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劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」完成報告会見劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』公式サイト2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、“死者を一人も出さない”という使命のもと自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描く物語は、多くの感動を呼び続編や映画化を切望する声が多く寄せられました。そしてこのたび、満を持して劇場版が登場! 劇場版では、横浜のシンボルであるランドマークタワーや赤レンガ倉庫など日本有数の観光名所でもある建物を使用し、”TOKYO MER”メンバーや、新たなライバル組織“YOKOHAMA MER”の活躍が描かれます。3月9日には、ノートルダム横浜みなとみらいで完成報告会見が開催され、鈴木亮平さん、賀来賢人さん、中条あやみさん、要潤さん、石田ゆり子さん、松木彩監督が出席しました。こちらのイベントの模様をレポートします!完成報告会見喜多見幸太役鈴木亮平さん音羽尚役賀来賢人さん弦巻比奈役中条あやみさん千住幹生役要潤さん赤塚梓役石田ゆり子さん松木彩監督鈴木さん天気も最高で、皆さんに完成を報告するには、絶好の“MER”日和になったと思っています。ついに完成しました! 絶対に映画館で観てほしい作品になっています。一年前にここにいるメンバーと、それから他の“MER”メンバーたちと一緒に…(窓の外を覗いて横浜の街を見渡しながら)ちょうどここから見えるかな…日本丸メモリアルパークなどで、気温的にも気持ち的にもものすごく熱い思いをしながら撮っていたことが今、懐かしく思い出されます。その横浜の地で今日皆さんに完成をご報告することができて、非常に嬉しいです。今日はたくさん「TOKYO MER」の魅力をお伝えしたいと思っています。 賀来さんドラマシリーズの時から非常に濃い現場で、僕自身ものすごく印象に残っています。良い意味で、今までで一番大変だった現場でした。そうやって頑張って撮影に臨み、たくさんの方に観ていただいたドラマがこうして映画になるということで、本日はその魅力をたくさん発信したいと思います。 中条さん私自身も比奈も、この作品で成長できたと思っています。日々熱い思いを持って戦う皆さんに、この「TOKYO MER」という作品が届くと良いなと思います。 要さん「TOKYO MER」という作品はスケールがデカく、ドラマをご覧になった方は分かると思いますが、ドラマもテレビサイズを超えたドラマでした。今回は映画ということで、映画サイズを超えた作品として完成しました。ぜひたくさんの方に観ていただきたいと思っています。 石田さん「TOKYO MER」は、 関わることができるだけで幸せだと思える作品です。私の周りでも、普段はそんなに感想なども言わないような人たちが「観ました」「次は映画をやらないんですか?」と、いつも感想を伝えてくれました。どれだけいろいろな方がこの作品を愛してくださっていたのかと思っています。今日こうして皆さんと久々に揃って会えて、とても嬉しいです。すごい作品です。ぜひ映画館でご覧になってください。 松木監督 二年前にテレビドラマを撮影し始めていた頃は、「TOKYO MER」に続編ができて、ましてや劇場で公開する作品になるとは全く思っていなかったので、今も信じられません。こうして皆さんに完成を発表できることをとても光栄に思っています。 それも、ドラマから応援してくださっている皆さんや、一緒に戦ってくださったキャストの皆さん、スタッフの皆さんのおかげだと思っています。本当にみんなのおかげで、とても素敵な作品にしていただきました。 MC ついに映画化が実現しました。「劇場版製作決定」のお話を聞いた時の感想から教えてください。 鈴木さん「騙されないぞ」と思いました。(登壇者の皆さん:笑) 賀来さん何に(笑)? 鈴木さん続編ができるということは、俳優にとってこれ以上ない幸せなんです。だからこそ、浮かれてしまって「やっぱりやめました」となった時に傷つくことを恐れて、「騙されないぞ」と思っていましたね(笑)。クランクイン間近になって、初めて「本当にやるんだ」という思いが湧いてきて、「またみんなに会えるんだ」と嬉しくなりました。というのも、映画化決定を聞いた時はドラマの撮影の後半で、最も撮影が緊迫していた時期だったので、 なるべく次のこと考えず「今に集中しよう」という気持ちでした。賀来さんそうなんですよね。映画化の話を聞いたのは、ドラマの撮影中ですよね。でも、いろいろな情報が流れていたんです。映画化なのか、連続ドラマをまたやるのか、スペシャルドラマをやるのか…。しかも「すぐ撮る」みたいな噂もあったりと、情報が錯綜していました。そういった噂が流れたのが、連ドラの撮影のピークの時だったので、本当に(体力的にも)フラフラで、現実なのかよく分からない感じでした(笑)。スケジュールが無事に決まっても、僕の中ではドラマでやり切った感じがあったので「これを超えるエネルギーをどうやって出そうか」と、ちょっとドキドキでした。 鈴木さんまことしやかに、現場に(いろいろな)噂が流れていました(笑)。 賀来さんそうそう(笑)。「何をやるかは分からないけれど…」みたいな感じでしたね。 中条さん「よし!ドラマをやり切った!」と思っていたら、「映画化」みたいな噂が出てきて「 おー!」となって(笑)。本作を撮っている時も「これでオペも最後だ!」と思って現場に行ったら、「スペシャルドラマをやります」と言われて、「最後じゃないじゃん」と思いました(笑)。びっくりする展開が多かったんですが、ドラマの撮影の途中で、周りの方に「絶対に映画化するでしょう」と言われていたので、心構えはしていました。それだけ期待されていたんだと嬉しく思いました。 要さん皆さんと同じで、「やるかもしれないので、なんとなく頭に入れておいてください」みたいなニュアンスで僕のところにも伝わってきていたので個人的には「“何災害”なんだろう」という思いが実はありました。というのも、その話を聞く少し前に、(ドラマの撮影で)防護服を着るシーンがあったんです。その撮影が真夏で、防護服を着るとかなり暑くて、着た瞬間に汗が100リットルぐらい出るようなロケをしていたんですね。「もう、二度と着るか!」と思ってて…。(登壇者の皆さん:笑) だから、映画化で「(防護服を)着ないだろうな…」と不安になりました(笑)。 MC賀来さんもおっしゃっていたように、良い意味で大変な撮影だったのですね。 賀来さん僕は、過去一、キツかったです。 要さんクランクアップの日に初めて、賀来くんと「過去で何番目にキツかったですか?」という会話をしました。「クランクアップだから言いますが」ということで…僕も「一番かな」と言いました。 MC石田さんは、映画化のお話を聞いてどのような感想を持たれましたか? 石田さん私も「やるだろうね」「だよね」と思いました(笑)。私はみんなと違って、ほとんど(災害の)現場にいない分、少し客観的に「TOKYO MER」を楽しんでいるところがありました。半分、お客さんの気持ちもあるんですね。だから「やるだろう」「やるに決まっている」と思いました。 MC2021年の7月からドラマ版が放送されました。関係者やご友人、ファンの方など、周囲の方からはどのような反響がありましたか? 鈴木さん今までにないくらいにすごく反響をいただきました。もちろん友人もそうですし、知り合いの方から「本当に面白いね」「家族で観ている」「親も子供も面白く観られて、みんなでドキドキしながら観ている」「こんなに家族みんなで楽しめるドラマは、最近なかった」という言葉をいただいたのが、すごく嬉しかったです。また、実際の医療従事者の方々もたくさん観てくださっているということをお聞きして、それもとても嬉しかったです。もともとこのドラマは、医療従事者をはじめとする「誰かのために日々頑張っている人たちへの賛歌」として、彼らを称える作品にしたいという思いで作っていました。実際の医療従事者の方々がツッコミながら楽しんでくださり、感動して「明日も頑張ろう」という気持ちになってくださっているという話を聞いて、とても感動しました。 MCぜひ劇場版も最後まで観ていただきたいですね。 鈴木さんそうですね。「劇場版ではそのスピリットをどのように受け継ぐのだろう」と思っていましたが、試写を観たところ、ドラマ版よりもさらに色濃く反映されていました。ぜひ観ていただきたいと思っています。 MC昨年の夏、猛暑の中で撮影が行われたそうです。撮影で特に大変だったことや、印象に残っていることをお聞かせください。 要さん言って良い…? 狭い非常階段を、400往復くらい昇り降りしまして…。(登壇者の皆さん:笑)鈴木さん400はしていないんじゃない(笑)!? 要さん390? (登壇者の皆さん:笑) 賀来さんでも、体感はそれくらいですね(笑)。 要さんカットごとに昇り降りをするので、狭い非常階段を照明さんもカメラマンさんも、音声さんも通ります。我々も救助しながら、何度も通り…。その行き来が大変で…。しかも真夏の(群馬県)伊勢崎。 中条さん日本で一番暑いと言われている。 要さん一番暑いと言われている伊勢崎で、クーラーもなく! (登壇者の皆さん:笑) 中条さんそうなんですよ! 要さんしかも目の前で火が燃えているんです! あれは拷問か何かでしょうか(笑)。 松木監督クーラーを付けてしまうと火が逃げてしまうので、密閉して、火を焚いて…(笑)。 要さんそして酸素ボンベも背負って…。これはもう、住職もびっくりだと思いますよ。 賀来さん僕も言って良いですか? 赤レンガ倉庫にテントを張って撮影をしたシーンで、僕(演じる音羽)が会議に乗り込んで指揮を執るというシーンがあったんです。真夏で、しかも密閉された空間なので、めちゃめちゃ暑くて…。「はあ…しんどい…」とフラフラになりながら、「待機する場所は車になります」ということで、自分の車に戻ったんです。車内温度を見たら、52度でした。(登壇者の皆さん:笑) (温度計が)完全におかしくなってしまっていました。でも、よく考えたらテントの中の撮影ってセットでも良いわけじゃないですか? セットでやるという可能性はなかったのかなと思って…。 鈴木さんいや、思ったよ。でも、向こうが海だったじゃない? テントを開ければ海が見えるから、そこで撮影をしたのかなって思った。 賀来さんそうなんですよ! だったら、テントを開けていれば良いじゃないですか。でも、スタッフの方がやたらと「外が見えないようにしなきゃ」と閉めるんです。「それならばセットで良くないですか?」という疑問はありました。(登壇者の皆さん:笑) MC中条さんはいかがでしたでしょうか。 中条さん大変なことしかなかったですね(笑)。私たちはその中でオペをしたりもするので、医療用語を言いながら、暑い中、周りを炎に囲まれながらオペをするという環境は「すごいな」と思いました。 MC石田さんも、横浜のみなとみらいで撮影をされましたか? 石田さん私は全部セットでした(登壇者の皆さん:笑) すみません(笑)。でも、セットはセットですごく大変なんです。あまり夢を壊すことは言っちゃいけないんですが、私たちのシーンって一挙に撮るんです。これ以上言うと、夢を壊してしまうので…。それはそれで、大変なことがあります。 鈴木さん実は…僕は、大変なのが好きなんですよね。 賀来さん&中条さん&要さんそうですよね! 鈴木さん大変であればあるほど「楽しい!MERってこうだよね!」となる(笑)。 賀来さん&中条さんちょっとおかしい。 鈴木さん(笑)。階段でいろいろな方を抱えながら、ひたすら階段を降りていくというシーンが多かったんですが、途中から、背中の全面がつったんです。これは初めてのことでした。ものすごく痛いんですが、落とすわけにはいかないから必死でやる。「喜多見もこうだよな、MERこれだぜ!」となる(笑)。監督、ありがとうございました。(登壇者の皆さん:笑) MC鈴木さんにとっては楽しみの多い現場なのですね。 鈴木さんそうですね。僕は割と大変な撮影は好きですね。 MCでは、松木監督に伺います。本作では横浜市や周辺大型施設、横浜市消防局の協力を得て、大勢のエキストラの皆さんにも参加いただきながら、大規模な撮影が行われました。今回の撮影で特にこだわった点、もしくは苦労した点はどんなことでしょうか。 松木監督ドラマ版の時から、「実在する地を使って撮影をする」ということが夢でした。どうしても爆発や事故が起きるとなると、実際の場所を使えなかったりするんです。でも、今回はランドマークタワーの展望台や、先ほど賀来さんがおっしゃっていた赤レンガ倉庫など、実際に横浜の各所の名前を出して(撮影に)使うことができて、ランドマークタワーは、台本を初めて読んだ時に「燃えているけれど、本当に使って良いのかな」と思っていたのですが、とても快く展望室からロビーまで余すことなく使用させていただきました。大規模なエキストラや横浜の方、横浜消防局の方々にもたくさんご協力いただき、本当の地名ならではのリアル感を出すことができたので、ぜひ注目していただきたいと思っています。 MCキャストの方々からは、「過去一大変な撮影だった」という意見や「背中がつったけれど楽しかった」という意見もありました。 松木監督キャストの方々には、本当に感謝しかないです。でも、亮平さんにだけは一つ言いたいんですが、(爆発事故を描くための)火を減らそうかな、軽くしようかなとすると、「監督、こんなもんで良いんですか」と焚き付けてくるんです。(登壇者の皆さん:笑) こちらもだんだん、挑戦されているような気持ちになってしまって…(笑)。そこは共犯だと思っていただきたいなと…。 鈴木さん気をつけます(笑)。もちろん安全第一で。 MC皆さんは今、4月16日に放送される新作スペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」の撮影中だと伺っています。どのような作品になりそうでしょうか。 松木監督ドラマの最終回と映画の間の物語になるんですが、「隅田川ミッション」というサブタイトル通り、こちらは東京でたくさん撮影をしました。実際に東京の街並と隅田川を舞台として撮影をしました。ドラマの時とはまたちょっとスケールの違った作品になっていると思っています。個人的には、今回のスペシャルドラマが一番(撮影が)大変な感じがしているくらいです(苦笑)。初めて水の上が舞台になるということで、ドラマから応援してくださっている方も、また新しい楽しみ方ができる作品になっていると思います。 鈴木さん劇場版にも劣らないくらい、すごいスケールですね。実際の船をお借りして、隅田川を漂っている屋形船に救助へ駆け付けたり、海上保安庁の方々のご協力も得て、警備をしながら隅田川で撮影をしました。隅田川からお台場まで、東京の美しいウォーターフロントで撮影ができました。その美しい景色と事故の緊迫感の対比も素晴らしく、スケールの大きなスペシャルドラマになっていると思います。 MCこちらもとても楽しみです。では、ドラマ、劇場版といろいろな困難を乗り越えてきた、本作の現場のチームワークについて教えてください。 中条さん皆さんが「今までで一番大変だった作品」と言うように(撮影は)本当に大変でした。みんなでドラマの大変な現場を乗り越えたことで、強い絆が築き上げられました。劇場版の撮影で一年ぶりに皆さんにお会いしても、三日前くらいまで会っていたんじゃないかと思うくらいの感覚で、スッと撮影に入ることができました。そうやって自分たちの身体に染み込むくらい濃厚な日々を過ごしていたんだと感じました。(鈴木さん演じる)喜多見チーフがみんなの背中をいつも押してくれるんです。背中でみんなを引っ張ってくれる方だと思います。みんながめげそうになっている時には、亮平さんが「いろいろ大変なこともありますが、私たちなら絶対にできます。明日からも僕のために、みんなのために頑張ってください!」という熱いメッセージを送ってくださいました。言って良いのか分からないけれど…、言っちゃった(笑)!鈴木さんそういう良い話は、どんどん言ってください。(登壇者の皆さん:笑) 賀来さん(鈴木さんが)そのメッセージを打っている時、撮影が楽しみでたぶん目がギンギンになっていると思うよ。 鈴木さん「明日の撮影、大変だぞ。楽しいぞ」って(笑)。でもそのメッセージに音羽先生(=賀来さん)からの返信はありませんでした。(登壇者の皆さん:笑) 賀来さんもう寝ていたからね(笑)。 中条さんそうやって絆が深まる出来事がいっぱいありました。いつも引っ張ってくださる方です。 MC素敵な思い出を教えていただき、ありがとうございます。では続いて、完成作をご覧になった感想を教えてください。 石田さんすごいですよ。「TOKYO MER」って“一難去ってまた一難”が、かける10ぐらいある作品です。台本を読んで分かっているにもかかわらず、(完成作を)観るまで想像がつかなくて…。「ここまでやるか!」という気持ちでした。すごいです。観終わった後に、効果音が頭の中で鳴り響いて大変でした(笑)。 MCあの音楽が鳴ると心が高揚する感じがありますね。 石田さん「(MERが)来るぞ、来るぞ、来るぞ!」って。本当に来てくれますし、スカッとします。 要さんドラマがあったからこその映画と言いますか…。やはり過酷な時間を共にして、ドラマで団結力がしっかりとできた。そして役作りという言葉がいらないくらい、皆さんそれぞれのキャラクターができ上がった中で本作の撮影に突入して、作品を完成させることができた。「TOKYO MER」という作品の、集大成の一つなんじゃないかなと思っています。中条さん絶対に映画館で観てほしいです。本当にあっという間に終わってしまう作品になってて “医療従事者の皆さんはヒーローだ”というお話ですが、一人一人のキャラクターに人間味があって素晴らしくて、いろんな人に共感して感情移入しながら観ていただける作品になっていると思います。 賀来さん常に起承転結の“転”が続いている感じと言いますか、最初から最後まで引き込まれる作品になってます。そして世代を問わず、小さな子から大人まで楽しめるエンターテインメント作品になっていると感じます。僕も子供を連れて映画館に行きたいと思っています。 鈴木さん「ものすごい」の一言ですね。始まって二秒で「TOKYO MER」の事故現場の世界に引きずり込まれます。ずっとハラハラしているかと思えば、ドラマの時以上に泣かされます。ストーリーが分かっていても、自分が演じていることも関係なく、ボロボロ泣いてしまうという状態になりました。ちなみに今日お集まりの皆さんで、本作をご覧になった方はいますか? これからご覧になる皆さんは、幸せだと思います。これからあの作品を経験できる。本当にドキドキ、ハラハラ、そして泣けます。ぜひ映画館で観ていただきたい作品です。 ■記者からの質問に登壇者の皆さんが答えました。 記者今回の劇場版から、杏さんとジェシーさんが新たにメンバーに加わりました。お二人の印象を教えてください。 鈴木さんジェシーくん(演じる潮見)が入ったことによって、改めて「TOKYO MER」という組織がどういう組織なのか、潮見の目線で発見していってもらえる作りになっています。また、中条さん演じる比奈先生が、先輩としてどのように彼を教育するのか、先輩の先輩として喜多見はどのようにそれを見守るのかという話にもなっています。劇場版から初めて観る方も、ジェシーくんの演じる潮見先生の目線を通して楽しんでいただけると思います。ドラマを観ていない方でも、劇場版だけでも楽しめる作りになっているんですが、そこに対してジェシーくんがすごく大きな役割を果たしてくれていると思いました。杏さんは本当に素敵な方で、“YOKOHAMA MER”を支えるチーフドクターとして、人間的にも器が大きくて、杏さん以外のキャストは考えられないくらいの存在感がありました。 賀来さん僕は杏さんとのシーンがすごく多くて、杏さんのスケール感ってすごいんですよ。何て言ったら良いのかな…。とにかくスケールがすごいんです。分かります(笑)? 鈴木さんどういうこと(笑)? 賀来さん人間力と知識力があって、僕は、亮平くんにちょっと似ていると思ったんです。人としての規模が大きいんですよね。僕も共演してすごく面白かったし、今まで対峙したことのない俳優さんでした。すごく楽しかったですし、ずっとお話をしていました。 鈴木さん袖にはめると、冷たくなるアイテムを持っていましたよね。秘密の袖みたいな。 中条さん暑さ対策の! 教えていただきました。 賀来さん(鈴木さんに向かって)買っていましたよね。 鈴木さん速攻、買いました。(杏さんは)準備万端という感じでしたよね。 中条さん誰よりも「TOKYO MER」に向かう姿勢がすごかったですね。 記者今、日本中がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕で盛り上がっていますが、侍ジャパンと「TOKYO MER」の共通点やエールなどがあればお聞かせください。 鈴木さん(大谷)翔平と亮平の共通点ですか?(会場:笑) 身体を大きくした時に、たまに大谷選手に似ていると言われます。今回の映画はスケールや感動もあって、ずっとハラハラするんですが、根底にあるテーマは「仲間の絆」だと思っています。それによって喜多見も、人間として成長していく物語だと思っています。野球というのはチームプレイなので、そこも非常に似ていると感じています。お互いを信頼し合いながら、自分が出るべきところは出て、引くところは引くというのは、まさに「TOKYO MER」の撮影で日々経験していることです。僕もドラマの撮影の前半は「自分が主役だから頑張らなきゃ」と思っていました。中盤からは、雨に打たれた撮影で寒さで凍えている時にみんながお湯を掛け続けてくれたり、そうやってみんなに助けられた体験を経て、「自分が頑張らなくても良いんだ。みんなで支え合って、チームとして強くなっていけば、このドラマは成功するかもしれない」と思えました。僕自身もこのドラマで仲間の大切さや、共演者を信じることを学びました。WBCとなると、いつものチームで戦うわけではないので大変だと思いますが、僕たちも期待しています。皆さんのチームワークと個人、その二つのコンビネーションでぜひ健闘していただきたいと思います。 MCでは最後に、キャスト・スタッフを代表して鈴木さんからメッセージをお願いします。 鈴木さん今日はお集まりいただき、ありがとうございます。ゴールデンウィークにご家族で映画館に来ていただきたい。それに相応しい作品だと自信を持っています。このドラマは、「医療従事者を称えるドラマ」として作り始めたんですが、撮影をしているうちに、そして皆さんからの感想いただくうちに、「医療従事者だけを称えるドラマではない」と思いました。消防、レスキュー、警察も含め、日々誰かのために頑張って仕事をしている方はもちろんですが、子育てや介護など日々誰かのために一生懸命に生きている人、みんなに捧げる作品だと思います。本作を観ていただいて、興奮して感動して「また明日も頑張ろう」「ゴールデンウィークが明けたらまた頑張るぞ」という気持ちを持ってもらえる作品だと思います。ぜひゴールデンウィークは映画館に来て、存分に「TOKYO MER」を楽しんでください。
