劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』初日舞台挨拶
- 初日舞台挨拶
初日舞台挨拶
2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描き、多くの感動を呼びました。そんな大人気ドラマの映画化が実現し、ついに公開を迎えました。4月28日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が開催され、鈴木亮平さん、賀来賢人さん、中条あやみさん、要潤さん、小手伸也さん、佐野勇斗さん、ジェシーさん(SixTONES)、フォンチーさん、菜々緒さん、仲里依紗さん、石田ゆり子さん、松木彩監督が出席しました。上映終了後の興奮の熱冷めやらぬ観客のもとへ、キャスト陣が役衣装で駆け付けて大盛り上がりとなったイベントの模様を、詳しくレポートします!
鈴木亮平さん
喜多見幸太役
賀来賢人さん
音羽尚役
中条あやみさん
弦巻比奈役
要潤さん
千住幹生役
小手伸也さん
冬木治朗役
佐野勇斗さん
徳丸元一役
ジェシーさん(SixTONES)
潮見知広役
フォンチーさん
ホアン・ラン・ミン役
菜々緒さん
蔵前夏梅役
仲里依紗さん
高輪千晶役
石田ゆり子さん
赤塚梓役
松木彩監督
■場内が暗くなり、ステージ上に赤色灯が光る。
危機管理対策室・目黒大知役の猪塚健太さんの声
都庁危機管理対策室より伝達。東京・港区のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の上映が終了。多くのお客様が待ち侘びている模様。出演者の登壇が必要な大規模特別舞台挨拶事案と認定。「TOKYO MER」の出動を要請する!
鈴木さん
MER、了解。出動します!
■鈴木さんの声に、観客も大興奮している中、役衣装に身を包んだキャスト陣が客席の間を通ってステージに登壇し、会場をさらに盛り上げました。
MC
いよいよ初日を迎えました。お一人ずつ、ご挨拶をお願いいたします。
鈴木さん
本作を早く観てほしかったです。ついにこの日が来ました。自分たちで言うのも何ですが、自信作です。皆さん、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』いかがでしたでしょうか。(会場:拍手)ありがとうございます。その拍手と皆さんの顔を見るだけで、胸がいっぱいです。今日は存分に楽しんでいってください。
MC
ドラマが2021年7月期から始まり、二年弱が経ちました。劇場版の公開初日を迎えたお気持ちはいかがでしょうか。
鈴木さん
信じられないですね。本当に大変な中、撮影が始まったドラマでした。毎週コロナや時間との戦いもあり「これは最後まで撮り切れるだろうか」という思いもありました。たくさんの戦いがあった中で、こんなにたくさんの方にお集まりいただいて、我々全員で役衣装を着てこの場に立てた…。二年前のあの日を思い出すと、信じられないです。それもすべて、愛してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
賀来さん
皆さん、こんばんは。あれ、こんにちは? (迷っていると会場から「こんばんは!」と声がかかり、嬉しそうに微笑みながら)こんばんは!(登壇者の皆さん&会場:笑) 本日はお忙しい中 、初日に観に来ていただき本当にありがとうございます。こんなに大きな、臨場感あふれるスクリーンで観てくださって…。実は僕、大きな劇場ではまだ観ていないんです。だから、皆さんのことが羨ましくて仕方ないです。
中条さん
一年前にみんなで大変な中撮影をして、こうして皆さんに観ていただける日が来るということを、本当に嬉しく思います。スペシャルドラマ(2023年4月16日TBS本作系列にて放送「TOKYO MER~隅田川ミッション~」)でも比奈先生の成長の姿が描かれていました。スペシャルドラマの放送の後には「比奈先生、めっちゃ成長しているじゃん」と言っていただいたので、本作ではセカンドドクターとして頑張っている比奈先生を観ていただけてすごく嬉しいです。
菜々緒さん
今日こうして「TOKYO MER~走る緊急救命室~」を愛してくださっている皆さんに観ていただけて、本当に感無量です。包み隠さず言いますと、私は(撮影が大変なあまり)続編が嫌で嫌で仕方なかったんです。(登壇者の皆さん:笑) でも「このメンバーとだったら乗り切れる」という自信がありました。「このメンバーとだったらまた一緒に戦友として乗り切っていける」「頑張れる」と思いました。この作品が完成して、皆さんにお届けできてすごく嬉しいです。
MC
菜々緒さんは、イベントのたびに「続編が嫌だった」とおっしゃっています。初日を迎えられたことで心境に変化はありましたか?
