「アニメ」検索結果304件
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NEW TV版ドラえもん Vol.170水田わさび/ 大原めぐみ/ かかずゆみ/ 木村昴/ 関智一otherDisc170分 カラー ビスタサイズ 片面1層 音声:1. 日本語ステレオSDV31291R小学館藤子・F・不二雄原作による国民的TVアニメ『ドラえもん』の第170巻。「連想式推理虫メガネ」「ネジまいてハッスル!」「のび太はクイズ王」「ペットはこいのぼり」「ハワイがやってくる」「母の日は終わらない」「世の中うそだらけ」の全7話を収録。©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADKNEW TV版ドラえもん Vol.170
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劇場版『からかい上手の高木さん』DVD高木さん:高橋李依 西片:梶裕貴 ミナ:小原好美 ユカリ:M・A・O サナエ:小倉唯 木村:落合福嗣 高尾:岡本信彦 浜口:内山昂輝 北条:悠木碧 中井:内田雄馬 真野:小岩井ことり 田辺先生:田所陽向 ハナ:水瀬いのり 太田:戸松遥movieanimeDisc1本編約72分/16:9LB/片面1層/ドルビーデジタル5.1chサラウンド/リニア PCM 2.0ch ステレオ/バリアフリー日本語字幕TDV32056R/2022年東宝原作:山本崇一朗『からかい上手の高木さん』『あしたは土曜日』(小学館「ゲッサン」刊) 監督:赤城博昭 構成:福田裕子 脚本:福田裕子、伊丹あき、加藤還一 キャラクターデザイン:髙野綾 美術設定:池田祐二 美術監督:笠原由紀 色彩設計:横井未加 撮影監督:牧野真人 編集:中葉由美子 音響監督:えのもとたかひろ 音楽:堤博明 アニメーション制作:シンエイ動画 主題歌:大原ゆい子「はじまりの夏」(TOHO animation RECORDS) 製作:劇場版からかい上手の高木さん製作委員会 配給:東宝映像事業部©2022 山本崇一朗・小学館/劇場版からかい上手の高木さん製作委員会 ©山本崇一朗/小学館劇場版『からかい上手の高木さん』DVD
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「すずめの戸締まり」完成報告会見&完成披露試写会舞台挨拶「すずめの戸締まり」公式サイト「君の名は。」(2016年公開/主演:神木隆之介・上白石萌音)「天気の子」(2019年公開/主演:醍醐虎汰朗・森七菜)の新海誠監督の最新アニメーション映画「すずめの戸締まり」がついに完成しました。 10月25日に東京・有楽町の東京国際フォーラムにて完成報告会見、および完成披露試写会が開催され、新海誠監督、声優を務めた原菜乃華さん、松村北斗さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さん、花瀬琴音さん、音楽を担当したRADWIMPSの野田洋次郎さん、同じく音楽を担当した陣内一真さんが出席しました。上映後、本作を観終えた会場のお客さんはスタンディングオベーションで新海監督らを迎え入れ、ヒロイン・鈴芽の声を担当した原さんが、感激のあまり声を詰まらせる一幕も! こちらのイベントの模様をレポートいたします。完成報告会見&完成披露試写会舞台挨拶【完成報告会見】新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん岡部稔役染谷将太さん二ノ宮ルミ役伊藤沙莉さん海部千果役花瀬琴音さん音楽野田洋次郎さん(RADWIMPS)音楽陣内一真さん新海監督本日はお忙しいところ、足を運んでいただけてとても幸せです。楽しいお話がたくさんできればと思います。 原さん私自身、昨日、完成した作品を観せていただいて、余韻に浸ったままここに立っている状態なんです。今日は短い時間ですが楽しんでいきたいです。 松村さん僕も昨日、初号で観せていただきました。作品の持つ力でいまだに熱が抜けていません。ここで話さなくてはいけないので、一度落ち着かせてと思ったのですが、その熱が残っていることが心地よい作品なので、そういう作品の魅力が少しでも伝わるイベントにできたらと思います。 染谷さん僕はさっき観せていただいて、ちょっと胸に突き刺さり過ぎて「帰ろうかな」って思うくらいグッときました(笑)。まだ余韻に浸っている状態です。 伊藤さんスナックのママを演じられて、大変光栄です(笑)。新海さんの作品にまさか自分が参加できるなんて思ってもいなかったので、今ここに立っていることが不思議です。私も染谷さんと同じタイミングで午前中に観せていただいたんですけれど、本当に面白くて、気づいたら普通に泣いていて、なんて素敵な作品なんだろうと。改めて関われたことがとても幸福です。 花瀬さん今回、初めて声優を務めたのですが、私は女優としても舞台挨拶をするのが初めてで、ちょっと会場がすごく大きくてびっくりしています。 野田さん陣内さんも僕も数日前まで新海監督と一緒にダビングステージという仕上げをやっていて、「まだまだ明日もあるんじゃないか?ー」 とソワソワしているんですが(笑)。完成披露ということで皆さんに披露できること、届けられるのが心から嬉しいです。 陣内さん今回、新海監督とご一緒して、RADWIMPSの野田さんをはじめ、皆さんとスリリングな制作を楽しみながらやりました。作品も、先ほど洋次郎さんがおっしゃったように、ダビングをつい先日までやっていたので、まだ客観的に見られるところまでいけていないですが、今日は皆さんに作品を楽しんでいただけたらと思います。 MC新海監督、ついに最新作「すずめの戸締まり」が完成しました。おめでとうございます。 新海監督ありがとうございます。洋次郎さん、陣内さんがおっしゃったように、つい最近まで作っていて、そのまま完成会見みたいな感じで連続感の中にいるので、ちょっと気を失っていた内に時間が経ってしまったような、戸惑ったような気持ちなんですけど…。でも今日、この後、5000人の観客に観ていただいたら「終わったのかな」と思えるのかなと思います。 MC物語の着想について伺います。今回のテーマにはどのようにたどり着かれたのでしょうか? 新海監督きっかけとなったのが、「君の名は。」(2016年公開/出演:神木隆之介、上白石萌音)や「天気の子」(2019年公開/出演:醍醐虎汰朗、森七菜)を作り終えて、その後、日本全国を舞台挨拶のために回ったんですが、その時に感じたことがきっかけになったと思います。それは、人がずいぶん少なくなった、寂しくなったと感じてしまう場所が増えたなということです。その実感がここ何年かでありました。人が少なくなってしまった場所、消滅集落と呼ばれたり、僕の田舎もそうですが、限界集落と呼ばれる場所も、かつてはにぎやかだった記憶が自分の中にあるんですね。僕は団塊ジュニア世代なので、地鎮祭をやって、家の仮組みから華やかにお餅をまいて、家を作って、人が増えていくという記憶があります。にぎやかだった街から人が減って、「このまま人がいなくなったら、人は何をするんだろうか? 」「家を建てる時は地鎮祭のようなことをやったけど、このままどうやって終わっていくんだろう? 」と思うことが増えたんですね。そんなことをきっかけに、「場所を悼むような職業があったとしたら?」「 日本全国で人が消えていってしまった場所を悼んでいく職業のキャラクターをアニメキャラクターにできないか?」 と思ったのが最初のアイディアでした。 MC本作では“災い”の存在が描かれますが、この災いというものを監督はどのように捉えられているんでしょうか? 新海監督そうですね、難しいんですけれど…。最近「災いばかりだなぁ」と僕だけでなく、きっと多くの方が思っているかと思います。この作品を作り始めて、企画書を書き始めた頃が2020年の1月くらいで、ちょうどその一カ月後くらいにコロナ禍が始まったんです。緊急事態宣言が東京に下りたくらいに企画書を東宝に提出して「今回はこの作品にしましょう」という話をしたんですね。“災い”というのは、その後に起こった戦争も含めて、僕たちを不自由な場所に閉じ込めてしまうものだという感覚が強くあります。そういう感覚が椅子に閉じ込められてしまう、北斗くんに演じてもらった草太というキャラクターなのかなと。理不尽に窮屈な場所に閉じ込められてしまう感覚が草太になっていった気がしますね。そういう風に、日々、生きていて感じることが作品に少しずつ材料として入っているんじゃないかと思います。 MC昨年の製作発表会見では「映画館に足を運ぶような作品作りをしたい」とおっしゃっていました。作品が完成した今、その想いについてどのようにお考えでしょうか? 新海監督映像の体験という点について、今日、僕は荻窪のスタジオにいる何百人ものスタッフ、作画監督の土屋堅一さんをはじめとするスタッフの代表としてここにいるんですが、大きな画面で体験するにふさわしい映像ができたんじゃないかと思います。もう一つは、洋次郎さんとも話していたんですが、「君の名は。」、「天気の子」と二本の作品をやってきて「三本目に何ができるか? 」となった時、「劇場でしか聞けない音をこの作品にたくさん入れていきたい」という話をしました。アクションシーンもありますし、激しい劇伴から深く静かな劇伴までありますが、そういった音の連なりの、劇場でしかで体験できない作品にしたいという思いがありました。コロナ禍で作り始めた作品でもありましたので、「映画館っていいよね」「人が集まる場所っていいよね」と思って積極的に家から出る理由の一つになればという、大それた望みも抱きながら作ってきたと思います。MC本作は「音楽」というのも大きな要素でありますが、野田さん、陣内さんとの制作はいかがでしたか? 新海監督いつものパターンなんですが、脚本を書き終わった時、「感想を誰かに言ってほしいな」、「この脚本ってどう思われるんだろう?」 と最初に洋次郎さんに脚本を送りました…。 野田さんそうでしたね。2020年の3~4月だったと思います。 新海監督洋次郎さんに脚本を送ると、数カ月後に音楽という形で感想が戻ってくるという形が…(笑)。 野田さん自動的にみたいに言わないでください(笑)。そうですね。三作目でパターンとして出来上がり始めていましたね。 新海監督スタートはそういう形で「こういう音が聴こえるんだ」と洋次郎さんと確かめつつ、その頃に「僕たちも三本目なので違う人の力も入れていきたいよね」という話は最初の頃にしていましたよね? 野田さんそうですね、新しい起爆剤というか、「掛け算が増えていくような新しい要素がほしいね」と話していましたね。 新海監督それで、制作も中盤を過ぎてからかな…? 野田さんそうですね、一年半とか過ぎた後でしたね。 新海監督スケジュールもあまりないねって頃に、陣内さんと巡り合うことができて…。普段、シアトルで活動していらして。 陣内さんそうです、普段はシアトルをベースに。 新海監督作曲された音楽を聴かせていただいて、こういう音、今までの映画にないなと…。 野田さんそれで今年に入ってから、川村元気さん(企画プロデューサー)も含めて、みんなで打ち合わせをしましたね。 新海監督洋次郎さんの作ったメロディをベースに「ここは激しい戦闘なので陣内さんが…」「ここはRADでモチーフを作って…」という感じで…。 野田さんそうですね、一歩一歩という感じでしたね。 陣内さんもう皆さんで二作を作られているところに入るのはかなり緊張感があったのと、これまで自分が関わってきた作風とは一味違うテイストの作品でしたので、よくこちらに声をかけていただいたなというのもありました。お話を伺って、アクション要素や劇場の体験というところで、コンテやビデオも見せていただいて、「自分にもできることがあるんじゃないか?」と思えるようになった頃に、皆さんとお会いしてそこからのスタートでした。 野田さん結構、役割を分担して、夏あたりまではそれぞれ必死に新海誠という鬼コーチの千本ノックを受けるような感じでした。僕は「心強い同志が遠くで同じように作っているんだな」と嬉しくなりながら必死に作っていて、最後にオーケストラの録音をロンドンのアビーロードでした時に、お互いが積み上げて作ってきたものを共有しながら「最終的にこういう音楽にしていきたいね」と対話しました。