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『平場の月』劇場用パンフレットのお知らせⒸ2025映画「平場の月」製作委員会 2025年11月14日(金)公開『平場の月』の上映劇場で販売いたします。 パンフレットは公開劇場にてお買い求めください。 B5 P48(表紙込み) 定価990円 (税込) 『平場の月』 Introduction Story Cast Interview 堺 雅人 井川 遥 坂元愛登 一色香澄 Cast Profiles 中村ゆり でんでん 安藤玉恵 椿 鬼奴 栁俊太郎 倉 悠貴 黒田大輔 松岡依都美 前野朋哉 吉瀬美智子 宇野祥平 吉岡睦雄 成田 凌 塩見三省 大森南朋 Dector Interview 監督:土井裕泰 Review 西森路代(フリーライター) Original Author Interview 原作:朝倉かすみ Exclusive Interview 堺 雅人 × 朝倉かすみ Staff Interview 脚本:向井康介 美術:五辻 圭 Filming Diary 文:水木雄太(プロデューサー) Interview 医療監修:小野麻紀子(医師:がん研有明病院/総合腫瘍科副医長) ストーマ監修:松浦信子(看護師:がん研有明病院/WOC支援室師長) Theme Song 「いきどまり」歌詞紹介 Comment 主題歌:星野 源 Credit -
「キングダム 運命の炎」公開直前サプライズイベント「キングダム 運命の炎」公式サイト映画「キングダム 運命の炎」の公開を直前に控えた7月18日、東京・新宿の西武新宿ペペ前広場にて公開直前イベントが開催されました。南海キャンディーズの山里亮太さんがMCを務めたこちらのイベントには、主演の信役・山﨑賢人さん、尾平役の岡山天音さんに加えて、サプライズで紫夏役の杏さんも登場し、会場に集まった1500名の観客を熱狂させました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!公開直前サプライズイベント信(しん)役山﨑賢人さん尾平(びへい)役岡山天音さん紫夏(しか)役杏さんMC山里亮太さん(南海キャンディーズ)■多くの歓声に包まれて山﨑さん、岡山さんが登場!山﨑さん皆さん、今日は猛暑の中、お集まりいただいてありがとうございます。体調が悪くなったらそこに救護室がありますので無理をしないでくださいね。そして、水分補給もしてください。 岡山さん皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。なかなかない機会なので皆さんと楽しめたらと思います。 山里さん先日はド派手なワールドプレミアがありましたが、いかがでしたか? 山﨑さん4000人のお客さんを目の前にしてのイベントでした。それこそ「キングダム」では4000人の兵とか出てきますが、現場でもなかなかそんな人数が集まることはなかったんです。でも、先日のイベントで生の4000人の熱気を感じました。コロナ禍もあって、なかなかそういうイベントもできなかったので、「久々に熱くなれた」と思います。皆さんが本作を楽しみにしてくださっていて、熱気もすごくて嬉しいです。 岡山さんすごかったですね。なかなか、あれほどの人数の前に立つことはないですから。先日のイベントをどういう風に受け止めてくださったかなどの声はまだ確認できていないんですが、今日もこれだけの方たちと対面できて、本当に嬉しいです。 山里さん本日は1500人の方がここに集まっているそうです。 山﨑さんすごいですね。新宿のど真ん中で…。 山里さんお二人は新宿に来られることはありますか? 山﨑さんよく二人で新宿に遊びに来るよね? 岡山さんもちろん。 山里さんお二人は10代の頃からの友だちなんですよね。 山﨑さん10代からなので、もう長いですね。10年以上ですね。 山里さん新宿に遊びに来ることもある? 岡山さんはい。 山里さん何して遊ぶんですか? 岡山さんマジで思い出せないんですよね。これといって何もしていない感じ?山﨑さん映画観たり? 山里さんそんなデートみたいなことをするんですね。劇中の信と尾平も作品を重ねるごとに成長してきましたが、お互いに「ここが成長した」と思うところはありますか? 山﨑さん天音は10代の頃からすごくしっかりしていて変わらないなと…。 岡山さん(山﨑さんは)当時からキラキラしていましたが、今はより一層キラキラ度が増していますね。スターになっていくさまを一番間近で見ていたので、存在感がどんどん増していったなという感じはありますね。山里さんこうして二人で見つめ合う姿を見ると「本当に仲が良いんだな」「親友なんだな」という感じがしますね。イベントが始まる前もずっと二人でふざけ合っていましたもんね。さて皆さん、本作では馬陽の戦いに加え、「キングダム」ファンは号泣必至の紫夏編も描かれています。本日はその紫夏編からスペシャルゲストにお越しいただいています。紫夏役の杏さんです!杏さん皆さん、こんにちは。本日はお招きいただきありがとうございます。暑い中ですがどうぞよろしくお願いします。 山里さん杏さんは、今日本とフランスの二拠点生活ですが、こうやってお客さんの前に立たれるのは…? 杏さんそうですね、あちらに行ってからは初めてかもしれないです。 山里さんフランスに行ってから初のイベントがいきなり新宿のこんなところですが…。 杏さん新宿にこういう場所があるってことも、ここからの眺めも初めてなので、今日は(目に)刻んで帰りたいと思います。山里さんぜひ刻んで帰っていただければと思います。杏さんは歴史が大好きな“歴女”とも言われていますが、「キングダム」はいかがですか? 杏さん第一作目の「キングダム」は普通にファンとして劇場に足を運んでいました。なので、まさかこうして出演して、封切られることになるとは…万感の思いです。 山﨑さんありがとうございます。 山里さん山﨑さんと岡山さんが目の前にいらっしゃいますがいかがですか?杏さん(劇中では)お会いしていないので、実は今日が初対面なんです。「今日はよろしくお願いします」という感じで、すごく楽しみにしてきました。 山﨑さんさっきフランスのお土産をいただいて、すごく優しいなと思いました。 山里さんお菓子をもらった? 山﨑さんもらいました! 山里さん紫夏役に関して、嬴政役の吉沢亮さんも「杏さんしかいない!」と大絶賛していました。山﨑さん、岡山さんから観ていかがですか? 山﨑さんメチャメチャ号泣しました。紫夏の優しさ、懐の深さ、包み込むような感じが、「杏さんの人柄が出ているんだろうな」と勝手に思っていました。杏さん私も泣いちゃいました! あのエピソードは、原作屈指の名場面なので、演じられて良かったです。嬉しいです。 山里さんあんまり「泣ける」と言うとハードルが上がっちゃいますが、軽く越えてきますよね? 山﨑さんそうですね。本当に観てほしいです。 岡山さん僕も原作で紫夏の存在は注目するキャラクターでした。だから、あの紫夏の包容力と強さみたいなものを表現できる俳優さんは少ないだろうなと思っていましたが、杏さんが見事に体現されていてお見事だなと感激しました。 山里さん杏さんから観て、信や尾平たちの馬陽の戦いはいかがでしたか? 杏さん本当にこれはお世辞でも何でもなく、「絶対に劇場で観ないといけない」と思いました。皆さんの身体能力がとてつもないし、そこに嘘がないんですよね。どれくらいの時間をかけて作り上げたんだろう…。 本当にすごいし、何回も観たいなと思いました。山里さん天音さんは、「信のスピードについていくのが大変だ」とおっしゃっていましたね。 岡山さんいや、もう本当に大変でしたね。みんなは(賢人に)「頼むからゆっくり走ってくれ!」って言うんですが、始まると信になっちゃうので、バーッと走って行っちゃうんです。リアルにカリスマ的な信に何とかついていくという感じでした。 山里さん紫夏の仲間として亜門(浅利陽介)と道剣(杉本哲太)がいますが、浅利陽介さんと杉本哲太さんは今日はどうしても来られないということです。 杏さん残念です。会いたかったですね。撮影は、和気あいあいと進んでいました。アクションのセッティングのために、合間の時間があるんですが、撮影の時までテンションをキープしていないといけないので、「亜門!」って叫んだり、「うぁー!」って叫んだりしていました。「よーい、ドン!」でそのテンションをトップにしていないといけないので、「亜門、亜門!」と叫ばせてもらいました(笑)。 山里さんあの逃走はフルテンションだったんですか? 杏さんフルテンションで演じてはいましたが、どうしても合間の時間があるので…。(山﨑さんに)あのテンションで集中力を保つって大変じゃなかったですか? 山﨑さんそうですね。でも結構、アクティブな人が多かったので、合間にミットとグローブでスパーリングをしたりしました。 杏さん「少しでも休みたい」じゃなく? 山﨑さんそうですね、僕も好きなのでやっていました。でも、天音は読書をしていました。 杏さんキャラがすごい(笑)! 岡山さんいっぱい本が読めました(笑)。 山里さんさて今回は、山﨑さんと岡山さんから見た紫夏、そして、杏さんから見た信と尾平について、1500名の人々を前に魅力をプレゼンしていただきたいと思います。公開日まで、より本作を「観に行きたい!」という気持ちがふつふつと燃え上がるようなプレゼンをお願いします。まずは山﨑さんから! 山﨑さん本当に素晴らしいのでぜひ観てください! すごいです。本当に泣けますし、僕は泣きました。杏さんとは今日初めて会ったんですが(笑)、その人柄が今日一日でも感じられるくらいに出ています。 山里さん天音さんからも、紫夏の魅力についてお願いします! 岡山さん本当に最高なので、とにかく観てください。王として独特なキャラクターの吉沢さん演じる嬴政が、どういう背景があってああいうキャラクターになったかが今回紐解かれます。「キングダム」自体はもちろん、嬴政というキャラクターにより愛着を持っていただけると思います。何と言っても「キングダム」は魅力的なキャラクターが出てきます。今回もそういう皆さんが、登場したりしなかったりしますが、ぜひワクワクを劇場で味わっていただきたいです。 山里さん杏さんから、馬陽の戦いの見どころをお願いします! 杏さん私はもともと原作読んでいたので、これを映像化するというだけで嬉しかったです。まだ原作を読んでいない方、これから読む方でも、それから本作は「キングダム」シリーズ三作目ですが、あえて「3」と言わないのは、これだけを観ても楽しめる自信があるからだと思うんです。本作を観る前から「実際に身体能力だけでどうやったのか」「どんな感じで撮影したのか」と想像をすることもあると思いますが、そんな想像をはるかに超えてくるレベルです。ぜひ、ちょっとでも興味を持ったら、暑い夏を劇場で過ごしていただきたいと思います。 山里さん楽しい時間はあっという間で、もうお時間でございます。最後に締めの一言を杏さんと山﨑さんからお願いします。 杏さん本作は、三年ほど前に撮影をしました。三年前はまだ閉塞感が今よりあったかと思います。そんな中、「三年後はどんな状況になるんだろう」と不安を抱えながら、本作を作りました。そして、私たちはエンタメに飢えていたと思います。それに応えることができる最高な作品ができたと思います。ぜひ観てください! ハンカチを忘れないでね! 山﨑さん今回、「キングダム 運命の炎」が公開できるのも「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」と、本シリーズを多くの皆さんが楽しんで観てくれたからだと思います。「キングダム」が皆さんと一緒に広がっていって、熱くなっているのを実感して、本当に嬉しいです。今回もメチャメチャ疾走感があって、人間ドラマも本当に泣けるし、本シリーズの良いところをギュッと凝縮していると思います。紫夏編というのは「キングダム」の魂と言われる物語です。本当に今回の「運命の炎」だけを観ても楽しめる作品になっていますので、ぜひ大スクリーンで観てほしいです。皆さんよろしくお願いします。来てください!山里さん最後に皆さんに一つになって帰ってもらおうと思います。信は百人隊の隊長ですが、ここでは千五百人隊の隊長になっていただきます。 山﨑さん映画より人数が多くなって良いんですかね(笑)? 山里さん大丈夫ですよ! それでは、お願いします! 山﨑さん夏は「キングダム」! 観客の皆さんオーっ!
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「ブラックナイトパレード」サンタクローストークイベント「ブラックナイトパレード」公式サイトサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描く中村光さんのクリスマスコメディ作品を、福田雄一監督が実写映画化した「ブラックナイトパレード」。映画公開と共に迎えるクリスマスが目前に迫る中、12月14日に丸ビルホール&コンファレンススクエアで、本物のサンタクロースを招いたイベントが開催されました。登壇した吉沢亮さん、橋本環奈さん、中川大志さんが、サンタクロースの資質を判断する問題にチャレンジ! サンタさんと出会えた感激と、爆笑の回答に大盛り上がりとなったイベントの模様をレポートします。サンタクローストークイベント日野三春役吉沢亮さん北条志乃役橋本環奈さん田中カイザー役中川大志さん吉沢さん(会場を見渡しながら)皆さん帽子をかぶっていますね。サンタさんがいっぱいいますけれど、今日は最後まで盛り上がっていけたら嬉しいなと思っています。 橋本さん(会場を見渡しながら)サンタ帽をかぶった、赤いサンタクロースがたくさんいらっしゃいますね。 私たちは(演じたのは)黒いサンタクロースなんですが、あとでこの大きい椅子の正体は分かると思うので、こちらも楽しみにしていただけたらと思います。 中川さん(椅子を指し示しながら)真ん中の椅子には、誰が来るんだと…。芸能界に入ってから、いろいろな大御所の方や大先輩とお仕事をする機会がありました。たぶん過去一で、裏に取り巻きというか…、スタッフの大人たちがいっぱいいました。すごい大物が来ます! 皆さん、楽しみにしていただければと思います。MC主演が座るものよりも、良い椅子が用意されています。 吉沢さん(笑)。すごく座り心地が良さそうです。 MC本作は、ブラックサンタたちがサンタクロースハウスで働きながら、本物の赤いサンタを目指すストーリーとなっています。そのストーリーになぞらえて、本日はスペシャルな方をお招きしました。フィンランドのサンタクロース村があるロヴァ二エミ市からお越しいただきました、サンタクロースさんです! ■大きな体を揺らしながら赤い服を着たサンタクロースがステージに現れ、会場からは大きな拍手が上がりました。吉沢さん、橋本さん、中川さんも歓喜!吉沢さん来た! サンタさんだ、やったー! 誰も見たことがないサンタさん、見ちゃったー! 誰も見たことがなかったのに。 サンタさん(フィンランド語で挨拶) 通訳さんすみません。今のはフィンランド語で、私は英語の通訳なのでちょっと分かりません。(登壇者の皆さん:大爆笑) 吉沢さんええ! 誰も分からない!(会場に)フィンランドの方いらっしゃいますかー! 橋本さんなんてこった! 中川さんまさかの! 誰も分からない。…っていう、サンタさんのボケですよね?(必死にフォロー) サンタさん皆さんに会えたのがあまりにも嬉しくて、つい母国語のフィンランド語で話してしまいました。皆さん、私がサンタクロースです。ロヴァニエミ市から来ました。この街はとても美しい街で、オーロラも見える街なんです。そして雪がいっぱい降ります。まさにクリスマスにぴったりという時期に、ここにやって来ました。アリガトウ! 吉沢さん僕が思っていた以上にサンタさんなので… 。ちょっと今、動揺しています。 橋本さんすごくびっくりしました。日本の子どもたちが「サンタさんの絵を描いてください」と言われた時のイメージのまんま! イメージは全世界共通ですよね。「本物に会えた!」という感動がすごいです。 中川さんまず、つかみがバッチリすぎて…。めちゃくちゃウケていたじゃないですか。僕もお会いできて感動しています。 MCせっかくの機会なので、本物のサンタさんに聞いてみたいことはありますか? 吉沢さんいっぱいあります。全世界の子供に一夜のうちにプレゼントを配り切るということで、だいたい何人体制でやっていますか? 橋本さん(笑)。シビアな質問! 吉沢さん一人当たり、何人くらいの子供を相手にするんでしょうか? 詳しく知りたいと思っています。 中川さん鋭い目をしているよ! 橋本さん真面目な表情をして(笑)。 サンタさん世界にサンタクロースは一人きりです。一人で世界中の子供に配るんですが、ずっと昔からやっていますから全く問題はありません。 吉沢さん体力がすごい! 橋本さん気になることだらけですね。何を聞こうかな…。ヒゲは地毛ですか? サンタさんもちろんそうですよ。これだけ歳をとっているので、これだけ長くなってしまったということです。 橋本さん普段のケアも、されているんですか? サンタさんもちろん! 私のヒゲですから。 中川さん覚えていますか? (登壇者の皆さん:笑)小学生の頃に、リビングの机の上に「サインをください」とお手紙を書いて置いておいたんです。でも、サンタさんもお忙しいだろうからと思って、ワインとナッツも用意しておいたんです。次の日の朝見てみたら、飲んでくださっていた。ちょっとナッツも減っていました。しかも、サインも書いてくださっていました。あの時の子どもです。(登壇者の皆さん:笑) 覚えていますか?サンタさん覚えているかもしれないし、覚えていないかもしれません。 中川さんいっぱい子供は、いますからね。いやあ、(会えて)嬉しい。 MC今日はキャストの皆さんに、サンタクロースになったつもりで、いくつかの質問に答えていただきます。その回答がサンタとして相応しいのか、 本物にジャッジしてもらおうと思います。最終的に誰が一番、サンタとしての資質を持っているのかも判断してもらいます。 ■【第1問】ゲーム機が欲しい悪い子へのプレゼント、サンタのあなたは何をあげる?吉沢さん僕はちゃんとゲーム機をあげます。でもこれは、親御さんとの協力体制で一日あげる日をズラします。24時間、遅らせます。26日の朝に、枕元に置きます。 MCクリスマス当日、その子はがっかりですね。 吉沢さんクリスマスに(サンタさんが)来ないので、子供は「何で来ないんだ」と思うじゃないですか。その時に、親御さんに「お前はこういうところがダメで、サンタさんも実はものすごく悩んでいる」と言ってもらいます。「本当は(プレゼントを)あげたいんだけど、この子のこういう悪いところを直さない限り、まだあげられない。一日だけチャンスをあげる」とサンタさんが言っていると。そういったことを、親御さんに言っていただき、その子がその一日を良い子に過ごせたら、ちゃんとプレゼントあげます。これが本物のサンタです。 MC一回、反省の時間を与えるんですね。 吉沢さんそう。一回、反省の時間を与えるんです。 MC一件、一件へのケアがすごいですね。 吉沢さんサンタさんですから! MC橋本さんはいかがでしょうか。 橋本さん私もちょっと近い答えなんですが、私の場合、ゲーム機はあげずにゲームソフトをあげます。ゲームソフトだけだとゲームができないじゃないですか。「悪い子だから、ゲームはできませんよ」「良い子になったら、来年はもらえるかもね」ということにします。吉沢さんの回答に文句をつけるつもりはないんですが、一つだけ言いたいのは、26日にあげると、クリスマスのレア感がなくなっちゃうと思います。やっぱりクリスマスプレゼントとなると、本物のサンタは25日に渡すんです。私が本物なんです。 吉沢さん(悔しそうな表情で)くそぉ。チクショー! (橋本さん:笑) でも、サンタとして(思うと)、やることもできないゲームをあげるというのは、ある意味で拷問に近い。(会場:笑) MCこれは討論会ではないので! (吉沢さん&橋本さん:笑) では中川さんはいかがでしょうか。 中川さんちょっと二人は優しすぎますね。悪い子ですから。もはやゲーム機ではなく、もうHDMIケーブルだけをあげます。テレビとゲーム機を繋ぐ、HDMIケーブルを一本。(登壇者の皆さん:笑) 吉沢さん年々揃っていくスタイル。 中川さんはい、ちょっとずつ揃っていく。 MCでは、本物のサンタさんなら、一体何をプレゼントするのでしょうか。サンタさん、教えてください。 サンタさんすべての子供たちは良い子なんです。 登壇者の皆さんああー!(と驚き&納得顔)吉沢さん失礼しましたー! サンタさん時々子供は疲れたり、お腹が空いたりして機嫌が悪くなることがあって、その時には「悪い子」だと思われるかもしれない。でも、子供は全員良い子なんです。(会場:拍手) 橋本さんすごい! ■【第2問】クリスマスを終えたサンタさん、夏休みはどこでどんな風に過ごす?吉沢さん沖縄ですね。(登壇者の皆さん:笑) 海辺でビール飲みながら、ゴロゴロします。 橋本さん先ほどの反省点を踏まえて、もう少しサンタっぽい答えを考えたいんですが…。海外だと夏でもサンタさんで、真夏のサンタクロースっているじゃないですか。だから、サンタさんに休みはない。いつでもサンタだから、常にこの格好をしているし、いつ誰に見られても良いように、サンタさんとして人生を過ごされている。なので、たぶん夏休みなんていらない。 中川さんすべての子供たちは良い子なんですよ。(登壇者の皆さん:笑) 吉沢さん質問が違うぞ。 中川さん子供たちも夏休みなわけですから、サンタさんは、夏休みに子供たちがどういう風に過ごしているのかを見守っている。「宿題をちゃんとやっているかな」など、休んでいると見せかけて、子供を見守っている。 サンタさん実は休みはないんです。というのも、トナカイたちの世話をしないといけないんです。 登壇者の皆さんああー!(と再び納得顔) サンタさん皆さんにだけ、特別な秘密をお話しします。実は、山の上に秘密の場所があるんです。そこで、私はトナカイの世話をしたり、子供たちから来た手紙を読んだりしています。だいたい一年に100万通ぐらいは来ますので、それを読みながら「この子はこれがほしい」ということを知ります。ちゃんと夏もお仕事をしているんですよ。 吉沢さん沖縄じゃなかった! 惜しかったなあ。 ■【第3問】世界中の子供たちから、一つだけプレゼントもらえるとしたら何をもらう?吉沢さん決まっているじゃないですか、子供たちの笑顔です。 中川さん本物に寄せにいっている! 橋本さんうわあ…! 被りました。私も「スマイル」と言おうとしました。子供たちが喜ぶ姿を見たくてサンタさんをやっているので、「ありがとう」という気持ちや言葉をもらうと嬉しいのかも…。サンタさんはいつも寒い中、来てくださるし、「いつもありがとうございます」という気持ちがもらえたら嬉しいんじゃないかと思います。 中川さん誰しもが子供だったんですよね。だから(子供たちが)立派に大人になった姿が、サンタさんにとってのプレゼント。