で言っていましたが、彼女が灰原哀=宮野志保であると確信した理由を知りたいです。【SNSからの質問3】高山さんすごいところをついてきますね。 青山さんそれは、逃げる時に手を差し伸べたよね? 立川監督そうですね! その直前に縄を解くというのもあって、「マジシャンがよく使う手よ」って言いつつ、手を差し伸べて、直美を引き上げてくれるあたりで気付いたと思います。 ■高山さんが質問を引く青山先生が劇中に原画で参加して印象に残っている絵があれば教えてください。また、来年の映画ではどんな絵を描いてくれるのかすごく楽しみです。【SNSからの質問4】高山さんいっぱい描いちゃうんじゃないの? 青山さんちょっと待って、来年の映画? 高山さん内容はまだ言っちゃだめだよ(笑)! 青山さん印象に残っているのは、赤井と安室のところかな。 立川監督あそこのセリフ書いていますよね。 青山さんあれ、最初は三分割だったの。三分割だと絵が小さいから一個一個にした。 立川監督大きくしました! 高山さんということです。ムービーワークにもなったティザービジュアルでは、コナンくんが哀ちゃんを助けに行く、本作とは逆の構図になっていたのが、とても印象的でした。対比する構図に意図等ありましたらぜひ教えてください。【SNSからの質問5】青山さんあれを逆にしちゃうとネタバレになっちゃうので、「本当は逆なんだけどなぁ」と思いながらティザーを描きました(笑)。ネタバレ防止のためです。 MCちなみに、ティザービジュアルは、青山先生が毎年描かれていますよね? どういったところからインスピレーションを得ていますか? 青山さんえ、適当です(笑)。 高山さんそんなこと言って良いの? 今、全国に中継されていますよ。立川監督ラフの段階で「こんな感じにしようと思う」とメッセージを付けて送ってくれます。 青山さん「最初はラムと黒田が大きかったんだけど、やっぱり赤井と安室にしました!」って。 立川監督「阿笠博士がいないんですけど…」って。 青山さんそうそう!それで(阿笠博士を描き)足したんだよね。 立川監督そういうやりとりをしています。来年のティザーも楽しみですね! 高山さん本当に楽しみですねー。実はさっき、ちょっと見せてもらっちゃった! MC実は出来上がってはいますが、まだお見せできないんです。 高山さんもうちょっと待っていてね! ■会場の方から、本作「黒鉄の魚影」に限った質問にも登壇者の皆さんが答える。 青山さんドキドキしちゃう(笑)。 MC質問のある方は挙手をお願いします。先ほど青山先生が今回原画を描いたとお話があったと思うんですが、先生が描い原画の中で、皆さんの好きな場面はどこですか。【会場からの質問1】高山さん自分(コナンくん)でしょうね。 立川監督そうですよね。カッコ良いですものね。僕はさっきも出てきた最後の灰原ですね。構図を変えてもらったというのももちろんですが、表情がとにかく良くて、あの表情はやっぱり先生にしか描けないから好きです。 高山さんでも、先生は安室さんと赤井さんのところ? 青山さんそうですね。でもどっちもどっちかな。 お客さん青山先生は、先ほどの場面以外にもありませんか? 青山さんあとはどこを描いていたっけ? 立川監督蘭ちゃんのチューのとこ。 青山さんあれは絵コンテの段階で原画がきたので、それを直したぐらいだよ。あとはジンのところ! 立川監督追加で頼みました。あれは元々のセリフが「撃て」だったのを「ていっ!(撃てぃ!)」に直して…。 青山さん本当は「ていっ!」と言った後に爆音がバンっと鳴るとカッコ良いんですがね…「ていっ!」って言った後しばらくしてからシュルル〜(笑)って、あれを見ながら「あ!失敗した!」と思いました。(会場:笑) 立川監督(笑)。「ていっ!」「バーン!」のイメージだったんですね。まさかの裏話が! 高山さん今度観る時、そのシーンはみんなちょっと笑っちゃうかもしれない。本当に素敵な作品をありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。黒ずくめの組織のピンガというキャラが今回の作品で亡くなってしまったのが本当に惜しいくらい好きなキャラなんです。どういったところからキャラクターの着想を得られたのかということと、声優の村瀬(歩)さんが、男女の声を使い分けるところが私たちにとっては最後まで惑わされた要因だと思っています。村瀬さんありきで考えた(キャラクターな)のかというところもお伺いしたいです。【会場からの質問2】立川監督ピンガのキャラクターの着想で「中性的にしたい」とおっしゃったのは青山先生だと思います。 青山さん僕だなぁ。今までにないような「ジョジョ」(ジョジョの奇妙な冒険)に出てきそうなキャラにしたいと思って、あの顔になりました。村瀬さんは後からだよね? 立川監督声は後からです。メキシコの方のお酒の名前だったので、戦い方にメキシコの型を取り入れて、髪型は自分から提案しました。それでラフが上がってきて、声はその後になります。女性声優さんに男の声を出してもらうか、男性声優さんに女の声を出してもらうかの二択で、両方の声を聞かせてもらって、村瀬さんに決まりました。 青山さん村瀬さん、うまいよね。 MCアフレコの現場に立ち会われていかがでしたか? 立川監督男性声優で女性の声を出せる方は何人かいらっしゃるんですが、その中でも飛び抜けて上手でした。かつアクションのシーンがあるので、アクションシーンで出る吐息とかを演じるのはすごく難しいのに、そこもかなり上手な人だなぁという印象です。 MCそんなピンガですが、亡くなったかどうかは、本作ではまだ明言されていないですよね? 青山さん(あっさりと)あぁ、亡くなりました!(会場:衝撃で大笑い) 高山さん元も子もない! MC明言されてしまいました。 高山さんでも、これで生きていたら結構まずいことになるから。 立川監督いろいろ知り過ぎているんですよね。 高山さん今、全国からため息が聞こえた。みんな、ごめんね!ジンがヘリコプターから降りてくる時に怖い感じが全然なくて、むしろ神々しい感じですごくカッコ良かったです。あれはどういうイメージで作られたんですか?【会場からの質問3】立川監督これに答えるのは僕かな。夕日を浴びて水面が光っていたり、潜水艦に光が当たっていたりしている感じに描きたかったんです。水滴がキラキラしているのに加えて、人も神々しい感じにして神が降りてきたみたいな印象にしました。 高山さんちょいちょい(笑)! 立川監督カッコ良くなると良いなと思って、あのようにしました。絵コンテを描いてくれた人が帽子を抑えるような感じにしてくれました。 高山さんちなみにね、ジンの話で言うと、最初のジンは銀髪ではなかったよね。いつからこうなったんだっけ? 青山さん原作では銀髪に描いています。ジンって英語でGINと書くので、最初から銀髪なんです。 高山さん山本(泰一郎)監督が、しばらくしてから(青山先生に)「ジンは銀髪なんだよね」と言われたって言っていました。 青山さんそう。アニメで見て「あれ?茶髪になってる!」と思ったんだよ(笑)。 MC本日は楽しいお話をありがとうございました。まだまだお話を伺いたいのですが、お時間となってしまいました。ご挨拶をお願いします。 高山さん皆さんに、たくさん観ていただいたり、応援をいただいたり、愛を感じています。毎月「まさかここまでとは?」と思う、私です。本当に愛してもらえる作品になりました。本当にありがとうございます。全国の皆さんも本当にありがとうございました。まだまだこれからも続きます。次回作もどうぞよろしくお願いします。今日はありがとうございました! 立川監督クロージングが近いということで、9月はこういうイベントが行われ、監督をやった身としてはすごく嬉しいですし光栄に
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「沈黙の艦隊」初日舞台挨拶映画『沈黙の艦隊』公式サイト1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る大ヒットコミックを実写映画化した「沈黙の艦隊」が、いよいよ出航しました。9月29日にTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶が開催され、大沢たかおさん、玉木宏さん、上戸彩さん、ユースケ・サンタマリアさん、中村蒼さん、江口洋介さん、吉野耕平監督が登壇。上映終了後の興奮冷めやらぬ会場のお客さんを前に、豪華キャストが万感の思いを語ったこの日の模様を、詳しくレポートします!初日舞台挨拶海江田四郎役大沢たかおさん深町洋役玉木宏さん市谷裕美役上戸彩さん南波栄一役ユースケ・サンタマリアさん山中栄治役中村蒼さん海原渉役江口洋介さん吉野耕平監督大沢さん本日はご来場いただき、ありがとうございます。短い時間ですが、いろいろなお話ができればと思います。 玉木さん初日に本作を観てくださってありがとうございます。短い時間ではありますが、最後までお楽しみください。 上戸さん皆さん、もう本作をご覧になったんですよね。私は三シーンくらいしか出ていないんですが(会場:笑)、皆さんに囲まれて壇上に立つことができて本当にうれしいです。初日に観に来てくださって、本当にありがとうございます。ぜひ、今のホットな気持ちをSNSで広げてください。 ユースケさん本作が面白かったか、面白くなかったかは、皆さんの顔を見たら分かりました。良かったです! (会場:笑) 約束通り、TOHOシネマズ 日比谷に帰ってきたぜ! 今のコメントは忘れてください。(登壇者の皆さん&会場:笑) 中村さん今日はお越しいただきありがとうございます。初日を迎えられて、本当にうれしく思っています。 江口さん皆さんの本作を観終わった後の熱気がグワっと香っているので、伝わったんじゃないかと思っています。短い間ですが、楽しい時間にしたいと思っています。 吉野監督観ていただいて、ありがとうございます。作中では役者の皆さんが厳しい表情ばかりしているので、今日は笑顔を見られる貴重な機会です。ぜひこの後は楽しんでください。(会場:笑) MC今日は上映後の舞台挨拶となります。上映後だからこそ話せる本作の魅力や、ご自身による本作を観た感想などを教えてください。 大沢さん本作を観終わった皆さんには、楽しんでいただけたはずだと信じてはいるものの、おそらく「この先、どうなるんだよ」と思っておられるはずです。(会場:笑) その皆さんの思いが伝わってきて、何だか痛い感じもしております(苦笑)。30年前にかわぐち先生が描かれた「沈黙の艦隊」という漫画が、ようやく実写化されました。今日は、壮大な「沈黙の艦隊」の船出・旅立ちであり、我々はここから始まると思っています。これから、この壮大なものを余すところなく映像にできるよう、まず第一弾として作りました。もし皆さんに喜んでいただければ、この次をどんどんやっていけるのではないかと思っています。そのあたりは、期待して待っていていただければと思います。何よりも、本作がある程度の成績を出さないといけないので、先ほど上戸さんも「SNSで」とおっしゃっていましたが、良いこと(感想)は大丈夫ですよね。(会場:笑) 良くないことは、後で連絡先を教えるので、東宝さんの方に言ってもらって構いません。(会場:笑) どうぞよろしくお願いいたします。玉木さんどの世代の方が観ても、純粋に楽しんでいただけるエンターテインメント作品になっているんじゃないかと思っています。大沢さんがおっしゃったように「ここで終わるのか」と感じる部分もあります。なので僕としても、次もできたら良いなと思っています。ユースケさんとも、現場でそんな話をしましたよね? ユースケさんした、した! 急に話を振るからびっくりしたよ。 玉木さん(深町や南波たちが乗り込む潜水艦)<たつなみ>に関しては、一体感が生まれるように、ユースケさんをはじめ、水川あさみさんなど、場の空気を盛り上げてくださる皆さんと、家族のように撮影ができました。そういった時間がすごく楽しかったと思っています。 MC現場でも「続きができたら良いな」というお話をされていたんですね。 玉木さんそうですね。 MC上戸さんはいかがでしょうか。 上戸さん市谷はオリジナルのキャラクターです。私も原作のある作品で何回か(オリジナルのキャラクターを)演じたことがあるんですが、オリジナルのキャラクターってまず叩かれるんですね。(会場:笑) それでも、台本を読んだ時に「この作品に携わりたい」とすごく思いました。このご時世に、核を扱う内容で、どこか「未来があるんじゃないか」と思える作品に参加できて良かったと、完成作を観て興奮しました。女性の方も、カッコ良い男性陣の皆さんが大きなスクリーンで見られて、潤いますよね。(会場:笑) ぜひ女性の方にも劇中で流れるモーツァルトを身体の芯に響かせながら、映画館の大きなスクリーンで迫力を感じていただきたいと思っています。ぜひ映画館で観てください。 MC上戸さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 上戸さん「監督!」って思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 現場でも癒し系と言いますか、吉野監督ってこういう感じなんですよ。だから、「この吉野監督がこんなに力強い作品を作るんだ!」と思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑) あ、吉野監督をからかっているわけじゃないですよ。ユースケさん(上戸さんをいじるように)何様なんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 上戸さん監督は癒し系なんです(笑)。現場ではグミとかを食べているような可愛い吉野監督しか見ていなかったんです。だから、完成した本作を観た時に、「吉野監督はこういう作品を作れるんだ」って思いました。 ユースケさん(再び上戸さんをいじるように)何様なんだよ!!(登壇者の皆さん&会場:笑) 上戸さん(笑)。(周囲からも監督のギャップについて「分かる」という同意の声が上がる)そうなんです、ギャップがあるんです。 MCユースケさんは、いかがでしたか? ユースケさん先ほど「TOHOシネマズ 日比谷に帰ってきたぜ!」と訳の分からないことを言ったでしょう? 言ってから後悔したんですが(笑)、僕はこの映画館によく映画を観に来るんです。暇な時なんて、週八くらいで来ています。(会場:笑) ついこの間も「ジョン・ウィック:コンセクエンス」(現在公開中/主演:キアヌ・リーブス)を観に来た時に、良いタイミングで「沈黙の艦隊」の予告が流れてきました。自分が出ていることを度外視しても「イケている映画だな」と思いました。そして、今日は皆さんに本作を観ていただいて、「これはいける」と思いました。皆さん、確実に「2」があります! (会場:拍手)もっと言おうか! 「5」まであります。(登壇者の皆さん&会場:笑) おそらくスピンオフも作られます。そして、おそらくスピンオフ第一弾は「ソナーマン、南波栄一」です。サブタイトルは「耳をすませば 魚雷が二本」みたいなね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 僕は、スピンオフで力を発揮するタイプなんですよ(笑)。やっぱりそれぞれの人物をもっと見たい! スピンオフもいけるし、本編だってまだまだ話が始まったばかりなので、「5」以上までいきますよね。僕らの年齢がいく前にやってほしいです。 吉野監督本作をご覧になった方々は、もっともっと登場人物を見てみたいと思われたと思います。僕も、もっともっと見たいと思っていたので、本当にスピンオフがあると良いなと、今のユースケさんの話を聞いていて興奮しています。 ユースケさん今までは考えもしなかったということですよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) ぜひご一考いただけたらと思いました。 MC中村さんも、上映後の今だからこそ話せる本作の魅力について教えてください。 中村さん僕は本作の原作を読んだ時に、絵から伝わるエネルギーにすごいものがあると思いました。完成した作品を観ても、CGや映像美ももちろん見どころの一つではあるんですが、潜水艦を動かすのも、日本という国を動かすのも「人間なんだ」ということを強く思いました。やっぱり人間のエネルギーというのはすごいと思いました。そして出演されている方、そして今日ここに登壇されていない方々も、 本当に素晴らしいと思いました。 ユースケさん(中村さんのコメントを聞いて)しっかり者! 中村さんユースケさんが適当すぎるんです(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさんそんなことは言わなくて良いんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 江口さん自衛隊の方が協力してくださるという話を聞いて、これはいけると本当に思いました。漫画を読んでいる時に、あまりにもスケールが大きいので「CGとかどうするんだ」と思っていたんです。大沢くんは挨拶をしに行ったり、いろいろと大変だったと思いますが、日本の(防衛省や海上自衛隊など)大きな力を持った人たちが本作に手を差し伸べてくれた。これが大ヒットをしたら、日本のエンターテインメントもまたいろいろと協力し合っていける作品が生まれるかもしれない。その第一弾になればと思いながら、完成した本作を観ていました。 吉野監督僕は、この中で唯一この物語のすべての世界を撮影したり、携わったりしてきたんですが、実際にスタッフと潜水艦を撮りに行ったり、カメラを据え付けに行ったりもしました。荒れた海の中、ボートでカメラを据え付けに行って、「何が映っているか分からないけれど、とりあえず見てみよう」ということもありました。さらにそれが物語の中でどのように使えるかを考えたり、本当にいろいろな方々に関わっていただいた作品です。この先があるとすれば、そういうチームでまたやっていきたいと思っています。 MC大沢さんは先日、防衛大臣に表敬訪問をされました。議員会館で行われた試写会にも参加されたそうですが、防衛大臣とはどのようなお話をされたのでしょうか。 大沢さん大臣になりたてで、とてもお忙しい時に会う時間をいただきました。お話を聞いたら、「実は『沈黙の艦隊』のファンで、本作もすごく楽しみにしています」と言っていただきました。いろいろとスケジュールも無理して会っていただいて、心から感謝しています。議員会館にも先生方や秘書の方など200人以上の方に来ていただいて、そこでスクリーンと音響機器を持ち込んで、皆さんに観ていただきました。国の未来や平和を思う、その中核にいる方々にこれほど関心を持って観ていただけて、すごくうれしい時間でした。先ほど江口くんも言っていたように、防衛省や海上自衛隊の皆さんにはたくさん協力していただいたこと、改めて感謝しています。 MC議員会館での試写の後には、感想などを聞く機会がありましたか? 大沢さんのちほど正直なご意見を聞かせていただいたり、SNSにも書き込んでいただいていました。SNSでは本当に喜んでいただいていて、「次はどうなっているんだ」みたいな感想もあって、「すみません」「東宝さんに言ってください」という感じです(苦笑)。(会場:笑) それぐらいこの先を楽しみにしていただいているようで、「主人公である海江田にみんなが巻き込まれていて成長していく様を(観られることを)楽しみにしています」とおっしゃっていただきました。 MC本作は、非常に多面的に物語が展開していきます。海江田の乗る潜水艦<シーバット>、深町が乗る潜水艦<たつなみ>、そして政治家パート、報道番組のパートなど、いろいろな視点が描かれます。ご自身が出演していないシーンの中で驚いたことや、羨ましかったことなどがあれば教えてください。 大沢さん僕は、ほぼ初めて自分の出演シーン以外の様子を完成した本作で観ました。皆さんの現場にほぼ行くことはなかったんですが、例えばマスコミブロックの上戸さん、政治ブロックの江口くんなどを見ていると、地上の光の中で芝居をしているのが、すごく羨ましかったですね。僕や玉木くんは、ずっと真っ暗なスタジオの中での撮影でしたから。 玉木さん本当ですね。 大沢さん僕に至っては、一カ月半のうち七歩ぐらいしか歩いていないですからね。