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『スペースアドベンチャー コブラ』復刻版劇場パンフレット&復刻版チラシの特別セット発売のお知らせSFアニメーション映画『スペースアドベンチャー コブラ』の公開40周年を記念して、12月2日(金)より本作の4K特別上映を2週間限定で実施いたします。 本上映に合わせて『スペースアドベンチャー コブラ』の復刻版劇場パンフレットを上映劇場にて数量限定で発売決定! 1982年公開当時の劇場パンフレットを完全復刻!さらに、特典として公開当時の復刻チラシがついてくる、『コブラ』ファンなら垂涎の特別セットで販売いたします!劇場にお越しの際は是非チェックしてください!※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合がございます。価格:880円(税込)/A4サイズ/20ページ + 復刻版チラシ 発売日:2022年12月2日(金)© BUICHI_TERASAWA/ART_TEKNIKA・TMS東宝株式会社 映像事業部 -
映画『8番出口』大ヒット御礼舞台挨拶「8番出口」公式サイト 2023年に誕生し、地下通路を彷徨う無限ループ体験が全世界を熱狂させた累計販売本数200万超の世界的大ヒットを記録したゲーム『8番出口』。この異色作が二宮和也さん主演で実写映画化され、8月29日に公開されました。本作は、カンヌ国際映画祭でのスタンディングオベーションをはじめ、世界中の映画祭を席巻し、さらに日本でも、公開3日間で興行収入9.5億円を超える“異変”級の大ヒットを記録しています。 そんな快進撃を続ける本作を記念し、9月13日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで大ヒット御礼舞台挨拶が開催され、主演の二宮和也さんがたった一人で登壇しました。作中のループにちなんだ二択クイズに挑むその結末は…? こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします! 大ヒット御礼舞台挨拶 迷う男役 二宮和也さん MC本日はこの劇場と全国143の劇場が生中継でつながっています。カメラにもご挨拶をお願いします。 二宮さん本物だよ~(笑)! MCいやいや! そういう挨拶はあんまりないですよ。全国の方は、スクリーンに映画と同じように二宮さんの姿がデカデカと映っているのを見ています。ちょっと全国のどこかに話しかけてもらっても良いですか? 二宮さん全国(笑)! MCいや、その「ボケたぞっ」ていう顔やめてください。 二宮さんいや、ありがたいです。大阪とか名古屋とか福岡もね。 MCでは、改めてこの劇場の皆さん、そして全国の劇場に向けてご挨拶をお願いします。 二宮さん皆さん、本日は本作を観ていただきましてありがとうございました。(会場:拍手)皆さんも気になっているかもしれませんが、無事に地下通路を出られたので安心してください! 日本全国もそうですが、世界各地も含めて、『8番出口』という作品の本質というものに触れる機会がいろんなところで行われていると聞いています。今回は上映後なので、いろいろ話せたらと思っています。全国の皆さんもよろしくお願いします。 MC今、二宮さんは全国5大都市でファンミーティング(オフィスにのホールディングス社員限定イベント「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 "Show Case"」)をされています。既に開催されたのは、愛知と福岡ですが、ファンミーティングに参加されたという方も(会場からたくさんの手が挙がる)…いらっしゃいますね。どうでしたか? 二宮さんうれしかったですよ。(会場に向かって)嵐で2019年に回って以来だったんだよね? MCファンの方のほうが記憶されているんですね。 二宮さんそうです。ファンミーティングは、僕の記憶を取り戻すための旅なので(笑)。愛知に行くのもそれ以来でしたし、ファンの方に会いに行くのは6年ぶりなので懐かしかったですね。歓迎していただいてありがとうございました。 MCこれから北海道、大阪、東京も控えていますが、メッセージをいただけますか? 二宮さん本当に無事にたどり着けるように頑張ります! 最近、大変じゃない? MC雨とかね…。 二宮さん横山とか辿り着けなかったんでしょ? (大阪・EXPO アリーナMatsuriで開催されたスペシャルイベント「横山万博」に大雨の影響でSUPER EIGHTの横山裕さんが会場に行くことが出来なかった)あれを見てびっくりしちゃって…。僕も可能性はゼロじゃないなって思って…。横山の場合は他のメンバーがいたから何とかみんなで盛り上げて開催できたけれど、僕の場合は会場に行けないとファンだけのミーティングみたいになっちゃうので、それだけは避けたいと思っています。そうならないように無事にたどり着けるように頑張ります! MC今回は、たった一人での舞台挨拶です。 二宮さんどんどんいなくなりましたね(笑)。 MCこれまで監督と二人というのはありましたが…。 二宮さん監督は、今日は「見に来る」とか言っていましたからね。「今日は見学なんだ。頑張ってね」と言っていました。 MCこれから一人で40分間の舞台挨拶です。 二宮さんやるしかないんだなと…。でも、皆さんは本作を観てくれた後なので、もうちょっとフラットに、観る前の人とお話するのとは違う空気でやれるので、助かります。 MC本作でも二宮さんが一人だけというシーンがたくさんあります。 二宮さんそうですね。 MCクランクアップの時、改めて人とお芝居する難しさを感じたとおっしゃっていました。 二宮さん僕は、ずっと一人でグルグル回っているだけだったので、自分のタイミングで全てできたんですね。「このタイミングで驚いたほうが良い」とか、自分の範疇でできたんですが、相手がいると、話したら向こうが返してくるまでに「あれ?僕が思ってた感じと違うな。そうか、人とやっているんだもんな…」と思うことがあって。初めて有機的なものと出会った時「人は人なんだ…そうだよな」と思いました。 MC芝居は、自分のリアクションがあり、相手のリアクションもあるものですもんね? 二宮さんずっとそう思ってはいたんですが、ずっと一人でやっていたら「一人も楽しいな」と思えてきたんです。“少年”と初めて会って、一緒にやる時に「何だ?この感じ…あれ?」みたいに感じて「人間と芝居をするってこんな難しいことだったんだな」と再認識しました。 MC撮影は2024年に行なわれ、クランクアップから“8”カ月の間に情報の解禁、カンヌ国際映画祭への招待、現地でのスタンディングオベーションに日本での公開など怒涛の8カ月でした。すみません、宣伝部が「8」で全てを収めようとしていまして…(笑)。 二宮さんやりたいんだよね(笑)。 MC初週でヒットした時も「8億円」で止まれと思っていたそうです(笑)。改めてこの8カ月をふり返ってどうですか? 二宮さん良かったですよね。この映画、「一歩間違えば…」だったんでね。本当に、一歩間違えば、東宝出禁ですよ! いろいろ方が現場を見に来てくださいましたが、プロの方たちが「これは完成したらどうなるんだろうね?」と言いながら帰って行っていたんで…。一応「これは映像化したら、どうなるんだろうね?楽しみだね」と言ってはくれるけれど、どう楽しんだのかは分かんないし…。ただ、本当にこっちに転んで良かったと、今は思っています。 MCでは、ヒットを含めて周り方の反応はどうでしたか? 二宮さん「脚本や話の流れが素晴らしかった」ということや、撮り方もそうですがワンシチュエーションでグルグル回していくっていうコンセプトへのお褒めの言葉はいただきました。 MC映画として「発明」がありましたよね。 二宮さん原作にはストーリー自体がないですからね。僕にとってはいろいろな奇跡が起きまくって、全てが良い方に行ったっていう感じですね。 MCまず今回初日の8月29日から公開3日間興行収入は、9億5391万900円を記録いたしました。 二宮さんすごい! 100円単位まで数えるのはなかなか無いですね。 MCこれは2025年公開の実写映画の初動興行収入でナンバーワンです。(会場:拍手) 二宮さんありがとうございます。素晴らしい! MCそれだけ「早く観たい」と思っていた方がたくさんいたということですね。 二宮さんあとは確認しやすいですよね? 資金力さえあれば。 MCどういうことですか? 二宮さん作品が95分なので、「もう一回、あれを確認しに行こう!」と思っても、足まわりが軽く行けますよね。長いとスケジュールも考えないといけないじゃないですか。みんなだってそんなにヒマじゃないんだし…。そこはおつまみ感覚で、「あれってどうだったかな?」と見直すのに最適解な長さですよね。 MCこの会場にも複数回、観たという人がいるか確認してもらっても良いですか? 二宮さんいますか? 二回、三回も観たよという人は? ■かなりの手が挙がる。 二宮さんすごい! (MCに向かって)最大で何回の人がいると思う? 宣伝部が「8」にこだわっているので、やっぱり「8」から聞いた方が良いと思うんですよ(笑)。 MCでは、8回観たという方は? ■会場から手が挙がる。 MCいますね。じゃあ、8回以上観ちゃったという方は? ■会場から手が挙がる。 MC何で「8」回でやめられなかったかな…。でも、複数回観ると、いろいろな異変が分かって、先回りして観ることができるでしょうね。そして、本作の勢いは止まっておりません! 昨日、9月12日までに動員177万人、興行収入24.9億円を突破しております! 二宮さん(拍手をしながら)ありがとうございます。これで二宮、東宝の正面入り口から堂々と入れます! MCこの作品がこれだけ受け入れられていることについていかがですか? 二宮さんすごいですよね。2回、3回と複数回観たというのもそうですが、僕史上、最も変わっている話ですし、僕の出演している作品の中で、僕が出ている時間が一番長いのはこの作品で間違いないです。出ていないシーンがほとんどないですから。中盤でちょっとだけいなくなるけれど、あとはほとんど…というか、ずっと出ているからね。 MCさらに新たな上映形態を加えて拡大上映しております。シーンと連動して視点が前後左右に動く体験型の「MX4D」と「4DX」、正面と左右の3スクリーンで映画の世界に入り込む没入感を味わえる「SCREEN X」、さらにはSCREEN Xと4DXとMX4Dがくっついた臨場感と没入感の極限を追求した「ULTRA 4DX」、最高の映像と音響体験が特徴の「Dolby Cinema」など映画『8番出口』を様々な形態で楽しめる鑑賞手段が増えました。通常「ラージフォーマット」と呼ばれるこれらの上映形態は、ハリウッド超大作などではありますが、ほぼ地下通路のワンシチュエーションの『8番出口』で、ほぼ映像的に同じものが続いていくっていうこの映画で…。 二宮さんいや、何しているの(笑)? MC面白いのはあのSCREEN Xは、正面と両側にスクリーンがあるから、本当に通路を歩いているみたいな感じになるんですね。 二宮さん僕もSCREEN Xで見ましたよ、「こういうイメージです」というのを。 MCしかも、ULTRA 4DXだと映像に合わせてガクガクって席が動いたり、風や水がバーってなったりするっていう…。 二宮さんすごいですね。 MC3スクリーンで両側にも通路が見えて、まさに一緒に迷い込んでいる感じになるという…。 二宮さんちょっと怖いかもな…。 MCもうちょっと期待を持たせるようなコメントをお願いします。 二宮さんいや、楽しいそうですね! MCそうです! これで行きたくなりますよね? 二宮さん(棒読み気味で)いっぱい見ちゃうな、二宮(笑)。 MCあともう一つ情報がございます。先日、カナダで開催されました「第50回トロント国際映画祭」のセンターピース部門で公式上映が行われました。川村元気監督が登壇された舞台挨拶では「あれはどうやって撮影しているのか?」「あの伏線はどのような意味があったのか?」