「ミステリと言う勿れ」プレミアイベント&完成披露舞台挨拶
- 完成披露
プレミアイベント&完成披露舞台挨拶
累計発行部数1800万部を突破する田村由美さんによる大人気漫画を原作とし、2022年1月期にフジテレビ月曜9時枠で放送された連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」。天然パーマがトレードマークの大学生・久能整が、時に優しく、時に鋭い魔法のようなおしゃべりで、いつの間にか登場人物たちの悩みや、事件の謎までも解いてしまう新感覚ミステリー。放送が始まるや瞬く間に話題となり高視聴率を記録し、幅広い世代から人気を博しました。そしてこの度、「ミステリと言う勿れ」が映画になって帰還、9月15日より公開となります。8月31日には六本木ヒルズアリーナとTOHOシネマズ 六本木ヒルズで、プレミアイベント&完成披露舞台挨拶が開催され、菅田将暉さん、柴咲コウさん、松下洸平さん、町田啓太さん、原菜乃華さん、萩原利久さん、鈴木保奈美さん、滝藤賢一さん、伊藤沙莉さん、尾上松也さん、筒井道隆さん、永山瑛太さん、松山博昭監督が登壇しました。ファンと交流を図りつつ、和気あいあいとした撮影現場を振り返ったこの日の模様を詳しくレポートします!
菅田将暉さん
久能整役
柴咲コウさん
赤峰ゆら役
松下洸平さん
車坂朝晴役
町田啓太さん
狩集理紀之助役
原菜乃華さん
狩集汐路役
萩原利久さん
波々壁新音役
鈴木保奈美さん
狩集ななえ役
滝藤賢一さん
狩集弥役
伊藤沙莉さん
風呂光聖子役
尾上松也さん
池本優人役
筒井道隆さん
青砥成昭役
永山瑛太さん
犬堂我路役
松山博昭監督
【プレミアイベント】
■MCを務める軽部真一アナウンサーが天然パーマの主人公・久能整をイメージしたカツラをかぶって登場するも、会場はややウケ。思ったほどの反応が得られずに肩を落としつつも、「軽部整です」と挨拶して拍手を浴びました。
MC
「ミステリと言う勿れ」プレミアイベントの開幕です。豪華な登壇者の皆さんの登場です!
■登壇者の皆さんが六本木ヒルズアリーナに敷かれたカーペットに姿を現すと、観客の皆さんは「キャー!」と興奮しきり。大歓声を浴びた登壇者陣はカゴからボールを投げ入れるなどファンと交流を図りながら、ステージに上がりました。
菅田さん
ありがとうございます。本作が無事に完成して、この日を迎えられて嬉しいです。
柴咲さん
原作がとても好きで、よく読んでいました。その世界に入り込めるとは全く思っていなかったので、とても光栄です。皆さんにも本作を楽しんでもらえれば良いなと思います。
松下さん
原作ファン、ドラマファンの方にも楽しんでいただける作品になっていると思います。 楽しんでご覧になってください。
町田さん
(インテリな見た目をしている狩集理紀之助役と紹介されて)今日は全然インテリな見た目ではないんですが…(笑)。
柴咲さんと同じで、僕も原作が大好きだったので、参加できて光栄です。皆さんに本作を楽しんでもらえるよう、今日はいろいろとお話したいと思います。
原さん
一ファンとしてずっと観ていた作品に汐路として参加することができて、こうして皆さんに作品を届けることができてとても幸せです。
萩原さん
一人でも多くの方に本作を観ていただけるよう、魅力をたくさんお伝えできれば良いなと思っています。
鈴木さん
私も、原作の時から大好きな作品でした。そして素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと一緒に作り上げた作品を、今日こうして皆さんに初めて観ていただけることをとても嬉しく思っています。
滝藤さん
(「滝藤さーん!」という声援に、滝藤さんが笑顔で手を振ってそれに応えました)今すごく嬉しかったよ! (会場:笑) 暑いからね。みんな、水分をいっぱい摂ってね。体調悪かったら、すぐに言ってね。短い時間ですが、楽しんで行ってください。
伊藤さん
本日は暑い中、たくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございます。(ドラマシリーズから)二年ぶりに風呂光聖子を演じられて、本当に嬉しかったです。どういった感じで出てくるか、皆さん楽しみに観ていただけたら嬉しいなと思います。
尾上さん
二年ぶりということで、すごく嬉しく思います。そして、皆さんにも引き続き楽しんでいただける作品になっていると思います。
筒井さん
また参加できて、嬉しかったです。ありがとうございます!