菜々緒さん
やはり、ちょっと帳消しになる部分はありますね。
鈴木さん
菜々緒さん、現場ではすごく楽しそうでしたよ!
菜々緒さん
現場は楽しいんですよ! 現場は大好きですし、皆さんのことも大好きなんですが、とにかく撮影が大変。大変だったでしょう?(鈴木さんに語りかける)
賀来さん
この人に聞いても無駄だよ(笑)。
鈴木さん
いつも言っていますが、僕は大変なほうが好きだから!
菜々緒さん
そうなんですよね。ちょっと、サイコパス気質なんですよね。(登壇者の皆さん&会場:笑)
鈴木さん
(菜々緒さんは)階段でもぶっ飛んでいましたもんね!
菜々緒さん
大変でしたね。非常階段や空港のシーンを貸切のような形でやらせていただいたり、とにかくスケールがどんどん大きくなっていました。台本を見ても、撮影現場に入っても「本当に撮れるのか?」と不安で仕方なかったんですが、できるものですね、映画って(笑)。
MC
その苦労や努力が本作となって、ついに全国の皆さんにお届けできました。
菜々緒さん
一人でも多くの皆さんに観ていただけたら、すごく嬉しいなと思っています。
小手さん
皆さん、お忙しいところ劇場までを足を運んでいただいて、ありがとうございます。「TOKYO MER」麻酔科医を演じました冬木治朗こと、要潤です。(登壇者の皆さん&会場:笑)
鈴木さん
何で嘘をつくんですか!
小手さん
完成披露試写会の時に、(要さんが自分と)名前を交換したということを聞いて…。
鈴木さん
(完成披露試写会時に、要さんが「要潤こと、小手伸也です」と挨拶したことを思い出し)ああ! 要さんが言ったやつですか。
小手さん
だから、僕が要潤なんだろうなと思って。
要さん
似ていますもんね、僕ら。(登壇者の皆さん&会場:笑)
鈴木さん
二人とも髪型がオールバックですもんね。
小手さん
あと(完成披露試写会時に)何かやっていたっけ? (思い出したように)小手伸也役の、冬木治朗です。(完成披露試写会時にジェシーさんがやっていたボケを真似しながら、自身にツッコむように)逆じゃん!
ジェシーさん
「逆だね」です。でも、ちょっと違います(笑)。
小手さん
僕はあの場所にいなかったので、YouTubeを観たんですが悔しくて…。今日はそれを(完成披露試写会で盛り上がっていたことを)全部やりたいです。
鈴木さん
ジェシーくん、小手さんのお世話をお願いします!
ジェシーさん
もちろんです!
小手さん
以上です!
MC
以上で良いですか?
小手さん
本当に素晴らしい作品に携わることができて、無事に全国の皆さんにお披露目することができて、僕自身も本当に好きな作品で、ものすごく新鮮な思いでやらせていただいたので、皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。今日は短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
佐野さん
こんばんは。徳丸元一役の佐野勇斗です。正解だね!(登壇者の皆さん&会場:笑) 前回、ジェシーくんがめっちゃウケていたので、すごくやりたかったんです。今日やろうと思っていたのに(小手さんに)先にやられてしまったので…。急遽、変更しました。
ついに初日を迎えられました。この錚々たるメンバーの中に入れたことを、すごく嬉しく思っております。皆さん、今日は本作を観た後ということで、すごく感動してくださっている方々もいらっしゃって、とても嬉しいです。ぜひたくさん広めていただいて、今日はなかなかない…キャストに会える機会…。(徐々にしどろもどろになる)
鈴木さん
大丈夫?
佐野さん
大丈夫です。僕は、泣かないですよ。皆さん、今日は楽しんでいってください。失礼します!
