「四月になれば彼女は」完成披露試写会
- 完成披露
完成披露試写会
映画プロデューサーで小説家の川村元気さんの長編小説第三作目「四月になれば彼女は」(英題 April, come she will.)を映画化した本作。愛する人をさがし求める四月を、ウユニ(ボリビア)、プラハ(チェコ)、アイスランド、東京を舞台に、十年に渡る愛と別れを描きます。
3月22日の公開初日を前に、本作の完成披露試写会を3月7日、イイノホールで実施しました。主演の佐藤健さん、長澤まさみさん、森七菜さん、ともさかりえさん、山田智和監督が登壇し、一足早い満開の桜を背景に花びらが舞い散る中、本作を映画化するに至った経緯や、山田監督の長編映画初監督作品への熱い思い、そして初共演となるキャスト同士の互いの印象などを語りました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
佐藤健さん
藤代俊 役
長澤まさみさん
坂本弥生 役
森七菜さん
伊予田春 役
ともさかりえさん
小泉奈々役
山田智和監督
MC
本日の試写会への応募総数が16000人を超えまして、倍率が70倍とのことです。さっそく監督とキャストの皆さんにご登場いただきましょう。
佐藤さん
本日はお越しいただき本当にありがとうございます。毎回思うんですが、こうして完成した作品をいち早く観たいと思って足を運んでもらえるのは本当にうれしいです。本作は我々にとっても本当に大切な作品です。
長澤さん
本作の撮影が終わってから二年ということで、あっという間に時が過ぎていきました。その時を経て、皆さんの元に届くんだなぁとこうして実感すると、「みんなで頑張ってきた姿をやっと観てもらえるんだ」とうれしい気持ちです。今日は少しの時間ですがよろしくお願いします。
森さん
今日は本作をもっと楽しく観られるような話ができたらと思っております。
ともさかさん
今日の完成披露試写会という記念すべき日を皆さんとご一緒できて、とてもうれしく思っております。
山田監督
本日はお忙しい中このようにお集まりいただきありがとうございます。本当に今日を無事に迎えられたことがうれしくて感無量でございます。
MC
それでは皆さんにお話をうかがっていきます。まずは佐藤さん、先ほどもおっしゃっていましたが、今日初めて一般のお客さんに本作を観ていただきます。今のお気持ちをうかがえますか?
佐藤さん
非常に感慨深いです。先ほどいくつか取材があったので、監督と話をしました。監督と初めてお会いしたのは四年ぐらい前で、その時はご飯を食べたんです。その時に監督はプライベートで悩みを抱えていました。「その時の悩みは解決したのかなあ?」と、ふと思い出しました。
MC
監督いかがですか?
山田監督
四年前なので遠い記憶ではあるんですが、三十代ならではの悩みだったので、佐藤さんが同世代ということでうれしくて相談した記憶があります。
佐藤さん
確か脚本を書いていらっしゃいました。(佐藤さんが演じた)藤代よりも悩んでいましたね。相当もがき苦しんでいました。
MC
佐藤さんが藤代を演じるにあたって、どのようなことを意識されたんでしょうか?
佐藤さん
とにかく「何かを表現しよう」と思うのではなく、感じたままその場にいれたら良いなと思って演じていました。
MC
がっちりと役づくりをしてから撮影に臨んだのではない?
佐藤さん
ないですね。不思議なもので、過去と現在で十年ぐらいを演じているんですが、何も考えないでそこに立っていたとしても、お相手の方が違うだけで、自分の演技も変わってくるんですよね。そういう体験が初めてだったので非常に興味深かったです。
MC
リアルに近いということですか?
佐藤さん
ドキュメンタリーを観ているかのように、本作を観ていただけたらうれしいと思っていました。
MC
佐藤さんご自身が川村元気さんの原作小説を読んで、映画化を熱望したとうかがっています。それについてお話しいただけますか?