子供たちが、立派な大人になること。 MCまさに先ほどの中川さんの状況ですね。 中川さんそうです。さっきサンタさんが「あの時のあいつか」となっていたじゃないですか。そうやって大人になった姿が、サンタさんにとって一番嬉しいということではないでしょうか。 サンタさん私はいつも子供たちに言っているんですが、良い子であるということは「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟に優しくして、いろいろな人たちを手助けするということなんだよ」と。「そうしたら私の友人にもなれるね」と言っているんです。そうやって、他の人たちのために何かをしてあげるということが、私にとっては最高のプレゼントです。 中川さん(納得顔の吉沢さん、橋本さんの様子を見て)反省会みたいになっていますね。 ■【第4問】サンタの笑い声と言えば「ホウホウホウ」ですが、一番嬉しい時の「ホウホウホウ」をやってみて。吉沢さんちなみにこの情報はたしかですか? サンタさん自分の好きな形でやっていただければ大丈夫です。 MC大河ドラマの主演もやられた吉沢さん。 中川さんいやあ、楽しみだな! 吉沢さん一度、役作りをさせてください。(フーッと息を吐き、役作りを始める)中川さんサンタを取り込むところからですね。今、サンタを降ろしていますね。 吉沢さんお願いします。大丈夫です。 MCではお願いします。 吉沢さん「ホッホッホッホッ…」。(思ったようにできず)もう一回、良いですか? (登壇者の皆さん:大爆笑)(気を取り直して)行きます…。「ホッホッホッホッ…」。中川さん一緒やないかい! 変わっていない! 吉沢さんありがとうございました! (会場拍手) 橋本さんもう吉沢さんだけで良くないですか(笑)? みんなやるんですか?(気合いを入れて)「ホーウ、ホウホウホウホウ」。(登壇者の皆さん:笑、会場:拍手) 中川さんちょっと時間をもらって良いですか? (喉の調子を確かめ、発声) 吉沢さん今、舞台中(「歌妖曲~中川大志之丞変化~」)だもんな。 中川さん行きます。(テンション高めに)「ホーウ、ホウホウホーウ!」。吉沢さんそれは、カイザーやないかい! (登壇者の皆さん:笑、会場:拍手) サンタさん皆さん、自分の好きなようにやって良いんですが、私のはフィンランド式です。「ホウホウホウホウホウホウー!」(予想外のスピーディーな口調に、登壇者&会場も大盛り上がり) 吉沢さんホウというより、ヘイだった! 橋本さん&中川さんヘイヘイヘイヘーイ!(会場:笑) 吉沢さん&中川さんあながち、(サンタさんの言い方は)カイザーだった! ■【第5問】子供たちが喜ぶような雪だるまを、今ここで描いてください。(登壇者の皆さんが絵を描いている間、流れるクリスマスソングに合わせてサンタさんがリズムを刻む様子に会場もほっこり) MCでは、描けた方から披露してください。 橋本さん(笑顔の雪だるまを描いたフリップを披露)ただの雪だるまです。王道の雪だるま。吉沢さん(橋本さんの絵を見て)かわいい。僕のはガチで、子供が喜ぶ雪だるまです。これ見たらたぶん喜んでくれます。ジャン! (目が血走った雪だるまの絵を披露)橋本さん怖い! 恐怖! 吉沢さん絶対子供が見たら爆笑すると思う。 MCこの雪だるま、右手には何を持っているんですか? 吉沢さんこれはうんちです。子供はうんち好きでしょう? 狙いました。 中川さん子供が喜ぶ、特に男子が喜ぶと言えば、もはやこれです。(うんち型雪だるまの絵を披露、登壇者の皆さん:笑、会場:拍手) もっとも小学生男子が喜ぶのが、この形です。MC質問は以上です。皆さん、ありがとうございました。では、誰がもっともサンタクロースとしての資質を持ち合わせているのか、サンタさんに決めていただきたいと思います。サンタさん、教えてください! サンタさん本当に難しい質問で、一生懸命に考えました。答えは…カンナ! (会場:拍手) 橋本さん(驚いた顔で立ち上がりガッツポーズ)よっしゃー! ヤバいですね、本物のサンタさんに認めていただけるなんて! 正直どっこいどっこいだと思っていたので、 私が選ばれるとは思っていなかったです(笑)。これを機にもっとサンタさんの気持ちを理解して、今後もサンタさんになれるように、ちょっと今の仕事をセーブして、サンタ業に…。トナカイのお世話とかしたいなと思います。吉沢さん僕はもう黙って沖縄に行ってきます。(登壇者の皆さん:笑) 中川さん三人、本当に僅差だったんでしょうね。 橋本さんどのあたりが良かったんでしょうか。 サンタさん決め手になったのは、「夏休みはどうしますか」という質問で、(橋本さんが)「サンタさんには休日がないんです」とおっしゃった点。それはとても正しくて、我々には本当の意味での休日はないんです。子供たちが「アドバイスがほしいな」、「助けてくれたら良いな」と思っている時に、必ず子供に寄り添ってあげなければならないのがサンタなわけです。なので、あの答えが気に入りました。 MCあっという間に終了のお時間となりました。最後のご挨拶をお願いします。 吉沢さん本日はありがとうございました。(にぎやかなイベントを振り返り)こんな感じの内容の作品になっています(笑)。「こんなにふざけても良いんだ」というぐらい、すごく楽しませていただきました。このように笑いもありつつ、それだけではなく家族や仲間の友情も描かれています。いろいろな意味で温かくなれるクリスマスにぴったりの作品だと思っています。ぜひクリスマスは、映画館で「ブラックナイトパレード」を観ていただけると嬉しいです。本作では赤いサンタさんが大変なことになっちゃっているんですが(笑)、サンタさんにも観ていただけると嬉しいです。
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「果てしなきスカーレット」ジャパンプレミア「果てしなきスカーレット」公式サイト 日本のみならず世界中の観客を魅了し続けているアニメーション映画監督・細田守の最新作となる「果てしなきスカーレット」のテーマは、“生きる”。主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、死者の国で再び、宿敵に復讐を果たそうとする物語です。11月21日より日本公開、12月のアメリカでの先行公開を皮切りに、世界で順次公開されます。 11月5日、本作のジャパンプレミアを「時をかける少女」の舞台でもある、東京国立博物館(表慶館)で開催し、芦田愛菜さん、岡田将生さん、染谷将太さん、宮野真守さん、吉田鋼太郎さん、斉藤由貴さん、松重豊さん、細田守監督が登壇しました。これまでの細田作品と一線を画す作品だけに、登壇者のコメントにも熱がこもっていました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。 ジャパンプレミア スカーレット役 芦田愛菜さん 聖役 岡田将生さん ギルデンスターン役 染谷将太さん 墓掘り人役 宮野真守さん ヴォルティマンド役 吉田鋼太郎さん ガートルード役 斉藤由貴さん コーネリウス役 松重豊さん 細田守監督 MC・安村直樹アナウンサー(日本テレビ)皆さん、こんばんは。本日は細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」のジャパンプレミアにお越しいただき誠にありがとうございます。日本の皆さんに作品の初お披露目となります。こちらの会場は、19年前に公開された細田守監督の「時をかける少女」にも登場する、細田作品と縁のある場所です。皆さん、まずはバルコニーをご覧ください。 ■青くライトアップされていた建物が、スカーレットの髪の色であるピンク色に変わると、バルコニーに、芦田愛菜さんと岡田将生さんが登場。 MCスカーレット役の芦田愛菜さん、そして聖役の岡田将生さん、堂々のご登場です。 ■その後、スカーレットの髪の色であるピンク色に染められた会場に、登壇者の皆さんが登場しました。会場のお客さんもピンクのペンライトを手にして、プレミアに参加しました。 芦田さん寒い中、お集まりいただきありがとうございます。一生懸命声を演じたスカーレットを、どんな風に受け止めてもらえるのか、とても緊張もありつつ、楽しみです。 岡田さん寒い中、お越しいただき本当にありがとうございます。僕自身、声優は初めてで、すごいチャレンジをさせてもらったお仕事です。今日やっと日本の皆さんに観てもらえることが本当にうれしいです。 染谷さん本日は寒い中ありがとうございます。本当に素晴らしい作品ですので、皆さん今日は楽しんで帰ってください。 宮野さん今日は、(壇上を見渡して)そうそうたる皆さんと、こうして一緒に登壇できることを本当にうれしく思います。劇中では、きっと墓を掘っていると思います。(会場:笑) 皆さん、お楽しみください! 吉田さん皆さん、こんばんは。クローディアスがスカーレット暗殺を命じた刺客役です。今日はあまり話す時間がないと聞いているので、多分あんまり話をする時間がないと思うんで、ちょっと話をさせてください。実は、本作を観てから、今までずっと厳かな感動が続いています。そうした作品に出られてうれしいです。「人が人を許すこと」「人が人を殺してはいけないこと」「復讐してはいけないこと」「ましてや復讐の連鎖は許されないこと」それが絶対的なテーマです。人間にとっての普遍的なテーマであり、全く解決されていない世界で、細田監督が、そのことに真っ向から切り込んだ作品です。これを世界に発信する勇気に、心からエールを送りたいです。本当に素晴らしい作品です。皆さんもぜひご期待くださいませ。もうしゃべらなくても十分です。ありがとうございます。(会場:笑) 斉藤さん私は、出ているシーンが本当にピンポイントですので、逆に難しさを強く感じました。出来上がった作品を拝見して、「自分はこれで良かったのか?」という思いもありましたが、何よりも細田監督の作品世界に関わることができたことを、今回とても感謝いたしました。映像の素晴らしさ、美しさを全ての作品で、強く感じていました。今回は、それだけではなく、突き抜ける、立ち向かう、真っ直ぐな強さを、美しく表出されていると感じました。吉田さんが言わなかったと思うので、あえて言わせてほしいのですが、とにかく大きな画面で、拡張していく世界を体験していただきたいと、私は作品を観て強く思いました。 松重さん(吉田さんの方を見ながら)両端の“演劇じじい”と呼ばれる僕らは、お芝居で育ってきたものですから、吉田さんの言葉は非常に重く響いています。本作はアニメで、現代の作品で、しかも声でしか参加していないんですが、作品を観た時に、舞台を観た時のような、ものすごい感動と腰が抜けるような思いをしました。そんな作品を野外劇のようなこういう場所で、お披露目できるのは本当にうれしい。今日は皆さんにぜひ楽しんで帰っていただきたいと思います。 細田監督海外の映画祭などではすでに上映してきましたが、やっと日本の皆さんにも観ていただける日が来ました。日本の皆さんのために作った作品ですので、今日はとてもうれしく思っております。 MCまずは海外映画祭についてうかがいます。9月4日にワールドプレミアとして第82回ヴェネチア国際映画祭の【アウト・オブ・コンペティション部門】で上映された際には、およそ10分間にわたる鳴り止まない拍手と、スタンディングオベーションがられました。現地には、芦田さん、岡田さん、細田監督が参加されました。 芦田さんヴェネチアは、すごく美しい街で、私自身すごく憧れの街でした。そのヴェネチアという都市での映画祭では、皆さんが本当に温かく受け入れてくださったのがうれしかったです。本作を観てくださった後の皆さんの笑顔が忘れられない思い出になりました。 岡田さんヴェネチアは、一度は行ってみたい場所だったので、今回、本作を通して映画祭に参加できたことは、本当にうれしいです。芦田さんと一緒にゴンドラにも乗りましたし(笑)、たくさん良い思い出があります。ヴェネチア国際映画祭は、映画愛がすごく溢れていました。観客の皆さんと一緒に、同じ劇場の空間で「果てしなきスカーレット」を観た経験は、一生忘れられない時間だと思います。 MC細田監督は、今回のヴェネチア国際映画祭の参加により、世界三大映画祭と呼ばれるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、そしてヴェネチア国際映画祭の全てに参加されました。おめでとうございます。(会場:拍手) 細田監督映画を作る者として、ヴェネチア国際映画祭に招待されたことをとてもうれしく思いました。国際映画祭の中でも、特に芸術性の高い作品を集める映画祭だと聞いていたので、僕らの「果てしなきスカーレット」が招待されたことは本当にうれしかったです。そして、芸術を愛する人たちに、世界で初めて本作を観てもらえたことは、とても光栄なことでした。 MCシェイクスピアの代表作「ハムレット」に着想を得た本作について、海外の方々の反応はいかがでしたか。 細田監督シェイクスピアの物語は、海外では学校で習うところもあり、とても馴染み深い物語です。あるジャーナリストからは、「今回は、アクションで、復讐劇で、尚且つハムレットなので、とてもエンターテインメントなんですね」と言われました。なので、「ハムレット」が馴染みのある題材で、とてもエンターテインメントな作品だと海外の方は捉えているんだなと感じました。だから、日本ではシェイクスピア作品は、日本では格調高いイメージがあると思いますが、世界的には普遍的な物語だと受け止めてもらえたんだなと思いました。 MC監督の前作の「竜とそばかすの姫」から四年。これまでずっと夏公開でしたが、今回は冬の公開となりました。本作制作への挑戦や覚悟などお気持ちをお聞かせいただけますか? 細田監督今回は、僕らが作ってきた作品の中でも、一番スケールの大きい作品です。内容も表現も座組的にも大きな挑戦があり、挑戦尽くしの作品でした。そのために、作るのに四年半ぐらいかかってしまったんですが、根本にあるのはスカーレットという一人の女性の話です。僕の九歳の娘が、「これからこの世界で、どうやって生きていくんだろうか?」「今は頼りないけれど、だんだん力強く生きて未来を目指してほしい」という思いが根本にあって、本作を作ることができました。だから、非常に大きな作品になりましたが、スタートはとても身近なところから始まりました。 MC本作は、東宝とソニー・ピクチャーズ エンタテインメントによる配給で、世界77の国と地域での公開がすでに予定されております。芦田さん、世界の皆さんに届くことについてはどのように思われますか? 芦田さん世界のたくさんの方々に観ていただけることは、純粋にうれしいです。各国で様々な死生観があると思うので、観終わった後に「あなたはここをどう思った?」といった感じで共有したくなる作品だと思うので、世界の方の解釈やご感想をうかがってみたいと思います。 MC染谷さんは、細田作品へのご出演は本作で四度目(「おおかみこどもの雨と雪」2012年公開。田辺先生役/「バケモノの子」2015年公開。九太(青年期)役/「竜とそばかすの姫」2021年公開。カミシン役)となります。本作をご覧になった感想や細田作品の魅力をうかがえますか。 染谷さん僕も細田作品のファンですし、今回も参加できて光栄です。本作は、全ての人々が当事者であり、関係者なのではないかと思いましたし、心を打たれました。本作の続きが、この世界の未来につながっていくんだと、心から感じました。ですので、世界中の方々に観てもらいたいと思いました。 MC宮野さん、声優として細田守作品へのご出演(「バケモノの子」2015年公開。一郎彦(青年期)役/「竜とそばかすの姫」2021年公開。ひとかわむい太郎 & ぐっとこらえ丸役)が続いております。細田監督のアニメーションと本作の見どころはどこでしょうか。 宮野さん今回も参加できて光栄に思います。本当にありがとうございます。僕は、声優として数々の作品に携わらせていただき、いろいろな映像を観てきました。その中で、「まだまだ観たことのない表現があるんだ」と、本当に驚かされました。日本のアニメーションが海外で認められている中でも、技術の向上を諦めない監督の胆力は素晴らしいと思います。本当にすごかったので、先ほど監督に、「どうやって作ったんですか?」と、質問攻めにしてしまいました。その「まだ観たことのない表現」という部分は、この作品において重要なところだと感じました。ネタバレになるので、世界設定のことはお話しできませんが、映像技術により、生々しくもあり、不思議でもある世界を作り出されています。先ほど斉藤さんがおっしゃったように、この迫力は、映画館で観ないと味わえないと思いましたし、制作陣の思いがこもった作品だと思いました。細田監督の作品には、多く携わっていますが、印象的なのは家族の姿です。毎作品に描かれていて、その愛は、きっとそれぞれが持っているものだと思います。本作の愛も、普遍的なものをテーマにしているからこそ、観る人の心に訴えかけるような、「なくしちゃいけない思い」を感じ取ってもらえると思います。そんな家族愛や愛の大きさを受け止めてもらえればと思います。 MC吉田さん、改めて本作に参加されていかがでしたか? 吉田さんもう、さっきしゃべったから、もう良いかな(笑)。先ほど、松重さんから僕の名前を挙げてもらいましたが、いわゆる声優と俳優の垣根がどこにあるかは難しい。分ける必要はないと思うんですが、僕ら俳優はやっぱりどこかちょっと後ろめたさがあるんです。たくさん現場をこなしたわけでも、声優のための訓練を受けたわけでもないので、申し訳なさがありつつ収録をするわけですよ。アニメファンの方々などからの辛口のご意見が出ることもありますが、今回は頑張りましたね。まあ、僕と松重さんのことは置いといて、まず愛菜ちゃんが、言われないと“芦田愛菜”だとは分からない。これは、分かったほうが良いのか、分からないほうが良いのか…。僕としては、「これ、芦田愛菜なの?」という驚きがほしい方なのですごいと思いました。 芦田さんありがとうございます。 吉田さん岡田くんも、最初は将生だと分からない。先ほど「少し低い声でやった?」と聞いたら、「その通りです」と話していましたね。染谷(将太)も全然分からない! 「実は染谷はやっていないんじゃないか?」思うくらい、染谷くんじゃないわけですよ!(会場:笑)そして、斉藤由貴さんはすさまじいですよ。全然分からない。でも、「これは斉藤由貴さんだよ」と教えてもらったら「なるほど!」となる。そういう二つの面白さがあります。ね、斉藤さん! 斉藤さんありがとうございます! 吉田さん声をやった俳優陣、これも見どころの一つだと思います。ぜひお見逃しなきように。 MCすべてを網羅した熱いコメントをいただきました。ありがとうございます。斉藤さんは、細田守監督作品は初参加だと思います。参加してみて、または本作を観ていかがでしたか? 斉藤さん物語の素晴らしさは、皆さんが言及しているので、私は細田監督の“ものづくりへの姿勢”についての素晴らしさをお伝えしたいです。この場所でジャパンプレミアをするのは、とてもふさわしいと思いました。本作は、アニメーションの規制概念を超えた、ものすごく芸術性の高い作品だと思います。それに、監督は本作で、挑戦というか実験をされている印象を受けました。時には、日本画のようであったり、洋画のようであったり、デジタルであったり、アナログであったり…、細く繊細な線と、野太い版画を切り取ったような線を組み合わせたのは、まさに「実験」だと思いました。その表現は、大胆かつ究極まで突き詰められていて、監督は完璧を求めて、絶対に隙がないように最後まで考え抜いているのではないかと思いました。表現の仕事をする者として、この隙のない高みを目指すこと、完璧を目指すことの重要さは感じています。今回は、一ファンとしてそういった姿勢に触発されました。そして、作品には感動いたしました。すみません長くなって…、吉田さんにちょっと影響されちゃった(笑)。 吉田さん(笑)。すみません! MC松重さんは、本作をすでにご覧になったそうですね。先ほど「ハムレット」のお話も出ましたが、本作にはどのようなご感想をお持ちでしょうか。 松重さん細田さんとのお仕事は初めてでした。とにかくスタジオに入ってからは当時のお芝居の話をしていたので、僕はリラックスして臨めました。僕は、二十代の頃に蜷川幸雄の劇団(劇団「蜷川スタジオ」)に入って、最初に渡辺謙さん主役で「ハムレット」を上演しました。その時は、坪内逍遥さん訳のセリフは文語調で、小田島雄志さん訳のセリフは口語調で、役が本音で語っている時は口語調ですが、建前の時は文語調で演じる演出で、今日のような赤い雛壇の上で演じました。蜷川さんは、「シェイクスピアはその時の時代を写す鏡だ」として、1980年代当時はその時の社会を舞台上で表していました。シェイクスピアの作品は、そういう力を持っているし、そういうことで、僕らの肉体が動くことが分りました。それから五、六年後に「ハムレット」を上演した時は、翻訳家の松岡和子さんがその場で役を作りながら戯曲に向き合って、役者と一緒に作り上げました。その時の主演は真田広之さんでした。その後の渡辺謙さんと真田広之さんの活躍を考えると、芦田さんが、世界に羽ばたく姿が目に浮かぶようでうれしいです。それくらい、僕らにとって「ハムレット」という作品は大きいです。面白いのは、吉田さんと僕の演じるヴォルティマンド役とコーネリウス役が、「ハムレット」の中では本当に端役なんですよ。 吉田さんいわゆるワンシーンだもんね! 松重さん二幕一話のワンシーンしか出てこない。 吉田さんだから、オファー来た時に「なんだヴォルティマンド役か…」って思ったら…。(登壇者の皆さん:笑) そしたらね…! 松重さんそう! それは観てのお楽しみなんですが、ここまであの役を広げていただいて…。トム・ストッパードの戯曲「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(「ハムレット」の端役であるローゼンクランツとギルデンスターンを主役にして、「ハムレット」の裏側で彼らに何があったのかを描いた作品)っていう作品があるんですが、本作はその戯曲のようで、「ハムレット」から派生した現代を写す鏡として、本当に生き生きと息づいています。そこをこれから観て、立ち会っていただければと思います。長くなりましてすみません。……話が長くなったのは鋼太郎さんの影響です。(登壇者の皆さん&会場:笑) MC岡田さんは、長編アニメーションの声優は初挑戦だと思います。本作に参加されていかがでしたか。 岡田さん本当に楽しかったです。初めてのことで、分からないことだらけでしたが、監督に一から教えていただきました。なので、監督と共に聖という役を作り上げたと思っております。今日も監督と一緒に取材を受けた中で、こんなにもたくさんの制作の方々がこの「果てしなきスカーレット」を作っていて、その皆さんの代表として、今ここに立っているということを、改めて考えると少し緊張します。なので、本作の素晴らしさを、皆さんに分かっていただけるように、「これからも頑張っていこう!」