鈴木さん
何で「失礼します」なんだ(笑)!
佐野さん
お疲れ様でした!(登壇者の皆さん&会場:笑)
ジェシーさん
潮見知広役を演じました、潮見知広です。(自身にツッコむように)ジェシーはどこ!?(登壇者の皆さん&会場:笑)
(周囲から「すごい」「さすが」「芸人さんだ」と声が上がる)
アイドルだよ!(再び登壇者の皆さん&会場:笑)
僕は劇場版から参加したんですが、チームもできあがっているので最初は不安でした。皆さんがすごく優しく受け入れてくれたので、すんなりバッと入れました。皆さんの背中を見て、すごく刺激をもらいました。素晴らしい作品ができたと思っています。短い時間ですが、楽しんでいっていただけたらと思います。
MC
佐野さんから「すごい」という声が漏れていました。
佐野さん
(ボケ倒すジェシーさんは)カッコ良いです。
鈴木さん
どこに憧れているんだ(笑)。
フォンチーさん
小手さん、佐野くん、ジェシーくんの後はすごくやりにくいです(苦笑)。
このように愉快なメンバーだったので、大変な撮影も乗り越えられました。「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の集大成とも言える作品になったんじゃないかと思います。今日を皮切りに、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の輪が全国に広まったら嬉しく思います。皆さん一回と言わず、二回、三回、四回と、大切な人とこの作品を何回でも観ていただけたら嬉しいです。
要さん
こうして皆さんの顔を見ていると「満足していただけたのかな」と思っております。映画というのは、お客さんと我々製作陣の両方で成長させていくものだと思っています。本作を面白かったと感じたら、ぜひご友人や家族、知り合いや赤の他人の方に(会場:笑)、どんどん話していただいて、みんなでこの作品を盛り上げていけたらと思っています。
仲さん
この白衣姿で喋ることにすごく違和感を覚えているんですが、大丈夫ですかね?(登壇者の皆さん&会場:笑)
MC
大丈夫ですよ!
仲さん
すごく違和感があって、「う、う、う…!」という感じなんですが、大丈夫? 浮いていないかな?
(会場から「大丈夫」という意思表示の拍手)
やったー! (かわいくポーズを決めながら)高輪先生だよー! ゴールデンウィークの予定が決まっていない方は、毎日観ていただいても良いので。(登壇者の皆さん&会場:笑)
いろいろな映画館の空き(空いている席)を探していただいて、何回も観て、さらにお友だちや家族、いろいろな方を誘ってまた観てください。
石田さん
皆さん、こんばんは。赤塚梓を演じました、石田ゆり子です。(いつもボケ倒すジェシーさんを気にしながら)私は普通です(笑)。
鈴木さん
普通で良いんですよ! この二人がおかしいんですから。(登壇者の皆さん&会場:笑)
石田さん
(笑)。初日にこうして来てくださる皆さんは、どれだけ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」のファンでいてくれたんだろうと思うと、胸がいっぱいになります。私の周りでも「こんなに面白かったという感想を聞くこともないんじゃないか」と思うくらいファンの多い作品です。(登壇者の皆さんを見ながら)私は、劇中ではなかなか皆さんと同じシーンがないんです。普段は会えないので、こうやってみんなに会うとちょっとテンションが上がってしまいます(笑)。赤塚さんがMERを作ったので、なんて光栄な役だろうと思っています。何度でも観ていただけたらと思います。たくさんの方に宣伝してください。
松木監督
