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『第19回 難民映画祭』オープニングイベントがTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催!『第19回 難民映画祭』HP 難民映画祭は、そんな思いから、2006年に始まった日本初の難民に焦点をあてた映画祭です。これまでに世界各地から集められた265作品が上映され、 10万人以上の方が来場されました。 昨年に引き続き、東宝グループが協賛した『第19回 難民映画祭』のオープニングイベントが、11月7日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催されました。 オープニングイベントでは、約3.5メートルの人形が難民の子どもたちの苦境を伝えるためヨーロッパを横断する旅を収めたドキュメンタリー映画『ザ・ウォーク~少女アマル、8000キロの旅~』(原題:The Walk)が上映されました。また、この映画を撮影したタマラ・コテフスカ監督とジャン・ダカール撮影監督によるトークショーも行われました。 さらに、朗読劇『リスト:彼らが手にしていたもの』の上映や、関根光才監督による舞台挨拶も行われるなど、来場した多くの方々にとって、難民の現状について理解を深める貴重な機会となりました。 当社グループは、この映画祭を通じて難民支援活動の促進に貢献しています。 【開催概要】 ・上映日時:11月7日(木)18:00~ ・上映作品:『ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~』(原題:The Walk) ・会 場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ タマラ・コテフスカ監督とジャン・ダカール撮影監督 ©国連UNHCR協会
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White DVD 通常版江口拓也/種﨑敦美/早見沙織/松田健一郎 /中村倫也/賀来賢人父[スパイ]×娘[超能力者]×母[殺し屋]×犬[未来予知犬]の最強家族が、 シリーズ史上最大のMISSIONに挑む!TDV34195D/2024年東宝原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載) 監修・キャラクターデザイン原案:遠藤達哉/監督:片桐 崇/脚本:大河内一楼 キャラクターデザイン:嶋田和晃©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社劇場版 SPY×FAMILY CODE: White DVD 通常版ご購入はこちらTOHO animation STORE 限定版
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White Blu-ray 通常版江口拓也/種﨑敦美/早見沙織/松田健一郎 /中村倫也/賀来賢人父[スパイ]×娘[超能力者]×母[殺し屋]×犬[未来予知犬]の最強家族が、 シリーズ史上最大のMISSIONに挑む!TBR34194D/2024年東宝原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載) 監修・キャラクターデザイン原案:遠藤達哉/監督:片桐 崇/脚本:大河内一楼 キャラクターデザイン:嶋田和晃©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社劇場版 SPY×FAMILY CODE: White Blu-ray 通常版ご購入はこちらTOHO animation STORE 限定版
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「キングダム 運命の炎」ワールドプレミア「キングダム 運命の炎」公式サイト中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政を壮大なスケールで描く漫画「キングダム」を実写映画化した第三弾「キングダム 運命の炎」が、いよいよ7月28日より公開となります。7月4日には東京国際フォーラムでワールドプレミアが開催され、山﨑賢人さん、吉沢亮さん、橋本環奈さん、清野菜名さん、岡山天音さん、三浦貴大さん、髙嶋政宏さん、要潤さん、山田裕貴さん、片岡愛之助さん、佐藤浩市さん、大沢たかおさん、佐藤信介監督が登壇しました。“運命の炎”カラーに染まった真っ赤なランウェイを笑顔で闊歩するとともに、本作に込めた熱い思いを告白し、会場に集まった約4000人の観客から大歓声を浴びました。この日の模様を詳しくレポートします!ワールドプレミア信(しん)役山﨑賢人さん嬴政(えいせい)役吉沢亮さん河了貂(かりょうてん)役橋本環奈さん羌瘣(きょうかい)役清野菜名さん尾平(びへい)役岡山天音さん尾到(びとう)役三浦貴大さん昌文君(しょうぶんくん)役髙嶋政宏さん騰(とう)役要潤さん万極(まんごく)役山田裕貴さん馮忌(ふうき)役片岡愛之助さん呂不韋(りょふい)役佐藤浩市さん王騎(おうき)役大沢たかおさん佐藤信介監督■会場の中央扉から、キャスト陣が登場! それぞれが晴れやかな笑顔でランウェイを歩き、大歓声を浴びました。またステージには火柱が上がるなど、ド派手な演出も会場を大いに盛り上げました。山﨑さんついに今日、初めて皆さんに本作を観てもらえるということで、本当に嬉しく思っています。今こうして登壇してみると、「これだけ豪華な方々と一つの作品を作ったんだな」と、改めて実感しています。一作目の時から考えると、どんどん「キングダム」が作品として大きくなっているのを感じて、感動しています。本作では、百人隊の隊長になりました! 信です!(会場:拍手) 皆さん、今日は楽しんでいってください。 吉沢さん(会場を見渡しながら)(映画『キングダム 』シリーズの)舞台挨拶史上一番の広さと、人の多さ…。これだけたくさんの方が楽しみにしてくださっていたのだと、ひしひしと感じています。このイベントを盛り上げようという、皆さんの熱量がすごく伝わります。これからいろいろな話ができれば良いなと思っています。今までの「キングダム」シリーズも素晴らしい作品でしたが、本作は、間違いなく最高傑作だと僕は思っています。楽しみにしていただければ嬉しいです。 大沢さん今日の試写会にはたくさんの方に来ていただきましたが、今日一日だけの試写会です。しかも、我々関係者以外に観ていただくのは、実は今日が初めてです。「どんな風に観ていただけるのだろうか」と、興奮して昨日も眠れずにいました。今日もみんなでワクワクしながら、この瞬間を待っていました。今は少しでも早く観ていただいて、(会場を)出てくる時のみんなの顔を見ることを楽しみにしています。 橋本さんこれだけたくさんの皆さんがいらっしゃると、登場した時の歓声がすごくて! …4000人近くのお客さんが来てくださっているということで、皆さん本当に今日はありがとうございます。「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」 とシリーズ化されて、たくさんの方に愛されてきました。本作が間もなく公開となり、皆さんに観ていただけることをすごく嬉しく思っています。シリーズを重ねていくごとに、どんどん面白くなって、本作も皆さんの期待にもしっかりと応えられる作品になっていると思います。最後まで楽しんでいってください。 清野さん暑い中、足を運んでいただき本当にありがとうございます。今日はたくさんの方々が来てくださったことをとても嬉しく思います。それと同時に、「『キングダム』は、たくさんのファンの方に支えられているんだな」と、愛をたくさん感じました。本日は皆さんに一足早く観ていただけるということで、私もワクワクしています。短い時間ですが、楽しんでいってください。 岡山さんなかなかこういった場に立つこともないので、非常に興奮しています。いち早く、今日集まってくださった皆さんに本作をお届けできることを、本当に嬉しく思います。またさらに「キングダム」の世界が広がっているので、「キングダム」シリーズならではの熱を皆さんに持ち帰っていただき、楽しんで帰っていただけたらと思います。 三浦さん僕は「キングダム2 遥かなる大地へ」からの参加でしたが、こうして本作に帰ってこられて本当に嬉しいです。登場した時には「これだけたくさんの方が観てくださるんだ」と感じて、とてもワクワクしました。これだけの人数の前に立つこともなかなかないので、今ちょっと緊張しています。こんなに大きな黄色い声援も聞いたことがないので、感無量です! ありがとうございます! (登壇者の皆さん:笑) 髙嶋さん登場した時の“運命の炎”(演出として背後に上がった炎)が熱すぎて、携帯型扇風機を使っています!