永山さん
皆さん、元気ですか? (観客から「元気でーす!」と返事があり、楽しそうな笑顔を見せながら)僕は元気です。(会場:笑)
今日は楽しんで行ってください。
松山監督
連続ドラマ第一話の撮影は、取り調べ室のシーンから始まりました。あれが2020年の12月だったと思います。その時に菅田さんの演じる久能整と出会って衝撃を受けてから三年弱、連続ドラマの撮影、放送、映画の撮影まで、本当にいろいろなことがありましたが、何とか今日という日を迎えられて嬉しく思っております。待っていただいた皆さんに喜んでいただけたら、嬉しいです。
MC
(天然パーマの)カツラ姿の僕が入ってきた瞬間に、笑いが取れるかなと思ったら「シーン」としておりました。
菅田さん
そうでしたか(笑)! (励ますように)大丈夫じゃないですか?
MC
ドラマから映画になる、そして原作でも人気の高いエピソードである通称“広島編”を描くという話を聞いた時の感想を教えてください。
菅田さん
ちょうどドラマのお話をいただいた時に連載していたのが“広島編”でした。僕はそれを読んで、当時ドラマのお話を受けたんです。でも蓋を開けてみると、ストーリーの長さの関係もあって“広島編”はテレビドラマには入りませんでした。整くんのことを説明しているエピソードもあるので、それが映画なのかドラマなのかは分からないですが、「ここをやらないと終われない」という気持ちもありました。なので映画でやることができて、すごく嬉しかったです。
MC
松山監督はいかがでしょうか。
松山監督
もちろん嬉しかったですが、やはり“広島編”をやるということにはプレッシャーも感じました。今、菅田さんからもあったように、もちろん尺の問題もありました。でも、これは完全に僕の主観で、原作の田村先生には怒られるかもしれないですが、 原作を読んだ時に「何だか“広島編”は他のエピソードとはちょっと違う空気感や温度感がある」と感じていました。それに、もしかしたら(ドラマ放送時の枠である)月曜9時というフジテレビの連続ドラマの枠組の中には「ちょっと合わないかもしれない」という思いもありました。いろいろとディスカッションをした結果、連続ドラマでは外してしまったという経緯があったんですが、菅田さんがおっしゃる通り、整にとってはとても重要なエピソードです。だからこそこうして映画化できるということ、そして僕が危惧していた温度感や空気感を「どのようにしたら映像として落とし込めるのか」という点については、やはり恐怖もありました。皆さんにお力添えいただいて、本当に良い作品になったと思っています。
MC
菅田さんにとって、主演した連続ドラマが映画になるというご経験は、今回が初めてですか?
菅田さん
そうですね。自分が連続ドラマをやっていて、映画になるのは初めてですね。
MC
普段とは違う心境などはありましたか?
