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「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」大ヒット御礼舞台挨拶「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」公式サイトスマホを落としたことで、連続殺鬼に命を狙われるヒロインを描いた映画「スマホを落としただけなのに」シリーズの最新作で最終章となる「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」がついに11月1日全国 313館にて公開いたしました! 11月10日、大ヒット御礼舞台挨拶をTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行い、主演の成田凌さん、クォン・ウンビさん、主題歌「Dried Flower」を担当した imaseさんが登壇しました。本作の反響や、今だからこそ明かせるエピソードや、会場のお客さんから質問を募り、生回答をしました。 また、11月9日が imaseさんの誕生日ということで、ウンビさんお手製の特大キンパ(韓国ののり巻き)で、誕生日と本作のヒットをお祝いしました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。大ヒット御礼舞台挨拶浦野善治役成田凌さんスミン役クォン・ウンビさん主題歌imaseさん成田さん本作を観ていただきありがとうございます。今日は大ヒット御礼舞台挨拶ということで、いつもの硬い雰囲気とは違って、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしたいと思います。 ウンビさん(日本語で)映画館まで来てくれてありがとうございます。皆さん、本作はどうでしたか? (会場の皆さん:拍手、「最高!」の声)よろしくお願いします。 imaseさん一作目から大好きな作品なので、今回主題歌を担当することができて、すごくうれしかったです。 MC本作は11月1日に公開し、すでに多くの方が衝撃のラストを映画館で体験しています。周りでご覧になった方々の感想やエピソードを聞かせてください。 成田さん友人が「剥製がほしい」と言っていました。(会場:笑)「あげられない。諦めてくれ」と、理由も話したら驚いていました。本物なのに、偽物(人形)だと思われているみたいです。それにしても、友人は剥製をもらって、どうするつもりでしょうね? お誕生日席に置いて、一緒に食事でもするのか…。心配になっちゃいます。怖いです! ウンビさんたくさんの方が「すごく楽しかった」「面白かった」と言ってくれました。でも、やっぱり「ラストシーンがすごく怖かった」っていう意見が多かったです。成田さんもおっしゃっていましたが、「あれ人形なの?人なの?どっち?」って質問が一番多かったです。たくさんの方が「怖い」と言いながらも、楽しんでくれました。 MC「ラストシーンが怖い」という感想は、成田さん的にはどうですか? 成田さん撮影中は、「お客さんはどう受け止めるんだろう?」って分からないままでした。作品を観て「怖かった」「笑いました」「ハッピーエンドで良かった」と、皆さんからメッセージをいただいて、いろいろな意見があってそれはそれで面白いなと思いました。 MCウンビさんは、ラストについてどういう感想をお持ちですか? ウンビさん正直に言わせてもらっても良いですか? 最後のシーンは、成田さんと一生懸命撮影をしましたが、笑いそうになりました。でも、一生懸命演じました。(会場:拍手) imaseさん知り合いが本作を観て、最後のシーンに驚いていました。伏線の回収を楽しんでいる人がたくさんいて、「面白かった」という感想もたくさんいただきました。 MC大人気の「スマホを落としただけなのに」シリーズですが、改めてこのシリーズの人気の理由は、どんなところにあると思いますか? 成田さんスマホは、みんなが持っていて、身近なものだからですかね。それと、せっかく映画館に来たら楽しい思いもしたいですし、ちょっとだけハラハラしたいんじゃないですか? ウンビさんスマホは、私たちの日常にあるものなので、共感してもらえたのかなと思います。その共感があるからこそ、みんなに愛してもらえたんだと思います。一作目、二作目が大変人気がある作品なので、本作への期待も高かったんだと思います。 imaseさんやっぱり身近にあるものですからね。身の回りでも、スマホやSNSのトラブル…、例えばパスワードが甘くて乗っ取られてしまうとかありますよね。そういうトラブルから、何かこういった怖いことになるかもしれないという部分が、より引き込まれる魅力になっているのかなと思います。 MCimaseさんが、本作のために主題歌「Dried Flower」を書き下ろしてくださいましたが、成田さんとウンビさんが聴いた時の感想を教えてください。 成田さん「本作の締めくくりは、どんな曲になるのだろう」と思っていました。今までのimaseさんのイメージが、それぞれあると思うんですが、試写で初めて聴いた時はびっくりしました。単純に言うと、めちゃくちゃ良かったです。曲としての素晴らしさも、本作の締めくくりとしても、「良いぞ!」と思いました。それに「imaseの新しいフェーズを見られた気がする!」っていう、うれしい気持ちになりました。 MCお二人は、もともと交流があったんですか? 成田さん本作の主題歌が決まった後からですね。僕がimaseさんの出るフェスに遊びに行った時に、挨拶をしました。この間は、ラジオで「本作の話をしてください」って言われましたが、九割ぐらい曲の話をしていました。 imaseさんめちゃくちゃでしたね! 成田さん楽しかったね! いろいろな話ができました。 imaseさん楽しかったです。 ウンビさん私も試写で初めて主題歌を聴きました。私は、もともとimaseさんのファンで、たくさんの曲を聞いていたので、今回ご一緒できることが本当にうれしかったです。最初は、作品のイメージと違うかと思っていましたが、本作の最後のシーンを観た時に、ぴったり合っていてすごく素敵だと思いました。とってもカリスマ性のある音楽だと思います。(会場:拍手) imaseさんうれしいです! ありがとうございます。「スマホを落としただけなのに」シリーズは一作目から観ているので、ハラハラする要素と、本作に関しては歪んだ愛の部分も自分の楽曲で表現したいと思っていました。僕の楽曲は、ポップなイメージの曲が多いと思うんですが、本作の主題歌を作るにあたって、ちょっとそうじゃない自分を見せられる素敵な機会をいただいたと思っています。担当できてすごくうれしいです。 成田さんやはりミュージシャンですから、いろいろな音楽を聴いているだろうし、好きなものもあると思うので、今後も楽しみだと勝手に思っています。 MCウンビさん、韓国でのimaseさんの人気はすごいんですよね? ウンビさん(日本語で)本当に人気です!(imaseさんの楽曲「NIGHT DANCER」を口ずさむ)「どうでもいいよな夜だけど~」人気~!(さらにダンスを付けて)本当に人気ですよ。(会場:拍手)imaseさん(笑顔で)うれしいです! 成田さん本当に人気なんだね! MC本作は、来年の春に韓国での公開が決まっています。反響も楽しみですね。さて、「スマホを落としただけなのに」シリーズといいますと、イベントでは毎回「スマホを落としたエピソード」を聞かれると思いますが、今日は「落としたくないもの」があれば教えてください。 成田さん普段あまりアクセサリーとかをつけないんですが、なぜかメガネがよくなくなります。今かけているメガネは、昨日買いました。どうしてもメガネをかけたくなって、かけています。でも、買っても買ってもどこかへいくんです。(会場:笑) imaseさんメガネが?! 成田さんはい。これまでに十個ぐらいはなくなっているかな。なので、二度と落としたくないです。 imaseさんえー! 成田さん何ででしょう?! なぜかよくモノがなくなります。結構前ですが、引越しをしたら、スーツのラックが一式どこかにいきました。私の服や小物は、どこに行ったんでしょうか? ロストバゲージ? 悲しいので、もう二度とこんな思いはしたくありません! MCウンビさん、成田さんに何かアドバイスありますか? ウンビさん(日本語で)泣かないで! (会場:笑)(韓国語で)私が買ってあげます。 成田さんありがとうございます。 ウンビさん私は、髪を染めたり、いろいろなヘアスタイルをしたり、乾かしたりするから、髪の毛を痛めて落としたくないです。 成田さん髪の毛って頭にある時は良いけれど、抜け落ちたらすごく嫌なものになりますよね。 ウンビさん(側頭部を指しながら)今、ここに本物(=地毛)と偽物(=ヘアーエクステンション)があります。成田さんえ? そうなの? ウンビさん(日本語で)はい! 成田さんそれは本当の話? ウンビさん(日本語で)本当! (韓国語で)本当はもうちょっと短いです。 成田さん(戸惑いながら)じゃあ、半分ぐらい偽物なんだね。 ウンビさん(日本語で)はい。 imaseさん僕は、衣装を着ている時に、チョコレートを落としたくないですね。チョコレートが好きなので、ミュージックビデオの撮影や、イベントの時に食べるんですが、結構な確率で服に落としてしまいます。 成田さん今日の衣装は、チョコ対策で茶色なの?! imaseさんいやいや、違います(笑)!なぜかチョコが(衣装に)ついているんですよ。なので、食べる前に着替えるようにしたりして、気を付けています。でも、先日ミュージックビデオの撮影の時に、チョコを食べてから、衣装に着替え直して撮影に臨んだんです。でも、付けていたネックレスに、なぜかチョコがついていて、それが溶けて衣装に…。もうチョコは食べないようにしようかなぁと思いました。 成田さんどうしたら良いんだろうねぇ! MCここはウンビ先生にアドバイスを聞いてみましょう! ウンビさんアドバイス?! 汚れても目立たないように、毎日茶色い服を着てください。 imaseさん白を着ないようにします(笑)!MC本日は公開後ということで、お客様も観終わったばかりですので、ネタバレOKのQ&Aコーナーに参りましょう。(会場:拍手)成田さん、ウンビさん、imaseさんに聞きたいことを挙手制で募集します。実は昨日も本作を観て、今日も観ました。(成田さんが演じた)浦野さんのすごいところは、根回しをするところだと思っています。一番好きなシーンは、エレベーターを降りるところです。本人かと思ったら、違う人がぞろぞろ降りてくるところが、気持ち悪くてすごく好きなシーンです。 成田さんに質問です。私は中学生の時から、十年くらい成田さんのファンです。成田さんは、バラエティー番組では穏やかな印象ですが、役に入ると「本当に同じ人なのかな」というくらい印象が変わります。ファンなのにトラウマになりかけます。サイコパスの役を作るために、普段どうされていますか?成田さんに質問です。私は中学生の時から、十年くらい成田さんのファンです。成田さんは、バラエティー番組では穏やかな印象ですが、役に入ると「本当に同じ人なのかな」というくらい印象が変わります。ファンなのにトラウマになりかけます。サイコパスの役を作るために、普段どうされていますか?【会場のお客さんの質問1】成田さん普段?! 僕は普段何を考えているんですかねぇ? 基本的にふざけていたいと思っています。常にユーモアを持って生きています。私は二回目の鑑賞です。一回目の時は、ラストシーンが衝撃すぎて、そこに気がいってしまいました。今回は、一回目を踏まえて、ストーリーをちゃんと頭に入れながら観ました。浦野とスミンの感情がすごく入ってきて、ラストシーンは感動の涙でした! あと二回観に行きます! 私はウンビちゃんのファンです。ウンビちゃんは、日本語のセリフがとても多かったと思います。特に言いにくかったセリフや、感情表現が難しかったセリフはありますか?【会場のお客さんの質問2】ウンビさん(成田さんが演じた)浦野さんと感情的なやり取りをするシーンが、一番大変だった気がします。日本語の感情表現が難しくて、一番NGを出しました。でも、成田さんや、皆さんが助けてくれたので、何とかやり切れました。成田さんのファンです。剥製の人形グッズをお待ちしています。 シリーズを通して、ハッキングが大事なポイントになっていましたが、作中の皆さんのタイピングが早くて「本当のハッカーみたいだな」と思いました。自分も社会人で、パソコンを使うので、「それっぽさ」を出したいと思っているんですが、タイピングの特訓はしましたか?【会場のお客さんの質問3】成田さん剥製の人形グッズは、僕も提案しました! 「あの椅子に座った状態のチョロQを出せば良いのに!」って。(会場:笑) あれが早く走っていたら、めちゃくちゃ面白いと思うんですよね。タイピングは適当です。(会場:笑)あれは、スタッフさんの努力です。どこを打っても、エンターを押すとその文字が出るようになっています。…ここまで言って良いのかな(笑)。ブラインドタッチができるようになった! とかではないので、僕のタイピングは指一本レベルです。秘密にしておいてください。(お子さん)こんにちは。母と私は、成田凌さんのファンです。料理のシーンがありましたが、皆さんはどんな料理を作りますか。気になります。【会場のお客さんの質問4】成田さん気になるよね! (imaseさんに向かって)何を作っているの? imaseさん僕は料理は作らないです(笑)。Uber eatsばかりです。作ったとしても、インスタントのラーメンぐらいです。ウンビさんは? ウンビさん私は料理が大好きで、合羽橋にも行きました。 成田さん合羽橋、楽しいよね。鍋とか買ったの? ウンビさんコーヒーカップとソーサーのセットを買いました。(成田さんに向かって)料理は好きですか? 成田さん料理好きですよ。できる時はずっと作っています。(質問したお客さんに)何でも作りますよ。何が良いですか? 会場のお客さん4(作中に登場する)キンパで! 成田さんキンパは作ったことないけれど、家で友だちとタッカンマリは作りました。 MC成田さん、得意料理は何ですか? 成田さん何ですかねぇ。季節のものでパスタをよく作っています。 MC映画の感想もお願いします。 会場のお客さん4初日舞台挨拶も行って、今日で二回目です。最後は本当に衝撃のラストすぎて、パンフレットを読んで、本物だと知りました。二回目はずっと観察していました。大好きです。 成田さんパンフレット良いよね! MC次で最後の質問となります。すごくたくさん手が上がっていますね。ありがとうございます。 成田さんこれは良い質問だぞっていう人!私も、成田さんの大ファンです。今までの作品も観てきました。剥製になったのは、初めてだと思うんですが、それを演じると聞いた瞬間はどう思いましたか? また、本当に人形だと思ったので、ピクピク動いたりすることはなかったですか? 演じる上でどうやって人形っぽさを出したのか教えてください。【会場のお客さんの質問5】成田さん(imaseさんに)台本を読んでどう思った? 曲を作るために、みんなとはまた違う目線で観るでしょ? imaseさんもちろん今回の剥製は、曲を作る上でのポイントになっています。それに合わせて例えたところもあります。印象的な部分でした。 成田さん出来上がった曲を聴いた時に、ネタバレじゃんって思ったよ!(ウンビさんに向かって)僕、ピクピクしていた? ウンビさん(日本語で)ちょっと!(韓国語で)でも、成田さんは全然動いていなくて、私が見た感じでは、息もしていないと思いました。 成田さんあ、息は止めたわ。撮影じゃないタイミングで試したんです。途中で出てきた子供の剥製があまりにきれいすぎて、おじさんと若い子は肌が違うので、人間味が出ちゃうんです。なので、色を塗ったり、コンタクトを入れてみたり、いろいろな工夫をしました。髪の毛はカツラで偽物感を出しましたね。僕としては、最後のアップになった時に、パチっと一度瞬きをして終わったら、「またこの作品が続くかな」「怖いかな」と思って迷いました。でも、現場がそんなことをして良い空気ではなかったのでしませんでした。「一度やってみたら良かったかな」と思っています。 MCここで、ウンビさんから成田さんとimaseさんに一言あるとのことです。 ウンビさん撮影中、ずっと成田さんにお世話になって、感謝の言葉を伝えたいと思っていました。その感謝の気持ちをたっぷり込めて、さらに昨日imaseさんがお誕生日だったということで、お二人にプレゼントをしたいと思っています。 MCサプライズでプレゼントがあるとのことです。中身は何でしょうか? スタッフの方、ケースの布を外してください。ウンビさんより特大キンパのプレゼントです!ウンビさん浦野といえばコレだと思いました。長い黒髪が似合っていると思います。imaseさんは、アーティストの雰囲気があるので、髪の毛もちょっとくるくるっとさせています。 imaseさんこれは、たぶんミュージックビデオの金髪を意識してくれたのかな。ありがとうございます。 ウンビさん後は、唇に特徴があると思いました。以上です! 成田さん素晴らしいですよね。このユーモアの形がウンビらしくてめちゃくちゃ良いですよね。ちゃんと美味しそうだし、ありがとう。ウンビさん絶対に持って帰ってくださいね! MC浦野の髪には、とろろ昆布と岩のりと海苔を使っています。白眼はうずらの卵で、黒眼は黒豆を使っています。口はトマトケチャップです。 成田さん…ちょっと目が充血していて怖いね! imaseさんうれしいですが、このサイズ感のキンパは見たことがないですね。ドデカい! 僕の唇は何で作ったんですか? ウンビさんポテトです。MC髪の毛は、もやしナムルと沢庵と、とろろ昆布を使っています。お肌は白ゴマがベースです。ウンビさん人生の記憶に残るケーキだと思います。このケーキは覚えておいてくださいね。 MC最後に成田さんからご挨拶をいただきます。 成田さん今日は「スマホを落としただけなのに」シリーズの最終章を観てくれて、本当にありがとうございます。本作を観てくれた方に感謝を伝えられるのは、おそらく今日が最後の機会だと思います。ウンビは、日本での活動は大変だったと思いますが、最後にこんなどでかいものをありがとう。毎日スマホを通して、皆さんの感想を見ながら、「本作にしかない個性を、皆さんに存分に味わってもらえている」と感じています。皆さんが感想を打ってくれたり、直接メッセージをくれることに、公開されてから毎日感謝しています。みんなで一生懸命作った作品を、観てもらえることが一番うれしいです。皆さんとは、こうして楽しい時間を一緒に過ごしたので、その熱を持ったまま、いろいろな人に広げてくれたら、この作品は一生のものになると思います。舞台挨拶はこれが最後ですが、作品は残ります。皆さんのお力浦野ともども永遠のものにしてもらえたらと思っています。今日はありがとうございました。
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『あたしの!』japanese© 幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会『あたしの!』
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「室井慎次 生き続ける者」初日舞台挨拶「室井慎次 生き続ける者」公式サイト“青島と室井の約束”から 27 年の時を経て、プロデュース:亀山千広さん、脚本:君塚良一さん、監督:本広克行さんが再集結し、「踊るプロジェクト」再始動が発表され、10月11日より公開中の「室井慎次 敗れざる者」に続く、「室井慎次 生き続ける者」が11月15日、ついに公開を迎えました。 TOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が行われ、柳葉敏郎さん、福本莉子さん、齋藤潤さん、前山くうがくん、前山こうがくん、筧利夫さん、真矢ミキさん、松下洸平さん、本広克行監督が登壇しました。柳葉さんが27年間にわたって演じてきた、室井慎次への熱い思いを吐露しました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶室井慎次役柳葉敏郎さん日向杏役福本莉子さん森貴仁役齋藤潤さん柳町凛久役前山くうがくん柳町凛久役前山こうがくん新城賢太郎役筧利夫さん沖田仁美役真矢ミキさん桜章太郎役松下洸平さん本広克行監督MC柳葉敏郎さんから、皆さんにご挨拶をお願いします。 柳葉さん本日はありがとうございます。いかがでしたでしょうか? (会場:拍手)ありがとうございます。ここにいらっしゃる方たちに支えられて、出来上がった作品です。幸せな時間を過ごしました。今日は短い時間ではありますが、皆さんと同じ気持ちを共有させてください。 福本さん先月、皆さんと「室井慎次 敗れざる者」の舞台挨拶をしました。また、こうして皆さんに完成した作品を観ていただけて、とてもうれしいです。 齋藤さん今年の二月に撮影が始まって、大きな現場で、刺激しかない毎日を送ることができました。今日、本作が皆さんに届いて、改めて「貴仁を演じられてすごく幸せだな」と思いました。 くうがくん僕たちにとっても「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」は、本当に大切な作品になりました。 こうがくん出来上がった作品を観て、室井さんの事がもっともっと大好きになりました。室井さんの子どもになれて、すっごく幸せです。短い時間ですが…。 くうがくん&こうがくんよろしくお願いします! 松下さんちょっとこの後にご挨拶するのは…(苦笑)。(くうがくん&こうがくんに向かって)すごいね! びっくりしたよ(笑)。 くうがくん&こうがくんありがとうございます。 松下さん本作をご覧になっていただき、ありがとうございます。僕は「踊る」シリーズに参加するのは初めてでした。非常に緊張感のある、素晴らしい現場に参加できて、本当にうれしく思っています。自分の芝居であったり、柳葉さんのお芝居を大きなスクリーンで観ると、自分たちのやっていることの尊さであったり、大切さを改めて感じました。ご覧になっていただいた皆さんにも、その思いが伝わると良いなと思います。 真矢さん今回は一場面、1カットか2カットくらいですが、沖田を演じて、本拠地に戻らせてもらったような気持ちでした。自分が出演していない作品は、観客として観ていたので、皆さんに最も近い、出演者かもしれません。今日はいろいろお話ししたいと思います。 筧さん室井さんの意思は私が継ぎます! 秋田県警本部長・新城賢太郎です! 新城賢太郎です! 僕も試写会で観て、席を立てないくらい、すごく泣きました。なので、今日の舞台挨拶はやりにくいと思っていたんですが、(プロデューサーの)亀山さんから「ぜひ、ぶち壊してくれ」と言われたので、出てきました。皆さん、これだけは言わせてください! 室井さんは永遠に不滅です! よろしくお願いします! 本広監督もう「踊る」シリーズも長いですが、本作の脚本を読んで「僕がこんな話を撮るんだ」って、びっくりしました。でも、皆さんの様子を見ると、よろこんでもらえたのかなと思います。柳葉さんが何回も泣いていたので、良い作品になったんだと思います。 柳葉さんあなたのほうが泣いているでしょ(苦笑)! MC「泣いていた」というのは撮影中でしょうか? 本広監督ギバさん(柳葉さんの愛称)は、何回も泣いていました。 柳葉さんちょっと待って! ちょっと待って! (頷きながら)…だな(笑)。(登壇者の皆さん:笑) MC柳葉さんは、先行上映を地元・秋田県の大曲の映画館で、地元の皆さんと本作をご覧になったそうですが、いかがでしたか? 