それ以上歩くと監督から「動かないでください」と言われるんです。今日のように立っているのが、だんだん得意になってきました。(登壇者の皆さん&会場:笑) そういう意味では自分のシーンはかなり緊迫していたんですが、海江田はみんなを巻き込んでいく人なので、他のシーンでみんなが生き生きとしていたり、混乱していく様など、どのシーンもすごく楽しく観ていました。 MC他のパートと比べても、ここは「負けていないぞ」と感じる点はありますか? 大沢さんほぼ全員、無表情ということですかね。(会場:笑) とはいえ、心の中はすごく燃えたぎっていて、「我々はある覚悟を持って臨んでいるんだ」ということを<シーバット>の乗組員を演じた全キャストが意識していました。なので、現場に入るとほぼ会話はなく、みんなが役に集中しているチームでした。それは他のブロックにはない特徴だったのかなと思います。 MC玉木さんも、光のある場所での撮影が羨ましく感じましたか? 玉木さん基本的に閉塞感のある場所って、やっぱり逃げたくなってしまうものですよね。カットがかかるとすぐに外に出て、外の空気を吸いに行くということを繰り返していました。潜水艦の話で言うならば、僕たちが乗っていた<たつなみ>より、大沢さんたちの乗っている<シーバット>の方が広くて近代的な感じがするので、一回お邪魔した時に「いいなぁ」と思いました。(会場:笑) ただ、チームワークとしては、僕らの方には家族感があったと思うので、良い雰囲気だったんじゃないかと思っています。 大沢さん最初、(スタッフに)「玉木くんには、<シーバット>の艦内を見せない方が良いんじゃないか」と言っていたんです。あまりにもその差があるというか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 我々の潜水艦は一台に億近いお金をかけてしまっているのに、(冗談混じりに)玉木くんの方は、五万円? 五十万円でしたっけ? 随分、差があるからなあ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさん五万円!?玉木さんいやいやいや(笑)。百は超えていると思いますよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 大沢さんその分、人間の厚さみたいなもので勝負をされるんだと思っています。確かに完成した本作を観たらそうだったので、うれしかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 玉木さん<たつなみ>も金額はもうちょっとかかっています(笑)。大沢さんすみません(笑)。 MC<たつなみ>の内部が密であるということは、大事な描写でもありますよね。 玉木さんそうですね。<シーバット>と<たつなみ>の対比ということを考えなければいけない作品だったので、そういう意味では<たつなみ>のコンパクトな感じと、一体感というのは必要だったと思います。 MC上戸さんはいかがでしょうか。驚いたことなどはありますか? 上戸さん普段はいい加減なユースケさんが、すごくカッコ良いソナーマンを演じている姿にドキッとしました。返事をあえてしないで指を鳴らして返事をするところなんか、カッコつけている感じが「ずるいな」と思いました。(会場:笑)ユースケさん彩ちゃん、ありがとうね。 上戸さんカッコ良かったです! MC羨ましかったところなどはありますか? 上戸さん女性キャラクターで言わせていただくと、水川あさみちゃんが演じていた役は、皆さんともお芝居の接点のある役だったので、「羨ましいな」と思いました。私の撮影は二日ぐらいで終わってしまったので…。(会場:笑) ユースケさん驚いたというか、「すごく面白い」と思ったのが、政治家の話し合いの部分です。僕は「シン・ゴジラ」(2016年公開/総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)がすごく好きなんです。あれは会議映画みたいな感じもあったんですが、本作もそういう側面があると思って、すごく面白かったです。そういう側面はあまり想像していなかったので、すごく良いなと思いました。あとは玉木くんも言っていましたが、<シーバット>(内部)の緊張感は、僕には耐えられない。(会場:笑) 僕が<シーバット>の隊員役で出ていたら「耐えられないので」と降板していた可能性があります。(会場:笑) その緊張感があったからこそ、<たつなみ>と対極な感じがあって、すごく良かったんだと思いました。それがまたうまいこと一つにまとまっているのが、作品としてすごいなと思いました。これ、「2」あるな。(会場:笑) 「2」がないと、彩ちゃんはこの作品での出演が三シーンくらいで終わりになっちゃうもんね。 上戸さんそうなんです。ここに立っているのが恐れ多いです。(会場:笑) ユースケさん「ここから彼女(市谷)の活躍が始まる」みたいなところで終わっているじゃないですか。「6」までないとね。あと、スピンオフもやらないと。(会場:笑) 上戸さん(ユースケさんに向かって)ありがとうございます。大沢さん、よろしくお願いします。 大沢さんこちらこそ、よろしくお願いします。(会場:笑) 上戸さんが出られると聞いていたのに、結局現場では会えなかったんですが、ようやく今日会えました。「本当に出ていたんだな」と改めて思いました。(上戸さん&会場:笑)MC中村さんは、いかがでしょうか。 中村さん<たつなみ>の皆さんは、<シーバット>と全然違うので「羨ましい」と思いました。また今回の作品では専門用語がいっぱい飛び交うし、難しい問題や壁に向かっていく緊迫したシーンが常に続くんです。そんな中で、ユースケさん演じる南波がユーモアでうまく雰囲気を軽くしてくれていたので、その役が「すごく羨ましい」と思いました。あと、(南波が指でポーズを繰り出す仕草をしながら)こうやってやるじゃないですか。そういった笑えるところがあって、僕はそこも好きでした。 ユースケさん中村くん、ありがとうね。(中村さん&会場:笑) 中村さんあれはユースケさんのアイデアですか?ユースケさん監督が「良いですね」と言ってくれてね(笑)。でもね、監督は何でも「良いですね!」と言ってくれて、全部オッケーになっちゃうんですよね。「本当に良いのかな」と思いながらやっていました。あと<シーバット>のソナーマン(溝口拓男役)を演じた前原(滉)くんって、メガネで髪の毛がちょっと天パ(天然パーマ)なんですよね。僕の演じた南波もメガネだから、ダブルメガネなんですよね。あれはわざと対抗するために(南波と被るように)やったのかな。どういうつもりだったんだろうと思いました。(中村さん&会場:笑) めちゃめちゃ有能なソナーマンで、能力の面で、南波が負けているんですよ。でも、そこはキャリアと雰囲気でなんとかどっこいどっこいまで持って行きました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 監督、あれは意図的だったんですか? 吉野監督そうですね。最初は被るからちょっと変えようかなと思ったんですが、敢えて被らせた方が、僕自身としても「面白いんじゃないか」と思ってそうさせてもらいました。ユースケさんは絶対に何かされるだろうと思っていたんです。案の定いろいろとやってくださいました(笑)。毎回「『OK』と言おう」と決めていました。 ユースケさん問題は、前原くんの方が有能に見えるということなんです。まあ、面白かったから良いか。(登壇者の皆さん&会場:笑) 江口さん政治ブロックも一つのファミリーのような感じになっていました。僕たちがたぶん、最後に撮っているんです。僕たちが一番盛り上がって面白いだろうなと思っていたんですが、完成した本作を観ると、「トップガン」でトム・クルーズが本物の戦闘機に乗っているように、大沢くんが本当に潜水艦を操縦しているようなリアリティを感じました。潜水艦の中のシーンから、俯瞰のシーンに飛んだ時に、このスケールは原作のファンも大喜びするんじゃないかなと思いました。今の時代に「沈黙の艦隊」が蘇ったというような思いで観ました。題材もすごいですし、話にもまだ続きがありますので、たぶんこれは続きますね。皆さん、期待していてください。(会場:拍手) MC最後に大沢さんから、メッセージをお願いします。 大沢さん今日は、初日にご来場いただきありがとうございました。この作品は、防衛省、海上自衛隊の方々など本当にたくさんの方にご協力をいただき、ようやく今日を迎えることができました。30年の時を経て、ようやく実写として新たな船出に旅立つことができました。今日は会場に原作のかわぐち先生もいらっしゃっているようなんですが、改めて映画化の許可をいただき、感謝しています。そして、僕は今日この白いジャケットをわざわざ選んで着て来たわけじゃないんですよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ユースケさんカッコ良いから良いじゃないですか! 大沢さんユースケさんに「今日、すごく気合い入っているんですね」と言われました。スタッフからは「どうしても白(の衣装)で」と言われたんですが、何とかそれはやめたかったんです。「少し、海江田のイメージで」ということだったので、今日の衣装になっただけで、自分から白の衣装を選んだわけではないので、それだけ誤解のないようにお願いします。(登壇者の皆さん&会場:笑) マスコミの皆さん、絶対に書かないでくださいね。(登壇者の皆さん&会場:笑)今日は船出で、ここから続くストーリーがあれば良いと思うし、今回出演してくれた皆さんも、それを信じてこの作品に参加を決めていただいたと思っています。もし皆さんに喜んでいただけたら、まだ続編があることを楽しみに待っていただければと思います。何より今日、ご来場いただけたことをうれしく思います。本日は、ありがとうございました。(会場:拍手)
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「沈黙の艦隊」大ヒット舞台挨拶映画『沈黙の艦隊』公式サイト1988年から1996年まで週刊漫画雑誌「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破する人気コミックを、大沢たかおさんを主演に迎えて実写映画化したアクション・ポリティカル・エンターテインメント作品「沈黙の艦隊」。9月29日に公開初日を迎え、タブーに鋭く切り込んだテーマ性や予測不能なストーリー展開、迫力のアクションが話題を呼んでいます。10月3日にはTOHOシネマズ 新宿で大ヒット舞台挨拶が開催され、主演の大沢さんと吉野耕平監督が登壇しました。上映後の熱気冷めやらぬ中、二人が会場のお客様からの質問に全力で回答しました。この日の模様を詳しくレポートします!大ヒット舞台挨拶海江田四郎役大沢たかおさん吉野耕平監督大沢さん先週金曜日に初日を迎えて、今日は平日、二日目になります。おかげさまで、たくさんの方に観ていただいていると聞いております。今日は、大ヒット御礼舞台挨拶ができたことをうれしく思います。さらに今日は通常の舞台挨拶と違って、ティーチインのようなコーナーもあるそうなので、ちょっとヒヤヒヤしています。(会場:笑) 難しいことは監督が(笑)、楽しいことは僕が答えますので、良い時間にできればと思います。 吉野監督本日はお越しいただいて、また本作を観ていただいてありがとうございます。潜水艦の物語でもありますので、かなり真っ暗な中でずっと撮影していました。こういう明るい場所に来ると、ついに公開したんだなと実感します(笑)。今日は、できるだけ楽しくお話ができたらと思いますので、よろしくお願いします。MC公開して数日が経ちましたが、お二人のところには、反響は届いていますか? 大沢さん映画会社の方から「たくさんのお客さんに来ていただいています」と聞いて、すごく良い意味で驚いています。テーマが重いというか、簡単ではないテーマが描かれているのですが、初日から本当にたくさんの方に来ていただいているそうです。男性の方がメインですが、女性の方もなんと三、四割いらっしゃるということで、こういうテーマや、安全保障や平和について関心を持っていただけているんだと、すごくうれしく思っています。 吉野監督大きな原作と、そして大きな作品に関わったので、僕のところにも、普段はなかなか連絡の来ない人たちから「観たよ」とか「こういうのをやったんだね」という驚きの声をいただきました。他にも、純粋に「こういった作品を日本でできる日が来たんだな」とうれしいお言葉もいただいています。 MCこれまで吉野監督が撮られてきた作品と本作は、少し毛色が違う印象も受けます。そういった意味での反響もありますか? 吉野監督「まさかこう来るとは」という声もあります。これまでは登場人物が五人くらいとか、あるいはアニメの話などをやっていたので、まさか巨大な潜水艦同士の、そして日本や世界を巻き込んだスケールの物語を撮る日が来るとは思わなかったようです。僕も思わなかったんですが…(笑)。 ただ、逆にこういった作品に触れていなかった方も、「観てみよう」と劇場にお越し頂いているようなので、いろいろなジャンルの混ぜ合わせと言いますか、そういった現象が起きているのかなと思っています。MC今日は映画の街・新宿での舞台挨拶となりましたが、大沢さんは小学生の頃から、新宿に通っていたそうです。新宿での思い出はありますか? 大沢さん新宿に通っていたわけではないんですが(笑)、映画館にはよく来ていましたね。このコマ劇(2008年に閉館した新宿コマ劇場)の周りは、昔はもう少し怖いエリアだったんですが、ヒヤヒヤしながら来ていました(笑)。両親が厳しかったので、もちろん夜はダメでしたが、昼や週末の朝なんかにたくさんの映画をここ(新宿)で観ていたので、自分の家に帰ってきたような感じがしています。客席ではなくて、ステージ側にいることをすごく不思議に思っていますし、今はなんだか変な感じです。でも、すごく幸せです。■会場の皆さんからの質問に大沢さんと吉野監督が答える、ティーチイン。 MCでは、ここからは観客の皆さんからの質問を受け付けたいと思います。質問がある方は挙手をお願いいたします。(会場からたくさんの手が挙がる)本日はとても楽しかったです。明日のチケットもすでに購入しています。今日は大沢さんをじっくり観るため、明日は内容を確認するためにと思っていたんですが、作品の内容も大沢さんもじっくりと観ることができました。Amazonプライムで冒頭11分が観られるということだったんですが、あえて観ずにきました。私はずっと大沢さんのファンなんですが、すごく素敵に年を重ねられているなと思います。今日はありがとうございました。【会場からの質問1】大沢さんありがとうございました。 MCご質問は大丈夫ですか? お客さん1大丈夫です! 言いたいことは言いました。(会場:笑) 大沢さん(ファンの方の熱い想いをしっかりと受け取り)自己アピールは大事ですね。実はこちらからは意外と逆光でそんなに(会場の皆さんの顔が)見えないので、皆さんの言いたい放題で大丈夫です。遠慮せずに手を挙げていただいて大丈夫だと思います。大きなスクリーンで拝見して、すごく迫力があって、時間があっという間でした。 大沢さんに質問です。今回のセリフは英語や専門用語もありましたが、どのように覚えられましたか?【会場からの質問2】大沢さん専門用語というのは“用語”なので、丸ごと覚えないといけないわけです。そこに意味が深くあるわけではないので、逆に覚えやすい部分があります。英語に関しては、難しいと言えば難しいんですが、日本語を覚えるのと英語を覚えるのと、感覚的にはあまり変わりはありません。ただ、あまり英語を口では使わないので(話すことはないので)、むしろそれを口にする時の方が難しいです。そこは少し苦労したところではあります。 お客さん2ありがとうございます。他に撮影で苦労したことはありますか? 大沢さん撮影で苦労したことはたくさんありますが、本作はチームがバラバラに撮影をしていました。僕のブロックを撮っている時は、(深町洋役の)玉木(宏)くんのブロックや、(海原渉役の)江口(洋介)くんのブロックを全く見ていません。そういう意味では自分のブロックだけに集中していたのですが、「本当にこのテンションで良いのかな」「この空気感で良いのかな」と監督に聞きながら、探り探りやっていたので、自分の中で不安もありました。後々聞いたら、各役者さんたちもみんなそう思っていたようです。ただ、それがまた作品をより色鮮やかにしていれば良いなと思っていました。「沈黙の艦隊」の漫画を読んだことがあったので、興味を惹かれて本作を観にきました。海江田は、なかなか演じるには大変な役だと思いますが、僕が想像していた海江田と似たような感じで(スクリーンに)出てきたので、原作ファンとしても、とてもうれしかったです。どういった心持ちで海江田を演じたのか、教えてください。【会場からの質問3】大沢さん彼は言葉がそんなに多くなく、何を考えているのかをほとんど口にはしません。なので原作をかなり読み込んで、彼の思いや考え、頭の中にあることを一つ一つ、ワンカットワンカット、ワンシーンワンシーン、全部自分の中で埋めていきました。だから、言葉にする台本と海江田の頭の中を表現した台本の二つがあるような感じでした。頭の中で海江田の頭の中を表現した台本を読みながら、通常の言葉にする台本のセリフを言うような感じです。彼は恐らく、壮大な世界、そして時代への挑戦をしていて、いろいろな疑問や問題に対して、宣戦布告をしているんだと思うんです。僕自身も、その宣戦布告が正しいのか間違いなのかは分からないですが、ただ彼は正しいと思って突き進んでいった。そういったブレない軸のようなものは、ずっと持ち続けて演じました。 お客さん3ありがとうございます。監督にも一つお伺いしたいです。原作はかなり前に描かれた漫画ですが、今(実写化を)やるにあたって、どのようなイメージを持って臨みましたか? 吉野監督いろいろな側面のある原作で、読む人、観る人にとって本当にいろいろな魅力のある作品です。「自分はどこに惹かれたのかな」ということ、そして「どこに映像ならではの面白さがあるのかな」ということを意識して、それを抽出して形にしていきました。幸いにしてと言いますか、残念ながらと言いますか、時が経っても物語が示しているコアな問題部分は変わっていないですので、今語ったとしても新鮮に届くだろうと思っていました。あとはそれをスクリーンで観ていただけるものにするためには、どうすれば良いかを考えていました。本日は素敵な緊張感のある作品をありがとうございました。映画館で観られたからこそ、圧倒的な瞬間を一つずつ楽しめたと思っています。 撮影現場は暗かったとお話していましたが、撮影現場での楽しかったエピソードや、他の俳優さん、スタッフの皆さんとの撮影現場のエピソードなどがあればお伺いしたいです。【会場からの質問4】大沢さん撮影中は、あまり楽しくなかったです(苦笑)。(率直すぎるコメントに、会場:笑) 海江田はあのような人物ですし、見方を変えればテロリスト、裏切り者なので、いつも孤独を感じながら現場にいました。乗組員たちも、自分の使命を分かって現場に来ている俳優さんたちだったので、いつもピリピリしている空気だったんです。長期間、そういった緊張感が続くことはあまりないんですが、それが維持できたすごく珍しい現場でした。逆にいうと、それが楽しかったのかもしれません。笑うといった空気よりも、ピリッとしている感じだったことを覚えています。 吉野監督特に(海江田が乗る潜水艦)<シーバット>の撮影は緊張感が続くパートでした。もちろん楽しい瞬間はたくさんあったんですが、全体としては非常にピリッとした空気だったと思います。撮影した時期がすごく寒かったんですが、その中で海江田は半袖でいるので「すごいな」と思いながら見ていました(笑)。また撮影のカメラが止まった時に、羽織物を羽織るんですが、それをなびかせて歩いている大沢さんがカッコ良いなと思いながら、僕は見ていました(会場:笑)。カリスマを演じられているので、カメラが回っていない時も立ち姿がすごく様になっていて「カッコ良いな」と思っていたら、近くにやって来て「ここなんですが…」と、台本の話などをされて「ヤバい、何も考えていなかった」とあたふたしていました(苦笑)。でも、そういった時間は僕からするととても楽しかったです。