映画『おいハンサム!!』公開初日舞台挨拶
- 初日舞台挨拶
公開初日舞台挨拶
2022年1月に放送されたドラマSeason1はSNSを中心とする賞賛とともに数々の賞を受賞し、season2の放送も惜しまれつつ終了した「おいハンサム!!」。その劇場版が6月21日に公開を迎えました。
公開初日当日、舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷で開催され、木南晴夏さん、佐久間由衣さん、武田玲奈さん、MEGUMIさんが登壇し、吉田鋼太郎さんはリモートで参加をしました。タイトルの「おいハンサム!!」にちなんだ「おい〇〇!!」を発表し、家族やゴハンに関する思い出を語ったこちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
吉田鋼太郎さん
伊藤源太郎役
木南晴夏さん
伊藤由香役
佐久間由衣さん
伊藤里香役
武田玲奈さん
伊藤美香役
MEGUMIさん
伊藤千鶴役
吉田さんの声のアナウンス
伊藤家リモート会議が招集されました。奮ってご参加ください。伊藤家リモート会議が招集されました。
MC
本日、吉田鋼太郎さんは大阪で舞台公演中のため、伊藤家リモート会議さながらにリモートでの緊急参加となります。
吉田さん
普段はリモート会議を召集する側なんですが、今日は招集されています。皆さん、お楽しみいただけましたでしょうか? 本当に心からありがとうございます。
木南さん
今日はすごい雨でしたね。今は止んでいるようですが、お足元の悪い中、足を運んでくださりありがとうございます。今日はちょっと源太郎パパが不在なので、緊張というか不安もありますが、楽しんでいってください。
佐久間さん
本日無事に公開できてすごくうれしく思います。今日は、お父さんはリモートという形なので、伊藤家女子だけで楽しみたいと思います。(会場:笑)。
武田さん
こうして初日を迎えて、そして、皆さんに観てもらえて本当にうれしいです。
MEGUMIさん
本作はご覧になったんですよね? 楽しんでいただけましたか、皆さん。(会場:拍手)(会場の反応に)良かった。ドラマから始まって、このように映画化されるのは、なかなかあることではありません。こうして、愛してくださる方がたくさんいたからだと思っております。短い間ですが、最後まで楽しいひと時を過ごしていただければうれしいです。
MC
吉田さん、リモート参加ですが、どんどん会話に参加してくださいね。
今日は本作の公開初日です。改めて吉田さん、映画公開初日を迎えてのお気持ちはいかがでしょうか?
吉田さん
感無量です。Season2のドラマの撮影をやって、それから一週間くらいの間があって、映画の撮影に入ったのが去年の今頃だったんじゃないかと思うんですよね。合っています?
MEGUMIさん
たぶん、合っていると思います。大丈夫です。
吉田さん
それから、本作の公開に向けての、いろいろなキャンペーンや宣伝活動があり、約一年は「おいハンサム!!」漬けの一年だったような気がします。それで、とうとう真打である本作の公開ということで、もう本当に感無量です。
いろんなところで「どういうお気持ちですか?」と聞かれましたが、その度に「まさかの映画化!…(映画化なんかしても)良いのかな?」と答えていました。もちろん、僕たちは自信をもってやっておりますが、皆さんにどれだけ楽しんでもらえるのかは、今一つ、ちょっと霧の中にありました。でも、とうとうその霧が晴れる日が来たので、皆さんに楽しんでもらえたら良いなと思います。そして、楽しんでいただけた方は、近辺の方に声をかけて「おいハンサム!!」の輪を広げてもらえたら良いなと思っております。
MC
今日、本作をご覧いただいたお客さんは、良い顔されていますよ。
吉田さん
良かった。
木南さん
ドラマのSeason1から始まり、…当時は続編も決まっていなかったので、「1」という数字も付いていませんでしたね。なので、まさか深夜にやっていたシュールなホームドラマがSeason2、そして映画になるなんて、誰も想像していなかったと思います。山口監督の中に構想はあったのかもしれないですが、私たちは思っていませんでした。なので、こんなに長く、伊藤家の皆さんと撮影を共にできて、すごく幸せな時間でした。それが、今日公開となって、すごくドキドキしています。皆さんが本作をどのように観たんだろうっていうのがすごく気になりますね。
MC
今日、「Season1から応援していました!」っていう方がたくさんいらっしゃっていますよ。
登壇者の皆さん
うれしいです。
木南さん
ありがとうございます。
佐久間さん
