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「劇映画 孤独のグルメ」初日舞台挨拶「劇映画 孤独のグルメ」公式サイト久住昌之原作、谷口ジロー作画によるハードボイルドグルメ漫画を原作に2012年に深夜ドラマとして放送がスタート。これまで多くの人々に愛されてきた「孤独のグルメ」が「劇映画 孤独のグルメ」として、主演の松重豊さんが監督・脚本を務める形で映画化! 1月10日に公開初日を迎え、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が行われました。当日は松重豊さん(監督・脚本・主演)に内田有紀さん、磯村勇斗さん、村田雄浩さん、オダギリジョーさん、さらに韓国からユ・ジェミョンさんも駆けつけ、映画の公開を祝いました。こちらの舞台挨拶に模様をレポートいたします。初日舞台挨拶監督・脚本・井之頭五郎役松重豊さん志穂役内田有紀さん中川役磯村勇斗さん滝山役村田雄浩さん中華ラーメン店「さんせりて」店主役オダギリジョーさん入国審査官役ユ・ジェミョンさん松重さんどうも皆さん、改めまして本当にありがとうございました。13年にわたって井之頭五郎というキャラクターを務めましたが、13年前は、こうやって映画になって、舞台挨拶をするなどとは夢にも思いませんでした。こういう素晴らしいキャストのお力を得て、何とか皆さんの前でお披露目することができました。申し訳ございません、ちょっと腹が減ったでしょ? この映画は、お腹がすくように仕組まれているんです(笑)。本日は最後までお楽しみください。 内田さん今日は、劇場に足を運んでくださりありがとうございます。そして、お腹が減っている体を抑制しながら、私たちとしばらくのお時間をお過ごしください。 磯村さん本日は皆さん、お越しいただきまして、本当にありがとうございます。短い時間ですが楽しんでいってください。 オダギリさん今日、昼過ぎぐらいに違う映画館で1本観て来ました。その注意の際に「前の席を蹴らないでください」っていう注意が出ていました。皆さんも、蹴らないでくださいね。 村田さん本当に、この寒い中来ていただいて、ありがとうございます。本当に手まで振っていただいて…みんな、元気? もうみんなすごい! みんなが手を振ってくださって分かったんですが、劇場が本当にお客さんでいっぱいですね。素晴らしい! インフルエンザが流行っている中で、半ば命がけですよね。本作は楽しんでいただけたんじゃないかと思います。今日はもう少しお付き合いをお願いいたします。MC先ほど松重さんからもありましたが、会場の皆さんは大変お腹が空いていると思います。ちらほらとポップコーンを召し上がっている方もいらっしゃいますが、TOHOシネマズ限定の「濃厚とんこつラーメン味ポップコーン」と一緒に映画を楽しんでくださいましたか? ちょっと召し上がった方は手を挙げてください。(会場の反応に)おっ! 何となく豚骨の香りがするなと思っていましたが、結構いらっしゃいますね。 松重さん本作で、最終的なスープが出てくるまでに1時間以上かかるんです。「そこまで、ポップコーンが持つかな?」とかって考えたんですよ。だから、最初は上の方にオニオングラタンチーズをかけて、途中からちゃんぽん味に変わって、それからチゲ鍋のような味になって、最後に濃厚とんこつにするって言ったら「無理!無理!」って言われました。それで、結局濃厚とんこつ味に落ち着きました。ただ、本作が始まると、お腹が空くシーンが続くので、最後までポップコーンが持つか心配だったんですが、どうでしたか? 持ちました? そういうタイアップもやっております。 内田さん五郎さんが食べている映像も様々な媒体とかで流れていたので、見た方もいると思いますが、おいしそうに食べますよね。 松重さん僕はね、そういう商売なんです。そういう宿命なんです。あと、ポップコーンで駄目だった方にはスープ(劇映画孤独のグルメ井之頭五郎の魚介とんこつしゃぶしゃぶ鍋スープ)がスーパーで売っているんでね。監修していただいたフードスタイリストの飯島奈美さんが、スープの素を作ってくださったんですよ。…何の宣伝に来ているのか分からないですが、これで僕のところに小銭がチャリンチャリンと入ってくるシステムじゃないんですよ。だから、皆さんが幸せになれればと思います。 MC会場の皆さんは、本作を観たばかりですので、今まで話せなかったことも含めてお話をうかがえればと思います。まずは松重監督、これまで話せなかったことと言えば、あのタイミングで遠藤憲一さんが出てくるとは驚きました。 松重さん街なんかで声を掛けてくださる方の10人に1人ぐらいに、「よく観ています『孤高のグルメ』」って言われるんですよ。「『孤高のグルメ』を観ています」って言われても、一応返事はしていました。だったら、本作のシノプシスというあらすじを書いた段階から「『孤高のグルメ』を出してやろう」と思いました。その際、役者は遠藤さんが良いだろうと思いました。若い頃から役を取り合ったというか、僕ができない時には遠藤さんがやって、遠藤さんができない時には僕がやっているぐらい、本当にかぶっているキャラクターだったんです。その遠藤さんに「善福寺六郎」という役を送ろうと思いました。井の頭公園の上に善福寺公園があって、五郎の次は六郎だろうということで、善福寺六郎というキャラクターを演じていただきました。遠藤さんもこの作品に出ることをすごく楽しみにしていたんですが、ポスターに名前が載っていないし、完成披露にも呼ばれていないので、すごく寂しかったみたいです。でも、今日から情報解禁なので、もう遠藤さんの名前も連呼できます。遠藤さんとは、来週の舞台挨拶を、井之頭五郎と善福寺六郎のツーショットでやるという企画があります。ちなみに、善福寺六郎の衣装は、僕が昔着ていた衣装です。村田さんサイズって合うの? 松重さんそれが、サイズは合うんですよ。ガリガリな二人なので。 MC五郎さんのお下がりだったんですね! 松重さんお下がりという言い方は失礼ですが(笑)、同じ衣装を着ています。 MC磯村さんが「孤高のグルメ」の助監督役というのも初出しの情報でしたね。オダギリさんはそのドラマの撮影で取り上げられるラーメン屋の店主役で、遠藤さんと共演されました。遠藤さんとの撮影はいかがでしたか? オダギリさん素晴らしいです。 磯村さん本当にもう「孤高のグルメ」の主人公として立っていてくださいました。ただ、僕はカチンコを扱わなければいけなかったんですが、役者が助監督さんのカチンコを持つことがほとんどないので、いろいろとご指導いただいて、家に持って帰って練習もしました。だから、遠藤さんもいる中でのカチンコはめちゃくちゃ緊張しました。最初にやる時は震えていましたね。 松重さんなぜか喫茶店でパフェの写真を撮っていたのは、「孤高のグルメ」の助監督への伏線だったんです。「この店は撮影に使えるかな?」みたいな感じで、助監督がロケハンに行った時の仕事をやってもらいました。ちょっと細かいところですが、エキストラへの報酬がペン一本というのは、某テレビ局に対しての暗喩という感じです(笑)。 MCオダギリさんは遠藤さんとの共演はいかがでしたか? オダギリさんまだ聞きますか(笑)? とっても充実した、濃厚な時間を過ごしましたよ。すごかったです。 MC実際の「孤独のグルメ」のスタッフに聞いたところ、中川のようにお客さんとしてお店に足を運んで、お店の方と丁寧にやり取りをしてドラマの撮影の了承を得るとうかがいました。そんな精神も本作には取り入れたわけですね。 松重さん今回、監督補で付いてくれたスタッフの彼がモデルなんですが、AD時代からずっとこの番組を支えてくれていました。彼らは店を選んで、自分が紹介した店が番組で取り上げられて何が一番うれしいのかっていうのは「美味しかったよ」っていう一言なんですよ。だから、遠藤さん、いや善福寺さんにも「おいしかったよ! プライベートでも来るね」っていう一言を言ってもらいました。これは、お店にとっても礼儀にもなるし、今まで12年間やってきた証にもなっているとおもったので、中川という役に反映させています。 MC内田有紀さん演じる志穂とオダギリさん演じる店主は、実は元夫婦という設定がありました。直接のご共演はなかったですが、夕景の中で夫について語るシーンは、すごく切ない表情が印象的でした。 内田さんこの画面いっぱいの夕日を観て、皆さんもその場所にいるような気持ちになられた方も多かったと思います。あの夕日を見ながら、その先の彼を思ってお芝居できました。しかも、贅沢なことに松重さん演じる五郎さんが優しく包んでくださっていたので、本当に自然と志穂さんになれて、幸せな気持ちでいっぱいでした。本当にありがとうございます。松重さんいろんなところで言いましたが、本作をやる時に、ラブストーリーを主軸に入れたいっていうのがありました。井之頭五郎がどうのってことじゃなくて、夫婦の絆っていう――コロナ禍における飲食店というものもありましたし、そういうものをラブストーリーとしてちゃんと描きたいと思っていました。でも、内田さんとオダギリくんをキャスティングできた時点で、僕の中では話が動き出していました。でも、お二人には共演歴がなかったんです。それはもう本当に何か奇跡ですね。 オダギリさんそうですね。初めてお会いしたのが、2~3週間前でした。 松重さん完成披露試写会の時に「初めまして」って挨拶をしていました。それを見て、僕は感動していました。今日のお客さんは、何か幸せな気持ちになれると思います。二人がここ東京で、また出会ったんだと思うかもしれないですからね。 内田さんそうですね。本当に希望が見えるように終わりましたし、思い描いていた通りの店主でした。画面が変わって、彼が出てきた時に「あぁ、私の元ダンナさんだ」と思いました。 松重さん本人はちょっととぼけていますがね。 内田さんそういうこと言わない! 素敵な夫婦をさせていただきました。 MCオダギリさんは…。 オダギリさんえ(苦笑)? 結構、聞いてきますねぇ…。 MCいっぱい引き出したくなっちゃうんですが、内田さんが元妻というのはいかがでしたか? オダギリさん同い年で、学生の頃から拝見していました。内田有紀さんのことが大好きな友だちがいるんですが、本当に嫉妬されたところです。こんな感じで…良いですか?MC松重監督は、本作の登場人物は、どこかに孤独を抱えているキャラクターにしたそうですが、この点はどういう意図なのでしょうか? 松重さん幸せそうに見えるご夫婦でも、誰しもが孤独を抱えて生きていると思うんですよね。そこは「孤独のグルメ」というタイトルでやっているわけですから、それぞれがお一人になった時の孤独感みたいなものが、どこかに感じられるようなストーリーだったら、深く感じていただけるんじゃないかなと思いました。それぞれの登場人物が一人になった時に、佇まいとして、「どのくらいの孤独感があるかな」みたいなものは考えながら作っていました。 MCもはやドラマを含めた唯一の準レギュラーと言える村田さんですが、村田さん演じる、滝山が本作に出演したお気持ちを教えてください。 村田さんいや、それはもうありがたいですよ。うれしいっていうか…。結局、私も松重さんと一緒で13年ぐらい前からドラマに関わって来ているんですが、あんまりそんな実感がないんですよね。なぜかっていうと、本作を含めて、レギュラーなのに三回しか出ていないんですね。でもね、映画ですからね。シリーズの最初から参加していますが、二回目は配信(孤独のグルメ配信オリジナル「孤独のグルメ~美味しいけどホロ苦い…井之頭五郎の災難~」)での参加で、次は映画ですよ! しかも、初日からこんなにお客さんがいて、この場に居られるっていうだけで、もう死んでも良い! ただね、“グルメ”って付く映画であり、ドラマなんですが、私は、パンケーキと、配達した時にちょっと残っているデザートを盗んで食べたのと、今回はアイスを食っていました。甘いものしか食べてないんです。 松重さんでもね、ラーメン屋で四人で食べるシーンは、伊丹十三監督の「たんぽぽ」(1985年公開)という映画のオマージュになっています。僕は伊丹十三さんの作品には、残念ながら出たことがないんですが、伊丹作品の匂いを漂わせられる方は、もう、村田さんしかいないということで「そういう空気感だったのか!」って、感じていただけたらと思ったんです。 村田さんなるほど! 皆さんはそこを感じていただけましたでしょうか? それも伝わっているんだとすれば、本当に監督の腕ですね。お声をかけていただいて、ありがとうございます! 松重さんとにかくちっちゃい車に四人で入るのが面白かったですよね。 村田さんあれは本当に息苦しかった。しかも男が四人で乗っているし、結構年齢が高いから、ちょっと加齢臭がぷんぷんしていました。唯一、(磯村さんを指して)この方だけが若いっていう感じがしました。でも、楽しい思い出ばっかりですね。本当にありがとうございます。ところで、私のレオタード姿はいかがだったでしょうか? 松重さんちゃんと笑いが起きていますからね。 村田さんそうですか。ありがとうございます。 MC皆さんは、本作で、多くのお客さんを笑いに誘った韓国でのユ・ジェミョンさんが演じた入国審査官とのシーンを覚えていらっしゃいますか? 松重さん「ダイジョウブです」というシーンは、何回見ても笑えるんですよね。 MC世界的に人気の「梨泰院クラス」などに出演された韓国を代表する俳優のユ・ジェミョンさんですが、松重監督からのラブコールで入国審査官役としてご出演いただき、釜山国際映画祭では、松重監督と一緒に舞台挨拶を行いました。