映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」宣伝開店&完成報告イベント
- 完成披露
宣伝開店&完成報告イベント
全世界累計発行部数1100万部を突破した、幸運な人だけが辿り着ける、ふしぎな駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる廣嶋玲子・作、jyajya・絵「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(偕成社刊)がついに実写化し、12月13日(金)に公開されます。
11月12日に、宣伝活動スタートおよび本作の完成を報告するイベントが雑司ヶ谷鬼子母神堂内にある駄菓子屋・上川口屋にて開催され、天海祐希さん、白山乃愛さん、番家天嵩くん、中田秀夫監督が出席しました。こちらのイベントの模様をレポートいたします!
天海祐希さん
銭天堂店主・紅子役
白山乃愛さん
大野藍花役
番家天嵩くん
水野雄太役
中田秀夫監督
天海さん
銭天堂の店主・紅子さんを演じるにあたり、三時間ほどかけて特殊メイクをしました。とても楽しく、ドキドキしながらお芝居をしました。今日もご一緒していますが(白山さん、番家くんを見て)子役の方たちもしっかりとしたお芝居をしています。中田監督のもと、スタッフ・キャスト一同、一丸となって頑張った作品です。皆さん、ぜひ観ていただけたらうれしいです。
白山さん
とても素敵な作品なので、たくさん魅力を伝えられたらと思います。
番家くん
僕も(自身が演じた)雄太と同じで、勉強がちょっと苦手です。だから、「テストに出るところが分かったら良いな…」というそのままの気持ちで演じました。すごく良い作品になったと思うので、皆さんぜひ観てください!
MC
ちなみに、どの教科が苦手ですか?
番家くん
算数と国語です(苦笑)。
MC
得意な教科は?
番家くん
体育です!
中田監督
本日は恵まれた天候でうれしいです。
僕が最初に本作の企画を提案したのは、五年以上前でした。それが、いよいよ皆さんにお披露目できる時が来て、感慨深いです。
MC
今のお話にもありましたが、本作は中田監督から提案された企画とのことです。なぜこの児童書を映画化しようと思い、紅子役を天海さんにオファーされたんでしょうか?
中田監督
うちの娘が小学生の頃、廣嶋玲子さんの小説が好きで、特に「銭天堂」シリーズは、全巻読んでいました。それで、娘に「お父さん、絶対に面白くなるからこれを映画化して。作ったらすぐに観に行く」と言われたんです。
僕も読みましたが、「なるほど、これは良いな」と思いました。子ども向けの「笑ゥせぇるすまん」(藤子不二雄A 作)という感じで、決して良いことだけをしなさいよという話ではなくて、毒がちょっと含まれているところがすごいと思って、提案しました。
MC
娘さんに映画化を伝えた時は、どんな反応をされていましたか?
中田監督
中学生とか高校生になると、そっけなくて「あ、そう」みたいな感じでした(苦笑)。
MC
紅子を天海さんにお願いした理由を教えてください。
中田監督
(紅子役を)お願いする前に、天海さんの舞台を拝見しました。座長として、舞台の中心で、ドーンとすごく華やかな存在感を放っていました。紅子さんも、大人も、子どもも買いに来る駄菓子屋さんの真ん中にドーンといます。そんな紅子さんと舞台での天海さんが重なって、「ぜひ天海さんにお願いしたい」となりました。
MC
天海さんは、オファーを受けた時はどんな心境でしたか?
天海さん
大人気の児童書だとは存じていたので、「そんな大人気の作品を私がやって良いのだろうか?」と思いました。(原作の)紅子はふくよかで、ドーンとされている方だったので「これ、私で良いんですかね?」「(映画化に際して)原作の絵に寄せていくんですか?どうするんですか?」と、うかがいました。そうしたら、「ぜひに」というお返事をいただいたので、「そう言っていただけるなら、よろしくお願いします」と申し上げました。
MC
改めて、天海さんの紅子はいかがでしたか?
天海さん
(監督に向かって)いかがでしたか?
