「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」完成披露試写会
- 完成披露
完成披露試写会
1990 年より「漫画アクション」で連載が開始され、テレビアニメを含めて幅広い世代に笑顔と感動を届けてきた「クレヨンしんちゃん」。「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの31作目となる『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』では、現代に復活した恐竜が、カスカベや東京で大暴れする超巨大作品。笑いあり、涙あり、そしてシロとカスカベ防衛隊が小さな恐竜と出会い、生命の垣根を超えた友情を描きます。
8月9日公開となる本作の完成披露試写会を7月7日イイノホールにて実施し、ゲスト声優の北村匠海さん、オズワルドの伊藤俊介さんと畠中悠さん、戸松遥さん、レギュラー声優の小林由美子さん、そして野原しんのすけくんが登壇しました。しんちゃん愛にあふれた登壇者たちのトークで大盛り上がりとなった、こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。
北村匠海さん
ビリー役
伊藤俊介さん(オズワルド)
アンモナー伊藤役
畠中悠さん(オズワルド)
チュウ役
戸松遥さん
アンジェラ役
小林由美子さん
野原しんのすけ役
MC
「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」完成披露試写会ですので、やっぱりこの方がいないと始まりません! 本作でもアンビリーバボーな活躍を見せてくれたしんちゃんを呼んでみましょう。私が「せーの」と言ったらみんなで「しんちゃ~ん!」と呼んでくださいね。いきますよ、せーの!
会場の皆さん
しんちゃ~ん!
しんのすけ
ほほーい! どうもどうも。すっかり暑い夏だけど、もうすぐサマーバケーショ〜ン! 春日部が生んだスーパースター野原しんのすけです。略してブラピって呼んでね。(会場:笑) みんなの心の声が、ありがとう!
それにしても、今日もきれいなおねいさんがいっぱいいますなぁ。イエーイ!
MC
しんちゃん、最初から飛ばしているね。それに本作に合わせた恐竜の格好も、とてもかわいいね。
しんのすけ
似合う? はっ! その声はおねいさん。今からオラと一緒に東京おデートしない? ちなみに、納豆にはネギ入れるタイプ? かき氷はイチゴ派? メロン派? オラはねぇ、全部入れる派。
恐竜は、スピノサウルス派? テンプラドン(テプラノドン)派? オラはねぇ、何ドンが好きかなぁ?
MC
すごくおいしそうな名前の恐竜だね。
しんのすけ
カイセンドン(海鮮丼)もいいゾ!
MC
そうだけれど、しんちゃん、今日は舞台挨拶だからね。改めて、会場の皆さんにちゃんとした挨拶をしてね。
しんのすけ
やれやれ、しょうがない。じゃあ、はじめますか!
会場のみんな、今日はオラの映画の完成披露試写会に来てくれて、とってもうれしいゾ。オラの映画が楽しみって人は拍手! (会場:拍手)
うほほい。うほほい! (喜びの舞を始める)
じゃぁ、今日のオラ、カッコ良い? カッコ良いと思う人は拍手!(会場:拍手)
ありがとうございますぅ。照れますなぁ。
MC
しんちゃん、バッチリ! でも、今日は一人で来たの?
しんのすけ
父ちゃんは接待ゴルフで相変わらず来られないって言うし、母ちゃんはお便秘でトイレから出られないって言うし、ひまとシロはおうちでお留守番なんだゾ。まったくぅ、オラの一生に一度しかない5歳の夏休みなのに……。絵日記の宿題もどうしたら良いか分からないゾ! でもぉ、おねいさんに会えたから、今日は東京に来て良かったゾ。オラと一緒にひと夏の思い出を作りませんか? (MCの手を引っ張って)行きましょう!
MC
今日は舞台挨拶だからね。今年の映画の舞台は、東京なんだよね?
しんのすけ
え?! そそ!
MC
後ろにも恐竜がいっぱいいるけれど?