など、お客さんからの質問がたくさん飛び交い、本作を謎解きのような形で楽しむ方がいらっしゃったということです。二宮さんはカンヌへ行かれましたが、海外のお客さんの本作の見方というのは、新しい発見もあるんじゃないですか? 二宮さんそうですね。「どうやって撮るんだ?」という質問は意外でした。もうそれは知っているもんだと思ってので…。 MC歩く男はCGじゃないのか? って本気で思っている方もいたりとか…。 二宮さんいると思います。いや、本当に(演じた河内大和さんは)大変そうでしたもん…。 MC二宮さんは迷っていれば良いけれど、向こうは同じことをやり続けなければならないという…。 二宮さん美容外科の広告のところのチェックの時に、おじさんは(二宮さんのすぐそばの)ここに居なきゃいけないんですよ。でも、毎回僕が全然違った芝居をしているらしくて…河内さんがずっとそれにアジャストしていくっていう…。 MCそして、既に世界各地でも上映がスタートしており、フランスでは2位を記録しております! 二宮さんいえーい!(拍手)(会場:拍手) MC香港・マカオは4位、ロシア2位です。トルコは9位と、世界各地でトップ10入りしております。 二宮さんおぉー! すごい! へぇー! MCハリウッド大作もあればね、自国の映画もある中で2位や4位ってすごいですね。 二宮さん2位ってすごいですね。この作品がそうやって評価されるのはすごくうれしいです。そうなると、いろいろな所で発生しそうだなって気はしますね。 MCどういう意味ですか? 二宮さん地下通路ってやっぱり世界共通なものだったりするじゃないですか。フランスだってあるだろうし、ロシアだってあるだろうし。いろんな所でこのテーマを持って作品を作ることができそうですよね…。 MCそこにまた迷い込んでいくという? 二宮さんえ? ああ、僕が…(苦笑)? 僕だけの話じゃなくて、この通路の話だからね。だから、いろいろな異変が見られるんじゃないかという、淡い期待です。でも、本当にそういう広がりがあるのはすごくうれしいです。 MC今回、二宮さんは脚本協力という立場で、クリエイターとしても深く関わってらっしゃいます。映画『8番出口』は改めて二宮さんのキャリアの中でどのような作品になったと思っていますか? 二宮さんいや、やっぱり変な作品だなと思います(笑)。でも、何て言うんでしょう? 狙ってヘンテコになったわけじゃなくて、そもそもどうやってもヘンテコになるのが、この作品の強みだったと思います。そのヘンテコさと真面目に向き合ってやっていくと、結果としてこういう作品が出来上がって、ちゃんと研ぎ澄まされて、伝えたいことを伝えて、こういう広がりを見せていく…。僕のキャリアの中でどこに位置づけるものなのかは、今すぐには分かりませんが、何か一つ、これから10年、20年と経って振り返った時に「あの時は…」という人生の点として、かなり大きな点になっているんじゃないかとは思いますね。 MC本作では、その世界観をベースに、大きな人生の選択もしていくという人間ドラマが乗っかっているのが非常に大きなポイントです。川村監督も、これは、映画制作における大きな発明だったとおっしゃっていました。 二宮さんそうですね、入口と出口が全く違う映画っていうのは、なかなかないと思います。ほとんどの作品の物語の作り方は、出口を伝えたいがための入口なので、それが全く違うっていうのは、本当に冒険なんです。でも、それがうまく皆さんに評価していただけたので、チャレンジした甲斐があったんだなと思いますね。 MCそんな人生において大きな選択をしていく本作にちなんで、ここからは、急にバラエティっぽくなりますが、二宮さんに二択クイズを出してまいります。急に軽い感じになっていきますがよろしいでしょうか? ■二宮二択チャレンジ! 二宮和也は迷う男? 迷わない男? 二宮さんはい! 軽くいきましょう。 MC私が究極の二択に迫る問題を「8問」出していきます。 二宮さんまた「8」(苦笑)? MCもう直感的に判断してください。 全く出口が見えない状況に陥った。 諦める? 諦めない? 【二宮二択チャレンジ第1問】 二宮さん仕事ってこと? MCお仕事ですね。 二宮さん全く出口が見えないの? いや、ものによるけどな…でも、まあ諦めたい! MCあれ?「諦めない男」なんじゃないんですか? 二宮さん(笑いながら)僕って諦めない男なの? MCそういうイメージです。 二宮さんじゃあ、諦めない。 MC「じゃあ諦めない」? え、どういう事ですか? 一旦それじゃあ諦めて、次に行くって事ですか? 二宮さん結構、僕はすっ飛ばすことは多いかもしれませんね。やっぱり何かが噛み合わない時は、自分の実力が伴っていないっていうのは大前提としてありますが、でも、タイミングとか縁がなかったんだなって思ってしまうんですよ。「これは、今やるタイミングじゃないんだ」って。だって、今やったって何も出来ないんだったら、今やるタイミングじゃないってことでしょ?って思うタイプです。 MCそれは作品選びとかに関しても? 二宮さん作品に関しては、ほぼないです。もうちょっと中長期的なことのほうがあるかもしれないですね。 最終的には自分の直感を信じる? 周りの意見を聞く? 【二宮二択チャレンジ第2問】 二宮さん直感ですね。 MC「みんなどう思う?」とか言いそうな感じですが…。 二宮さん例えば、作品を撮っていて、そこでの問題や議題ならばみんなでやります。でも、何かを決断する場面「出る」「出ない」とか「やる」「やらない」っていう決断は、基本的に直感ですね。 MCじゃあ、これまでの人生で、これは大きな直感で決めた決断で、うまくいったなと思うことは? 二宮さん出演作品に関しては、全部自分で決めていますね。最終的な「出る」「出ない」は、自分で決めています。周りを巻き込んで「みんなが言ったから、じゃあ出よう」っていうのは、やっていてあんまり気分が良くないんですよね。どこか消化する作業になっちゃうというか…。でも、自分が「やる」と決めたものならば、基本的に自分が責任を取れば良い。自分が「こうする」って決めたことなら、そこで最大のパフォーマンスを発揮しようっていう気になるので、直感を信じていますね。 同じ事を何度も何度も繰り返す事は辛い? いや、全然抵抗がない? 【二宮二択チャレンジ第3問】 二宮さん抵抗がない。 MC何度繰り返しても大丈夫? 二宮さん僕は、結構大丈夫な人ですね。だいたい、おじさん達と飲んでいると、同じ話しかしてこないよ。僕はそれを全然、普通に聞きます。「あ、またこの話が来たから、何分後にはこの話になって、最後にこれが来たら、そろそろタクシーを呼んで良いな」っていう風に思います(笑)。僕は、10とか20歳上の先輩と飲むことが多いので、たいてい健康の話になって、病気の話になって、良い医者がいないか?って話になって、最後は墓をどうするかという…この流れが基本的なんです。だから、良い医者の話くらいでタクシー呼んでおかないと、ちょっと時間かかるからね。ずっとそんな生活していましたから。 買い物は即決? じっくり悩む? 【二宮二択チャレンジ第4問】 二宮さん即決ですね、基本的に。 MC即決で買って「あぁ、失敗した」というのは? 二宮さん自分がほしいと思って買っているから、「失敗した!」みたいなのがあんまりない。あんまり物を買わないからかな? MC急に思い立って瞬間的に買ったりするって事ですね? 二宮さん僕は、そんなにいっぱいお金を使うっていうタイプではないんですよ。普段、そんなに使っていないんですが、自分が「ほしい!」と思った時に買います。例えば、10万円の物がほしいと思った時に「明日だったら8万円になりますよ」「7万円になりますよ」って言われても、「今ほしいから買う!」ってなりますね。 MCえっ!? 明日になれば2万円安くなりますとなっても…? 二宮さん僕的にはそんなの関係ないです。 MCだって今日、そんなに使わないでしょう? 明日買っても…。 二宮さんいや、全然使うの。今「ほしい」と思った時に買う――そういう生き方です。 重要な局面だ。 プレッシャーを感じる? 感じない? 【二宮二択チャレンジ第5問】 二宮さんああ、感じますね。 MCえ? だって、全然緊張しないって言っていましたよね? 二宮さん緊張はしないです。緊張は本当にしない。でも、プレッシャーは感じていた方が楽しくないですか? MCまた、カッコ良いことを言いましたね。 二宮さんいやいや、この環境で、こうなったらそうなるよね? というプレッシャーはあった方がいい。緊張はしない方がいいとは思うけれど、緊張感は持っていたいタイプなんですよ。 MCさらにカッコ良いことを言いましたね。 二宮さん精神状態が良い時は、現場でそういう風に感じているんで、乗っけられるものは全部乗っけたいっていう感じですね。で、「OK!」ってなっても、そんなに喜ばない二宮(笑)。 MC「でしょう?」とか言う感じじゃない? 二宮さん「たまたまです」(笑)。 MC「二宮さん、今のシーン最高でした!」 二宮さん「いやいや、たまたまです。皆さんのおかげです」(笑)。 MCそんなコントみたいなことを毎回やっているんですか? 二宮さん(爆笑)。 ご自身のファンの皆さんは見守ってくれている存在? いや、背中をぐっと押してくれる存在? 【二宮二択チャレンジ第6問】 二宮さん見守っているでしょうね。僕は基本的に勝手に動くので、大変だと思いますよ。一時期、僕が作品に出ていることを隠される時期があったんです。すでに配信されている作品に途中から出るとか、オンエアで発表みたいなことがあったので、大変だったと思いますよ。発表前だから見ていない可能性もあるじゃないですか。でも、二宮は「言っちゃダメだ」って言われているから…。でも、出た時に初めて公に情報が共有されるので、ファンの皆さんは「言ってよ!」「何だよ!」ってなっていることが結構多いのかなと…。 MCそれでも温かく見守ってくれて…。 二宮さん本当にありがたいです。 未来が見えるとするなら見たい? 見たくない? 【二宮二択チャレンジ第7問】 二宮さん未来? 見たくないかな…。見なくてもいいかなって感じですね。(MCに向かって)え、見たい? MCあんまり先じゃなくて、ちょっと先とかだったら…。 二宮さんああ、そう? 何かあんまり「見たい」と思ったことがないかもしれない。それで言うと競馬とか…(笑)。 MC順位が分かっていれば、という…。 二宮さんうん、そういう未来だったら見たいと思うけれど、自分の未来と言われると…あんまり興味がないかもしれませんね。 MC知ったから逆に楽しみがなくなるかもしれないですね。 二宮さんまあ確かにね。頑張らなくなっちゃう可能性があるよね。 今後やりたいことは見つけていきたい? いや、自然と現れるのを待つ? 【二宮二択チャレンジ第8問】 二宮さん見つけていきたいですね。 MC意外と流れに身を任せるタイプではないんですね? 二宮さんそうですね。見つけていきたいですね。でも、ベースは流されていくんですよ(笑)。でも、「見つけていきたい」っていうマインドは持っていたいっていう感じですね。 MC現実はそうならないから、多少流れていくことも…。 二宮さん僕は、めちゃくちゃ流される(苦笑)! MC(笑)。でも、その中でも見つけていきたい。 二宮さん見つけていきたい。そっちの方が前向きじゃないですか、能動的な感じでね。 MCでは最後にこの劇場の皆さん、そして全国の劇場の皆さんにメッセージをお願いします。 二宮さんそうだな…とにかく本作は、何度も何度も、みんなで思考錯誤しながら作った作品です。例えば、観ていただいたエンディングも、実は今上映されているラストシーンとは違う形のラストシーンを初日にチャレンジして撮影していたんです。そこを目指してやっていったんですが、何かそれが「ちょっと違うんじゃないか?」ということで、中盤あたりでもう一度撮り直したんです。でも、またそれも「違うんじゃないか?」ということで、終盤あたりでもう一度撮り直して今の形に収まっています。普段はあまりやらない手法や、作業をしながら進んでいった作品です。水のシーンも一発本番で撮ったので、CGに見えるけれど、実際に水を受けて、吹き飛ばされたりもしました。その時に、「やっぱり岡田准一ってすごく強いんだな」って思ったりもしました(笑)。そういう形で、本当に楽しみながら作った作品ですので、もう一度観ていただけると「これはいつ撮ったんだったんだろう?」とか「これはどういう風にできあがったんだろう?」という風に、単純に画や音の怖さよりも、背景にいろいろな感情を抱きながら観たら、もっと観やすくなるのかなと思います。ぜひ何度も観ていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