本日は皆さん、お忙しい中お越しいただき本当にありがとうございました。ちょうど二年前の4月の終わり頃は、テレビドラマシリーズ第一話のバスとトラックの衝突事故の撮影をしていました。まだ放送もされていなかった時期ですが、すごく撮影に時間がかかって、「大変な番組が始まりそうだぞ」と(キャストの)皆さんも思われたと思います。「果たしてこの作品を受け入れていただけるのか」とドキドキしていたんですが、こうして二年後の今日、劇場版という形で皆さんに続編をお届けすることができて、本当に光栄だと思っております。二年間(ファンの方々が)応援してくださって、キャストの皆さんやたくさんの力強いスタッフが一緒に走ってくれたので、改めて感謝したいと思っています。末長く愛していただけたらと思っております。
MC
皆さんの中で、一番印象的なシーンや好きなシーンを教えてください。
鈴木さん
では僕から言って良いですか? (周囲から「お願いします!」と声が上がり)二つあります。
音羽統括官がパーカー姿でうどんを食べているところ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 「音羽先生って、ものを食べるんだ」と思って。
賀来さん
今まで見たことないですからね。
鈴木さん
そう。しかもパーカーだったんだって…。
あとは、どこまで言って良いのかな。(杏さん演じる)鴨居チーフがさ…(ネタバレを気にして)やめようかな。ライバルなんだけれど、鴨居チーフも良い人なんですよね。そこにもキュンとするし、あともう一つはちょっとマニアックなところなんですが、ジェシーくん(演じる潮見)がヘルメットを落とすところ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 僕がふっと振り向くんですが、その時の顔がすごくかわいそうで…。ヘルメットを落とすくらいの感じなんだって思って、その後のセリフはすごく優しく言ったつもりです(笑)。
ジェシーさん
ありがとうございます。
賀来さん
最初に喜多見チーフが、カッコ良く助けて、でも「時間を忘れていた、ヤバい!」となって走り出す…。あの本作の始まり方、あれ、良き! あのシーンは、好きですね。作品として最高のスタートです。ギャップっていうんですかね。畳みかけるようなスタートから、ちょっと一回落として、そこからオープニングに入るという作品の構造。それがすごく好きです。
鈴木さん
あの「ヤバい」の言い方は、現場ですごく相談しましたよね。
松木監督
そうですね。何パターンか撮らせていただいて、一番あれが良かったと思います。
鈴木さん
最初は(慌てるような)「ヤバい!」という感じだったんです。でも、何となく仲さん(演じる高輪先生)の顔が浮かんだ時に「怒っているから、手遅れだな」と思って(恐怖や諦めを感じているように)「うん、ヤバい」という言い方にしました。「そっちの方が良いんじゃないか」みたいな話をしていましたね。結果、後者になりました。
菜々緒さん
爆破に巻き込まれた時に、ジェシーくんだけがきょとんとしていて、みんなが「ここで爆破なんて起きていない」くらいの勢いでバーッと手術を再開するシーンが好きです。熟練したMERチームと、取り残されているジェシーくんという、対極にある感じが良いですよね。ジェシーくんの「え、この人たち怪物なのか?」というあの表情、すごく良いですよね。
ジェシーさん
もちろん役ですよ。ジェシーだったら、もうちょっとちゃんとやりますから。(登壇者の皆さん&会場:笑)
MC
ジェシーさんは、MERチームの迅速なオペシーンを間近でご覧になっていかがでしたか?
ジェシーさん
素晴らしいですよ。ポカンと見ちゃいます。やっぱりチーフがいると安心してしまうので、僕はセリフを忘れてしまうシーンもありました。
僕が印象に残ったシーンは、ジャックがこうやって、後ろからローズを抱きしめるシーン。
鈴木さん
それ「タイタニック」(1997年公開/出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット他)だね! 作品が違うね!
ジェシーさん
あ! 「タイタニック」ですか! すみません!
賀来さん
昭和だよね!
鈴木さん
(ジェシーさんは)ボケなきゃ気が済まない。現場でもこのテンポで全部、ギャグが入ってくるからね!