(登壇者の皆さん&会場:笑) でもですね、皆さん。本作はもっともっと、もっともっと、もっと! 熱い作品になっています。どうぞよろしくお願いいたします。 要さん髙嶋さんの熱さがすごすぎて、何を言おうとしていたのか飛んでしまいましたが…(苦笑)。「ようやくこの日が来たな」という感覚でおります。撮影をしていると、本当に毎日毎日が地道なカットの積み重ねで、暑い中、寒い中、本当に大変な日が続きました。今日ここに立って皆さんの顔を見ていると、「頑張って作ってきて良かったな」と、報われる気持ちでいっぱいです。約束します! すごく面白いので、どうか楽しんで帰ってください。 山田さん(会場を見渡しながら、観客の多さに驚きつつ)一つの軍勢を相手にすると、これくらい圧倒されるのかな…。皆さんは敵ではないと思いますので、味方になってくれたらと思います。(登壇者の皆さん&会場:笑) それくらい「キングダム」という作品の力を感じて、この豪華なキャストの皆さんとここに立てることを、原作ファンの身としてもすごく嬉しく思っています。ゾワっとさせられる万極になっていたら良いなと思います。どのように観ていただけるか楽しみです。そして「キングダム」という作品を、純粋にシンプルに、今日初めて観る皆さんにも楽しんでいただけたらと思います。 片岡さん信と敵対する役柄を演じておりますが、本作の試写で観た時には、「信!行けー!」と心の中で思っていました。「僕、敵だったのに」と思いながらも、すっかり信の側から観ていました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本作を観て、たくさん泣きました。たくさん勇気をもらいました。皆さん、今日はどうぞ楽しんでいってください。 佐藤さん東京国際フォーラム、今日はざっと4000人の方がいらっしゃる…。4000の軍勢はこれくらいだと思ってください。(登壇者の皆さん&会場:笑) それが分かると作品の中に出てくる軍勢がどれくらいのものなのか、だいたい予測がつきます。手に汗握ること間違いなし! 本日は楽しんで帰ってください。 佐藤監督「キングダム2 遥かなる大地へ」を完成させた直後から、実は本作をずっとコツコツとやってきました。(本作が)完成したのはつい先だってのことになります。今日は初めて観客の皆さんに観ていただける機会となり、それがいきなり4000人の方々に観ていただくということで、僕もちょっといつも以上にドキドキしています(苦笑)。毎日コツコツ、コツコツ積み重ねて作り上げました。撮影時も、地味な作業の積み重ねによって作ってきた作品です。今日(試写の)チェックをしたんですが、ものすごく、この大きな会場に相応しい作品になったと思っています。大きく育った子供を見るような気持ちになりました。二階席の一番後ろでもチェックをしましたが、大音響が届きます。今日は楽しんで帰っていただければと思います。 MC山﨑さんにとって、「キングダム」とはどのような存在になっていますでしょうか。 山﨑さんここ四、五年は、ずっと「キングダム」と信と一緒に生きてきました。「キングダム」と信から教わることもたくさんあるし、自分の人生のかなり大事な部分が信になっていて…。自然と「信だったらこう言うだろう」というのが、すぐに出てくると言いますか…。自分の人生を重ね合わせて、信を演じている感じです。同世代のみんなや先輩方と、みんなで一つの作品を作るという、個人的な山﨑の部分と信が似ているような、本当に自分の人生そのものだという気がしています。MC今回は、嬴政が中華統一を目指すきっかけとなった「紫夏編」が描かれます。嬴政と紫夏について、吉沢さんはどのように捉えていますか? 吉沢さん原作の中でもすごく人気があるストーリーですし、この紫夏との出会いがあって、そこで生まれた出来事が彼(嬴政)を変えていくというのは、シリーズ一作目の時からすごく意識していました。僕も(映画化の)お話をいただく前から原作を読んでいて、すごく好きなエピソードでした。最初から色濃く、自分の中にあった存在だったので、それが今回ようやく形になり、自分の中に描いていたイメージがそのまま形になったような感じがして、すごく嬉しかったです。 MCこれから本作をご覧になる方々に向けて、「ここは注目してほしい」というポイント、また撮影エピソードなどがありましたら、教えてください。 山﨑さん信と嬴政の関係(を描いた場面)で、映画オリジナルのシーンがあるんですが、そこがすごく好きなシーンになっています。そこはぜひ観てほしいと思います。あと、今回の信は百人隊の隊長として戦っていくので、信の隊長としての姿と、百人隊としての戦い方というのも面白いので、そこにもぜひ注目して観てもらえたら良いなと思っています。 吉沢さん本作では「紫夏編」をガッツリと描いているので、嬴政が常に語っている「中華統一」というのは、どこからその考えが来ているのか…。そういった(嬴政の)内に秘めている“炎が燃えた瞬間”のようなものを、皆さんに観ていただけるのではないかと思っています。彼の眼差しや、思いの強さにより説得力が増してくるエピソードなのかなと思っています。あとはやっぱり、信たちのアクションですね。「キングダム2 遥かなる大地へ」を観た時に「そんなにやる? やりすぎじゃない?」と思うぐらいすごいことをやっていたんですが(笑)、今回もすごいことになっています。「どうしちゃったの」というくらいすごかった(登壇者の皆さん&会場:笑)。ストーリーの色濃い部分と、バチバチにカッコ良いアクションの部分とのバランスが本当に素晴らしいです。緩急がしっかりしているので、ずっと集中して観られます。皆さんも、最後まで瞬き厳禁で観ていただければ嬉しいなと思います。 大沢さん自分でも素晴らしい作品だなと思います。「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」そして本作の「キングダム 運命の炎」と、今回で三作目なんですが、本作を観た後には、「これでいよいよ『キングダム』の始まりだ」という気がしました。今までがまるで準備だったかのように思えるほどの迫力、人間ドラマで、涙あり、手に汗を握る激しいアクションで、今までを遥かに超えて、また別の次元に行った「キングダム」になったとすごく感じています。今日初めて「キングダム」シリーズを観る方もいると思います。今日本作を観てから、今までの「キングダム」シリーズを観てもまた面白いと思います。「キングダム」シリーズを観たことがある人たちにとっても、山﨑くんをはじめ、それぞれが成長した、前作とは違う顔と身体で画面に飛び出してくるので、その辺りも見どころかなと思っています。 橋本さん先ほど、賢人くんが「信と四、五年、一緒に過ごしてきた」という話をしていましたが、そういえば一作目を撮っていた時は、私は10代だったと思い出しました。あの時は中国でも撮影をしたんですが、今回はコロナ禍ということもあって、撮りたい画があるけれど、中国に撮影に行けないという状況もありました。「行ける」「行けない」と二転三転しているという話も聞いていました。河了貂としては、戦場には出ていないので、どちらかというと、"お客様”と同じ立場というか…。作品を観ていると「これだけのアクションシーンをやるんだ」と驚きました。今までの「キングダム」シリーズを観ていると「本作はそれを超えられるのか?」と、どうしてもハードルが上がってしまうと思います。でも、本作に関しては「ハードルを上げても大丈夫」かなと思っています。それだけの超大作ができたと、自信を持って皆さんにお勧めできる作品だと思っています。 清野さん私も吉沢さんと一緒で、原作を読んでいて「紫夏編」がすごく好きなので、あのシーンを観た時は、同じ姿勢でずっと固まっちゃうぐらい見入ってしまいました。気づいたら涙を流していて、本当に素敵なシーンになっていました。これで「キングダム」が始まったなというくらいの感覚になりました。(吉沢さんに向かって)すごく素敵なシーンを、ありがとうございました。吉沢さん(清野さんに向かって)ありがとうございます!実際は(原作で描かれているその時の嬴政は)九歳なので、本当は子役の方がやるべきだとは思ったんですが…。(登壇者の皆さん&会場:笑) でも、僕はあのシーンが好きすぎて、「僕がやらないとダメだ」という思いが強すぎて、一作目の「キングダム」を撮っている時から、「もしあのシーンをやるんだとしたら、僕にやらせてください」とずっと言っていました。それを実際に演じられて、また(紫夏役の)杏さんが素晴らしかったです。杏さんに引っ張っていただいたという印象があります。 岡山さん尾平的には、淡い恋心みたいなものが垣間見えるところですかね。(登壇者の皆さん&会場:笑) まさか「キングダム」でキュン…。(登壇者の皆さん&会場:笑) そういったラブコメ的な部分も見どころ…。尾平的に言うと、そこですかね。 