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当社名・当社作品を無断で使用した「偽サイト」について現在、当社グループの会社名やロゴマーク、また当社の映画作品等を無断で使用した「偽サイト」の存在が確認されております。 当該サイトでは、「収益が得られる」、「会員を紹介することで報酬が発生する」、「キャンペーンに当選すると高額の金銭が得られる」等の名目で会員登録を求める行為が行われている模様ですが、当社グループではこのようなサイトの運営や勧誘活動は一切行っておりません。 このような「偽サイト」へのアクセス・ログイン、会員登録、個人情報の入力、他者に当該サイトを紹介し会員に勧誘する等の行為はされませんよう、ご注意をお願い致します。 また、もし被害に遭われてしまった場合は、お住まいの地域の警察署にご相談いただきますよう、お願いします。 東宝株式会社
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「スオミの話をしよう」完成報告会&完成披露舞台挨拶「スオミの話をしよう」公式サイト国民的脚本家・演出家・映画監督として、これまで日本中にたくさんの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜の映画最新作「スオミの話をしよう」が、いよいよ9月13日より全国公開となります。主演として行方不明となった大富豪の妻・スオミを演じるのは、人気、実力ともに日本エンタメ界を代表するトップ俳優となった長澤まさみさん。スオミをめぐる面々にも実力派俳優が集結し、三谷ワールド全開の物語を盛り上げています。8月29日には東京都内で完成報告会&完成披露舞台挨拶が行われ、長澤まさみさん、西島秀俊さん、松坂桃李さん、瀬戸康史さん、遠藤憲一さん、小林隆さん、坂東彌十郎さん、戸塚純貴さん、宮澤エマさん、三谷監督が出席しました。撮影現場の様子やミュージカルシーンの秘話などを、笑顔いっぱいに明かしたこの日の模様を詳しくレポートします!完成報告会&完成披露舞台挨拶スオミ役長澤まさみさん草野圭吾役西島秀俊さん十勝左衛門役松坂桃李さん小磯杜夫役瀬戸康史さん魚山大吉役遠藤憲一さん宇賀神守役小林隆さん寒川しずお役坂東彌十郎さん乙骨直虎役戸塚純貴さん薊役宮澤エマさん三谷幸喜監督【完成報告会】■映画の主要舞台である“寒川邸”のパネルをバックに三谷監督、豪華キャストの皆さんが登場。会場から大きな拍手を浴びました。 長澤さん今回、スオミという五人の夫がいる、ちょっとどんな人なのか皆さんが想像もつかないような女性を演じました。よく“スミオ”と間違えられるんですが(笑)、 ス・オ・ミです。なぜスオミという名前なのかは、劇場で確かめてもらいたいと思っています。スオミという役を通して、いろいろなキャラクターを演じました。難しいこともたくさんありましたが、皆さんと和気あいあいと楽しく演じることができました。たくさんの方に観ていただきたいと思っています。 西島さん僕が演じた草野という役は、非常に神経質で細かい人間です。そして細かいからこそ、事件解決の糸口を見つけられるという、ちょっと変わった役です。とても楽しく演じられる機会を作っていただきました。最近、映画館に行くと、「若い観客の方ばかりだな」と思う時もあるし、ある時は「ご年配の方ばかりだな」と感じたりと、世代によって観る作品が別れているなと感じることが多いんです。ですが、本作はお子さんからご年配の方まで、ありとあらゆる世代の方に楽しんでいただける作品なので、ぜひ家族揃って劇場に足を運んでいただければと思います。 松坂さん最初に十勝左衛門役をいただいた時は、すごい名前だなと思いました。(登壇者の皆さん:笑) 衣装合わせの時に、三谷さんと初めてお会いして、「よろしくお願いします」とご挨拶しました。この十勝という人物は、自信をスーツにして身にまとったような男です。他の夫たちに対していろいろなマウントを取りながら、ポンポンポンと会話に入っていくような役柄でした。あまり演じたことのない役だったので、三谷さんからこういった役をいただけて本当にうれしかったです。撮影期間中も、三谷さんの演出がすごく楽しくて、現場では終始、笑いながら皆さんと良い時間を過ごすことができました。作品自体にもその空気感がちゃんと反映されていて、スクリーンから観客の皆さんへ伝わるような、ものすごく面白い作品になっています。ぜひ皆さん、これからより多くの人に広げていただけると助かります。 瀬戸さん(有能な部下役だと紹介されて)有能かどうかはちょっとあれなんですが…(登壇者の皆さん:笑)、三谷さんの作品にまた出演することができて、本当にうれしかったです。僕としては、すごく難しい立ち位置の役だと思いました。三谷さんからは、ずっと“軽さ”について言われていたので、そこを大切にしながら演じました。また、初めてのワイヤーアクションに挑戦して(登壇者の皆さん:笑)、すごく楽しかったです。たくさん笑える作品なので、皆さんも嫌なことを一瞬でも忘れられるような時間になるのではないでしょうか。ぜひ劇場に足を運んでください。今日はよろしくお願いします。 遠藤さん台本をいただいた時は、正直なところ「そうは連続して面白いものを書けるわけがない」と思いながら…。すみませんね、三谷さん。 三谷さんとんでもない。 遠藤さんそう思いながら台本読みました。ところが、台本読んでいる間に大笑いしちゃいましたね。「なんでこんなに連発して面白いものが書けるんだろう」と不思議でした。現場では(三谷監督が)それをコロコロ、コロコロとさらに変えて、すごいことになっていましたね。完成した作品を観終わった時には、本当に何とも言えない、不思議な、大作が出来上がったと思いました。(三谷監督には)今回も呼んでいただいて感謝しています。また呼んでください! お疲れ様でした! (登壇者の皆さん&会場:笑) 小林さんこのメンバーの中で、スオミの三番目の夫という大役をいただきました。三谷監督の愛情だと思いました。台本を読んでみたら、とてつもなく難しい役でした。これも愛情だと思います。 信頼のなせる技だと思い、この難しさを逆に喜びに変えて演じました。そして(登壇者の)皆さんが本当に全てを受け止めてくれました。試写会で本作を観ましたが、とても面白かったです。全国民に観ていただきたいと思っています。(登壇者の皆さん&会場:笑) 彌十郎さん映画のお仕事は、ほとんど初めてのことです。楽しかったです。こんなに楽しいのならば、これから映画の仕事をいっぱいしたいと思えるくらい楽しかったです。「いつもそんなわけじゃありませんよ」と言われましたが(笑)。この楽しいメンバーでもっともっとやらせてもらいたいと思いますし、その楽しさを皆さんにも味わっていただきたい。お一人でも多くの方に見ていただきたいと思っております。 戸塚さん本日はありがとうございます! ついに僕も、三谷さんの作品に出られる時が来たんだと。大抜擢だったと。僕もついにここまで来たんだと、非常にうれしく思っています。名だたる先輩方に囲まれた撮影は、本当に刺激的で、毎日がとても楽しかったです。この作品が皆様のもとに届いて、どういった感想を持たれるのかをすごく楽しみにしております。また今後も三谷さんの作品にたくさん出られるよう、頑張りたいなと思います。(声を高らかにして)僕は今、すごく幸せです! (登壇者の皆さん&会場:笑) ■宮沢さんの挨拶の前に、小道具のアンモナイトの置物の中に入った柿の種をつまみ食いする三谷監督宮澤さん(三谷監督に向けて)食べています? 真面目に聞いてもらって良いですか、すみません。(登壇者の皆さん&会場:笑)神出鬼没な役というだけありまして、すごく謎めいたスオミの、さらに謎なお友達です。なので役については言えることはすごく少ないんですけれども…。(三谷監督が柿の種を落としたのを見て)落とさないでもらって良いですか。(登壇者の皆さん&会場:笑)三谷監督の作品は、台本をいただく度に、毎回「これ以上に難しい役はない」と思いながら挑むんです。今回の薊という役に関しては、現場に行くまでどうなるのか全く分からない役でした。他の作品と同じく、三谷監督の無茶ぶりとも思えるような演出を受けながら、皆さんと一生懸命に団結して乗り越えました。撮影現場では、長澤さんと一緒にいる時間がとても多かったんですが、試写会で本作を観た時に「男性陣はこんなに楽しそうに撮影をしていたんだ」と思いました。(長澤さんと顔を見合わせてうなずきながら)本当に笑えるところばかりでした。試写会の時には、実は三谷さんが隣に座っていてすごく嫌だったんです。(登壇者の皆さん&会場:笑) もし笑えなかったら、すごく嫌じゃないですか(笑)。でも、本当に心からたくさん笑わせていただきましたし、皆さんもお分かりかと思いますが、愛すべきキャストが揃って、みんなで楽しく撮影していたことが作品にも反映されていると思います。ぜひ何度でも観ていただきたい作品です。劇場に足を運んでいただけることを楽しみにしています。 三谷監督アンモナイトの中に、柿の種が入っています。(登壇者の皆さん&会場:笑) 作品の中でも重要な小道具として使われているものです。今日もスタッフの方が置いてくださったので、ちょっとつまんでいたんですが…(柿の種が喉に引っかかってしまっている様子で)ちょっと喉に詰まって…年齢を重ねるってこういうことなんですね。(登壇者の皆さん&会場:笑)ちょうど昨年の今頃に撮影をしていたんですが、やっと今日を迎えたという思いです。クランクインの前に皆さんに集まってもらって、一ヶ月ぐらいかけて稽古をして、お芝居を作っていきました。僕は演劇的な映画を作ろうと思っていたんです。例えばセリフ劇があったり、ワンシーンワンカットの長回しを撮ったり、ラストはみんなで歌って踊るカーテンコールがあったりと…。その一環として、舞台と同じように稽古を積んで始めようと思いました。そしてそれにちゃんと応えられる、すごく優れた力のある俳優さんたち、日本を代表する力を持った皆さんに集まっていただきました。僕としては、演劇的な映画を作ったつもりではあるんですが、結果的には、今まで僕が作ったものの中で、最も映画っぽい映画になりました。やっと自分が映画監督なんだと、自信を持って言える感じになったと思っております。皆さんもぜひ、劇場でご覧ください。 MC三谷監督にとって五年ぶりの新作、映画監督作品としては九作目の作品ということになりました。どのような着想で、そこからどのような思いでこの作品づくりに臨まれたのでしょうか。 三谷監督大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をやっている時に、長澤まさみさんにナレーションをやってもらいました。その時に何度か長澤さんにお会いすることがあって、そういえば彼女とはまだ映画はやっていないなと気づいたんです。十年前に舞台(「紫式部ダイアリー」)を一緒にやった時から、本当に力のある女優さんだと思っていました。どんどん、どんどんスキルを上げてこられて、「この人のために映画を作りたいな、この人が今の段階で一番輝いている映画ができないだろうか」と思ったところが出発点になります。 長澤さん本当に恐れ多いです。十年前、舞台に出演した時に「もっともっと一緒にお仕事をしたいな」と物足りなさを感じていたので、今回出演することができて本当にうれしいです。 MCスオミは相手によって違う顔を見せる女性ということで、大変難しい役柄だったと思います。演じられてみて、いかがでしたでしょうか。 長澤さん本当に難しかったです。多面的な部分があって、相手によって印象が違うという役柄です。「どんな風にキャラクター作りをすればいいんだろう」と思いながら、毎日、監督からヒントをもらいながら演じていました。でも、今、皆さんのお話を聞いて、ものすごく独特な魅力を持たれた方々と向き合えているだけで、きっと「違う自分が生まれていたんだろうな」と改めて気づけたような気がしています。そういったところがスオミの本質的な部分だと思うし、自分というのは対する相手によって作られるものなんだと感じました。 MC三谷監督からの演出を受けられて、印象的なことはありましたか? 長澤さん今回は撮影入る前に稽古があったんですが、そこで演じてみると、「(冷たい感じで)違うんだよね」と三谷さんから言われて。 三谷監督そんな言い方じゃなかったと思いますよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 長澤さん「違うんだよね」って(笑)。「違うんだ」「何が違うんだろう」と思いながら役作りしていきました。 MC一つ一つ、監督と作り上げていったわけですね。 長澤さんそうですね。 MC監督からご覧になって、いかがでしたか。 三谷監督本当に難しかったと思いますね。スオミにはパターンが五つあって、それぞれ演じ分けていくんですが、決して五役ではなくて、彼女が演じなければいけないのはたった一人の女性なわけです。それでいて多面的な演じ方をしなきゃいけないというのは、すごく大変だったと思います。宮澤エマさんもある意味で五役をやるんですが、こちらはもう「コスプレで良いから好きにやってくれ」とお願いしました。(登壇者の皆さん:笑) これはすごく楽だったと思います。 宮澤さん違います(笑)! そんな出オチしかやっていないみたいな感じの言い方をして(笑)。 MC本当に魅力的なキャラクターがたくさん登場しているということですね。西島さんは、三谷監督作品に初参加となりました。プロモーション映像の中でも、とても楽しそうに現場にいらっしゃる西島さんの姿を見ることができました。 西島さん本当に楽しかったですね。本当に笑ってばかりだったので、申し訳なかったと思います。稽古の一ヶ月間も楽しかったですね。ダンスは本当に嫌だったんですが、一ヶ月このメンバーで踊っていると「楽しいな…」と思えてきて(笑)。撮影現場ではまずテストをやって、本番でワンテイク目、ツーテイク目と、三谷監督の演出がかかる度に、どんどん面白くなっていくんです。三谷監督は最後の最後、ギリギリまで、今この瞬間に面白いことや、一回しか起きないことをカメラに収めているんだと感じました。それは三谷監督だけが持っている、特別な色だと思います。とても楽しかったです。 MCメイキングの笑顔が、それを物語っていますね。 三谷監督メイキングを観ると、西島さんはただただ笑っているように見えるかもしれませんが、本当にだいたい笑っていましたよね。(登壇者の皆さん&会場:笑) こんなに笑う人だとは思いませんでした。西島さんの笑顔は武器というか、すごいパワーがありますよね。僕がこの作品を作るにあたって、まず長澤さんから発想をもらって、じゃあどんなストーリーを作ろうかと考えた時に、最初に浮かんだのが「西島さんに出てもらいたい」ということでした。西島さんのあの笑顔が一番効果的に、ラスト近くに出てくるような話が作りたいと思って、この物語ができました。観ていただくと分かりますが、最後に本当に良い顔をしています。あそこから、この映画はできました。 西島さんそうなんですね。全然、知らなかったです(笑)。僕は本番はちゃんと笑っていないので、むしろ笑わない男としてやっているので、大丈夫です。(登壇者の皆さん:笑) MC松坂さんも、三谷組は初参加となりました。初めての三谷組はいかがでしたでしょうか。 松坂さん僕も西島さんと同じく、本当に楽しかったです。西島さんのあの笑顔は、小林さんから生まれたんだと思います(笑)。キャストの皆さんが本当に素敵で面白くて、演じていながらも一観客として楽しめてしまうぐらい、撮影期間はずっと楽しかったですね。ダンス練習も最終的には部活のような感じになっていました。最後の方はみんなすごく仲良くなって、現場の前室で急にお芝居のリハーサルが始まったり、それぐらいの絆と言いますか、そういうものが生まれる現場でした。三谷さんの現場は本当に楽しかったです。 三谷監督僕はずっと前から、松坂さんとお仕事をしたいと思っていました。三十代の俳優さんって、わりとストレートに気持ちをぶつける感じの演技をされる方が多いように思うんです。でも、松坂さんはそれプラス、どこかで「コイツ、何かちょっと裏があるんじゃないか」という匂いをさせるんですよね。CMを観ていても「コイツ、本当は…」と思ったり。(登壇者の皆さん&会場:笑) 松坂さんそんなことないですよ(笑)! 三谷監督そこが良いんですよね。ちょっと企みを持っている感じを、何とかうまく活かしたいと思って役をつくりました。 MC先ほどの「西島さんの笑顔は、小林さんから生まれていた」というお話がありましたが、小林さんは、思い当たるところはありますか? 小林さん恐らくですが、西島さんとは警視庁の先輩後輩という関係を演じて、言葉を交わす時に近くで目を見て話すんです。そして私は三谷監督からの「若くあれ」という司令で、アイプチを付けて目を二重に見せていまして。さらに付けまつ毛を何本か付けたりして、それが撮影を重ねるごとにちょっとずつ増えていくみたいなことをやっていたんです。(登壇者の皆さん&会場:笑) その姿で西島さんをパッと見ると、(西島さんが)プーッと吹き出す。西島さんは確かに笑い上戸ではあるんですが、私のメイクがいけなかったのかもしれません(笑)。 西島さんそうなんですよ(笑)。振り返ると小林さんが突然ビールを飲んでいたりとか、毎回全然違うことやられるので、もう吹いちゃって吹いちゃって、しょうがなかったですね(笑)。 三谷監督あまりにも西島さんが笑うから、僕もだんだん楽しくなってきてしまって、ちょっと強引でも笑わせてみたくなりましたね。試しに小林隆さんに目張りを入れてもらって、それで西島さんの顔を見てもらったりもしました。作品に対しては何のメリットもないんですけどね。(登壇者の皆さん&会場:笑) ちょっとやってみたくなって、試してみたんです。 小林さん僕が覗き込むと、西島さんが顔を背けるでしょう? さらに回り込んで覗きこんじゃったりしました(笑)。MC戸塚さんも、三谷組に初参加となりました。三谷監督らしい、ユニークな演出があったと伺っています。 戸塚さんすごく印象に残った演出がありました。カメラで皆さんを映している中で、僕も後ろに映り込んでいたんですが、その時に「一般人が間違ってテレビに映っちゃった感じでいてください」と言われて、すごく困りました。(登壇者の皆さん:笑) 三谷監督なるべく“気”を消してほしかったんですね。そのシーンの中で一番重要な人ではない感じを出してほしいなと思って、そういうつもりでお願いしました。 戸塚さん三谷さんが本番の前に笑わせてくる感じがあって、僕はすごく楽しかったです。 MC別のシーンでは、突然セリフを「こういった口調で言ってくれ」というオーダーもあったそうですね。 三谷監督(「犬神家の一族」の登場人物)スケキヨのね。 戸塚さん「ここは『犬神家の一族』のスケキヨの声で、セリフを喋ってほしい」と直前に言われました(笑)。僕も合っているのか分からずにやりましたが、最終的にはそれがOKテイクになっていたので、「これで行くんだ」と思いました(笑)。 テストでは違ったんですよ。本番だけ「スケキヨでやって」と急に言われたんです。 三谷監督それに対しての、他の皆さんのリアクションが見てみたかったんですよね。皆さん、キョトンとされていましたけれどね。(登壇者の皆さん:笑) MCいろいろな化学反応が生まれている作品ですね。遠藤さんも、リハーサルで戸惑ったことがあったとうかがっています。 