佐藤さん
僕は、リアルタイムで原作を読んでいました。登場人物たちが語るセリフが、ちょっと皮肉めいていて、でも真実味があるところが僕は大好きで、非常に惹かれました。例えば「永遠の愛なんてないんだ」とか、「ほとんどの人が言っている優しさっていうのは、自分が気に入られたいだけなんだ」とか。この原作を…まあ、川村元気が書いているのだから、“どうせ映画化するでしょう”って(笑)。
MC
川村さんとはプライベートでも仲の良いのは知っていますが…。
佐藤さん
きっと映画化するのだから「藤代役は自分がやりたい」という話をしました。
MC
実際に、オファーが来た時は?
佐藤さん
本当かどうか分からないんですが、「自分の周りから恋愛が消えたから、小説にしたい」と元気さんは書かれたみたいですが、「健がモデルになっている」と言っていました。
MC
そうなりますと、先ほど監督が脚本を書く話をされていましたが?
山田監督
そうなんです。今回はありがたいことに脚本の段階から佐藤さんと打ち合わせをしました。とにかく佐藤さんの原作への思いがものすごく熱いので、佐藤さんならではの目線も脚本に組み込みました。事前にそれだけ目線が合っていたので、信頼して藤代役を任せることができました。
MC
一種ドキュメンタリーみたいな、という話も出ていましたが?
山田監督
ドキュメンタリーと言い切ってしまうと「フィクションではない」と捉えられてしまいそうですが、そういうことではないんです。脚本がありながらも僕の頭の中だけではなく、お芝居が一流の皆さんの解釈も採用させてほしいなと思って、自由に演じていただきました。
MC
長澤さん、出来上がった作品をご覧になって、どのように思われましたか?
長澤さん
登場人物たちのそれぞれの立場が様々なので、本作を観た人と、ちょっと感想を…というか、みんなで恋愛や愛について語り合ってみたいと、そんな感想を持ちました。
MC
長澤さんは現場でいかがでしたか?
長澤さん
(佐藤さんは)ものすごく信頼がおける方なので!(佐藤さんに)ねぇ、楽しかったよね?
佐藤さん
ふざけないでそれをビシッと真面目に言えば良いのに!
長澤さん
(笑)。何か真面目に…ね?
佐藤さん
(笑)。いや、「ね?」って言われても。
長澤さん
楽しかった!
MC
現場では佐藤さんの熱量も感じていたわけですよね?
長澤さん
先ほどの佐藤さんと監督の話を知らなかったので、現場では、撮影初日に久しぶりに会って、恋人役として向き合えるように「仲良くなりたいなぁ」と思うところはありました。雑談をしながら、二人の空気感を、藤代と弥生に近づけるように歩み寄っていった感じです。
MC
途中で失踪してしまう弥生さんは、長澤さんから見てどのような人に見えましたか?
長澤さん
とても素直な子だなと思います。一方で、「なんで突然?」と思ったり、「自分が思うことをうまく言葉にできないのかな」と思ったり、ちょっと心配になる人でもあるかなという印象もありました。
MC
監督から見て、今回の長澤さんとの現場はいかがでしたか。
山田監督
長澤さんが演じられた弥生という役は原作にも出てくるんですが、今回映画化するにあたって、原作者の川村さんと一緒に本作のために書き下ろした要素が一番多いキャラクターでした。なので、現場に入るまでは、文字上でしか分からない人物という感じでした。でも、当たり前のことかもしれないんですが、長澤さんが現場に入ってきた初日に、「弥生が来た!」という感じがしました。信頼感というか、安心感というか…、何かそういうものが最初からありましたね。
長澤さんが、「二人の関係性」とおっしゃっていましたが、長澤さんは意外と座長気質というか、ある種の男前というか、現場の雰囲気を作ってみんなを引っ張ってくれるタイプの人でした。もちろん藤代との関係性もそうだし、現場全体の空気も「行くぞ!」みたいな空気を作ってくれる女優さんだと思いました。
佐藤さん
完全に長澤さんが現場の空気を作っていました。「行くぞ!」って感覚で、番長のようにみんなを引っ張っていってくれるんです。
長澤さん
(笑)。それだと弥生のイメージからかけ離れているけれど、大丈夫ですか?