柳葉さん当初は、この仕事は受けまいと思っていましたが、生まれ育った場所で作品を作ってもらえるということで、役者としてはこの上ない幸せだと思いました。地元でのロケは、そこかしこに、いらっしゃる人たち全てに、感謝の思いで過ごしました。今日という日を迎えられて、ちょっとホッとしています。先ほど舞台袖で、二人(くうがくん&こうがくん)に「柳葉さん、顔が赤いね」って言われたんですよ(笑)。それで、すごく興奮している自分に気がついて、変な気分です。これは筧くんが何とかしてくれるだろうと思っています(笑)。 筧さんもう、一杯やっていますか(笑)? 柳葉さんまだやっていないんだ(苦笑)。 MC先行上映を地元の映画館でご覧になって、周りの感想なども聞かれましたか? 柳葉さん「ありがたい」という言葉だけです。うちに大きな花が届いたりして、地元の人たちの愛情を、改めて感じました。とにかく感謝です。カミさんと二人で観に行きましたが、不思議なことにカミさんと僕の涙するところが違ったんです。これは何でだろうと考えてみたんですが、僕は、室井(の視点)で観ていたので、僕の涙は、室井の涙でした。これは自分でも初めての経験でした。 MC今回は先行上映も行なわれましたが、反響はいかがでしたか? 柳葉さん先行上映が決まったことは、数日前に知りました。「何てことをしてくれるんだ」と思ったんですが(笑)、でも、この先行で僕も観られると思って、ありがたかったです。周りの反響もありました。先行上映というめったにないことに、かなりよろこんでもらえたみたいです。観終わった方からは、「柳葉さん、あんな作品はもうあんまりやらないでくれ」って声もありましました(苦笑)。ものすごくありがたい反響がたくさんありました。 MC改めて、柳葉さんにとって、室井慎次はどういう存在ですか? 柳葉さん改めて、カッコ良いと思いました。カッコ良いし、27年間、彼と付き合ってきて、彼はいろんなことを教えてくれました。良いことも、そうでないこともありましたが、「親友ってそういうものなんだな」って改めて感じました。この27年間の彼との付き合いを、柳葉敏郎の人生に活かせたらと思います。筧さん拍手をお願いします! (会場:大きな拍手)本作が終わった後、柳葉さんは大仙市の市長、そして秋田県知事になりますから、皆さんぜひ投票をよろしくお願いします! 柳葉さんやめろ(苦笑)! MC本作では、今までは見られなかった室井慎次の穏やかな表情や、笑顔が印象的でした。 柳葉さんきっと皆さんに室井の素顔が伝わったんじゃないでしょうか…(会場に向かって)伝わりました? (会場:拍手)「踊る」シリーズでは、室井も新城もずっと縛られっぱなしですから、そこから解放された室井慎次だったんじゃないかなと思います。 MC改めて、この「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける」は、柳葉さんにとって、集大成とも言える作品になったということですね。 柳葉さんそうですね。悔いなく、室井慎次の人生を送ることができました。ありがとうございます。 MC福本さんは、今回、猟銃を扱う緊迫するシーンもありましたね。 福本さん猟銃ってこんなに重いんだって初めて知りました。とにかく重くて、一人で持つのも大変でした。構えるのも初めてで、持ち方を教えてくださる方もいましたが、柳葉さんも教えてくださいました。(柳葉さんと)二人で猟銃を一緒に持ってお芝居するのは、今までにない体験で、シーンも相まって緊張しました。 MC初めての銃というのも、緊張されましたか? 福本さん普段なかなか銃に触れる機会もないので…当たり前のことを言いました(笑)、すいません。 MC本作では、杏の変化も描かれていますね。 福本さん撮影は「生き続ける者」が先だったので、「敗れざる者」から通して観て、ちゃんと変化が表れていて、良かったなとホッとしました。杏は、柳葉さん…じゃない、室井さんと出会って(笑)、時に人を頼ること、そして一人で生きていかなくてはいけない勇気をもらえたと思います。杏は、室井さんと出会えて、正しい道に進むことができました。柳…室井さんだからこそ、杏を変えることができたと思います。柳葉さんややこしいよね(笑)。僕もややこしいと思うもん。時々、室井が(側頭部を指しながら)この辺にいるし…(笑)。 MC齋藤さんが今回、柳葉さんから教わったことを教えてください。 齋藤さんタカ(自身が演じた貴仁の愛称)は、室井さんと暮らして、室井さんの思いを日々目の前で感じていました。室井さんは、一人の男として、人間として、成長させてくれる存在でした。貴仁を救ってくれたのは室井さんだし、そこからちゃんと一人で立っていけるように教えてくれたのも、その日々を与えてくれたのも、室井さんでした。僕も、柳葉さんの現場や作品に対する熱い思いを、日々全身で感じながら、タカと一緒に成長したいという思いが、すごく大きかったです。成長した姿を柳葉さん、室井さんに届けたいという思いで、現場に行っていました。MC本広監督からは、柳葉さんと齋藤さんの関係はどのように見えましたか? 本広監督「室井慎次 敗れざる者」で、「ここにいて良い」というセリフがありましたが、柳葉さんはあのシーンを撮影しながら、泣いていました。これはマジな話です。それを見て、僕が「うわっ!」と泣きそうになったところが、予告で使われていますが、あれは柳葉さんが先に泣いているんですよ。でも、それくらい徹底的に、柳葉さんが潤くんに芝居というものを、自分の持っている全てを、教えている感じが良かったですね。時々、筧さんが邪魔しに来るんですけれどね(笑)。 MC学校生活の中で、くうがくんとこうがくんは、「室井さんみたいになりたい」と思ったことがあったそうですね? くうがくんはい、あります! 僕、みんなの前でしゃべるのが苦手で…。 柳葉さんうそ? 本当に? くうがくん本当です。「ちょっとチャレンジしてみたいな」と思って、今、学級委員をやっています! こうがくん僕は、副学級委員です! くうがくんなので、室井さんみたいにクラスという組織を、より良く変えてみせたいです。 柳葉さんお前たち、ネタか(笑)? うまいことできたな! くうがくん&こうがくんありがとうございます。 MC「室井慎次 敗れざる者」では、くうがくんとこうがくんは、室井さんのモノマネをしていましたが、披露してもらえますか? くうがくん&こうがくんはい!柳葉さん大変良くできました(笑)。 MCこれはアドリブだったそうですね? 本広監督柳葉さんの手前、控えようって言ったんですが、勝手に(笑)。 MC松下さんは、もともと「踊る」シリーズの大ファンだったそうですね? 松下さん初めて観たのは小学生の時で、それからずっと拝見しています。一作目の「踊る大捜査線 THE MOVIE」(1998年公開)があまりに面白くて、映画館に二回観に行きました。自分がその作品の一部になったのが、不思議な気持ちです。 本広監督今後もね。 松下さん良いんですか? そんな光栄なことはないです。 MC本広監督から印象的な言葉をいただいたとうかがいました。 松下さん撮影が始まる直前に、本広監督から「(松下さん演じる)桜さんは、青島のにおいがする人でいてほしい」と言われました。「何?その無理難題…」って、できるわけないじゃないですか。 本広監督やれていましたよ。 松下さん遠く及ばないですが、青島さんのような、組織を気にしないでマイウェイで突き進んでいく感じが、桜の中にもたしかにあった気はします。ご覧になった方に、青島イムズをちょっとでも感じていただけたらと思って、僕なりに演じました。 柳葉さん思いきり感じた! 松下さん本当ですか? 柳葉さん本当! 桜とのシーンで、改めて、室井がもう一つ背筋を伸ばさせてもらった気がします。 松下さん恐れ多いです。ありがとうございます!MC真矢さんにとっても「踊る大捜査線」は転機となった作品だったそうですね? 真矢さんあの頃、私は宝塚を辞めたばかりで、オーディションを受けて、よく分からずにすごいところに入らせてもらいました。それから15年くらい、(自身が演じた)沖田のイメージが強くて、街中がモーセの十戒のように開いていく感じで恐れられ(笑)、初めて会う役者さんにも「嫌な奴なんだろうな」って恐れられ(苦笑)、30代の頃はちょっと傷ついた部分もありました。でも、今考えれば、感謝しかない作品です。あの時の私は、キャストというよりも、「踊る」のファンだったんだと思います。本作では、台本を読んだ時に一回伏せて、「これで良いのか?」と思いました。感動しましたし、早く皆さんに観ていただきたいと思ったんですが、でも、「微妙です」って思ってしまいました。室井さんのいない「踊る」なんて…どういうことなんだろうって複雑に思ってしまいました。時間が空いたので、沖田に戻れるのかっていう不安な気持ちもありましたが、演じてみたらストンと落ちてきて、私の中に沖田が住んでいたんだなって感じました。(出演はシーンは)1カットなのに、こんなにしゃべっちゃって、すいません(苦笑)。MC本作では、室井さんと対面するシーンはありませんでしたね。 柳葉さん真矢さん、久しぶりだね。 真矢さんお久しぶりです。 柳葉さん真矢さんとは現場で会えなかったし、挨拶にも行けなかったから、今日は、会えるのを楽しみにしていたの。 真矢さんとんでもないです。私はショックでしたよ。でも、室井さんは、柳葉さんそのものだと思いました。「ムロイバ」(室井+柳葉)だって思いました! 本当に柳葉さんの温かい人柄と、東北の血なんですかね? 何も言わない寡黙な中に、優しさがダダ洩れしているような…。MCぜひ、真矢さんから柳葉さんにメッセージをいただけますか? 真矢さん私、1カットだけの出演で図々しいにもほどがありますが、今のが言葉なんです。もう室井さんに戻ってもらえないならどうしたら…枕元に立つ的な役? 夢見ちゃう系? 金縛り系? 戻ってもらえないのが本当に残念で、本作を最初に観た時に、亀山さんに「どういうことですか、これ?」って言ってしまったくらいでした…。 柳葉さんもう、君らに託したから。「現場の君たちを信じる!」。 真矢さん皆さんの心に「生き続ける者」っていう意味なんだなと、熱く思いました。 MC筧さんにもおうかがいします。最後のシーンなどは、皆さん涙して観ていたと思います。 筧さん新城からしたら、室井さんですが、僕個人としては、「柳葉敏郎ありがとう」って感じですね。僕は劇団の時から、一世風靡セピアを見て、柳葉さんをターゲットにしてきました。「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル」(1997年フジテレビ系列にて放送)の時に対峙して、その後もいろいろやってきての本作なので、トータルとして27年間、柳葉敏郎ありがとう! ソイヤ! ソイヤ! ソレ! ソレ!柳葉さんありがとう…(笑)。本当にこのシリーズで知り合えたスタッフの方たちも含め、感謝の気持ちしかありません。こうして筧くんも盛り上げてくれて…ありがとうっす。 筧さん押忍! MC室井さんの椅子が、上映後にTOHOシネマズ 日比谷のロビーに展示されます。本広監督は「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」を監督されて、公開された今のお気持ちを教えてください。 本広監督そうですね。二月からクランクインして、今日の公開によく間に合ったなと思います。雪とか大変でした。室井さんの「あのシーン」の日は、本物の嵐が来たんです。子どもたちが細かい芝居をするので、そっちも拾いながら、嵐の中でドローンを飛ばし、室井さんを暴風の中に置いて撮影しました。普通はあんなにうまくいかないので、ツイている作品だったと思います。後は、秋田は食べ物が本当においしいので、14キロも太ってしまいました(笑)。 柳葉さんあなたは食べ過ぎなんですよ(笑)。 本広監督本当においしいんですよ。びっくりしました。良いところでした。幸せな撮影でした。 MC室井慎次との27年間を振り返っていかがですか? 本広監督これまで青島さんと室井さんが、がっつりと「踊る」を支えてくれていたので、どうこれを続けていくんですか…? という気持ちです。室井さんもまた出てくるんじゃないですか? 「スター・ウォーズ」だって出てきますもんね。どうなっていくんだろうなって感じです。 MC最後に、柳葉さんからメッセージをお願いします。 柳葉さん本日はありがとうございます。僕にとって室井慎次というのは、嘘偽りなく大親友です。そして、ここにいる方々がその室井慎次を支えてくれました。それはきっとみなさんに伝わっているんじゃないかと思います。かつての室井慎次は、信念を持ちながらも、それを達成できなかった悔しさを持っていたんですが、本作で室井慎次は彼らのおかげで一つの小さな信念を通すことができました。皆さんも、自分の環境の中で、ちっちゃな信念を求めて、幸せになってください。室井慎次は、敗れざる者であり、生き続ける者であり、柳葉敏郎は幸せ者です。ありがとうございました!
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「六人の噓つきな大学生」公開直前スペシャルトークショー「六人の嘘つきな大学生」公式サイト怒涛の伏線回収で大人気を博している、浅倉秋成著の小説「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)を、監督・佐藤祐市、脚本・矢島弘一により実写化した映画「六人の嘘つきな大学生」が11月22日より公開となります。 11月13日、本作の公開直前イベントが開催され、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さんが出席しました。一夜限りのスペシャルトークはもちろん、「六人の騙されやすい俳優」決定戦と題したゲームコーナーでは、真剣勝負で競い合いました。プロマジシャンのトランプマンさんの仕掛けるマジックに引っかかるのは誰なのか!? こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。公開直前スペシャルトークショー嶌衣織役浜辺美波さん波多野祥吾役赤楚衛二さん九賀蒼太役佐野勇斗さん矢代つばさ役山下美月さん森久保公彦役倉悠貴さん袴田亮役西垣匠さん浜辺さん本日は来ていただいて本当にありがとうございます。見て分かる通り、いつも和気あいあいとしている六人なので、皆さんとその時間を共有できたら良いなと思います。 赤楚さん短い時間ですが、秘密をたっぷりとお伝えしたいと思います。 佐野さんすごく楽しい嘘つきの僕たちですが、作中では、ちゃんと真面目にやっています。今日は楽しんでもらえたらと思います。山下さん本日はお越しいただきありがとうございます。今日はこの六人で、たくさん楽しい企画をするということなので、皆さんと一緒に、最後まで楽しみたいと思います。 倉さん今日は短い時間ですが、本作をもっと楽しめるような良いイベントになればと思っています。 西垣さんみんなに先に言われちゃったんですが、ゲームを楽しみつつ、頑張りたいと思います。僕たちの仲の良さを感じてもらって、本作を観てもらえたら良いなと思います。 MC本作の撮影から一年が経ち、いよいよ来週公開となります。今のお気持ちはいかがですか? 浜辺さん「やっと!」という思いです。みんなでいっぱい宣伝活動をしました。一年前に撮影をして、公開されるのをとても楽しみにしていました。皆さんからどんな反応が返ってくるのか、映画公開の時は毎回不安になります。その時間を一年間味わったので、本当に観ていただくのが楽しみです。 赤楚さん撮影から、宣伝活動中も六人の仲は全然変わっていませんでした。映画の共演者の方とは、撮影中はちょっとした距離感があって、宣伝活動でだんだん仲良くなっていくことが多いんです。でも、僕たちは、最初からトップスピードで仲良くなりました。今日は僕たちも楽しんで、皆さんにも楽しんでもらえたらと思います。 佐野さん作品が公開してしまうと、六人で集まって、取材やイベントの場に出られなくなると、みんなと会えなくなるので寂しいです。作品の公開が近づいて、寂しくなるのは初めてです。今日はこの時間を大切に、生きていきたいと思います。(会場:笑) 山下さん宣伝活動や、予告映像を観て、「犯人は誰なのか」「六人の秘密とは何なのか」作品への(期待の)ハードルが上がっていると思います。本作は、そのハードルをMAXまで上げて、観ていただきたいです。今日もハードルをガンガンに上げていきます。強気です! 倉さん撮影は一年前なので、「ようやく」という感じです。皆さんがどんな感想を持つのか、楽しみです。それと同時に、原作がとても素晴らしいので、プレッシャーや不安もあります。公開を楽しみにしていてください。 西垣さん一番は、皆さんの感想が楽しみです。原作とは違う部分もあるので、みんなで一生懸命作ったものが、どのように受け止められるのか、すごく楽しみです。 MCもう少しだけ本作のお話をうかがいます。「登場人物全員が犯人かもしれない」とのことですが、その怪しさを表現するために、それぞれが撮影中に意識していたことや、監督から何か言われたことを教えてください。 浜辺さん私の役は、遠くからみんなのことを見ていて、あまり発言せず、静観しているタイプです。そういう時の動きや、表情、目線は、自分でも気をつけていました。監督から「ここは動かしたほうが良いんじゃない?」「ここは反応したほうが良いんじゃない?」と指示を受けたり、監督と相談しながら演じました。客観的な目線も大切にしました。 赤楚さん僕の役は、和気あいあいと、みんなと仲良くしたいキャラクターです。なので、仲間思いの部分を大切に演じていけば、逆に怪しくなるのではないかと思って、ストレートに演じました。攻めていく姿勢がないので、皆さんに乗っかっていくようなイメージで演じました。 佐野さん役作りのために、カメラが回ってないところでもちょっとクールな感じにしていました。 赤楚さんツッコミ役に回っていたね! 浜辺さん本当にクールで、ツッコミも鋭かったです。撮影中は、「そういう人なんだ」と思っていたんですが、宣伝活動が始まったら、天然さんでした(笑)。(会場に向かって)ファンの皆さんは、天然な印象でしたか? (ファンの皆さんが同意) 赤楚さんそうなんだ! 猫かぶるのうますぎ! 佐野さん僕は、統率力のある役なんです。以前、同じようなリーダーシップのある役を演じた時に、現場では普段の感じのままでいたら、やりづらかったんです。だから、今回は静かにしておこうと思ったんですが、うずうずしていましたね。 山下さんこの通りめちゃくちゃ仲が良くて、つい空気感が柔らかくなりがちなので、六人の会議室でのシーンでは、みんなで集中して撮影をしました。私の役は、この六人の中では尖っていて、最初から周りを信用していない、攻撃的なキャラクターでした。だから、私は周りを睨むようにしていました。会議室のシーンは胃がキリキリしました。 倉さんこの作品は、人間の見たくないところとか、ちょっと痛々しい部分が生々しく描かれています。こだわった部分は、衣装で度入りのメガネをかけていました。ちょっとした反射で、僕の顔も、みんなの顔も、歪んで、「人間関係のいびつさを表すポイントになれば良いな」と思っていました。 西垣さん僕の役は、周りの空気を読んで、盛り上げるムードメーカーでした。他の五人と違って、ちょっと爆発力が必要なところが多かったので、そこは意識しました。良い人であればあるほど、裏の顔が出た時にガラッと印象が変わるので、そういったところも意識しました。 MC本作では、皆さんは嘘つきな大学生を演じていますが、もしもまた六人で共演をするとしたら、どんな映画にしたいですか? 【六人の〇〇な〇〇】という形でお答えいただきたいと思います。 ■西垣さんの回答【六人のオフの日のドキュメンタリー】 西垣さん仲の良い六人の雰囲気を撮ってもらったら、本作の印象も変わると思います。「こんなに仲良いんだ!」って思ってもらえると思うんです。 浜辺さん私生活とか、趣味がそれぞれありそうなイメージだから、楽しそう! (山下さんに向かって)四葉のクローバーを探すのが趣味なんだよね? 山下さんそれは言わないで! 秘密にしていたんですけれど、趣味が四葉のクローバーを探すことなんです…恥ずかしい。なかなか見つからないんですが、そこが良いんです(笑)。 浜辺さんドキュメンタリーでは、みんなで探そうね! ■倉さんの回答【六人のおかしな隣人たち】 倉さん六人で、鍋を囲んでいる会話劇があったら面白いと思うんです。みんなタイプが違うので、それぞれ違う職業であることをきっかけに集まって…というストーリーです。もう一つ迷ったのは、【六人の寂しい幽霊たち】です。 登壇者の皆さん面白そう! 赤楚さん成仏できない奴らってこと? 倉さんそこまではまだ考えていない(笑)。 山下さん鍋は、何鍋にする? 倉さん絵的にはキムチ鍋が良いかな。 ■山下さんの回答【六人の可愛い犬】 山下さん私は、犬が好きなんです。犬好きのメンバーが多いですし、犬っぽい人も多いので、それぞれ違う犬種の犬役を演じられたらと思いました。 赤楚さんえ、四足歩行? 腰が痛いよ。 山下さん確かに(笑)。 浜辺さん着ぐるみを着るの? 山下さんうーん、耳だけつけるかな? 浜辺さんオダギリジョーさんのオリバー(「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」/2021年にNHK総合にて放送)みたいな感じ? 佐野さん良いね! ■佐野さんの回答【六人の親の一人が大統領】 佐野さん誰かの親が大統領で、それを見つけていくゲームなの。これは絶対泣けるよ。僕の中での設定では匠の親が大統領です。 西垣さん何で? 佐野さん大統領っぽいじゃん! MC首相ではなく、大統領という事は、日本以外の国が舞台ですか? 佐野さん海外で撮影がしたくて、希望はアメリカ・LA(ロサンゼルス)です! ■赤楚さんの回答【六人の面白そうなピクニック】赤楚さん実はサスペンスなんです! まず、そもそも六人は仲が良いです。それで、ピクニック中にちょっと天候が悪くなって、「嵐だ!やばい!」と、ポツンとある一軒家を見つけて、そこで雨が止むのを待つことになるんです。そしたら、数時間後に、僕が死んでいました。そこから、だんだん人が死んでいって…犯人は誰でしょう?という話です。 浜辺さん設定では、誰を犯人にしているの? 赤楚さん誰にしようか考えたんだけれど、「誰が犯人でも面白くなりそうかなぁ」と思ったんだよね。 倉さんなぜタイトルが「面白そうなピクニック」なの? 赤楚さんそれは分かんない。僕は、〇〇ってお題を出されると、大喜利感覚で、いかに面白くできるかを考えちゃうので、面白そうなタイトルにしました。 ■浜辺さんの回答【六人の一生予定が合わない子羊たち】 佐野さん犬の次は子羊なの?! 浜辺さん「M!LK」だから子牛でも良いかな。 佐野さん(笑)。それ、僕だけじゃん! 浜辺さん私たち六人は仲が良いんですが、予定が合わないんです! このお話もすれ違いながら、ドタバタする物語です。人間同士の話ですが、地図上で、羊たちがドタバタすれ違っている絵を比喩表現として入れたら、かわいいんじゃないかと思いました。羊は合成でも良いですが、どうせならかぶりものが良いと思います。山下さんの犬がかぶりものだから、合わせます。 赤楚さんずっと何を言っているの?(会場:笑) MCここで突然ですが、皆さんは騙されやすい方ですか? ご自身で騙されやすい方だと思う方は、手を挙げてください。(浜辺さんだけが挙手)あら、浜辺さんのみですか?浜辺さん何でみんなそんなに自信があるの? ■六人の「騙されやすい俳優」決定戦! MCせっかくなので、この中で一番騙されやすい人を決めたいと思います。こちらのコーナーのスペシャルゲストには、トランプマンさんにお越しいただいています。