映画『からかい上手の高木さん』中学生限定試写会

2024.05.25
  • イベント

中学生限定試写会

山本崇一朗著の人気コミックをベースに描く、映画『からかい上手の高木さん』が5月31日より公開となります。5月25日、映画『からかい上手の高木さん』中学生限定試写会イベントを文教大学付属中学校(・高等学校)にて実施し、永野芽郁さん、高橋文哉さんが登壇しました。母校の中学校で10年ぶりに再会する物語にちなんで実施された試写会で、上映後にサプライズで二人が登場しました。本作を観終わった直後の中学生約210人を前に、永野さんと高橋さんは中学生時代の一番の思い出などを語り、ティーチインも実施しました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。

高木さん役

永野芽郁さん

高木さん役

西片役

高橋文哉さん

西片役

MC

本日、映画をご覧になった皆さんにいろいろお話をうかがいたいということで、スペシャルゲストにお越しいただいております。後方の扉にご注目ください。永野芽郁さん、高橋文哉さんです。(会場:絶叫に近い歓声と拍手が鳴り止まない)

永野さん

今、本作をご覧になったということですが、いかがでしたか?(会場:拍手と歓声) ありがとうございます。今日は観終わった皆さんと少し時間を共有できればと思います。

高橋さん

永野さんと二人で、本作の最後のほうの音だけ聞きながら待っていました。中から聞こえてくる、「今、手をつないだんじゃない?」とかの、一つ一つのリアクションが本当にかわいらしくて、ワクワクしました。

MC

すごい歓声です。お二人の登場に泣いている方も結構いらっしゃいます。

永野さん

(軽やかに)泣かないでぇ~!

MC

お二人の登場で、たくさんの女の子が涙を流しています。

永野さん

(高橋さんに)罪な男だねぇ~!

高橋さん

僕?

MC

外で、歓声は聞こえていましたか?

永野さん

ずっと聞こえていました。皆さんが本作をキュンキュンしながら、楽しんで観てくれているのが伝わってきていました。だから、こうして対面できてうれしいです。

MC

生徒の皆さんからの感想を聞いてみたいと思います。どなたかいらっしゃいますか?

中学生A

思っていたよりも、すごい展開になって、言葉にならないです。
「あー、西片がついに言ったなぁ」みたいな感じで、すごくびっくりしました。楽しかったです。

高橋さん

確かにね。僕もそう思いました。

中学生B

教室で、「会えてうれしかったよ!」って言った時に、高木さんの西片に対する思いが込められていて、すごく感動しました。

永野さん

おぉ! ありがとうございます。二人が紡いできた時間が、あの一言に込められているので、そこに気づいてくれてうれしいです。

中学生C

(首に眼鏡をかけている)

永野さん

首にメガネをしているの、珍しいね。

中学生C

ちょっと涙が出ちゃって…。
『からかい上手の高木さん』をこうして観られたことに僕自身すごくびっくりしています。展開が想像できなくて、思っていた以上に感動しました。すごく楽しかったです。ありがとうございました。

永野さん&高橋さん

ありがとうございます。

MC

今、目の前に、演じていた永野さんと高橋さんがいますが、二人を見てどうですか?

中学生C

最高です!

MC

あともう一人うかがいましょう。永野さん、女の子を指名してください。

高橋さん

(目一杯アピールをする男子に向けて)気持ちは分かるぞ!

中学生D

本当にお二人の顔が小さくて、めっちゃかわいくて、カッコ良いです。二人の本作の中でのやりとりが、とても初々しくて、本当に胸キュンしすぎて言葉になりませんが、最高でした!!

永野さん&高橋さん

ありがとうございます。

MC

二人の顔はどれぐらい小さい?

中学生D

目に見えないぐらい!

高橋さん

ちっちゃすぎて目に見えないぐらいってこと?

永野さん

(優しく)ちょっとよく見てぇ~!

MC

どう? 見えるかな?

中学生D

み、見えない!(会場:笑)

MC

中学生の皆さんからは、後ほどお二人に「質問したいこと」「聞きたいこと」を聞く時間を作りますので、今のうちに考えておいてください。また、逆に永野さんと高橋さんから、中学生の皆さんに聞いてみたいことを質問するコーナーも作りたいと思っています。
まずは、お二人に、私から質問をしたいと思います。本作は、中学校が舞台の物語ですが、まずは中学生時代の思い出をうかがいたいと思います。

永野さん

私、本当に中学校が大好きすぎて、お仕事があっても、遅刻や早退になってもギリギリまで学校にいたい人でした。とにかく授業と授業の間の10分間にみんなでどれだけ遊べるかを常にやっていました。その10分の間に、お手洗いに行ったり、次の授業の準備をして、残りの時間にどれだけ遊べるかが楽しかったです。一番やったのは、絵しりとりですね。本当は黒板でやりたいですが、次の授業があり、当番の人がきれいにした後だから、ノートに大きく描いてやっていました。当てられた人が1ポイント。10ポイント貯まっても何かが起きるわけではないんですが、ひたすら繰り返していました。うっかり授業の時まで続けちゃう時もあったりして……(テヘッというポーズ)。

高橋さん

僕は男の子なので、アクティブでしたね。部活に部活に部活、睡眠、部活。

永野さん

中学生の時は、部活は何を?

