「わたしの幸せな結婚」プレミアイベント&完成披露舞台挨拶
- 完成披露
プレミアイベント&完成披露舞台挨拶
日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、2019年に小説とコミックが刊行されると、瞬く間に注目を集め、シリーズ累計発行部数が550万部(2022年12月時点/コミック・電子書籍含む)を突破した「わたしの幸せな結婚」が実写映画化!
2月1日に東京・六本木ヒルズアリーナにて約400名の観客を前にプレミアイベントが開催され、その後、TOHOシネマズ 六本木にて完成披露舞台挨拶が行われました。本作で映画単独初主演を果たした目黒蓮さん(Snow Man)、ヒロインを演じた今田美桜さんをはじめ、渡邊圭祐さん、大西流星さん(なにわ男子)、前田旺志郎さん、髙石あかりさん、塚原あゆ子監督が集結! こちらのイベントの模様をレポートいたします!
目黒蓮さん(Snow Man)
久堂清霞役
今田美桜さん
斎森美世役
渡邊圭祐さん
鶴木新役
大西流星さん(なにわ男子)
堯人役
前田旺志郎さん
五道佳斗役
髙石あかりさん
斎森香耶役
塚原あゆ子監督
【プレミアイベント】
■目黒さんと今田さんは、作品の世界観そのままのレトロな車でレッドカーペットに登場! 続いて渡邊さん、大西さん、前田さん、髙石さんが乗ったリムジンも到着し、会場は大きな歓声に包まれました。
目黒さん
今日は寒い中、皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。今、この日を迎えられたことにワクワクドキドキしています。今日は最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
今田さん
少しの時間ですが、皆さんと一緒に楽しい時間を過ごせたらと思っています。
渡邊さん
寒いですね…。会場の皆さんは周りの人が近くてちょっと暖かいと思いますが…。今日は少しでも「わた婚」の魅力がお伝えできればと思います。
大西さん
今回、目黒くんの単独初主演の作品に参加することができてメチャクチャ幸せです。本当に素敵な作品になっているので皆さんにその魅力が伝えられたらと思います。
前田さん
本作の中ではなかなか絡みのなかった共演者の方たちと、こういう場で一年越しにお話ができるので楽しみにしています。皆さんも楽しんでいただければと思います。
髙石さん
本日は寒い中お越しいただきありがとうございます。私も今日という日を楽しみにしてきましたので、どうぞ最後までゆっくりと楽しんでいってください。
塚原監督
こんなにたくさんの方が来てくださって本当に嬉しいです。よろしくお願いします。
MC
本作は大正ロマンを思わせる物語ということで、役柄をイメージした衣装で登壇していただき、レッドカーペットを歩いていただきました。目黒さん、いかがでしたか?
目黒さん
思っていたよりも多くの皆さんが集まってくれて、「え!めちゃ(人が)いる!」って思いました。本当に多くの皆さんが「わたしの幸せな結婚」という作品を楽しみにここに来てくださっていることに僕自身、感動しました。ありがたいですね。気持ちよくレッドカーペットを歩かせていただきました!
MC
お着物はいかがですか?
目黒さん
久堂清霞という役を演じていた頃をちょっと思い出して、背筋がシャキっとする感覚でした。
MC
今田さんもレッドカーペットはいかがでしたか?
今田さん
本当に皆さんのお顔が近くて、とても嬉しい気持ちになりました。
MC
目黒さん、今田さんの着物姿、とても素敵ですね?
目黒さん
そうですね。キレイなお着物で…。皆さんも洋と和で分かれている感じが素敵ですよね。
MC
渡邊さん、レッドカーペットにたくさんの方が集まってくださいました。
渡邊さん
いやぁ、気分良くて…。僕は普段手とか挙げたりしないんですが、やっちゃいましたね。しかも二回(笑)。本当に嬉しいですね。こうして皆さんと直接お会いできる機会があるということはありがたいことだと思いました。
MC
大西さんも着物はいかがですか?
大西さん
やっぱり新鮮ですね。目黒くんと一緒にこうやって着物姿になれるのも素敵だなと思います。撮影が一年前だったので、和服を着て少し思い出した感じがあります。
MC
役柄についてお聞きしますが、目黒さんは単独初主演となる本作で、冷酷な久堂清霞という男を演じました。映画化の話が来た時は率直にどんなお気持ちでしたか?
