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「屋根裏のラジャー」ジャパンプレミア「屋根裏のラジャー」公式サイト「メアリと魔女の花」に次ぐスタジオポノックの長編アニメーションの最新作は、イギリスの作家A.F.ハロルド著の「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)を基にして、愛をなくした少女の想像が生み出した少年ラジャーを主人公に描かれる冒険ファンタジーです。 11月16日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにてジャパンプレミアを行い、同時に札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡、全国五大都市の映画館との生中継を実施しました。イベントには、本作の声優を務めた寺田心さん、鈴木梨央さん、安藤サクラさん、仲里依紗さん、山田孝之さん、イッセー尾形さん、そして百瀬義行監督、西村義明プロデューサーが登壇し本作とキャラクターの魅力を語り尽くしました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。ジャパンプレミアラジャー役寺田 心さんアマンダ役鈴木梨央さんリジー役安藤サクラさんエミリ役仲 里依紗さんジンザン役山田孝之さんミスター・バンティング役イッセー尾形さん百瀬義行監督プロデューサー西村義明さんMC本日は、札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡、全国五大都市の映画館にこちらの舞台挨拶を現在生中継しています。 寺田さん全国に繋いでのイベントは初めてです。今回、札幌、名古屋、横浜、大阪、福岡とたくさんのお客さんに観ていただけるのはすごくうれしいです。何よりも、僕の地元・名古屋にも繋がっている事がとてもうれしいです。(名古屋に向けて方言で)ぜひ名古屋の皆さん最後まで見てってちょー。 MC本作をご覧になっていかがでしたか。 寺田さん本当に映像がすごくきれいなのと、やはり手描きのアニメーションだからこそ生まれる温かさが感じられます。大切な言葉やシーンが、すごくちりばめられている作品だと思います。 MC最初に声を入れたのが2022年7月です。 寺田さん一年前の声変わりギリギリの時だったので、微妙に不安定な時でした。大きな声を出さないとか、白湯や蜂蜜を飲んだり、すごく気をつけることが多かったです。本当にちょっとずつ変わっていくあの時期を、「屋根裏のラジャー」という作品に収めることができて、僕にとっても貴重な体験になったと思います。 MC鈴木さんは、短編映画の「カニーニとカニーノ」(三つの短編集で構成された2018年公開『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』の内の一つ/キャスト:木村文乃、鈴木梨央)に続いて、ポノック作品は二度目ですね。 鈴木さん前回の「カニーニとカニーノ」ではカニーノ役として、カニとカニ語のお芝居でした。今回は初めてセリフをいただけたのでうれしかったです。(声を当てた)アマンダは自分よりも年齢が低かったので、自分の小さい時の作品を観直して、純粋な気持ちを声に乗せられるように、喜び方や話し方などを研究しました。そうやってアマンダに寄り添えたことが、すごくうれしかったです。 MCご覧になっていかがでしたか。 鈴木さん私は、本作の中に出てくるキャラクターとその世界観が大好きです。一番好きなシーンは、ラジャーがイマジナリの子たちと出会う場面です。いろんな声や音が聞こえてきて、すごく圧倒されました。 MC先に鑑賞した映画関係者からは「泣ける!」という声が届いております。 寺田さん本当に一生懸命やりました。僕も本作を二回ほど観ましたが、一回目は本当にどなたが声を担当しているのか分からないほどでした。皆さんがキャラクターとして生きられているというか、(キャラクターと)一心同体のように感じました。それが映画関係の方々にも伝わって、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。 MC皆さん、鑑賞の際はハンカチを片手にご覧いただきたいと思います。安藤さんは、アニメーション映画のアフレコは初めてだそうですね。ご出演のきっかけは? 安藤さんお話をいただいたのは随分前です。何年前だろう…。すごく時間が経ったような感覚があるんですが、「絶対やりたい!」と思いました。私も仕事柄、イマジネーションの世界から、すごく力をもらっているので、「やりたいな!」と思いました。今は、何でも視覚化できて、疑問は携帯を見ればすぐに分かってしまうじゃないですか。でも、この時代にイマジネーションを題材としたアニメは、いろいろな世代に絶対に届くと思いますし、本作が作られるのは非常に素敵だなぁって思いました。 MC私も本作を拝見して、娘に「イマジナリはいるの?」と聞いたら、「いる」と言っていました。子どもの世界では当たり前なんだなと思いました。安藤さんのお子さんはどうですか? 安藤さんうちの子は、この原作が大好きです。読み聞かせをするとすごく喜んでいるので、早く本作を観せてあげたいです。 MCこの作品をご覧になっていかがでしたか?安藤さんすごいスケール! 想像以上のスケールの大きさにスクリーンに吸い込まれていきました。最後に声を乗せたんですが、それまで作ってこられた長い年月を思うと、ここに立っていることがすごく光栄です。本当に圧倒されますので、ぜひ楽しんでください。 MC仲さんは、完成した本作をご覧になっていかがでしたか。 仲さん私は試写室で仕事の関係者の方々と一緒に観たんですが、そういう試写室で見ると仕事スイッチがオンに入って、「絶対泣くもんか!」ってなるんですよ。だから、自分が出た作品を試写で観る時は、仕事スイッチをオンにして、すました感じで観るんです。でも、本作は涙をこらえることが無理でした。我慢している時って余計に「ううっ!」って嗚咽してしまって、号泣しました。上映が終わると急いで涙を拭って、平静を装って「お疲れ様です」と挨拶をしました。でも、心の中ではその声さえも震えるぐらいでした。帰りの車でも思い出して泣けちゃうぐらい、こみ上げてくるものがありました。アフレコをしている時もそうですが、「本当にこのお仕事ができて良かったなぁ」って、思いましたね。本当にありがたく思います。 MC仕事モードを忘れてしまうぐらい? 仲さん皆さんは、これから大変ですよ。涙でメイクはたぶん落ちます。 MCこの作品への出演が決まった時はどうでしたか。 仲さん最初は、マネージャーさんから具体的にどういうお話かという説明がありました。イマジナリっていう言葉が、私の生活とはかけ離れていたので、言葉だけで聞くとちょっと「ん?」となりましたが、脚本を読んで「そういうことか」「なんて面白いんだ!」ってなりました。自分の中の忘れていたことを思い出させてもらうきっかけの作品になりました。実写だと限界があるんですが、アニメーションだとほんとに無限大の力があるから、すごく完成が楽しみでしたね。 MC山田さんは、ご覧になってどんな感想をお持ちですか。 山田さん(声を変えて高い声で)本当に純粋にすごく楽しかったです。すごく良い作品だなぁって思いました。 MCその声は、イマジナリですか? 山田さん(声を変えて高い声で)僕も録っていた時にちょうど声変わりで、今はもうあの声は出せないんですが、良いタイミングでお声掛けいただけたと思っています。(登壇者の皆さん:笑) MC寺田さんと同じ現象が起こっていたんですか? ちょっと情報が入ってこないので…改めてジンザン役はいかがでしたか。 山田さんこれから本作をご覧いただくので、ちょっと(手で)顔を隠して話をしますね。ジンザンは、物語の重要なところで出てくるんですよ。そこで1ミリも僕の顔がちらついてほしくないので、ちょっと邪魔にならないようにしますね。で、質問は何でしたっけ?(笑)MC本作を観ていかがでしたか? 山田さん本当に面白かったです。後ろの席でマネージャーも一緒に観ていたんですが、観終わった後に立ち上がって後ろを振り返って「面白かったね!」って言いました。本当に面白かったですし、感動しました。仲さんのように「泣いてたまるか!」とまでは思わないですが、「泣かないで冷静に観て、本作がどういうものかをお伝えしなきゃいけない」と思って分析していたんですが、泣きましたね。やっぱり心にすごく「ぐわっ!」とくるんですよ。 MC山田さんの本音が出ていましたが、ちょっと表情は読み取れませんでしたので、そこは皆さん想像してください。イッセーさんは、いかがでしょうか? 尾形さん美しい作品で可愛らしくてどんどんその世界に引き込まれていくんですね。物語の世界にも入り込んで、観終わって「自分にもこういう時があったんだ!」「通った道だ!」となる。自分で通ったことを忘れていたけれど、確実にあったと言うことを思い出すんですよ。そうすると、「自分にも少年時代があったんだな」と、70才の男が少年に、一瞬のうちに戻るんです。そういった意味で、今の僕とすごく密接に、ダイレクトに繋がっている作品に出させてもらったんだって実感しています。 MCラジャーとアマンダの少年少女だけではなく、大人の心にも刺さるんですね。百瀬監督、今どのようなお気持ちでいらっしゃいますか? 百瀬監督アニメーションって、人形をコマ撮りして、それが動くと、人形にあたかも命があるように見えますよね。僕らの場合は、一枚一枚絵を描いて、それをコマ撮りすることでキャラクターが動きます。アニメーションという言葉は「命を吹き込む」という意味もあるんです。それに、アフレコなどで声を入れてもらうんですが、その絵で描かれたキャラクターに声で肉付けをしてもらって、生身の感じをキャストの方の演技によって与えてもらいます。またそこで、作品に命を吹き込んでくれているのだと、現場に立ち会いながら感じていました。今、またそれをすごく感じています。アニメーション作りは作画=絵を描くことですが、それ以降の作業は別ではなく、全て一つにつながっているという実感が持てました。自分でもすごく良い体験をしたと思います。それはキャストの方々の声、あるいは演技もそうですが、絵で描かれているキャラクターに実在感と存在感を与えてもらったので本当にキャストの方々に感謝しています。ありがとうございます。 MC西村プロデューサーはどのようなお気持ちでしょうか? 西村プロデューサー声を選ぶ時は、とても考えて選びます。こちらにいらっしゃる皆さんは、多分作品を選んで出られる方々だと思います。そういう方々が本作への出演を選んでくれたことがとてもうれしいです。それに、なぜかは分からないんですが、百瀬さんが描いたキャラクターをモニターに当てながら、いろんな作品での皆さんの声を聞きながら選んだんですが、結果的にキャラクターと顔が似ています。多分真剣に選んだからだとは思っています。寺田さんがスタジオ遊びに来ていただいた時に、百瀬さんが「今、ラジャーの声がしたけど?」と言っていました。 百瀬監督そうでしたね。 MCここからは、キャラクターについてお話を伺っていきます。キャラクターたちの顔が大きく描かれたパネルがありますので、それぞれ声を吹き込まれたキャラクターの前に立っていただきましょう。まずはラジャーとアマンダについて伺いたいと思います。寺田さん、ラジャーの魅力はどんなところですか。寺田さんまっすぐに素直なところですね。本作を通して、僕がラジャーから教えてもらったことは「諦めない心」です。僕とラジャーの共通点は「一度物事を信じたら疑わない信念」かなと思っています。違うところはやっぱり15歳で、少し反抗期に入りかけているので、何か言われると斜に構えてしまうところです。いつまでもラジャーのようにやりたいし、ラジャーが教えてくれたこの気持ちはほんとに忘れないでいたいと思います。 MC今日は事前に、登壇者の皆さんにそれぞれ推しキャラを聞いております。ラジャーを選んだ仲さん、ラジャーの魅力はいかがでしょう? 仲さん「こういう息子ほしいなぁ」っていう、母の感覚です。こんなに良い子で元気でカッコ良い息子がいたらいいなぁっていう私の理想のイマジナリです! 心くんも良い子! 成長してびっくり仰天! 寺田さんありがとうございます! 中学に入ってから身長が40センチぐらい急に伸びました。だからこそ、収録の時は大変でした。 MC続いては鈴木さん、アマンダの魅力をお願いします。鈴木さんアマンダはすごく天真爛漫で無邪気で、ラジャーと一緒に冒険している時は本当に素直で明るい子です。でも、その明るいだけじゃないところもあるのがもう一つのアマンダの魅力だと思っています。例えば安藤さんが演じるお母さんのリジーにちょっと素直になれない気持ち、素直になりたいけれど感情が爆発しちゃうところや、言いたいことをうまく伝えられない瞬間があるので、そんなちょっと寄り添いたくなるような、部分がアマンダの魅力なのかなぁと感じています。 MC安藤さん、リジーの魅力はどんなところですか。 安藤さん本作の中で、現実の大人代表みたいな存在なのかな? どうですか? 違います? 百瀬監督そうです。 安藤さん私自身も母親ですし、同じような年頃なので…。まぁ、うちの娘も割とおてんばなタイプなので、日常にもすごく寄り添わせながら声を入れられたかなぁと思いました。 MC仲さんは、リジーの良いシーンがあるんですよね? 仲さんそうなんですよ。そのシーンで私は嗚咽レベルになっちゃったんです。母親だからより感情移入するものがあって、本当に大変ですよ。皆さんこれから大変なものを観るので、本当の本当にやばいって感じです。 MCラジャーの前に現れる怪しげな猫のジンザン。イマジナリの世界で出会うエミリ。仲さん、改めて魅力を教えてください。 仲さんイマジナリの町のリーダー的存在でしっかり者のお姉さんで、ハキハキとみんなを取りまとめているんです。皆さんが想像する私のイメージって、多分こういう元気な女の子で、どちらかというとちょっとボーイッシュな感じのタイプだと思います。セリフを本で読んだ時に、そういうイメージを持ったので、私が思われているイメージ通りだと思ってすごくうれしかったですね。だからなのか、エミリはすんなり演じることができました。 MCそのエミリ推しなのが鈴木さんと安藤さんです。鈴木さん、安藤さん、どんなところが良かったのですか? 鈴木さん一番好きなシーンはラジャーと出会う場面です。大好きです! その中でも、エミリが初めて出てくる場面が本当に明るくて、仲里依紗さん演じるエミリそのものというか、観ているだけで心が温かくなるようなエミリだなぁって思いました。 安藤さん本当に私もエミリが登場するシーンの、仲さんの声で世界がパッと変わる瞬間が好きです。仲里依紗さんの声は私の中で仲里依紗さんの声としてインプットされているのに、本当にエミリの声なのがすごく不思議。好き! MC山田孝之さん、ジンザンの魅力ってどんなところにありました? 山田さん落ち着いて頼りになる感じで良いキャラですよ。登場時は何者か分からないですが、ラジャーを導くキャラクターです。あんまり「行け!」とか「来い!」とか、背中を押しすぎないようにしたいと意識していましたね。まあ、「何を言われても最終的に自分で判断して一歩踏み出さないことには何も始まらないんだぞ」ということが伝わればと思ってやっていました。 MC山田さんは、ネコの役多くないですか。 山田さんありがとうございます。よく知っていますね。ネコの役は四回目です。ネコの王子様(2002年公開「猫の恩返し」ルーン役)とネコのスナックのママ(NHK総合で放送中のアニメ「マヌールの夕べ」マヌ子ママ役)と夜回りしているネコ(NHK総合で放送中のアニメ「夜廻り猫」遠藤平蔵役)と、ネコ役でオファーが来ると迷えないんです。 MC今後また猫の役が増えるかもしれませんね。 山田さんそうですね。まぁアニメーションじゃなくても、もうちょっとネコに寄せていって、最終的にはネコ役がちゃんとできたらと思います。 MC山田孝之、ネコになりたい! 皆さん次回作ご期待ください。山田さんの推しキャラはいますか?山田さん皆さん、実写で演じるのと同じことをしている。すごく気持ちを込めてその役と一緒になって、感情があるから言葉が出てくるわけじゃないですか。だから、私も声優やっているとか関係なく何かめちゃくちゃ揺さぶられました。揺さぶられた話をしていたら、何の話をしているか分からなくなっちゃった。私は今何の話をしていましたか? 安藤さん推しキャラの話!(笑) 山田さん僕の推しキャラか。ラジャーが、ジンザンに導かれてイマジナリたちと交流する時に、みんながすごく楽しそうに踊ったりしているんですね。その踊っている音楽を蓄音機のイマジナリがかけているんです。何かそういうのが僕の家にいてくれたら、ずっと僕はただ踊っているのになぁと思いました。 MCイッセーさんはいかがですか。 尾形さんバンティングは僕にそっくりでしょ! あの顔を見た途端、「この役は僕しかいないだろう」と思いましたね。「任せなさい!」と。顔から下は写ってないけれど、アロハシャツを着て、半ズボンはいて、傘持っていて、見た目で人を油断させるんです。だけど中身は、結構エグかかったりします。今は見えませんが、この後、皆さんには見えるんです、僕のパートナーが! そのパートナーのおかげでグレードアップします。 MC最後に、俳優陣を代表しまして、寺田さんよりご挨拶をお願いします。 寺田さんこの作品の原作の帯にも書かれていた「子どもに忘れられていく友だちを描いたこのこの本を、君たちはきっと忘れない」という言葉とともに生まれたと、以前西村さんにお聞きしました。「この作品に絶対に出たい」と思ってオーディションを受けたこと。ラジャー役に選ばれた時にうれしくて泣いたこと。本気でアニメーションを作っている作り手の皆さんの姿を見たこと。完成した本作を観た時のこと。こうして皆さんに本作をお届けできる日が来ていること。そんなたくさんの思いが詰まっています。そして、スタッフの皆さんや、俳優の皆さんが何年も何年も何年もかけて作った作品です。たくさんの大事なシーンとセリフが詰まっています。僕はこの作品に出られたことを一生忘れません! 皆さん、ぜひ劇場でもご覧ください。本日ありがとうございました。