高橋さん

バレーボールです。(会場から歓声が上がる。その反応に対して)バレーボールってそんなにカッコ良い? 朝8時からホームルームだとしたら、朝7時から練習をして、授業を受けて、放課後すぐ練習を開始して、土日も練習していました。昼休みは、校庭でみんなでサッカーをしていました。本当にアクティブでした。

永野さん

バレーボールもサッカーもどっちもできるの?

高橋さん

サッカーもできるというほどではないですが…、バレーボールはできます! サッカーをやったり、野球をやったりテニスをやったりしていました。

永野さん

あら、すごい!

高橋さん

球技がすごく好きだったので、みんなで球技カードみたいなのを作って、それを持って外に行って、みんなでいろいろとやって、うっかり休憩時間を超えちゃったりしてね。(高橋さんが照れ笑いをすると、会場から歓声が上がりました)中学生ってうっかりよくありますよね。

永野さん

ね! 何なんですかね? 気づいたらやっちゃっているみたいなの…。

高橋さん

ありますよね。だからみんなも安心して大丈夫だよ。

MC

今、中学生の皆さんを前にしていますが、もしお二人が中学生に戻れるなら何をしたいですか?

永野さん

私、本当にやりたいことがあるんです。「授業中だけはちゃんと勉強をするべきだった」って思っています。今、リアルに中学生の皆さんは、「授業めんどくさいなぁ」とかいろいろ思うのは、本当によく分かる。授業外で勉強しようとまでは思わないですが、授業中だけは集中して一時間授業を受けていれば良かったなあと、大人になると、改めて思います。(高橋さんに向かって)ね?

高橋さん

僕も思いました! 本当に勉強だけはできる時にしておいた方が良いです。

会場の皆さん

(大きな声で)頑張ります!

高橋さん

本当に今、学生に戻れるなら何をするかといったら勉強します。

永野さん

自分たちが学生の時に、大人が「今のうちに勉強しなさい」って言っていました。あの時は、「えー、大人っていつも勉強しろ。って言ってくる」って思っていましたが、こういうことなんだって、ようやく分かるようになりました。

MC

皆さんは、今中学生ですから、間に合いますね。

永野さん

はい。頑張れー!

高橋さん

大人になったら、勉強ってさせてもらえないんですよ。自分から学びに行かないといけない。今、皆さんは学ぶ機会をもらっているんです。それを「良いなぁ」と思います。大人になると、習いに行くとか、自ら時間を作って勉強をやるとか、その大変さが身にしみて分かりますよね?

永野さん

本当に。

MC

その中学生の頃に好きだった授業や一番苦手だった授業もぜひ教えてください。

永野さん

好きだった授業は、体育です。本当に勉強が得意じゃなかったので、体を動かすことに全てを注ぐタイプでした。運動が好きで、とにかく体育の時間がくると、誰よりも早く体操着に着替えて校庭に走っていくタイプでした。一番好きだったのはシャトルランです。

会場の皆さん

えー!

高橋さん

確かに「えー!」だよね。分かる。一番大変じゃないですか。

永野さん

でも、みんなで、一緒に走ってどんどん速くなっていくのに、頑張って最終的に残ったりするじゃない。それをみんなで「イケイケー!」「頑張って!」って応援しているのが小さい体育祭をやっている感じがして、好きだったんでしょうね。

MC

体力的には大変じゃないですか。足が速かったんですか?

永野さん

限界突破! 確かに速い方でした。

MC

体力テストは一年に一度ぐらいですかね。

永野さん

だから、ものすごく気合いを入れて、前日から調整していました。

高橋さん

僕は国語です。漢字が大好きなんです。クラスメイトの名前とか、目に見えた漢字をノートに何回も書く趣味というか…傾向があったんです。国語の授業だと、ノートに漢字を書いていたら「あいつやっているな」と思ってもらえたので、自分の名前をノートに書いていました。今でも、役をいただいた時に、役名を台本の一番後ろに書くのが好きですね。

永野さん

西片も?