しんのすけ
うぉー。恐竜さんがいっぱ~い! そうそう、現代に復活した恐竜さんのいるアンビリーバボーなディノズアイランドっていうテーマパークが東京にオープン。そこで、オラたくさんの恐竜さんと「お・し・り・あい」になったんだゾォ〜! でも、そこの恐竜さんたちが逃げ出しちゃって大暴走! 東京も、カスカベも、日本中が、恐竜フィーバー! …になっちゃうんだゾ!
MC
今年は、シロも大活躍で、大注目だよね?
しんのすけ
そうそう! さすが目のつけどころが良いですな。シロはカスカベの河原で、小さな恐竜のナナと出会ったんだゾ。ナナと、とっても楽しい夏休みを過ごしていたのに、ナナには何か秘密があったみたいで……。シロとオラたちが、ナナをお守りするために大活躍しちゃうんだゾ! みんな映画を観ると、カッコ良いオラに惚れちゃうから、とにかく要注意ですな!
MC
しんちゃん、実は私も先に観たんだけれど、とってもカッコ良かったよ!
しんのすけ
いやぁ~(照れまくる)それほどでも〜! 惚れても良いんだヨォ〜!
MC
本作は、夏休みにぴったりの、大迫力で笑いも涙も止まらない傑作になっております。
しんのすけ
今回も(お尻を突き出して)ケツ・サク! ブリブリ~ブリブリ~!
MC
しんちゃん、そっちのケツ・サクじゃないよ!
今日は、舞台挨拶だから、ゲストの皆さんが駆けつけてくれているんだよね。
しんのすけ
おぉ、そうでした! オラ、どっしり忘れていたゾォ〜! それじゃあ、ゲストの皆さんをお呼びしちゃいましょう!
北村匠海おにいさん! オズワルドのお二人! 戸松遥おねいさん! ドウゾォ〜! (会場:拍手)
■ステージに北村さん、オズワルドさん、戸松さんが登場。
北村さん
僕も皆さんと同じぐらいちっちゃい時に、「クレヨンしんちゃん」と出会いました。まさか、大人になってその一員になれるなんて思ってもいなかったので、すごく感慨深いです。
伊藤さん
普段から感じていたんですが、我々、恐ろしく子どもに人気がないんです。なので、「クレヨンしんちゃん」に出られるとは思っていませんでした。子どもたちに気に入られるために、許されるのならば、今ここで(しんちゃんのように)お尻を出してブリブリやらせてほしいですが、つまみ出されてしまうので、やめておきます。
畠中さん
「あいつは誰なんだ?」と思っている子どもたちもいると思います。チュウという役をやりました。本作を観た子どもたちから「僕は一番チュウが良かった」「私はチュウが一番カッコ良いと思った」みたいな、意見が出ることを願っています!
伊藤さん
ちょっとネタバレになりますが、「チュウが一番良かった」と思う子は存在しないと思うよ。というか、「チュウはどこなんだ?」ってなるよ。
畠中さん
(笑)。いやいや、一人ぐらいはいるでしょう。
戸松さん
私も、リアルしんちゃんの年齢の時から大好きだった「クレヨンしんちゃん」に、アンジェラ役として出演できて、とってもうれしいです。
しんのすけ
ホホ~い! みんな、ヨロチクビ~!
伊藤さん&畠中さん
マチャミさん世代だ!
しんのすけ
匠おにいさんは、オラと同じくらいイケメンだし、きれいな遥おねいさんも来てくれて、ほんと〜にうれしいゾォ~!
畠中さん
いや、僕らは?
伊藤さん
しんちゃん、僕たちも来ているんだから。この、スケベこぞう(笑)!
しんのすけ
うれしいなぁ~!
畠中さん
全然届いていない!
しんのすけ
(戸松さんに)オラと一緒に、渋谷でおデートでもしませんか?
戸松さん
ぜひ!
しんのすけ
今すぐ行きましょう! (手をつないで歩き出す)
戸松さん
今はちょっと仕事があるから!
MC
しんちゃん、遥おねいさんを口説いていないで、今は舞台挨拶を進めなくちゃ!
しんのすけ
えー!!!!
伊藤さん
実際に会ってみたら、なんて失礼な子どもなんだ!
畠中さん
僕たちオズワルドの話題には一切触れないし!
MC
お二人に会えたこともうれしいよね、しんちゃん?