そこで、実際に陣内さんが作られた音楽の演奏を聴きながら、ものすごく刺激を受けました。「こういうやり方があるんだ」と自分の中の経験値が上がっていくのを感じましたし、自分のメロディの解釈――こんな風に広げて、こんな和音で、こんなコードで作るんだ! 再解釈するんだ!――とものすごく大きな学びがあり、喜びでしたね。 MCここからは、完成したばかりの作品を見ての感想を皆さんにお聞きできればと思います。 原さん本当に言葉にできないくらい素晴らしくて……。寝る間も惜しんで音楽や映像をギリギリまで作ってくださったスタッフの皆さんがいて、本当なら皆さんで一緒に登壇したかったなと思うくらい、本当に素晴らしいものでした。皆さんの熱意を早く大画面、大音量で皆さんに肌で感じてもらいたいし、受け取ってもらいたいと思いました。松村さん本編の魅力的なシーンとか、いろいろなところを細かく上げていったらキリがないんです。本編を観ている間に数え切れないくらい何度も笑って、そして何度も涙が出てくるポイントが訪れます。そのたびに笑った理由と種類、涙の理由と種類も違うんです。僕の中で「面白い」と思う笑いの感性に「こんなに幅があったんだ」と思いました。「こんなことに感動したり、救われたりして涙が出るんだ」と、作品を観ているのに何だか自分を見ているような気持ちになる不思議な作品でした。 染谷さん僕はかなり没入しました。僕もそこで一緒に旅をしている気持ちになってきて、それで何回も心を持っていかれ、最後はもっとこのキャラクターたち、この愛おしい人たちを長く見守っていたい気持ちになり、後ろ髪を引かれながら終わって…。「本当に体験したことのない、観たことのない映画があった!」っていうのが正直な気持ちでした。 伊藤さん私も本当に、試写で見ている時、知らないうちに前のめりになっていたことに気づき、「ダメだ!背もたれに背をつけなきゃ!」ってくらい入り込んでいました。すごく笑えるところがあって、新幹線のシーンが好きです! 鈴芽ちゃんがかわいくて(笑)。ずいぶん遠くまで来たなってところで、どんどん鈴芽ちゃんが人として強くたくましくなって、成長しているところを応援したくなりました。私自身もおばと一緒に住んでいたことがあり、独特な関係性を踏まえての(鈴芽の叔母の)環さんのセリフが胸に突き刺さりました。出ている人たちがみんなちゃんと人間らしくて、それがすごく素敵で、みんなすごく器用なわけでもなく一生懸命生きているところに胸打たれて、ジワっと熱くなりました。とても面白かったです。 新海監督嬉しいです。ありがとうございます。染谷さんは、細田(守)さんの作品で大好きだったので、「声かけていいのかな?」って思いつつ(笑)? 花瀬さん私も染谷さんと一緒で、観たことのないアニメーションを観たなって感覚が強くて、始まってすぐ新海さんを浴びているような感覚というか、世界観に包まれているような…。私も参加しているんですが、私も戸締まりしているように感じられる参加型の作品だなと感じました。 野田さんさっきもお話したんですけれど、数日前まで作っていて、最後の数カ月、数週間は、観てない人には伝わらないと思いますが、新海さんが一番弱々になった(劇中に登場する)ダイジンのよう、どんどん背中が小っちゃくなっていったんです(笑)。でもそれが戦っている勇者の背中のようにも見えて、「あぁ、この人は本当に振り絞って作っているんだな」というのを僕らは間近で見られて、2年10カ月の間、込めてきた感情がスクリーンに全て出ている気がしました。日本のアニメーションというエンターテインメントのど真ん中にこの作品を届けるという、ものすごい覚悟と信念を感じました。二時間をフルで観た時に、「観た人すべてに絶対に届ける」という気概をありありと感じまして、自信を持って僕もすべての人に観てほしいと言えますし、「必ずあなたは何かを受け取るよ」と言える作品が完成したと誇らしく思っています。ぜひぜひ届いてほしいなと思います。 陣内さん作品を観て、気が付いたらメッセージに引き込まれているという、本当に引き込まれるつくりだなと思いました。実は、作曲しながらウルッときたこともあって、本当にいろいろなものが込められていて、それでいて観ていて楽しい作品に仕上がっているなと改めて感じました。更に、昨日、初号で観せていただいて「画作りのスタッフの皆さんの底力って本当にすごいな」と思いました。先週までダビングステージで見ていた画とも全然違う、素晴らしい画になっていて、観ても聴いても素晴らしい作品になったと思います。ぜひ劇場で観ていただけたらと思います。 MC声のお芝居についてもお伺いします。アフレコを振り返っていかがでしたか? 原さんアフレコは一カ月半くらい、全体で週に2~3回のペースで録りました。本当に右も左もわからないまま現場に入って、新海監督が一から十まで…百まで教えてくださいました。ブロックごとに録ったんですが、一つのパートが終わるごとに「菜乃華さん、素敵でした。ありがとう」と大好きな監督から言葉をいただけました。「なんて夢のような幸せな時間だったんだろう」って思っています。もちろん、自分の声がうまく扱えないことに対し、へこむ瞬間も数え切れないほどあったんですが、アフレコ現場は夢のように幸せで、ひたすら楽しい時間でした。 新海監督なんかサマーキャンプみたいな感じでしたよね。行くといつもTシャツ姿の二人(原さん&松村さん)がいて、何かおやつを食べていて、楽しい時間でした。二人にとっては楽しいだけの時間じゃなかったと思うんですけれど、僕にとっては色が一枚一枚、鮮やかに塗り直されていくというか、自分が最初に設計したものが、想像もしなかったような感じでどんどんカラフルになっていくのを毎日味わえて、幸せな時間でした。 松村さんそうですね、もちろん声は僕の身体から出ているわけで、音が鳴るのはこれ(=自身の身体から)なんです。誤解のないように伝わるといいんですが、新海さんが僕らのことを「楽器」と表してくれたことがあって、そう思うと、僕が演奏するよりも、新海さんが演奏することで草太が完成するということはすごく感じました。「この音じゃないな」、「このメロディじゃないな」とどんどん鍵盤を押し変えていってくれる作業は新海さん、音響監督の山田(陽)さんが筆頭にやってくださいました。アフレコ期間中の変化や苦悩は僕より新海さんのほうが詳しいんじゃないか?ってくらい、僕のすべてを預けた感じでした。新海監督そうだね、僕も最初の頃は、北斗くんの身体を使って、作品に必要な声を出してもらうんだという意識があったと思うけれど、自覚的にやっていたわけじゃなく、「一緒に探していこう」って気持ちでやっていました。でもある部分で、北斗くんが「芝居だけど、作品のために自分を丸ごと委ねるんだ」という気持ちに切り替える瞬間があった気がして、そこからより草太になっていくのを感じました。 染谷さん僕も新海さんと「はじめまして」のまま、収録が始まって、緊張していたんですが、本当に丁寧に優しく、包むように演出してくださいました。細かく的確で、僕はそこにただ乗っていくというか、乗っていくとすごく楽しく、気持ち良くなってきて、「これはもう1回やらせてもらったら良いものが出せる気がする!」って。普段そんなこと思う人間じゃないんですが(笑)、そう思う人間にまでさせてくれて、「もっとやりたい」、「どんどんやりたい」という気持ちにさせてくれました。その気持ちが稔という役をすごく豊かにしてくれて、短い時間でしたたが、充実した時間で、はじけ切った気持ちに最後はなりました。 新海監督「みんな!エスパーだよ!」の頃から大好きで、「あの声だ!」って思いながら、稔にピッタリだなと思っていました。光栄でした。 染谷さんこちらこそ光栄です。 伊藤さんアフレコは、私もとても楽しかったです。私もその日が「はじめまして」でご挨拶して、すぐ録る感じでした。ほしい音だったり、表現がすごく明確にある方で、本当に丁寧で、「こんなに腰の低い人、見たことない!」っていうくらい、「そんな、大丈夫ですよ」ってこちらが言っちゃうくらい、丁寧に優しくしてくださいました。いい緊張感はあったけれど、それ以上に自分がほぐれていい具合になったところで声を入れる作業があって、シンプルに楽しめました。私は何回か声の仕事をやったことがあるんですが、普段やっているお芝居より少し誇張する、キャラクターっぽくするのがアニメをやる際の特徴だと思っていたんです。でもそれが今回覆されたというか、キャラクターに沿った声というのはあるんですけれど、それ以上に「ナチュラルに」ということをお願いされました。普段やっているお芝居と感覚的に変わらないテンションでできて、違和感なくシンプルに楽しくできた上に、カラオケも歌えて、お得な感じで楽しかったです(笑)! 新海監督「男と女のラブゲーム」を歌っていただきました。音響監督の山田さんが「伊藤沙莉と歌いたいんだ!」と収録しながら、勝手にデュエットしていました(笑)。 伊藤さん男性パートを歌ってくださって(笑)。 新海監督そうです、そうです。 伊藤さん盛り上がりました! ありがとうございました。 花瀬さん私もお会いして、新海さんが本当に優しい方で驚きました。それがスタジオにいたスタッフの皆さんにも伝染して、優しく温かく、こんな私にも腰が低い方ばかりで、温かく素敵な作品を作る座組って、こういう居心地の良さがあるところからできるんだなと感じました。初めてのアフレコで、難しいところもあったんですけれど、千果という役が、明るく元気な役だったので、その力を借りて緊張することなく、明るく元気にできました。千果ちゃんに感謝しています。 MC今回、野田さんもアフレコ現場を訪れたそうですね? 野田さんはい、見学に少し伺いました。原さんがちょうど最後のシーンを録っているときに行きました。クライマックスの本当に重要なシーンで、原さんのしゃべり方などで印象が変化する難しいシーンだったんですけれど、一カ月半積み上げてきた、最後の最後のひと踏ん張り、ふり絞っているんだなというのを感じて、感動しました。ここに音楽も入っていよいよできるんだなというのを感じました。それから、新海さんが、アフレコでは他の現場と比べたらちょっと楽しそうでしたね(笑)。 新海監督アフレコは楽しいんですよ。画の現場がつらすぎて…。でも実写の世界ってどうなんでしょう? 実写の世界って全部がお芝居じゃないですか? 僕にはイメージできないんですけれど…。僕にとっては、アフレコ現場が逃げ場というか、保健室みたいなもので、休むわけじゃないけれど、リラックスできるというか…。画の現場は職人の集まりでして、僕よりも年上のアニメーターもいて、自分の技とプライドをかけて向き合っているので、「思い通りに描けない」と訴えてきて、泣きながら「もう一日だけ時間をください」、「僕からこの画を引き上げないでください。もう一日だけやらせてください」と訴えながらやり続ける現場が1年8カ月くらい続くので…。 野田さんアフレコ現場では基本「もう一回、やらせてください」って声に対して優しく対応されていましたけれど、作画の現場はちょっと違うんですか? 新海監督アフレコや音楽はリアルタイムの芸術なので、もう一回やっても、一言分の時間ですが、作画の現場は「もう一カットやらせてください」で一週間だから、「それはちょっと与えられない…」というジャッジもあります。そこはシビアになるところもあるけれど、大人たちが泣いたり悔しがったりしながら、それでもなんとか駆け抜けることはできました。 野田さん僕も何年も仕事をしてきて、皆さんと同じように、新海さんの感情がかき乱されてワーっとなっている瞬間を見たことがないし、怒鳴りつけている現場とか、ピリピリすることがあってもおかしくないくらいなんだろうけど、でも見たことがなくて…。もしかしたら作画の現場ではとんでもない怒号が飛び交っているかもしれないし、それも見てみたいですけれど(笑)。 新海監督諸先輩の伝説の監督の話を聞くと、ゴミ箱を蹴るとか描いてくれた画をホッチキスで留めて二度と見られなくするとかは聞くけれど、僕はそういうタイプではないです(笑)そういう意味で言うと、褒め合いみたいで恐縮ですが、洋次郎さんってなんて素敵なんだろうと思うんですね。いつもメールでやりとりをしていて、新しい曲が上がってきて、「すごく良い」と思う時もあれば、「ちょっとこれはこの作品のための曲じゃないな」って時もあるんです。切羽詰まったタイミングで何回も何回もテイクを出している時も「そちらも現場大変だと思うけれど、俺たちも同じ現場を目指してなんとか走っていきますので元気に行きましょう。寒くなってきましたね。風邪を引かないように」とかメッセージをくださるんです。そこを見習って、ニコニコやろうと思っています。 野田さん僕も新海さんを見習っていつもやっています(笑)! MC最後に新海監督から、これから映画を観る皆さん、全世界に向けてメッセージをお願いします。 新海監督今日は長い時間ありがとうございました。「自分たちがどんな作品を作ったのか?」 それを教えてもらえるのが、今日以降の時間だと思います。良いことであれ、気になったことであれ、できればたくさんの言葉を費やして、何か書いていただけるととても嬉しいです。観客の皆さんに関しては、この後お会いするんですが、エンターテインメントを楽しんでくださいと伝えたいです。もしかしたら今、「すずめの戸締まり」が日本で一番面白い作品かもしれません。全力で楽しんでいただければと思います。今日はありがとうございました。【完成披露試写会 上映後舞台挨拶】新海誠監督岩戸鈴芽役原菜乃華さん宗像草太役松村北斗さん岡部稔役染谷将太さん二ノ宮ルミ役伊藤沙莉さん海部千果役花瀬琴音さん音楽野田洋次郎さん(RADWIMPS)■本作の上映が終わると、会場のお客さんが総立ちで拍手! スタンディングオベーションの中を新海