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TV アニメ『呪術廻戦』初のスマートフォンゲーム『呪術廻戦 ファントムパレ ード』、全世界累計 2,500 万ダウンロード突破!『呪術廻戦 ファントムパレード』公式サイト 『呪術廻戦 ファントムパレード』公式X 『呪術廻戦 ファントムパレード』公式YouTube App Store Google Play DMM GAMES(PC版) TVアニメ公式サイト TVアニメ公式X 東宝株式会社(以下、当社)が企画・制作し、サムザップが企画・制作・開発・運営を行う、スマートフォンゲーム『呪術廻戦 ファントムパレード』 (以下、『ファンパレ』)が全世界累計2,500万ダウンロード突破!『呪術廻戦 ファントムパレード』は、2024年9月に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて6年半にわたる連載が完結した芥見下々(あくたみげげ)氏による人気漫画を原作としたTVアニメ『呪術廻戦』を元にした、作品初のスマートフォンゲームです。本ゲームは、2023年11月21日(火)に正式サービス開始し、全世界累計2,500万ダウンロードを突破しています。TVアニメ『呪術廻戦』第1期の物語を追体験できるだけでなく、福岡を舞台にした『ファンパレ』オリジナルのストーリーが楽しめるコマンドバトルRPGとなっています。また、2024年11月に発表された「Google Play ベスト オブ 2024」のストーリー部門にて大賞を受賞しました。 『ファンパレ』は、2023年11月に正式サービスを開始後、2024年4月にPC版、11月にグローバル版(※1)の配信を開始し、累計ダウンロード数が2,500万を突破いたしました。これを記念して、ゲーム内および公式SNSなどでキャンペーンを開催いたします。また、アニバーサーリー企画やプレイアブルキャラクターの追加、『ファンパレ』オリジナルストーリーの展開など、アニメの展開と合わせてさらに楽しんでいただけるよう運営してまいります。 ※1:グローバル版は、2024 年 11 月 7 日(木)に配信元 BILIBILI HK LIMITED にて全世界(中国本土を除く)に配信され、簡体字、繁体字、韓国語、英語、フランス語、タイ語、ニュートラルスペイン語、ブラジルポルトガル語、ドイツ語の 9 言語に対応しています。 【キャンペーン概要】 (1)「全世界2500万ダウンロード突破記念ログインボーナス」を開催! 全世界2,500万ダウンロード突破記念したログインボーナスを実施いたします。期間中、キャラクターなどの強化に必要なアイテムを手に入れることができます。また、期間中にログインしたプレイヤー全員に記念プレゼントとして「SSR確定ガチャチケット×1」をプレゼントいたします。 ・開催期間 : 2025年9月19日(金)15:00 ~ 10月16日(木)23:59 ・SSR確定ガチャチケット受取期間 : 2025年9月19日(金)15:00 ~ 10月16日(木)14:59 『ファンパレ』の全世界累計2,500万ダウンロード突破記念 キャンペーン開催! (2)全世界 2500 万ダウンロード突破記念 SSR 確定ガチャが登場! 全世界累計 2,500 万ダウンロード突破を記念して、「全世界 2500 万ダウンロード突破記念SSR キャラ確定ガチャ」「全世界 2500 万ダウンロード突破記念 SSR 廻想残滓確定ガチャ」 を展開いたします。各ガチャともに、「10 回引く」では、SSR のレア度のものが 1 点手に入ります。 ・開催期間 : 2025 年 9 月 19 日(金)15:00 ~ 10 月 16 日(木)14:59 ※各ガチャは、有償廻珠のみ使用でお一人様 1 回限定でプレイ可能です。 ※本内容に関する注意事項は、ゲーム内のお知らせをご確認ください。 ■『呪術廻戦 ファントムパレード』概要 ・タイトル : 呪術廻戦 ファントムパレード ・ジャンル : RPG ・価格 : 基本プレイ無料(アプリ内課金あり) ・対応 OS : iOS/Android(機種によりご利用いただけない場合があります) ・PC版推奨環境 : 対応 OS:Windows 10 (64-bit) 以降 CPU : Intel(R) Core i5-8265U 以上 メモリ : 8GB 以上 ディスク空き容量 :20GB 以上 グラフィック : Intel(R) UHD Graphics 620 以上 ・企画・制作 : 株式会社サムザップ、東宝株式会社 ・開発・運営 : 株式会社サムザップ ・権利表記 : ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 ©Sumzap, Inc./TOHO CO.,LTD. <『呪術廻戦 ファントムパレード』主題歌「アヴァン」について> Eve「アヴァン」 作詞・作曲 : Eve 編曲 : Numa (TOY'S FACTORY) ■TV アニメ『呪術廻戦』作品概要 人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描く、芥見下々による大ヒットコミック『呪術廻戦』。 集英社「週刊少年ジャンプ」にて 2018 年 3 月から連載が開始され、2024 年 9 月、物語は完結を迎え 6 年半にわたる連載が終了。コミックスのシリーズ累計発行部数は驚異の 1 億部(デジタル版含む)を突破。2025 年 9 月より原作・芥見下々、作画・岩崎優次による『呪術廻戦』の近未来スピンオフ『呪術廻戦≡(モジュロ)』が集英社「週刊少年ジャンプ」にて短期集中連載中。 2020 年 10 月から 2021 年 3 月までは毎日放送・TBS 系列にて TV アニメ第 1 期が放送され、初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』は全世界興行収入 265 億円の大ヒットを記録。 TV アニメ第 2 期となる「懐玉・玉折/渋谷事変」が 2023 年 7 月から 12 月まで放送され、国内のみならず全世界で大きな反響を呼んだ。さらに、2025 年の「懐玉・玉折」総集編の劇場公開、10 月 17 日公開となる『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映、11 月 7 日公開となる『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』と時系列順に作品を楽しめる劇場公開がありつつ、2026 年 1 月には TV アニメ第 3 期「死滅回游 前編」放送決定となり、今後の展開にますますの盛り上がりをみせている。 呪いを廻る壮絶な物語が再び廻りだすー
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舞台「呪術廻戦」 Blu-ray◆キャスト 虎杖悠仁:佐藤流司 伏黒 恵:泰江和明 釘崎野薔薇:豊原江理佳 禪院真希:高月彩良 狗巻 棘:定本楓馬 パンダ:寺山武志 七海建人:和田雅成 伊地知潔高:田中穂先 家入硝子:石井美絵子 真人:太田基裕 吉野順平:福澤希空(WATWING) 夏油 傑:藤田 玲 漏瑚:山岸門人 花御:南 誉士広 両面宿儺:五十嵐拓人 五条 悟:三浦涼介 アンサンブル:河野凌太、小泉 凱、遠井公輝、長嶋拓也、望月 凛other<公演日程・劇場>【東京公演】2022 年 7 月 15 日(金)~7 月 31 日(日)天王洲 銀河劇場 【大阪公演】2022 年 8 月 4 日(木)~8 月 14 日(日) メルパルクホール大阪TBR33000D/2022年度東宝株式会社原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 脚本:喜安浩平 演出:小林顕作©芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会舞台「呪術廻戦」 Blu-rayご購入はこちら
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「すずめの戸締まり」御礼“お返し申す”舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト新海誠監督最新作「すずめの戸締まり」の大ヒットを記念して11月28日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて「すずめの戸締まり」御礼“お返し申す”舞台挨拶が開催されました。 イベントには新海監督をはじめ、声優を務めた原菜乃華さん、松村北斗さんが登壇しました。事前に集められた質問に登壇陣が答える質疑応答では、芹澤朋也役で出演した神木隆之介さん本人からの質問が届くサプライズが! さらにサプライズゲストとして、ダイジン役の山根あんさんも駆け付けるなど大きな盛り上がりを見せたこちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。御礼“お返し申す”舞台挨拶新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん新海監督お忙しい中、わざわざ足を運んでいただき感謝いたします。二時間の映画を観た後でお疲れかと思いますが、三人で楽しい時間にできればと思います。どうぞ一緒に楽しみましょう。 原さん本日はお越しいただきありがとうございます。こんなにたくさんの方がこの「すずめの戸締まり」という作品をご覧くださって、本当に感謝しかないです。本日は短い時間ですが、よろしくお願いします。 松村さんここに入ってきただけで、皆さんのこの作品に対する熱量とか、ふつふつとわき上がってくる思いをすごく感じて、それを受け取っています。このイベントのタイトルのように「お返し申す」――皆さんのこの熱量にお返しができるような時間にできたらと思います。 MC昨日までの17日間で観客動員数460万人、興行収入62.2億円の大ヒットです。 新海監督ちょっと数字が大きすぎてピンとこないですね。前にもお話したことがありますが、僕はデビュー作が50人の小さな劇場で上映された自主制作映画でした。あの時の50人の拍手でも、本当にその後の人生が変わるくらいのインパクトでした。それが、460万人…? 本当に分からないんですが、ここにいる方も二回目、三回目という方もいると思いますし、ここまで本作に付き合ってくださって心より感謝しております。嬉しいですよね? 松村さんすごい数字なので、僕らもピンと来ないですよね。 原さん来ていないです。 松村さん嬉しい意味でピンときてないです。やはり新海さんがこの作品にはこういう声が必要で、こういう画が必要で…と、かき集めたものに僕らも混ぜてもらった感じでした。僕も原さんもどっちかというと観客目線もあるので…。 原さんそうですね。一観客としても、出演者の一人としても、本当に特別な作品なので、皆さんにとって特別な作品になっていると思うと嬉しいです。 松村さん一人でも多くの人にこの作品が届けば良いなと一人の新海ファンとして思っています。 MC今、日本全国を回りながらキャンペーンを行なっていますが、印象的な場所などはありましたか? 新海監督北斗くんとは、つい最近は、博多でご一緒して楽しかったです。