しんのすけ
(しばらく無反応)。…(早口かつ棒読みで)うれしいです!
伊藤さん
こんなに気を使うしんちゃんを見たのは初めて!(会場:笑)
MC
本作を一早くご覧になっている北村さんは、「クレヨンしんちゃん」の映画に出演して、そして完成した本作を観ていかがでしたか?
北村さん
今回僕が演じたビリーという役は、もともと“北村匠海”をイメージして描いてくださって、オファーをいただきました。「まさか、カスカベ防衛隊の一員になれるとは!」という瞬間もあって、すごく感慨深かったです。
僕も子どもの時に、家族でクレヨンしんちゃんの映画を観に行きました。本作を観て、ここに来ている子どもたちは、この夏のすごく良い思い出になると思います。一緒に、しんちゃんたちと冒険をしてくれるんだと思うと、すごく喜びがあふれそうになります。
伊藤さん
国民的アニメのお話をいただいた時は、さすがに、「売れたのか」と思いました。この話をいただいた時と、タバコをゴールデンバットからセブンスターに変えた時はめちゃくちゃうれしかったです。
畠中さん
タバコのことを子どもたちに話しても分からないから!
僕の役は、監督が僕のために作ってくれた役で……。
伊藤さん
本当にそれはないから! お前の役だけ左手で描いたと思うよ!
畠中さん
何を言っている! だいぶ思い入れがあるってば。「畠中さんにぴったり」って、言われたもん。
伊藤さん
本当に?
畠中さん
言っていましたよね?
MC
伊藤さんは畠中さんに言いたいことがあるんですよね?
伊藤さん
観てくれたら分かりますが、セリフ量の違いがエグいんです。子どもたちの前でこんなこと言うのはアレですが、これでギャラが同じだったらブチ切れますよ!(会場:笑)
畠中さん
セリフの量じゃないのよ!(会場の子どもたちに向かって)覚えておいてね、質だから! 心のこもった四言(よんこと)!
伊藤さん
四言?
畠中さん
ぜひ聞いてください!
MC
戸松さんはいかがですか?
戸松さん
めちゃくちゃうれしかったです。完成した本作を観た時は、めちゃくちゃ泣きました。めちゃめちゃ泣きましたが、とっても笑ったりするので、感情がジェットコースターみたいな感じになりました。笑って泣いて最高です。
MC
しんちゃん、ゲストの方々のお話を聞いてどうですか?
しんのすけ
いや~、もう照れますなぁ。オラの映画に出てくれただけでうれしいのに、こんなにほめてくれるなんて、本当にありがとうございます。
ねぇねぇ、匠おにいさん、映画のオラ、カッコ良かった?
北村さん
カッコ良かったよ!
しんのすけ
匠おにいさんより?
北村さん
僕なんかよりカッコ良い!
…僕なんか、ダメですよ。
伊藤さん
(よそ見をするしんちゃんに)今、北村匠海がしゃべっているだろ!
しんのすけ
オラ、匠おにいさんのこと見ていなかった?
伊藤さん
見ていなかったよ!
しんのすけ
(とぼけて)不思議なこともあるもんですなぁ。
MC
しんちゃん、今日のことも絵日記に描けそうだね。
そして、本日はこの方にもご登場いただきます。野原しんのすけ役を演じられた小林由美子さんです。
■しんのすけが、舞台袖まで小林さんをお出迎えに行くと、二人で仲良く手をつないでステージに現れました。
小林さん
本日は本当にお暑い中、ご来場いただきましてまことにありがとうございます。
しんちゃん、めちゃくちゃかわいい!