三浦さん(岡山さんのマネをして)尾到的には…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 僕にもちょっとキュンのシーンがあったりもしました。岡山さん確かに(笑)! 本作では、尾兄弟にはそういうところもありますよ…ということで(笑)。 三浦さん良いシーンですからね。本作では、尾兄弟が「キングダム2 遥かなる大地へ」よりも成長しているので、その辺りもあわせて観ていただけると嬉しく思います。 MC山﨑さんとしても、尾兄弟がいると心強いですよね。 山﨑さん本当にキュン、キュン…。僕は、二人とも大好きです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 「キングダム2 遥かなる大地へ」から(尾兄弟が信の)仲間になって、みんなも(尾兄弟のことが)大好きなはずです。 岡山さん「大好きなはずです」って、どういうこと(笑)? 本人は気づいていないけれど、みんな大好きなの?山﨑さん絶対、大好き(笑)! 岡山さん潜在意識でね(笑)! MC山﨑さんは、お好きなんですね? 山﨑さん大好きです!(岡山さん&三浦さん:爆笑) MC尾兄弟は、山﨑さんのことが…? 岡山さん&三浦さん大好きです! (登壇者の皆さん&会場:笑) MC続いて、要さんも注目ポイントを教えてください。 要さん今回は、原作でも描かれている秦国と趙国の戦いで、本作では我々も王騎将軍と一緒に参戦します。もし、本作で終わっちゃったら、個人的には、原作ファンでもあるので、とんでもない作品になっちゃうなと思っています。その辺りも楽しみに、ぜひご覧いただければと思います。 髙嶋さん(岡山さん・三浦さんのマネをして)昌文君的には〜…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本作では宮廷シーンが多くて、あまり戦場で戦っていないので、じっとしているんですが、カメラワークがめちゃくちゃ凝っています。ものすごく緊迫感があって、じっとしていても戦っているような気がして、とても良かったと思います。(なぜか可愛らしい話し方をする髙嶋さんのトークに、登壇者の皆さん&会場:笑)佐藤さん急に一人だけ真面目なことを言って申し訳ないけれど、いつの世でも、どんな国でも人種でも、戦争を起こす奴らの気持ちというのはサッパリ分からないし、クソくらえだと思っています。だけれど、現実に武器を持って戦わなければいけない、戦争に行かなければいけない人たちの気持ち、その悲しみというものは、どの国でも、どの時代でも、どの人種でも、みんな共有して伝わるものです。この作品はエンターテインメント作品、娯楽活劇だけれど、その根底にある共通意識というものは、たぶん皆さんにも分かってもらえると思います。それを含め、感じながら観ていただきたいと思います。(会場:拍手)山田さん原作もそうですが、キャラクター、一人一人の心がすごく素敵だなと思っています。信には信の心があります。(本シリーズは)信が主人公なので、信に敵対している国だったら、みんなはそれを「敵」と呼ぶけれど、敵でいる人たちもその国を守りたくて戦っている。「キングダム」はそういった敵の心も見逃さずに拾ってくれている作品だと思います。一人一人に注目して「こっちの立場になってみようかな」「今度はこっちの立場に」と観てもらったら、いろいろな魅力を見つけて、また「キングダム」を楽しめると思います。片岡さんこっちにはこっちの正義がある(ということが描かれている)。僕も敵対する役柄でしたが、すっかり信の側になって観ていました(笑)。そうやっていろいろな角度から観ていただけると思うので、一度ならず、二度三度、いろいろな立場になって観ていただけたらと思います。 佐藤監督本作には回想シーンが入っているんですが、シリーズを続けてやってくると、その回想シーンも実際に今までの二作で描いた信や他のキャラクターも振り返りながら見せることができるので、普通の回想シーンとはまた違った、すごく懐かしい感じがするというか…。見たことのないシーンになっています。信の表情に時代の積み重ねを感じられました。普通の回想シーンと違って、キュンときます。何年間も作り続けてきたことによってできた、リッチな回想シーンができたと思っています。 MC大沢さんは、本シリーズの持つ“厚み”についてどのように感じていますか? 大沢さん敵、味方にかかわらず、みんなが未来のため、自分たちの家族や、自分自身を守るために戦っている、そんな人たちの物語です。もちろん今までの二作品のようにアクションもありますが、それだけではなく、そこに人間愛やいろいろなものが重なって見えてきます。より「キングダム」の世界が深くなってきた感じがして、「これぞ『キングダム』の真骨頂なんだろうな」と三作目で初めて感じたので、それをぜひ体験してほしいと思います。MC吉沢さんは、いかがでしょうか。本シリーズの持つ“厚み”について、感じていることはありますか? 吉沢さん五年前からずっと続けてきて、意識せずとも心の中に嬴政がいるというか…。一作目「キングダム」の時から、「日本映画では観たことのないようなスケール感のものを作ろう」という、それぞれが熱い思いを持って作ってきたものが皆さんに受け入れられてきました。「キングダム2 遥かなる大地へ」そして本作と、作品自体の厚みやすごみのようなものがどんどん増しているように感じています。それは「このチームだからこそできたことなんだろう」と思いますし、これがもっと世界に羽ばたいていけば良いのにと思います。世界に観せても、恥ずかしくない作品。本作は特に、そう感じます。 MC最後に山﨑さんから、皆さんにメッセージをお願いします。 山﨑さん今日こうして皆さんの顔を見て、「キングダム」シリーズをたくさんの人に観てもらって、愛してもらって、熱くなってもらったんだと思っています。「キングダム」シリーズはアクションや映像もすごいですが、それと同時に人間ドラマがあって、真っ直ぐな言葉や「夢」という言葉が心に突き刺さってくる、そんな熱さがあると思っています。ずっと熱量を込めて、みんなで撮影をしています。本当にすごいものができました! 疾走感があって、ずっと目の離せない時間になると思います。本作と一緒に、皆さんも熱くなってもらえたらと思います。今日はありがとうございました! (会場:拍手)
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White DVD江口拓也/種﨑敦美/早見沙織/松田健一郎 /中村倫也/賀来賢人父[スパイ]×娘[超能力者]×母[殺し屋]×犬[未来予知犬]の最強家族が、 シリーズ史上最大のMISSIONに挑む!TDV34193D/2024年東宝原作:遠藤達哉(集英社「少年ジャンプ+」連載) 監修・キャラクターデザイン原案:遠藤達哉/監督:片桐 崇/脚本:大河内一楼 キャラクターデザイン:嶋田和晃©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」DVDご購入はこちらTOHO animation STORE 限定版
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薬屋のひとりごと第3期2026年10月より放送開始 劇場版2026年12月公開決定 ©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
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帝劇ビル(再開発中)東京都千代田区丸の内3-1-1東京都千代田区1966年9月37,030.74㎡営業時間:7時~23時 車両制限:高さ 2,000mmを超える車両は駐車できません。 お問合せ:03-3213-2038 国際ビルガレージ(丸の内パークイン) ※月極契約のお申込・お問合せもお待ち申し上げております。地上9階 地下6階3,825.05㎡鉄骨鉄筋コンクリート造 -
『てっぺんの向こうにあなたがいる』劇場用パンフレットのお知らせ© 2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会 2025年10月31日(金)公開 『てっぺんの向こうにあなたがいる』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 A4横 40P(表紙込み) 定価990円 (税込) 『てっぺんの向こうにあなたがいる』 INTRODUCTION STORY CHARACTERS CAST INTERVIEW 吉永小百合 天海祐希 佐藤浩市 のん CAST COMMENT 木村文乃 若葉竜也 工藤阿須加 茅島みずき CAST PROFILE 和田光沙 円井わん 安藤輪子 中井千聖 REVIEW 上野昻志(評論家) BASED ON THE TRUE STORY | 登山家・田部井淳子の足跡 INTERVIEW 田部井進也 COLUMN 唯川 恵(作家) PRODUCTION NOTES RECREATING | 純子の人生の再現 撮影/笠松則通 美術/杉本 亮 衣裳/大塚 満 DIRECTOR INTERVIEW 監督/阪本順治 FILMMAKERS CREDIT -
