「今夜、世界からこの恋が消えても」七夕願いごとイベント

2022.07.06
  • イベント
「今夜、世界からこの恋が消えても」七夕願いごとイベント

七夕願いごとイベント

第26回電撃小説大賞のメディアワークス文庫賞受賞作品であり、日本、韓国、中国での書籍の合計発行部数が50万部を突破(2022年6月時点)するなど、国境を超えて異例の大ヒットを記録している一条岬の同名恋愛小説を映画化した「今夜、世界からこの恋が消えても」(通称「セカコイ」)。7月6日に本作の七夕願いごとイベントが東京・白金台の「八芳園」で開催され、W主演の道枝駿佑さん(なにわ男子)と福本莉子さんが登壇しました。浴衣姿で本作への思いを語ると共に、七夕の願いごとを披露した、こちらのイベントの模様をレポートいたします!

■ 七夕飾りが並んだランウェイを歩いて、浴衣姿の道枝駿佑さん、福本莉子さんが登場。

道枝駿佑さん

なにわ男子/神谷透役

福本莉子さん

日野真織役

道枝さん

今日は、皆さんお忙しい中お越しいただきまして本当にありがとうございます。晴れて良かったです!

福本さん

本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。台風の予報だったのに、こうして外のランウェイを歩けて良かったです。今日は「セカコイ」初めてのイベントになるので、これからいっぱい映画を盛り上げていけたらと思っています。

MC

まずは、お二人の、この作品に出演するにあたっての物語の印象を教えてください。

道枝さん

本当にすごく切ない物語なんですが、前向きになれる作品だなという印象でした。(出演の)お話をいただいた時はシンプルに嬉しかったです。しかも、以前ドラマで共演した福本さんと一緒だったのでご縁を感じました。

福本さん

三木監督とは「ふりふら(『思い、思われ、ふり、ふられ』2020年公開)」以来で、道枝さんとも二回目で、本当に心強い皆さんとご一緒できることが嬉しかったです。お話をいただいてから原作を読んだんですが、移動中の新幹線で号泣してしまいました(笑)。役作りをする上で何回か読み返したんですが、結末が分かっていても、その度に泣いてしまうような切ない物語です。でも、切ないだけじゃなくて希望も描かれているので、とても素敵な作品だなと思いました。

MC

二回目の共演ですが、クランクイン前のお互いの印象についてお聞かせください。

道枝さん

福本さんはサバサバしている印象でした。明るくて、天真爛漫な方だったので、その印象が強かったんですが、クランクインした後も良い意味でその印象は変わらなかったですね。

福本さん

道枝さんは会った時から変わらず、真っ直ぐで誰にでも優しかったです。原作を読みながら「透くん、道枝さんそっくりじゃん!」って思うくらいに道枝さんが演じることに全然違和感がなくて、スッと役に入ってくるという印象でした。

MC

クランクイン前からお互いへの信頼感があったんですね?

福本さん

ありましたね。前の作品の時に「次も一緒だね。頑張ろうね」という話をしていました。

道枝さん

クランクインした日の撮影がアドリブのシーンからで、「初めまして」だったらなかなか難しい撮影になっていたと思います。スタッフさんに「クランクインからこうやってアドリブのシーンをやるのは、二人が一回共演してるからだよ」って言われて、スタッフさんからの信頼も感じましたね。

MC

撮影が進むにつれて、印象が変わったり、新たな一面を発見した部分はありましたか? どんどん仲良くはなっていったんでしょうか?

福本さん

本読みの時、私のほうがちょっとだけ年上なので、律儀に敬語を使ってくださるんですよ。でも、三木監督から「同級生の役だから敬語やめたほうが良いよ。敬語なしで!」って言われたのに、クランクインしてからもずっと敬語で...(苦笑)。撮影がもう終わるって時に敬語の話になって、「そういえばずっと敬語だよね?」って言ったら「じゃあ、今からタメ口にします!」って(笑)。「もう撮影が終わるのに、今なんだ?」って思いました(笑)。

道枝さん

後悔しています(笑)言われた時に「分かりました!」って言っていたのに、次の瞬間からまた敬語になっていて(苦笑)。切り替えるタイミングを失いました。

MC

今回、神谷透という役を演じていますが、演じるにあたり準備されたことはありますか?

道枝さん

透は最初、なかなか掴めないというか、「どういう子なんだろう?」と思うようなミステリアスな、気になる雰囲気を持っている子でした。そういう雰囲気を出すには、ちょっと今の自分のテンションより「もう少し落ち着かせた方が良いのかな」って思いました。真織と出会うまでは猫背だったんですが、出会ってからは声のトーンも明るく、猫背も直すことを意識しました。あとは料理! 僕は料理を普段は全くしないんですが、家事ができる役だったので練習しました。

MC

福本さんが演じた真織は、一日眠ると、その日の記憶をすべて忘れてしまう「前向性健忘」を抱えた難しい役柄でしたが、役作りにあたって苦労されたことはありますか?