目黒さん
マネージャーさんに「単独初主演映画が決まったよ」と教えていただいた時はすごく嬉しかったです。そこから小説と漫画を読みました。「清霞は”すごく見た目が美しくてカッコ良い”ので、そこに僕は近づけるのか?」 という不安な気持ちが最初はありました。ただ、清霞の…僕はあんなに冷酷ではないですが、中身の部分で共感する部分もあり、そういう部分を探しながら演じたという感じでしたね。
MC
共感する部分というのは?
目黒さん
清霞なりに「誰かを守りたい」と思う気持ちだったり、そう思ってからの行動だったりに共感しました。
MC
今田さんが演じた美世は愛されずに生きてきた女性ですが、これまで演じられてきた役柄とは少し違った印象の役だったと思います。
今田さん
最初にお話を聞いた時に「あれ?これ本当に私に来たのかな?」みたいな部分があって、一瞬疑ったりもしました(笑)。でも、「新たな挑戦だ」と思って挑戦しました。やってみて、もちろん大変でしたが、皆さんと一緒にやりながらとても楽しい時間でした。
MC
目黒さんと今田さんは今回初共演でしたが、印象をお聞かせください。
目黒さん
現場で初めてお会いしたんですが、美世は小さい頃にお母さんを亡くして、そこからの孤独だったり、自信をもてない感じが今田さんから本当ににじみ出ているのを感じました。僕もそれを感じてお芝居することができました。
今田さん
(目黒さんは)とにかくストイックです。もともと真面目な方なのかなと思っていたんですが、現場での空気感や距離感を含めて、ストイックに清霞と向き合ってらっしゃる印象でした。
MC
前田さん、目黒さんはストイックな方なんですか?
前田さん
そうですね、ストイックですね。本当にストイックだなと日々感じていました。
MC
皆さん、そういう印象なんですか?
渡邊さん
現場にいる時も、カメラが回っていない談笑の時間も、ずっと清霞なんです(笑)。
今田さん
本当にそうなんですよね。
渡邊さん
距離置こうって思うくらい、本当に冷たそうな感じがして…。
目黒さん
そうですね…。僕は「本番、よーいスタート!」でパッと変われる器用さがないので、常にそうやって役のことは考えていましたね。
MC
今田さんは撮影現場で会話をされた記憶はありますか?
今田さん
控室で二人きりになる瞬間があって、私も「何を話そうかな?」っていろいろ考えたんですが、目黒さんが一言「気まずいですね」っておっしゃって…。逆に直球だなって(笑)。ド直球でメチャクチャ面白い人だなって思いました。
前田さん
さっきも言っていなかった? 車の中で。
目黒さん
今田さんも絶対にそう思っているだろうと思って、だったら素直にそれを言って笑いに変えた方が良いなと…(笑)。
今田さん
笑いました。メッチャ笑いました。
目黒さん
良かったです。
今田さん
その時、何て返しましたっけ…?
目黒さん
爆笑していた記憶があります。
今田さん
笑っちゃいますよね。初めて「気まずいですね」って言われたので…。でも、それでほぐれました。
MC
大西さんも目黒さんとは…?
大西さん
二日間しか一緒になることがなくて、気まずい空気までいけなかったです(笑)。逆に、お芝居の前に気を遣って、話すタイミングを見計らってくれたり、周りへの気配りがすごい方やなと思いました。
目黒さん
ありがとうございます。
MC
髙石さんは、今日、久々に会う方、初めて会う方もいらっしゃるのでは?
髙石さん
私が関わったのは今田さん、山口紗弥加さんがほとんどだったので、「初めまして」の方が多くて緊張しています。
MC
皆さんに撮影での印象的な出来事についてお聞きできればと思います。
渡邊さん
撮影での印象…そうですね、僕はわりと共演者の方と仲良くなりたくなっちゃうタイプなんです。役柄的に清霞とのシーンが非常に多いので、どうにかして目黒くんと仲良くなりたくて、会話をしようと思ったんですがうまくハマれていなくて…。「どうしようかな?」と思いながら撮影所から家まで帰ったんです。いろいろまた考えて一週間後に現場に行ったら前田くんとすごく楽しそうに話していて…。しかも、見たこともない笑顔だったんですよ。
前田さん
ありがとうございます!
目黒さん
「ありがとうございます」って(笑)。
渡邊さん
悔しくて、悔しくて…(笑)。
目黒さん
(渡邊さんが)話しかけに来てくださっているのは分かっていたんですが、役的にバチバチと…。
前田さん
清霞過ぎる(笑)!