私もまさか映画化するとは思っていませんでした。でも、周りの友だちとかスタッフには、「『おいハンサム!!』大好き」と言ってもらえることがすごく多かったです。だから、映画化されることが決まって、こうして無事に今日を迎えられて、すごくうれしい気持ちです。
MC
周りの方も「観ている」と言いたくなる作品だと思います。
佐久間さん
そうですね。
武田さん
私は本作を観た時に、一人でめちゃくちゃ笑って、最後には泣いてしまいました。今日は、本作を観た後のすごく朗らかで、優しい顔のお客さんに迎えていただいていたので、「どんな気持ちで観たのかな?」って、感想が気になりますね。
MEGUMIさん
撮っている段階のSeason1では、「どういう作品なんだろう?」と思っていました。私の中でも、分かっているようで、いまいち分かっていないまま撮影をしていたところがありました。放送が始まってからは、あまりにも今までにない家族ドラマなので、「どういう風に皆さんは思うのかな?」ってちょっと考えていた時期もありました。でも、どんどんどんどんファンの方が増えていって、「癖になる」「面白い」「忘れたくない言葉がいっぱいある」などと言っていただくようになりました。そうやって、皆さんで本作の観方を作り上げてもらった作品だと、とても感じています。なので、映画化されたのはすごいことだと思います。こういう新しい家族ドラマ・家族映画を、この時代に監督が作った意味が、どんどんどんどん大きくなっていると思います。本当にうれしいですね。
MC
会場のお客さんはすでに本作を観ているので、登壇者の皆さんには、本作の中で、一番印象に残っているシーンや、好きなシーンを具体的に挙げていただきたいと思います。
まず吉田さん、映画の中でお好きなシーンはどの辺りでしょうか?
吉田さん
もう数え切れないほどあります。僕のシーンで恐縮ですが、ちょっと驚いたことがありました。美香が良くない人たちに捕まって、パーティーをしているところに僕が駆け付け、例によって腹巻とステテコ姿で(ゴルフクラブの)6番アイアンを持ってタクシーと並走しながらダッシュするシーンがありました。撮影は、テストやリテイクというかテイク1、テイク2、テイク3とありますから、何回もダッシュを繰り返すうちに「息が上がるのではないか?」と思いました。当然、歳も歳ですし、普段から肉体を鍛えているわけでもないので「しんどいだろうな」と思いつつ、撮影に臨みました。結構な距離を全力で何回も走ったんですが、全然息が上がらなかったんです。これ、ちょっと今でも不思議なんですよね。撮影だから、アドレナリンが出ているのか、役を演じるのに精一杯で、息が上がることを忘れていたのかは知りませんが、すごく走れたんですね。すみません、つまらない話でしょうが、それが、僕には一番印象に残っております。
余談ですが、走っている時に脇で犬を散歩している女性がちょっと映っていますが、二匹の黒い犬に気づいた方はいらっしゃいますか? あれ、実はうちの犬なんです。(会場:騒然)
MC
(会場に向かって)映っていたことには気付いた方は? …結構いらっしゃいますね。愛犬と共演されていたんですね。びっくりしました。
では、木南さんはいかがですか?
木南さん
私は、MEGUMIさん演じるお母さんと里香が京都の喫茶店でナポリタンを食べながらしゃべるシーンです。里香がお母さんに相談をするのが、「すごく良い関係だな」と思いました。私は、16歳の時に一人で上京してきて、恋愛のことも仕事のことも親には相談を一切してこなかったので、そういう関係性がすごくうらやましく思いました。今からだとちょっと難しいので、「親子のうらやましい姿を映画で体験できた」と思いました。
MC
MEGUMIさんは、この家族の形として娘たちと接する時、意識されていたことはありましたか?
MEGUMIさん
最初は、木南ちゃんとは歳がそんなに変わらないから、「これってどういうことなんだろう」みたいな感じでやっていました。(会場:笑) でも、だんだん皆のことが愛おしく、母性が自分の中で発動している感じがありました。しかも、みんなにはちょっとずつダメなところがあるんですよね。でも、もう大人だから、小さい子ども相手みたいに全部は言えない複雑さもありつつ、見守っている。そして、SOSを出されたら何かを与えてあげるっていう距離感は、自分にも息子がいるので「こういう年になった時は、こういう関係性になるのかな」っていう疑似体験をさせてもらった感じはありました。なので、歳は変わらないですが、だんだん愛おしい存在になっていました。
MC
親子関係を参考にしようっていうご家庭は結構あるんじゃないでしょうか?