という感じになっています。 MC芦田さん、本作の主演として並々ならぬ思いとご準備があったかと思います。スカーレット役にはどのような思いで向き合われましたか? 芦田さん最初に、監督とお話しをした時に、「スカーレットは19歳の設定ですが、現代を生きている19歳と、中世を生きる王女としての19歳では持っている覚悟や自覚が違うだろうから、その違いが出ると良いな」というお話をいただきました。それを聞いて「どうやってやれば良いのだろう?」と、悩みながらでしたが、中世を生きた“ジャンヌ・ダルク”や、“エリザベス一世”の作品に触れて自分の中で作り上げていきました。「このシーンは体当たりじゃないとできないだろうな」というシーンもたくさんありましたが、声を吹き込むというよりは、魂を吹き込むような気持ちで向き合った作品になりました。 MC細田監督、ここまでキャストの皆さんのお話を聞いていかがですか? 細田監督収録の現場でのことなど様々なことを思い出しながら聞かせていただきました。このような皆さんと一緒に作品を作ることができて、本当に光栄だと思います。キャストの皆さんだけじゃなくて、スタッフのみんなも優秀な人ばかりで、一緒に作り上げていけたことを誇らしく思う気持ちでいっぱいです。 MC本作の中では、死者の国を旅するスカーレットの様子が描かれますが、この後作品を観るお客さんに向けて、注目のポイントとなるような気になった映像や描写はありますか。 芦田さん岡田さんがおっしゃっていましたが、先ほど絵を作る方の裏側を見せていただく機会がありました。そこで、本当にたくさんの方の思いとこだわりが詰まって、やっと一カット、ワンシーンができていくことを実感しました。なので、どこか一つというのは選びづらいのですが、死者の国って、空との境目が海みたいになっているんですね。調べてみたら、一説によると「黄泉の国は海底にある」そうなんです。監督の真意は分からないですが、そういったところに妄想が膨らむと思いますので、その海の表現にも注目したら、楽しんでいただけるかと思いました。 細田監督死者の国は、行ったことがない世界ですから、それをどのように表現するかというところでも、工夫したところがあります。スタッフと、死んだ人の国は、「行ってみたいと思えるように美しくて素敵なんじゃないか」荒野一つでも「ハッとするような魅力的な場所なんじゃないか」みたいなことを話し合いながら、みんなで作っていった感じですね。飽きさせないように、様々な舞台が出てきて楽しいと思います。 MC細田監督作品の大きな魅力の一つとして、音楽もあると思います。この場でお話しいただけることはありますか。 細田監督音楽に関しては、重要なシーンで流れます。祝祭的なシーンで流れる「祝祭の歌」は、とても華やかで、賑やかで、楽しい歌です。さまざまな形で、実はスカーレットも聖も歌うシーンがあります。そこが大きな音楽のポイントです。 MC本作は、細田守監督が、今世界に届けたい「生きる」がテーマの作品です。企画の段階で、細田監督は「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」とおっしゃっていました。最後に、スカーレットを演じた芦田さんにとって、この映画の持つ「生きる意味」をどのように捉えていらっしゃいますか。 芦田さん先日、ある物語を読んでいて、一説に「人生の意味より、人生そのものを愛せ」という会話がありました。これは、まさに私が本作を観て思ったことだと思いました。スカーレットは、自分で自分を傷つけ、「こうあらなければいけない」と縛られて生きた女の子ですが、死者の国での旅や、聖との出会いを通じて、自分の人生を愛せるように、自分自身を愛せるようになっていく作品だと思います。人生の愛を見つけられた時、自分の人生を使ってどう生きていきたいかという、生きる意味が見出せるのではないかと感じました。意味を持って生きなきゃいけないのではなく、「生きること自体に意味があって、生きることは愛することなのではないか」と感じます。この作品を観てくださった皆さんも、たくさんの解釈があると思います。ぜひ、映画館の中で、「生きること、愛することってどんなことだろう?」と、スカーレットの生きる世界に思いを馳せながら、一緒に考えていただけたらうれしいです。(会場:拍手)
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『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』初日舞台挨拶「劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」」公式サイト 『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が11月7日公開を迎え、東京・新宿のTOHOシネマズ 新宿にて、初日舞台挨拶が開催されました。虎杖悠仁役の榎木淳弥さん、乙骨憂太役の緒方恵美さん、脹相役の浪川大輔さん、そして、サプライズで禪院直哉役の遊佐浩二さんが登壇して、本作の魅力、そして来年スタートするTVアニメ「呪術廻戦」第三期の見どころについて語りました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。 初日舞台挨拶 虎杖悠仁役 榎木淳弥さん 乙骨憂太役 緒方恵美さん 脹相役 浪川大輔さん 禪院直哉役 遊佐浩二さん ■スクリーンに虎杖悠仁、乙骨憂太、脹相が映し出され、それぞれの影ナレをしてから榎木さん、緒方さん、浪川さんが登壇されました。 虎杖悠仁の声(榎木さん)「悪いけど、まだ死ぬわけにはいかねぇんだわ」 乙骨憂太の声(緒方さん)「虎杖悠仁は、僕が殺します」 脹相の声(浪川さん)「俺の弟に手を出して、生きて帰れると思っているのか?」 MC今日は全国300以上の劇場と繋がっているので、ものすごい数の方々にご覧いただいているという状況です。 榎木さん緊張しますね。いつもちょっとおちゃらけてしまうので、今日は「劇場版・榎木淳弥」でいきたいと思います。 緒方さん意味が分からない(笑)。 榎木さん真面目に行きたいなと…(笑)。 浪川さんびっくりした。新作でも発表したのかと思った(笑)。 MC改めまして「劇場版・榎木淳弥」さんから皆さんにご挨拶をお願いします。 榎木さん今日は皆さん本作を観た後なんですよね? なので、興奮冷めやらぬ感じ…って、自分で言っちゃいますけれども…(笑)。そんな空気をもらいつつ、盛り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 緒方さんこんばんは。今日は、皆さんを殺しにきました。 ■会場から歓声が上がる! 緒方さん喜ばないで、喜ばないでよ(笑)! 浪川さんおかしいでしょ! 緒方さん短い間ですが、よろしくお願いします。 浪川さん無事に本作が公開されたということで、おめでとうございます。そして、ありがとうございます。まばらな拍手もありがとうございます(笑)。ということで、短い時間ですが、お付き合いいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ■会場から「お兄ちゃん!」という声が! 浪川さん(声の方に手を振りながら)太い声でしたね! ありがたいっすね。 MC「渋谷事変」と「死滅回游」という地続きとなる物語を一つの映画として編集した本作ですが、改めて公開を迎えたお気持ちをお聞かせください。 榎木さん(会場に向かって)楽しかった…ですか? 大丈夫ですか? ありがとうございます。僕らも一足先に観ました。(制作の)MAPPAさんが、めっちゃ頑張ってくださって、音響も素晴らしいので、これはきっと楽しんでもらえるという、むしろ自信の方があったので、喜んでいただけてうれしいです。ありがとうございます。 MC緒方さんはご覧になっていかがでしたか? 緒方さん新作部分は別として、「あの長さの『渋谷事変』を、どうやって80分に収めるんだろう?」って、すごく思っていました。最初に観るまでは「どうなっちゃうんだ?」って思っていたんですが、すごく大事なところは大事に繋ぎながら、流れが虎杖くんの気持ちにくるようにちゃんとできていて、素晴らしいと思いました。単純なブツブツと切ったような編集版とは全然違って、一本の話として、しかもその後の先行上映部分まで加えて、一つの流れがあるので、普通に劇場版として作ったのではないかと感じるくらいの仕上がりだと、私は思いました。でも、今日幕が開くまでは、やっぱりちょっとドキドキしていました。皆さん、楽しんでいただけましたか?(会場から拍手) 良かったです。 MC脹相もたくさんしゃべっていました。 浪川さんそうなんです。ありがとうございます。「渋谷事変」から、やっとたくさんのセリフを言うようになりました。名言・名ゼリフみたいなシーンもありましたし、お二人もおっしゃっていましたが、単なる編集版と言っても、音も劇場仕様にしたりと、皆さんにより楽しんでもらえるために、スタッフも頑張ったとおっしゃっていました。僕も、まだ二回目の舞台挨拶イベントなので、まだ新参者です。これから、さっき「お兄ちゃん」という言葉をいただいたように、頑張っていきたいと思います。 MCやっぱり「お兄ちゃん」って声が届くとうれしいものですか? 浪川さんそれはうれしいですよ! これ「お姉ちゃん」だったらおかしいでしょ? 榎木さんそうですね。 緒方さん(低めのトーンで)それは…それは…。 浪川さんあれ? 緒方さん、怒っていらっしゃいますか? 緒方さん大丈夫ですよ。 浪川さん殺さないでくださいね(笑)。 緒方さん今日は榎木淳弥だけを殺しにきたんで。 榎木さん僕、何も悪いことしていないのに…。 緒方さん(会場の皆さんに向かって少し照れた様子で)それから、皆さんのハートもね。 浪川さんせめて「虎杖」にしてもらって良いですか(苦笑)? 緒方さん虎杖くんです。失礼しました(笑)。 MCさて、本日はもう一方、スペシャルゲストをお招きしています。 浪川さんおぉっ! (会場を見ながら)女性陣が前髪を直し始めましたよ(笑)。分かりやすいですね。 ■スクリーンに禪院直哉が映し出され、影ナレをしてから遊佐浩二さんが登壇しました。 禪院直哉の声(遊佐さん)「禪院家当主は俺や!」 遊佐さん皆さん、こんばんは。どうぞよろしくお願いいたします。…来ちゃった(笑)! 榎木さんついに。 緒方さんそんなかわいいモードで…(笑)。 遊佐さん直哉がアレなもんで、せめて印象を良くするために…、ちゃんとした格好で来ようと…。 榎木さんそういう理由だったんだ…。 MCこの劇場舞台挨拶を前にしてですね、「(直哉役は)誰なんだ?」とWEBニュースになっていました。 遊佐さんもう、僕としては早く明かしてほしいと思っていました。今日も何の情報を入れずに(耳を押さえる仕草をしながら)わーって思いながら来ました。 MC改めて、禪院直哉役を担当することが決まった時は、どういったお気持ちが一番強かったでしょうか。 遊佐さんそうですね、オーディションを受けたんですが…。もちろん、オーディションというのは「落ちて当たり前」みたいな、落ちることの方が多い行事ですから、受かったこと自体はうれしかったです。でも、オーディションを受ける前に「遊佐さんがやりそうな役があるんですよ」みたいな話があったんです。それで気になって、オーディションの話をいただいてから、原作を読んで、ちょっと調べてみたら「顔はいい」とあって、「おお、良いじゃん」って思っていたんです。 榎木さん&浪川さん良いじゃん。 遊佐さんでも、その後に「性格が…」とか「ドブカス野郎」っていうのが出てきたんですよ…。「この役を、僕がやりそうな役って言われているの?」って思って…。 榎木さん(笑)。 浪川さん確かに…。 遊佐さんだから、うれしいんですが、何かちょっと複雑な気持ちでした。「そう見られているの?仲間に?」って思っていました。 緒方さん(優しく諭すかのように)「ドブカス野郎」は褒め言葉! イコールかわいいってこと!(会場:拍手) 遊佐さんああ、そうなんだ…。はい、あの…非常にうれしかったです。 MC「死滅回游」の先行上映の前半パートは、この四名のキャラクターたちのバトルシーンから始まっていきますが、バトルシーンのアフレコはいかがでしたか? 榎木さんここはみんなで一緒に収録できたところだったので、非常に浪川さんが頼もしく…。 浪川さんちょっと待って、ちょっと待って! 普段、おかしいみたいじゃん。(登壇者の皆さん:笑) 榎木さんいやいやいや、普段から、とても頼りにしているんですが、やっぱり…。 緒方さんお兄ちゃんだからね。 榎木さんお兄ちゃんだし…。 浪川さん(うれしそうに)ああ、そうだね。 榎木さんちょっとバディ感がある存在なので、二人でなんか作戦を話すシーンもあるんですが、そういうところも横のマイクに入って、コソコソってできたので、臨場感を持ってやれましたね。 緒方さん(自分と遊佐さんを指して)こちらはね、殺し屋とドブカス野郎ですからね(笑)。 遊佐さんそれを冠して出てきてはいないです(苦笑)! 榎木さん暴言コンビが(笑)。 浪川さん今のところ、ネットニュースになった時にすごいですね(笑)。 緒方さんごめんね。遊佐くんのファンのみんな、ごめんなさい(笑)。 榎木さんここ(緒方さんと遊佐さん)はチームって感じでも…。 緒方さんチームではないかな…。 遊佐さんま、でも「味方やで」と言っていますからね。 緒方さんまあ…そうですね。 遊佐さん僕は、乙骨くんが相手じゃなくて良かったなと思っていました。 緒方さん最初にお断りしておきますね。今日はマスコミの皆さんがいらっしゃるので、これからご覧になる皆さんのためにも秘密にしなければいけない部分が随所にあるんです。なので、「ちょっと、それしかしゃべらないの?」みたいに思うかもしれませんが、たくさんの皆さんに楽しんでいただくために、そこは、遠慮させてください。 MC榎木さんの話を受けますと、浪川さんベタ褒めでございました。 浪川さんでも、本当にやっとの思いというのもありました。キャラクター的には、収録前とか本番前に「よし一緒に行こう!」「頑張ろうぜ」みたいなところは、何となく自然とできていたので、すごく楽しい収録にはなりました。 MC前のイベントで、榎木さんが、緒方さんと一緒に収録した時にものすごいプレッシャーで、本当に死ぬかと思ったみたいなことをおっしゃっていました。アフレコを振り返ってみていかがですか? 緒方さんそうですね、モノローグが結構多かったんですよね。 榎木さんバトルシーンでは特に多かったですね。 緒方さん何か、会話を直接交わすところは少なかったんですよ。でも、モノローグは心の中のセリフなので、自分の内の声ですが、ちゃんとバトルに意識を張りながらしゃべっているセリフなので、たぶん何か“圧”みたいなものが“ピッ”て、飛んだ部分はあるかもね(笑)。私ももらったし…。 浪川さん“ピッ”じゃないと思うんですが…。 緒方さん何? 何か言った(笑)? モノローグなんだから小さいんだよ! 榎木さんそうですね、モノローグだから、相手に話しかけたりはしないんですが、何かを受け取る雰囲気というか…、空気感は受け取りたいと思ってやっていました。なので、そこはもうバーンと食らいました。 MC遊佐さんは「呪術廻戦」の現場はいかがでしたか? 遊佐さんもう二期までやっている作品なので、座組というか、雰囲気ができあがっている中に入るのは、非常に緊張しましたね。 浪川さん(笑いながら、遊佐さんを指さして)超普通にしていましたよ(笑)! 「あれ?直哉って前から出ていたかな?」って思うくらい(笑)。 遊佐さんマイクにバサバサって音が乗ったかもしれないって思うぐらい、手が震えていました…。 浪川さんいやいや。 榎木さん微動だにせず…。 浪川さんいつも通りやっていましたよ。 遊佐さんでも、何の説明もなく「始めます」って言われて、心構えができないまま始めていきました。 榎木さんオーディションで完璧だったとか…。 遊佐さんそんなこと言われたことないです! 榎木さん説明もいらないぐらいだったんですよ。実際、直しとか全然なかった記憶が…。 遊佐さん「こういう感じにしてください」っていうのを言われましたから…。 浪川さんよっぽど、僕のほうが噛んでいましたよ。 榎木さん(手を挙げて)僕も…。 遊佐さんそんなことないですよ。でもアクションシーンが「速いな」と思いました。 緒方さんそれはね! 「呪術廻戦」は本当に速いですよね。 遊佐さんセリフはそこまで多くないんですが、動きが速いので、あっという間にページをめくらないと、追いつけなくなっちゃうんです。 榎木さん確かに、三ページぐらい白紙の時あるんですよね。ずっとアクションの時は一気にページをめくらないといけないというのはありますね。 遊佐さんここの動きでこのセリフっていうのをちょっと頭に入れておかないと追いつけなくなっちゃいますね。 緒方さんめちゃめちゃ速いです。 MC直哉はこういう風に動くんだというのも面白かったですね。 遊佐さん「こういう風に動くんだ!」って、僕も観て思いました。 MCそして、これから観る方に向けて、映画の楽しみにしてほしいポイント、見どころをお願いします。 榎木さんさっき緒方さんがおっしゃっていたように、めちゃめちゃ編集が上手なので「渋谷事変」の大事なところを全部逃さないで詰め込まれています。でも、ちゃんとストーリーは分かるようになっています。「死滅回游」はアクションシーンがめっちゃカッコ良かったです。直哉の「あれ」。 遊佐さん「あれ」ね。 榎木さん性格がよく出ているなと…。あれはすごかったですね。あとは脹相の「ビャー」って…。 浪川さん脹相の「ビャー」ね…。 緒方さんすいません。皆さんは雰囲気で察してください。 榎木さんあとは乙骨の「くぅぅ」…。 緒方さんそれはよく分からないですが、ありがとうございます。そんな感じです! 榎木さん「死滅回游」はアクションが躍動的で、面白いですね。 MC緒方さんは見どころを挙げるとすれば…? 緒方さんネタバレをしないで言うのは難しいよね。もちろん画が素晴らしいのは最初から分かっていることですが、アフレコスタジオ自体もすごく良い感じの緊張感がありました。「呪術廻戦」っていう作品自体、あんまりキャラクター同士がベタベタしない作品じゃないですか。分かりやすいベタベタ感がどこにもなくて、仲間なんだけれどちょっと離れているような感じでいながら、ちゃんと繋がっているっていうのが分かる。そういう人間関係が随所に出てくるんですが、アフレコの時もそんな感じでした。みんな一人一人マイクの前に、その役としているんですが、余計なこと言わなくても何となく「分かっているよ」「そういう感じで来るんだよね」「なるほど、そういう気持ちなんだね」というのが伝わって、それに返している感じがちゃんとあった現場でした。だから、その空気感がしっかり作品に乗っているなって思いました。「渋谷事変」の時は、私は参加していないんですが、その時もスタジオはそういう空気だったんだろうなっていう…。しゃべっていない時の空気感って、意外とアニメの中に出てくるので、私たちは、もちろん分かりますが、お客さんにもきっと「何となく楽しそうだな」とか、そういう空気は伝わると思うんですよね。「やっている時はすごく楽しそうだな」「本当はワチャワチャしているんじゃないか?」みたいな…。そういう空気が伝わるような作品なので、その良さが、大きなスクリーンになってさらにクローズアップされているみたいな…、簡潔に言えばチームワークがすごく良い、そんな感じの作品になっていると思います。 MC本作は、海外での上映も決定しており、なんと世界70以上の国と地域での上映が決定しています。浪川さんの活躍が、全世界で観られることになります。浪川さんの活躍が…? ごめんなさい(苦笑)、間違えました。 浪川さん間違えているよ。すごく間違えているよ! でも、すごくないですか? 「呪術廻戦」の海外人気ってすごいみたいですね。 榎木さんだって、津田(健次郎)さんが海外に行くと「Kenjo Tsuda?」って言われるらしいですからね。 浪川さんKenjo Tsuda? 津田健次郎じゃなくて? 遊佐さんそれ、同じです(笑)。違う名前で呼ばれたらそれはそれで問題ですよ。 MCここで、またまたスペシャルゲストをお呼びしたいと思います。 ■着ぐるみの悠仁くん、悟くん、憂太くんが登場! MC緒方さん、いかがですか? 緒方さん私、「呪術廻戦0」のイベント(『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映 里香ちゃん応援上映初日舞台挨拶)で会ったんですよ。 MC三人は本作の公開を迎えてどんな気持ちですか? ■それぞれにポーズを決めて気持ちを表現! MC浪川さん、悠仁くんはどんなことを考えているんですかね? 浪川さん僕がこのキャラの気持ちを? こっち(榎木さん)に聞くんじゃなく…(笑)? 榎木さん(CV:虎杖悠仁で)「何か言ってくれよ!」 浪川さんうわっ、やりづら(笑)!(悠仁くんと榎木さんに挟まれて)やりづらい!(悠仁くんの思いを代弁するように)「今日はみんな、来てくれて本当にありがとう。これからの「呪術廻戦」をよろしく頼むぜ。みんなの口コミが大事だから。分かっているだろうな、おまえら!ようし、いい子たちばっかりだ!」。 緒方さん意外とね、悟くんが、サービス精神が旺盛なんです。「見せて」って言うと何か見せてくれるものがあるそうなんですよ。(会場の皆さんに向かって)「見せて」って皆さんで言ってみてください。せーの! 会場の皆さん「見せて!」 ■悟くん、「もう一回」とコールを要求! 緒方さんせーの! 会場の皆さん「見せて!」 ■悟くんが左目をチラ見せ! 浪川さんかっこよ! 緒方さんこの間のイベントの時に10回ぐらい見せてもらったんですが、その度に花澤香菜がすごく悶え苦しんでいました。 MCここからは三人にも参加してもらいますが、悠仁くんが何か手に持っていますね。 ■悠仁くんが「マル秘」と書かれた紙をMCに手渡す。 MCでは、こちらを皆さんにお届けします。スクリーンにご注目ください! ■TVアニメ第三期「死滅回游」のティザービジュアルがスクリーンに映し出される。 MC虎杖と乙骨の死闘を映し出したビジュアルということですが、榎木さんいかがですか? 榎木さんめちゃめちゃ危険な状態ですが(笑)。本当に殺しに来ているんですね…。 緒方さんはい! 榎木さん印象的なシーンですが、カッコ良いっすね。 MCさらにもう一つ、新情報が届いていますので、こちらもご覧ください。 ■TVアニメ「呪術廻戦」第三期「死滅回游 前編」2026年1月8日より毎週木曜深夜0時26分よりMBS/TBS系28 局”スーパーアニメイズム TURBO”枠にて全国同時放送決定! MC榎木さん、改めていかがですか。 榎木さんいや、もう割とすぐなんですね。ちょっとドキッとしましたが、本当に早く観てほしいと思っていたし、皆さんも早く観たいと思ってくださっていると思うので、ぜひ楽しみに待っていてください。 MC遊佐さん、アニメシリーズでより多くの方に届いていくことになります。 