その前に、北斗くんと一緒だったのは神戸・大阪で、その前は菜乃華さんと一緒でしたね。僕が印象深かったのが、公開から日が経つにつれて、特に東京から離れるにつれて、会場にいらっしゃる観客の層、年齢が幅広くなっていくのが日に日に分かりました。博多もそうですが、最後の宮崎とかは、70代の方から小学校低学年の方まで来てくださいました。こんな風に広がっていくんだというのが目に見えて、すごく幸せでした。原さん私は宮崎に深津(絵里)さんがサプライズで来てくださったのが…。 新海監督深津さんが来てくださったんですよ。 松村さんウワサではかねがね。SNSで拝見しました。 新海監督(SNSを)見ているんだね(笑)。 松村さん僕ね、仕事の都合で行けないことが悔しくて、日々追っていますんで! 「気持ちだけは届け!」と思いながら。 新海監督ありがとう。ときどきLINEもくださって…。近くにいてくれているんだと感じています。北斗くんがいない時はここ(※新海監督と原さんの間)に椅子を置いてね。 原さん草太さんがいてくれると思って…。 松村さん(SNSでみたので)深津さんのことも知っていました。 新海監督びっくりしましたね。 原さんびっくりしました! 輝いていました。まさか、またお会いできるとは思っていなかったので…。 新海監督そうですね。完全サプライズでした。 松村さんそうだったんですか? 全然事態が分かっていなくて…。 新海監督そうなんです。そのためだけに宮崎に来てくださったんです。本作のスタート地点が宮崎ということで来てくださったんです。会場の皆さんもどよめいていました。印象深かったですね。北斗くんは舞台挨拶はどうでした? 松村さん最初に行った神戸・大阪はすごくスタートダッシュとして気持ち良かったです。作中で出てくる景色も見られて充実した日になりました。 新海監督北斗くんが一緒の時は、北斗くんのファンも来てくれるじゃないですか。僕たちだけで作った作品だと届かなかったところにも作品を届けてもらえています。それに、ファンの方とはすごく親密な関係性が出来上がっているんだと感じました。会場の皆さんに「そういうことしない(笑)!」とか怒ったり、すごくキュートで良い関係がここにもあるんだと思って「良いな」と思っています。 松村さんそう言っていただけて救われます。ありがとうございます。 新海監督我々は明日は岡山と…。 原さん広島です! 松村さん(一緒に行けなくて)ごめんね。もちろんSNSに張り付いてますよ、はびこっていますんで、僕(笑)。 MC本作について様々な疑問や解釈についての質問をいただいています。事前にこの作品について気になることなどの質問を集めてみました。短い時間でしたが、全国から約1300件の質問が集まりました。それにお答えいただきたいと思います。 質問1高校一年です。学問により舞台挨拶に行けなくて残念ですが、この機会に質問をさせてください。草太さんは、鈴芽のことが好きなんでしょうか? 鈴芽は「好きな人」と言っていましたが、草太さん的には鈴芽のことは「命の恩人」と思っているのかな?と思いまして…。 新海監督どう? 松村さん僕ですか(笑)? じゃあ、僕の希望というか、「こういう未来があっても良いな」と思ったのは、「彼氏彼女」と言うとちょっとしっくりこない感じがしています。そういう恋心を超えた何か――僕らでは理解しえない強い絆で結ばれた、夫婦みたいなものならちょっと想像がつく二人だなと思います。「恋心より強い何かで結ばれた夫婦」だなと思い、その後のことを考えていました。 新海監督遠い未来に二人が夫婦というのはちょっとドキドキする…。であれば、そういう未来があったら美しいなと僕も思います。菜乃華さんは? 原さん二人は人生のパートナー感があるとずっと思っていました。 新海監督夫婦だね(笑)。 原さん恋愛を超えた愛情、ないものをお互いに補い合える、「人としての大きい愛情」が強い二人なのかなとは思いました。新海監督「付き合ってください」って感じではなさそうですよね。僕も二人と同じような思いで、鈴芽にとって草太さんは憧れではあるんですよね。未知の相手というか、異性としてもそうだし、椅子になっちゃったりもするし、閉じ師としてもそうだけれど、人生の巨大な未知で、「あの人のことをもっと知りたい」「これって恋なのかな?」という気持ちは鈴芽にはあると思います。草太って椅子になっちゃうじゃないですか? 椅子になった時はすごく心細いし、「この先の人生どうなっちゃうんだろう?」って思ったけれど、鈴芽は草太に触ってくれるし、ギュッと持って抱きしめてもくれる…。そのうち、椅子に座ったり乗ったりもする。草太はそれがすごく嬉しかったと思うんです。「動く椅子」っていうのは、結構気味の悪い存在だと思うのに、それに乗って「温かい」と言ってくれたり、時に「起きてよ!」と乱暴に扱ったり…。そういうのを含め、草太は鈴芽に眩しいものを感じて「あぁ、この子は特別なんだ」と思えて、そういう関係なのかなと思ったりします。 質問2草太さんが扉を閉じる時の、祝詞のようなセリフは現代語訳するとどのような意味ですか? 元ネタはあるんでしょうか? 新海監督元ネタは特にないです。神社であげられる祝詞のバリエーションみたいなものや、祝詞について簡単に調べた上で、この作品のために自分で考えました。「かけまくもかしこき、ひみずのかみよ…」と何度も言うシーンがありますが、「ひみずの神」って一つには「火と水」という世界のすべて、あとは、「日が見えない」で「ヒミズ」なので、地下にいるミミズのことを表したりもしています。つまりは、「大地」そのものなので、そこの部分は大地そのものに呼びかけています。「うぶすな」というのは、土地そのものなので「遠い先祖である僕たちそのものよ」ということです。ずっと人間が借りてきたこの山や川を謹んでお返し申す――「人がいなくなってしまったので、僕たちはもうここにいることはできません。あなたたちにお返ししますので、鎮まってください」と大地に言っているイメージで祝詞を作りました。草太さんがこの言葉を必殺技のように唱えているのは、鈴芽はちょっとうらやましかったと言っていましたね? 原さんそうですね。「お返しします」と言う前に、草太さんが「お返し申す」のバリエーションを探っている時に新海監督が「決めゼリフっぽく」と言っていたんです。「天気の子」の「今から晴れるよ!」だったり、「君の名は。」の「入れ替わってる!」だったり、そういう作品の決めゼリフがあったら良いなと思っていたので、隣で聞いていてすごくうらやましかったです! 質問3私は、「ダイジンなんてキライ!」と思っていましたが、悲しそうに歩く姿にジンと来ました。北斗くん、菜乃華ちゃんはダイジンについてどう思いますか? 原さん私は“最推し”がダイジンなんです。あのかわいらしさゆえの怖さがあるし、あのかわいらしさだからこそ許せてしまうところがあって…。「やっと二人きり」って鈴芽の足にすり寄るしぐさや、表情の全てがかわいくて…。危うく許してしまいそうになる感じが愛おしいです! 新海監督ダイジンね。こんなに皆さんに愛していただけるとは、意外でした。ダイジンは猫の姿を借りていますが、一応、神様のような存在なんでね。でも、みんな完全に猫として見ていて「猫ちゃん頑張れ」「猫ちゃんかわいそう!」とか言っていて、そうか、猫か…と(笑)。北斗くんはどうですか? 松村さん僕が面白いと思ったのは、ダイジンって鈴芽の17年がギュッと移されているようなキャラクターだなと…。もしかして、ダイジンが姿を現すきっかけとなったのは鈴芽の存在じゃないですか。なので「触れる人によって性格とかいろんなものが変わる存在」でもあるのかと思いました。人の影響を受けて、人の上にいる神じゃないけれど、人のものを吸い上げているように思えました。新海監督確かに、鈴芽じゃない人がきっかけをつくっていたら、また違う姿になっていたかも…。そんなイメージは何となく抱いていました。ダイジンって役割を負った神様のような存在ではあるけれど、鈴芽のとった行動によって「束の間の自由」を得ます。自分が果たさないといけない役割は分かっているけれど、「子どものような神様」のイメージもあります。自分を解放してくれた人が好きだし、もっと自由になりたいし、束の間の自由であってももっと遊びたいし、鈴芽と二人きりになりたいから「草太、邪魔」という気持ちで、一時的に草太を椅子の姿に変えてしまったんだと思います。ある種ワガママで、人間から見たらどういう気持ちか分からない「気まぐれで自然なイメージ」が「気まぐれな猫」っていうイメージとつながって、ダイジンというキャラクターができました。 質問4芹澤の車で移動中、懐かしい曲が流れていましたが、あれはどのような基準で選んだのでしょうか? 新海監督あの曲は二人とも分かった? 松村さん曲自体はもちろん。 新海監督(二人とも)世代じゃないでしょ? どこで聴くんだろうね? 松村さん音楽番組…いわゆる「懐メロ」ってジャンルで僕らは…。 原さん耳にしたことはあります。 新海監督そうか。芹澤のプレイリストは僕が選びました。芹澤はシチュエーションに合わせて、劇中でも「ゲストに合わせて(曲を)選んでるんだけどな」って言っていますが、その場を彼なりに和ませようとした不器用な思いやりなんでしょうね。環さんは年上なので、ちょっと懐かしのメロディをかけておけば、「この人は好きなんじゃないか」って…。でも、環は40歳の設定なので、あの昭和の名曲は環からしてもちょっと上なんです。その辺の感覚は(原さんや松村さんたちのような若い世代の子には)ちょっとよく分からないと思うけれど、芹澤も同じような感覚で「大人ってこんな曲を聴いていたのかな」という解像度の低さで芹澤のパーソナリティを表したつもりでした。すごく楽しい、演出をしていて楽しいシーンでした。神木くんにフルコーラスで歌ってもらったけれど、ちょっとしか使わないとか(笑)。 松村さんただ(神木さんの歌声を)聴きたいだけ(笑)。 新海監督ちょっと歌わせてみたかった(笑)。でも、神木くんも古い曲なのでよく知らないわけじゃないですか。「けんかをやめて」(1982年リリース/歌:河合奈保子)とか、よくは知らないでしょ? 松村さん「全部歌え」って言われたら…。 新海監督神木くんも音程がすごくあやふやで、使えるテイクだけ使いました(笑)。 MC最後の質問は東京都在住・芹澤朋也さんからの質問です。 質問5僕の友人に俳優をやっている神木隆之介がいて、彼についてどう思いますか?P.S. 2万円返します。 松村さんチョケすぎ(笑)。 新海監督分かりにくいですね(笑)。 MCこちらご説明しますと、神木隆之介さんご本人からいただきました。「僕の友人の神木隆之介についてどう思いますか?」と直球質問が来ていますが皆さん、いかがでしょう? 新海監督「2万円返します」って言われても、貸していないよね。僕らに返されても…。 松村さん僕らに返されてもね(笑)。これ直訳すると神木くんが「僕のことどう思います?」って聞いているってことですよね(笑)。僕は、オーディションに参加することになって一番最初にアドバイスをもらいました。声優さんではない僕が、声優業に足を踏み入れるっていうのはどういうことか、教えてくれたのが神木くんでした。アフレコに入ってからもアドバイスをもらったので、コーチ的な感じではありますね。神木先生(笑)。学校で一番仲の良い先生って感じはありますね。優しいんですよ。 原さんアフレコでお会いした時、すごく緊張してしまったんですが、すごく優しくて、好きなアニメの話をしたり「あのアニメのグッズ、僕持ってるんだ」などという話をしてくれたり…。あと、鈴芽って「あっ…」っていう声が多いんです。そのバリエーションで、息を吸うパターンと吐くパターンがあるんですが、そういう技術的な面でもアドバイスをいただけてとてもありがたかったです。 新海監督僕が神木くんに初めて会ったのは「君の名は。」のアフレコの時でした。あの時、神木くんは「3月のライオン」(2017年公開/主演:神木隆之介)という映画を並行してやっていました。すごく疲れていて、アフレコの合間にスタジオでよく寝ていたのを思い出しました。今思えばずいぶん余裕だなぁ…って(笑)。