ジェシーさん
(笑)。本当の話をすると、僕が「ああ…涙が出てしまう」というシーンは、チーフが心臓マッサージをするシーンです。あそこは「本当に助かるのか、助からないのか」というシーンで、チーフの「帰って来い!」という感じには、シビれましたね。
仲さん
全部好きなんですが、怒っていた高輪先生が好き。ドラマの時から思っていたんですが、理由としては意外と可愛い怒り方をしているなと思っていました。一度別れてしまった理由もそうですが、(高輪先生は)“仕事と私、どっちが大事なの系女子”じゃないですか。私は完璧に、喜多見さんに同情をしてしまうんです。だって、面倒臭くないですか?(登壇者の皆さん&会場:笑)私は「だって、仕事だし」と思っちゃうから。
鈴木さん
先月(喜多見は)は、四回しか帰って来ていないからね。
仲さん
私は、(喜多見は)すごく頑張っているから「全然四回で良い」「四回も帰って来てくれた」と思うタイプです。でも、高輪先生は、ホルモンバランスとかあったのかな。妊娠中だし、ネガティブになったりとかもあったのかな…。そうやって怒っていた高輪先生だけれど、医者の時は強い人。意外とそういうところ(喜多見に怒ってしまうところ)は可愛いんだなと思って、とても印象的でした。
MC
この二人が夫婦になったということも、本作の見どころの一つです。
鈴木さん
思ったより、喜多見さんはダメな夫でしたね。(登壇者の皆さん&会場:笑) しどろもどろになっていましたもんね。もう少し「分かった、分かった。でもな、千晶」という感じかと思ったら、「いや、でもさ…」「ああ…了解…」みたいな…。でも、僕はそんな喜多見がすごく好きです。「こういう人間っぽいところがあるんだ」と思いました。
MC
劇中では、どんなに困難な状況でも現場に駆けつけ、多くの患者を助けてきたMERチームですが、皆さんが最近「助けてほしい」「助けられたな」と思ったエピソードがありましたら、教えてください。
鈴木さん
一問目に答えてなかった人に、聞きたいですね。
小手さん
全然最近のことでもないし、むしろこの撮影現場に対する愚痴になってしまうかもしれませんが、冬木先生って、麻酔器があって、いつも患者さんの頭側にいるんですよね。患者さん頭の部分が(カメラに)映らない場合は、ダミーヘッドが置いてあるんです。ものすごく雑な発泡スチロールが置いてあって、さすがにこれではお芝居の助けにならないので「何とかしてほしいな」と思っていたら、次にはめちゃめちゃリアルなダミーヘッドが置かれるようになりました。目がこんなになっている(リアルな)やつがあるんです。それだと「ちょっと怖いんだよな」と言っていたら、次は空のペットボトルが置いてありました。(登壇者の皆さん&会場:笑)「さすがにペットボトルは!」と思って言ったら、最終的には何もない状態での撮影になりました(笑)。
鈴木さん
文句を言うからですよ。
小手さん
僕だって助けてほしいですよ! 患者さんの表情を見ながらお芝居をしたい。せめて、何か…。
賀来さん
その三つだったら、どれがやりやすかったですか?
小手さん
いっそ最初の発泡スチロールで良かったですね。
ペットボトルが置いてあるという状況はない! どこかで言ってやろうと思っていました(笑)。
中条さん
私は、皆さんにすごく助けてもらった出来事がありました。クランクインの時にみんなで和歌山に行ったんですが、空き時間があったので、一緒に遊園地に行ったメンバーがいるんです。何人かに分かれてタクシーに乗って遊園地に向かったんです。「よーし空き時間だー!楽しむぞ!」というテンションだったのに、遊園地の中に入る手前で「あれっ。携帯がない!タクシーに忘れた!」となりました。その後20分くらい、みんなでタクシーを待ちました。でも、心優しいタクシーの運転手さんと、心優しいみんなが一緒に待ってくださったおかげで、その後も楽しく遊園地を楽しむことができました。あの時は本当にすみませんでした!
鈴木さん
みんなで「おいー!」と(ツッコんで)ね。
小手さん
あの時の連携はすごかったですよね。「誰かレシート持っているよね」「じゃあ、僕(電話)かけるよ」って。
中条さん
そうなんです。すごい連携があって、さすがMERチームだなと思いました。
鈴木さん
そこまでは、テンションが上がり切っていたもんね。
中条さん
みんなのテンションを一回、壊してしまいました。
菜々緒さん
この作品って、クレームしか出てこないですよね。(登壇者の皆さん:笑) 控え室がないのも助けてほしいですね。(周囲から「ああー」と同調の声が上がる)「TOKYO MER~隅田川ミッション~」の時は、私たち廊下で待たされていました。
賀来さん
いつも僕たちが待合室のように使っているところが、NHKのリハーサルに使われていて、座れる席がなかったんですよね。
菜々緒さん
「三時間ぐらい使って良いよ」みたいな時がありましたよね。
鈴木さん
だから、愚痴大会じゃないのよ!(登壇者の皆さん&会場:笑) すみません! (MCに向かって)「”プライベート”などで助けてほしいと思った面白い話はないですか?」という質問ですよね?