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「窓ぎわのトットちゃん」完成披露舞台挨拶映画『窓ぎわのトットちゃん』公式サイト女優、タレント、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使などあらゆる顔を持ち、博識でありながら愛らしい人柄が広い世代から支持を集め、今もなおその姿をテレビで見ない日はない黒柳徹子さん。そんな彼女が自身の幼少期を描き、世界累計発行部数2500万部のベストセラーとなった小説「窓ぎわのトットちゃん」がアニメーションとして初映画化されます。11月18日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで完成披露舞台挨拶が開催され、黒柳さんをはじめ、トットちゃんを演じた大野りりあなさん、トモエ学園でトットちゃんの担任の大石先生を演じた滝沢カレンさん、八鍬新之介監督が登壇しました。黒柳さんが初めての映画化が叶った感激を明かしたこの日の模様を、詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶原作黒柳徹子さんトットちゃん役大野りりあなさん大石先生役滝沢カレンさん八鍬新之介監督黒柳さん今日はお忙しいところ、ありがとうございます。これは、私が小学一年生ぐらいの時の本当の話を書いたものなんですが、本はベストセラーになりまして、たくさんの映画化のご要望がございました。テレビドラマや舞台、ミュージカルなどいろいろあったんですが、皆さんが読んでくださって、皆さんの中にあるトットちゃんができている方が良いと思ったので、全部お断りしました。それから42年経って、いろいろと考えたところ「もしかしたら、やっぱり映画にしておいた方が良いんじゃないか」と思いました。またちょっと(世界情勢など)きな臭くなっているところもあったりしたものですから、「映画にして作っていただければ」と思っていたところに、監督から「アニメでやったらどうか」というご要望がございました。そこで企画書を見たところ、とても丁寧に書かれていたのでお願いしました。それからずいぶん経って、六年くらい経ちましたでしょうか? 八鍬監督企画書をお見せしてからは七年になります。 黒柳さん七年…ものすごい時間が経って、やっと出来上がったものを観ました。いろいろなことが思い出されただけではなく、当時の世の中のこと、学校のこと、そういったものが私がいた時のまま描かれていて、お友だちも、本当に当時の友だちのようでした。そういったこともあって、本当に観終わった時に涙が出ました。原作を読まれた方にも、読まれていない方にも、本作を観ていただけたらうれしいなと思っております。共演者の皆さんも素晴らしいですし、なんといっても監督が七年もかけて作ってくださったものです。それは並大抵のことではなかったと思います。一つの作品に七年もかけてくださって、心からお礼申し上げます。 八鍬監督ありがとうございます。 大野さん今日はこんなに素敵な場所に立つことができて、皆さんにも会えて本当にうれしいです! アフレコは難しいところもあったけれど、監督さんや皆さんがすごく優しく教えてくれたので、楽しく、いっぱい感動できました。 滝沢さん徹子様の歴史の中に入れたような、本当にうれしい瞬間がたくさんあったので、そのことについてお話できればと思います。 八鍬監督先ほど徹子さんが おっしゃったように、企画から七年でようやく本作が完成いたしました。この作品を皆さんにお届けできることを心よりうれしく思っています。 MC七年の時を経て、ようやく完成した本作をこれから皆さんに観ていただくことになります。八鍬監督は、なぜ今この時代にトットちゃんを映画化しようと思われたのでしょうか。 八鍬監督今、世界中で人種や宗教をめぐって戦争が起きていて、たくさんの難民の方や犠牲者の方が出ています。遠い国の出来事のように感じるかもしれませんが、78年前に日本も同じように戦争をしていました。徹子さんの書いた「窓ぎわのトットちゃん」には、戦争中でも思いやりの心を忘れずに生きた人々が描かれています。その姿を映像化して世界に届けることができれば、少しでも明るい未来につながるんじゃないかと思って企画しました。 MC黒柳さんは、本作をご覧になって涙が出たとお話されました。今日はいよいよお客さんに観ていただくことになりますが、今の気持ちはいかがでしょうか。 黒柳さんワクワクしております。皆さんがどのようにお感じになるのか、知りたいと思います。本を読んでくださった方もいるかもしれないし、読んでいない方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらにしてもご覧になってくださった方は、胸を打たれるところがあると思います。またとても面白いところもありますし、りりあなさんのような子供が主役なので、皆さんもびっくりなさると思いますが、どうぞ楽しんでいただければと思います。 MCアニメ映画化されるにあたって、誰がトットちゃんを演じるのかと話題になりました。大野さんは、どのような気持ちでオーディションを受けられましたか? 大野さん五歳の時に女優さんとアナウンサーになりたいと思っていました。でも、「本当になれるかな?」と思っていたんです。お母さんとお父さんと一緒に徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」の原作の本を読みました。トットちゃんも新しい環境の中で頑張って、それが今の徹子さんになっているんだと思ってすごく勇気をもらいました! オーディションの時には、自分が本当にトットちゃんだと思いながらやりました。監督さんやスタッフの皆さんがすごく優しくいろんなことを教えてくれて、おしゃべりもすごく楽しかったので、今までで最高のオーディションになりました。 MC(大野さんのコメントに)滝沢さんも拍手をされていますが、本当にしっかりされていますね。 滝沢さんはい。(しみじみと)素敵な方です。 MC大野さんは、トットちゃんとご自身が「似ている」と思うところはありますか? 大野さん全部似ていると思いますが、その中でも一番似ていると思うところが二つあります。一つ目はおしゃべりが大好きなところです! トットちゃんはおしゃべりを始めると止まらなくなっちゃうんです。私もおしゃべりを始めると止まらなくなってしまうので、そこが似ていると思っています! 二つ目は、いろいろなことに興味があるところが似ていると思っています。トットちゃんはいろいろなことにチャレンジをしますが、私も「これもやってみたいし、これもやってみたいし、これもやってみたい!」という感じなので、そこが似ていると思います。それに、お友だちにも「チャレンジしようよ」と声をかけるところも似ていると思います。 MCトットちゃんとの共通点がとても多いですね。 大野さん(うれしそうに)えへへ。(会場:笑) MC徹子さんは、大野さんの声が吹き込まれたトットちゃんはいかがでしたか? 黒柳さんとっても可愛かったです。 大野さんありがとうございます!MC滝沢さんは、本作のオファーが届いた時にどのように感じましたか? 滝沢さんオファーをいただいて、「窓ぎわのトットちゃん」という徹子さんの小学生時代を描くアニメの声をやるとなった時に、ずっと見ていた黒柳徹子さんの話なので、その人生の中に飛び込ませていただくチャンスをもらえたことはとてもうれしかったです。また、自分の声で「徹子さんの小学生時代を絶対に汚したくない」「自分のせいで何かあったら嫌だ!」と思ったので、本当にいろいろと気をつけようと思いました。 MCそれぐらい滝沢さんにとって、黒柳さんは憧れの方なのでしょうか。 滝沢さんはい! 憧れの方ですし、妖精のような方なので「どうやったら私みたいな人間がこの世界に入れるのかな」と思いました。 MC徹子さん、滝沢さんから「妖精のようで、大好きで、憧れの方」というお話がありました。 黒柳さん光栄でございます。うふふ。滝沢さんは本当に普段からお知り合いですが、とても純粋で、何て言ったら良いのかしら…。あまりいない女の子のように思います。ちょっと形容しがたいんですけれど(笑)、こういう可愛い女の子は少ないと思います。そういう中の一人が滝沢さんだと思います。 滝沢さんうれしいです。その言葉をお返しします。(黒柳さん&会場:笑) MC続いて、皆さんがご覧になって印象に残ったシーンについて教えてください。 大野さん小林先生とトットちゃんが初めて会った時に、トットちゃんが小林先生に早口でおしゃべりをするんです。その後トットちゃんが「どうしてみんな、私のことを困った子っていうの?」というセリフがあるんです。その後に小林先生が「君は、本当は、良い子なんだよ」とトットちゃんに言うところがすごく感動するので、大好きです。 MCこの小林先生からのお言葉は、本当に毎日のように先生からいただいていた大事な言葉なんですよね。 黒柳さんそうなんです。今でも何かあった時には、「『君は、本当は、良い子なんだよ』と言われたんだから、『私は良い子に違いない』」と思って、良い子であるように頑張っています。 MC素敵な言葉です。続いて滝沢さんはいかがでしょうか。 滝沢さん私が本当に驚いたのは「徹子さんから見る電車の教室は、本当にこんな感じだったんだろうな」と感じたシーンです。本当に走っていく電車のようで、動いている電車のようで、その世界からお花が見えたり、友だちが見えたり、魚が見えたりと、本当に楽しそうな世界です。「自分で想像できる限りの楽しいものを全部頭で一回想像してください」と言われたような世界がアニメになっています。これはアニメだから描けたものではなくて、「きっと徹子さんのその時、その時の頭の中が、このような電車みたいだったんだ」と思うような、すごく素敵なシーンです。“子供心”だけれど、これが“徹子さん心”なんだと感じられました。これからぜひ観てほしいなと思います。 八鍬監督私はトットちゃんと泰明ちゃんが一緒に木登りをするシーンです。初めて原作を読んだ時に、ここのくだりがすごく好きでした。文章も内容もすごく美しくて、「このシーンを映像化したい」と思ったのが(本作を映画化したいと思った)きっかけでした。木登りではありますが、片手片足が麻痺している泰明ちゃんにとっては、命綱なしで高いビルに登るような作業と同じぐらいの大冒険だったと思います。それを支えるトットちゃんとの心の交流を、ぜひ観ていただきたいと思います。 MC黒柳さんはどのシーンが印象に残っていますか。 黒柳さん先ほど(大野さんが)おっしゃったように、小林校長先生が「本当は良い子なんだよ」と私におっしゃってくださるところは、「ああ、ここが本作にあって良かった」と、とてもうれしかったです。そして、今お話にあった、泰明ちゃんとのシーン。泰明ちゃんは小児麻痺の子で、歩く時も大変だったんですけれども、とても仲が良かったので、本作を観て泰明ちゃんを思い出して、ちょっと泣いたりしました。学校の先生は、「そういった障害を持っている子供にみんなで優しくしなければいけない」とはおっしゃらないんですけれど、そういう風にいつも行動していました。私たちは泰明ちゃんに優しくして、一緒に遊んで、一緒に木に登っていました。木に登らせてあげるのは大変だったので、私もよくあんなことをやったなと思います(笑)。ちょうどポスターに描かれているのがその場面なんですが、私が立って引っ張ったので、ちょっと危なかったんです(会場:笑)。それでも泰明ちゃんはとってもうれしかったようで、「木に登るってこういうものなのか」と言っていました。良い思い出を残してあげられたかなと思っています。 MC本日は残念ながら会場にいらっしゃることができなかった、こちらの皆さんからビデオレターをいただいております。 スクリーンにご注目ください。 ■スクリーンに、小林先生役を演じた役所広司さんの姿が映し出されました。徹子さん、こんにちは。(スクリーンに向かって、黒柳さんが手を振る) そして会場の皆さん、初めまして。小林先生役を演じました役所広司です。 完成披露試写会、おめでとうございます。徹子さん、今日は参加できなくてすみません。先日、録音の時に徹子さんが陣中見舞いに来ていただき本当に感謝しています。久しぶりに徹子さんにお会いできて、うれしかったです。どうぞいつまでも、お元気でいてください。 小林先生という徹子さんにとって大切な方を演じることができて本当に光栄でした。「小林先生はこんなんじゃない。こんな声じゃない」と言われたらと、ちょっとプレッシャーでした(苦笑)。何とか合格点をいただけるとうれしいです。またお会いする日を楽しみにしています。 皆さんにはこれから本作をご覧いただきますが、気に入っていただけたら、ぜひご家族、友人の方に勧めてください。では、本作を楽しんでください。役所広司でした。(会場:拍手)【役所さんからのメッセージ】■スクリーンに、ママ役を演じた杏さんの姿が映し出されました。徹子さん、こんにちは。杏です。そして劇場の皆さん、こんにちは。本作の完成、おめでとうございます。 子供の頃から読んでいた「窓ぎわのトットちゃん」が映画化されること、そして大好きな徹子さんのお母様の役を演じられたこと、とても光栄に思っております。皆さんにはこれから本編をご覧いただくので、あまりたくさんの言葉は必要ないかなとは思いますが、私がよく知っている自由が丘という町が、かつてはこんなに洋風でモダンで、すごく素敵な町だったんだと、町並みごとカラフルに描かれていたのがとても印象的でした。子供の頃に読んでいて「トットちゃんってすごいな。可愛いな。なんて自由な女の子なんだろう」と思っていました。その気持ちは今も変わらないんですが、大人になってから見てみると、お母さん、お父さん、そして先生、さらにトットちゃんを取り巻く全ての大人たちが、こんなに温かく、そして自由な心を持っていたんだということにとても感銘を受けました。お子さんも、そして大人にも大変、心に響く作品になっていると思います。それではこれから本編をお楽しみください。 徹子さん、また直接会いましょう! (映像の中で手を振る杏さん。黒柳さんもそれに応えるように手を振る)【杏さんからのメッセージ】MCお二人からビデオメッセージをいただきました。役所さんが演じられた小林先生、そして杏さんが演じられたお母様は、いかがでしたか? 黒柳さん共に私を育ててくださった方々ですので、(本作で観られて)心からうれしく思いました。本当にとてもよく描かれていました。先生も、それから私の母も本当にそのままに描かれていて、監督には「うれしかった」ということを申し上げました。 八鍬監督ありがとうございます。 MCキャスティングの際には、どのようなことを大切にされましたか? 八鍬監督実在した方々なので、ご本人をよく知っている徹子さんにアドバイスをいただきながらキャスティングを進めていきました。例えば、小林先生は低くて優しい声で、田舎にいるおじさんのようだとか、パパは芸術家肌で、とにかくカッコ良いということでした。 MCパパ役は小栗旬さんが演じていますね。 八鍬監督そうなんです。そのように実際の人となりをお聞きして、それを演じていただける方にお話をしました。 MCそして本日は、今回の映画を象徴する主題歌「あのね」を担当したあいみょんさんから、黒柳さんに向けて、手書きのお手紙が届いています。黒柳さん、お読みいただいてもよろしいでしょうか。 ■黒柳さんにあいみょんさんからの封書が渡され、黒柳さんが朗読しました。黒柳徹子さまへ。この度は大切な作品の主題歌アーティストに私を選んでくださって、本当にありがとうございました。約40年間も映像化することのなかった「窓ぎわのトットちゃん」。主題歌を担当するのが私で大丈夫なのかと不安もありました。作品から伝わる温もり、そして徹子さんの存在に支えられて、「あのね」を作ることができました。 徹子さんご本人から指名をいただけたこと、これからの私にとって確かな自信になります。この経験が私を励まして、私を救ってくれます。2022年の紅白の時に「よろしくお願いしますね」と声をかけてくださったこと、一生忘れません。本当にうれしかったです。本作と徹子さんの思いが日本中、そして世界中に届きますように。 2023年11月18日 あいみょん。【あいみょんさんからの手紙(黒柳さんの代読)】黒柳さん(黒柳さんが思い出を振り返り)この時は、私がたまたま紅白に出ていて(ゲスト審査員として出演)、あいみょんさんもいらっしゃったので「よろしくお願いしますね」と、主題歌のことを言ったんですが、あいみょんさんは何のことか分からなかったらしくて(笑)。後で分かったそうです。 MC本作に欠かせない曲になりますが、この主題歌を聴いてどのように感じましたか? 黒柳さん純粋なところ、悲しいところ、優しいところ、面白さもあって、とても良い音楽だと思いました。本作の最後のところで流れて、すごく良い曲だなとつくづく思います。 滝沢さん私にも、すごく染み入りました。最後の最後に、本作が終わったところで、物語を頭の中で最初からもう一回再生させているような感じになって…。とても心地良く、「あれもあった、こんな思い出もあった」と自分の卒業アルバムを一ページ、一ページ開いて、最後に閉じていくような曲です。皆さんの心にも響くとうれしいです。 大野さんあいみょんさんの「あのね」を聴いて、心がぽかぽかしました。歌詞にも本作に描かれているような意味がいっぱい入っているので、そういうことも探してみてほしいです。そして、「窓ぎわのトットちゃん」を観て、最後にこの曲を聴いて、いろいろなことを思い出してほしいと思います。 MC「あのね」というタイトルも、おしゃべり好きなトットちゃんを表現しているような曲ですね。 黒柳さん本当ですよね。ちょっと長い歌なんですが、子供がお話をしているような、私が誰かにお話をしているような、他の子供とお話をしているような、本当に子供らしい曲だと思っています。私も覚えて歌ってみようと思ったんですけれど、ちょっと難しかったです(笑)。 MCいつか皆さんと歌える日が来ると良いですね。最後に皆さんからメッセージをいただければと思います。 大野さん「窓ぎわのトットちゃん」の映画には、友情の大切さ、親子との関係、先生と子供たちの関係、そして争いというのがどれだけ寂しいものか、そういったいろいろなメッセージが込められている作品です。本作を観て、ぜひ皆さんに感動してほしいです。そして本作を世界中のいろいろな人に観てもらえたらと思います。 黒柳さん(大野さんのしっかりとしたコメントを聞いて)すごい! (会場も同意を表すように:拍手) 本当にしっかりしていて、びっくりします。 滝沢さんこれから本作を観ていただくということで、今日は絶対に温かい一日になることは決まったと思います。私は本作を観ていて、友だち作りを今日からまたもう一回、頑張りたいと思えました。こうやって声をかけて友だちを作ってみたり、誘ってみたりすることって、子供の頃だからできたのではなくて、大人になってもできるんじゃないかと、大人にもそんな不思議なパワーをくれる作品です。きっと子供さんだったら、絶対に学校に行くのが楽しくなるような、ワクワクする冒険間違いなしの作品なので、皆さんもぜひ観てください。 八鍬監督本作は、本当にたくさんの方のご協力、スタッフの懸命な努力があって、完成させることができました。日本を代表する方々がこの作品のために集まり、長い時間をかけて作った大作となっております。トットちゃんと一緒にトモエ学園に入学するつもりで、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと思います。 黒柳さん伺ったところによると、機械も使っていますが、手でも描いているんでしょ? 十六万枚でしたっけ? 八鍬監督十二万枚です(照笑)。 黒柳さん十二万枚! 十二万枚の紙に描いたものが本作になっているので、その皆さんの努力というものは口では言い表せないものだと思います。皆さんが一生懸命描いてくださったんだと思うと、本当にうれしく思います。皆さんの心もお届けしたいと思いますので、そういうお気持ちも汲んで観ていただければうれしいです。(会場:拍手)