お客さん4撮影している瞬間の緊張感やその場の雰囲気から、観ているこちらにも緊張感が伝わってくる作品ができたのかなと思いました。観ていて、いろいろなことを考えさせられる作品でした。ありがとうございました。 大沢さん&吉野監督ありがとうございました。私は原作のファンでもあるのですが、とても良い作品でテンションが上がりました。ありがとうございます。 監督に質問です。原作から設定が変わった部分もあったと思いますが、設定が変わっていても「『沈黙の艦隊』だ!」という原作っぽさがありました。設定を変えるにあたって、気をつけたことはありますか?【会場からの質問5】吉野監督なかなか(鋭い)難しい質問をありがとうございます。原作の魅力の一つとも言えるのが、それぞれの立場で、それぞれが正しいと思うことに命をかけている人たちの物語であることだと感じました。この人が悪者だとか、この人がやられ役だとか、原作でもそういう描き方はされていないので、そういったことを大事に描こうと思いました。例えば<シーバット>と戦う潜水艦や、第七艦隊の司令官なども、それぞれの立場で、やるべきことをやろうとしているということが、この物語を動かしていくんだと感じていたので、そこを大事にしたいと思っていました。 MC今日は会場の皆さんは本作をご覧になった後なので、もう一回本作を劇場で楽しむとしたらぜひ観てほしいポイント、注目すべきシーンなどを教えてください。 吉野監督深海の中、音が非常に重要になる物語です。なかなか聴いたことのない音がいっぱい響いていると思います。一度「目を閉じて」とまでは言いませんが、音にもより注目して楽しんでいただけると、「こんなところで、こんな音が鳴っていたんだ」と思うはずです。僕自身も音の編集をしながら、映像は何度も観ていたんですが、音に意識をフォーカスしてみると、急に際立って聴こえてきたりするものだなと思いました。耳を広げる感じで楽しんでもらうと、また別の世界が見えてくるんじゃないかと思います。 大沢さん30年前に原作が生まれて、その原作の漫画を通じて、国家や平和、核兵器などいろいろなことを問うてきました。あえてなのか偶然なのか、この混乱した令和の時代に、特に日本を囲む隣国たちがヒリヒリする厳しい情勢の中で、今度は実写映画として30年の時を超えて、彼(海江田)は宣戦布告をし、そして本作を観ている人にも受け取ってほしいんだと思うんです。だから、世界、観る我々、作品に参加した僕らも含めて、今回の「沈黙の艦隊」を通して、その宣戦布告を受け取ったところがあります。彼は何を言いたかったのか、何を言おうとしているのか、そういったヒントが、作品の中にいろいろと入っているんですね。本作は彼の壮大な旅の始まりとなります。この最初の作品の中に彼のベースとなる要素が、細かいところに入っています。もしも、もう一回ご覧いただけるならば、そういったちょっとした言葉なども感じてもらえると、今の時代に蘇った彼のメッセージや宣戦布告を受け取れるんじゃないかと思います。(会場:拍手)MC最後にお二人からメッセージをいただきたいと思います。 吉野監督本作の原作にはいろいろな側面があります。まずはすごくエンターテインメントであること、そして、同時に海江田が常に読者や観客に「この世界はこの状態で良いのか」と問いかけ続けている物語だと思いました。だから、本作も問いかけで終わりたいと思って、今の形になっています。そういった問いかけを持ち帰って、観終わった後も楽しんでいただければと思います。また面白かったら、周りの方にも「ぜひ観てみたら」とお話しいただけたらと思います。(会場:拍手) 大沢さん監督もおっしゃっていたように、この作品にはいろいろなメッセージやテーマが入っています。だから、公開までは「どうなのかな」とドキドキしていました。でも、本当にたくさんの方にご来場いただいて、平日もたくさんの方にご覧いただいていて、女性の方にもたくさんお越しいただいているということで、正直すごくうれしいですし、驚いています。こういう時代だからこそ、興味を持ってもらえたのかなと思います。そしてこれがもっともっと広がっていって、たくさんの方に本作の問いかけや、海江田四郎から皆さんへのメッセージを受け取ってほしいと思います。本作は、観ていただくと分かると思うんですが、主人公である海江田はほとんど自分の想いをしゃべっていないんですよね。海江田は行動していくだけで、周りがそれに対して悩んだり、考えたり、動いたりしていく話です。おそらく漫画だったら読む人、映画だったら観る人が、主人公なんだと思います。海江田のような改革者が出た時に、みんなが「どう受け取るのか」「どのように議論するのか」、「イエス」なのか「ノー」なのか、そういったことを、海江田は求めているんだと思います。もしもう一度観ていただけるなら、「自分はどう思うのだろうか」と考えるきっかけにしてほしいと思います。観ていない方にも、そういう風に観ていただけると、今までの作品とはまた違った映画の楽しみ方ができると思うので、ぜひ劇場にお越しいただければと思います。今日はありがとうございました。(会場:拍手)
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」初日舞台挨拶「ゆとりですがなにか インターナショナル」公式サイト2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して映画になり、10月13日公開となりました。 10月13日に「ゆとりですがなにか インターナショナル」の初日舞台挨拶をTOHOシネマズ 日比谷にて実施。岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さん、安藤サクラさん、仲野太賀さん、木南晴夏さん、吉原光夫さん、水田伸生監督が登壇しました。この日のイベントでは、岡田さんがMCを務めることとなり、登壇者にも内緒のこのサプライズ企画により、会場は大いに盛り上がりました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。初日舞台挨拶坂間正和役岡田将生さん山路一豊役松坂桃李さん道上まりぶ役柳楽優弥さん坂間 茜役安藤サクラさん山岸ひろむ役仲野太賀さんチェ・シネ役木南晴夏さん服部一幸役吉原光夫さん水田伸生監督岡田MC本日は、映画「ゆとりですがなにかインターナショナル」初日舞台挨拶にお越しいただき、誠にありがとうございます。記念すべき公開初日ということで、本日は私、岡田将生が司会進行を務めさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。さて皆さん、本作はいかがでしたか? (客席:大きな拍手) ありがとうございます。とてもうれしいです(お辞儀)。すみません、ちょっと緊張しています。司会進行は初めてなので、たぶん皆さんもびっくりしていると思います。それでは早速皆さんにご登壇いただきましょう。拍手でお迎えください。■キャストの皆さんがステージに登壇しました。 岡田MC改めまして、「ゆとりですがなにか」キャスト・スタッフの皆さんに拍手をお願いします。それでは早速、皆さんよりご挨拶をいただきましょう。松坂さん本日は、初日にお越しくださってどうもありがとうございます。まさかこんなサプライズが待っているとは思いもよらずですね。岡田将生が今日、司会をやるなんて全く思っていなかったので…。 岡田MC時間が限られているので短めに! 松坂さん(笑)。だから今日は口数が少なめだったんだと思いました。ちょっとこれは楽しみですね。最後まで今日は皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいと思うのでよろしくお願いします。 柳楽さん皆さん、ありがとうございます。(岡田MCに向かって)良いね! 司会をやるなんて知らなかったのでびっくりですが、今までにないぐらい楽しい舞台挨拶にしたいとスイッチが入りました。今日は楽しんでいきましょう!安藤さん私たち、すっかりだまされました。この舞台挨拶の前に打ち合わせで「今日の司会はこちらの方です」って紹介もあったんです。その時、ご一緒したことがある司会の方ではなかったので、どうやらサプライズのためだけに、東宝のスタッフさんがMCに扮して法被を着ていたそうです。マネージャーさんたちは知っていたようですが、本当に私たちだけが知りませんでした。 松坂さん知らなかったです。 安藤さん監督はご存じでした? 水田監督(岡田さんに向かって)何やっているの? 岡田MC(頭を下げて)すみません。どうしても盛り上げたいと思いまして…。 安藤さん(松坂さんと)二人で感動していたの! 松坂さん泣けてくる! 岡田MCちょっと待って。僕が泣いちゃうから! やめてもらっていいかな? 安藤さん移動の車の中で、(岡田さんの動きを再現しつつ)ずっと身体を小さくして「ウゥーっ」ってやっていたからさ。 岡田MC(アタフタしながら安藤さんの暴露を止めようと)はい、ありがとうございました。続きまして、山崎(正しい役名は山岸)ひろむを演じました仲野太賀さんお願いします。 仲野さんあ! 山岸ですー。お願いします、岡田さん!岡田MC(致命的なミスにしゃがみこみ)ごめん、ごめんごめん!松坂さんやっちゃったね! いいねいいね! 仲野さんたくさんの人に集まっていただいて本当にうれしく思っております。岡田さんのサプライズに、僕らもすごくホクホクしております。最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります。 木南さんアニョハセヨ(韓国語:こんにちは)。初日という大事な日に「ゆとりですがなにか」を選んでくださって本当にうれしいです。今日は、まーちゃんが司会ということで、いつもよりなんか弾けた舞台挨拶になるのかなと思って、楽しみです。 吉原さん僕も全然知らなかった。会った時に目を逸らされたから、「いないほうがいいかな?」と思ったんですよ。 岡田MC(か細い声で)そんなことないですー。 吉原さんそれに「元気ないな?」と思ったら「疲れている」と聞こえてきたので、話しかけないほうが良いのだろうと思っていました。でも、音楽が流れたらすごいテンションでしゃべっているので、そういうことなら良かった。安心しました。 岡田MCそして最後はこの方です。本作のメガホンをとりました水田監督、ご挨拶お願いします。 水田監督あの何度やっても公開初日というのは、ものすごく緊張して地に足が着かない感じですが、将生くんのおかげで身体がほぐれてきました。ところで、なんで「メガホンをとる」っていうか調べているの? 岡田MCあぁ。良かったです。台本に「メガホンをとる」と書かれているので…。(スタッフに)ちょっとどうなっているの? 大丈夫? 監督、怒っていない? 水田監督いや、怒ってはいないよ。皆さん、よろしくお願いします。 岡田MCありがとうございます。それでは早速お話を伺っていきます。皆さん、こんな司会なので、できるだけクロストークでやっていただけたらうれしいです。台本の質問ではなく僕が聞きたいことを質問します。 安藤さん(トーク内容)そこもだまされていたの? 松坂さんじゃあ、今回は台本も嘘なんだ! 岡田MCそうです! 台本を二つ用意してもらいました。 安藤さん(驚きで)えー! 木南さん「一番好きなシーン」、どこを言おうか考えていたのに! 仲野さん考えていましたよね! 岡田MC(小声で)それにする? 松坂さんその台本で進めて良いよ! 岡田MC木南の晴ちゃんと吉原さん、今日はありがとうございます。今回の撮影での一番の思い出はなんですか? 松坂さん僕で言ったら、(岡田さん、柳楽さん、松坂さんの)三人でようやく集まれたという感じです(笑)。 仲野さん(岡田MCに)今、桃李くんがしゃべっているのでお水を飲まないでください!(会場:笑) 松坂さん(笑)。そういうのも込み込みで岡田将生好きだなって思います。三人が集まることは六年ぶりでしたからね。(岡田さんの様子をのぞき見つつ)ねぇ? 岡田MCそうですね! 柳楽さん三人もそうですし、スタッフさんも前回のチームの方が集まってくださいました。サクラさんや太賀もそうですし、チームの中にニューキャラが来るという、恵まれた現場に参加できたと感じました。 岡田MCオッケー! じゃあ、一回質問を変えるわ! もう一つ聞きたいことがあるからそっちにするね。ごめんね。 松坂さんはいはい。分かりました! 岡田MC(急に声のトーンが変わって)はい、いきまーす! あっ、ごめん。自分の心の声が出てしまった!(照れまくってウロウロする岡田さん) 仲野さん今のは心の声だったんですか! 編集点かと思いました! 柳楽さんそれ良いな。 岡田MC(芸人風にテンションをあげて切り替えようと)はーい! いきまーす! 安藤さん顔が赤い! 岡田MC本日公開されましたが、続編で描くとしたら、どういう話が良いと思いますか? (岡田MCが後ろを向いて額の汗をぬぐう) 松坂さんあ、汗を拭いている!そうだな、どういう話が良いかな。 木南さん何かありますか? 仲野さん(挙手して)僕個人でいうと、山岸とふゆみんの恋愛を発展させたいです。その話が端っこにありつつみたいな。 柳楽さんヒューマンもほしいんじゃないですか? 子供の成長? 松坂さんそれで言ったら、学校の修学旅行。子供の成長を描くのであれば何かそういうのもありかなって、ふと思いました。 水田監督クラスごと行方不明?(登壇者:笑) 仲野さんミステリー! 松坂さん大事件で大忙し! 柳楽さんミステリー要素も良いね! 岡田MC今、皆さんのお話に坂間酒造は出てきていないですけれど? 安藤さん私は、お母さん(=義母)と一幸さんのスピンオフが見たい。大人の話! 吉原さん一回、坂間酒造から去っているので、戻ってくる理由づけがほしいですね。水田監督(即座に)“忘れ物”で良いんじゃない? 吉原さん(冷静に)ああ、なるほど。(登壇者:笑) 簡単でしたね(笑)。 松坂さんそれはアリだなぁ~。 岡田MC(笑いながら)“忘れ物”って良いですね。晴ちゃんはどうですか? 木南さん私も出してもらえるんだったら、韓国ロケはどうですか。 登壇者の皆さん(韓国に)行きたーい! 木南さん内容は分からないですが、(シネさんの故郷)国に戻ってみたいな。 岡田MC良いですね。またみんなでちょっとお酒を飲んでやらかして。 松坂さんみんなで記憶を飛ばしてって、リモートになりそうだな。 岡田MC韓国に来て、リモートで日本にいる設定にしてしまえば良い! 柳楽さんそれもいけますね。 岡田MCどう? 今良い感じにまわせているかな? 松坂さんと木南さんまわせています! 岡田MC一応ね、シーバー(トランシーバー)頼んだんだけれど、指示がこない! 松坂さんそういう岡田さんはどういう話が良いんですか? 岡田MC(無線からの指示を聞いていてしばらく話を振られているのに気づかないが、登壇者の皆さんの視線を感じて)ん? ちょっと待って、今シーバーから指示が来ていてね。 松坂さん続編をやるのであれば、岡田さんはどういう話が良いですか? 岡田MC(海外ロケの)リベンジを兼ねて、今お話いただいた韓国にみんなでいけると良いな。チェ・シネさんの生まれた土地を探りたいね。ちょっと僕をトークに入れるのは辞めてもらって良いかな? 今こっち(無線の指示)が精一杯なので…。 松坂さんオッケー! 岡田MCここに関しては“ゆとり”が…。 松坂さんゆとりがゼロ? 岡田MC(無線からの指示に)あ、そうだね! 松坂さんもう誰としゃべっているのよー。(会場:笑) 安藤さんこれはさ、誰が提案したの? 岡田MC(客席へ降りながら)僕が、監督とちょっといろいろお話をしたんです。 安藤さん監督はご存じないってよ。 岡田MC監督は知っていました! 水田監督(苦笑)。福岡の屋台で話していたことなのよ。(壇上のキャストに向かって)本当にやると思わないでしょう? 岡田MCなぜ僕が客席に降りたかというと、会場の皆さんからの質問を私が聞きに参りますので、手を挙げてください。じゃあ、後ろの方に行きますね。松坂さん岡田自らがマイクを持って行くんだ! 岡田MC(ふと立ち止まり客席からステージを見つめて)皆さん、輝いていますね!映画の最後に「つづく」と出たのですが、必ず続けてもらえますか?【質問者1】岡田MCこれは監督に聞いてみましょうか。 水田監督「つづく」と(テロップを)出したのは、”ゆとり”のメンバーを取り巻く登場人物たちの暮らしが続くという意味です。ただ、皆さんの力で、もう一本、二本と続けさせていただけたら…。(会場:拍手)ゆとりちゃん(島崎遥香さん)のお部屋の北欧家具について知りたいです! ホームページで見られたりしないですか?【質問者2】岡田MCちょっとこれに関しては僕は分からないので、これも監督ですかね。 水田監督もう明日、公式には出ていると思います(笑)。 岡田MC次で最後です。さっき目が合ったんですよ。「柳楽優弥スーパームービースター」っていう“うちわ”があったから。作品の中で一番好きなシーンはどこですか?【質問者3】岡田MCこれは皆さん、どうですか? 柳楽さん今回は、正直中国語(のセリフ)が多くて、自分の中でもすごく練習をしたので、思い入れが強いです。(質問者に手を振って)ありがとうございます。 松坂さん僕は、山路と茜ちゃんのやりとりが好きです。 安藤さん病院のシーン? 松坂さん病院もだけど、ドラマとか全般を通して二人の関係性が個人的に結構好きです。 岡田MC(二人に)すっごい嫉妬していたんだよ! 松坂さん本作でも病院のシーンは、好きです。 安藤さん(病院のシーンは)長回しでしたね。(会場:拍手) 岡田MC吉原さんの好きなシーンは? 吉原さん僕は岡田くんにビックリしました。皆さんも観て驚いたと思います。「なんだ、この役者は!」「こいつやるな!」と思いました。今時、こんなにさらけ出すヤツがいるのかと感動すら覚えたので、そこはぜひ言っておきたかったんです。本作はギリギリを攻めている作品だと思っています。 岡田MCそうです。 吉原さん僕はモザイク無しで見たので、本当のモノが見えました。 岡田MCえっ!(驚き過ぎて声を失う) 吉原さん嘘ですけどね。(会場:笑) 岡田MC(身体を海老反りにして)嘘か!(と安堵の表情)……だまされそうになった!(会場:笑) 信じやすいので、そういう発言はやめてください。ありがとうございました。まだまだお話を伺いたいのですが、お時間が迫ってしまいました。最後に代表してご挨拶をいただきます。今日は、桃李さんと柳楽のゆうちゃんに、お願いします。 柳楽さん今までにないような、また思い出に刻まれる貴重な舞台挨拶でした。その中でまたみんなと一緒にワチャワチャできたのが楽しかったです。今日はありがとうございました。 松坂さん皆さん、本日はどうもありがとうございました。岡田の司会、本当に素晴らしかったですね。 岡田MCすみませんでした! 松坂さん皆さんも直に、彼の魅力を実感していただけたと思います。岡田将生は作品に対しての向き合い方がすごく真面目で、純粋に向かっていく姿は刺激的で、本当に尊敬しております。そんな岡田将生の元に集まって、出来上がった愛のある作品です。それを今日こうして皆さんに届けられてすごくうれしいことだと実感しております。僕らが愛情を込めて作った「ゆとりですがなにか インターナショナル」を、皆さんの言葉で感想を添えて、まだ観ていない方に伝えてくださるとうれしいです。 岡田MC(松坂さんのメッセージの途中から感極まり涙を浮かべていたので言葉に詰まりながら)それでは、これよりマスコミの方向けのフォトセッションを行いたいと思います。(会場:拍手)(急にカミカミで)準備がございますので、たたたたた退場します。(登壇者に皆さん:笑)皆さん、拍手でおみおみお見送りください。(登壇者の皆さん:爆笑) 仲野さん何一つ言えていないじゃないですか(笑)。 岡田MC私もフォトセッションに参加しますので、退場します。皆さん本日はありがとうございました。(会場:拍手) ■フォトセッション・鏡開き■岡田さんが、松坂さんと柳楽さんに壇上で耳打ちをして、二人が後説を読むことに。 松坂さん皆さん、本日は長時間にわたりありがとうございました。「ゆとりですがなにか インターナショナル」がいよいよ本日より公開となりました。皆さんが今日ご覧になった感想をSNSやご家族やご友人など一人でも多くの方にお伝えいただけますと幸いでございます。柳楽さんなお、危険防止のためにマスコミの方から先に退出させていただきます。申し訳ございませんが、マスコミの退出が終わるまでは、しばらくそのままお席にてお待ちください。どうぞ、よろしくお願いいたします。(会場:拍手)