吉田さん
(咳き込む)。
MC
吉田さん、大丈夫ですか? お水飲んでください。
MEGUMIさん
お父さん、大丈夫? 水飲んでね。
MC
佐久間さんはお好きなシーンを挙げるとしたらどこですか?
佐久間さん
いっぱいあるんですが、印象に残っているのは、お姉ちゃんが血迷って(浜野謙太さん演じる)大森さんのエクレアを奪い、公共の場で妖怪のように食べるシーンですね(笑)。
MEGUMIさん
あれは、おかしいよね。
佐久間さん
おかしくって、観ていて心配になるくらいでした。あれはホラー映画のようでした。
MC
(会場に向かって)そのシーンの時は、どんな空気になっていました? 笑いが起きていましたか?(会場:笑)
MEGUMIさん
(会場の様子を見て)良かった。
木南さん
笑ってくださいね。ホラーのシーンじゃないですよ。
佐久間さん
面白かったね。
武田さん
私もエクレアのシーンが好きです。あと、みんなが「エックレア」って言っているなあと思いました。台本にはなかったので、私も言いたかったなあって思いました(笑)。
MC
台本にはないんですね。
武田さん
「エックレア」とは書いていなかったです。言いたかった。
MEGUMIさん
私は、里香が京都に行って、(宮世琉弥さん演じるたかおのあだ名)ぶうの前で寝ているシーンの布団のかけ方!(会場:笑) お尻とかだけ出ていて、あれって、めちゃくちゃリアルじゃない? ああいうのって、ドラマとか映画では、もうちょっと美しく寝るじゃないですか。でも、そういう積み重ねが「おいハンサム!!」なんだろうなって思いました。そんなちょっとした癖みたいなのが、じわじわ刺さってくる感じがして、あのシーンは強烈に私の中で「分かる、こういうのあるよね!」って思ったシーンですね。里香もみんなも堂々とお芝居しているから、その感じも痛快でした。観ていて清々しかったです。
MC
あの布団のかけ方はご自身で?
佐久間さん
いえいえ、監督が…。
MEGUMIさん
絶対そうだと思った! 絶対監督が何回か試したなと思ったの!
佐久間さん
はい、その通りです。
MEGUMIさん
ですよね。
佐久間さん
ぶうにも、「こういう風にかけて」「もっとこうして」っていうお尻チェックがありました。
MC
そういうところで、結構詳細な演出が入るんですね。
MEGUMIさん
日本トップレベルの詳細な演出をしてくださいます(笑)。
MC
やっぱり「おいハンサム!!」といえば、源太郎パパのハンサムな言葉も魅力の一つです。本作でもたたみかけるように素晴らしい言葉がたくさんありました。登壇者の皆さんは、ドラマシリーズも含めて、源太郎パパの好きなハンサムな言葉はありますか? これは、吉田さん以外の娘の皆さんとお母さんに聞きたいです。どうですか、木南さん。
木南さん
めっちゃくちゃあります。毎話刺さっているんですが、私はSeason1かな? 「良い変と悪い変があって、直る変、直らない変、直した方が良い変、直さないで大切にしたい変、変にもいろいろある」みたいな話がありましたよね。「ああ、なるほど!」と思いました。やっぱり、正しさを求めてしまいがちですが、正しいだけじゃない愛しい変とか、大切にしたい変なことってたくさんあるよなと思いまいした。そういう小さな変が、ちょっと人生をおかしくしてくれると思うと、大切にしたいと思った言葉ですね。
吉田さん
それ、僕は忘れていましたが、今思い出した。(会場:笑) 良いよね、良い言葉だよね。
佐久間さん
私も、Season1の「やり残しがある人生こそ素晴らしい人生だ」っていうセリフがすごく心に残っています。やっぱり、「これやり残しているな」「これやりたかったな」っていうネガティブな気持ちになりがちだと思うんです。でも、「やりたいことがあるのは豊かなこと」だと、考え方の変換次第でポジティブに捉えられるっていうのは、すごく素敵なことだなって思いました。だから印象に残っています。
MC
気持ちを楽にしてくれますよね。
佐久間さん
はい。
武田さん
選択肢のお話って、結構あったと思います。私も、優柔不断なので、迷うことがすごく多いんです。迷った時に、正しいことと間違っていることを見極めるんじゃなくて、自分が何をしたいのかを考えるっていうことを、お父さんが言っていて、「確かにその通りだな」ってハッとさせられましたね。その言葉を持って生きていこうって思いました。
MC
MEGUMIさんにも、うかがってよろしいでしょうか?