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「室井慎次 生き続ける者」マスコミ試写会&緊急特別捜査会議「室井慎次 生き続ける者」公式サイト1997年の連続ドラマ開始以来、それまでの刑事ドラマとは一線を画し、社会現象を巻き起こした「踊る」シリーズ。“青島と室井の約束”から 27 年の時を経て、プロデュース:亀山千広さん、脚本:君塚良一さん、監督:本広克行さんが再集結し、「踊るプロジェクト」再始動が発表されました。10 月 11日より、「室井慎次 敗れざる者」が全国 381 館で公開となり、続く「室井慎次 生き続ける者」の公開が11月15日に控えています。(11月8・9・10日先行上映あり) 10月30日東宝本社にて、「室井慎次 生き続ける者」マスコミ試写&緊急特別捜査会議が開催され、フジテレビジョンドラマ映画制作局長・臼井裕詞さんと「踊る」シリーズの生みの親である亀山千広プロデューサーが登壇しました。「踊る」シリーズ映画一作目となる「踊る大捜査線 THE 湾岸署史上最悪の 3 日間」の公開日前日から、26年のこの日に、これまでベールに包まれていた本作について語ったこちらのイベントの模様を詳しくレポートします。「室井慎次 生き続ける者」マスコミ試写会&緊急特別捜査会議フジテレビジョン ドラマ・映画制作局長臼井裕詞さんプロデューサー亀山千広さん臼井さん11月8日から先行上映の実施を発表しましたが、その前にいち早くマスコミの方に観ていただきたく、お集まりいただきました。「室井慎次 生き続ける者」は、観ていただいた通りの内容です。いろいろお話ししたいこと、伝えたいことがございます。これを機に、我々製作陣の熱を感じていただいて、応援団になっていただけるとありがたいです。 亀山さん11月8日の先行上映が決まって、我々としては、いろいろと作業が残っています。完成披露や、マスコミ試写を行う予定はなかったんですが、記者の皆さんにぜひご覧いただきたいと思い、完成版ではありませんが、ご覧いただきました。ご覧になった通り、最後の室井慎次の姿です。これから本作の公開に向けて、我々も動いていきますので、室井さんの思いを汲んで、引き続き応援をお願いできればと思います。 MC「踊る」シリーズが連続ドラマとしてスタートしたのは1997年になります。そして、映画第一弾「踊る大捜査線 THE 」が1998年10月31日公開し、ちょうど明日で公開から26年となります。映画第一弾は、興行収入101億円の大ヒットを記録しました。続く、2003年の「踊る大捜査線 THE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」が興行収入103.5億円と、未だに破られていない邦画実写記録を打ち立てております。この誰もが知る「踊る」シリーズが、2024年3月に「室井慎次」二部作での映画化が発表されました。この「踊る」プロジェクト再始動である本作は、どのようなきっかけでスタートしたのでしょうか。 臼井さんすべてのきっかけは、「踊る」シリーズを生み出した亀山さんです。この後いっぱい補足しますが、まずは、亀山プロデューサーのお話を聞きたいと思います。 亀山さんご覧になっていただいたように、本作が最後の室井慎次です。実は、一昨年の12月に、君塚さんから「ともかく室井を書きたい」「本広監督と亀山と、三人揃ってもう一度できないだろうか?」と、突然メールが来ました。それを受けて、「とりあえず会いましょう」と、君塚さんと会いました。その時に、君塚さんから、室井慎次を書きたい理由を聞きました。一番大きかったのは、「柳葉敏郎さんを、室井役から解放してあげたい」という強い思いでした。室井を演じてきた柳葉さんが、実は27年間、(室井慎次役を大事にしていたので)スーツを着た役・スリーピースを着た役・反社の役・強烈な犯人役の、出演をお断りしていたということは、僕も聞いておりました。一方で、「室井を払拭したい」という思いで、時代劇・田舎のおっちゃん役・気の良い親父さん役などを受けていたそうです。それで、「そろそろ柳葉さんを解放してあげないといけない」と思い、二人で相談をして本作が始まりました。室井の最後の作品になると思うと、「スペシャル一本で、27年間一緒に付き合ったキャラクターを終わらせたくない」と、個人的に思いました。それに「踊る大捜査線」はフジテレビの優れた知的財産なので、臼井さんに相談し、当時の専務であった大多亮に相談もしました。そして、「だったら、映画をやったらどうですか」というお話をいただきました。君塚さん的には、BSフジで四本のドラマぐらいと考えていたようです。でも、BSフジでは、予算的にも体力的にもそれはできないので、ここはフジテレビに、おすがりするということで、臼井さんから東宝さんにお話をしてもらいました。 臼井さんBSフジの社長として、おすがりというのは、大変謙虚におっしゃっています。 亀山さん何度も言いますが、今の僕はフジテレビとは全く関係がないです。もう、フジテレビの外部の人間ですから、本当におすがりするしかなくて…。 臼井さんレジェンドOBなんですから、フジテレビの関係者ですよ。最初にBSフジのドラマとして考えている時に、すでに亀山さんたちが、プロットを考えていて、我々に相談をいただきました。その時に「100%フジテレビの知的財産なので」という言い方をした覚えは、全くないんですが…。 亀山さんえ!(会場:笑) 臼井さん輝かしい歴史を持つ「踊る」シリーズ、「容疑者 室井慎次」、「交渉人 真下正義」も、劇場で皆さんを楽しませてきたエンターテインメントです。映画以外の形で、世に出るというのは、正直、僕の中ではあまり考えられませんでした。いろいろなことを考えていただいたんですが、「待っているお客さんがいる劇場で、最初に届けるべきではないか」というお話から始めました。経済的な難しい話は、我々が応援することになりますが、まずは2012年が「踊る」シリーズの最後で、それから12年以上が空いているので、「待ち焦がれているお客さんに最初に届けましょうよ」と亀山さんに懇願して、使ってもらいました。 亀山さんどうも話が美しくなっている(笑)。最初にフジテレビさんにお願いをした時は、本作には、事件のかけらもありませんでした。ただ室井が田舎に引きこもって、ちょっといじけながら、農業をやり、里親をしている話でした。その淡々とした中で、家族や、住人との小競り合いみたいなドラマを描き、今まで大組織を改革しようとしていた官僚が、小さな家族に血を通わせるといった筋書きでした。君塚さんの言い方を借りると「ロシア映画のような」ドラマです。僕はあまりロシア映画を観たことがないので、どういうものをイメージしているのかは分かりませんが、「昔の、集団農場で働いているようなやつをロングで撮って…」というようなことを言っていました。これはBSフジでも無理だなと思いました。(会場:笑)なので、この話を臼井さんにしました。事件のないプロットは、東宝さんにも伝わっているんですよね? 臼井さんはい。 亀山さん両方とも映画にしてくれるというので、僕はTOHOシネマズ シャンテくらいの規模の劇場で…。 臼井さんシャンテは名作だらけの劇場ですよ! 亀山さんシネフィル(映画通)に向けて、よろこんでもらえる作品になればと思っていました。でも、「踊る」と言う冠を背負うとなると、室井というキャラクターは存在感があるし、全国に何万人というファンがいます。それには答えないといけないので、一年半をかけて、脚本を作り、事件を入れたりしながらこの作品になりました。いずれにしても、室井慎次の最後の作品として、多くの方に観てもらえる作品にしたいと思いながらやりました。柳葉さんには、中身の話をする前に、「こういったものをやろうと思っているんですけれど、どうですか」と、臼井さん経由で事務所に聞いてもらいましたが、最初は断られました。 臼井さん柳葉敏郎さんにとって、室井慎次という役は、最も大事なキャラクターで、宝物だという大事な思いがありました。それを「今の自分が背負いきれるのか」「今の自分には、荷が重い」ということで、愛情たっぷりに「大事にしておきたいんだ」という返答をいただきました。 亀山さんその頃、NHKの「ブギウギ」(2023年/主演:趣里)を撮っている真っ最中でした。スケジュールとしては、昨年の10月~12月ぐらいまでがちょっとだけ空いていました。あわよくば、前編の「敗れざる者」は「雪が降る前の景色を撮れたらいいな」とお話をしましたが、返事は「ノー」でした。それで、「一度会ってくれませんか?」とお願いして、柳葉敏郎さんに会いました。そこで、柳葉さんには、君塚さんの言い方ではないですが、「室井に決着をつけましょう!」と話をしました。その時点で、ストーリーに事件は入っていましたっけ? 臼井さん事件はまだ入っていなかったですね。「室井慎次に決着をつけたい」「室井のメッセージを残したい」ということでした。 亀山さんその話を、柳葉さんにして、「多少、心が動いてくれたかな」という感じでした。でも、正式に「やります」という答えはもらえないまま、打ち合わせはどんどん進めていました。 臼井さん「作ってから、判断しましょう」っていうことでしたね。 亀山さんところが、本作りに入ると、事件も何もない話を、本広克行というエンターテインメント大好きの監督が、「なぜ、これを僕がやるんだ?」と及び腰になりました。何度か逃げられそうになったり、悩みすぎて熱中症になって、しばらく入院するという騒ぎまでありました。そんな中、君塚さんから、「本広監督がのらない理由は、(事件現場で飛ぶ)ヘリコプターが飛んでいないから」と言われまして…。 臼井さん(笑)。 亀山さん「事件を入れましょう」ということになりました。何とか過去の亡霊から逃げ切ろうとする室井さんを逃さないという、今回のプロットが出来上がりました。本広さんは、単純にやりたいとか、やりたくないとかじゃなくて、プレッシャーですよね。 臼井さんだめよ、それを言っちゃ(笑)。 亀山さん臼井さんは本広さんの交渉に、立ち会ってないんです。僕としては、主演男優に断られ、監督にも断られたのに、君塚さんからは「三人で仕事がしたい」って言われていて…。でも、二人ではどうにもならないんで、二カ月間は途方にくれていました。 臼井さん柳葉さんも大事な役柄ゆえに、演じるには重い覚悟が必要だと言っていました。台本が、そんな彼の心を打って、覚悟を決めてくれたんだと思います。先ほどの話にもありましたが、ご本人の口から「刑事役をやってこなかった」「スーツを着てこなかった」「髪型をオールバックにはしなかった」「ヤクザの役もやらなかった」と聞きました。それぐらい自分の中で室井を大事にしてきたんだと、熱い思いをうかがいました。だからこそ、「室井に決着をつける」という、一つの節目をつけたほうが良いんじゃないかと話して、柳葉さんに、それが必要なことだと思っていただけました。本広さんは、その重責を担って、「どのようにお客さんに室井さんの思いを届けたら良いのか」悩んで悩んで、熱中症になったんだと思います。 亀山さん本来は、僕の立場は座組を作って、「はい、こういうことでよろしく」と渡せば済むもんだと思っていたんです。でも、最後は腹をくくって、やってくださいましたけれども、柳葉さんもなかなか「うん」と言ってくれなかったし、監督も及び腰でした。監督を説得する時に、思わず「ずっとそばにいるからさ」と言ってしまったので、プロデューサーをやることになりました。今は、逆にプロデューサーを経験して、映画作りの面白さや難しさを改めて感じて、良い勉強になったと思っています。今更、僕が勉強してもしょうがないなとも思うんですがね(笑)。 臼井さん「踊る」シリーズは、亀山さん、君塚さん、本広さんが生み出したものですからね。その三原則が揃ってこその「踊る」シリーズなので! 亀山さん一つ言っておきたいのは、「再始動」って僕が言ったわけじゃありませんからね。別に再始動するつもりで動いたわけではありません。この作品をやるために、君塚さんが僕に連絡をくれて、僕が本広さんを捕まえに行き、柳葉さんを説得したのみです。だから、“「踊る」プロジェクト再始動”って言われると、小っ恥ずかしいです。そんなに大それた事は、まったく考えていません。ただ、最後の室井さんを描いて、きっちりと決着をつけたいという思いです。その思いで、精魂込めて作りました。 MC本作が二部作になった理由をお聞かせ下さい。 亀山さん27年間愛したキャラクターに対して、「二時間では足りない、本当は六時間ぐらいかけたい」という思いでした。一説には「僕らがネットドラマに売り込んだ」とされていますが、プロットを作って、いろいろなところに話に行かないと、この作品はやらせてもらえないと思っていました。プロットは、およそ五時間分あったので、「完成度を増すために、二時間+二時間の二本の映画で、一カ月待たずに公開してもらいたい」という話を臼井さんを通じて、東宝さんに頼みました。 臼井さん最初から五時間分ぐらいの、分厚いプロットでした。久々の室井の登場に、警察を辞めた室井を説明するにも、しっかりと尺が必要でした。最後にどう終わるのかも、それなりの尺が必要で、到底二時間で収まるようなものではありませんでした。フジテレビとしては、異例の前編・後編だったんですが、亀山さん、柳葉さん、君塚さんの思いが、いっぱい詰まった、中身の濃いスタートでした。これはもう「踊る」プロジェクトらしいチャレンジだと思って、やりました。 亀山さんOKしてもらえるとは思わなかったです。ただ、ベースには家族の話があります。家族を持たなかった男に、最後は家族を持たせたいと思いました。若い子が出ていますが、傷を持っている子たちです。でも、それを監督が、見事に暗くならずにやってくれたんだというのが、僕が観終わった時の感想でした。 MC先ほどもお話がありましたが、プロデューサーは亀山さん、脚本は君塚さん、監督は本広監督というレジェンドスタッフが久しぶりに集結しました。これは「踊る」の正当な続編と言えると思います。制作において、いろいろあったとは思いますが、本作にかける柳葉さんの熱量や、思い入れをそばでご覧になっていていかがでしたか? 臼井さんこれは、亀山さんは言いづらいと思いますが、柳葉さんとは相当熱い議論…と言うんですかね? 亀山さんあれはケンカですかね? 完全に僕がいけなかったんですが、柳葉さんがぐちぐちといろいろなことを言うものですから…。結構真剣に考えて、「決着をつけにいこう」と話をしているのに、何か小さなことを気にするので、ちょっと腹が立ってしまったんです。それで、「だったらやめようぜ!」って言ったら、「おぅ、やめてやるよ!」と帰られてしまいました。(会場:笑)その瞬間に横を見たら、この企画が潰れたと思って、本広監督が大よろこびしていたので、急に悔しくなって、「何とか成立させてやる!」と思いました。それくらい熱かったです。 臼井さん熱かったですね。お互いに譲りませんでしたね。柳葉さんには、譲れないものがあり、それは自分自身が室井のままのようでした。演じてきたことが、人生そのものという方だというのは、亀山さんは分かってらっしゃるんですけれどね…。 亀山さん具体的には、「敗れざる者」で、死体が見つかって、現場に立ち入り禁止の黄色いテープが貼られます。管理官時代の室井さんはテープをくぐって現場に入りますが、柳葉さんは「(室井は)もう辞めた人間なので、そこに入ること自体がおかしいだろう」という考えでした。それに対して「ここでそれを言うか?」と思ってしまいました。同じシーンで出演している(矢本悠馬さん演じる)乃木くんと(甲本雅裕さん演じる)緒方さんに「テープをくぐらせて、室井、つまり柳葉さんを、中に入れてくれ」と伝えました。結果は、コメディーとも何ともつかないお芝居で、黄色い非常線の中に入っていきました。本作でも、(松下洸平さん演じる)桜くんと一緒に、捜査本部に参加するシーンがありますが、室井は絶対に真ん中や、前には座らないんです。端のほうにいます。撮影時に、柳葉さんから、「青島っていつもどこで聞いていたの?」と聞かれて、「所轄だから、一番端っこの後ろ」と答えました。それで、捜査本部の一番左の端っこにドカっと柳葉さんが座っていたんです。監督は、もうちょっと違う角度から撮影したいと思っても、そこから撮影を始めざるを得ないので、かわいそうですが、松下さんが行ったり来たりする羽目になりました。でも、そのくらい「室井はこうはしない」「室井はこうする」ということを、僕ら以上に考えている方です。現場に入ると、室井さん、つまり柳葉さんの熱い思いが炸裂していました。 MCケンカしたとおっしゃっていましたが、柳葉さんご自身は「亀山さん、本広さんからの愛を感じて、この作品をやることに決めた」と、涙ながらにおっしゃっていました。 臼井さんそんなケンカじゃないですから! 議論が白熱してクールダウンをするためにお互い席を立つ程度ですよ。 亀山さんでも、そのまま衣装合わせまで、彼と会わなかったんだよ! 臼井さんでも、翌日にはお互いに何か言っていましたよね? 亀山さん翌日には「出ます」と言ってくれました。ケンカして居心地が悪かったから、「出ます」って言ったんだろうなと思っていたんです。だから、衣装合わせの時に「すみません」と謝ったら、「もういいから」と照れ臭そうに言っていました。謝る機会も失っていたんでしょうね。 臼井さん良い大人の情熱を持ったもの作りでしたね。 MC次に、先ほどもありましたが、11月8・9・10日に緊急先行上映が決定しました。これはファンの声に答えてということですよね。 亀山さんそうですね。「室井慎次 敗れざる者」は、ほとんどがフリの内容なので、「~敗れざる者」を観れば、「~生き続ける者」が早く観たくなるだろうと思っていました。テレビドラマなら、一週間待てば良いですが、「五週間もあるのか」という、ファンの声も聞こえました。だから、「引き続き、頑張って仕上げますので先行上映してもらえないだろうか」という現場の声を、臼井さんに頼んで、東宝さんと調整をしていただきました。 