そんな、ユ・ジェミョンさんが、本作の公開を祝うために、緊急で日本に駆けつけてくださいました。 ■ユ・ジェミョンさんが登壇しました。ユさん(日本語で)韓国の俳優のユ・ジェミョンです。ご招待ありがとうございます。 MC松重監督、ユ・ジェミョンさんもお越しくださいました。今、どんなお気持ちですか? 松重さん今回、プロジェクトの段階から、韓国との面白い話を作りたいっていうのはありました。それで、韓国の俳優さんと、どういうやり取りができるかなと考えて、言葉のコミュニケーションではなくて、言葉が通じなくても何か心の交流――それはどういうシーンかなと考えていました。たとえば、不法入国した人に対して、入国審査官はどういう対応をするのかなっていう…。僕自身が、入国審査官に親切にしていただいたんです。だから、「この人を出したい」と思って、だったら誰が面白いかなと思った時に、「ユ・ジェミョンさんだ!」と思いました。それで、熱烈なラブコールをして、出演していただきました。そしたらもう、思った以上のシーンになったという経緯です。 MCユ・ジェミョンさんは、日本の映画への出演は初めてでしたか? 出演されての印象をお聞かせください。 ユさん私は20年前に「KT」(2002年公開/監督:阪本順治/出演:佐藤浩市)いう、金大中拉致事件をテーマにした作品で、初めて日本映画に出演しました。その時は、演劇俳優として、オーディションを受けて、役を勝ちとって参加しました。その後、演劇の公演で、三度ほど来日したことがあります。今回「孤独のグルメ」に出演できて、大変光栄に思います。 MC釜山国際映画祭では松重監督と一緒に登壇されていかがでしたか? ユさん釜山は私の故郷です。釜山に行くたびに心が躍り、そして、故郷のありがたみを感じなから帰ります。10月のとても良い季節の夜に、故郷の方たちとともに、松重監督と一緒に舞台挨拶に立てたことをうれしく思っております。 MC思い入れのある釜山で、松重監督と一緒に撮影をしましたが、そこでのエピソードなどがありましたら教えていただきたいです。 ユさん監督が、紳士的で、慎重に突き詰めて演出をしているのを間近で見ていました。私は、韓国では、演出の方と会話を積み重ねながら、映像・芝居を作り上げていきます。でも、初めの内は、意見を言うのが申し訳ないというか、恐れ多いと思っていました。でも、少しずつ意見を交換し合う内に、気持ちが一つになっていく印象を受けました。短い出番でしたが、その瞬間を非常に重く受けとめ、大事に思って一緒に作り上げていく過程がとても幸せでした。松重さんあのシーンは、台本に書いてあったことっていうよりも、シチュエーションコメディとして、言葉の通じない不法入国者と、どういうやり取りをするかっていう設定のエチュードですよね。ある程度、長回しで撮っていて、「やっぱり芝居っていうのは言葉じゃないんだな。気持ちで通じ合えるんだな」っていうのを改めて確認しました。 MC他のキャストの皆さんは、今回初めてユ・ジェミョンさんにお会いしたと思いますが、「劇映画 孤独のグルメ」のあのシーンはいかがでしたでしょうか? 内田さん私も、実際に完成した作品を観て、あの間は…あれはアドリブでしょうか? 松重さんアドリブの部分が多いですよ。韓国海苔のシーンとかも自由演技です。 内田さん決まりがなく、二人の呼吸ですか? 松重さんそうですね。「どういうシチュエーションで何を言うか?」「どんな気持ちになるか?」「『腹減った』っていう気持ちをどんだけぶつけるか?」みたいな感じでした。 内田さんいや、ちょっと驚きますね。 磯村さんお話を聞いていると、本当に日本と韓国を代表する先輩の役者さんのすごいエチュードを贅沢に堪能できたんだなと思いました。演劇もやられているっていうお話でしたが、やっぱりワンカットを耐えるのは、役者さんとしては難しいスキルだと思うんです。そういうところも「学ばせていただいた」と言うと、ちょっと恐縮ですが、すごく素敵なシーンでした。 松重さんそれが本当にきっちり笑いになっているんで、何度観ても笑えるんです。たぶん、お客さんも非常に楽しかったんじゃないかなと思います。まさか、家族を連れて食べに来て、「サバがうまいんだよ」って言っているので、「井之頭とあの後にサバを食ったんだな」っていうことなんですよね。そして、テレビを見たら井之頭が出ているっていうオチになるんですが…。 ユさん撮影の時も非常に良い季節でした。コジェという、韓国の趣きのある港町での撮影でした。その夜に、俳優たちと全てのスタッフたちと過ごした時間など、そういった撮影の合間の時間が、いまでも素晴らしい時間として残っています。 MC「劇映画 孤独のグルメ」は韓国での公開も予定されています。 松重さん本当にドラマの時から韓国、台湾、中国では非常に人気があって、釜山国際映画の時も、4000人のお客さんが入りました。ある取材で、「あんたは韓国国内じゃ大谷翔平より有名だよ」って言われて(笑)、ちょっと天狗になっているところがあるんです。だから、ちょっと天狗になった勢いで韓国でブイブイ言わせてこようかと思います! MC本日、日本での公開初日を迎えました。まだまだこれがゴールではないということで、韓国でも大ヒットをお願いしたいと思います。松重監督は、明日から三日間、都内や関東近郊での舞台挨拶に奔走して、1月19日には遠藤憲一さんとの舞台挨拶があり、地方での舞台挨拶もあるとうかがっております。 松重さんできる限りのことを、やらせていただきます。ですので、皆さんには、ぜひ「面白かった」という拡散をしていただければ幸いでございます。 MC最後に松重監督からメッセージをお願いいたします。 松重さんドラマが始まって12、13年経ちますが、今回の試みは、だいそれたことをやっているという自覚はあります。ただ、映画はもっと面白い時代になっていかないといけないと思っています。ここまでやってきたスタッフ、後に続くキャストやスタッフの方にとっても、こういう一俳優が少し動きをつけたことが、何かの起爆剤になれば良いなと思っています。本作が、本当に多くのお客さんに支持されれば、何か次に繋ぐことができます。それを祈って今日からの日々を過ごすつもりです。とにかく、皆さん、面白かったら、周りをお誘いのうえ、ぜひ劇場に来ていただけたらと思います。本当に今日は最後までありがとうございました。
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映画『グランメゾン・パリ』大ヒット御礼舞台挨拶映画『グランメゾン・パリ』公式サイト2019年にTBS系列にて放送されたドラマ「グランメゾン東京」。放送当時から大きな話題を呼んだドラマの続きを描いた映画『グランメゾン・パリ』が、12月30日に公開を迎え、大ヒットを果たしました。スクリーンでしか味わえない目にも鮮やかな料理の数々と、それを作り出すために奮闘する大人たちの挑戦を綴るストーリーが多くの人々を魅了しています。 1月15日には、大ヒット御礼舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷で行われ、木村拓哉さん、鈴木京香さん、オク・テギョンさん、沢村一樹さん、及川光博さん、正門良規さん、塚原あゆ子監督が登壇しました。それぞれが「今年の挑戦」を発表するなど、晴れやかな笑顔で本作にちなんだトークを繰り広げました。この日の模様を詳しくレポートします!大ヒット御礼舞台挨拶尾花夏樹役木村拓哉さん早見倫子役鈴木京香さんリック・ユアン役オク・テギョンさん京野陸太郎役沢村一樹さん相沢瓶人役及川光博さん小暮佑役正門良規さん塚原あゆ子監督■映画上映前のステージにキャスト、監督が大きな拍手に迎えられて登場。この模様は、全国115館の映画館で生中継されました。 木村さんまたこのメンバーが一堂に会することができました。今日集まってくださった皆さん、そして中継先で観てくださっている皆さんのおかげです。本当に感謝しています。 鈴木さん今日はありがとうございます。こんなに大勢の方に来ていただいて、うれしいですね。そして、日本中で皆さんが観てくださっていると思うと(手を振りながら)うれしいです! テギョンさん二回目の日本の映画館です。今日は来てくださって本当にありがとうございます。水曜日なのに、たくさんの人が…仕事は、大丈夫ですか? (会場のお客さん:爆笑)今日の天気は春みたいに暖かいので、皆さんの思いも暖かくなるように、本作と僕たちのイベントを観ていってください。 沢村さん(テギョンさんの流暢な日本語に驚いて)本当に日本語上手だよね! すごい! 話す内容を覚えたんじゃなくて、今考えたことをしゃべっているんですよ。(会場のお客さん:驚きの声) すごいね…。(会場のお客さん:拍手) 今日は短い時間ですが、皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思っています。 及川さん会場の皆さん、そして中継先のみんな! (手を振りながら)生ミッチーです! (会場のお客さん:笑&拍手) このメンバー、「チーム・グランメゾン」で登壇するのもこれが最後かなって思うと…。(会場のお客さん:残念そうに「えー!」と声が上がる) これが最後かなって思うと…(会場のお客さん:さらに大きな声で「えー!」) ちょっぴり切ないですけれど、だからこそ盛り上がって、今日を全力で楽しみたいと思います。よろしくお願いします! (盛り上げ上手な及川さんの姿に登壇者の皆さん:笑) 正門さん再び皆さんにお会いすることができて、本当に幸せです。ここにいる皆さんと、全国の皆さんと、同じ時間を過ごせるのだとだ…。(言葉を噛んでしまい、会場のお客さん:笑) 沢村さんミッチーの後は大変だよね! 正門さん及川さんがライブのMCのようだったので、ちょっとびっくりしています。すみません。皆さんと同じ時間を過ごせると思うと、幸せです。どうぞ最後までお付き合いください。 塚原監督明けましておめでとうございます。本日はありがとうございます。本作がたくさんの人に楽しんでもらえていると聞いて、私たち一同うれしいです。 MC昨年の12月30日に公開を迎えた本作ですが、先週末の週末観客動員ランキングで堂々の一位を獲得しました! また、1月14日までの公開16日間で累計観客動員162万人、興行収入23.4億円を突破し、30億円突破も確実の大ヒットとなっています。 及川さん確実! 確実ですよ! (会場のお客さん:拍手) MCSNS上でも飲食関係者の方々から「勇気をもらえた」「映画を観て、お腹が空いて家族でご飯を食べた」といったうれしい感想をたくさんいただいております。キャストの皆さんの元にも反響が届いていますでしょうか? 及川さん(手を挙げながら)はい! 木村さん挙手制なんだ。(会場のお客さん:笑) 及川さんしゃべりたくて、しゃべりたくて(笑)。私は外食が多いタイプで、よく行くお店のマスター、大将、シェフなど、料理人の皆さんから本作を「観た」と言われました。そして「感動した」「泣いた」とも言っていました。僕は誇らしかったです。はい、続きは木村くん、どうぞ。(会場のお客さん:笑) 木村さん(驚いて)僕なの? (会場のお客さん:笑) 及川さん反響は来ていますか? 木村さん反響は相当いただいています。それこそ昨日、次の作品の衣装合わせの時にその作品の監督から「劇場に観に行ってきたよ」と言われました。「いかがでした?」と聞いたら、塚原監督のことを「すばらしい監督だね」とおっしゃっていました。(会場のお客さん:拍手) その衣装合わせが終わって、帰りの車に乗った瞬間に、塚原監督に「今こういう風に言われて僕もすごく誇らしいです」とLINEしました。先ほど、裏でもその話で盛り上がっていました。いろいろな方から「今、行ってきました」と連絡をいただきます。事務所の後輩たちも、お正月明け早々に、いろいろな劇場でスクリーンを背景にチケットを撮った写真を、送ってくれました。 他にも「今からいただいてきます」とか「ごちそう様でした」という連絡をよくいただきます。塚原監督うれしいです。ありがとうございます。 鈴木さん私は、馴染みの焼き鳥屋さんがご家族で本作を観に行ってくれました。しかも、ポスターの前で記念写真を撮って送ってくれました。私たちが等身大くらいのとても大きなポスターを劇場の方が用意してくださっているんですよね。とてもありがたいです。そこで撮った写真を送ってくださる方がとても多くて、よろこんでいます。木村さん後、テレビでお正月番組を付けていたりすると、局を問わず、焼いたお餅をお雑煮に落としている工程などで「グランメゾン」の音楽を使ってくださっていることがありました。(周囲から「あるある!」と声が上がる) いろいろなところで、調理の瞬間になると必ず「グランメゾン」の劇中音楽が流れているのを観て、すごい届き方をしていてうれしいなと思います。 MC及川さん、料理を作っている役柄を演じた側としてはうれしいですね。 及川さんまあ、音楽も作っているんですけれどね。(会場のお客さん:笑) 「ターラーララー」(「グランメゾン東京」のメインテーマを口ずさみながら)というあのメインテーマか、バトルの時は(「グランメゾン東京」のサントラ「料理に愛された男」を口ずさみながら)「ズンズン、テレレレー!」というのが流れるよね。木村さん大丈夫、大丈夫! 伝わっているよ! (会場のお客さん:笑) 及川さんすみません、はしゃいじゃって(笑)。 MC沢村さんの元には反響は届いていますか? 沢村さん僕は、先週地元の鹿児島に帰たんです。 