中田監督
素晴らしかったと思います。
天海さん
悪いとは言えないですよね(笑)。
中田監督
撮影中は、紅子さんスタイルの天海さんしか拝見していないので、クランクアップした後に撮影現場に遊びに来られたすらっとした天海さんを久々に見て、「そうだ、そうだ!本当の天海さんはこっちだった!」って思いました(笑)。
撮影中に三時間くらい空き時間ができた時に、天海さんが衣装だけ脱がれていたことがありました。お顔は(特殊メイクで)紅子さんのままで、下はあんこ(ふくよかに見せるための詰め物)の入った衣装を脱いで、スポーティーな服を着られていたのが少し面白かったです。
天海さん
あの時はジャージを着ていましたね(笑)。
MC
白山さん、番家くんは、本作の撮影前から「銭天堂」シリーズは知っていましたか?
白山さん
知っていました。学校の図書室に小説があったし、私はアニメも見ていました。銭天堂に来る人たちが駄菓子を買って、幸せになるのか、不幸になるのかは結末がみんな違っていて、それが面白いです。
番家くん
僕もアニメを見ていて、次の配信が来るまで「まだかな、まだかな」と楽しみに待っていました。家族と一緒に見ていました。
銭天堂は、気まぐれに来られるのが良いところで、気まぐれで幸運になれるところが好きです。
MC
まさか自分が出演するとは思わなかったですよね?
番家くん
本当ですね! すごくうれしかったです。
MC
完成した本作を観た感想を教えてください。
天海さん
自分が出ていないところは初めて拝見しました。ホラー映画もそうですが、映画を知り尽くした中田監督の趣向が、ちゃんと大きなうねりになっていました。すごくドキドキしたし、ちょっと怖いところもあったし、ハラハラもしました。「どうなるんだろう?」と、登場人物一人一人を応援したくなりました。大きなうねりがあって、最後は(胸に手をあてて)「はぁ…」という感じです。ドキドキワクワクハラハラして、自分が出ていたことを忘れて、楽しめる作品に仕上がっていました。ありがとうございました。
MC
銭天堂には大人も訪れるので、大人も楽しめる作品になっているということですね。
天海さん
もちろんです! お子さんは、学校やおうち関係でいろいろと不安や悩みがあると思います。大人は、人間関係、仕事、家族のことなど、もっといろんなことがありますよね。その一つ一つに、チクっと刺さるんです。なので、大人の方がより全体像を見て、ご自分に重ねられるところがあるんじゃないかと思いました。それでいて、幸せな気持ちにもなれるし、大人こそ楽しめる作品だと思います。
白山さん
すごく面白かったです。私が見ていた、銭天堂や紅子さんの雰囲気がそのままで、すごく楽しかったです。
MC
白山さんは本作で映画デビューということですが、いかがでしたか?
白山さん
うれしかったし、すごく不思議でした。自分があんなに大きなスクリーンに出ていることが初めてだったので、すごく感動しました。
天海さん
そのうれしさや、ワクワク、ドキドキが出ていたのか、役柄もありますが、すごくはつらつとされていて、とても素敵でした。
中田監督
素晴らしかったと思います。(白山さんと番家くん)二人とも、ほかの共演した小学生の子たちから人気者でしたね。
MC
番家くんは本作を観ていかがでしたか?
番家くん
アニメや小説で知っているお話や、駄菓子が出ていることに気が付くこともありました。新しい人が出てきた時は、「この人はどんなお菓子を買うのかな?」とワクワクしました。楽しい作品になってうれしいです。
MC
自分の出番を見ていかがでしたか?
番家くん
映画で、自分がこんなにいっぱい出てくるのは初めてなので、「こんな風に出られるんだなぁ」って思いました。自分をちょっとほめられるような場面もあって、うれしかったです。
天海さん
私がすごく印象に残っているのは、最初のリハーサルの日です。(番家くんに向かって)すごく緊張していたんだよね? リハーサルルームでセットを組み立てて、監督がいろいろ説明してくださってから、そこで動いてみたんです。普通の顔をしているのに、ものすごく緊張していたみたいで「脇汗が!」とか言っていました(笑)。
番家くん
脇汗、手汗がすごかったです。緊張しまくっていました…(笑)。
天海さん
そんなに緊張しているそぶりはなかったんです。でも、そこで緊張したせいか、本番はドンといけましたね。
番家くん
ばっちりでした!