山田監督
撮影の時にちょっと小雨が降っていて「濡れちゃうから申し訳ないかな?」と、僕がおどおどしていた時も、長澤さんが「全然大丈夫、行くよ!」って感じで、すごく心強かったです。
長澤さん
……まったく覚えていないです! いつのことだろう?
MC
藤代の初恋の相手を演じた森さんですが、出来上がった本作を観ていかがでしたか?
森さん
私はまだ22歳なので、22歳の見方かもしれないんですが、これまで甘いラブストーリーをいっぱい観てきて、本作はその後で大人になるための一歩のような作品だと思いました。残酷なところもちゃんとあるし、いろいろな人物の視点もある。だから、もし実際にこういうことが起きたとしても、お互いが嫌い合わないでいられそうなことを学べたような気がします。そういう意味でもありがたかったですし、このような素晴らしい作品に参加できてありがたいと思いました。
MC
年齢の話が出ましたが、春はまさに大学生で、藤代とは友人から恋人同士になっていく関係を演じる上で、意識したポイントはありますか?
森さん
意識してこうしようと思っていたわけじゃないですが、佐藤さんとの最初のシーンはアドリブが多かったんですが、なかなか佐藤さんとお話ができませんでした。なので、そのまま現場に行って、撮影する前後のシーンやシチュエーションだけを把握していくことが多かったです。なんとなく自然と作り上げられていくような、成長していく…そんな作り方だったので、漠然としていて不安を感じた時もありました。でも、作品の中での恋のパートではきらめきを皆さんに存分に見せることができたら良いなと思って演じていました。
佐藤さん
そうなんですよ。(森さんとのシーンは)過去の回想なので、「図書館で旅行先を決める感じ」という設定だけがあって、そこからアドリブでしたね。でも、その割に長回しするんですよね。ただ、これは森さんだから成立したと本当に思いました。彼女は細かく決められていない方が輝いている感じがあります。
森さん
その通り! 分析されちゃった気がします。
佐藤さん
だから、僕は楽しそうにしている春を見ているだけで良かったんです。後はちょっと話を振るだけで成立しました。
MC
森さんからすると、佐藤さんが相手役だからということもあるのでしょうか。
森さん
もちろんです! 今回は、同じ大学の生徒を演じたんですが、佐藤健さんはすごい先輩なので、最初は恐縮していました。でも、柔らかい空気を作ってくださって、二人ならではの空気感が出せたと思います。
佐藤さん
写真部の設定で、実際にお互いカメラを首から下げていましたね。結構大事な広告に使われた僕の写真は、森七菜さんが撮ってくれたものです。あれは、芝居中に本当に撮られたものです。
森さん
そうなんです! お一人で写られている(幸せな記憶を表現する)「恋するビジュアル(略称:恋ビジュ)」です。
佐藤さん
劇中のキーとなる写真も、ほぼ森さんが撮った写真をそのまま春の作品として使っています。
MC
写真は元々お好きなのですか?
森さん
いえ、この作品のために勉強しました。それで、ものすごく好きになったので今も続けています。
MC
佐藤さんも写真、お好きですよね?
佐藤さん
はい! 気合いを入れて撮りました。でも、何にも使われていません(笑)。
MC
撮影現場で、二人でお話をして記憶に残っていることはありますか?
森さん
(笑)。私、基本忘れがちなので、本当に記憶がなくて……。
佐藤さん
(上を向いて思い出そうとする)…撮影中の話は思い出せないですが、最近話したことだったら覚えています。ウユニ塩湖の撮影の話なんですが、二回行ったんだよね? 「もう行きたくない」って言っていました。(会場:笑)
森さん
そうですね。
MC
ともさかさんは藤代に対して客観的にアドバイスをする役柄でした。出来上がった本作をご覧になっていかがでしたか?