遊佐さんはい、僕もこれからは安心して観られます。今日まですごくドキドキしていたので…。誰にも言っちゃいけないし、「みんなに叩かれたらどうしよう?」っていう気持ちを誰にも共有してもらえないし…。 ■隣の悟くんが、優しく遊佐さんの背中をさする。 遊佐さん悟くんが励ましてくれました(笑)。 MC今年の12月20日、21日に開催される「ジャンプフェスタ2026」でもTVアニメ「呪術廻戦」第三期の最新情報が解禁されるかも…ということです。新しい映像なのか? 主題歌は誰なんだろう? など、ぜひぜひ楽しみにしていただければと思います。そして、「呪術廻戦」の世界観を再現したスマホゲーム「ファントムパレード」からも公開初日に合わせてお知らせが届いています。11月16日18時から、セカンドアニバーサリー公式放送を実施します。二周年情報の解禁や(「呪術廻戦」第二期OPテーマ「VIVID VICE」を歌った)「Who-ya Extended」のライブなど、盛りだくさんの内容でお届けしますので、こちらもぜひご覧いただければと思います。そして、「劇場版 呪術廻戦 0」の復活上映に合わせて始まった限定ガチャにてSSRキャラクター[呪いの女王]乙骨憂太はまだまだ登場中です。 MC最後に皆さんから、これから楽しみにされている方々に向けてメッセージをお願いします。 遊佐さんTVアニメ「呪術廻戦」第三期もこれから始まりますので、この先をぜひ観届けていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 浪川さん再編集の「渋谷事変」もすごく素敵なキャラクターたちが登場していて、改めて「素敵なキャラクターたちだな」と僕は感じました。そこから「死滅回游」に入っていくわけですが、来年早々、TVアニメ「呪術廻戦」第三期が始まりますので、そちらも「渋谷事変」同様、皆さんの力で盛り上げていただければうれしく思います。マスコミの皆さんも何卒よろしくお願いします。僕はもう「夏油(げとう)」は読めますので…(笑)。それに関するニュースがいっぱい出ていましたが、もう読めますから! 榎木さんああ、「なつあぶら」…。 浪川さんということで、今日は短い時間でしたがありがとうございました。 ■会場から「お兄ちゃん!」という声が…。 緒方さん今日、ご覧になってくださった皆さん、本当にありがとうございました。そして、これから観てくださる皆さん、本当に楽しんでいただけたらと思います。TVアニメ「呪術廻戦」第三期が始まりますが、(遊佐さんを指して)直哉も、こんなすごい方が面白いお芝居をしてくださっています。他にも、原作を読んでいる方はご存知の通り、新しいキャラクターがたくさんたくさん出てきます。その方々がいちいちすごい声優の方々で…。「こんな方とご一緒できるの?」みたいな感じで、すごく楽しみにしてるところもあります。たぶん、皆さんにも、驚いたり、楽しんでいただける部分がすごくたくさんあると思います。映像も本当に変わらずというか、TVシリーズではないようなすごい映像でお送りできると思っています。なので、ぜひ一緒に楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 榎木さん本日はありがとうございました。「渋谷事変」と「死滅回游」を劇場で観られる間に、いっぱい観ていただけると、素晴らしい音響と映像が楽しめると思いますので、ぜひ周りの方を誘って、何度も観ていただけたらと思います。来年からTVアニメ「呪術廻戦」第三期の放送が開始されます。もう、めちゃめちゃ気持ちは映像の中に置いてきたので、あとは皆さんに観ていただくしかないという感じです。みんなで、後悔のないように頑張ったので、素晴らしいものになっていると思います。ぜひ来年の放送もよろしくお願いします。
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「ロマンティック・キラー」ロマンティック襲来! 渋谷事変イベント「ロマンティック・キラー」公式サイト 「第1回 LINEマンガ大賞」で銀賞を受賞、「少年ジャンプ+」でも連載され、2022年にはNetflixにて全世界配信でアニメ化された「ロマンティック・キラー」。本作の実写化が叶い、12月12日より全国公開となります。 11月16日には「ロマンティック襲来! 渋谷事変イベント」が渋谷ストリーム 稲荷橋広場で行われ、上白石萌歌さん、高橋恭平さん(なにわ男子)、中島颯太さん(FANTASTICS)が出席しました。この日のMCには、魔法使い役で本作に出演している伊藤俊介さん(オズワルド)が就任。上白石さんに向けて、男性キャスト陣がロマンティックアピールをして大いに盛り上がりを見せたこの日の模様を、詳しくレポートします! ロマンティック襲来! 渋谷事変イベント 星野杏子役 上白石萌歌さん 香月司役 高橋恭平さん 小金井聖役 中島颯太さん 魔法使い・リリの声/MC 伊藤俊介さん(オズワルド) 伊藤さんいよいよ来月12月12日に公開を迎える本作。恋愛キャンセル界隈のヒロイン、星野杏子の前に、絶対に恋をさせたい魔法使い・リリが現れ、恋をさせるためにあの手この手で恋愛あるあるシチュエーションを魔法で繰り出していくというストーリーです。私はなんと、その魔法使い・リリを演じており、その縁もあって今回MCを務めます。皆さん、どうかお手柔らかによろしくお願いします。(会場のお客さん:笑)そして、本作の原作は「ジャンプ+」なのですが、映画制作スタッフが好き勝手やってしまったようで、原作以上にカオスなロマンティックたちが襲来する、とんでもないお祭りコメディになっているようです。公開はもうちょっと先なんですが、とにかくしっちゃかめっちゃかです。(スタッフからカンペが入り)ごめんなさいね。先ほど本作のヒロインの名前を「きょうこ」と読みましたが、「ほしのきょうこ」ではなく、「ほしのあんず」でした。この時点で僕の味方は一人もいなくなったわけですが、ヒロインの名前は「あんず」です! (会場のお客さん:笑)皆さん、間違えないようにね。「あんず」。(スタッフに対して急な逆ギレ)だから確認したじゃないか! 「これは『きょうこ』ですか」と確認したら、「『きょうこ』です」って言ったじゃないですか!(取り乱したことに)申し訳ございません…。(会場のお客さん:笑)本日は、映画公開に先駆けて、主演キャストの皆さんとのトークでも盛り上がっていきたいと思います。それではご登場いただきましょう。 ■渋谷ストリームの大階段を降りて、上白石さん、高橋さん、中島さんが登場すると、渋谷の街に大歓声が鳴り響きました。クアトロ(4人)主演のお一人、木村柾哉(INI)さんは残念ながらこの日は欠席。会場には木村さんのほぼ等身大のパネルがお目見えし、一緒にステージに上がりました。 上白石さん(街を見渡しながら)渋谷の皆さん、こんにちは。チーム「ロマンティック・キラー」です。今日はゲリライベントにも関わらず、たくさんの方にお集まりいただき本当にありがとうございます。(渋谷駅のエスカレーターに乗っている人に目を向けながら)エスカレーターの皆さんも、見えていますか? 本当にゲリラでやっています。渋谷の真ん中でやっているので、私もすごく新鮮な気持ちです。 伊藤さんあのエスカレーターの皆さんは、「何かやっているな」くらいの感じでしょうね。 上白石さん(笑)。本作の公開も12月12日と近づいてまいりましたので、「ロマキラ」の魅力をお伝えできればと思います。最後までよろしくお願いします。 高橋さん皆さん、朝早くから…、朝早くではないか、お昼なので…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)まあ、いいですわ。 伊藤さん何をごちゃごちゃ言っているの。 高橋さん(笑)。渋谷のど真ん中で、こんなにたくさんの方に集まっていただきありがとうございます。ゲリライベントなので、気軽にいろいろな方に見ていただければと思います。短い時間ですが、楽しんでいきたいと思っています。 伊藤さん皆さん、「ゲリラ」「ゲリラ」とおっしゃいますが、(会場に集まったたくさんの人を見ながら)ゲリラで集まるファンの数じゃないんですよ。 中島さん(会場を見渡して)すごい数ですね。 高橋さん本当にありがとうございます。 中島さん今日はありがとうございます! いよいよ「ロマンティック・キラー」の公開が近づいてくると共に、最近いろいろなロマンティックを経験しています。今日もロマンティックを提供できると思うので、萌歌ちゃんや恭平と一緒に、どんどん盛り上げていきたいなと…。(木村さんのパネルに目を向けながら)どうですか、柾哉くん? 高橋さん(声色を変えて)楽しみま〜す。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 上白石さん&中島さんそんな感じだったっけ? 伊藤さんこうやって、みんなで協力して、あの手、この手でやっていきましょう!本日は、木村さんご本人はいらっしゃらないですが、挨拶があるみたいです。 ■木村さんの挨拶がスピーカーから流れました。(上白石さんがパネルの口元にマイクを当て、会場のお客さん:笑) 本日のイベントに参加したかったのですが、どうしてもうかがうことができず、すみません。今日はご覧の通り(パネルでの登場なので)ペラペラな状態ですが、12月1日に開催されるイベントまでには、パンプアップして、体を分厚くしていきますので、また皆さんとお会いできることを楽しみにしています。 今日はロマンティックがたくさん襲来するイベントだと聞いているので、萌歌ちゃん、恭平、颯太、そしてオズワルドの伊藤さん、負けずにロマンティックに盛り上げをよろしくお願いします。 ロマンティック! 【木村さんの挨拶】 伊藤さん何ですか。最後の「ロマンティック!」って。(登壇者の皆さん:笑) 高橋さん「パンプアップ」とか、ちょっとよく分からないですね。 中島さんよく分からなかったですね。 伊藤さんこの薄い(パネルの)状態から、普通の状態に戻って、皆さんの前に参りますということでしょうかね。それでは、ここからは本作のお話を聞いていきたいと思います。いよいよ、映画公開まで一カ月を切りました。撮影自体は昨年の9月から11月に行われたということですので、一年ぐらい経っているんですよね。 上白石さんあっという間です。 伊藤さんそうなんです。撮影から一年も経っているんですから、僕が「あんず」を「きょうこ」と呼び間違えても仕方がない! 上白石さん(笑)。あれは、びっくりしました。 中島さん良くないですよ。裏で聞いていましたが、途中から逆ギレみたいになっていましたし…。 高橋さん(笑)。すごくきれいなボケですもんね。 伊藤さんボケです。ボケですし、大人はどんどん逆ギレが上手になっていくんです。 中島さん(笑)。そうなんだ。 伊藤さん一年以上前から始まったプロジェクトですが、当時を振り返ってみて印象に残っているエピソードや撮影の雰囲気を教えていただけますでしょうか。 上白石さん伊藤さんも、映画にご出演しているんです。リリの声と、“とある人物”として出演もしているんですね。 伊藤さんはい、そうですね。ちょっとだけ、僕自身として…。 上白石さんワンシーンですが、伊藤さんが実写として出てくるシーンが面白過ぎて…。 伊藤さんいやいやいや(笑)。 上白石さんアドリブ合戦もしましたよね。 伊藤さんそうですね。上白石さんから、アドリブでとんでもない暴力を食らっていますので、ぜひ観てもらいたいですね。 上白石さん(笑)。それは語弊がありますが、伊藤さんと初めてお芝居ができたシーンは、私は個人的にすごく楽しかったですね。 伊藤さん良い子だね、君は。本当に! 上白石さん出演者でもあるんですが、MCとしても今日は立ってくださっているんですね。 伊藤さんそうなんです。あまりこういうイベントで、出演者がMCをやることはないですよね。 高橋さん(笑)。珍しいですよね。 伊藤さんなかなか震えております。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 高橋さん現場の雰囲気で言うと、ここの三人(今日の登壇者の三人)が同い年なんですよ。颯太と萌歌ちゃんは同い年なので、すごくやりやすかったです。萌歌ちゃんとは、生年月日も同じなんです。 上白石さんそうなんです。 中島さん全部一緒。 高橋さん2000年の2月28日という。 上白石さん先ほど調べたら、生まれた時間もちょっとしか変わらなかったので、(占いなどをすると)運勢が一緒なんですよね。 高橋さん全部同じって、なかなかいないと思って、「初めまして」の時から、そういう話ですごく盛り上がりました。 伊藤さんじゃあ、もう高橋くんも、上白石一族みたいなものですね。 高橋さんもはやそうかもしれないですね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 中島さん現場では、めちゃくちゃ盛り上がっていて、楽しかったです。笑いが絶えない現場だったんですが、差し入れもすごかったな…。萌歌ちゃんはかき氷を差し入れしてくれました。それに負けじと、恭平と僕と柾哉くんの三人で、カフェカーの差し入れをしましたね。 高橋さんやりましたね。 上白石さんクレープとかもあったよね。 高橋さん&中島さんそうです、そうです。 高橋さんドリンクとクレープのあるカフェカーを、三人で差し入れました。 伊藤さんええ! マジで! 高橋さんちゃんと三人で(カフェカー代を)割って、同じ額が払えるように計算しました。 伊藤さんすごいな! 僕、何もしていないので、恥ずかしくなってきた。 高橋さん出演していただけるだけでうれしいです。ありがとうございます。 伊藤さん主演の皆さんはさすがです。続いて、完成した本作をご覧になった率直な感想を教えてください。 上白石さん面白かったよね。 高橋さんめっちゃ面白かったです。 上白石さん本当にスピード感のある作品で、ジェットコースターに乗っているような気持ちになりました。いろいろなロマンティック要素があって、今までの恋愛映画のワンシーンをオマージュしていたりするんですが、そのネタを全部数えると百個ぐらいあるらしくて…。 中島さん百個! 上白石さん皆さんにもぜひ、一つも逃さずに感じて、笑っていただきたいと思います。 伊藤さん二個、三個までは罪悪感があるかもしれないですが、百個もパクったらもう関係ないですからね! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) そこもまた本作の面白味の一つですね。 上白石さんそうなんです。 高橋さん僕は、本当に「お祭り映画だな」と思いました。ラフな気持ちで観られる作品なので、老若男女、いろいろな方が楽しんでくれるやろなと…。あのキャラクターがいて、あの人が出てくるんや…という面白さと、良い意味でバッサリとシーンが斬られています。コメディ強めの新感覚ラブストーリーかなと思います。皆さんに、ぜひ観てほしいです。 伊藤さんかなりバラエティに富んでいて、コメディに寄っているところもありますね。 高橋さんありますね。 中島さん何も考えずに、映画館に行っていただいて大丈夫だと思います。観たら、とりあえず笑えるし、幸せになる映画です。そして、本当にロマンティックな気分になる映画ですね。 伊藤さんプロモーションにおいても、日本中にロマンティックを襲来させる「JAPAN ROMANTIC PROJECT」が現在進行中です。リリである私もあまりピンと来ていないんですが…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)そのプロジェクトは12月1日から超本格始動ということで、12月1日にはロマンティックなイルミネーションを消しに行く<消灯式>。12月6日からは、<世界最速ロマンティック試写会>が行われます。そして、五大都市に<大型ロマンティック襲来広告>を掲出。この辺にもバーンと広告が出てくる可能性がありますね。さらに主演の皆さんが作成したオリジナルデザインのポスターで飾られた<ロマンティックラッピングバス>が都内を走行します。これは相当、宣伝になりますよ。「何が何でもヒットさせるんだ」「絶対にヒットさせるぞ」という気合を感じます。また、YouTube撮影でも、スタッフからの“ロマンティック無茶ぶり”が続いているとのことです。 中島さん規模がすごいですよね、本当に。 上白石さん(プロジェクト名に)「JAPAN」って付いているからね。 高橋さんこんなに、長い階段から出てくるのも初めてだし、普通に(渋谷の街を通行している)人が階段を降りているじゃないですか(笑)。こういうところで(イベントを)やらせていただくのも、本当に初めてなので…。 伊藤さん一般の人が降りてくるのを抑えるためのセキュリティといったところの経費も、全部広告に使っています。だから、一般の方も横を通ります。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 高橋さん(笑)。新しいですね。 伊藤さんぜひ皆さんでヒットさせたいなと思っています。キャストの皆さんにもお手伝いをいただいてる「JAPAN ROMANTIC PROJECT」の進行の様子は、YouTubeチャンネルや映画公式ホームページでも随時更新されていきますので、引き続きご注目ください。ここまで楽しいトークをしてきましたが、私は今から、会場に魔法をかけます。私の使命は、上白石さん演じるヒロインの杏子に恋をしてもらうために次元を超えて恋愛の可能性、すなわちロマンティックをたくさん集めることです。というわけで、本日はこちらの皆さんにもイベントに来てもらいました。“ロマンティック男子”、カモン! ■自称“ロマンティスト”なエキストラの皆さんが鮮やかなピンクのTシャツ姿の“ロマンティック男子”となり、続々とステージに上がり、会場から大きな拍手が上がりました。 上白石さん&高橋さん&中島さん(大勢の“ロマンティック男子”を目にして)すごい! 高橋さんいっぱいおるやん! もう、いすぎやって! 中島さん(後ろにもたくさんの人がいるのを見て)後ろもすごいよ! 高橋さん(あまりの人数の多さに)多い、多いて! この昼の時間に、ピンクは強すぎるって! 中島さんめっちゃ手を振ってくれている。 高橋さん僕もそのTシャツ、ほしい。 中島さんほしいんかい。 高橋さんめっちゃほしいわ。 伊藤さんいつ着るんですか? 高橋さん(笑)。いただきたいですよ。 伊藤さん(ステージに集まり続けている“ロマンティック男子”たちを見て)すごい量の“ロマンティック男子”たちが集まってくれました! 忙しいのにありがとうございます。 上白石さん&高橋さん&中島さんありがとうございます! 伊藤さん今日はなんと、総勢83名の“ロマンティック男子”の皆さんが集まってくれています! 83、非常にキリが良い数字ですよね。(会場のお客さん:笑) 高橋さん(笑)。本当にキリが良いですね。 85でもなく…。 伊藤さんピッタリ、83です! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑、“ロマンティック男子”の皆さんから「フォー!」という歓声が上がる) 中島さん確かに、83の音量や…。 伊藤さんおそらく具体的な指示は受けておらず、とにかく「フォー!」と言って来いと伝えられていると思います。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 高橋さん&中島さんありがたいですね。 伊藤さん“ロマンティック男子”の皆さん、つまり自称“ロマンティスト”の皆さんが、本日のイベントのためにわざわざ駆けつけてくれました。まさに「ロマンティック襲来イベント」に相応しいステージとなりましたね。本イベントの直前に、“ロマンティック男子”の皆さんは渋谷の街を練り歩き、街にロマンティックを振りまいてこの会場まで、歩いて来たそうです。 上白石さん&高橋さん&中島さんええ!? この一団で!? ■“ロマンティック男子”の皆さんから「はい!」「ロマンティック、させていただきました!」「ロマンティックを振りまきながら来ました!」など様々な返事。 伊藤さんロマンティックを振りまきながら! 高橋さん(“ロマンティック男子”を気遣いながら)ほんまに嫌やったら、断ってくれて良いんですよ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 伊藤さん何となく、きれいどころが前にされているイメージですね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 中島さんどういうことですか、それ。全員きれいです。 伊藤さん(“ロマンティック男子”の皆さんに向けて)しゃべりたいことがあったら、後ろの人も大きな声でしゃべってくれたら、何となく聞いて、ちょっとだけスルーしますので…。(“ロマンティック男子”の皆さん:「フォー!」と大歓声) 高橋さん言われたんでしょうね。「何かあったら『フォー!』だけ言うときって(笑)。 伊藤さんさあ、皆さん。ここからは何をするか分かりますよね。 上白石さん&高橋さん&中島さん分からないです。(会場のお客さん:笑) ■誰が一番ロマンティックに杏子に迫れるか、ロマンティック対決 伊藤さんじゃあ、説明しますよ。自称“ロマンティスト”を前に、誰が一番ロマンティックに杏子に迫れるか。ロマンティック対決を開催します! “ロマンティック男子”の皆さんフォー! (会場のお客さん:拍手) 高橋さんそんなに「フォー!」と言うのなら、みんなに(ロマンティック対決を)やってもらいますよ。 伊藤さん彼らはもうロマンティックを極めし、ロマンティック男子たちなので。 高橋さん本当ですか? アドリブで振ったら、全部答えてくれるんですか? 伊藤さんそれはもちろん答えます。答えられますが、今日は高橋くんと中島くんにロマンティック対決をしてもらいたい。君たちのために集まったファンの誰が、“ロマンティック男子”たちの対決を見たいんですか! 中島さんそれは失礼ですよ! 高橋さん見たいですよ! 伊藤さん本当はやろうと思ったら、余裕ですよね。 “ロマンティック男子”の皆さん(「余裕だ」と表現するように)フォー! 中島さん対決をするんですか? 伊藤さんでは、ルールを説明します。杏子役の上白石さんと後ろの“ロマンティスト”の皆さんには、ハートとバツが書かれた札をお渡しします。「ロマンティックだ」と思ったら、ハート。「ロマンティックじゃない」と思ったらバツを挙げてください。ハートの数でロマンティック度合いを図るというゲームです。なお、ハートは、ロマンティストの皆さんは1ポイント。上白石さんが、100ポイントとして計算します! 中島さんいやいやいや、じゃあ萌歌ちゃんだけで良いじゃないですか。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 伊藤さん“ロマンティック男子”全員がハートを上げた場合、83ポイント。上白石さんお一人が上げた場合、100ポイント。 