もうテンション上がっていますが、本作は恐竜とクレヨンしんちゃんという、ありそうでなかった組み合わせの作品です。
これから観る前に、ここが見所だよとたくさん言いたいところがあります。その中の一つが、この恐竜のすごさです。恐竜って、昨今はCGで書くことが多いそうですが、本作に出てくる恐竜はすべて手描きです。監督とアニメスタッフの皆さんの、情熱と熱意と執念みたいなものがびっしりと詰まっている恐竜になっています。ぜひ、恐竜もチェックしてください。また、福井県立恐竜博物館の全面協力のもと、作られているので、最新の恐竜情報が詰まっています。なので、「この恐竜ってこんなんだったっけ?」っていうこともあるかもしれませんが、ここに出てくる恐竜が今最新の恐竜の情報だそうです。夏休みの宿題に、恐竜を自由課題に出す方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
あとは、ボーちゃんが恐竜好きなので、いつもよりもちょっと早口なボーちゃんが見られると思います。そこもチェックしていただけたらと思っております。
MC
登壇者の皆さんに、「クレヨンしんちゃん愛」について、お話をうかがいたいと思います。
北村さんが、テレビアニメも含めて「クレヨンしんちゃん」の思い出やお好きな映画はありますか?
北村さん
映画で思い出深いのは、「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」(2003年公開)です。
この作品を観て知った「骨付きカルビ」を初めて家族で食べた思い出があります。
テレビの方では、唯一のホラーだったお話で、カスカベ防衛隊の中に、もう一人いるっていう回(「知らない誰かがいるゾ(第367話)」)でした。それが、最初は怖い話かなと思ったんだけど、ちょっと切なかったり、ちょっと笑えたりしました。これから夏も訪れるので、その話を思い出しました。
MC
伊藤さんは、いかがですか?
伊藤さん
映画は、最初から観ているので、それこそ最初の映画(「映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」/1993年公開)のハイグレ魔王っていうワードが面白すぎましたね。部下にTバック男爵っていうのもいたんですが、そういうしんちゃんならではのワードが好きです。好きなキャラクターもいっぱいいて、埼玉紅さそり隊がめっちゃ好きです。紅さそり隊を主人公にしたスピンオフ映画を作ってほしいと思っているくらいです。
畠中さん
しんちゃんは、子どもならではの、ふざけたり、変なことをすることが多いんですが、たまに大人もハッとするような核心をついたことを言うじゃないですか。そういうところが「カッコ良いな」と思います。しんちゃんのしんは……(駆け寄って来たしんちゃんに驚いて)何だ? どうしたの急に?
しんのすけ
ありがとう! オラのことをそんな風に思ってくれて。(畠中さんに抱きつく)
畠中さん
今まで無視していたのに! やった!
伊藤さん
しんちゃん、「しんちゃんのしんは……」って、最後の一言を言う前に飛び出してきたから!
畠中さん
大丈夫。大したこと言うつもりはなかったから。しんちゃんのしんは核心のしんだよね?
伊藤さん
本当に大したことなかった!
MC
戸松さんは、しんちゃんの映画で好きなキャラクターはいますか?
戸松さん
さっき伊藤さんがおっしゃっていたように、名前がキャッチーなんですよね。最初に出てきたのは、「映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」(1995年公開)の雲黒斎(うんこくさい)。
畠中さん
懐かしい!
伊藤さん
(家宝の名刀)第七沈々丸(だいななちんちんまる)とか!
北村さん
イントネーションは変えていますが、言葉としてはまんまですよね。
戸松さん
名前がキャッチーなので、子どもとしては最初からハートをつかまれます。大人になってから観ると、本作では、松坂先生がお酒を飲んでやさぐれているところなんかが、普段見られない一面が見られて好きです。
MC
小林さん、ここまでのしんちゃんトークを聞いていかがですか?
小林さん
本当にうれしいです。皆さんが本当に忖度なく、しんちゃんが本当に好きだという愛が伝わってきます。私もしんちゃんオタクなので、本当にうれしいです。しんちゃんが移動するほどの愛を語っていただけたのは本当にありがたいですし、うれしいです。
伊藤さん
(小林さんに)一番好きな映画は?
小林さん
私は、「映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」(1996年公開)が大好きです。
伊藤さん
マカオとジョマね!
小林さん
その時(トランプの魔法を使う呪文の)「スゲーナ・スゴイデス」を当時ずっと唱えていました(笑)。
伊藤さん
懐かしい!