福本さん

真織は劇中で毎日、日記を書いて、毎朝それを読み返して学校に行っているんです。それは真織の習慣になっているので、そういうのはやってみないと分からないと思い、私も撮影中は日記を書いていました。私目線の日記と私が真織を演じていて感じたことを書く日記を書き分けていました。

MC

今までにも日記を書いたことはあったんですか?

福本さん

昔、書いていた時期もあるのですが、やりだすと止まらない性格で、「寝る前にちょっとだけ書こう!」 と書き始めると、止まらなくなってしまって....。これを毎日だと大変だなと思い今は作品にクランクインした日だったり、何かあった日は書くようにしています。撮影期間中は、演じるにあたって少しでもヒントになれば良いなという思いで書いていました。

MC

「記憶」がテーマの本作ですが、お二人の今までの人生で忘れられない強烈な記憶を教えてください。

道枝さん

僕は、もうすぐ一年が経ちますが、横浜アリーナで「なにわ男子」のデビューを発表した時が、人生で一番記憶に残っている瞬間ですね。本当に事前に何も知らなかったので、急に真っ暗になってスクリーンに「デビュー決定」っていう文字が出た時は涙が出ました。気づいたらメンバーみんなで円陣を組んでいました。ただ「一番記憶に残っている」と言いつつ、実は、泣き過ぎてその時の記憶がないんですよ(笑)。後から映像を見返してみると、しゃがみながら泣いていたりするんですが、全く記憶になくて...。あまりに強烈過ぎたんですかね。でも、やはり一番記憶に残っているといえばそれかなと思います。

福本さん

私は、東宝シンデレラオーディションの時に「グランプリです」と言われた瞬間ですかね。人生が180度変わった瞬間だったので、私も記憶がちょっと飛んでいるんですよ。道枝さんと同じで、強烈過ぎて覚えていないという...。後から映像を見ると「私ですか?」みたいな困惑した顔をしていました。それくらい衝撃的な瞬間でした。喜びというよりも、ビックリと、「この先どうなるんだろう」って不安のほうが大きかったですね。

MC

まもなく本作の完成、そして公開を迎えるわけですが、この先、お二人にとってどんな作品になっていくでしょうか?

道枝さん

僕としては「10代最後の作品」「20代に入って初めての作品」しかも「初主演」で「福本さんとは二回目の共演」といういろんなご縁が重なった作品です。これからの人生でターニングポイントとなる作品に巡り合えたので、皆さんに本当に感謝ですね。10代を締めくくる作品になると思います。

福本さん

「この作品は私の代表作になるんじゃないか」と、撮影する前から思っていました。「この作品を絶対に良いものにするぞ!」っていう監督含むスタッフ皆さんの気合いを感じて、私もその期待に応えるというか、自分のベストを尽くそうと思いました。撮影中に本作の情報解禁のタイミングがあって、リアルタイムで皆さんの「また二人が共演するんだ」とか「この作品実写化するんだ」「すごく楽しみ!」といったツイートを見ていたので、皆さんの期待も含めて、きっと私の代表作になるんじゃないかなと思います。

MC

本日は「七夕願いごとイベント」ということで、お二人にはオリジナル短冊に願いごとを書いていただいていますので、それを発表していただきたいと思います。まずは道枝さんの願いごとを見せてください!

■【道枝さんの願い事】たくさんの人々の心の中で忘れられない作品になりますように

道枝さん

この作品は観ていただいたらタイトルの意味が分かると思います。記憶を失ってしまう作品ですが、一日、一日を大切に生きようということも描かれています。観てから「良かったね」と言っていただけることが、僕たちとしては最大のほめ言葉になると思うので、その気持ちを込めてこの願いごとにしました。

■【福本さんの願い事】映画の初日を大阪で迎えたい!

福本さん

私たち、二人とも大阪出身なんです。なので「大阪で初日を迎えたいな」ということはずっと言っていました。ここで言ったら本当に叶えてくれるんじゃないかと思って、ここで発表しました(笑)。(この思いが)いろんな大人の人に届いたら良いなと思って書かせていただきました!

道枝さん

お願いしますね、本当に!

MC

最後に本作を楽しみにしている皆さんに、メッセージをお願いします!

福本さん

今日は「セカコイ」の初めてのイベントで、ちょっとでもこの作品の魅力が伝えられたかなと思います。まだ、私も完成した作品を観ていないんですが、皆さんと同じくらい本当に楽しみにしています。とても素敵な作品になっていると思います。これから公開に向けて、またイベントもあると思いますので楽しみにしていてください! 本日はありがとうございました。

道枝さん

とうとうここまで来たかという気持ちです。この作品は、一日、一日を大切にしようという思いが込められた作品です。登場人物それぞれの葛藤が描かれています。皆さんの人生の励みになる作品になれば嬉しいですし、これを観て「明日からまた頑張ろう!」と思っていただけたらありがたいです。