ともさかさん
私は、ここに登壇するのが申し訳なくなるほどちょっとしか出演していないんです。台本でストーリーや展開は知っていますが、会場のお客さんと同じくらい新鮮な気持ちでドキドキしながら出来上がった作品を拝見しました。
MC
シングルマザーの役柄でしたね。
ともさかさん
私が演じた女性は、バックボーンが描かれるわけではないのですが、私もシングルマザーで息子を育て、息子は今年でもう二十歳になります。息子と二人で過ごしてきた時間が長かったので、「こんな風に必死で子育てしていたなぁ」とか、あの頃の自分がフラッシュバックするような不思議な気持ちでした。
MC
山田監督の現場はいかがでしたか。
ともさかさん
すごく心地の良い現場でした。私は「美しいなぁ~」と佐藤さんの横顔をずっと見ていた感じでした。
山田監督
実際にお子さんと触れ合っていただくシーンがありました。ちっちゃいお子さんたちなのでこちらではコントロールできない状態がありましたが、ともさかさんは全く動じることなく、子どもたちを迎え入れるように接してくださいました。今回は、いろいろな愛の形を描くようにトライした中、説得力が大事だった中で、我が子を迎え入れる時のともさかさんの表情は、子育ての経験もおありなので、愛の本質を知っている感じがしっかりと残せたことがありがたかったです。
ともさかさん
そんな風に見ていただけて、うれしいです。
本作は、若い世代の方に向けた物語だと思われるかもしれないですが、監督がおっしゃったようにいろいろな愛の形が詰まっています。自分も「こういう気持ちを通り過ぎたな」と、自分の懐かしい気持ちに向き合えました。なので、大人の方にもぜひご覧になっていただきたいです。
MC
山田監督は、初めての長編映画となります。これからお客さんにご覧いただきますが、改めて今のお気持ちをうかがえますか。
山田監督
原作の川村元気さんから最初に本作の映画化のお話をいただいてから四年ちょっと経っています。なので、本日を無事に迎えられたこと、皆さんにこうして来ていただけたことが本当にうれしいです。初めての長編映画で、素敵なキャスト陣と、最高のスタッフチームとで、この作品ができました。長編一本目がこの「四月になれば彼女は」という作品で良かったと思っています。皆さんに早く観ていただきたいという気持ちが強いです。
MC
先ほどお話に出ましたが、長澤さんと佐藤さんの初めての共演はCMで、今回のように演技での共演は初めてですよね。お互いに撮影前の印象と、撮影中のエピソードがあればお話いただけますか。
佐藤さん
撮影前からとても素敵な女性だと思っていました。
真面目な話、今回、本当に良いところをたくさん知れて、「長澤まさみという人の魅力を僕は知らなかったんだ!」と思い知らされました。共演して本当に素敵な人だと思いました。
長澤さん
ありがとうございます。
MC
具体的に話せることはありますか。
佐藤さん
僕がすごく好きだったエピソードは……。
長澤さん
えっ! (小声で)ダメ、言わないで。
佐藤さん
口止めされるんです(笑)。何個もあります。
長澤さん
(小声で)良いことを言って!
佐藤さん
現場で「そういうところがとても素敵だと思う」って言ったら、「宣伝の時に言わないでね」って言うんです。でも、言いますね(会場:笑)。
すごく大事なシーンがあって、現場で僕は「とても素晴らしいステキなお芝居だな」と思っていたんです。でも、本人は何か納得がいっていなさそうでした。「昨日家で練習した時はもっとうまくできたのにな」とか言うんですよ。(声を大にして)「長澤まさみが家で練習するの!」って思いました(笑)。……そんなところが大好き!
MC
裏で努力していることを話されて恥ずかしいんですか?
長澤さん
……恥ずかしいです。
MC
長澤さん、撮影前の佐藤健さんのイメージは?
長澤さん
CMで共演していた時からの知り合いですが、ちょっとカッコ良すぎてですね…。
佐藤さん
何か言っているなぁ。
長澤さん&ともさかさん
(佐藤さんの美しさで意気投合して)カッコ良すぎます!
佐藤さん
そのトーンの言い方はバカにしている!