目黒さん
演じやすいようになるべく距離感を守っていたんです。逆に五道は、本番の現場で初めて前田くんと会ったのに、その日に清霞と五道の信頼し合っている関係性を表現しないといけなかったから…。
今田さん
現場でも(渡邊さんが)言っていましたよね? 「何か目黒くん、前田くんといるとめっちゃ楽しそう…」って(笑)。
渡邊さん
相談していたんです(笑)。どう仲良くなったら良いかなって。
目黒さん
そういう理由なので、そんなに妬かないでください(笑)。
前田さん
僕は目黒くんと一緒のシーンがすごく多かったんです。五道と清霞の関係があったのですごく話をしてくれたとさっき目黒くんは言っていましたが、僕も正直、そんなにハマっている感じがしなくて…。
目黒さん
待って! 待って! 落ち着けって(笑)。それじゃ誰ともハマっていないじゃん!
前田さん
いや、すごく難しいなって…。初対面だから、それが「目黒くん」なのか「清霞」なのかも分からないんです。だから、「とにかくコミュニケーションをとるしかない」と思って話しかけるんですが、目黒くんは役に入り込み過ぎると聞こえないんですよ。ずっと考えていて届かないんですよ、僕の声が! 例えば「目黒くん、昨日、泊まってたところの前にコンビニがあったよね?え?目黒くん?聞いてる?目黒くん?」って、こういう感じなんですよ。
MC
前田さんがかわいそうですね。
渡邊さん
でも、そのやりとりを端っこで見ている僕がいて、もっとかわいそうですよ(笑)。
目黒さん
僕、一個のことしかできなくて、ご飯食べながらテレビが見られないんですよ。その時、たぶん納得がいっていないところがあって、「やべぇ、あそこどうしようかな…」ってずっと考えていて、前田くんが話しかけてくれているのが全然入ってきていなかったんです。そういう現象です。
MC
グループでもそうなるんですか?
目黒さん
よく言われますね。「一個のことしかできないね」って。
前田さん
「歌って」「踊る」はできるってこと?
目黒さん
確かに。「歌って」「踊る」はできますね。中学二年からやっているので、それが二つのことっていう感覚はないですね、セットって感じです。
前田さん
なるほど、ありがとうございます。
MC
ご飯を食べながらテレビを見る方が、歴が長いかと思いますが…(笑)。
目黒さん
確かに、そうですね(笑)。
MC
ちょっと生活スタイルを見つめ直してみては…?
目黒さん
ちょっと頑張ります(笑)。
MC
大西さんは印象的だった出来事はありますか?
大西さん
共演したのは、この中では目黒くんしかいないんですが、他の方とはメイク室で会ってご挨拶したりはしました。
今田さんがウナギ弁当を差し入れてくださった時、ちょうどお腹が痛くて、二、三日固形物を食べていなかったんです。でも、今田さんが差し入れしてくださったウナギ弁当を食べないわけにはいかないじゃないですか。だから、がっついて食べちゃいましたね。でも、何か、お腹治りました(笑)!
今田さん
本当に(笑)?
大西さん
今田さんの魔法で。
今田さん
良かったです。
MC
お二人は現場でお会いすることはあまりなかったんですか?
今田さん
一回か二回ですかね? 同じシーンはなかったのでメイクルームでお会いして、ご挨拶くらいでした。
MC
髙石さんは撮影の思い出はありますか?
髙石さん
今田さんが演じる美世を虐げる役なので、撮影中はあまり言葉を交わすことはなかったんですが、私が演じた香耶の撮影最終日に「あかりちゃん、お疲れ様!」って今田さんがハグしてくださいました。それは今でも心に残っています。嬉しくて泣きました。
MC
役柄の上ではちょっと難しい関係性でしたね?
今田さん
そうですね。大変なシーンばかりでした。次は仲良しな役で一緒になりたいですね!
髙石さん
ぜひよろしくお願いします。
MC
塚原監督、今回の作品の演出のポイントはどんなところですか?
塚原監督
素晴らしい原作があって、その世界観を二時間の尺で「ダイジェストにならないように人間ドラマを切り取っていく」ことが大事だとみんなで言いながら撮りました。
MC
初の単独主演を務めた目黒さんの印象はいかがですか?
塚原監督
ご本人の前で言いづらいですが…。
目黒さん
恥ずかしい…。
塚原監督
先ほどからみんな「ストイックだ」とおっしゃっていますが、それは「演技がしたいというお芝居への興味」の表れなので、これから長い間、俳優として道を歩んでいかれる方なんだと思いました。素晴らしい!