高橋さん&中島さん(上白石さんの持ちポイント数が)デカい! 伊藤さんこちらはスタッフの目測で計算いたします。 高橋さん&中島さん(笑)。目測!? 高橋さんそこ大事でしょう! 正式に数える人、おらんのや。 伊藤さんとにかく数える人が雇えないぐらい、広告にお金をかけています。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) どうですか、高橋さんは自信がありますか? 高橋さん最近いろいろな出来事があった中で、このロマンティック対決が一番嫌かもしれないですね。めちゃくちゃ恥ずかしいです! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 伊藤さんでも、高橋さんと中島さんのお二人は、“職業、ロマンティスト”と言っても過言ではないでしょう? 中島さん特に、恭平はそうですからね。 高橋さん颯太もそうですけどね! 高橋さん&中島さん(二人共、お互いの謙遜しながら)いやいやいや。 中島さん今日は、柾哉くんがいないので、柾哉くんの代わりに、伊藤さんもやってくださいよ! 上白石さん良いですか? 伊藤さん(自分の参戦は)“ロマンティック男子”の参戦より、求められていないのよ! 上白石さん&高橋さん(笑)。いやいや、そんなことないですよ! 高橋さんみんな、伊藤さんの参戦を求めていますよね? (“ロマンティック男子”の皆さん:フォー!) 伊藤さん何を聞いても、「フォー」と言うだけなんですよ。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) じゃあ、せっかくなので、やりましょうか。 上白石さん良いですか? やったー! 伊藤さん僕はもう、36歳で、君たちみたいな若造よりも、ロマンティックな人生を歩んで来ていますから…。(“ロマンティック男子”の皆さん:フォー!) 高橋さん勉強させてください! 上白石さん人生経験がありますから。 伊藤さん任せてください。ただ、最近最もロマンティックからかけ離れた状態になっています。 中島さん(伊藤さんを励ますように)大丈夫です。(最近の伊藤さんの事情を)知っていますけど…。 伊藤さんでは早速、始めていきましょうか。 ■第一のテーマ:「イルミネーションを見ている彼女に、ロマンティックな一言」 伊藤さん思いついた方から、挙手制で行きましょう。 上白石さんお手のものですよね。 中島さんじゃあ、伊藤さんから。(会場のお客さん:笑) 伊藤さん僕から…!? (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 僕からですか? じゃあ、行きましょうか! 中島さん絶対に伊藤さんの答えはラストでしょう。 上白石さん(木村さんのパネルの後ろに立つ伊藤さんを見て)柾哉くんになりきるということですか? なるほど! 中島さんでは、伊藤さんのロマンティックな一言、お願いします! 「今日は、楽しかったね。見て、きれい。イルミネーション、なかなか一緒に見られなかったけれど、今年は見られたね。アイ、エヌ、アーイ!」(会場のお客さん:若干引き気味) 【伊藤さんの答え】 ロマンティック男子の皆さんおおー! 伊藤さん(滑ったことを自認して)もうね、今日で僕は芸人を辞めたわけですが…。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑)ごめんなさいね。ちょっと「INI」を(バイク川崎バイクさんのネタ)「BKB」みたいにしたかったんですが、うまくいかなかった。もう一回チャレンジをしたいです。 中島さん(“ロマンティック男子”の皆さんから)「フォー!」ではなく、「おおー!」という声が出ましたね。 伊藤さんどうにか僕を、助けようとしてくれたんですね。(登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) ありがとうね。 中島さんじゃあ次、行きますよ。 上白石さんその前に、ジャッジしないと! 伊藤さん&高橋さん&中島さんおー、危ない、危ない! 伊藤さん確かにそうですね! 先ほどの僕の答えのジャッジをお願いします! 上白石さんせーの、ドン! (“ロマンティック男子”の皆さんは、ほぼバツの札を挙げる) 伊藤さん(少しだけ上がっているハートを目にして)はい! 4ポイント、獲得です。(ロマンティック男子の皆さん:フォー! 会場のお客さん:笑) 高橋さんすごい! ちゃんと数えられましたね。 伊藤さんだって、少ないんだもん。そりゃあ、ちゃんと数えられますよ。(スタッフからカンペで「6ポイント入っている」とお知らせが入る)6ポイント? そんなの別に変わらないよ! (登壇者の皆さん&会場のお客さん:笑) 僕が4ポイントと言ってから大急ぎでカンペで「6ポイントです」と伝えなくて良いんですよ。そんなに変わらないんですから、大丈夫ですよ。(気を取り直して)では続いて、中島くん。行きましょうか! 中島さんはい! 伊藤さんイルミネーションを見ている彼女に、ロマンティックな一言! 「あ、イルミネーションこっちか。いや、イルミネーションが好きなんじゃなくて、イルミネーションを見ている君のことが好きみたい。」 【中島さんの答え】 “ロマンティック男子”の皆さんフォー!!!! 伊藤さん(“ロマンティック男子”の熱い反応を見て)大興奮でございます! 中島さん声が上がるまでに間が空いていた。伊藤さんが“ロマンティック男子”の皆さんに「『フー!』って言え」って顔をしていたんですよ。 伊藤さん(笑)。していない、していない。してないです。彼らの意志です。 高橋さんすばらしい。 伊藤さんジャッジの方に行きましょう。中島くんのロマンティック度、ジャッジお願いします。 上白石さん&
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スマートフォンゲーム『呪術廻戦 ファントムパレード』 2周年最新情報解禁!ファンパレ2ndアニバーサリー公式放送 アーカイブ配信URL 2周年特設サイト 公式X(@jujutsuphanpara) 公式YouTubeチャンネル App Store Google Play DMM GAMES(PC版) TVアニメ公式サイト 公式X(@jujutsu) メインストーリー追体験「理非」「渋谷事変 閉門」PV 『呪術廻戦 ファントムパレード』は、2024年9月に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて6年半にわたる連載が完結した芥見下々(あくたみげげ)氏による人気漫画を原作としたアニメ『呪術廻戦』を元にした、作品初のスマートフォンゲームです。本ゲームは、2023年11月21日(火)に正式サービス開始し、全世界プレイヤー数2,500万ダウンロードを突破しています。TVアニメ『呪術廻戦』第1期の物語を追体験できるだけでなく、『ファンパレ』オリジナルのストーリーが楽しめるコマンドバトルRPGとなっています。また、2024年11月に発表された「Google Play ベスト オブ 2024」のストーリー部門にて大賞を受賞しました。 このたび『ファンパレ』は、2025年11月21日(金)にサービス開始から2周年を迎えることを記念し、『ファンパレ』2ndアニバーサリー公式放送を実施しました。 ◆メインストーリー 追体験 「理非」「渋谷事変 閉門」の公開決定!&2周年記念新キャラクターの情報を解禁! 2025年11月21日(金)、11月28日(金)の2週連続で、メインストーリー追体験「理非」「渋谷事変 閉門」の公開が決定いたしました。メインストーリーにあわせて、ガチャには 期間限定SSR キャラクターとして[最大呪力出力]虎杖悠仁、[オマエはそれでいいのか?]東堂葵、SSR 廻想残滓は「かけがえのない瞬間」が登場し、期間中ピックアップ対象となります。また、無料でガチャチケットが最大40枚手に入るキャンペーンも実施。詳細は、『ファンパレ』ゲーム内のお知らせや公式 X にて順次公開いたします。 東宝株式会社(以下、当社)が企画・制作し、サムザップが企画・制作・開発・運営を行う、スマートフォンゲーム『呪術廻戦 ファントムパレード』(以下、『ファンパレ』)の2周年最新情報を解禁しました。 ・メインストーリー新章公開日 :2025 年 11月 21 日(金) 、11月28日(金) ・ピックアップ 2ndアニバーサリーガチャ 第1弾 / 第2弾 開催期間 : 2025 年11月21日(金) 15:00 ~ 12 月25日(水)14:59 予定 ◆期間限定SSR キャラクターとして[最大呪力出力]虎杖悠仁、[オマエはそれでいいのか?]東堂葵、SSR 廻想残滓は「かけがえのない瞬間」が登場 メインストーリーにあわせて、ガチャには 期間限定SSR キャラクターとして[最大呪力出力]虎杖悠仁、[オマエはそれでいいのか?]東堂葵、SSR 廻想残滓は「かけがえのない瞬間」が登場し、期間中ピックアップ対象となります。 ・タイトル : 呪術廻戦 ファントムパレード ・ジャンル : RPG ・価格 : 基本プレイ無料(アプリ内課金あり) ・対応OS : iOS/Android(機種によりご利用いただけない場合があります) ・PC版推奨環境 : 対応OS:Windows 10 (64-bit) 以降 CPU :Intel(R) Core i5-8265U 以上 メモリ : 8GB 以上 ディスク空き容量 :20GB 以上 グラフィック :Intel(R) UHD Graphics 620 以上 ・企画・制作 : 株式会社サムザップ、東宝株式会社 ・開発・運営 : 株式会社サムザップ ・権利表記 : ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 ©Sumzap, Inc./TOHO CO., LTD. ■『呪術廻戦 ファントムパレード』概要 人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描く、芥見下々による大ヒットコミック『呪術廻戦』。 集英社「週刊少年ジャンプ」にて2018年3月から連載が開始され、2024年9月、物語は完結を迎え6年半にわたる連載が終了。コミックスのシリーズ累計発行部数は驚異の1億部(デジタル版含む)を突破。2025年9月より原作・芥見下々、作画・岩崎優次による『呪術廻戦』の近未来スピンオフ『呪術廻戦≡(モジュロ)』が集英社「週刊少年ジャンプ」にて短期集中連載中。 2020年10月から2021年3月までは毎日放送・TBS系列にてTVアニメ第1期が放送され、初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』は全世界興行収入265億円の大ヒットを記録。TVアニメ第2期となる「懐玉・玉折/渋谷事変」が2023年7月から12月まで放送され、国内のみならず全世界で大きな反響を呼んだ。さらに、2025年の「懐玉・玉折」総集編の劇場公開、10月17日公開となる『劇場版 呪術廻戦 0』復活上映、11月7日公開となる『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』と時系列順に作品を楽しめる劇場公開がありつつ、2026年1月8日よりTVアニメ第3期「死滅回游 前編」が放送決定となり、今後の展開にますますの盛り上がりをみせている。 呪いを廻る壮絶な物語が再び廻りだすー ■TVアニメ『呪術廻戦』作品概要
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「ラーゲリより愛を込めて」大ヒット御礼舞台挨拶「ラーゲリより愛を込めて」公式サイト二宮和也さんが主演を務め、第二次世界大戦終了後にシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で不当に抑留されながらも、過酷な状況下において生きることへの希望を捨てなかった男・山本幡男の半生を描く映画「ラーゲリより愛を込めて」。 大ヒットスタートを記録した本作の大ヒット御礼舞台挨拶が12月21日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、二宮さんをはじめ、松坂桃李さん、中島健人さん、桐谷健太さん、大森元貴さん(Mrs. GREEN APPLE)が登壇しました。ステージでは、大森さんが主題歌「Soranji」をアコースティックギターの弾き語りで生披露し、会場を感動の渦に巻き込みました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします!大ヒット御礼舞台挨拶山本幡男役二宮和也さん松田研三役松坂桃李さん新谷健雄役中島健人さん(Sexy Zone)相沢光男役桐谷健太さん■キャスト陣が、会場の中央通路にズラリと集結し、大きな拍手が湧き起こる中、通路を歩いてステージに上がりました。 二宮さん本日は「ラーゲリより愛を込めて」を選んでいただき、ありがとうございます。皆さんはまだ本作を観る前だと聞いています。なるべく興味深くなるようなお話ができればと思っていますので、よろしくお願いいたします。 松坂さん皆さんこんばんは。(中継カメラに向かって)全国の皆さんもこんばんは。マスコミの皆さんもありがとうございます。たくさんの方に観ていただいているということで、本当に嬉しいです! これから先もまだまだ多くの方に観ていただきたいので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。 中島さん本作の大ヒット、とても嬉しいです。そして、このような超大作に参加できたことも、一人の俳優としてすごく嬉しいことだと思っています。普段の自分とはかけ離れている役を演じたので、 “出演していることに気づかれない役”という印象があります。それくらい、個人的には存在感を消すことができたと思っています。ぜひとも多くの方に「ラーゲリより愛を込めて」を楽しんでいただきたいと思います。 桐谷さん健人、出ていたよね? 中島さん出ていたでしょ!(登壇者の皆さん:笑) 桐谷さん全国の皆さん、ありがとうございます。本当に嬉しいです。今日は楽しんで帰ってください。 MC大ヒット、おめでとうございます。 登壇者の皆さんありがとうございます! MC公開されて二週間弱、全国的に幅広い世代の方にご覧いただいているようです。さらにアンケート調査では満足度が96.8%と、 非常に高い数値を記録しています。「泣いた」という感想はもちろん、「苦しくても辛くても頑張ろうと思った」など前向きに一歩を踏み出す感想が数多く寄せられています。出演者の皆さんのもとにも、反響が届いていますか? 二宮さんいろいろなお声をいただきました。「嬉しいな」と思うものもあれば「なるほどな」と思うものもあります。共通している感想は、「人間とは」ということだと思っています。皆さんには「絆」「想い」「愛」などが伝わっているのではないかと思っています。だから、観てほしいと思っていたことが、きちんとお客さんに感じていただけている印象です。松坂さん僕もいろいろな声をいただいています。その中でも「苦しい」「重い」ということより、僕らが劇中で見せた笑顔など、そういった描写がすごく印象に残っているようで「観た後に上を向いて劇場を出られる」という感想も見ました。そこに繋がっているのは嬉しいなと思います。 MC松坂さんも、公開前にそういった感想をお話していました。 松坂さん言っていました! それを推していこうかなと思っていました(笑)。 二宮さん本当にそうだもんね。 中島さん年代を問わず、たくさんの方が観に来られているという話を聞いています。ご高齢の方が、本作を観て涙している姿を見たという方もいました。歴史的事実を改めて思い出して涙していらっしゃる方もいると思うんですが、最終的に“悲しみから微笑みに開花していく”作品でもあります。だから、自分の人生の中でも「そんな瞬間に立ち会いたい」「こういう感覚になりたい」と思えるところが、「ラーゲリより愛を込めて」の良いポイントなんじゃないかと思っています。それが幅広い年代層の方に愛される理由だと思っています。桐谷さん僕の元にも、たくさんの人から「観たよ」「本当に素晴らしかった」という感想が届いています。本作の一つの魅力としては、どの立場の人も感情移入できることです。お父さん、娘という立場としても、お母さんもそうだし、観る人が誰かに感情移入ができるようになっている点も、良いところかなと思っています。 MC撮影は約一年前に行われました。大変な撮影だったというお話も伺っています。皆さんにとって辛い状況を乗り越えるための原動力となったのは、どのようなものでしょうか。 二宮さん「本作を公開して皆さんに観ていただく」ということが、原動力だったんじゃないかと思います。もし、公開されないとなったら、「我々は一体何をやっているんだ」ということになりますから。(登壇者の皆さん:笑) 観ていただくために、「こういう事実をこれからも忘れないで、受け止めていこう」という思いで、僕らも走り出しました。それが原動力だったんじゃないかと思います。 松坂さん「皆さんに観ていただくため」というのももちろんそうなんですが、ストーブの前に集まって、みんなで歓談できることが原動力になりましたね。 二宮さんずっとストーブの前にいたもんね! 松坂さんずっといました。 二宮さんみんなと一緒にいたかったってことなのかな。 松坂さんそうなんですよ。そうすると、寂しさを紛らわせることができるので、それが力になりました。 MC皆さんは、ストーブの前で会話をすることが多かったのですか? 二宮さん多かったよね。 桐谷さんよくしゃべっていましたね。 中島さん缶コーヒーを飲んだりしましたよね。 松坂さんありましたね。 桐谷さん(中島さんを見つめる)。 中島さん(自分も本作に)出ていたよ! 今日はアプローチがすごいな。あの人、僕のこと好きだな。 桐谷さん(好きとか)言うな! みんなの前でそんなこと言うな。(中島さんと桐谷さんの仲の良い様子に、登壇者の皆さん:笑) MC中島さんの原動力となったのは、何ですか? 中島さんロケ地の近くで売っていた、爆弾おにぎりです。すごくおいしかったんです!桐谷さん新幹線で食べてたよね。 中島さん食べてました! 桐谷さんボーリング玉みたいな(大きさのおにぎり)…。 松坂さんあった! 桐谷さん具材が五種類くらいあるんだよね。 中島さんそうです。(そんなに大きなおにぎりがあることを)二宮くんに報告はしていたんです。でも、桃李くんとキリケン(桐谷)さんは「嘘だろ、そんなサイズのおにぎりなんてない」と最初は信じてくれなかったんです。二人のお兄さんに信じてもらえない弟、みたいなシチュエーションになっていました。「本当にあるんだ」と写真を送っても反応が薄くて…。「ああ、あったんだ」みたいな(笑)。 桐谷さん駅の奥の方(のお店)でしょう? 中島さんそうです。桃李さんにも写真見せましたもんね。 松坂さん新幹線の中でちょっと席が離れていたんですが、(中島さんが)後ろを振り向きながら「これ!これです!」って、おにぎりをアピールしていて…。何だか恥ずかしくなって、うまくリアクションが取れなかったのを覚えています(笑)。 桐谷さんもうちょっと小ぶりなおにぎりで、具材を三種類入れられるやつは僕も買ったよ。食べている間に、ほとんど海苔ご飯に変わるねん。 中島さん確かに(笑)。具に届くまで、結構距離がありますしね。 桐谷さんおにぎりの話ばっかりやん! (登壇者の皆さん:笑) 中島さん原動力、エネルギーですから(笑)! MC撮影中は、実際のラーゲリで出ていたようなものも食されていたんですよね? 二宮さんそうですね。みんなそれぞれで(体調や食事)管理をしていたと思います。なので、大きなおにぎりが原動力となるくらい嬉しいもの、ご褒美となっていましたね。 桐谷さん撮影中にバラックの中にいると、気持ちが(演じる)役に寄っていって、絶望感に陥ったりするんです。そんな中でも、待ち時間にみんなで一緒に話していると、体温が上がっていくような感じがしました。「笑う」ってこんなに身体に良いんだと思いました。もしかしたら(実際のラーゲリにも)そういう人たちがいたのかもしれないなと感じたりもして…。二宮さん笑顔の瞬間がね、きっとあったはずですよね。 桐谷さんそう。実際のところは分からないですが、抑留されていた方たちも、ずっと暗い気持ちのままではなくて、他愛もない話をしながら体温を上げていたのかなと、劇中と撮影現場の繋がりも感じていました。 MC今日は大ヒット御礼舞台挨拶ということで、もう一人、ゲストの方にお越しいただいています。 ■「クロ?」「クロはこの間来たでしょう」「ヤスケン(安田顕)さん?」「ヤスケンさんは別件ですかね?」など、登壇者陣の皆さんがもう一人のゲストについてノリノリでコメント。 MC主題歌「Soranji」を手掛けられました、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんです! ■大森さんがステージに登壇すると、会場からは大きな拍手が。大森元貴さん(Mrs. GREEN APPLE)大森さんこのような場はまったく慣れていませんので、ドキドキしています。どうぞよろしくお願いいたします。 MCキャストの皆さんは主題歌を聴いた時に、どのような感想を持ちましたか? 二宮さん僕は、作品を観る前に聴いたんですが、より作品の完成が楽しみになったし、シンプルに感動しました。泣けるというか、グッときました。 MC二宮さんは、(YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」で)大森さんと対談もされています。 二宮さんそうなんです。もうお友だちですから。 大森さん(笑)。 MC二宮さんは、Mrs. GREEN APPLEさんがもともとお好きだったんですよね? 二宮さんそうなんです。僕はMrs. GREEN APPLEがすごく好きで、最初に(Mrs. GREEN APPLEに)主題歌を歌っていただけると聞いた時には「え!? 僕が好きなこと、知っているの!?」と思ったくらい、驚きました(笑)。 大森さん恐縮です。身に余る光栄というか。びっくりしましたし、ありがたいです。 松坂さん僕は、完成した時にエンドロールで聴きました。最後のピースがはまる感じがすごくしました。本当にぴったりの曲だなと思って、めちゃくちゃ感動しました。二宮さんそれを(これから本作を観る会場の皆さんにも)体験してもらいたいよね。 松坂さんぜひ! 中島さん大森さんとは同世代なんです。音楽業界に、同世代でこんな化け物がいるのかと思うくらい、すばらしい楽曲です。しかもこんなに超大作の主題歌じゃないですか…。同世代のアーティストがそれを請け負うというのもすごいことだなと思います。同じ20代として、誇らしく思いました。 大森さんありがとうございます! 桐谷さん本作の題材としては、戦争を扱っているじゃないですか。