木村さん僕も一緒に行ったところですよね? 沢村さんそうそう、一緒に行ったところです。どこに行っても、皆さんが観てくださっていました。この中で僕だけ、作り手の役じゃなくて、ギャルソンなんですが、フレンチを食べに行くと、お店の方が緊張するのか、ワインを注ぐ手がいつもこう(手が震えている仕草をしながら)なっているんです。それは見ていて、面白かったですね。作っている役を演じている人たちは、「厨房に入ってくれませんか?」とか言われないの?木村さんそれは言われないけれど、僕とミッチーでお邪魔した軽井沢のお店のシェフは、僕らが「ごちそう様でした!おいしかったです!」と言ったら、何だか「はああ…」と感激したような反応をしてくれました。コックコートを着た実際のシェフの方が、「ありがとうございます…!」ってすごく高揚してくださっていました。 鈴木さんそういえば、私のお友だちのシェフは、お家でお料理を出す時に「ボナペティ」と言うのが流行っていると言っていました。うれしいですよね。 木村さんうれしいです。 テギョンさん最初に木村さんが言っていたように、僕にも、日本人のお友だちがメッセージやSNSで、チケットと一緒に撮った写真を送ってくれました。韓国では、まだ公開されていないですが、今年の春ぐらいには公開されると思いますから、その時に反響が出ると思います。楽しみです。(会場のお客さん:拍手)正門さん僕にもすごく反響が届いています。母親が公開初日に観に行ってくれて、すごく高揚した文章が届きました。何より、母親が木村さんのファンで、事務所に履歴書を送ったところから、僕のアイドル人生が始まっているので、良い親孝行ができたと思っています。MCそのことは木村さんに報告されましたか? 木村さん今、聞きました。(会場のお客さん:笑) ありがとうございます。 MC今日は上映前の舞台挨拶ということで、初めて本作をご覧になる方もいらっしゃるかもしれません。ちなみに、「今日初めて観る」という方は、どれくらいいらっしゃいますでしょうか? (手が挙がっているのを確認して)結構いらっしゃいますね。ありがとうございます。そういう方々に向けて、お気に入りのシーンや、注目のシーンについて、ネタバレなしで教えてください。 沢村さんまず、家で観るのとでは音が違います。とにかくお腹が空きますよ。途中でお腹が鳴ると思いますが、そこはもう気にせず、お腹を空かせてもらえたらと思います。 木村さんそうですね。 みんな同じ条件なので、誰かのお腹がもし鳴っても、「恥ずかしい」じゃなくて、「ああ、横の方は感受性が強いんだな」「感受性豊かな人が自分の周りに座っているんだ」と、受け取ってもらえると思います。(会場のお客さん:笑) 僕は、出来上がった本作を観て、「監督は、こうやって繋いでくれたんだ」と思ったことが一つありました。脚本には一切描かれていないワードを言っているところがあるんです。キャラクター・尾花夏樹として、オープニングが始まってすぐくらいのタイミングで、相当へこむ瞬間があって、思わず口走ってしまったワードです。そのワードの中に、「魔法」という言葉があるんですが、物語の後半の部分で、また違うキャラクターが「魔法」というワードをたまたま使うんです。そこには、僕も「うわ!」とびっくりしました。そのワードは何て言ったら良いかな…良いアクセントになっているんじゃないかと思います。ぜひ、皆さんにもこの後に楽しんでいただきたいです。よろしくお願いします。(会場のお客さん:拍手) 及川さんネタバレなしだね。 木村さんネタバレはしていないよね! 危ない、危ない。 MC「チーム・グランメゾン」は、今回、世界最高峰と謳われたフレンチの本場フランスで、ミシュラン三つ星獲得を目指して、熱い挑戦を繰り広げます。本作では夢を諦めないことの大切さも描かれていますが、そこで、キャスト・監督の皆さんに「今年の挑戦」についてうかがいたいと思っています。事前に「◯◯に挑め」という形でフリップに書いていただきましたので順番に発表いただきます。「2025年は、言葉に、挑め」【塚原監督の今年の挑戦】塚原監督フランスの方に会ったり、テギョンさんの事務所の社長さんと飲みに行くこともあったので、アプリを活用してどんどん外国語が話せたら良いなと思いました。学ぶというほど頭が良い人間ではないのですが、アプリが結構使えるんじゃないかという手応えがあったんです。そういうものも活用しながら言葉をたくさん使っていけたらと思います。 MC確かにテギョンさんがこれだけ流暢に日本語を話されると、刺激を受けますね。 塚原監督そうですね。でも、私はそこまではいけないので、アプリで頑張ります。(会場のお客さん:笑) 木村さん僕たちのLINEのやり取りは、自動翻訳がされているんです。テギョンが打った韓国語が、きれいな日本語に変換されるので、僕たちもすぐ理解ができます。また、僕が日本語で返信しても、韓国語に訳してくれるんです。僕たちはそれでよくやり取りをしています。 塚原監督今はすごいですよね。「2025年は、しいたけに、挑め」【正門さんの今年の挑戦】塚原監督嫌いなんですか? 正門さん本当にダメなんです。ただ、この作品に関わって、食材の魅力を知らずに終わるのはもったいないなと思いました。食べられた方が幅も広がるので、苦手なものにも挑んでいこうと思って、「しいたけ」にしました。 木村さん「しいたけ、ダメなんですよ」って言うから、僕が「美味いしいたけを食っていないだけ」と言ったんです。そうしたら「じゃあ、そういうしいたけを食べに連れて行ってください」って言うんですよ。(会場のお客さん:笑) 正門さんそんな感じでは言っていないじゃないですか(笑)! 木村さん「じゃあ、圭(本作の料理監修を手がけた小林圭シェフ)の店が日本にもあるから、そこで食べれば絶対に間違いないから、ちょっと行って来いよ」と言ったら、「え!一緒に行ってくれないんですか?」って言うんです。(正門さん&会場のお客さん:笑) でも、圭の店だったら間違いないですよね。(登壇者の皆さん:うなずく) 正門さんじゃあ、その際はぜひ木村さんも一緒に行ってください。 木村さん分かったよ…。(会場のお客さん:笑) 正門さんよっしゃー! 沢村さん&及川さん(周囲から「僕も、僕も」と声が上がり)じゃあ、みんなで行こう! ごちそう様です! ありがとうございます! 木村さんおう、じゃあみんなで行こう! (会場のお客さん:笑&拍手) 正門さんよっしゃー! やったー! (会場のお客さん:笑&拍手) テギョンさん(会場のお客さんにも声を掛けるように)みんなで、行きましょう。(会場のお客さん:「イエーイ!」と歓声&拍手) 正門さん良かったです。 木村さん食べられるのは、しいたけだけだからね。 正門さんええ! しいたけのフルコースですか? でも、木村さんと食べられるんですよね? 木村さんう、うん…。 正門さん(笑)。全国の皆さんも聞いているので、また事後報告をしたいと思います。「2025年は、減塩に、挑め」【及川さんの今年の挑戦】及川さん私は、外食やロケ弁ばかりの毎日なので、ちょっと塩分を摂りすぎかなと思っているんです。まぁお年頃かなと思って、今年は塩分を控えめで行きます! (会場のお客さん:笑&拍手) むくんじゃうからさ。 MC及川さんは、いつもスマートですが…。 及川さんそれはしっかりとお風呂に入って汗をかくからです。お風呂に入らないと“むくミッチー”。(会場のお客さん:笑) (お客さんからの「かわいい!」という声を聞いて)「かわいい!」って言われちゃった。はい、次! 木村さん今、ご自身で言っていたけれど、連続ドラマの「グランメゾン東京」を撮影していた時も、ミッチーが「おはよう」って声をかけてくれた時に、「朝、お風呂に入ってきた?」と聞いたら、「大丈夫。もう“むくミッチー”じゃないから」って言っていましたよ。(会場のお客さん:笑) 及川さんもう良いよ! 恥ずかしくなってきちゃう(照笑)! 木村さんお風呂で半身浴をしながら、その日に撮影するセリフをもう一度復習してからスタジオに来ているんだよね。(登壇者の皆さんから「カッコ良い」と声が上がる、会場のお客さん:拍手) 及川さん台本を読むのが、バスタブなんですよ。だから台本がシワシワになるんです。そんなエピソードでした。「2025年は、このメンバーでグランメゾン鹿児島に、挑め」【沢村さんの今年の挑戦】沢村さんこのメンバーで「グランメゾン鹿児島」を撮りたいです。(会場のお客さん:拍手) 「グランメゾン鹿児島」というと、ちょっと高級マンションみたいな響きですね。(会場のお客さん:笑)今日が本当にこのメンバーで集まる最後かもしれないので言わせてもらいました。たぶん、興行収入24億円のうちの、5億円は鹿児島の観客の皆さんが鑑賞した分ですよ。(会場のお客さん:笑) 僕の周りは、ほぼ全員観ていましたから。これが僕の夢、今年挑戦したいことです。 木村さん「グランメゾン鹿児島」ね。いっくん(沢村さん)が故郷に帰った時に、周りでそんなにたくさんの方が観てくださっていたんですね。この人、冗談は言うんですが、嘘は言わない人なので、すごくうれしいですし、ありがたいです。今、この空間でしている会話に、この現場の方たちと115カ所の劇場にいる方たちが、向き合ってくださっているという事実もすごくうれしいです。 鈴木さん「グランメゾン鹿児島」、良いですね。できれば第二弾で「グランメゾン(鈴木さんの出身地である)宮城」もお願いできますか? (会場のお客さん:笑) 木村さん良いですね、それ! みんな出身地に「グランメゾン」の支店を設けたい(笑)。続々出てくるかもしれないですね。 テギョンさん僕はね、沢村さんの答えを全然知らなかったんですけれど…。(フリップを披露する)「2025年は、このメンバーとグランメゾンソウル!に、挑め」【テギョンさんの今年の挑戦】木村さんこれね! テギョンさん沢村さんが、こういう風に答えるとは全然思わなかったんですけれど…。 沢村さん僕は知っていました(笑)。 テギョンさん(笑)。知っていました? 沢村さん先ほどマネージャーに、「他の人のフリップを見て来て」とお願いしたんです。(テギョンさん&会場のお客さん:笑) でも、ハートは同じです。先ほど木村くんが僕のことを「嘘をつかない」と言った時に、ちょっとドキッとしました(苦笑)。 木村さん冗談は言うんだけれどね。嘘は言わないから。 テギョンさん僕はこのメンバーと一緒に、ソウルで撮影をしたら本当に良いなと思って書きました。パリでも本当に楽しかったんですが、僕の故郷に行ったら、僕がお見せできることがたくさんあると思って、ちょっと書いてみました。 木村さんでも、君の役は、パティシエだからね(笑)。 (会場のお客さん:笑) テギョンさん(笑)。そうですが、韓国では通訳とかもずっとしますよ。 木村さん確かに、そうだね。 沢村さん鹿児島とか宮城よりは、実現が一番近いかもしれないね。(会場のお客さん:笑) 鈴木さん皆さん手書きですが、私は早々に内容が決まっていたので、フリップにプリントしてくれています(笑)。(会場のお客さん:笑)「2025年は、発酵を極めるに、挑め」【鈴木さんの今年の挑戦】鈴木さんお料理が好きなので、フレンチを極めたいという思いもありますが、なかなか難しいと思うんです。その中でも、発酵したお料理って、本当に体に良いので、発酵食品を極めたいと思って書きました。 MCご自身で発酵食品を作ったりもされるんですか? 鈴木さんはい。いろいろなものを「発酵させたらどうなるのかな」と考えています。キムチや、ぬか漬けとか…他にもいろいろと発酵して美味しくなるものを見つけたいと思っています。 沢村さん(鈴木さんと自分のフリップを見比べながら)僕の字が、すごく汚く見えませんか? これはね、ぶっといペンで、めちゃくちゃ書きづらいペンだったんですよ。(会場のお客さん:笑) 及川さん分かる。書きづらかった。 沢村さん(鈴木さんのフリップを見ながら)プリントしてもらうの良いですね。 次からそうしよう。(鈴木さん&会場のお客さん:笑) MC鈴木さん、発酵食品を極めたらどこかの店舗で出しますか? 鈴木さんそうですね。フレンチに合う発酵食品があったら、どなたかSNSなどにアップして教えてください。よろしくお願いいたします。 MCありがとうございます。では木村さん、お願いいたします。 木村さん僕、何だか真面目に考えちゃったんだよなぁ。(皆さんのユニークな回答を踏まえて)そういうことだったんだね! 塚原監督大喜利じゃないですよ(笑)。 木村さん(その言葉にうなずきながら)大喜利ではないですよね?「2025年は、夢中に、挑め」【木村さんの今年の挑戦】木村さん自分に対してもそうですが、本作を受け取った皆さん、今から観る皆さんに向けてお見せする回答なので…。本作では、夢に向かって諦めずに進む尊さを皆さんに届けられたかなと思ったので「夢」というワードを、この回答の中に入れたいなと思いました。それで考えて出てきたのが「夢中」でした。夢中になっている時ってすごく本気だし、もし失敗しても、夢中になっていたらその失敗がより大きなエネルギーになるだろうと思って書きました。 沢村さん2025だけじゃなくて、2019年のドラマシリーズの時も、昨年の撮影中もずっと夢中だったよね。(木村さん&会場のお客さん:笑) 挑むというか、それがもう当たり前になっているでしょう? 毎年、挑もうと思ってやっているの? 木村さん毎年じゃないですよ。毎年じゃないけれど、控え室でこれ(フリップ)を見た時にそう思って、書きました。沢村さん木村拓哉の90パーセントは、「夢」と「夢中」でできているんだね。 