高橋さん

……西片は、フルネームじゃないので書いていないです。僕は、三、四、五文字が好きで、文字のバランスを考えながら書きたいんです。

MC

苦手な授業は?

永野さん

理科。理科は本当に苦手でした。全然分からなかったです。覚えればある程度のことはできるんですが、実験で、これを入れたらこうなりますっていうのは、「何で?」っていう感じでした。卒業まで理科で良い点数を取ったことがないです。理解をしないまま終わっちゃいました!…理科だけに(笑)。(会場:笑)

高橋さん

僕はあんまり思いつかないですが…。

永野さん

そんなことある?

高橋さん

全部が一律だったんです。

永野さん

特別苦手がないってことだ!

高橋さん

特別得意なものも苦手なものもありませんでした。国語は、授業中に漢字をいっぱい書かせてくれるから好きっていうだけで、得意ではないんです。
「これ苦手だなぁ」っていうくらいなのは、数学かな。でも、数学はやっておいたほうが良いです。暗算は大事です。

■中学生の皆さんからのお悩み相談・質問のコーナー

MC

せっかくですので、ここからは中学生の皆さんからお悩み相談や質問を聞いてみたいと思います。質問をしてみたいことがある人、挙手をお願いします。

中学生E

お二人に質問です。高木さんと西片を演じてみて一番大変だったことはありますか?

永野さん

大変だったことは、プールのシーンです。あそこは、涙をこらえるのが大変でした。ずっと見ていなかった西片の男らしさが垣間見られた気がして、キュンとしているので、一回目のカットの時に、泣いているんです。でも、監督から「ここで泣くのはやめましょう」と言われて、もう一回撮り直しました。カッコ良さに感動しないようにというのが気持ち的にすごく大変でした。

高橋さん

大変だったことというよりは、事前準備になるんですが、「西片ってどういう人間ですか?」と聞いた時、いろいろな答えがポンポン返ってくるようなキャラクターが西片でした。いわゆるキャラクター性や、キャラクターの強いキャラクターを演じることに、すごく不安を抱えていました。だから、西片を一人の男、一人の人間としてそこに存在させることに、僕は苦労しました。セリフまわしやセリフのトーン、リアクションを求められることがあるので、「えっ」一つにしても、いろいろなパターンがあるじゃないですか。ここで求められているのが、「え!?」なのか、「え!!!!!」なのか…。その使い分けなんかをすごく苦労しながら演じました。

中学生F

どうしたらそんなにかわいく、カッコ良くなれるのか、教えてください。

永野さん

えぇ〜?!?!
私は常に、かわいくきれいでいたい、そうありたいと思っています。それは、見た目だけじゃなくて、心もきれいな人でありたいと日々心がけています。あとは、皆さんが、大前提として「かわいい」という目で見てくれているから、そこに甘えているところもあります。

会場の皆さん

かわいい!

永野さん

(笑顔で)ありがとう!

高橋さん

僕も、永野さんがおっしゃっていたように、皆さんが「カッコ良い」と言ってくれることに甘えている部分もすごくありますね。皆さんの理想に追いつかないといけないと思うので、努力はできる限りしているつもりです。
僕が思う「カッコ良い人間」は、自信がある人だと思うんです。自信という字は「自分を信じる」って書きます。でも、自分を信じることはすごく難しいじゃないですか。今「自信を持っています!」と胸を張って手を挙げられる人は、そんなに多くないと思います。僕もその一人ですが、自分のことをしっかりと好きになって、自分のことを応援する、努力を讃えられる人になれたらカッコ良いんじゃないかと思いながら日々生きています。(会場:拍手)

MC

もう一問行きましょう。(複数人で一人を当ててほしいとアピールする方々に)推薦ですか? それじゃあ、そちらの方お願いします。

中学生K

お二人に質問です。気になっている人がいます。でも、話しかけられないし、話す内容がありません。それで、どうしたら近づけるか考えています。二人だったら、どうやって近づくか教えてほしいです。

永野さん

(高橋さんに)どうする?

高橋さん

勇気がほしいの? それともどんな話題で話しかければ良いかってこと?

中学生K

話しかける勇気もないし、何か共通の話題があるわけでもないから、どうすれば良いのかなって思っています。

高橋さん

良いねぇ、青春だねー!
(教頭役の)江口洋介さんから、僕らはこういう感じに見えていたのかな?

永野さん

(生徒Kさんに)共通のお友だちはいるの?

中学生K

(やや答えにくそうに)一応…いるといえばいます。

永野さん

人を巻き込んで、みんなで何かできることをするのは? それで共通の話題を見つけていくことぐらいしか思いつかないな。……(高橋さんに)何かある?