だから、現代の楽曲を主題歌にするには難しいかなと思ったんです。でも、(「Soranji」が)最後に流れることで希望が見えるというか…。笑顔になって、劇場を出られる楽曲に仕上げてくださったのですごく感謝していますし、とても嬉しかったです。 MC大森さんは、どのような思いを込めてこの楽曲を制作されましたか? 大森さん扱う題材として、僕自身も身近には感じにくいものだったんですが、プロデューサーさんからは「ぜひ等身大で書いてほしい」というお話がありました。「僕が共通項として書ける等身大は何だろう」と考えると、悲しいことや辛いことは毎日あると思うけれど、それを自分の血肉や財産にしながら、前に進んでいくべきなんだろうと思いました。そこからインスピレーションを受けて楽曲を制作しました。 MC二宮さん、タイトルも気になりますよね。 二宮さん気になりますよねぇ。 大森さん一見、造語っぽくなっていますが、日本語で“そらんじる”という言葉があります。書いてあるものを、見なくても言えるように覚える。そらで覚えるということなんですが、それが映画とすごくリンクしました。そこにも注目して聴いていただけたらと思っています。 MC二宮さん、本作を観る前にちょっと主題歌を聴いてみたくないですか? 二宮さんいや、大丈夫です。(登壇者の皆さん:爆笑) 中島さん何で!? どうしちゃったんですか? 桐谷さん自分だけのものにしたいの(笑)? 中島さんめちゃめちゃ独占欲が強いじゃないですか(笑)。 大森さん(爆笑)。 二宮さんいくらなんでも(それは贅沢では)…。 MCでも、こういった機会もそうそうないので…。 登壇者の皆さんええ!? (良いんですか?という表情) 二宮さん聴ける…? 大森さん歌っても良いですか? (会場:拍手) MC二宮さん、聴きますか? やめておきますか(笑)? 二宮さん聴きますよ! 中島さんじゃあ、なんでさっき「大丈夫」って言ったんですか! ■ギターとマイクが準備され、大森さんが本作の主題歌「Soranji」をアコースティックギターの弾き語りで生披露。透き通るような歌声で情熱的に楽曲を歌いあげ、キャスト陣も一様に感激の面持ちを見せ、会場を感動で包み込みました。MC大森さん、ありがとうございました。(会場:拍手) 大変素晴らしいパフォーマンスでした。大森さんは、楽曲制作の過程で五キロほど痩せたそうです。 大森さんそうなんです。暗闇の中で制作がしたくて、部屋を真っ暗にしていました。食事とお水を摂ったら、糸のような集中が切れちゃうような気がして…。それを絶やさぬようにしていたら、痩せました(笑)。 MC皆さん、いかがでしたでしょうか。 二宮さん僕が教えた通りに歌えていたなと…。(登壇者の皆さん:爆笑) 中島さんいつ教えたんですか(笑)。 二宮さん本当に素晴らしい。この主題歌に出会えて本当に良かったと思います。この楽曲を生んでくれた大森くんもですが、それを一つの楽曲として立体的にするために、いろいろな音を重ねてくれたメンバーの皆さんにも感謝しています。とにかく感謝しっぱなし。今回のアコースティックバージョンは初めて聴きました。(上映前の会場に向かって)まだ皆さん、帰らないでくださいね。本作の上映がありますから。それくらいの満足感がありますね。 松坂さん僕がお客さんだったら、間違えて帰りそうですね(笑)。 二宮さんすごく、分かる。 松坂さんそれくらい、歌声が素晴らしすぎて、ずっと鳥肌が立ちっぱなしでした。こんなに透き通った、ガラスのような歌声があるんだと感動しました。本当にありがとうございました。 大森さんありがとうございました。 MC最後に二宮さんからご挨拶をお願いいたします。 二宮さん序盤は、緊張して、肩に力が入るようなシーンが続くと思います。そういった歴史、近代史があったということと、僕らは実話に頼り切らずに、エンターテインメントとしても突き詰めたつもりです。これ以上は出ないだろうと思うぐらいの力を出して、お芝居、主題歌を皆さんに届けるつもりでした。ぜひ、そちらの方でも楽しんでいただければと思います。最後には空を見上げて帰れるような作品になっていると思いますので、楽しんでいただければと思います! (会場:拍手) MCこれからクリスマス、お正月、年末年始と忙しい時期になりますが、寒い冬、本作を楽しんでほしいですね。 二宮さん映画館は暖かいので! 僕らの作品もそうですが、いろいろな楽しい映画が上映されています。(小声になって)でも「ラーゲリより愛を込めて」を観ていただければありがたいかと思っています! よろしくお願いいたします。(登壇者の皆さん:笑、会場:拍手)
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「イチケイのカラス」完成報告会映画『イチケイのカラス』公式サイト講談社「モーニング」で連載された同名コミックを原作に、2021年4月期にフジテレビ系列月曜9時枠にて放送され、平均世帯視聴率12.6%という令和“月9”No.1 の高視聴率を獲得した連続ドラマ「イチケイのカラス」が映画化。12月20日、映画『イチケイのカラス』の完成報告会が東京・日比谷の帝国ホテルで行われ、竹野内豊さん、黒木華さん、斎藤工さん、山崎育三郎さん、向井理さん、小日向文世さん、田中亮監督が出席しました。こちらのイベントの模様をレポートいたします。完成報告会入間みちお役竹野内豊さん坂間千鶴役黒木華さん月本信吾役斎藤工さん井出伊織役山崎育三郎さん鵜城英二役向井理さん駒沢義男役小日向文世さん田中亮監督竹野内さん本日は完成報告会にお越しいただいて誠にありがとうございます。今年真夏の中を撮影して、本作が完成したことをこのような形でご報告できることを嬉しく思います。 黒木さんドラマでやった「イチケイのカラス」をこうして映画として皆さんに報告できることを嬉しく思います。 斎藤さん劇場版たるゆえんがたくさん詰まった、スケールアップした作品に参加できたことを光栄に思っています。 山崎さん連ドラファンの方、そして本作が初めてという方の架け橋のような役割ができればと思っております。 向井さん僕は、本作からの参加ということで、連ドラをすごく楽しみに見ていた一ファンとしては感慨深いものがありました。今年の夏、大変な中、撮っていた作品の完成をこうして皆さんにご報告できるのは嬉しいことです。 小日向さん連ドラで駒沢役を演じ、そのまま本作にも参加できて幸せな気持ちです。とても良い作品に仕上がっていますのでぜひ宣伝をよろしくお願いします。 田中監督これだけの素晴らしいキャストの皆さんに彩られて、自信をもってお送りできる作品が出来上がりました。 MC本日の会場は“法廷”を模しております。嘘偽りのないトークをお願いします。まずは竹野内さん、本作の完成おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください。 竹野内さんありがとうございます。ちょうど一年前の連続ドラマの撮影中は、まさか映画化するなどとはスタッフもキャストも想像もつかなかったことでした。今こうして、この場に立つことができていること、これは本当にドラマを見て応援してくださった皆さんのおかげです。本当にありがたいことだと感謝しています。MC映画化は想像がつかなかったですか? 竹野内さんそうですね。いろいろとまだ落ち着いていない時期でしたので、とにかく「無事に最終回までたどり着くことができるかな?」という緊迫感みたいなものが常に現場にありました。でも、この「イチケイのカラス」のレギュラーメンバーの皆さんは和気あいあいとしていて、そういう空気の中でも現場の雰囲気はとても良かったです。多くの皆さんに楽しんでいただける作品になったのは嬉しいなと思います。 MC本作の現場で、皆さんと久々にお会いしたら、すぐに「イチケイのカラス」の世界観に引き戻されましたか? 竹野内さんそうですね、一年空いていたので「また役に戻れるかな?」というちょっとした不安はありました。私がクランクインしたのは野球場のシーンからでしたが、黒木さんの声を聞いたら一発で記憶が戻った感じでした。また、田中監督がすごく遊び心のある方で、撮影現場をとても和ませてくださるので、終始穏やかでした。どんなに大変な撮影状況であっても、スタッフもキャストの皆さんの雰囲気、空気感もすごく良かったんですよね。本当に良い現場だったと思います。 田中監督本当に暑い夏の撮影で、皆さんに長い法律用語とかを言ってもらったり、台本にないのに坂間さん(黒木さん)にチャリンコをこいでもらったり、皆さんに走ってもらったりしたので、「ニコニコやらないと怒られる」と考えていました。それがハマって良かったです(笑)。 竹野内さん田中監督はいろいろなことを仕掛けてくるんですよね。台本に書いてあることはもちろんですが、書いていないこと――さらにもっと膨らみが出たというか、田中監督だからこそ、こういう”入間みちおと坂間”の人物像を構築できたと思います。本当にありがとうございます。 田中監督こちらこそありがとうございます。 MC今回は弁護士として登場となった坂間千鶴ですが、入間みちおとの待望のバディ復活でした。役作りなどはいかがでしたか? 黒木さん気になっていた点は、坂間はロジカルに早口でまくし立てるセリフが多かったので、クランクインをした時に「戻せるかな?」というところでした。ドラマで一番大変だったのが、みちおさんを責め続ける長いシーンで、田中さんからは「もうちょっと早く」と言われました。「絶対にスピードを上げてください」っていう感じだったので、今回、弁護士としてそういう感じだったらどうしよう…と思っていました。でも、だんだんとみちおさんと会話をすることで感覚が戻ってきた感じでしたね。MCセリフもかなり難しい内容ですし…。 黒木さん違う役でゆっくりとしたしゃべり方をしていると…本作では舌が思ったより追いついてこなかったりするんですよ。それが一番大変でした。でも(最初が)竹野内さんとの野球のシーンだったので、あの空気感が思い起こされました。 MCそして、坂間には今回、これまでにない恋の予感のシーンもあります。今までにない表情にドキドキしました! 黒木さん良かったです(笑)。あんまりキュンとし過ぎないようにはしていたんですが…。でもね、(相手が)斎藤さんなんでたぶん出ちゃっていたんだと思います(笑)。 MC出ちゃっていました! 斎藤さんはそのシーンはいかがでしたか? 斎藤さん黒木さんは日本映画界の宝なので、ただただ光栄でしたね。たぶん、正解のない世界だと思うんですが、黒木さんの表現は「正解」なんですよ。坂間千鶴としてこの作品を背負っている黒木さんの表現が、本当に身に染みて背筋が伸びる思いを日々していました、本当に。MC斎藤さんが演じた月本と坂間のバディも注目ですが、斎藤さんはどんなことを意識されたんでしょうか? 斎藤さんそうですね、今回テーマに実はローカルエリアの絶妙な線引きというのがあって、月本はその地域に根づく法を超えたルールを坂間さんと探るというような、微妙な淵をなぞるような役割でした。そこのリアリティとエンタメ性は監督の采配によるものだったと思うんですが、実際に今流れている様々なニュースや地域の出来事と繋げるような役割を僕と坂間さんはいただいていたのかなと、完成した作品を観て思いました。 MC時に違法行為すれすれのことをするようなワイルドな一面を見せていますが…。 斎藤さんセーフではないようなこともあったりしました。法が何たるものかということを月本という人間なりに見ていて、それが観ている方にとって、ドラマの「イチケイのカラス」の坂間さんとはまた違う角度からの見方になったら良いなと思いました。 MCお二人の自転車のシーンも最高でした! 斎藤さんありがとうございます。こひさんからも、さっき「あのシーンの黒木さんの表情が最高に素敵だ」とおっしゃっていただきました。 黒木さんずっと小雨でしたよね。 斎藤さんそうでしたね。 MC山崎さん演じる井出は、みちおの“お目付け役”として岡山に異動となるも、職権発動を止められず、うなだれる姿が予告編にも映っていました。久々の「イチケイのカラス」はいかがでしたか? 山崎さん連ドラの時からLINEグループがあって、竹野内さんも華ちゃんも小日向さんもみんな入っていて、ちょくちょく皆さんとはやりとりをしていたんですね。そのおかけで「久しぶり!」という感覚はなかったですね。ただ、映画化が決まった時、本作には出演されないメンバーもいて、LINE上ではちょっと複雑な空気になりましたね。連ドラも映画もクランクインが野球場で、スタートの際にみんなで身体を動かすのって大事ですね。MCLINEグループではどんな連絡を…? 山崎さんでも連絡くださるのはこひさんとか…おじさまたちが盛り上がるというのはありましたね。 MC小日向さんはどんなLINEを送られていたんですか? 小日向さんドラマの最中ですか? 山崎さんこひさん、聞いていました(笑)? 小日向さん聞いていましたよ(笑)。ドラマの最中は、結構みんなでスタジオで写真を撮り合っていました。みんなが居眠りしているのをこっそり撮って、それを載せて「こんな顔してたんだ」って大笑いしたりしていましたね。ドラマが終わってからは、みんなで「食べに行こう」って話はしていたんですが、コロナ禍で行けなかったんで、その辺でちょっと止まっちゃったね…。 山崎さんみんなが、というよりは、割りとこひさんがみんなの写真を…。 小日向さんいや、華ちゃんも撮っていたんだよ。 黒木さんそうなんですよ。私は小日向さんが気づかないうちに盗撮したり、竹野内さんがストレッチしているのを撮ったりと、いかに気づかれずに撮るかと…。 小日向さん竹野内くんはよく寝ていたよね? 寝た写真をよく…。 竹野内さん寝ていません。目をつぶっていただけです! 斎藤さん嘘偽りなくお願いします。 MC井出は、今回まさかの結婚をするという…。 山崎さん今回、スピンオフ(スピンオフドラマ「イチケイのカラス~井出伊織、愛の記録~」2023年1月9日からフジテレビ系列にて放送)もあって井出さんが結婚するんです。「連ドラでやってきたキャラクターは合っていたのかな?」って思うくらい、井出さんが結婚することで、ちょっと爆発していくというか恋愛モードになっていきます。そんな井出さんには恐怖を感じるというか、ちょっと関わりたくないような人なので(苦笑)、スピンオフも楽しみにしていただければと思います。 MC向井さんは本作からの参戦ですが、竹野内さんとのシーンが多かったかと思います。 向井さんほとんど僕は竹野内さんとしか会っていないというか…。黒木さんは(この日が)「初めまして」だし、工とこひさんとも現場では会っていないし…。山崎さんとは会ったけれど…。僕も初めてこの現場に入っていくのは、プレッシャーってわけじゃないけれど、「どういう感じなのかな」と探るというか…。もうチームワークが出来上がったところに入っていくので、なるべく「自分」というより、「今までやられてきた方の流れを汲んで入っていければ」というのはありました。そこで最初から竹野内さんとご一緒できたのは大きかったです。みちおというキャラクターは、人間的なところがあって、僕は堅めの役だったので「崩されないように」という思いはありましたが、スムーズに現場に入れたと思います。MC竹野内さんの印象はいかがでしたか? 向井さんさっき否定されていましたが、割とみちおっぽさがあるんじゃないかと僕は思っていまして…。印象は…パブリックイメージってあると思うんですが、今回初めてご一緒して、僕としてはずっと竹野内さんを見て育った“世代”なので、憧れもありました。それにどこかユーモアがあって…という雰囲気が役と重なって見えたところもあります。そういうところはある種、意外でもあり、みちおでもあり、僕としては面白く拝見しました。いちいち人を笑わせるというわけではなく、居住まいとか視点が人と違って面白いなと思いました。 竹野内さんどうなんでしょうね? いや、そういう風におっしゃっていただくのは大変光栄なことだと思います(笑)。 MCお二人は緊迫感のあるシーンが多かったですね。 向井さん割と分かりやすく対立するところが多かったので、初めてお会いする先輩ですし、僕もあまりなあなあにはなりたくなかったんです。なので現場ではあまり深くしゃべらなかったんですが、だからこそ、また違う形でご一緒できたら嬉しいですね。 MC小日向さんは今回、東京からの参戦で、撮影日数は少なかったけれど、小日向さんが来る日はすごく盛り上がったとか…。 小日向さん今回、僕は連ドラから映画になって、みんなに会えると思っていたら、実は(役の上で)絡めたのは二人だけだったんです。斎藤さんと桜井ユキさんでした。だから、みんなとは法廷シーンで会いました。僕は傍聴席にいたんですが、そこで、華ちゃん、竹野内くん、山崎くんと会えて、嬉しくて手を振りました…(笑)。みんなも久しぶりに会えて、温かく迎えてくれた感じでした。もうちょっとみんなと絡めるかと思ったら三日で終わっちゃって…。ほとんどが斎藤さんとの山梨ロケで、待ち時間にいろんな映画の話ができてそれは楽しかったです。斎藤さんすごく僕も特別な時間でしたね。緑色のダンサーたちが小日向さんが現場にいらっしゃるということで踊っていました。 小日向さんそれはそういうシーンでしょ! 僕が来るからじゃなくて(笑)。 斎藤さん僕にはそう見えました。現場の喜びを具現化したものだと(笑)。 MC山崎さんも法廷での小日向さんとの再会は嬉しかったですか? 山崎さん嬉しかったです。やっぱり、こひさんがいると一気に空気が変わるので安心しました! 小日向さんいやいや、別に盛り上げようと思っていないんだけれどね(苦笑)。どうしても嬉しくてはしゃいじゃうんだよね。でも、もういい歳だから落ち着こうと思うんだけれど…。 MCそして1月14日(土)放送のSPドラマ(「イチケイのカラス スペシャル」)では、カッコ良い駒沢部長が見られるとうかがいました。 小日向さんこれはね、本作の公開の翌日なんですが、本当に申し訳ないけれど、かなり面白いです。ヘタすると本作より良いかも(笑)。これまでと全然違うシチュエーションで、熊本と東京で共同審議を行なうという…。そこで、駒沢さんが入間と同じように、法壇から降りるかもしれないという、なかなか見応えのあるシーンがあるのでぜひ観てほしいです。 竹野内さん連続ドラマの時に、見ることができなかった駒沢裁判官と入間みちおのバックグラウンドとか、その他のキャストの皆さんの、連続ドラマでは見られなかった過去などが見えてくる内容ですね。SPドラマの新キャストの方々も本当に魅力的で、豪華なゲストが集まっています。小日向さんがすごく…イヤ、何でもないです。ネタバレになるからやめておきます(笑)。 MC田中監督、映画化にあたって意識したポイントはどこですか? 田中監督刑事裁判官が主人公という非常に珍しい設定の作品です。でも、法律や裁判というものが遠い話ではなく、見ていただいた方々のすぐそばに訪れるかもしれない、すごく近い話だよと語りかけられるような作品になったら良いなと思って作ったところもあります。ただ法律についてだけではなく、坂間さんと月本さんの恋愛だったり、家族愛、郷土愛だったり、誰しも共感していただける部分も描いているので、まさにリーガルエンターテインメントになっていると思っています。そこは意識して作れたので良かったと思います。MC撮影で印象的なエピソードはありますか? 田中監督劇中でも雨が降るシーンが多くて、そこは狙いで降らせたんですが、そうじゃない時も非常に雨が降っていました。特にこひさんと斎藤さんのシーンは、雨がパラついていて…。こひさんが「降っていても撮るよね?」とプレッシャーをかけてきました…(笑)。「どうしても撮らなきゃ」と思ったら雨が止んだので、ギリギリ撮れました。 小日向さん雨で撮り直しになっても、また山梨にはとてもじゃないけど行けないから「何としてもこの日に撮ってほしい」と思っていました。そうしたら本当に雨が止んだんですよね(笑)。 MC登壇者の皆さん、本作をご覧になっての感想をお願いいたします。 竹野内さんいや、もうこの場では一言二言で感想を述べるのが難しいです。いろんな伏線が張られていて、時間があっという間で、もう終わってしまったんだなというくらい、本当に楽しんで拝見することができました。今回、「ドライブ・マイ・カー」(2021年公開/出演:西島秀俊 ほか)の撮影監督だった四宮(秀俊)さんが、カメラを回していて、その映像が本当にキレイだなという印象がすごく強かったです。連続ドラマからスケールも大きくなってしっかりと映画として、エンターテインメントとして、多くの方々に楽しんでいただける作品になったと思いました。 黒木さんドラマの「イチケイのカラス」の雰囲気を残しながら、事件もスケールアップして、キャストも豪華になっています。みちおとのバディと月本さんとのバディの違いを楽しんで観ていただけたら嬉しいです。 斎藤さん僕はドラマ版のファンとして、ドラマ版はコロナ禍の初期だったと思うんですが、先が見えない中で創意工夫で素晴らしいドラマを作っていただいて、一視聴者として、難しい時期をエンターテインメントに救われました。多くの方にとってこの作品は、今自分が置かれた状況で、「何を真実として未来を見るのか?」と、寄り添ってくれる作品でした。それが、多くの視聴者の思いを乗せて劇場版として進化したのかなと思うので、その必然――パンデミックの最中に生まれるべくして生まれた作品になっているんじゃないかと、一ドラマファン、映画ファンとして完成した作品を観て感銘を受けました。ぜひスクリーンで観ていただきたいと思います。 山崎さんドラマファンの皆さんにも、本作から初めて観ていただく方にも必ず満足していただける作品になっていると思います。ドラマで表現できなかったスケール感や壮大さを、ぜひスクリーンでご覧になっていただきたいと思います。あとは、野球のシーンで、竹野内さんが隠し球で黒木さんにタッチするシーンがあるんですが、その隠し球のボールの握り方、グローブの後ろにボールを挟むというのは、僕が教えました。 斎藤さん僕も見ていました。野球のシーンはほぼ育三郎さんの監修でしたね。 山崎さん監修です(笑)。自分が少年野球時代にやっていたことを竹野内豊さんがやってくださるという。 斎藤さん素晴らしいご指導でした 竹野内さん隠し球のやり方が分からなくて「どうしよう」って思っていたら、いくつかパターンを教えてくださいました。その中でも、おそらくこの状況だとこのやり方が面白いんじゃないかと教えていただきました。 山崎さん僕が言いました! 竹野内さん野球がものすごくお上手なんですよ! 向井さん率直な感想として、映画として良くできているなと思いました。作品として、「エンターテインメント」というのはいろんな意味があると思いますが、本作はヒューマンドラマの部分もあり、コメディ要素もあります。ただ、先ほど竹野内さんがおっしゃったように、伏線がたくさんある中で、いくつかの事件、人間、時間軸が複雑に絡み合います。でも、全然混乱することもなく、中だるみもせず、きれいな繋ぎ目で常に何かが流れている感じがありました。僕はもちろん台本読んでいて内容が分かってはいるんですが、スーッと入ってきてストレスが全くない――絶妙なバランスで練り上げられた脚本と演出の総合力をまざまざと感じました。本当にこの作品に参加できて良かったと改めて思いました。 小日向さんたくさんの登場人物たちの葛藤や生き様を田中監督がすごく丁寧に撮ってくれて、本当に満足できる作品になっていると思います。ぜひたくさんの方に観ていただきたいと思います。 MC最後に竹野内さんからメッセージをお願いします。 竹野内さんもう私から皆さんに伝えたいことは、「何の先入観もなくこの作品を楽しんでください」だと思います。ドラマシリーズをご覧いただいていない方でも十分にエンターテインメントとして楽しめる作品に田中監督が仕上げていますので、ぜひお正月に劇場で楽しんでいただけたらと思います。