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「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」公開御礼“音駒”舞台挨拶「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」公式サイト「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の公開を記念して3月16日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて、音駒高校バレーボール部のメンバーによる舞台挨拶が開催されました。梶裕貴さん、立花慎之介さん、石井マークさん、星野貴紀さん、横田成吾さん、澤田龍一さん、池田恭祐さんが登壇し、「ハイキュー!!」として音駒への熱い思いを語り合いました。白熱の舞台挨拶の模様をレポートいたします。公開御礼“音駒”舞台挨拶孤爪研磨役梶裕貴さん夜久衛輔役立花慎之介さん灰羽リエーフ役石井マークさん海信行役星野貴紀さん山本猛虎役横田成吾さん福永招平役澤田龍一さん犬岡走役池田恭祐さん梶さん皆さん、本日は劇場に足をお運びいただきありがとうございます。全国でご覧いただいている皆さんもありがとうございます。皆さんにちょっとお聞きしたいんですが、今日、初めて本作「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を観たという方は? (会場を見ながら)ありがとうございます。二回目という方は? 三回目という方? 五回以上? おぉ! すごいな。全国の映画館で中継を見ている方はどれくらいの挙手があったか分からないと思いますが…。じゃあ、十回以上の方?登壇者の皆さんいるっ! 梶さんものすごい数の方が、複数回ご覧になってくださって本当にありがとうございます。今日は上映後ということで、いろいろとお話ができると思いましたが、スタッフさんから、ようやく受験が終わって春休みに観に行けるという方もいるということも聞いたので、何となくネタバレのないようにフワッとさせつつ、盛り上がる楽しいトークをしていきたいと思います。 立花さん公開から一カ月ほど経ちましたが、まさかこんなに観てくださる方がいるとは思っていませんでした。とてもうれしい反面、皆さんにお聞きしたいのは、どこを…いや、いろいろ観るところはあると思うんですが、どういう観方をしているのかをお聞きしたいですね。「今回はこのキャラクターに固執して観る」「音だけ聴きたい」という人もいるかもしれませんね。音だけでも楽しめると思います。皆さんにお話を聞く「逆対談」とかもしてみたいなと思っています。まだまだ上映は続きますので、引き続き楽しんでいただければと思います。 石井さん皆さん、こんにちは。「全国のみんな、見てる?」 梶さんリエーフみがすごいね(笑)。発言もそうだし、何かもう見た目も…。 石井さんそうなんですよ! 今回のイベントに合わせて髪を染めてみました。 梶さんすごいね、髪だけじゃないよね? 石井さん実は緑のカラコンが入っています。(会場に向かって)見える? 梶さんいや、見えないと思うよ。でも、今日は何か“K-POP”っぽさがすごいんだよね。髪の毛のカラフルさというか…。 星野さんみんな、明るいっすね。 梶さん(石井さんを指して)その最たる人ですよね。 石井さん今日は、みんなとやりたいことがあります。これから挨拶するんでお願いします。「みんな、おはざーっす!!」(会場の反応に)ありがとうございます。皆さんとお会いできたこと、そして音駒のみんなと登壇できたことをすごくうれしく思っております。今日は最後まで皆さんも盛り上がっていきましょう。星野さん皆さん、こんにちはー! 僕も劇場で二回観ました。一回目にハンカチしか持っていかなかったことを後悔して、二回目は「タオルを持っていけば大丈夫だろう」と思っていたら、ちょっと後悔しました(苦笑)。皆さん、水分足りていますか? 大丈夫ですか? 足りていないよね? 水分補給ができる方は、飲みながら見てくださいね。横田さん皆さん、こんにちは! (会場の反応に)良い声ですね、皆さん。劇場に入った瞬間、エアーサロンパスならぬ、ポップコーンの匂いがして「あ、劇場に来たんだな」と思いました。実は「ハイキュー!!」に関する舞台挨拶に立つのは初めてです。この作品が人気なのは分かってはいるんですが、「『ハイキュー!!』が好きです」という方に直にお会いする機会があまりありませんでした。なので、普段「赤い服着ている。え?この人『ハイキュー!!』が好きなのかな?」とか思います(笑)。 梶さんちょっとそれは、極端過ぎるかもしれないね(笑)。でも、今日は間違いないね…。 横田さん絶対好きですよね。しかも、この劇場だけでなく全国から見てくれているんですよね。今回のイベントの話をいただいた時、とんでもない数の劇場で流れていることを知りました。 梶さん良いことだからね(笑)。 横田さん良いことなんですよね(笑)。「新潟のみんな!見てる?地元のみんな、ここまで来たよ」って。 梶さん晴れの舞台だね。 横田さん今日はよろしくお願いします! 澤田さん僕が、特典がみんなとの写真(音駒高校最後の集合写真)に変わってからはまだ観に行けていないので、「早く行かないと!」と焦っております。Xとかでも応援上映の感想をつぶやいてくれたり、レポートしてくれる方もいて、それを読むとメチャクチャ楽しそうなので、僕もその空間に生まれ……埋もれたいです(笑)。いつか参加したいなっていう意思があるので、もし僕がいたら、一緒に楽しんでください。 梶さん応援上映参加への意気込みになっているけれど、今日を楽しんでね! 澤田さんそうですね(笑)。 池田さん公開から一カ月が経ちまして、ありがたいことにこのような場に立たせていただきました。昔、「ハイキュー!!」のラジオで「音駒のみんなと舞台挨拶に立ちたい」みたいなことを話したことがあったんですが、それが五~六年越しにようやく叶ったと感極まっています。今、泣きそうです。 星野さんタオルいる(笑)? 梶さん良いんだよ、泣いても。 澤田さん短い時間ではありますが、素敵な時間にできたらと思っています。 MCすでに公開から29日で観客動員数472万人、興行収入は67.5億円を突破しております。 登壇者の皆さんおぉー…。すごいね! 梶さんすご過ぎてよく分かんないですね(笑)。 MC超超超超大ヒットです。本日の背景パネルには本作をご覧になった皆さんのXへの投稿の一部を載せております。 梶さん今日、お越しの皆さんが書いたものも載っているかもしれないですよね。(パネルを見ながら)名言ばかりですね…。「海くんが最高に格好良かった」って。 星野さんやったー! 梶さんデカデカと(笑)。これを見ているだけで舞台挨拶が終わりそうですね。後でじっくり見たいですね。 MC周りの反響などはいかがですか? 梶さん音駒高校からすると、本作の「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を目指してずっと戦ってきたところがあります。今回、映画という形で描いていただけたことが、僕自身すごくうれしかったです。コメントを拝見していると「『ハイキュー!!』という作品を観たことがなかったけれど、映画が盛り上がっているから気になって初めて観て、ハマって一から追っています」という声を聞きます。本作がこの作品全体に良い影響を与えて、「ハイキュー!!」という作品の面白さが伝わるきっかけにもなったのかなと思いますね。 立花さん声優という職業柄、あまり職業のことを言わないようにしているんです。よく行く整体で、僕の担当の方は、普段は最初に「どこが悪いんですか?」と僕の調子を聞くんです。でも、先日いきなり「立花さん、メッチャ良かったです」って言われました(笑)。何のことを言っているのか分からなくて「いや、僕の体調はメッチャ悪いんですけど…」って(苦笑)。そこで、初めて担当の方が“隠れ「ハイキュー!!」ファン”だということが判明しました。これまでは、僕のことを気にして言っていなかったけれど、あまりに本作が良過ぎて、テンションが上がって言ってしまったみたいです。「そんなに良かったですか?」と聞いたら「本当に良かったんで、またすぐ観に行きます」と言われました。奥さんと一緒に楽しんでいるということでした。きっと隠れ「ハイキュー!!」ファンって結構いるんだろうなと思いました。今まではなかったつながりを感じる部分があって、すごくうれしいですね。梶さん僕も整体で言われました(笑)。 横田さん僕もです(笑)。 梶さんホントに(笑)? 力が関係あるのかな? 今思い出したんですが、研磨はセッターなんですが、クライマックスで、呼吸だけでプレイしている演出シーンがあるんです。セリフがない中で、臨場感をどう伝えるか? 自分がスポーツをやっていた時の感覚で「球が今、ここにあるから、次はこう動いて、その移動のための準備があって…」とか、サーブの時に呼吸を整えてつばを飲み込んで…とかを考えながら演じていたんです。それを、実際にバレーボールでセッター経験のある方から「自分がバレーボールでセッターをやっている時の感覚と同じでびっくりしました」というコメントをいただいた時はうれしかったです。 石井さん今まで「ハイキュー!!」の存在は知っていたけれど、まだアニメを観たことがないという友だちが何人かいるんですが、「マークが出ているし、初めて『ハイキュー!!』を観た。何でもっと早く観なかったんだろう」って言っていました。今回は、今までのストーリーのネタバレ的な物語というか、最後までつながっているので、本作を観たからこそ、「どうしてそうなったか知りたいから、サブスク登録してこれから観る」と言われました。それはメッチャうれしかったですね。 星野さん海くん的には「ジャンプ」本誌での読み切りがあって、僕の内面的にも「ハイキュー!!」熱がメチャメチャ高まりました。友人も「ジャンプ」を読んで、「これ、星野がやっている役じゃん?」ということで「どんな感じになるか観に行くわ」と、周りが結構観てくれています。 横田さんさっきの話の続きみたいになるんですが…。 梶さん新潟の話? 横田さんその前です(笑)。「ハイキュー!!」の公開が始まって、広告がいろんなところに出るようになって、普段は、「『ハイキュー!!』ファンはみんなどこにいるんだ?」と思っていたのが(笑)、(その隠れファンが)いろいろ露わになってきたと思います。歩いている時に「ハイキュー!!」の話が聞こえてきたり、いろんなところで「ハイキュー!!」という言葉を聞くようになりました。こんなに隠れ「ハイキュー!!」ファンが…。 梶さん隠れなくて良いんですよ、堂々としてください! 横田さんついこの間まで、新宿に大きな広告が出ていて、「これは絶対に見たい」と思ってこっそり行ったんですよ。