MC
それでは、もうすぐ夏休みですが、本作は、ひまやシロと、かけがえのない夏休みを過ごす中で、カスカベ防衛隊のひと夏の成長を描いています。
北村さんの夏休みの思い出をお聞かせください。
北村さん
中学一年生の夏休みに、事務所の同世代で集まって舞台をやりました。当時は僕が一番下で、上は20歳を超えている人たちもいました。お客さんが集まらない状態で、僕らはチラシを持って渋谷の街で「舞台をやるので観に来てください」とビラを配りました。夏休み中、稽古も含めてやっていたので、思い出深いし、ちょっと青春だなって思う思い出です。あと、僕はバスケ部だったんですが、夏休みの間、部活動には一度も行けませんでした。夏休みが明けたら、同級生がすごく上手くなっていて、ちょっぴり寂しい思い出も詰まった中学一年の夏でしたね。
戸松さん
北村さんの話の後に申し訳なさすぎるんですが、私は漢字テストが不合格で、夏休みに補習の授業を受けました。駅まで自転車で向かっている時に、鳩の糞がピンポイントで落ちてきて、真っ白な制服が、そのままウィズハト(のフン)みたいな状態で補習に行きました。(ピンポイントで落ちてきたのは)すごい確率だなと思っています。
小林さん
雲黒斎からの流れがすごい。
伊藤さん
うんこ大好き星人?
戸松さん
(笑)。そんなことは決してないですよ!
MC
オズワルドのお二人は、この夏に成長したいことや、やりたい事はありますか?
伊藤さん
僕は、去年から野球がすごく好きになりました。全くルールは分からなかったんですが、ベイスターズファンなので、優勝が近づくリーグ戦のラストスパートは、できるだけ横浜スタジアムに見に行きたいと思っています。
畠中さん
今年は、夏祭りを二人で見に行きたいです。同じマンションに住むコットンのきょんと行きます。
しんのすけ
オラも行きたいぞ!
畠中さん
しんちゃんときょんと僕で!
しんのすけ
イェーイ!
MC
本作は、家族愛や友情など、絆が大切なテーマとして描かれます。小林さんの誰かへの愛や絆について、何かエピソードはありますか?
小林さん
本作に関してですが、本作の佐々木忍監督とは、少し前に番組を十年近くご一緒したことがあります。その作品が佐々木監督の初監督作で、この十年間本当に「アフレコって実はスポーツだったんだ!」っていうぐらいギリギリまでアフレコする経験をしました。そんなこともあって、すごく監督とは絆を深めた十年でした。だから、今回本作で監督と、もう一度ご一緒することができてすごくうれしかったです。
MC
北村さんが考える絆は?
北村さん
役者の仕事仲間と、DISH//というバンドメンバーですね。バンドメンバーとは出会ってから14年ぐらい経って、もう話すこともないくらい一緒にいます。「絆は自然と生まれるものなんだな」と、最近感じます。そこに時間や年月は関係なくて、出会った瞬間に生まれることもあると思います。本作ではシロとナナのように、瞬間的に巻き起こる絆があることも感じてもらえると思います。
伊藤さん
僕らで言えば、吉本興行はファミリーなので、本当に助け合いです。
畠中さん
お金がない先輩にはお金を貸します。
伊藤さん
僕は、先輩にだけで合計二百万円は貸しています。もちろん借りたこともあります。
畠中さん
こんな話を子どもたちの前で!
伊藤さん
ごめんなさいね!
戸松さん
私は、同じ事務所の同期で、最初に入った一期生みたいなメンバーがいます。そのメンバー四人とユニット(スフィア)を組んでいて、二十年近い付き合いになります。メンバーには家族のような、友だちのような、仲間のような絆を感じています。
■会場のお客さんと一緒にフォトセッション。
MC
最後に代表して北村さんからメッセージをお願いします。
北村さん
皆さん、本日はありがとうございます。僕がここに立っていられることを、すごく感慨深く思います。何よりも、本作を観てくれる子どもたちや親御さんが、夏休みの思い出を家族一緒に作れることが、すごく「クレヨンしんちゃん」って良いなと思うところです。僕も本作を観て泣いちゃいました。
子どもも大人もいろんな世代、いろんな人に届く作品になっていると思います。ぜひ、映画館で楽しんでください。ありがとうございました。