遠藤さん三谷監督から唯一「この五人の夫の中で一番スオミを愛してくれ」と言われました。みんなでスオミがどこにいるんだとパニックになるシーンがあります。一回目のリハーサルの時に、僕は全力でワーッと声を出してやって、そこで「ちょっと喉の調子が悪いな…」と思ったんです。声が弱いもので(笑)。二回目もワーワーと大きな声を出して「ちょっと声が枯れてきちゃったな」と思って。三回目をやったら、本当に声がガラガラになってしまったんです。それで、監督に得意げな顔で「声、枯れちゃいましたよ」と言ったら、「この役のイメージは高倉健さんだから」「健さんは声、枯らさないからね、それ違うから」と言われたんです。一から役作りをやり直しました。結構ショックでした。(登壇者の皆さん:笑)気が付いたら、誰かから喉の薬をもらっていたんですが…あれ、彌十郎さんからだったんですよね? それすらも覚えていないくらい、パニックになってしまいました(笑)。でも翌日、高倉健さんでやったら、「もう忘れてくれ」と言われました。(登壇者の皆さん:笑)三谷監督(高倉健さんのように)やっていただいたんですが、あんまりうまくないなと思って…。(登壇者の皆さん:笑、遠藤さんはがっくりと肩を落とす)「これは違うな」という、そういう試行錯誤を繰り返しながら作っていったということです。 MC彌十郎さんは、三谷監督らしい長回しの撮影がたくさんあったと伺っています。特に寒川は、舞台となる屋敷を様々なキャストと掛け合いをしながら、一回りするというシーンがあります。 彌十郎さんそうですね。僕は主に舞台を中心にやっているので、今回も舞台と同じようにやったんです。僕はどこにカメラがあるのかということを全く考えていなくて、だから逆にできたんでしょうけれど、それで良かったのかなと思う部分もありました。本番になると、どんどん、どんどん(三谷監督から)「ここはああしましょう」というアイデアが出てくるんです。「六歳児と言ったけれど、今日は四歳児でいきましょう」と言われたりしました(笑)。それは僕としては、なんとなく腑に落ちる例えだったので、やっていてもめちゃくちゃ楽しかったですね。メンバーも監督もスタッフの皆さんも素晴らしく、本当に楽しかったです。 MCそして三谷組の常連である瀬戸さん、宮澤さん。三谷監督からは絶大な信頼を寄せられていますが、今回の演出で印象的なものはありますか? 瀬戸さん本番前には皆さん、三谷監督からコソコソ話をされていて、それを戸惑いながらもやる…という姿がとても印象的でしたね。 宮澤さん自分に対して(三谷監督からの演出)は? 瀬戸さん僕に対しては、どうでしたかね? 三谷監督このお二人(瀬戸さんと宮澤さん)は舞台でもいっぱい一緒にやっているので、僕がやってほしいことを何も言わなくてもやってくれる方だと思っています。 宮澤さん私たちに対する演出の付け方、雑じゃないですか(笑)? 三谷監督何一つ、言わなかったですよね(笑)。 瀬戸さん&宮澤さんそんなこともなかったですよね(笑)。 宮澤さんでもダンスシーンは、私たちは完全に丸投げされていましたね。 瀬戸さんフリースタイルでしたから。 三谷監督他の人たちにはちゃんと振り付けがあったんですが、この二人はもうフリースタイルでした。「自由に踊ってくれ」とね。 瀬戸さん(宮澤さんと顔を見合わせながら)だから練習もね、どういう風に練習をしたら良いのか…。 宮澤さん「ここからはファイヤーダンス」とか急に言われたりしましたね。ご覧になったら分かると思うんですが、曲にファイヤーダンスの要素は一切ないし、まず「ファイヤーダンスって何?」という感じでした。瀬戸くんなんてもっとすごいことに…。 瀬戸さん僕はもう、何をやったかを覚えていないですよ。そういうところから、自分の新たな一面が解放されていくんだなと思いました。(登壇者の皆さん:笑) 宮澤さん新たな一面は出ていたと思います(笑)。MC西島さんと松坂さんにとって、ミュージカルシーンは初挑戦だったと思います。いかがでしたでしょうか。 西島さん(松坂さんの方を見て)よくやっていましたよね。 松坂さん(西島さんと顔を合わせて)よくやっていました! 我々、頑張りましたね。三谷監督一ヶ月、稽古をしましたもんね。 西島さん一ヶ月、稽古をやりましたね。稽古の時に必ず、みんなが同じところで間違えるんですよ(笑)。「みんなでできたら帰るよ」と言っているのに、同じところで間違えて。全然帰れなかったですよね。でも部活みたいで、楽しかったです。 MC初めて「ミュージカルシーンをやる」と聞いた時は、どのような感想を持たれましたか? 松坂さん「いや、聞いていないな」と思って…(笑)。 西島さん僕も聞いていなかったですね。台本を読んで、「嘘だろう…」という感じでしたね。(登壇者の皆さん:笑) 三谷監督僕もやるつもりはなかったんですよ。(登壇者の皆さん:笑) このメンバーが集まって、皆さんの顔を見た時に「この人たちと一緒に踊ってみたいな」という感じがあったんです。そこで急遽、最後のミュージカルシーンを作りました。 MCこの作品の最後を象徴する、印象的なシーンでした。 三谷監督最後のダンスシーンはすごくステキなんですが、「あそこしか印象に残っていない」と言われてすごく腹が立ったこともありました(笑)。でも、あまりにも多幸感に溢れたシーンになったので、成功かなとは思っています。一箇所、実は彌十郎さんがちょっと振りを間違えているテイクを使ったんです。
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「わたしの幸せな結婚」初日舞台挨拶「わたしの幸せな結婚」公式サイト日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、2019年に小説とコミックが刊行されると、瞬く間に注目を集め、シリーズ累計発行部数が650万部(2023年3月時点/コミック・電子書籍含む)を突破した「わたしの幸せな結婚」の実写映画が3月17日(金)についに公開となりました。TOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が開催され、主演の目黒蓮さん(Snow Man)をはじめ、今田美桜さん、大西流星さん(なにわ男子)、前田旺志郎さん、髙石あかりさん、塚原あゆ子監督が登壇し、本作への思いを語りました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートします!初日舞台挨拶久堂清霞役目黒蓮さん(Snow Man)斎森美世役今田美桜さん堯人役大西流星さん(なにわ男子)五道佳斗役前田旺志郎さん斎森香耶役髙石あかりさん塚原あゆ子監督目黒さん今日という日を迎えられたことを本当に嬉しく思います。今日は最後までよろしくお願いします。 今田さん今日はお忙しい中、本作を観ていただきありがとうございます。皆さんはすでにご覧になっているということでいろいろ楽しいお話ができればと思います。 大西さん一年くらい前に撮影をして、あっという間に公開となりました。すごくワクワクした気持ちと、皆さんからの感想がすごく楽しみです。 前田さんついに初日を迎えられて、本当に嬉しいです。地元の友だちからも「観たよ」というメールをたくさんもらい「あぁ、やっと始まったんだ」という実感がわいてきました。皆さん、ご覧になったということですが、いかがでしたか?(会場:拍手) ありがとうございます。お知り合いやお友だちに「面白かったよ」とたくさん広めていただけたらと思います。 髙石さん本日はお越しいただきありがとうございます。私も今日という日を迎えられてすごく嬉しいです。SNSをのぞくと、この初日に対してのお声がたくさんあって本当に嬉しかったです。 塚原監督今日は皆さん、本作を観ているということで、どうだったのかソワソワしているので感想を聞かせていただければ幸せです。 MC感想が気になるということでしたが、終映後に拍手が多かったですね。 目黒さんすごく嬉しいのとホッとした気持ちと…とにかく、なかなか生で皆さんの雰囲気を見られることもないので、拍手をいただけて嬉しかったです。 MC撮影が一年前で、昨年の10月に本作が完成して以降、様々な宣伝活動をされてきました。本屋に行くと目黒さんと今田さんの表紙の雑誌が並んでいますが、なんと目黒さんが飾った雑誌の表紙は35媒体! 前田さんえぇ! すごっ! 目黒さんすごっ(笑)! MC番組へのゲスト出演は33番組です! 塚原監督えらい! 頑張った! 前田さんありがとう! 目黒さんそんなに多くの番組、媒体さんで宣伝させていただけたのは「本当にありがたいことだ」とすごく嬉しく思います。「人生で、こんなにTVに出ることって…今後、あるのかな?」って思うくらい出させていただいて、嬉しかったです。 MC改めて、初単独主演作が初日を迎えての心境をお聞かせください。 目黒さん本当にこの日を迎えるまでに長い年月をかけてきました。キャストの皆さんもそうですが、スタッフの皆さんも一人一人が本当に頑張って作り上げた作品です。昨日まではソワソワした気持ちだったんですが、今日は作品を皆さんに届けられるということで晴れやかな気持ちです。MC皆さんから見て、目黒さんの座長ぶりはいかがでしたか? 今田さんちょうど一年前に撮影が終わって、昨年末くらいから宣伝活動をご一緒していましたが、いつお会いしても、どの瞬間も真っ直ぐなので、そんなお姿に私も助けられました。ここにいる皆さんもそんな姿に助けられたんじゃないかと思います。座長にはかなり引っ張っていただいて、感謝しております。 目黒さんありがとうございます。 大西さん撮影の時も頼もしかったですが、いろんな番組や雑誌に出られていて、それをチェックすると誇らしい気持ちになりました。(目黒さんは)先輩ですが一つの作品を座長が頑張って広めてくれているのが頼もしかったです。 目黒さん(大西さんの)笑顔がかわいいですね(笑)。 大西さん恥ずっ(笑)! 前田さんもう本当に素晴らしかったと思います。アハハハハ…。 目黒さんちょっとタンマ、タンマ(笑)! 何でヘラヘラしているの? 前田さん本当にすごかったんですが、(僕が言いたかったことを)結構言われちゃったから、「どうしようかな」って考えていて…。でも座長というより、僕は一番信頼のおけるパートナー的な役でしたし、現場では一人で引っ張っていってくれるというより、一緒に作っていくような感覚のほうが強かったかもしれないですね。 MCお二人はすごく仲が良いんですよね? 目黒さんそうですね。会うと必ずイジってくれます(笑)。 前田さん会ったら一日一回はイジらせていただこうと、日々心掛けています(笑)。 MC髙石さんはあまり目黒さんとの共演シーンはなかったそうですが、座長としての目黒さんはいかがでしたか? 髙石さんそうですね。私はクランクアップの時に号泣してしまって、声が出ないタイミングがあったんです。その時、目黒さんがそのまま芝居を続けてくださって、すごく頼もしいというか優しい方だと思いました。 目黒さんありましたね。 MC大西さんは目黒さんとの距離は縮まりましたか? 大西さん撮影期間が短かったので、撮影中はあまりお話することできなかったんです。でも、宣伝番組でご一緒したり、一緒に買い物に行くロケがあったりしました。ちょうど、なにわ男子とSnow ManさんのCDのリリースのタイミングが近くて、音楽番組でも一緒になりました。この間、会った時「おはようございます!」って声をかけたかったんですが、ちょっと距離があってできませんでした。でも、目黒くんが会釈しながら手を振ってくれて、ちょっと落ち着きましたね。目黒さん音楽番組とかで、お互いがグループでいる時に、大西くんを見つけると嬉しくなって、つい手を振ってしまいました(笑)。 MC他のメンバーは「良いなぁ」と思って見ているかもしれませんね。 大西さんなにわ男子には“めめ担”(目黒さんのファン)が多くて。「silent」(2022年フジテレビ系列にて放送/主演:川口春奈)からそうですが、この作品も楽しみにしているメンバーがすごく多いので、ちょっとマウントを張れるなと思っています。本作もぜひ観てほしいです。 MC目黒さんのアクションシーンには鬼気迫るものがありました。監督からは「段取り的なものではなく崩してほしい」とリクエストがあったそうですが、いかがでしたか? 目黒さん異能を使うシーンは、なるべく話し合って、イメージを膨らませながらやりました。殺陣の部分は当日の撮影前の段取りの時に手合わせという形で皆さんとするくらいだったので、感覚的には「手を覚えているけれど、覚えていないような感覚」でやっていました。だからこそ、リアルな殺陣のお芝居を塚原さんに引き出していただけたのかなと思います。 塚原監督朝来て、その場で覚えて「ケガをしなければ良いな…」とだけ祈るような感じでした。寒かったしね。手が縮こまって事故でも起きるんじゃないかって…それだけが心配でした。でも、やってくれるから…、よく頑張った! 目黒さん楽しかったです! MC今田さんにとっては、これまで演じてきた明るいキャラクターから一転、家族から虐げられ、心を閉ざしている役でした。クランクアップ映像で涙を流されている姿が映っていましたが、どのようなお気持ちでしたか? 今田さん最初にお話をいただいた時に、「本当に自分に来たお話なのかな」って思いました。ちゃんと演じ切れるのか正直、不安もありました。皆さんに助けていただきながら私の演じる美世というキャラクターが完成しました。撮影期間はすごく濃い時間で、今でもあの時の感情を思い出せるくらいです。不安だったものが終わってホッとしたのと、この時間が終わる寂しさ、「みんなに会えなくなる」という思いだったり、いろんな思いがあの涙になりました。MC様々な思いが凝縮されて…。 今田さんそうですね。凝縮されまくりで訳が分からなくなりました、あの時は。 MC塚原監督もあのシーンの時は立ち会ってらっしゃいましたか? 塚原監督そうですね…、というか、撮影だからそりゃいるわ(笑)! 前田さん全シーンにいますから! 目黒さんそこだけ(塚原さんが)いないとか、ないですよね(笑)。 塚原監督あのシーンがオールアップでした。無事に撮影ができて…そこからは編集作業なので「これからは一人で仕事だ!」ってなるんですが、二人が良かったという顔をしているとホッとしますね。晴れやかな顔をしている二人を見て私もウルッときたりしました。 MC前田さんは目黒さん演じる清霞の右腕といえる役柄で、目黒さんからは「五道が前田さんで良かった」という言葉もありました。 前田さんそんな風に言ってもらって、まずはありがとうございます。僕も清霞が目黒くんで良かったと思っています。 目黒さん相思相愛! 前田さんごめんなさい、質問は何でしたっけ(笑)? 目黒さん現場でのエピソードとか(笑)。 前田さん基本的に僕は、清霞と一緒のシーンばかりでした。目黒くんとずっと一緒にいて、お芝居の話をしたり、プライベートの話もしました。本作のハンドシェイクのシーンが僕は大好きですね。あのシーンは当日塚原さんに「何か二人で考えてみて」って言われたんです。塚原監督それが撮影初日だったんだよね? 仲良くならなきゃって時に。 前田さん仲良くなるきっかけとして「二人で考えてみて」とおっしゃって…。とはいえ、まだすごくよそよそしい感じだったもんね。「どうします…?」みたいな。 目黒さん一回テストの時に二人で考えたハンドシェイクをやったら「もう一個違うやつを」って言われて…。「やべっ、どうする?」ってなりました(笑) 前田さんこれを考えるのも時間かかったのに…。 目黒さん「何かある?」ってね(笑)。 前田さん焦りましたね。でも楽しかったですね。二人でああだこうだ言いながら…。あれが最初に目黒くんと話すきっかけにもなったシーンなのかなと思います。 MC一方で香耶は、美世を虐げる役どころですが、香耶には香耶の正義があり「ただのイヤな人にならないように」心がけていたそうですね? 髙石さんそうですね、塚原監督と衣装合わせの時「ただのイヤな人にはしたくない」という話をしました。香耶の行動の一つ一つに理由をしっかりと紐づけていって、大事に演じました。MC撮影で印象的だったことはありますか? 髙石さん一日、一日が本当に濃くて…。難しいなって思ったのが、道端で美世と久しぶりに会うシーンでした。きつい一言を浴びせていくシーンだったんですが、私にとってはクランクインのシーンだったので緊張しました。それに、「今田美桜さん…本物がいらっしゃる!」っていうドキドキもあって(笑)。新鮮な気持ちでやれました。 MC今田さんは髙石さんとの共演はいかがでしたか? 今田さんそうですね、虐げ方がすさまじいので、大変だったろうと思いながら…。でも、あかりちゃんには可憐さがすごくあったので、美世としては久しぶりに会って「やっぱり私なんて…」と思わされました。素晴らしかったですね。 ■この中で「○○の異能」を持つ人。 MC本作には“異能”が出てきますが、この中で「○○の異能」を持つ人を指していただきたいと思います。まず最初は「人たらしの異能を持つ人は?」です。 前田さん人たらし…人懐っこいとかじゃなくて…? MCその人の周りに自然と人が集まってしまうとか、気にかけてしまうという感じですね。では皆さん、指してください!目黒さん→大西さん、今田さん→前田さん、大西さん→前田さん 前田さん→今田さん、髙石さん→前田さん、塚原監督→前田さん■「人たらしの異能を持つ人は?」前田さん僕は人たらしらしいです。 目黒さん愛されているってことですね。 今田さん私は(前田さんとは)1シーンだけしかご一緒できなかったんですが、とてもフランクな方でした。私は人見知りな部分があるんですが、控室での待ち時間にフランクに話しかけていただいて「人たらしだな」と思いました。 前田さん「人たらしだな」とそこで思っていたわけですか(笑)? 大西さん旺ちゃんは元気ですし、ちょっとボーっとしていたらすぐ話しかけてくれます。一気に空気感を“陽”に持っていってくれます。テンションも上がるし緊張もほぐれるんですよね。すごいコミュニケーション力だと感じています。 髙石さんすごく周りを見ている方だと思いますね。 前田さんありがとうございます。これ喜んで良いんですよね…? 目黒さん愛されキャラですから。 前田さん「たらし」に引っ張られ過ぎて「やった!」「ありがとう!」ってならないんですが…(苦笑)。嬉しいです。 MC目黒さんは後輩の大西さんを指されています。 目黒さん僕も迷ったんですが、さっきのかわいらしい笑顔とか、そういうのが愛されキャラなのかなと思って指しました。かわいらしい笑顔です(笑)。 MC続いては「気遣いの異能の人」です。それでは指してください!目黒さん→塚原監督、今田さん→目黒さん、大西さん→塚原監督 前田さん→塚原監督、髙石さん→塚原監督、塚原監督→目黒さん■「気遣いの異能を持つ人は?」塚原監督気遣いできるみたいです(笑)。 目黒さん現場にいても、毎日壁があって「どうしようかな?」と悩むことがたくさんありました。そういう時、良いタイミングで分かりやすい言葉をくださるんですよ。それは監督自身、いろんな人をちゃんと見て、優しさの中でそういう言葉をかけてくださるのかなと。 塚原監督ありがとうございます。明日の励みになりそうです。 MC監督は目黒さんを指されていました。 塚原監督私だけにではなくスタッフも「ここで大丈夫ですか?」とか「動いちゃって大丈夫ですか?」とか、事前にスタッフと話している様子を見ました。いろんな人がいるのが見えていて、気を遣っているんだと思っていました。 MC今田さんはどなたを…? 今田さん目黒さんです。塚原監督と一緒で、そういう部分だったり、とにかく人一倍「ありがとう」を伝える方だという印象がありました。いろんな人を見ているんだと感激した部分でした。 目黒さんありがとう…ってまた言っちゃった(笑)! 今田さん素直なんだと思います。 目黒さん本当にたくさんの方に支えられて、この作品は完成しています。だから、「ありがとう」っていうのは素の気持ちで言っていたんだと思います。 MCここからは、また本作について伺ってまいります。監督から、改めて目黒さんの演技はどうでしたか? どのようにして清霞という人物を現場で作り上げていったのでしょうか。 塚原監督はじめは「閉じている」「孤独な人」だったが、「美世という他者が自分をどう見ているのか?」「自分をどう見られたいか?」を少しずつ意識していくことで、表情や言葉が変わっていきます。お互いが影響し合っていく中での表情の違い、「そのだんだん変わっていくさま」を丁寧にやりたいと最初にお話しました。ただ、本人が持っている「味」があって、それがちゃんと出ているのは素敵だと思います。“単にやる”っていうことではなく、自分の中である程度、咀嚼した後に出す――そうすればやっている間に、ご飯のシーンで「もうちょっといっぱい食べたらどうですか?」とかいう意見が出てきます。そうすると目黒さんの味が出る。それを怖がらず、反応がビビットでとても楽しい思い出です。 目黒さん明日からまた頑張れます(笑)。本当に塚原さんにはたくさんのことを教えていただきました。役の話ももちろんですが、その前にお芝居についての話もたくさんしました。あの経験があったから、今の僕があると思います。これからどういう方向を向いて頑張っていかないといけないか、自分で分かることができた大きな作品です。 MC今田さんの美世についてはいかがでしたか? 塚原監督始まる前に、以前今田さんが出演していた作品を観たんです。今回のような役があんまりなくて、表情がどう出るのか、あんまり想像ができませんでした。最初がお台所のシーンでしたが、「ずっと陰から見ていて、メイクをしないことをどう思っているのかな?」「女優さんとしてそこはどう思っているのか?」 本当はすぐに聞きたかったんですが、朝から「どう?」っていうのも変かと思って距離感を探っちゃって、ドキドキしました。 今田さんそうだったんですね。 塚原監督女優さんに「ノーメイクで出てこい」「炊事をしろ」というだけのシーンで…。でも、何も言わないから「大丈夫なのかな」と思いました。寒かったし、きっと「何をやらされているんだろう?」と思いながら来ていたんじゃないかな…。 今田さんお台所のシーンは、私もいろんなことがヘタクソだったので(苦笑)。小松菜を切るのが遅かったり、揚げ豆腐を転がしちゃったり…。 塚原監督台本に書いていないんですよ。現場に来たら急に「揚げ豆腐を転がせ」って(笑)。普通は「え?」ってなるよね。 今田さん私もいろいろ学ばせていただくこと多くて、この一カ月半~二カ月は大事な時間だったと思います。 MC今だからこそ監督に伝えたいことはありますか? 目黒さん僕、お芝居を始める前に見ていた、好きなドラマなどを振り返ってみたら、塚原さんの作品が多かったんです。「何であのアングルにしたのかな?」とか「普通ならこういうシーンは、こんな音楽がかかりそうだけれど、何でオシャレな音楽がかかるんだ?」とか思っていました。なので、まずご一緒できたのが嬉しかったです。 塚原監督言ってくれたら良かったのに! 前田さん絶対に言っておいたほうが良かったじゃん(笑)! 塚原監督この作品は大丈夫でしたか? 目黒さんもちろんです。塚原さんの味がちゃんとあって感動しました。 今田さん私もいつかお会いしたいと思っていた監督でした。だから、今回とても嬉しかったし、会うといつもパワーをくださって、久しぶりに会っても変わらない明るさをいただきました。また会いたいです。 塚原監督承知いたしました(笑)。 MC最後に目黒さんからお集りの皆さんにメッセージをお願いします。 目黒さん本当にこの日を迎えられたことが嬉しいです。僕が演じる清霞と今田さん演じる美世――現代の恋愛ではなかなかぶつからないような壁がこの作品の世界にはたくさんあります。それを二人が互いに想い合って、あきらめないで乗り越えようとする姿、そのあきらめない心が観てくださった皆さんに届いたら良いなと思います。一度と言わず何回も観にきてくれたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。