MEGUMIさん
私は、Season2だったと思いますが、「会いたい人には会いに行ったり、連絡をしなきゃと思っている人にはちゃんとしなさい。人はいつか人生が終わっちゃうから」っていう言葉ですね。思った時には意外とできなくて「また今度で良いや」と思っていると、後悔が付いてくるんだと、その言葉は私の心の中に大きく留めている指針みたいなものになっています。「ありがとう」「会いたい」「ご飯食べに行こう」とか、だんだんしなくなるっていうか、「言わなくても分かるかな」みたいな感じになるものですが、そういうことは言葉にしたり、行動にしないと、後で絶対後悔するんだなって、このセリフで思いました。
MC
吉田さんは、皆さんの「お父さんのハンサムだと思う言葉」を聞いて、いかがでしたか?
吉田さん
今日はリモートでちょっと距離があるというか、生身の娘たちと妻に会っていないんですが、本当の娘・妻のような気がしてきました。
MEGUMIさん
何だかここにいないのが、寂しいですね。お父さんは、今大阪にいるの?(会場:笑)
吉田さん
大阪にいます。
MEGUMIさん
がんばってね。
吉田さん
ありがとうございます。
MEGUMIさん
腐ったヨーグルトは食べちゃだめよ。(会場:笑)
MC
本作は、観ているとお腹がすく作品だと思いますが、「実家で食べたこれが美味しかった」「一緒に作ったこれが良かった」など、家族でのごはんの思い出や、思い出のごはんがあればうかがいたいと思います。吉田さん、何かございますか?
吉田さん
僕は、祖母が作ってくれたサッポロ一番塩ラーメンですね。白菜、キャベツ、ニンジン、玉ねぎを、麺を茹でる時に一緒にいれるんですね。そうすると、簡単タンメンみたいになるんです。小学校三年生ぐらいの時に作ってもらったんですが、野菜の味が染み出て本当に柔らかく優しい味で本当に美味しかったんです。それが、おばあちゃんの味の思い出で、今でもうちの定番になっています。
木南さん
私は、先ほども言いましたが、早くに一人で上京してきたので、実家には年に何回か帰るっていう生活だったんです。帰った時には、手巻き寿司をやるのが、私のリクエストでした。手巻き寿司って、家族じゃないとやらないっていうか、一人暮らしでは絶対に選ばないメニューなんですよ。好きなお刺身や、ツナとか納豆とか、きゅうりや大葉とか…。自分のご飯が多めか少なめかとか、海苔が長いか真四角かとか、伊藤家みたいにこだわりがそれぞれあると思うんです。それを各々作って、黙々と食べるっていうのは、家族じゃなきゃできない食事だなっていう思い出ですね。
MC
日本の家庭ならではっていう感じもしますね。
木南さん
そうですね。
MEGUMIさん
うちの母は、ハンバーグをめっちゃ作ってくれたんです。玉ねぎを炒めないで生のまま混ぜていくちょっと独特なやり方をする人なんですね。それが、私の中では普通のハンバーグなので、私の息子にハンバーグを作る時も、炒めないで生のものを使っています。そのハンバーグを、息子が大好きになっているという、この一連が継承されている感じが良いなと思っています。ハンバーグ作る時に、いつもそう思います。
MC
ちょっとシャキシャキなんですか?それは。
MEGUMIさん
めちゃくちゃシャキシャキです。ちょっと大きいから、たまに歯に刺さったりして、「お母さん…」って思い出します。そういうご飯の癖って、何だか良いですよね、その人の癖が出てくるのはすごく良いと思っています。
MC
家庭の癖が出るって、良いですよね。
MEGUMIさん
うん。
武田さん
私は、ご飯っていうかデザートなんですが、昔、母がプリンを作ってくれたことがあったんです。味とかは全然覚えていないんですが、それがめちゃくちゃ楽しみだったことをすごく覚えています。プリンを食べる度に、ふと思い出すんですが…すごく楽しみだった思い出があります。
MC
プリンを作るってイベント感もありますもんね。
武田さん
そうですね。
MC
佐久間さん、最後になりましたがお願いします。
佐久間さん
天ぷらを、両親がよく作ってくれました。五人家族なので、すごい量の天ぷらを揚げるんですが、それが残るんですよね。その残った天ぷらを、二日目に甘いつゆで煮込んで食べるんです。それが当たり前だと思っていたんですが、周りの方に話したら、「いや、ないない」って言われるので、我が家ならではなのかなと思っています。すごく美味しいです。
MC
初めて聞きました。
MEGUMIさん
煮込んだら、衣がはげるよね?