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」インターナショナルプレミア「ゆとりですがなにか インターナショナル」公式サイト2016年4月期に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」は、《野心がない》《競争意識がない》《協調性がない》と揶揄される“ゆとり世代”と勝手に社会に括られた、アラサー男子三人が、仕事に、家族に、恋に、友情に、迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう物語。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディとして描かれた同作が、満を持して劇場版になり、10月13日公開となります。 10月9日、39の国と地域から約100名が参加した、外国人限定の試写会「ゆとりですがなにか インターナショナル」インターナショナルプレミアを東京・秋葉原UDX シアターで実施しました。日本の社会派コメディは外国人の目にどう映るのか。岡田将生さん、松坂桃李さん、宮藤官九郎さん(脚本)、水田伸生監督が登壇し、“インターナショナル”な試写会らしく、通訳を介してのティーチインも実施しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。インターナショナルプレミア坂間正和役岡田将生さん山路一豊役松坂桃李さん脚本宮藤官九郎さん水田伸生監督岡田さんこういうイベントはなかなかないので、ちょっとどういう感じなのかなと思って緊張していました。迎え入れてくれた皆さんの笑顔にとてもうれしいです。楽しい時間を過ごせたらと思っています。 MC岡田さん、英語で何か一言話しますか? 岡田さんあー、今日は大丈夫です(笑)。 松坂さん今日という日を楽しみにしていました。こんな機会は本当になかなかないので、皆さんにこうしてお会いできることをすごくうれしく思っております。 MC松坂さん、今日は(英語でのご挨拶は)やめておきますか? 松坂さん(苦笑いで)今日は……。 宮藤さんあぁ、すみません。何で謝るんだろう。何か旅行に来た気持ちですね。 “ゆとり世代”ということも含めて、本作の内容がどれぐらい皆さんに伝わるのか、楽しんでいただけたのか、今すごく不安です。「まあまあウケていた」と聞いて、少し自信が持てました。 水田監督とても緊張しております。ただ、今日の日のために、カンヌ(国際映画祭)にも出さず、釜山(国際映画祭)にも持って行かず、秋葉原が最初のプレミアでございます!(会場:笑) 皆さんの笑い声を、そちらに座って直接聞きたかったです。後ほどお話ができればと思います。 MC海外の方々に「ゆとりですがなにか」の世界に触れていただきました。本作が世界に羽ばたいたと言っても、良いかもしれません。 岡田さん僕も、今ずっと海外の映画祭に来ているような感覚になっているので、「違う違う違う…ここ秋葉原だ」って自分に言い聞かせています。日本の方々は、“ゆとり世代”という言葉は知っていると思いますが、海外の方々は“ゆとり世代”をどう理解して伝わっているのかがすごく気になります。でも「会場に笑い声があって、すごく良い反応だった」と、聞きましたので、このあと皆さんとのQ&Aがすごく楽しみです。 松坂さん先ほど監督がおっしゃっていたように、僕も皆さんと一緒に観たかったくらいなので、すごく反応が気になりますね。MC日本国内の話ですが、結構インターナショナルな要素が含まれています。そのあたりは意識されたのでしょうか。 宮藤さん元々は、海外ロケをするつもりで始まった企画でした。でも、コロナがあったり、お金が足りなかったりと……海外に行くのは諦めました。 水田監督(大笑い)。 宮藤さん(海外に)“行ったつもり”になれるようにしました。僕もそんなにいろいろな言語を知らないので、小学生はタイ人の男の子にしようとか、アメリカの子は絶対に謝らないとか、僕らが勝手に思っている海外の方のイメージをそれぞれのキャラクターにしました。例えば、韓国の人に韓国語で何か言われると、「怒られているような気になる」とか、日本人が持っているイメージをキャラクターに割と生かしました。 MC今英語に訳された時に、「アメリカの方があまり謝らない」と聞いたところで何人か苦笑いをされていました。 宮藤さんすみません! 日本人はすぐ謝ります。 松坂さん(手刀を切って)失礼しましたー! MC海外の文化やリアクションはどのようなことを意識して取り入れましたか。 水田監督「インターナショナル」っていうのは、異言語を使うことではなくて、作品の中に織り込んでいる現代日本あるいは現代の地球上の問題のことです。女性が生きづらい世の中であるとか、ジェンダーの平等、ハラスメント等のこれまでの常識がどんどん変わっています。これは日本だけの問題ではなくて、地球上の問題であると捉えて「インターナショナル」と名付けています。 MC岡田さんは本作の中で、海外の方と共演もされました。撮影で「インターナショナル」を感じた瞬間はありましたか。 岡田さん撮影時の待っている時間ですね。基本的に会話には入れない(笑)。皆さんがずっと英語で話しているので、すごくにこやかに見ていました(笑)。MC海外を知ることの大事さを感じることもありましたか。 松坂さんありました。僕の役は小学校の教師ですが、今回インターンということで、海外から生徒さんがやってきて、授業を受けるんです。(子役の子が)撮影の合間にお母さんと僕のことを指さしながらしゃべっているんですよね。「悪口言われているのかな?」と思っていました(笑)。だんだん不安になってきて、指をさされながら目が合ったので、とりあえずにこやかにはしていました(笑)。本当は何て言っていたんだろうと気になっています。 水田監督あのアメリカ人の子もタイ人の子も、演技経験ゼロ! 岡田さん&松坂さんそうなの?! 岡田さん…知らなかった。 水田監督初めてカメラの前で演技をしたから、少し時間があると、すぐにお母さんのところに行って緊張をほぐしていたんですよ。そんな状況でたまたま桃李くんを指さしたのでしょう。 MCそのあたりも含めて、ステレオタイプな印象ですが、演技経験無しでいきなり演じるのは恥ずかしい感じもしますが……。海外のお子さんは、ものおじすることなく? 水田監督最初は二人ともすごくシャイでした。それこそ桃李くんが緊張をほぐして、演技ができるようになっていきました。間違いなく言えるのは、大人よりも子どものほうが心にガードがないので、打ち解けるとできるようになります。 MCせっかく皆さんにお越しいただいているので、会場の方から質問を受けたいと思います。 ■ティーチイン(英語で)本作はとても面白かったです。“ゆとり世代”という言葉は、ミレニアル(1980年〜1990年代半ばごろまでに生まれた世代。生まれた時からインターネットに親しんでいる世代。)と通ずるところがあるので、理解できました。 質問は、日本人としても日本文化でおかしいと思うことは何かありますか。【質問1】岡田さん先ほど宮藤さんがおっしゃっていましたが、謝ることがたぶん癖になっているんですよね。本作はドラマから映画になっているんですが、ドラマの時も何の感情もなく、「失礼しました」っていうセリフがありました。それはドラマを撮っている最中もずっと思っていたことでした。 宮藤さん日本人のアクションって、お相撲さんみたいにこうですもんね(と手刀)。 松坂さん(手刀のジェスチャー)すみません……。 岡田さん(手刀のジェスチャー)。水田監督海外の方からみるとこの動きは不思議でしょうね。いかがですか? 質問者矛盾や衝突を避けるためにとにかく「ごめん!」とその場を納めるために謝るのでしょうが、今「どうしてそんなに謝るのだろう」とおっしゃっているのを聞いて、面白いと感じました。 松坂さんご指摘の通りです。 水田監督争いは当然避けたいです。僕が「ごめんなさい」と言っても、ウチの妻は「謝って済む問題ではない」と言います。 宮藤さんそうですよね! 結婚したら変わります。 質問者私の夫は日本人ですが、彼は決して私に謝りませんね。(韓国語で)韓国料理店でのお店の人とのやりとりが面白かったです。あと「シネ」(韓国語:繁華街・中心街のこと)をどう表現するのかと思いましたが、日本の人も楽しめるのだと知りました。 質問は、もし世界から出演オファーが来たらどうしますか?【質問2】岡田さんそりゃあ飛びつきますよ! 松坂さん無論やりたいですね。 MCそれには英語が必要になるのでは? 岡田さん今日は話していないだけです。普段、裏ではずっと英語でやりとりしています。本当に今日だけです。 松坂さん今日だけです。 MC(岡田さんと松坂さんのコメントを真に受けた観客に)彼らのジョークですよ!(会場:笑) 岡田さんどのシーンが一番印象に残ったのか、逆にお聞きしたいです。(ロシア出身の女性)私たちは「気持ちを言葉にして相手に伝えるように」と教えられています。(本作では)夫婦でありながら互いの感情が分からなくて、酔っぱらった時に奥さんへの愛を語るなど、面と向かって気持ちを伝えないところが印象に残りました。演じていて違和感はなかったのですか?【質問3】岡田さん日本人特有というか、なかなか本音を言わないところは確かにありますね。僕自身もそういう経験がありまして、「言葉で伝えないと分からない」って言われたことがあります。そこからは感謝していること、思っていることは常々言葉にして相手に伝えていこうとしています。だから先ほどのシーンはお酒の力を借りて「愛している」と言っていますが、本音がこぼれる瞬間を本作の中に収めてくれたのは、僕自身の言葉かもしれないと思って、(観客の方の)お話を聞いていました。 水田監督桃李くんは、奥様に心がけないといけないね! 松坂さんおっしゃる通りですね(笑顔)。本当に日本の男性は「言わなくても分かるだろう精神」というものが、どこかにあるみたいです。先ほど、岡田が話してくれたように「言葉にしないと伝わらないものは伝わらない」ので、言葉にすることは絶対に必要だということを分かってはいるのです。でも、面と向かうと恥ずかしくなってしまうのは日本人特有なのかもしれませんね。 MC最後に、代表して岡田さんからご挨拶をいただきます。 岡田さん今日、本作のタイトルに「インターナショナル」と付いていて良かったと思いました。とても良い時間でした。時間があればもう少しQ&Aをしたかったです。僕たちゆとり世代の三人が、今起きている社会問題に対して必死にもがいている姿が、海外の人々にも伝わったと思えて、また一つ自信につながりました。本作は、13日から公開です。ぜひお友だちなどに広げていただけたらうれしく思います。
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「劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」完成披露舞台挨拶「劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵」公式サイト2013年から2017年に「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載されていた「ACMA:GAME アクマゲーム」(原作:メーブ・作画:恵広史)。99本集めるとこの世のすべてを手にすることができる“悪魔の鍵”を巡り、悪魔たちが執り行う究極の“頭脳×心理”デスゲーム【アクマゲーム】に挑むサバイバル・エンターテインメントとして人気を集めました。2024年4月にはドラマが放送され、その集大成である劇場版が10月25日に公開を迎えます。 本作のアクマゲーム開幕宣言と完成披露舞台挨拶に間宮祥太朗さん、田中樹さん、竜星涼さん、嵐莉菜さん、金子ノブアキさん、志田未来さん、小澤征悦さん、佐藤東弥監督が登壇しました。 舞台挨拶では、撮影についてのトークセッションや、本作の内容にちなんだゲーム「真偽心眼(True or False)」を行い、大盛り上がりとなったこの日の様子を詳しくレポートします。完成披露舞台挨拶織田照朝役間宮祥太朗さん斉藤初役田中樹さん上杉潜夜役竜星涼さん式部紫役嵐莉菜さん黒田光輝役金子ノブアキさん黒田蘭役志田未来さん崩心祷役小澤征悦さん佐藤東弥監督【アクマゲーム開幕宣言】■レッドカーペットが敷かれた大階段から間宮さんを先頭に登壇者の皆さん登場。 MC登壇者を代表して、間宮祥太朗さんよりご挨拶とメッセージを頂戴したいと思います。 間宮さん約一年前にドラマの撮影が始まりました。この一年、ドラマ、Huluの特別編(オリジナルストーリー「新たな鍵」)や金曜ロードショー(「ACMA:GAME ワールドエンド」)、そして劇場版と、長く大きいプロジェクトに関われたことをとてもありがたく思います。本作がたくさんの方に観てもらえるように皆さんのご協力をよろしくお願いします。(会場:拍手) MCここで、新たなるACMA:GAMEの開幕宣言を、間宮さんにお願いしたいと思います。 間宮さん(マイクテストをする)。 MC発声練習も行いました。では、お願いいたします。 間宮さん劇場版 アクマゲーム、開幕です!【完成披露舞台挨拶】間宮さん約一年前にドラマの撮影が始まり、このスケールの大きな作品の集大成ということで、劇場版の公開を控えております。ちなみに、きっと会場の皆さんは観ていただいているとは思うんですが…「ドラマを観ていました!」という方はどのくらいいますか? (会場:「はーい」&多くの手が挙がる)ご発声までいただいて、ありがとうございます! ドラマから本作へと、スクリーンに見合うようなスケールアップをしております。ぜひ楽しんでいただければと思います。 田中さん本作がいよいよ公開となります。約一年前から始まり、撮影期間も半年以上でした。体力面・精神面でも結構きつかったです。そんな本作が、初めて皆さんに観ていただけるということで、僕も「どんな風に楽しんでもらえるのかな?」と、楽しみにしていました。今日は楽しんでいただけたらと思います。 竜星さん田中樹役を演じました、竜星涼と申します(会場:笑)。 田中さんいや、聞いたことないですよ(笑)。田中樹役なら僕がやりますよ! 竜星さんそうかそうか、ごめんなさい(笑)。天才ギャンブラーの上杉潜夜を演じました竜星涼です。本作で、その天才ぶりをどう発揮しているのか、観たら分かるのか、分からないのか、分かるのか…。 間宮さんどっちやねん!(会場:笑) 発揮していてもらわないと困るのよ。 竜星さんドラマでは、てるりん(間宮さん演じる照朝)に勝っている男ですからね。本作でも活躍していると思います。楽しんでください。 嵐さん本日はお越しいただきありがとうございます。ドラ版…ドラマ版に引き続き、共演者の皆さんとお会いできる機会、そして、本作を皆さんに観ていただける機会をいただけて、本当にうれしいです。今日をすごく楽しみにしていました! 全力で楽しんでいってください! MC(田中さんがくすくす笑い…)田中さん、どうしましたか? 田中さん(嵐さんが)話の序盤で甘噛みしていたなと思って…。 嵐さんすみません(笑)。 田中さん間宮君がずっと横で「ドラ版、ドラ版」って言っていましたよ。 竜星さんそういうのはやめてよ。今日(嵐さんの)家族が来ているんだから! 嵐さんねえ(笑)! MCドラマ版を略してドラ版ということですね(笑)! 私も使っていこうと思います。 小澤さんドラマ版…ドラ版に引き続き、悪魔的な男・崩心祷を演じました小澤征悦です。(登壇者の皆さん:笑) 今回は劇場版ということで、スケールアップしています。ぜひ皆さんに楽しんでいただけたらなと思っております。 金子さん僕は、ドラ版には出ていなかったので、劇場版からの出演となります。(登壇者の皆さん:笑) 本作は、セットもCGもすごいです。海外撮影もあり、この仕事をしているとたまに味わえる色んな贅沢をさせてもらいました。本当に素晴らしい体験でした。昨日、本作を観たんですが、素晴らしい内容でした。楽しんでいただけたらうれしくと思います。 志田さん劇場版のオリジナルキャラクターということで、ドラマから続いているこの超大作に出演できることをとても光栄に思っています。今日は短い時間ですがよろしくお願いします。 佐藤監督監督をちゅとめ…ました。佐藤東弥です。 MCちゃんと噛みましたね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 佐藤監督はい(笑)。昨年の9月末にクランクインして、ドラマ配信、映画等、合計117日間の撮影でした。映画を撮り終わってから仕上げをしたんですが、CGのカットが700カットくらいあって、「本当に三カ月で(仕上げが)できるかな?」と話したくらい、間に合わないと思っていました。でも、スタッフがとにかく頑張ってくれて、今日という日を迎えることができました。実は、三日前まで直しをしていました。文句なく楽しんでいただける娯楽作品になったと思いますので、ぜひ今日は楽しんで帰っていただきたいと思います。 MCまずは、皆さんにどんな撮影現場だったのか、どんな雰囲気だったのかを教えていただければと思います。 間宮さん撮影期間が長かったので、色んな過酷だった瞬間もありました。でも、すごく良いチームワークで乗り切りました。色んな言葉がずっと飛び交っていて、笑いの絶えない現場でしたね。ここにいるキャストだけじゃなくて、スタッフの方々とも長い付き合いになったので、色んな現場のノリが生まれました。チームとして一緒に乗り越えたという感触がありましたね。 MC「これは過酷だったな」「大変だったな」というのはどんなところですか? 間宮さん先ほど監督が「三日前まで直していた」っておっしゃっていましたが、僕たちは試写で本作を観たんです。その時に、監督が「まだ直したいんだよね」と言ったら、僕の記憶では(関係者から)「もうだめですよ」って言われていたと思うんですが…。 佐藤監督でも直しちゃった。 田中さん(監督に向かって)かわいい! MC監督、では、本当に「最高の作品ができた」ということですね? 佐藤監督はい。そうです。 MC田中さんも何か印象的だったことなどありましたか。 田中さんドラマ版からそうでしたが…、ドラ版からそうだったんですが(笑)、百何十というアングルから、一シーンを撮るという撮影なので、「一日かけて二シーンを撮る」といった結構過酷な状況でした。何回も同じシチュエーションで、同じセリフを言うので、精神的にちょっとやられてしまうようなゲームシーンが、本作でもドラ版から引き続きありました。さらに、本作では海外に行ったので、体力的にもしんどかったと思っています。後、僕はカンボジアで「このカットを撮りたかったのに、撮り忘れた」っていう、初の撮り忘れを経験しました。 MCそんな事があり得るんですか? 田中さんそれは、ちょっと監督に聞いてほしいんですけれど…。(登壇者の皆さん:笑)カンボジアで、とある建物を見て、三人で入っていくというシーンで、「間宮君、(古川)琴音ちゃん、僕の一人ずつのソロカットを撮りたい」ということでした。二人は三回撮影をしたんですが、僕だけ三回目がなかったんです。だから「どこかで僕のカットを撮っているんだろうな」と思っていたら、「すみません。撮り忘れていたので、明日撮らせて下さい」って言われました。また同じ場所に行って、建物を見ているだけの一日がありました(笑)。でも、そんな話をしていたら、監督は(作中で)そのシーンをカットしたんですよ! (登壇者の皆さん:笑) MCええっ! 竜星さんそれはまずいね。 小澤さんこれはぜひ監督に聞きたいね。 MC監督、お話をうかがっても大丈夫ですか? 佐藤監督本当に申し訳なかったです。(登壇者の皆さん:笑)どうしてもほしいカットではあったんですけれども、編集の段階でどうしても必要になるかっていうと、それはまた別の問題でして…。 小澤さん田中樹はいらなかったんですね。 佐藤監督いらなかったんじゃないです(笑)! 「これはグループショットで見せた方が良いな」という算段です。 竜星さん残念! どうしてもほしいショットが、どうしてもほしくないショットになってしまったんですね。 