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「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」応援上映イベント「僕のヒーローアカデミア THE ユアネクスト」公式サイト8月2日(金)に公開してから一カ月を迎えた「僕のヒーローアカデミア THE ユアネクスト」が劇場版シリーズ歴代一番の大ヒットを受けて、9月4日にTOHOシネマズ 新宿で応援上映イベントが行われました。 当日は、山下大輝さん、岡本信彦さんが舞台挨拶に登壇し、応援上映に向けての意気込みを語り、アフタートークでは、実際に参加してみての感想について語りました。この日の内容を詳しくレポートします。応援上映イベント緑谷出久役山下大輝さん爆豪勝己役岡本信彦さん山下さん今日は皆さんと一緒に応援上映を(スマッシュ!の感じで)観マーッシュ! 岡本さん皆さん、こんばんは! 会場の皆さんこんばんは! 岡本さん応援上映ですからね、やっぱり声を出さないといけないと思うんですよ。(爆豪の声で)「みんな!“かっちゃん”って呼んでー!」 会場の皆さんかっちゃ〜ん! 山下さんいけますね。 岡本さん声は出ているね。そんな感じで、応援してもらえたらうれしいです。キャラクターが出てくる度に名前を言って盛り上げてください。 山下さんばっちりですね。 岡本さん「デク!」とか、「かっちゃーん!」「下山―!(MCの東宝アニメーション下山亮さん)」とかね。(会場:笑) MC僕ですか(笑)? 山下さんでも、下山さんの名前も出てきますよ、きっと! 岡本さん確かに! MCクレジットにはありますね! 岡本さんエンドロールに下山さんの名前があったら、皆さんで呼んでください(笑)。 MC先日のHareza池袋でのイベントの時は、名前が似ているので、MCに山下さんと間違われました。 山下さんそんなことがあったんですか? 岡本さんありました! あの時はいろいろありましたね! MC公開の時に体調不良だった山下さんは、本作の舞台挨拶には久しぶりに登壇されます。お帰りなさい! 岡本さんお帰り!(会場:拍手) 山下さんありがとうございます。ただいま! いやぁ、悔しかったんですよ。 岡本さんだろうね。あの日は丸一日「ヒロアカ」デーだったのに。 山下さん「超稼働するぜ!よし頑張ろう!」って気合を入れていたのに、前の晩から頭が痛くなってしまって…。舞台挨拶にも行けなかったんです。岡本さんそれはしょうがないよね。 山下さんでも、すごく盛り上げてくれたみたいですね。 岡本さんそうそう! 山下さん公開記念舞台挨拶の様子を見たら、「え?包囲された!」「僕がどんどん小さくなっている!」って思いました(笑)。 MCちなみに、その舞台挨拶に来てくださった方はいらっしゃいますか? 山下さん&岡本さん(手を挙げてくれた方々に)ありがとうございます。 MC山下さんをバックアップするかのごとく、岡本さんをはじめとしたキャストの皆さんが本当に盛り上げてくださいました。まさに「オール・フォー・ワン」ですね。 山下さんめちゃくちゃそう感じました! 岡本さんもぬけの殻だった山下くんの控室を写真に撮って送りつけました。 山下さん苦しんでいる僕に「でーき(大輝)くん、見て」みたいな感じで送られてきました(笑)。 岡本さん「でーきくんがいないの。ぴえん。」みたいな感じで送りつけましたね。 山下さん本当に悲しかったです。 MC今日は、会場の皆さんと一緒にお二人も応援上映を楽しんでいただきます。山下さんは、応援上映が結構久しぶりだそうですね。 山下さん一回目の劇場版の時に、応援上映をやっているんですよね。その時に、来てくれた方はいますか? (会場の反応を見て)おおっ、ちらほらといますね。ありがとうございます。久しぶりに応援上映をやるので、その時のことが、すっかり抜けていて、「どういう事をやるんだっけ?」みたいな感じです。 岡本さん「我こそは数々の応援上映に参加してきたぞ」という方は? (会場の反応に)あ、結構いらっしゃいますね。皆さんは、どういうタイミングで何を言うんでしょうね。MCちなみに「応援上映は初めてだ」という方はいらっしゃいますか? 岡本さん(会場の反応に)結構いる! ほとんどの方ですね。 MC皆さん、好き勝手に声を出してください。 山下さんそうね! ただ、幸せになるようなことを言ってね。 岡本さんさっき「スマッシュ!を全部言ってほしい」って言っていたよね? 会場のお子さんスマッシュ! 山下さんおっ! MC可愛い声の「スマッシュ!」が聞こえましたね! 山下さんめちゃくちゃかわいい声が聞こえましたが、ヒーロー志望の子かな?(会場:笑) MC応援上映は、好きに応援しながら、皆さんでこの空間を楽しむことです。ちなみに本作を複数回観られた方はいらっしゃいますか? (会場からたくさんの手が挙がる)ありがとうございます。ということは、言うポイントは分かっているはずですね。 山下さん確かに。 岡本さん全部の「スマッシュ!」を言うんでしょ? 山下さんそれは、ぜひ言ってください。 MC「次は俺だ!」も言ってください。 岡本さん「次は俺だ!」って言うんですか? MCもしかしたら、ダークマイト側の応援をする方もいるかもしれません。 山下さんその可能性もありますね。 岡本さんじゃあ、三宅さん(ダークマイト役)よりでかい声で叫ぶ可能性もあるわけですね。 MCそうですね。終盤あたりとかは、ありえます。 山下さんやられる側もあるんだ? 岡本さんやられる側もある。 山下さんじゃあ、かっちゃんにボコボコにされて「ウワーッ!」って言っているシーンも? 岡本さんあれはやばいよね。あの三宅さん、やばくない? 山下さん最高です。 MCというわけで、そろそろ楽しい時間を始めたいと思います。せっかくお二人も一緒に本作を観るので、会場の皆さんをバックにフォトセッションをやりたいと思います。応援上映は恥ずかしがっていたらだめです。真っ暗なので顔も見えませんし、しっかりと声を出していただくのがポイントです。 ■フォトセッション。 ■応援上映が開始。■アフタートーク MC本当にお疲れ様でした。(会場:拍手) いかがだったでしょうか? 会場の皆さん最高ー! MC裏まで声が届いていました。皆さんが楽しんでいるのが実感できて、良かったです。ありがとうございます。山下さん、岡本さん110分の応援上映はいかがでしたか? 山下さん「どんな感じでやるんだろう?」って話をしていました。でも、あっという間でした。 岡本さんでーきくんが、「東宝が出たら『東宝!』って言うんだよ」って教えてくれたんですよ。 山下さん生「東宝!」が聞けましたよ。 山下さん&岡本さん東宝ー! MC皆さん、弊社の応援ありがとうございます。「東宝」と叫ぶチャンスは二回あるんですよね。裏でも冒頭から声が聞こえてきていました。オープニングでキャラクターが出る度に声援がありましたね。 岡本さんあれ、うれしい…! 山下さんうれしいですね。 岡本さん「ペンライトが間に合わん!」ってなりました。 山下さん途中から、「キャラクターがたくさん出る時は、連打しておこう!」って思いました。 岡本さん連打していたね。「オレンジと緑でなんとかしよう」って思いました。 MCオレンジと緑で乗り切ろうということですね。 山下さん色を変えずにね。 岡本さん轟くんの時が一番ムズい! 二色使いはむずいよ。 山下さん二色は難しかったですね。岡本さん炎を使った時はオレンジで…。 山下さんあ、二人でやれば良かったですね。 岡本さん確かに。分け合えばよかった! 岡本さんどこが一番面白かった? いろいろあったのは覚えているんだけれど…。 山下さんみんなが目を覚ます時の声が結構多くて、(キャラクターが目を覚ます)その度に「おはよう!」っていうのが面白かった。 会場の皆さんおはよう! MC確かに、みんな一旦寝ていましたね。 岡本さん大体寝ていた。 山下さんあと、ダークマイトやゴリーニファミリーの皆さんが、アンナに次々と触っていく時に「触んないで!」っていうのが面白かった! 岡本さんあれ、本当に面白かった(笑)。 山下さん&岡本さん「触らないでよ!」 会場の皆さん触らないで! 山下さん「アンナ目線の方もいるんだな」って思いましたね。 岡本さん個人的には、ジュリオが登場するたびに「ジュリオ!」っていうのが面白かった。 山下さんそこもすごかったですね。 岡本さんあの、最後の笑った時の「ジュリオ!」はとくにやばかった。 山下さんあのシーンは音も下がるから、余計にね。 岡本さん余計に後ろからバツーンと声がしましたね。 山下さん大量のアンナが(笑)。 岡本さん大量のアンナがいましたね! MC500人のアンナがいましたね。 岡本さんあと、「結婚おめでとう!」っていうのも聞こえたけれど、結婚はまだ早いよね。 山下さん早い早い早い(笑)。彼らの物語はここからだもん。やっと対等になれたのに。 岡本さんそうそう、「(お嬢様じゃなくて)アンナよ」ってね。 MCA組のメンバーは、耳郎(じろう)から徐々に登場しますが、デクが顔をあげた瞬間に、皆さんがすごく盛り上がりましたね。良い笑顔っていうのもありますが、デクが出てきた瞬間に「デク!」って後ろから呼ばれていかがでしたか? 山下さん不思議な気持ちになりますよね。「僕らはどういう目線で観れば良いんだろう?」って終始悩んでいました。 岡本さん最初は、一応キャラクターが出る度に声を発していたんですが、途中から「聞き専」になりましたね。 山下さん集中しちゃうんですよ。自分たちが戦っている感じがして、そっちに集中しちゃいました。 岡本さんうんうん。確かに。 山下さんそこが難しいなって思いました。 岡本さんあと、途中で「てらそまさん!」って言っている方もいました。(会場:笑) 岡本さんゴリーニファミリーの個性を指でパチンってして発動するキャラクターですね。(ブルーノ・ゴリーニ役で出演)。「てらそまさん!」って言った後に、アンナを触った人に「触らないで!」って(笑)。 山下さんギャップがあるね(笑)。 岡本さんてらそまさんが触ったみたいになっていたね(笑)。 山下さん「えっ?てらそまさんが?」ってなっちゃう。 岡本さんめっちゃ面白かった。 MCXでも、公開後から「ゴリーニファミリー、アンナに触るな」という投稿を結構見かけました。それが今日も出ていたんですね。 岡本さん出ていました。 MC皆さん、やっぱりアンナを守りたいですか? 会場の皆さん「守りたい!」「触らないで!」 岡本さんあと、尾白(おじろ)君がずっと寝転がっている時に「尾白!」って声援がありましたね。「何か行動しろ!」っていう。 MC動けということですね。 岡本さんずっと横たわって見ているだけの尾白に対してね。 山下さん(尾白は)まだまだきつかったんでしょうね。 岡本さん個性が暴走して、適合しなかったからね。 山下さんいやー、改めてジュリオってすごいキャラクターですね。 MC紅茶を持って登場しますが、あの時の歓声はどうでしたか? 岡本さん「飲みたい!」「飲ませて!」って言っていましたね。 山下さん「ほしい!」「どんな香り?」とも言っていました。 岡本さん確かに、「どんな香り?」もあったね。 山下さん本当にジュリオの要素はすごいな。全てを兼ね備えていると思いました。 岡本さんもはや、ジュリオが一番応援しやすいかもしれないですね。 山下さん最後まで観ていくと、色んなジュリオが見られるしね。 岡本さん背中がビリッて破れた瞬間の歓声も…(笑)。 山下さんみんなに、何かが刺さった感じがしましたね。 MC(会場へ向けて)皆さんは、あのシーンでは何と言ったんですか? 会場の皆さん背中が! 岡本さんみなまでは言わないパターンですね。 山下さんいろいろと気持ちがこもっていますね。 MCジュリオは、さまざまなギミックを使っています。あのロケット噴射で飛んだりしますよね。 山下さんあれ、ビビりますよね。 岡本さんちょっと面白いですよね。 MCあのシーンは、笑いが起きるかなと思ったんですよ。でも、皆さん固唾を飲んで見守っていました。 岡本さんこれは、ジュリオのカッコ良さのおかげだと思います。コミカルな部分を相殺する。 山下さん面白いをカッコ良いに変える男! MC(ジュリオ役)宮野さん恐るべしですね。 岡本さん最後の「スマッシュ!」はどうだったの? 山下さんいやー、気持ち良いですね。「みんなで勝ち取るんだ!」っていう一体感を感じましたね。 岡本さんラストの「スマッシュ!」が一番叫びやすいというのを応援上映で学びましたね。途中の「カリフォルニア」とか難しいもんね。 山下さんあれは、順番が難しいですよね。 MC山下さんは順番を覚えていますか? 山下さん真ん中あたりにミズーリがあったかな…(笑)。 会場の皆さんオクラホマ! 山下さんそうね、オクラホマもあったね。あの時は本当に勢いでしかないから、順番とか関係ない脳になっているんですよ。 岡本さんあれは「叩き込むぞ!」っていうところなの?山下さんダークマイトが死ぬほど煽ってくるじゃないですか? 岡本さん確かに。でも、会場の皆さんも大分煽っていましたよ。ダークマイトのことを知っているのに「誰?」って言っていたよね。 山下さん煽られる度にイライラ度合いも上がっているので、終盤の「スマッシュ!」は、心からぶつけられたというか、本気でぶん殴れたという感じがありました。デクの中で一番いじっちゃいけない人(オールマイト)をいじっているわけじゃないですか? 岡本さんうんうん。オールマイトはね。 山下さんそれもそうだし、「次は君だ」っていう宝物みたいなワードを弄られるのが一番嫌だから。 岡本さんあれは、読者目線で見てもデクに言っていると思っていたしね。 MCしかも、弄っているのが三宅さんご本人ですからね。 山下さんそう! もうしゃべらないでほしいの。三宅さんのお芝居が上手すぎるが故に。 岡本さんそう、上手い! 山下さん全くの別人に聞こえるのに、似ている声で、本当に嫌だった。 岡本さん今回で、本作は五回観ているはずなんですよ。最初音なしで、次は音がついて、絵が付いて、劇場で一回観て、今回の応援上映だから、五回観ているはずなんです。でも、観る度に、全部違う感覚になりましたね。ただ、全部同じシーンで笑いました。 MCどこでしょう? 岡本さんかっちゃんが、ダークマイトにハウザー(ハウザーインパクトクラスター)をくらわせた後の三宅さんの芝居がすごすぎて笑っちゃう。 山下さんあそこは、すごすぎますよね。 岡本さんなんか、叫び声が気持ち良い(笑)。ハウザーより叫んでいる。最高ですよね。 山下さん本当に。 岡本さんどの時よりも叫んでいた。 山下さん今日は、最前列で観たので、最高でしたね! 岡本さん面白かった。思わず一度「これやばくない?」って言っちゃった。 MCそして、歴代最高ヒットをしている本作の興行収入と観客動員数が、公開33日間で観客動員数211万人、興行収入が30.3億円を突破しました。 山下さん30こえた! 会場の皆さんおめでとう! 山下さん&岡本さんありがとうございます。 MC4作目になりますが、「ヒロアカ」ファンの皆さんの応援があってこそです。アニメの7期も、劇場版のヒットに繋がっていると思います。本当に皆さんありがとうございます。そして、残り時間が3分しかないんです。 会場の皆さんえー! 岡本さんでーきくんは、五回観てどうだった? 違う視点とかあった? 山下さん映画館は、観る場所(座席)によって見え方が変わってくるなって思いました。 MC最前列で観るってなかなかないですからね。 山下さん今まで、劇場版を観に行くタイミングがなかなかなかったんです。でも、今回堀越先生(原作者・堀越耕平さん)と一緒に行った時は、一番後ろからじっくり全体を見渡しながら観ました。 岡本さん全体を観ていたね! 山下さん落ち着いた感じで観られたんです。でも、一番前で観ると迫力が全然違いました。 MC画面が迫ってくる感じがありますね。 山下さん「ダークマイトのイライラも倍だな」と思っちゃいました。「画面がこんなに近いの?」ってなりましたが、アクションシーンはその分すごい迫力で観られました。「見る場所(座席)で印象が変わって面白いな」と思いましたね。 MC劇場版も4作目、そしてアニメが7期で154話となりました。皆さんのチームワークを感じられたかなとは思います。 山下さん確かに。 岡本さんそういえば三宅さんとは一緒に録っていましたが、阿吽の呼吸でいったもんね。 山下さんそうですね。皆さんは、上映が始まる前の「応援上映の決まり」は初めて観ましたか? あれも、一緒に録ったんです。 岡本さん三宅さんのハウザーインパクトクラスターに、ちょっと物真似が入っている感にはびっくりしたよ。 山下さんオールマイトが言う、かっちゃんのハウザーインパクトです。 岡本さん「オールマイトにはそう聞こえているんだ」って思いました。 山下さんでも、そうやって物真似してみるのも面白いですよね。 岡本さん確かに。 山下さん(爆豪の声を真似て)「ハウザーインパクトォ!」って、かっちゃんっぽく言ってみるとか。 岡本さんダミ声感ね。ディレクターの三間さん(音響監督の三間雅文さん)も、よく「ダミ声で」言いますね。(爆豪の真似をしている三間さんを真似しながら)「録るぞ」「オイお前ら聞いてんのか」ってね。 山下さん真似の真似になっちゃっている。(会場:笑) MCそして、9月20日からは、ペンライト応援上映もスタートします。よろしくお願いいたします。 山下さん&岡本さんよろしくお願いします。 MCそれでは最後に山下さんから一言いただきつつ、「プルスウルトラ」で締めたいと思います。 山下さん今日は皆さん、応援上映にお集まりいただきありがとうございました。(会場:拍手)本当に「新しい気持ちで観られるな」と思いました。一人でじっくり観るのももちろん楽しいんですが、何回も観ている方にとっても「そういう着眼点で観ているんだ!」という新鮮な発見もあります。「私もそう思う!」って掛け合いとかもあったんですよ。(会場:笑)そうやって、「キャッチボールができて楽しいな」って思いながら、今回観ました。貴重な時間でした。本作は、観ているだけでも派手な演出も多いので、お祭り騒ぎになってもらいたいです。「ヒロアカ」は、もう100話以上放送されている作品ですが、初めて観た方にも「この作品はこんなキャラクターが、こんな個性で、こんな風に戦って活躍するんだ」って、入りやすい作品だと思っています。まだまだ応援上映もありますし、通常の上映もあります。まだ観ていない方が周りにいたら、ぜひ「こんな楽しい作品があるよ」って紹介してもらえるとうれしいです。応援上映で大きい声が出せるように、喉には気を付けて応援してください。本日は本当にありがとうございました。 MCでは、最後に二人そろって「プルスウルトラ!」をお願いできますか? 皆さん、今日一番の声でお願いします。 山下さん皆さん、もう喉は温まっていますよね! 会場の皆さんはーい! 山下さんいきますよ! 山下さん&岡本さん(緑谷と爆豪の声で)「更に向こうへ!」 会場の皆さん&山下さん&岡本さんプルスウルトラ!