菅田さん
作品を知ってもらっているからこそ、より期待に応えなければいけないという思いはありました。現場に入ってからは、そのキャラクターを一度やっているので、ゼロからのスタートではないという感じはありました。
MC
劇場版には、狩集(かりあつまり)家の皆さんが登場します。キャストにも豪華な方々が顔を揃えています。柴咲さんは、原作をお好きだったそうですね。
柴咲さん
そうなんです。ドラマが始まる前から読んでいました。作り込み方が素晴らしかったので、実写になったことで、皆さんから受ける刺激もありました。また整くんのキャラクターをドラマで観ていたので、(整を演じる菅田さんを見た時には)「あ、本物だ」と思って(笑)。
撮影は、厳かなシーンからスタートして、狩集家が一堂に会していたんですが、(狩集家は)遺産相続争いをしている人たちなので、結構ピリピリとした空気で始まったんです。「このまま行ってしまうのかな」とドキドキしていたんですが、いつの間にか学校のような雰囲気になっていました。現場に行くのが本当に楽しかったです。
MC
最初は、緊張感が張り詰めていたんですね。
柴咲さん
みんなが一触即発みたいな感じでした。でもそれが(狩集家の雰囲気が)ちゃんと作品にも出ていると思います。
お屋敷の中でのすごいシーンから始まります。
MC
松下さんも原作がお好きで、原作と同じくらい、菅田さんのこともお好きだそうですね。
松下さん
(照れながら)公式に「好きだ」と言わせていただいています。(菅田さん&会場:笑)
MC
菅田さんの、どういったところがお好きなんでしょうか。
松下さん
(照れながら)やっぱりこの芝居力。
菅田さん
(照れながら)言わされていないですか?
松下さん
誰にですか! 言わされてなんかいないです(笑)。芝居力も人間力も本当に高くて、「いつか一緒に仕事をしたい」と思っていたので、今回のお話をいただいた時はとても嬉しかったです。僕も柴咲さんと一緒で、クランクインして菅田くん演じる整くんを見た時に、「うわ、本物だ!」と思いました。それも嬉しかったです。
MC
菅田さんは、松下さんと共演されてみていかがでしたか?
菅田さん
一度、演劇の授賞式でお会いしたことはありました。前年度の受賞者が松下さんで、その年の受賞者が僕でした。プレゼンターのような立場の松下さんからトロフィーをいただいたんです。お芝居ももちろん見ていましたし、本当に共演するのが楽しみでした。今回の松下さんの演じる役は、一癖も二癖もある役なので、どんなことになるのかなということも楽しみでした。
MC
町田さんも、原作ファンだそうです。
町田さん
ファンというのもおこがましいんですが、好きで読んでいました。
MC
今回は広島弁にもチャレンジしています。
町田さん
以前も一度、広島弁に挑戦したことがあるんですが、今回は少しだけマイルドな広島弁でした。マイルドというのもよく分からないですが(苦笑)、理紀之助らしい広島弁に挑戦して、楽しく演じました。
MC
眼鏡をかけているということも、理紀之助役の一つのポイントになります。眼鏡にもこだわりがあったとか?
町田さん
そうですね。数ある眼鏡の中から、ベストオブ眼鏡をしっかりと選びました(笑)。その甲斐があって、現場でふとした時に、菅田くんから「眼鏡、めちゃめちゃ良いですね」と言ってもらえてすごく嬉しかったです。
菅田さん
眼鏡をかけたまま、「眼鏡を忘れた」と言っていませんでしたっけ。(登壇者の皆さん&会場:笑) ありましたよね? 「眼鏡、どこだろう」って、眼鏡はかけているんですよ。
町田さん
ありましたね(笑)。
菅田さん
それくらい、馴染んでいたということですよね。
町田さん
そうですね。体の一部みたいになっていましたね(笑)。
MC
町田さんの眼鏡姿にもご注目いただければと思います。
そして原さんは、今回オーディションで役を勝ち取ったそうです。ドラマは視聴者として観ていたということですね。
原さん
はい、そうです。一ファンとして毎週欠かさず、繰り返し何度も観ていました。まさか自分がその世界に入れるなんて思ってもいなかったですし、(撮影現場で菅田さんが整を演じる姿を目にした時には)「整くんだ!」と思いました。
MC
整とバディを組むような役柄でもありました。菅田さんと共演されてみて、いかがでしたか?