田中さんなるほど、そういう経緯もありますね。 佐藤監督ちなみに、(ドラマ版で)雨の日の夜に、一カットを撮る為だけに小澤さんを呼び出したことがあるんですよ。 小澤さんあー! ありました。 佐藤監督でも、オンエアではそのシーンを使いませんでした。撮影時は「絶対に必要だから来てください」って言ったのに、結局使わなかったんです。でも、それは本作で使いました。(会場:驚き) MC監督がドヤ顔です。 小澤さんなるほど、そういう事か! 田中さん本作で使ったんですか? 間宮さんただ、樹は別に報われていないよね(笑)。 田中さん僕は、監督が次にやる作品で、そのカットだけ入れてもらえれば(笑)。別の作品で急に僕が建物を見ているシーンが出てくるっていう(笑)。 小澤さんもしくは、この作品の最後のエンドロールでね。 田中さんエンドロールで僕が建物を見ているカットが出るのは恥ずかしいですよ。 竜星さん会場の皆さんに本作を観てもらって、その反応でまだ直すかもしれないよ(笑)。MC続いて、竜星さんも現場で印象に残ったことはありますか? 竜星さん海外の撮影ですね。本当に大変だったんですよ。暑いですし、虫もすごいですし…本当に大変だった!……みたいです。僕は、行っていないんで、そういう点が映像を観ていて印象深かったところです。 間宮さん行っていないのに、すごく海外の話をするよね(笑)。(会場:笑) 竜星さん僕も映像を観て「すごい!これは大変だっただろうな」っていうのが…楽しいよね(笑)。(登壇者の皆さん:笑)後は、ドラマ版からずっと座長は座長らしく、こんなに長い撮影期間でしたが愚痴の一つも言わずに引っ張ってくれましたね。 小澤さん本当にね。全く言わなかったね。 間宮さん「全く言わなかった」ってことはない気がするんですけれどね。 MC間宮さん、虫と暑さは大丈夫だったんですか? 間宮さん全然大丈夫でした。虫は、カンボジアで食べました。 MCええっ! 竜星さんすごいですよね。 間宮さん何かノリで(笑)。 田中さん興味本位ですね。屋台で素揚げが売っていたので、袋詰めにしてもらいました。 竜星さん後、皆でSixTONESのライブにも行きました。今まで役で見ている樹とは全然違って、すごくイケイケでめっちゃカッコ良かったんですよ。 田中さんでも…竜星君は30分遅刻してきました。(会場:笑) 竜星さんおい! それはシー(秘密)だって! 田中さん時間を勘違いして、家でピザを食べていたんですよ(笑)。 竜星さん前日の時間と勘違いしていました。うっかり。おい、こら!(会場:笑) MCエピソード持ち過ぎじゃないですか? 竜星さんまだまだいっぱいありますよ。 MC嵐さんにもお話をうかがいたいと思いますが、いかがでしょうか。 嵐さん撮影の間に、私と竜星さんと志田さんと琴音ちゃんと一緒にトランプをして遊んでいたんです。ルールは「負けた人が勝った人にほしいものを何でも買う」というもので、竜星さんが負けて、琴音ちゃんにはほしいものを渡したみたいなんですが、私はまだもらっていないんです…。 竜星さん…確かに(笑)。忘れていた。 嵐さんお待ちしております。 竜星さん分かりました。 嵐さんっていう感じで、すごく楽しい現場でした。 MCちなみに、トランプゲームは何をやったんですか? 嵐さんババ抜きです。「ACMA:GAME」のグッズとして売られているトランプを使って遊んでいました。 竜星さん撮影が夜遅くまでかかって、結構大変な時に、空き時間にやっていました。 嵐さん気晴らしにね。 竜星さんトランプをやった後にすぐ撮影が終わったから、中々会う機会がね…そうなんですよ。弁明をさせてください(笑)。 嵐さんはい、いつでも。 MCこれは近いうちにということですね? 竜星さんすぐにでも。大好きな…綿菓子だよね。 嵐さん覚えていた! そうです。お菓子の中で綿菓子が一番好きで、お願いしました。 MC小澤さん、撮影現場はどうでしょうか? 小澤さんああ、特にないですね(登壇者の皆さん&会場:笑)。 MC完成披露試写会ですので、何かないでしょうか? 小澤さん樹が演じている役が、黒い革ジャンを着ているんですが、実は僕がプライベートで持っているものと全く一緒でした! 田中さん一緒だったんです。 小澤さん僕が、現場にそれを私服で着て行ったら、樹が衣装で着ていたので「一緒だね!」って言ったら、すごく嫌そうな顔をしていました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さん意図せぬおそろいコーデになりました(笑)。 小澤さんまあ、良いんですけれどね。後、忘れてはいけないのが吉川晃司さんですね。ドラマ版からお世話になりました。吉川さんがいるだけで画が締まるし、頑張れたと思います。 MC劇場版から初参加の金子さんと志田さんは、このメンバーに加わって、改めて現場の雰囲気などはいかがでしたか? 金子さん本作は悪魔役の声優陣も、ものすごいメンバーが集まっています。撮影の時は(声優が)声を入れる前なので、代読の役者さんが現場でセリフを読んでくれました。完成した作品を観たら「キャラクターを現場で再現して演じてくれていたんだな」と思いました。(壇上の悪魔・ガドを指して)こういうパネルをスタッフさんが持って、「ここに悪魔がいますので、信じてやってください」みたいな感じで演じました。ものすごいセットの時もあれば、スタッフさんがグリーンバックを持って景色を映して作る場面など、撮影の幅がすごかったです。そういった積み重ねで、できている作品なんだと思いました。以上です!(登壇者の皆さん:笑) 志田さん本当に楽しい皆さんだったので、グループLINEにも入れていただいて…。 竜星さんその話する(笑)? 間宮さんその話をするんだったら、こっちもするよ? 退会しやがって(笑)。 志田さんごめんなさい(笑)。 竜星さんこれはもうニュースだよ。「志田未来、グループライン退会」。 MCどういうことですか? 志田さん撮影が終わったので「抜けようかな」と…(笑)。(登壇者の皆さん:笑)でも、現場は本当に楽しかったです。今日も久しぶりにお会いできてすごくうれしいです。本当ですよ、すごく楽しかったです。(会場:笑) MCちなみに退会したのは志田さんだけですか? 小澤さん未来ちゃんだけですね。 間宮さんもう一回招待…する? 志田さん…大丈夫です。(登壇者の皆さん:笑) ありがとうございます(笑)。MC本日は実際に壇上で「アクマゲーム」を開催いたします。(会場:拍手)登壇者の皆さんにはアクマゲームに参加していただきますが、間宮さん、よろしいですね? 間宮さんはい。アクマゲームは強制参加なので。 ■ドラマでもお馴染みの「真偽心眼(True or False)」を開催。登壇者の皆さんが順番に、真実もしくは嘘の二択問題を出題。回答者は、残りの登壇者の皆さんと会場のみなさん。<舞台挨拶オリジナルルール>として三回間違えると「死」=ステージから退場になる。MC舞台挨拶オリジナルルールでは、前代未聞とは思いますが、最悪の場合、登壇者の皆さん全員がいなくなることもあり得ますので、真剣勝負でお願いいたします。それでは、間宮さんから「真偽心眼(True or False)」問題を出していただこうと思います。 間宮さんキャストの皆さんの中には「今日の記憶があれば答えられるであろう」くらいの問題です。私は今ベルトをしている。トゥルーorフォールス。【間宮さんの問題】田中さん僕、間宮君のこの辺(下腹部)をよく見ていたんですよ。 間宮さんどうして? 何で(笑)? 田中さん間宮君のこの辺のトゥルーをよく見ています。 間宮さん僕のトゥルー?(会場:笑) 竜星さん僕も見たんだよ。「社会の窓が…」とか言っていたから。 間宮さんああ、僕のフォールスね(笑)。 田中さん間宮君のトゥルーがフォールスしちゃう(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さん間宮君がベルトをしていると思ったらトゥルー、していないと思ったらフォールスですね。 間宮さん本当に興味ないと思いますけれど、よろしくお願いします! MC皆さん準備はよろしいでしょうか? 間宮さんはベルトをしているのかしていないのか、トゥルーorフォールスで参りましょう。トゥルーorフォールス!田中さん:フォールス 竜星さん:トゥルー 嵐さん:フォールス 金子さん:フォールス 志田さん:フォールス 小澤さん:トゥルー 佐藤監督:フォールス【登壇者の皆さんの回答】竜星さん(田中さんのフォールスの札を見て)本当? マジ? MC田中さん、竜星さんで意見が割れましたね。 間宮さん僕のトゥルーがフォールスしたのを指摘したのは竜星だったよね。 竜星さんしたした。「僕のが出たがっているんだよ。」じゃないけどさ…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さんそこまでは言っていない! その「心が叫びたがってるんだ。」(2015年公開/監督:長井龍雪)みたいなの何(笑)? 竜星さんその時にベルトが邪魔そうだったイメージがあるんだよね。 MCそれでは、間宮さん、回答をお願いいたします! 間宮さん(ベルトループを見せながら)正解はフォールス!MC今日はなぜベルトをしなかったんですか? 間宮さんジャストサイズだったので、ベルトがなくても大丈夫だったのと、今回はない方が良いかなとスタイリストさんと話をしたんです。 MCキャストの皆さんですと、竜星さんと小澤さんに早速×がついてしまいました。 小澤さん僕はね、祥ちゃんには人としてベルトを付けていてほしいってことですよ! 間宮さん申し訳ない。(登壇者の皆さん:笑) MCでは次の問題に行きましょう。田中さん、お願いします。 田中さん(ジャケットで胸元を隠しながら)皆さん記憶にあるかな? 僕も記憶問題です。ボク…(登壇者の皆さん:ざわつく)ごめんなさい、楽しくて声が上擦りました(笑)。僕が今しているネックレスの本数は五本。トゥルーorフォールス。【田中さんの問題】竜星さんすごい本数をつけていたよね。 小澤さん五本以上はないでしょ? 間宮さんこれは難しいですよ。 志田さん私は、勘でいきます。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さんあまり興味とか関心がないんですかね(笑)? 間宮さん声のトーンで伝わる興味の無さでしたね。 MC嵐さんも大丈夫ですか? 嵐さんいや…そんなに見ていないので…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 田中さんみなさん、七カ月間撮影でご一緒していましたよね(笑)? MC先程間宮さんのことを田中さんは見ていましたから、間宮さんも田中さんを見てくれているのでしょうか。 間宮さん本数がな…。チャームが二つ付いているのは確定なんだよな。 MC皆さんそろそろよろしいでしょうか? それでは参りましょう、トゥルーorフォールス!間宮さん:トゥルー 竜星さん:フォールス 嵐さん:トゥルー 金子さん:フォールス 志田さん:フォールス 小澤さん:フォールス 佐藤監督:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】田中さん(ジャケットを広げながら)正解はフォールス! 四本です。間宮さんチャームが二個は正解している! 田中さんそれは合っていました! 間宮さん短いネックレスをもう一本付けていると思っていたのに。 田中さん今日はないんですよ。いつもより少なめですね。 間宮さん悔しいー! MCこれで間宮さん、嵐さん、監督も×が一つ付いてしまいました。続いて、竜星さんお願いします。 竜星さんじゃあ「僕が一歩目に踏み出す脚は右足?」(登壇者の皆さん&会場:笑) 間宮さんちょっと待って、癖の話(笑)? 竜星さんうん、癖。 田中さん竜星、質問が間違ってない? 間宮さんそれだと、さじ加減になるからね(笑)。 竜星さんここ最近の癖!(登壇者の皆さん&会場:笑) MCさじ加減で変えたりはしないんですよね? 竜星さん変えないです。決まっています。これどういう風に言えば良いのかな?僕の足の一歩目が右だったらトゥルー、左はフォールス。【竜星さんの問題】MC本当に天才(ギャンブラーの役)なんですよね(笑)?それでは、トゥルーorフォールス! 田中さん確実にどちらかの足というのがあるんですよね? 竜星さんここ最近ね。ちゃんと理由があるの。 MCそれでは皆さん札をお挙げ下さい。トゥルーorフォールス!間宮さん:フォールス 田中さん:トゥルー 嵐さん:トゥルー 金子さん:フォールス 志田さん:フォールス 小澤さん:フォールス 佐藤監督:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】竜星さんフォールス! 左足からです。ここ一年くらい、時代劇や大河ドラマに出演していて、必ず「左足から入ってください」と言われるんです。だから、左足から入るのが癖になっているっていう、ちゃんとした理由がありました。 間宮さんちゃんとした問題だったね。 MCここで嵐さんと監督は×が二つになってしまいました。続いて嵐さん、お願いします。ガド、コルジァ、エルヴァという悪魔三体がドラマ版から出ていますが、私の推しの悪魔はコルジァである。トゥルーorフォールス。【嵐さんの問題】MC皆さん直感でいけるのでしょうか。監督は退場がかかっています。 小澤さんそうだよね。監督、間違えたら死んじゃいますよ(笑)。間宮さん:フォールス 田中さん:フォールス 竜星さん:トゥルー 金子さん:トゥルー 志田さん:トゥルー 小澤さん:トゥルー 佐藤監督:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】MC半々に分かれましたね。もしフォールスですと監督は退場となってしまいます。では嵐さん、回答をお願いします。 嵐さん私の一番好きな悪魔はエルヴァということで、正解はフォールスです。 MC監督、退場となります!(登壇者の皆さん:笑) 皆さん拍手でお送りください。 嵐さん監督、ごめんなさい! 小澤さん監督が退場して良いんですか(笑)? MC嵐さんはエルヴァが推しということですね。 田中さんエルヴァだと思った。 嵐さんしゃべり方も、見た目もインパクトがあって一番好きでした。 MC竜星さん、嵐さん、小澤さんの×が二つになりました。続いて、小澤さんお願いします。 小澤さん僕は6月6日生まれなんです。そして今回は「劇場版ACMA:GAME」ということで、問題です。僕は6月6日の6時に生まれた。トゥルーorフォールス。【小澤さんの問題】MC朝、夜は問わず、あくまで6時かどうかということですね。それでは6時に生まれた、トゥルーorフォールス!間宮さん:フォールス 田中さん:フォールス 嵐さん:フォールス 竜星さん:フォールス 金子さん:トゥルー 志田さん:トゥルー【登壇者の皆さんの回答】小澤さんみんなフォールスかな? MCフォールスが多いですね。金子さんと志田さんはトゥルー(6時に生まれた)です。それでは小澤さん、回答をお願いします。 小澤さん私は6月6日の6時に生まれました!(登壇者の皆
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「スマホを落しただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」完成披露舞台挨拶「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」公式サイトスマホを落としたことから始まる恐怖を描き、現代におけるネット社会への警告と予想を裏切るストーリー展開が話題を呼んだ「スマホ映画」シリーズ。最新作にして最終章となる「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」が、いよいよ11月1日から公開となります。 9月29日には本作の完成披露試写会が渋谷ヒカリエのヒカリエホールで行われ、成田凌さん、千葉雄大さん、大谷亮平さん、井浦新さん、中田秀夫監督が登壇しました。この日の模様を詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶浦野善治役成田凌さん加賀谷学役千葉雄大さんキム・ガンフン役大谷亮平さん兵藤彰役井浦新さん中田秀夫監督■およそ二万枚のスマホ型の紙吹雪が舞う中、キャストの皆さんが晴れやかな笑顔でイエローカーペットを歩いて登場。上映終了後の会場から大歓声を浴びました。 成田さん(劇中の浦野さながら元気いっぱいに)おはようございます! (登壇者の皆さん&会場:笑)今日は男ばかりの舞台挨拶ですが、楽しくできたらと思います。 千葉さん成田くんの「おはようございます!」がすごく元気だったので、楽しいイベントになりそうですね(笑)。 井浦さん前作に続き、兵藤を演じました。井浦新です。 大谷さんアンニョンハセヨ。キム・ガンフンという韓国人の役を演じました。実は韓国に行っていて(韓国風の海苔巻き)キンパを食べて先ほど来ました。とにかくイベントを楽しみたいなと思っています。 中田監督僕はシリーズ映画に関わることも多いんですが、こうしてシリーズを通して監督を務めるのは初めてなので、非常に光栄に思っています。 MC「スマホ映画」シリーズがついに最終章を迎えました。一作目の「スマホを落としただけなのに」の公開は2018年。それから六年が経ちました。成田さんと千葉さんは一作目からシリーズを引っ張り続けてきましたが、お二人にとって本シリーズはどのような作品でしょうか。 成田さんこの作品は「観ました」と言っていただくことが圧倒的に多い作品で、(トラウマ級の恐ろしい連続殺人鬼を演じているとあって)「あれから顔も見たくありません」「とにかく苦手です」「トラウマです」とかよく言われます(会場:笑)。でも俳優をやっていないと、こんな経験はないと思います。すごく光栄だなと思って、「観てくれてありがとうございます」という気持ちです。本当にうれしいことです。(千葉さんを見ながら)今回、最終章も頑張りましたね。 千葉さんそうですね。僕も三作この顔を見続けて、トラウマですね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 成田さん監督がね(笑)、あの顔をすると喜ぶんです。 千葉さんそうなんだ(笑)。 中田監督はい、好きです。(会場:笑) MC11月1日からは最終章が公開となります。 成田さん七年間、演じてきた役です。今日は観てくださった方々の前でお話できてすごくうれしいです。手元から離れる寂しさもありますが、観ていただくといろいろと思うことがあると思うので、皆さんの感想を早く聞きたいですね。楽しみにしています。 MC千葉さんにとって本シリーズは、どのような作品になりましたか? 千葉さん三作も同じ役を演じたのは初めてなので、すごく月日を感じます。一作目はたぶん、借りてきた猫のように大人しくしていたんですが、だんだん心臓に毛が生えて、現場でブイブイ言わせるようになって…。 成田さん(千葉さんに向かって)適当な(トークの)スタートをしないほうが良い。(千葉さん:大笑い)千葉さん成長みたいなものを感じますね。役としても、加賀谷の描かれ方がだんだん変化していった部分もあったので感慨深い気持ちもあります。成田くんとずっと一緒にできたのもうれしかったです。 成田さんやっぱり回想シーンとかあるとね、月日を感じるね。 千葉さんちょっと嫌なんだよね。(成田さん:笑)恥じてはいないんですが、やっぱり歳は重ねているので。 成田さん良いことじゃないですか。 MC井浦さんは、二作目からの参加となりました。公安刑事というミステリアスな役柄をどのようにして作っていたのか、改めて教えてください。 井浦さん兵藤は顔に火傷の跡があるキャラクターなんですが、それがこの役を演じていく上ですごく大きな柱になっています。(詳しく)描かれてはいないんですが、兵藤が生きてきた背景があの火傷の跡に全部集約されているんじゃないかと思っています。前作の時にこういう造形で行こうということになり、前作から本作で、これまで生きてきた兵藤がそのまま成長していくように演じていければ良いかなと思っていました。 MC本作では、井浦さんがかわいがっている後輩だという、成田さん扮する浦野が主人公となりました。 井浦さんかわいがってはいないですけれど(照笑)。(会場:笑) MC情報が間違っていましたか? 