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企業理念経営方針|東宝株式会社会社情報メニュー経営方針トップメッセージTopMessageEntertainmentforYOU世界中のお客様に感動を創業者の小林一三は、「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」を使命といたしました。今年は創立90周年となりますが、その理念は今でも我々の企業活動の根源であり、いわば東宝のパーパスであります。人が感動を求め、娯楽/エンタテインメントを欲する気持ちはいつの時代も変わらないと信じています。変化の多い今だからこそ、エンタテインメントの重要性はさらに増していると考えます。この度、私たちは創立100周年を迎える10年後の未来を見据えた「TOHOVISION2032東宝グループ経営戦略」を発表いたしました。祖業である映画、演劇、不動産に加えて、アニメーションを第4の柱に、グローバル市場に向けてビジネスを広げ、多角的にシナジー効果を高めることが目的です。新しい時代のテーマは「EntertainmentforYOU 世界中のお客様に感動を」。我々のお客様は世界中にいらっしゃいます。一人ひとりのお客様に喜んでいただけるエンタテインメントを提供できるよう取り組んでまいる所存です。東宝は、明るい未来に向けて、世界中の皆様に笑顔と感動をお届けしてまいります。代表取締役社長 松岡宏泰経営理念CorporateIdentity東宝グループの経営理念当社の創業者である小林一三の経営理念に基づき、我々は以下を定めます。パーパス健全な娯楽を広く大衆に提供することバリュー我々の享くる幸福はお客様の賜ものなりモットー朗らかに、清く正しく美しくTOHOVISION2032東宝グループ経営戦略ManagementStrategyTOHOVISION2032東宝グループ経営戦略当社は、「TOHOVISION2032東宝グループ経営戦略」として、「長期ビジョン2032」及び「中期経営計画2025(FY2023-2025)」を策定いたしました。コロナ禍を経た「お客様」の価値観・ライフスタイルの変容を踏まえて、ニューノーマルな時代に必要とされる、①東宝グループのパーパスを再定義し、②これまで以上に長期的な視点に立った明確なビジョンの策定・新たな成長戦略のストーリー、③お客様の変化を捉えた既存3本柱(映画・演劇・不動産)のレジリエントな対応と進化、④成長戦略を支える人材と組織の強化・サステナビリティ経営の推進が必要と考え、創立100周年を迎える2032年に向けて、従来からの経営理念である『健全な娯楽を広く大衆に提供すること』をパーパスに掲げ、『我々の享くる幸福はお客様の賜ものなり』をバリューとして、『朗らかに、清く正しく美しく』をモットーに、中長期の事業環境を見据えた新たな成長戦略をスタートいたします。長期ビジョン2032コーポレート・スローガン東宝グループは創業者の精神である『健全な娯楽を広く大衆に提供すること』をパーパスと考えます。2032年の創立100周年に向け、東宝グループの新たなコーポレート・スローガンを掲げます。自らに変化と進化を促し、さらなる成長と企業価値向上を目指してまいります。長期ビジョンに至る成長ストーリー創立100周年の2032年をターゲットに、「既存事業基盤の拡充」「人材・組織の強化」「サステナビリティ経営の推進」をベースに、M&Aを活用しながら成長戦略を実行します。営業利益750億円~1,000億円、ROE8%~10%程度の企業への成長を目指します。長期ビジョンに向けた3つの重要ポイント成長に向けた投資を推進人材の確保・育成に注力アニメ事業を「第4の柱」に成長戦略の4つのキーワード企画&IPの創出と展開アニメーション事業の拡大デジタルの活用海外市場の開拓事業ポートフォリオの方向性従来の3本柱である①映画事業(映画営業事業・映画興行事業・映像事業)、②演劇事業、③不動産事業に加え、4本目の柱として、④アニメ事業を加えます。映画事業とアニメ事業の両輪で収益を最大化できることが当社グループの強みです。中期経営計画2025数値目標コロナ禍からの回復を見極めつつ、次の成長をしっかりと実現すべく「投資」を重視する期間とします。成長投資コンテンツ関連投資(映画・アニメ・演劇製作・新規IP創出・人材獲得)500億円不動産関連投資(保有物件再開発・新規物件取得)500億円新規シネコン出店50億円海外展開・DX関連ほか50億円大型M&Aに関する投資額を別枠とし、3ヶ年で計1,100億円程度の投資額を見込みます。営業利益FY2025までに最高益(528億円)の更新を目指します。株主還元年間40円の配当をベースに連結配当性向30%以上かつ機動的な自己株式取得を実施します。ROE8%以上を目標とします。個別事業戦略の概要映画事業(製作・配給)映画館で観るべき最高のラインナップ編成に注力自社での企画・製作に注力映画事業(映画興行)シネコン新規出店の継続上映環境・コンテンツの充実アニメ事業企画開発への積極投資海外展開の強化デジタルの活用演劇事業コンテンツ開発多面的ビジネス展開不動産事業再開発による価値最大化新規の取得・開発の推進人材と組織/サステナビリティの方針長期ビジョンや中期経営計画を実現するため、基盤となる人材と組織の戦略、持続可能な社会の実現に向けた東宝グループとしての基本方針を策定いたしました。人材と組織の戦略基本方針東宝グループはエンタテインメントの会社であり、良質の作品を創り、感動をお届けするために、新たな価値を創造できる「人材」が成長の大きな原動力となります。そのため、優秀な人材確保に向けた投資や、持てる能力を最大限に発揮できる制度・環境の整備は、今後の成長戦略と直結する重要課題です。「少数精鋭」「適材適所」といった従来の方針を維持しながらも、今後は、成長戦略の推進役となる多様で優秀な外部人材の採用を強化するとともに、よりクリエイティブな組織に進化すべく人材育成と働く環境の整備を推進していきます。具体的施策「キャリア採用の拡大・強化、エキスパート社員制度の拡充」「多様なキャリアパスと成長支援、公正な評価と成果に報いる処遇」を実現するために、従業員が心身共に健やかに働き、一人ひとりがいきいきと働く職場の実現を目指した「朗らか健康経営」への取り組み、東宝らしい働き方に関するガイドラインを示した「TOHOWORKSTYLE」、そして「ダイバーシティ&インクルージョン」や、新たな時代のワークスタイルに対応した「オフィス改革」等、エンゲージメントを高める環境整備を計画的に推進します。サステナビリティの基本方針東宝グループは、エンタテインメントの提供を通じて、誰もが幸福で心豊かになれる社会の実現に向けて「朗らかに、清く正しく美しく」貢献します。東宝グループが取り組む4つの重要課題朗らかに…誰もが健康でいきいきと活躍できる職場環境をつくります清く…地球環境に優しいクリーンな事業活動を推進します正しく…人権を尊重し、健全で公正な企業文化を形成します美しく…豊かな映画・演劇文化を創造し、次世代への継承に努めますトップ会社情報経営方針
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劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』劇場用パンフレットのお知らせ©2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会 2025年8月1日(金)公開 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 A4横 P40(表紙込み/付録ポスター付) 定価1,100円 (税込) 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』 このパンフレットの内容は映画の結末に触れております。映画鑑賞後にお読みになることをおすすめします。 INTRODUCTION STORY PERSONAL CHART CAST INTERVIEW 鈴木亮平 賀来賢人 江口洋介 CAST COMMENT 高杉真宙 生見愛瑠 宮澤エマ 玉山鉄二 CAST INTERVIEW 菜々緒 CAST COMMENT 中条あやみ 小手伸也 佐野勇斗 ジェシー(SixTONES) フォンチー 橋本さとし 渡辺真起子 鶴見辰吾 CAST INTERVIEW 石田ゆり子 NANKAI MISSION PROCESS STAFF INTERVIEW 監督:松木 彩 脚本:黒岩 勉 COLUMN 医事指導:林 峰栄(沖縄ERサポート) VFXチーム緊急座談会! Speakers : SPADE&Co. NANKAI MER PRODUCTION NOTES LOCATION STAFF PROFILE THEME SONG「幕が上がる」歌詞紹介 CREATOR'S COMMENT 清水依与吏(back number) CREDIT
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「わたしの幸せな結婚」大ヒット御礼舞台挨拶「わたしの幸せな結婚」公式サイト日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、シリーズ累計発行部数650万部を突破した原作を映画化した「わたしの幸せな結婚」。 公開12日目にして早くも観客動員100万人、興行収入13億円を超える大ヒットを記録しています。3月28日にはTOHOシネマズ 日比谷にて大ヒット御礼舞台挨拶が開催され、映画単独初主演を果たした目黒蓮さん(Snow Man)、ヒロインを演じた今田美桜さんをはじめ、大西流星さん(なにわ男子)、渡邊圭祐さんが登壇しました。大ヒットの喜びを語ると共に、SNSで集まった質問にも答えたイベントの模様を詳しくレポートします!大ヒット御礼舞台挨拶久堂清霞役目黒蓮さん(Snow Man)斎森美世役今田美桜さん鶴木新役渡邊圭祐さん堯人役大西流星さん(なにわ男子)MC今日は会場の皆さんだけではなく、イベントの模様が全国150館に生中継されています。それではご挨拶をお願いいたします。 目黒さん会場にお集まりいただき、ありがとうございます。(中継のカメラの方を見ながら)日本全国の皆さん、本当は全国を回ってお礼を言いたい気持ちでいっぱいなんですが、なかなか難しいので…。今日は全国の皆さん、そして会場の皆さんと最後まで楽しい時間を送れたらと思っています。 MC47都道府県、すべて網羅して中継されています。 目黒さん今、(この状態を)観てくれているんですよね。 MC(中継先の観客の存在を)感じますか? 目黒さん確かに感じる。(登壇者の皆さん:笑) ありがとうございます。 今田さん会場の皆さん、全国の映画館に足を運んでくださっている皆さん、本日はお忙しいところありがとうございます。皆さんは本作を観終わったばかりということですよね。いろいろなお話をしながら、全国の皆さんと楽しんでいけたらと思います。 MC(今田さんの)地元、福岡の方も観ていると思いますよ。 今田さん(手を挙げながら)ヤッホー! 福岡にも行きたかったです。渡邊さん本日はこの会場と、150館の皆さんと楽しんでいけたらと思います。少しの間ですが、皆さんと一緒に盛り上がって楽しんでいきたいです。 MC渡邊さんの地元、宮城の方々もご覧になっていると思います。 渡邊さん宮城、大好きなんですよ。皆さん、行ったことありますか? (会場の反応を見ながら)…なさそう(笑)。(手を振りながら)宮城ー! ぜひ、行ってみてくださいね。 大西さん本作が公開されてから、たくさんのところで「観たよ」という声を聞いています。めちゃくちゃ幸せですし、こうやって劇場の皆さんや、ライブビューイングで地元の関西の方に観ていただけることも幸せです。小さな頃から関西で育ったので、今日は東京で背伸びして頑張っている姿を関西の人にも観ていただけたらと思います。楽しみたいです! MC3月17日から公開となった本作ですが公開週の週末興行ランキングでは、見事一位を獲得しました。(会場:拍手) 本日で公開12日目となりますが、この12日間で早くも観客動員100万人、興行収入13億円を超える大ヒットを記録しています。皆さん、この数字を聞いていかがでしょうか。 目黒さん自分たちが積み重ねてきた作品が多くの皆さんに届いていると思えて、すごく嬉しいです。 今田さん(公開から)12日間ですよね。私の元にもいろいろな声が届いているんですが、一度ではなく二度三度、観ていただいている方も多いみたいで、とてもありがたい気持ちです。MC「観たよ」という感想をいただいているんですね。 今田さんSNSや周りの友だち、家族からも(反響を)もらっています。 渡邊さん数字が大きすぎて、イマイチ想像がつかないところもあるんですが、本当にいろいろな方に観ていただけているんだと感じています。届く感想としても、一回目は(目黒さん演じる)清霞目線で観て、その後にいろいろな目線で観てくださっているという感想が届いています。この作品を本当に楽しんでくださっているんだとひしひしと感じています。今日は、大ヒット御礼舞台挨拶のためにヒゲを剃ってきました。(登壇者の皆さん:笑) 目黒さんこのために(笑)。 渡邊さんちょっと別件(舞台「アンナ・カレーニナ」)でヒゲを生やしていたんですが、今日は(自分の演じた)鶴木新ということで剃りました。その(剃っている)時の動画も全部マネージャーさんに撮ってもらったので、後ほど確認していただければと思います。 大西さん番組のロケなどで地方に行った時に、「『わた婚』観たよ」と、“わた婚ポーズ”をしてくれた方もいました。いろいろなところで(感想を)伝えてくださる機会が多いです。全国に「わた婚」が広まっているんだと実感しました。 目黒さん(Snow Manの)メンバーで、渡辺くんっているんですが…。(会場:笑) 昨日、メンバーの渡辺翔太くんに、「また友だちと観に行こうと思っていて」と言われました。もうメンバーは一回観ているのに、もう一回観ようと思ってくれていることがすごく嬉しかったです。 MC二回、三回と足を運びたくなる魅力は、どんなところにあると思いますか? 目黒さん「ここってこういう意味があったんだ」とか、「よく見ると、これが映っている」という発見があると思います。それが二回、三回と観たくなる理由なのかなと思います。すごく嬉しいです。 MC今日の会場の中にも、リピーターの方がいらっしゃると思います。 目黒さんどれくらい観てくれているんだろう。気になりますね。 MC聞いてみましょうか。 目黒さん二回以上、観てくださった方。(手を挙げてくれるよう、会場に呼びかける) ■会場の九割くらいの人から手が挙がる。登壇者の皆さんも「おー!」と笑顔を弾けさせました。 目黒さん「三回以上、観たよ」という方! (手を挙げてくれるよう、会場に呼びかける) ■またまた多くの手が挙がり、登壇者の皆さんは「すごい!」と歓喜しました。 目黒さんこれは、嬉しいですね。「五回以上、観たよ」という方はいますか? (またまた多くの手が挙がり)さすがに七回も観たという人はいませんよね? 渡邊さん&今田さん&大西さん七回はさすがにいないでしょう! 目黒さん「七回以上、観たよ」という方、いますか? (会場からチラホラと手が挙がり)うわ! いる! ありがとうございます。本当に感謝ですね。 MCたくさんの方がリピートしてくださっているということですが、改めて本作のオススメシーンやポイントを教えてください。 目黒さん僕はやはり、清霞と美世の出会いのシーンがすごく好きです。原作を読んだ時から好きだったシーンなんですが、「ここから全てが始まった」と感じるシーンでもあります。その距離感というか、最後に二人がどのように変わっていったのかを思い返すこともできる、とても好きなシーンです。 今田さん私は、清霞と美世が甘味処でデートをするシーンです。二人の距離感がちょっと縮まったと感じられる大好きなシーンです。あとは土屋太鳳さんが演じている(美世の)お母さんとのシーンですね。ワンシーンだけだったんですが、撮っている時からとても印象的でしたし、思い出深いシーンになりました。 MC公式SNSで事前に質問を募集しました。今日は時間の許す限り、その質問にお答えいただきたいと思います。ちなみに五万問ほど、質問が来ました! 目黒さん五万、全部行きましょう! (登壇者の皆さん:笑) ■質問の書かれた用紙の入ったボックスが登場。そこから、登壇者の皆さんが質問を引いて答えていきます。 目黒さん(書かれた内容を読み上げ)奈良県の方からの質問です。【ご自身の演じた役以外で、演じてみたい役はありますか】という質問です。難しい…。では僕から行きますね。僕は、鶴木新です。清霞には清霞なりの気持ちがあって、新には新なりの気持ちがある。「(美世を)守りたい」という気持ちは同じだけれど、そのやり方や、表現の仕方が違う。そんな新を演じてみたいと思いました。 渡邊さん素敵な理由です! (目黒さん:笑) 今田さん私は、清霞です。だって一番、カッコ良いじゃないですか!目黒さん(今田さんは)髪の毛が長いので、そのまま演じられますね。(会場:笑) 今田さん(笑)。そうですね! 清霞が良いです。 大西さんじゃあ僕、行きます! 僕も清霞です。アクションシーンがすごくカッコ良かったし、いろいろな異能を披露する清霞ですが、湯を沸かす異能が一番カッコ良い。すごくカッコ良かったですよね! 渡邊さんスマートでね。大西さんあれに挑戦してみたいと思って。 目黒さん「湯を沸かす」という言い方が良かった(笑)。 MC確かにあの異能があれば、日常生活にも使えそうですね。 大西さんそうですよね。追い焚きの時間、待たなくて良いですもんね。(会場:笑) 目黒さん確かに! 渡邊さん僕は、(賀茂村紀夫役で出演している)津田健次郎さんになりたいです。(周囲から「役じゃない(笑)」とツッコミが入る) 津田さんとお話したんですが、普通にお話してる時も、ものすごく良い声で、憧れます。良い声すぎるので、「僕の声、全部当ててください」とお願いをしたくらいです。 MC渡邊さんもとても良い声です。 渡邊さん(照れながら)いや、ちょっと花粉で…。今日はちょっと低い声になっています。(登壇者の皆さん:笑) MCでは続いて、今田さんに質問を引いていただきます。 ■今田さんがボックスの紙をかき回している間に、目黒さんが「良い声ですよ」、渡邊さんも「ありがとうございます。良い声ですね」とお互いを褒め合い、会場の笑いを誘いました。 今田さん(ボックスから質問を引いて)新潟県の方からの質問です【一番苦労した撮影は、どのシーンですか?】という質問です。目黒さん一番、苦労したシーン…。今、一年前の記憶を辿っています。京都・舞鶴のロケの時にめちゃめちゃ雪が降っていたんですが、そこで最後の戦闘シーンを撮ったんです。撮影チーム全体で苦労したことではあると思うんですが、まずスタッフの皆さんが雪かきから始めて、戦える場所を作ってくださいました。大人数での戦闘シーンだったので、撮影も大変でした。でも、スタッフの皆さんの力を借りながら、良いシーンが撮れたと思っています。スタッフさんたちは、夜中の3時、4時くらいから雪かきをしてくださっていたと思います。ありがたかったです。 渡邊さん僕もその(戦闘)シーンが印象的です。人をかき分けながら、(大勢が)戦っている間をすり抜けて、美世のところまで行って異能を抑え込むシーンがあるんです。でも、雪かきをした後だったので足元がぬかるんでいて、僕は一回ちゃんと転びました。(会場:笑) そしてそれがオッケーになりました(笑)。おそらく(本編には)映ってはいないんですが、泥に尻餅をついてから美世のところに走っていくという、恥ずかしいシーンが生まれました(笑)。 今田さん私は、蔵で美世が虐げられているシーンが印象的です。水の入った瓶(かめ)に顔を突っ込むことになるんですが、水に濡れる瞬間のシーンは、もう一度撮るとなると、(濡れた箇所を)乾かしたり、メイクも作り直さなければいけないので、緊張感もあってドキドキしながらの撮影でした。 MCでは次は、大西さんが質問を引いてください。 大西さん(ボックスから質問を引いて)熊本県の方から質問です。