「ブラックナイトパレード」サンタクローストークイベント
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サンタクローストークイベント
サンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描く中村光さんのクリスマスコメディ作品を、福田雄一監督が実写映画化した「ブラックナイトパレード」。映画公開と共に迎えるクリスマスが目前に迫る中、12月14日に丸ビルホール&コンファレンススクエアで、本物のサンタクロースを招いたイベントが開催されました。登壇した吉沢亮さん、橋本環奈さん、中川大志さんが、サンタクロースの資質を判断する問題にチャレンジ! サンタさんと出会えた感激と、爆笑の回答に大盛り上がりとなったイベントの模様をレポートします。
吉沢亮さん
日野三春役
橋本環奈さん
北条志乃役
中川大志さん
田中カイザー役
吉沢さん
(会場を見渡しながら)皆さん帽子をかぶっていますね。サンタさんがいっぱいいますけれど、今日は最後まで盛り上がっていけたら嬉しいなと思っています。
橋本さん
(会場を見渡しながら)サンタ帽をかぶった、赤いサンタクロースがたくさんいらっしゃいますね。 私たちは(演じたのは)黒いサンタクロースなんですが、あとでこの大きい椅子の正体は分かると思うので、こちらも楽しみにしていただけたらと思います。
中川さん
(椅子を指し示しながら)真ん中の椅子には、誰が来るんだと…。芸能界に入ってから、いろいろな大御所の方や大先輩とお仕事をする機会がありました。たぶん過去一で、裏に取り巻きというか…、スタッフの大人たちがいっぱいいました。すごい大物が来ます! 皆さん、楽しみにしていただければと思います。
MC
主演が座るものよりも、良い椅子が用意されています。
吉沢さん
(笑)。すごく座り心地が良さそうです。
MC
本作は、ブラックサンタたちがサンタクロースハウスで働きながら、本物の赤いサンタを目指すストーリーとなっています。そのストーリーになぞらえて、本日はスペシャルな方をお招きしました。フィンランドのサンタクロース村があるロヴァ二エミ市からお越しいただきました、サンタクロースさんです!
■大きな体を揺らしながら赤い服を着たサンタクロースがステージに現れ、会場からは大きな拍手が上がりました。吉沢さん、橋本さん、中川さんも歓喜!
吉沢さん
来た! サンタさんだ、やったー! 誰も見たことがないサンタさん、見ちゃったー! 誰も見たことがなかったのに。
サンタさん
(フィンランド語で挨拶)
通訳さん
すみません。今のはフィンランド語で、私は英語の通訳なのでちょっと分かりません。(登壇者の皆さん:大爆笑)
吉沢さん
ええ! 誰も分からない!(会場に)フィンランドの方いらっしゃいますかー!
橋本さん
なんてこった!
中川さん
まさかの! 誰も分からない。…っていう、サンタさんのボケですよね?(必死にフォロー)
サンタさん
皆さんに会えたのがあまりにも嬉しくて、つい母国語のフィンランド語で話してしまいました。
皆さん、私がサンタクロースです。ロヴァニエミ市から来ました。この街はとても美しい街で、オーロラも見える街なんです。そして雪がいっぱい降ります。まさにクリスマスにぴったりという時期に、ここにやって来ました。
アリガトウ!
吉沢さん
僕が思っていた以上にサンタさんなので… 。ちょっと今、動揺しています。
橋本さん
すごくびっくりしました。日本の子どもたちが「サンタさんの絵を描いてください」と言われた時のイメージのまんま! イメージは全世界共通ですよね。「本物に会えた!」という感動がすごいです。
中川さん
まず、つかみがバッチリすぎて…。めちゃくちゃウケていたじゃないですか。僕もお会いできて感動しています。
MC
せっかくの機会なので、本物のサンタさんに聞いてみたいことはありますか?
吉沢さん
いっぱいあります。全世界の子供に一夜のうちにプレゼントを配り切るということで、だいたい何人体制でやっていますか?
橋本さん
(笑)。シビアな質問!
吉沢さん
一人当たり、何人くらいの子供を相手にするんでしょうか? 詳しく知りたいと思っています。
中川さん
鋭い目をしているよ!