佐久間さん
衣がはげたり、フニャフニャになっていて、食べるところによって違って美味しかったです。
MEGUMIさん
へぇ〜、美味しそう。
佐久間さん
すごく好きですね。
MC
さあ、ここからは、本作のタイトル「おいハンサム‼︎」にちなんだコーナーをやっていこうと思います。
皆さんには、事前に「おい、〇〇‼︎」というお題で、身の回りで起きていることや物に対して物申したいことや、ツッコミを入れたいことを自由にお答えいただいています。皆さん一斉に発表をお願いいたします、どうぞ!
武田さん
私は「おいハンサム‼︎」にしちゃいました。
MC
これはどういうことですか?
武田さん
これは、ツッコミというかハンサムエピソードなんです。この間、鋼太郎さんと一緒に福岡で「パパの日試写会」をやったんです。その時に「博多のご飯でめんたい重が好きなんです。でも、今回は時間なくて食べられないかも」みたいな話を舞台上でしたんです。それで、舞台挨拶が終わって、福岡から帰りの飛行機乗る前に、スタッフの方がめんたい重のお弁当を買ってきてくれたんです。
MEGUMIさん
え〜!
木南さん
それはうれしい。
武田さん
めちゃくちゃうれしかったんですよ。私がそう言った時に、裏で、監督が「これは買ってきてほうが良いよ」って言ったみたいで、スタッフの方が30分くらい並んで買ってきてくれたんです!
MEGUMIさん
優しい!
武田さん
そうなんです。すごく優しいと思いました。めちゃくちゃうれしくて、「これはハンサムだな」って思いました。
MC
吉田さんは一緒に福岡に行かれたんですよね?
吉田さん
はい。美香のおかげで僕もめんたい重が食べられました。(会場:笑)
武田さん
良かったです(笑)。美味しかったです。
MC
吉田さんの答えは…「説明」ですか? 「おい説明‼︎」とはどういったことでしょうか?
吉田さん
これはですね、ちょっとだけ高級なところにご飯を食べに行ったんです。例えば、お刺身の盛り合わせが出てくるじゃないですか。そうすると、そのお刺身を「これはどういうお魚ですよ」って説明してくれるんですね。こちらが、説明はいらないって言えば、しないんでしょうが、店員さんが、まずは説明をし始めるってことが割と最近多いんですよ。それがね、ありがたいことではあるんですが、ありがた迷惑な感じもするわけですね。(会場:笑)
マグロ、イカ、タコは分かりますよね。でも、例えば白身のお魚でヒラメ、カレイ、イサキ、マニアックなところでアマダイというのは、確かにあんまりよく分からない…。でも「これよく見たらアマダイじゃないかな?」って、自分で推理する楽しみがあるわけです。それでも分からなければ、こっちから聞くわけですね。聞かれた方が、「自分の出番がきた!」みたいな感じで板前さんたちもうれしいんじゃないかと思うんですよね。だから、説明なしの方が、お互いに良いことなんじゃないかと思います。食べる楽しみを、最初に説明されちゃうと奪われる感じがするので、「おい!!説明いらないぞ」っていう意味です。
MEGUMIさん
分かります。確かにね、思い入れがあるから説明してくださる気持ちもすごく分かるんですが、「いつ食べたら良いんだろう?」っていうのがありますよね。
吉田さん
(笑)。
MEGUMIさん
分かりますよ、お父さん。
MC
真面目なダメ出しがありましたが、木南さんはロケ弁ですか?