目黒さん
ありがとうございます!
MC
監督も目黒さんのストイックさを感じる瞬間はありましたか?
塚原監督
さっきからみんな言っていますが、声をかけてもリアクションがないので、みんな「あぁ…」となるのを見ていました。「嫌われてるのか?」と一瞬思いますが、そうじゃないことがだんだん分かってきました。清霞役が集中する役だったんです。違う役だったらまた違うんだろうと思います。ストイックな役だからなおさらストイックだったんだと思います。
MC
監督の声は届いていたんでしょうか?
塚原監督
二、三回声かければ…。あとは目の前に行って…。
目黒さん
そういうこと、ありましたね(笑)。
塚原監督
違うところを見ているんで(笑)。
MC
目黒さんにとって、この作品はどういう作品になりましたか?
目黒さん
本当に自分の……こういう場だから言うんじゃなく、本当に自分にはなくてはならない時間だったと思います。というのも、キャストの皆さんもそうですが、特に塚原さんがお芝居を分かりやすい言葉でたくさん教えてくれました。すごく愛のある方で、今の自分のお芝居の土台を作ってくださった方だと思っています。その後に自分が参加した作品は、「あの時塚原さんがこういうことをおっしゃっていた」と勝手に思い返すくらい、自分の基盤になるものをくださったと思います。だから、最高の時間だったと思います。
塚原監督
緊張します。でも役に立ったなら幸せです!
目黒さん
かなり、ありました!
塚原監督
ありがとうございます。
MC
今田さんも塚原監督の演出はいかがでしたか?
今田さん
美世は虐げられていて、暗いんですが、そんな中で塚原さんが「今田さんっぽくやってみて」とおっしゃる瞬間がありました。最初は「どうしよう?」と思ったんです。でも、その言葉がすごく印象的で、これからも大事にしたいことの一つだと勉強させていただきました。
塚原監督
ありがとうございます。目黒さんが演じる、今田さんが演じることの味わいみたいなものを現場で感じたので、「今の二人の良いところを切り取るとしたら」という意味でそう言ったんだと思います。
MC
最後に目黒さんからメッセージをお願いします。
目黒さん
この「わたしの幸せな結婚」には、政略結婚で出会った孤独な二人、清霞と美世がどのように成長し、過酷な運命に立ち向かっていくのかというラブストーリーを期待していただければと思います。あとは、やはりアクションです。映像美の中で繰り広げられるアクションも楽しんでもらえたら嬉しく思います。3月17日に公開です。皆さん楽しみにお待ちいただければと思います。
【完成披露舞台挨拶】
目黒さん
今日、皆さんはこれから「わたしの幸せな結婚」を観るんですよね? 今、何かすごくドキドキワクワクしています。ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
MC
世界で最初に本作を観る方たちです。
目黒さん
そうですよね…。ここまで来るのにすごく長い年月をかけて、多くの人たちが全力で関わってこの日を迎えています。だから、すごく嬉しいのとドキドキソワソワですね。楽しみです。
今田さん
本日は寒い中ありがとうございます。撮影がちょうど一年前くらいで、今日、この日を無事に迎えられてホッとしています。今から、皆さんがご覧になるので緊張しています。ぜひ楽しんでいってください。
MC
公開まで少し時間がありますが反応が気になりますね。
今田さん
ドキドキしますね。本当にちょっと緊張しますね。
渡邊さん
あの…嫌いにならないでいただきたい。どうか、嫌いにならないでいただきたいです(笑)!
目黒さん
ならないよ(笑)。
渡邊さん
なら良いんですが…。一年前の撮影では雪の降る中での撮影もありました。この作品が今日、無事に皆さんにお届けできることを嬉しく思っています。そして、皆さんに受け入れていただける作品になったと思います。今日はより作品を楽しんでいただけるよう、少しの間、お話をしますので、よろしくお願いします。
大西さん
この作品を試写で観た時は、画がすごくキレイで、キャストの皆さんのお芝居も本当に素敵でした。いろんな感情にしてくれる作品だと感じたので、今日、世界で初めて上映されるということで、早くこの気持ちを共有できたらと思います。楽しんでください!