橋本さん
真面目な表情をして(笑)。
サンタさん
世界にサンタクロースは一人きりです。一人で世界中の子供に配るんですが、ずっと昔からやっていますから全く問題はありません。
吉沢さん
体力がすごい!
橋本さん
気になることだらけですね。何を聞こうかな…。ヒゲは地毛ですか?
サンタさん
もちろんそうですよ。これだけ歳をとっているので、これだけ長くなってしまったということです。
橋本さん
普段のケアも、されているんですか?
サンタさん
もちろん! 私のヒゲですから。
中川さん
覚えていますか? (登壇者の皆さん:笑)
小学生の頃に、リビングの机の上に「サインをください」とお手紙を書いて置いておいたんです。でも、サンタさんもお忙しいだろうからと思って、ワインとナッツも用意しておいたんです。次の日の朝見てみたら、飲んでくださっていた。ちょっとナッツも減っていました。しかも、サインも書いてくださっていました。あの時の子どもです。(登壇者の皆さん:笑) 覚えていますか?
サンタさん
覚えているかもしれないし、覚えていないかもしれません。
中川さん
いっぱい子供は、いますからね。いやあ、(会えて)嬉しい。
MC
今日はキャストの皆さんに、サンタクロースになったつもりで、いくつかの質問に答えていただきます。その回答がサンタとして相応しいのか、 本物にジャッジしてもらおうと思います。最終的に誰が一番、サンタとしての資質を持っているのかも判断してもらいます。
■【第1問】ゲーム機が欲しい悪い子へのプレゼント、サンタのあなたは何をあげる?
吉沢さん
僕はちゃんとゲーム機をあげます。でもこれは、親御さんとの協力体制で一日あげる日をズラします。24時間、遅らせます。26日の朝に、枕元に置きます。
MC
クリスマス当日、その子はがっかりですね。
吉沢さん
クリスマスに(サンタさんが)来ないので、子供は「何で来ないんだ」と思うじゃないですか。その時に、親御さんに「お前はこういうところがダメで、サンタさんも実はものすごく悩んでいる」と言ってもらいます。「本当は(プレゼントを)あげたいんだけど、この子のこういう悪いところを直さない限り、まだあげられない。一日だけチャンスをあげる」とサンタさんが言っていると。そういったことを、親御さんに言っていただき、その子がその一日を良い子に過ごせたら、ちゃんとプレゼントあげます。
これが本物のサンタです。
MC
一回、反省の時間を与えるんですね。
吉沢さん
そう。一回、反省の時間を与えるんです。
MC
一件、一件へのケアがすごいですね。
吉沢さん
サンタさんですから!
MC
橋本さんはいかがでしょうか。
橋本さん
私もちょっと近い答えなんですが、私の場合、ゲーム機はあげずにゲームソフトをあげます。ゲームソフトだけだとゲームができないじゃないですか。「悪い子だから、ゲームはできませんよ」「良い子になったら、来年はもらえるかもね」ということにします。
吉沢さんの回答に文句をつけるつもりはないんですが、一つだけ言いたいのは、26日にあげると、クリスマスのレア感がなくなっちゃうと思います。やっぱりクリスマスプレゼントとなると、本物のサンタは25日に渡すんです。私が本物なんです。
吉沢さん
(悔しそうな表情で)くそぉ。チクショー! (橋本さん:笑) でも、サンタとして(思うと)、やることもできないゲームをあげるというのは、ある意味で拷問に近い。(会場:笑)
MC
これは討論会ではないので! (吉沢さん&橋本さん:笑) では中川さんはいかがでしょうか。
中川さん
ちょっと二人は優しすぎますね。悪い子ですから。もはやゲーム機ではなく、もうHDMIケーブルだけをあげます。テレビとゲーム機を繋ぐ、HDMIケーブルを一本。(登壇者の皆さん:笑)
吉沢さん
年々揃っていくスタイル。
中川さん
はい、ちょっとずつ揃っていく。
MC
では、本物のサンタさんなら、一体何をプレゼントするのでしょうか。サンタさん、教えてください。
サンタさん
すべての子供たちは良い子なんです。
登壇者の皆さん
ああー!(と驚き&納得顔)
吉沢さん
失礼しましたー!