成田さん合っていますよ。(会場:笑) MC最新作では成田さんが主演だと聞いて、どのように感じましたか? 井浦さんそれはすごくうれしかったですね。でも、この作品では千葉くんとの思い出の方がいっぱいありますね(登壇者の皆さん&会場:笑)。本作では成田凌が主演だと聞いて、彼が座長の現場に入るのは初めてでしたし、すごく楽しみでした。とことん最後まで付き合いたいなという思いで参加しました。 MC一応再度の確認ですが、成田さんをかわいがっていますか…? 成田さん(井浦さんの思いを代弁するように)います! (会場:笑) 井浦さん(冗談混じりに)あまりよく知らない人なので…。(登壇者の皆さん&会場:笑)そんなに言われると、あれなんですが。 成田さんこの作品の企画が上がってきた時に、まず新さんに相談しました。 井浦さんそれがすごくうれしかったんです。 成田さん本作をやるかもしれないという時に、「どうですかね。僕はやりたいんですが。」という話を居酒屋でしました。二年ぐらい前ですね。井浦さんありましたね。(成田さんに顔を向けながら)その時も共演していたんだよね。同じ現場で一緒に過ごしていて、そんな流れの中で「頑張りたい」とすごくかわいらしく言うから、その作品にずっと付き合いたいと思いました。 MC最終章となる本作からのご出演になったのが、大谷さんです。全編にわたってハングルでの演技ということになりました。今回は、久しぶりにハングルでのお芝居だったとうかがっています。 大谷さんそうですね。日本に帰ってきて八年ぐらい経っているんですが、それから韓国語での演技は初めての機会でした。韓国人役というのも初めてです。まず勘を取り戻すのが、難しかったですね。韓国語と日本語で会話をしていると、ちょっとテンポが違ったりするので「懐かしいな」「こんな感じだったな」と思い出しながら、役作りをしていました。成田さんが、僕が聞いていても分かりやすい韓国語でセリフを話されていました。今回クォン・ウンビさんともご一緒して、特別な時間でした。ひどいヒール役ではありましたが、韓国語の芝居を楽しみました。 MC成田さんは、大谷さんとの共演シーンが多かったですね。 成田さん大谷さんと韓国語で演じるということで、大谷さんの大きな船に乗るしかないと思い、乗らせてもらいました。安心感があったので、何度も大谷さんに「これ、大丈夫ですか?意味通じますか?」と聞きながら演じていました。 MC中田監督は今回、どのようなことをテーマとして撮影に臨みましたか。 中田監督まず一つは、みんながみんなを疑っているんですよね。誰が敵で、誰が味方なのか、最初に「こうだろうな」と思う設定がどんどん崩れていくんです。それがサスペンス映画としての見せ方やテーマとして、大切なことだなと思っていました。千葉くんなんて、こともあろうか自分の奥さん(白石麻衣さん演じる美乃里)を疑ってしまいます。敵だと思っていた相手が最後は…みたいなこともあります。井浦さんにも「実は」という役をやっていただきました。大谷さん(演じるガンフン)も裏切られたみたいなこともありますね。それともう一つは、一作目から続く歪んだ愛というか、成田くんのセリフにもある狂気性についてゾーッと感じてもらいたいと思っていました。本作ではさらにウンビさんが「私はどうなのよ!」と出てきて、あのようなクライマックスになっています。その二つが、僕にとっては軸になりました。MC今回ヒロインを演じたクォン・ウンビさんは、演技自体も初挑戦になりました。しかも、日本語のお芝居も要求される難しい役でした。ウンビさんの印象を教えてください。 中田監督 ウンビさんには強い気迫とパッションを持つ役を演じてもらいました。日本人の俳優さんが演じても、大変な役だったと思います。ウンビさんは演技も初で、日本語での演技も初ながら、「その役をしっかりと演じ切ってみせる」という気迫があって。スミンという役と同じように、彼女が気迫とパッションを持って演じてくれました。 成田さん(ウンビさんは)とにかく一生懸命だというのが、現場に伝わるんですよね。そしてそれは、みんなの力になるんです。異国の地で初めて、やったことのない仕事をするというのはとてつもないことだと思います。彼女の「最後までやる」という気持ちと毎日の熱意、エネルギーみたいなもので今回の現場は成り立ったと思っています。そのエネルギーに身を任せたというところもあります。 MC皆さんのパワーが結集した作品ということになりますね。ではこの質問を皆さんにしてみたいと思います。皆さんは、スマホを落としたことはありますか? 成田さん取材日に十回は聞かれる質問ですよね(笑)。 千葉さんもう新しいネタが残っているかどうか(笑)。 成田さんそうだよね。毎回違う話をしているの? 千葉さん頑張ろうとはしている。 成田さんそうだよね、偉い。 MCではこの質問に答え続けている成田さん、いかがでしょうか。 成田さん最近はあまり落とさないんですが、以前タクシーに乗った時に落としました。朝タクシーに乗ったんですが、「あ、スマホがないな」と気づいて、「まぁ良いや。たぶんここ(タクシーに乗った場所)に落ちているな」と信じながら、その日は生きました。そのまま携帯なしで、姪っ子を遊園地に連れて行きました。夜になって(落としたであろう場所に)寄ったら、全く同じ場所にスマホがありました。本作に出演している人間とは思えない話ですけれど…(苦笑)。 MC大丈夫だったんですか? 成田さん大丈夫でしたね。充電もいっぱいありました。(会場:笑)本当に良かったんですが、その日の姪っ子との思い出は一枚も(写真が)ないんですよね。優先的なチケットも買えないので、とにかく並びました。いっぱい(お土産を)買ってあげて「ごめん」と言いながら過ごしていました。 千葉さん心のカメラでいっぱい撮ったよね。 成田さん撮りました。(息ぴったりのやり取りに会場:笑) MC(お二人は)良い相槌の打てる相棒になりましたね。(成田さん&千葉さん:笑) 成田さん(千葉さんは)なんでも通訳を入れてくれるんです。 千葉さん僕は、寝る時に次の日のアラームをかけようとしたところで「スマホがない」と気づいたことがあります。記憶を辿っていくと「タクシーだ」と思って。僕はアナログなもので、どうやって探したら良いのかあまりよく分からなかったので、近所のコンビニに行ったんです。それで、店員さんに「すみません。電話を貸していただいても良いですか?」と言って、お借りした電話から僕のスマホにかけたら、タクシー(会社)の方が出て「ここの営業所にありますので取りに来てください」と教えてくれて、「良かった!」と思って、そこから僕は(コンビニの店員さんに)「雄ちゃん」って呼ばれているんです。昔から知っているぐらい、本当にかわいがってくださいました。 成田さんえ! コンビニの店員さんが? すごいね。(会場:笑) 千葉さん「雄ちゃん」って呼ばれています。 MCスマホは手元に戻ってきたのですか? 千葉さん戻ってきたんです。ちょっと怖かったですが、良い話になりました。 成田さん「スマホ落としただけなのに」って、タクシーにスマホを落とすところから始まっているからね。 千葉さんそうだね。危ないよ。 成田さん気をつけて。 千葉さんうん、気を付ける。あんたもね。(再び息の合ったやり取りを見せるお二人に会場:笑) でもこの質問に答えられたから良かったよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 成田さんね! 本当に良かった。一回も落としていなかったら「ありません」ってなっちゃうもんね。 井浦さん僕もあります。旅の途中でスマホがないことに気づいて、「ヤバいな」と思って、一緒にいた家族に、僕のスマホの位置情報の検索をかけてもらったんです。検索をかけると地図が出るじゃないですか。パッと出た地図上を見たら、見たことのないスピードでびゃーっと位置情報が動いていたんです。(登壇者の皆さん&会場:笑)僕は普通に「止まっているだろう」という概念で地図を見たんですが、それがすごいスピードでまっすぐ一直線に動いていて「これは何!?」と驚きました。僕は京都で降りていたんですが、スマホは博多の近くまで行っていたんです。新幹線ですね。新幹線のスピードを地図上で見ることになったんです。(登壇者の皆さん&会場:笑)地図を開いた時に、そのスピードで何かが動いているのを見たことがなかったので、すごくびっくりしました。でもちゃんと戻ってきました。その旅は結局、(スマホを取りに行くために)京都から博多まで行きました。流れに、流れました。無事に戻ってきて、本当に良かったです。 MC大谷さんはさすがにないですか…? 大谷さんまだ考えているんですが、紛失したことはなかったかな…。韓国時代までさかのぼって考えているんですが…。(考えを巡らせて)でも、紛失はしないんですが、僕はスマホや時計などをポケットに突っ込んで、イヤホンで聴きながらジョギングをするんですね。ジョギングが終わったらサイドステップやバック走をやって、最後はジャンプで締めると決めているんです。それで、ジャンプをした時にスマホが落ちてしまったことがありました。それに焦って拾おうとした時に、汗とかもあったんでしょうね、イヤホンも落としてしまったんです。そしたらイヤホンが漫画みたいにコン、コン、コンと鉄格子の下水に繋がるところに…。スマホを落としただけなのに、イヤホンまで(落としてしまった)…。へこみました。(登壇者の皆さん&会場:笑)MCそれはショックですね! 大谷さん実話です。そういう意味ではよく落としますね。 井浦さん(最終章では無線イヤホンが鍵を握ることから)最終章と同じパターンですね。 大谷さん本当にそうですよね。 成田さん僕は一作目の時にパスコードを付けるようになったし、本作からは有線のイヤホンにしています。(会場:笑)これは本当です。この作品と出会えて良かったです。 MC皆さん、セキュリティ意識が上がっているかもしれませんね。 成田さんこの作品で、日本中のセキュリティの意識が上がっています。 MC通常の映画の完成披露試写会では、ネタバレに考慮して上映前に舞台挨拶を行うことも多いんですが、今回は上映後の舞台挨拶となりました。衝撃のラストを体験したお客様と一緒の空間で、舞台挨拶を行なっています。改めて会場の皆さん、本作のラストはいかがでしたでしょうか? (「面白かった」という感想を表現するように拍手が上がる)ありがとうございます。キャストの皆さんは、本作のラストをどのように感じましたか。 成田さん笑いました。(会場:笑)あれは僕自身なんですよ。(会場:どよめき)そうなんです、笑いましたね。二作目の舞台挨拶で新さんが「僕たちキモ系俳優だもんな」と言った時の気持ちが、ここに繋がりました(笑)。初めて自分が出ている作品を観るとなると、何となく客観視できない部分もあるんです。でも、(本作は)すごくちょうど良く、自分の中に刺さる感じだったんですよね。刺さりまくっちゃって「ああ!」と食らってしまいました。 MC会場の皆さんで、「笑った」という人はいますか? (「笑った」という人に挙手してもらう) 成田さん(会場を見渡しながら)三分の一くらいは、笑ったという人がいますね。 MC千葉さんは、ラストにどのような印象を抱きましたか? 千葉さん(驚いて)「えっ?」という感じでした。先日、成田くんに会った時に撮影の裏話を聞いたんですが、それを聞いた時には(先ほどより大きな声で)「ええ!?」という感じでした。驚きましたね。(ネタバレを気にしながら)言って良いんだよね? 成田さん言い方を考えれば良いんじゃないかな? 千葉さん面倒臭いからやめておく(笑)。(会場:笑)でも本当に僕は、最後に(真相が)明かされる時に驚きました。 MC井浦さんはいかがですか? 井浦さん(ネタバレを気にして)うーん…。これ、確かに話を組み立てるのが面倒臭いね。(会場:笑)でも、せっかく今日は観てくださったお客様ですから、皆さんが「これを聞きたいだろうな」ということを代弁して、成田凌くんに聞いてみたいと思います。最後の表情は、俳優としてはいろいろなパターンが考えられるじゃない? 成田さん脚本のト書きに対して、どういう顔をするかですよね。 井浦さんそう! あの表情で行こうとなったのはなぜ? (会場:笑)すごく知りたいなと思ったんです。いろいろと考えた? 成田さんいろいろあると思うんですが、(考えが)監督と一緒だったら良いなと思うんですが、僕の中では「ハッピーエンドということなのかな」と思ってあの表情に辿り着きました。 井浦さんなるほど。まぁ、でもキモい系俳優だからね。 成田さん僕たちね。(井浦さんと顔を見合わせて笑い、会場も爆笑) 井浦さん「ハッピーキモい」って感じかな。(登壇者の皆さん&会場:笑)ハッピーキモくて、すごく良かったなと思います(笑)。MC大谷さんはいかがでしょうか。 大谷さん僕は「えっ!」と驚いたのと、一つの愛情表現としてアリだなと思いましたね。「分かる、分かるぞ」という感じでしたね。中田監督ご覧になった方々にとって「思わず笑っちゃった」という方がいてももちろん良いし、もしグッと来てもらったらより良いなと思っています。僕は撮影しながら、これは(韓国ドラマの)「愛の不時着」だと思っていました。(会場:笑)ラストの二人は「これで永遠の…」というつもりで撮っていました。 MCちなみに私は怖かったです。いろいろな受け止め方があるかもしれません。ここで終了のお時間になってしまいました。成田さんからご挨拶をお願いいたします。 成田さん今日はご覧いただいて、本当にありがとうございました。この七年間続いてきた、「スマホ映画」シリーズ。「スマホを落としただけなのに」に続いて、千葉雄大主演の「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」があり、そして最終章の本作では、浦野が主人公となりました。シリーズを通して想いが繋がってきていて、僕の中でも「観てくれている人がたくさんいるな」という実感がこうして形になっていて、すごいことだなと思いました。主演が変わっていって「次の主演は君だ」みたいなことが(今後も)あったらいいですよね。こういった作品もあって良いなと思っています。何より、七年前よりも今のほうが、スマホが皆さんの生活に根付いていて、その中にどういう危険があるのかと日常に緊張感を持たせてくれる作品だと思います。一作目から出演している皆さんや、ずっと続いているスタッフの皆さんもいて、熱量がどんどん上がっている気がしています。今回、僕は「スマホ映画」シリーズの中で一番面白い作品ができたと思っています。そうあるべきだと思いながら撮っていました。自信がありますので、皆さん良かったら周囲にお伝えしてください。スマホで評価をしていただくのも良いんですが、言葉で知人、友人、家族などに伝える力の方が、僕は力強いものだと思っています。「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」、皆さんの力にかかっていますので、応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。(会場:拍手)
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映画ドラえもん のび太の絵世界物語©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2025
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「ゴジラ-1.0」ワールドプレミアレッドカーペットイベント「ゴジラ-1.0」公式サイト2016年の「シン・ゴジラ」以来となる、日本で制作された30作目となる待望のゴジラ最新作「ゴジラ-1.0」の公開を控え、10月18日、ゴジラの“聖地”である東京・新宿の歌舞伎町にあるゴジラロードにてワールドプレミアレッドカーペットイベントが開催されました。神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、青木崇高さん、吉岡秀隆さん、安藤サクラさん、佐々木蔵之介さん、山崎貴監督が出席し、本作に登場するゴジラの大きさと同じ50.1メートルの長さのレッドカーペットを歩きました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!ワールドプレミアレッドカーペットイベント敷島浩一役神木隆之介さん大石典子役浜辺美波さん水島四郎役山田裕貴さん橘宗作役青木崇高さん野田健治役吉岡秀隆さん太田澄子役安藤サクラさん秋津淸治役佐々木蔵之介さん山崎貴監督■四台の車でキャスト陣と監督が登場し、取材を受けながらレッドカーペットを歩きました。その後、トークイベントに再登場!MC皆さん、レッドカーペットを歩かれていかがでしたか? 神木さん最初は緊張しましたね。皆さん、来ていただいてありがとうございます。夜になったらちょっと寒くなるので、温かくしてください。家に帰ったらすぐにお風呂に入ってくださいね。こんな風にゴジラに見守られながら、(レッドカーペットの長さが)50.1メートルですか? ゴジラの身長ということですが、ゴジラ尽くしですね(笑)。(本作の中で)立ち向かった相手として、どこか見慣れた存在でもあるのか、安心して歩きました。 浜辺さん緊張するかなと思ったんですが、見慣れない景色過ぎて――こんなに長いレッドカーペットを歩くこともあまりないので、フワフワした気持ちで歩いていたら、リングを落としてしまいました。そこで緊張がほどけました。ゴジラに見守られながら歩くことができて、ホッとしています。 神木さん僕は「浜辺さんをエスコートしてください」と言われていたんです。でも、この人、車からサッと降りちゃって…(苦笑)。後で怒られるのは僕なんですけど。浜辺さんエスコートって難しいですよね(笑)。降りやすい車だったんですよ。 山田さん「降りやすい車」って何だ(笑)? 佐々木さん今日は天候が気になっていたんですが、晴れて涼しくて気持ちの良い日だと思いました。でも、車を降りたら皆さんの熱気、上から来る熱視線で気持ちは熱く、最高です。吉岡さんレッドカーペットなんて似合わないタイプなので、僕は小恥ずかしいです(苦笑)。でも神木くんが、本当にしっかりとした主演でいてくれて、こんなにうれしい日はないです。初めてお会いした時(「Dr.コトー診療所」フジテレビ系列にて2003年(第一期)2006年(第二期)放送/神木さんは第一期でゲスト出演)は、神木くんはまだ、小学四年生だったんですよ! 本当にしっかりしたねぇ。神木さんうれしいです。僕はずっと「コトー先生」と呼んでいて、大人になってからも「コトー先生」でしたが、この作品から「秀さん」と呼ばせていただいています(笑)。 安藤さんすごく上にゴジラがありますが、こうしてゴジラに見守られながら、赤いカーペットを歩くなんて、なんとオシャレなことでしょう! そして、50.1メートルを歩く間に、新しい「ゴジラ」への皆さんの期待を感じました。 青木さん安藤さんは「オシャレ」とおっしゃっていましたが、僕は「怖い」ですね(苦笑)。ゴジラヘッドもそうですし、皆さんはゴジラの旗を振っているし、正気の沙汰とは思えないです。 “最恐”のゴジラですからね。 山田さん本当は緊張するかと思ったんですが、降りやすい車だったんでね(笑)。本作は70周年の記念作品ということで、ゴジラは先輩ですよね。70年の大ベテランのゴジラさんのおかげで、僕はここに立てているんだということを感じながらレッドカーペットを歩きました。山崎監督パソコンの前でずっと仕事して、その前は撮影でひどい目に遭ったりしました(苦笑)。でも、ようやく皆さんに観せられることが感無量です。こんなに派手なイベントでゴジラを紹介できるのもうれしいです。 MC完成した本作をご覧になっての感想をお聞かせください。「ゴジラ-1.0」はいったいどんな作品になっているんでしょうか? 神木さんどんな作品…一言では言えないですが、「これが“絶望”って言うんだ」と感じる作品です。「見よ、これが絶望だ」と完成報告会見でも言わせてもらいましたが、絶望って気持ちなので目に見えないものじゃないですか? でも「見よ」っていう…本作ではその絶望が見えるんですよね。唯一「絶望」として見える存在がゴジラなのかなと思います。浜辺さん撮影している時は“自分の中のゴジラ”を育てて、それをグリーンバックでの撮影時に想像して演じていたので、ずっとゴジラに会いたい気持ちが募っていました。