Toho Entertainment Asia Pte. Ltd. (シンガポール)にて、海外拠点で初となる企業訪問プログラムを実施!東宝グループは、サステナビリティの基本方針に基づき、子どもたちに映画・演劇の原体験を提供することを目標に掲げています。 東宝本社では、中高生による企業訪問を継続的に受け入れ、映画製作の過程や、当社事業の紹介を行う約1時間のプログラムを実施しています。こうした取り組みを基盤として、シンガポールに拠点を置くToho Entertainment Asia Pte. Ltd.(以下、TEA)において、東宝グループとして初となる海外拠点での企業訪問プログラムを実施しました。 今回のプログラムは、「シンガポールの最先端の産業やビジネスの実践」を学ぶことを目的とした修学旅行の一環として実施され、2025年10月10日(金)、群馬県の高校生4名と、引率として参加したシンガポール大学の学生1名、計5名がTEAオフィスを訪れました。 当日は、TEAの会社説明や事業紹介に続き、学生たちから次々と質問が寄せられました。「アジアで日本のコンテンツを発信するために必要なこと」「なぜシンガポールで事業を行うのか」などをテーマに、日本語と英語を交えた活発なディスカッションが展開されました。TEAスタッフが一つひとつ丁寧に回答すると、学生たちは目を輝かせながら熱心に耳を傾け、シンガポールにおけるエンタテインメントビジネスへの理解を深めました。 参加した学生たちからは、「将来は海外で働くのが夢です」「日本のアニメを海外に広げるという大変なお仕事を、モチベーション高く楽しそうに行っているTEAスタッフ皆さんの姿に感銘を受けました」といった声が寄せられ、学生たちにとって将来のキャリアを考えるきっかけとなりました。 今後も東宝グループは、このような取り組みを通じて、エンタテインメントをより身近に感じていただく機会を提供し、将来のお客様と未来の才能の創出に努めてまいります。
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『てっぺんの向こうにあなたがいる』© 2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会 『てっぺんの向こうにあなたがいる』
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映画『からかい上手の高木さん』中学生限定試写会映画『からかい上手の高木さん』公式サイト山本崇一朗著の人気コミックをベースに描く、映画『からかい上手の高木さん』が5月31日より公開となります。5月25日、映画『からかい上手の高木さん』中学生限定試写会イベントを文教大学付属中学校(・高等学校)にて実施し、永野芽郁さん、高橋文哉さんが登壇しました。母校の中学校で10年ぶりに再会する物語にちなんで実施された試写会で、上映後にサプライズで二人が登場しました。本作を観終わった直後の中学生約210人を前に、永野さんと高橋さんは中学生時代の一番の思い出などを語り、ティーチインも実施しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。中学生限定試写会高木さん役永野芽郁さん西片役高橋文哉さんMC本日、映画をご覧になった皆さんにいろいろお話をうかがいたいということで、スペシャルゲストにお越しいただいております。後方の扉にご注目ください。永野芽郁さん、高橋文哉さんです。(会場:絶叫に近い歓声と拍手が鳴り止まない)永野さん今、本作をご覧になったということですが、いかがでしたか?(会場:拍手と歓声) ありがとうございます。今日は観終わった皆さんと少し時間を共有できればと思います。 高橋さん永野さんと二人で、本作の最後のほうの音だけ聞きながら待っていました。中から聞こえてくる、「今、手をつないだんじゃない?」とかの、一つ一つのリアクションが本当にかわいらしくて、ワクワクしました。 MCすごい歓声です。お二人の登場に泣いている方も結構いらっしゃいます。 永野さん(軽やかに)泣かないでぇ~! MCお二人の登場で、たくさんの女の子が涙を流しています。 永野さん(高橋さんに)罪な男だねぇ~! 高橋さん僕? MC外で、歓声は聞こえていましたか? 永野さんずっと聞こえていました。皆さんが本作をキュンキュンしながら、楽しんで観てくれているのが伝わってきていました。だから、こうして対面できてうれしいです。 MC生徒の皆さんからの感想を聞いてみたいと思います。どなたかいらっしゃいますか? 中学生A思っていたよりも、すごい展開になって、言葉にならないです。「あー、西片がついに言ったなぁ」みたいな感じで、すごくびっくりしました。楽しかったです。 高橋さん確かにね。僕もそう思いました。 中学生B教室で、「会えてうれしかったよ!」って言った時に、高木さんの西片に対する思いが込められていて、すごく感動しました。 永野さんおぉ! ありがとうございます。二人が紡いできた時間が、あの一言に込められているので、そこに気づいてくれてうれしいです。 中学生C(首に眼鏡をかけている) 永野さん首にメガネをしているの、珍しいね。 中学生Cちょっと涙が出ちゃって…。『からかい上手の高木さん』をこうして観られたことに僕自身すごくびっくりしています。展開が想像できなくて、思っていた以上に感動しました。すごく楽しかったです。ありがとうございました。 永野さん&高橋さんありがとうございます。 MC今、目の前に、演じていた永野さんと高橋さんがいますが、二人を見てどうですか? 中学生C最高です! MCあともう一人うかがいましょう。永野さん、女の子を指名してください。 高橋さん(目一杯アピールをする男子に向けて)気持ちは分かるぞ! 中学生D本当にお二人の顔が小さくて、めっちゃかわいくて、カッコ良いです。二人の本作の中でのやりとりが、とても初々しくて、本当に胸キュンしすぎて言葉になりませんが、最高でした!! 永野さん&高橋さんありがとうございます。 MC二人の顔はどれぐらい小さい? 中学生D目に見えないぐらい! 高橋さんちっちゃすぎて目に見えないぐらいってこと? 永野さん(優しく)ちょっとよく見てぇ~!MCどう? 見えるかな? 中学生Dみ、見えない!(会場:笑) MC中学生の皆さんからは、後ほどお二人に「質問したいこと」「聞きたいこと」を聞く時間を作りますので、今のうちに考えておいてください。また、逆に永野さんと高橋さんから、中学生の皆さんに聞いてみたいことを質問するコーナーも作りたいと思っています。まずは、お二人に、私から質問をしたいと思います。本作は、中学校が舞台の物語ですが、まずは中学生時代の思い出をうかがいたいと思います。 永野さん私、本当に中学校が大好きすぎて、お仕事があっても、遅刻や早退になってもギリギリまで学校にいたい人でした。とにかく授業と授業の間の10分間にみんなでどれだけ遊べるかを常にやっていました。その10分の間に、お手洗いに行ったり、次の授業の準備をして、残りの時間にどれだけ遊べるかが楽しかったです。一番やったのは、絵しりとりですね。本当は黒板でやりたいですが、次の授業があり、当番の人がきれいにした後だから、ノートに大きく描いてやっていました。当てられた人が1ポイント。10ポイント貯まっても何かが起きるわけではないんですが、ひたすら繰り返していました。うっかり授業の時まで続けちゃう時もあったりして……(テヘッというポーズ)。 高橋さん僕は男の子なので、アクティブでしたね。部活に部活に部活、睡眠、部活。 永野さん中学生の時は、部活は何を? 高橋さんバレーボールです。(会場から歓声が上がる。その反応に対して)バレーボールってそんなにカッコ良い? 朝8時からホームルームだとしたら、朝7時から練習をして、授業を受けて、放課後すぐ練習を開始して、土日も練習していました。昼休みは、校庭でみんなでサッカーをしていました。本当にアクティブでした。 永野さんバレーボールもサッカーもどっちもできるの? 高橋さんサッカーもできるというほどではないですが…、バレーボールはできます! サッカーをやったり、野球をやったりテニスをやったりしていました。 永野さんあら、すごい! 高橋さん球技がすごく好きだったので、みんなで球技カードみたいなのを作って、それを持って外に行って、みんなでいろいろとやって、うっかり休憩時間を超えちゃったりしてね。(高橋さんが照れ笑いをすると、会場から歓声が上がりました)中学生ってうっかりよくありますよね。 永野さんね! 何なんですかね? 気づいたらやっちゃっているみたいなの…。 高橋さんありますよね。だからみんなも安心して大丈夫だよ。 