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「Dr.コトー診療所」初日舞台挨拶「Dr.コトー診療所」公式サイト2003年と2006年に連続ドラマとして放送された名作ドラマ「Dr.コトー診療所」の16年ぶりの続編となる映画「Dr.コトー診療所」が12月16日についに公開となりました。 東京のTOHOシネマズ 六本木にて行われた初日舞台挨拶には、吉岡秀隆さん、柴咲コウさん、大塚寧々さん、髙橋海人さん、生田絵梨花さん、富岡涼さん、泉谷しげるさん、筧利夫さん、小林薫さん、中江功監督の総勢10名が登壇し、大きな盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!初日舞台挨拶五島健助役吉岡秀隆さん五島彩佳役柴咲コウさん西山茉莉子役大塚寧々さん織田判斗役髙橋海人さん(King & Prince)西野那美役生田絵梨花さん原剛洋役富岡涼さん安藤重雄役泉谷しげるさん和田一範役筧利夫さん星野正一役小林薫さん中江 功監督吉岡さんお元気でしたか? 16年も待っていただいて本当にありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします。 柴咲さん皆さん、お越しくださりありがとうございます。これだけたくさんのお客さんの前に監督と登壇できるのがとても嬉しいです。みんなで盛り上がっていろいろお話しできたら嬉しく思います。今「一人立ちしていく子どもを見送る親のような気持ち」です。今まで私にはあまりないような感覚で、今回の作品はそういう作品になりました。よろしくお願いします。 大塚さん今日は足を運んでくださり本当にありがとうございます。16年ぶりに作品を撮れたこともすごく幸せでしたし、今日、この日を迎えられたこともすごく嬉しいです。今コウちゃんも言っていましたが、嬉しい気持ちもあり、ちょびっとだけ寂しい気持ちもあります。でも、たくさんの人に観ていただけたら嬉しいです。 髙橋さん撮影が終わってから今日まで…終わってからも気が抜けなくて、一日、一日がすごく長かったので、やっと皆さんの元に届けられることを嬉しく思います。今日からは「判斗、志木那島にいってらっしゃい!」という気持ちで、やっと送り出せる思いです。一人でも多くの方にこの作品が届けばと思っております。 生田さん私も髙橋さんと同じで、撮影が終わってからもなぜかずっと緊張しっぱなしでした。今日、この日を迎えられて、少しホッとしています。あとは純粋にこの作品を楽しんでいただいて登場人物たちを愛してもらえたらとても嬉しいです。ぜひ皆さん、この作品をよろしくお願いします。 富岡さん中江監督からお声がけいただいて今日まで本当にあっという間でした。今日を迎えることができて嬉しいのと同時に、皆さんとまたお会いできて幸せです。 泉谷さんこの12月16日、この日は絶対に来ないと思ってやっていたので…。途中で撮影が中断していますし、だいたい「Dr.コトー診療所」は撮影が中断するんですよ。TVの時もね。それだけ過酷なんですね。だから、これは完成できないだろうと思っていました。最初から未完成品を皆さんにお届けするつもりでやってきました。恐らくできていないと思います。よろしくお願いします。 筧さん今日、この回に当選された方々には大きな仕事が残っています。「#Dr.コトー診療所」と打ち込んで、公式Twitter、もしくは私のTwitterに、ネタバレをしない程度に感想をどしどしお送りください! 我々はすべてチェックしています! 小林さん「Dr.コトーっていったい何者なのか?」「何なのか?」中江監督の作品を観て、「Dr.コトー診療所」に対する思い入れが中江さんの中では誰よりも強くあるんだと改めて思い直しました。そういう思いが一番こもった作品になっていると思います。 中江監督こんなにたくさん、集まっていただいてありがとうございます。いろんなところでキャンペーンをやってきましたが、やっと上映後のイベントなので、初めて内容の話もできると思っています。公開を迎えて皆さんも話されてましたが、僕は皆さんよりも(作品への思いが)強いかも…だから、二割嬉しくて、八割寂しいです。いよいよ作品がお客さんのものになるんだと思うと寂しい気持ちのほうが強いです。でも、観ていただいて本当にありがとうございました。 MC改めて初日を迎えた気持ちをお聞かせください。 吉岡さんいや逆に、どうでした? 大丈夫でしたか?(会場:大きな拍手) もう僕の気持ちなんかより皆さんの気持ちが大事です。本当にもう最後なので、僕が”五島健助”として白衣を着ることはこれっきりなので、ちゃんとスクリーンで最後のコトー先生として皆さんに観ていただけて、吉岡は幸せです。MC改めて「Dr.コトー診療所」の魅力って何ですかね? 吉岡さんそうですね…「継承」だと思います。剛洋くんだったり、判斗先生だったり…。だから僕は、次は海人くんに任せて「Dr.ハント」の作品を、お客さんとして観たいと本当にそう思っています。 MC「Dr.ハント診療所」? マーベル作品みたいですね。髙橋さんはいかがですか? 髙橋さん背中を見ていて、今は本当に荷が重いなという感覚です。でも、「継承」ということなので、いただいたタスキを堂々と掲げて作品のトップとしていられる俳優になりたいと思っています。これからも頑張りたいと思います。答えとして合っています…? 吉岡さん合ってます! 本当に、今回の映画は判斗先生のシャウトで涙が溢れました。皆さんもそうだと思います。本当に素晴らしかったし、あとはお任せします! MC柴咲さんにもお聞きしたいと思います。柴咲さん自身、この作品の「ファン」とおっしゃっていますが、「Dr.コトー診療所」の魅力はどんなところにあると思いますか? 柴咲さん自分が出ている作品ですが、作品に流れる空気感、人の繋がり、コトー先生を取り巻く人々の暮らしぶり、音楽、全てを含めて本当に素敵な作品だと思います。改めて、自分にとっては23歳で「Dr.コトー診療所」に関わり、19年の月日が流れています。まだまだ足りない部分はありますが成長してきた部分もあると思います。自分の中で、当時は理解できなかった人との繋がりや、温かさが、今になって沁みてきている感じ…。やっぱり、この島と先生と島民の暮らしが本当にあってほしいと思います。「第二の故郷」なんだと、今は思っています。ウソでも偽りでもない、そこに確かに彩佳さんは生きていたという感覚でやっていましたね。MC先日、与那国島に足を運び、島の皆さんにも作品をご覧いただきましたね。 柴咲さん実際に島の人々の協力がなければ撮影は重ねられなかったですから…。いきなり撮影クルーが自分の住んでいるところに来て、何か撮るらしいってなったら、私だったら「変なものを撮られたらどうしよう?」って思うと思うんです。でも、私たちを信頼して協力してくださり、続編も撮らせてくださり、今回は、映画も撮らせていただきました。それがすごく嬉しかったので、やはり一番初めに観せたかったところでもあり、皆さんに観ていただけて良かったです。 MC髙橋さんは、「ラスボスクラスの皆さんの中に入っている」ということをおっしゃっていました。喜びも大変さもプレッシャーもあったかと思います。 髙橋さん僕がこう言うのも何ですが、本当に、今横にいられる皆さんは「ラスボス」って言葉が一番合うと思っています。僕がデビューしてからお芝居のお仕事をして、こんなに早く、素敵な皆さんに会えるんだと思って、嬉しかったです。でも、長年続けられていたこの作品で、出来上がっていたチームの中に入っていくプレッシャーはすごくありましたね。MCそのプレッシャーをはねのけて、吉岡さんからは「継承」という言葉が出てくるほど素晴らしいお芝居をされていました。 髙橋さんそうですかね…(笑)? 自分の評価はできないですが、観てくださった皆さんが「良かった」と言っていただけたら、これから続けるエネルギーになると思うので、「優しいお言葉をたくさんください」という気持ちです(笑)。 MC生田さんの役はもともと島に住んでいて、また戻ってきたという役どころでした。 生田さん私自身としては初参加なんですが、もともと島で暮らしていて、診療所に勤めて日が経っているという役だったので最初は緊張しました。でも、皆さんが役じゃないところでも気さくにコミュニケーションを取ってくださいました。柴咲さんも役だけでなく素の部分で“先輩”としておススメの食生活を教えてくださったり、歌手活動と俳優の活動の中での考え、どういう風にやっているかという話などを聞かせていただきました。「やっぱり憧れの先輩だ」と、心の中から感じられました。与那国島では、コロナ禍であんまりごはんとかには行けなかったんですが、宿の食堂でキャストの何人かでこじんまりとお食事をした時、吉岡さんがこれまでの俳優人生の話だったり、ちょっとブラックなお話とかもしてくださって(笑)、気持ちがほぐれました。すごく貴重な時間でした。MC富岡さんは2006年の「Dr.コトー診療所」以来、16年ぶりに帰ってらっしゃいました。俳優を引退されていたところ、中江監督に口説かれて戻ってきたということですが、今はどんな思いですか? 富岡さん中江監督にお会いした時、かなり時間が空いてからお会いしたので、この「Dr.コトー診療所」という作品自体が、柴咲さんもおっしゃったように「第二の故郷」という感じがしました。中江監督にお会いしただけで里帰りしたような気分を味わっていましたし、コトー先生にお会いした時もそうだったんですが、「16年分の島の人の生活」とか、「剛洋は何しているのかな?」 という思いが一気に心の中に入ってきました。コトー先生の笑顔を見たり、時任(三郎)さんとおしゃべりをして、島の人の温かさ――特に時任さんは、時任さんって言うより「お父さん」って感じだったので、温かさを感じて幸せな気持ちになりました。MC衣装合わせで時任さんと顔を合わせた時に声を掛けられたそうですね? 富岡さんはい、「立派になったな」と。 MCさらに「良い靴履いてるな」と時任さんに言われたとか? 富岡さんそうでしたかね? 確かに言われたような…(笑)。でも、緊張交じりだったので、持っている中では「一番良い靴を履いていかないと」って気持ちもありました。 MC時任さんもそれを分かって…。 富岡さん言ってくださったのかもしれませんね。 MC吉岡さんは久々に富岡さんとご一緒されていかがでしたか。 吉岡さん嬉しかったです。涼くんが一番「Dr.コトー診療所」のファンだと思います。それに撮影のことも覚えていてくれました。「あのシーンはこうやって撮りましたよ」とか「あの時、コトー先生は…」とか「そこでこういうカットが入って…」というのを覚えていて、ずいぶん助けられました。判斗先生と剛洋くんとコトー先生の三人で、民宿のベランダでプラプラしながら、いろんなおしゃべりしたのが良い時間だったと思いますね。 MC16年のブランクを感じさせず「剛洋そのまま」という感慨もあります。 吉岡さんでもね、ちゃんと痩せたんだもんね? 頑張ってね…。 富岡さんそうですね。少しだけ…。15キロくらい(笑)? 今はちょっと戻っていますね…(苦笑)。 MC大塚さんは、息子役の神木隆之介さんと電話での共演もありました。16年ぶりの「Dr.コトー診療所」はいかがでしたか? 大塚さん演じる前は、16年ぶりということで「一体どうなってしまうんだろう?」って不安な気持ちもありました。だけど、与那国島に降り立って、皆さんと久しぶりにお会いした時から全くそれはなくなっていました。つい最近、数年前までずっと撮影を続けていたかのような気持ちになって自分でもびっくりしました。でも、嬉しかったです。この作品は、感動というか、心がすごく動くことが大きい作品だと改めて思いました。多くの人に観ていただけたらと思います。MC茉莉子さんのお店が癒しの場で、あの島にいたら自分も毎日行くんじゃないかと…。 大塚さん来てほしいです(笑)! MC泉谷さんは先ほど「この作品は完成しない」とおっしゃっていましたが、実は完成した作品をご覧になって、すごく感動されたとか…? 泉谷さんそういうことは本人から言わせてほしいよね。お前が言うな(笑)! いやいや、僕はね、「酷い現場」だったというネガティブキャンペーンをずっとやってきたんです。現場の文句を言って、監督の文句を言って、役者の待遇改善を言い続けて、「みんなで一致団結して、この苦難を乗り越えよう!」というつもりでやってきました。だけど、予想通り、完成した作品…いや、「未完成品」を観ちゃうと、感動しましたね。やっぱりやられたかと…。監督の大きな愛、何年この思いをずっと…16年もやってきたという、そこらの範疇で彼の愛を理解できるもんじゃないと思いました。私はこの距離を保っていきますが、この作品は素晴らしい出来だと思うのは海人とか絵梨花…、レギュラー陣も素晴らしいんだけれど、若い二人にちゃんとバトンが渡っているという素晴らしさですね。この作品は未完成であり続けてほしい。完成してほしくないですね。海人と絵梨花に引き継いでもらって、次の映画の在り方を決めていってほしい、そういう思いで監督には本当に感服しました。素晴らしい映画です!MC「監督は詩人だな」とおっしゃったとか? 泉谷さんえ? 詩人? 映像詩人…カメラの星谷(健司)さんかもしれないけれど。ドラマだけではない映像の語りが素晴らしいんですね。海の映像でも、どんだけ僕たちは天気を待たされたか…。海を撮るのに、衣装着てずっと待っているわけですよ。小林薫さんはドラマ撮影時に「天気と役者のどっちが大事なんだ?」と言って「天気だ」と言われたらしいですね(笑)。 MC筧さんも映画をご覧になっていかがでしたか? 筧さんあの、泣いたレベルで言うと「E.T.」(1982年公開/監督:スティーヴン・スピルバーグ)以来ですね。当時、「E.T.」と「蒲田行進曲」(1982年公開/監督:深作欣二)が同時期に上映していて、あれ以来ですね。泣いたレベルは…。相当昔ですが、そのくらい、その間の期間に、そこまで泣ける、ヒクヒクなる作品がなかったってことですよ! なったでしょ、皆さん? ヒクヒクとなっているはずなんですよ。(「E.T.」で)我慢できないくらい泣いたでしょ? あれレベルだったんですよ。今日は皆さん、そんな目に遭っているはずですよ! …皆さんは逆に「E.T.」を知らないかもしれない。小林さん人それぞれだから(笑)。 MC強要はいけませんね。ただ、筧さんとしては「E.T.」以来という。小林さん、改めて素晴らしいキャストの皆さんですね。 小林さんそうですね。本当にそう思いますよ。ここに出席されてない方も…時任さんをはじめ、たくさんいますが、先輩でもある93歳になる坂本長利さんも出演して、島にも「来たい」とおっしゃっていました。素晴らしい方たちが集まっていたなと…。おっしゃる通りだと思います。MC今回の作品、小林さんはどのような感想を? 小林さん恥ずかしいな…。(隣の筧さんに向かって)お前、その間、泣かな過ぎだろ! 「蒲田行進曲」以来って(笑)。それは筧さんの独特の言い回しだけれど、僕はさっき言ったように、監督がコトー先生に対する思い入れが一番あった人なんだとつくづく思いましたね。僕ら役者はどこか冷めているところあるけれど、監督は熱かったなって…。その熱さを観終わって一番感じましたね。 中江監督そう思われたなら嬉しいですよね。 MC16年ぶりに「Dr.コトー診療所」を映画にするということで、いろいろ考えられたと思います。 中江監督僕だけではなくみんなで考えに考えて、どうしようかと…。コトー先生、吉岡さんとは何回も話をして「どうやって終わらせようか?」「一度、終止符を打とうか」という話はしました。 MCそれぞれ素晴らしい演技を見せていますが、髙橋海人さんに対し、監督は思いを伝えられてないと伺いました。 中江監督もちろん今回、誰一人欠けても成立しなかった作品だったと思うんですが、海人くんだけにはちゃんと話していなかったかもしれないですね。試写でも会っていないので…。これまでは公開する前だったので、変に皆さんに印象を与えてはいけないなと思って一切触れなかったんですが、やっと言えます。素晴らしかったです。 髙橋さんえ…? 中江監督海人、ブラボー! ブラボーです。 髙橋さん本当ですか? 中江監督最初の頃にも言いましたが、いろんなキャラクター付けもあったと思います。最終的には髙橋海人じゃないと判斗はできなかったと思うくらい素晴らしかったです。 髙橋さんえ? え? ドッキリですか? ドッキリじゃないですよね? 吉岡さん素晴らしかったですよ、本当に。 髙橋さんありがとうございます。あまり自分の気持ちを乗せて話すのは苦手なんですが、アイドルとしてずっとやってきて、(CD)デビューをして、映像の作品に出させてもらえて、「芸能界ってこんな素敵なところがあるんだ!」ということを知れました。頑張ってやっていきたいと思ったので、その言葉をいただけて手が震えています(笑)。ありがとうございます。 MC監督がぜひこの場で伝えたいということで。 髙橋さん本当ですか? 中江監督本当だからね。だからMCの方に「海人に振って」とお願いしていたんです。 髙橋さんそんな誕生日的なサプライズを……生きていて良かったです。この作品に出られたことだけでも幸せなのに、ありがとうございます! MC最後に吉岡さんからメッセージをお願いします。 吉岡さん(バラバラに居並ぶキャスト陣を見つつ)なかなかまとまりのないチームで…(笑)。それでも、一番初めに与那国島に降り立ってから…20年くらい前ですか? それまでこの作品に関わるスタッフ、キャストの中でも亡くなられた方もいます。それでも、こうやって同じキャストとスタッフで、こういう作品が作れたことは、本当に奇跡的なことだと思います。こういう出会いに感謝します。そして、16年経っても初日に一番に足を運んでくれた皆さんとの出会いにも感謝します。今日は本当にありがとうございました。
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「果てしなきスカーレット」公開直前トークイベント in 渋谷「果てしなきスカーレット」公式サイト 日本のみならず世界中の観客を魅了し続けているアニメーション映画監督・細田守の最新作となる「果てしなきスカーレット」のテーマは、“生きる”。主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、死者の国で再び、宿敵に復讐を果たそうとする物語です。本作は、11月21日より日本公開、12月のアメリカでの先行公開を皮切りに、世界で順次公開されます。 11月12日、「果てしなきスカーレット」「バケモノの子」に登場する東京・渋谷で、また本作で描かれる“見果てぬ場所”のように空に近いSHIBUYA QWSでトークイベントを開催しました。芦田愛菜さん、岡田将生さん、細田守監督が登壇し、細田監督作品の大ファンである、お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんがMCを務めました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。 公開直前トークイベント in 渋谷 スカーレット役 芦田愛菜さん 聖役 岡田将生さん 細田守監督 MC 岩井勇気さん(ハライチ) MC(ハライチの岩井勇気さん)皆さん、来ていただいてありがとうございます。私、アニメ好きなんですが、アニメ監督の中で細田監督が一番好きなので、めちゃくちゃ楽しみにしてきました。 細田監督恐縮です。ありがとうございます。 MC「細田監督の作品以外観られなくなってもいい!」というぐらいの想いで、本日は私がMCを務めます。よろしくお願いします。まずはご挨拶をお願いします。 芦田さん本日は、こうしてお二人(岡田さんと細田監督)と、細田監督の大ファンの岩井さんと、皆さんで作品についてお話できるのを楽しみにしてきました。 岡田さん今日は、細田監督から作品のお話がたくさん聞けるということで、僕も楽しみにしていました。そして、岩井さんとは16年前から知り合いなので、今日はリラックスした状態で、たくさんお話ができたら良いなと思っております。 細田監督渋谷は、僕の作品の中にいくつか出てくる縁起の良い場所ですので、皆さんと一緒に楽しいトークをしたいなと思っています。 MC渋谷というお話が出ましたが、先ほど本作の舞台となっている渋谷、そして今作に出てくる“見果てぬ場所”にちなんで「渋谷の“見果てぬ場所”に近いようなところで、何か撮影をした」とうかがっています。どのような撮影だったのですか? 芦田さん写真撮影と、動画も少し撮りました。 岡田さんちょっと寒かったんですが、その場所を貸し切りだったので、贅沢な時間を過ごせました。 芦田さんそうですね。すごくきれいでした。 MC細田監督の最新作「果てしなきスカーレット」が、いよいよ来週11月21日より公開となります私も一足先に観ましたが、すごく面白くて、感動いたしました。細田監督が、今までとは違う新しいアニメーション表現に挑戦されていて、監督が本作で伝えたいことが分かった時に、自然と涙が出ました。マネージャーと二人で観たので、泣いていることがバレないようにしていました(笑)。監督、公開が迫った今のお気持ちはいかがですか? 細田監督ありがとうございます! これまでは、三年に一本のペースで作品を送り出してきましたが、本作では、制作に約四年半を費やしています。たくさんの要素、たくさんの密度があるんですが、何とか作り上げることができました。やっと皆さんに観てもらえるので、今はすごくワクワクしているところです。 MCアニメーション表現に時間がかかったのでしょうか? 細田監督そうなんです。今回はスケールがかなり大きく、それに見合う画面作りをしています。その新しいアニメーションのルック(見え方)の開発に時間と労力をかけました。「どれが正解なのだろう?」と、選んでいくので、そういった点も含めて時間がかかりました。 MC確かに、本作の世界観は、広大な土地が広がっていて、結構奥まで見渡せる感じがしました。そういったところに時間と労力がかかったんですね。 細田監督そうなんです。 MC本日の会場には、2006年公開の「時をかける少女」から2025年公開となる「果てしなきスカーレット」まで七作品の細田作品パネルが並んでいますので、本作以外にも、過去作についてもうかがっていこうと思います。