MC
そうです、そうです(笑)。
中条さん
監督はありますか?
松木監督
今が一番、助けてほしいかもしれません。(登壇者の皆さん&会場:笑)
鈴木さん
急に振られて(笑)?
松木監督
先日のスペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」は、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」としても過去最短で撮らなければいけない作品でした。同じページ数を撮影するのに、今までの3分の1くらい(のスピード)で撮らないといけなくて…。「うまく撮れるかな」と思って…。
鈴木さん
だからそれ、愚痴なんですよ!(登壇者の皆さん&会場:笑)
松木監督
皆さんがものすごい勢いでやってくださったので、「すごく助かりました」というお話です(笑)。ありがとうございました。
鈴木さん
「日数くれよ」という愚痴ではない?
松木監督
そうなってしまいますね(苦笑)。
要さん
つい先ほどの話なんですが、これ言って良いのかな…。(迷いながらも)僕はちょっと今日、朝からすごくバタバタしていて、食べ物を何も口にせず「ヤバい」と思いながらギリギリに入ったんですね。そうしたら、控え室に叙々苑弁当があったんです。オールスター感謝祭(2023年4月8日TBS系列にて放送)の優勝記念の叙々苑弁当があって、三分で食べきりました!(登壇者の皆さん&会場:笑) ごちそうさまでした! ありがとうございました!
鈴木さん
とんでもないです! (オールスター感謝祭で)アーチェリー、頑張りました!(会場:拍手)
今の話で一つ、思い出しました。日常で「助けてほしい」と思ったこと、ありました。皆さんは、あるかな。僕だけかな? 弁当を食べる時に力が入りすぎて、箸がバキン!と折れちゃうことないですか?(会場:笑)
菜々緒さん
あと鈴木さん、和歌山の時にバッグの中にお弁当を落としていませんでしたっけ(笑)?
鈴木さん
そうでしたっけ(笑)?
菜々緒さん
落としていた!(登壇者の皆さん&会場:笑)
鈴木さん
しょっちゅうやるので、覚えていないんですね(笑)。
要さん
あと本番中に、iPadが鳴っていましたよ。
鈴木さん
愚痴ですよね?(登壇者の皆さん&会場:笑)
小手さん
あと(鈴木さんは)羽田から和歌山の空港に行く時の荷物検査で、練習用のマイクーパー(外科手術で使用されるはさみ)が引っかかっていましたね。
鈴木さん
ハサミね。「ハサミ、ダメですよ」と言われました。
フォンチーさん
愚痴ばかりなので、良いことを言います! 大変な撮影が続いていたんですが、気づくと、佐野くんが机の上においしいドリンクを置いてくれていたんです。すごく優男でした。(周囲から「フー!」という声、会場からは拍手が上がる。佐野さんはご満悦の表情)
…女子メンバーに、媚を売るように。(登壇者の皆さん&会場:笑)
佐野さん
(フォンチーさんの言葉にびっくりして)おかしくない!? (周囲が「女子メンバーに?」とざわつく)
ち・が・い・ますって!(男性陣から、「佐野さんから何かもらったことはない」と次々に口にする)
フォンチーさん
特に菜々緒さんに媚を売るんですよ!(登壇者の皆さん&会場:笑)
賀来さん
菜々緒さんに飼われているの?(登壇者の皆さん&会場:笑)
菜々緒さん
置き手紙が書いてあって、「菜々緒さん、愛しています」って。
佐野さん
(タジタジになりながら)ちょっと待ってくださいって! ここに僕のファンだっているんだから!(登壇者の皆さん&会場:笑)
中条さん
(佐野さんが)菜々緒さんの一番好きなお菓子を覚えていて、それを持ってきていました。それを菜々緒さんが「嬉しい」と言ったら、調子に乗ってそれから何回も持ってきていました。(登壇者の皆さん&会場:笑)
フォンチーさん
私たちには、ショボい小さなお菓子なのに、菜々緒さんだけデカめのおいしそうなチョコレート(笑)。結局、愚痴みたいになっちゃった。
佐野さん
僕への愚痴だね!