及川さんたっくん(木村さん)さ、別に作品がどうであれ、全力なんだよね。 沢村さんそうそう、いつもだよね(笑)。 及川さんたぶん365日全力だよね。(木村さん:笑) “全力中年”だよね。(会場のお客さん:笑) 沢村さん変な話さ、寝ている時も全力で寝ているじゃん(笑)。 木村さん寝ている時も、全力なの…かな(笑)? 分からないけれど、そこは力んでいないと思うよ。 鈴木さん本当にいつも熱心だし、木村さんの集中力に私たちは魅了されて、チーム全体が進んで行けたという気持ちがあります。どんどん夢中を極めていっていただきたいです。(会場のお客さん:拍手) MC正門さん、こういう姿に憧れたりするのでは? 正門さんそうですね! 木村さん(正門さんの「しいたけ」という回答を思い出して)僕も、「山芋」とか書けば良かった。 正門さん(笑)。いやいや! 「しいたけ」と書いた自分が恥ずかしいです。(会場のお客さん:笑) 本当のスターって、こういうことやなと思いました。 テギョンさん現場で見た木村拓哉さんは、本当に毎日こういう風に真剣な、真面目なモードなので、僕も本当にびっくりしました。2025年も夢中になるから、これは人生全部、夢中だと思います。 間違いなく、カッコ良いです。(会場のお客さん:拍手) 沢村さん(テギョンさんのトークに感心して)日本語上手だねえ! 本当にすばらしい。(木村さん:「ね!」とうなずく) MC2025年も全速力の木村さんが見られそうですね。 木村さんいやいや、全速力と先に言っちゃうと、たぶんオーバーヒートすると思うので、その都度、その都度、平常心を保ちながら行ければ良いと思います。いやぁ、ちょっとワードを失敗しました。これは「山芋」、もしくは「生牡蠣」と書くべきでしたね。 MC少し苦手なんですか? 木村さん生牡蠣は一回大当たりしてから、食べていないんです。一回当たっちゃうと、挑む気にならないですね。 MCでは、最後にキャストを代表して主演の木村さんより会場の皆さん、そして配信をご覧の皆さんにご挨拶をいただきます。 木村さん反復してしまいますが、全国で今、劇場のシートに身を預けてくださっている皆さんに本当に感謝を申し上げます。本作に対して、よく「おかわりしてきます」とか「おかわりしてきました」という言葉を聞きます。映画なのに、観てくださった人たちが「ごちそう様でした」「おかわりします」「おかわりしました」とかって言ってくれるのが、この作品が皆さんのどこか違う“欲”に触れたように感じて、すごくうれしいです。睡眠欲と食欲と、もう一つはアダルトな感じのものがありますが(会場のお客さん:笑) 「三大欲求のうちの一つに僕らがタッチできているのかな」って思うと、すごくドキドキします。本作が、皆さんの欲にもっともっと、タッチしてくれたらと思います。これからももし良かったら、“おかわり”をお願いします。(会場のお客さん:拍手)
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「劇映画 孤独のグルメ」公開記念舞台挨拶「劇映画 孤独のグルメ」公式サイト2012年にテレビ東京系列で深夜ドラマとして放送され、13年の時を経てついに映画となって先日、公開を迎えた「劇映画 孤独のグルメ」。1月19日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて、監督・脚本・主演を務めた松重豊さんと劇中ドラマ「孤高のグルメ」で主人公の善福寺六郎を演じた遠藤憲一さんの二人による舞台挨拶が開催されました。 この日は役衣装のスーツ姿で登場し、下積み時代の頃から、背格好が似ており、時に役を取り合い、苦楽を共にしてきた“戦友”の二人が、お互いへの熱い思いを語りました。こちらの舞台挨拶の模様を詳しくレポートします。公開記念舞台挨拶監督・脚本・井之頭五郎役松重豊さん善福寺六郎役遠藤憲一さん■松重さん、遠藤さんが会場後方の扉から登場し、客席を通ってステージへ登壇しました。MC本日は劇中衣装で登壇されていますが、本日は五郎さんなのか松重さんなのか、どちらなのでしょうか? 松重さん今日は見ての通り井之頭五郎として来ました。今までの宣伝活動は、松重豊として白髪でやっていましたが、今日は(井之頭五郎の)黒髪にして、気持ちを新たにしました。ライバルの善福寺六郎の人気に押されているので(笑)、今日は井之頭五郎としてよろしくお願いします。 MC遠藤さんは善福寺六郎役ではありますが、ご本人として本作に出演されたんですよね? 遠藤さんはい、両方とも遠藤憲一です(笑)。本作の後半でポロポロと出ています。監督の言う通りに一生懸命演じただけですが、本作の邪魔をしているんじゃないかって、それだけが心配です。大丈夫でしたか? 松重さん邪魔していないって(笑)! MC(会場に向かって)皆さん、サプライズでお渡ししたお箸はお持ちですか? 全五種類の異なる名言が書かれています。こちらは松重さんからのサプライズプレゼントですので、ぜひお持ち帰りくださいね。 松重さん今日は、ぜひこれで何か美味しいものでも食べてください。 MC五郎さん、公開から一週間以上が経ち、興行収入10億円も目指せる大ヒットスタートを切っています。改めておめでとうございます。 松重さんありがとうございます。いろんなお客さんから励ましの言葉をいただきました。皆さんに劇場で楽しんでいただけていることが、僕たちのよろこびです。10億という数字は、誰かが決めた目標であって、他の作品に比べたら全然小規模です。僕にとっての最大の慰めは、観てくださったお客さんからの「腹が減ったよ」「面白かったよ」「心が温まったよ」という言葉です。ぜひ、これからも口コミで広めてください。よろしくお願いいたします。 MC公開されてからいろんな劇場を回られていましたが、実際に皆さんの熱量を感じられたんじゃないでしょうか? 松重さん始まる前にどうのこうの言うよりも、観終わったお客さんのご意見が聞きたいと思って、各劇場でティーチインのような形式でイベントをやりました。皆さん本当にいろんなところに引っかかっていましたね。「まず何が食べたいですか?」という質問からしたんですが、「オニオングラタンスープ」の人もいれば、「ラーメン」「チャンポン」という人もいました。本当にいろんな見方があるのだと感じました。 MC遠藤さんの出演は1月10日の公開初日まで解禁しておりませんでした。もどかしい日々を過ごされていたと思いますが、出演されていかがでしたか? 遠藤さんいや、そんなにもったいつけるようなものじゃないと思います(笑)。本当はこんなこと言っちゃいけないのかもしれないですが、映画って、普通はどこかで飽きる部分があると思うんです。でも、本作はお世辞抜きで、「全く飽きずにここまで面白いものを作ったのか!」 と思いました。すぐに(松重さんに)「大傑作です」ってLINEを送りました。松っちゃんは、俳優としては、本当に緻密な人なので、初めの頃は「面倒くさい人だな」と思いました(笑)。でも、そういった緻密さが監督業や、脚本にすごく活かされていて「本当に素晴らしい作品を作ったな」と、感動しました。 松重さんありがとうございます。 遠藤さんおめでとうございます。 MCお二人は、若い頃から、時には役を取り合ってきた仲だとうかがいました。松重さん、改めて今のお言葉を聞いていかがですか? 松重さん「孤独のグルメ」をやっていた13年間で、街でお声がけされた時に、十人に一人が「『孤高のグルメ』を観ています」って言うんですよ。「孤高のグルメ」ではないんですが、「ありがとうございます!」 と言っていました。そこから、「映画で『孤高のグルメ』っていうのを出したら面白いな」と思って、シナリオに書きました。実際に話が進んだ時に、「井之頭五郎役は誰がやる?」 ってなった時には、遠藤さんしか浮かびませんでした。「井の頭公園」よりちょっと上にある「善福寺公園」から名前をとって、善福寺六郎にしました。遠藤さんに断られたら、この企画も、あのシーンもやらないつもりでした。二人とも、若い頃は、血みどろなVシネマとかで、殺し合いとかそういうことばっかりやっていたんですが、今は巷で「かわいい」って言われていますから(笑)。世界を恐怖のどん底につき落とすような二人だったんですが、最近はどうもちょっとフェーズが変わってきたみたいですね。なので、今回遠藤さんに善福寺六郎役を演じていただいたのは、思うつぼというか、でも、お客さんにあそこまで笑っていただけるとは思っていませんでした。本当に遠藤さんが出演してくれたおかげです。ありがとうございます!MC遠藤さんは現場での松重監督をどうご覧になりましたか? 遠藤さんもちろん(松重さんにとって監督作)第一回の記念すべき作品なので、どの役でもお引き受けしようと思っていました。でも、まさか松っちゃんの化身みたいな役とは思いもしませんでした。松ちゃんは食べることの天才で、あんなに美味しそうに食べるのに、僕はあんまり食べ方が上手じゃないんですよ! 知っている人は知っていると思うんですが、下手くそなんですよね(苦笑)。だから「嘘だろ!?」と思って、すごくプレッシャーを感じました。まず、松っちゃんに「ラーメンを食べている場面のあるDVDを何枚かくれないかな」って連絡をしました。それを何度も、何度も観て、すごくプレッシャーを感じながら現場に行ったんですが、温かく包んでくれました。「これ、どういう風に食べれば良いんだろう?」って聞いたら、「いや、普通に食べれば良いですよ」と言うんです。でも、その「普通」が、僕にとっては、結構難儀なことでした。しかも、(松重さんが)横でむしゃむしゃとチャーハンを食っている姿がまた美味そうでねぇ…。それを食って、「はいOK!」と、監督業に戻っていました。監督、俳優、いろんなものをやっている姿が素晴らしいと思いました。アングルが気に入らない時は、食べ終わって「カット」と言ってから、カメラマンを呼び出して指導をして、先生みたいなこともやっていたし、「一人で何役もこなしていて、すごいな!」と思っていました。 松重さん「バイプレイヤーズ」(『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』『バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』『バイプレイヤーズ 〜名脇役の森の100日間〜』/2017年よりテレビ東京系列にて放送/『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』2021年公開)で合宿生活をしていて、その時に食べる姿はずっと見ているので、それで全然問題なかったんです。それなのに撮影が始まると、うるさいんですよ(笑)。「これちゃんと食べられているかな?」「箸の持ち方、ダメなんだよ。自信ないんだよ」「松っちゃん、ラーメンどうすすっている?」「松っちゃん、松っちゃん…」って、ずっと聞いてくるんです。「もう自然に自由に食べてくださいよ!」と思っていました。 遠藤さんもうね、とにかく迷惑かけないことが大事だったので(笑)。 MC迷惑どころか、遠藤さんが登場した瞬間に笑いが起きましたよね? 松重さん一番、おかしいところなんでね。そこで観客を煙に巻くというか…「今まで観ていたものは何だったんだ?」「『孤独のグルメ』を見ていたつもりなのに…『孤高』?遠藤さんなの?」って思いますよね。そこが仕掛けとして一番面白いところなので、遠藤さんのおかげでフェーズが変わる瞬間が作れました。 MC松重さんも、なかなか発表ができずに寂しがっていたと聞きました。 松重さん東宝から、遠藤さんはポスターにも名前出さず、「初日シークレットにしたい」と提案されました。釜山国際映画祭では名前が出ていたんすが、とにかく遠藤さんをシークレットにしたいと…(笑)。でも、遠藤さんは「松っちゃんの作品に出た!」って、いろんなところで言っているらしいと聞いていたんですが…(笑)。皆さんにご紹介できるのがこのタイミングになってしまったので、僕としては非常に寂しかったんです。 遠藤さんそんなにもったいつけるほどの存在じゃないから、何だかこっ恥ずかしくてね(笑)。でも、面白がってくれたって聞いて、安心しました。 MC実は、本日お二人が着ている衣装は、本編で使用された衣装なんです。遠藤さんが着ている衣装は、『孤独のグルメ』のドラマシーズン9で、実際に五郎さんが着ていたスーツなんですよね? 遠藤さん松重さんの方がちょっと脚が長いので、裾はちょっと縮めていますけれどね。 松重さん昔から、Vシネとかは予算が少ないので、衣装を使いまわしで着ているんです。だから、「この衣装は遠藤さんが着たやつだな」「あれ?遠藤さんのティッシュ入っている」というのがよくありました。なので、お互いに太れないんですよ。 遠藤さん60歳を過ぎた双子の役とかどうよ? ■会場から大きな拍手! 松重さんツインズですか? でも、写真撮影とかでこうやって並ぶとね、油断するとすぐ肩を組んでくるんですよ。そのぐらい仲が良いんで、申し訳ないです(笑)。MCぜひ双子の役も期待したいです。 松重さんそんな時代になると思わなかったです。遠藤さんは通ったら、「殺されるかも…」っていう殺気を漂わせていた人だったのに…。インスタグラムでキラキラした笑顔を見せているのを見ると「あれは何なんだろう?」って思います(笑)。僕も真似してインスタグラムを始めましたけれどね。 MC改めて、こうして二人きりでの舞台挨拶というのはいかがですか。 松重さん「バイプレイヤーズ」の時に一緒に舞台挨拶は結構やりましたが、その時は、必ず光石研さんが真ん中にいて、ボケ(光石さん)、大ボケ(遠藤さん)、ツッコミ(松重さん)の三人組でした。 