原さん
すごく嬉しかったです。菅田さんを中心として、現場の雰囲気もすごく穏やかでした。皆さんと一緒に高速しりとりゲームをしたり、動物に関するクイズをやったりと、学校の休み時間のように過ごすことができてすごく楽しかったです。
MC
その動物クイズを出していたのが、萩原さんだったと聞いています。
萩原さん
ちょっとした雑学ですよ。僕はすごくダチョウが好きで、ダチョウの足の速さや特性などをクイズにして出したりしていました。撮影も夜遅くなってくると、だんだんボーッとしてくる時もあるので、そこでちょうど良い感じにクイズを出しながら、皆さんとおしゃべりをしていました。
MC
今日発表がありましたが、萩原さんは(軽部アナがエンタメコーナーを担当している)「めざましテレビ」の9月のマンスリーエンタメプレゼンターに決定しました。(会場:拍手、「おめでとう!」という声が上がる)
萩原さん
(軽部アナと頭を下げ合って)よろしくお願いします!
MC
続いて、鈴木さんにお伺いします。初めての「ミステリと言う勿れ」の撮影現場は、いかがでしたでしょうか。
鈴木さん
先ほど柴咲さんもおっしゃっていましたが、クランクインして最初のシーンが、狩集家全員集合でした。ドラマからの「ミステリと言う勿れ」チームの中でその場にいたのは整くんだけでした。なので、みんな初めての現場で「どういう感じなんだろう」という意味での、ピリピリ感はあったかもしれません。
MC
そういった現場にも、次第に慣れていきましたか?
鈴木さん
そうですね。狩集家は一族なので、“一族感”は出たと思います。(原さんを見ながら)うちの娘の汐路が本当に良い子なので、それも素敵でした。
原さん
(照れながら鈴木さんに感謝し、二人で笑顔を見せ合う)
MC
滝藤さんは、いかがでしたか。
滝藤さん
クランクインも僕だけ、年明けのスタートも僕だけでした。クランクインは、ものすごく遠いところで、僕はいろいろな事情があって、なかなか他のキャストの皆さんとお会いする機会がなかったんです。ドラマの放送時からテレビ業界に爪痕を残すようなドラマを作っていたので、「俳優生命をかけて臨まないとちょっとヤバい」と思って、久しぶりに本気を出しました。(登壇者の皆さん&会場:笑)
MC
今日は滝藤さんのファンの方もたくさん集まっていますね。
滝藤さん
本当に? (会場から「滝藤さーん!」と声援が上がる)
MC
そしてテレビシリーズでお馴染みのメンバーにもお話を伺いましょう。伊藤さんは、二年ぶりに「ミステリと言う勿れ」の現場でしたが、いかがでしたでしょうか。
伊藤さん
(あまり出番がないことを気にしながら)どうなんですかね(笑)。今回起きる事件は管轄外の話なんです。
MC
大隣署が担当する事件ではないんですよね。広島のお話ですから。
伊藤さん
そうなんです。
菅田さん
でも相変わらず、撮影は楽しそうでしたね。
伊藤さん
そうですよ!
尾上さん
皆さんは、動物クイズ…(嫉妬混じりの表情で)そういったことをやっていたみたいですが、こっちは筒井さんの政治クイズですよ! (登壇者の皆さん&会場:笑)
伊藤さん
(爆笑)。
筒井さん
二年ぶりの撮影は、楽しかったです。
尾上さん
本当に二年も空いたなんて感じないくらい、楽しかったです。“いつメン(いつものメンバー)”でしたね(笑)。菅田さんも来てくださってね。
菅田さん
三人のシーンを見たかったんです。
MC
やはり菅田さんにとっても、このお三方が出てくると「本シリーズが帰ってきたな!」という感じがしますか?