臼井さんその話をいただいた時に、東宝さんにはかなり無理なお願いで、劇場のご理解をいただかないとできないと思っていました。でも、亀山さんと話していて、これが「踊る」だよなと思いました。観客ファーストなんですよね。「踊る」のコンテンツは、いつも、革命というとちょっと言い過ぎですが、何かいつも革新的なことを、ファンを信じてやってきました。今回も、肌感覚で、ファンの方たちの「早く観たい」「待ちきれない」という思いに、「踊る」は答えたんです。ファンを大事にしてきたことが「踊る」スピリッツだと思いました。今回の亀山さんの相談も、「踊る」スピリッツだなと感じました。大の大人が純粋な思いを何とか実現できないかと考えているんです。そしたら、東宝の皆さんのご理解も賜れて、先行上映決定の運びになりました。亀山さん自分がお願いしたんですが、実現できるとは、思っていませんでした。 臼井さんちょっと待って! 真面目に思っていたんじゃないんですか?! 亀山さん臼井さんの立場で、東宝さんとお仕事を何度もして、いろいろなことをやらせてもらいましたが、こんなことをやってもらった試しはないし…。(会場:笑) 臼井さん(亀山さんも)いろいろやってきましたよ! 亀山さんダメならダメで、どう盛り上げようかと考えていました。ところが、いざ先行上映が成立したと聞いた瞬間に、8日に最後の室井さんを目撃することになったら、「やはり、ショックを受けるだろうな」と思ってしまいました。なので、ここまで僕らは、一切の取材をお断りして、本作の中身はしゃべっていませんでした。でも、また東宝さんに無理を言って、「僕のしゃべる機会を作ってもらえませんか」とお願いをしました。僕の想いは、「最後の室井、そして柳葉さんを解放してあげたい」「27年間、室井さんありがとう」の二つです。ぜひ、そこをファンの皆さんにお伝えするために、ご協力いただければと思います。先行上映がなければ、僕たちはまだ「試写をしない!」って強気で言っていたと思います。でも、先行上映を観たファンが、本作を観た時に、立ち上がれなくなるのは嫌です。室井さんのファンは、たくさんいますから、最後の室井を見届けてほしいとプロデューサーとしては、一番言いたいです。 MCここからはご来場いただいた記者の皆さまからの質問にお答えしたいと思います。先ほど、亀山さんは「“再始動”と自分からは言ってない」とおっしゃっていましたが、本作で、室井の決着はつきました。ですが、今も捜査支援分析センターにいる方が、まだ残っていると思います。その方は、今本店(警視庁)にいるという事になります。「踊る」として、この先に期待できるものは、何かしらあるんでしょうか?【記者質問1】亀山さん僕の立場では、まるっきり分かりません。例によって、知的財産権はフジテレビにありますから。少し動いていた時に「著作権はフジテレビにあります」って言われて、カチンときました。原作者が「書きたい」と言って、作ったプロデューサーがやっていることに対して「お前らが言うのか!」って思いましたが、「まぁ、その通りだなぁ」とも思いました。だから、すべてはフジテレビの指示通りですね。ただ、今回「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」を作るにあたって、織田くんに限らず、湾岸署の全ての方たちに、素材を使うので、本作の内容までお話をしています。なので、ある意味、僕たちが動いた事はご理解いただけているかと思います。そこから先は、まだこれからですね。 臼井さんあとは、亀山さん次第!(会場:笑) 亀山さんだから、僕はもうフジテレビの人間じゃないって! (会場:笑)今回、BSフジでも出資をしているから、僕は仕事ができるんです。まあ、すごく安い出資ですけれどね。 臼井さんそこは、あまり言わないほうが良いんじゃないですか? 亀山さん次もやらせてもらえれば、僕は大手を振って仕事ができます。でも、社業もありますので、次をやっていたら、役員会に通らないかもしれないですね…。 臼井さん亀山さんが説明したように、湾岸署のメンバーには、今回このプロジェクトが立ち上がることを、ご理解いただいてからスタートしています。ここから先は、何が生まれるか次第だと思っています。僕ができる事は、何か一個でも動き始めたら、全面的に協力することだけです。亀山さん次第なんていう、属人的な言い方ではなく、何かが動き始めれば、何かが生まれるんじゃないかという期待を寄せながら、心して構えて待つ、みたいな状態です。 記者1(織田裕二さん演じる)青島の現在地を、わざわざセリフで入れ込んできたということは、君塚さん的には、まだ何か思いがあるんじゃないでしょうか? 亀山さん僕たちが話し合って決めました。もう年齢的に、湾岸署にはいられないだろうと思ったので、警視庁の捜査支援分析センターに決めました。仮に次があったとして、そこからスタートするかどうかは分かりません。なぜ、室井さんを先にやったかというと、青島を代表とする湾岸署のメンバーは、僕たちはファンタジーだと思っているんです。あの人たちはどこに行っても生きていられます。本作をご覧になると分かると思いますが、(深津絵里さん演じる)すみれさんは、「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」で、透けて見えるような演出になっていたので、一部のファンからは「死んだんじゃないか?」と言われていました。でも、真っ向からプロデューサーと脚本家は否定していました。ちゃんと大分で生きております。多少の後遺症に悩んでいますが、元気に生きています。そういう風に湾岸署のメンバーは、今もしっかり自分の場所を見つけて生きています。官僚チームの(真矢ミキさん演じる)沖田や、(筧利夫さん演じる)新城は、官僚なので、法律を整備したり、制度を作ったりすることに縛られています。
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「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」初日舞台挨拶「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」公式サイト志駕晃の人気小説を原作に、2018年からシリーズを重ねてきた「スマホを落としただけなのに」の第三弾にして、最終作となる「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」が11月1日(金)についに公開されました。 TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて初日舞台挨拶が行われ、主演の成田凌さんをはじめクォン・ウンビさん、千葉雄大さん、大谷亮平さん、中田秀夫監督が登壇しました。成田さんが演じた浦野のお面が客席を埋め尽くすという奇妙な光景に成田さんの反応は…? こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶浦野善治役成田凌さんスミン役クォン・ウンビさん加賀谷学役千葉雄大さんキム・ガンフン役大谷亮平さん中田秀夫監督■会場の皆さんが浦野のお面を付けて、登壇者の皆さんをお迎えするサプライズ演出に、登壇者の皆さんは、驚いていました。成田さん(浦野のお面で埋め尽くされた会場を見て)すごいですね…。そのお面、絶対に帰る途中で落とさないようにしてくださいね(笑)!今日は、楽しい時間を過ごせたらと…(噛んでしまう)。客席のお面にやられちゃいました(苦笑)。今日はよろしくお願いします! ウンビさん(日本語で)「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」で、スミンを演じましたクォン・ウンビです。今日は本当にありがとうございます。この作品を本当に一生懸命準備しました。ぜひ、皆さんご覧になって、これから観る方に伝えてください。よろしくお願いします! 千葉さん「スマホを落としただけなのに」の 最終章ということで、何か感慨深い気持ちです。今日は楽しくご挨拶ができたらと思います。 大谷さん皆さん、アンニョンハセヨ。初日に来ていただいて、本当にありがとうございます。去年の春に撮影をして、こうして初日を迎えられてうれしく思っています。 中田監督ご来場ありがとうございます。一作目、二作目に続いて、三作目も続けて監督をさせてもらうのは初めてなので、非常に光栄でした。僕としては、本作のラストは、ハッピーエンド、バッドエンド、どちらの解釈も成り立つと思います。皆さんに満足していただけたら、うれしいです。 MCまず、会場のたくさんの浦野(のお面)をご覧になっていかがでしたか? 成田さん(登壇者の皆さんに)いかがでしたか(笑)? ウンビさん怖いですね(笑)。 成田さんウンビさんは、撮影現場で実物の浦野と対面している唯一の人ですもんね? ウンビさんあぁ、そうですね。でも、たくさんの顔があって、ずっと見ているとだんだんかわいく見えてきました(笑)。 成田さん本当に(笑)? ウンビさんはい! MCいよいよ最終章が公開となりました。成田さん、千葉さん、中田監督は、一作目から全ての初日舞台挨拶に登壇されています。振り返ってみて、思い出などを教えてください。 成田さん覚えていますか? 中田監督一作目の舞台挨拶は、記憶の彼方です(笑)。ですが、一作目のクライマックスの(成田さんと千葉さん)お二人のメリーゴーランドでのシーン、あれは良かったなと思っています。六年半くらい前に撮影しましたが、お二人ともご立派になられましたね。 千葉さん育ちました(笑)。 中田監督一作目のラストシーンでは、成田くんが「あなたと私は同じ種類の人間だ」と千葉くんに言って、千葉君が苦い表情をするところありました。二作目では、千葉くんが、成田くんをとっちめる方になって、きれいなバトンタッチだったと思います。 成田さん(千葉さんに)舞台挨拶って覚えている? 千葉さん全部覚えていますね。 成田さんそういうの、覚えている派だよね(笑) 千葉さん今日も舞台に出る前に、三人で「あれって一作目だっけ?」とか話をして、同窓会みたいな気持ちでした。二作目の舞台挨拶の時は、北川景子さんも来て、僕が涙ホロリみたいなことをしてしまったこともありました。その涙を、成田くんのハンカチで拭かせていただきました。カニのハンカチね。 成田さんさっきチラッと見たら、今日はね、フグだった! 千葉さんうわ! そこはカニにしとけよ(笑)! 成田さん最近毎日稼働しているから、洗濯が間に合わないんですよ。 千葉さんフグもかわいいよね(笑)。成田さんいつ千葉雄大が泣いても良いように持っています(笑)。あと、今日は、忙しくて来られなかった井浦新さんに、二作目の完成披露の時に、「僕たちはキモ系俳優だからな」って言われたことを覚えています。あの日から「僕はキモ系俳優として生きていくんだ」と心に決めて、今日ここに立っています! MC六年にわたって、同じ役を演じるというのはいかがでしたか? 成田さん「全部繋げて観たら、本当に合っているのかな?」って心配になることもあります。浦野自身も成長しているだろうし、本作で過去を埋める気持ちで演じました。浦野の中身は、一作目、二作目では、あまり出していないので、本作で埋めていく感じでした。MCウンビさんは、韓国でソロアーティストとして活躍されていますが、本作が映画デビューとなります。今日は、この舞台挨拶のために来日されました。今のお気持ちをお聞かせください。 ウンビさん今日は、プロモーションのために、朝からいろいろなところに出演しました。そして、こうして映画館で皆さんにお会いできて、とても光栄です。これから観る方たちに、いっぱい宣伝をしていただければと思います。本作に出演できて、とても幸せです。MC大谷さんは、本作では成田さん、ウンビさんとの共演シーンが多かったと思いますが、現場では、日本語と韓国語を使い分けて、コミュニケーションを取られていたんでしょうか? 大谷さんもちろん、成田くんとは日本語、ウンビさんとは韓国語で話をしていました。成田くんは、韓国語の難しい長ゼリフがあったので、「これで大丈夫?」と、僕に聞いてくれることもあって、成田くんとは、セリフに関していろいろ話をしましたね。ウンビさんとは、演技の話はほぼしなかったですね(笑)。デビュー作で、日本で語の演技だから「心配です」って、本当か嘘か分かんないような感じでした(笑)。僕は日本に来て八、九年経つので、最近のK-POPの話など、たわいもない話で和んでいました。 ウンビさんそうですね。現場に大谷さんがいてくださって、頼もしかったです。大谷さんだけでなく他のキャストの皆さん、そして、監督にも助けていただきながら、楽しく撮影ができました。 MC成田さんは、韓国語を流暢に話されていましたね。 成田さんそうですね、流暢に話しましたね(笑)。でも、難しかったですね。何かこう…「みんな、韓国ドラマが好きじゃん?」って感じで、韓国ドラマの中に入ったつもりで、いつもより雰囲気を出して、カッコつけていたかもしれないですね(笑)。雰囲気でごまかしていました! MCウンビさんは、初めての映画出演で、日本語での演技をされるという大きな挑戦でした。今回のオファーが届いた時はどんなお気持ちでしたか? ウンビさんまず、とてもうれしかったです。日本でとても有名なこの作品に、私が出演できることは光栄でした。皆さんに助けていただきながら、大変な撮影を経たことで、「この先、何でもできるんじゃないかな?」と思えるくらいの経験になったと思います。 成田さんできるよ! 本当にすごいことですからね。 MC成田さんは、共演されたシーンも多かったと思いますが、いかがでしたか? 成田さん本来、僕が現場を引っ張らないといけないんですが、ウンビさんが現場の“太陽”として、みんなを引っ張ってくれていたので、そこに甘えていました。現場が押して来たら「ウンビ、『やるよ~!』って言って」とお願いしていました(笑)。 ウンビさん「やるよ~(笑)!」 大谷さん「本当にこれがデビュー作なのか?」と思うくらい、堂々としていました。僕と一緒のシーンは、韓国語のシーンだったので、日本語を話しているシーンは、試写で初めて観ました。もちろんセリフは全部分かるし、デビュー作で外国語の演技は、「よくこれをこなしたな。本当に立派だな」と思いました。MC今日、明日とプロモーションに駆け回って、お忙しいウンビさんのために、成田さん、千葉さん、大谷さんから、日本滞在中のお勧めスポットや、リラックス方法などをプレゼンしていただきたいと思います。 ウンビさん(リラックス方法)ください(笑)! 大谷さん韓国には、あまり湯船につかる文化がないので、韓国の方は温泉に行きたがるんですよね。仕事で日本に来る時は、大変かもしれないので、オフで来た時には、箱根あたりに行って、温泉から出た後にコーヒー牛乳というものがあるので、それをグイっと飲んでほしいですね。ぜひ、その経験を一回していただきたいです。 ウンビさんありがとうございます! 箱根温泉でコーヒー牛乳…ありがとうございます。 MC続いて千葉さん、お願いします。 千葉さん焼鳥は好きですか? ウンビさん好きです(笑)! 千葉さんじゃあ、おいしいところがあります(笑)。 ウンビさんどこですか? 千葉さん西荻窪(笑)。リフレッシュ方法は、僕は野菜を刻むとストレス解消になるので、みじん切りをおすすめします。 ウンビさんおぉ! やばいですね(笑)。料理好きですか? 千葉さん好きです。タコスとか。 ウンビさんタコ? 千葉さんタコス(笑)。 ウンビさんメキシカン? 私も好きですね。 MCちょっと狂気的なストレス解消法ですが…。 千葉さん狂気的かな(笑)? ぜひやってみてください。 成田さん昨日、テレビを見ていたら(千葉さんが)「泣きたい夜もある」とか言っていたから、心配になる…元気に生きてね! 千葉さん何もないんだけれどね…早くおすすめを言いなよ(笑)! 成田さん(千葉さんに向かって)ウンビさんはね、焼鳥じゃないんですよ。すき焼きなんです。 ウンビさんあぁ! すき焼き、好きですね! 成田さんおいしいところ教えます(笑)。 ウンビさんありがとうございます。 成田さんあと、ウンビさんはランニングもされるので、良い公園も教えます! ウンビさん吉祥寺(はどうですか)? 成田さん良いと思います! 千葉さん吉祥寺でランニングをして、西荻窪の焼鳥に行って、温泉に行って帰るというのが良いですね。 ウンビさん充実ですね! MCウンビさんはどれが気に入りましたか? ウンビさん私は、焼鳥が一番好きですね、(成田さんに向かって)すいません(苦笑)。 成田さん大丈夫です(笑)。 MC最後に代表して成田さんからご挨拶をお願いします。 成田さん今日は、本作を観てくださって、ありがとうございます。観てくださった方に言えることは「宣伝をお願いします」くらいになっちゃうんですが…(笑)。今日、七年前から続いてきた作品の最終章の初日を迎えることができたのは、この作品を愛してくださった皆さん、そしてスタッフ、今回加わっていただいたキャストの皆さんおかげです。本当にうれしく思います。いろんな意味で、浦野を永遠のものにしてくれたので…ね(笑)? 永遠のものをくれた、皆さんに感謝したいです。スマホは、良くも悪くも、便利ですので、本当に気をつけてくださいね。でも、今日、明日くらいは、本作の宣伝のために、スマホを使っていただければと思います。それと同時に、口コミというものも、僕は大切にしたいので、皆さんの大切な人に、本作のことを伝えていただけたらと思います。
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映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』©ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