今回はボケがいなくて、大ボケとツッコミしかいないので、ちょっとギクシャクするかもしれません。これまでは、大体トリオコントみたいな間柄で、ずっとやっていましたね。 遠藤さん松っちゃんは、一応一番年下で…いや、年下と言っても一つしか違わないけれどね(笑)。 松重さん63歳と62歳の違いって、どうでも良いでしょう! でも一応、僕はずっと敬語だし、みんなの世話もしなきゃいけなかったんですよ(苦笑)。 遠藤さんだから、いろんなことを仕切れる人なので、待ち合わせとか、全部仕切ってくれるんです。でも、一度ある地下鉄の駅で「バイプレイヤーズ」のみんなで待ち合わせをしたんです。松っちゃんは、「地下鉄の改札前で待ち合わせ」って言ったらしいんですが、僕と光石さんは改札を出た上のところで待っていたんです。松っちゃんがなかなか来ないなと思っていたら、下から松っちゃんがすごい形相で出てきて、「改札前って言いましたよ!」って言ったんですよ(笑)。年下なんですが、そういうお父さんみたいな、一番できる人です! 松重さん段取りが気になるんですよ。だから、「きちんとやっていただきたい」という気持ちを込めて、ちょっと大きく叱りました(笑)。 MC「バイプレイヤーズ」の頃のことですから、何年くらい前の話ですか? 松重さんお互い50半ばですかね。 MCそういったその段取りを気にされるのは、監督の気質があったんでしょうか? 松重さんその時は監督をやろうとは思っていませんでした。でも、そういう日々の蓄積が、こうして作品をお客さんに届けるまでに、長い年月で仕上げていく上では、役に立ったかもしれないですね。 MC今回、初めて舞台挨拶に二人で臨まれて、感慨深いものがありますか? 遠藤さんこうやって一緒に並ぶことになるなんて、思わなかったよね? 松重さんそうですね。僕は、横にエンケンがいるって、本当に心強くて、誰よりも安心できるんですよ。本作で一日だけでも、遠藤さんに参加していただけたのが、僕としては本当に、本当に名誉なことだと思っています。 遠藤さんきっちりしているからね。さっき聞いて知ったんだけど、(松重さんは)きっちりしているから俳優業の前は銀行員だと思っていたんですよね。 松重さんとび職ですよ。 遠藤さんとびさんだったのね。 松重さん高いところでやっていました。「銀行員」って誰の情報なんだろう(笑)? 金銭的にきっちりしているわけじゃないんですけれどね。 MC今回レアなお二人が揃いましたが、そんなお二人とともに、お祝いしたいことがございます。本日1月19日は、松重さんの誕生日です! 松重さんありがとうございます。62歳になりました。 遠藤さん僕が、今年64歳になるから、二つ違うんじゃない? 松重さん違う、違う(笑)! 早生まれだから、学年は一つ違いなんですよ! そういうところができないでしょう(苦笑)! だから「計算してからちゃんと発言してください!」と言っているんです。 遠藤さん学年は一個違いで、歳は二つ違いってこと(笑)? 松重さんね? どうでも良いでしょ(笑)? 僕は、それをずーっとここに来るまで背負っているんですよ。光石さんも一個上なのに面倒くさいでしょ? (「バイプレイヤーズ」のメンバーに)寺島進ちゃんもいたんですが、彼は一個下なのに一番偉そうなんですよ! それも大変でした。もっと上の大杉漣さんって人は、ものすごく年長だから、みんなを統括するのかなって思ったら、一番ワガママで、どこに行くか一番分かんない人でした。それで一番年下として、みんなを束ねていかなければいけないと、その時にいろいろ培われましたね。今日で62歳になりました。 遠藤さんおめでとう! MC誕生日と舞台挨拶というおめでたいことが重なりましたが、心境はいかがですか? 松重さんでもね、誕生日に仕事があると、すごく憂鬱なんです。どこかでシークレットでお祝いがあるじゃないですか? でも、やるって分かっているからシークレットにならないんですよ! 「どのタイミングでやるのかな?」と思っていたら、助監督から「すみません、監督がちょっとお話があるみたいです」とか言われて、スタジオに行ったら「ハッピーバースデイ!」って…。「あぁ、このタイミングか」と思いつつ「ありがとうございます」って言ってね。メイキングのカメラが目に寄るんですが、僕は泣かないよ! そういうのが嫌なのでね。 遠藤さんでも、お祝いがなかったら、なかったで寂しいでしょ? 松重さんなかったら…「どっかでサプライズが来るだろうな」と思ったまま「お疲れ様でした」って言われたら、逆にサプライズで面白いかもしれないですね。 MC遠藤さんからもお祝いのメッセージをお願いいたします。 遠藤さんさっき松っちゃんにも話したんですが、もう亡くなられた先輩で西郷輝彦さんという方がいて、僕が59歳の時に「君、いくつだ?」と聞かれて、「もうすぐ60歳です」と答えたら、「お前、60代は最高だぞ」と言われたんです。「どこが最高なんですか?」って聞いたら、「自分が培ったことをいろいろできる歳なんだ」とおっしゃっていました。僕はまだその実感はないですが、(松重さんは)60歳を過ぎて、今、自分のやりたかったものに一つ到達した、最高のよろこびの時だと思います。本当におめでとうございます。松重さんありがとうございます。 MCでは、62歳になりたての松重さんと遠藤さんから、本作の大ヒットを記念して、お客さんへのプレゼントコーナーに移りたいと思います。皆さん、本作の冒頭の飛行機のシーンで、二回も食事を逃した五郎さんがもらった、あの食べ物を覚えていらっしゃいますか? 釜山国際映画祭のオープニングのレッドカーペットでも、松重さんは“それ”を食べながら歩かれていました。それがこちらの、JALさんのドライ納豆です。 松重さんドライ納豆って昔からあるんですよ。おいしいので、僕は大好きなんです。 ■お二人にバズーカ砲が手渡される。 MCこちらを客席に向けて撃っていただき、ボールをゲットしたお客さんにJALさんのドライ納豆をプレゼントいたします! しかし、お二人がバズーカ砲を持つと、任侠映画かと思ってしまいますね…。 松重さん遠藤さんはこういうのを持つと、ちょっと引き金にうるさいですよ(笑)。「三発じゃ足りない!四発にしろ!」って撮影所でゴネたことがありますからね。 MCお二人は撃ち慣れていらっしゃると思いますが、大丈夫ですか? 遠藤さん松っちゃんと並んでこういうものを撃つのは初めてです。 松重さん(互いにバズーカ砲を向け合って)だいたい向き合っていますよね(笑)?■それぞれ三発ずつ、計六発のバズーカ砲を発射!MCお二人バズーカ砲を撃ってみて、いかがでした? 松重さんもっと血糊とかのある刺激があるものがほしくなりますね。横にいる人のせいで、思い出しちゃいました(笑)。 遠藤さん僕は「バン!」っていうのが結構好きですね。 MC最後にお二人からご挨拶をお願いいたします。 遠藤さん我々の業界で、過去にはよく「役者は役のことだけ考えたら良いんだよ」みたいなことを言う人がいました。でも、いろんな才能が芽吹いてきて、こうして監督をしたり、脚本を書いたり、音楽を作ったりといろんなタイプの人たちが出てきて、面白い時代になっています。松っちゃんは、そのはしりとして、突っ走ってくれて、「ものすごく面白い時代が来たな」と思います。今後も松っちゃんに負けないように僕も頑張りますので、松っちゃんもまた良い作品を作ってください! 本日はありがとうございました! 松重さん40年近く俳優部をやってきました。40年間ずっと、横で一生懸命お芝居をして、良いものを作ろうと思っている俳優仲間の遠藤さんみたいな人がいたから、何とかここまでやってこられました。そういう遠藤さんも、現場で「こういうものをやりたい」「こういう本を書いているんだよ」とかってずっとおっしゃっていたんです。僕たちしか気付けない視点が、絶対にあると思うので、そういうものを形にして、お客さんが「こういうチャレンジもアリかもしれないな」と思ってくれたら、今回の僕の試みも間違いではなかったと思います。ぜひ、次はエンケンさんの監督作品で、僕も舞台挨拶に同席して、肩を組みたいと思っています。皆さんも、ぜひそういう声をどんどん上げて、チャレンジしていただけたらと思います。今日は本当にどうもありがとうございました。
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「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」完成報告会「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」公式サイト「映画ドラえもん」シリーズ45周年記念作品の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」がついに完成! 1月29日に東京・京橋のTODAホールにて完成報告会が開催され、レギュラー声優陣の水田わさびさん、かかずゆみさん、木村昴さん、関智一さん、ゲスト声優を務めた鈴鹿央士さん、藤本美貴さん、そして寺本幸代監督が登壇しました。本作の魅力、映画に込めた思いをたっぷりと語ってくれました。こちらの報告会の模様をレポートいたします。完成報告会ドラえもん役水田わさびさんしずか役かかずゆみさんジャイアン役木村昴さんスネ夫役関智一さんパル役鈴鹿央士さんアートリア王妃役藤本美貴さん寺本幸代監督水田さん本日はこのような素敵な時間と場所を設けてくださいまして、ありがとうございます。よろしくお願いします。 かかずさん本日はどうぞよろしくお願いいたします。 木村さんジャイアントこと剛田武役の木村昴です。最後までどうぞよろしくお願いいたします。 関さんスネ夫こと骨川スネ夫役の関智一でございます。よろしくお願いいたします。 木村さん(木村さんと同じような自己紹介に)だと思いましたよ(笑)。 水田さん思ったね(笑)。 鈴鹿さん本日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。 藤本さん二年ぶりにまたご一緒できるのをうれしく思っています。本日はよろしくお願いします。 寺本監督本日はよろしくお願いいたします。 MC寺本監督は、本作が「映画ドラえもん」シリーズ四作目の監督作品となりますが、「今回の作品で一番こだわった部分」「これまでの作品とはここが違う」といった部分はどんなところですか? 寺本監督絵を題材にしている作品なので、絵の具を作ったり、絵に関する描写がいろいろありますが、そういうところには結構こだわって細かく作りました。あとは、キャラクターの感情表現も丁寧に作っております。そのあたりもご覧いただければと思います。 MCキャストの皆さんには、完成した作品をご覧になっての感想をぜひお聞かせいただければと思います。 水田さん寺本監督は、皆さんご覧になって分かると思いますが、とってもチャーミングで、小柄で本当にかわいい方なんです。でも、とてもダイナミックな作品なので、きっと寺本監督の体の中にはマグマのようなものがずっと燃え続けているんだと思います。かわいさと壮大さ、重さ、激しさが絶妙のバランスで詰まっている作品なので、私は観終わっても震えて立てませんでした。それくらいのスケールが大きな作品です。寺本監督ありがとうございます。 かかずさん本当にスケールが大きくて、絵の中に入っていくんですが、その世界が本当に深くて広くて、色使いが素敵でした。スタッフの皆さん、監督もですかね? ロケに行ったと聞きました。 寺本監督そうなんです。 かかずさんヨーロッパの方に…? 寺本監督イタリアに。 かかずさんイタリアにロケに行かれたそうなので、たくさんの本物が詰まっています。それに、映画作品ならではの色使いもあり、その世界に音楽が乗って、より壮大な世界が繰り広げられていくのが、見ていてとても圧巻でした! 関さん僕たちもヨーロッパロケに…。 水田さん行きたかったですよねぇ…。 関さんヨーロッパの風を感じて…。 水田さんアフレコに臨みたかったですよね。 木村さんお芝居、変わりますよね(笑)。 水田さんずいぶんと変わっただろうね。 かかずさんそうかもしれない。 関さんキャスト陣は国内のみでしたからね(苦笑)。 水田さんでも、その絵画の部分は嘘がなく、細かく描かれています。街並みなどもね。 寺本監督そうですね、イタリアの光の強さとかコントラストの強さみたいなのを本作に反映しているのでぜひその点も観てほしいです。 木村さんイタリア人の方に特に観てほしいですよね。 関さんそんなことないです。全国の人に観てもらいたいです。 木村さんまずは日本のね…。 水田さん&かかずさん(笑)。 MC木村さんは作品をご覧になっていかがでした? 木村さんまず初めに…皆さん、お待たせいたしました。監督、ありがとうございます。ジャイアンの見せ場――今回もございます! ありがとうございます。いわゆる“劇場版ジャイアン”と言われる、カッコ良いジャイアンが今回も登場いたします。驚きなのがですね、皆さん、始まってすぐ出てきます。始まってすぐカッコ良いジャイアンが登場します!関さんそこがピークですか(笑)? 木村さんそこではないです(笑)。後ろの方に持っていったつもりですが……ただ、ほぼクライマックスです! (登壇者の皆さん:爆笑) ネタバレしない程度に申し上げると、工事現場のシーンがございまして、そこでカッコ良いジャイアンが出てきます。ありがとうございます。 水田さんジャイアンのある部分がすごく強いところも…「えー?」