菅田さん
そうですね。(劇場版には)あまりレギュラーの方がいなかったので、三人のやり取りが健在で嬉しかったです。
伊藤さん
めちゃめちゃ楽しかったです。
MC
会場の皆さんは本作をご覧になるかと思いますが、このお三方は劇中になかなか出てこないので…。
伊藤さん
絶対に諦めないでほしい! 諦めないで観てください!
MC
絶対に出てきますからね! そして永山さん演じる犬堂我路も帰って来ました。原菜乃華さんとの共演の感想はいかがでしたか?
永山さん
(原さんの方を見て)海がきれいだったよね。(原さん&会場:笑)
原さんとは「初めまして」だったんですが、「天才だな」と感じました。完成した本作を観て「もっともっと、これから先もずっと見ていきたい」と思うような、素晴らしい輝きをスクリーンに焼き付けた方だなと思っています。本当に素晴らしかったです。
MC
海のシーンは、撮影当日に曇っていたものが、奇跡的にパッと晴れたと伺っています。
永山さん
(原さんの方を見て)そうだったね。
原さん
そうでしたね。晴れのタイミングを見計らって撮りました。すごくきれいでした。
■ファンの方々に見守られながらフォトセッション。最後に菅田さんが「『ミステリと言う勿れ』よろしくお願いします!」と力強く呼びかけ、プレミアイベントが幕を閉じました。
【完成披露舞台挨拶】
菅田さん
本日は皆さん来てくださり、ありがとうございます。たくさんの方がドラマを観てくださったおかげで、こうして映画ができたと、本当に感謝しております。同じように本作も愛してもらえることを祈っております。
柴咲さん
私は、田村由美さんの描く世界観が大好きで原作も読んでいたんですが、それがテレビドラマになり、このように映画となり、まさかそれに自分自身が出られるとは思ってもいませんでした。皆さん、もう本作をご覧になったんですよね? ドラマもそうですが、本作も一つのお話をグッと凝縮して盛り込んでいる作品です。私が初めて(原作の)漫画を読んだ時と同じような、緊張感や展開を楽しめたと思っています。
MC
続いて、狩集お付きの弁護士の孫で、汐路の初恋の人・車坂朝晴役を演じた松下幸之助さん。よろしくお願いします! (松下洸平さんを、松下幸之助さんと言い間違ってしまい、登壇者陣も会場も大爆笑)
菅田さん
(悪ノリして)松下幸之助さん。幸之助さん、どうぞよろしくお願いします。(松下さんにお辞儀)
松下さん
(タジタジとなりながら菅田さんにツッコミ)行けない、行けない! それは無理! さすがに「どうも!」って行けなかった。
MC
(申し訳なさそうに)松下洸平さん。
菅田さん&松下さん
(爆笑)。珍しい! 軽部さんがそんな間違いをするなんて!
MC
ごめんなさい。アナウンサー生活39年で、こんな間違いをしてしまい本当に申し訳ございません。先ほどのプレミアイベントでアフロヘアのカツラを被ってステージに登場したら、シーンとなったんです。(会場:笑) 全然ウケなかったんですよ。そのショックがまだ尾を引いているのか…すみません。
菅田さん
ずっと、へこんでいましたもんね。
MC
本当だったらここもアフロヘアを被ってこようと思ったんですが、「やめましょう」ということになりました。
(気を取り直して)松下洸平さんです!