もちろん、本人は必死なんだろうけれど、神木くんの底知れなさを思い出しました。 原さん頼りがいのあるお兄さんです。 新海監督僕にとって、神木くんは芹澤とどこか似ている感じがしています。芹澤ってあんなチャラい感じなのに、「あいつは自分のことを粗末に扱い過ぎ」って、本当に草太のことが好きなんですよね。そういう不器用な友情の示し方が似ているなって思いました。この前、映画が公開されてしばらく経ってから、反響が心配で夜眠れずに大衆居酒屋のカウンターでお酒を呑んでいたんです。そしたら、たまたま神木くんと連絡を取って「監督、今何やっているんですか?」って…。「一人でカウンターで呑んでる」って言ったら、その場に駆けつけてくれて二時間くらい、僕は一人でカウンターで飲んで、神木くんはその横でラーメンを食べていました。そういう風に本当に友達を自然に心配してくれるところが芹澤っぽいと思います。 MCさて、本日はお三方にも内緒で“ある方”にお越しいただいています。ダイジン役山根あんさん山根さん(ダイジンの声で)すーずめ! (草太に)お前は…邪魔! ■山根さんが登壇し、会場は大きな拍手に包まれる。 新海監督久しぶりだね。 山根さんお久しぶりです! 新海監督嬉しい。来てくれて。 原さん嬉しいー!■山根さんから新海監督に花束のプレゼント!新海監督ありがとう。嬉しい、ビックリした! まさか会えるとは…。 松村さん初めまして、宗像草太役の松村北斗です。山根さん初めまして、ダイジン役の山根あんです(笑)。 新海監督そうか! 二人は映画の中だと敵同士だったからね。 松村さんアフレコの時にはお会いしなかったんでね。 新海監督そうだったね。あんちゃんの声を先に録ったんだよね。(椅子の姿の)草太に上に乗られるシーンで、すごく苦しそうな芝居もやってくれて、すごく良かったです。 山根さんありがとうございます。 原さんアフレコの時、猫ちゃんの靴を履いていて、髪をふたつ結びにして猫の耳みたいにアレンジしていて…。アフレコ期間中、ひたすら、あんちゃんとの写真ばかりとんでもない量を撮らせてもらいました。時々見てニヤニヤしています。本当に嬉しいです。 松村さん地の声がダイジンの声なんですね。 新海監督そうなんです。全然加工とかしていなくて、あんちゃんの声そのままなんだよね? 松村さんここ(喉)にエフェクタ入れてるの(笑)? すごくね! 山根さんあははは(笑)。 松村さん笑っちゃうよね(笑)? MCあんちゃん、“生”北斗くんはいかがですか? 山根さん「カッコ良い」としか言えません。 松村さんえー! もう、やめてよー(笑)! 新海監督良いなぁ(笑)。でも、まさか東京で会えるなんて思っていなかった。しかも、みんなで…。嬉しいです。来てくれてありがとう! 山根さんみんなに会えて嬉しいです。新海監督僕も嬉しいです。
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「最後まで行く」初日舞台挨拶「最後まで行く」公式サイト韓国で大ヒットを記録し、フランス、中国でもリメイクされたサスペンス・エンタテインメントを岡田准一さん、綾野剛さんらを迎え、「新聞記者」、「余命10年」の藤井道人監督が日本でリメイクした「最後まで行く」が5月19日ついに公開! 東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷で行われた舞台挨拶に岡田准一さん、綾野剛さん、広末涼子さん、磯村勇斗さん、柄本明さん、藤井道人監督が登壇しました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶工藤祐司役岡田准一さん矢崎貴之役綾野剛さん工藤美沙子役広末涼子さん尾田創役磯村勇斗さん仙葉泰役柄本明さん藤井道人監督■キャスト陣が客席通路を通って登場! 本作を観終えたばかりの観客から大歓声で迎えられました。岡田さん皆さんは本作を観た後ということですが、いかがでしたか?(会場:拍手) やっと、今日本作を封切ることができて、僕のほうにも朝から「観たよ」という連絡や、皆さんの感想をSNSなどを通じていただいております。この「最後まで行く」という作品は、クセになるような、日本映画の希望を感じるような作品になっていると思います。この旋風がもっともっと広がっていくように、何回でも友だちを誘って観に来てください。 綾野さんやっと皆さんに本作を届けられる日が来ました。今日、この場に立てていることにとても興奮しています。皆さんに本作を観ていただいた状態でお話するのも初めてなので、短い時間ですが楽しんでいただけたらと思います。 広末さん私もこうやってたくさんの皆さんが本作を観て、興奮が冷めやらぬ感じで会場を包んでいることにとっても興奮しています。綾野さんと同じですが、綾野さんはそんなに冷静に「興奮しています」と言われても興奮しているように全然見えないんです(笑)。でも私は本当に興奮しています。この日を迎えられてとってもとっても嬉しいです。今日は楽しんでいってください。 MC綾野さん、興奮していらっしゃいますよね? 綾野さん大興奮しています。髪も短くなっちゃいましたし(笑)。 磯村さん本日はお越しいただきありがとうございます。こうしてやっと公開を迎えて、このままこの作品が走り続けてほしいと思っております。短い時間ですがよろしくお願いいたします。 柄本さんどうもご来場ありがとうございます。何か若い人ばっかりで申し訳ないというか…。皆さん本作は観たんですよね? じゃあ、今この会場で本作を観ていないのは僕だけだと思います。これから観るようにいたしますので、皆さん、本作の面白いところを教えていただければ幸いです。 藤井監督お足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。一年前に本当に大好きな仲間たち、先輩方と、胸を張って「面白い」という作品が作れて、それをこうして皆さんに届けられて嬉しく思っています。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。 MCここから、上映後だから話せる本作の魅力についてお伺いできればと思います。 岡田さん綾野くんが(舞台挨拶の劇場に)入って来た時、会場の皆さんは、本作を観終わった後だから、どういう風に見て良いか分からないと思うんですよね。綾野くんが狂気の役だったので…。入って来た時の「キャーっ!」て言ったのがどっちの意味なのか? 広末さんどっちの「キャーっ!」なのか? 岡田さんそう。「キャーっ! 怖い!!」なのか…。 MC黄色い声援なのか悲鳴なのか…? 広末さんじゃあどちらかに拍手をしてもらいましょう! 黄色い声援か恐怖か? 岡田さん黄色い声援だったという方? (会場から拍手) これは完璧決まりましたね(笑)。では、恐怖の声援だったという方? (会場から先ほどと同じくらいの拍手) …半々くらいですかね?綾野さんは本当にぶっ飛んだ役柄でしたが、現場ではすごく優しいし、現場をよく見ている方でした。僕は「ひらパー(ひらかたパーク)」のイメージキャラクターをやっているんですが、現場でその話になったら「准一さん、やられてますよね?出たいです」って言ってくれたんです。そういう「良いものをやりたい」というものづくりへの情熱が本当に真摯でした。それが映画の中にもずっとあったので、共演していて本当に楽しかったですね。「良いものを作るためのことしか考えたくない」という感じが心地良かったです。MC対峙するシーンも多かったですが、そういう真摯な姿勢が伝わってきましたか? 岡田さん(綾野さんに)どうでしたか? 綾野さんいや、もう人間力がすごいんですよ。 広末さんそうですか? ちょっと“ひらパー”を推し過ぎじゃないですか? 本作の宣伝なのに毎回、“ひらパー”の話ばっかり…。 岡田さん「おま!」(岡田さんがひらかたパークのイメージキャラクターに就任された時から「超ひらパー兄さんでおま!」などの決めゼリフに使われ「おま!」がおなじみとなっている。) 広末さんほら! 地元愛をこういうところをアピールして! 岡田さんそうだ。僕、涼子ちゃんに言いたいことがある。 広末さん何でしょう? 岡田さん今日、楽屋に来て、ケーキと手紙をくれたんですよ。「岡田さんとはまた共演すると思いますんで」って結構、感動的なことを言ってくれて…。「あぁ、なんて良い人なんだ」って思いました。でも、「(手紙を)書いている途中で来ちゃって…」って横で続きを書き出して…(笑)。 広末さん手紙の締めがちゃんとできていなかったから(笑)。 岡田さんそうそう、その場で締めを書いてくれたんです。でも、「岡田准一」の“准”が違う“ジュン”の字だったんですよ。 広末さんえ? その時ちょっと思いはしたんですが…。 岡田さん松本潤の「潤ってる」ほうの「潤」になっていて…。 広末さんえ? 純粋の「純」じゃないよね? 間違っていた? 岡田さんニスイ(冫)に進の右側なのよ(=准)、僕の字は。 広末さんそう言われれば! あぁ、ごめんなさい(笑)! えぇ、嘘! 岡田さん潤ってねーから(笑)! 広末さん潤ってるでしょ(笑)? 岡田さん昔から知っているんだから…。 広末さん私、「岡田くん」って呼んでいて…。皆さんは「准一」さんって呼んでいるみたいなんですが…。 綾野さんそうですね。「准一さん」ですね。 広末さん23年前にドラマ(「オヤジぃ。」2000年にTBS系列にて放送/主演:田村正和)で私の弟役で共演したんです。だから、今回、私が妻役ってすごく意外で「良いんですか?」って…。だから、当時のまま「岡田くん」っていう呼び方のままなんですよね。「准一」ってのがイマイチ…。何なら「シュウイチ」だったかなとか…(笑)。皆さん「准一さん」って呼ばれるんですよね? 綾野さんそうですね、僕は…。何の話をしているんでしょう(笑)? MC綾野さんは、本作の魅力についていかがですか? 綾野さんぶっ込んできますね(笑)。本作の魅力ですか? いやぁ、本当に、今何も考えずにお二人の話をずっと聞いていたので…(笑)。でも、登場人物皆さんが魅力を持っていますよね。ちゃんと役割を持っていて、ちゃんとそれが混ざるって作品がなかなかないと思っています。96時間、約四日間のお話の中で、それぞれが一緒にいるシーンがそこまで多いわけじゃないのに全部のシーンがつながっているっていうのはなかなかないと思っています。シンプルにエンタメとして面白いと思っていますね。広末さん実際、あれだけやって、あれだけ地面に素手で這いつくばったり殴り合ったりして、ケガとかはなかったんですか? 綾野さん僕は手袋をしていたのでまだ良かったんですが、准一さんのほうは素手だったので…。 岡田さん冷たかったですね、墓が…。こんなに冷たいんだ、冬の墓場って…。 広末さん本当に寒かったですよね。 岡田さん一月の、真冬の撮影でしたね。 綾野さん土の地面も凍っていて、コンクリみたいになっていて…。 広末さん朝方まで…。 岡田さんでもケガはなかったですね。 綾野さんかすり傷くらいですね。 岡田さんまあ、「どこからがケガか?」っていう話もありますが…。 綾野さんそうですね。 岡田さん僕らたぶん、ケガの基準が人よりね…? かすり傷くらいはケガには入らないんで。 綾野さんですね。 MC磯村さんはいかがでしたか? 過酷さという点では死体役ということで…。 岡田さん役作りはどうしたの? 磯村さん役作りは、「どう死んでいるべきかな?」と考えていました。 岡田さんあ、そう(笑)? 磯村さんずっと死んでいることが多かったので、何というか息を止めるという。 岡田さん止めるんだ? 磯村さん止めますよね。 綾野さんお腹の動きもね。 磯村さんなるべくしないようにしていました。でも、どうしても一連で撮る時は、息がもたないですよね。 岡田さんどうしてたの? 困るよね? 磯村さんその時に思いついたんですよね。普通に肺で呼吸すると動いちゃうんでダメなんですよ。だから、口でちょっとずつ息を入れるんです。そうすると全く動かないんです。それに今回気づけて、死体役をやれて良かったです。広末さん向いていたんだよ! だって「おくりびと」(2008年公開/監督:滝田洋二郎/出演:本木雅弘 ほか)も死体オーディションありましたもん。