【実生活でも、清霞と同じように水や火の異能を持てるとしたら、どんな場面で使うと思いますか?】という質問です。目黒さん湯を沸かす時だよね。 大西さん湯を沸かす時は、絶対に使いますね。後、何やろう…。 渡邊さんキャンプに行った時に、すごく使えるよね。何でもできる。(登壇者の皆さん:笑) 今田さん全部できる! 大西さん最高! 清霞がいれば、手ぶらで行ける! 目黒さん確かに。キャンプの時には、清霞を連れていけば良いですね(笑)。 大西さん解決ですね(笑)! MCでは続いて、渡邊さんが質問を引いてください。 渡邊さん(一枚引いたものの)同じような異能に関するものだったので、もう一枚引いても良いですか? (質問を引き直して)三重県の方からの質問です。【最近、幸せー!と感じることはありましたか!!】との質問です。びっくりマークが二つも付いています。MC皆さん、いかがでしょうか。 渡邊さん今、悩みながらマイクを(握って)回していたら、(ラーズ・ヌートバー選手の“ペッパーミルパフォーマンス”が頭に浮かんで)WBCの優勝を思い出しました。あれ結構、幸せだったなって…。 目黒さん&今田さん&大西さんああー! 最高! 渡邊さん大谷(翔平)選手の最後のスライダー。皆さん、観ましたか? 僕は動画で七回くらい観ました。 目黒さん観ました。すごかったですね。僕も(最近の幸せが)ありました! グループのことなんですが、ついこの間発表しましたが、「四大ドームツアー」が決まったんです。(会場:拍手) ありがとうございます。それはすごく幸せでしたね。みんなの目標の一つとして、そこを見て頑張っていた部分もあったのですごく嬉しかったです。 MCどんなツアーにしたいか、今考えていることはありますか? 目黒さんファンの皆さんが何を見たいのか、ファンの皆さんの目線になって、ファンの皆さんの幸せを考えて、ドームツアーができれば良いなと思っています。 MCその際には、(本作の主題歌)「タペストリー」も入ると嬉しいですね。 目黒さんもちろんです! MC大西さんはいかがでしょうか。 大西さん「わたしの幸せな結婚」の番宣で「王様のブランチ」に出演して、目黒くんと買い物をしたんです。その時に買った、自動で開くゴミ箱が家に届きました。それを設置してから、ゴミを捨てるたびに幸せですね。自動で開くんです。めちゃくちゃ楽しんでいます。 目黒さん僕もこの間、その時に買った枕とお布団が届きました。僕も幸せでした。 今田さん私は、皆さんに会えたことです!(会場:拍手) ありがとうございます。幸せです! 渡邊さん僕もです! 目黒さん(今田さんの答えに乗っかった渡邊さんにツッコミ)遅い遅い、遅いです。(渡邊さん:笑) ■映画のタイトルにかけて「わたしの幸せな二択」と題したそれぞれの価値観を問う二択問題を出題。 MC今日は皆さんに、片面がピンク色、片面が青色のウチワをご用意いたしました。こちらは観客の皆さんにもお配りしています。例えば「目玉焼きにかけるならば? 醤油の人はピンク、ソースの人は青を挙げてください」という二択問題を出しますので、ご自身の答えとなる色を掲げてください。ちなみに私は塩なので、どちらでもありません。(登壇者の皆さん:笑) そういう場合は、どちらかと言えば…という答えを出してください。 渡邊さんなぜ塩なんですか? MC子供の頃から、ずっと塩をかける家族でした。 大西さん僕も一緒です。塩で食べていました。たまに胡椒をかけたりします。 目黒さん僕は醤油か、たまにマヨネーズをかけます。 思いの外、目玉焼きのトークが広がりますね(笑)。 今田さん私は、塩胡椒です。 渡邊さん奇をてらっていないですか? 塩とか、塩胡椒とか。 目黒さんじゃあ、何ですか? 渡邊さん醤油ですよ! (会場に呼びかけながら)醤油派の人、ピンクを挙げてください。 ■たくさんのピンクのウチワが挙がり、登壇者の皆さんも「多いんだ!」とびっくりした顔を見せました。 MCでは、本題に行きましょう! 劇中では、清霞と美世が甘味処で初デートをするシーンも印象的でしたが…。一問目は「わたしの幸せな初めてのデート」と題した質問です。 【付き合った恋人と初めてのデートに行くならどちら?】「室内でのんびりデート」ならピンク/「屋外でアクティブデート」なら青 MCでは「わたしの幸せな初めてのデート」、「せーの」で出していただきましょう! せーの! ■登壇者の皆さんは全員が青色を掲げ、会場も多くの人が青色をセレクトしました。 目黒さん家も良いと思うんですが、せっかくデートに行けるならどこかに行きたいです。田舎が好きなので、自然や田んぼがあるところに行って、田んぼを歩きたい。(会場:笑)今田さん&大西さんええ(笑)! 初デートですよね? 目黒さんはい。歩いて、散歩して、良いご飯屋さんがあったら入ってご飯食べて…。スニーカーが必須です。(登壇者の皆さん:笑) MC今田さんも、外デートを選びましたね。 今田さんそうですね。私もせっかくだったら外に行きたいです。外が楽しそうだなと思います。 大西さん外の方が、より思い出に残るデートになりそう。映画館とか良いですよね。ドキドキしそう。 渡邊さん僕も、外です。初デートだったら、思い出に残る場所に行きたい。「初デートでここに行ったね」と後々言えるから、素敵じゃないですか。でも田んぼもすごく素敵じゃないですか。田んぼを歩いて…。目黒さん絶対、良いと思いますよ。 今田さん思い出には相当、残りますよね。 渡邊さん「あの人、何だったんだろう」って。(会場:笑) 目黒さん良い意味なのか、悪い意味なのか分からないですが…(笑)。 今田さん良い意味ですよ(笑)! MC田んぼを歩くデートならば、二人で話をするしかないですもんね。 目黒さんそうなんです。逆にいろいろしゃべれる。(会場に青色を挙げている小学生くらいの男の子を見つけて)あそこの男の子が青を出している。初デートは、外派なんだ。かわいい(笑)。(男の子に手を振る) MCでは次は「わたしの幸せな異能」と題した問題です。 【あなたが実際に手に入れるとしたらどちらの異能が良いですか?】「未来を予知する“天啓の異能”」ならピンク/「人の心を思いのままに操ってしまう“夢見の才”」なら青 ■目黒さん&今田さん&渡邊さんはピンク。大西さんは青を挙げました。会場はおおむね、半々の割合。今田さん未来を予知できると、いろいろなことが防げそうじゃないですか? MC見てみたいものはありますか? 今田さん何だろう…。自分がおばあちゃんになった姿とか見てみたいです。 MC最後に目黒さんからご挨拶をお願いいたします。 目黒さんたくさんの方に本作を観ていただけて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。「わたしの幸せな結婚」という作品が、皆さんの「明日も頑張ろう」という気持ちに繋がってくれたらすごく嬉しいです。そして作品の中で清霞と美世がお互いの幸せのために、お互いのことを想って、お互いを守ろうと戦っていく姿が、皆さんの胸に届いたら嬉しいです。何回観ても面白い作品だと思いますので、お友だちなどまだ観ていない方にも広めていただけたら嬉しいです。今日は皆さん、本当にありがとうございました。(会場:拍手)
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「沈黙のパレード」大ヒット御礼舞台挨拶「沈黙のパレード」大ヒット御礼舞台挨拶「沈黙のパレード」公式サイト天才的な頭脳をもつ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していく、東野圭吾さんの小説「探偵ガリレオ」シリーズの映画化第三弾となる「沈黙のパレード」。 10月2日、本作の大ヒットに伴い、福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さん、西谷弘監督が、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催された大ヒット御礼舞台挨拶に登壇しました。この日の司会は、出演者でもある飯尾和樹さんが担当しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。大ヒット御礼舞台挨拶湯川 学役福山雅治さん内海 薫役柴咲コウさん草薙俊平役北村一輝さん並木祐太朗役飯尾和樹さん西谷弘監督MC(飯尾さん)皆さん、こんにちはー!! あ、そうか声は出せないんですよね?! すみません!(客席:拍手)大きな拍手ですね。全員、親戚でしょうか。本日は、お足元の良い中お越しくださいまして誠にありがとうございます。本日の司会を務めます。(持ちギャグ)ぺっこり45度。本作では、居酒屋・なみきやの主人を演じております飯尾和樹です。皆さんの拍手のおかげで、すっかり自分に酔っています。さて、上映終了後になりますが、映画はいかがでしたか?(客席:大きな拍手……鳴り止まず)皆さんね、品がある! 大きな拍手をされる方もしっかりと脇をしめて隣の人とぶつからないようにしている。そして、マスコミさん、休日出勤お疲れ様です。家族の予定を先延ばしにして、映画のためにありがとうございます。(お客様に労いの)拍手をお願いします。(客席:拍手)福山さん天気が良くて良かったです。前の三連休が二回とも雨でした。「この週末はどうかな?」と思っていたところ、お天気も良く気持ちが良い、そういう日に舞台挨拶ができることを大変嬉しく思っております。 柴咲さんぺっこり45度!(45度の姿が客席から見えるように角度をつけてお辞儀)MC(飯尾さん)おお! ぺっこり88度返し! 柴咲さん88度?(笑) 今日は、飯尾さんが司会・進行をされるということで楽しみでしょうがなかったです。 福山さん僕も楽しみでした。 MC(飯尾さん)初孫のようですよね。お年玉をもらえるんじゃないかという感じです。 柴咲さんぜひいろいろ話を引き出していただけたら嬉しいです。 北村さん皆さん、こんにちは! 超大ヒット、ありがとうございます。今日は、(司会進行が)飯尾さんなので、みんな何でも話すと思います。ただ、ちょっと気を抜いて、余計なことを言わないように気をつけます。 西谷監督本日もご来場いただき、ありがとうございます。トークの中身を充実させたいので、挨拶はこういうところで。じゃあ、飯尾さん次へお願いします! MC(飯尾さん)じゃあ、次に行きまーす! (台本を見て)えーっと12行目、よし、これだ!(客席:笑)本作ですが、昨日までの16日間で観客動員数136万人、興行収入18億6千万円! そして、原作本もオリコンの週間ランキングで一位に返り咲くなど「ガリレオ」旋風到来という感じです。福山さんの周りの反響はいかがでしょうか? 福山さん「観に行きました」という声もいただきますし、僕はラジオ番組をやっているので番組宛に感想が届いております。もちろん、後でお話しに出るかとは思いますが、原作本が一位になり、柴咲さんと私のKOH+もオリコンウィークリーチャートの一位! MC(飯尾さん)ダウンロードチャートは二週連続一位です。(客席:拍手) 福山さんアジアのダウンロードチャートも一位です。(客席:拍手) MC(飯尾さん)柴咲さん、いかがですか? 柴咲さん身近な友だちが「観たよ」と言ってくれます。これまで観たことがない方も「内海薫、好きになった」と言ってくれたので、良かったと思っています(笑顔)。結構長く演じてきて、私としては久しぶりの出演なんですが、今回が初めての人にも観てもらえて嬉しいです。 MC(飯尾さん)西谷監督、反響はどうですか? 西谷監督良いですね! MC(飯尾さん)喫茶店で話しているみたい! 私もね、環七通りでUber EATSの方に、「観ました」「みんな泣きました」と言われましたよ。 西谷監督もちろん、「飯尾さんが素晴らしい!」という反響をとてもいただきます。 MC(飯尾さん)ありがとうございます。先ほどもお話に出ましたが、KOH+「ヒトツボシ」について伺います。 福山さん「ヒトツボシ」に関しては、北村さんが話をしたいということなので、お願いします。 北村さん皆さん、「ヒトツボシ」ダウンロードしましたか? まだの方はぜひダウンロードしてください。福山さん(北村さんに)ライブで歌っている人みたいになっていますね。 北村さん音楽はいろいろな聴き方があるかと思いますが、僕は今最高の聴き方に到達しました。話してもいいですか? 福山さんいいです! 北村さんこの作品で、佐織ちゃんは急に命を失うわけです。皆さんは楽曲を聴くときに客観的に聴くと思いますが、僕たち俳優は役に入るときに、「自分がそういう立場になったらどうしよう?」と思うわけです。変な話ですけれど、もし僕が帰りに事故に遭ってしまったら、「あの一言を伝えていない!」とか「もっと○○したかった!」とか、そういう気持ちになったと思うんです。急に命を失い、霊になって、その後自分の周りの人々が、自分のためにこんなに一生懸命にしてくれている。そういう気持ちで聴くと(「ヒトツボシ」の歌詞の)一番の途中で号泣します。(会場:笑)いや、本当に。この歌を聴いてから、もう一度作品を観る。「なりきって曲を聴くと本当に違います」と言われますが、これは本当です。僕も、そうして二回観に行ったので、ぜひそういう鑑賞をしてみてください。そして家に帰って再び楽曲を聴いて、号泣する。……今日、顔が腫れているのは、そのせいです。 福山さんそうだったんですね。お酒ではなく?! 北村さんお酒ではなく(頬に涙が伝う仕草をして)一筋の涙……。 MC(飯尾さん)本人は生まれただけなのに……切ないですよね。残された者に謝るんですからね。 北村さんそうなんです、歌詞の一つ一つが!(作詞をした福山さんは)天才です。よく、こういう人に伝わる歌詞が出てくるなと思います。(客席:拍手) 福山さん僕が伝えたいことは、北村さんがすべて伝えてくれました。主観として、「自分がそうだったら?」という思いで聴いていただけると本当に嬉しいです。このキャンペーンでお伝えしてきましたが、歌は聴いていただく前は自分たちのものなんですけれど、作った人間から旅立っていくと「みんなの歌」、「皆さんの歌」になり、最終的にはその人一人の歌に着地するのが一番。歌い手とすれば、幸せな着地点で嬉しい状態です。 MC(飯尾さん)柴咲さんは、どのような気持ちで「ヒトツボシ」を歌っていますか? 柴咲さん福山さんがプロデューサーであり、ディレクターなので、レコーディングの時は、丁寧にディレクションしてくれました。歌詞を読んで、全部委ねられるときもあるんですが、(福山さんは)最初は自由に歌わせてくれて、それをけなすことはなく、きちんと褒めてやる気を起こさせてくれます。その後で、「こういうのはどうかな?」と提案してくれたので、「そういう切り口もあるのか!?」と思わせられました。学びながらアレンジもできて、それで紡がれました。MC(飯尾さん)引き出しが多いですね。「ヒトツボシ」が流れるエンドロールも大きな話題となっております。西谷監督は、どのような想いを込められたのでしょうか。 西谷監督せっかくなので裏話的なものをお話ししましょう。まだ曲が完成する前から当然準備をしています。いつもは主題歌を作る方と話し合いをするんですけど、福山さんと柴咲さんのKOH+は信頼関係があるので、すべてお任せして、僕は一番最初の観客になろうと思いました。「容疑者xの献身」の経験を積んでいること、9年ぶりということから歴史を見せようと考えてエンドロールの映像を作りました。それで完成した楽曲を聴いてみて、その映像はやめて黒いバックに文字だけにしようと思いました。要は、皆さんの頭の中でもう一度リフレインしてもらうのもいいな、と。ただ、あれは佐織と並木家の方々への鎮魂歌であるだけでなく、草薙と内海の鎮魂歌でもあるし、常に不条理な事件と向き合っている三人として、もう一度復活させました。それから、もう一ついいですか? 昨日、僕一人で大学生を対象としたトークイベントを行いました。質疑応答をして、終わって帰ろうとしたら、学生さんが僕のことを追いかけてきて、涙目で「イベントでは質問できなかったけれど、あのエンドロールは、これで『ガリレオ』は終わりってことですか?」と聞かれました。その時は、「今回(=『沈黙のパレード』)の結果次第です」と答えましたが、それぐらいの思い、鎮魂歌というだけではなく広がるほうがアリかなという思いました。 MC(飯尾さん)この大ヒットは、作品を観てくださったお客さんのお陰です。登壇者の皆さまの後ろの特大ボードには、作品の感想が書いてあります。「飯尾最高!」これはうちの母です(笑)。 (登壇者の方々がボードのメッセージを読んでいるため客席に)しばしお待ちください。何かありますか?柴咲さん飯尾さんに優秀助演男優賞を贈りたい!って……。 MC(飯尾さん)それは母の名前が書いてありませんか? こちらには……「湯川と草薙の友情が尊い!」とあります。(など次々と読み上げる) 福山さんこれはゆっくり読みたいね。僕は、ラジオに届いたメッセージで、こういうこともあるんだなと思ったんだけれど、「小学生の時に見ていました」とか……。 MC(飯尾さん)(感想ボードの)こちらにも「五歳の時に見ていました」とありますよ。 福山さんテレビシリーズをそれぐらいの頃に見ていたという方が結構いらして、あるメールには「『ガリレオ』を見て科学者になりました」と書いてありました。面白いなと思ったのは、「数学や物理の勉強が大嫌いだったけど、『ガリレオ』を見てから、問題を解くときに頭の中で♪バララバララ~と『vs.~知覚と快楽の螺旋~』を流し始めたら、急に書けるようになり勉強がはかどった」そうです。 柴咲さんすごい!(と手をたたく) 福山さんそういう影響を与えることができたこともエンターテインメントとして大きな役割を果たせているんだなと思いましたね。 MC(飯尾さん)高校二年生の時に、物理が赤点で、その補習で夏休みが一週間減ったんです。そのときに「vs.~知覚と快楽の螺旋~」聴きたかったです。さきほどの「五歳の時に好きだった『ガリレオ』の九年ぶりの新作、ストーリーはもちろん湯川と草薙の関係性を深く描いていて本当に感動しました。映画ならではの重い側面もある一方、湯川と内海と草薙のやりとりも面白い最高傑作なので、みなさんもぜひ!」って、中学二年生の文章ですよ! 福山さんある方は、演劇部で演出をやられている。高校生か、大学生かな。「小さい頃から『ガリレオ』を見ていました。今回の『沈黙のパレード』を観て、すごく感動したんですが、映画で描かれているように、全人生をかけて誰かを愛したことがないので……いつかそういう経験をして、こういう人になりたいです」という方もいらっしゃいました。歌もそうですけれど、ストーリーを自分のものにして、自分ごととして、その人の生きている日々のなかの何かに影響があることがすごく嬉しいです。長くやっていると、こういういい効果がありますね。 MC(飯尾さん)いいですね。うらやましいなぁ。以前、中学三年生の子に、「落ち込んだ時にどうしたらいいですか?」と聞かれたことがありました。「何で僕に聞くの?」と尋ねたら、「飯尾さん、すべった後どうしているんですか?」って(笑)。どうも僕のテレビ番組を見ているようで……。 福山さんいい影響を与えているね。 MC(飯尾さん)「ま、明日もあるんだからさ、図々しくやれば?!」と答えました。 福山さん説得力が違いますね。 MC(飯尾さん)嬉しいですね。(改めて感想ボードを読んで)湯川と草薙の友情について書かれていますね。 柴咲さんそうなんですよ。私も原作の湯川さんと草薙さんのファンなんです。やっぱりそういうところが見られるのは、胸アツです。 MC(飯尾さん)「出会いのシーンが良かった」という感想がたくさんありますよ。 柴咲さんさすが西谷さんです! 久しぶりだと、役者にいろいろさせたくなるじゃないですか。それを薫の一瞬の表情で「久しぶりなんだな」とか「懐かしさと愛おしさがあるんだろうな」と感じさせている。 西谷監督それは、この三人(福山さん、柴咲さん、北村さん)だからなせる技です。 MC(飯尾さん)僕が大好きなのは、湯川先生のシーン。あれは、決めていたんですか? 西谷監督そうですね。 福山さんあれは、元々台本には書いていなくて……。 西谷監督変人の登場感、それに愛おしさを含めて見つめる内海ってことですね。これで十分、再会のドラマ。 MC(飯尾さん)科学者とか研究をしている人と会うと、スイッチが入った時は、ああいった感じになりますよね。