こちらゲームでは、トランプマンさんが三つのカップのどこかにボールを入れてシャッフルしますので、ボールがどこにあるのか当ててください。回答はA・B・Cの札を上げてください。当たった人から抜けていき、最後まで残った方が「最も騙されやすい俳優」ということになります。「最も騙されやすい俳優」に認定された方は、今日の締めのご挨拶をご担当いただきたいと思います。浜辺さん私はいっぱいやっているから、今日はみんなに(締めのご挨拶を)やってほしいな。 MCそれでは、トランプマンさん、第一回戦よろしくお願いいたします!佐野さん(ボールが)見えたよね! 浜辺さんえ? 赤楚さん分からないな。 佐野さん(不適な笑い)。A:倉さん、赤楚さん、西垣さん B:佐野さん C:浜辺さん、山下さん【第一ゲーム 皆さんの回答】■トランプマンさんがカップを開けていくと、正解はB。ということで、佐野さんが正解。一抜けで、トランプマンさんの後方へ移動しました。佐野さん途中で赤い玉が見えたのよ。 浜辺さん嘘! 山下さんちょっと悔しい! MCそれでは、トランプマンさん、第二回戦よろしくお願いいたします!皆さん、無言で真剣に見ていますね。 浜辺さん自信ないなぁ…。A:なし B:浜辺さん、山下さん、倉さん C:赤楚さん、西垣さん【第二ゲーム 皆さんの回答】■正解はA。ということで、正解者はなし。 登壇者の皆さんええ!? 西垣さんすごい! いつ移動したの? 赤楚さんこれは、マジック入っていますよね! MCそれでは、トランプマンさん、第三回戦よろしくお願いいたします! 倉さん訳が分かんねえ…。 浜辺さん分かった。 佐野さんちょっと先に回答しても良いですか?(トランプマンさんに耳打ちする)■佐野さん正解!(会場:拍手)A:赤楚さん、山下さん、 B:西垣さん C:倉さん、浜辺さん【第三ゲーム 皆さんの回答】西垣さんやったー! 山下さんえ? 何で? 倉さん悔しいな。全部に入っているんじゃない? MCここからは、カップを二個に減らしましょうか。 浜辺さんここからは、AとBだけだ。 赤楚さん絶対に勝てる。二択でしょ。 MCそれでは、トランプマンさん、第四回戦お願いいたします! 赤楚さん簡単ですよ。Cです。 浜辺さんCはないです。 赤楚さん(笑)。A:山下さん、倉さん、赤楚さん B:浜辺さん【第四ゲーム 皆さんの回答】■正解はB。浜辺さんだけがBを選び正解。 浜辺さんよっしゃー!!MCそれでは、「最も騙されやすい俳優」は、赤楚さん、山下さん、倉さんに決定しましたので、締めのご挨拶をお願いいたします。トランプマンさんに拍手をお願いします。(会場:拍手) ■六人同時に黒ひげ危機一髪に挑戦 MC本作は、六人の中から内定者を選ぶというストーリーですが、ここからは、六人同時に「黒ひげ危機一髪」をやっていただきます。最後まで黒ひげを飛ばさなかった方が勝者・内定者となります。勝者の方には、社会人の必須アイテム・高級ボールペンをご用意しております。こういったゲームが強いという人は、手を挙げてください。 ■赤楚さん、西垣さん、倉さんが手を挙げる。赤楚さん僕は強運の持ち主です! MCそれではゲームを始めたいと思います。皆さん、せーのでいきますよ。 ■赤楚さんが最初に脱落!赤楚さん(笑)。 ■二番目に脱落したのは、浜辺さん!MC(その後、ナイフを刺し続けていくが)なかなか飛びませんね。 山下さん怖いよ…。 赤楚さんすごい…。 ■三番目に脱落したのは、山下さん!山下さん(黒ひげが飛んで驚いて)うわぁっ!! 赤楚さん(その後もなかなか黒ひげが飛ばない様子に)嘘でしょ…。 浜辺さん本当に? 残っている三人がすごすぎるんだけれど…。 ■四番目に脱落したのは、佐野さん!佐野さん(黒ひげが飛ぶと驚いて)うわぁぁっ!! びっくりした! ■最後に脱落したのは、西垣さんでした。西垣さん(剣の残りが少くなっていたので悔しそうに)うわぁ、やっちゃった! ■優勝したのは倉さん。会場から拍手が起きました。浜辺さんせーの。(倉さんの黒ひげが飛ぶまでナイフを刺し始める) 倉さんちょっとやめて(笑)。(会場:笑) MC「最も騙されやすい俳優」は(赤楚さん、山下さん、倉さんの)お三方でしたが、代表して赤楚さんに、締めのご挨拶をお願いします。 赤楚さん皆さん、あっという間のお時間でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか。(会場:拍手)本編は、こういった楽しいお話ではなく、ヒリヒリした感じになっています。「黒ひげ危機一髪」のようなドキドキ感を味わえる作品になっていますので、皆さん、ぜひ楽しみにしていてください。本日はありがとうございました。
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「すずめの戸締まり」最後の戸締まり舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト「君の名は。」(2016年公開)、「天気の子」(2019年公開)に続く新海誠監督三年ぶりとなる最新作「すずめの戸締まり」が半年間にわたる超ロングランを果たし、ついに5月27日に劇場公開の終映を迎えました。TOHOシネマズ 日比谷では「最後の戸締まり」と題した舞台挨拶が開催され、原菜乃華さん、松村北斗さん、新海監督が登壇しました。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女、鈴芽の解放と成長を描く冒険物語となる本作。昨年11月11日に公開となり、日本では動員が1100万人、興行収入は147.3億円を突破。2023年3月から海外でも順次公開され、全世界興行収入が420億円を突破するなど、世界中で“すずめ旋風”を巻き起こしました。三人がこれまでの軌跡を振り返りながら、観客への感謝を伝えたこの日。本編後日談として新海監督が書き下ろした特別ストーリーの生アフレコも披露される貴重な機会となったステージの模様を、詳しくレポートします!最後の戸締まり舞台挨拶岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん新海誠監督新海監督今日は上映の最終日にお越しいただきありがとうございました。久しぶりに菜乃ちゃんとほっくん(松村さん)と三人でこの場所に立てることがとても嬉しいです。短い時間ですが、どうぞ楽しんで行ってください。(中継先の)スクリーンの向こうの方も楽しんで行ってください。 原さん終映の日に、こんなにたくさんの方が劇場に足を運んでくださって感謝しかないです。今日は上映が終了するということですごく寂しいですが、最後にもっともっと「すずめの戸締まり」が好きになってもらえるように楽しくお話できたらと思っています。 松村さん今日で上映が終わってしまうというのは寂しい気持ちもあります。僕らも、会場の皆さん、スクリーンの向こうにいらっしゃる皆さんにも悔いが残らないように、最後にもう一つ大きな思い出ができるような時間にしていきたいと思います。皆さん、一緒に楽しみましょう。 MCお三方は久しぶりの再会となりましたか? 新海監督ほっくんとは先週くらいに会ったよね。是枝監督の「怪物」の試写会を一緒に観に行きました。 松村さん一緒に作品を観て、お茶をして…(笑)。 新海監督そうなんです。デート的なことをさせてもらって(笑)。 松村さんブログに書いちゃいました。 MC新海監督と原さんは久しぶりの再会ですか? 新海監督すごく久しぶりじゃないですか? 原さん韓国でのキャンペーン以来かもしれません。 新海監督でも、いろいろなメディアでお見かけするので、僕は久しぶりという感じがしないです(笑)。 原さん風の噂で、(新海監督が原さんの出ているメディアを)すごくチェックしてくださっているとは聞いています(笑)。嬉しかったです。 新海監督いろいろと見ております。どの場所に行っても「可愛いな」と思って拝見しておりました(笑)。 原さん嬉しい(笑)。(新海監督の)誉め殺しの言葉を久しぶりに聞けて嬉しいです。MC三人で一緒にイベントに登壇したのは11月28日「すずめの戸締まり」の大ヒットイベントで、今日と同じこのTOHOシネマズ日比谷に登壇いただきました。それ以来ということになります。 新海監督そんなに経ちますか。あっという間ですね。今日は5月27日ですよね。「一年ぐらい前には何をしていたんだろう」と思って、今日(家を)出る前に一年前の制作日誌を読み返してみました。ちょうど一年前の5月25日に「鈴芽役をお願いします」と菜乃華さんにお願いをしたんですよね。その時はほっくんにも付き合っていただきましたね。 松村さんそうだ! そうでした! 新海監督鈴芽役の発表をサプライズでした日でした。あれから一年です。 原さん早いですね。 新海監督どうでしたか? この一年は。 松村さんあっという間と言えばあっという間なんですが、すごくいろいろな出来事が詰まっているから、すでにものすごく懐かしさがありますね。原さん長らく鈴芽の声から遠ざかっていたので、何だか緊張しています。 新海監督そうですか? でもこうやって聞いているとやっぱり鈴芽の声だし、草太の声だと思います。 松村さん本当ですか? 原さん嬉しいです。 MC昨年11月11日に公開となり、本日で198日目の公開となります。5月25日までの数字で、日本では動員が1100万人突破、興行収入は147.3億円を突破ということで、ロングラン大ヒット作品になりました。おめでとうございます。 新海監督(会場に向かって)本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。(会場:拍手) MC今日も日比谷にたくさんのお客様が来ております。 新海監督そうですね。原さんからちょっと質問してもらっても良いですか? 原さんはい。「『すずめの戸締まり』を観るのは今日が初めてです」という方、手を挙げていただいても良いですか? ■会場から数名、手が挙がる。 新海監督&原さん&松村さんいらっしゃる! 新海監督半年間は、観ていなかったということにもなります(笑)。でも、半年経って巡り合ってくださったことはすごく嬉しいです。 松村さんもっと早く観れば良かったと思っているのではないでしょうか。 原さんでは「五回以上、観ています」という方はいらっしゃいますか? ■会場からたくさんの手が挙がる。 新海監督&原さん&松村さんおー! すごい! 松村さんもしかしたら全国の劇場にも、こういう方が結構いらっしゃる可能性がありますよね。 新海監督手を挙げてくれているかもしれないですね。 原さん十回以上という方はいますか? ■複数名から手が挙がる。 新海監督うわ! こんなにいらっしゃる! ありがとうございます。本当にありがとうございます。ここまでお付き合いいただいて、とても嬉しいです。 松村さん何度も観た方もいらっしゃるので、意見もバラバラになるとは思うんですが、好きなキャラクターもそれぞれあると思うんです。共感したり、愛でたいと思ったり…。じゃあ、鈴芽から行きますか? 原さん「鈴芽が一番の推しだよ!」という方、手を挙げていただいても良いですか? ■数人、手が挙がる。 新海監督あれ? 意外に少ないね(笑)。 原さん(笑)。手を挙げてくださった方、ありがとうございます。 新海監督少数派だと、よりありがたみが増しますね。 松村さんじゃあ「草太が好きだったよ」という方、手を挙げてください。 ■複数人、手が挙がる。 松村さんでもまだ、手を挙げていない方がたくさんいますね! 新海監督じゃあ、芹澤ということですか? ■複数人、手が挙がる。 松村さん来た来た、来たー! 新海監督でも、芹澤と草太に手を挙げた人は同じくらいじゃないですか? 原さんでは、「ダイジンだよ」という方は? ■複数人、手が挙がる。 新海監督ダイジンも多いですね。 原さん好みのキャラクターはバラけていますね。 新海監督圧倒的にどれか一つのキャラクターが人気という感じでもないんだね。 松村さん実は刺さっている人には刺さっていると思います。「好きなキャラクターは環さんだよ」という方もいると思います。 ■複数人、手が挙がる。 松村さんほら! 結構いるんですよ! 新海監督本当ですね。じゃあ、稔って覚えていますか(笑)? 「稔だよ」という方はいらっしゃいますか? ■一人、手が挙がる。 松村さん稔のような男性が好きな方、いるんです! 素敵な男性です。 新海監督それぞれ、好きなキャラクターがバラバラなんですね。 松村さん一位を決めるのは大変ですよね。 新海監督でも鈴芽にあまり手が挙がらなかったことは意外でした(苦笑)。 松村さん本当はみんな鈴芽なんだけれど、ちょっと“通”ぶりたいという方もいるのではないでしょうか。 新海監督そうかもしれないですね。 松村さん僕も「サダイジンですね」って言いたいですもん(笑)。そう言うと“通”っぽいじゃないですか。(登壇者の皆さん:笑) MC今日は全国の劇場で生中継もしているので、そちらにはたくさんいらっしゃるかもしれないですね。映画の公開以降、皆さんで25の都道府県で合計79回の舞台挨拶を行いました。 新海監督&原さん&松村さん79! MCそして新海監督は第73回ベルリン国際映画祭(2月16日~26日開幕)への正式招待を皮切りに、ワールドツアーへ出発。現在までで欧米、アジア諸国を中心に9か国13都市へ訪れ、監督は世界中のたくさんの方々と交流してきました。こちらのプロモーションの軌跡を映像にまとめました。ぜひご覧ください。 ■本作の主題歌であるRADWIMPS「カナタハルカ」に乗せて、新海監督が各国を巡りファンと交流する様子がスクリーンに映し出されました。(会場:拍手)MC海外でもたくさんの方にご覧いただきました。中国、韓国では実写、アニメを合わせた日本映画の歴代記録を更新。海外すべての興行収入も、日本映画の記録を更新しました。本当におめでとうございます。 新海監督本当にありがとうございました。(会場:拍手) MC海外を巡られていかがでしたか? 新海監督いろいろな国に行ってきたんですが、(原さんと松村さんを見つめながら)本当は全部の国を一緒に行きたかったですね。皆さんもやっぱり、次の仕事があるから…。「ほっくんは今ライブをやっているんだろうな」「菜乃ちゃんは今、ドラマだ」とか思いながら、海外から観ていました。海外でも「すずめの戸締まり」を楽しみにしてくださっている方がたくさんいました。例えば鈴芽の緑色のスカートを履いたり、赤いリボンをつけたりと、鈴芽のコスプレをしている人がいろいろな国にいたんです。いろいろな肌の色の鈴芽に会いました。RADWIMPSの話をしたら「ラッドが好きだ」と叫び声を上げてくれる人もいましたし、「松村北斗が…」と話すと、ワーッと歓声が上ったりもしました。僕たちの日本での仕事も知ってくれているし、作品としても楽しんでくれていました。椅子になってしまった草太も、今や世界中に兄弟がいるんですよ。あの椅子を手作りして持って来てくれる人も、世界中にたくさんいました。本当に素敵な思いをたくさんしました。 ■公式サイトで募集した質問に登壇者の皆さんに答えてもらいました。 【大阪府にお住まいの方からの質問】登壇者の皆さんに質問です。 本作が上映されている期間中、嬉しいと感じたエピソードがあれば教えてください。「すずめの戸締まり」大好きです。 原さん「すずめの戸締まり」が公開されてからしばらく経った時期に、映画のオーディションに行きました。ちょっと緊張しながら「失礼します」と言ってパッと(扉を)開けた瞬間、監督さんに「あ! 鈴芽だ!」と叫ばれました。でも、テンパってしまって「あ、あ、あ、はい…!」しか言えなくて…(苦笑)。「お返しします!」とか言えば良かったと反省をしたんですが、そう言ってもらえてすごく嬉しかったです。 新海監督同業の方まで僕たちの仕事を知ってくださっているのは、すごく嬉しいですね。 松村さん世界にどんどん「すずめの戸締まり」が行くわけじゃないですか。その国ごとのポスターに僕の名前が入っていることに、妙に感動しました。その国の言葉で入っていたり、「Hokuto Matsumura」と英語で入っていたり…。そういうことに、思っているよりも世界が近いというか、やっぱり地球は丸いんだなと感じてすごく嬉しかったですね。 新海監督「お返し申す」とか日本語ですが、韓国や中国のお客さんで、何度も観ている方は分かったりしますからね。先日韓国の配給会社の人とたまたま飲んでいたら、韓国では、今お酒を飲む時にダイジンの「鈴芽、好き」というセリフを乾杯の言葉として言ったりするんですって(笑)。 原さん&松村さんええ! 新海監督ダイジンが「お前、邪魔」とか言ったりするじゃないですか。乾杯の時には、あの辺のセリフをみんなが使うという話を聞きました。すごく嬉しいですよね。 原さん嬉しい。そこの(セリフの)チョイスなんですね(笑)。面白いですね。 新海監督ダイジンの山根あんちゃんの声が良いんでしょうね。そんな話を聞いたりもします。 【宮城県にお住まいの方】新海監督、声優の皆さん、そして本作に携わった皆さん、本当に素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございました。たくさん観に行かせていただき、入場者特典も全て持っています。今、私は中学一年生なんですが、「すずめの戸締まり」の主に原菜乃華さんの演技を観て声優になりたいという夢を持ちました。そこで質問です。声優の楽しさ、良さなどは何だと思いますか? 次の新海監督の作品を楽しみにしています。本当に「すずめの戸締まり」お疲れ様でした。 新海監督&原さん&松村さんありがとうございます! 原さん嬉しくて、ちょっとニコニコしてしまいます(照笑)。そんなことを言っていただけて本当に嬉しいです。私も中学一年生の時に同じように「君の名は。」を観て、アニメーションが大好きになったので…。たくさんの方が自分の最大限の力を出して「この作品をより良いものにしよう」と取り組んでいる熱意が伝わってきて、すごく感動しました。私はただ「そこについて行きたい」「携わりたい」という思いだけでした。その「思い」だけで十分なんだろうと思っています。うまいことが言えなくて申し訳ないんですが、そういう風に言ってもらえてすごく嬉しいです。本当にありがとうございます。 新海監督(原さんは)中一の時に「君の名は。」を観たんですか? 今、うちの娘が中一なんです。 原さん&松村さんそうなんですね! 新海監督「そんな年齢なんだな」と、今自分の子供のことを思っていました(笑)。ほっくんは、声の仕事はどうでしたか? 松村さん一番「これはハマってしまう」というか「面白いな」と思ったのは、姿や形、年齢を飛び越えられるすごく稀な仕事だと感じました。そこがすごく面白いと感じました。 新海監督そこは実写との違いですよね。たまたまお二人は鈴芽や草太という姿、年齢も少し近かったですが、実写では椅子になったり、「お返しします!」と叫んだりすることもなかなかないですよね。 原さん楽しかったですね。普段は言わないセリフなど、もちろん難しい部分もあるんですが、なりたいものになれたり、声だけで表現するのは、(演じる役の)幅がすごく広がると思うのでとても楽しかったです。 新海監督(質問してくれた人が)声優を目指して頑張っていただきたいですね。 MC新海監督から、声優になりたいという中学生にアドバイスはありますか? 新海監督僕が二人を選んだのは、オーディションだったんですね。鈴芽のオーディションには千人以上の方がいらっしゃって、声だけを聞いて「あ、この人だ」と思った人が菜乃華さんをはじめ何人かいました。あとはその数人の方に直接お会いして、菜乃華さんが「やっぱりこの人が鈴芽なんだ」と思いました。ほっくんもオーディションで、最初に声を聞かせていただいてから、その後に直接会いました。僕はアイドルとしてのほっくんのことを、実はそれまであまりちゃんと見ていなかったんです(笑)。若い役者さんとして接して、「あ、この声が草太なんだ。見つけた」という感覚だったんですね。自分の作品であれば、自分の子供のようなものなので「聞けば分かる」と感じながらオーディションをやってきました。なので、出会いだったと思うんです。そういう意味では、運や相性のようなものも大事な仕事だと思います。「こういう努力をすれば、こうなりますよ」とはなかなか簡単には言えませんが、ただ一つ確かなのは「何かになりたい」という強い気持ちをずっとキープすることです。その気持ちが自分を今とは違う場所まで連れて行ってくれると思います。将来何になるかは別にしても、今持っている感情を大事にしてほしいと思います。 MCでは、ここで一つ、嬉しいご報告をします。本日で映画館での上映は終了となりますが、また形を変えて、私たちのところに「すずめの戸締まり」がやって来ます。それでは原さん、発表をお願いいたします! 原さん映画「すずめの戸締まり」Blu-ray&DVDが、2023年9月20日に発売されることが決定しました!(会場:拍手) MC実は本作の舞台になっている時間というのが、2023年9月になるんですよね。 新海監督はい。9月の初めぐらいを想定していました。 MCそれと同じ、2023年9月に「すずめの戸締まり」Blu-ray&DVDが発売となります。お二人は先日Blu-ray&DVD用にビジュアルコメンタリーを収録されたんですよね。 松村さん本編を観ながら、しこたま“すずめの戸締まり愛”を話しましたね。 原さん 楽しかったですね。二時間ちゃんと、「このシーン良かったね」とか「ここが好きなんだ」と話しながら観ることができました。より魅力を感じたり、新しい発見があったりと、すごく楽しい時間でした。 松村さん原さんは鈴芽、本人なわけじゃないすか。僕、途中でものすごい最高級のオフ会をしている気分になりました(笑)。本当に楽しくて、いっぱい喋っているので、きっと内容の濃いものになっていますよね。 原さん濃いですね。はしゃぎすぎて、ちょっとよく分からない時間とかもありました(笑)。 松村さんありましたね(笑)。(原さんは)ビジュアルコメンタリーが初めてだったらしくて…。 新海監督そうなんですか。僕もお二人のところにお邪魔したいなと思っていたんですが、ちょうど海外にいたので行けなくて…。(ビジュアルコメンタリーを)観るのを楽しみにしています。特に菜乃ちゃんは、「すずめの戸締まり」で初めてのことがたくさんありましたよね。初めての海外が(本作が正式招待された)ベルリンだったんですよね。 原さん楽しかったです! 最高の思い出で、一生忘れられないと思います。 新海監督初めてのサイン会も「すずめの戸締まり」だったでしょう? そういういろいろなイベントの記録もBlu-ray&DVDにはたくさん入っています。また僕がお二人に最初に観ていただいた、ビデオコンテ…僕が全部の声を吹き込んでいるビデオコンテも収録されます。 原さん&松村さんええ! そうなんですか! 新海監督そうなんですよ。 原さん嬉しいですね。 松村さんあれ、すごいですよ! (会場に向けて)楽しみにしていてください。 MCこれが、本当に最後の舞台挨拶となります。今日は最後にふさわしい、特別なものを皆さんにお届けしたいと思っております。 新海監督そうですね。こういう風に三人で壇上に立てるのも最後ということで、何か皆さんにお届けしたいと思い、即興のアフレコをします。台本を書いて参りました。もう皆さん、本作をご覧になっているのでお分かりだと思いますが、鈴芽が最後の扉を閉めてこの世界に戻ってきて、草太と一緒に並んで歩いている時に、(鈴芽の叔母)環と(草太の友人)芹澤がやって来て、環が「鈴芽!」と手を振りますよね。そして鈴芽が「環さん」と手を振り返す。そこで環、草太、鈴芽、芹澤が出会います。今日はその出会いのシーンの芝居を短く書いてきましたので、舞台上で披露したいと思います。 MC新海監督が、映画には描かれていない部分について新たに書いてくれました。