梶さん堂々と行って良いよ(笑)。 石井さん隠れ「ハイキュー!!」ファンだったの(笑)? 梶さんファンでもあるだろうけれど、出演しているんだから、隠れないで良いよ! 横田さん結構、遅い時間に行っても、その広告を目的に来ている方がいました。普通に歩いていたら、男性が「夜久さん! 夜久さーん!」って言っていました。夜久さんの人気がすごかったです。 立花さんありがたいですね。 横田さんやっぱり夜久さんなんだなと…。夜久さんの背中、すごいよと思いました。 澤田さん僕が「ハイキュー!!」に関わったのは、劇場版が初めてなんです。普段、連絡をとっていなかった地元の友人や同級生から「観たよ」と連絡が来ました。「これ、宝くじが当たった時の感覚に似ているかも」って思いました。 立花さん突然、親戚が増えた(笑)? 澤田さん親戚が増えることはなかったんですが、「応援しているね」とか、普段、連絡をとっていない友人から連絡がきたので、改めて素晴らしい作品なんだということを実感しました。 池田さん僕は、正直なところ「(上映時間が)85分で、四年半くらい待ってくださった皆さんが満足できるのかな?」っていう思いがあったんですよ。ちょっと短いよなって。 登壇者の皆さんあぁ…。 池田さん僕の友だちも「ハイキュー!!」ファンで、四年半ずっと待ってくれていました。本作を観に行ったら「良かったよ~」と言っていました。僕も実際に観に行って「85分で良かった」って思いました。(ほかの登壇者の皆さんに向かって)なりませんでした?梶さん何だろうなぁ…このネット掲示板を見ているような感じ(笑)。伝わってくるね。 池田さん85分以上あると、休憩が必要になるんですよ、これ。 梶さんなるほどね。一緒にエネルギーを消耗しちゃうんだね。 池田さんそうなんですよ。身体がギュッと縮こまっちゃうし、85分で本当に良かったなって思います。 梶さんちゃんとまとまっているしね。 石井さん僕の友だちも「これ以上長かったら足がつっていたかもしれん」って言っていました。それくらい緊張感や臨場感、それに劇場で観るからこそ、他のお客さんとの一体感もあって、たぶん85分で良かったんだなって思いました。 梶さん同意される方が多そうだよね。 澤田さん85分って、(バレーの)本当の試合を観ているのと同じくらいなんですよね。 梶さんそれを体感できるような作品ですよね。(一同のコメントを受けて)音駒メンバーは個性的な面々でお送りしております(笑)。 MC本作はライバル関係にも注目して楽しめますが、それぞれのライバルとのシーンや思い出深いエピソードなどがあれば教えてください。 梶さん研磨でいうところの日向翔陽は、ライバルというか友だちという感覚なんです。セリフでも言っていますが、研磨にとっての友だちは「本気で殺し合いたい相手」という恐ろしい表現なんです(笑)。そのくらい、バレーボールというものを含めて、のめり込みたくなるような人物と出会えて良かったと思います。これまでも、研磨の動物的なリアクションの描写はありましたが、本作で言うと「面白いままでいてね」というセリフの後に、研磨が一歩、後ずさる――あれは研磨の動物的な本能が刺激されているような瞬間だと思います。その辺りから二人ともどんどんスイッチが入っていったのかなって思いました。あのシーン、音がスッとなくなって、ホラー映画を観ているかのような感じでしたね。僕が演じている時は、そういうつもりはなくて、ただ漫画の研磨の表情を随時確認しながら声を当てていたので、普通に研磨のままのつもりだったんです。でも、あの演出が入ると、だいぶ恐ろしいシーンに変わったので、おそらく翔陽にはそういう風に研磨が映っていたのかなと思いました。研磨と翔陽の共通点で言いますと、「汗」に振り回されたと思います。それぞれのプレイに影響を及ぼすくらいで、そこは、ものすごい共通点だと感じました。ライバルではないですが、黒尾(CV:中村悠一)という存在は研磨に欠かせない存在です。彼らの幼少期からの友だち関係、バレーボール仲間というスタートを描いてくれたのもうれしかったです。試合終了後に、二人だけが抜かれて「ありがとうございました」って言っているあのシーンはすごくグッとくるものありました。研磨にしては、すごく声が大きくて、感謝の気持ちが詰まっているセリフなんだろうと思いながら言わせてもらいました。立花さん夜久さんといえば、夕(CV:岡本信彦)が出てくると思います。夜久さんと夕の関係って、お互いに褒め合って、乗り越えて、称え合う――夕の成長をうれしく思う夜久さんがいて、「でも負けたくねぇな」って思う夜久さんもいる。そんな前向きな関係が面白いなと思いました。僕も劇場で観ましたが、本作は、誰かと対峙したり、誰かと誰かが競い合っているのがいたるところにあって、それを85分の中にギュッと詰めて、最終的にまとめている作品です。「監督は天才かな」と思いながら観ました。でも、日向と研磨もそうだけれど、僕が面白いと思ったのは、月島(CV:内山昂輝)と黒尾の関係かな。 梶さんそうなんですよ! 立花さんあそこはネット越しにお互いを煽りまくっていて、無視したくてもできない存在。でも、言われていることは正しいから、やってみたら成功しちゃって黒尾が「クソッ」って怒るという、あの関係はすごく面白いですよね。 梶さんだって、あのつっきーが慕ってすらいるという(笑)。 立花さんでも、最後は楽しい。その辺も含めて、本当によくできた85分だと思います。本作の鑑賞方法としては、「ライバルの二人」とか、「今度は違う人たちを観ていく」などがあって面白いと思いました。もう一つ、大きな括りで、海と黒尾と夜久さんという「三年生」という括りとか、他にもいろんな括りがあるし、いろんなライバル同士がいます。それらが同時並行にいろんなことをやっていく群像劇というのが本作の特徴だと思いました。いろいろ僕も観返したいと思います。夜久さんも、泣いてうれしいけれど、つられて足を…(笑)。「ハイキュー!!」にはそういう面白いところもあって、感動とギャグの部分がうまく作られています。等身大の高校生の部分もあるし、…いろいろあり過ぎてまとめきれないですが、また観たいです。 石井さんリエーフのライバルというと、日向が出てくると思います。個人的にはリエーフって、誰に対しても「負けないぞ」って気持ちが強いと思うんですよね。もともと強かったのもあるから、最初は試合前の「俺たちは血液だ」っていうところに、馴染めなかった部分があると思います。でも、いろいろと経験して、戸美学園戦を経て、チームプレイを学んで、今回の烏野と戦っていきます。その中でも猛虎さんとは「僕がエースだけどこれはチームプレイ。お前はまだエースじゃねぇ」というようなやりとりがあります。研磨にも「まだまだだね」と言われたりしました。でも、最終的に犬岡さんと入れ替わりでリエーフがレギュラーに入りできました。今回は、その犬岡さんと並べたんですよ! チームプレイもできるようになって、そんな成長がすごくうれしかったです。リエーフが音駒高校、そしてバレー部に溶け込めたのがすごくうれしくて、わが子を見るような気持ちで劇場で観ていました。うまくまとめられていないんですが、僕個人としてもこのチーム「音駒」の皆さんと収録できたことがメッチャうれしかったです。 星野さん収録の時の話なんですが、スタジオが横長のコの字の形で、僕は一番端っこに座っていました。そこから収録風景を拝見しつつ…いや、参加もしていましたよ(笑)。一番好きなのが「シンクロ攻撃オール」というところです。何回も作中にあるので、皆さんがマイクの前に並んで「シンクロ攻撃オール」って言うんですが、プレッシャーがすごくて…「これに負けちゃいけない」と思いながら頑張ってレシーブを上げ続けました。 横田さん虎のライバルといえば、田中の龍ちゃん(CV:林勇)がいますが、最初こそ、目が合った瞬間にお互いケンカを売るような仲でした。でも、合宿とかを経て「友」と言い合えるようになって、すごく良い関係だなと思いました。でも、本作の中では、実は一言も言葉でやり取りしていないなと思って、それが逆に良い関係だなと思いました。言葉を介さなくてもお互いに通じ合っているのを強く感じました。 澤田さん福永くんは、作品の中で明確にライバル関係と言えるシーンはないと思いますが、やはりナイスガイ…じゃなくて想定外? 梶さんどういう…(笑)? 澤田さん想定外(笑)なのは、つっきーですね。月島くんに散々シャット(スパイクで得点しようとする相手の攻撃をブロックで防ぎ、ブロックしたボールを相手コートに落として得点すること)を食らっていました。黒尾さんとの話もありましたが、「よくこんなに強くしてくれたな」と、演じる中で感じました。まだ二年生なので「次こそぶち抜いてやる!」と演じながら感じていました。これからライバルになっていくんじゃないかと思っています。池田さん私、犬岡はですね…。 梶さんあなたは、演じた方ですよね(笑)? 役と同化しています(笑)? 池田さん犬岡は、コートに入るのが…、収録だと10年ぶりくらいでした。実は、リエーフにポジションをとられてしまってから…。 石井さんエースです(笑)。 池田さんいやいや。 梶さんここでバチバチしないで…(苦笑)。 池田さん10年ぶりだったんですが、コートの中に入るのにすごく緊張しました。「どうしたら良いかな?」「ちゃんと打てるかな?」っていう気持ちが、役とシンクロしていたと思います。犬岡も試合に出るのは久々なので、そのシンクロがうまくいったら良いなとは思うんですが、犬岡って、そんなことを気にしないじゃないですか? 「ワーっ!」って言って「ギャー」ってやるじゃないですか。 石井さんリエーフが珍しく引いていましたからね(笑)。 池田さんそうなんですよ。そんなことは気にしなくて良いんですよ。…あれ? 何の話をしていましたっけ? まあ、ライバル関係っていうところでも、日向と練習試合で初のライバル関係みたいな感じでやりました。試合に入る時も「あ、犬岡」って認知してくれたことにほっこりしました。試合が終わってからも、「何が」とは言えないんですが、日向が駆け寄って来て、本当は「……」と言うんですよ。言葉として言えないんです(苦笑)。本作を観た方は分かると思いますが、ああいうところも友として、一時期のライバルとして、互いに気を遣って対話しているんだと、そんな風に心で対話しているのが良いなと思いました。 MCさて、本日は観客の皆さんに発表したいことがあります。一つ目はこちらです!【入場者プレゼント実施スケジュール】 第3弾 3月23日(土)~ 第4弾 3月30日(土)~ 第5弾 4月20日(土)~ 第6弾 5月3日(金・祝)~ 第7弾 5月18日(土)~■入場者プレゼント第7弾まで実施決定!登壇者の皆さんえーー! 梶さん今日までは「第5弾まで決定」ということでしたよね? 先ほど「10回以上観た」という方は、あと確実に15回は観るということですよね? 立花さんこれはまだまだ興行収入いきますね(笑)。 梶さん100億円を目指してね。立花さんこれは、ゴールデンウィークは映画館に通えってことですね(笑)。 梶さん何がもらえるのかっていうね。本作の場面写真と、貴重な原画を使用したビジュアル。 ネタバレありの村瀬さん、梶さん、石川さん、中村さんの座談会。 満仲勧監督のインタビューを掲載。■第3弾入場者プレゼント「烏野×音駒 メモリアルブック」登壇者の皆さんおぉー!!! MC最後に登壇者を代表して梶さんからメッセージをお願いします。 梶さん劇場にお越しの皆さん、全国の映画館にお越しの皆さん、そして、黒! というか中村さん、見ていますか? たぶん見ていないですよね? 立花さん見ていたらここに来るでしょ! 来てほしいよ。 梶さん想像以上に音駒のメンバーの個性が強くて、黒のキャプテンシーがないとまとめきれませんでした(苦笑)。またいつか、そういう機会があったら良いなと思います。それにしても、こんな風に皆さんから素敵な言葉をいただけたり、音駒だけでこういう機会をいただけるなんて、本当にありがたいなと思っています。エンディングクレジットをご覧いただいたと思います。満仲監督の愛情やスタッフの皆さんの思いがあってのことですが、(エンドロールの掲載順番が)翔陽と研磨って順番になっていることを僕は知らなかったので、初めて観た時はグッときてしまいました。そういうことからも分かるように、本当にいろんな方の思い、応援してきてくださった皆さんの思いを含め、こんな素敵な作品に仕上がっております。新たに発表された入場者特典も、まだまだ続きます。何度でも映画館に観に来ていただきたいと思う作品です。ひとまずは、今日の思い出を胸に、本作の主題歌「オレンジ」を聴きながら、入場者特典第2弾の音駒の集合写真を見ながら帰ってください。あと、水分にも気をつけてください! また映画館で、ここでしかできない体験をしてくださることを願っております。今日はありがとうございました。