MC今、中学生の皆さんを前にしていますが、もしお二人が中学生に戻れるなら何をしたいですか? 永野さん私、本当にやりたいことがあるんです。「授業中だけはちゃんと勉強をするべきだった」って思っています。今、リアルに中学生の皆さんは、「授業めんどくさいなぁ」とかいろいろ思うのは、本当によく分かる。授業外で勉強しようとまでは思わないですが、授業中だけは集中して一時間授業を受けていれば良かったなあと、大人になると、改めて思います。(高橋さんに向かって)ね? 高橋さん僕も思いました! 本当に勉強だけはできる時にしておいた方が良いです。 会場の皆さん(大きな声で)頑張ります! 高橋さん本当に今、学生に戻れるなら何をするかといったら勉強します。 永野さん自分たちが学生の時に、大人が「今のうちに勉強しなさい」って言っていました。あの時は、「えー、大人っていつも勉強しろ。って言ってくる」って思っていましたが、こういうことなんだって、ようやく分かるようになりました。 MC皆さんは、今中学生ですから、間に合いますね。 永野さんはい。頑張れー! 高橋さん大人になったら、勉強ってさせてもらえないんですよ。自分から学びに行かないといけない。今、皆さんは学ぶ機会をもらっているんです。それを「良いなぁ」と思います。大人になると、習いに行くとか、自ら時間を作って勉強をやるとか、その大変さが身にしみて分かりますよね? 永野さん本当に。 MCその中学生の頃に好きだった授業や一番苦手だった授業もぜひ教えてください。 永野さん好きだった授業は、体育です。本当に勉強が得意じゃなかったので、体を動かすことに全てを注ぐタイプでした。運動が好きで、とにかく体育の時間がくると、誰よりも早く体操着に着替えて校庭に走っていくタイプでした。一番好きだったのはシャトルランです。 会場の皆さんえー! 高橋さん確かに「えー!」だよね。分かる。一番大変じゃないですか。 永野さんでも、みんなで、一緒に走ってどんどん速くなっていくのに、頑張って最終的に残ったりするじゃない。それをみんなで「イケイケー!」「頑張って!」って応援しているのが小さい体育祭をやっている感じがして、好きだったんでしょうね。 MC体力的には大変じゃないですか。足が速かったんですか? 永野さん限界突破! 確かに速い方でした。 MC体力テストは一年に一度ぐらいですかね。 永野さんだから、ものすごく気合いを入れて、前日から調整していました。 高橋さん僕は国語です。漢字が大好きなんです。クラスメイトの名前とか、目に見えた漢字をノートに何回も書く趣味というか…傾向があったんです。国語の授業だと、ノートに漢字を書いていたら「あいつやっているな」と思ってもらえたので、自分の名前をノートに書いていました。今でも、役をいただいた時に、役名を台本の一番後ろに書くのが好きですね。 永野さん西片も? 高橋さん……西片は、フルネームじゃないので書いていないです。僕は、三、四、五文字が好きで、文字のバランスを考えながら書きたいんです。 MC苦手な授業は? 永野さん理科。理科は本当に苦手でした。全然分からなかったです。覚えればある程度のことはできるんですが、実験で、これを入れたらこうなりますっていうのは、「何で?」っていう感じでした。卒業まで理科で良い点数を取ったことがないです。理解をしないまま終わっちゃいました!…理科だけに(笑)。(会場:笑) 高橋さん僕はあんまり思いつかないですが…。 永野さんそんなことある? 高橋さん全部が一律だったんです。 永野さん特別苦手がないってことだ! 高橋さん特別得意なものも苦手なものもありませんでした。国語は、授業中に漢字をいっぱい書かせてくれるから好きっていうだけで、得意ではないんです。「これ苦手だなぁ」っていうくらいなのは、数学かな。でも、数学はやっておいたほうが良いです。暗算は大事です。 ■中学生の皆さんからのお悩み相談・質問のコーナー MCせっかくですので、ここからは中学生の皆さんからお悩み相談や質問を聞いてみたいと思います。質問をしてみたいことがある人、挙手をお願いします。 中学生Eお二人に質問です。高木さんと西片を演じてみて一番大変だったことはありますか? 永野さん大変だったことは、プールのシーンです。あそこは、涙をこらえるのが大変でした。ずっと見ていなかった西片の男らしさが垣間見られた気がして、キュンとしているので、一回目のカットの時に、泣いているんです。でも、監督から「ここで泣くのはやめましょう」と言われて、もう一回撮り直しました。カッコ良さに感動しないようにというのが気持ち的にすごく大変でした。 高橋さん大変だったことというよりは、事前準備になるんですが、「西片ってどういう人間ですか?」と聞いた時、いろいろな答えがポンポン返ってくるようなキャラクターが西片でした。いわゆるキャラクター性や、キャラクターの強いキャラクターを演じることに、すごく不安を抱えていました。だから、西片を一人の男、一人の人間としてそこに存在させることに、僕は苦労しました。セリフまわしやセリフのトーン、リアクションを求められることがあるので、「えっ」一つにしても、いろいろなパターンがあるじゃないですか。ここで求められているのが、「え!?」なのか、「え!!!!!」なのか…。その使い分けなんかをすごく苦労しながら演じました。 中学生Fどうしたらそんなにかわいく、カッコ良くなれるのか、教えてください。 永野さんえぇ〜?!?!私は常に、かわいくきれいでいたい、そうありたいと思っています。それは、見た目だけじゃなくて、心もきれいな人でありたいと日々心がけています。あとは、皆さんが、大前提として「かわいい」という目で見てくれているから、そこに甘えているところもあります。 会場の皆さんかわいい! 永野さん(笑顔で)ありがとう! 高橋さん僕も、永野さんがおっしゃっていたように、皆さんが「カッコ良い」と言ってくれることに甘えている部分もすごくありますね。皆さんの理想に追いつかないといけないと思うので、努力はできる限りしているつもりです。僕が思う「カッコ良い人間」は、自信がある人だと思うんです。自信という字は「自分を信じる」って書きます。でも、自分を信じることはすごく難しいじゃないですか。今「自信を持っています!」と胸を張って手を挙げられる人は、そんなに多くないと思います。僕もその一人ですが、自分のことをしっかりと好きになって、自分のことを応援する、努力を讃えられる人になれたらカッコ良いんじゃないかと思いながら日々生きています。(会場:拍手) MCもう一問行きましょう。(複数人で一人を当ててほしいとアピールする方々に)推薦ですか? それじゃあ、そちらの方お願いします。 中学生Kお二人に質問です。気になっている人がいます。でも、話しかけられないし、話す内容がありません。それで、どうしたら近づけるか考えています。二人だったら、どうやって近づくか教えてほしいです。永野さん(高橋さんに)どうする? 高橋さん勇気がほしいの? それともどんな話題で話しかければ良いかってこと? 中学生K話しかける勇気もないし、何か共通の話題があるわけでもないから、どうすれば良いのかなって思っています。 高橋さん良いねぇ、青春だねー!(教頭役の)江口洋介さんから、僕らはこういう感じに見えていたのかな? 永野さん(生徒Kさんに)共通のお友だちはいるの? 中学生K(やや答えにくそうに)一応…いるといえばいます。 永野さん人を巻き込んで、みんなで何かできることをするのは? それで共通の話題を見つけていくことぐらいしか思いつかないな。……(高橋さんに)何かある? 高橋さんちょっと、恋とは違うんですが、僕が共演者と仲良くなるためにしていることがあります。相手が一番好きな趣味について、自分が趣味として語れるぐらいちょっと頑張ってみるっていうことです。 永野さんえ?! それ、私の時はしていなかったよね? 高橋さんいやいや。趣味は何ですか? 永野さん趣味はいっぱいあるよ! 高橋さん運転とか? 永野さん運転とか楽器とか…だって今、初めて趣味を聞かれましたもん! あ〜、嘘つきだってバレちゃったぁ~(笑)。 高橋さん(笑)。皆さんにというよりは、例えば、「ゲームが好き」っていう人がいたら、ゲームをやってみるとかです。何か、相手に自分が合わせるっていうことですね。永野さんの趣味に僕が合わせるみたいなことです。 永野さんそれでいうと、…確かに合わせてくれていましたね。じゃあ、まずは相手の好きなことを知る! 高橋さん良いんじゃない? スポーツなら、ちょっとテレビで見てみるとか、携帯で見るとか。 永野さん相手をこそこそ観察してみてはいかがですか? 中学生Kそれは、もうしています! 永野さんしているんだ。でも、好きなことが分からないの? 中学生K分かるんですが……。 高橋さんそれを自分ができるかが分からないんだ? それは、楽器とか運転と同じですね。 高橋さんだから、自分がそれをできるかも分からない。永野さんは運転や楽器が好きじゃないですか? 僕は、楽器も運転もちょっとやる勇気が出なかった。