松下さん
(こちらも気を取り直して)こんなにたくさんの方に集まっていただいて、本当に嬉しいです。皆さんは本作をご覧になったんですよね。僕は非常に興味深い役をいただき、演じていてすごく楽しかったです。現場では多くのことを学ばせてもらいました。僕もドラマ版、漫画も本当に大好きで観ていたので、この作品の一部になれたことを心から嬉しく思います。一人でも多くの方に本作をご覧になっていただきたいと思います。松下洸平でした!(会場:笑&拍手)
町田さん
皆さん、もう本作をご覧になったということで、いかがでしたでしょうか。楽しんでいただけましたでしょうか。(会場:拍手) ありがとうございます。(会場の拍手を噛み締めるようにして)嬉しいですね。それに尽きます。素敵なキャストの皆さんと共演できたことも嬉しいですし、プロフェッショナルなスタッフの皆さんと一緒に作り上げたことも、楽しく光栄でした。この作品をより多くの方に観ていただいて、楽しんでもらえたらと思っております。
原さん
本日はお越しいただき、ありがとうございます。ドラマを一ファンとしてずっと観ていて、まさか自分が狩集汐路という役で「ミステリと言う勿れ」の世界に飛び込めるなんて考えてもいなかったので、とても幸せです。本作は整くんの言葉に救われるような気持ちになる瞬間もあれば、叱られているような気持ちになる瞬間もあって、すごく素敵な作品だと思います。
萩原さん
たくさんの方に観ていただけて、すごく嬉しいです。たくさんの方に愛されている作品に参加できるのはすごく嬉しいことです。これだけ豪華なキャストの皆さんと一緒に現場を共にできて、僕自身もたくさん勉強になりました。本当に恵まれているというのを、今日この場に立たせてもらうことで、さらに感じることができました。(隣の町田さんと目が合い、萩原さんが「ふふ」っと吹き出してしまう)
町田さん
何で笑うんだよ、人の顔を見て。「ふふ」って! (会場:笑)
萩原さん
違うんです、違うんです! 何だか目が合っちゃったので、ごめんなさい(笑)。
本当に多くの方に観ていただきたいので、ぜひ周りの方にたくさん勧めていただけたらと思っております。
鈴木さん
完成した作品を観て、私はまず「なんてボリュームがたっぷりな作品だろう」と思いました。謎解きの部分だけではなく、整くんの深いメッセージがあり、一族の愛情や友情もあったり、美しい日本の景色だったり、お借りした日本のお屋敷も、とても素晴らしく見どころがあると思います。そしてそれを実現させた、たくさんのスタッフの力が結集した作品だと思います。本作が、また今日から育っていったら良いなと願っております。
MC
続いて、汐路の父親である“かりあつめ”弥を演じられました、滝藤賢一さんです。(正しくは“かりあつまり”であるため、周囲が「かりあつめ…?」とザワザワする)
菅田さん
(フォローするように)大丈夫です! 軽部さん、大丈夫です。お気になさらずに。全員、ちょっと名前が難しすぎるんですよ。最悪省いてもらって。(会場:笑)
MC
(申し訳なさそうに)“かりあつまり”と何度も言わなければいけないので、すみません! (気を取り直して)“かりあつまり”弥を演じられた、滝藤賢一さんです!
滝藤さん
(笑)。(「ミステリと言う勿れ」の)ドラマが素晴らしかったので、オファーをいただいた時に、「こんなに素晴らしいドラマを作った人たちと映画を作れるんだ」と思ってすごく喜んだんですが、 台本を見てみたら誰にも会わない役でした。(登壇者の皆さん&会場:笑) 鈴木保奈美さんが奥さん役を演じていますが、(鈴木さんと顔を見合わせながら)今日初めて会いましたもんね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 出来上がった作品を観て「気持ちは一つだったぞ」と思えてとても嬉しかったです。
伊藤さん
お集まりいただき、本当にありがとうございます。滝藤さんがそんなことを言ったら、こちらもね…。(大隣署のメンバーと顔を見合わせて大笑い) 本当に一日だけの撮影という感じでした(笑)。久々に「ミステリと言う勿れ」のスタッフの皆さんにもお会いできましたが、スタッフさんもちょっと(メンバーが)変わっていましたね。
尾上さん
変わっていましたね。