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「四月になれば彼女は」初日舞台挨拶「四月になれば彼女は」公式サイト映画プロデューサーで小説家の川村元気さんの長編小説第三作目を映画化した「四月になれば彼女は」が3月22日に公開を迎えました。公開当日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が開催され、佐藤健さん、長澤まさみさん、森七菜さん、山田智和監督が登壇しました。撮影現場での監督の口癖が話題になったり、本作でも印象的な「手紙」にちなんだエピソードが披露されるなど、和気あいあいとしたこちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。初日舞台挨拶藤代俊 役佐藤健さん坂本弥生 役長澤まさみさん伊予田春 役森七菜さん山田智和監督佐藤さん本作をご覧になった後と聞きしましたが、いかがだったでしょうか? 本日、無事に公開を迎えられました。皆さん本当にありがとうございます。当初は、今日は桜が満開の予定だったんですが、どうやら開花が遅れていて、全然咲いていないようです。でも、皆さんがお花のボードを持っているので、日比谷は満開ですね(笑)。 森さん日比谷は満開(笑)! 佐藤さん楽しんでいってください。 長澤さんたくさんの方に観ていただけてとてもうれしいです。ありがとうございます。「愛」や「恋」について深く考えたくなるような本作ですが、たくさんの人に観ていただけたらと思っています。 森さん皆さん、今日はお越しいただいてありがとうございます。まだ余韻が残る中かと思いますが、皆さんと楽しめたらと思います。 山田監督今日、無事に初日を迎えることができて、本当に感無量です。 MC2022年の3月にクランクインし、ちょうど三回目の桜が、まもなく咲くであろうこの日に初日を迎えました。 佐藤さんそんなに経つんですね…。コロナ禍もあって、何だかすごく昔のことみたいですね。今日を無事に迎えられて感慨深いです。ぜひ、私たちにとって大切な作品がたくさんの方の元に届いたらと良いなと思います。 長澤さんあっという間に時間が流れていて、「そんな前に撮っていたんだな」と信じられない気持ちです。二年前に撮影をしていますが、一年前には海外パートのロケも行いました。無事に帰ってこられたんだな…と、親心のような気持ちがこの作品に対して芽生えているのを感じています。 森さん公開初日を迎えられてすごくうれしいですね。さっき、明後日24日くらいに桜が開花すると聞きました。本作のタイトルが「四月になれば彼女は」で、春になる前の話なんです。だから、開花が遅れたことも本作のためなんじゃないかと思いました。 山田監督原作者の川村元気さんから、本作を「ぜひ実写化したい」とオファーをいただいてから四年が経ったんですね。その間にコロナ禍もあったので「海外ロケに果たして行けるのか?」とかいろいろありました。映画館が満員になることが想像できない時期から、本作の企画は走っていたので、無事に初日を迎えられてうれしい気持ちでいっぱいです。なるべくたくさんの方に届くことを願っています。 MC佐藤さん、長澤さん、山田監督は同年代ですが、改めて山田監督の現場はいかがでしたか? 佐藤さんライブ感がある感じでしたね。本当にそこで生活をしているだけで、監督がそれを捉えてくれるという安心感がありました。本当に芝居に集中できました。 山田監督佐藤さんは原作の大ファンで、企画の脚本づくりの段階から参加していただきました。だから、ある種クランクインの時から背中を預けるじゃないですが、目線が合っている現場を作っていただいたので、ドキュメンタリー性みたいなものを含めて、楽しめました。 佐藤さんいや、監督が「ある種」ってメチャクチャ使うのよ(笑)。撮影の時、監督が俳優さんに説明をするじゃないですか。監督が「ある種」って言い過ぎていて長澤さんが怒っていました(笑)。 長澤さん怒っていないです(笑)。さっき、車の中で、みんなで監督のモノマネをしていて、「ある種」って言っていました(笑)。 MC長澤さんは同年代の山田監督の現場はいかがでしたか? 長澤さんうれしかったですね。今まで、「監督」というと自分より年上の経験値の高い人たちばかりで、遠い存在に感じていた部分もあったんです。でも、同世代というと「一緒に作っているぞ」という感覚で、こっちも「やったるで!」って感じでした。とにかく「監督のためにどうにかできないか」と考えていました。ある種(笑)。 MC森さんからすると、少し年上の皆さんとの現場でしたがいかがでしたか? 森さんすごく楽しかったですね。ある種(笑)、年下なので「ここにいても良いのかな…?」っていう気持ちもありました。でも、皆さんが、対峙した時にそれに合う雰囲気を作ってくださったのでありがたかったですね。変に恐縮せずになじんでいけたので、助かりました。 MCちなみに昨日3月21日は、佐藤健さんの35歳の誕生日でした。おめでとうございます。 佐藤さんありがとうございます! MCケーキとかはないんですが…。 佐藤さん僕、そういうのあると困っちゃうタイプなんで、ありがたいです(笑)。 MC35歳、どんな気持ちで過ごしていきたいか、抱負をお願いします。 佐藤さんもう、フルスロットル全開、マックス・ウルトラ・スーパーパワー全開でやりたいですね。ある種(笑)。 MCこれまでも全開でやられているように見えましたが…。 佐藤さんいやいや全然です。35歳でついに初めて本気を出していますね。自分でもどうなるか分からないですね、怖いです自分が。ワクワクしますね。 MCこれからさらに全力で? 佐藤さん本当にそうですね。20代って、なんとなく頑張っていたんですよ。言われたことをガムシャラにやっていて、当時は当時なりの本気を出していたんです。でも、もうちょっといろんなことを俯瞰的に見られるようになりました。「なるほど、この方向に全力を出したらもっと遠いところに行ける」と分かってきて、より明確に深く努力していきたいと思いますね。 MC川村元気さんは、自身の周りから恋愛が消えているということをきっかけに原作の小説を書かれたそうです。改めて、皆さんは、最近の恋愛についてどのような考えをお持ちでしょうか? 佐藤さん恋愛をしなくても楽しいことがあふれている世界になっていると思いますね。昔に比べて、楽しいことがあふれ過ぎて、決して恋愛している人がいないわけじゃないんですが、恋愛をしなくても楽しく生きている人が増えている印象はありますね。ただ、そういう人も恋愛に出会ったら、悩みもするし、楽しくもなるだろうし、恋に出会った時のときめきみたいなものは変わらずにそこに残り続けるんじゃないかと思いますね。 長澤さん佐藤さんがおっしゃったように、楽しむものが増えて、自分のために時間を使うことが流行っているように思います。そうすると、「出会いがない」という印象になります。人と関わる時間がないので、なかなか恋愛に踏み込めない人もいるのかなって思いますね。 森さん同世代を見ていると、「みんな、恋愛のハードルがすごく高いな」って思いますね。恋に落ちる時の「音」の感じとか、アニメとかにあるキラキラしたドラマをみんなで見ているんですね。だから、それ相応のものじゃないとダメって思っているんです。「私が感じたこれは、まだ恋じゃない」って思っている感じがするので、いやぁ、「ある種」生きづらいっていうか…(笑)。 佐藤さん一番「ある種」の使い方がうまいと思います(笑)。 MC恋愛へのハードルが上がっていることに関して、いろんな恋愛作品に出られてきた佐藤さんや長澤さんにも責任の一端があると言えるんじゃないでしょうか…? 佐藤さんでも、恋はやっぱり、それくらいときめいてほしいよ、もう。 森さんだから、本作は恋愛の些細なところも、残酷なところも拾っています。ちゃんと次の私たちの世代に観てほしい教科書だと思っているんです。 山田監督「ある種」ハードルを… 森さん(「ある種」の)本物だ(笑)。 山田監督「ある種」、恋愛のハードルを上げた二人が、あえてこの作品でまた新しい愛の形にトライしてくれたことに、意味があると、今の話を聞いて思いましたね。ある種、問題意識というのは、皆さんのほうが感じていると思います。対象が幼なじみの恋人とか、そういう分かりやすいものじゃなく、趣味でもペットでも良いと思います。それから、愛の総量みたいなものは、実は変わっていなくて、ただその形が変わっている。愛が消えたというよりは、いろんな形があっていい――それは逆にポジティブなことかもしれないと思います。 MC本作の主題歌は藤井風さんの「満ちてゆく」ですが、藤井さんとはどんなお話をされましたか? 山田監督クランクイン前からぜひ藤井風さんにお願いしたいと思っていました。だから、現実になって、本当にうれしく思います。お願いする時に、「登場人物や、作品を観てくださった皆さんを優しく照らす希望や、光のような曲」を作っていただきたいと思っていました。そして、想像以上の楽曲が上がってきて、身体が震えて感動するっていうのはこういうことかと思いました。 佐藤さんやっぱり、恋愛って良いところも悪いところも全部あって、それを含めて全部が恋愛じゃないですか。辛いところもあって、でも、心は満たされるというか――うまく言えないですが、「この曲が流れて最後に作品が完結するんだな」って本作を観て思いました。 MC本作では「手紙」が印象的ですが、皆さん、これまでに手紙にまつわる印象的なエピソードがあれば教えてください。 佐藤さん森さんがあります。このエピソードの担当は決まっているんです。 森さん激アツな話があります! 良いですか? 高校三年生の時「高校生活でやり残したことはありますか?」と聞かれて「ラブレターをもらったことがないですね」みたいな話をしたんです。そしたら、卒業式の日、靴箱に本気のラブレターが入っていたんです。 佐藤さん高校は東京? 森さん大分です。東京に行く前の日に靴箱に入っていたんです。「女優の森七菜さんではなく、あなたとして好きなんです」って書いてくれていて、ものすごくうれしかったんです。急いで返事を書いて、走って追いかけて…。ある種「ごめんなさい」っていう手紙だったんですが、「でも、ありがとうございます」って返事をしました。そして、この前、東京で写真集のお渡し会があったんですが、そこに彼が登場したんですよ! MC会場からはちょっと「怖い」みたいな反応がありましたが…? 森さんいや、「ヤッホー!来ちゃったぜ」みたいな軽い感じでした。高校生の時、そんなに話をしたことなかったんですが、「いつも、取材でプライベートな手紙の話をしてごめんね」って言ったら「いや、全然いいっす」って。ある種(笑)。 佐藤さんそれはすごくうれしかったんじゃない? 森さん東京までわざわざ来てくれてメチャクチャうれしかったです! MC「まだ好きです」とかは…? 森さんそれはちょっといただけなかったですね(笑)。 MCさらに良い思い出になったんですね。 森さん最近レベルアップした思い出でした。 佐藤さん素晴らしい。 MC長澤さんは手紙にまつわるお話はありますか? 長澤さんこの話の後では話しづらいんですが(苦笑)…。この作品が始まる前に監督からお手紙をいただきました。 山田監督お渡ししました。 長澤さん監督とは地元が近くて…。 山田監督隣の中学校なんですよね。 長澤さん同い年だったりとご縁があって…。「地元のスターだ」と言っていただいて、東京に出てきてから住んでいた町だったんですが、「あぁ、この街に私は受け入れられていたんだ」って思ってうれしかったのを覚えています。 山田監督大スターですよ。本当に、びっくりですね。中学の時の自分では、ここに立っているなんて想像していなかったんです…ラブレターを渡しておけば良かったですね。中学は特定していたんで…。 長澤さん怖い、怖い(笑)。 