それでできなかったのと一緒ですよね? 中学生K一緒です! 高橋さんそういう時は、やっぱり相手のペースに自分が合わせていく。 中学生Kはい、ありがとうございます。 高橋さんこれで良いのか分からないですが……。(会場:拍手) MC自分から一歩踏み出すことで変わるかもしれないからね。頑張ってください。応援しています! 中学生Kありがとうございます。 ■永野さん、高橋さんから中学生の皆さんへの質問 MC今度は永野さんと高橋さんから生徒の皆さんに何か聞いてみたいことはありますか? 高橋さんせーので言いましょう。 永野さん&高橋さん恋をしていますか?(会場:歓声) 高橋さん「恋しているよー」って人?(半分ほどの人が手を挙げる) 高橋さんこの映画『からかい上手の高木さん』を試写で観た時に、「学生時代に観ていたら、めちゃくちゃ恋がしたくなるなぁ」って思った作品なんです。だから、実際に観た直後の皆さんには、「ちょっと恋したいなぁ」「恋をしている自分の思いに素直になりたいなぁ」とか、思っている人もいると思います。だから、本作が、そういう人たちが一歩踏み出すきっかけになれたらすごくうれしいなと思います。なので、聞いてみました。 MCせっかくなので、誰か一人が答える質問を一問だけしてみますか? 永野さんお休みの日は何をしているんですか? 私たちの中学生時代とはちょっと遊び方が変わっていると思うんです。 中学生L休みの日は、「からかい上手の高木さん」もそうですが、アニメが好きなので、一日中アニメを観ています。 永野さんインドアだ! 中学生L後は、今すごく夢中になっている習い事があって、それで一日が潰れちゃったりしています。でも、すごく楽しいので、結構充実していると思っています。 高橋さんそうなんだ! MC男の子にも聞いてみましょう。 学生M休みの日は、ギターとかベースとかを弾いています。後はYouTubeを観て、勉強は夜に適当にやっています。 永野さんねぇ、素敵! お休みの日に趣味と勉強をこなすなんてすごいですね。 ■中学生の皆さんとフォトセッション。MC最後にメッセージをいただきます。 高橋さん本日は、本作を観ていただいて、中学生の皆さんとお話をしながら、一緒に時を過ごすことができて本当に楽しかったです。ありがとうございました。今、本作を観て、大好きな人や自分の大切な人に、自分の思いを自分の言葉でしっかりと相手に伝えようと思ってくれて、(本作が)その思いにちょっとでも背中を押せたのならば、本作を観ていただいて本当に良かったと思います。僕自身も、演じていて幸せに思います。ぜひ、本作に背中を押されて、皆さんの学生生活が楽しいものになりますように願っています。 永野さん本日はありがとうございます。本作を観て、高木さんと西片の尊い物語を観て、何か感じてくれるものがあればうれしいです。友だちや好きな人、家族とすごく充実する毎日が本作のように送れることを願っております。そして、皆さんのフレッシュなエネルギーをもらって、本作は来週公開します。それまで、文哉くんと仲間たちと頑張りたいと思います。本日は、本当にありがとうございました。
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「平場の月」完成披露試写会「平場の月」公式サイト 第32回山本周五郎賞を受賞した、朝倉かすみさんの小説「平場の月」を、恋愛映画の名手・土井裕泰監督が、堺雅人さんを主演に、井川遥さんをヒロインに迎えて映像化したラブストーリーは11月14日公開となります。15歳のみずみずしい初恋と、大人の切ない恋愛を描きます。 10月29日、本作の完成披露試写会をイイノホールにて実施し、堺雅人さん、井川遥さん、坂元愛登さん、一色香澄さん、中村ゆりさん、椿鬼奴さん、吉瀬美智子さん、大森南朋さん、土井裕泰監督が登壇しました。撮影時のお話や、それぞれのお気に入りの劇中セリフが語られました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。 完成披露試写会 青砥健将役 堺雅人さん 須藤葉子役 井川遥さん 中学時代・青砥健将役 坂元愛登さん 中学時代・須藤葉子役 一色香澄さん 道子(通称・みっちゃん)役 中村ゆりさん 上村みづき役 吉瀬美智子さん 安西知恵役 椿鬼奴さん 江口剛役 大森南朋さん 土井裕泰監督 【完成披露試写会】 堺さんこんばんは。(壇上を見渡して)改めて、すごいメンバーと共演したんだなと思っています。このメンバーだったら、楽しそうな作品になっていると思いませんか?本当に素晴らしい作品です。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。 井川さん皆さん、こんばんは。ちょっと肌寒くなってまいりましたが、「平場の月」の撮影といえば、この寒さが懐かしいです。この世界観が、冬に向かうこの時期に公開を迎えられて、本当にうれしく思っています。お客さんに観ていただくのは、初めてなので、この日を本当に楽しみにしていました。今日は短い時間ではありますが、どうぞ楽しんでいってください。 坂元さんようやく皆さんに本作を観ていただけるので、すごく幸せです。良い時間になれば良いなと思っています。 一色さん本日はお集まりいただきありがとうございます。今日こうしてこの場に立つことができて、すごくうれしいです。 中村さんなんと! 井川さんの妹・みっちゃんという、何とも光栄な役を務めました。今日は、楽しみましょう! 鬼奴さん普段は、パチンコ店のライトをよく浴びていることが多いですが、今日はこうして華やかな(ステージのスポット)ライトを浴びられて光栄です。(会場:笑)(桃井かおりさんのモノマネで)「俳優業って大好きなわけ!」(会場:笑)すみません! 吉瀬さん皆さん、こんばんは。今日は短い時間ですが楽しんでいってください。 大森さん堺くん演じる青砥の、ちょうどいい同級生を演じました。今日は楽しんでいってください。 土井監督今日はありがとうございます。久しぶりに、キャストの方と会えるのはすごくうれしいんですが、女優陣の仕上がりが素敵なので、とても「平場の月」という作品の舞台挨拶とは思えないです。鬼奴さんは、パチンコ屋の格好のまま来ていただくとちょうど良いぐらいの作品だと思います。今日は、初めて一般のお客さんにご覧いただくので、そういう意味でもちょっと緊張しています。ぜひ楽しんでいただければと思います。 MCまずは堺さん、一足先に本作をご覧になっていると思いますが、ご感想と、これから皆さんに観ていただけることへの思いを聞かせてください。 堺さん感想は、僕以外が良かったです。自分の事は、冷静に観られないから、中学時代を演じた、二人は特に良いので、皆さん、楽しみにしてください。本当に「若いって良いなぁ」と思いました。(会場:笑)作品の内容は、撮影中もそうだったんですが、原作読んだ時も、後からいろいろなことを思い出す作品でした。ジワジワくる物語で、ふとしたはずみに…例えば、お風呂に入った時や家事の合間とかに「あれって何だったんだろう?」みたいな瞬間がありました。後から押し寄せる波のように、ジワジワとくる物語なので、この後も末永く愛していただけたらと思います。本当に素敵な物語なので、楽しんでいただきたいです。 MC井川さん、堺さんとは何度も共演されていますけれども、ここまで二人きりの撮影は今まであまりなかったとうかがいました。今回の共演でどのように感じられたのか、そして新たな発見などありましたら教えてください。 井川さん本当に二人きりでの撮影が多くて、ロケは本当に寒くて、二人で体操することもありましたね? 堺さんすごく寒かったんですが、井川さんがいろいろな体操を教えてくれるんですよ。しかもそれが延々と続くんです。(会場:笑) 「肩甲骨を動かしましょう!」とか「足をつけてみましょう!」とか…、バリエーションが無限にあって本当に延々と続きました。 井川さん堺さんもすごいんですよ。数日たったら「見てー、こんなに足が上がるようになった!」って見せてくれて、体操を続けてくれていたんです。 堺さんそう、上がるようになったんですよ!…これじゃあ「何の話?」って、感じですね(笑)。 井川さんお互いに体をいたわりながら撮影をしていました。 堺さんそうですね。 井川さん「私たち世代の作品はなかなかないよね」と思っていて、特に女性だと母親役として誰かを支えることが多かったんです。でも、今回は一人の女性として恋をして、堺さんと心を通わせて良い時間を過ごさせていただきました。 堺さん素敵でした。 井川さん(坂元さんと一色さんの)若い二人が先に関係を築いてくれている映像を、私たちは受け取ってから撮影に入れたので、本当にこの二人がそのまま大きくなったというのをまとって演じられました。 堺さん撮影の初日が二人のシーンでしたので、とても良かったです。 井川さんね! MC土井監督と堺さんは、早稲田大学演劇サークルの先輩と後輩ということで、お互いに「いつか仕事をしたいな」と感じていたそうですが、今回念願が叶いましたね。 