天海さん
お子さんたちが、良い顔をいっぱいしているんですよ。「負けられない!」と思っていました。私は、顔に特殊メイクをしていたんですが…。
MC
その特殊メイクについてもお聞きします。準備に三時間かかったとうかがいました。
天海さん
トータルでそれくらいです。厳密には、毎日ヘアメイクさんも、衣装さんも、どんどん腕が上がっていくので、すごく短縮していただきました。
MC
ここまでの特殊メイクは、なかなかないんじゃないですか?
天海さん
そうですねぇ。
MC
初めて紅子になったご自身をご覧になっていかがでしたか?
天海さん
何か自分のことで申し訳ないですが、祖母に似ていました(笑)。「系統ってあるんだな、似ていくんだな」と思いました(笑)。
撮影期間中は、メイクさんは「口を開けて全然OK」と言ってくれたんですが、特殊メイクがはがれるのが嫌で、口が開けにくくて、あまり食べなかったんです。そうしたら、どんどん痩せてしまいました。でも特殊メイクのおかげで誰も気づいてくれませんでした。顔を作ってくださったヘアメイクさんには、「天海、どんどん痩せていっている」と言われましたが、「そうだよね。でも、誰も気づいてくれない」って話をしました(笑)。
MC
天海さんが演じる紅子さんを目の前にしていかがでしたか?
天海さん
正直に言ってね!
白山さん
天海さんと共演できると聞いて、すごくうれしくかったです。ずっとテレビで見ていた、あの天海祐希さんと共演できることが、すごくうれしくて、楽しみだったんです。でも、撮影現場でお会いすると、天海さんというより、紅子さんとお話ししている感じでした(笑)。
MC
撮影現場でお話ししたことで、印象に残っていることはありますか?
白山さん
私が、財布を開けられなかった時に、アドバイスをしてくれました。
番家くん
僕がテレビで見ていた天海さんは、すごく細くて身長が高いイメージでした。でも、初めて共演してみたら、紅子さんのふっくらした身体で、アニメで見ていた紅子さんのオーラがふわーっと出ていました。本当に紅子さんが目の前にいるような感じでお芝居ができました。
MC
本作に登場する銭天堂は、もう一つの主人公と言える存在ですが、今回、こちらの会見でお借りしている雑司ヶ谷・鬼子母神堂内の駄菓子屋「上川口屋」も古くから営業されている駄菓子屋さんです。寛文4年(1664年)に本堂が造設された鬼子母神堂内にて、子どもたちのために駄菓子を売っています。天海さんは、子供のころから駄菓子屋さんは行っていましたか?
天海さん
行っていましたよ! 私は、あんずやお麩が大好きでした。口が赤くなっちゃうやつね。今の駄菓子はどんどん新しくなって、進化していますよね。私たちの時代は、(お菓子が)もっと雑に入っていました(笑)。
白山さん
私は「タラタラしてんじゃねーよ」とかが好きです。
番家くん
僕は、安いので「うまい棒」とか「10円ガム」とかが好きです。前に、おばあちゃんの家の近くに駄菓子屋さんがあって、10円ガムをたくさん買って食べていました。
■駄菓子屋「上川口屋」の店主、内山雅代さんが登場。
内山さん
ようこそ。はじめまして。素晴らしい人にお目にかかれて…あがっています(笑)。
MC
内山さんは13代目の店主で、10歳の頃から店番をされていたそうです。時代と共に駄菓子を買いに来る子どもたちも変わってきたかと思います。内山さんがお店で子どもたちと接する際に気をつけていることはどんなことですか?
内山さん
今はキャッシュレスで、お菓子を買えるコンビニが多くありますが、うちは長きにわたってここでやっていて、支払いはすべて現金です。お菓子は100種類ほど扱っていますが、子どもにお金の計算をしてもらうことを心がけています。だから、「ご予算は?」って聞くんです。
天海さん
駄菓子屋さんって、子どもの頃は社交場でしたよね、小さいことですが、社会のルールをちょっとずつ学ぶような場所でした。私は、駄菓子屋さんは日本の文化だと思っています。私自身が大好きということもあるんですが、なくなっていくのがすごく残念なので、本作と共に、また盛り返してもらえたらと思います。
私、大人買いしに来ますよ。親に「やめなさい」って言われるんですが(笑)、やっと大人買いができるようになったので(笑)。大きく買っていきます!