MC本日は映画の初日にちなんで「四月になれば、私は○○」というお題に答えてもらいました。一斉にフリップをお出しください。佐藤さん「桜を見たい」 長澤さん「未知との遭遇」 森さん「20本」■三人の答え森さん四月のうちに、映画を20本観ることを目標にしたいなって…。最近、全然観られていなくて、そろそろ観ないとヤバいなと思っています。だから、観る本数を決めたらできるんじゃないかと思いました。ジャンルは問わず、アニメも子ども向けでも、ジャンルレスで観たいです。 長澤さん「未知との遭遇」――四月になると、新たな撮影が始まるんです。その撮影自体、今まで経験したことのない感じになりそうな気がするので、また未知と遭遇しちゃうのかなって楽しみにしています。 MC不安よりも…? 長澤さん楽しみが勝りますね。 MCそして、佐藤さんのこの答えは…? 佐藤さん「桜を見たい」。いや、分かるでしょ? 一番分かるやつでしょ。普通、一番分かりやすい答えを最初に聞くけれどね(笑)。(順番を)飛ばされた時、ビックリしたわ! これは、ただの「桜を見たい」じゃないですよ。映画って、一生懸命作って、公開までドキドキワクワクしながら過ごして、こうやって宣伝もするんです。本当は、公開してからが本番なのに、作品が公開したら、僕らチームは離れ離れになって何年も集まることがなくなっちゃうんです。だから、この「四月になれば彼女は」のみんなで桜を見たいです。 MCお花見ということですね? 佐藤さんそうです。 長澤さん行きましょう! 佐藤さん行こうぜ! 森さん行きましょう! 山田監督コロナ禍だったから打ち上げをしていないんでね。じゃ、健くん幹事でやりましょう。 佐藤さんOK! 「寂しいな」っていつも思っていたので。 MC本日の舞台挨拶では、皆さんに特別なプレゼントがあるそうですね? 佐藤さん本日来てくださった方と中継を見てくださった方に、僕たちがメッセージを入れたスペシャルビジュアルをプレゼントいたします。 MCこちらの舞台挨拶に来てくださった皆さん限定で、初日の恋ビジュアル――「初恋ビジュアル」をデジタルプレゼントいたします。 ■スクリーンに初恋ビジュアルが映し出される。MC直筆メッセージが入っていますが、皆さん、どんなお気持ちで書かれたんでしょうか? 森さん観てくださった皆さんと一緒に余韻を楽しめたら良いなというメッセージを書きました。長澤さん私は、作品が公開するとたくさんの人の手に渡っていくので、皆さんの力で作品が育っていくと良いなという気持ちを込めて書かせていただきました。佐藤さん(「いつもありがとう」というメッセージに)分かるでしょ(笑)?MC何か裏が…? 佐藤さんないよ、もう。 長澤さん良い写真ですよね? 佐藤さんの写真は…。 森さん私が撮りました。 佐藤さんこれ、いつ撮ったの? 森さん劇中ですね。 佐藤さん「僕、こんな顔していたんだ?」って思ったよ。藤代くらい思ったよ。 森さん本当ですか? うれしい! 長澤さんウインクがバッチリ写っているもんね。あのカメラ、ちゃんとピントを合わせないといけないのに。 森さんでも、これは健さんが与えてくれた「隙」なんじゃないかって思っています。たまにありません? 健さんが、気づいていない隙を与えてくれるみたいな? 長澤さんサービス精神ね。 森さんだって、カメラから離れているのに、まだ目をつぶっているなんて、奇跡の瞬間じゃないですか? 佐藤さんあぁ、レンズをのぞいていたから片目なのね。そういうことか! 長澤さん優しい。 森さんこれは優しさなんです! 佐藤さん優しい(笑)。そういうことか。 森さん奇跡の優しさのウインクなんですよ。 佐藤さんこんな顔した記憶が全くないんですよ(笑)。 MC長澤さんも良い顔です。 長澤さんこれも、いつ撮られたのか、ちょっと分からないんですが…。 佐藤さんこの顔、よくするよね。長澤まさみの中でもとても好きな顔です。 森さん分かります。 長澤さんありがとう。七菜ちゃんは写真集みたいで素敵だよね。 佐藤さんズルいよな(笑)。 長澤さん全然違うね。これはロケに行っている時に撮ったんだよね? 森さんカメラマンさんが撮ってくださいました。最高のロケーションですみません(笑)。 長澤さん写真集も一緒に撮っていたんだよね? 佐藤さんあの写真集、素晴らしかったですね。 森さんありがとうございます。監督が撮ってくださいました。 山田監督そうなんです。過酷な海外ロケの合間に撮りました。作品のアナザーストーリーじゃないですが、本作を観終わった後に、ぜひ森さんを見ていただければ。 長澤さん一緒に行った気分になれますよね。 森さんすみません、ここで写真集のことを話して、宣伝みたいになっちゃいましたね(笑)。お二人の優しさにありがとうございます。 MC最後に佐藤さんからメッセージをお願いします。 佐藤さん本日は本当にありがとうございました。本作の中で、弥生が「愛を終わらせない唯一の方法は、手に入れないことだ」と言います。でも、たぶん藤代は、考えて、「愛を終わらせない唯一の方法は、どんなにカッコ悪くてもあきらめないで、もがき続ける」しかないという答えを出して、弥生の元に走って行ったんだと思います。でも、それが、正しいのか? 正解なのかは誰にも分からなくて、その後、うまくいかないかもしれないです。やはり、皆さんなりの、皆さんだけの答えを探すきっかけに本作がなれたらうれしいなと思います。そして、たくさんの人に観ていただけたらと思います。皆さんで多くの人に広めていただけたらうれしいです。本日はありがとうございました。
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「きみの色」製作報告会「きみの色」公式サイト「けいおん!」『映画 聲の形』などの山田尚子監督の最新アニメーション映画『きみの色』の製作報告会が3月18日、都内で開催されました。山田監督、川村元気プロデューサー、声の出演の鈴川紗由さん、髙石あかりさん、木戸大聖さんが出席し、本作に込めた思いや物語の魅力について語りました。こちらのイベントの模様をレポートいたします。製作報告会山田尚子監督川村元気プロデューサー日暮トツ子役鈴川紗由さん作永きみ役髙石あかりさん影平ルイ役木戸大聖さん山田監督今日は大変な強風の中、お集まりいただき、ありがとうございます。作品本編は1月末に完成しました。まずはスタッフの皆さん、お疲れさまでした。そして、これから本作に関わってくださる皆さん、どうぞ『きみの色』をよろしくお願いします。皆さんに観ていただくのはまだ少し先になりますが、楽しみにお待ちいただければと思います。 川村プロデューサーイベント冒頭で流れた映像は、世界で初めての映像です。本作は全世界のアニメーションファンのみならず、映画ファンが楽しみにしている山田尚子監督の新作となります。短い時間ですが、楽しんでいただければと思います。 MC川村プロデューサー、世界中から注目を集める山田尚子監督の「きみの色」ですが、本作に懸ける意気込みをお聞かせください。 川村プロデューサーまず、僕自身が山田尚子監督作品のファンで、「けいおん!」(2009年、2010年にテレビアニメ放送/劇場版が2011年公開)「たまこまーけっと」(2013年にテレビアニメ放送/劇場版が2014年公開)がすごく好きす。『映画 聲の形』(2016年公開)は度肝を抜かれ、『リズと青い鳥』(2018年公開)を観た後に新海誠監督から連絡があり「すごい映画ですね」と話していました。どの作品においても演出力がずば抜けていて驚かされました。新海監督からは「山田尚子さん、最近どうなんですか?」とよく聞かれます。「嫉妬を感じる才能だ」とも言っていますし、僕もそれは感じています。国際映画祭で、海外の配給会社の方に「山田尚子の新作はまだか?」ってよく言われますね。世界中にファンがいる事を感じますし、僕自身が早く山田さんの新作を観たいという気持ちで、数年間、一緒に企画をやってきました。 MC新海誠監督の「嫉妬を感じる才能」という言葉を聞いていかがですか? 山田監督とんでもない話だと思いました(笑)。光栄です。頑張ります! MC今回、国内にとどまらず、すでに海外からも多くのラブコールを受けているとお伺いしました。 川村プロデューサー210の国と地域での公開が予定されています。まだ完成品を観ていない状態で、これだけのグローバルセールスが決まるのは、ジブリ作品や新海作品並みだと思います。ここまで期待されている事実に僕も驚きました。 MC世界中から注目されていますが、本作の着想の経緯を教えてください。 山田監督映画に対しての尊敬があり、映画を作ることへの憧れを持っています。まず一番に「映画を観る方の映画体験を大事にしたい」と取り組みました。 MC本作のテーマ、伝えたいことは何でしょうか? 山田監督「観た方の気持ちに何か寄り添える映画を作りたい」という気持ちでやっています。 MC本作を作る上で楽しかったこと、ご苦労されたことはどんなことでしたか? 山田監督たくさんのスタッフと気持ちを一つにして、作品を作り上げていくという過程が、何度経験しても最高で楽しい瞬間だと思います。苦労した点は、オリジナル作品なので、「作品の世界とか大事な部分を、スタッフと共有するためにどういう言葉を使って、どういう目線で話をしていこうか?」というところです。でも、結果的には、すごいパワーで、スタッフの皆さんが駆け抜けてくれました。MC川村プロデューサーは山田監督とご一緒されていかがでしたか? 川村プロデューサー本作はサイエンスSARUという素晴らしいスタジオで制作され、スタートするタイミングで、優れたアニメーターの方々が自ら「山田監督と一緒に仕事がしたい」と集まってくれました。本編のセリフとセリフの間だったり、「うれしい」「悲しい」といった感情がたくさん映っています。それは、映画館で集中して観ないと見落としてしまいそうな感情や色です。僕も横で見ていて「これが山田尚子なんだな」と納得しました。MC人が“色”で見えるというアイディアはどういうところから生まれたのでしょうか? 山田監督「時間」と「色」と「動き」といった、何か言語化出来ない感覚的なものを受け取って帰ってもらえる映画にしたかったんです。主人公・日暮トツ子の世界の受け取め方がどんなものかと想像した時、感覚や触覚、そんなことを思って、「色で表現したい」と思いました。 MC山田監督といえば「青春」というイメージも強いです。本作はどういった期待をさせていただけるんでしょうか? 山田監督まさに「音楽」です。「音楽体験」です。 川村プロデューサー補足すると、十代の子たちの言語化できない感覚を描くのが日本一うまい監督だと思っています。それから、山田尚子ファンは「けいおん!」だったり、(山田さんの)音楽の演出がとても好きだと思います。本作はその二つが両方ともが入っている贅沢な山田フィルムであると一ファンとして思います。 ■声の出演の鈴川さん、髙石さん、木戸さんが登場。 鈴川さんこういう場が初めてなので緊張しています。楽しんでお話ができたらと思います。 髙石さんオーディションから始まり、やっとこの日が来てすごくうれしいです。この作品のことを多くの方に知っていただけるように、本日はよろしくお願いします。 木戸さん今日の製作報告会で、作品の魅力を少しでもお伝えできたらと思います。 MCお三方は、オーディションで決まったということですが、まずは監督に、キャスティングの決め手と声の印象などをお聞きしたいと思います。 山田監督トツ子役の鈴川さんの決め手は、「独り言がかわいかった」です(笑)。覚えているかな…? テープオーディションで、トツ子が猫に話しかけるシーンがありました。鈴川さんが演じたトツ子は、自分の中だけですごく楽しんでいる子――その自分の中の世界がすごく幸せそうな子でした。そこで、ひとめぼれというか、ひと耳ぼれのような感じでした。オーディションで実際にお会いしたらトツ子にしか見えなかったです。髙石さんは、オーディションの時に、午前中のすごく早い時間なのに、2リットルの水がもう空の状態で持ってきました。「すごく飲むんですね」って言ったのを覚えています(笑)。そこから、あふれる不思議な魅力のとりこになりました。実際に声を聴いたら、耳にこびりつくような不思議な音をしていて、すごく心地良くて、そこに魅力を感じて決めました。たくさん歌も歌ってもらいました。