土井監督そうなんですよ。すごく縁がありまして! 堺さん伝説の先輩の役者さんです! 土井監督役者は全然駄目でしたけれども…ちょっと独特な空気がある世界でした。 堺さん狂気じみた独特なサークルでしたよね! 土井監督そのことを知っている同志みたいな感じで、一度仕事を一緒にしたい役者さんのお一人でした。だから、今回ご一緒できてうれしかったです。堺さんは、大河ドラマとか歴史上の人物を演じることが多いですが、今回はどこにでもいる五十歳の普通の男性役です。それなのに、ここまで役に真剣で細かく誠実に向き合う姿には感銘を受けました。それに、とても楽しかったです。 MC「何のお弁当食べるか」にすら、こだわっておられたとか? いなり寿司とか……。 堺さんいなり寿司? …はい。ご飯を食べるシーンがありまして、ちょっとネタバレになるかもしれない…別にいいか。助六寿司を食べるシーンがあって、スタッフさんから「どれを詰めますか?」と聞かれたので、「いなり寿司にしてください」って言っただけです。 土井監督原作に「助六寿司を食べる」と書いてあるんです。 堺さんいなり寿司が、青砥家のイベントごとの象徴というだけなんですが…。 土井監督でも、それを「どういう順番で」「どういうセリフの時に食べるか」というところまで、芝居としてちゃんと計算されているんです。それが、撮影初日のことでしたね。 堺さんそうですね。 MC先ほどお話に出てきましたが、本作は、中学生パートを先に撮ってから大人の青砥と須藤を撮影したところが特徴だと思います。坂本さんと一色さんは、先に撮影をすることに、いろいろな思いがあったと思いますが、いかがでしたか? 坂元さんもちろんプレッシャーもありましたが、現場に入って、かすみちゃんが演じる須藤を見た時に、何も考えずに「そこに須藤が居る」と感じました。だから、集中するだけで自分の中の青砥ができあがっていく感覚がありました。演じる前は、すごくプレッシャーだったんですが、現場に入ってからは「ただ須藤を追いかけていた」だけでした。 堺さんカッコ良いですね! 坂元さん(恐縮して)いえいえいえ。ありがとうございます! うれしいです。 堺さん僕の中学生時代を演じるということで、今までの僕の出演作品を観て、セリフの言い回しとか、ものすごく準備をした上で、現場でそれを全部やめたんだよね。すごいよね。 坂元さん「似せないといけない」とは考えていたんですが…。 堺さんごめんね。 坂元さんいえいえ。僕が堺さんっぽくやろうとすると大人っぽくなってしまうので、“意識しすぎない程度”を意識して演じました。 MC一色さん、「追いかけていた」という、うれしい言葉がありましたね? 一色さん愛登さんが全力で演じているのを受けて、私も須藤を演じられたと感じているので、私の方こそ感謝しています。ありがとうございます。 坂元さんありがとうございます。 MC中学時代のお二人からバトンを受け取った堺さんと井川さんは、どのようなお気持ちでしたか? 堺さん今のお二人のコメントで、心が洗われました。僕も、慢心せずにちゃんと準備して、現場の共演者に集中して、邪念なくやらなきゃと思いました。本作の撮影は、お二人のシーンから始まって、その撮った映像を、スマートフォンに送っていただきました。お二人のクランクインの日は、「今日がクランクインだ!」と思いながら、でも自分は出番がないので、家でドキドキしていました。二人の映像を観て、「もうできたも同然だな」と思って、「これに乗っかれば良いんだな」と考えました。家でゴロゴロしていても、映像がスマホに送られてくる…。「なんて便利な時代だろう」と、技術の進歩に感動しました。 井川さん私は、監督と医療関係者の方々とお会いした時に映像を観ました。だから、スマートフォンよりも、もう少し大きな画面で観たので、本当に迫力がありました。瞳一つの動きで感情の揺れを感じて、その繊細さ、須藤の強さ、いろいろなものをもらったので、「(役に)入れた」という感じがしました。 MC中村さんは、井川さん演じる須藤の妹みっちゃん役を演じられました。意外にも、堺さんと井川さんとは初めての共演なんですね。本作ではお三方でのシーンが多かったと思いますが、いかがでしたか? 中村さんはい、共演するのは初めてです。お二人とも細いことにまで気づいてくださって、ちょっと勘違いしちゃうぐらい優しく褒めてくださるんです。そういうところは、私も見習わなければいけないなと、学ばせていただきました。それから、私が今まで拝見した「井川遥さんコレクション」の中で、自分の“推し井川遥さん作品”を、井川さんにお伝えできました。それが結構マニアックだったらしくて、「ゆりちゃん、ちょっと変わっているね」と言っていただいたことがうれしかったです。 MCちなみに、そのマニアックな作品は何ですか? 中村さん李相日監督の「鼻」(2010年NHKデジタル衛星ハイビジョンにて放送「妖(あや)しき文豪怪談『鼻』」/出演:松重豊、井川遥)です。泥だらけの井川遥さんが観られる作品です。今まで見たことのない井川遥さんが観られるので、皆さんもぜひ観てください! 井川さんありがとう。(動きを再現しつつ)こうして顔に泥をつけるのよね。二人の性格は対照的なんですけれど、女性の姉妹は本当にこういう感じだよね、って思いました。三人のシーンは、みっちゃんがいてくれたおかげで、すごく良いシーンになりました。 MC椿鬼奴さんは、青砥の同級生であり、職場の同僚という役どころでした。大事なセリフやシーンがあったかと思いますが、いかがでしたか? 鬼奴さんあんなに重要なことを私が言うことに驚きましたね。でも、安西としてはサラッとしているんです。そこもリアルな感じがして、面白いっていうか、なるほどというか……うまく言えなくてごめんなさい。 堺さんネタバレになるからね! 鬼奴さんはい。あとで観て「これか!」と気づいてほしいです。 堺さん安西さんとは同級生なので、鬼奴さんが中学生だったことを想像しながら、今の鬼奴さんを見ると、何倍にも味わいが増します。「中学時代の文化祭であれを歌っていたんだ」と想像すると、本当に味わいが深くなります。その曲をまた歌う人たちもいるっていうね。すごく味わいを足してくれました。ジワジワくるの! 鬼奴さん先日、芸人のバービーのラジオ番組に出た時に、「平場の月」の話をしたんです。バービーは、試写を観てくれていたようで、私が働いている時に着ている服が、「(鬼奴さんの)私服のようになじんいでる」と褒められました。監督と衣装さんが選んでくれたお衣装ですが、めちゃくちゃ私服っぽいです。そこもちょっと観てほしいです。 MC吉瀬さんは、堺さん演じる青砥の元妻という役どころです。井川さんは青砥の今の恋人ですので、お三方のシーンには微妙な関係性にあります。井川さんとはプライベートでも仲良しだそうですね? 吉瀬さんはい。(井川さんと)共演は初めてで、こうやって壇上で話をするのがちょっと変な感じです。監督からは、「セリフで言うのではなく、視線で伝えることに全集中してください」という感じでした。だから、あの視線にいろいろな思いがありましたね。(堺さんを指して)その横にいる青砥さんって感じで、いたたまれなかったですね。 堺さんはい、突っ立っていました。 MCそういう時の男性は? 堺さんでも、奥さんが吉瀬さんで、恋人が井川さんってねぇ。すごい世界だなと思いました。ありがたいなと思いました。 MC大森さんは、堺さんとは久しぶりの共演ですね? 大森さん(笑顔で)やっとしゃべれる!僕らのシーンは非常に楽しかったですね。こちらでは(吉瀬さん辺りを指しながら)本当に大事な大人の…身につまされるような世界がうごめいていますが、それはヒシヒシと感じながら…。(ステージ裏の方から大きな音がすると会場が静まり返り…)あれ? 変なこと言ったかな…。僕らは同級生の(森役の)宇野祥平くんと(後藤役の)吉岡睦雄くんと僕と堺くんで楽しくグズグズしているシーンがあるので、楽しんでいただからと思います。 堺さんあの会話は、永遠に話せそうでしたね? 大森さんアレだけで二時間は観たいね! 堺さん(声を弾ませて)いける! やりたい! 大森さんそういうほっこりした雰囲気をちょうど良く出せたらと思いました。(音響トラブルのような大きな音がする)裏で、誰か僕がしゃべるのを邪魔している? 僕がしゃべると場が乱れるって? 堺さん宇野さんじゃない(笑)? 堺さん&大森さん(笑)。 MC四人の会話は、土井監督も楽しかったそうですね? 土井監督「僕も同級生だったら良かったのに!」と思いました。本当にカットをかけるのを忘れちゃう感じでした。僕はちょっと年齢が上ですが、同世代のようで楽しかったです。「五十歳の男が集まるとだいたいこんな感じだろうな」っていう空気感が四人の会話の中にありました。そういうところも観ていただきたいです。 MC監督、本作はラブストーリーが主軸ですけれども、美しい景色もありましたね。 土井監督そうですね。原作の舞台が埼玉県の朝霞市と新座市なので、なるべくリアルな場所で撮りました。どうしても見つからないものも、埼玉県内で撮るという気持ちでした。