MC
内山さんにお聞きしたいことはありますか?
天海さん
時代も変わるとお子さんも変わるじゃないですか? でも、ここに来るお子さんのキラキラした目は、昔も今も変わらないですか?
内山さん
本当に変わらなくて、好みも変わらないんですよ。(天海さんは)あんずがお好きだとおっしゃいましたが、あれは浅草で作っていて、もう100年だそうです。
天海さん
100年! 大事にしたい文化ですね。ありがとうございました。
内山さん
ありがとうございました。失礼します。
MC
本日は銭天堂の出張店舗も出ております。中田監督、作中の銭天堂のお店のセットが、すごく細かいところまで作られていましたが、セットへのこだわりを教えてください。
中田監督
お店の中もさることながら、そこに至る狭い通路も、実際のロケで撮影された商店街みたいなところから入って、そこに庭先があって…という全体のデザインを、美術デザイナーの方と考えました。「たたりめ堂」も出てきますので、その対比も考えました。それから、店内のお客さんが紅子さんと話す場所や、陳列棚も考えました。
もう一つの主役はお菓子そのものです。原作のデザインを基本として、実写の映画にするために、デザインを微妙に変えたほうが良い部分などを、専門家の方と話しました。実際、番家くんもイチジクみたいな形のお菓子を食べていますが、駄菓子を食べるシーンがあるので、フードコーディネーターのスペシャリストの方に、どういう材料で作れば良いのかを考えて作ってもらいました。そのあたりの打ち合わせや、準備も大変でした。
天海さん
大人ながら、ちょっとワクワクしました。もちろん、自分が知っている駄菓子屋さんと比べると、数倍大きいんですが、「こんな風にお菓子が並んでいたな」ってすごく懐かしかったです。スタッフも、みんな目をキラキラさせながら見ていましたね。美術さんや、それをお考えになった皆さんは、素晴らしかったですね。
白山さん
銭天堂に着くまでの路地が、狭くて少し怖い雰囲気があったんですが、それよりも「この先に何があるんだろう?」って気持ちになれて、興奮しました。お店の中に入るとたくさんの駄菓子がきれいに並んでいて、また興奮してしまいました(笑)。
番家くん
知らない駄菓子も置いてあって、「これを食べたら、どんな効果があるのかな?」「ほしいなぁ」と思いながら見ていました。ついつい食べたくなっちゃう駄菓子がたくさんあって、全部ほしくなっちゃいました(笑)。
MC
何が一番食べてみたかったですか?
番家くん
作中でも買った「ヤマ缶詰」がほしいです。テストの答えが分かるなんて夢だから(笑)!
白山さん
私は「天晴れレモン」です。おめでたい日を晴れにできるお菓子なので、修学旅行とか運動会とか、イベントの日に食べたいです。
天海さん
私は「バイリンガール」ですかね。「勉強しろ」って話ですが(笑)、どこの国に行ってもその国の方と話せるじゃないですか。
MC
番家くんと通じるものがありますね。
天海さん
そうですね(笑)。
■記者からの質問コーナー
【記者質問】
原作はアジアを中心に、海外でも人気ですが、今回、実写映画として世界進出への期待はありますか?
天海さん
それは今日お集りの皆さんが、どれだけ発信してくださるかにかかっているんじゃないでしょうか(笑)。ぜひ! よろしくお願いいたします(笑)。
そうなると、バイリンガールが必要ですね(笑)。でも、楽しく観ていただけたら、それが返ってくるんじゃないかと思います。
MC
最後に天海さんからメッセージをお願いします。
天海さん
今日はお忙しい中、足をお運びいただきましてありがとうございます。皆さんのご協力を得て、本作が公開することが、たくさんの方に伝わるとうれしいです。本作を観て、楽しんでいただいて、小説も読んでいただけたら、すごくうれしいです。大人も子どもも、楽しめる作品なので、どうか多くの方に足をお運びいただけますように、皆さん、ご協力よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。