ルイくんの木戸さんは、持っている雰囲気の柔らかさ――セリフだけではなく、普通にお話する時のトーンや色味が、私が想像する影平ルイくんにぴったりきていたので、「木戸さんで!」という感じでした。 木戸さんありがとうございます。 MC1600名の中からオーディションで選ばれた時のお気持ちはいかがでしたか? 鈴川さん私は、事務所の方からサプライズで教えてもらいました。最初に聞いた時は「うれしい」という感情がなくて、信じられなくて、頭が真っ白になって涙が止まりませんでした。声優のお仕事が、ずっとやりたいと思っていた目標の一つだったので、結果がくるまでごはんが喉を通らず緊張していました(笑)。髙石さん私も、オーディションの期間が意外と長かったので、一日、一日が不安で、「受かる」とは想像もしていなかったので、聞いた時はびっくりしました。何度も繰り返しシーンを見るくらい山田監督の作品が好きなので、その最新作に出演できるのことがうれしくて、頭が真っ白でした(笑)。 木戸さんお二人と同じで、監督の作品に出られる喜びが押し寄せてきました。それと同時に、長い時間をかけて監督や川村さんが準備しているアニメに声を入れるというのは、魂を注ぎ宿らせることだと思いますし、僕も声の仕事は初めてなので、正直、「自分で大丈夫かな?」という不安とプレッシャーもありました。 MC改めてこの作品の魅力をどのように感じていますか? 鈴川さん誰もが経験する、思春期ならではの悩みや、抱えている思いを、三人が出会って、音楽活動を通して心を通わせて成長していく、その姿にとても勇気をもらえる作品です。私も共感できる部分がたくさんありました。三人の日常をのぞき見しているような感覚で、とてもほっこり癒してくれる作品だと思います。髙石さん映像美が本当にすごくて、監督が描く線の一つ一つに、ものすごいこだわりを感じます。まつげ一本一本の普通の動き、人がときめいた瞬間、そういうところの描き方が本当に魅力的でキラキラしているんです。「私があの時、ときめいた感情は映像にするとこんなにキレイなんだ!」と思える素敵な映像作品になっていると思いました。 木戸さん思春期の人たちが持つ悩みは、だれしも経験があって、今まさに、その悩みに向き合っている人もいると思います。主人公三人の設定が10代なので、きっと誰しもが共感できる作品だと思います。出会いがあって、感情の変化が起きる。今回だと音楽や色でそれが表現されています。その繊細さが『きみの色』の大きな魅力かなと思っています。 山田監督くすぐったかったです(笑)。ありがとうございます。 MCアフレコは三人で一緒に収録もされたんですか? 髙石さんはい、三人で…。 鈴川さん一緒に録りました。 髙石さん声を当てるお仕事は、数日だけなんですが、その中でも仲を深められたと思います。 鈴川さん髙石さんは、最初クールな方かと思っていました。でも、たくさんお話をしてくれました。すごく笑い声が素敵で、パワフルで、一緒にいて楽しいです。木戸さんは、すごく穏やかな雰囲気をまとっていて、安心感があるお兄さん的な存在でした。 髙石さん紗由ちゃんって、本当にトツ子みたいで、見ていると引き込まれちゃうような魅力的な方です。でも、芯があって役について考えている時はカッコ良いと思いました。木戸さんは、年は離れているんですが、私たちにも優しくて、すごく低姿勢というか、柔らかい雰囲気がルイくんにピッタリだと思いました。それから、声が想像と全然違って、ルイくんそのまんまで、驚きでした。 木戸さん(二人のコメントが)すごく気持ち良いですね(笑)。うれしいです。僕がいまだに覚えていることは、紗由ちゃんのことで、「そこのイスにトツ子が座っている」という印象がすごくありました。緊張していて、トツ子が一人で「ウーっ」ってなっているところが、オーディションの時の紗由ちゃんと同じで、声もかわいらしくてピッタリだと思いました。あかりちゃんは、三人で録っている時、すごく明るくて、現場を和ませてくれる感じがありました。その上、きみちゃんとしての力強い声もピッタリで、一緒に録っている時のほうが、ルイをやりやすかった印象があります。MC山田監督の印象はいかがでしたか? 鈴川さん最初は写真でしか見たことがなかったので、クールな方だと思いました。でも、実際は関西弁がかわいくて…(笑)。私も関西なので親近感がありました。穏やかな雰囲気をまとっていて、初めてのアフレコで緊張していたんですが、リラックスして臨むことができました。 髙石さん本当に柔らかい方で、「心で会話してくださる方」だと思いました。役のこと、作品のことについて話す時、分かりやすくではなく、自分の気持ちをそのまま伝えてくださるのが一番刺さりました。より良いものを監督に見せたい気持が強くなったし、そんな監督が作る作品は絶対に素敵なんだろうと思いました。でも、人見知りで(笑)、かわいい方だと思いました。 木戸さん初めて三人一緒にお会いした時、監督が一番緊張されていました(笑)。それを見た時に「監督も緊張するんだ」と思って、逆に僕らはリラックスできました。僕らと同じ目線でいてくれる優しい監督で、でも作品への情熱も伝わってきて、「頑張ろう」と思わせてくれる監督でした。 MC川村さんはプロデューサーとして、三人のこれからに期待されることはどんなことですか? 川村プロデューサーアニメーションの声を探す時は、毎回とてつもないオーディションになるんです。何が正解か分からないし、なるべく新しい声に出会いたいと思っています。なので、今回は、1600人――聞くだけで途方に暮れました。延々と声だけを数日間聞いた結果、この三人が唯一無二の声だと思いました。ここで出会った方々が、アニメーションに限らず実写映画でも、将来映画界を必ず背負ってくれる人だと信じています。また一緒に仕事をしたいと思っています。声の良い俳優は売れる――その条件が揃った三人であり、更にはオンリーワンの声を持っているので、この映画のみならずどんどん活躍していってほしいと思っています。 MC今回、劇中歌もあります。 山田監督「水金地火木土天アーメン」という、トツ子ちゃんが作詞作曲した歌で、きみちゃんとルイくんと三人で編曲したバンドの曲です。 MC牛尾憲輔さんと一緒に作られたそうですね? 山田監督今回、音楽を牛尾憲輔さんにお願いしました。「バンド曲に挑戦しましょう」ということで、音楽を牛尾さんが作って、歌詞はトツ子やきみちゃん、ルイくんが書くという風にやっています。一番大事にしたのは、この三人が演奏している楽曲だということですね。とても難しい展開があったり、すごく練習が必要なのではなく、一生懸命練習したら弾けるもの――でも熱があって、かわいらしくて、この時期に彼女たちが作ったことに納得できる曲であることを大切にしました。 MCボーカルを髙石さん、コーラスを鈴川さんが担当されていますが、この楽曲の印象をお聞かせください。 鈴川さんさっき流れていた曲はトツ子からきみちゃんへの思いがたくさん詰め込まれた曲ですが、歌詞がトツ子らしくて、言葉選びがチャーミングでかわいらしいので、音楽もつい鼻歌で口ずさんでしまう中毒性がある楽曲だと思います。 髙石さん本当にチャーミングでポップで踊り出したくなるような曲です。でも、その曲が劇中で流れた時に、私は涙を流したんです。思い入れがあるからっていうのはもちろんですが、一つ一つの物語を経て、たどり着いたその一曲が本当に美しかったんです。それを皆さんにも体感していただきたいです。 木戸さん二人があの曲を収録していた時、僕はいなかったので、僕は本編を観て初めて二人のあの歌を聞きました。本当に鳥肌が止まらないというか、ワクワク感、イントロから何かが始まりそうなキャッチーな部分を覚えています。観終わった後も帰り道に口ずさんでしまうような、すごく素敵な曲だと思いました。 MC映画は本当に音楽が大切ですね。 川村プロデューサー山田監督が「バンドものにする」と言った時、僕はうれしかったですね。「山田監督のバンドものを観たいな」と思っていたし、しかも、この三人が演奏して、アニメのキャラクターなのに、試写室から三人が出てきたんじゃないかって思うようなバンドのグルーヴ感がありました。「あぁ、音楽映画になった」という思いがありました。 MCそして三人を導くキーキャラクターのシスター日吉子は新垣結衣さんが声を当てています。新垣さんよりコメントをお預かりしていますので、代読いたします。完成した作品を観た時、すべてが柔らかくて繊細で心に春色の風がそよぐような優しい気持ちが画面からあふれていると感じがしました。 トツ子、きみ、ルイは個性豊かで本当に愛らしくて、試写の後に、鈴川さん、髙石さん、木戸さんと顔を合わせた時には、まるで物語の中の三人に会ったような気持ちになって高揚してしまいました。 ご本人たちが並んでいる感じも、何だか役にピッタリな感じがします。 シスター日吉子は、物語の登場人物の中では、大人たちとトツ子たちの間にいる人だと監督から説明をいただきました。トツ子たちに対して、他の大人たちよりも一つ距離が近いというか、静かに、でも熱くいや実はかなり熱くトツ子たちを見守っている人です。 気持ちを分かりやすくストレートに表すセリフはあまりない印象だったので、日吉子が何か言葉を呑み込んだ時の、その奥の気持ちはどんなものかと想像するのもとてもやりがいのある作業でした。 アフレコ本番は、山田監督と音響監督の木村さんをはじめ、スタッフの皆さんに、長い時間、大変根気強く、付き合っていただき、支えていただきました。この場を借りて、改めて本当にありがとうございました。 ぜひたくさんの方に観ていただきたい作品です。【新垣結衣さんコメント】MC山田監督、お聞きになられていいかがでしたか? 山田監督感無量です。私自身、新垣さんのことはテレビや映画、スクリーンを通してしか知らなかったんです。勝手な思い込みかもしれませんが、きっと芯が強くて、こだわりもあって、ものすごくぶっきらぼうなくらい真面目な方なんじゃないかと思っていました。それに、シャレっ気もあって、すごくチャーミングな方だと思っていたので、今回のシスターに日吉子にピッタリだと思いました。ダメ元でアタックしてみましたが、まさかお受けいただけると思っていませんでした。 MC実際にご一緒されていかがでしたか? 山田監督素晴らしかったです。物語の一つは、シスターの話といっても良いかもしれないです。作品を編み込んでくださるような役目で、その役割をすごく真面目に受け取ってくださいました。セリフの一つ一つ、ちょっとしたイントネーションの違いもとても大切にしてくださって、いろんな日吉子を見せていただきました。ものすごく感激しました。 MC最後に山田監督からメッセージをお願いします。 山田監督『きみの色』はオリジナル作品ですが、観てくださった方の今までや、これからあるかもしれないことなど、きっとどこか触れることができる作品だと思います。そして、何より劇場で「映画体験」をしていただくことを大切に思って作った作品なので、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います。
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魔物ハンター妖子 BD-BOX 3枚組anime高画質&豪華特典付き愛蔵版仕様で 1990年代の美少女OVAブームを再現!! マッドハウスがアニメーション製作を手掛け、ビデオとレーザーディスクで大人気を呼んだ『魔物ハンター妖子』シリーズをBlu-ray BOX【3枚組】でリリース!先祖代々“魔物ハンター”の家系に生まれ、魔物たちをバッタバッタと切り伏せる妖子の活躍がBlu-rayで蘇ります。TBR31335D/1990年 1992年 1993年 1994年 1995年度東宝『魔物ハンター妖子』© 1990 日本コンピュータシステム・東宝 『魔物ハンター妖子2』© 1992 東宝・マッドハウス 『魔物ハンター妖子3』© 1993 東宝・マッドハウス 『魔物ハンター妖子 スーパー・ミュージック・クリップ』© 1993 東宝・マッドハウス 『魔物ハンター妖子 5 光陰覇王の乱』© 1994 東宝・マッドハウス 『魔物ハンター妖子²』© 1995 東宝・マッドハウス魔物ハンター妖子 BD-BOX 3枚組ご購入はこちら