高橋さん

ちょっと、恋とは違うんですが、僕が共演者と仲良くなるためにしていることがあります。相手が一番好きな趣味について、自分が趣味として語れるぐらいちょっと頑張ってみるっていうことです。

永野さん

え?! それ、私の時はしていなかったよね?

高橋さん

いやいや。趣味は何ですか?

永野さん

趣味はいっぱいあるよ!

高橋さん

運転とか?

永野さん

運転とか楽器とか…だって今、初めて趣味を聞かれましたもん! あ〜、嘘つきだってバレちゃったぁ~(笑)。

高橋さん

(笑)。皆さんにというよりは、例えば、「ゲームが好き」っていう人がいたら、ゲームをやってみるとかです。何か、相手に自分が合わせるっていうことですね。永野さんの趣味に僕が合わせるみたいなことです。

永野さん

それでいうと、…確かに合わせてくれていましたね。
じゃあ、まずは相手の好きなことを知る!

高橋さん

良いんじゃない? スポーツなら、ちょっとテレビで見てみるとか、携帯で見るとか。

永野さん

相手をこそこそ観察してみてはいかがですか?

中学生K

それは、もうしています!

永野さん

しているんだ。でも、好きなことが分からないの?

中学生K

分かるんですが……。

高橋さん

それを自分ができるかが分からないんだ? それは、楽器とか運転と同じですね。

高橋さん

だから、自分がそれをできるかも分からない。永野さんは運転や楽器が好きじゃないですか? 僕は、楽器も運転もちょっとやる勇気が出なかった。それでできなかったのと一緒ですよね?

中学生K

一緒です!

高橋さん

そういう時は、やっぱり相手のペースに自分が合わせていく。

中学生K

はい、ありがとうございます。

高橋さん

これで良いのか分からないですが……。(会場:拍手)

MC

自分から一歩踏み出すことで変わるかもしれないからね。頑張ってください。応援しています!

中学生K

ありがとうございます。

■永野さん、高橋さんから中学生の皆さんへの質問

MC

今度は永野さんと高橋さんから生徒の皆さんに何か聞いてみたいことはありますか?

高橋さん

せーので言いましょう。

永野さん&高橋さん

恋をしていますか?(会場:歓声)

高橋さん

「恋しているよー」って人?(半分ほどの人が手を挙げる)

高橋さん

この映画『からかい上手の高木さん』を試写で観た時に、「学生時代に観ていたら、めちゃくちゃ恋がしたくなるなぁ」って思った作品なんです。だから、実際に観た直後の皆さんには、「ちょっと恋したいなぁ」「恋をしている自分の思いに素直になりたいなぁ」とか、思っている人もいると思います。だから、本作が、そういう人たちが一歩踏み出すきっかけになれたらすごくうれしいなと思います。なので、聞いてみました。

MC

せっかくなので、誰か一人が答える質問を一問だけしてみますか?

永野さん

お休みの日は何をしているんですか? 私たちの中学生時代とはちょっと遊び方が変わっていると思うんです。

中学生L

休みの日は、「からかい上手の高木さん」もそうですが、アニメが好きなので、一日中アニメを観ています。

永野さん

インドアだ!

中学生L

後は、今すごく夢中になっている習い事があって、それで一日が潰れちゃったりしています。でも、すごく楽しいので、結構充実していると思っています。

高橋さん

そうなんだ!

MC

男の子にも聞いてみましょう。

学生M

休みの日は、ギターとかベースとかを弾いています。後はYouTubeを観て、勉強は夜に適当にやっています。

永野さん

ねぇ、素敵! お休みの日に趣味と勉強をこなすなんてすごいですね。

■中学生の皆さんとフォトセッション。

MC

最後にメッセージをいただきます。

高橋さん

本日は、本作を観ていただいて、中学生の皆さんとお話をしながら、一緒に時を過ごすことができて本当に楽しかったです。ありがとうございました。今、本作を観て、大好きな人や自分の大切な人に、自分の思いを自分の言葉でしっかりと相手に伝えようと思ってくれて、(本作が)その思いにちょっとでも背中を押せたのならば、本作を観ていただいて本当に良かったと思います。僕自身も、演じていて幸せに思います。ぜひ、本作に背中を押されて、皆さんの学生生活が楽しいものになりますように願っています。

永野さん

本日はありがとうございます。本作を観て、高木さんと西片の尊い物語を観て、何か感じてくれるものがあればうれしいです。友だちや好きな人、家族とすごく充実する毎日が本作のように送れることを願っております。そして、皆さんのフレッシュなエネルギーをもらって、本作は来週公開します。それまで、文哉くんと仲間たちと頑張りたいと思います。本日は、本当にありがとうございました。