お二人は先ほど台本を読まれましたが、いかがでしたでしょうか。 原さん本編では、草太さんと芹澤さんがちゃんと話しているのってないですよね? 新海監督実は一言も(言葉)交わしていないんです。 原さん「大学での二人(草太と芹澤)はどういう雰囲気なんだろう」というのが見られるので、ファンの方はめちゃくちゃ嬉しいと思います。 新海監督本当は(劇中で芹澤を演じた)神木(隆之介)くんにも来てほしかったんだけど…。朝ドラ(「連続テレビ小説 らんまん」NHKにて放送中)などでお忙しいので、不肖ながら僕がちょっと芹澤役を…。 松村さんこれはすごくレアですよ! 新海監督申し訳ないです。 ■原さんと松村さんは、実際にアフレコをした際と同じ立ち位置へと移動。(ステージから見て左に原さん、右に松村さん) 新海監督アフレコの時はいつもこの立ち位置でやっていて、僕がガラス越しのブースから指示を出していましたが、今日はちょっと一緒にやります。小説の形にしていますので、鈴芽の地の文から入って、地の文も菜乃ちゃんに鈴芽として読んでもらいます。地の文とセリフがありますので、リラックスして、楽しんで聴いていただければと思います。僕らも最後なので、楽しくできればと思っています。皆さん、準備はよろしいでしょうか。(会場:拍手) ■本編後日談として新海監督が書き下ろした特別ストーリーの生アフレコがスタート!■生アフレコが終了すると、知られざる物語とキャスト陣の熱演に会場から大きな拍手が上がりました。 MC久しぶりかつ、会場の皆さんの前での生アフレコはいかがでしたでしょうか。 原さん緊張しました! 新海監督本当ですか? 緊張しているようには全然見えなくて、素晴らしかったですよ。 松村さん今、久しぶりに鈴芽に会いました。 原さん私も草太さんに久しぶりに会えたという感じがしました。 新海監督久しぶりに鈴芽と草太がいましたね。 松村さん皆さん、草太と芹澤はあんな感じでしゃべるんですよ。 新海監督あんな感じなんでしょうね。 松村さん草太が、普通の大学生なんだと改めて感じました。 新海監督意外とお金を貸し合ったりしているんですね(笑)。まさか二人と(アフレコ)できるとは思っていなかったので、嬉しかったです。 原さん&松村さん嬉しかったです。 新海監督聴いていただいてありがとうございました。(会場:拍手) MCでは改めて皆さんから、今日来ていただいている会場の方々、中継先の方々にご挨拶をお願いします。 松村さん今日で終映ということで寂しい思いもあるかもしれませんが、Blu-ray&DVDの発売も決まって、「すずめの戸締まり」の新たな旅立ちなのかなと思っています。そうすると、また本作を応援したくなるし、もうこれ以上寂しい本作とのお別れはないと思うと、僕はすごく安心しています。ここまで歩いて来られたのは、今日いる皆さん、ここにいない皆さんのおかげだと思っています。ひとまず今日まで、本当にありがとうございました。(会場:拍手) 原さん今日は、本当にありがとうございました。本作に携わらせていただいたこの一年は、私にとって宝物のような時間でした。こうして最後にちゃんと皆さんのお顔を見てお話ができる機会をいただけたて、すごく幸せだと思っています。たくさん「すずめの戸締まり」を愛してくださって本当にありがとうございました。 新海監督半年以上の長い上映期間を支えていただいて、心より感謝しています。「すずめの戸締まり」という作品は、日本だけに限らず全世界でここまで4000万人以上の方が観てくださいました。今日の皆さんのように映画館のチケットを予約して、電車に乗ったり、車に乗ったりしながら、わざわざ劇場まで足を運ぶということを、4000万人以上の方がしてくれた作品です。4000万人ってどういう数字だろうと思うと、ちょっとしたサイズの国ぐらいの人口になるわけですよね。それだけたくさんの人の心や身体を動かす力が映画にはあるんだということを、ほっくんや菜乃ちゃん、周りの素晴らしいスタッフや、皆さんお一人お一人から教えていただくことができました。「すずめの戸締まり」は上映としてはいったんここで“おしまい”ということになりますが、まだまだBlu-ray&DVDもありますし、アフタヌーンで連載しているコミカライズも続いております。まだ楽しくお付き合いいただければ嬉しいです。(原さん、松村さんに向かって)二人とも「すずめの戸締まり」の仕事はいったんおしまいですが、新しい作品、遠くまで届く作品に向けて、どうぞ気を付けて、この先も行ってください。僕も「行ってきます」と言いながら、次の作品に向かえればなと思っています。また数年後に何らかの形で、ここにいらっしゃる皆さんと再会できて「ただいま」「おかえりなさい」という声を掛け合えたら幸せだと思います。今日は皆さん、菜乃ちゃんもほっくんも、本当にありがとうございました。幸せな
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「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」完成披露試写会「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」公式サイトモルモットが車になった世界で<モルカー>たちが繰り広げる癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのストップモーションアニメ「PUI PUI モルカー」。その愛らしさや、実際のモルモットが声優を担当するという奇抜さで、2021年の放送開始後から子どもから大人までを魅了し世界的に“モルカーブーム”を巻き起こしました。そして、この度CGアニメーションでの完全新作映画が誕生し、「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」となって、11月29日より公開されます。 11月16日にはTOHOシネマズ 日比谷で完成披露試写会が行われ、声優を務めた相葉雅紀さん、大塚明夫さんと、まんきゅう監督が登壇しました。<モルカー>の世界についてトークを繰り広げたほか、ステージ上でミッションに挑み、大いに会場を盛り上げました。この日の模様を詳しくレポートします!完成披露試写会メニメニアイズカンパニーCEO役相葉雅紀さんドッジのドライバー役大塚明夫さんまんきゅう監督MCそれでは登壇者の皆さんの入場です! 相葉さん本日は皆さんお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。CEO役で、モルカーの世界に関わることができて、すごく光栄な気持ちです。自分事になってしまうんですが、小学生の時の夢が社長になることでした。今回はCEO役ということで、モルカーの世界で夢が叶いました。(会場:拍手)子どもたちも夢を大切にしてください。今日は楽しんでいただければと思います。大塚さんこんなにたくさんお集まりいただいて感激です。ドッジのドライバー役を演じました。“ドッジ”であって、“ドッチ”のドライバーではないです(笑)。間違えている方はいらっしゃらないとは思いますが…。 相葉さん皆さん分かっています(笑)、大丈夫です! 大塚さん大丈夫ですね(笑)。私の小さな時の夢は、車がなかったので、自動車であちこち行ってみたいと思っていました。 MC大塚さんも、モルカーの世界で夢が叶ったということですね! (会場:拍手) 大塚さん皆さん、ありがとうございます。(会場:拍手) MC流れとしては、監督も夢を語ることになりそうですね。(会場:笑) 相葉さんすみません! (流れを作ってしまったことに恐縮して)申し訳ない。 まんきゅう監督本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございます。僕も…小さな頃の夢を言わないとダメですね(笑)。僕は、小学生の頃、弁護士になりたいと思っていました。誰かを助けられるような、誰かの役に立つような仕事をしたいと思っていました。 相葉さんめちゃくちゃ立派だ! まんきゅう監督巡り巡って、今はアニメを作っているので不思議なものです。 MC今日はお子さんから大人の方まで幅広いお客さんにお越しいただき、大きなスクリーンで本作が初披露されます。改めて、今の気持ちをお聞かせください。 相葉さんモルカーの世界は壮大です。今回の作品も壮大な大冒険のお話で、ドッジと一緒にいろいろなところに行きます。それこそ宇宙まで飛んで行ったりもします。 大塚さん宇宙には行くし、いろいろと追いかけられたりするんだよね。 相葉さんもちろん子どもたちはドキドキワクワクするでしょうし、大人が観ても、裏に隠されたテーマにハッとさせられる部分があるんじゃないかと思います。 大塚さんこれだけ大きな映画館の音響、スクリーンで観ると集中力を余儀なくされます。そうすると、壮大な世界に没入していくような楽しみがあると思います。奇想天外な大冒険をぜひお楽しみください。 まんきゅう監督今日、初めてお客さんにお披露目をするということで、どんな反応があるのかとドキドキしています。今回はCGアニメで制作しています。原作のストップモーションのアニメをCGで完全再現しようというテーマのもと、チーム一丸となって作りました。そういった原作の<モルカー>らしさというか、ハチャメチャな感じ、かわいい感じ、ドタバタした感じなどが、皆さんに届くと良いなと願っています。 相葉さんかなりハチャメチャですよね。細かいところまで観ても、クスッと笑えます。みんなで、こうやって…。 (興奮して展開を話しそうになり、ネタバレを気にして)ヤバいヤバい、すみません。(会場:笑) MC相葉さん、大塚さんはシリーズ史上初めて、セリフのあるヒューマンキャラクターとして登場します。オファーがあった時の感想を教えてください。 相葉さん「僕で良いのですか?」という気持ちでした。こういう声優のお仕事はそんなにやってきたわけではないので、新しい挑戦ができる喜びがありました。それと同時に、新しいことをやるには、大きな覚悟が必要だなと思いました。このモルカーの世界が好きだったので、今回のお話をいただいた時はすごくうれしかったです。なので、「ぜひ全力でやらせていただきたい」とお返事しました。 MC劇中ではCEO役として、堂々とプレゼンをするシーンもありました。 相葉さんこのCEOは、ちょっとクレイジーなところもあるので(笑)、「勢いをつけて」と、まんきゅう監督にご指導をしてもらいながら挑戦しました。 MCこれまで様々な役を演じてきた大塚さんですが、「モルカーの世界に飛び込む」というオファーを受けていかがでしたか? 大塚さん全部ではないですが、僕自身も「モルカー」を観ていたので「えっ!『PUI PUI モルカー』?僕は何をすればいいの?」と言いました。(登壇者の皆さん&会場:笑)「まさか(モルカーの鳴き声である)「プイプイ」って自分が言うのかな」「大丈夫かな」と思いました。MC大塚さんがやってみると、渋い感じになりそうです。 大塚さん(渋い声でモルカーの鳴き声を実演して)「プイ、プイ」(登壇者の皆さん&会場:笑&拍手) 相葉さん強そう(笑)。 大塚さんちょっとドキドキして怖かったんですが、普通にセリフを言う役ということだったので、ちょっと安心しました。 MC監督からご覧になって、お二人の演技はいかがでしたでしょうか。 まんきゅう監督お二人ともすごく素敵でした。ドッジのドライバーは、観客と一緒になってドライバーやモルカーたちと冒険するという、ある意味で本作のナビゲート役です。大塚さんのお声を聞くと(観客にとっても)「絶対に大丈夫だ」という安心感を持って冒険ができるので、すごくありがたかったです。大塚さん絶対に大丈夫だって思わない方が…(笑)。 まんきゅう監督(笑)。本作は、お子さんもご覧になるので「絶対にドッジのドライバーがなんとかしてくれる」と期待しながら、ドキドキして作品を観てくれると良いなと思っていました。相葉さんはもちろんテレビなどを拝見していて、お声が色っぽくて素敵だなとずっと思っていました。今回初めてお芝居を聞きましたが、思った以上に実直で、真っ直ぐで、生命力に溢れたお芝居をしてくれました。当初のCEO役はもう少し落ち着いた大人のイメージだったんですが、相葉さんにテストでお芝居をしてもらった時に「こっちの方が正しかったんだ」という気持ちになりました。 大塚さんひたむきな感じがね。 まんきゅう監督先ほどクレイジーな役だというお話がありましたが、真っ直ぐすぎてちょっと周りが見えなくなるところがあるというか、そういったお芝居が本当に素敵でした。本作に素敵な色を加えていただきました。ブースで初めてお芝居を聞いた時に「よっしゃ! 行ける!」と思いました。 MC本作では、AI化されたモルカーが登場します。AIを登場させるというアイデアは、どのように生まれたのでしょうか。 まんきゅう監督原作のストップモーションアニメにも社会風刺の効いたテーマ性があったので、本作でもそれを取り入れたいと思っていました。それと同時に、原作の見里朝希さんからは「モルカーは車なんです」とうかがっていたので、車にまつわるお話をしっかり描こうと思う部分もあり、いくつか映画的なアプローチのアイデアも出しました。元々、見里さんとしても長編をやるならば「自動運転をテーマにしたものをやりたい」というお話もあったので、両方の意見が一致し、AIをテーマにしたものを描こうとだいぶ早い段階から決まりました。 MCAI化されたモルカーについて、どのような印象を持ちましたか? 大塚さんストップモーションのふわふわした感じもとても良いですが、AIモルカーの動きがCGになった時に違和感がなく、スッと馴染んだ気がしました。 相葉さん今の時代にぴったりな設定で、お話だと思いました。 MC相葉さんと大塚さんは、本作で初共演ですよね? 相葉さん&大塚さんそうだっけ? 相葉さん最初にお会いしたのはそうかもしれない…。そうですね! MCお互いの第一印象や、印象が変わったことなどありましたら教えてください。 大塚さん相葉さんは、素晴らしい一流のオーラを身に纏って颯爽と歩かれています。相葉さんやめてください! 謙虚に歩いています。(大塚さんと笑い合う) 大塚さん皮膚感覚で「良い人だな」というのがすぐに分かりました。 MCお二人は、移動中の車でもずっと「美味しいお寿司がある」という話をされていました。 相葉さんそうなんですよ。昨日、一緒にご飯を食べましたもんね。 大塚さんそうなんです。 相葉さん本作では(芝居の)掛け合いができなかったんですが、他の現場ではガッツリと掛け合いをしました。大塚さんは、とりあえず飛び込んでいけば、引っ張ってくれるという安心感があります。それから、声だけじゃないところもすごくて、声だけでその背景までが見えてくる気がしました。そんなお芝居もすごく好きですし、すごく勉強になっています。 MC意外とお茶目なところがあるとうかがいました。 大塚さん僕は、どこか大人になりきれていないところがあるので、ついふざけたくなってしまうんです。どうしてもそういうところは抜けないですね。 相葉さん大塚さんの風貌でチャーミングなことをするので、最初は「おお!」とびっくりしました。でも、もう慣れました(笑)。 MC原案及び、テレビシリーズ第一期の監督である見里朝希さんからメッセージをいただいています。当初は六畳一間のアパートにて少人数で作っていた「PUI PUI モルカー」が、 相葉さんや大塚さんのような大変豪華なキャストで映画化されるまでに至って、感慨深いものがあります。 アフレコ現場にお邪魔した際に、相葉さんはテレビで見た時と変わらない印象で常に輝いていましたし、 大塚さんにご挨拶した際、低音ボイスで「PUI PUI モルカー」と言われたときは痺れました。 モルカーとは、モルモットと車が融合したキャラクターです。 今回、私は総監修として、モルカーがちゃんと小動物らしく、そして車らしくなるように監修させていただきました。 CGアニメ、しかも人間が言葉を話すというのは新たな試みではありましたが、 まんきゅう監督をはじめ、制作陣のモルカーに対する解像度の高さと愛情を感じ、 世界観はそのままに、「これも一つの表現として素晴らしい!」と思える作品に仕上げていただきました。 ありがとうございます! 映画化を記念して、ドッジのパペットを制作しました。皆さんと一緒に巨大スクリーンで縦横無尽に暴れまわるモルカー達を見届けます。 ぜひ最後までお楽しみください!【見里さんからのメッセージ】■見里さん手作りのドッジ、そしてポテトとシロモのパペットがステージに登場。 大塚さん(テーブルの上のドッジ、ポテト、シロモを見つめて目尻を下げながら)触っても良いですか?(手に取ってドッジを見つめる)皆さん、見えますか? (会場に見えるように掲げる)相葉さんこれまでの作品はこれで撮影をしていたということですか? 大塚さんちょっとずつ動かして、一枚ずつ写真撮って撮影していたんでしょうね。(ドッジに)やっと会えました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 相葉さんかわいいですね! 飾っておきたいくらいかわいい。 ■相葉さん、大塚さんがドッジ&ポテトを持って、顔のそばに寄せて笑顔を見せました。会場からは「かわいい!」と歓声が上がりました。MCドッジとポテトは何かしゃべっていますか? 大塚さん「プイプイ」(と言っています)。(会場:笑) 相葉さん(ポテトが何かしゃべっているか、耳を近づけてみて)しゃべっていないです! (会場:笑) MC見里さん、ありがとうございました。こちらのかわいい子たちの写真は後ほどSNS等にアップしますので、ぜひご覧ください。続いては、本作から新たに加わったモルカー声優の糸さん(モルモット)からメッセージが届いています。(会場:歓声) ■スクリーンに相葉さん&大塚さんへの質問と共に、糸さんの写真と声が劇場に流れました。相葉さん&大塚さん楽しかったですね!相葉さん、大塚さんと共演された感想は?【糸さんの質問】相葉さん共演できて本当にうれしかったです。 MC糸さんが会場にメッセージを送っているようでしたが、何と言っているか分かりましたか? 相葉さんそうですね…。今日はこんな無茶振りばかりするんですか? (会場:笑)きっと「楽しんで行ってください」ということですよね。絶対そうです! 大塚さんそうそう! MCこの声を聞くだけでも楽しいですし、癒される気持ちになりますね。 まんきゅう監督感慨深いものがありますね。 MC本作には「史上最大級の“モルミッション”」というキャッチコピーが付いています。皆さんにとって最近、挑戦しているミッションはありますか? まんきゅう監督最近は海外からのお仕事も増えたので、英語や語学を勉強したいなと思って、ちょっとずつやっています。 大塚さん素晴らしいですね! まんきゅう監督少し世界を広げてみたいと思っています。 大塚さん僕は、年齢のせいか、腰やお腹周りに浮き輪が付いてきまして…(笑)。今年の夏までにはその浮輪を取り除きたいと思っていたんです。でも、そのミッションには失敗しました。また新しくミッションを課して、鋭意努力しております。 相葉さんどういう努力をされているんですか? 大塚さん通常、こうやって立っている時にお腹の力を抜かないで、なるべく背筋を引っ張って立つようにしています。姿勢を真っ直ぐにしているだけでも代謝が上がると聞いたので、運動をすることとは別に、普段から心がけるようにしています。 MC来年の夏に向けて、頑張っているんですね。 大塚さん夏に何かあるかというと、別に何もないんですがね(笑)。Tシャツになった時にお腹の肉で裾がどんどん上がってきたりすると嫌なので(笑)。 MC相葉さんはいかがでしょうか。 相葉さんミッション…というほどでもないんですが、毎日ヨーグルトを食べようというミッションがあります。あと、納豆も毎日食べるようにしています。腸活です。腸活をすると、アレルギーが和らぐという話を聞きました。花粉症がひどいので、来年の春に向けてやっています。欠かさず食べています! MC今日は映画の大ヒットを祈願して、これから皆さんにいくつかのミッションにこの場で挑戦していただこうと思います。 ■【ミッション「くみとれ! 糸さんの気持ち」】 MCまずは、これから流れる糸さんのボイスから、糸さんの気持ちを汲み取っていただきます。お三方で相談をしていただき、代表して相葉さんお答えいただきたいと思います。 相葉さん僕ですか? ■会場に糸さんのボイスが流れ、三人のシンキングタイムがスタート。大塚さんが相葉さんに何かを呟き、相葉さんが爆笑するなど息ぴったりの様子を見せていました。 相葉さん意見は割れませんでした。糸さんは、「相葉くん、私もヨーグルトを食べているよ」と言っています! MCでは、答えを見てみましょう! ■正解は「おなかすいた」相葉さんちょっと近いです! 大塚さん「ヨーグルト、ちょうだい」って言っているんじゃない? 相葉さんそうかー! ■【ミッション「選べ! 糸さんボイス」】 MC続いては、これから三種類のモルモットボイスを皆さんに聞いていただきます。その中から糸さんボイスを当ててください。大塚さんに発表していただきたいと思います。 ■三種類のモルモットボイスが会場に流れました。会場から「どれだろう」「これでは?」など考えている様子の声が上がりました。 大塚さん分かりました。(即答で)二番です。 相葉さん僕も二番だと思います。 大塚さん先ほどクイズで「ヨーグルト、ちょうだい」と流れた時の糸さんの声と、一番と三番(のモルモットボイス)はちょっと性格が違いますよね。二番は、先ほどと同じ声です。 MCでは正解を見てみましょう。こちらです! ■正解は「二番」(会場:大きな拍手)MCこうやって聞いてみると、モルモットの声にも個性があるんですね。 まんきゅう監督そうなんです。それぞれ違うんです。 MCちなみに分かった方もいるかもしれませんが、一番のボイスはつむぎさん。三番はパイムータンさんでした。(会場からも「おおー」という声が上がりました) 大塚さん一番と三番の区別は難しいですが、二番は糸さんでしたね。 MCでは、これから映画をご覧になる方にメッセージをお願いいたします。 まんきゅう監督素晴らしいチームの皆さんとご縁があり、みんなの作品に対する情熱とモルカーへの愛情がたくさん詰まった作品になりました。モルカーの可能性も感じられるような作品になったと思いますので、今日は皆さんにモルカーを体感していただけるとうれしいです。 大塚さんモルカーたちのいろいろな思いも交錯します。ドッジを探して迷走する僕が演じるドッジのドライバーもいます。目まぐるしく話の展開が変わっていきますので、 置いていかれないようにドッジのドライバーと気持ちを一つにして追いかけていってください。 相葉さんモルカーのかわいい世界の映画バージョンとして楽しんでいただけたらと思います。ハラハラドキドキ、ワクワクするような作品だと思いますので、最後まで楽しんでいってください! (会場:拍手)