いや、素晴らしく面白か……面白かったと言ったらいけないな。素晴らしい登場です。皆さん、ご自分では(ボードの感想を)読めないですか? では私が代わりに読みましょうか。「湯川、内海コンビが懐かしくて最高でした。ストーリーも音楽も素晴らしかったです。」どの辺を読んでほしいですか? あっち? 福山さん飯尾さん、もう縦横無尽に動いてください! MC(飯尾さん)(拍手で答えるお客様) 「素晴らしすぎて知らないうちに世界観に入りこんでいました。」……読み上げ方が、選挙演説みたいになってきた。 福山さん北村さんがこちらを! MC(飯尾さん)「九年は待たせないでね。」(客席:大きな拍手)福山さん今日はフジテレビさんの偉い方と東宝さんのしかるべき役職の方がいらしたので、後でしっかり伝えます。(客席:大きな拍手) MC(飯尾さん)それでは、最後に福山さんからメッセージをお願いします。 福山さん大ヒット舞台挨拶……さらにヒットすると大大ヒット舞台挨拶とかあるんでしょう?(会場:盛大な拍手) どうぞ我々を引っ張り出してください。スケジュールはなんとかします。本当に名残惜しいです。といいますのも、九年ぶりの作品で、撮影自体が昨年で、準備を含めると二年ぐらい、撮影中もいろいろなことがありました。パレードのシーンの撮影も天気に左右されました。もちろんコロナもありました。怒濤の一ヵ月の宣伝活動で、柴咲さんも僕も相当消耗しました。だけれど、こうして皆さんに見てもらい、感想をいただき、いい言葉も受け取りました。今日ここに立って、やって良かったと改めて思いました。ここにもありましたが、「九年も待たせないで」と、どうなんでしょうか。さすがに九年は長いと思うので、できればもっと早くと思っています。「ガリレオ」が始まったのは2007年、それから十五年が経っていて、小学生の頃から見ている方もいて、見てくださった皆さんが、それぞれにいろいろなことがあり生活をして、我々もいろいろな仕事をして生活の変化もありました。この「ガリレオ」の世界は、僕らにもですし、皆さんにとっても異世界ですが、「ずーっと湯川、草薙、内海と生きているのかな?」と感じています。僕らは、自分で演じていながら、どこか菊野市以外でまた事件があって、「ガリレオ」の世界がどこかにあり、ずーっとつながっていて、「真夏の方程式」からこうして再び出会えたことで、感動が皆さんに伝わっているように思います。今ここで名言できることはないですけれども、僕の心にも皆さんの心にも「ガリレオ」の世界はずっと続いている。そう思って、感じてくだされば、きっといつの日か近い将来こうしてお会いできる日がくるんじゃないか、というよりくるべきだと思っています。その日を願って、皆さんもどうか元気でお過ごしください。なぜなら、僕らも元気じゃないとまた集まることができないからです。僕らも元気に過ごしましょう! 飯尾さん、ありがとうございました。■飯尾さんが一人残り、他の登壇者の皆さんが退場。 MC(飯尾さん)休日出勤のマスコミさん、ありがとうございます。マスコミの皆さんに拍手をお願いします。忍法メガネ残し!!(出入り口ドアに一瞬だけメガネを見せて退場)
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「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」完成披露試写会「名探偵コナン 黒鉄の魚影」公式サイト4月4日、劇場版「名探偵コナン」の26作目となる、「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」の完成披露試写会を、東京国際フォーラムにて開催しました。イベントには、高山みなみさん、山崎和佳奈さん、小山力也さん、林原めぐみさん、堀之紀さん、立木文彦さん、小山茉美さん、古谷徹さん、池田秀一さん、そしてゲスト声優の沢村一樹さんの、総勢10名が出席しました。この日の登壇者の皆さんは、ブラックフォーマルに紫色のポイントを取り入れた服装で登場し、晴れの日を祝しました。巧みな話術で笑いの絶えなかった、こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。完成披露試写会江戸川コナン役高山みなみさん毛利 蘭役山崎和佳奈さん毛利小五郎役小山力也さん灰原 哀役林原めぐみさんジン役堀 之紀さんウォッカ役立木文彦さんベルモット役小山茉美さん安室 透/バーボン/降谷 零役古谷 徹さん赤井秀一役池田秀一さん牧野洋輔役沢村一樹さんMCつかの間の深海の旅をお楽しみください! ■35秒間のオープニングムービー。潜水艦のソナー音と潜水艦が海中を航行する情景…。 高山さん(コナンの声で)劇場版 「名探偵コナン 黒鉄の魚影」完成披露試写会、開演! ■高山さんの声とともに、映像の視点は、海面に浮上。すると、レギュラーキャスト陣が登場。MC劇場版 「名探偵コナン 黒鉄の魚影」豪華キャストの皆さんです。盛大な拍手でお迎えください。 ■急に稲妻が轟き、ステージが暗転して「黒ずくめの組織」声優陣のシルエットが現れる!古谷さん(バーボンの声で)おいおい。僕たちを忘れてもらっちゃあ困りますね。 小山(茉)さん(ベルモットの声で)悪く思わないでね、シルバーブレットくん 立木さん(ウォッカの声で)兄貴、こっちですぜぇ。 堀さん(ジンの声で)会いたかったぜ、シェリー ■幕が降りると、会場から歓声と大きな拍手が起きました。MC黒ずくめの組織の声優陣の皆さんも登場です。改めて、豪華キャストの皆さんが勢揃いしました。今一度盛大な拍手をお送りください。 高山さん人数多いからね。(黒ずくめの組織の声優陣から)すごい圧を感じますね。 林原さんめでたいね。 高山さん皆さん、こんばんは!(会場:拍手) 今年は「キャー!」とか「ひゃー!」っていう声が聞こえてきてちょっと嬉しいです。あまり大きな声は出せないかと思いますが、もれてしまう声は仕方がないです。でも、それが嬉しいです。今日は最後まで楽しんでいってください。山崎さん今回はいつになく(ステージ上が)大人数で、しかも黒い方たちがいっぱいいて、現れた時はちょっとドキドキ、なんとなくゾワゾワしちゃったままですが…。今年の作品も面白いです。いっぱい伏線があって、見応えがあると思うので、楽しんでいってください。 小山(力)さんよろしくお願いします。今回、おじさんはですねぇ、働きました! 本当ですよ。いつもはただの人でなしですが、今回はしっかり働いて、しっかりギャラをいただきます。(会場:笑) 林原さん皆さん、こんばんは。(会場:歓声) 小山(力)さん(林原さんに)本物ですか? 林原さん一応、本物です! 小さくなってはいますが…。今日という日が、来てしまいました。たぶん皆さんが、一番初めに本作を目にするお客さんです。この映像から皆さんは何をお持ち帰りするのでしょうか。公開まで少し時間がありますが、ネタバレなどは皆さんのためにも控えていただきつつ、また公開日におかわりにいらしてください。 堀さん本当は根が優しい堀之紀が、本作では怖いジンを演じています。どうか、楽しんでご覧ください。立木さん(ウォッカの声で)皆さん、こんばんは。(会場:歓声)こんななりですが、本当はとっても優しい立木文彦です。今回は「この場にいて良いのか?!」という幸せを感じております。この作品は、上映する前から皆さんの声が聞こえているので、とんでもないボルテージになり、上昇気流に乗って、とんでもないことになると思っています。今日は短い時間ですが、幸せ尽くしのコナンをよろしくお願いします。 小山(茉)さん(ベルモットの声で)A secret makes a woman woman...(女は秘密を着飾って美しくなるのよ…)。(会場:歓声)(登壇者から注目されて)……そんなに見ないでください(照れ笑い)。26作品目にして初めて登壇します。緊張しています。物語はまた難解です。今日は、楽しんで本作を観てください。 古谷さん(バーボンの声で)さすがヘル・エンジェルの娘さんだ…よく似ていらっしゃる…。初めまして…「バーボン」これが僕のコードネームです…。(会場:歓声)そして…中の人…古谷 徹です。 池田さん(赤井秀一の声で)了解した。(会場:歓声)何を「了解した」のかは分かりませんが…。(会場:笑)また一つ、素晴らしい物語が誕生しました。今日は、ぜひ皆さん、ご堪能あれ。 沢村さん皆さん、こんばんは。(会場:拍手) 僕は、ゲストで呼んでいただきました。皆さんと一緒に並んで、こうして間近で声を聞くと、ただでさえ緊張しているのに、さらに緊張が高まります。手にしているマイクも手汗でヌルヌルです。(会場:笑) この緊張感の中で、犯人を話してしまいそうです。(会場に向かって)犯人知りたいですか? 高山さんこらこら(笑)。 沢村さん僕は、一足先に作品を観させてもらいました。本当にハラハラ、ドキドキします。そして、キュンキュンして、三回ぐらい泣きそうになりました。それを、こうして「名探偵コナン」ファンの方々が集まる場で観た後は、気分が上がって最高な気持ちで帰れると思います。すごく素晴らしい作品に、参加できて本当に嬉しく思っています。 MC高山さん、本作は劇場版第26弾になりますが、これだけのキャストが揃う舞台挨拶はいかがですか。 高山さん“盆と正月が一緒に来た”みたいです。このメンバーが揃うのも初めてですし、これだけの人数の舞台挨拶も初めてです。時間が足りなくなるので短く話します。すごく興奮しています! 楽しいです! MC今回のスペシャルゲストは沢村さんです。いかがですか。 高山さん沢村さん、アニメのアフレコの経験は…? 沢村さん二回目です。アフレコ自体は14年ぶりです。 高山さん「すごく緊張した」というコメントを拝見しました。パシフィック・ブイの局長というキャラクターで、緊張感と焦燥感の中にいる役どころと、沢村さん自身のテンションがリンクしていて、その世界に溶け込んでいて、ぴったりでした。素敵でした! 沢村さん今も緊張しています。そう言っていただけて「ホッ」としました。 MC林原さん、今日は高山さんと衣装がシンクロしていますね。 林原さん今日は、「紫」というご指定をいただきましたので…。気がついていただけましたか。(高山さんと林原さんが背中合わせでポーズ) MC今回は「灰原回」と言って良いのではないかと思います。初めて脚本を読んだ時はいかがでしたか。 林原さんもう読んだ途端に号泣しました。一通り読み終えて、(高山)みなみちゃんとやりとりをして、ちょっとクールダウンしました。コナンの「おう!」っていうスタンプをもらって、「何これ?」と思うこともありました(笑)。冷静になって気がついたのは、灰原哀ちゃんが泣いているのではなくて、私が泣いていたことでした。哀ちゃんは、みんなが頑張っていてくれていることを知らないんですよね。「いつ死んでも良い」と言っていた彼女が、これだけの人に愛されて、そして「生きること」に自分の中で決意を固めたことに、泣きました。そういうことを経て、あとは冷静になってアフレコに臨もうと思いました。 MC今回は、組織が原因で、コナンと灰原の二人の物語が始まります。アフレコは、どのような意識で、また本編の注目ポイントもお話いただけますか。 林原さん組織も怖いですが、(劇中に登場する)技術も怖いです。 高山さん沢村さんが演じる牧野が局長を務める施設・パシフィック・ブイのシステムがとにかくすごいです。ファンタジーの中のリアリティというか……。 林原さんそれも未来のものというよりは、今日明日にでも実現しそうな技術です。(過去作で描かれた)大きいサッカーボールで渋谷を守るファンタジーであってほしかったなって思いました。 高山さん今ありそうなことが描かれているので、それが一番の見どころかもしれないです。 林原さんそうですね。組織の怖さだけではなく、現実の怖いところが描かれているので観ていただきたいです。 MCスケールの大きさも映画ならではだと思います。そして、スケールの大きさに伴いまして、蘭姉ちゃんのアクションはどうなっているでしょうか。 山崎さん最近の劇場版では、アクションシーンがなくてウズウズしていたんですが、今回は地に足のついた戦いをしています。私はすごく嬉しかったです。でも、だんだん蘭ちゃんが野生的を通り越して、野獣のようになっていて……。林原さん「仮面ヤイバー」(名探偵コナンの劇中に登場する、特撮番組のヒーロー)より強いと思います! 高山さん蘭ちゃんは、ヒロインだから! 山崎さんもう何があっても絶対に地球を守る気になりました!本編の注目ポイントは「灰原哀ちゃん」です。「この子を何とかしなきゃ!」と思わせるところがあります。思い出して、ちょっと泣けてきました。 MCお父さん、毛利小五郎の活躍も! 小山(力)さんはい、私も本当に活躍しました! 今年は、あっと驚く登場の仕方をします。 山崎さんえ、そうだっけ?! 小山(力)さんそうですよ! まさかね、あれが、ああすると思わなかったですよ。 高山さん目線で私に助けを求めないで(笑)! 小山(力)さん今回は素晴らしいです! 山崎さん夢を見ていたのでは? 小山(力)さんいえいえ、違います。だって驚きますよ。あれがまさかまた出てくるとは! …あっ、いけない! 高山さん眠らせておいて良いですか?!(コナンが麻酔針を放つ仕草をする) 小山(力)さん!(眠りに落ちる仕草)(会場:笑) MC堀さんと立木さんも初めての舞台挨拶とのことで、いかがでしょうか。 立木さん兄貴、どうですか? 堀さん初めてなので、どうして良いか分からない…。 立木さん組織としては、あれですね。物語の中にどっぷりと入っていて、あんなことや、こんなことや、…え、あんなことまでしちゃうの?!っていう…。ね、堀さん! 堀さんあんなとかこんなとかが全然分からない! 林原さんM-1グランプリじゃないんですから! 堀さんあの…哀ちゃん、かわいい! (会場:笑い&拍手) 立木さんそこ?! 堀さんジンが黒ずくめの組織の人間以外の名前を呼ぶ時って、ほとんどがシェリーなんです。なのでTVアニメのオンエアや劇場版を見ると、どうしても林原さんがやっているキャラクターに目がいってしまいます。林原さんえ?! 堀さんコナンのキャラクターって、本当にありえないぐらい素晴らしい人ばかりが集まっているんですよ。一人一人が素晴らしいのは、当たり前なんです。その中でも、哀ちゃんがかわいくて!(会場:笑) 「林原さん、いいね!」と言ったら、記事になりまして…。ジン的には、困りますけれども、僕的にはかわいいなと思います。 林原さんありがとうございます! MCアフレコブースでは、シェリーに怖い声をかけていると思いきや…。 堀さん林原さんは、アフレコで会う度に、僕の顔を見て「怖い」って言うんだよね。「心外だなぁ」と思っています。 林原さんもう皆さん、スタジオではキャラクターをまとってらっしゃるんです。「おはようございます」や「お疲れ」でも怖くて逃げちゃうもんね!(と高山さんに同意を求める) 堀さん(笑)。そんなことないよね? 立木さんそうですよね。 堀さんすっごく優しいよね。 立木さん普段から自然の話とかをしています。(会場:笑) 林原さんウォッカはそんなに怖くないです。 堀さんウォッカ!? ウォッカはひどいやつだぜ? 立木さんウォッカは、…ひどいやつだと自分でも思います。(会場:笑)今まではね、マイペースでやってきましたが、ちょっと違います。台本が上がった段階では、今までと変わらずに伝統を継いでいこうと思いました。ポスターなどを見ると、ジンの兄貴がめっちゃ怖くて、そこをフィーチャーするのかと思ったんですが、自分でもセリフを言って驚きました。(完成作品を)試写で観たところ、結果的に怖いウォッカになっていました。(会場:笑) でも、ジンの兄貴のしゃべりは、一言でも本当に怖いです! 堀さんには一言の重みがあります。 堀さん(笑)。(声色を変えて高いソフトな声で)そんなことないと思います! 立木さん何ですかその声は、どっちのキャラクターでいきたいの(笑)?! MC小山さんも(舞台挨拶の登壇は)初めてです。ベルモットとしてどうでしょうか。 小山(茉)さんそうですね。ベルモットが初めて「名探偵コナン」のテレビシリーズに登場したのは、二十三年前(「黒の組織との再会」/ベルモットとしては「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」)です。それから数年に一度あるかないかの出番で、毎回秘密めいているので、いまだにキャラクターがよく分かっていないです。今回の台本をいただいて読みましたが、訳が分からなくて…。 堀さん分かっていなくても、あの芝居ができるんだからすごいよ! 小山(茉)さんそれで、とあるスタジオで古谷さんに偶然お目にかかりまして、レクチャーしてもらいました(笑)。 古谷さん確認ですよね。 小山(茉)さん「これは、こういう意味なの?」「これはどういう目的でやっているの?」という確認を…。皆さんはこれから本作をご覧になると思いますが、一字一句聞き逃さないでください。本当に一カットずつ、食い入るように観てください。見逃すと、訳が分からなくなります。(会場:笑) (古谷さんに)どうですか、バーボン? 古谷さんでも、ガチな「名探偵コナン」ファンの皆さんなので、あなたより数段分かると思います(笑)。 小山(茉)さん(笑)。きっとそうですね。 林原さんそうやってベルモットは惑わすんです。 高山さんその通り! MC古谷さんは、今回は安室透であり、バーボンという立ち回りですよね。 古谷さん黒ずくめの組織の中ではバーボンという怖い立ち位置です。でも、大きな声では言えないのですが、ここだけの話、実は公安警察の捜査官なんですよ! 小山(茉)さんえ、そうだったの?! 林原さんまた始まった。 高山さんこの小芝居いる(笑)? 堀さん(ジンの声で)即、殺す!(会場:笑) 古谷さん本名は降谷零でして、安室透という名前も実は演じているキャラクターです。なので、立場と話し相手により口調が変わります。例えば、コナンくんは、降谷が実態だと知っているので、コナンくんに情報をリークする時などは違う話し方をします。そこが僕の見どころと言いますか、(口調の違いを)ぜひ満喫してほしいところだと思っています。 MC前作では、警察学校の仲間とでしたが、今回は打って変わった姿ですね。 古谷さんそうですね。前作では、首に爆弾をつけられていましたから、あまり表立って動くことはできなかったです。警察学校の仲間たちと、過去の事件を解決しました。あれは、あれでグッとくるものがありました。今回は、ここにいらっしゃる赤い方(=赤井秀一)が登場されるので、…その…二人の会話も…。 池田さんお元気ですか? 古谷さんあぁ、ありがとうございます! …(会話を)楽しんでいただければと思います。 林原さんいろいろと言えないことがあるからね。 MCちょうど(池田さんがステージの色の)青と赤の間に立っていらっしゃいますが…。 高山さんめっちゃ真ん中に立っていますね。 池田さん気がつけばそうですね。 高山さん本当は、青側に入っているはずなんですが、跨いじゃいました(笑)? MC元々はそちら側(黒ずくめの組織)の人間だったから、潜入をしていたという気持ちの表れなんですかね? 高山さん左足は潜入しているんですね、今!(会場:笑) MC劇場版としては「純黒の悪夢(ナイトメア)」以来の登場となります。どのようなお気持ちで今回は臨まれたのでしょうか。 池田さん赤井秀一にとって、宿敵(こいびと)のジンが、今日改めて愛しい人だなと思いました。(会場:大笑い) 林原さん(灰原の声で悲しげに)お姉ちゃん(元恋人の灰原哀の姉=宮野明美)は? 池田さんあの…いろいろご心配をかけて…あなたのことも…。 林原さん大事にしてください! 池田さん(赤井秀一の声で)守りますよ!(会場:大きな拍手) 林原さんきゃー! やったー!(と大喜び!)持って帰ろう、これ! 高山さん良かった、良かった。 MC今回は、俯瞰的な立場だと思います。 池田さんはい。いつも俯瞰でラクをしていてすみません(笑)。皆さん、観てください。 MC沢村さん、今皆さんのお話をお聞きになって、このコナンチームに入っての声優はどうでしたか。 沢村さん僕のアフレコは、皆さんの声がほとんど入っている状態で、一人でやりました。このチームワークの中ではすごく緊張しそうなので、一人で良かったと思いました。アフレコって本当に難しくて、俳優のお芝居とは全然違うし…。改めてこの声を現場で聞いていたとしたら、たぶん緊張して仕事にならなかったと思います。皆さんの声を聞きながらここに立っていると、不思議な感じがして、犯人の名前を本当に言いそうです!MC(犯人の名前を言ったら)ダメですよ! 沢村さん…ダメですよね。無意識で言っちゃいそう。(会場:笑) 高山さん言わないでください!! 沢村さん言ったら、どうなりますかね? 高山さんみんな、ショボーンってなっちゃうかな。 沢村さんでもね、犯人を知っていてもきっと面白い! 高山さんそれは、二回目以降のお楽しみにね。 MC改めまして、ゲスト声優として、見どころをお願いします。 沢村さんストーリーは言えないので、同じことを繰り返しになりますが、本当にドキドキします。台本も読んで、アフレコもやって、完成作も観ました。三回ともドキドキしました。それに、三回目が一番泣けました。あと、キュンキュンします。ご覧になれば「言っていた通りだ!」となると思います。お楽しみに! MC高山さん、最後に本作をご覧になる方に一言お願いします。 高山さんいろいろな意味で、とても苦しくなるストーリーです。ドキドキ、ハラハラはもちろんですが、舞台は“海”ですから、皆さんには“コナンの海”で溺れていただきたいと思います。でも、息をするのを忘れないでね。号泣ポイントもたくさんありますので、ハンカチは膝の上に置いてご覧いただけたらと思います。■フォトセッション。そして恒例の決めポーズをしました。 MCそれでは、高山さん、いつものあれをお願いします。 高山さん会場の皆さんは、声は心の中で、指だけ用意してください。前の人の頭を突っつかないように気をつけてくださいね。背もたれで突き指をしないように気をつけてね。それでは「真実はいつもひとつ!」