鈴木さん
佐野くん、それは何なの? 菜々緒さんと我々との差は何なの?
佐野さん
菜々緒さんは特別です。
鈴木さん
どうして?
佐野さん
それは、菜々緒さんは、「菜々緒様」ですから。(登壇者の皆さん&会場:笑) え? でも皆さんにもジュース、ありましたよね?
要さん
一切、もらっていない。
佐野さん
あれ? 小手さんとか…。
小手さん
全然ないよ。
フォンチーさん
今が一番(佐野さんは)助けてほしいよね(笑)。
佐野さん
いやいや、僕はみんなに平等ですよ。みんな、大好きだもん。(微妙な空気になり)失礼しまーす!(登壇者の皆さん&会場:笑)
鈴木さん
もう一つ、助けられたことを思い出しました。一回オペの撮影が大変で、ボソッと「ああ…誰かにそっと抱きしめられたい…」と愚痴をこぼしちゃったことがありました。その日の撮影が終わって、皆さんに「お疲れ様です。お先に失礼します」と言ったら、撮影で残っていた菜々緒さんたちが「鈴木さん!」と声をかけて、全員で僕をそっと抱きしめてくれたんです。あれには、めちゃめちゃ感動しました。
菜々緒さん
(「TOKYO MER~隅田川ミッション~」に出演した)伊藤(淳史)さんもいましたよね。
鈴木さん
いましたね。
MC
最高のチームですね。それでは最後に鈴木さん、ご挨拶をお願いいたします。
鈴木さん
改めまして皆さん、今日はお集まりいただいてありがとうございます。僕が代表としてご挨拶しますが、本作は一人でも欠けたら絶対に成立しない作品でした。それだけ「チームというのは、こんなに素晴らしいものなんだ」ということを喜多見としても、鈴木亮平としても感じられた気がしています。今日は電波ジャックを朝からやっていたんですが、舞台挨拶までの空いている時間に、公開日なので、ヒット祈願として神社に行ったんです。お参りが終わって道に出たら、「あれ、亮平さん!?」と声をかけられてパッと振り向いたら、涼香(喜多見の妹の名前)だったんですよ。(会場:驚きの声)
(ドラマシリーズで喜多見の妹を演じていた)佐藤栞里ちゃんだったんです。たまたま会ったんですよ。この作品には何かあるなと思いました。
ドラマの時から皆さんに愛していただきました。今日初めて観られた方もいらっしゃると思いますが、(本シリーズは)毎回“死者ゼロ”で終わるストーリーなので、日常ではそうそううまくはいかない現実もあります。ドラマの時は“死者、一名”となってしまったわけですが、その「一」という数字に込められた命の重みは、劇場版においても引き続き強く持ちながら、撮影に臨んだつもりです。この物語は、フィクション、ヒーローものという形を借りた、医療従事者の方たち、そして毎日を一生懸命に頑張っているすべての人たちへの賛歌になれば良いなと思っています。これはちょっと大きな言い方かもしれませんが、僕は喜多見という役を通して、そして本作を通して、人が人を助ける本能を見ていただき「人間って素晴らしいな」という人間賛歌になれば良いなと、そんなメッセージが日本中に届けば良いなと思っています。
今日観て「ドキドキハラハラした」「泣けた」「感動した」という思いを周りの方に伝えていただいて、できればもう一度、皆さんの大切な方と観に来ていただければ嬉しいです。本作がどんどん成長して、今年を代表する作品になってほしいと思っています。要さんもおっしゃいましたが、僕たちと皆さんで一緒に育てていけたらと思っております。そのためにも今日お集まりいただいた皆さんの顔を見られて、本当に幸せでした。どうもありがとうございました。引き続きよろしくお願いします!(会場:拍手)