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「六人の噓つきな大学生」初日舞台挨拶「六人の嘘つきな大学生」公式サイト怒涛の伏線回収で大人気を博している、浅倉秋成著の小説「六人の嘘つきな大学生」(角川文庫刊)を、監督・佐藤祐市、脚本・矢島弘一により実写化した映画「六人の嘘つきな大学生」が11月22日についに公開されました。 TOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が行われ、浜辺美波さん、赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、西垣匠さん、佐藤祐市監督が登壇し、初日を迎えたよろこびや本作の魅力、撮影時の思い出を語りました。また、劇中にも登場する告発文がサプライズで登壇者に届き、六人のタレコミ情報(裏の顔)も暴露されました! こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。初日舞台挨拶嶌衣織役浜辺美波さん波多野祥吾役赤楚衛二さん九賀蒼太役佐野勇斗さん矢代つばさ役山下美月さん森久保公彦役倉悠貴さん袴田亮役西垣匠さん佐藤祐市監督浜辺さん本作を観た方とお話しするのは今回が初めてなので、ドキドキと不安が少しあります。今日はより多くの方に本作の魅力をお伝えできれば良いなと思います。 赤楚さんやっと撮影から一年越しに公開されて、ほっとしています。今日は短い時間ですが、皆さんと楽しめたらなと思います。 佐野さん皆さん、面白かったですか? (会場:拍手)ありがとうございます。無事公開を迎えられて、すごくうれしいです。今日観た皆さんは、たくさん宣伝してください。 山下さん皆さん、騙されてくださいましたか? (会場:拍手)ありがとうございます。無事にこうして初日を迎えることができて、とてもホッとしています。 倉さん今日という日を迎えられて、六人全員うれしい気持ちでいっぱいです。(監督の方を見て)ごめんなさい、七人でした(笑)。短い時間ですが、本作のことをもっと好きになれるような話をたくさんできればなと思います。 西垣さん今日という日を迎えられて、僕も本当にうれしいです。わずかな時間ですが、皆さんと楽しめたらと思います。 佐藤監督無事に公開初日を迎えることができて、感無量です! 短い時間ですが、皆さんと楽しく過ごせたら良いなと思っています。 MC本作をご覧になった方々から「最後まで犯人が分からなかった」「情報量が多すぎてもう一回観たい」という感想や、「こんなに泣くと思わなかった」「泣く映画じゃないと思ったのに泣いちゃった」などという声も上がっておりました。本日は上映後のお客さんの前だからこそ話せる、これまで言えなかった見どころ、演じていて楽しかったポイント、難しかったことなど教えてください。 浜辺さん会議室のシーンがとっても思い出に残っています。犯人もそうですが、会議室のシーンは台本で決まっていました。なので、六人全員がそこに感情を持っていくために、どうやって感情を高めていくのか、あのシーンをどう完成させるかっていうのを、試行錯誤していたと思います。劇中同様に、追い詰められていくような感覚がありました。(役柄的に)倉君には、本作の最後はどう持っていったら良いんだろうみたいな話をこぼしやすくて、結構話し合っていたと思います。倉さん僕も覚えています。 MC会議室のシーンというお話がありましたが、赤楚さんはいかがでしたか? 赤楚さんこれ、ネタバレOKでしたっけ? MC皆さんもうご覧になっているので、一応OKです。 浜辺さん名指しをしなければ…多少ならね。 赤楚さん誰かが嘘に殺されるんですよ。だから、一人だけ過去編から進んでいないので、みんなの気持ちを一気に八年前に戻さないといけないシーンが難しかったですね。(ネタバレを避けた説明が)すごく難しい。 浜辺さん一番難しいね。MC八年間を経て、同じ撮影現場にいた皆さんと、そうじゃなかった皆さんがいらっしゃるということですよね? 赤楚さんそうなんです。急に亡くなった方たちはそこを合わせるのが…。 佐野さん方たち? 増えたぞ(笑)。 赤楚さん分かんないですよ。一人かもしれないし、三人かもしれない。全員死んでいるかもしれない。 浜辺さん再集結するシーンがあるんだよね。八年後に行けなかった一人と、八年後に進んだ五人が再集結するシーンが結構難しかったんだよね。 MCそのシーンは涙があふれたシーンだったとうかがいました。 赤楚さんそうですね。僕の役は本当にみんなのことが大好きだから、それを伝えられたら自然と涙が出てきました。 佐野さんカッコ良い!MC撮影はもちろん、宣伝活動もたくさんやっていただき、全力で駆け抜けたという感じだと思います。六人で走りきった今のお気持ちをお聞かせください。 山下さん撮影はちょうど一年くらい前で、公開するまでの期間は直接会うことはなかったんです。でも、ずっと心の隅に“六嘘”がいました。みんな全然スケジュールが合わないんですよ。番宣の時でさえも六人集まらないくらい、忙しいので、私の心の支えでした。自分が「うわ、もう忙しくてダメになっちゃいそう」「心が折れそう」みたいな時に、「でも、みんなも頑張っている」って、監督も含めて(笑)、六人の顔が浮かびました。そういった意味でも、私の中ではすごく素敵な作品になりました。六人の絆が芽生えたと思っています。この作品の中に出てくる絆は、嘘じゃないんだよっていうのを含めて、もう一回観ていただけたら良いなと思います。(会場:拍手)倉さん準備期間を含めると一年半以上、この作品と向き合ってきました。それがようやく僕たちから離れていくっていうのはすごくうれしいことです。それと同時に、僕らも作る側として工夫したこともたくさんあるので、皆さんがどういった感想を持つのか反応を楽しみにしています。西垣さん去年からこの六人の連絡網があったので連絡は取り合っていましたが、この宣伝活動が始まってからは、さらに仲良くなっていく感じがありました。どのお仕事よりも、みんなで一緒にする宣伝活動がすごく楽しみでした。だから、前回のイベント(公開直前スペシャルトークショー)で勇斗も言っていましたが、ちょっと寂しいと思っています。 佐野さんちょっとかよ。 西垣さんちょっとだけ。 佐野さんめっちゃ寂しいよ。 西垣さんでも、本作が公開されても、多分この関係は続いていくと思っているので、大丈夫だと思います。撮影の時からいろんなものが詰まった作品なので、一人でも多くの方に届けば良いなと思っています。MC監督におうかがいします。素晴らしいチームワークで作られた作品だと思いますが、今回どのような思いで作品を作られたのか、また苦労されたこと、悩まれた点がありましたら教えてください。 佐藤監督原作が相当面白かったので、どうやって映像化するかというのはプロデューサー、脚本家の先生を含め、いろいろと苦しんだところがありました。はっきり言って、原作と終わり方がちょっと違うんです。それがどういう風に受け止められるのかなっていうのが、正直に言うと怖い部分があります。でも、原作の浅倉先生にすごく褒めていただいたので、ちょっと胸を撫でおろしています。観終った皆さんだから言いますが、僕は短い期間でこの六人に深い絆ができたことが、どうしてもやりたかったところでもあります。そして、今までの宣伝活動も含めて、この六人が仲良くなってくれて、美月ちゃんが言っていた「これは嘘じゃない」っていう言葉は、ちょっと半泣きになりました。 山下さん本当ですか? 佐藤監督嘘です(笑)。 山下さんえ、ひどい(笑)。 佐藤監督でも、出会ってから短い時間でしたが、一緒に過ごした濃い時間、この六人の絆がいつまでも残ると良いなと思っていました。撮影は一カ月~一カ月半くらいで終わっちゃうので、その短い期間にぐーっと集中して、お互い向き合っていたからこそ続いていく関係性って、きっとあるんだろうなと思っていました。実際にこうなってくれて、僕としても本当にうれしいです。 MC色々お話をうかがってまいりましたけれども、ここでキャストの皆さんに内緒で用意したあるものがございます。 ■キャストの皆さんに封筒が配られる。 MCここちらはスピラリンクスの最終面接に仕込まれておりました告発文です。今回は宛名がそれぞれのキャストの皆さんのお名前になっております。実は、キャストの皆さんの裏の顔をよくご存知のスタッフの皆さんに調査をして、この封筒の中に初公開の情報を入れました。まずは西垣さんからお願いいたします。西垣匠の初めての告白は、まさかの仕事だった。 とある作品で女の子から好きですと告白をされるシーンで、いつになくそわそわ緊張していました。「どうしたの?」と聞いたら、「僕、一回も女の子から告白されたことないんです」と言っていてびっくりしました。お仕事で初めての告白を経験してうれしそうでした。【西垣さんへの告発文】赤楚さんちなみに何歳の時ですか? 西垣さんいつだろう。21歳とかかな。 赤楚さん21歳まで、告白はされたことがなかったってこと? 西垣さんされたことがないです。 佐藤監督今、衛二君が悪い顔をしていますね。 MC情報としては本当ということでよろしいですか? 西垣さん本当ですね。 赤楚さん嘘だよ。僕が同級生の女の子だったら絶対好きになっているから。 西垣さんいやいや、そんなことないよ(笑)。MCご自身はこの時のことは覚えていらっしゃいますか? 西垣さんいつ? 誰? 赤楚さん初恋の相手も忘れちゃうなんて…。 西垣さん違うって(笑)。 赤楚さんお芝居の中でだよ(笑)。倉悠貴は、セリフの練習をするために他のキャストのセリフを全て自分で読んで録音している。 六嘘の現場中は他の五人に似せて録音しては、西垣さんに「どう?」と披露していました。【倉さんへの告発文】登壇者の皆さん(大笑い)。 倉さん僕ね、これやっているんですよ。 赤楚さん他の人のセリフってこと? 倉さんみんなのセリフ、結構真似していた。 MC実際にここでやれたりしますか? 倉さん(赤楚さんの役を真似て)「もうやめようよ」とか。 赤楚さんそれ僕じゃん。いじんな、いじんな(笑)。 倉さん(佐野さんの役を真似て)「次の投票をしよう」とか。 佐野さん僕やんけ。 MC普段、別の現場でもやられているんですか? 倉さん覚えづらい時は、やっていますね。他の俳優さんだったらどうやるんだろうっていう勉強もちょっとありますが、楽しいんです。自分に合っていて、やっています。 MC西垣さん以外は皆さん知っていましたか? 赤楚さん僕は知らなかったです。 佐野さん知らなかったけれど、やけに他の人のセリフを覚えているなとは思った。 赤楚さん確かに覚えていた。 MC西垣さんは、録音を聞かされた時はどんな気持ちだったんですか? 西垣さん聞かされるのが、朝一なんですよ。撮影が始まる前に来るんで、「すごいと思う」っていう感じ(笑)。 倉さん別に披露していたわけじゃなくて(笑)。 西垣さんでも、僕も袴田を演じる上で迷っていた時に「僕だったらこうするよ」と、聞かせてもらったこともありました。 倉さん違います、違います。モノマネがどんどんうまくなっていったんです。それを見せたかったんです(笑)。佐藤監督先日、仲代達矢さんが「若い時は他の俳優のセリフから覚えていた」っておっしゃっていた。(倉さんが)それと一緒なので、先が恐ろしい。山下美月は暑さに異常に強い。 夏のロケ・撮影でも、全く汗をかかない。汗をかいているところを見たことがない。【山下さんへの告発文】山下さん私、実は人間じゃなくてAIなんですよ。(会場:笑) MC汗をかかないコツがあるんですか? 山下さんプライベートだと汗をかくんですが、お仕事中は集中していると汗をかかないです。それこそ(乃木坂46の)ライブをやっていた時は、全身に神経を張り巡らせていたので、全然汗をかかなかったです。 佐藤監督2ステージやって、汗を全然かかないってやばいよ。 山下さんめちゃくちゃ代謝が悪いんです。何この告発(笑)。(スクリーンに)こんな大きく出さないでください(笑)。 赤楚さん自力で汗をかくことはできないの?(会場:笑) 山下さんできるのかな? やったことないかも。 赤楚さんやってみてほしい。 山下さん今度やってみますね(笑)。特になし。【佐野さんへの告発文】登壇者の皆さん&会場(大笑い)。MC実は、この告発文には続きがあります。「佐野さんは普段からインスタライブやYouTubeで、ファンの皆さんに日常の出来事や素の姿を全てと言って良いくらい披露しているので、告発できるエピソードがもう見当たりません」ということです。 佐藤監督全てをさらけ出して生きている。 MCご自身でさらけ出している認識はありますか? あんまり隠すというのはされない感じですか? 佐藤監督嘘をつけない人間なんですね。 佐野さんいや、全然嘘で固まっています。僕、今日皆さんについている嘘があります。今言っちゃっても良いですか? 本作とは全然関係ないんですが、僕、X始めました。(会場:ざわつく) 赤楚さん嘘? 佐野さん本当、本当。一カ月半前からやっているのに、フォロワー0(笑)。これ、いつか嘘として言おうと思っていたんだよね。 MCこっそりやっていたということですか? 佐野さんこっそりっていうか、たまにある「芸能人のアカウントです。誰でしょう。」って、ちょっと話題になるみたいなやつですが、全く話題にならなかった。ぜひ探してみてください。 浜辺さん「佐野勇斗」で? 浜辺さん名前は違います。 赤楚さんそれは分かんない(笑)。 佐野さんでも、ヒントは出しているの。「EBiDANのメンバーです」とか、今日も「今日映画公開です」とか投稿している。 西垣さんそれなのにバレていないの? 佐野さん「髪金髪にしました」とか投稿したんだけれど、誰にもバレていないので、すごく寂しかったです。ぜひ探してみてください。 佐藤監督誰が最初にフォロワーになるか。 浜辺さんこの舞台挨拶に来ている皆さんは、コッソリ携帯を起動させていると思う(笑)。 MC続いて、赤楚さんお願いいたします。赤楚衛二は、新大阪駅で結構人が歩いているところで、まぁまぁ大きな声で「たこ焼きが食べたーい」と叫んでいた。【赤楚さんへの告発文】赤楚さんこれ、どうしたら良いんですか(笑)。(会場:笑) MCこれは本当ですか? 赤楚さん事実です。最近は大声を出したくなるんですよね。 西垣さん大声で言っているの? 佐野さんちょっと一回どのくらいの声量かやってみて。 赤楚さん(マイクを外して)たこ焼き食べたーい!佐野さんやだー! 赤楚さんこの前もエレベーターで叫んで…叫ぶっていうか、「お腹すいたー」とかそっち系のことを…。 西垣さん子供だ。 浜辺さん疲れているのかな? 赤楚さん疲れていないよ。元気だよ。すごく元気なんだけれど、アホみたいなことをすると、自分のテンションが勝手に上がるんです。ある種のマインドコントロールみたいな感じです。僕の元気になる方法の一つみたいなものです。 佐野さん「たこ焼き食べたい」が? 赤楚さんたこ焼きが食べたくて、「たこ焼き食べたーい」って叫ぶと、「何で僕叫んでいるんだろう。面白い。ハハハ」みたいな気持ちになるの。楽しくなって、元気になる。 倉さんでも、合っているなら、良いんじゃない? 発散になると思う。 赤楚さんそうそう、皆さんもぜひ一回やってみてください。 佐野さん新大阪駅では絶対やめてくださいね。家でやってください。 赤楚さん例えば「トイレ行きたい」とか言っても、「ハハハ」みたいになりますよ。 佐野さん一応、今の気持ちを言っておいたら? 赤楚さんこの作品たくさんの人に観てもらいたーい! はい、素敵。(会場:拍手)皆さん本当にいっぱいSNSで拡散してください。友だちにも、家族にも拡散お願いします。 佐藤監督「#(ハッシュタグ)たこ焼き食べたい」でね。(登壇者の皆さん:笑)浜辺美波は、こっそりあるものを増やしている。 社用車に動物のぬいぐるみをたくさん置いていて、ドライバーさんにバレないように、少しずつ種類を増やしています。でも大体すぐバレます。【浜辺さんへの告発文】登壇者の皆さんかわいい。 浜辺さん社用車にいろんなぬいぐるみを置いています。それこそメンタルコントロールと一緒です。置いておくと、かわいいから機嫌が直るじゃないですか。 赤楚さんかわいいと機嫌が直るの? 浜辺さんかわいい、ふわふわしていると機嫌良くなります。 山下さん確かに美波ちゃんの車は、外から見てもぬいぐるみが置いてあるからすぐ分かる。 浜辺さんすごく目立つやつを置いておくんです。たまに似たような車が並んでいる時に、自分の社用車がどれだか分からなくなりません? 何回か間違えて入っちゃったことがあります(笑)。 赤楚さんそれは面白いね(笑)。 浜辺さんだから、分かりやすくフロントガラスとかに置いておくと、間違えないです。後ろにも、今は鳥が二羽と犬が一匹、でかい犬も一匹いて結構増やしていますよ。 佐野さんでかいワンちゃんは、どれぐらいの大きさなんですか? 浜辺さんでかいワンちゃんは、抱き枕だから佐野くんの半分ぐらい。佐野さんでっか! MCご自宅には置いていないんですか? 浜辺さん自宅にも置いていますよ。ベッドルームにカワウソが十匹ぐらいいます。 赤楚さんカワウソってどんなやつだっけ? 佐野さん川のあれでしょ。モグラみたいな。 西垣さんイタチみたいな、フェレットみたいなやつ。 浜辺さんでかいやつは、さっきの犬よりもでかいよ。 佐野さんそのフェレット…じゃなくてカワウソが? 浜辺さんカワウソが(笑)。安心感があってすごくおすすめです。 MCいろんな告発がありましたが、監督はどれが一番驚きましたか? 監督驚いたのは、赤楚くんのたこ焼きですね。新大阪駅ではやめてほしいですよね。それはちょっと良くないなって感じがしましたね。 赤楚さん本当ですか? でも、心の声をオンにするとすごく気持ちが良いんですよ。 佐藤監督全部オンで言っていると、心の声がない男になっちゃうよ。思ったことを全部口に出しちゃう…何かそういう奇妙な話、今度一緒にやる? 赤楚さんぜひぜひ。 MC色々なエピソードをたくさんお話いただきましたが、間もなく舞台挨拶が終了となります。 赤楚さん台本と違うじゃん。 浜辺さん「誰か一人を選んで、映画を撮るなら?」っていう質問の答えを考えてきたのにね。 佐藤監督じゃあ、ちょっと短く答えましょう。六人の中で一人だけ選んで映画を撮るなら、誰で映画を撮りますか? 浜辺さん私は、西垣匠でモラハラ映画。(会場:笑) 西垣さん何でだよ(笑)。僕は、倉がずっとモンスターから逃げ続ける映画。 倉さん僕は、赤楚衛二さんが指名手配者の映画。 山下さん私は、赤楚と西垣のBL。(会場:笑) 佐野さんおー良いね!僕は、赤楚衛二のワクワク車中泊。 赤楚さん何それ(笑)。僕は、佐野勇斗で九賀の一日。 佐野さんちょっと観たいね。 MCありがとうございました。最後にキャストスタッフを代表して、浜辺美波さんにご挨拶いただきたいと思います。 浜辺さん本当に観ていただいてありがとうございます。皆さんにどう観ていただくのが正解なのか、どう楽しんでいただくのが正解なのかをみんなで模索をしながら撮影をしていました。「ポップコーンが進むような作品」「最後まで眠くならないで楽しんで観てもらえる作品」になったら良いんじゃないかと思いました。この六人だから乗り越えられたし、監督を含めたこの七人だから、作り上げられた作品だったと思っています。朝からいろんなレビューを見ていると、「何が本当で何が嘘なのか」「最後までエンドロールが終わっても分からなかった」「ちょっとモヤモヤした部分もあった」なんていう意見がありました。本作は、どこまでが嘘で、どこまでが本当なのかを観終わった後もこの作品について少し考えてしまうような部分があります。ある種、モヤモヤするという意見は、本作にとっては正解だったんじゃないかと思っています。皆さんは多分この後、「六嘘どうだった?」なんて、友人知人から聞かれると思います。SNSでもそうですが、この作品のネタバレは一切NGでお願いします。皆さんも、ぜひ嘘をついて、本作をたくさんの人に広めていただけるとうれしいです。本日はありがとうございました。
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「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」完成報告会見「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」公式サイト劇場版「クレヨンしんちゃん」の初の3DCGアニメーション映画となる「しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~」の完成報告記者会見が6月5日、東京・日比谷の帝国ホテルにて開催されました。声優、および主題歌が発表され、しんのすけの声優を務める小林由美子さん、ゲスト声優を務めた松坂桃李さん、空気階段の鈴木もぐらさん、水川かたまりさん、そして主題歌「Future is Yours」を手がけたサンボマスター(山口隆さん、近藤洋一さん、木内泰史さん)が登壇しました。こちらの会見の模様をレポートいたします。完成報告会見野原しんのすけ役小林由美子さん非理谷充役松坂桃李さん池袋教授役鈴木もぐらさん(空気階段)ヌスットラダマス二世役水川かたまりさん(空気階段)主題歌山口隆さん(サンボマスター)主題歌近藤洋一さん(サンボマスター)主題歌木内泰史さん(サンボマスター)MC司会進行を務めます、テレビ朝日アナウンサーの堂真理子です。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、皆さんから一言ずつご挨拶伺ってまいります。 しんのすけちょっと待った!MCどうしました? しんのすけさん。 しんのすけオラ、会見って聞いてたから、てっきり真理子おねいさんとオラの永遠の愛を誓う結婚会見と思って、幼稚園も休んで、はるばる春日部から来たっていうのに、真理子おねいさん以外はちょっと男くさいというか、むさくるしいというか…。 MCあれ? みさえさんとひろしさんにはお伝えしたはずなんだけれど…。 しんのすけ聞いてないゾ。 MC今日はしかも結婚会見じゃなくて、映画の完成報告会見なんだよ? しんのすけえぇー、聞いてないゾ! オラ結婚会見って聞いてたから! MCちなみに、しんちゃんごめんなさい。私はすでに結婚をしているので、しんちゃんとは結婚できません(苦笑)。 しんのすけなんですって! えぇーーー! MC気を取り直して、会見を進めてまいりましょう。しんちゃん、座ってください。 しんのすけはいはいぃぃぃぃ…。あぁ、よっこらしょっと。MCまずは、黒い光を浴びて暗黒のエスパーとなって世界への復讐を誓う非理谷充(ひりやみつる)を演じました松坂桃李さん、お願いします。 松坂さんしんちゃん、男くさくてごめんね(苦笑)。 しんのすけだ、だいじょうぶだゾ…。 松坂さんありがとう(笑)。皆さん、本日はお集まりいただき、ありがとうございます。小さい頃から観ていた「クレヨンしんちゃん」にまさか自分が出るなんて、本当に夢のような時間を体験できました。夢が一つ叶ったと思っております。皆さん、ぜひ宣伝のご協力よろしくお願いします。 MC国際エスパー委員会の顧問・池袋教授を演じました、空気階段・鈴木もぐらさんお願いいたします。 鈴木さん本当にこの日が待ち遠しくてですね。それというのも、アフレコというんですかね? 声を当てたんですが、「果たしてこれは本当に公開されるものなのか?」「真実なのだろうか? 」っていうものが本当に分からないものですから、本当にドキドキしてこの日を迎えました。皆さんの前で話せて、本当に嬉しいです。 MC続いて、ヌスットラダマス二世を演じられた空気階段・水川かたまりさんお願いします。 水川さん「クレヨンしんちゃん」で声優をやるなんて、超自慢したかったです。去年の冬ぐらいには収録がありまして、そこからすごくいろんな人に自慢したかったんですが、我慢して、我慢して…家族にしか言わなかったんです。今日ここまでこの情報が漏洩しなかったということは、家族が誰にも言わなかったということだと思います。家族を褒めてあげたいです。楽しみに皆さんご覧ください。 MC続きまして、今回の主題歌「Future is Yours」を書き下ろしたサンボマスターの皆さんです。 山口さん僕らは、いつも通り一生懸命曲を作りました。それが今(予告編映像と一緒に)ちょっと流れたんですが、「すごいことが起こっているぞ!」っていう感じがひしひしと伝わってきています。「すごいことが起こっているぞ」っていうのをこれから全国の皆さん、いや、世界中の皆さんと共有できるっていうことにまたワクワクしてきています。