前田さん
皆さんが言われていた通り、本当に今日を迎えられて嬉しいですね。やっとというか、一番嬉しいタイミングというか…、本作を撮影して、公開することになって、最初に観てもらう人たちの前に立てている幸せな瞬間だと感じています。皆さんがもっともっと本作を楽しめるようにお話しできたらと思いますのでぜひお付き合いください。
髙石さん
今日という日を楽しみにしておりました。愛の物語はもちろん、映像の美しさなど、劇場のスクリーンで楽しんでいただきたいと思える作品ですので最後まで楽しんでいってください。
塚原監督
今日はありがとうございます。これから観ていただくと思うとドキドキします。みんなで頑張って作った作品なのでぜひ楽しんで帰っていただければと思います。
MC
政略結婚から始まるラブストーリーですが。久堂清霞を演じられていかがでいたか?
目黒さん
そうですね、「見た目の美しさやカッコ良さというところは、僕にできるのかな?」という不安な気持ちはありました。衣装もそうですし、いろんなスタッフさんに助けられながら演じました。それだけではなく清霞の内面的な部分に共感できる部分があったので、そういうところを大事にしながら演じました。
MC
共感できる点というのはどんなところですか?
目黒さん
「好きな人を清霞なりに守っていく姿や気持ち」に共感しました。あとは、僕も結構、素の時に「何考えているか分からないね」って言われるんですよ。そういう感じもちょっとあるのかなと思ったり…。細かく言ったらいっぱいあるんですが…。
MC
渡邊さん、前田さん、今田さんがうなずきまくっていましたが…。
目黒さん
何かありますか?
前田さん
「何考えているかよく分からない」って、まさに目黒くんを象徴する良い言葉だなと納得しました。ドンピシャな表現だなと。
渡邊さん
その通りだと思います。納得しました。
今田さん
本当にその通りだと思います。私も納得しました!
MC
そういう部分が、目黒さんに「近づきたい」と思うような魅力になっているんじゃないでしょうか?
目黒さん
そんな嬉しいことを言ってくれるんですか(笑)?
渡邊さん
「何が好きで、どんな会話だったらどれだけ笑ってくれるんだろう?」っていうのが全然透けて見えないんですよ。だからいろんなところを突っつきたくなっちゃうんですよね。そういうところが魅力だと思います。
前田さん
そうですね。僕はたぶん五道っていう役じゃなかったら途中でコミュニケーションをとるのをあきらめていたかもしれません…(笑)。
目黒さん
あきらめないで(笑)!
前田さん
頑張って良かったと、今は思います。それくらい、突っついて、突っついて「あ、ここなんや!」っていう楽しさがありますよね、目黒くんは。
目黒さん
でも、前田くんはすごく僕のことをイジってくるんですよ。
五道役が前田くんだったから、前田くんの明るい感じとか面白い感じでこれだけコミュニケーションをとって築き上げることができたんだと思います。
MC
番宣やプロモーションなどで、今田さんとの時間も多いかと思いますが、今田さんは目黒さんに突っ込んだりする関係性になりましたか?
今田さん
いやぁ、まだですね(笑)。番宣活動で、「撮影中よりは少し話せるようになったかな?」と思ったんですが…。撮影中は美世と清霞の関係性もあって、役そのままの距離感があったんですが…。そうですね…、まだかな(笑)?
目黒さん
全然突っこんでください!
今田さん
ホントに? 分かりました。頑張ります(笑)!
MC
髙石さんは目黒さんと会話はありましたか?
髙石さん
初日に一度ご挨拶したくらいですね。
目黒さん
僕、役を通して、最後にメッチャ怒鳴って終わるんですよ。僕もその印象しかなくて…。美世を助けに行った場所に(香耶が)いて、怒鳴って帰ってきたんで、どういうテンションで…(苦笑)。
大西さん
気まずい(苦笑)。
目黒さん
その後、クランクアップされて、(クランクアップで感極まって)すごく泣かれていたんですが、「さっき怒鳴っちゃったしな…」って。
今田さん
気にし過ぎている(笑)!
目黒さん
それくらいですね、髙石さんとの思い出は。
MC
ぜひ公開までに話しかけてあげてください!
髙石さん
承知しました!
MC
今のはむしろ、目黒さんに言ったんですが…(笑)。
目黒さん
僕ですか(笑)? 分かりました! ちょっと頑張って…好きな食べ物とか聞きたいと思います。
前田さん
そんな最初の質問(笑)。まだそこも終わっていないんだ?
MC
そういう意味では、大西さんが一番目黒さんの情報を持っていそうですが…。
大西さん
一番情報持っていそうですが、ほぼ現場ではおしゃべりできていなくて、まだ今日のほうがおしゃべりできているというか…。(目黒さんは)現場ではずっと集中している感じがしたので、まだですね。僕も突っ込めるように頑張りたいです。
目黒さん
突っ込んでください。というか、僕、めっちゃボケないといけないですね(笑)。
MC
今田さんは、清霞の振る舞いに関してはどのように感じていらっしゃいましたか?