だってどんなに息を止めていても、静脈が浮いちゃったりする人は、カメラが寄ると分かっちゃうんだって。向いてるんだよ。また話が来るよ、きっと! 磯村さん来ますかね? オーディションがあったら受けたいです(笑)。 綾野さんちなみに、(本作の中で岡田さん演じる工藤が)尾田のモノマネをしているじゃないですか? あれは尾田からするとどういう…(笑)? 岡田さんそのことについて話してはいないじゃない? 磯村さんたしかに一切話していないですね。たぶん、普段の会話の中からマネされたのかなって…。僕、死体としてずっと車の中で聞いていて、メッチャ笑いました。でも動いちゃダメなので我慢していたんですが…。似ているのかな? 誇張し過ぎた尾田ってことであれば良いんじゃないかと(笑)。 広末さん試写で観た時、綾野くんと私が爆笑しました。 綾野さん本作は「笑って良いのかな?」って探り合いがあるじゃないですか? それが「あぁ、笑って良いんだ!」って思えた瞬間でした。 広末さん(会場に向かって)皆さん、笑いましたか? (会場:拍手)ですよね? あれはもう「何やってくれてるの?」って(笑)。 岡田さん現場でいろんなことがあったんですよね。そういえば柄本さん、一つだけ聞きたいことがあるんですが、良いですか? トカゲをぴょこぴょこってやるじゃないですか? 柄本さんそんなことやったっけ? 何か「トカゲ」ってセリフはありましたね。 岡田さん「トカゲがぴょこぴょこ」って言うあの時、一瞬、顔マネしていなかったです? 柄本さんしていないよぉ(笑)。 岡田さんしていなかったですか? 一瞬、舌なめずりしていたから、「あれ?これトカゲのマネしたのかな」って。 柄本さんトカゲの顔ってどんな顔よ? 岡田さん(報道陣に)いや、今写真を撮らないでよ(苦笑)! みんながカメラを構え出した…(笑)。こうやって「ぴょこぴょこ」って言い出した時に、首を出して…。「僕、今トカゲをやっているんだ」って感じた時があったんですが…。 柄本さんイヤぁ、それは記憶にないですね。分からないです。覚えていない(笑) 綾野さん監督、そういう演出はしたんですか? 藤井監督していないです(笑)。 岡田さん僕の勘違いですね(笑)。 MC監督はコロナ禍で撮影の延期もありましたが、それを乗り越えて、こうして初日を迎えることができましたが、いかがですか? 藤井監督クライマックスシーンは、中断してから11カ月後の撮影で、それまで積み上げてきたものがあってのラストシーンで…。カウントダウンだから人がたくさん集まるシーンだったので、コロナ禍が明けてから撮影をしました。だから、撮影が本当に最近だったんです。でも、「ギアをバチンッと戻してくる岡田さん、剛さん、広末さん、本当に素晴らしいな」って思いました。去年一年間は、この作品がずっとあった感じでした。 岡田さん最後の車のシーンは一年くらい空いて、朝早く来て「久しぶり!」って挨拶をして、僕は泣くわけですよ(笑)。綾野くんもひらがなの「へ」みたいなすごい顔をしていて…。あれを見て「すごいな」って思いました。でも、僕も泣かなくちゃいけなくて…。でも、何も褒められなかったですよね…。 綾野さんサラッとでしたね。 岡田さんサラッと「次のシーン行きます」「綾野さん、終わりです。お疲れ様でした」ってね。あれは内心、どうだったんですか? 藤井監督「すげぇ良かったね!」って言いながら、次の現場に急いで向かっていました(苦笑)。 岡田さん車の中で? それは、一言、言ってほしかったな…(笑)。 綾野さんブランクというか、ずっとこの作品の完成を楽しみにしていたので、10カ月撮影が空いていたことも愛おしい時間でした。とにかく最後まで走り抜くということが楽しみで仕方なかったので、「空いていた」という感覚じゃなく、ずっと役がありました。 岡田さんこれでやっと撮り切れるというね。 綾野さんそうですね。やっと撮り切れる喜びもありました。准一さんは、朝6時くらいから橋にいて撮影をしていました。テストもほぼなくいきなり本番で、…あの状態でよく瞬間的に涙が出てくるなんてすごいなって僕も試写を見て思いました。 岡田さん僕らは本当にずっと本作が出来上がるのを楽しみにしていました。絶対に面白くなるはずだから、その出来上がりを早く観たいなと…。撮影期間は空いているんだけれど、ずっと心の中にこの作品があったから…。「空いている」って感じはなかったですね。 綾野さんそうですね。 MCタイトル「最後まで行く」にかけた質問です。皆さん、今後、俳優・監督として「最後まで行きますか?」 岡田さんはい、行きたいとは思っています。できる限り、夢はまだこれからだと思っているので…。夢を追いかけながら、「皆さんが本当に面白いぜ」っていう作品をみんなで作っていきたいと思っています。 MCご自身の中で課題や成長したい部分などはあるんですか? 岡田さん「いつまで全力で動けるか」っていうのはありますね。体力的に…。動きのピークというか、身体がどこまで動かせるかということによって、表現できる形も変わってくるかもしれないですね。身体操作とか、心情操作とか、それらのバランスがどこかで変わっていくだろうとは思います。自分が求める俳優像は両方できることなので、「どこまでできるかな」っていうことはあります。 MC綾野さんは俳優として「最後まで行きますか?」 綾野さんはい、そうですね。でも、何が「最後」なのか…。ただ、一緒に作品を作ることに対する目標を一緒に叶えたい仲間たちがいて、そしてまだ、なかなか想像できないけれど何となく皆さんと一緒に見たい景色があるので、それを一つ一つ丁寧に叶えていきたいと思います。 MC広末さんはいかがですか? 広末さん私は俳優であり母親なので、正直なところ、いつでもやめて良い覚悟はあります。でも、全力で挑みながら生きている限り続けたいです。MC磯村さんはいかがでしょうか? 磯村さんそうですね、死んだことすらも「あいつ、芝居なんじゃね?」と思える「最後」までは行きたいですね。 MC数々の先輩方との作品でしたが、この作品は磯村さんにとってどういう影響を与えてくれましたか? 磯村さん藤井さん、綾野さんとは何度もご一緒していますが、今回は、岡田さん、広末さん、柄本さんという偉大な先輩ともご一緒できて、めちゃくちゃ緊張感がある中で、実りある時間をいただけたと思います。最後まで、皆さんからいただいた愛情を持って、墓場に入りたいと思います。 MC柄本さんにもお伺いできればと思います。 柄本さん僕も何か言わないといけないですか? いや、こちらの皆さんはまだお若いけれど、僕はもうほとんど最後みたいなもんだから…。まあ、需要と供給の問題ですね。こっちがいくら供給しようとしても需要がなくちゃしょうがないからね。岡田さんものすごく現実的なことを言いますね(笑)。 柄本さんそれだけですよ。しょうがないですよ。 広末さん需要がある限り? 柄本さんもうないんじゃない? よく分からないですね? MC皆さん、まだまだ観たいですよね? 柄本さん(会場からの大きな拍手に)ありがとうございます。 MC監督もお願いします。 藤井監督本当に柄本さんがおっしゃる通り、求められたことに一生懸命球を打ってきたので、求められているうちは、良い作品を作っていける環境を作っていきたいと思っています。日々精進中でございます。 MC最後に岡田さんから皆さんにメッセージをお願いします。 岡田さん今日は本当にありがとうございます。本作は、自分たちが自信を持って皆さんに勧めたい映画です。日本映画が世界に届くエンタテインメントを作れるように。皆さんも人生がいろいろある中で、本当に「良い時間を過ごせた」と思ってもらえるものを作れるように、頑張って仲間たちとこれからも作品を作っていく所存です。ぜひ応援していただければありがたいです。皆さんが喜んでくれる笑顔、「面白かったよ」というのが僕らの力になります。ぜひどこかで周りに伝えていただき、今日、面白かったと思っていただいた方はぜひ応援をお願いいたします。
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『沈黙の艦隊 北極海大海戦』劇場用パンフレットのお知らせ©2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved. ©かわぐちかいじ/講談社 2025年9月26日(金)公開『沈黙の艦隊 北極海大海戦』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 A4横 P48(表紙込み) 定価1,100円 (税込) 『沈黙の艦隊 北極海大海戦』 Playback ドラマ 沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~ ※以降のページには物語の核心に触れる記述が含まれます。 映画鑑賞後にお読みになることをお勧めいたします。 Introduction Story Character Chart Production Notes Cast Interview 大沢たかお Cast Comment 上戸 彩 津田健次郎 中村 蒼 前原 滉 松岡広大 渡邊圭祐 酒向 芳 岡本多緒 夏川結衣 風吹ジュン 笹野高史 江口洋介 リック・アムスバリー ブライアン・ガルシア ドミニク・パワー トーリアン・トーマス 【かわぐちかいじ先生 劇場パンフレット特別描き下ろしイラスト】 原作:かわぐちかいじ Dector's Interview 監督:吉野耕平 Storyboard CG &VFX Special Talk 監督:吉野耕平 VFXスーパーバイザー:西田 裕(オムニバス・ジャパン) CGFXディレクター:米岡 馨(ステルスワークス) Staff Profile Column 白石 光(戦史研究家) Theme Song 主題歌「風と私の物語」歌詞紹介 Comment Ado 作詞・作曲:宮本浩次 編曲:まふまふ Credit -
映画『イチケイのカラス』DVD真実を明らかにするために― 本当に裁かれるべきは誰か―TDV33218R/2023年度フジテレビジョン©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27 社映画『イチケイのカラス』DVD
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『怪獣8号』Vol.2 通常版DVD日比野カフカ/怪獣8号:福西勝也 亜白ミナ:瀬戸麻沙美 市川レノ:加藤渉 四ノ宮キコル:ファイルーズあい 保科宗四郞:河西健吾 古橋伊春:新祐樹 出雲ハルイチ:河本啓佑 神楽木葵:武内駿輔 小此木このみ:千本木彩花TDV34148D/2024年東宝原作:松本直也(集英社「少年ジャンプ+」連載) 監督:宮繁之神谷友美 シリーズ構成・脚本:大河内一楼 キャラクターデザイン・総作画監督:西尾鉄也 怪獣デザイン:前田真宏 美術監督: 木村真二 色彩設計:広瀬いづみ 3D 監督:松本勝 撮影監督:荒井栄児 編集:肥田文 音響監督:郷文裕貴 音楽:坂東祐大 怪獣デザイン&ワークス:スタジオカラー アニメーション制作:Production I.G オープニングテーマ:YUNGBLUD「Abyss」 エンディングテーマ:OneRepublic「Nobody」©防衛隊第3部隊 ©松本直也/集英社『怪獣8号』Vol.2 通常版DVDご購入はこちら