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『第3回 こども食堂×ポケモン上映会』開催!一般財団法人 ポケモン・ウィズ・ユー財団認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ神奈川こども食堂・地域食堂ネットワークTOHOシネマズでは、「ポケモン・ウィズ・ユー財団」の協力のもと「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」と共同で、「こども食堂応援隊 日本全国訪問チュウ!」特別編として、「いっしょにみると楽しいよ!シネコンへのポケモン遠足」を実施しております。 第3回目となる今回は、TOHOシネマズ 小田原にて開催。 定員を超える多くのご応募の中から抽選で選ばれた、小田原市及び周辺地域のこども食堂に通う子どもたちやそのご家族約100名が参加しました。 当日は、子どもたちの大きな声でのカウントダウンにて上映がスタート。ポップコーン&ドリンクと共に、大きなスクリーンでの大迫力な映像を体感していただきました。最後にはピカチュウとの写真撮影も行われ、ご参加された皆様には映画館での一日を存分に楽しんでいただきました。 今後も、次世代へ映画文化を継承するために、子どもたちへの劇場体験の提供に努めてまいります。 【イベント概要】 ・開催日:10月26日(土) ・会場:TOHOシネマズ 小田原 ・主催:TOHOシネマズ株式会社 ・共催:認定NPO法人全国子ども食堂支援センター・むすびえ 神奈川県こども食堂・地域食堂ネットワーク 実施会場近隣のこども食堂 ・協力:一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団 ・上映作品:『劇場版ポケットモンスター きみにきめた!』(2017年)©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
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「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」大ヒット御礼舞台挨拶「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」公式サイトスマホを落としたことで、連続殺鬼に命を狙われるヒロインを描いた映画「スマホを落としただけなのに」シリーズの最新作で最終章となる「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」がついに11月1日全国 313館にて公開いたしました! 11月10日、大ヒット御礼舞台挨拶をTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行い、主演の成田凌さん、クォン・ウンビさん、主題歌「Dried Flower」を担当した imaseさんが登壇しました。本作の反響や、今だからこそ明かせるエピソードや、会場のお客さんから質問を募り、生回答をしました。 また、11月9日が imaseさんの誕生日ということで、ウンビさんお手製の特大キンパ(韓国ののり巻き)で、誕生日と本作のヒットをお祝いしました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。大ヒット御礼舞台挨拶浦野善治役成田凌さんスミン役クォン・ウンビさん主題歌imaseさん成田さん本作を観ていただきありがとうございます。今日は大ヒット御礼舞台挨拶ということで、いつもの硬い雰囲気とは違って、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしたいと思います。 ウンビさん(日本語で)映画館まで来てくれてありがとうございます。皆さん、本作はどうでしたか? (会場の皆さん:拍手、「最高!」の声)よろしくお願いします。 imaseさん一作目から大好きな作品なので、今回主題歌を担当することができて、すごくうれしかったです。 MC本作は11月1日に公開し、すでに多くの方が衝撃のラストを映画館で体験しています。周りでご覧になった方々の感想やエピソードを聞かせてください。 成田さん友人が「剥製がほしい」と言っていました。(会場:笑)「あげられない。諦めてくれ」と、理由も話したら驚いていました。本物なのに、偽物(人形)だと思われているみたいです。それにしても、友人は剥製をもらって、どうするつもりでしょうね? お誕生日席に置いて、一緒に食事でもするのか…。心配になっちゃいます。怖いです! ウンビさんたくさんの方が「すごく楽しかった」「面白かった」と言ってくれました。でも、やっぱり「ラストシーンがすごく怖かった」っていう意見が多かったです。成田さんもおっしゃっていましたが、「あれ人形なの?人なの?どっち?」って質問が一番多かったです。たくさんの方が「怖い」と言いながらも、楽しんでくれました。 MC「ラストシーンが怖い」という感想は、成田さん的にはどうですか? 成田さん撮影中は、「お客さんはどう受け止めるんだろう?」って分からないままでした。作品を観て「怖かった」「笑いました」「ハッピーエンドで良かった」と、皆さんからメッセージをいただいて、いろいろな意見があってそれはそれで面白いなと思いました。 MCウンビさんは、ラストについてどういう感想をお持ちですか? ウンビさん正直に言わせてもらっても良いですか? 最後のシーンは、成田さんと一生懸命撮影をしましたが、笑いそうになりました。でも、一生懸命演じました。(会場:拍手) imaseさん知り合いが本作を観て、最後のシーンに驚いていました。伏線の回収を楽しんでいる人がたくさんいて、「面白かった」という感想もたくさんいただきました。 MC大人気の「スマホを落としただけなのに」シリーズですが、改めてこのシリーズの人気の理由は、どんなところにあると思いますか? 成田さんスマホは、みんなが持っていて、身近なものだからですかね。それと、せっかく映画館に来たら楽しい思いもしたいですし、ちょっとだけハラハラしたいんじゃないですか? ウンビさんスマホは、私たちの日常にあるものなので、共感してもらえたのかなと思います。その共感があるからこそ、みんなに愛してもらえたんだと思います。一作目、二作目が大変人気がある作品なので、本作への期待も高かったんだと思います。 imaseさんやっぱり身近にあるものですからね。身の回りでも、スマホやSNSのトラブル…、例えばパスワードが甘くて乗っ取られてしまうとかありますよね。そういうトラブルから、何かこういった怖いことになるかもしれないという部分が、より引き込まれる魅力になっているのかなと思います。 MCimaseさんが、本作のために主題歌「Dried Flower」を書き下ろしてくださいましたが、成田さんとウンビさんが聴いた時の感想を教えてください。 成田さん「本作の締めくくりは、どんな曲になるのだろう」と思っていました。今までのimaseさんのイメージが、それぞれあると思うんですが、試写で初めて聴いた時はびっくりしました。単純に言うと、めちゃくちゃ良かったです。曲としての素晴らしさも、本作の締めくくりとしても、「良いぞ!」と思いました。それに「imaseの新しいフェーズを見られた気がする!」っていう、うれしい気持ちになりました。 MCお二人は、もともと交流があったんですか? 成田さん本作の主題歌が決まった後からですね。僕がimaseさんの出るフェスに遊びに行った時に、挨拶をしました。この間は、ラジオで「本作の話をしてください」って言われましたが、九割ぐらい曲の話をしていました。 imaseさんめちゃくちゃでしたね! 成田さん楽しかったね! いろいろな話ができました。 imaseさん楽しかったです。 ウンビさん私も試写で初めて主題歌を聴きました。私は、もともとimaseさんのファンで、たくさんの曲を聞いていたので、今回ご一緒できることが本当にうれしかったです。最初は、作品のイメージと違うかと思っていましたが、本作の最後のシーンを観た時に、ぴったり合っていてすごく素敵だと思いました。とってもカリスマ性のある音楽だと思います。(会場:拍手) imaseさんうれしいです! ありがとうございます。「スマホを落としただけなのに」シリーズは一作目から観ているので、ハラハラする要素と、本作に関しては歪んだ愛の部分も自分の楽曲で表現したいと思っていました。僕の楽曲は、ポップなイメージの曲が多いと思うんですが、本作の主題歌を作るにあたって、ちょっとそうじゃない自分を見せられる素敵な機会をいただいたと思っています。担当できてすごくうれしいです。 成田さんやはりミュージシャンですから、いろいろな音楽を聴いているだろうし、好きなものもあると思うので、今後も楽しみだと勝手に思っています。 MCウンビさん、韓国でのimaseさんの人気はすごいんですよね? ウンビさん(日本語で)本当に人気です!(imaseさんの楽曲「NIGHT DANCER」を口ずさむ)「どうでもいいよな夜だけど~」人気~!(さらにダンスを付けて)本当に人気ですよ。(会場:拍手)imaseさん(笑顔で)うれしいです! 成田さん本当に人気なんだね! MC本作は、来年の春に韓国での公開が決まっています。反響も楽しみですね。さて、「スマホを落としただけなのに」シリーズといいますと、イベントでは毎回「スマホを落としたエピソード」を聞かれると思いますが、今日は「落としたくないもの」があれば教えてください。 成田さん普段あまりアクセサリーとかをつけないんですが、なぜかメガネがよくなくなります。今かけているメガネは、昨日買いました。どうしてもメガネをかけたくなって、かけています。でも、買っても買ってもどこかへいくんです。(会場:笑) imaseさんメガネが?! 成田さんはい。これまでに十個ぐらいはなくなっているかな。なので、二度と落としたくないです。 imaseさんえー! 成田さん何ででしょう?! なぜかよくモノがなくなります。結構前ですが、引越しをしたら、スーツのラックが一式どこかにいきました。私の服や小物は、どこに行ったんでしょうか? ロストバゲージ? 悲しいので、もう二度とこんな思いはしたくありません! MCウンビさん、成田さんに何かアドバイスありますか? ウンビさん(日本語で)泣かないで! (会場:笑)(韓国語で)私が買ってあげます。 成田さんありがとうございます。 ウンビさん私は、髪を染めたり、いろいろなヘアスタイルをしたり、乾かしたりするから、髪の毛を痛めて落としたくないです。 成田さん髪の毛って頭にある時は良いけれど、抜け落ちたらすごく嫌なものになりますよね。 ウンビさん(側頭部を指しながら)今、ここに本物(=地毛)と偽物(=ヘアーエクステンション)があります。成田さんえ? そうなの? ウンビさん(日本語で)はい! 成田さんそれは本当の話? ウンビさん(日本語で)本当! (韓国語で)本当はもうちょっと短いです。 成田さん(戸惑いながら)じゃあ、半分ぐらい偽物なんだね。 ウンビさん(日本語で)はい。 imaseさん僕は、衣装を着ている時に、チョコレートを落としたくないですね。チョコレートが好きなので、ミュージックビデオの撮影や、イベントの時に食べるんですが、結構な確率で服に落としてしまいます。 成田さん今日の衣装は、チョコ対策で茶色なの?! imaseさんいやいや、違います(笑)!なぜかチョコが(衣装に)ついているんですよ。なので、食べる前に着替えるようにしたりして、気を付けています。でも、先日ミュージックビデオの撮影の時に、チョコを食べてから、衣装に着替え直して撮影に臨んだんです。でも、付けていたネックレスに、なぜかチョコがついていて、それが溶けて衣装に…。もうチョコは食べないようにしようかなぁと思いました。 成田さんどうしたら良いんだろうねぇ! MCここはウンビ先生にアドバイスを聞いてみましょう! ウンビさんアドバイス?! 汚れても目立たないように、毎日茶色い服を着てください。 imaseさん白を着ないようにします(笑)!MC本日は公開後ということで、お客様も観終わったばかりですので、ネタバレOKのQ&Aコーナーに参りましょう。(会場:拍手)成田さん、ウンビさん、imaseさんに聞きたいことを挙手制で募集します。実は昨日も本作を観て、今日も観ました。(成田さんが演じた)浦野さんのすごいところは、根回しをするところだと思っています。一番好きなシーンは、エレベーターを降りるところです。本人かと思ったら、違う人がぞろぞろ降りてくるところが、気持ち悪くてすごく好きなシーンです。 成田さんに質問です。私は中学生の時から、十年くらい成田さんのファンです。成田さんは、バラエティー番組では穏やかな印象ですが、役に入ると「本当に同じ人なのかな」というくらい印象が変わります。ファンなのにトラウマになりかけます。サイコパスの役を作るために、普段どうされていますか?成田さんに質問です。私は中学生の時から、十年くらい成田さんのファンです。成田さんは、バラエティー番組では穏やかな印象ですが、役に入ると「本当に同じ人なのかな」というくらい印象が変わります。ファンなのにトラウマになりかけます。サイコパスの役を作るために、普段どうされていますか?【会場のお客さんの質問1】成田さん普段?! 僕は普段何を考えているんですかねぇ? 基本的にふざけていたいと思っています。常にユーモアを持って生きています。私は二回目の鑑賞です。一回目の時は、ラストシーンが衝撃すぎて、そこに気がいってしまいました。今回は、一回目を踏まえて、ストーリーをちゃんと頭に入れながら観ました。浦野とスミンの感情がすごく入ってきて、ラストシーンは感動の涙でした! あと二回観に行きます! 私はウンビちゃんのファンです。ウンビちゃんは、日本語のセリフがとても多かったと思います。特に言いにくかったセリフや、感情表現が難しかったセリフはありますか?【会場のお客さんの質問2】ウンビさん(成田さんが演じた)浦野さんと感情的なやり取りをするシーンが、一番大変だった気がします。日本語の感情表現が難しくて、一番NGを出しました。でも、成田さんや、皆さんが助けてくれたので、何とかやり切れました。成田さんのファンです。剥製の人形グッズをお待ちしています。 シリーズを通して、ハッキングが大事なポイントになっていましたが、作中の皆さんのタイピングが早くて「本当のハッカーみたいだな」と思いました。自分も社会人で、パソコンを使うので、「それっぽさ」を出したいと思っているんですが、タイピングの特訓はしましたか?【会場のお客さんの質問3】成田さん剥製の人形グッズは、僕も提案しました! 「あの椅子に座った状態のチョロQを出せば良いのに!」って。(会場:笑) あれが早く走っていたら、めちゃくちゃ面白いと思うんですよね。タイピングは適当です。(会場:笑)あれは、スタッフさんの努力です。どこを打っても、エンターを押すとその文字が出るようになっています。…ここまで言って良いのかな(笑)。ブラインドタッチができるようになった! とかではないので、僕のタイピングは指一本レベルです。秘密にしておいてください。(お子さん)こんにちは。母と私は、成田凌さんのファンです。料理のシーンがありましたが、皆さんはどんな料理を作りますか。気になります。【会場のお客さんの質問4】成田さん気になるよね! (imaseさんに向かって)何を作っているの? imaseさん僕は料理は作らないです(笑)。Uber eatsばかりです。作ったとしても、インスタントのラーメンぐらいです。ウンビさんは? ウンビさん私は料理が大好きで、合羽橋にも行きました。 成田さん合羽橋、楽しいよね。鍋とか買ったの? ウンビさんコーヒーカップとソーサーのセットを買いました。(成田さんに向かって)料理は好きですか? 成田さん料理好きですよ。できる時はずっと作っています。(質問したお客さんに)何でも作りますよ。何が良いですか? 会場のお客さん4(作中に登場する)キンパで! 成田さんキンパは作ったことないけれど、家で友だちとタッカンマリは作りました。 MC成田さん、得意料理は何ですか? 成田さん何ですかねぇ。季節のものでパスタをよく作っています。 MC映画の感想もお願いします。 会場のお客さん4初日舞台挨拶も行って、今日で二回目です。最後は本当に衝撃のラストすぎて、パンフレットを読んで、本物だと知りました。二回目はずっと観察していました。大好きです。 成田さんパンフレット良いよね! MC次で最後の質問となります。すごくたくさん手が上がっていますね。ありがとうございます。 成田さんこれは良い質問だぞっていう人!私も、成田さんの大ファンです。今までの作品も観てきました。剥製になったのは、初めてだと思うんですが、それを演じると聞いた瞬間はどう思いましたか? また、本当に人形だと思ったので、ピクピク動いたりすることはなかったですか? 演じる上でどうやって人形っぽさを出したのか教えてください。【会場のお客さんの質問5】成田さん(imaseさんに)台本を読んでどう思った? 曲を作るために、みんなとはまた違う目線で観るでしょ? imaseさんもちろん今回の剥製は、曲を作る上でのポイントになっています。それに合わせて例えたところもあります。印象的な部分でした。 成田さん出来上がった曲を聴いた時に、ネタバレじゃんって思ったよ!(ウンビさんに向かって)僕、ピクピクしていた? ウンビさん(日本語で)ちょっと!(韓国語で)でも、成田さんは全然動いていなくて、私が見た感じでは、息もしていないと思いました。 成田さんあ、息は止めたわ。撮影じゃないタイミングで試したんです。途中で出てきた子供の剥製があまりにきれいすぎて、おじさんと若い子は肌が違うので、人間味が出ちゃうんです。なので、色を塗ったり、コンタクトを入れてみたり、いろいろな工夫をしました。髪の毛はカツラで偽物感を出しましたね。僕としては、最後のアップになった時に、パチっと一度瞬きをして終わったら、「またこの作品が続くかな」「怖いかな」と思って迷いました。でも、現場がそんなことをして良い空気ではなかったのでしませんでした。「一度やってみたら良かったかな」と思っています。 MCここで、ウンビさんから成田さんとimaseさんに一言あるとのことです。 ウンビさん撮影中、ずっと成田さんにお世話になって、感謝の言葉を伝えたいと思っていました。その感謝の気持ちをたっぷり込めて、さらに昨日imaseさんがお誕生日だったということで、お二人にプレゼントをしたいと思っています。 MCサプライズでプレゼントがあるとのことです。中身は何でしょうか? スタッフの方、ケースの布を外してください。ウンビさんより特大キンパのプレゼントです!ウンビさん浦野といえばコレだと思いました。長い黒髪が似合っていると思います。imaseさんは、アーティストの雰囲気があるので、髪の毛もちょっとくるくるっとさせています。 imaseさんこれは、たぶんミュージックビデオの金髪を意識してくれたのかな。ありがとうございます。 ウンビさん後は、唇に特徴があると思いました。以上です! 成田さん素晴らしいですよね。このユーモアの形がウンビらしくてめちゃくちゃ良いですよね。ちゃんと美味しそうだし、ありがとう。ウンビさん絶対に持って帰ってくださいね! MC浦野の髪には、とろろ昆布と岩のりと海苔を使っています。白眼はうずらの卵で、黒眼は黒豆を使っています。口はトマトケチャップです。 成田さん…ちょっと目が充血していて怖いね! imaseさんうれしいですが、このサイズ感のキンパは見たことがないですね。ドデカい! 僕の唇は何で作ったんですか? ウンビさんポテトです。MC髪の毛は、もやしナムルと沢庵と、とろろ昆布を使っています。お肌は白ゴマがベースです。ウンビさん人生の記憶に残るケーキだと思います。このケーキは覚えておいてくださいね。 MC最後に成田さんからご挨拶をいただきます。 成田さん今日は「スマホを落としただけなのに」シリーズの最終章を観てくれて、本当にありがとうございます。本作を観てくれた方に感謝を伝えられるのは、おそらく今日が最後の機会だと思います。ウンビは、日本での活動は大変だったと思いますが、最後にこんなどでかいものをありがとう。毎日スマホを通して、皆さんの感想を見ながら、「本作にしかない個性を、皆さんに存分に味わってもらえている」と感じています。皆さんが感想を打ってくれたり、直接メッセージをくれることに、公開されてから毎日感謝しています。みんなで一生懸命作った作品を、観てもらえることが一番うれしいです。皆さんとは、こうして楽しい時間を一緒に過ごしたので、その熱を持ったまま、いろいろな人に広げてくれたら、この作品は一生のものになると思います。舞台挨拶はこれが最後ですが、作品は残ります。皆さんのお力浦野ともども永遠のものにしてもらえたらと思っています。今日はありがとうございました。