サンタさん
時々子供は疲れたり、お腹が空いたりして機嫌が悪くなることがあって、その時には「悪い子」だと思われるかもしれない。でも、子供は全員良い子なんです。(会場:拍手)
橋本さん
すごい!
■【第2問】クリスマスを終えたサンタさん、夏休みはどこでどんな風に過ごす?
吉沢さん
沖縄ですね。(登壇者の皆さん:笑) 海辺でビール飲みながら、ゴロゴロします。
橋本さん
先ほどの反省点を踏まえて、もう少しサンタっぽい答えを考えたいんですが…。
海外だと夏でもサンタさんで、真夏のサンタクロースっているじゃないですか。だから、サンタさんに休みはない。いつでもサンタだから、常にこの格好をしているし、いつ誰に見られても良いように、サンタさんとして人生を過ごされている。なので、たぶん夏休みなんていらない。
中川さん
すべての子供たちは良い子なんですよ。(登壇者の皆さん:笑)
吉沢さん
質問が違うぞ。
中川さん
子供たちも夏休みなわけですから、サンタさんは、夏休みに子供たちがどういう風に過ごしているのかを見守っている。「宿題をちゃんとやっているかな」など、休んでいると見せかけて、子供を見守っている。
サンタさん
実は休みはないんです。というのも、トナカイたちの世話をしないといけないんです。
登壇者の皆さん
ああー!(と再び納得顔)
サンタさん
皆さんにだけ、特別な秘密をお話しします。実は、山の上に秘密の場所があるんです。そこで、私はトナカイの世話をしたり、子供たちから来た手紙を読んだりしています。だいたい一年に100万通ぐらいは来ますので、それを読みながら「この子はこれがほしい」ということを知ります。ちゃんと夏もお仕事をしているんですよ。
吉沢さん
沖縄じゃなかった! 惜しかったなあ。
■【第3問】世界中の子供たちから、一つだけプレゼントもらえるとしたら何をもらう?
吉沢さん
決まっているじゃないですか、子供たちの笑顔です。
中川さん
本物に寄せにいっている!
橋本さん
うわあ…! 被りました。私も「スマイル」と言おうとしました。子供たちが喜ぶ姿を見たくてサンタさんをやっているので、「ありがとう」という気持ちや言葉をもらうと嬉しいのかも…。サンタさんはいつも寒い中、来てくださるし、「いつもありがとうございます」という気持ちがもらえたら嬉しいんじゃないかと思います。
中川さん
誰しもが子供だったんですよね。だから(子供たちが)立派に大人になった姿が、サンタさんにとってのプレゼント。子供たちが、立派な大人になること。
MC
まさに先ほどの中川さんの状況ですね。
中川さん
そうです。さっきサンタさんが「あの時のあいつか」となっていたじゃないですか。そうやって大人になった姿が、サンタさんにとって一番嬉しいということではないでしょうか。
サンタさん
私はいつも子供たちに言っているんですが、良い子であるということは「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟に優しくして、いろいろな人たちを手助けするということなんだよ」と。「そうしたら私の友人にもなれるね」と言っているんです。そうやって、他の人たちのために何かをしてあげるということが、私にとっては最高のプレゼントです。
中川さん
(納得顔の吉沢さん、橋本さんの様子を見て)反省会みたいになっていますね。
■【第4問】サンタの笑い声と言えば「ホウホウホウ」ですが、一番嬉しい時の「ホウホウホウ」をやってみて。
吉沢さん
ちなみにこの情報はたしかですか?
サンタさん
自分の好きな形でやっていただければ大丈夫です。
MC
大河ドラマの主演もやられた吉沢さん。
中川さん
いやあ、楽しみだな!
吉沢さん
一度、役作りをさせてください。(フーッと息を吐き、役作りを始める)
中川さん
サンタを取り込むところからですね。今、サンタを降ろしていますね。
吉沢さん
お願いします。大丈夫です。
MC
ではお願いします。
吉沢さん
「ホッホッホッホッ…」。
(思ったようにできず)もう一回、良いですか? (登壇者の皆さん:大爆笑)
(気を取り直して)行きます…。「ホッホッホッホッ…」。
中川さん
一緒やないかい! 変わっていない!
吉沢さん
ありがとうございました! (会場拍手)
橋本さん
もう吉沢さんだけで良くないですか(笑)? みんなやるんですか?