長澤さん&ともさかさん
違う! 違う!!(二人揃って本気で言っていることを強調)
ともさかさん
何かもう彫刻を見ているような……。
長澤さん
「カッコ良い人だな」っていう印象で、こっちが恥ずかしくなっちゃって、ちゃんとしゃべれなくなるんですよ。で、「ちょっと付き合いづらい人なんじゃないか」って思っていました。
佐藤さん
(笑)。最後に落とす!
長澤さん
(笑)。恋人役ということで、関係性を築きたいっていうのもありましたし、一緒にお芝居するのがすごく楽しみでした。現場では思っていた以上にフランクで本当はとっても良い子でした!
佐藤さん
コメントが薄い(笑)!
長澤さん
(笑)。(佐藤さんに)ごめんなさい、コメントが薄くて。
サービス精神もすごく旺盛だし、プロデューサー気質な部分があって、作品に対しての情熱がとってもある方でした。なので、一緒にお芝居をしていても私の不器用で一生懸命な姿にもちゃんと反応してくれて、寄り添って、受け止めてくれる人でした。きっと理想があるとは思いますが、そういう準備をした上で、現場ではそれを手放して人を受け入れることができる器の大きい人という印象があります。全然知らなかった過去が全て塗り替えられて、「こんな人だったんだ!」「とっても素敵な俳優さんだな」と思いました。「また一緒に作品をやりたいね」なんていう話を撮影時からしていた思い出があります。
MC
森さん、今回はウユニ塩湖やプラハ、アイスランドと丸々一カ月の大型ロケをされたそうですね。キャスト一人でトランジットを含めると十カ国行かれたんですね。思い出も含めてお話いただきたいです。
森さん
(しぼりだすように)…辛かったです!
(笑顔で)でも楽しかったし、美しかったし、おいしかったですよ。実際は、21日間で十カ国周っているので、単純計算だと二日に一回は違う国にいることになりますね。目まぐるし過ぎて辛いとか言っている暇もないくらいでした。でも、日本に帰りたくてコロンビアで一度泣きました。(会場:笑)
春としていろいろな街を訪れているので、本作ではそういう風に観てほしいです。でも、かなり壮大な旅過ぎますよね。ただ、このような旅をできるのはなかなかないことなので、大役を任せていただいて本当にありがたいなと思っています。でも、さすがに「ちょっと…正直帰りたい!」と母に電話したら、「どうやって?」と言われて、「確かに」と思いました。で、そのままウユニ塩湖に行ったら絶景が観られました。
MC
聞いた話では、ウユニ塩湖からも誰かに電話したんですよね?
森さん
まさみさんに、電話をかけました! 絶景を前にして、どうしても見せたくて、「まさみさん、見てー!」って。
MC
それは、佐藤さんではなかった?
森さん
(指摘されて初めて気づいた感じに)あ! そうですよね…。
佐藤さん
思い浮かばなかった?
森さん
(大慌てで)思い浮かびました!
しっかり浮かんだ上で、まさみさんに電話をしました。(会場:笑)
MC
素晴らしい写真を撮っていましたね。
山田監督
本当に森さんは頑張ってくれました。素晴らしい景色がフィルムに映っていました。
制作期間が四年かかった理由の一つにコロナ禍があり、海外に行った時にいろいろな苦労がありました。東京パートも含めてコロナ禍中に撮影をしていたので、普段気にしてなくて良いことも、キャストやスタッフでケアして何とか乗り越えて今日を迎えることができました。今改めて作品を観ると、変化していく社会や恋愛の価値観を含めて大きなハードルを超えた今の方が、本作の説得力は上がるように思っています。
■フォトセッション
MC
最後に、佐藤さんからご挨拶をいただきます。
佐藤さん
本日は本当にありがとうございます。恋愛ってきれいなことばかりじゃなくて、うれしいこともあるけど、苦しいこともあって、辛いことがあるから喜びがあります。本作はそういった恋愛のすべてが詰まった作品になっているんじゃないかと思います。本作の中で弥生が「愛を終わらせない方法は何でしょう?」と問いかけます。でも、恋愛には答えがないからこそ考えるきっかけにしていただきたいです。本作を観て、皆さんだけの答えを見つけてもらえたら幸いです。本作を楽しんでください。ありがとうございました。