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「秒速5センチメートル」完成披露試写会「秒速5センチメートル」公式サイト 「君の名は。」(2016年公開)、「天気の子」(2019年公開)、「すずめの戸締まり」(2022年公開)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠さんの劇場アニメーションを実写映画化する「秒速5センチメートル」が、10月10日に公開となります。主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を、幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描き出す本作。 9月17日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで完成披露試写会舞台挨拶が行われ、松村北斗さん、高畑充希さん、森七菜さん、青木柚さん、木竜麻生さん、上田悠斗さん、白山乃愛さん、宮﨑あおいさん、吉岡秀隆さん、奥山由之監督が出席しました。観客にはサプライズで、原作の新海誠さんが駆けつけ、本作への思いを明かしました。この日の模様を詳しくレポートします! 完成披露試写会 遠野貴樹役 松村北斗さん 篠原明里役 高畑充希さん 澄田花苗役 森七菜さん 高校時代の貴樹役 青木柚さん 水野理紗役 木竜麻生さん 幼少期の貴樹役 上田悠斗さん 幼少期の明里役 白山乃愛さん 輿水美鳥役 宮﨑あおいさん 小川龍一役 吉岡秀隆さん 奥山由之監督 原作 新海誠さん 松村さん今日は足をお運びいただき、誠にありがとうございます。世界で初めて、ここにいる皆さんに実写「秒速5センチメートル」を観ていただけるのだと思うと、すごく感動的です。アニメーションの「秒速5センチメートル」が、すでに世の中にはありますが、このように実写映画も完成しました。本作を観た皆さんの中で、アニメーションと実写でどのような違いを感じて、どのような共通点が生まれるのか…。そして、本作で初めて「秒速5センチメートル」の世界に触れる方々が、心の中でどのように作品を育ててくれるのか、すごく楽しみです。今日はよろしくお願いします。 奥山監督今日はお越しくださいまして、本当にありがとうございます。(キャスト陣を見渡しながら)この作品は、ご覧のように、誠実にそして、真摯に作品に向き合ってくれる皆さんと、ひとシーン、ひとシーンを大切に、誠実な思いで積み重ねて作った作品です。こうして、皆さんにご覧いただける日が来たことを、心からうれしく思います。 MC新海誠監督作品としては、本作が初の実写映画化となります。注目度もとても高く、皆さんにとっても大きなチャレンジとなった作品だと思います。そして、完成した作品を一般のお客さんがご覧になるのは、今日が初めてとなりますが、今の率直なお気持ちを教えてください。 松村さん原作であるアニメーション作品への尊敬もありますし、もちろん実写化ということで、作品の基盤はアニメーションにあるんですが、今回の実写版で初めてこの物語と触れる方も多くいると思っています。なので、そこのバランスや、本作を観て「アニメーションの時ってどうだったんだろう」という興味であったり、「ものを見る・知る」ということへのきらめきが皆さんの中に増えていくと良いなと思います。まだ公開をしていないので、まだ誰も観ていないから、何だかちょっと夢の中で話しているような感覚です(笑)。何とか作品について伝えたいんですが、皆さんがまだ「本作はどういうものなんだろう」と思っている、この僕たちとのギャップがちょっといじらしくも感じます。そういったことも楽しいイベントだなと思います。とにかく今は、皆さんに本作が届くのが楽しみですね。 MC「秒速5センチメートル」という作品は、実写映画とアニメーションでは、それぞれ心の中での育て方が違いそうな作品でもあります。 松村さんそうですね。奥山さんもその辺を特に意識されていましたが、アニメーションだから描けることと、生身の人間だから描けるものは、それぞれに素晴らしさを持っていると思います。奥山さんが、この作品を「生身の人間がやる理由」を追求してくださったので、アニメーションと実写の違いに、きっと感動していただけるんじゃないかと期待しています。 高畑さん緊張しています。正直、すごくドキドキしています。アニメーションのファンの方はたくさんいらっしゃると思います。原作のストーリー自体、すごく人を引き付けるものがある作品です。もちろん一生懸命やったんですが、生身の人間が演じてどう届くのか、皆さんの反応を、薄目で見たいという感じがしています。各部署の方々の原作への熱量や「絶対に良いものにするぞ」という熱量が素晴らしい現場だったので、参加できて、ここまでたどり着けたことは、すごくありがたいことだと思っています。 森さんもちろん今も緊張しているんですが、撮影の時もすごく緊張していました。それは、本作には皆さんにとっても、自分たちにとっても、大切な原作があるからです。原作を大事に、寄り添いながら演じ、それを撮ってもらった日々でした。原作ファンの皆さんに観ていただくことへの緊張ももちろんありますが、すごく大事に作った結果、原作をまだ観たことがない方には、「すごく良い新しい作品が観られた」と思っていただける出会いになると思っています。原作を知っている人、知らない人、観たことがある人、大好きな人…、いろいろな方がいると思いますが、どんな方でも楽しめる独特の魅力がある作品だと思います。 青木さんアニメ「秒速5センチメートル」は、リアルに高校生の時に観ていたので、そこに自分が参加することには緊張もありました。出演が決まってからも、撮影に入ってからも、ずっと実感が湧かなかったんですが、今日こうして登壇者の皆さんが揃われているのを見たり、お客さんを前にしたり、(後ろに飾られた大きなパネルを見ながら)このどデカパネルを見て(笑)、やっと本当に公開するんだという実感が湧いてきました。ただ、ちょっと今坊主になってしまっていて…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) みんなに気づかれなくて、実感がまた薄れつつあるんですが、本編ではちゃんとあります。 森さん髪の毛が「あります」ってことだよね?(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 青木さんそうそう。劇中では髪の毛があります。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)撮影はずっと種子島でしていました。「忘れられない夏」とよく言われますが、本当に「忘れられない夏」になりました。この先、この思い出を超えられるだろうかという気持ちです。その思い出が映像にも詰まっていると思うので、楽しみに観ていただけたらと思います。 木竜さん私はパートで言うと「現代」パートに参加しました。撮影に入る前に、先ほど森さんや青木さんがおっしゃっていた種子島の映像を、これから撮影する私たちにも共有してくれました。その映像を見たことで、生きている時代が違うパートを撮ってはいましたが、まるでチームのみんなでバトンを繋いでいくような、そんな力をもらいながら撮影に臨むことができました。このチームでこの作品を作れたこと、そして参加ができて挑戦できたことも、すごくうれしく思っています。今日来ていただいた皆さんに、楽しんで観ていただけたらと思っています。 上田さん初めてのこういう舞台で、しかも僕は初めて俳優として参加した作品なので、すごく緊張しています。 MC緊張感が伝わります。今の気持ちはいかがですか? 上田さん怖い…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 松村さん(上田さんを励ますように)怖いよな、こんなにいっぱい人がいたらな。会場にもいっぱい人がいると思って、横を見ても登壇者の皆さんがいっぱいいるしね。 MC撮影はリラックスして臨めましたか? 上田さんはい、すごく楽しくできました。 MCそれは、白山さんと仲良くなれたからでしょうか。 上田さんはい。 MC上田さんは、松村さんの大ファンだとうかがっています。 松村さん(上田さんの反応を見て)ちょっと違うっぽいですよ。 上田さん違くはないです。 松村さん違くはないんだ…。すごくうれしいんですが、照れくさいですね。僕は、どうしてもそういう話は「違う」ということに無理やりしちゃうんですよ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) …好きでいてくれているんだ。 上田さんはい。 松村さん(しみじみと)ありがとう。きっと裏で具体的に僕の好きなところについて話してくれると思うんですが、ちょっと今は、皆さんが怖いので無理かな…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 冗談ですからね。 白山さん私は、これから観る皆さんに、明里として認めてもらえるかという不安な気持ちと、やっと観ていただけるというワクワクした気持ちが混ざっています。 MC高畑さんからご覧になって、幼少期の明里を演じた白山さんにはどのような印象を持ちましたか? 高畑さん(噛み締めるように)かわいい…。(会場のお客さん:笑)実は、撮影は私の方が先だったんです。だから、「乃愛ちゃんの明里はどんな感じかな」「(白山さんの演じる明里に)合わせたいな」と、ずっと思っていたんですが、撮影の順番で「大人の明里はこうなります」と、そっと差し出す感じになってしまいました。でも、すごく素敵なシーンを(上田さんと白山さんが)二人で紡いでくださいました。お二人が幼少期を演じてくださってうれしいです。 宮﨑さんすごい作品に参加したんだなと、改めて感じています。試写で奥山監督の「秒速5センチメートル」を観た後に、新海監督の「秒速5センチメートル」を観直す機会がありました。素直に「どちらも好きだな」と思えて、そんな風に感じられたことがとても幸せだと思いました。これから本作を観る方にも、そう思ってほしいなと感じています。先ほど青木さんがおっしゃったように、去年の夏に種子島で「今後、あの夏を超えられないんじゃないか」と思うくらい、すごくキラキラとした楽しい時間を過ごしました。撮影が終わった後、飛行機に乗る前に(森さんと青木さんと)三人で海をバックに記念撮影をしたんです。あの写真がすごく好きで、いまだに「良い夏だったなぁ…」と思いながら見返しています。この作品の中にも、種子島のとても素敵な時間が流れているので、ぜひそこも楽しんでいただきたいと思います。 森さん(青木さんと顔を見合わせてうれしそうに)見返してくださっているなんて…。 青木さん(しみじみと)やったぁ…。うれしいなあ! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 吉岡さん(申し訳なさそうに)僕、撮影期間が二日間だったので…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 皆さんの素敵なお話を聞いて、僕は撮影が二日間しかなかったのに、「こんな華々しいところにいて良いのかな」という気持ちになっています。すみません。でき上がった作品を観たら、五十五歳の僕でも、キュンキュンするような素晴らしい作品になっていました。その中に僕も役としていられたことは、とても光栄なことですし、何よりも奥山作品がまた生まれたことがうれしいです。 MC吉岡さんは、貴樹に影響を与える人物を演じています。とても重要な役どころですね。 吉岡さん僕は、貴樹の気持ちが分からないではなくて、それと同時に、現場では北斗くんが貴樹そのものに見えました。彼が持っている、憂いを帯びた、ちょっと悲しげな切ない視線が、いつも僕を(演じた)館長にしてくれるような気がしていました。 奥山監督原作となる新海さんのアニメーションを、十八年を経て実写化していますが、「秒速5センチメートル」は、いつの時代でも、誰もが普遍的に感じるずっと大切に抱いている原風景のような作品だと思います。例えば、“小さい頃の大切な人との思い出”や、“青春の時の真っ直ぐな気持ち”、“大人になることへの迷いや惑い”など、誰しもが感じることが描かれています。今回、改めて実写として「秒速5センチメートル」という物語を、皆さんにお届けできること、そして作品の監督として関わらせていただいたことが、ものすごく誇らしく、そしてうれしく思っています。 MC本作は大切な人との「巡り合わせ」を描いた物語です。