みたいになる。 木村さんそこにご注目いただきたいです。 かかずさんカッコ良かった。 木村さんよくレギュラー陣で話すんですが、「『映画ドラえもん』で、もう行く所ないよね?」って(笑)。 関さん恐竜の世界、宇宙…。 木村さん45年の歴史の中で、ドラえもんたちはこの世のほとんどのところに行っているんですよね。そんな中で、「絵の世界があったか!」と、台本を最初に読んだ時にみんなで驚いたのを覚えています。 関さんこれは監督が決めたんですか? 寺本監督いえいえ、最初に絵の中と聞いて、「この手があったか!」と思いました。 木村さんそうですよね。そこにもご注目していただきたいです。 MC関さんはいかがですか? 関さんお待たせしました。今回もスネ夫はズルいことをいっぱいしています(笑)。 木村さん(爆笑)。 関さんズルいし、駄々をこねるし、みんなの足を引っ張るんですが、それによってジャイアンやのび太のカッコ良さ、勇気が引き立つような仕組みになっております! 僕がいるからこそです。とてもカラフルな色彩あふれる素敵な作品になっております。 木村さん確かに、スネ夫が駄々をこねないと、ジャイアンのカッコ良さが引き立ちませんからね。 関さんそうなんですよ。そもそもスネ夫が自慢をして、のび太くんが嫉妬して物語が始まるんです。スネ夫が良い子だったらドラえもんは必要ないですからね。 木村さん平凡な日常を送るだけになっちゃいますからね。 水田さんいつもありがとうございます(笑)。 MC鈴鹿さんは作品をご覧になっていかがでしたか? 鈴鹿さん本当に皆さんおっしゃるように、スケールの大きさもすごく感じました。バトルというか、アクションシーンのハラハラドキドキ感が本当にすごかったです。僕も、台本を読んだし、アフレコをしながら映像を観ていたんですが、「あれ?次どうなるんだっけ?」「大丈夫なの?」と、本当にテンションを高めながら観入ってしまいました。これを皆さんが映画館で体験していただくということは、本当に良い映画体験になると思いました。藤本さん本当にスケールが大きくて、イタリアまでロケに行かれたっていうのを聞かないで観たので、もう一回観たいなと思いました。絵の中の世界に入っても、背景とかの質がすごいんですよ。 寺本監督筆のタッチ出ていたりしますよね。 藤本さんあと、私は母親として考えさせられる部分が今回もありました。もう一回自分や子どもたちの日常を見つめ直そうって思えた素敵な作品になっていたと思いました。 MC鈴鹿さんは、小さい頃から「ドラえもん」が大好きだったそうですが、声優として「映画ドラえもん」に出演することが決まった時のお気持ちはいかがでしたか? また、幼い頃の「ドラえもん」の思い出などもありましたら教えてください。 鈴鹿さん決まった時は…何かもう「どうしようかな…?」という…。 木村さん「やめとこうかな?」って(笑)? 鈴鹿さんいやいや、違います(笑)。「自分に何ができるかな?」って、ちょっと不安なところもありました。でも、小さい頃から一緒に育ってきた「ドラえもん」の世界に入っていけるって考えると、楽しみで仕方なかったです。でも、「どうしちゃったかな」って感じはあったんですが(笑)。思い出としては、僕が初めて映画を観て泣いたのが「映画ドラえもん のび太の恐竜 2006」だったんですよ。 水田さんありがとうございます。 関さんじゃあ、僕らの「ドラえもん」の世代ってことなんですね? 水田さん私たちが初めてやった映画です。 鈴鹿さんあの時、小学校一年生だったかな? 初めて泣いた思い出がある映画です。そこら辺から、映画を観て何か心が動くとか、いろんなものをもらってきた作品です。 水田さんすごくうれしいです。私たちの作品を観て、こんな素敵な立派な俳優さんが…。何だか自画自賛になっていますが(笑)、何の力にもなっていないんですが、鈴鹿くんの人生に携われていることに感動しました! 関さんうれしいよね。 MC藤本さんは、2023年公開の「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」以来、二年ぶり二回目のご出演となります。前回と何か違ったことはありますか? 藤本さんまず、二回目があるんだっていう驚きと、今回はアートリア王妃役だったので泣いたり、驚いたり、食べたりと、いろいろ難しかったんです。でも、アフレコの時に、かかずさんがご一緒してくださって、いろいろとアドバイスをいただきました。声優さんのすごさにただただ驚きました! 一回、演じていただいたりしながら、どうにかポイントを掴んで自分でもやれたら良いなと思いながら一生懸命やりました。かかずさんいや、アドバイスというほどではないです。でも、いろいろ挑戦してくださって、…これは言っても良いのかな? 水田さんいいよ(笑)。 かかずさん「藤本美貴さんらしさが、もっと出ると良いな」と思って、演出の方に言って、何パターンかやりましたよね。その中で、(藤本さんらしさが)出ているシーンが使われていましたよね? 藤本さんでも、難しかったです(苦笑)。セリフのない遠くに映っている王妃が「今、パンを食べています。一回、(食べる演技の)アムですね」とか、細かいところから、セリフまでアドバイスいただきました。挑戦できてうれしかったです。 関さんもう二人(鈴鹿さんと藤本さん)ともすごく上手で、我々と比べても変わらない素敵な仕上がりになっていました。 水田さんバッチリです。 MC寺本監督から、ゲスト声優のお二人はいかがでしたか? 寺本監督鈴鹿さんは、声優が初挑戦ということで、最初はすごく戸惑っていました。でも、同じシーンを何回も何回もやっていく中で、どんどん上達していきました。心構えが良くて「何回でもやりますので、何でもガンガン言ってください」という気持ちでやってもらえて、すごくありがたかったです。 関さん我々とは真逆ですね。 かかずさん心構えが(笑)。 関さん「なるべく何も言わないで」と…(苦笑)。(登壇者の皆さん:笑) 木村さん余り直したくないから、何も言わないでってね。 関さんそんなことはないです(笑)。 木村さんそんなことはないですからね、関さんは冗談を言っているんですからね。 MC監督がそう言っていますが、鈴鹿さんはいかがですか? 鈴鹿さんありがとうございます。パルが最初に出てくるシーンとか、何十回もやりました。 寺本監督素晴らしかったです。藤本さんは、本当に「あれ?声優さんかな?」という感じでした。声がまたかわいらしくて、もう素晴らしいなと思っていたんです。でも、その中で一か所だけすごくご苦労されているシーンがありました。…これも言って良いのか分からないですが、気絶されるシーンでは、すごく試行錯誤されていました。これも、何回かやっていただくうちに「これだ!」というすごく素晴らしい演技をされたので、それを使いました。 藤本さん気絶する時の声が分からなくて…。 かかずさんいろいろ録りましたね。でも、どれも素敵でした。 藤本さんありがとうございます。 MC続いてレギュラー声優の皆さんにお聞きします。今年で「映画ドラえもん」は45周年を迎えますが、ドラえもんたちを演じていらっしゃるレギュラー声優の皆さんも、今年でドラえもん声優20周年という節目の年になるんですね。改めて、皆さんにとって「ドラえもん」とはどんな存在でしょうか? 水田さん何だろう…いつも私に元気とパワーを送ってくれます。「ちょっと今日はお腹が痛い」「頭がちょっと…」とか、ちょっとしたトラブルがある時でも、スタジオに行って、ドラちゃんに会うと、本当に不思議なんですが、それがなくなるんですよね。何かちょっと寝起きがしんどい時もあるじゃないですか? でも、ドラちゃんに会うとスッキリするし、元気になるので、不思議なパワーをくれる存在です。科学的には、明かされないと思いますが、本当に体調が良くなるんです。 木村さんすげえ! 水田さん共演者の皆さんのおかげかもしれないけれど。 木村さんそれはあるかも。 水田さんいつもありがとうね。 かかずさん(木村さんからは)パワーが出ているよね。 木村さん(笑)。 かかずさん私にとっても、心の支えになっています。私たちは、日常生活があって、スタジオに行ったら作品の世界もあるという、特殊な仕事をしています。日常生活は年を重ねていき、喜怒哀楽いろんなことを経験しますが、ドラちゃんの世界は平和だし、ちょっと喧嘩があっても、「もうやめて!」っていう風に解決する温かい世界に毎週行けることが、浄化されるというか、何か辛いことがあってもドラちゃんたちに支えてもらって、20年経っちゃったなっていう感じがしています。木村さん改めて考える機会があまりなかったですが、考えてみると、ジャイアン風に言えば「心の友」というか「相棒」のような存在ですかね。僕は14歳の時に、ジャイアンをやらせていただくことになったんですが、人生の半分以上をジャイアンと共に歩んでいます。ジャイアンがいるから正しく生きていけるというか…。 水田さんいつも正しいよ。 木村さんジャイアンに「もうジャイアン!」って思う時もあるし、「ありがとう」と思うこともあります。ずっと一緒にいるもんですから、本当に「相棒」のような感じかなと思っています。 かかずさん(木村さん自身が)きれいなジャイアンに見えてきますね(笑)。 水田さんきれいなジャイアンだよね。 木村さん(MCの方に向かってカッコつけて良い声で)こんにちは。…あの、だから何て言うんすかね、ジャイアンがいない状態がもう想像できないと言います、「ジャイアンがいてくれるおかげで人生が充実しているな」っていうことを改めて実感しますね。 関さん皆さんがおっしゃることも、当然感じているんですが、例えば、私が髪の毛を切りに行った時に、お店の人に「ご職業は?」と聞かれて「声優です」と答えると、「何の役をやっているんですか?」と聞かれます。作品名をいろいろと挙げるんですが、年代によって観ている作品が違うので、「よく分からない」みたいな反応をされることが多かったんです。でも、「ドラえもん」は誰でも知っているし、スネ夫くんは「髪の毛のとがった意地悪な子だよね」っていう認識をどなたも持っているので、声優としての「代表作」ができたなと思っています。そういうのは、自分で言うもんじゃないですが、周りの方たちからそういう風に扱ってもらえる役に出会えて、「自分が世の中に認めてもらえた」っていうプレゼントをもらえたのかなと思います。こんな風にいろんなとこで言っていますが、マンションのローンもスネ夫くんの名前や、「ドラえもん」の名前を出したら組めたりとかね(笑)。木村さんそうなんですか? 関さんそうなんですよ。声優って不安定な職業じゃないですか。でも、「ドラえもん」の名前って大きいなと…。いろんな恩恵を受けています。 水田さんそうなんだ? 木村さん言ってみよ。 関さん言ってみたらいいよ。「お前の不動産もオレのもの」って(笑)。 登壇者の皆さん(爆笑)。 MC水田さんにお聞きしますが、皆さんのチームワークの良さの秘訣はどこにあるんでしょう? 水田さん秘訣は分からないですが、いい意味でも悪い意味でも、家族みたいになっちゃったので…。改めて家族に「私たち、なんで仲良いの?」なんて考えないじゃないですか? そんな感じの空気になっているのが秘訣なんですかね。 関さん僕、考えたんですよ。 水田さんありがとうございます、先輩! 関さん藤子先生が作った、ドラえもん、のび太くん、しずか、スネ夫、ジャイアンっていうキャラクターのバランスがとても良いんですよね。しかも、キャストたちがどこかキャラクターに似ているんですよね。先生の原作にハマる人たちがハマったんで、自然とバランスが良いのかなと思いました。先生が作った黄金比みたいなものがすごく良いし、そこにハマる人をキャスティングしていただけたのも…。 かかずさん本作の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」みたい! 入り込んだってこと? 水田さんうちら、入り込んだんだ? 関さん木村くんもちょっとガキ大将みたいなとこもありますし、僕もお金は持っていますし(笑)。 登壇者の皆さん(爆笑)。 関さん(かかずさんを指して)しずかちゃんも、おしとやかですが、サバサバしたところもある女性です。のび太くんの大原(めぐみ)さんも、クヨクヨするところもありますが、芯が強くて「頑張るぞ」っていう感じです。水田さんは、僕がちょっと喉の調子が悪いとすぐ「アメあるよ!」ってポケットから出してくれるんです(笑)。本当にみんなキャラクターと似ているんですよね。ドンドン似ていっていますね。 水田さん近づいていますよね。 関さんそうやってキャスティングしているのかもしれないですが、よりそれが濃くなっていっているのかなと思います。だから、あのキャラクターたちが仲が良いのと同じで、僕たちも仲良くできているのかなと思いますね。 水田さん今日はすごく良いことを聞きました。 関さん珍しくね(笑)。 MC続いてキャストの皆さん全員にうかがってまいります。自分自身を「ドラえもん」のキャラクターに例えるなら何ですか? 鈴鹿さん僕は、しずかちゃんかな? 木村さん藤本さんが「ぽいぽい」っておっしゃっています。 藤本さんぽいです。 鈴鹿さんお風呂が大好きで…。(登壇者の皆さん:笑) 木村さんそこ(笑)? 鈴鹿さん毎日、浸かるようにしています(笑)。 かかずさん大事よね。 鈴鹿さん他には…いざという時に頼れるしずかちゃん――男気があったり、カッコ良い姿を見ると、「例えるなら」じゃなくて、僕もそうでありたいなって思うのがしずかちゃんですね。 かかずさんうれしいです。