今田さん
そうですね、役としてお互い本当に奥手だし、探り合いみたいなところがありました。政略結婚というところもあって「もどかしいな」という感じがあると思うので、外から見ていると「あぁっ!」ってなるんだろうと思います。でも、二人なりに近づいていくのは、奥ゆかしい恋愛だなって思いましたね。
MC
皆さんにご自身が出ているシーンで注目してほしいポイントについて教えていただきたいと思います。
目黒さん
僕は美世と初めて出会うところが「わたしの幸せな結婚」の代表的なシーンだと思っています。演じる時もほとんど美世のほうを見ず、背中で感じながらお芝居をしていたので、難しさもありましたが楽しかったし印象に残っています。
今田さん
たくさんありすぎて何を言ったら良いのか…。好きなシーンとしては、初めて外に出かけるシーンですね。二人で出かけて、あんみつを食べるシーンがあるんですが、奥ゆかしい二人に通じ合うものがあったりして、一歩距離が縮まったシーンなのかなと思っています。私のシーンは、幸せなシーンより、そうじゃないシーンが多かったので、(出かけるシーンは)撮影をしていても幸せな気持ちになるシーンだったので印象的でした。
MC
二人の出会いのシーンはいかがでしたか?
今田さん
セリフもメチャクチャ怖くて、しかも背中を向けていて、私は顔を上げられないような役だったので、ずっとセリフだけを聞く感じで…。冷たい人ですよねぇ…(笑)。
目黒さん
あそこから、清霞と美世、「わたしの幸せな結婚」という物語が始まって…。僕も演じていて「冷たいな」と思いました(笑)。
渡邊さん
鶴木としては、清霞とのパワーバランスみたいなものを大切にしたいと思っていました。対等じゃない、「僕のほうがが上なんだよ」というのを見せたくて、それが顕著に出ているのが握手をするシーンですね。あそこはぜひ観ていただきたいです。塚原さんの演出で何が起こるか…そこで、あるやり取りがあるので、ぜひ注目して観ていただけたらいろんなものが見えてくると思います。
MC
握手のシーンは塚原監督の演出で?
塚原監督
私からだったかしら?
渡邊さん
そうでしたよ。鶴木という役は、話しづらい役柄で、浅い話しかできないんです。観たら「そういうことか!」と反応していただければと思います。
大西さん
僕の役はこれからの国を導いていく帝室の役なんです。今回導く立場になって、初めて歩く時に、すごく衣装もアップデートされて、長いものが付いたり、メチャクチャ歩きにくいんです。でも、重圧を堯人が背負わされているのが伝わります。そしてあのシーンは「わたしの幸せな結婚」の現場のオールアップシーンだったんです。僕は二日間しか参加していないのに、「これがオールアップで良いんですかね?」って何度も聞いたんです。本当に温かい現場で皆さんに最後まで支えてもらって、自信を持って歩くことができました。
MC
目黒さんから見て大西さんはいかがでしたか?
目黒さん
本当に、役としてその場にいるような、クールでドシっと構えている…。本当にこれから国を支えていく雰囲気がどこかあって、集中もされていました。役を通してですが、お芝居でやりとりができて良かったです。
前田さん
全部観てほしいですね。今回の作品の、僕と清霞、清霞と美世…すごく複雑な人間関係がいろんなところでつながっているんです。一個、一個のシーンが大切なシーンで、良いシーンもすごくあります。そこまでの流れ、僕で言うと五道と清霞の関係性を二時間の本作を通して、少しずつ理解していくと、最後に良いシーンになるのかなと思います。僕らは台本を先に読んでいるので、僕はそのゴールを目指して目黒くんの清霞と五道の関係性を作っていきました。だから、流れとして見ていただきたいと思います。
MC
改めて清霞と五道の関係性はどういうものなんでしょう?
目黒さん
一番信頼を置いている部下で、何か言わなくても、五道は分かってくれるような関係性ですね。
MC
その関係性は、お二人の仲の良さと比例しているんでしょうか?
前田さん
そうですね! どうでしょう…(笑)?
目黒さん
そうですね。…一個良いですか?
前田さん
今? ここ(笑)?
目黒さん
前田くんが、今日、身長を気にしたのか、厚底を履いていて…(笑)。
前田さん
そうなんです。気づいていました?