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「室井慎次 生き続ける者」初日舞台挨拶「室井慎次 生き続ける者」公式サイト“青島と室井の約束”から 27 年の時を経て、プロデュース:亀山千広さん、脚本:君塚良一さん、監督:本広克行さんが再集結し、「踊るプロジェクト」再始動が発表され、10月11日より公開中の「室井慎次 敗れざる者」に続く、「室井慎次 生き続ける者」が11月15日、ついに公開を迎えました。 TOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が行われ、柳葉敏郎さん、福本莉子さん、齋藤潤さん、前山くうがくん、前山こうがくん、筧利夫さん、真矢ミキさん、松下洸平さん、本広克行監督が登壇しました。柳葉さんが27年間にわたって演じてきた、室井慎次への熱い思いを吐露しました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶室井慎次役柳葉敏郎さん日向杏役福本莉子さん森貴仁役齋藤潤さん柳町凛久役前山くうがくん柳町凛久役前山こうがくん新城賢太郎役筧利夫さん沖田仁美役真矢ミキさん桜章太郎役松下洸平さん本広克行監督MC柳葉敏郎さんから、皆さんにご挨拶をお願いします。 柳葉さん本日はありがとうございます。いかがでしたでしょうか? (会場:拍手)ありがとうございます。ここにいらっしゃる方たちに支えられて、出来上がった作品です。幸せな時間を過ごしました。今日は短い時間ではありますが、皆さんと同じ気持ちを共有させてください。 福本さん先月、皆さんと「室井慎次 敗れざる者」の舞台挨拶をしました。また、こうして皆さんに完成した作品を観ていただけて、とてもうれしいです。 齋藤さん今年の二月に撮影が始まって、大きな現場で、刺激しかない毎日を送ることができました。今日、本作が皆さんに届いて、改めて「貴仁を演じられてすごく幸せだな」と思いました。 くうがくん僕たちにとっても「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」は、本当に大切な作品になりました。 こうがくん出来上がった作品を観て、室井さんの事がもっともっと大好きになりました。室井さんの子どもになれて、すっごく幸せです。短い時間ですが…。 くうがくん&こうがくんよろしくお願いします! 松下さんちょっとこの後にご挨拶するのは…(苦笑)。(くうがくん&こうがくんに向かって)すごいね! びっくりしたよ(笑)。 くうがくん&こうがくんありがとうございます。 松下さん本作をご覧になっていただき、ありがとうございます。僕は「踊る」シリーズに参加するのは初めてでした。非常に緊張感のある、素晴らしい現場に参加できて、本当にうれしく思っています。自分の芝居であったり、柳葉さんのお芝居を大きなスクリーンで観ると、自分たちのやっていることの尊さであったり、大切さを改めて感じました。ご覧になっていただいた皆さんにも、その思いが伝わると良いなと思います。 真矢さん今回は一場面、1カットか2カットくらいですが、沖田を演じて、本拠地に戻らせてもらったような気持ちでした。自分が出演していない作品は、観客として観ていたので、皆さんに最も近い、出演者かもしれません。今日はいろいろお話ししたいと思います。 筧さん室井さんの意思は私が継ぎます! 秋田県警本部長・新城賢太郎です! 新城賢太郎です! 僕も試写会で観て、席を立てないくらい、すごく泣きました。なので、今日の舞台挨拶はやりにくいと思っていたんですが、(プロデューサーの)亀山さんから「ぜひ、ぶち壊してくれ」と言われたので、出てきました。皆さん、これだけは言わせてください! 室井さんは永遠に不滅です! よろしくお願いします! 本広監督もう「踊る」シリーズも長いですが、本作の脚本を読んで「僕がこんな話を撮るんだ」って、びっくりしました。でも、皆さんの様子を見ると、よろこんでもらえたのかなと思います。柳葉さんが何回も泣いていたので、良い作品になったんだと思います。 柳葉さんあなたのほうが泣いているでしょ(苦笑)! MC「泣いていた」というのは撮影中でしょうか? 本広監督ギバさん(柳葉さんの愛称)は、何回も泣いていました。 柳葉さんちょっと待って! ちょっと待って! (頷きながら)…だな(笑)。(登壇者の皆さん:笑) MC柳葉さんは、先行上映を地元・秋田県の大曲の映画館で、地元の皆さんと本作をご覧になったそうですが、いかがでしたか? 柳葉さん当初は、この仕事は受けまいと思っていましたが、生まれ育った場所で作品を作ってもらえるということで、役者としてはこの上ない幸せだと思いました。地元でのロケは、そこかしこに、いらっしゃる人たち全てに、感謝の思いで過ごしました。今日という日を迎えられて、ちょっとホッとしています。先ほど舞台袖で、二人(くうがくん&こうがくん)に「柳葉さん、顔が赤いね」って言われたんですよ(笑)。それで、すごく興奮している自分に気がついて、変な気分です。これは筧くんが何とかしてくれるだろうと思っています(笑)。 筧さんもう、一杯やっていますか(笑)? 柳葉さんまだやっていないんだ(苦笑)。 MC先行上映を地元の映画館でご覧になって、周りの感想なども聞かれましたか? 柳葉さん「ありがたい」という言葉だけです。うちに大きな花が届いたりして、地元の人たちの愛情を、改めて感じました。とにかく感謝です。カミさんと二人で観に行きましたが、不思議なことにカミさんと僕の涙するところが違ったんです。これは何でだろうと考えてみたんですが、僕は、室井(の視点)で観ていたので、僕の涙は、室井の涙でした。これは自分でも初めての経験でした。 MC今回は先行上映も行なわれましたが、反響はいかがでしたか? 柳葉さん先行上映が決まったことは、数日前に知りました。「何てことをしてくれるんだ」と思ったんですが(笑)、でも、この先行で僕も観られると思って、ありがたかったです。周りの反響もありました。先行上映というめったにないことに、かなりよろこんでもらえたみたいです。観終わった方からは、「柳葉さん、あんな作品はもうあんまりやらないでくれ」って声もありましました(苦笑)。ものすごくありがたい反響がたくさんありました。 MC改めて、柳葉さんにとって、室井慎次はどういう存在ですか? 柳葉さん改めて、カッコ良いと思いました。カッコ良いし、27年間、彼と付き合ってきて、彼はいろんなことを教えてくれました。良いことも、そうでないこともありましたが、「親友ってそういうものなんだな」って改めて感じました。この27年間の彼との付き合いを、柳葉敏郎の人生に活かせたらと思います。筧さん拍手をお願いします! (会場:大きな拍手)本作が終わった後、柳葉さんは大仙市の市長、そして秋田県知事になりますから、皆さんぜひ投票をよろしくお願いします! 柳葉さんやめろ(苦笑)! MC本作では、今までは見られなかった室井慎次の穏やかな表情や、笑顔が印象的でした。 柳葉さんきっと皆さんに室井の素顔が伝わったんじゃないでしょうか…(会場に向かって)伝わりました? (会場:拍手)「踊る」シリーズでは、室井も新城もずっと縛られっぱなしですから、そこから解放された室井慎次だったんじゃないかなと思います。 MC改めて、この「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける」は、柳葉さんにとって、集大成とも言える作品になったということですね。 柳葉さんそうですね。悔いなく、室井慎次の人生を送ることができました。ありがとうございます。 MC福本さんは、今回、猟銃を扱う緊迫するシーンもありましたね。 福本さん猟銃ってこんなに重いんだって初めて知りました。とにかく重くて、一人で持つのも大変でした。構えるのも初めてで、持ち方を教えてくださる方もいましたが、柳葉さんも教えてくださいました。(柳葉さんと)二人で猟銃を一緒に持ってお芝居するのは、今までにない体験で、シーンも相まって緊張しました。 MC初めての銃というのも、緊張されましたか? 福本さん普段なかなか銃に触れる機会もないので…当たり前のことを言いました(笑)、すいません。 MC本作では、杏の変化も描かれていますね。 福本さん撮影は「生き続ける者」が先だったので、「敗れざる者」から通して観て、ちゃんと変化が表れていて、良かったなとホッとしました。杏は、柳葉さん…じゃない、室井さんと出会って(笑)、時に人を頼ること、そして一人で生きていかなくてはいけない勇気をもらえたと思います。杏は、室井さんと出会えて、正しい道に進むことができました。柳…室井さんだからこそ、杏を変えることができたと思います。柳葉さんややこしいよね(笑)。僕もややこしいと思うもん。時々、室井が(側頭部を指しながら)この辺にいるし…(笑)。 MC齋藤さんが今回、柳葉さんから教わったことを教えてください。 齋藤さんタカ(自身が演じた貴仁の愛称)は、室井さんと暮らして、室井さんの思いを日々目の前で感じていました。室井さんは、一人の男として、人間として、成長させてくれる存在でした。貴仁を救ってくれたのは室井さんだし、そこからちゃんと一人で立っていけるように教えてくれたのも、その日々を与えてくれたのも、室井さんでした。僕も、柳葉さんの現場や作品に対する熱い思いを、日々全身で感じながら、タカと一緒に成長したいという思いが、すごく大きかったです。成長した姿を柳葉さん、室井さんに届けたいという思いで、現場に行っていました。MC本広監督からは、柳葉さんと齋藤さんの関係はどのように見えましたか? 本広監督「室井慎次 敗れざる者」で、「ここにいて良い」というセリフがありましたが、柳葉さんはあのシーンを撮影しながら、泣いていました。これはマジな話です。それを見て、僕が「うわっ!」と泣きそうになったところが、予告で使われていますが、あれは柳葉さんが先に泣いているんですよ。でも、それくらい徹底的に、柳葉さんが潤くんに芝居というものを、自分の持っている全てを、教えている感じが良かったですね。時々、筧さんが邪魔しに来るんですけれどね(笑)。 MC学校生活の中で、くうがくんとこうがくんは、「室井さんみたいになりたい」と思ったことがあったそうですね? くうがくんはい、あります! 僕、みんなの前でしゃべるのが苦手で…。 柳葉さんうそ? 本当に? くうがくん本当です。「ちょっとチャレンジしてみたいな」と思って、今、学級委員をやっています! こうがくん僕は、副学級委員です! くうがくんなので、室井さんみたいにクラスという組織を、より良く変えてみせたいです。 柳葉さんお前たち、ネタか(笑)? うまいことできたな! くうがくん&こうがくんありがとうございます。 MC「室井慎次 敗れざる者」では、くうがくんとこうがくんは、室井さんのモノマネをしていましたが、披露してもらえますか? くうがくん&こうがくんはい!柳葉さん大変良くできました(笑)。 MCこれはアドリブだったそうですね? 本広監督柳葉さんの手前、控えようって言ったんですが、勝手に(笑)。 MC松下さんは、もともと「踊る」シリーズの大ファンだったそうですね? 松下さん初めて観たのは小学生の時で、それからずっと拝見しています。一作目の「踊る大捜査線 THE 」(1998年公開)があまりに面白くて、映画館に二回観に行きました。自分がその作品の一部になったのが、不思議な気持ちです。 本広監督今後もね。 松下さん良いんですか? そんな光栄なことはないです。 MC本広監督から印象的な言葉をいただいたとうかがいました。 松下さん撮影が始まる直前に、本広監督から「(松下さん演じる)桜さんは、青島のにおいがする人でいてほしい」と言われました。「何?その無理難題…」って、できるわけないじゃないですか。 本広監督やれていましたよ。 松下さん遠く及ばないですが、青島さんのような、組織を気にしないでマイウェイで突き進んでいく感じが、桜の中にもたしかにあった気はします。ご覧になった方に、青島イムズをちょっとでも感じていただけたらと思って、僕なりに演じました。 柳葉さん思いきり感じた! 松下さん本当ですか? 柳葉さん本当! 桜とのシーンで、改めて、室井がもう一つ背筋を伸ばさせてもらった気がします。 松下さん恐れ多いです。ありがとうございます!MC真矢さんにとっても「踊る大捜査線」は転機となった作品だったそうですね? 真矢さんあの頃、私は宝塚を辞めたばかりで、オーディションを受けて、よく分からずにすごいところに入らせてもらいました。それから15年くらい、(自身が演じた)沖田のイメージが強くて、街中がモーセの十戒のように開いていく感じで恐れられ(笑)、初めて会う役者さんにも「嫌な奴なんだろうな」って恐れられ(苦笑)、30代の頃はちょっと傷ついた部分もありました。でも、今考えれば、感謝しかない作品です。あの時の私は、キャストというよりも、「踊る」のファンだったんだと思います。本作では、台本を読んだ時に一回伏せて、「これで良いのか?」と思いました。感動しましたし、早く皆さんに観ていただきたいと思ったんですが、でも、「微妙です」って思ってしまいました。室井さんのいない「踊る」なんて…どういうことなんだろうって複雑に思ってしまいました。時間が空いたので、沖田に戻れるのかっていう不安な気持ちもありましたが、演じてみたらストンと落ちてきて、私の中に沖田が住んでいたんだなって感じました。(出演はシーンは)1カットなのに、こんなにしゃべっちゃって、すいません(苦笑)。MC本作では、室井さんと対面するシーンはありませんでしたね。 柳葉さん真矢さん、久しぶりだね。 真矢さんお久しぶりです。 柳葉さん真矢さんとは現場で会えなかったし、挨拶にも行けなかったから、今日は、会えるのを楽しみにしていたの。 真矢さんとんでもないです。私はショックでしたよ。でも、室井さんは、柳葉さんそのものだと思いました。「ムロイバ」(室井+柳葉)だって思いました! 本当に柳葉さんの温かい人柄と、東北の血なんですかね? 何も言わない寡黙な中に、優しさがダダ洩れしているような…。MCぜひ、真矢さんから柳葉さんにメッセージをいただけますか? 真矢さん私、1カットだけの出演で図々しいにもほどがありますが、今のが言葉なんです。もう室井さんに戻ってもらえないならどうしたら…枕元に立つ的な役? 夢見ちゃう系? 金縛り系? 戻ってもらえないのが本当に残念で、本作を最初に観た時に、亀山さんに「どういうことですか、これ?」って言ってしまったくらいでした…。 柳葉さんもう、君らに託したから。「現場の君たちを信じる!」。 真矢さん皆さんの心に「生き続ける者」っていう意味なんだなと、熱く思いました。 MC筧さんにもおうかがいします。最後のシーンなどは、皆さん涙して観ていたと思います。 筧さん新城からしたら、室井さんですが、僕個人としては、「柳葉敏郎ありがとう」って感じですね。僕は劇団の時から、一世風靡セピアを見て、柳葉さんをターゲットにしてきました。「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル」(1997年フジテレビ系列にて放送)の時に対峙して、その後もいろいろやってきての本作なので、トータルとして27年間、柳葉敏郎ありがとう! ソイヤ! ソイヤ! ソレ! ソレ!柳葉さんありがとう…(笑)。本当にこのシリーズで知り合えたスタッフの方たちも含め、感謝の気持ちしかありません。こうして筧くんも盛り上げてくれて…ありがとうっす。 筧さん押忍! MC室井さんの椅子が、上映後にTOHOシネマズ 日比谷のロビーに展示されます。本広監督は「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」を監督されて、公開された今のお気持ちを教えてください。 本広監督そうですね。二月からクランクインして、今日の公開によく間に合ったなと思います。雪とか大変でした。室井さんの「あのシーン」の日は、本物の嵐が来たんです。子どもたちが細かい芝居をするので、そっちも拾いながら、嵐の中でドローンを飛ばし、室井さんを暴風の中に置いて撮影しました。普通はあんなにうまくいかないので、ツイている作品だったと思います。後は、秋田は食べ物が本当においしいので、14キロも太ってしまいました(笑)。 柳葉さんあなたは食べ過ぎなんですよ(笑)。 本広監督本当においしいんですよ。びっくりしました。良いところでした。幸せな撮影でした。 MC室井慎次との27年間を振り返っていかがですか? 本広監督これまで青島さんと室井さんが、がっつりと「踊る」を支えてくれていたので、どうこれを続けていくんですか…? という気持ちです。室井さんもまた出てくるんじゃないですか? 「スター・ウォーズ」だって出てきますもんね。どうなっていくんだろうなって感じです。 MC最後に、柳葉さんからメッセージをお願いします。 柳葉さん本日はありがとうございます。僕にとって室井慎次というのは、嘘偽りなく大親友です。そして、ここにいる方々がその室井慎次を支えてくれました。それはきっとみなさんに伝わっているんじゃないかと思います。かつての室井慎次は、信念を持ちながらも、それを達成できなかった悔しさを持っていたんですが、本作で室井慎次は彼らのおかげで一つの小さな信念を通すことができました。皆さんも、自分の環境の中で、ちっちゃな信念を求めて、幸せになってください。室井慎次は、敗れざる者であり、生き続ける者であり、柳葉敏郎は幸せ者です。ありがとうございました!