夜明けのシーンが本作の中に二回あるんです。一つは中学三年生の二人のシーン、もう一つは大人になった二人のシーン。どちらもとても良いシーンで、冬の澄んだ空気で本当にきれいな夜明けの映像です。いろいろな情感がそこにこもっている作品になりましたので、楽しんでいただければと思います。 堺さん朝霞の皆さんにはご協力いただきました。年末の混雑した時期なのに、駅前を快く貸してくださいました。あの素晴らしい印刷場もそのまま貸してくださいました。またそこで出会った方々が本当に良い方ばかりでした。本当に朝霞が大好きになりましたし、東武東上線にもちょくちょく乗りたいと思います。 MC本日、皆さんにお聞きしたいことがあります。これから本作をご覧になる皆さんに、「イチオシのセリフ」を教えてください。本作を観る時に、「どこに出てくるのかな?」「誰が話すのかな?」と探してもらえたらと思います。 「おまえ」 【堺さんのイチオシのセリフ】 堺さん何回も出てくるんですが、大好きな人を「おまえ」って言うんですよ。最初は、女性を「おまえ」って呼ぶのは、なんか偉そうな感じがするし、ちょっと違和感があったんです。台本を読んだ時も、原作を読んだ時も、終わってみると、後からそれが「いいな」と思うようになりました。 「ちょうど良く幸せなんだ」 【井川さんのイチオシのセリフ】 井川さん私たちの年齢なると、「ちょうどいい」がやっと分かるような感じがしています。本当に「平場の月」ならではの言葉だと思うし、私たちが噛みしめるような言葉だなと思って、すごく好きですね。 「一緒にいてくれる人がいるって当たり前のことじゃないぞ」 【坂元さんのイチオシのセリフ】 坂元さんこのセリフは、めっちゃ沁みます。本当に良いので観てください。 堺さん老成していますね! でも、本当に良いセリフだよね。 「わたし一人で生きていくって決めてるの」 【一色さんのイチオシのセリフ】 一色さん須藤が発する言葉ですが、人となりが分かるというか、生きていく上での覚悟を感じて、それがすごくカッコ良いなと思ったので選びました。 青砥がお姉ちゃんにプレゼントをするシーンのやり取り 【中村さんのイチオシのセリフ】 中村さん私はセリフではなくて、青砥がお姉ちゃんにプレゼントをするシーンのやり取りが、本当に可愛くて好きです。大人だからこそ、ちょっとファニーなやり取りがあるので、そこに注目して観ていただきたいです。私はニヤニヤしながら観ていました。 「思い出ってなかなか捨てられないのよね」 【鬼奴さんのイチオシのセリフ】 鬼奴さんせっかくセリフをいただいたので、安西のセリフから選びました。サラッと流れていきそうですが、結構深くて良いことを言っています。 堺さん大事な役です! 「愛ってよくわからないけど、傷つく感じが」 【吉瀬さんのイチオシのセリフ】 吉瀬さん私もセリフではなく、(劇中曲の)歌詞の一部です。映画を観た後からずっと頭から離れませんでした。感じ方も気持ち一つで幸せに感じたり、感じなかったりします。だから、そこにはすごくいろいろな思いが詰まっているなと思って、グッときました。 堺さんこれ、人それぞれ違うので、面白い質問ですね。 「それはあまりにも青春だし」 【大森さんのイチオシのセリフ】 大森さんこの答えは、ちゃんと見直して考えてきた。でも、考えてきた答えがすでに出てしまって…、被っても良いかなとは思ったんですが、せっかくだから別の答えにします。(スマートフォンを取り出して、メモを確認する)「それはあまりにも青春だし」という井川さんのセリフ! 堺さんメモしてきたの? すごい! 大森さん大事かなと思って…。そんな大森です! 堺さんちなみに、被った二つは何だったの? 大森さん(スマホのメモを確認)鬼奴さんの「思い出ってなかなか捨てられないのよね」と、坂元さんの「一緒にいてくれる人がいるって当たり前のことじゃないぞ」です 鬼奴さんうれしい! 坂元さんすみませんでした。 大森さんいいの、いいの! 「痛恨だな」 【土井監督のイチオシのセリフ】 土井監督どこのシーンかは言いません。これがどういう場面で、どういう風に発せられるのか、楽しみに観ていただければと思います。 堺さん深いですね。あれは愛らしくもあり、悲しくもあり……。なるほど、このトーク良いですね。観終わった後にちょっと一杯飲みながら盛り上がりそうですね。 ■ハート型の紙吹雪が舞う中でのフォトセッション。カメラマンからの「ハートポーズをお願いします」のリクエストに応える登壇者の皆さん。 MC最後に、堺さんからご挨拶をいただきます。 堺さんようやく、これから始まります。冒頭でも申しましたが、ジワジワとくるので、楽しんでいただければと思います。星野源さんの主題歌「いきどまり」も本当に素敵な曲で、作ってくださった星野さんに心から感謝申し上げます。原作の朝倉かすみ先生にも、ロケ地の朝霞の皆さんにも、いろいろな方に「ありがとうございました」とご報告したい気持ちでいっぱいです。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。本日はどうもありがとうございました。 【上映終了後 舞台挨拶】 ■堺さんと井川さんが上映後に、お客さんにはサプライズでの登壇。星野源さんによる主題歌「いきどまり」が流れる中、堺さんと井川さんのシルエットがステージに…。そして、再びお二人がステージに登場されました。 MC涙を流されている方もたくさんいらっしゃると思います。皆さん、作品はいかがでしたか?(会場:大きな拍手) 堺さん舞台の袖で、作品が終わった後の皆さんの拍手を聞く機会なんて、なかなかないことです。春の優しい雨のような、静かで温かい拍手をいただけて、「あぁ、良かった!」と思いました。スタッフの皆さんも、本当にドキドキしていました。作品の上映が終わった後に、「皆さんの前に登場をするのはどうだろう?」というドキドキがありましたが、とても温かく迎えていただきまして、まずはそのことに感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。(会場:拍手) 井川さん今日、皆さんと同じような感覚で完成した作品を観て、命のきらめきを感じました。(涙ぐみながら)須藤という役がとても複雑で難しかった分、役への思い入れがあります。だから、今日、この日を迎えられたことがうれしいような、原作ファンの方も多いので、「きちんと届けられたのか」という心配もありました。でも、皆さんが本当に温かく迎えてくださって、ありがとうございます。(会場:拍手) 堺さんあまり言葉にならなくて…。「ああしておけば良かったのかな?」「あの時はああだったなー」と、自分の人生振り返るように、後からいろいろと思うような物語があるんだと思いました。そんな不思議な時間を過ごしていたことに、撮影が終わってから気づきました。 井川さん役と自分が一つになっている感覚があって、人生を生きてきた中の、きらめきを切り取っていただいた感じがしました。 MC堺さんが、「この映画はジワジワくるんです」とおっしゃっていたことを、皆さんも感じていらっしゃると思います。お二人にとって、この「平場の月」は、どのような作品で、どのような存在なのか、改めてうかがいたいと思います。 堺さん登壇前は内容には触れられませんでした。「病を得る」ことは、悪いイメージがありますよね。でも、医療関係の方々と話したのが、人生の時間が限られることによって、「今までにないきらめき」がそこにあったり、「踏み出せなかった一歩」があったりするそうです。そこは、この物語の素敵なところだなと思いました。青砥と須藤もたぶんそうじゃなかったら、踏み出さない一歩を踏み出したはずです。濃密な時間を過ごせたので、人間の良し悪しは、本当にいろんな尺度で測ることができるんだなっていうことを感じました。それは、新聞とかコメントとかではなく、物語という形でしか、お伝えできない素晴らしさのような気がしています。本作は、僕が思う以上にいろいろな方に不思議な響き方をする物語だと思います。僕も、今52歳ですが、六十代、七十代になった時に、何度も思い出す気がします。 井川さんこの作品のテーマは、演じていても、こうして完成してみても、気づきの多い作品だと思っています。人の人生の時間を、この歳になると意識するようになって、日常のありふれた、本当に大事なものにグッとフォーカスして生きていきたいと感じました。自分の年齢と作品がリンクして、自分の中が深くなりました。これは本当にそれぞれの世代の方が自分のこととして、それぞれの思いで、きっと受け止めてくださる作品だと思います。私と堺さんが、青砥と須藤として一緒に過ごした時間は役の中ですが、そこを生きたという感覚があります。皆さんが、それぞれ立ち止まって、今あるものをすごく大切にしていただける機会になれば良いなと思いました。今回の役には病気がありましたので、(役づくりの過程で)医療従事者の方から、いろいろな思いを託されました。これからは、そういった思いも、いろいろなことを