だからこの作品に関わらせていただけてすごく幸せです。 近藤さんこの「Future is Yours」ができてから、もう一年以上経っています。ライブでもやらず、ひた隠しにしたこの曲が、ついに日の目を見ることができた感動と、この曲の流れている映像にあのしんちゃんが映っているという感動で、今胸がいっぱいです。 木内さんずっと観ていた「クレヨンしんちゃん」の主題歌を担当できるというのは本当に感動的です。この記念すべき「クレヨンしんちゃん」の公開日なんですが、なんと奇しくも僕の誕生日でございまして、運命的なものを感じています。ぜひ観ていただきたいと思います。 MCそして、主演の野原しんのすけさん。今日は、本作が原作漫画に基づいているということで、黄色と紫という原作ルックの衣装で来ていただいています。 しんのすけ見てみて! オラ、今日はフォーマルな普段着にしてみたゾ! どうどう? 似合う~? それはそれとして、そういえば! (鬼頭)明里おねいさんは? ネギ子おねいさんという役で出ていたでしょ? 明里おねいさんは? MCそうなんです。深谷ネギ子という国際エスパー委員会の美人職員を鬼頭明里さんが演じていらっしゃるんですが、残念ながらスケジュールが合わず、本日は欠席です。 しんのすけ何という大人の事情! オラもう、春日部に帰ります。プスライトを飲みながら、チョコビを食べてアクション仮面を見て心の傷をいやします…。 MCちょっと待ってください! プスライトは委員会の人が用意してくれたので、今持ってきます。チョコビは会見が終わったら買ってもらいましょう。もう少しだけ頑張りましょうね。 しんのすけわかりました! ねぇねぇ、ついでにその後、銀座の高級ブティックで、オラとの婚約指輪を買いに行かない? そしたらオラもっともっと頑張っちゃうゾ! MC改めまして、既に本作は完成しておりますが、家族の絆、仲間を思う気持ち、将来への希望など熱くなるシーンがたくさんありました。皆さん、本編をご覧になっていかがでしたか? 松坂さんとにかく、野原一家が最高でしたね。そして、しんちゃんがカッコ良かったです。それを今回、3DCGで観られるというのは「クレヨンしんちゃん」史上初ということで、早く全世界の皆さんに観ていただきたいという気持ちでいっぱいです。MCカッコ良かったですよ、しんちゃん。 しんのすけイヤぁ、照れますなぁ! 鈴木さん本作は本当に「クレヨンしんちゃん全部入り」って感じですね。初めて観る方も安心して観られると思いますし、良いところ全部が入っていたと思います。子どもも大人もみんなが楽しめると思いますが、子どもたちが五年後、十年後に観てもまた違う意味で楽しめる…長い時間をかけて楽しめると思います。 水川さん本当に「クレヨンしんちゃん全部入り」という感じで素晴らしい作品になっています。試写で観たんですが、相方とかマネジャーとか近しい人も一緒にいたので、「うわー」って泣くのはこらえていました。映画館で一人だったら立ち上がれないくらい泣いてしまうんじゃないかと…。緩急ありと言いますか、しんちゃんのギャグとストーリー展開としんちゃん全部入りですね。 山口さん本作を観て、ずっと忘れられないセリフが多かったと思います。親子で観られる方も多いと思いますが、子どもが五年後、十年後経ってまた観るのもあると思います。僕ら大人世代も二、三年経って「あのセリフって、こういう意味だったのか?」と思うんじゃないでしょうか。TVで観ている時とは全く別のところで感動させられるというか、大人も夢中になる人が多いんじゃないかと思いました。 近藤さんしんちゃん作品が3DCGに初めてなるということで、「みさえさんの髪型がどうなるのかな?」と皆さんも気になっていたかと思います。3DCGの立体の造形がどうなるのか楽しみにしていたんですが、造形もそうですが、キャラクターの動きもものすごい躍動感があって、本当に見どころの多い作品になっていると思いました。ぜひ皆さん楽しみにしていてください。 木内さん素晴らしい作品だと思いました。ストーリーがものすごく良かったです。僕は、学生の頃に始まった「クレヨンしんちゃん」を、以前はしんちゃん側の目線で観ていましたが、今になると、お父さんのひろし目線で観ちゃいます。ストーリーと現在の社会情勢もリンクしている部分があって、考えさせられるところもあったし、これは子どもを連れて劇場に観に行きたいと思いました。 MCみんなが活躍を褒めてくれているけれど、今の気持ちはどうですか? しんのすけいやぁ、それほどでもあるゾ。最初はすごくむさくるしいところに来ちゃったと思ったけど、みんな、優しいおじさんとお兄さんで良かったぞ。チュッ! MCそして、この方にも登場していただきましょう。野原しんのすけを演じました小林由美子さんです。 小林さん壇上のイケメンの皆さん! 今回はしんのすけが失礼なことばかり言って申し訳ございませんでした! あとで、みさえ母ちゃんにしっかりと叱ってもらいます。皆さん、本当にありがとうございます。こんな野原しんのすけですが、本作ではとっても頑張ってくれました。CGならではの、ものすごい迫力のシーンの連続で、後半はジェットコースターみたいな感覚が続きます。これも本当フルCGならではですね。それから、音楽と主題歌とゲストキャストの皆さんの熱演で素晴らしい作品になっております。ぜひお楽しみください! MC改めて「クレヨンしんちゃん」に声優として出演すると決まって、どういうお気持ちでしたか? また出演されてみていかがでしたか? 松坂さんまずお話をいただいた時は「どれくらいしんちゃんと絡めるんだろうか?」と思いました。本当にちょっとでも良いんで、出たかったんです。でも、いざ台本を開いてみたら予想以上にしんちゃんと共演するシーンが多くて…。緊張もありましたが、すごく嬉しかったです。 MC実際に演じられていかがでしたか? 松坂さん僕が声を入れる時はしんちゃんの声がすでに入っていたので、僕が「しんちゃん」を観ていた当時の感覚もありつつ、ちゃんとそこに声を入れる――何か不思議な、子ども時代を思い出しながら演じたところもありました。 鈴木さん本当に嘘だと思いました(笑)! 「これはものすごい嘘が回ってきたな。どうしようかな?」みたいな(笑)。一応、乗っかるというか、「まあ嘘だろうけれど…」みたいな感じで思っていたんです。でも、だいたい嘘の時は紙一枚をマネージャーさんが持ってくるんですが、すごく分厚い紙だったので「これは本当なのかも」って怖くなってきて…。重みと言いますか、僕が四歳くらいの時から観てきたアニメですから、そこに出られるということで、緊張しながらやりましたね。いやもう、声優をやったことがないんで、演じ方が分からなくて…。そこは監督が、僕がやりやすいように「好きにやってくれ」と言ってくださって、何とか終われた感じでした。MC水川さんはお話が来ていかがでしたか? 水川さん絶対に嘘だと思いました。スケジュールに「クレヨンしんちゃん(仮)」ってあったんで、「まあ嘘だろう」と思いました。「クレヨンしんちゃん」を使っているから、テレビ朝日のバラエティの何かのドッキリで、たぶん「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系列にて放送中)か何かだと思っていました。そしたら、大根監督からの出演オファーのメッセージを見せられて、さすがにドッキリで大根監督の名前は使わないだろうと思って…そこで本当なんだと信じましたね。 MCお二人別々のタイミングで聞いたんですか? 鈴木さん聞いたのは別々だったかも。まあ、ありえないだろうと。「クレヨンしんちゃん」ですからね。 MC水川さん、実際に演じられていかがでしたか? 水川さん難しかったです。本当に途中で帰りたかったですね…。だいたい12時間くらい、一日でやりましたが、今までの仕事で一番難しかったです。監督から「この感じで声出してください」というのを120パターンくらいずっとやって、喉がちぎれるかと思いました。難しかったですが、やれて良かったです。MCサンボマスターの皆さんは、主題歌を担当する上で、どんな思いを込めたのでしょうか? 山口さん込めたというか、大根さんに「とにかくロックにやってほしいです」「ロック、ロック!」って言われました。いや、僕らは逆にロック以外はやれないから…。こんなに楽なことはなかったです(笑)。ロックに作ればいいって言われて、逆に「良いんですか?」って思いました。 木内さん僕らは作りながら良い感じだと思っていても、「果たしてこれが『クレヨンしんちゃん』の曲になるのか?」 って、ずっと思っていました。でも、監督は「さらに!」「さらに!」っていう感じで…。 山口さん「これで良いのだろうか?」と思いました。歌詞も「アイラブユー」から始まって、「これロックでしょ?」っていう感じでしたから…。だから、本作で流れているのを観てすごく感動しました。「うわっ。この作品に関われているんだ」っていう嬉しさ、こんなすごい作品にロックンロールが流れるという感動がありました。 MC山口さんも映像と音楽が合わさったものを聴いたのはこれが初めてですか? 山口さんここまで大きい音で聴くのは初めてかもしれません。三人ともここに全てをかけるというか、未だに「こうした方が良いかな?」って思っちゃうくらいです。全国の映画館に行って音のボリュームを調整したいくらいです。近藤さん大根監督が、一度会いに来てくださいました。その時に、2021年のフジロックに僕らが出たのを見て「絶対にサンボマスターでやりたいと思った」と言っていただきました。これはもう「普段通りにやったら良いのかな」と思いまして、そこからは「どうやってベースをデカくしようか?」とかいうことに集中できました(笑)。 木内さん大根監督がそうおっしゃっていたので、「ロックンロールに仕上げよう」「シュっとしたドラムを叩くとか考えず、フルスロットルで行けば良い」と思ってやりました。 MC今回、しんちゃんがつやつやモチモチの“しん次元”のしんちゃんになっていますが、小林さんは、演じる上で普段と何か変化はありましたか? 小林さん根本的なところはTVアニメも普段の映画も変わらないんですが、3DCGということで、アフレコの時に画が全部入っている状態でした。他のキャストの声も聴きながらできたので、いつもなら「しんのすけならこうであろう」と思いながらやる部分があるんですが、今回はそれをちょっと超えた部分が多々あるかなと…。ラストに向かって自分が思っている「しんのすけ像」のリミットが外れたところがあったかな?と思います。それはそれで新しいしんのすけを表現できたと思うので、皆さんの反応にドキドキですが、楽しみです!MC松坂さんは、野原一家をどのように思っていますか? 松坂さん憧れますよね。普段はケンカをしたり、しんのすけが怒られたり、ひろしもダメダメな一面があったりするにもかかわらず、映画になるとみんな家族のために一致団結する絆の強さを、しんちゃんの映画ってすごく感じるんですよね。最終的には野原一家は愛にあふれていると感じて、「良い家族だな」と思って作品を観終わりますね。 MC鈴木さんはいかがですか? 鈴木さん最高ですよね。やっぱりあの野原家のような家族は、全ての税金を免除したほうが良いと思います! それくらい素晴らしいです。銭払う必要ないです! MC水川さんはいかがですか? 水川さん税金は払ったほうが良いと思います。本当に子どもの頃は、歳が近いしんちゃん目線で観ていましたが、年を取るとお父さん、お母さん、ひろし、みさえ目線で観るようになって…。 鈴木さんお前、全員のコメントをパクる気か(笑)? それ木内さんが言っていたことじゃん! 勘弁しろよ、お前! 水川さん木内さんがさっき言っていたなとは思っていたんですが…(笑)。 鈴木さん先に言われたら言うなよ(笑)! 水川さん本当に理想的な家族と言いますか、僕も去年、結婚したんですが、ああいった家族を持ちたいと思いますね。 MC小林さんは改めて、野原家の魅力をどんなところに感じていますか? 小林さんそうですね。絶対的な味方でいる存在というか――普段はケンカをしたり、しんのすけが怒られたりしながらも、やっぱり心のよりどころ、“完全な居場所”としてしんのすけにとっては野原家があります。本作も何があっても、とうちゃん、かあちゃん、ひま、シロが応援してくれて、「ただいま」と言ったら「おかえり」と言ってくれて、どんな困難も乗り越えていける家族に恵まれて、しんのすけは幸せだと思います。 ■記者からの質問。 【記者質問1】松坂さんにとって、しんのすけの父、ひろしさんの姿はどのように映っていますか? 松坂さんそうですね、僕も年齢が上がってきて、だんだんしんちゃん目線からひろし目線で観たりもしますね。ひろしって全国のお父さん代表というか、憧れみたいなところがあると思います。ひろしって普段はダメダメでも、締めるところは締めるし、カッコ良い一面もあるし、映画になるとすごくたくさん心に残るセリフを言ったりするのが、改めてカッコ良いなと思ったりしますね。僕にとってもちょっと憧れの存在ではありますね。 【記者質問2】空気階段のお二人に質問ですが、「クレヨンしんちゃん」は笑いもあり涙もありですが、今回、独特のユーモアに触れて、今後のネタやお笑いに活かせると感じましたか? 鈴木さん今ちょうど僕ら単独ライブのツアー中なんです。「しんちゃん」の映画に出たことによるエキスが存分に詰まっていると思います。しんちゃんファンの方も、これから関西を回って、最後は恵比寿でやりますのでね…ぜひ。 水川さん配信もあります! 鈴木さん見逃せないのではないかと思います。 山口さん宣伝じゃねーか(笑)! 【記者質問3】実際に映画が完成して、ご自身の声が本作の中から聞こえてくるというのはいかがでしたか? 水川さん不思議な気持ちでしたね。ちょっと照れくささというか…。しんちゃんと絡んでいる感動はありますが、自分の声が流れてくる照れくささもあって不思議な感覚でしたね。 鈴木さんずっと小さい頃から観ていて、そこに出させてもらえて、自分の声を作品の中の一部にしていただきました。今でもいろんなことをやっていますが、法だけは守らないといけないんだなとより一層、強い責任感がわいてきました。法律だけは、はみ出さないように守らないと、と思いました。 【記者質問4】水川さんに質問ですが、緊張がほぐれてきたかと思いますので、こういう大きな作品に参加されて、試写もご覧になって、そのお気持ちをギャグで表現していただけますか? 水川さんでは、奥のカメラの方にめがけてやります。「クレヨンしんちゃん…最高!最高!最高!」(記者の方に向かって)こういうことですよね? 鈴木さん一応、「最高!最高!最高!」と言っています。 水川さんこれで流行語大賞をとりたいんですが…。 鈴木さん最近、あいみょんさんもやっているらしいですね? 水川さんあいみょんさんにもやっていただきました。おススメです。しんちゃんもぜひやってください! MC最後に松坂さん、小林さんからメッセージをお願いいたします。 松坂さん皆さん、本日はありがとうございました。今までの「クレヨンしんちゃん」の作品の中でも、間違いなく“しん次元”の作品になっています。どうかマスコミの皆さんも宣伝のほうご協力よろしくお願いいたします。 小林さん本日はお集まりいただきましてありがとうございました。本作には本当に見たことのないしんちゃんがいっぱい詰まっております。お子さまからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い方たちに観ていただきたい作品になっております。皆さんどうぞ本作を観に来ていただければ嬉しいです。
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「劇場版ドクターX」完成披露舞台挨拶「劇場版ドクターX」公式サイト米倉涼子さん演じる、孤高のフリーランスの外科医・大門未知子の活躍を描いた医療ドラマ「ドクターX」。長年にわたって愛され続けている国民的医療ドラマの金字塔を映画化した「劇場版ドクターX」が12月6日より全国公開となり、いよいよシリーズが完結します。 11月19日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで完成披露舞台挨拶が行われ、米倉涼子さん、田中圭さん、内田有紀さん、今田美桜さん、勝村政信さん、鈴木浩介さん、岸部一徳さん、染谷将太さん、西畑大吾さん、遠藤憲一さん、中園ミホさん(脚本)、田村直己監督が登壇しました。 絆を築いてきたレギュラーメンバーの皆さんが「親戚のようだ」と息ぴったりの掛け合いを披露し、劇場版からの参加となったキャスト陣もよろこびを語った「ドクターX」シリーズへの愛が詰まったイベントとなりました。この日の模様を、詳しくレポートします!完成披露舞台挨拶大門未知子役米倉涼子さん森本光役田中圭さん城之内博美役内田有紀さん大間正子役今田美桜さん加地秀樹役勝村政信さん原守役鈴木浩介さん神原晶役岸部一徳さん神津比呂人・多可人役染谷将太さん東村練役西畑大吾さん海老名敬役遠藤憲一さん脚本中園ミホさん田村直己監督米倉さん今日はお集まりいただきありがとうございます。いよいよ完成披露試写会です。 前回の完成報告会には西田(敏行)さんもいましたが、今日はこうして久しぶりに皆さんと会えてうれしい思いでいっぱいです。 田中さん今日ここにいる皆さんは、(舞台挨拶に一万三千通の応募があったことから)すごい倍率をくぐり抜けたラッキーな皆さんです。僕も、登壇者の皆さんと一緒にここに立てたことが、とてもラッキーなことだと思っています。 内田さんあと何回(役名である)「城之内博美役」と言えるのかなと、考えていました。「あと数回、片手で数えられるほどしか言えないんだなぁ…」と、実感が湧いてきています。今日はこうしてファミリーの皆さんと登壇できて幸せです。そして、12年間これまで応援してくださった皆さん一人一人のお顔が見られて本当に幸せです。 染谷さん本作に参加できて本当に光栄でした。皆さんに優しくしていただきながら宿敵役として頑張りました。今日は皆さん、楽しんで行ってください。 岸部さんテレビドラマを観ていた方も、今日この劇場版から初めて「ドクターX」をご覧になる方も、どうか楽しんでご覧になってください。 今田さん私はシーズン6から参加しました。こうして「ドクターXファミリー」の皆さんと共に、この場に立つことができて、とてもうれしいです。やっと皆さんに素敵な作品を観てもらえるんだと思うと、とてもワクワクしています。 遠藤さんみんなと裏で話をしていたんですが、「ファイナル」と言っても「絶対にまたやるんだろうな」と言っていました。でも、やっぱりもうやらないね。だって司会に(テレビ朝日のアナウンサー)大下(容子)さんがいらっしゃっているもんね。(登壇者の皆さん&会場:笑)大下さんのような方が司会をやるということは、「本当に終わるんだな」と、ひしひしと感じました。皆さんはもう本作を観たんですか? これからですか?(登壇者の皆さんから「これからだよ」と声がかかり)これからだね! (登壇者の皆さん&会場:笑)みんな「ドクターX」の大ファンだと思います。僕たちも12年間の思いを込めて演じました。ぜひ熱い思いで観てください。 米倉さん(遠藤さんは主演ドラマ)「民王R」(テレビ朝日系列にて放送中)でちょっと疲れているのよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 西畑さんこの場に立てることがすごくうれしく、光栄に思います。短い時間ですが、皆さんぜひ楽しんで行ってください。 勝村さん(“腹腔鏡の魔術師”と呼ばれる役柄を演じていることから)ふ、ふく、ふくくうきょうの…(登壇者の皆さんから「ちゃんと言って」とツッコミが入る。登壇者の皆さん&会場:笑)12年前にファーストシーズンで、この…(噛みながら)“腹腔鏡の魔術師”という役をいただきました。ファイナルになっても、未だにちゃんと言うことができません。(登壇者の皆さん&会場:笑)来世でも「ドクターX」という作品があるとしたら、(噛みながら)“腹腔鏡の魔術師”と、ちゃんと言えたら良いなと思っています! 田村監督がすばらしい作品を撮ってくださいましたので、皆さん楽しんでいただければと思います。(再び、噛みながら)…今日はありがとうございました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木さん遠藤さんと、勝村さんの挨拶で心がざわついて、言うことを決めていたのに忘れてしまいました。(登壇者の皆さん&会場:笑)僕も12年間、同じ役を演じるとは全く思っていませんでした。しかも、こういう場所に立って、皆さんと一緒の時間を共有できることも想像していませんでした。今日は、これからご覧になる皆さんと一緒に、僕も楽しみたいと思っています。 米倉さん(大門未知子が鈴木さん演じる原守を呼ぶ時のニックネーム)きんちゃーん! 鈴木さん(戸惑いながら)はい! いや、守! 原守! (登壇者の皆さん&会場:笑) 勝村さん(鈴木さんの反応が遅れたことに)準備ができていなくて…。 鈴木さんごめんなさい! どこから声が聞こえてきたのか分からなくなっちゃって! (登壇者の皆さん&会場:笑)中園さん12年間「ドクターX」を書いてきました。私も年を取りましたが、(キャスト陣を見渡しながら)…みんなも年取ったなと思います。それでも相変わらずグダグダで、「面白いな」と思って見ていました。(登壇者の皆さん&会場:笑)今日の舞台挨拶はすごい競争倍率だったそうですね。とても強運な方たちがここにいらっしゃるんだと思います。そういう方たちに、最初に観ていただけることを、とても光栄に思います。もし面白かったら、宣伝してください。周りの方にきっとその運が広がっていくと思います。 田村監督この個性的なみんなと一緒にやってきて、12年間の集大成の作品を作りました。 MC本作は先日行われた東京国際映画祭にも招待され、ワールドプレミアが行われました。お客さんの反応を見て、どのように感じましたか? 米倉さん晶さん(岸部さん)と一緒にレッドカーペットを歩きました。初めての東京国際映画祭だったので、とても興奮しました。ワールドプレミア上映では、応援をしてくださるたくさんの皆さんが、逆に感動をくださいました。それで「泣き泣き事件」が起きてしまいました。とにかくすごく興奮して、ドキドキしていましたね。 MC岸部さんはレッドカーペット、田村監督と中園さんはワールドプレミアに参加されました。お客さんの反応はいかがでしたか。 岸部さん東京国際映画祭も年々充実した派手さが加わって、ちょうどそんな時に(米倉さんと)二人で歩くことができました。やっぱり米倉さんはレッドカーペットが良く似合っていました。米倉さんがレッドカーペットを歩くと、視線がそちらに集まる。映画祭にはぴったりな方ですよね。 米倉さん身内に褒められると恥ずかしいです(照笑)。その日に(岸部さんが)「あなた今日、きれいね」と言ってくださったのが、ちょっとうれしかったです。中園さん帰りに、お客さんから泣きながら、「あと20回観ます」と声をかけていただきました。それは、米倉さんが「みんな、20回観るのよ!」とワールドプレミアでプレッシャーをかけたからだと思います(笑)。だから、その方はちゃんとそう言ってくださいました。今日いらっしゃる方たちも、ぜひ20回観てください。(会場:笑) 田村監督米倉さんは本当にきれいでしたね。 米倉さん監督には褒められた記憶がないですね(笑)。 田村監督すみません、心の中では思っていました(笑)。ワールドプレミアでは、本作に英語の字幕が付いていて、それにとても感動しました。「『ドクターX』は世界に羽ばたくのかな」と思いました。米倉さんは英語が堪能なので、僕も勉強しなきゃいけないなと思いました。 米倉さんそういうことは言わないでほしい(笑)。 