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「六人の噓つきな大学生」公開直前スペシャルトークショー「六人の嘘つきな大学生」公式サイト怒涛の伏線回収で大人気を博している、浅倉秋成著の小説「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)を、監督・佐藤祐市、脚本・矢島弘一により実写化した映画「六人の嘘つきな大学生」が11月22日より公開となります。 11月13日、本作の公開直前イベントが開催され、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さんが出席しました。一夜限りのスペシャルトークはもちろん、「六人の騙されやすい俳優」決定戦と題したゲームコーナーでは、真剣勝負で競い合いました。プロマジシャンのトランプマンさんの仕掛けるマジックに引っかかるのは誰なのか!? こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。公開直前スペシャルトークショー嶌衣織役浜辺美波さん波多野祥吾役赤楚衛二さん九賀蒼太役佐野勇斗さん矢代つばさ役山下美月さん森久保公彦役倉悠貴さん袴田亮役西垣匠さん浜辺さん本日は来ていただいて本当にありがとうございます。見て分かる通り、いつも和気あいあいとしている六人なので、皆さんとその時間を共有できたら良いなと思います。 赤楚さん短い時間ですが、秘密をたっぷりとお伝えしたいと思います。 佐野さんすごく楽しい嘘つきの僕たちですが、作中では、ちゃんと真面目にやっています。今日は楽しんでもらえたらと思います。山下さん本日はお越しいただきありがとうございます。今日はこの六人で、たくさん楽しい企画をするということなので、皆さんと一緒に、最後まで楽しみたいと思います。 倉さん今日は短い時間ですが、本作をもっと楽しめるような良いイベントになればと思っています。 西垣さんみんなに先に言われちゃったんですが、ゲームを楽しみつつ、頑張りたいと思います。僕たちの仲の良さを感じてもらって、本作を観てもらえたら良いなと思います。 MC本作の撮影から一年が経ち、いよいよ来週公開となります。今のお気持ちはいかがですか? 浜辺さん「やっと!」という思いです。みんなでいっぱい宣伝活動をしました。一年前に撮影をして、公開されるのをとても楽しみにしていました。皆さんからどんな反応が返ってくるのか、映画公開の時は毎回不安になります。その時間を一年間味わったので、本当に観ていただくのが楽しみです。 赤楚さん撮影から、宣伝活動中も六人の仲は全然変わっていませんでした。映画の共演者の方とは、撮影中はちょっとした距離感があって、宣伝活動でだんだん仲良くなっていくことが多いんです。でも、僕たちは、最初からトップスピードで仲良くなりました。今日は僕たちも楽しんで、皆さんにも楽しんでもらえたらと思います。 佐野さん作品が公開してしまうと、六人で集まって、取材やイベントの場に出られなくなると、みんなと会えなくなるので寂しいです。作品の公開が近づいて、寂しくなるのは初めてです。今日はこの時間を大切に、生きていきたいと思います。(会場:笑) 山下さん宣伝活動や、予告映像を観て、「犯人は誰なのか」「六人の秘密とは何なのか」作品への(期待の)ハードルが上がっていると思います。本作は、そのハードルをMAXまで上げて、観ていただきたいです。今日もハードルをガンガンに上げていきます。強気です! 倉さん撮影は一年前なので、「ようやく」という感じです。皆さんがどんな感想を持つのか、楽しみです。それと同時に、原作がとても素晴らしいので、プレッシャーや不安もあります。公開を楽しみにしていてください。 西垣さん一番は、皆さんの感想が楽しみです。原作とは違う部分もあるので、みんなで一生懸命作ったものが、どのように受け止められるのか、すごく楽しみです。 MCもう少しだけ本作のお話をうかがいます。「登場人物全員が犯人かもしれない」とのことですが、その怪しさを表現するために、それぞれが撮影中に意識していたことや、監督から何か言われたことを教えてください。 浜辺さん私の役は、遠くからみんなのことを見ていて、あまり発言せず、静観しているタイプです。そういう時の動きや、表情、目線は、自分でも気をつけていました。監督から「ここは動かしたほうが良いんじゃない?」「ここは反応したほうが良いんじゃない?」と指示を受けたり、監督と相談しながら演じました。客観的な目線も大切にしました。 赤楚さん僕の役は、和気あいあいと、みんなと仲良くしたいキャラクターです。なので、仲間思いの部分を大切に演じていけば、逆に怪しくなるのではないかと思って、ストレートに演じました。攻めていく姿勢がないので、皆さんに乗っかっていくようなイメージで演じました。 佐野さん役作りのために、カメラが回ってないところでもちょっとクールな感じにしていました。 赤楚さんツッコミ役に回っていたね! 浜辺さん本当にクールで、ツッコミも鋭かったです。撮影中は、「そういう人なんだ」と思っていたんですが、宣伝活動が始まったら、天然さんでした(笑)。(会場に向かって)ファンの皆さんは、天然な印象でしたか? (ファンの皆さんが同意) 赤楚さんそうなんだ! 猫かぶるのうますぎ! 佐野さん僕は、統率力のある役なんです。以前、同じようなリーダーシップのある役を演じた時に、現場では普段の感じのままでいたら、やりづらかったんです。だから、今回は静かにしておこうと思ったんですが、うずうずしていましたね。 山下さんこの通りめちゃくちゃ仲が良くて、つい空気感が柔らかくなりがちなので、六人の会議室でのシーンでは、みんなで集中して撮影をしました。私の役は、この六人の中では尖っていて、最初から周りを信用していない、攻撃的なキャラクターでした。だから、私は周りを睨むようにしていました。会議室のシーンは胃がキリキリしました。 倉さんこの作品は、人間の見たくないところとか、ちょっと痛々しい部分が生々しく描かれています。こだわった部分は、衣装で度入りのメガネをかけていました。ちょっとした反射で、僕の顔も、みんなの顔も、歪んで、「人間関係のいびつさを表すポイントになれば良いな」と思っていました。 西垣さん僕の役は、周りの空気を読んで、盛り上げるムードメーカーでした。他の五人と違って、ちょっと爆発力が必要なところが多かったので、そこは意識しました。良い人であればあるほど、裏の顔が出た時にガラッと印象が変わるので、そういったところも意識しました。 MC本作では、皆さんは嘘つきな大学生を演じていますが、もしもまた六人で共演をするとしたら、どんな映画にしたいですか? 【六人の〇〇な〇〇】という形でお答えいただきたいと思います。 ■西垣さんの回答【六人のオフの日のドキュメンタリー】 西垣さん仲の良い六人の雰囲気を撮ってもらったら、本作の印象も変わると思います。「こんなに仲良いんだ!」って思ってもらえると思うんです。 浜辺さん私生活とか、趣味がそれぞれありそうなイメージだから、楽しそう! (山下さんに向かって)四葉のクローバーを探すのが趣味なんだよね? 山下さんそれは言わないで! 秘密にしていたんですけれど、趣味が四葉のクローバーを探すことなんです…恥ずかしい。なかなか見つからないんですが、そこが良いんです(笑)。 浜辺さんドキュメンタリーでは、みんなで探そうね! ■倉さんの回答【六人のおかしな隣人たち】 倉さん六人で、鍋を囲んでいる会話劇があったら面白いと思うんです。みんなタイプが違うので、それぞれ違う職業であることをきっかけに集まって…というストーリーです。もう一つ迷ったのは、【六人の寂しい幽霊たち】です。 登壇者の皆さん面白そう! 赤楚さん成仏できない奴らってこと? 倉さんそこまではまだ考えていない(笑)。 山下さん鍋は、何鍋にする? 倉さん絵的にはキムチ鍋が良いかな。 ■山下さんの回答【六人の可愛い犬】 山下さん私は、犬が好きなんです。犬好きのメンバーが多いですし、犬っぽい人も多いので、それぞれ違う犬種の犬役を演じられたらと思いました。 赤楚さんえ、四足歩行? 腰が痛いよ。 山下さん確かに(笑)。 浜辺さん着ぐるみを着るの? 山下さんうーん、耳だけつけるかな? 浜辺さんオダギリジョーさんのオリバー(「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」/2021年にNHK総合にて放送)みたいな感じ? 佐野さん良いね! ■佐野さんの回答【六人の親の一人が大統領】 佐野さん誰かの親が大統領で、それを見つけていくゲームなの。これは絶対泣けるよ。僕の中での設定では匠の親が大統領です。 西垣さん何で? 佐野さん大統領っぽいじゃん! MC首相ではなく、大統領という事は、日本以外の国が舞台ですか? 佐野さん海外で撮影がしたくて、希望はアメリカ・LA(ロサンゼルス)です! ■赤楚さんの回答【六人の面白そうなピクニック】赤楚さん実はサスペンスなんです! まず、そもそも六人は仲が良いです。それで、ピクニック中にちょっと天候が悪くなって、「嵐だ!やばい!」と、ポツンとある一軒家を見つけて、そこで雨が止むのを待つことになるんです。そしたら、数時間後に、僕が死んでいました。そこから、だんだん人が死んでいって…犯人は誰でしょう?という話です。 浜辺さん設定では、誰を犯人にしているの? 赤楚さん誰にしようか考えたんだけれど、「誰が犯人でも面白くなりそうかなぁ」と思ったんだよね。 倉さんなぜタイトルが「面白そうなピクニック」なの? 赤楚さんそれは分かんない。僕は、〇〇ってお題を出されると、大喜利感覚で、いかに面白くできるかを考えちゃうので、面白そうなタイトルにしました。 ■浜辺さんの回答【六人の一生予定が合わない子羊たち】 佐野さん犬の次は子羊なの?! 浜辺さん「M!LK」だから子牛でも良いかな。 佐野さん(笑)。それ、僕だけじゃん! 浜辺さん私たち六人は仲が良いんですが、予定が合わないんです! このお話もすれ違いながら、ドタバタする物語です。人間同士の話ですが、地図上で、羊たちがドタバタすれ違っている絵を比喩表現として入れたら、かわいいんじゃないかと思いました。羊は合成でも良いですが、どうせならかぶりものが良いと思います。山下さんの犬がかぶりものだから、合わせます。 赤楚さんずっと何を言っているの?(会場:笑) MCここで突然ですが、皆さんは騙されやすい方ですか? ご自身で騙されやすい方だと思う方は、手を挙げてください。(浜辺さんだけが挙手)あら、浜辺さんのみですか?浜辺さん何でみんなそんなに自信があるの? ■六人の「騙されやすい俳優」決定戦! MCせっかくなので、この中で一番騙されやすい人を決めたいと思います。こちらのコーナーのスペシャルゲストには、トランプマンさんにお越しいただいています。こちらゲームでは、トランプマンさんが三つのカップのどこかにボールを入れてシャッフルしますので、ボールがどこにあるのか当ててください。回答はA・B・Cの札を上げてください。当たった人から抜けていき、最後まで残った方が「最も騙されやすい俳優」ということになります。「最も騙されやすい俳優」に認定された方は、今日の締めのご挨拶をご担当いただきたいと思います。浜辺さん私はいっぱいやっているから、今日はみんなに(締めのご挨拶を)やってほしいな。 MCそれでは、トランプマンさん、第一回戦よろしくお願いいたします!佐野さん(ボールが)見えたよね! 浜辺さんえ? 赤楚さん分からないな。 佐野さん(不適な笑い)。A:倉さん、赤楚さん、西垣さん B:佐野さん C:浜辺さん、山下さん【第一ゲーム 皆さんの回答】■トランプマンさんがカップを開けていくと、正解はB。ということで、佐野さんが正解。一抜けで、トランプマンさんの後方へ移動しました。佐野さん途中で赤い玉が見えたのよ。 浜辺さん嘘! 山下さんちょっと悔しい! MCそれでは、トランプマンさん、第二回戦よろしくお願いいたします!皆さん、無言で真剣に見ていますね。 浜辺さん自信ないなぁ…。A:なし B:浜辺さん、山下さん、倉さん C:赤楚さん、西垣さん【第二ゲーム 皆さんの回答】■正解はA。ということで、正解者はなし。 登壇者の皆さんええ!? 西垣さんすごい! いつ移動したの? 赤楚さんこれは、マジック入っていますよね! MCそれでは、トランプマンさん、第三回戦よろしくお願いいたします! 倉さん訳が分かんねえ…。 浜辺さん分かった。 佐野さんちょっと先に回答しても良いですか?(トランプマンさんに耳打ちする)■佐野さん正解!(会場:拍手)A:赤楚さん、山下さん、 B:西垣さん C:倉さん、浜辺さん【第三ゲーム 皆さんの回答】西垣さんやったー! 山下さんえ? 何で? 倉さん悔しいな。全部に入っているんじゃない? MCここからは、カップを二個に減らしましょうか。 浜辺さんここからは、AとBだけだ。 赤楚さん絶対に勝てる。二択でしょ。 MCそれでは、トランプマンさん、第四回戦お願いいたします! 赤楚さん簡単ですよ。Cです。 浜辺さんCはないです。 赤楚さん(笑)。A:山下さん、倉さん、赤楚さん B:浜辺さん【第四ゲーム 皆さんの回答】■正解はB。浜辺さんだけがBを選び正解。 浜辺さんよっしゃー!!MCそれでは、「最も騙されやすい俳優」は、赤楚さん、山下さん、倉さんに決定しましたので、締めのご挨拶をお願いいたします。トランプマンさんに拍手をお願いします。(会場:拍手) ■六人同時に黒ひげ危機一髪に挑戦 MC本作は、六人の中から内定者を選ぶというストーリーですが、ここからは、六人同時に「黒ひげ危機一髪」をやっていただきます。最後まで黒ひげを飛ばさなかった方が勝者・内定者となります。勝者の方には、社会人の必須アイテム・高級ボールペンをご用意しております。こういったゲームが強いという人は、手を挙げてください。 ■赤楚さん、西垣さん、倉さんが手を挙げる。赤楚さん僕は強運の持ち主です! MCそれではゲームを始めたいと思います。皆さん、せーのでいきますよ。 ■赤楚さんが最初に脱落!赤楚さん(笑)。 ■二番目に脱落したのは、浜辺さん!MC(その後、ナイフを刺し続けていくが)なかなか飛びませんね。 山下さん怖いよ…。 赤楚さんすごい…。 ■三番目に脱落したのは、山下さん!山下さん(黒ひげが飛んで驚いて)うわぁっ!! 赤楚さん(その後もなかなか黒ひげが飛ばない様子に)嘘でしょ…。 浜辺さん本当に? 残っている三人がすごすぎるんだけれど…。 ■四番目に脱落したのは、佐野さん!佐野さん(黒ひげが飛ぶと驚いて)うわぁぁっ!! びっくりした! ■最後に脱落したのは、西垣さんでした。西垣さん(剣の残りが少くなっていたので悔しそうに)うわぁ、やっちゃった! ■優勝したのは倉さん。会場から拍手が起きました。浜辺さんせーの。(倉さんの黒ひげが飛ぶまでナイフを刺し始める) 倉さんちょっとやめて(笑)。(会場:笑) MC「最も騙されやすい俳優」は(赤楚さん、山下さん、倉さんの)お三方でしたが、代表して赤楚さんに、締めのご挨拶をお願いします。 赤楚さん皆さん、あっという間のお時間でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか。(会場:拍手)本編は、こういった楽しいお話ではなく、ヒリヒリした感じになっています。「黒ひげ危機一髪」のようなドキドキ感を味わえる作品になっていますので、皆さん、ぜひ楽しみにしていてください。本日はありがとうございました。
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「すずめの戸締まり」最後の戸締まり舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト「君の名は。」(2016年公開)、「天気の子」(2019年公開)に続く新海誠監督三年ぶりとなる最新作「すずめの戸締まり」が半年間にわたる超ロングランを果たし、ついに5月27日に劇場公開の終映を迎えました。TOHOシネマズ 日比谷では「最後の戸締まり」と題した舞台挨拶が開催され、原菜乃華さん、松村北斗さん、新海監督が登壇しました。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女、鈴芽の解放と成長を描く冒険物語となる本作。昨年11月11日に公開となり、日本では動員が1100万人、興行収入は147.3億円を突破。2023年3月から海外でも順次公開され、全世界興行収入が420億円を突破するなど、世界中で“すずめ旋風”を巻き起こしました。三人がこれまでの軌跡を振り返りながら、観客への感謝を伝えたこの日。本編後日談として新海監督が書き下ろした特別ストーリーの生アフレコも披露される貴重な機会となったステージの模様を、詳しくレポートします!最後の戸締まり舞台挨拶岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん新海誠監督新海監督今日は上映の最終日にお越しいただきありがとうございました。久しぶりに菜乃ちゃんとほっくん(松村さん)と三人でこの場所に立てることがとても嬉しいです。短い時間ですが、どうぞ楽しんで行ってください。(中継先の)スクリーンの向こうの方も楽しんで行ってください。 原さん終映の日に、こんなにたくさんの方が劇場に足を運んでくださって感謝しかないです。今日は上映が終了するということですごく寂しいですが、最後にもっともっと「すずめの戸締まり」が好きになってもらえるように楽しくお話できたらと思っています。 松村さん今日で上映が終わってしまうというのは寂しい気持ちもあります。僕らも、会場の皆さん、スクリーンの向こうにいらっしゃる皆さんにも悔いが残らないように、最後にもう一つ大きな思い出ができるような時間にしていきたいと思います。皆さん、一緒に楽しみましょう。 MCお三方は久しぶりの再会となりましたか? 新海監督ほっくんとは先週くらいに会ったよね。是枝監督の「怪物」の試写会を一緒に観に行きました。 松村さん一緒に作品を観て、お茶をして…(笑)。 新海監督そうなんです。デート的なことをさせてもらって(笑)。 松村さんブログに書いちゃいました。 MC新海監督と原さんは久しぶりの再会ですか? 新海監督すごく久しぶりじゃないですか? 原さん韓国でのキャンペーン以来かもしれません。 新海監督でも、いろいろなメディアでお見かけするので、僕は久しぶりという感じがしないです(笑)。 原さん風の噂で、(新海監督が原さんの出ているメディアを)すごくチェックしてくださっているとは聞いています(笑)。嬉しかったです。 新海監督いろいろと見ております。どの場所に行っても「可愛いな」と思って拝見しておりました(笑)。 原さん嬉しい(笑)。(新海監督の)誉め殺しの言葉を久しぶりに聞けて嬉しいです。MC三人で一緒にイベントに登壇したのは11月28日「すずめの戸締まり」の大ヒットイベントで、今日と同じこのTOHOシネマズ日比谷に登壇いただきました。それ以来ということになります。 新海監督そんなに経ちますか。あっという間ですね。今日は5月27日ですよね。「一年ぐらい前には何をしていたんだろう」と思って、今日(家を)出る前に一年前の制作日誌を読み返してみました。ちょうど一年前の5月25日に「鈴芽役をお願いします」と菜乃華さんにお願いをしたんですよね。その時はほっくんにも付き合っていただきましたね。 松村さんそうだ! そうでした! 新海監督鈴芽役の発表をサプライズでした日でした。あれから一年です。 原さん早いですね。 新海監督どうでしたか? この一年は。 松村さんあっという間と言えばあっという間なんですが、すごくいろいろな出来事が詰まっているから、すでにものすごく懐かしさがありますね。