(気合いを入れて)「ホーウ、ホウホウホウホウ」。(登壇者の皆さん:笑、会場:拍手)
中川さん
ちょっと時間をもらって良いですか? (喉の調子を確かめ、発声)
吉沢さん
今、舞台中(「歌妖曲~中川大志之丞変化~」)だもんな。
中川さん
行きます。(テンション高めに)「ホーウ、ホウホウホーウ!」。
吉沢さん
それは、カイザーやないかい! (登壇者の皆さん:笑、会場:拍手)
サンタさん
皆さん、自分の好きなようにやって良いんですが、私のはフィンランド式です。
「ホウホウホウホウホウホウー!」(予想外のスピーディーな口調に、登壇者&会場も大盛り上がり)
吉沢さん
ホウというより、ヘイだった!
橋本さん&中川さん
ヘイヘイヘイヘーイ!(会場:笑)
吉沢さん&中川さん
あながち、(サンタさんの言い方は)カイザーだった!
■【第5問】子供たちが喜ぶような雪だるまを、今ここで描いてください。(登壇者の皆さんが絵を描いている間、流れるクリスマスソングに合わせてサンタさんがリズムを刻む様子に会場もほっこり)
MC
では、描けた方から披露してください。
橋本さん
(笑顔の雪だるまを描いたフリップを披露)ただの雪だるまです。王道の雪だるま。
吉沢さん
(橋本さんの絵を見て)かわいい。僕のはガチで、子供が喜ぶ雪だるまです。これ見たらたぶん喜んでくれます。
ジャン! (目が血走った雪だるまの絵を披露)
橋本さん
怖い! 恐怖!
吉沢さん
絶対子供が見たら爆笑すると思う。
MC
この雪だるま、右手には何を持っているんですか?
吉沢さん
これはうんちです。子供はうんち好きでしょう? 狙いました。
中川さん
子供が喜ぶ、特に男子が喜ぶと言えば、もはやこれです。
(うんち型雪だるまの絵を披露、登壇者の皆さん:笑、会場:拍手) もっとも小学生男子が喜ぶのが、この形です。
MC
質問は以上です。
皆さん、ありがとうございました。では、誰がもっともサンタクロースとしての資質を持ち合わせているのか、サンタさんに決めていただきたいと思います。サンタさん、教えてください!
サンタさん
本当に難しい質問で、一生懸命に考えました。
答えは…カンナ! (会場:拍手)
橋本さん
(驚いた顔で立ち上がりガッツポーズ)よっしゃー! ヤバいですね、本物のサンタさんに認めていただけるなんて! 正直どっこいどっこいだと思っていたので、 私が選ばれるとは思っていなかったです(笑)。これを機にもっとサンタさんの気持ちを理解して、今後もサンタさんになれるように、ちょっと今の仕事をセーブして、サンタ業に…。トナカイのお世話とかしたいなと思います。
吉沢さん
僕はもう黙って沖縄に行ってきます。(登壇者の皆さん:笑)
中川さん
三人、本当に僅差だったんでしょうね。
橋本さん
どのあたりが良かったんでしょうか。
サンタさん
決め手になったのは、「夏休みはどうしますか」という質問で、(橋本さんが)「サンタさんには休日がないんです」とおっしゃった点。それはとても正しくて、我々には本当の意味での休日はないんです。子供たちが「アドバイスがほしいな」、「助けてくれたら良いな」と思っている時に、必ず子供に寄り添ってあげなければならないのがサンタなわけです。なので、あの答えが気に入りました。
MC
あっという間に終了のお時間となりました。最後のご挨拶をお願いします。
吉沢さん
本日はありがとうございました。(にぎやかなイベントを振り返り)こんな感じの内容の作品になっています(笑)。「こんなにふざけても良いんだ」というぐらい、すごく楽しませていただきました。このように笑いもありつつ、それだけではなく家族や仲間の友情も描かれています。いろいろな意味で温かくなれるクリスマスにぴったりの作品だと思っています。ぜひクリスマスは、映画館で「ブラックナイトパレード」を観ていただけると嬉しいです。本作では赤いサンタさんが大変なことになっちゃっているんですが(笑)、サンタさんにも観ていただけると嬉しいです。