田村監督米倉さんは、スペイン語も話せますからね。 米倉さん言わないで(笑)。 MC長年続いてきた「ドクターX」シリーズ初の映画化が実現すると共に、ついに完結を迎えます。ドラマから出演されているキャスト、スタッフの方には複雑な思いもあるかと思います。今の率直な気持ちを教えてください。 米倉さん「いよいよ、本当に最後になっちゃうのかな」という気持ちです。 撮影をしていた当時は、最後なので、全てのシーンを噛み締めるように演じていました。体調がまだ万全ではなかったので、より一つ一つを“大門未知子”として、噛み締めながら撮影をしていました。それが形になって、お披露目できる時が来て、やっと「私、ファイナルって言っちゃっている」という感覚が押し寄せてきています。 田中さん12年前から、ちょこちょこと“たまに帰ってくる森本”として「ドクターX」に参加していました。僕も年齢を重ねて、40歳になり、他の現場では後輩がいっぱいいるようになりました。スタッフさんにも年下がいっぱいいます。これだけすばらしい先輩たちの中で、若手感覚でいられる現場は、「ドクターX」しかありません。他の作品で、こんな素敵な先輩たちがこんなに集まることはないと思います。だから、ファイナルということがすごく寂しいです。先ほど、ここに登壇するまでの動線の確認をしたんですが、「そんなに(動線が)分からない?」って思うくらい、ずっとワーワーやっていたんですよ(笑)! こういう愛すべき先輩たちがいる現場がなくなってしまうのは、寂しいなと改めて思いました。(登壇者の皆さん&会場:笑)内田さんこうしてみんなが集まると、家族のように言いたい放題になってしまいます。言っても、誰も受け答えをしてくれないんですよね(笑)。ただただ、好き勝手に言っている家族のようです。こうしてみんなと12年間歩いてきたので、「寂しいと思っているんだろうなぁ…」というのがひしひしと伝わってきます。そして、そんな毎日を、最後まで過ごすんだろうなと思っています。一つ一つを大事に、 “思い出アルバム”を作っていこうと思っています。こうやってみんなで並んで立っていられることも、大事にしたいと思います。まだ終わっていないので、公開初日までは(完結することについての)私の思いは取っておきたいと思います。岸部さん正直に言うと、半分は「寂しいな」「もったいないな」という思いはあります。もう半分は「ここからみんな前に進んでいく」すごく良いタイミングだったと思っています。12年間、ただ続いていただけではなく、信頼や絆が重なって育ったというのは、ドラマとしては珍しいことだと思います。今田さん「大門先生に、メスとかモノポーラ(電気メス)をお渡しするのは最後なのかな」「(鈴木さん演じる)原先生と(勝村さん演じる)加地先生にはセッシ(ピンセット)とガーゼをお渡しするのも、もう最後なのかな」とか、寂しく思いながら、大事に撮影をしました。今日は皆さんと久しぶりにお会いして、和気あいあいとした賑やかな現場を見て、改めて「大好きだな」と思いました。先ほど、裏でもみんなでお話をさせていただきました。寂しいですが、私も「皆さんと一気にお会いできるのは最後かな」と思うので、残りの「ドクターX」日を大事に… (こういう気持ちを表現するには)何て言えば良いんですかね?内田さん(助け舟を出して)「ドクターX」日和を楽しみたいなということだよね。 今田さんそうです。ありがとうございます! 米倉さん(内田さんの機転に)さすがだねー! (今田さんは)かわいいから、何でも良いのよ! 内田さん(米倉さんと笑顔を見合わせながら)許せちゃうよね!MC遠藤さんはいかがでしょうか。 遠藤さん僕はすごく人見知りなんですよ。(周囲から疑いの目を向けられていることに気付き)本当に! だからね、一つのドラマを撮る期間は大体三カ月ぐらいなので、その度に毎回転校生のような気分なんです。そういう気分で、一生懸命やっているんです。でも、この組ではもう12年もやっているのでこんなに気を遣わない組は初めてで、居心地が良いんです。だから、終わらないでほしいんだよね。何にも考えないで参加できるので。(登壇者の皆さん&会場:笑) 米倉さん何にも考えないの? (登壇者の皆さん&会場:笑) 遠藤さんもちろんセリフは考えるよ! (登壇者の皆さん&会場:笑)でも、気分としては、何も考えないでいられるから、良い組だなと思っています。できれば、またやれると良いんですが、残念ですけれど一応ファイナルと決まっちゃったのでね。本当に素晴らしい組でした。勝村さん僕らはシーズン1から出演していたんですが、その時は、みんな1クールで終わるドラマだと思っていました。それが、次の年にも同じ時期に撮影が始まったんですが、(1クールで終わると思っていたので、)その時期に僕は舞台の仕事を入れていました。(登壇者の皆さん&会場:笑) なので、出ていません。 米倉さん途中から、ちょっとだけ出ているよね。 勝村さん最後だけ。 米倉さんみかんだよね。 勝村さんみかんは、愛媛に飛ばされた時だね。必ずドラマの最後には誰かが飛ばされて、また帰って来る。浩介はよくロシアに行っていたよね。 米倉さんそれで、憲一さんが出て来るのよ。 勝村さん僕がしゃべっているのよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 遠藤さん何の天才だっけ? 勝村さん(噛みながら)ふ、ふく、ふくくうきょうの魔術師…。ほらね、この人のせいで、こういうことになるんですよ! 僕はどこまでしゃべったの?内田さんもう大丈夫。 勝村さん有紀ちゃんが、そろそろ良いっていうので…。 米倉さんちゃんとしゃべってください。 勝村さんだから、今しゃべっているんだよ! (登壇者の皆さん&会場:笑)こんなに家族みたいに…家族みたいにというか、もう家族になっちゃっているんです。西畑くんも参加してくれていますが、「ドクターY ~外科医・加地秀樹~」(11月30日テレビ朝日系列にて放送)の現場でも本番前までずっとしゃべっていたら、ミッチー(及川光博さん)に「この現場は『何なんだ』と思った」と言われたことがありました。その時に、そういえば「『ドクターX』の時もずっとしゃべっているな」と思いました。 西畑さん(本番前のカウント掛け声の)「三、二、一」の「二」までしゃべっていましたね(笑)。 勝村さんそんな現場って、他にないんですよ。ちょっと緊張感があって大人しくしていたりするんですが、この組だけは本番ギリギリまでしゃべっていて、それでも普通に芝居ができました。そんなことは、本当にないんです。皆さん、今までどうもありがとうございました。またお会いできたら幸せです。 MC鈴木さんは、今のお気持ちはいかがでしょうか。 鈴木さん今の気持ちは、「この(トークの)順番が嫌だな」というのが正直な気持ちです。(登壇者の皆さん&会場:笑) もう話すこともないです(笑)。クランクアップして随分経つんですが、久しぶりに皆さんとお会いすると、良い意味で…やっぱりちょっとうるさいなと思います。(登壇者の皆さん&会場:笑)でも、この賑やかさが「ドクターX」の一番良いところです。本作を観てもらえれば、この(メンバーの中にある)信頼感と親近感が画面から飛び出してくると思います。米倉さんが、「私、失敗しないので。」という言葉を12年間も言い続けてきているのを、近くで見てきました。彼女の責任感、緊張感など、そういった肩の荷が下りるのだとしたら、このファイナルは良いタイミングだったんじゃないかと、勝手ながらそう思っています。中園さん皆さん、「家族みたい」とおっしゃっていますが、私は親戚の集まりみたいだなと思っています。年に一回みんなで集まって、みんなで好き勝手して、本当に気を遣わないでいられる。そうやって私たちは楽しんでいただけで、「ドクターX」シリーズを観てくれていた皆さんが育ててくれたと思っています。以前、「加地先生の恋愛はどうなったんですか?」と聞かれたことがあって、「え?そんなのあったっけ?」と、私も忘れていました。(登壇者の皆さん&会場:笑) 勝村さんあなたが書いたんですよ! (登壇者の皆さん&会場:笑) 中園さん「そんなこともあったわね」みたいな感じでした。 勝村さん横浜にデートに行きましたよ。 米倉さんマフラーしてね(笑)。 中園さんファンの方にツッコまれて、「そうだ、それもちゃんと決着をつけなきゃね」と思って、書き足しました。すっかり忘れていましたが、そこも楽しんでいただきたいと思います。(改行)本当に寂しいんですが、仲の良い親戚なので、お仕事じゃなくてもこの関係はきっと続いていくんだろうなと思っています。 田村監督この方々たちとしばらく(シリーズを)やっていますが、こうして見ていると「この人たちとまたやるのは、よく考えたらすごく大変なことだな」と思いました(笑)。それぐらい個性豊かで、パワーがあって、よくぞここまでやってきたなと自分を褒めたいと思います。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本当に終わるのが寂しいですが、またどこかでいろいろな形で何かできると思います。 米倉さん今日は完成披露で、「劇場版ドクターX」ファイナルのお知らせは今日からだからね。 田村監督そうですね。今日から始まるんです! 12月6日から公開しますので、皆さん宣伝してください。そして、何回も観てください。よろしくお願いします! MC劇場版からの参加となりましたお二人にもお話をうかがいます。出演のオファーがあった時のお気持ちや、撮影を終えてみての感想をお聞かせください。染谷さんものすごく驚きました。「ドクターX」の世界に、まさか自分が飛び込むとは想像もしていなかったので、驚きとうれしさがありました。とても緊張して、撮影初日はドキドキしていました。初日に米倉さんにお会いした時には、「あ、大門先生だ」「大門先生が目の前にいる」と思ってしまいました(笑)。すごく緊張していたんですが、大家族の皆さんが気にかけて、声をかけてくれたり、優しく迎え入れてくれたおかげで、宿敵を演じることができました。すごく充実した時間を一緒に過ごすことができたと思います。西畑さんお話をいただいた時は、めちゃくちゃ驚いたんですが、率直にすごくうれしかったです。僕が他の作品に出演した時、父はあまり興味を示さなかったんですが、「ドクターX」をずっと観ていたので、「ドクターXに出るねん」と話した時は、めちゃめちゃよろこんでくれたんです。「親孝行できた」という気持ちになりました。こういった家族感のある場所に飛び込むのはすごく緊張しましたが、皆さんが気さくに、優しくお話してくれました。「何て呼ばれているの?」と聞かれたので、「大ちゃんと呼ばれています」と言ったら、米倉さんと内田さんが「大ちゃん」と呼んでくれました。その「大ちゃん」は人生で一番うれしかったです。オペのシーンではマスクをしていたんですが、ドキドキしすぎていたので、顔が隠れていて良かったと思いました。米倉さん大ちゃんは、これから放送される「ドクターY ~外科医・加地秀樹~」という作品にも出ていますよ。 勝村さん&西畑さん11月30日放送です。よろしくお願いします! 米倉さん(西畑さんを労って)キャラクター作りも大変だったんじゃないかなと思います。 MC米倉さんは、染谷さん、西畑さんとの共演はいかがでしたか。 米倉さんドキドキでした。大ちゃんとの最初のやり取りで、(西畑さんの)目が透き通り過ぎて、ぶっ倒れそうになりました。染谷さんとは(会場に向かって語りかけるように)皆さん、分かるでしょう? 存在感がすごすぎて、こちらはこちらでまたぶっ倒れそうになりました(笑)。 MC最後に米倉さんからご挨拶をお願いいたします。 米倉さん私たちが12年間積み上げてきた思いを、最後の「劇場版ドクターX」に詰め込みました。新しいキャストの方たち、綾野剛くんも参加してくれています。思いのこもった、そして思いがこみ上げるような作品になっていると思いますので、どうぞ楽しんでください。(会場:拍手)
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「怪物」初日舞台挨拶「怪物」公式サイト第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて脚本賞と独立部門のクィア・パルム賞に輝いた本作「怪物」は、『万引き家族』(2018年公開)でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督、『花束みたいな恋をした』(2021年公開)やドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年フジテレビ系列にて放送)などで圧倒的な人気を博す脚本家・坂元裕二さん、そして日本人初となるアカデミー賞🄬作曲賞を受賞し国内外を問わず第一線で活躍した坂本龍一さんが音楽を担当し、観る者を圧倒するキャスト陣という、まさに怪物級の才能が一堂に会した作品です。 6月2日、「怪物」の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の安藤サクラさん、永山瑛太さん、黒川想矢さん、柊木陽太さんをはじめ、角田晃広(東京03)さん、中村獅童さん、そして脚本の坂元裕二さん、是枝裕和監督が登壇しました。カンヌ映画祭受賞の朗報もあり、より盛り上がったこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。初日舞台挨拶麦野早織役安藤サクラさん保利道敏役永山瑛太さん麦野 湊役黒川想矢さん星川依里役柊木陽太さん正田文昭役角田晃広さん(東京03)星川清高役中村獅童さん脚本坂元裕二さん是枝裕和監督安藤さん今日は、たくさん雨が降る中、お越しいただきありがとうございます。カンヌから戻ってきて、まだちょっとフワフワしたような、興奮したような状態のまま初日を迎えていますが、皆さんとここでお会いできて嬉しいです。 永山さん「怪物」という作品に参加できたことは幸せなことです。初日を迎えて、たくさんの方に本作からいろいろなことを感じて、考えていただけたら嬉しいです。 黒川さん今ここに自分が立っていることがとても嬉しいです。楽しんで観ていただけたら、とても嬉しいです。 柊木さん昨年、春と夏に頑張って撮影した作品を皆さんに観てもらえると思うと、とても嬉しいですし、少しドキドキしています。 角田さん試写会で観た時に、改めてものすごい作品に参加させていただけたんだなという気持ちになりました。本当に「早く皆さんにも観ていただきたい」と思っていたので、この日を迎えられて非常に嬉しいです。 中村さん是枝組で初日舞台挨拶のこの場に立てていることを非常にありがたく思っています。本作は、二重三重の構造になっているような作品だと思っています。登場人物それぞれに感情移入して観ていただけたら嬉しく思います。 坂元さんこの企画を始めたのが2018年なので、足かけ五年。そして今日、こうしてようやく……。この大雨の中、こんなにたくさんの方に来ていただけて、感謝の思いでいっぱいです。 是枝監督今、坂元さんがおっしゃった通り、長い時間をかけて、コロナ禍の前からスタートした企画が、ようやくこういうかたちになりました。本当に素晴らしいスタッフとキャストに恵まれて、自分でも納得がいく面白い作品ができたと思っております。皆さんに今日本作を届けられることをとても嬉しく思います。ありがとうございます。 MC第76回カンヌ国際映画祭での二冠、誠におめでとうございます!(会場:拍手)ここからは、カンヌ映画祭にまつわるお話を伺います。まずは是枝監督にお聞きします。コンペティション部門への出品は今回が七回目、映画祭への出品自体は九回目ということで、「怪物」で行かれたカンヌはいかがでしたか。 是枝監督最高の滞在でした。今回「怪物」がオープニング上映ということもあって、丸々15日間滞在しました。こんなに長く行ったのは初めてでした。作品上映のあと二日、三日と日が経つに従って、(本作を)観てくれた方からの口コミで広がって、街中で声をかけられることが増えました。歩いていると呼び止められて、「あのシーンはこういう解釈で良いのか?」と質問されるんです。僕の答えに納得されて帰って行ったり、手の親指を上げるポーズ(=サムアップ)だけされて帰られる方もいました。今回は、「作品が届いている」と強く感じることができました。MC坂元さんは、脚本賞を受賞されるという偉業を達成されました。カンヌでの受賞の日から今日までの日々、どのようなお気持ちで過ごされましたか。 坂元さん三十年前に、遊びでカンヌ映画祭に行ったことがあります。その頃は遠巻きにレッドカーペットを見て「素敵だな」と思っていたのですが、今回は是枝監督に連れて行ってもらい、実際にレッドカーペットを歩くことができました。忘れていた三十年来の夢を叶えることができて感無量でした。 MC夢の舞台で、この「怪物」がいろいろな方に観ていただけるのは、嬉しいですよね。 坂元さん自分が想像していた以上の歓声で迎えられて、レッドカーペットを歩いている時も、上映後もお客さんの反応が常にすごかったです。恐縮しながらも、胸がいっぱいになりました。 MCカンヌに渡航した皆さんに現地の思い出を伺いましょう。……角田さんは、今回カンヌには行かれて……いない? 角田さん(手でメガネをクイッと持ち上げて)行かれていないですね。「行けるかな?」と、わずかに期待しましたが、やはり行けなかったです。 MC私と一緒に「カンヌのアレってどうなの?」など気になることをどんどん……。行けなかった組としてお話を伺っていきましょう。 角田さんそうですね。「何で行けていない報告をするんだろう?」と思ったんですが、そういうことですね。分かりました。 MC安藤さんは、「万引き家族」(2018年公開)の時は、スケジュールの都合で授賞式には出席できなかったそうですが、今回は授賞式にも参加されていかがでしたか。 安藤さん前回は上映の時だけパッと行って、すぐ帰国したので……。今回は、映画祭を全体的に感じることができました。他の作品の上映にも行け、授賞式に参加した時に、本当に素晴らしい瞬間に一緒にいて、ものすごいことなんだと実感しました。すごく素晴らしい経験ができました。大興奮でした。 MC永山さん、レッドカーペットはいかがでしたか。 永山さん世界中の方々が、「コレエダ!」「サクラ!」と写真を求めていました。時折、「コレエダ」が「コレ……エータ」になり、それが「エータ」と聞こえて、自分が呼ばれたと思って振り返ると、全然こちらを向いていない……というとても恥ずかしい思いをしました。最後に、壇上に上がった時に、確か是枝さんの指示で「(両手のジェスチャー付きで)振り返ったら手を振ってね」と言われたので……、僕と坂元さんだけ、両手で手を振っていました(笑)。そこだけ写真を抜かれて…、(坂元さんに向かって)二人だけとらわれた宇宙人みたいでしたよね?坂元さん(苦笑い)。そう!……歓声があまりにすごくて、片手で応えるのでは返し切れていない気がして、なぜか両手で応えたらとらわれた宇宙人になっていました。永山さん(笑)。 MC確かに、「両手を上げて万歳をしているのかな?」と思ったので、私も印象に残っています。 永山さん(是枝監督に向かって)いや……「是枝さんのせい!」と言っているわけではないですからね。 是枝監督その時、僕は片手だったよね。 永山さんそうでしたね。 坂元さん(場に)慣れている方は片手……。 是枝監督(下を向いて苦笑い)。 MCその時はすごい光景が広がっていたんでしょうねぇ。角田さん! 角田さんそうですね。行きたかったですー! 急に(話を振られて)びっくりした……。すみません、(会話に)あまり参加できずに……申し訳ないです。 MC私たちには想像のつかない……。 角田さんいや、想像つかないですよ! 我々が想像している以上にレッドカーペットってすごいんですよね? (安藤さんに向かって大きな声で)ね? 安藤さん(大きな声で)はい(笑)! 角田さん(MCさんに)いずれ我々も立ちたいですね! MCぜひ!黒川さんと柊木さんは、今回が初めての海外映画祭でしたね。特に印象に残っていることはありますか。 黒川さん(柊木さんと顔を見合わせてから)カンヌの上映が終わった次の日に、「どんなところかな?」と思って街を歩いていたら、いろいろな人から「コングラチュレーション!(おめでとう!)」や「アイ・ラブ・ユア・フィルム!(映画「怪物」が好き!)」と言われてすごく嬉しかったです。柊木さんレッドカーペットで、記者の方たちが「ヒナタ!」とか「ディス、ウェイ、ヒナタ!(ヒナタ、こっち向いて!)」と言ってくれたのが、すごく嬉しかったです。でも、外国の方は「ヒ」の発音が難しいらしく、「イナタ・イイラギ」とか「イナティ」みたいになっていたので、ちょっと申し訳なく、「サニー」っていう名前に変えようかと思いました。 角田さんそこは全然申し訳ないところじゃないから、(名前を変えなくて)大丈夫だよ! 柊木さん(笑顔)。 角田さん僕はカンヌには行けなかったので、ニュースで見たり、記事を読んだりしていました。「坂元さんがお腹をこわした」というニュースがずっと気になっていました。よりによって、カンヌで? MCそれは気になりますね。坂元さん、何があったのですか。 坂元さんレッドカーペットを歩いた日に食べた食事が合わなかったみたいで…。その日は大丈夫だったんですが、次の日の午前中に、みんなで写真を撮っていたら急に苦しくなって……。「このあとみんなで食事に行きましょう」という流れだったんですが、私は、そのお店のトイレから出られなくなりました。代わる代わる「坂元さん!皆さん食事を待っていますよ」と来てくれたんですが……。 角田さん災難でしたね。 坂元さんおいしくて、食べ過ぎてしまったみたいです。 角田さんそれから、「ウエハースがおいしかった」というニュースを読みましたが「これは何だろう?」と思っています。 坂元さんカンヌに滞在した三日間のうちの二日間は、ずっとホテルで寝込んでいたんですが、優しいスタッフの方が、「坂元さん、これを食べて」とクッキーとウエハースを持ってきてくれました。カンヌと言えば、ヨットで、シャンパンを飲みながらムール貝を食べる!……だと思っていたんですが、最高のウエハースを食べることができました! 角田さん(笑)。どんな思い出なんですか!? MC是枝監督、今回はカンヌで世界中の映画人の方とお会いになったと思いますが、印象深かった方はいらっしゃいますか。 是枝監督今回は、日本からの参加も本当に多くて……。"世界中の映画人の方”と聞かれているんですが、僕が感動したのは映画「首」で参加していた(北野)武さんです。出品作「首」の上映を観て、ご挨拶して、ツーショット写真を撮っていただきました。そこに写っている自分が、学生時代に戻ったような立ち方をしていて、(ファン心理が)何か出ちゃっているんですよね(笑)。不思議ですね。本当に長くいたので、武さん以外にもヴィム・ヴェンダースさん(コンペティション部門出品作品、主演役所広司の「PERFECT DAYS」監督)や、最終日の上映だったケン・ローチさん(コンペティション部門出品作品「THE OLD OAK」監督)にもご挨拶できました。「会いたい人には、大体会えたかな」っていう感じです。 MC中村さんは、前回の完成披露の時に、別の作品でカンヌ映画祭に参加されることをお話されていましたが、いかがでしたか。 中村さん(北野武監督の「首」で)カンヌに着いた日がもう夜中だったんですが、「せっかくカンヌに来たのだからお祭りの雰囲気を体験しよう」と思って、共演者の大森南朋さんと、ホテルの前のビーチ沿いでやっているパーティに参加しました。ところが、外国の方の華やかなノリについていけなくて、ビールを一本飲んで、あまり会話もなくホテルに帰りました。