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『からかい上手の高木さん 3』Vol.1 (初回生産限定版)高木さん:高橋李依 / 西片:梶裕貴 ミナ:小原好美 / ユカリ:M・A・O / サナエ:小倉唯 / 中井:内田雄馬 / 真野:小岩井ことり 高尾:岡本信彦 / 木村:落合福嗣 / 浜口:内山昂輝 / 北条:悠木碧 / 田辺先生:田所陽向anime「からかい」が縮める、二人の距離――。TBR31304D/2022年東宝原作:山本崇一朗『からかい上手の高木さん』『あしたは土曜日』(小学館「ゲッサン」刊) 監督:赤城博昭 脚本:福田裕子、伊丹あき、加藤還一 キャラクターデザイン:髙野綾 総作画監督:茂木琢次、近藤奈都子、岡昭彦、小野田将人、髙野綾 アニメーション制作:シンエイ動画 オープニングテーマ: 「まっすぐ」 大原ゆい子(TOHO animation RECORDS) エンディングテーマ: 「夢で逢えたら」「Over Drive」「ひまわりの約束」「学園天国」高木さん(CV:高橋李依)(TOHO animation RECORDS)2022年、見守りたい初恋が、ここにある。 とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれる男の子・西片。高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。どうにかして、高木さんにひと泡吹かそうと奮闘する日々…。移ろうものは季節だけではなく、西片にも…?一方、優勢とみられた高木さんにも、ゆらぐ事態が?スキを見るか、スキを見せるかニヤキュン指数 100%の「からかいバトル」、いよいよ最終ラウンドに…!? ※収録話:第1話~第6話©2022 山本崇一朗・小学館/からかい上手の高木さん3製作委員会 ©S.Y,S/TKG 2022『からかい上手の高木さん 3』Vol.1 (初回生産限定版)ご購入はこちら
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『からかい上手の高木さん 3』Vol.2 (初回生産限定版)高木さん:高橋李依 / 西片:梶裕貴 ミナ:小原好美 / ユカリ:M・A・O / サナエ:小倉唯 / 中井:内田雄馬 / 真野:小岩井ことり 高尾:岡本信彦 / 木村:落合福嗣 / 浜口:内山昂輝 / 北条:悠木碧 / 田辺先生:田所陽向anime「からかい」が縮める、二人の距離――。TBR31305D/2022年東宝原作:山本崇一朗『からかい上手の高木さん』『あしたは土曜日』(小学館「ゲッサン」刊) 監督:赤城博昭 脚本:福田裕子、伊丹あき、加藤還一 キャラクターデザイン:髙野綾 総作画監督:茂木琢次、近藤奈都子、岡昭彦、小野田将人、髙野綾 アニメーション制作:シンエイ動画 オープニングテーマ: 「まっすぐ」 大原ゆい子(TOHO animation RECORDS) エンディングテーマ: 「夢で逢えたら」「Over Drive」「ひまわりの約束」「学園天国」高木さん(CV:高橋李依)(TOHO animation RECORDS)2022年、見守りたい初恋が、ここにある。 とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれる男の子・西片。高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。どうにかして、高木さんにひと泡吹かそうと奮闘する日々…。移ろうものは季節だけではなく、西片にも…?一方、優勢とみられた高木さんにも、ゆらぐ事態が?スキを見るか、スキを見せるかニヤキュン指数 100%の「からかいバトル」、いよいよ最終ラウンドに…!? ※収録話:第7話~第12話©2022 山本崇一朗・小学館/からかい上手の高木さん3製作委員会 ©S.Y,S/TKG 2022『からかい上手の高木さん 3』Vol.2 (初回生産限定版)ご購入はこちら
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション Blu-ray プルスウルトラ版山下大輝 岡本信彦 梶裕貴 稲田徹 中村悠一 三宅健太 佐倉綾音 増田俊樹 悠木碧 細谷佳正 真堂圭 中井和哉・林原めぐみ 吉沢亮movieanimeシリーズNo.1ヒットを記録した劇場版第3弾がBlu-rayで登場 ヒロアカ史上最大の危機(ミッション)にヒーローたちが立ち向かう―TBR31294D/2021年東宝原作・総監修・キャラクター原案:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督:長崎健司 脚本:黒田洋介 キャラクターデザイン:馬越嘉彦 音楽:林ゆうき アニメーション制作:ボンズ 主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION 「エンパシー」(キューンミュージック) 美術監督:青井孝 近藤由美子 合六弘 色彩設計:菊池和子 撮影監督:古本真由子 CGディレクター:安東容太 編集:坂本久美子 音響監督:三間雅文世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の組織・ヒューマライズ。 彼らが各国に仕掛けた、“個性”を暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾(イディオトリガーボム)>から人々を救うため、世界選抜ヒーローチームが結成。世界各国のプロヒーローと、ヒーロー事務所でインターン中だった雄英高校ヒーロー科の生徒たちが招集され、各地で爆弾の回収任務にあたっていた。エンデヴァー事務所でインターン中のデク・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、ある事件に巻き込まれたデクがなんと全国指名手配されてしまう!事件をきっかけに出会った運び屋の少年・ロディとともに、警察や謎の 敵 ヴィラン 集団から命を狙われるデクたち。その影で巨大な陰謀が動き出し 。そして、ヒューマライズ指導者、フレクト・ターンからの犯行声明が全世界に届く―「タイムリミットは今から2時間」各国で発生するパニック、刻一刻と迫りくる世界崩壊へのカウントダウン。ヒーローチームは絶体絶命の状況下で、危険を顧みずに各地の爆弾回収に向かう―ヒロアカ史上最大の危機に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された。©2021「僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション Blu-ray プルスウルトラ版ご購入はこちら
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション Blu-ray 通常版山下大輝 岡本信彦 梶裕貴 稲田徹 中村悠一 三宅健太 佐倉綾音 増田俊樹 悠木碧 細谷佳正 真堂圭 中井和哉・林原めぐみ 吉沢亮movieanimeシリーズNo.1ヒットを記録した劇場版第3弾がBlu-rayで登場 ヒロアカ史上最大の危機(ミッション)にヒーローたちが立ち向かう―TBR31296D/2021年東宝原作・総監修・キャラクター原案:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督:長崎健司 脚本:黒田洋介 キャラクターデザイン:馬越嘉彦 音楽:林ゆうき アニメーション制作:ボンズ 主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION 「エンパシー」(キューンミュージック) 美術監督:青井孝 近藤由美子 合六弘 色彩設計:菊池和子 撮影監督:古本真由子 CGディレクター:安東容太 編集:坂本久美子 音響監督:三間雅文世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の組織・ヒューマライズ。 彼らが各国に仕掛けた、“個性”を暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾(イディオトリガーボム)>から人々を救うため、世界選抜ヒーローチームが結成。世界各国のプロヒーローと、ヒーロー事務所でインターン中だった雄英高校ヒーロー科の生徒たちが招集され、各地で爆弾の回収任務にあたっていた。エンデヴァー事務所でインターン中のデク・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、ある事件に巻き込まれたデクがなんと全国指名手配されてしまう!事件をきっかけに出会った運び屋の少年・ロディとともに、警察や謎の 敵 ヴィラン 集団から命を狙われるデクたち。その影で巨大な陰謀が動き出し 。そして、ヒューマライズ指導者、フレクト・ターンからの犯行声明が全世界に届く―「タイムリミットは今から2時間」各国で発生するパニック、刻一刻と迫りくる世界崩壊へのカウントダウン。ヒーローチームは絶体絶命の状況下で、危険を顧みずに各地の爆弾回収に向かう―ヒロアカ史上最大の危機に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された。©2021「僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション Blu-ray 通常版ご購入はこちら
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション DVD プルスウルトラ版山下大輝 岡本信彦 梶裕貴 稲田徹 中村悠一 三宅健太 佐倉綾音 増田俊樹 悠木碧 細谷佳正 真堂圭 中井和哉・林原めぐみ 吉沢亮movieanimeシリーズNo.1ヒットを記録した劇場版第3弾がDVDで登場 ヒロアカ史上最大の危機(ミッション)にヒーローたちが立ち向かう―TDV31295D/2021年東宝原作・総監修・キャラクター原案:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督:長崎健司 脚本:黒田洋介 キャラクターデザイン:馬越嘉彦 音楽:林ゆうき アニメーション制作:ボンズ 主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION 「エンパシー」(キューンミュージック) 美術監督:青井孝 近藤由美子 合六弘 色彩設計:菊池和子 撮影監督:古本真由子 CGディレクター:安東容太 編集:坂本久美子 音響監督:三間雅文世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の組織・ヒューマライズ。 彼らが各国に仕掛けた、“個性”を暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾(イディオトリガーボム)>から人々を救うため、世界選抜ヒーローチームが結成。世界各国のプロヒーローと、ヒーロー事務所でインターン中だった雄英高校ヒーロー科の生徒たちが招集され、各地で爆弾の回収任務にあたっていた。エンデヴァー事務所でインターン中のデク・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、ある事件に巻き込まれたデクがなんと全国指名手配されてしまう!事件をきっかけに出会った運び屋の少年・ロディとともに、警察や謎の 敵 ヴィラン 集団から命を狙われるデクたち。その影で巨大な陰謀が動き出し 。そして、ヒューマライズ指導者、フレクト・ターンからの犯行声明が全世界に届く―「タイムリミットは今から2時間」各国で発生するパニック、刻一刻と迫りくる世界崩壊へのカウントダウン。ヒーローチームは絶体絶命の状況下で、危険を顧みずに各地の爆弾回収に向かう―ヒロアカ史上最大の危機に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された。©2021「僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション DVD プルスウルトラ版ご購入はこちら