原さん長らく鈴芽の声から遠ざかっていたので、何だか緊張しています。 新海監督そうですか? でもこうやって聞いているとやっぱり鈴芽の声だし、草太の声だと思います。 松村さん本当ですか? 原さん嬉しいです。 MC昨年11月11日に公開となり、本日で198日目の公開となります。5月25日までの数字で、日本では動員が1100万人突破、興行収入は147.3億円を突破ということで、ロングラン大ヒット作品になりました。おめでとうございます。 新海監督(会場に向かって)本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。(会場:拍手) MC今日も日比谷にたくさんのお客様が来ております。 新海監督そうですね。原さんからちょっと質問してもらっても良いですか? 原さんはい。「『すずめの戸締まり』を観るのは今日が初めてです」という方、手を挙げていただいても良いですか? ■会場から数名、手が挙がる。 新海監督&原さん&松村さんいらっしゃる! 新海監督半年間は、観ていなかったということにもなります(笑)。でも、半年経って巡り合ってくださったことはすごく嬉しいです。 松村さんもっと早く観れば良かったと思っているのではないでしょうか。 原さんでは「五回以上、観ています」という方はいらっしゃいますか? ■会場からたくさんの手が挙がる。 新海監督&原さん&松村さんおー! すごい! 松村さんもしかしたら全国の劇場にも、こういう方が結構いらっしゃる可能性がありますよね。 新海監督手を挙げてくれているかもしれないですね。 原さん十回以上という方はいますか? ■複数名から手が挙がる。 新海監督うわ! こんなにいらっしゃる! ありがとうございます。本当にありがとうございます。ここまでお付き合いいただいて、とても嬉しいです。 松村さん何度も観た方もいらっしゃるので、意見もバラバラになるとは思うんですが、好きなキャラクターもそれぞれあると思うんです。共感したり、愛でたいと思ったり…。じゃあ、鈴芽から行きますか? 原さん「鈴芽が一番の推しだよ!」という方、手を挙げていただいても良いですか? ■数人、手が挙がる。 新海監督あれ? 意外に少ないね(笑)。 原さん(笑)。手を挙げてくださった方、ありがとうございます。 新海監督少数派だと、よりありがたみが増しますね。 松村さんじゃあ「草太が好きだったよ」という方、手を挙げてください。 ■複数人、手が挙がる。 松村さんでもまだ、手を挙げていない方がたくさんいますね! 新海監督じゃあ、芹澤ということですか? ■複数人、手が挙がる。 松村さん来た来た、来たー! 新海監督でも、芹澤と草太に手を挙げた人は同じくらいじゃないですか? 原さんでは、「ダイジンだよ」という方は? ■複数人、手が挙がる。 新海監督ダイジンも多いですね。 原さん好みのキャラクターはバラけていますね。 新海監督圧倒的にどれか一つのキャラクターが人気という感じでもないんだね。 松村さん実は刺さっている人には刺さっていると思います。「好きなキャラクターは環さんだよ」という方もいると思います。 ■複数人、手が挙がる。 松村さんほら! 結構いるんですよ! 新海監督本当ですね。じゃあ、稔って覚えていますか(笑)? 「稔だよ」という方はいらっしゃいますか? ■一人、手が挙がる。 松村さん稔のような男性が好きな方、いるんです! 素敵な男性です。 新海監督それぞれ、好きなキャラクターがバラバラなんですね。 松村さん一位を決めるのは大変ですよね。 新海監督でも鈴芽にあまり手が挙がらなかったことは意外でした(苦笑)。 松村さん本当はみんな鈴芽なんだけれど、ちょっと“通”ぶりたいという方もいるのではないでしょうか。 新海監督そうかもしれないですね。 松村さん僕も「サダイジンですね」って言いたいですもん(笑)。そう言うと“通”っぽいじゃないですか。(登壇者の皆さん:笑) MC今日は全国の劇場で生中継もしているので、そちらにはたくさんいらっしゃるかもしれないですね。映画の公開以降、皆さんで25の都道府県で合計79回の舞台挨拶を行いました。 新海監督&原さん&松村さん79! MCそして新海監督は第73回ベルリン国際映画祭(2月16日~26日開幕)への正式招待を皮切りに、ワールドツアーへ出発。現在までで欧米、アジア諸国を中心に9か国13都市へ訪れ、監督は世界中のたくさんの方々と交流してきました。こちらのプロモーションの軌跡を映像にまとめました。ぜひご覧ください。 ■本作の主題歌であるRADWIMPS「カナタハルカ」に乗せて、新海監督が各国を巡りファンと交流する様子がスクリーンに映し出されました。(会場:拍手)MC海外でもたくさんの方にご覧いただきました。中国、韓国では実写、アニメを合わせた日本映画の歴代記録を更新。海外すべての興行収入も、日本映画の記録を更新しました。本当におめでとうございます。 新海監督本当にありがとうございました。(会場:拍手) MC海外を巡られていかがでしたか? 新海監督いろいろな国に行ってきたんですが、(原さんと松村さんを見つめながら)本当は全部の国を一緒に行きたかったですね。皆さんもやっぱり、次の仕事があるから…。「ほっくんは今ライブをやっているんだろうな」「菜乃ちゃんは今、ドラマだ」とか思いながら、海外から観ていました。海外でも「すずめの戸締まり」を楽しみにしてくださっている方がたくさんいました。例えば鈴芽の緑色のスカートを履いたり、赤いリボンをつけたりと、鈴芽のコスプレをしている人がいろいろな国にいたんです。いろいろな肌の色の鈴芽に会いました。RADWIMPSの話をしたら「ラッドが好きだ」と叫び声を上げてくれる人もいましたし、「松村北斗が…」と話すと、ワーッと歓声が上ったりもしました。僕たちの日本での仕事も知ってくれているし、作品としても楽しんでくれていました。椅子になってしまった草太も、今や世界中に兄弟がいるんですよ。あの椅子を手作りして持って来てくれる人も、世界中にたくさんいました。本当に素敵な思いをたくさんしました。 ■公式サイトで募集した質問に登壇者の皆さんに答えてもらいました。 【大阪府にお住まいの方からの質問】登壇者の皆さんに質問です。 本作が上映されている期間中、嬉しいと感じたエピソードがあれば教えてください。「すずめの戸締まり」大好きです。 原さん「すずめの戸締まり」が公開されてからしばらく経った時期に、映画のオーディションに行きました。ちょっと緊張しながら「失礼します」と言ってパッと(扉を)開けた瞬間、監督さんに「あ! 鈴芽だ!」と叫ばれました。でも、テンパってしまって「あ、あ、あ、はい…!」しか言えなくて…(苦笑)。「お返しします!」とか言えば良かったと反省をしたんですが、そう言ってもらえてすごく嬉しかったです。 新海監督同業の方まで僕たちの仕事を知ってくださっているのは、すごく嬉しいですね。 松村さん世界にどんどん「すずめの戸締まり」が行くわけじゃないですか。その国ごとのポスターに僕の名前が入っていることに、妙に感動しました。その国の言葉で入っていたり、「Hokuto Matsumura」と英語で入っていたり…。そういうことに、思っているよりも世界が近いというか、やっぱり地球は丸いんだなと感じてすごく嬉しかったですね。 新海監督「お返し申す」とか日本語ですが、韓国や中国のお客さんで、何度も観ている方は分かったりしますからね。先日韓国の配給会社の人とたまたま飲んでいたら、韓国では、今お酒を飲む時にダイジンの「鈴芽、好き」というセリフを乾杯の言葉として言ったりするんですって(笑)。 原さん&松村さんええ! 新海監督ダイジンが「お前、邪魔」とか言ったりするじゃないですか。乾杯の時には、あの辺のセリフをみんなが使うという話を聞きました。すごく嬉しいですよね。 原さん嬉しい。そこの(セリフの)チョイスなんですね(笑)。面白いですね。 新海監督ダイジンの山根あんちゃんの声が良いんでしょうね。そんな話を聞いたりもします。 【宮城県にお住まいの方】新海監督、声優の皆さん、そして本作に携わった皆さん、本当に素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございました。たくさん観に行かせていただき、入場者特典も全て持っています。今、私は中学一年生なんですが、「すずめの戸締まり」の主に原菜乃華さんの演技を観て声優になりたいという夢を持ちました。そこで質問です。声優の楽しさ、良さなどは何だと思いますか? 次の新海監督の作品を楽しみにしています。本当に「すずめの戸締まり」お疲れ様でした。 新海監督&原さん&松村さんありがとうございます! 原さん嬉しくて、ちょっとニコニコしてしまいます(照笑)。そんなことを言っていただけて本当に嬉しいです。私も中学一年生の時に同じように「君の名は。」を観て、アニメーションが大好きになったので…。たくさんの方が自分の最大限の力を出して「この作品をより良いものにしよう」と取り組んでいる熱意が伝わってきて、すごく感動しました。私はただ「そこについて行きたい」「携わりたい」という思いだけでした。その「思い」だけで十分なんだろうと思っています。うまいことが言えなくて申し訳ないんですが、そういう風に言ってもらえてすごく嬉しいです。本当にありがとうございます。 新海監督(原さんは)中一の時に「君の名は。」を観たんですか? 今、うちの娘が中一なんです。 原さん&松村さんそうなんですね! 新海監督「そんな年齢なんだな」と、今自分の子供のことを思っていました(笑)。ほっくんは、声の仕事はどうでしたか? 松村さん一番「これはハマってしまう」というか「面白いな」と思ったのは、姿や形、年齢を飛び越えられるすごく稀な仕事だと感じました。そこがすごく面白いと感じました。 新海監督そこは実写との違いですよね。たまたまお二人は鈴芽や草太という姿、年齢も少し近かったですが、実写では椅子になったり、「お返しします!」と叫んだりすることもなかなかないですよね。 原さん楽しかったですね。普段は言わないセリフなど、もちろん難しい部分もあるんですが、なりたいものになれたり、声だけで表現するのは、(演じる役の)幅がすごく広がると思うのでとても楽しかったです。 新海監督(質問してくれた人が)声優を目指して頑張っていただきたいですね。 MC新海監督から、声優になりたいという中学生にアドバイスはありますか? 新海監督僕が二人を選んだのは、オーディションだったんですね。鈴芽のオーディションには千人以上の方がいらっしゃって、声だけを聞いて「あ、この人だ」と思った人が菜乃華さんをはじめ何人かいました。あとはその数人の方に直接お会いして、菜乃華さんが「やっぱりこの人が鈴芽なんだ」と思いました。ほっくんもオーディションで、最初に声を聞かせていただいてから、その後に直接会いました。僕はアイドルとしてのほっくんのことを、実はそれまであまりちゃんと見ていなかったんです(笑)。若い役者さんとして接して、「あ、この声が草太なんだ。見つけた」という感覚だったんですね。自分の作品であれば、自分の子供のようなものなので「聞けば分かる」と感じながらオーディションをやってきました。なので、出会いだったと思うんです。そういう意味では、運や相性のようなものも大事な仕事だと思います。「こういう努力をすれば、こうなりますよ」とはなかなか簡単には言えませんが、ただ一つ確かなのは「何かになりたい」という強い気持ちをずっとキープすることです。その気持ちが自分を今とは違う場所まで連れて行ってくれると思います。将来何になるかは別にしても、今持っている感情を大事にしてほしいと思います。 MCでは、ここで一つ、嬉しいご報告をします。本日で映画館での上映は終了となりますが、また形を変えて、私たちのところに「すずめの戸締まり」がやって来ます。それでは原さん、発表をお願いいたします! 原さん映画「すずめの戸締まり」Blu-ray&DVDが、2023年9月20日に発売されることが決定しました!(会場:拍手) MC実は本作の舞台になっている時間というのが、2023年9月になるんですよね。 新海監督はい。9月の初めぐらいを想定していました。 MCそれと同じ、2023年9月に「すずめの戸締まり」Blu-ray&DVDが発売となります。お二人は先日Blu-ray&DVD用にビジュアルコメンタリーを収録されたんですよね。 松村さん本編を観ながら、しこたま“すずめの戸締まり愛”を話しましたね。 原さん 楽しかったですね。二時間ちゃんと、「このシーン良かったね」とか「ここが好きなんだ」と話しながら観ることができました。より魅力を感じたり、新しい発見があったりと、すごく楽しい時間でした。 松村さん原さんは鈴芽、本人なわけじゃないすか。僕、途中でものすごい最高級のオフ会をしている気分になりました(笑)。本当に楽しくて、いっぱい喋っているので、きっと内容の濃いものになっていますよね。 原さん濃いですね。はしゃぎすぎて、ちょっとよく分からない時間とかもありました(笑)。 松村さんありましたね(笑)。(原さんは)ビジュアルコメンタリーが初めてだったらしくて…。 新海監督そうなんですか。僕もお二人のところにお邪魔したいなと思っていたんですが、ちょうど海外にいたので行けなくて…。(ビジュアルコメンタリーを)観るのを楽しみにしています。特に菜乃ちゃんは、「すずめの戸締まり」で初めてのことがたくさんありましたよね。初めての海外が(本作が正式招待された)ベルリンだったんですよね。 原さん楽しかったです! 最高の思い出で、一生忘れられないと思います。 新海監督初めてのサイン会も「すずめの戸締まり」だったでしょう? そういういろいろなイベントの記録もBlu-ray&DVDにはたくさん入っています。また僕がお二人に最初に観ていただいた、ビデオコンテ…僕が全部の声を吹き込んでいるビデオコンテも収録されます。 原さん&松村さんええ! そうなんですか! 新海監督そうなんですよ。 原さん嬉しいですね。 松村さんあれ、すごいですよ! (会場に向けて)楽しみにしていてください。 MCこれが、本当に最後の舞台挨拶となります。今日は最後にふさわしい、特別なものを皆さんにお届けしたいと思っております。 新海監督そうですね。こういう風に三人で壇上に立てるのも最後ということで、何か皆さんにお届けしたいと思い、即興のアフレコをします。台本を書いて参りました。もう皆さん、本作をご覧になっているのでお分かりだと思いますが、鈴芽が最後の扉を閉めてこの世界に戻ってきて、草太と一緒に並んで歩いている時に、(鈴芽の叔母)環と(草太の友人)芹澤がやって来て、環が「鈴芽!」と手を振りますよね。そして鈴芽が「環さん」と手を振り返す。そこで環、草太、鈴芽、芹澤が出会います。今日はその出会いのシーンの芝居を短く書いてきましたので、舞台上で披露したいと思います。 MC新海監督が、映画には描かれていない部分について新たに書いてくれました。お二人は先ほど台本を読まれましたが、いかがでしたでしょうか。 原さん本編では、草太さんと芹澤さんがちゃんと話しているのってないですよね? 新海監督実は一言も(言葉)交わしていないんです。 原さん「大学での二人(草太と芹澤)はどういう雰囲気なんだろう」というのが見られるので、ファンの方はめちゃくちゃ嬉しいと思います。 新海監督本当は(劇中で芹澤を演じた)神木(隆之介)くんにも来てほしかったんだけど…。朝ドラ(「連続テレビ小説 らんまん」NHKにて放送中)などでお忙しいので、不肖ながら僕がちょっと芹澤役を…。 松村さんこれはすごくレアですよ! 新海監督申し訳ないです。 ■原さんと松村さんは、実際にアフレコをした際と同じ立ち位置へと移動。(ステージから見て左に原さん、右に松村さん) 新海監督アフレコの時はいつもこの立ち位置でやっていて、僕がガラス越しのブースから指示を出していましたが、今日はちょっと一緒にやります。小説の形にしていますので、鈴芽の地の文から入って、地の文も菜乃ちゃんに鈴芽として読んでもらいます。地の文とセリフがありますので、リラックスして、楽しんで聴いていただければと思います。僕らも最後なので、楽しくできればと思っています。皆さん、準備はよろしいでしょうか。(会場:拍手) ■本編後日談として新海監督が書き下ろした特別ストーリーの生アフレコがスタート!■生アフレコが終了すると、知られざる物語とキャスト陣の熱演に会場から大きな拍手が上がりました。 MC久しぶりかつ、会場の皆さんの前での生アフレコはいかがでしたでしょうか。 原さん緊張しました! 新海監督本当ですか? 緊張しているようには全然見えなくて、素晴らしかったですよ。 松村さん今、久しぶりに鈴芽に会いました。 原さん私も草太さんに久しぶりに会えたという感じがしました。 新海監督久しぶりに鈴芽と草太がいましたね。 松村さん皆さん、草太と芹澤はあんな感じでしゃべるんですよ。 新海監督あんな感じなんでしょうね。 松村さん草太が、普通の大学生なんだと改めて感じました。 新海監督意外とお金を貸し合ったりしているんですね(笑)。まさか二人と(アフレコ)できるとは思っていなかったので、嬉しかったです。 原さん&松村さん嬉しかったです。 新海監督聴いていただいてありがとうございました。(会場:拍手) MCでは改めて皆さんから、今日来ていただいている会場の方々、中継先の方々にご挨拶をお願いします。 松村さん今日で終映ということで寂しい思いもあるかもしれませんが、Blu-ray&DVDの発売も決まって、「すずめの戸締まり」の新たな旅立ちなのかなと思っています。そうすると、また本作を応援したくなるし、もうこれ以上寂しい本作とのお別れはないと思うと、僕はすごく安心しています。ここまで歩いて来られたのは、今日いる皆さん、ここにいない皆さんのおかげだと思っています。ひとまず今日まで、本当にありがとうございました。(会場:拍手) 原さん今日は、本当にありがとうございました。本作に携わらせていただいたこの一年は、私にとって宝物のような時間でした。こうして最後にちゃんと皆さんのお顔を見てお話ができる機会をいただけたて、すごく幸せだと思っています。たくさん「すずめの戸締まり」を愛してくださって本当にありがとうございました。 新海監督半年以上の長い上映期間を支えていただいて、心より感謝しています。「すずめの戸締まり」という作品は、日本だけに限らず全世界でここまで4000万人以上の方が観てくださいました。今日の皆さんのように映画館のチケットを予約して、電車に乗ったり、車に乗ったりしながら、わざわざ劇場まで足を運ぶということを、4000万人以上の方がしてくれた作品です。4000万人ってどういう数字だろうと思うと、ちょっとしたサイズの国ぐらいの人口になるわけですよね。それだけたくさんの人の心や身体を動かす力が映画にはあるんだということを、ほっくんや菜乃ちゃん、周りの素晴らしいスタッフや、皆さんお一人お一人から教えていただくことができました。「すずめの戸締まり」は上映としてはいったんここで“おしまい”ということになりますが、まだまだBlu-ray&DVDもありますし、アフタヌーンで連載しているコミカライズも続いております。まだ楽しくお付き合いいただければ嬉しいです。(原さん、松村さんに向かって)二人とも「すずめの戸締まり」の仕事はいったんおしまいですが、新しい作品、遠くまで届く作品に向けて、どうぞ気を付けて、この先も行ってください。僕も「行ってきます」と言いながら、次の作品に向かえればなと思っています。また数年後に何らかの形で、ここにいらっしゃる皆さんと再会できて「ただいま」「おかえりなさい」という声を掛け合えたら幸せだと思います。今日は皆さん、菜乃ちゃんもほっくんも、本当にありがとうございました。幸せな