皆さんにとって、「巡り合わせ」を感じた瞬間について教えてください。 松村さん僕の一番仲の良い、高校からの友だちが似たような仕事をしていて、最近珍しく舞台に出たんです。うれしくて、僕も観に行ったら、僕が芸能界に入るために受けたオーディションで、一緒にオーディションを受けて、その後違う道に進んだ方が、主演をされていました。あれが2009年のことなので、もう十六年前のことになります。その後会って話したりはしていないんですが、今も変わらず頑張っているところを目の前で見て、すごく刺激になりました。 MCそういった巡り合わせは、自分の背中を押してくれる存在になりますね。 松村さんその方が主演をされているとは知らずに観に行ったので「なんか似ているな」と思いながら、ただ、お互いにいろいろな経験も重ねているので、ちょっと確信が持てなかったんですよ。でも「似ているな、似ているな」と思っていて…。終わった後に親友とご飯に行ったら、「あの人、オーディションで一緒だったらしいよ」と言われて、「ああ、やっぱり!」となりました。その瞬間にいろいろなことを考え始めちゃって、しばらく黙ってご飯を食べていました。 MC十六年前の姿を覚えていたんですね。 松村さんたくさんいた中で、話しをすることができたのは数人だったんですが、その方がそのうちの一人でした。みんなが緊張している中で、ムードメーカー的な存在だったので、これからもたくさんの人に元気を与えるんだろうなと思うと、負けていられないなと思いました。 高畑さん私はこの作品のことになるんですが、以前、歌番組(フジテレビ系列にて放送の「2022FNS歌謡祭 第1夜」)で歌うことになった時に、「何の曲でも良いですよ」と言われたんです。なので、周りの人に「何が良いと思う?」と聞いて、歌うことに決まった曲が、山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」だったんです。それを歌わせていただいてから間もなくして、この作品のお話をいただいたので「エモい…!」と思って、すごくうれしくてお受けした記憶があります。 奥山監督この作品では、図らずも、たまたまの巡り合わせのようなことが多々起きていました。そういった、奇跡が詰まっているような制作過程でした。 森さん今年の初めぐらいにカナダに留学へ行っていたんですが、そこで同じクラスだった男の子が、私が初めて主演を務めたドラマで制作部にいて、一緒にドラマを作っていた男の子でした。「こんなところでまた再会できるんだ」と思って、すごく不思議な気持ちになりました。ちょうどその子も「勉強したい」と、シフトチェンジしたタイミングで、私も「ここは行けるな」と思ってカナダに行ったタイミングで、そのタイミングがガチっとハマったのがすごくうれしかったです。その後もその子を含めて、みんなでご飯を食べたり、スキー場に行ったりしました。 MC吉岡さんも俳優生活の中で、そういった巡り合わせを経験したことはありますか? 吉岡さん(突然話を振られて驚きつつ)僕ですか…? ないですね…(苦笑)。ただ、最近の話なんですが、ちょっと前にテレビを点けて「なんか見たことある子供がいるな」と思ったら、僕でした。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)「北の国から」(1981年からフジテレビ系列にて放送。吉岡さんが黒板純役を演じたドラマ)が放送されていたんです。自分に向かって「お前これからまだまだ(俳優業を)四十年後もやっているぞ」という気持ちになりました。これは巡り合わせでしょうか? MCそれは吉岡さんしかできない巡り合わせです。宮﨑さんはいかがでしょうか。 宮﨑さん十代の頃からお世話になっているスタイリストさんがいるんですが、その方とバッタリ会う確率がすごく多いんです。商業施設のエレベーターで待っていて扉が開いたらそこにいたり、スーパーから出たら目の前にいたり、街を歩いていたら目の前から歩いて来たりします。(劇中で演じた)美鳥さんが「会いたい人とは会える」というセリフを言う場面があるんですが、それはすごく実感を持って、自分の中から自然に出てくるセリフだったと感じています。最近も移動車に乗っていた時に、後ろを振り返ったらその人の車がいたことがありました。だから、お互いが引き寄せ合うって、すごくあることなんだなぁと思っています。私も会いたい人とは会えるタイプだと思うので、美鳥さんの気持ちがよく分かります。 奥山監督僕も、たまたま会いましたよね。 宮﨑さんたまたま会いました! 奥山監督この作品の打ち合わせをした数日後に、街で「奥山さん」と声をかけられました。眼鏡をかけていたので、最初は「誰だろう」と思っていたら、「宮﨑です」と挨拶をしてくれました。「え、宮﨑あおい!?」ってなりました。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) すごくびっくりしました。だって、街中で宮﨑あおいさんに会うことなんてないじゃないですか。だから、これは不思議な巡り合わせだなと思いました。 MC会場の皆さんにはお伝えしていなかったんですが、本日はもうお一人、素敵なゲストの方にお越しいただいております。 ■山崎まさよしさんの楽曲「One more time,One more chance」が流れる中、新海誠さんがステージに登場。大きな拍手を浴びました。 新海さん皆さんの話を裏で聞いていたんですが、原作にとても気を遣っていただいて、まるで不朽の名作みたいに言ってくださって…。でも、本当に大した作品じゃないんです。二十年前くらいに、まだアニメの作り方もよく分からないまま、アパートの一室でスタッフを集めて、見よう見まねで作った作品なので、「こんなもので良かったんだろうか」という後悔がずっとありました。もちろん必死に作った作品ですが、自分の心残りみたいなものがギュッと詰まった、でも愛おしい作品でもあります。今回、実写映画化していただくと聞いて、「この作品で良いんですか」と、すごく不安で申し訳ない気持ちになったんです。もっと他に素晴らしい原作があるんじゃないかと思ったんですが、脚本を読んで、キャストの方に会って、試写を拝見したら、あまりにも素晴らしい作品になっていました。ここで原作者がでしゃばるのは良くないと思ったんですが、今日は皆さんにお礼だけお伝えしたく、少しだけお邪魔しに参りました。本当に素晴らしい作品をありがとうございました。(会場のお客さん:拍手) MC試写をご覧になった時には、どのような感想を持たれましたか? 新海さん最初はどういう気持ちで観て良いのか分からなかったんですが、観ている内に何だかよく分からない涙が出てきてしまって…。もしかしたら、当時の辛かった制作のことを思い出して泣いているのか、あるいは当時の映画に含まれていたかもしれない、いくつかの要素をものすごく広げてくれた物語の強さに泣いているのか。または、もう過ぎ去ってしまった2000年代という、日本が持っていた可能性みたいなものに泣いているのか…。何だか分からないままに、自分が原作を作ったにも関わらず、奥山組の作品に泣かされてしまいました。本当に経験したことのない、感動でした。皆さん、期待して観ていただいて良いと思います。 MC映画の中で生きる、貴樹と明里はいかがでしたか? 新海さん先ほどアニメを見よう見まねで作ったと申し上げましたが、当時はキャラクターを描くというのが、どういうことかもよく分かっていなかったので、貴樹がどういう男なのか、明里がどういう女性なのかは、よく分からないまま作っていたんです。特に、「明里はどういう女性なんだろう」と、未だに分かりませんでした。でも、本作を観たら、北斗くんと高畑さん、奥山監督から、「貴樹はこういう男です」「明里はこういう人です」と、教えていただきました。だから、ようやく貴樹と明里と知り合えたような気がしました。 松村さん原作がある以上、やはり「原作者の方にとって良い映画である」というのが、必要な要素というか、大切にしたいものだと思っています。実は、新海さんが原作者であるということが、僕の中でプレッシャーでもあったので、こういう感想をいただだいて、やっと安心しました。これで、100パーセントの気持ちでお客さんに向けて一歩踏みだすことができます。今、新海さんからいただいた言葉は、まさにそんな言葉でした。 高畑さん私もホッとしたというのが一番大きいです。衣装合わせの段階でも「明里ってどんな人なのだろう」と、分からない要素が多かったので「どうしよう、どうしよう」と監督に泣きついたりもしていたんです。でも、新海さんも今「分からなかった」とおっしゃっていたので、ちょっとホッとしました。 新海さん(笑)。 高畑さん一緒に悩んでくれるチームの皆さんがいて良かったと思いましたし、新海さんが涙して作品を観てくださったのは、本当にありがたいことだと思います。 奥山監督まずは本当に、光栄です。ありがとうございます。新海さんが先ほどおっしゃっていた、「なぜ涙しているのかわからないような感動」は「こうだから感動できる」「こうだから泣ける」みたいに説明できることを超えた、心の内から体から感動する瞬間だと思っています。そういう経験を僕は何度かしたことがあるんですが、新海さんのお言葉で、本作をそういう作品にできたという自信を持たせていただきました。そして、実写化したことの意義を感じることができました。まずは、我が子のような原作・物語を預けていただいたことを、本当にありがたく思っています。(新海さんの方を見ながら)ありがとうございます。(お互いの距離がステージ上で離れた場所にいたことから)距離が遠くて、すみません。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 新海さん遠いですね(笑)。でも、本当に素敵な作品にしてくださって、心から感謝しています。 奥山監督ありがとうございます。 MCキャストの皆さんの中には、これまでの新海監督作品に参加されている方もいらっしゃいます。「すずめの戸締まり」には松村さん、「天気の子」には森さん、「雲のむこう、約束の場所」(2004年公開)には吉岡さんが出演されていました。新海さんから、森さん、吉岡さんに伝えたいことはありますか? 新海さんこんな巡り合わせがあるということで、誰がキャストを決めたんだろうと思ったりしました。七菜ちゃんに関しては、(森さんが彰子役を演じた公開中の映画)「国宝」を観ましたよ。 森さんありがとうございます(照笑)。 新海さん「国宝」を観た方がたくさんいらっしゃると思いますが、本当に素晴らしかったです。すごく大人っぽい役をやっていたので、僕の知っている七菜ちゃんとは違う、遠いところまで行った役者さんになっていて、びっくりしたんです。でも、同じような時期に「秒速5センチメートル」を観たら、こっちでは高校生の花苗になっていました。僕が知り合ったばかりの、大分の高校生の女の子の時と同じ七菜ちゃんが、スクリーンの中にいました。そこで、七菜ちゃんの天才性みたいなものを目の当たりにしました。2019年に「天気の子」に出演していただいてからここまで、彼女の獲得してきたものの大きさを「秒速5センチメートル」を観ながら感じました。(実感を込めながら)すごいですね…。 森さん身に余るお言葉です。そもそもこの舞台に、新海さんと一緒に立たせていただけること自体が、本当に光栄なことです。 新海さん久しぶりですね。 森さんとても久しぶりです。素敵な言葉をいただいて、とてもうれしいです。ありがとうございます。 新海さん「雲のむこう、約束の場所」は、もう20年前の作品になります。僕の商業長編デビュー作なんですが、吉岡さんには、その作品の主役をやっていただきました。あの時は、本当に怖いもの知らずで「一番好きな声の人だから」という理由で、吉岡さんにお願いしてしまいましたが、まさかお受けしてくださるとは…。僕は子どもの頃からずっと、吉岡さんが好きです。「北の国から」は、いろいろなものの原点です。吉岡さんとは二歳くらい年齢が違うんですが、「北の国から」で純くんが遭ういろいろなひどい出来事が、自分の未来予想図みたいに思えて、自分の未来の姿、