「是枝監督に会えたら嬉しいな」と思っていたところ、次の日に映画の取材のための移動でホテルから歩いている時に、偶然お会いしました。「会えて嬉しかったな」と振り返ったら、是枝監督は外国の方に囲まれてサインをしていたので、「すごいなぁ」と思いました。「首」のアフターパーティには、是枝監督もいらして、先ほどおっしゃっていましたが、僕らは北野武監督と是枝監督がツーショットを撮る様子を遠目に見ていました。「すごいツーショットだな」と感動しました。 MC角田さんは、本作がカンヌに出品されると聞いた時は、どんなお気持ちでしたか。 角田さん「でしょうね!」と思いました。(登壇者の皆さん:笑) 台本を読んだ時から、「すごい作品だな」と思いましたし、それが映像になったものを試写会で観て、本当に素晴らしくて…。すごいんですよ、黒川くんも柊木くんも! 「これはもう、カンヌで評価されるでしょうよ!」って思いでいっぱいでした。そしたら、案の定でした!MCちなみに「東京03」のメンバーの皆さんは? 角田さんそういうニュースが流れた時に三人で一緒に仕事をしていました。楽屋のテレビで見て、飯塚(悟志)さんは、「すごいね!すごい作品に出させてもらったね」と言ってくれました。豊本(明長)さんは、それを聞きながら無言でうなずいていたので、同じ思いだと感じました。 MC本作のプロモーションに参加されるのは、今日が初めてとのことですが、是枝組でのお仕事はいかがでしたか。 角田さんものすごく緊張しました。必要以上の緊張感を持って、現場にいたと思います。でも、現場の雰囲気というか空気がとても穏やかなんです。是枝監督の醸し出す雰囲気、口調も丁寧で優しいので逆に怖いと思うこともありました。……「怖い」というのはちょっと違うか…。本番になるとピシッと引き締まって、スタッフの一人一人がすごく集中していました。(じっと見ている安藤さんに向かって)何かめっちゃ見てくるよね? 安藤さんちょっと、一つ良いですか?(角田さんに向かって)本番中にめっちゃ笑かしにきますよね? 角田さんありましたっけ? 安藤さん今のお話を聞いていて、「あれ?……あれ?」って思うくらいリラックスされていましたよね。 中村さんふざけているんですか? 角田さんふざけていないです! 中村さん真面目にやってください! これから皆さんに本作を観ていただくんだから! 安藤さんだから、余計なことはあまり言いたくないの。……とは思いながら、どうしても…、すみません! 角田さんいや、大真面目ですよ! イメージとして、大声が飛び交う現場ってあるじゃないですか。我々が普段いるお笑いの現場は声が高くて……(是枝組は)そういうのがない現場。 中村さんこれからご覧になるお客さんが、角田さんが出てくると「あぁ、ふざけているんだな」って思いませんか? 大丈夫ですか(笑)。 角田さんそんなシーン一つもないわ(笑)! MC是枝監督からみて、角田さんはいかがでしたか。 角田さんそんなこと聞くの? すごい質問をするなー! 是枝監督(笑顔で)どうすれば良いんだろう。観る前に話すのはあまり……。お笑いをされている中で、お芝居がうまい人がときどきいるんです。角田さんはその一人ですね。セリフの間合いの取り方はもちろん素晴らしいですが、画面の中のポジション取りがすごく上手なんです。 角田さん本当ですか? 是枝監督うん! 角田さん(MCに向かって)この質問をしてくださって、ありがとうございます。 是枝監督すごく的確なところにちゃんと動くし、タイミング良くフレームに入ってくる。これは天性のものだと思います。素晴らしかったです! 角田さん(嬉しさで顔をほころばせ)嬉しいです。(頭を下げて)本当にありがとうございます。 ■壇上に、カンヌ国際映画祭脚本賞のトロフィーが運ばれてくる。MCこちらのトロフィーは、先日の凱旋会見の時に、是枝監督から坂元さんにお渡しいただきました。キャストの皆さんは、実物を目にするのが初めての方も多いと思います。黒川さん、実際に見ていかがですか。 黒川さん(何度もトロフィーを見つめ、圧倒されたかのように無言でうなずく)。坂元さん(何かを話さなければと戸惑う黒川さんに)無理しなくて大丈夫だよ! MC柊木さん、実際に見ていかがですか。柊木さんすごくきれいです。 ■フォトセッション MC最後に、坂元さんと是枝監督からご挨拶をいただきます。 坂元さん本日は、この雨の中本当にありがとうございました。皆さんに観ていただける日をずっと願い続けて、届けられる日を思い続けてきました。本当に感謝の思いでいっぱいです。心を込めて作りましたので、どうぞよろしくお願いします。 是枝監督大雨の初日ということで、映画館にたどり着くのも大変だった方もいらっしゃるかもしれません。こんなにたくさんのお客さんに来ていただき、とても幸せな作品になったと思います。本当にスタッフとキャストの力を結集して作り上げた作品です。……届くと良いなと思います。楽しんでください。
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「怪物」大ヒット御礼舞台挨拶「怪物」公式サイト第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて脚本賞と独立部門のクィア・パルム賞に輝いた本作「怪物」は、「万引き家族」(2018年公開)でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督、「花束みたいな恋をした」(2021年公開)やドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年フジテレビ系列にて放送)などで圧倒的な人気を博す脚本家・坂元裕二さん、そして日本人初となるアカデミー賞(R)作曲賞を受賞し国内外を問わず第一線で活躍した坂本龍一さんが音楽を担当し、観る者を圧倒するキャスト陣という、まさに怪物級の才能が一堂に会した作品です。 6月19日、「怪物」の大ヒット御礼舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の安藤サクラさんと永山瑛太さん、是枝裕和監督が登壇しました。この日が初めての上映後の舞台挨拶となった、こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。大ヒット御礼舞台挨拶麦野早織役安藤サクラさん保利道敏役永山瑛太さん是枝裕和監督MC本作は、6月2日より公開し、昨日までに観客動員数約90万人、興行収入12.3億円を突破する大ヒットとなりました。本日は、上映後の舞台挨拶ということで、内容にも触れてまいりたいと思います。 安藤さん今日は、本作初めての上映後舞台挨拶です。これまでは宣伝などでも内容に触れ過ぎないように、すごく気をつけて話をしてきました。やっと上映後の雰囲気の中で、皆さんとおしゃべりできることがとても楽しみです。永山さん本日は、ありがとうございます。短い時間ですがよろしくお願いします。 是枝監督公開から2週間ちょっと経ちまして、僕の元にもすごくたくさんの感想が寄せられています。本作が、良い形で広がっているのを実感しております。ありがとうございます。 MC今週中にも観客動員数が100万人を突破しそうな見込みです。ちょっと聞いてみましょうか… 。(客席に向けて)すでに二回以上、複数回ご覧になっている方はどのぐらいいらっしゃいますか? (たくさんの手が挙がる) 安藤さん(驚いて)えー! すごいですね…。何回、ご覧になっているのでしょうか。MC聞いてみましょう!(客席に向かって)三回以上の方は? 四回以上の方は? 五回以上観ている方も…いらっしゃる。それだけ語りたくなりますし、考えたくもなる作品です。安藤さんのところには何か反響は届いていますか。 安藤さん私が聴いているラジオで、皆さんが次々に「怪物」の話をされるので、「すごいんだな」と思っています。こんなにも、何て言うんだろう……? MC(「怪物」の話をしてくださいと)お願いして話してもらっているというより、皆さんが自発的に本作の話をしてくださっているのですね。 安藤さんそうそう。「あまり細かいことは言いません」という感じなので、だんだんと私よりも本作を観ている皆さんの方が、「いろいろな細かいことをご存じなのでは?」と……。自分よりも皆さんのほうが作品に詳しい気がして、しゃべるのが怖い気持ちにもなっています。 MCいろいろな解釈がありますからね。永山さんのところには何か反響は届いていますか。 永山さん本当に皆さんそれぞれ感じ方や受け取り方が違うので…。一番多いのが二回以上観た方々の感想が「何かニュアンスが違ってくるな」ということです。あとは「言葉にならないので、会って話がしたい」と言われます。僕の周りで一番(鑑賞回数が)多いのは、五回ですね。今、サクラが言った通り、今までの取材をやってきた時は、ネタバレにならないようにとオブラートに包んで話をしていました。公開されてからは、どういう風に本作の良さを言葉で伝えたら良いのか、分からなくなりました。お客さんのほうが、(内容を)より理解されている気がしています。僕自身も言葉にできない気持ちでいます。 MC言葉を尽くして話したくなる作品なので、皆さん熱を持ってお話されるのではないかと思います。是枝監督の元にはどのような感想が寄せられていますか。 是枝監督「あまりSNS向きではない」とか「もっと長い文章で感想を伝えたい」といった感じですかね。僕の周りには、結構若い監督が仲間として、同じ空間にいるんです。その彼らに言われるのが、「いつもよりも演出に迷いがない」「編集のキレが良い!」「もう自分で脚本を書かないほうが良いんじゃないか」という(苦笑い)。熱い、温かいメッセージをいただいています。 安藤さんそれを聞いて、どんな気持ちになるんですか? 是枝監督(少し考えて)…悔しい気持ちがないわけではないです。でも、坂元さんとやったことを吸収して、「無駄のない脚本を書こう!」という気持ちに今はなっています。でも、自分で観ていても「今回は良い編集をしているな」と思っていたので、嬉しいです。 MC皆さんが最も印象深かったシーンについてお話いただけますか。 安藤さん現場の出来事として印象に残ったシーンは、病院の帰り道で湊が走り出すシーンですね。いろいろな出来事があったので印象に残っています。何回か繰り返しやっている時に、(湊役の黒川)想矢が「パンッ!」とはじけたというか…、その瞬間を目の当たりにして、それに反応して乗っていくことにもすごくワクワクしました。あとは、カットがかかった時に、監督が「OKでしょう?」という反応になったんですが、技術部の皆さんからのOKがでないと全体のOKにはならないので、「まだOK!と言わないで」と監督から逃げたことです。 是枝監督(うなずきながら)はいはい。とても良いシーンだったね。 安藤さんあの時の現場の空気がすごくて…。 是枝監督最初のリハーサルでは、湊が道にしゃがむので、顔を覗き込むお芝居にしていたんです。でも、リハーサルをしていくうちに、何となく「違うな」となって、湊に「しゃがみこまなくても良いよ」と話したら、走り出したんですよね。それでサクラさんが、(湊を)追いかける芝居に変わりました。「絶対にこっちのほうが良いや」と思ったんですが、その道の先まで撮影する予定ではなかったので、照明を準備していなくて…。それで一旦撮影を中止にして、日を改めて撮り直したんです。それは、スタッフも「絶対にこっちのほうが良いので撮り直しましょう」と言ってくれたからこそ実現しました。そこで誰かが「えー、このまま撮ろうよ」と言っていたら、絶対にあのシーンにはなっていないので…。 安藤さんしかも、その時点で当初撮る予定だった部分も、太陽の関係で… 是枝監督やめました。 安藤さんすでに延びていたから、大人の人たちは「絶対に撮らないと!」という考えになっていたはずの日だったのに(是枝監督が大きくうなずく)…すごい。 是枝監督照明の尾下(栄治)さんが「やり直そう!」と言ってくれたので、もう本当に良いスタッフ! 安藤さんあの時のチームはカッコ良かったです! 是枝監督(笑)。 MC安藤さん、これまでの現場でも、役者さんの動きに合わせて、監督が柔軟に「こうしよう」と変えることはよくある現場なんですか。 安藤さん私への質問ですか? たぶん監督のほうが……私、分からないです。 MC(是枝監督に)役者さんの動きに合わせて、演出を変えることはよくあるのですか。 是枝監督僕の現場で? (安藤さんにパスする) 安藤さん俳優部に限らず、すべての流れを見て、それをくみ取りながら撮影を進めていく監督だと、私は感じています。どうなんだろう…(永山さんに)そうだよね? 永山さんうん! そうだと思う。 安藤さんそうだよね。何かすごいプレッシャーが…。(是枝監督に)そうですよね? 是枝監督はい。 MC永山さんは、撮影中や作品を観て印象に残ったシーンはありましたか。 永山さん冒頭の、サクラがクリーニング店で働いている時に、エレベーターが動いて、行ってしまった後で、野呂佳代さんに気がついた時の動き! 是枝監督「ぴょ!」ってやつね。 永山さん(うなずく)あれは、「あんな人間見たことない!」ってなりました。あれはどういう気分でやったの? 今まで役者さんの中で、あの動きをした人を見たことがない。冒頭から見た時に「すごいな」ってなりました。(しみじみと)うーん、なかなかあれはできない! 「すごいものを見た」ってなりました。 安藤さんでも、同じように瞬発的な身体表現で、瑛太くんを見て驚くことがありました。 MCどのシーンですか。 安藤さん全部そう。なんか突発的な…魚をこぼす? 違うな。何て言ったらいいの? 永山さん水槽の水をこぼす? 安藤さんそうそう! 何て言ったら良いのかな? 私全然うまくしゃべれない。 是枝監督大丈夫! 伝わっている。 MC是枝監督は、お二人の身体表現をどのように感じていましたか。 是枝監督難しい質問ですね。役者さんに必要なのは、究極的に言うと”運動神経”だと思います。それは、スポーツができるできないではなくて、身体をコントロールする能力の高い役者が、すぐれた役者だと思います。この二人(安藤さんと永山さん)は、とってもそれが優れているから、演出していて楽。とても楽。 安藤さん(満面の笑みで)やったー! 永山さん(笑顔)。 是枝監督僕が一番印象に残っているシーンの話をしても良いですか?土砂崩れで横倒しになった列車の窓の泥を二人で必死にかきわけて(車両の)中をのぞこうとするシーン。下からカメラが撮って、ふたりの手が泥をかき分けているあのカット。あれは、大変だったね。泥が窓枠に入っているので、必死に瑛太さんが開けて、中をのぞく長いワンカットなんですがとても好きです。 MCあのシーンは、映像的にもインパクトがありましたし、面白かったです。あのシーンは想定通りだったのですか。 是枝監督(額に手を当てて考えた後に)想定はしていませんでした。カメラを置く位置は決めていましたが、あんな風になるとは誰も思っていませんでした。実際に雨を降らせた時に、夜空の星のようにも見えるし、あんな風に手が感情を伝えるんだと現場で気がつきました。現場で見つけたカットでした。 MC愛情にも見えますし、どこか世の中に隠れていく怖さの比喩表現のようにも見えました。 是枝監督そうですね。いろいろなものがあそこに見えてきますよね。 MCこの作品には、たくさんの方々が関わっていますが、なくてはならないお二人のサカモト(坂元裕二さん、坂本龍一さん)さんの存在があります。是枝監督、改めてお二人とご一緒されてみていかがでしたか。 是枝監督裕二さんの時間をかけた決定稿までのプロセス、緻密な脚本作りを間近で見て本当に勉強になりました。作品の内容は分かっていたつもりなんですが、出来上がった作品を観ると、さらに”こことここがつながっているんだな”とか…。僕は、本当なら出来上がる前に分かっていなくてはいけないんですが、画になってつながった時に気がつくことも結構あるんです。それが本当にすごいと思っています。周りのスタッフの話ばかりして申し訳ないですが、未だに坂元さんのセリフを真似して、日常的に使うスタッフがいます。「直接触っていないから汚くないよ」みたいなこととか…。すごく短いフレーズで、何気ないことですが、すごく独特の坂元さんならではの言い回しがあって、それがずっと頭に残っているんですよね。撮影からもう一年が過ぎましたが、そういうすごさも感じます。MC坂本龍一さんとは、念願叶ってご一緒できました。 是枝監督はい。これが一番、言葉にしづらいんですが…。僕としては、作品全部の音楽をお願いできたわけではないですが、同じスタッフロールの中に、自分の名前と坂本龍一さんの名前が一緒になったということを本当に嬉しく思っています。 MC坂本龍一さんには二曲書いていただきました。監督は、これまで脚本を書く時には音楽を想定されていらしたと思います。今回の脚本は、坂元裕二さんですが、いつどういったタイミングで坂本龍一さんの楽曲とつながったのでしょうか。 是枝監督ロケハンをして、夜の湖を見た段階で「坂本龍一さんが良い!」と思っていました。なので、撮影の前段階で、脚本をもらって、コンテを描いている時に坂本龍一さんの音楽をかけていました。自分の中では(脚本と音楽が)一体化していて、そこから離れるのは結構難しいものです。ほかの方にお願いすることは自分の発想の中にはありませんでした。だから、本当に(坂本龍一さんに)断られなくて良かったです。「ちょっと無理をさせてしまったかもしれない」という気持ちもあります。でも、引き受けていただいたことに感謝しています。本作のために作っていただいた二曲以外にも、三章で子どもたちがマンホールに耳を当てて音を聴くシーンでは、(坂本龍一さんの)アルバム「12」の楽曲を使わせていただきました。映像に当ててみると、そのシーンに合わせて書いてもらったかのように、お芝居や編集のリズムに合っていて、僕が言うのもなんですけど、そういう運命的な縁を感じました。 MC本作は、カンヌ国際映画祭でも世界中の方々から注目を集める作品になりました。既に190の国と地域での展開が決まっています。ほかの国の方に観ていただくことや、作品が世界に広まっていくことについて、どのように感じていますか。 安藤さん本作が公開されて、国内だけでもさまざまな角度からの感想があり、感じ方が皆さんそれぞれ違うことを改めて感じました。文化が違う中で、この作品を観る角度がまた増えると思います。他人事のように言っていますが、それがすごく面白そうだと感じています。 MCカンヌでは感想を耳にしましたか? 安藤さん皆さんそれぞれで…。でも「素晴らしかった」というのが多かったですね。一緒に上映を観て、野呂さんの顔芸…じゃなくて、表情で笑いが起きていました。校長室のシーンは、「笑える」という方と「腹が立つ」という方がいました。いろいろな感想があるような気がします。 MC永山さん、190の国と地域で展開されることについていかがですか。 永山さん想像がちょっとできないですが、すごいことですよね。ほかの国や地域の方の感想も聞いてみたいです。 MC是枝監督は、190の国と地域で展開されることをどのように受け止めていますか。 是枝監督…すごいですね。最初に、190もの国があることに驚きます。カンヌ国際映画祭に、それだけの国と地域の人が集まっていたわけではないと思いますが、今回は二週間滞在したので、街を歩いていると声をかけてもらいました。「本当に良かった」「少年二人がすごく良かった」や、電車の窓のことだろうなという身振りに心を動かされたとか、「ラストは○○だよね?」といった声に対して、「そうですね」と答えるとホッとした表情を見せた方もいました。そういうやりとりが街中ですれ違いざまに起きるのが、映画祭の良いところですね。同じようにいろいろな国と地域で、この作品についての会話が広がっていくと良いなと思います。 MC(主演で子役の)黒川想矢さん、柊木陽太さんのお話を伺いたかったのですが、お時間になってしまいました。最後にお一方ずつご挨拶をお願いします。 永山さん今日は、お集まりいただきありがとうございます。大ヒットを記念してということで、この場に立ちました。ロングランということになれば、この作品を観てもらえる機会が増えることになるので本当に幸せです。二度、三度とまた映画館で観てください。 安藤さん質問があります。この前、喫茶店で隣にいらした奥様が、「『怪物』を観たいのだけれど、怖そうで…。怖い気持ちになるのが嫌だから観に行けていないの」と言っていました。私のInstagramにも「ホラー映画ですか」という質問があります。その時は「ホラーではないです。怖くな…」まで言って、「ある意味怖いよね?」と考えてしまって…。その人が何を怖がっていらっしゃるのかが分からないので、観ていただきたいけれど、そういう時に、どうお答えするのが良いでしょうか? …これを誰に聞いたら良いのかも分からなくて…。(是枝監督に)「怖くない」と答えて良いですか? 是枝監督そうですね。たぶんその方は、予告編の中で鼻血がたれることからイメージして「怖い」となっていると思うので、サクラさんが考えた人間や社会の怖さとは違うかと…。「ホラーじゃないですよ」で良いかもしれないです。 安藤さんその時に、「苦しい気持ちになりたくない」と言っていたので、「何かご自身で感じることがあれば、苦しい気持ちになるのはご自身次第」って答えたんです。「ホラーじゃないですよ、怖くないですよ」で大丈夫ですね? 是枝監督「ホラーじゃないですよ」 安藤さん「ホラーじゃないですよ」という言葉を添えて、周りでまだご覧になっていない方々にオススメしてください。みんなで「怪物」について話すことができたら、面白そうだと最近よく思います。また違う機会にも、こうして作品を観た方々とコミュニケーションがとれたら良いなと感じています。では、また!(とお辞儀) 是枝監督僕が参加したのが2018年の12月だから…四年半経っているのか…もっとだね、五年か。長い時間をかけてこの題材とモチーフと向き合って、スタッフともいろいろな話し合いを重ねながら、役者の方とも、人物像に関して丁寧に向き合ってきました。届け方や語り方が非常に難しい作品であることは間違いないです。今「どんな映画なの?」と言われて、正直に言うと「みんなで楽しめる映画だよ」とはなかなか言えない部分もあります。ですので、こうして観ていただいた方たちの感想とか、表情を目にすることで、この作品が「どのように届いているのか」「届いていないのか」「どんな届け方が正しいのか」ということを、時間をかけてキャッチしていけたらと考えております。直接、間接どちらもかまいませんので、ぜひ感想を届けてください。今日は、ありがとうございました。
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映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』 パンフレット発売のお知らせgoods今回登場する数々のスパイダーマンのキャラクター紹介、パンフレット購入の日本のお客様へ向けての貴重なスタッフ・インタビュー、24ページに及ぶコンセプトアート集、多数の場面写真等々の充実した構成で、前作を超絶したアニメ製作の秘密を解き明かします! パンフレット限定7種類のステッカー付き!6月16日(金)より『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の上映劇場にて パンフレットを販売致します。商品名:『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』パンフレット 仕様:300×225㎜ 72P + ステッカー 価格:1,100円(税込)【パンフレット】発売日:2023年6月16日(金) ©2023 MARVEL ©2023 CPII 東宝株式会社 ライツ事業部