木南さん
私は、エピソードがなさ過ぎて、絞り出したんですが、最近のドラマや映画の撮影時に出してくれるロケ弁のクオリティが、あまりにも下がってきているんじゃないかっていう問題があるんです。(登壇者の皆さん:笑) 女優さん、俳優さんってね、ちょっとキラキラ、きらびやかな世界で生きているみたいなイメージがあるので、「さぞかしおいしいご飯を食べているだろう」と思われがちなんです。でも、本当に撮影などで行く場所とか、スタッフさんが選ぶものによっては、「こんなお弁当が世の中に売られているのか!」みたいなお弁当が出されたこともあるんです。(会場:笑)
吉田さん
(爆笑)。
木南さん
お弁当って、大体四つぐらいに区切られているじゃないですか。その四つのうち二つが白飯だったことがあります。(登壇者の皆さん&会場:笑) 白飯とゴマがちょっとかかった白飯、漬物とソーセージしか入っていない時がありました(苦笑)。これが、朝ご飯じゃなくて、お昼か夕食だったんですが、「えっ?これ…これ一択ですか?」みたいなこともあったので、それは、ちょっと改善してほしいというか…。もう少しお仕事が頑張れるように、「もうちょっとだけ良いものが食べられたらうれしいな」「美味しいものが食べたいな」っていう気持ちです(笑)。
MC
それは言っていきましょう。ご飯二つは初めて聞きましたね。
吉田さん
(笑)
MEGUMIさん
それはすごいね。
MC
佐久間さんは何とお書きいただいたんですか?
佐久間さん
私は、ちょっと間違っていたかもしれないんですが、物申すというか、自分に対してになっちゃいました。食欲が止まらなくて、毎食ご飯を三杯ぐらい食べちゃうんですよ。
木南さん
えー。すごい。
佐久間さん
だから、「炊飯器で炊いたお米が足りない」みたいな感じになっちゃうので、そんな自分に「おい食べすぎだろ」みたいな感じです。
MEGUMIさん
里香もすごく食べる子だから、胃が大きくなっちゃったんじゃない?
佐久間さん
それで胃が大きくなっちゃったのかもしれないですね。
MC
最後、MEGUMIさんお願いします。
MEGUMIさん
私は、シンプルに愚痴みたいになっちゃいました。「マネージャーさんよ!!」と書かせていただきました。勝手にこっちがやっていることなんですが、たまにちょっと身体のリセットのために玄米だけを食べるとか、ちょっとジュースだけ飲むみたいな時があるんですよ。こっちが勝手にやっていることだから、しょうがないんですが、そんなタイミングで、目の前でシュークリームとかエクレアをバクバク食べるんですよ。(会場:笑) 「いつまで食べる?」「揚げ物もいっちゃう?」みたいなことが最近あったんですね。でも、彼の人生なので、毎日一緒にいるから「あなたも玄米を食べなさい」っていうことではないんですが、背中を向けて食べたって良いんじゃないかな…って。
木南さん
ちょっと隠れてね。
MEGUMIさん
勝手にこっちが思っているだけなんですが、そんなことがございました。
MC
今日もいらっしゃるんですか?
MEGUMIさん
今日もいますね。あそこでニコニコしています。(マネージャーさんに向かって)いつもありがとうね。
MC
自然と食に関することが皆さん多くなりますね。
MEGUMIさん
そうですね。
MC
それでは最後に、スタッフ・キャストを代表して、吉田さんより皆さんにメッセージをいただきたいと思います。
吉田さん
本作は、「今会社の帰り道のあなた」「今彼氏とデート中のあなた」「おうちでごはんを作っているあなた」そんな、いろんなことをしているあなたの物語だと思います。そのあなたが、きっと本作の中にいるんだと思います。そんなあなた方に、私が演じている伊藤源太郎パパが、温かくて、厳しくて、そしてちょっとためになったり、ちょっとハッとするようないろんな訓示を垂れる映画でございます。ちょっと悩んでいる時、ちょっとむしゃくしゃしている時、または反対にとっても幸せな時など、いろんな人生のひと時がきっとあると思います。その時間を、もう一回スクリーンを通して見るような、スクリーンの中にいるのが自分じゃないかと思ってしまうような、作品じゃないかと思います。あの、すごく美味しいごはんや、いろんなエピソードが出てきますが、それらはあなたの物語だと思っております。ぜひ、“あなた”を観に映画館に来てください。お待ちしています。(会場:拍手)。