ちなみに、私の思い入れがある作品は「未来のミライ」で、めちゃくちゃ好きです。誰にでも子どもの頃があったんだということを思い出せてくれる作品ですね。親とか家族に守られていた頃の安心感を思い出して、泣けてくるような作品です。 細田監督そう言っていただけてうれしいです。「未来のミライ」は、この七作品の中でもちょっと特別な作品です。すごく身近なお話なんですが、実は大きな生命の和というか、親から子ども、子どもからさらにその子どもへと受け継いで、「大きなサークルが浮かびあがってこないかな」と思いながら作りました。観た方が家族とか、自分の子どものことをいろいろ思い出してもらえたら良いなと思っている作品なので、そういう風に感じてもらえていてうれしいです。 MC岡田さん、この中でもし、一作品を選ぶならどれですか? 岡田さん細田監督には、家族の形や愛の形をいろんな作品で見せてもらっていて、どの作品も大好きなんですが、その中でも僕は「サマーウォーズ」を推したいです。「サマーウォーズ」の栄おばあちゃんのセリフ「一番いけないのは、お腹が空いていることと一人でいること」が大好きです。毎年夏になると絶対に観ていますし、大抵そこで泣いてしまいます。プライベートなことになりますが、今後僕にも家族が増えるので「絶対にこういう家族にしたいな」という思いで、来年も再来年も観たいと思っています! 今度は、親目線で観ることになると思うので、また違う目線で監督の作品を楽しめるんじゃないかと思います。 MC芦田さん、「果てしなきスカーレット」では、どのような経験を積まれましたか。 芦田さんスカーレットは、今まで演じた役の中でも特に苦しみ悩む、苦悩の強い役柄なので、「どうすればうまく表現できるか?」と、模索する期間がありました。でも、スカーレットは、この世界で体当たりで生きているので、私自身も「体当たりで向かっていこう!」という気持ちで向き合いました。 MC業を背負っているような部分はありますが、この年代の女の子らしい繊細さもありました。 芦田さんそうですね。そこの二面性が出せたら良いなと、意識しました。 MC細田監督、ディレクションはどんな感じでしたか? 細田監督(画の完成前にあらかじめ声を収録する)プレスコ当時の芦田さんと同じ19歳なんですが、スカーレットは十六世紀の王女様なので、精神年齢は高いのではないか…。かといって、大人びて演じてほしいのではなく等身大の女性として向き合ってほしいと伝えました。だから、最初に「その両面を…」と言いましたよね? 芦田さんそうですね。中世の王女としての覚悟や自覚も踏まえてということだったので、最初はそのバランスが難しかったです。なので、監督と相談しながらキャラクターを作り上げました。 MCここからは、トークテーマを設けてお話を聞いていきたいと思います。 ■トークテーマ:細田監督に聞いてみたいこと MC本日は、芦田さんと岡田さんに「細田監督に聞いてみたいこと」をあらかじめフリップに書いていただきました。 「海への思い」 【芦田さんの細田監督に聞いてみたいこと】 芦田さん作品を観ていて、登場する海への思いをお聞きしたいと思いました。「果てしなきスカーレット」の冒頭の空の海は厳しくて冬の日本海のような海だったり、あるいは見果てぬ場所には見たこともないようなキレイな海だったり、水に沈んでいくスカーレットだったりと、すごく水や海の表現が印象的だなと感じました。海って、時とか場所によって、すごく表情を変えるものなので、描かれる時に、何か思うことがあるのかなって、ちょっと聞きたくなりました。 細田監督教養の高い芦田さんに聞かれると、ちょっと「海が好き」っていう程度では答えられないですよね(笑)。海は、今までの作品ではっきり出てきたことはないですが、本作の「果てしなきスカーレット」では一番海の象徴が強いかもしれません。それは、今回の作品が「生きる」ことをテーマにしているからだと思います。生と死を表現する上で、「海は生命の源」というか、地球のほとんどが海だということも含めて、人間という存在の原始的なルーツは海にはあると思いますし、僕ら人間は生きている限り海や水とは関わり続ける存在なんだと思います。物語的に、カラカラに乾いた荒野の旅をして海にたどり着くのは、ロードムービーにおける対比的な表現になると考えながら作った気がします。 MCなるほど。この世界がより際立つような海だったんですね。 芦田さん水がすごく印象的なのは、カラカラな部分との対比なのですね。また本作を観直したくなりました。ありがとうございます。 「バケモノの子で大泉さんが声優をされていましたが、その時もずっと喋られてましたか?」 【岡田さんの細田監督に聞いてみたいこと】 岡田さん何でも良いって言いましたよね? MCもったいない! 質問がもったいない。(とツッコミを入れる) (登壇者の皆さん&会場:笑) 岡田さん大泉さんって、ずっとしゃべっているので、アフレコの時も合間合間で監督にずっと話しかけていたのかなって思って…。 細田監督大泉さんとのアフレコはすごく楽しかったですよ。僕の作品のアフレコは、役者さんが全員揃ってそのシーンの声を録ります。確か、大泉さんの多々良役は、リリー・フランキーさんの百秋坊役とコンビで録るので、ずっとお二人で話をされていましたね。あとね、大泉さんは面白いんですよ。アフレコで画面に絵が映るじゃないですか。すると、キャラクターの表情を見て「これ良い表情だな」とか、絵を見て感じたことを一つ一つ言葉にしてくださるのがすごく印象的でした。確かに、すごく良い表情なんですよ。例えば、熊鉄が倒れて、その脇で待っている時の二人のシーンなんですが、その顔がすごく良いんです。それを見て、「自分はこんな良い表情できない」みたいなことを言っていました。 MC大泉さんは、結果的にずっとしゃべっているということですね。(会場:笑) 岡田さんずっとしゃべっているってことですね。 「個人的に一番好きなキャラクターは誰ですか?」 【MC・岩井さんの細田監督に聞いてみたいこと】 MC僕からも一つ質問しても良いですか? 細田監督はいろいろな作品を手がけられて、作品ごとにキャラクター全てにそれぞれ思い入れがあると思うのですが、個人的に一番好きなキャラクターは誰ですか? 細田監督毎回、「自分が好きだな」って思う人とか、「こういう人が主人公だったら良いのに」って思う人がいて、作品を作っています。だから、一番は誰とは決められないですが、例えば、「果てしなきスカーレット」で言えば、コーネリウス(声:松重豊さん)とヴォルティマンド(声:吉田鋼太郎さん)という最初のスカーレットの敵役として登場する二人がいます。その人たちにある「おじさんの魅力」というか、例えば「トラックの運転がうまそうな人をものすごく魅力的な人物として描きたい」とずっと思っていました。そういう人って、アニメーション映画にあまり出てこないじゃないですか。でも、「そういう人が実は魅力的なんだよ」っていうことを、作品で表したいと考えて、そうしました。イケメンキャラだけではなく、そういう味のある素敵なキャラも出したいと、いつも思っています。 MCそう聞くと、確かに本作はおじさん多かったですね。 細田監督そこに何かこれまでのアニメーションにはない魅力が出たら良いなと思っています。松重豊さん、吉田鋼太郎さんとは、全く見た目が異なるキャラクターでしたが、声はぴったりでしたね。 MC渋谷は、「バケモノの子」の舞台ですが、11月14日の「金曜ロードショー」(日本テレビ系列にて放送)では「バケモノの子」が放送されます。細田監督が、渋谷を作品の舞台にされる理由はありますか? 細田監督渋谷って、すごく魅力的な街だと思っています。街の魅力は人と似ている気がしていて、楽しい面もあれば、シリアスな面もある、そんな二面性に惹かれます。渋谷で働いている人の大変さや、街の喧騒、トラブルを乗り越えるとか、陰影が一番出る街だから舞台にしました。 MC細田監督作品は音楽も魅力です。これまで主題歌は、奥華子さん、山下達郎さん、Mr.Childrenさん、MILLENNIUM PARADE(ミレニアムパレード)さん、と錚々たるメンバーですね。今回もそうですが、どんな気持ちで制作されていますか。 細田監督今、参加してくださった皆さんの名前を聞いているだけでも、「すごい人たちと一緒にやらせてもらっている」と思いますし、本当に光栄です。音楽は、映画にとって必要不可欠な要素で、作品と観客を結びつけてくれる役割がある気がしています。例えば、「サマーウォーズ」の時なんて、まだ長編二作目だったので、どこの誰だか分からないやつが作ったよく分からない「サマーウォーズ」っていうアニメの音楽を、山下達郎さんが担当してくれることによって、皆さんに「あ、これはちょっと観ても良いかも?」と、思ってもらえたと思っています。そう思うと、作品と皆さんを結び付けてくださったことに感謝しています。しかも、歴代の皆さんがそうなんです。今回の「果てしなきスカーレット」でも、そういった意味で映画よりも音楽が皆さんの耳に最初に届いて、「映画を観よう!」と思わせてくれている…。その要素はすごく重要なものだと思います。 MC劇中歌として、Maya & 松田歩(離婚伝説)の二人が歌唱する「祝祭のうた」、エンディングテーマ「果てしなき」についても聞いて良いですか? 細田監督まず、主人公が中世の王女様なのに、なぜ渋谷が登場するんだろうと思われるかもしれないですが、本作は時空を超えた作品なので、いろいろな場所と時間があって、現代の渋谷を象徴するような賑やかなお祭りのような音楽を作ろうと思いました。一方で、スカーレットが旅をする場所が、荒野の厳しい場所なので、その真逆の「ハッピーで楽しくてぶち上がる音楽にしよう!」と、岩崎太整(音楽/サウンドスーパーバイザー)さんと相談して作りました。 MCアニメーションでしかできない、ああいう展開をやはり大事にされているんですね。 細田監督はい、そうですね。対比が鮮明に見える渋谷のシーンは、観た方が驚いて「すごく楽しい」とおっしゃってくださるので、そのぐらい音楽の力もあると思います。 MCその劇中に流れている「祝祭のうた」の一部を使ったPVがあるので、観てみましょう。 ■PV鑑賞タイム 岡田さん本当に聞いているだけで元気をもらえるし、劇中でも少しだけ歌っているので、思い入れのある曲ですね。 芦田さん劇中でもスカーレットと聖が元気や勇気をもらう曲なので、今もそんな気持ちをもらえました。 MC先日、芦田さんの歌うエンディングテーマの「果てしなき」も解禁となりました。 芦田さん歌って、言葉じゃ伝えられない本音の部分が現れると思うんです。カッコ良く、凛々しく、強くあらねばいけないスカーレットの、本質的な優しい部分や繊細な部分がにじみ出るように歌えれば良いなと思って、スカーレットとして歌わせていただきました。 細田監督“すんばらしい”(素晴らしい)んですよ!!! そもそも、劇中でも流れる「祝祭のうた」のスカーレットパートも“すんばらしい”んですが、芦田さんがスカーレットの気持ちを胸に置いて歌ってくださったエンディングテーマは作品にすごく良い余韻を残してくれます。本当にほれぼれするような素晴らしい歌だと思います。 芦田さんありがとうございます(照笑)。 MCここからはさらに本作について深掘りしていきます。本作は「生きる」というテーマが根本にあります。細田監督、本作はどんな仕上がりですか。 細田監督皆さんがこれまで支持してくださったおかげで、一作ずつより大きく深いテーマを積み上げてきた結果、この七作目にして、「人間の生と死」という大きなものに手が届くようになりました。「生きるとはどういうことか」を大きなスケールで描いて、映画作品としてガツンとぶつかって、テーマと格闘しようという強い覚悟をもって作りました。 MC描きたいテーマを徐々に広げていったんですね。 細田監督そうですね。映画は一つ一つ何を作っても良いと思うものの、作品ができたら次の課題として「もっとこうできるのでは」「次はこういうことができるのか?」と、作品から問われている気がしています。さらにお客さんからもそう問われているような気がして、少しずつ大きなテーマにしていきました。それで、気がついたら「こんな大きなものを扱うことになったなぁ」っていう感じです。そのおかげで時間がかかって大変でしたが、スタッフやキャストの皆さんに恵まれて、一緒に立ち向かっていった感じです。その分、手ごたえを感じました。 MCそうしましたら、次の“かけら”も何かみつけましたか? 細田監督いや、ここまで大きくなると「次はどうすれば良いのだろう?」という感じです。なので、まずは「果てしなきスカーレット」を観ていただいて、観客の皆さんと(感想や考察を)話し合いながらこの作品を共有していきたいです。 MC芦田さん、声の出演が決まった時はどのようなお気持ちでしたか? 芦田さん私も幼い頃から細田監督の作品を拝見していたので、細田監督の作品に参加できることがうれしかったです。それと同時に「生きるとは?」といった監督がこの作品に込めたメッセージが深くて、「うまく表現できるだろうか?」という気持ちにもなりました。でも、こうやって参加できてすごく光栄です。 MC声の演技は、やはり難しいものですか? 芦田さん自分で動く演技とはまた別なので、難しかったです。 MC岡田さんは、アニメのアフレコのイメージはあまりないですが、本作が初めてに近いですよね? 岡田さんほぼ初めてです。最初は緊張して、監督からいろいろなことを教えていただきました。演じた聖の役より、スカーレットのお話をすることが本当に多かったです。僕は、舞台(「ハムレット」2019年公演/出演:岡田将生、黒木華他)でハムレット役を演じているので、「ハムレット」から着想を得て作られたスカーレットの気持ちがより分かります。なので、聖は彼女の鞘になれるようなキャラクターにしたいと思いながら、丁寧にやりました。なので、彼女の隣にいるべき男なんじゃないかなと思いました。 MC細田監督、岡田さんの演技はどうでしたか。 細田監督最初に「岡田くんは聖そのものだ」と思っていたので、岡田くんと聖について話すことがあまりなかったんです。岡田くんが聖本人だと思っているから、 むしろ聖と「スカーレットはこうだから、そういう時に聖は“助けたい”と思うんじゃないか」みたいな話をプレスコの時にたくさんしました。 MC監督の作品は主人公がとても魅力的ですが、本日最後のトークテーマについてもお二人にはフリップに書いていただきました。 ■トークテーマ:細田守監督が描くスカーレットの魅力 「瞳」 【岡田さんの思うスカーレットの魅力】 岡田さん僕は自分が携わった作品を観て泣いたことがないんですが、本作は号泣しました。彼女の瞳が変わっていくシーンでは「聖をやれて良かったなぁ」と思いました。スカーレットが少しずつ前を向いて、彼女の瞳に力が宿っていく瞬間を観て、彼女の魅力は「瞳」なんじゃないかと思いました。 細田監督人物の中で、瞳は一番目がいきますよね。映画を観ていると、登場人物の目をよく見るので、眉毛の角度や、ほんの少しの動きで、気持ちを読み解くことがあるので重要です。それを岡田くんがスカーレットから受け止めてくれたことはうれしいですね。 MC瞳の描き方って繊細ですよね。その辺は作り込むんですか? 細田監督光っている白い部分をハイライトって言うんですが、やはり不安な時と自信に満ち溢れた時では、白い部分の大きさも違うし、瞳そのものの動きも変わります。実際の俳優さんもそうだと思いますが、このアニメのキャラクターたちも変わります。瞳がいろいろなことを物語るっていうのは確かにありますね。 MC演技の時も目は意識するんですか? 岡田さんもちろん役柄や状況によって、意識的に変えるのは変なので、お芝居をしていく中で自然と変わっていきます。相手に写ることで、変わると良いなと思ってやっています。 「愛情深いところ」 【芦田さんの思うスカーレットの魅力】 芦田さん愛情深いところですね。スカーレットは復讐に燃えているんですが、それは父への愛が深いからだと思うんです。復讐って愛の裏返しというか、コインの裏表のようなものだと感じました。歪んで復讐となってしまった愛が、どう解きほぐされて変わっていくのかを注目して観てもらえたらと思います。でも、スカーレットの心の本質は、愛情深い子だと思います。 細田監督今、芦田さんがおっしゃったように、スカーレットは基本的には人を信じたいんです。そういう愛情を持った人が、復讐者にならざるを得ない状況というか、「人を殺すぞ」と旅をせざるを得ない状況に放り込まれてしまいます。それでも根底には、愛情深いもう一人の自分がいる…。芦田さんは、そのスカーレットの中の葛藤やせめぎ合いを、とってもうまく表現してくださいました。アフレコの時も、その両方の気持ちがないまぜになったようなお芝居をされていて、アフレコされている声を聞いていて本当に素晴らしいなと思いました。 ■フォトセッション MC最後に代表して芦田さんからメッセージをお願いします。 芦田さんこの作品は、現代世界にも通ずるところが多い作品だと感じています。混沌とした厳しい世界で、自分を奮い立たせて生きていこうとするスカーレットの姿は、きっと皆さんの心の中に重なる部分が多いと思います。そんな皆さんの心の中の“スカーレット”を抱きしめてくれるような作品になっていますので、劇場で「果てしなきスカーレット」の世界に没入していただければうれしいです。今日はありがとうございました。(会場:拍手)
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サステナビリティサステナビリティ サステナビリティの基本方針 Sustainability Policy 東宝グループは、エンタテインメントの提供を通じて、誰もが幸福で心豊かになれる社会の実現に向けて「朗らかに、清く正しく美しく」貢献します。 東宝グループが取り組む4つの重要課題 朗らかに 誰もが健康でいきいきと活躍できる職場環境をつくります 清く 地球環境に優しいクリーンな事業活動を推進します 正しく 人権を尊重し、健全で公正な企業文化を形成します 美しく 豊かな映画・演劇文化を創造し、次世代への継承に努めます 重要課題に対する具体的な取り組み目標 誰もが健康でいきいきと活躍できる職場環境をつくります ジェンダー、キャリア(職歴)、年齢、国籍、障がいの有無を問わない多様性のある活力に溢れた組織の形成 健康経営の推進と社内コミュニケーション活性化によるウェルビーイングの追求 地球環境に優しいクリーンな事業活動を推進します 脱炭素の実現に向け、再生可能エネルギー等を活用したCO2排出量の削減※削減目標:2030年度までに2017年度比50%削減、2050年度までに実質排出量ゼロへ(2023年11月にCO2排出量の削減目標を再設定いたしました。) 事業活動における環境負荷の少ない素材の活用や廃棄物の削減等、環境課題の解決 人権を尊重し、健全で公正な企業文化を形成します 誰一人取り残すことなく、すべてのお客様がエンタテインメントを楽しめる環境づくり あらゆるステークホルダーの人権を尊重し、持続的に「健全な娯楽」の提供ができる体制の追求 豊かな映画・演劇文化を創造し、次世代への継承に努めます 映像原版の保全、演劇作品の継承、知的財産権の保護に努め、日本の映画・演劇文化に貢献 子どもたちへの原体験の提供やクリエイターの支援・育成による、将来のお客様と未来の才能の創出 「ビジネスと人権」トップメッセージ 私たちは、エンタテインメントの提供を通じて、誰もが幸福で心豊かになれる社会の実現に向けて“朗らかに、清く正しく美しく”貢献するにあたり、「サステナビリティの基本方針」として、取り組むべき4つの重要課題を掲げております。そのうちの一つが「人権を尊重し、健全で公正な企業文化を形成します」です。 私たちのグループ・スローガンである「Moments for Life その時間が、人生の力になる。」を持続的に実現することができる体制を追求するためには、東宝グループの事業活動に関わるすべての人々の人権を尊重する必要があります。そのため、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に則り、「東宝グループ人権方針」を策定・公表しました。 近年、エンタテインメント業界においては様々な「ビジネスと人権」に関わる問題が顕在化しております。 東宝グループでは、一昨年からグループ内の人権デュー・ディリジェンスを行い、現状の課題の把握に努めております。今後は、サプライチェーン上の「ビジネスと人権」に関わる課題も把握し、その解決に向けた取組みを適時、適切に進めてまいります。 映画・アニメ・演劇などのエンタテインメントをご提供する企業として、私たちがこうした取組みを進めていくことがエンタテインメント業界全体の課題解決にも繋がっていくことを、切に願っております。 人権尊重の取り組みに終わりはありません。今後も人権デュー・ディリジェンスを含め、様々な施策を継続的に行ってまいります。 代表取締役社長松岡 宏泰 サステナビリティ・レポート CSR Report 2024年以降はIRライブラリより統合報告書をご覧ください。 健康経営 Health Management 東宝株式会社 健康経営宣言 私たちは2022年4月、「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」を発表しました。この中では、創立100周年に向けた長期ビジョンと成長戦略を掲げるとともに、新たな価値を創造できる「人材」が成長の大きな原動力となるとの認識のもと、「人材」の確保・育成に注力していく方針を宣言しました。 また、サステナビリティの方針の重要課題として「誰もが健康でいきいきと活躍できる職場環境をつくります」を掲げ、従業員が心身共に健康で、持てる能力を最大限に発揮できる職場環境を実現することが、企業と従業員を共に成長させることに繋がると考えています。 私たちは「Moments for Life その時間が、人生の力になる。」をグループ・スローガンとして、従業員の健康維持・増進活動への支援や職場環境の整備を積極的に推し進め、活力のある組織づくりに取り組んでまいります。 2025年10月東宝株式会社 代表取締役社長松岡 宏泰 教育活動 Educational Activities 文部科学省が推進する、地域・学校・企業が連携して未来を担う子供たちの成長を支えることを目的とした「地域学校協働活動」。本活動に東宝も賛同し、企業訪問の受け入れを行っております。ご用意しているプログラムは以下です。 映画ができるまで 映画・演劇・不動産という東宝の事業の柱を紹介しながら、「健全な娯楽を広く大衆に提供する」という東宝の企業使命をもとに映画が作られる工程を説明するプログラム。 プログラム詳細は以下もご覧ください。 「学校と地域でつくる学びの未来」(文部科学省) 本件に関するお問合せ 東宝株式会社コーポレートコミュニケーション部pr_ir@toho.co.jp トップ サステナビリティ