(木村さんを指して)ヒーローは映画で持っていくじゃないですか? ドラちゃん、のび太くんも際立っている中で、しずかちゃんはなかなかそんな風に言われないので、うれしいです! MC藤本さんは? 藤本さん断然、ジャイアンです。 木村さん(驚いた様子で)えー! 藤本さん「オレのものはオレのもの。お前のものもオレのもの」。 木村さんその通り。 藤本さん夫婦関係はジャイアン形式でやらせていただいております。(登壇者の皆さん:笑) でも、いざとなったら頑張るっていう気持ちもあります。ジャイアンとして…(笑)。 水田さん「ジャイアンとして」って言い切った(笑)。 藤本さん「しずかちゃん」って言いたいんです。繊細だし、女性らしくて、優等生だし、そう言いたいんですが、そこには及ばないので(笑)。 木村さん豪快で力強くて頼りがいがあるっていうことですよね。光栄です。でも、あんまり怒らせないようにしないと…。 かかずさん(木村さんの後ろに座っている藤本さんを見て)後ろから拳が…。 木村さん「むしゃくしゃするからぶん殴らせろ」って言われちゃいますからね(笑)。 藤本さん怖い怖い(笑)。 MCそんな木村さんは? 木村さんですから、さっきの話にもありましたが…(苦笑)。 MCご自身以外では? 木村さんえっ、自分以外で? それは考えたことがなかった! それぞれが自分のキャラクターにだいぶフィットしてきているので、ちょっと想像がつかないですね。でも、目指したいと言うか、理想としてはしずかちゃん…。 かかずさんえー! しずかちゃん人気(笑)! 木村さんそうですね、ごめんなさい、嘘つきました。やっぱりジャイアンです。皆さん、(自分のキャラクター以外が)想像付きますか? 関さんでもやっぱり心のどこかでは、みんな、のび太じゃないですか? 「怠けたいな」という気持ちはありますから、のび太っぽいなって自分で思っているところは、ありますよね。あと、僕はどこでも寝られますし。 水田さん関さん、どこでも寝られる。 木村さん収録中でもね(笑)。 関さん(笑)。 かかずさん起きるのも早いよね。 木村さん天才的なのは、若い頃は、(アフレコ中に)寝るんです。自分のセリフの3カットくらい前になったら起きて、セリフを言って、また席に戻って寝るという(笑)。 関さんあれは、コツがあるんです。目覚ましになるセリフをあらかじめ決めておくんです。今はそういうことはしないですよ(笑)。若い頃は、ちょっと疲れている時に「このセリフで起きるぞ」と自分にタイマーを掛けておくんです。仮に油断して眠ってしまっても、目が覚めるんです。 藤本さん声に「ちょっと寝ちゃった」感もなくやれるのはすごいですね。 関さんそうですね、そこは何とか…プロですから。 かかずさん(木村さんに「あなたも寝ているじゃん」というように指をさす) 藤本さん(木村さんに向かって)あなたも寝ているじゃないって言われてません(笑)? 木村さんやばい(苦笑)。 関さん(木村さんは)最近、寝ていますよね。 水田さん先輩の姿を見て育っていますから(笑)。 木村さん関さんは僕の師匠なんです。やっぱり、伝統は引き継いでいかないと…。(マスコミの皆さんに向かって)本当にこの話は忘れてください。僕がアフレコ中に寝ているっていうのは内緒でお願いします。 関さん木村くんは今、忙しいからね。疲れていて寝落ちしちゃうこともあるですよ。そして、木村くんがいびきをかき始めるわけですよ。 藤本さんえ! それはダメじゃないですか? かかずさんそこまでは言わなかったのに(笑)。 関さんそういう時、しずかちゃんが「木村くん、寝ているけど、どうする?」みたいな視線を送ってくるわけですよ。そうすると「このままにしておこう」ってなるんですね。みんなで、木村くんの疲れをとる方向でね(笑)。 木村さん(立ち上がり)本当にすみませんでした! 関さん収録に迷惑がかかるようなことはしていませんから。 水田さんしていない、していない。ちゃんとやっているよ。 木村さん以後しっかり、収録中はちゃんと起きていることを誓います。(登壇者の皆さん:笑) かかずさんみんな健康でいることが大事だからね。 水田さん眠い時は寝たほうが良いしね(笑)。 MC最後の質問です。映画に出てくるひみつ道具「はいりこみライト」を皆さんが使うとしたら、ドラえもんたちと入ってみたいところ、行ってみたいところはありますか? 鈴鹿さん僕はどこに行きましょうかね? 水田さんどこが良い? 関さん絵の中だけしか入れないんですか? 水田さんどこか行きたいところでもいいんですか? 鈴鹿さん僕、絵の中でキリスト教の宗教画とか、天使がいる絵に入ってみたいです。そして、天使に会ってみたいですね。 水田さん素敵! 木村さん「最後の晩餐」とか? 鈴鹿さん「最後の晩餐」は殺伐としているというか…ちょっと怖いかも(笑)。もうちょっとハッピーな、天使がパタパタみたいな絵の中にみんなで行って、僕らも天使になって、パタパタみたいな…。 水田さんかわいい…。 藤本さん私はゴッホですっけ? 「星月夜」って作品ありますよね? あの中に入って、みんなでタケコプターで飛んでみたいです。 水田さん素敵! 藤本さんタケコプターつけたい! 水田さん私は「自称・着物愛好家」なので、着物を普段から着ているんですが…。 木村さん今日、着ていないのが珍しいくらいですよね。 水田さん滅多に洋服で人前に出ることはないんですが、歌川広重さんの「名所江戸百景」の中に入
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「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」初日舞台挨拶「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」公式サイト長く愛されてきたアニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版31作目となる「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」が8月9日に公開を迎え、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が行われました。ゲスト声優を務めた北村匠海さん、オズワルドの伊藤俊介さん&畠中悠さん、戸松遥さん、そしておなじみの野原一家を演じる小林由美子さん、ならはしみきさん、森川智之さん、こおろぎさとみさん、真柴摩利さんが登壇し、夏らしくスイカ型のくす玉を割って初日を祝いました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。初日舞台挨拶しんのすけ役小林由美子さんみさえ役ならはしみきさんひろし役森川智之さんひまわり役こおろぎさとみさんシロ役真柴摩利さんビリー役北村匠海さんアンモナー伊藤役伊藤俊介さん(オズワルド)チュウ役畠中悠さん(オズワルド)アンジェラ役戸松遥さんしんのすけどもども! みんな、オラの映画観てくれたんだって? ありがとござます~。みんな、オラの映画はどうだった? 面白かった? 面白かった人は拍手! (会場のお客さんに)ねぇ、おねいさんは、納豆にネギを入れるタイプ? (会場のお客さんの答えを聞いて)オラと一緒ですなぁ。気が合うぅ! (別のお客さんに)ねぇねぇ、おねいさんは、恐竜はスピノサウルス派? プテラノドン派? オラは天ぷら丼派! (会場のお客さんの答えを聞いて)オラたち一緒ですなぁ、気が合う合う!MCしんちゃん、どこから出てきているの? 今日は公開初日の大事な舞台挨拶なんだからよろしくね。 しんのすけこれはこれは、おねいさんではないですか! おひさしぶりぶりぶり~。このあいだの試写会では、すぐ帰っちゃったから、おデートできなかったゾ。この後、おひまですか? オラと一緒にひと夏の思い出をつくりませんか? MC今日は大事な舞台挨拶だから、デートはまた今度ね。それに、ちゃんとしていないと、あの人たちが…。 しんのすけま、まさか…! みさえこら、しんのすけ!ひろしおぉ、これはたくさんのお客さんがいるなぁ。会社休んできたかいがあるってもんだ。 ひまわりたやや~。 しんのすけオラ聞いてないゾ! MCしんちゃんには内緒にしていたからね。野原みさえさんとひろしさん、犬のシロも来てくれました!みさえ皆さん、こんにちは。 ひろしこんにちは。 みさえちょっと、しんちゃん! どこに行ったかと思ったら、勝手にいなくなったらダメでしょ。探しちゃったじゃないの。 しんのすけいやぁ、それほどでも…。 みさえほめてない! ひろしそれにしても、僕の映画にこんなにお客さんが来てくれるとはなぁ。ありがたい限りだ。 しんのすけ父ちゃん! 父ちゃんの映画じゃないゾ。父ちゃんは足が臭くて、ナナに吹っ飛ばされてただけだゾ! ひろししんのすけ…、それを言ってくれるな。父ちゃん、泣いちゃうぞ…。 MCお取込み中すみません、会場の皆さんにご挨拶をいただいてもよろしいですか? みさえ皆さん、お越しいただいてありがとうございます。 しんのすけありがとござまーす。おぉっ。父ちゃん、母ちゃん、今日はいつもの服じゃないゾ。 ひろし今日は公開初日の舞台挨拶だからな。それにしても…(MCに近づき)ここまでのMCっぷりを拝見しておりました。いやぁ、お若いのにしっかりと仕切ってらっしゃって、まさに恐竜並みのご活躍ですね。素晴らしい。うちにもちょうど恐竜のような嫁がおりましてね…。 みさえちょっとあなた、それどういうこと? 後でちゃんとお話ししましょうね。 ひろしイテテテ…。会場にお越しの皆さん、「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」舞台挨拶にお越しいただき、誠にありがとうございます。見ての通り、野原家の恐竜につぶされてしまいましたが、何とか今日はここに来ることができました。今日は最後まで楽しんでいってくださいね。しんのすけやれやれ、落ち着きのない人たちですな。舞台挨拶はお上品に立ち振る舞うのがマナーってやつですゾ。 みさえ&ひろしお前が言うな! MC生で家族漫才をありがとうございます。本作は、「映画クレヨンしんちゃん」シリーズ屈指の面白さでした。 しんのすけいやいやいや、照れますなぁ…。え…! 今、“シリーズ”って言いました? シリーズ…、しり…尻! ぶりぶりぶりぶりぶり~。 みさえ&ひろしやめなさい! MCそっちのお尻じゃないんだよ。そして、今日は本作に参加してくれた超豪華キャストの皆さんも駆けつけてくれています。 しんのすけそうだった、そうだった! オラ、どっしり忘れていたゾ! 映画に出演していた皆さんをお呼びしましょう! ■ゲスト声優陣&レギュラー声優陣が登壇! 北村さんビリーを演じました、北村匠海おにいさんです(笑)。どうでしょうか、皆さん、ひと夏の思い出は作れましたか? まだ、夏は始まったばかりで、暑い日が続いておりますが、本作が皆さんの夏を彩れたら良いなと思っています。そして、たくさんの方に観ていただいている本作に、僕も関われたことをうれしく思っております。どうぞ最後までよろしくお願いします。伊藤さんちょうど今日、本作の番宣で「徹子の部屋」にゲスト出演しました。お昼くらいに放送だったんですが、鼻血が出るくらいスベり倒したところです。こんな煌びやかなところに立たせてもらって、やっと気持ち的にぎりマイナスくらいです。なので、せめてこの後盛り上がって、プラスになるように今日は頑張ります。 畠中さんチュウ役の畠中悠です。よろしくお願いしま~す。 伊藤さんお前、よく言えるな! (会場のお客さんに向かって)チュウって言われて、分かりました? 畠中さん(客席を指して)ありがとうございます。「畠中悠」ってうちわが…。 伊藤さん全く見えない! 畠中さんあ、「北村匠海」か…。 伊藤さん当たり前だろ。そもそも三文字と四文字ではだいぶ違うからね。 北村さんすみません。「北村匠海」は僕です(笑)。 畠中さんでも、チュウという素晴らしい役を演じて、今後チュウに憧れる少年少女がたくさん出てくるんじゃないかと…。 伊藤さんチュウを覚えている人が、そもそもいないよ。(会場のお客さんに向かって)分かった人はいます? (会場から少しだけ手が挙がる)少なっ! 畠中さんでも、今皆さんの中にいる一番カッコ良かった人物がチュウです。 伊藤さん絶対に、一番カッコ良かったのがチュウではねーよ! 畠中さんそれだけ覚えて帰ってください。 戸松さん皆さんと一緒に登壇できるのが夢のようにうれしいです。そして、子供たちがたくさんいるので、「夏休みなんだな」と感じています。ひと夏の思い出を「クレヨンしんちゃん」と一緒に過ごしてもらえたらうれしいです。 小林さん皆さん、ようこそ“ディノズアイランド”へお越しいただきました。本日、初日を迎えられて、メチャクチャ感無量です。この日を迎えることができたのも、皆さんが観に来てくれて、協力してくださったからだと思います。短い時間ですが、“ディノズアイランド”を最後まで楽しんでいっていただけたらと思います。 ならはしさん(みさえの声で)「こら、しんのすけ!」と、怒り続けてほぼ33年。この先もきっと怒り続けることになると思います。去年も、久々に舞台挨拶ができてすごくうれしかったですが、今回のような人数でやるのは、非常にレアな回だと思います。 森川さん(ひろしの声で)「ローンがまだ32年も残っているのに…!」ということで…。 伊藤さんそれって、持ちギャグなんですか(笑)? 森川さん持ちギャグです。毎年言っています。