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「国宝」特大ヒット記念舞台挨拶「国宝」公式サイト 映画「国宝」が2025年公開の実写映画興行収入No.1となり、最終興行成績は100億円をも狙える特大ヒットに! これを記念して、7月25日、東京・新宿の109シネマズプレミアム新宿にて、舞台挨拶が開催され、主演の吉沢亮さん、李相日監督が登壇しました。さらにスペシャルゲストとして音楽を担当した原摩利彦さん、主題歌の井口 理(King Gnu)さんも駆け付け、会場は大きな盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします! 特大ヒット記念舞台挨拶 立花喜久雄(花井東一郎)役 吉沢亮さん 李相日監督 主題歌「Luminance」歌唱 井口 理(King Gnu)さん 音楽 原摩利彦さん 吉沢さん本日は劇場に足を運んでいただき誠にありがとうございます。皆さんは本作をご覧になったということですが、楽しんでいただけましたでしょうか? (会場からの拍手に)ありがとうございます。公開から一カ月が経った今も、たくさんの方に作品を愛していただいて、冷めない状態が続いていることをうれしく思っています。今日はいろいろな話ができればと思っています。 李監督ただただ、皆さんのおかげです。感謝の言葉しかありません……と喜久雄が言っていましたよね。我々も、まさかここまでの広がりになるとは本当に想像もできませんでした。観てくださった一人一人の熱量や、皆さんの思いが、この作品を長く語り継がれる作品に押し上げているのだと実感している今日この頃です。感謝の思いを伝えられる場を、今日はいただけてうれしく思っています。 MC公開から49日である7月24日までの累計で、観客動員510万人、興行収入71.7億円を記録しています。これは、2025年公開の実写映画作品の興行収入第1位で、最終の興行収入予想は100億円突破が見込める数字になっております。 吉沢さん本当に感謝しかありません。本作を観た方からの感想の熱量がとてつもなくすごくて、皆さんがこの作品を集中して観てくれたのが伝わるくらい熱い言葉をいただいています。どの現場に行っても、皆さんから「『国宝』観たよ」と言われます。本当にすごい広がりになっているのを肌で感じる日々です。 MC第50回トロント国際映画祭のスペシャルプレゼンテーション部門にも選出され、海外での配給も既に決定しています。 李監督歌舞伎で言うと、團十郎さんがYouTubeで取り上げてくださいました。裏で繋がっているわけじゃないので、本当にびっくりしました。この場を借りて、本当にありがとうございます。トロントは、ヨーロッパやアジアとはまた違う文化圏なので、そこでどんな反応が返ってくるのかが楽しみです。トロント国際映画祭は、北米マーケットの映画ファンにとって、一番大きな窓口となるので、そこでの上映が決まったことが良いニュースだと思っています。アメリカの人たちにどう届くのかを楽しみに、しっかりとアピールしてきたいと思っております。せっかくなので、そろそろ質問コーナーに行きましょうか? ■本作を観終えたばかりのお客さんから質問を募っての質疑応答がスタート! 喜久雄の背中の刺青は、描くのにかなり時間がかかるんじゃないかと思います。背中が映るシーンは毎回、描いていたんでしょうか? 【質問1】 李監督あれは2パターンあります。実際に背中に描くのと、精巧なシールを貼るという方法もありますが、やはり描いた方が仕上がりは良いんです。(吉沢さんに向かって)どれくらいの時間かかっていました? 吉沢さん描くと4時間はかかっていました。朝の2時くらいに現場に入って…まあ、夜なんですが(苦笑)。描いている間はずっとベッドに寝そべっているんですが、動けないので首がバキバキになるという大変な時間でした。でも、すごく素敵な刺青を描いていただきました。観ていただいたとおり、素晴らしい出来でうれしかったです。 李監督(シールと描くのと)半々くらいの割合になるかと思ったんですが、8割くらい描いていましたね(笑)。 吉沢さん描いていましたね。着物を着た状態で、ちょっとだけ見えるような瞬間は「全然シールで良いんじゃない?」って思ったんですが、描いていました。大変ではありましたが…(苦笑)。 観客1汗で滲んだりはしないんですか? 李監督水にはそれなりに強いんですが、衣擦れが良くないので、そこは気を遣っていました。 先日から、SNSでクランクアップの写真がアップされていますが、クランクアップ時の思い出を教えて下さい。横浜流星さんもわざわざ駆けつけてくださったそうですが、その時の何かエピソードなどがあればお願いします。 【質問2】 吉沢さんクランクアップは、確か最後の「鷺娘」で、楽屋を出て、舞台上まで歩いていくカットを撮ったんだったかな…? 李監督あの写真は大阪じゃない? 東京? あれ?もう頭が…(苦笑)。 吉沢さん大変な日々でした(笑)。僕の感情としては、今まで味わったことのない複雑な感情というか……これまでは大変な作品を終えると「解放された!」っていう強い達成感があったんですが、今回は達成感とも違うし、「寂しい」とも違って、いろんな感情がグシャグシャになって、「何だか涙が出てきそう…」みたいな不思議な感覚だったのを覚えています。いつも、クランクアップの際にコメントを言うんですが、ちゃんとした言葉が出てこなくて、あんなにしどろもどろのクランクアップの挨拶は初めてでした。本当に複雑な感情でした。 李監督覚えています。スーッと涙が流れていましたね。すごく印象的でしたよ。撮影中は「苦しい」とか「しんどい」ってことを言う人ではなかったので、「安心したのかな?」と思いました。彼の中で、喜久雄をずっと内に抱えながら過ごした数ヶ月だったので、撮影が終わって「すぐ役が抜けました!」っていうものじゃなかったんでしょう。喜久雄をまだ持っている状態だったから、スーッと涙が落ちていたんだと思います。本当に印象的な瞬間でした。流星も、そのために来てくたんだよね? 吉沢さんそうですね。本当にありがたいです。何を話したかな…? たぶん、何か話をしたとは思うんですが、あんまり覚えていないです…。僕らは、一年半、稽古を積み重ねてきたので、「良い作品になると良いね」みたいな言葉を交わしていたと思います。 原作の小説を読んで、3時間の作品に収めるのは大変だったと感じました。 監督に質問ですが、原作から変更した部分では、終わり方が印象的でした。原作からの変更に関して、難しかった点などはありましたか? 【質問3】 李監督ものすごく良い質問ですね。ただ、それを語りだすと、あと30分くらいはかかりますね(苦笑)。やはり、小説は本当にたくさんのキャラクターの人生が魅力的に描かれていて、その中でも徳次という、喜久雄にとっては、俊介の次くらいの相棒とも言える存在を、早い段階でカットする決断が大変でした。エンディングに関しては、表現は変わっていますが、原作で描いている意味合いと同じだと思っています。喜久雄という人間が、国宝という存在を通り越して、一体どこに辿り着くのか。それを「哀しい」と捉える人、「孤独」と受け取る人、「良かった・幸せだ」と受け取る人もいると思います。解釈は、たくさんあって良いと思いますし、そういった境地に到達するということに関しては、表現が違うだけで込められた意味合いは同じだと思っています。 夜の屋上で喜久雄が舞うシーンは、セリフは台本通りだったのか、アドリブが入っていたのかを教えてください。 【質問4】 吉沢さんあれはアドリブというか…。 李監督本来の台本のセリフとは違いまして、セリフを変えているんです。全部で3テイク撮っていて、3テイク目のセリフを、森(七菜)さんに「このセリフをこう変えるからこう言って」と伝えて、それに対して吉沢くんが何て返すかは彼の領域なので…、そこからは答えてちょうだい。 吉沢さんそうですね(笑)。僕からすると、彰子の顔を見ている時に、急に「どこ見てるの?」って言われて、本当にびっくりしました。でも、そのセリフは喜久雄という人間の核心を突かれたような感覚もありました。あれだけ隣にいて、いろいろ尽くしてくれている彰子に対して、そのことにも気づかないくらい、ちゃんと見ていなかったんだなと。それを感じて、僕自身が「喜久雄ってそういう人間なのか」と納得する瞬間でした。だから、自然と「どこ見てるんやろう?」というのがポロっと出てきたんです。そういった意味で、3テイク目が、僕の中ですごく印象的で、「3テイク目を使ってほしいな」と思っていました。だから、実際に使われていてうれしかったです。 最後の「鷺娘」でお客さんが映るシーンで、1カットだけカメラの色が違うというか、急遽撮った画のようなカットがあったので、その理由を知りたいです。それから、歌舞伎のシーンをたくさん撮って、泣く泣くカットされたシーンもあると思うので、印象的なシーンなどを知りたいです。 【質問5】 李監督観客のカットに関してですが、「鷺娘」が終わって観客が映る3つのカットのうち、3つ目のことを言われているんだと思います。確かに色調が違います。あれは、狙って変えたわけではないんです。他の2つのカットは、舞台のブルーの明かりが反射して、青みがかって見えるんですが、3つ目は離れた位置なのでブルーの光が届いていなくて、違う印象になっているんです。それは、僕も気にしていたんですが、入れました(笑)。わざと変えたわけでなく距離の問題です。よくそこまで気づきましたね。何回目ですか? 観客55回目です。 李監督5回目になると、そこまで気がつくんですね。あとは、演じていて印象的だったけれどカットされた歌舞伎のシーンですよね。 吉沢さん一番練習したのは最初の「藤娘」です。僕と流星が初めて登場して、踊るあの「藤娘」。本当は、あのあと20分くらい踊っているんですよ! 李監督十数分かな(笑)? 吉沢さんちょっと盛りました(笑)。でも、あれが最初の17秒くらいしか使われていなくてびっくりしました(苦笑)。 李監督本当に泣く泣くカットしたんですよ(苦笑)。 吉沢さん稽古の順番も、最初は摺り足から入って、次に(渡辺)謙さんと「鶴亀」を稽古しました。その後に、女形の練習として「藤娘」を始めました。稽古期間としては、一番長く練習した演目でした。もちろん、どのシーンも力が入っているし、舞台に立てるように死ぬほどやりましたが「藤娘」はどこか自信があるというか、一番練習したので、「これを見てくれ!」という感じでやったら、まさかの17秒…。 MCここで、特大ヒットを記念してお祝いに駆けつけてくださったスペシャルゲストをご紹介いたします。井口 理さんと原摩利彦さんです! ■井口さん、原さんが登壇! 井口さん普段は「King Gnu」というバンドをやっているんですが、こういう場は不慣れなもので(苦笑)。温かく見守ってくださると幸いです。今日は楽しく四人でお話しできればと思います。 原さん初めての並びですが、和やかにやりたいと思っているので、お手柔らかにお願いします。 李監督井口さんが緊張せずに話せるように、今日は雑談で良いですか?井口さんと吉沢さんは知り合いなんだよね? 吉沢さん知り合いです。 井口さん(緊張して)吉沢くんしか見られなかったです(苦笑)。 李監督最初にお声がけさせていただいて、原さんの曲で歌う前にラッシュで映像を観てもらいました。 井口さんお話をいただいて、映像を観たほうが早いということだったので観ました。正直なところ、最初は「歌いらなくね?」って思ったんですよね。李監督の組のクリエイティブが結集されていて、その時点で完璧でしたから。僕は、歌う側の人間なのに、「歌いらなくね?」って正直に感じたので、すごくプレッシャーでした。でも、「やってほしい」って言ってくださっているし…という感じでした。 李監督でも、井口さんの声じゃなきゃダメだったんですよね? 原さんダメですよ。 井口さん本当にそう思ってくれています…(苦笑)? 原さん最初は「主題歌を書いてください」とは言われていなかったんです。李さんとは5回くらい合宿をしましたが、2回目くらいに「主題歌をやってくれ」と言われました。 井口さん大変でしたね。じゃあ、お互いに「あれ?歌が入るんだ?」って思っていたっていうことですね? 李監督僕が思いついちゃって…(苦笑)。 井口さん職業病ですよね。 李監督声がほしいと思ったんですが、喜久雄が女形なので、女性とも男性ともつかない、何か性別にとらわれない声がほしいと思いました。そこで思い浮かんだ声の性質が、井口しさんか考えられなくないなって…。 吉沢さん他にはいないですね~(笑)。 井口さん本当ですか(笑)? 吉沢くんの今の間は、友だちの間というよりも、役者の間だったけれど…。 吉沢さん最後に喜久雄が見ている景色というか、前の舞台挨拶で監督もおっしゃっていたと思いますが、本当に降りてくるような声というか、この作品のグチャグチャした思いを昇華してくれるような、本当に美しい歌声で、素晴らしかったです。 井口さんありがとうございます。 李監督最初に原さんからメロディが行って…。 原さん中世のリュートという楽器を使って、現代神話みたいにしたかったんです。「物語はまだずっと続いていく、どこまでいくのか?」という感じを出したいと思っていました。それは表現できたと思っています。そういえば、最初にデモ音源に(井口さんに)声を入れていただいて、初めて膝を打つっていう経験をしましたね。 井口さんえー(笑)。 原さんほんまですよ。李さんもやっていました。 李監督映画の中の曲に関してはいろいろと口を出しましたが、エンディングに関してはもう預けようと思いました。でも、最初に曲を聞いた時、あまりにもメロディがなくて、抑揚がなくてちょっと不安になった(苦笑)。 原さんぶっちゃけますね。実は、作詞を担当してくれた坂本美雨さんにも聴いてもらったんですが「よく分からへんかった」って言われちゃって…(苦笑)。最初に井口さんにデモを送った時も「メロディが分かりません」って返ってきました。でも、自分では「メッチャはっきりしているのにな…」って正直ちょっと傷つきました。 李監督でも井口さんに歌ってもらって、初めてこんな風なんだと…。 井口さん僕も、面白かったです。普段は、バンドは歌モノとして歌っているところがあったですが原さんの音楽はミニマムな削ぎ落されたサウンドと進行で、繊細で…。 原さん歌と声の間のところを目指してやりたかったので、そうなったのかもしれないですね。 李監督井口さんは本作の曲入りも観ましたか? 井口さん観ました。 李監督最初に「世界観が違うじゃ?」と思ったところから、どうでしたか? 井口さん最初に僕がラッシュで観た時は、原さんの音楽も入っていなかったんですが、「邪魔なく入れたんだな」って思いました。完成版で初めて聴いて、「やって良かったよかったな」と思いました。 原さんめっちゃうれしいです。 井口さん原さんとの化学反応を感じました。 李監督(吉沢さんに)友人としても心配していたんでしょ? 吉沢さん「主題歌をやる」っていう話は聞いていたんですが、そもそも「この作品の主題歌って何だ?」って思って、僕自身も全く想像がつかなかったんです。もちろん、理の歌が素晴らしいことは知っていますが、「この作品の主題歌ってどうなるんだろう?」っていう不安はありました。でも、実際に聞いてみたら素晴らしかったし、さっき楽屋で聞いたらアドリブの部分があったと…。 原さん間奏のところですね。歌詞がないんですが「即興で何か出して」って23~24テイクくらいやって、結果的にファーストテイクのものを使いました。 井口さん結局のところ、僕が、こんなこと言うのは何ですが、他人の前で歌うのが苦手なんです。あんまり見られたくない自意識が働くんです。(吉沢さんに向かって)そういうところってないですか? 人に見られていると上手くいかないとか、一番自然に演じられるのは家でやっている時だったり、みたいな。 李監督井口さんは、吉沢くんの印象に残った瞬間は? 井口さん僕は、神社の前で悪魔に魂を売るシーンとか、結構恐ろしい顔をするんだなって思いました。普段、友だちの前ではしない顔を…。そういう「恐ろしいな」っていう表情が散りばめられていて、良い意味でゾッとしましたね。あとは、最初にトラックにはねられた渡辺謙さんが、モリモリ食べているシーンが急にくるじゃないですか。あそこは結構、好きです。「元気だったんだ!」って、思わずクスッと笑いました。横浜流星さんとカレーを食べていて、地味にあそこは好きです。 李監督すごくうれしいです。「悪魔に魂を売る」みたいなのは、共感もあるんですか? 井口さんみんな、そうじゃないですか? でも、僕は割と友人とかを大事にしたいタイプなんで…(笑)。 吉沢さんあれ(笑)? 井口さん何かを捨ててまでではないですが、僕は、ライブ前に節制しているというか、人と話さなくなるんです。皆さんにも、我慢しているものがあると思いますが、分かりますよね? でも、「魂を売る」とかまでしないです。 李監督知らず知らずのうちに、ああいう顔をした井口さんがどこかにいるかもしれないですね。 井口さんいるかもしれないですね。それは作る側なら、身につまされる部分はあるんじゃないですか? 原さん僕は喜久雄に入り込んでいました。作った曲に「これは喜久雄に」「これは俊介に」とポストイットを貼っていくんです。先に喜久雄の曲が全部できて、途中から俊介の曲に…という感じでした。主題歌はさらにその先だったので、劇中の音楽とは違うんです。 李監督普段、バンドで活動されているんで、「歌い手さんとして来てくれるだろうか?」という不安もありましたが、やっていただけいて、もう感謝しかないです。 吉沢さんありがとうございます! MC最後に吉沢さんからメッセージをお願いします。 吉沢さんまずは、お二人(原さん&井口さん)に今日は来ていただきありがとうございます。本当にこの作品は、出ている役者さんたちのお芝居、カメラワーク、ライティング、音楽と…一つの作品として、総合芸術としてのクオリティの高さも大きな魅力だと思っています。僕は三回観ているんですが、観るたびに思います。本作は、公開から一カ月半が経った今も、たくさんの方にこうして愛していただいています。これから、もっともっとこの作品が広がっていけばうれしいなと思っていますので、会場の皆さんも、良い作品だと思っていただけたら、周りの方に勧めてください。そして、この作品を我々と共に一緒に盛り上げてくれたらうれしいです。今日はありがとうございました。
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