完成した作品を観て(日本で制作される映画としては)七年ぶりのゴジラにやっと会えた感覚がありました。劇場で観たんですが、迫力や音響――耳に響いてくるものがあって、「それがいる」と感じられました。それは「会えた」という気持ちに近くて、「今、ゴジラ映画を観ているんだ!」という感覚を七年ぶりに感じることができて、すごく感動しました。佐々木さんゴジラの映画に出させてもらえると聞いて、神木くんは大きな作品ということで「すごいプレッシャーだった」と言っていたんですけれど、僕は「やった―!ゴジラの世界に行ける」という気持ちでした。山崎組に参加できるということで、最初の衣装合わせで山崎監督にお会いして「今すぐ映画、観たいです」と言ったんです。何も始まっていないのに。監督は「僕も観たいです」とおっしゃっていました。(脚本の)ト書きを読んでも「これ、どうなるの?」という思いで、現場で撮影しました。自分の中の架空のゴジラと戦うんですね。役者にとって一番大切な想像力を駆使しながら、みんなで戦っていました。初号試写で本作を拝見しましたが、ゴジラを観て「あぁ…」となってしまって息ができなかったです。僕の秋津という役は、リーダーで楽しく陽気に現場を引っ張っていくんですが、不覚にも僕は涙を流して、最後は立てなかったです。それくらい絶望に突き落とされて、でもしっかりと希望につなげいく、本当に何とも言えない作品です。今この時期に世界に発信するのにふさわしい作品になったと思います。 吉岡さん佐々木さんがあまりにも熱く語られているので、これ以上僕が何か言ったらインチキくさいなと思いました(笑)。本作は本当に面白かったです。山崎監督とは長いですが、ゴジラと同じ世界にいられて幸せに思いました。山崎組の集大成といっても過言ではない作品になっていると思います。 安藤さん私は観ながら絶叫していました。すごく叫びました。なので、皆さんも劇場で躊躇せず叫びながら観ていただけたらすごく楽しい時間になると思います 「絶叫上映」とかやってほしいですね。 山崎監督素晴らしいアイデアですね! やりたいですね。 青木さんゴジラとの共演は…5歳の頃、自宅の子ども部屋です。本当によく遊んでいました。僕としては、ゴジラは子どもの時におもちゃで遊んでいた存在で、僕の中でスーパースターみたいな存在で、ヒーローです。それが三十数年経ってスクリーンで共演できて、今も鳥肌が立っています。役者冥利に尽きるし、皆さんには五感で感じていただきたいと思います。山田さん小さいころ、母に映画館に連れて行ってもらった思い出と共に、その作品に参加する喜び、山崎監督と初めてお仕事できた喜びがあります。今までのゴジラは「見守る」ように感じていたんですが、本作のゴジラは体感するゴジラだと思います。音も、映像も、本当にそこに存在するように思わせる、そんなゴジラになっていると思います。 MC山崎監督にとっては、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年公開)の劇中でゴジラを登場させ、西武園遊園地の「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」を手がけたことに続き、ついに「ゴジラ映画」の本編を監督されました。この日を迎えたお気持ちは? 山崎監督常々思っていましたが、この人たちだから、ちゃんとゴジラがこの世に存在できたと思うし、このメンバーで本当に良かったと思います。 MC最後にメッセージを神木さんからお願いします。 神木さん公開は11月3日ですが、全国の皆さんに観ていただけるのが楽しみです。もう半月後くらいなので、すぐです! 「ついにこの時が来たな!」と思っています。ゴジラという、歴史ある物語、そこに立ち向かっていく人間たちの物語でもありますが、純粋に楽しんでいただけたらうれしいなと思っております。ぜひよろしくお願いいたします。
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「最後まで行く」大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶「最後まで行く」公式サイト2014年に公開された韓国映画を、岡田准一さんを主演に迎えてリメイクしたクライムサスペンス映画「最後まで行く」。「新聞記者」(2019年公開)や「ヤクザと家族 The Family」(2021年公開)、「余命10年」(2022年公開)などの藤井道人監督によって、極限まで追い詰められていく刑事の絶体絶命の四日間が圧倒的な緊張感とスピード感と共に描かれる本作が、いよいよ5月19日より全国公開となります。4月26日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶が開催され、岡田さんをはじめ、綾野剛さん、広末涼子さん、磯村勇斗さん、柄本明さんが登壇しました。台湾からリモートで藤井監督も参加し、熱気にあふれた撮影現場の様子を振り返りました。この日の模様を詳しくレポートします!大階段スペシャルフォトセッション&完成披露舞台挨拶工藤祐司役岡田准一さん矢崎貴之役綾野剛さん工藤美沙子役広末涼子さん尾田創役磯村勇斗さん仙葉泰役柄本明さん藤井道人監督【大階段スペシャルフォトセッション】■小雨がパラつく中、豪華出演者が晴れやかな笑顔でTOHOシネマズ 六本木ヒルズの大階段を闊歩。それぞれが力強くガッツポーズを見せながら、たくさんのフラッシュを浴びました。MC岡田さんから、一言ご挨拶をお願いいたします。 岡田さんお忙しい中、足元の悪い中、お越しいただきましてありがとうございます。「最後まで行く」という僕たちにとって、ボス戦での会心の一撃が出たような、喜びにあふれる作品が出来上がりました。観ていただければ、本当に面白い作品だと思ってもらえると自負しています。5月19日、映画館で待っています。ぜひ映画館でご覧ください。よろしくお願いいたします。【完成披露舞台挨拶】岡田さん今日はお忙しい中、そして足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。ここに上がった瞬間、横にいる綾野さんが、皆さんの顔を見ながら「やっぱ、嬉しいっすね」と僕に語りかけてくださいました。本当にその通りで、コロナ禍も乗り越えて、座席も埋まっている状態で本作を観ていただけることがすごく嬉しいです。また、僕自身、そしてチームとしても、自信作だと思える作品を、皆さんに届けられることをすごく嬉しく思います。今日は良い時間を過ごして帰っていただけると思いますので、ぜひ楽しんでいってください。 綾野さん「最後まで行く」という、渾身の一作が誕生しました。今、准一さんの話を聞いて「皆さんにやっと届くところまで来たんだな」という思いがいろいろと巡ってきて、とても嬉しいです。短い時間ですが、よろしくお願いします。 広末さん私はこの作品を観て、アクションや男臭さがあるので「男の人が観る作品なのかな」と思ったんです。(客席を見渡しながら)女性が多いですね。(岡田さん、綾野さんを見て)さすが、お二人の人気を目の当たりにしました。私は、「女の人が激しい作品を観る」という印象がなかったんですが、(本作は)とにかく最強のエンタテインメントだと思います。ハラハラドキドキしながら、思い切り楽しんでいっていただけたら嬉しいです。 磯村さん「最後まで行く」という作品を、こうして無事に皆さんにお届けできることが、僕自身とても嬉しいです。最高のエンタテインメント作品になっていますので、この作品でぜひ、劇場が潤ってほしいなと思っています。 柄本さんご来場いただき、ありがとうございました。楽しんで観ていただけたらと思います。今日は、どうかよろしくお願いいたします。 藤井監督(台湾からリモートで参加)本日はそちらに行けず、本当に申し訳ございません。キャストとスタッフの素晴らしい技を集結させた作品を、皆さんにお届けできて本当に光栄です。短い時間ですが、楽しんでいってください。MC岡田さんは、藤井監督作品には初参加となります。藤井監督とご一緒されてみていかがでしたか? 岡田さん(リモート画面に映る藤井監督を見ながら)藤井監督、今日は何だかめちゃくちゃかわいい感じになっていますね。かわいくないですか(笑)? 綾野さん髪型かな。 岡田さん髪型かなあ。中学生男子みたい(笑)。僕はちょっと藤井監督よりも年上になるんですが、信頼できて、芝居を愛していて、映画を愛していて、自分以上に「こんなに考えているんだ」と思う監督です。信頼しかないですし、(藤井組は)すごかったです。藤井監督率いるチーム、藤井組のスタッフ全員が面白い。 それをまとめきる藤井監督のあり方というのは、新しい映画の作り方というか、ニュージェネレーションとしての映画界の光、希望のようなものを感じさせてくれました。 MC藤井組のスタッフの皆さんも、監督と年齢が近いそうですね。 岡田さんそうですね。30代のスタッフが、藤井監督のもとに集まっています。これはすごいですよね。スタッフのスケジュールが合わないぐらい、人気のスタッフたちが集まっています。映画界の希望だと思います。 MCそんな藤井監督とご一緒されて、本作にはどのような手応えを感じていますか。 岡田さんまず台本の状態の時から、言うことがありませんでした。アクションに関しては、「アクションは分からないので、教えてください」ということだったので(僕が)口を出しましたが、それ以外は言うことがないぐらいに考え抜かれた台本でした。僕で言うと、「木更津キャッツアイ」(2002年TBS系列にてドラマ放送。主演:岡田准一、櫻井翔/映画作品:2003年公開「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」、2006年公開「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」)や「SP 警視庁警備部警護課第四係」(2007年フジテレビ系列にてドラマ放送。主演:岡田准一/映画作品:2010年公開「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」、2011年公開「SP THE MOTION PICTURE 革命篇」)「永遠の0」(2013年公開。主演:岡田准一)など、撮影に入る前から良い匂いがするというか…。「これは話題になるかな。これは面白いものができそうだな」という匂いがあったりするんです。本作は、同じようなことを感じた作品です。MC広末さんも、藤井組に初参加となりました。 広末さん本当に勢いのあるチームでした。スピード感、熱量、若さ、どれをとってもキラキラしていて、皆さんがプロフェッショナルでカッコ良かったですね。私はここ数年、こんなにハードな現場を見たことがなくて、すごかったです…。(スタッフ、キャストも)過酷だったと思います。ご覧になっていただければ分かると思うんですが、そう簡単には作れない、出来上がらない作品だと思います。それはこのチームだったから出来上がったものだし、皆さんの情熱が詰まっていると思います。私はこの作品を観終わった時に、(岡田さん、綾野さんの)お二人が「生還してくれて良かった」と思うくらい、岡田くんと綾野くんじゃなかったら生還不能だと思いました(笑)。岡田さん(タイトルとかけて)僕たち、”最後まで行け”ていましたか? 広末さん行けているね! 生きているから!(登壇者の皆さん:笑) 岡田さん「最後まで行く」という(映画の)名前があるので、「僕たちに”最後まで行く”という表現ができるのか」ということはテーマでもあったので、そう言ってもらえると行けたんだなと思いますね。 MC綾野さんは、藤井監督とタッグを重ねています。藤井監督の作品や魅力について、どのように感じていますか。 綾野さん魅力は、もう皆さんにも説明不要かなと思うぐらいですが、シンプルにカッコ良いですよね。妥協なく、全部署にリスペクトを持って、誰よりも楽しむことを忘れない。そうやってワンチームになっていく形を、僕は幾度となく藤井組で見てきました。准一さんや広末さんが出演されたことによって、藤井組としてもまた一つアップデートしていく姿を見ることができました。僕自身もワクワクしました。先ほど准一さんが「藤井組は(映画界の)希望である」とお話しされましたが、どこまで行くのか個人的にも楽しみです。皆さんと一緒にいろいろな景色を共有していきたいなと、改めて思わせてくれる監督です。 磯村さん藤井さんがとても愛のある方なので、それが藤井組のスタッフさんにも受け継がれていると思います。だからこそ自然と、作品に対しても、人に対しても、リスペクトや愛を持って作品をつくっていくような現場なんだと思います。参加させてもらうと、毎回すごく理想的な現場だと感じています。また今回の作品もそうですが、第一線で新しいジャンルやテーマにどんどん切り込んでいく姿には尊敬します。それに、「カッコ良いお兄ちゃんだな」という目で見ています。参加するごとに、成長させてくれる現場…そんな力があると思っています。 MC柄本さんは、藤井監督とご一緒してどのような感想を持たれましたか? 柄本さんいろいろ感じました(笑)。僕はね、藤井監督を知っているんですよ。渋谷に蔵修館金王道場という剣道の道場があるんですが、そこにうちの長女、長男、次男が通っていたんです。うちの長女は、(藤井監督と)一緒のチームで戦っているんじゃないかな。もちろんその時は、藤井監督だとは分からなかったんですが…。(会場&登壇者の皆さん:笑) 「オー!ファーザー」(2014年公開/主演:岡田将生/藤井監督の本格的な長編映画監督デビュー作品)という映画に出た時に、「(長女の)かのこさんや(長男の)佑さんと剣道をやったことがある」という話をしました。(モニターの藤井監督を見ながら)この人、強いんだよね! 剣道で、世界一になっているんだよね。(会場:驚きの声) 優男なんだけれど、すごく強い(笑)。危険なんですよ。一度、岡田准一と戦うと良いかもしれない。(会場&登壇者の皆さん:笑)岡田さん危険なんですよね。 MC危険な男が、危険な男たちの姿を撮ったんですね。 柄本さん良いですよね。 藤井監督(登壇者の皆さんの言葉を聞き)大変恐縮です。 MC藤井監督は、本作の企画のオファーを受けた時はどのように思われましたか? 藤井監督「あまり最近の日本映画にはない企画にお声がけをいただいた」とすごく興奮したことを覚えています。自分自身、ちょうどアクションや喜劇にも挑戦したいと思っていた時期に、今回の企画をいただきました。「コロナ禍で、どのように映画館で映画を楽しんでもらえるか」と一人で悩んでいた時期でもあったので、プロデューサーからこの企画をいただいて「これはまたとないチャンスだ」と思って興奮しました。 MC岡田さんのキャスティングは、監督のご希望だったのでしょうか。 藤井監督そうですね。「岡田さんが良いです」と言ったのは、僕です。(岡田さんは)10代からずっと憧れの存在でした。(自分が)10代の時は(バラエティ番組)「学校へ行こう!」(1997年から2005年までTBS系列にて放送)や「木更津キャッツアイ」など、どちらかというとキュートな岡田さんをずっと追いかけていました。でも、最近は“日本代表”という感じの岡田さんが多いと思っていたんです。今回の企画を聞いた時に「キュートな岡田さんを撮りたい」とプロデューサーさんにお伝えして、岡田さんにやっていただけることになりました。現場での岡田さんは、“アニキ”という感じでした。僕ら若いスタッフを全員引っ張っていってくれるような、アニキです。(岡田さんとご一緒できたことは)本当に楽しく、夢のような時間でした。MC岡田さんと綾野さんは、これまでに一度だけご共演されたことがあるんですよね? 岡田さんそうですね。13年前に、「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」という作品で。 綾野さんはい。ワンシーンだけ、出演していました。その時に「これから売れる方です」とご紹介いただきました(笑)。それから時を経て、知り合いを通じて「一緒に共演したいです」とお声がけいただいたりもしていました。(本作は)それがやっと実現した作品です。 MC今回は、綾野さんとがっつりと対峙する関係性としてご共演されました。いかがでしたか? 岡田さん面白かったですね。薄皮一枚すらも敏感になるように、皮膚を剥いで現場に立っているような役者さんですね。敏感でいることに、神経を注いでいるのが分かるんです。面白いもののために、俳優として現場に立っている。また(相手に)覚悟を強いてくる役者さんでもあると思います。「本当に車をぶつけてくるかもしれない」みたいなイメージがある(笑)。「よーい、スタート!」と言われたら、もうどうでも良くなっちゃいそうじゃないですか(笑)? いや、雰囲気としてですよ。実際にはそんなことはないんですが、雰囲気として「今は綾野じゃなくて、矢崎なんで。何か?」みたいな(笑)。何があってもその役柄として生きる覚悟がある。相手にそんな覚悟を求める役者さんって、昔はいたんです。そういう匂いがする役者さん、良い役者さんだなとすごく思いました。綾野さん「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」の時に初めて(岡田さんに)お会いして、その時にかけていただいた言葉もずっと全部覚えています。「一つ自分が成長した姿で、准一さんとまた共演したい」というのが目標でした。藤井監督や皆さん、そしてこの作品がそれを叶えてくれたことが、嬉しかったです。何よりも大変だったのは、現場で「准一さんへのリスペクトが役を通して漏れてしまわないか」ということですね(苦笑)。准一さんのお芝居を目の前で見られた喜び…本当にただただ幸せでした。何だか熱く語ってしまってすみません(照笑)。 MC続いて、完成作をご覧になった感想を教えてください。広末さんは、完成作をご覧になった後、かなり興奮されていたそうですね。 広末さん興奮というと良い言い方なんですが、疲弊した気がするくらいでした。(会場&登壇者の皆さん:笑) しばらく息をするのを忘れていたんじゃないかと思う時間でした。よく「瞬きする間もありません」と言われるような作品がありますよね。本作を観ている間は、息をするのも忘れるくらいグーっと力が入っていたので、(会場に向かって)皆さんちゃんと息をしてくださいね。(会場:笑) それくらい引き込まれます。 岡田さんでも笑えるよね? 広末さん(試写を観ながら)私、たぶんすごく笑っていました…。(岡田さんと綾野さんの)お二人に「すごく笑っていたね」と突っ込まれました。 岡田さん(本作を観たら)「どこで笑って良いのか」と悩むと思うんですよ。「笑って良いの?」という空気になったり…。皆さんがどういうリアクションをしてくれるのか、後ろから見ていたいです(笑)。 綾野さん笑ってほしいですよね。 岡田さん(今この話を聞いている人は)「どういう作品なの?」って思いますよね(笑)。 広末さん緩急を楽しんでいただきたいですね。 綾野さん僕、すごく大好きなシーンがあるんです。そこのシーンの准一さんが本当にチャーミングで、めちゃくちゃ面白いんですよ。そこで広末さんと僕は、一緒に笑っちゃったんです。その時に「そうだった、そうだった。この作品は笑って良い作品だった」と思いました。「重い」「激しい」という印象があるかもしれないですが、まんべんなくいろいろな要素があります。笑って良いと思えた瞬間には、また“味変”のような感じでこの作品を楽しめるので、エンタテインメントとして必要な要素が詰まっていると思っています。(思い出し笑いをしながら)あの准一さん、本当にめちゃくちゃ…。本当に笑いましたよね。(問いかけられた広末さんがうなずく)岡田さん(試写室では)僕の席があって、その一つ飛ばした席に綾野さんがいたんですよね。広末さんが来たので「ここ空いているよ」と言ったら、「イヤだ!」と言われました…。 広末さんイヤですよ! (岡田さんと綾野さんの)間で観るなんて、絶対にイヤですよね。(会場&登壇者の皆さん:笑) 岡田さん「絶対にイヤだ!」と前の席に行かれました(笑)。(綾野さんと広末さんの)二人が、そのシーンで笑ってくれたんですよね。僕が、磯村くんの真似をするシーンだよね? 綾野さんそうです。あれは、本当に最高でしたね。 