今日は短い時間ですが、今日の登壇者の皆さんとこうしてお話ができるのを楽しみにしてまいりました。 こおろぎさん本当に毎日暑いですよね。猛暑の中、劇場まで足を運んでくださって、本当にありがとうございます。今日、ここで見たり聞いたりしたことは、絵日記に描いてほしいと思います。昔、子どもだった大きなお友だちの皆さんは、心の絵日記に描き留めてもらえたらうれしく思います。今年もここに立てて幸せです。来年もよろしくお願いします! 真柴さんシロとしては、17年ぶりに皆さんと会うことができました。今日はとてもレアな日だと思いますので、どうか一緒に楽しんでいってください。 ならさきさんあれ、風間くんがいる! 真柴さん(風間くんの声で)「か、風間くんはちょっと塾なんだよ!」 伊藤さんえ? そうなんですか? 森川さんそうなんですよ。 伊藤さん知らなかった…! マジすか? 真柴さん(風間くんの声で)「しんのすけ!」 伊藤さんシロの声だけやっている人だと思っていました…(笑)。すげぇ! MCさて、ここからは皆さんにお話をうかがってまいります。小林さん、本日はゲスト声優の皆さんに加えて、野原一家のキャストもそろいました。アフレコで顔を合わせることは多いと思いますが、一緒の舞台挨拶はいかがですか? 小林さんメチャクチャうれしいです! 特に楽屋が寂しくない(笑)! 隣にいるだけで安心するし、力が湧いてくるというか、心強いですよね。今日は、舞台袖でアフレコもしましたが、メチャクチャ心強かったです。本当にいつもありがとうございます。MC野原一家のパワーを感じますね。 小林さんメチャクチャ感じました! ありがたいです。 MC本作と言えばシロですよね。しんのすけがシロを拾って、シロが家族になったように、今度はシロがナナを拾って、絆を育んでいきます。改めて、本作への思いを真柴さんからお願いします。 真柴さんシロがしんちゃんに拾われて、野原家のみんなと過ごして家族になっていったように、シロがナナを拾ったのは、家族に招き入れたかったんだと思います。そうやって、ナナもだんだん家族のようになっていくと、いろんな感情を体験することになりました。今回の物語は、シロにとっても成長物語だと思います。 伊藤さんちょっとごめんなさい。もう、真柴さんの声が風間くんの声にしか聞こえないです(苦笑)。 小林さん伊藤さんにとっては今日一番の驚きでしたね(笑)。 伊藤さんもう、完全に風間くんの声にしか聞こえない。シロがかき消されました。 真柴さん(シロの鳴き声を披露) 伊藤さんあぁ、良かった。シロだ(笑)! MC北村さん、ずっと観ていた「クレヨンしんちゃん」の野原一家の皆さんに、質問などありますか? 北村さん「何を聞こうかな」という感じですね。じゃあ、野原家として、ものすごく長い時間を皆さんで過ごされたと思いますが、「これだけは忘れられない、あの瞬間」「笑ったよね」というアフレコの風景などはありますか? 小林さんアフレコ中は、ずっとドッカンドッカンと笑っていましたが…。 ならはしさんみんなNGは出すしね(笑)。 北村さんそれを聞いて、ちょっと安心しました。 小林さん母ちゃんの「こら!しんのすけ!!」って声は、毎回鬼気迫るところあるんだよね。 ならはしさん「マイクが壊れちゃうから、もっと下がってください」って言われるんです。声が大きすぎるみたいです。 小林さん私は、それがすごくうれしいです。「もっと怒って」って思います(笑)。 森川さんひろし的には、みさえが怒っている時は、例えしんのすけに怒っていても「僕も怒られている…」ってドキッとするんですよね(苦笑)。 伊藤さん何だか、本当の子連れのおじさんに見えてきますね。 北村さん本当の家族みたいですね。 MC伊藤さんは、質問ありますか? 伊藤さんこれ聞いて良いのか分からないですが、ひろしさんにピンポイントで質問があります。これまで本当にいろんなキャラクターが出てきましたが、みさえさん以外で好みのタイプの女性キャラクターは誰ですか? 小林さん父ちゃん、言葉に気をつけて! 森川さんこれは、間違えると炎上するやつだな…。知っているぞ、僕はいち社会人だからな。まあ、本作で言えば、やっぱりアンジェラちゃんが素敵でしたね。 真柴さんこれは、(ならはしさんと着ぐるみのみさえと)両方から怒られますね(笑)。 伊藤さんWみさえに囲まれていますからね。 畠中さん真柴さんにお聞きしたいんですが、プライベートで、間違えて「ワン!」って言っちゃうことはありませんか? 伊藤さんそんな訳ねーだろ! 真柴さん実はあります……何て、嘘です(笑)。 畠中さん職業病とか出ないですか? 伊藤さん例えば、病院とかで「真柴さーん」と呼ばれて「ワン!」と言っちゃうとか…。 真柴さん「シロ!」って呼ばれたら、言っちゃうかもしれないですね(笑)。 MC戸松さんは何かご質問はありますか? 戸松さん私にとって大先輩の皆さんなので、こんな風に聞ける機会はなかなかないので、ドキドキしています。野原家の皆さんの普段の関係性で「誰が“しんちゃん”ぽい」とかあるんですか? 小林さん割と役のまんまのような気がする。 伊藤さんじゃあ、小林さんはいつも「ブリブリ」しているってことですか? 小林さんあ、でも、アフレコする時は結構動いちゃいますね。ブリブリやる時は一緒に動きもやっていますね。 MCここからはお題を変えて、皆さんにお答えいただきたいと思います。本作は、恐竜たちがフィーバーしますが、今、皆さんにとっての「○○フィーバー」を教えてください。 ■一斉に登壇者がフリップを発表!戸松さんの「○○フィーバー」:【ちくきゅうフィーバー】伊藤さん(戸松さんの答えを見て)これ、大丈夫ですか…(笑)? 戸松さん大丈夫です(笑)! 最近、晩酌のお供に、“ちくわきゅうり”を作るのにハマっています。夜な夜なきゅうりを切って、ちくわの中に詰め込む作業をしてます。 ならはしさんあれ、おいしいよね。 戸松さんできればチーズも入れたいんですが、チーズを入れるのがすごく難しいんです。誰かにチーズをちくわに上手に入れるコツを教えていただきたいです。 伊藤さん誤解されないように最初に話し始めましたね(笑)。 戸松さん大丈夫な言葉です(笑)。北村さんの「○○フィーバー」:【滝汗フィーバー】北村さん最近、室内用の自転車を買って、お風呂に入る前に50分から1時間くらい漕いでいます。でも、暑いので、シンプルに毎日のように滝のように汗をかいてからお風呂に入ることにハマっています。 伊藤さん整うんだ? 北村さん整いますね。運動もかねてなんですよね。あとは、僕はバンドをやっているので、最近は、フェスに行くと、灼熱なので、毎日のように汗をかいています。汗をかくことにハマっているんですね。気持ち良いんですよね。伊藤さんの「○○フィーバー」:【大塚のおっちゃんフィーバー】伊藤さん吉本の沼津の劇場に、180センチのパチンコ屋のおっちゃんが毎回、来てくれるんですよ。この人が、「X」のDMで、毎回「面白かった」「今度ごはん行きましょう」とかくれるんです。でも、全部無視していたんですよ。そしたら、最近はボイスメッセージが届くようになりました(笑)。 MCどんなメッセージが届くんですか? 伊藤さん「えー、大塚のおっちゃんです。伊藤さん、誕生日おめでとうございます」とかですね。そのボイスメッセージが溜まってきたんで、最近は、テレビで小出しに話をしています。もちろん、本人の許可は取っていますよ。 MCファンからそういうメッセージが届くのはうれしいですか? 伊藤さんおじさんからのボイスメッセージなので、うれしくはないですね(笑)。畠中さんの「○○フィーバー」:【歯】畠中さん今年、歯を矯正したくて歯医者にすごく通っているんです。今年で36歳ですが、前歯の噛み合わせが悪いんですよ。僕は、大人になってから気づいたんですが、皆さんは、麺類を歯で切りますよね? 伊藤さんもちろん。 畠中さん僕、36年間、ラーメンを上の歯と舌で切っていたんですよ。そういうものだと思っていたんですが、「どうやら歯を矯正したら前歯で切れるらしいぞ」っていうことに気づきました。今は、最初に歯で何を切ってやろうかと悩んでいます。 伊藤さんいや、そんな報告は全然要らないんでね(笑)。 畠中さん(最初に歯で切るのは)ちくきゅうにしようかな? 戸松さんちくきゅう、ぜひ(笑)!小林さんの「○○フィーバー」:【夏休みフィーバー】小林さん今日も夏休みのお子さんがいっぱい来ていると思いますが、うちも小学校一年生の息子と中学校一年生の娘がいます。ちょうど今は夏休みでなので、毎日大フィーバーです。どんなことってわけでもないですが、学校がある時はこちらが起こすまで起きないのに、休みになるとメチャクチャ早く目を覚ますんですよ。 伊藤さん分かるわぁ…。 畠中さん分かる! 小林さんもう、テンションが高いんですよね。息子は、確変に入っているんじゃないかってくらい、朝から「ウェーイ!!!」って感じです(笑)。 伊藤さんそれはもう、リアルしんのすけですね。 小林さん皆さんのお子さんもそうですか? 朝からエネルギー120%でぶつかってくるので、午前中で私のエネルギーは尽きてしまいます。 MCぜひ本作を観にお越しください。 小林さんそうですね。本作を観せて、エネルギーを消費させるというのもありですね。 MCならはしさんはいかがですか?ならはしさんの「○○フィーバー」:【猫吸いフィーバー】ならはしさん“猫吸い”という言葉は、猫が好きな方は何となく分かると思いますが…。 伊藤さん「猫吸い」って何ですか? ならはしさん猫のモフモフに顔をうずめるという行動のことです。ずっと猫を飼っているんですが、小ぶりな猫が多いので、そういうことをすると、かわいそうだなと思っていたんです。でも、今飼っている猫は7キロくらいあるので、おあつらえ向きなんですね。 伊藤さんおあつらえ向き(笑)。 ならはしさんただ、今は猫に全拒否されています。猫吸いをしようとすると、パンっとネコパンチをされます。なので、今はそのせめぎあいで、まだ猫吸いはできていません(苦笑)。 伊藤さん猫カフェで、それってやっちゃダメなんですか? ならはしさんどうなんでしょう…やっぱり商品の猫さんですから。 伊藤さんそんなにハッキリと「商品」って言わないでください(笑)!森川さんの「○○フィーバー」:【ゴルフ&野球フィーバー】森川さん最近、小林さんがゴルフの練習を始めたそうなんです。なので、ちょっと涼しくなったらひろしとしんのすけの親子でラウンドデビューに行こうかと思っています。 小林さんはい。今は週一回レッスンに通っています。でも、ビックリするくらい、上手くならないんです(苦笑)。どうしたら良い? 森川さんどこかのTV局が取材に来てくれたらうれしいです。 小林さんそうですね。そういう目標があれば頑張れるかもしれません。 森川さんあと、野球は、僕今月始球式があるんですよ。だから、練習がてら、キャッチボールをしたいなって思っています。 小林さんぜひ! 森川さん僕は、肩があんまり上がらないので(苦笑)、ホームに届くか不安なんです。なので、親子で練習するのも良いなって思っています。 小林さんやります、やります! 私、元ソフト部なので! 森川さんでも、ソフトボールは下から投げるんだっけ? 小林さんそうです。あと、私も肩はあんまり強くないです(苦笑)。それに、四十肩も入っています。 伊藤さん気が合うんだか合わないんだか…(笑)。 森川さんそんな感じです(笑)。こおろぎさんの「○○フィーバー」:【コンビニで買うレトロプリンフィーバー】こおろぎさんそんな話の後なんて、私、帰っても良いですか…?私は、某コンビニで買える小ぶりのちょっと固いレトロプリンが好きなんです。これはちょっとハマっちゃって、見つけると買っています。 伊藤さん昔ながらのやつですよね? こおろぎさんあん? 伊藤さん「あん?」って何ですか。 こおろぎさんそうです! 今、ちょっとハマって買っています。真柴さんの「○○フィーバー」:【ガチャガチャフィーバー】真柴さんガシャポンの「しんちゃん」シリーズを見つけると、際限なくやってしまうんです。そして、マサオくんがダブる、ダブる! 自分のキャラクターはまあ出て来ない! あと、丸山さんっていうキャラクターがいるんですが、何故か必ず引き当てるんですよ。 小林さん珍しいですよね。丸山さんはレアキャラで、確率が少ないと思うんですが…。 真柴さんメッチャ出ます。なので、皆さんにはダブったのをあげています。 小林さん毎回、くれるので、メッチャうれしいです。 森川さんいつもありがとうございます。 北村さん本作にも、ガチャガチャのシーンがありましたしね。 MC運が良いんですね。 伊藤さん(MCに向かって)ものすごく適当にしゃべっていない? 運が悪くて同じキャラを引き続けちゃうって話をしていんのに(笑)。 MC最後に、皆さんを代表して北村さんからメッセージをお願いします。 北村さん皆さん、今日はありがとうございました。皆さんを代表するのは恐縮ですが、僕も、子どもの頃から家族で「クレヨンしんちゃん」を観ていました。その作品に、僕が出るというのは、すごく感慨深いものがあります。本作を観た全ての世代の方の夏が、本当に良い夏になると良いなと思っています。皆さんの顔を見ていると、この夏はとても暑くて、過ごしづらいかもしれませんが、きっと、すごく良い思い出が作れると思います。ぜひとも長くこの「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」を愛してもらえるとうれしいです。本日はありがとうございました。
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