塚原監督
ちょっと「大きいな」と思いっていました(笑)。
前田さん
ちょっと高めの靴を履いて、背が高くなったので、目黒くんにさっき「見て!厚底」って言ったら、「これ言うわ」って(笑)。
MC
そんな二人の関係性を渡邊さんがうらやましそうに見ていましたが…。
渡邊さん
ちゃんと愛想笑いできていました? 愛想笑い、大丈夫かな? うらやましい(笑)!
MC
今田さんは、男性メンバーのこうしたやり取りをご覧になる機会は…?
今田さん
ありました。撮影中、渡邊さんから「めっちゃ目黒くんと前田くんが仲良いんだけど、嫉妬するわ」って言われました。そんな風に思っていたんだって思いました(笑)。
渡邊さん
見たことない笑顔だったんだもん、本当に。
目黒さん
僕、それ撮影中だったから、知らなかったんですが、本当ですか(笑)?
渡邊さん
(仲が良いところを見て)すごくしょんぼりして「あんなに歯、出るんだ? 口から」って(笑)。その一週間くらい後に、「ま、良いか」と思っていたら、目黒くんが僕のところにトコトコ来て…。当時、K-POPの流行っていた曲があるんですが、それを「踊ってください!」って僕の目を見ながら急に言ってきたんです(笑)。何かすごく怖くなっちゃって…。(目黒さんの)事務所の先輩の入れ知恵で間接的にイジられるという…。
目黒さん
ありましたね。Hey! Say! JUMPの山田(涼介)くんと渡邊さんが共演されていて(「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」2022年公開/主演:山田涼介)、山田くんが、「これを言ったら良いよ」って教えてくれたので、言ってみました(笑)。
渡邊さん
実は僕と距離を縮めたかったんだと思います(笑)。
前田さん
かわいい(笑)。
渡邊さん
そういうかわいいところがありますね。
MC
今田さんはそういう相談を受けて何かアドバイスを…?
今田さん
何かしましたっけ?
渡邊さん
何も言ってくれませんでした(笑)。
今田さん
すみません(苦笑)。
MC
大西さんはなかなか共演シーンもなかったので…。
大西さん
この場でも、皆の輪に入れませんからね(苦笑)。エピソードを聞きながら、「こういうことがあったんや…」って思っています。もう一度、本作を観返したいですね。こんなやりとりをしながら撮影をしていたんだって…。今日はちょっとだけ輪に入れて嬉しいです。
MC
髙石さんは注目ポイントはありますか?
髙石さん
山口紗弥加さん演じる斎森家のお母さまと美世を虐げるシーンがあって、「美世にどう恐怖を与えたらいいか?」「作品を観るお客さんに恐怖を与えるにはどうしたらいいか?」と、監督と結構お話をしたので、思い出に残っています。
塚原監督
香耶ちゃんなりの正義、気持ちの流れがあるので、それも大事にしつつ、原作を深掘りしてキャラクターをよく理解されて演じていると思いました。
今田さん
山口さんが、とにかく怖いというか…怖すぎて(笑)。でも、メチャクチャ楽しく演じられていました。熱いお茶を掛けられるシーンがあるんですが、片手でゆでたまごを最終的につぶしていて…(笑)。台本にはそんなこと書かれていなかったんですが、カットが掛かったら「あはは」って感じですごくチャーミングで、「ギャップがあるな」と思いました。髙石さんは、怖いんですが、「かわいい怖い」というか、笑いながら怖さを与えてくる怖さで、怖いんですが、「かわいいな」と思いながら見ていました(笑)。
髙石さん
何て言葉にしたら良いのか…(笑)。ありがとうございます。今田さんはすごく優しくて、撮影中はあまり言葉を交わすことはないんですが、撮影終わりにいつも目を見て「お疲れ様!」って言いに来てくれました。それが毎日「頑張ろう」と思える勇気になりました。お優しい方だといつも思っていました。
MC
塚原監督は皆さんの演技についてぜひお聞かせください。
塚原監督
前田さんは、他の作品でご一緒したことがあったので、「何となくこういう風に五道をやるだろう」というのは自分の中で思っていた部分がありました。でも、実際は「あ、そう解釈したんだ!」と驚かされるところもあって、前にご一緒した時より、また上手くなっているなという印象でした。
前田さん
嬉しいです!