岡田さんその前に綾野くんが…(ネタバレを気にしながら)観る前だから、これは言わないほうが良いのかな? 綾野くんのシーンでも、絶対に笑うところがあるので(と会場にアピール)! 綾野さん(そのシーンで笑ったのは)准一さんだけだと思う! 岡田さんそう? 僕は、そこがすごく面白かった! 綾野さん准一さんって、ちょっと天然なところもあるじゃないですか(笑)。(会場を見渡しながら)たぶん准一さんのことをご存じな方々ばかりだと思いますが、准一さんが「いやあ、あそこ最高!めっちゃ笑った!」と言った時に、意外なシーンだから「あ、そうですか。ありがとうございます」という感じになってしまって…。 岡田さん本当に!? 僕だけなのかな。(観終わった人に向けて)アンケートを取りたいな。(磯村さんに向かって、そのシーンが)どこか分かる? ■綾野さんがジェスチャーを交えながら、磯村さんに該当シーンについて説明する。磯村さんああ! あそこですね! 岡田さんあそこ、面白くなかった? 磯村さん面白かったです。 綾野さん(観客に向かって)何だか、すみません。 岡田さん(再びネタバレを気にしながら)観る前なので、皆さんにあまり伝えちゃいけないのかなと思って。 MC磯村さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 磯村さん息をしながら、笑っていただけたら良いなと思います。(会場:笑) 僕は(試写室で)皆さんの前に座っていたんですが、後ろから笑い声が聞こえてくるくらい、試写会の会場全体が笑っていました。緊張感のあるシーンから始まってどんどん引き込まれていくんですが、良いところでコミカルなシーンもあるので、構えずに観てもらえたら嬉しいです。最高に面白いので、楽しんでください。 MC柄本さんは、本作の見どころについてどのように感じていますか。 柄本さんごめんなさい。あまりね、そういう風なことは考えないんですよ。(会場&登壇者の皆さん:笑) 印象に残っていることとしては、(撮影は)寒かったね! (登壇者の皆さんがうなずく) すごく寒かったんですよ。朝になる前に撮らなくちゃいけなかったので、大変だったんだよね。 岡田さんギリギリまでかかりましたね。(柄本さんに)本作、できれば観てください(会場:笑)。 柄本さんもうこちらの意見(これまで登壇者の皆さんが言った意見)で十分ですから。(会場&登壇者の皆さん:笑) とにかく絶対にすごい作品ですから、お帰りになったら、親類縁者、隣の人、小学校や中学校時代の友人、仕事仲間に宣伝していただいて、映画館に来るように言ってください。よろしくお願いします!(会場:拍手) MC台湾の藤井監督が、爆笑されています(笑)。藤井監督は、本作にどのような思いを込められましたか? 藤井監督この三年間は、映画館でしっかりと映画を楽しむということができなかった時期もあったので、映画館でダイナミックな俳優部の芝居、アクション、エンタテインメントの部分がちゃんと届けば良いなという願いを込めて、この作品を作りました。それをアニキたち、大先輩たちが体現してくれて、僕はずっとモニターの前でニコニコしながら、それを見ていました。 MCいよいよ、皆さんに本作をご覧いただく時間が迫ってまいりました。岡田さんから、ご挨拶をお願いいたします。 岡田さん藤井監督のもと、自分たちとしても自信作と言えるもの、「こういう作品が作りたいんだ」と胸を張って言える作品が出来上がっていると思います。あまり観る前にハードル上げるのは良くないかもしれないですが、それでも大丈夫なぐらい、良い作品に仕上がっていると思います。皆さんに観てもらわないと、今後もこういう作品を作れなくなるので、「面白いな」「最後まで行けていたな」と思われた方は、初日からの三日間、いろいろな人を誘ってください。本作を映画館で観てもらえれば、またこういう作品も作っていけるようになります! ぜひ映画館にたくさんの人を誘っていただければと思います。皆さんに、宣伝を託しますので、面白かったら周りの方に勧めて、観に行っていただいて、全国に広がっていくように協力していただければ嬉しいです。よろしくお願いします。(会場:拍手)
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「劇場版ドクターX」完成報告会見「劇場版ドクターX」公式サイト大学病院の医局に属さず、怪しい名医紹介所に所属しながら、様々な病院を渡り歩いている、孤高のフリーランスの外科医・大門未知子の活躍を描いた連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」は2012年10月より7シリーズに渡り、テレビ朝日系列で放送され、国民的医療ドラマとなりました。 シリーズ初の映画「劇場版ドクターX」が12月6日に公開されるにあたり、10月8日に完成報告会見を実施しました。 主演の米倉涼子さん、田中圭さん、内田有紀さん、勝村政信さん、鈴木浩介さん、遠藤憲一さん、岸部一徳さん、西田敏行さんが揃って登壇し、本作が同シリーズのファイナルであることを明かしました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。完成報告会見大門未知子役米倉涼子さん森本光役田中圭さん城之内博美役内田有紀さん加地秀樹役勝村政信さん原守役鈴木浩介さん海老名敬役遠藤憲一さん神原晶役岸部一徳さん蛭間重勝役西田敏行さん■予告映像が流れ、キャストの皆さんが舞台に登場しました。 米倉さんたくさんの前置きがありましたので私も心臓がドキドキしていて、辛いです(笑)。今回、2012年から始まったドラマ「ドクターX」が、大きなスクリーンで皆さんにご覧いただけるように、映画となりました。たくさんの方に観ていただけたらうれしいです。 田中さん本日は、ありがとうございます。よろしくお願いします。 内田さん楽しい時間となるよう、私たちも、米ちゃん(=米倉さん)も緊張せずに、いつも通りでいきたいと思っています。 勝村さんドラマ「ドクターX」が始まった時は、こんなに長く皆さんに愛されるドラマになるとは思っていませんでした。そして、最後は映画化までたどり着きまして、本当に感無量でございます。たくさんの人に観ていただきたいと思います。 鈴木さん皆さん、今日はありがとうございます。ここのコメントは「短めで良い」と言われているので、これで失礼いたします。(登壇者の皆さん:笑) 遠藤さん人見知りの僕が、いろいろな人と現場で話せるようになったのは、「ドクターX」の仲間が訓練してくれたからだと思っています(笑)。 鈴木さん訓練?! (登壇者の皆さん:笑) 遠藤さん涼子ちゃんを始め、「ドクターX」のおかげだと思います。本当にありがとうございます。以上です。米倉さんありがとう! 岸部さん本日は、お忙しい中ありがとうございます。 西田さん(米倉さん演じる)大門未知子は、フリーランスの外科医として東帝大学病院に来るんですが、あまりにも素晴らしいオペの手技を持っていますので、蛭間はそれに対してある程度嫉妬しているんです。“執刀”じゃないですよ、ジェラシーの“嫉妬”ね。(登壇者の皆さん:笑) そのジェラシーを持って、ずっと演じておりました。今後ともひとつよろしくお願いします。というか、これでもうないんだよね。ありがとうございました。 ■「ドクターX」の12年間の歴史を振り返るダイジェストムービーが流れました。 MCここで、皆さんに、米倉さんから大切なご報告がございます。 米倉さんダイジェストムービーの余韻に浸っていたところだったんですが…、今言わなければいけませんか? (涙をぬぐいながら)ちょっと待ってくださいね…。米倉さん私から、今日この場を借りて大切なご報告がございます。12年間、ここにいる仲間たちと「ドクターX」を育ててきました。何回も「これで終わり」と言いながら、12年間続けてきましたが、本作が最後の「ドクターX」となります。「ドクターX」がこんなにも愛されてきたのは、ここにいる仲間たち、スタッフの皆さん、これまでの各シーズンで敵役として出演してくださった共演者の皆さん、そして、何よりもこの作品をずっと応援してくださった視聴者の皆さんのおかげだと、心底思っています。そして、この愛情が詰まった仲間たちとの、最後の締めくくりが「劇場版ドクターX」となります。今まで応援をしてくださった皆さんに、ぜひ劇場で思いの詰まった本作を観ていただきたいという気持ちでいっぱいです。以上です! MCそれでは、ファイナルを迎えるお気持ちを、皆さんにうかがいます。 田中さん「ええ!」と、びっくりしましたが、本作に呼んでいただけたことが、すごくうれしかったです。僕の役は離れてはたまに戻って来るみたいな感じでしたが、最後に大好きな先輩たちと一緒に「ドクターX」の世界を生きられたことが、すごく幸せで、うれしかったです。 米倉さん森本くんは、…ん? (田中さんに向かって)森本で良いんだっけ? 誰だっけ? (登壇者の皆さん:笑) 田中さん僕、森本です(笑)! 一回も覚えてくれない。内田さん森本で合っているよ(笑)! 米倉さん森本先生は、一匹狼の大門未知子を初めて認めてくれて、「あの先生すごくない?」って最初に思ってくれたお医者さんなんですよね。 内田さん私は、いつもこれが最後だと思って演じてきたんです。なので、彼女(米倉さん)が、「大門未知子をこれで最後にする」と決めた決断を、私たちはただただ応援するのみだと思いました。だから、いつも通りやっていこうと思いました。(再び涙ぐむ米倉さんを見て)やめなさいよ(笑)!この12年間、私たち全員が足並みを揃えてこられたこと、こうしてファイナルの発表ができたこと、大門未知子を演じ続けてくれた、米倉涼子に感謝を言いたいなと思います。 米倉さん私が感謝です。ありがとう! 内田さんだから、ぜひ皆さん劇場に足を運んで、本作を観てください。 勝村さん最初に聞いた時は、「あぁ、そうなのか」と思いました。このメンバーは家族のように仲が良くて、優しくて、厳しいんです。ちょっと会わなくなるとすぐに会いたくなって、今でもみんなでご飯を食べに行くこともあります。だから、このメンバーで撮影ができなくなるのはとても寂しいです。どこに行っても役名で呼ばれるような作品はこれだけです。素敵な作品に参加できて、最終的に映画という形で終われるのは幸せだと思います。ドラマの撮影スタッフが、本作もほとんど撮影をしています。それが一番良かったと思っています。ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。 鈴木さん最初の出演予定は、1クールの三カ月だけでしたね。それが、12年も続きました。そんなことは予想もしていなかったです。だから、ファイナルへの思いよりも、12年もの間、みんな健康で、ここまで撮影をやり続けられたことへの感謝の気持ちが強いです。12年前の撮影が始まった当初の新鮮な気持ちが、いつも薄れることなく撮影に臨めたのは、共演者の皆さんのおかげです。緊張感を与えてくださる良い先輩方がいて、切磋琢磨して良い作品を作ろうとする前向きな気持ちが強い現場でした。そんな明るい現場に救われて、僕も新鮮な気持ちを12年保てたと心から感謝しています。最後は映画ということですが、米倉さんが大切なファイナルの発表をする直前に、勝村さんが挨拶で「最後」とかネタバレを言っちゃって…。 勝村さん本当に申し訳ございませんでした。(登壇者の皆さん:笑) 米倉さんみんなちょろちょろっとね(笑)。 鈴木さん西田さんもすぐに「これでついに終わりなんだ」とか言うし…。何で米倉さんよりも前に終わりのことを言うんですか! (登壇者の皆さん:笑)西田さんはキョトンとされていますが、言っていましたからね! 西田さん言った?(会場:笑) 鈴木さん言いましたよ! 米倉さん言った!鈴木さんそこ、よろしくお願いします。以上です。(登壇者の皆さん:笑) 遠藤さん近所の小学生たちに会うと、遠目から、「ドクターX!」と呼ばれていた時期がありました(笑)。きっと海老名という名前が覚えられなかったんだと思います。いろいろな作品をやってきているのに、タイトルで声をかけられたのは、「ドクターX」だけでした。それだけインパクトのある作品なんだなと思っています。おそらくねぇ、映画が当たれば、またやるんじゃないの? (登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さんちょっと待って! そういうのは絶対言っちゃダメなんだよ! (会場:笑) 遠藤さんダメなんだね(笑)。でも、まだまだやってほしいですね! …どうかまだやれることを願って、ご挨拶とさせていただきます。(米倉さんに叩かれる遠藤さんに、登壇者の皆さん:大笑い) 岸部さん映画で終わるというのは、良い区切りかなと思いました。でも、正直に言うと、「未知子ともう会えなくなる」というのが半分ありました。先ほども話に出ましたが、12年間続けてきた作品です。テレビドラマの映画化はうまくいかない場合もありますが、12年間積み重ねてきたメンバーとの絆みたいなものは、スクリーンに絶対に映るだろうと思って、撮影に臨みました。たぶんそういう作品になっていると思います。残念とは言いませんが、ちょっと寂しい気持ちが残りました。 西田さん蛭間重勝という役と、これでさよならするのかと思ったら、ちょっと寂しい気持ちになりました。役者をやっていて、いろいろな役をいただきますが、蛭間重勝は好きな役のベスト5に入ります。ですから「ずっと蛭間重勝でいたいな」「終わるのは嫌だな」という気持ちがありました。 MC先ほど米倉さんから発表がありました通り、本作が初の映画化にして最後の「ドクターX」となります。ここで世界初! できたてホヤホヤの予告映像をご覧ください。 ■最新版の予告映像がスクリーンに映し出されました。 西田さん良いですね! 予告も素晴らしい! 絶対に映画を観に行きます! (登壇者の皆さん&会場:笑) MC米倉さん、初めて「(岸部さん演じる)晶さんに何かが起こる」ということを皆さんにお知らせしました。 米倉さん私としては、晶さんに何かが起こることは絶対に避けたいストーリーではあったんですが…そうなりました。苦しくて、挑戦的で、愛情深い作品になっています。 MCここからは、言える範囲で構いませんので、本作の注目してほしいところや撮影での思い出などありましたらお願いします。 米倉さん困りますね(笑)。毎日が精一杯だったので、一つは選べません。(大門の口調で、選ぶことは)いたしません! (会場:笑)でも、こうしてみんなと再会できたことが、とにかく私としてはうれしいことでした。 内田さん本作の撮影に入った時、今までと変わらずそこに役者さんたちが存在していたんです。それは「何でなんだろう?」って思ったんですが、やっぱり12年ってすごく歴史の重みがあって、役が体に染み込んでいるんですね。だから、前室ではみんなで仲良く話をしていても、現場に入ればすっとその役になれました。 米倉さん(ドラマの撮影から本作の撮影まで)三年くらい間が空いていたんですが、昨日まで撮影をしていたかのように、リズムができていて、絆を感じました。 田中さん僕は、本作では森本が戻ってきて、大門先生の誕生の秘密といいますか、大門先生のエピソードゼロみたいなところを探るポジションでした。ひょんなことから、大門先生の過去を見つけに行くんです。「なぜ大門先生がスーパードクターになったのか」そこは皆さんにも知ってほしいところです。それから、皆さんは12年間ずっとやっていますが、僕は何年か経ってまた登場しています。その僕でさえ、ずっと変わらない先輩たち、変わらない雰囲気の現場だと思いました。本作はファイナルですが、そこには変わらない皆さんがいて、現場があって、すごく居心地が良かったです。「終わるのが寂しいな」と思いながら撮影をしていました。 米倉さん圭ちゃんはどんどんカッコ良くなっていきますね。「ドクターX」の前に、テレビ朝日さんの作品でもっとかわいい圭ちゃんの時期と出会っていますが、頼もしい役者さんになられました。森本先生には、ひょんなことから(大門未知子の)ルーツを探るところまでやってくださって、本当に頼り甲斐のある森本先生でした。 田中さんありがたいです。米倉さんは「森本先生」って呼んでくれるんですが、大門先生は本当に呼んでくれない。全然覚えてくれないんです。(登壇者の皆さん:笑) 勝村さん「ドクターX」ですから、やはり見せ場はオペシーンです。今回のスタッフの皆さんが用意してくださったものも本当に素晴らしかったです。振り返ると、最初のシーズンの時は、僕たちもオペに全然慣れていなくて、撮影に時間がかかっていました。手術を受ける方もずっと寝たままだし、僕たちはゴム手袋をしているんですが、途中で外すこともないので、汗でビシャビシャになって、外せなくなったこともありました。そこから始まって、今や温かいお湯で血を洗ってくれたり、スタッフの皆さんがいろいろなものを用意してくださいます。その流れを思い出すと、本当に素晴らしいなと思います。最初のシーズンで院長役だった伊東四朗さんが(手術台で)寝ている時に、僕たち疲れていて、間違えて伊東さんの上で休んでいましたからね。(登壇者の皆さん:笑) 米倉さん間違えちゃったよね(笑)。手術のシーンは慣れていないから長かったもんね。 勝村さん感慨深いよね。で、(鈴木)浩介は本作に出ているの? 鈴木さん出ていますよ(笑)! 僕はドラマでも本作でも、毎回米倉さんの「私、失敗しないので」を近距離で見ているんです。目の前で「私、失敗しないので」を見ている時が、一番心が動く瞬間ですね。12年経っても鳥肌が立つ瞬間です。本作でも一番印象に残っているのは、米倉さんの大門先生が言う「私、失敗しないので」です。 遠藤さん涼子ちゃんは大変な病気をされて、それを乗り越えて、今回撮りきりました。先日「ドクターX」のファンミーティングで踊っている姿を見て…。(登壇者の皆さん:大笑い) 内田さんファンミーティングでは、いろいろ楽しいことがあったので、みんなが楽しかったっていう話です(笑)。 遠藤さん「復帰できるかどうか?」っていう話だったのに、あそこまで回復されて、踊って…(笑)。 鈴木さんちょっと全然話が入ってこないんですが! (登壇者の皆さん:大笑い) 遠藤さんごめんごめん(笑)! 本当にそれが感動でした! 米倉さん違う違う! 「本作の撮影の中の思い出のシーンはどこですか?」を話してよ。 遠藤さんシーンというより、(米倉さんが)病気を乗り越えて(本作を)撮り切ったことが思い出です。 米倉さんどうもありがとう! 内田さん家族のような気持ちで、みんなが撮影に臨んでいるので、こんな感じでわちゃわちゃしていてすみません。 米倉さん私は全快したわけではなかったので、このメンバーには気を遣わせて、大変な撮影になってしまいました。家族同然の思いで、臨んでくださって、本当に感謝しています。そういう作品なので、私の中では思いがあふれ過ぎています。 岸部さん本作の撮影の中では、僕は途中から寝ている状態が多かったんですが、皆さんがいつも通りの芝居の中に、どんな感情を入れるのかを楽しみにしていました。そして、思っていた通り、みんなすごかったと思います。あと、晶と未知子がいろいろなところに行きました。たこ焼きを食べたり、お風呂屋に行ったり、毎回麻雀のシーンがあったり、そういうものも意外と積み重なって何かが作られたんだと思います。本作を観ながら、これまでのことをずっと思い出していました。 米倉さん晶さんとの思い出はたくさんありすぎますね。このまま(話を)続けると、どえらい騒ぎになります(笑)。 西田さん本作に関しては、そんなに出番もなかったので、そこそこですね。(登壇者の皆さん:大笑い) でも、シーズンを通して言えば、晶さんは法外なオペ代を私からふんだくっておいて、奢るのはたい焼き二枚ぐらいですからね。「ケチだな」って思っていました。(登壇者の皆さん:笑) MC遠藤さんとのシーンが印象的でした。 遠藤さん今回は、西田さんのアドリブで、僕の中に眠っていた変なものをいっぱい引き出していただきました。俳優として何かを膨らませてもらったことを感謝しています。 西田さん恐縮です。(会場:笑)MC最後に米倉さんからご挨拶をお願いします。 米倉さん本作は2012年から始まった「ドクターX」の12年分の思いがこもった作品となっております。大スクリーンで、たくさんの皆さんにご覧いただきたいです。ぜひ劇場に足をお運びください。どうぞよろしくお願いします。