塚原監督
「引き出しが増えている」とも思いました。
あかりちゃんとは初めてでしたが、お会いした顔見せの時のお芝居が素晴らしくて、「イジメ役とカテゴライズすることなく香耶を演じてくれるのはこの人しかいない」と、みんなで意見が一致して、お願いしました。本当に頑張ったと思います。精神的にも大変な役だったでしょうが、すごく頑張っていて素敵でした。
髙石さん
嬉しいです!
塚原監督
大西さんとは連ドラを一度やっていたんですが、今回は特殊な役なので、「どういうセリフ回しにするか?」「方言をどうするか?」 とかこの中で一番詳しく話をしました。特別な役ということで、プレッシャーもあったでしょうがのびのびと演じられていて、「器がデカい」と思いました。楽しくやれていたら良いのですが…。
大西さん
メチャクチャ楽しかったです!
塚原監督
渡邊さんは楽しくおやりになられましたか?
渡邊さん
めちゃくちゃ楽しんでいましたよ、僕は(笑)。
塚原監督
良かったです。渡邊さんとも二本目で「こんな感じだろうな」と思う部分と、ここでは言えない深いキャラクターなので、「どこでどう出してくるか?」「台本をどう理解されたか」楽しみだったんです。でも、現場では活き活きとやられているのを見ていたので嬉しい限りです。
渡邊さん
ありがとうございます。
塚原監督
今田さんは今回が初めてで、目黒さんとも一緒に読み合わせをしながら、「メイクや衣装を含めて変化をどうつけるか?」など決めていきました。撮影は順番に撮るわけではないので、最初のシーンを撮って、最後のシーンを撮って、また初めに戻ることもあるんですが、「今日はノーメイクでボロボロ」、「明日はキレイな衣装」とかもありうる中で、まるで順撮りにしたかのように調整して演じてくれたことに感動しました。
今田さん
ありがとうございます。
塚原監督
目黒さんは、この中で一番長く一緒にいましたけど…寒かったねぇ。
目黒さん
寒かったですね(笑)。
塚原監督
全部、私が決めたロケ地のせいで「本当にごめん」といつも思っていました(笑)。寒いと身体が固まっちゃうんですが、殺陣でも、白い息を口から出しながら格闘していました。私はそれを「本当にごめん!」と思いながら見守っていました。皆さんにも本当に観ていただきたいです。目黒さんの、最終的に彼が目指す役者像みたいなものが、本当に素晴らしいと思ったので、それをこれから10年、20年かけて役者をやっていかれるんだろうと楽しみにしています。
目黒さん
ありがとうございます。
MC
アクションシーンの話が出ましたが、あそこまで激しいものは今回が初めてですか?
目黒さん
映像の中であんなにガッツリやるのは初めてかもしれないですね。すごくリアルで、“リアル”ってそんなにキレイにいかないというか、いい意味でグチャッとする部分があったり、そういうアクションで、リアリティがあって楽しかったです。「これからも挑戦したい」と思えるジャンルでした。
MC
事前にアクションシーンの準備はあったんですか?
目黒さん
撮影前に練習はしました。でも、実際に現場でやっていると、自分が戦う相手がいて、一人一人に対して清霞が思っていること、関係性があって、その気持ちも乗せながらアクションをすることが挑戦でしたが、楽しかったです。
MC
塚原監督がこれまで手掛けてきた作品は“人間ドラマ”が多いと思いますが、今回はCGやアクションも取り入れた多彩な作品となっていますね。
塚原監督
CGとかアクションで見せるなら、たぶん私ではない監督のほうが良いんじゃないかと思う部分もありました。私がやれる世界観で言うと、生きた人間たちの緻密なドラマ――人間が演じるというのが実写の醍醐味なので、人間同士だからこその細かな表情の違いや「少しだけ笑ったな…」という微妙なところが目指すところでした。だから、柱の一つとしてCGやアクションがあるというだけで、一番見せたいのは人物たちが持っている人間たちのドラマの部分だと解釈しながらやりました。
MC
最後に今田さん、目黒さんからメッセージをお願いします。
今田さん
ラブストーリーですが、孤独な二人が出会って、人生が大きく変わって、二人で乗り越えてくところがあります。政略結婚ではありますが、誰かと出会って人生が変わっていくところは今の時代にも通じる部分はあると思います。どこか身近に感じていただければ嬉しいです。
目黒さん
この清霞と美世の、立場の違う、生まれて育ってきた環境の違う二人がどう成長していくのか、そういう部分がすごく丁寧に描かれていると思います。それからアクションがすごく美しい映像の中で壮大に描かれています。劇場の大きなスクリーンでそれを体感してもらえたら嬉しいです。