伊藤さん
でも、監督や皆さんにお会いできて本当に嬉しかったです。大隣署に再び戻って来られたことも本当に嬉しく思い、楽しく撮影をしました。あまり撮影に携わっていなかったので、本作の出来上がりを本当に楽しみにしていました。観たら、めちゃくちゃ面白いと思いました。整くんの言葉は毎回、人を救ったり、温かくしたり、素敵だなと思いました。「ミステリと言う勿れ」はやっぱり面白いなと、改めて思っております。皆さんにもそうやって楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。これって自己紹介するところですよね。すみません、間違えて長々と喋ってしまいました(笑)。
菅田さん
合っているよ。
尾上さん
伊藤さんがおっしゃるようにですね、「滝藤さんにそう言われちゃあ」という話ではございます。(登壇者の皆さん&会場:笑)
二年ぶりに集まって、大隣署の三人で撮って、そのブランクを感じないぐらい楽しい撮影でした。「共演者の皆さんに恵まれたんだな」と改めて実感した瞬間でもありました。僕も本作を観て、本当にドラマでも皆さんから好評を博しただけのことはありますし、我々もとても楽しみにしていた作品です。自分が出演していることを忘れて(笑)、とても楽しく拝見しました。
伊藤さん
(爆笑)。
尾上さん
皆さんはもうご覧になったから大丈夫かとは思いますが、エンドロールで自分の名前が出てきて「あれ!出ていたっけな!」とびっくりしました!(登壇者の皆さん&会場:笑) でもこういった皆さんに長く愛される作品、多くの方に愛される作品に携われることは、やはり出演者としては本当に嬉しいことです。本作共々、皆さんに愛していただき、楽しんでいただけることを強く願っております。
筒井さん
この作品は、すごく素晴らしい作品です。原作も実写化作品も今の日本に必要なものだと思っております。テレビ版に引き続き参加して、携われて嬉しかったです。ありがとうございます。
伊藤さん&尾上さん
終わりました(笑)! (登壇者の皆さん&会場:笑)
永山さん
皆さん、お元気ですか。僕は元気です。(登壇者の皆さん&会場:笑)
(演じた我路が金髪の青年であることから)いろいろと諸事情があり今日は金髪じゃなくてすみません。
松山監督
本作は、田村さんの原作のもとにこれだけの豪華なキャストの方に集まっていただきました。スタッフと共に現場で悩み苦しみながら、一つ一つの言葉に思いを込めて作り上げた作品です。整はいろいろなことを言いますが、彼の言葉は押し付けたり、皆さんに強要しているわけではありません。本作を観た皆さんが、今日の帰り道に一緒に来た方と思ったことを話したり、いろいろなことを考えたり、家に帰って一人ベッドの中で何か一つ思いを馳せていただけると、本作を作った人間としてこれ以上に嬉しいことはないと思っております。
MC
菅田さんは、原作の田村由美先生とも対談をされているとのこと。田村先生はすでに本作をご覧になったそうですが、反応はいかがだったでしょうか。
菅田さん
(試写室では)ちょうど僕が観ていた一つ前の席で、(田村先生が)ご覧になっていました。僕は正直、自分が出ている作品なので、良し悪しも分からないし不安でいっぱいなわけですが、 終わった瞬間に先生が後ろを振り向いてパチパチパチパチパチと拍手をしてくださったので、すごく安心しました。
MC
初号試写には、かなりたくさんのキャストの方々が集ってご覧になったそうです。それは珍しいケースでもあるようですね。
松山監督
そのようですね。その時も、皆さんといろいろと話しました。皆さんと一緒にディスカッションをすることがすごく多かった現場で、一つ一つ「このシーンはこれで良いのか」「もっと良くなるんじゃないか」と話し合いを積み重ねて、毎日撮影をしていました。(初号試写では)「その話し合いが正しかった」と思えて、本当に良かったと思っています。
MC
それは嬉しいことですね。菅田さんはドラマで整を演じられてきましたが、本作の撮影ではすぐに役に戻ることができましたか?
菅田さん
戻れるものでした!
MC
整のあの格好をすれば、というところもあるのでしょうか。
菅田さん
そうですね。特徴的な役でもありますし、あとはもう散々原作を読み散らかしているというか。“広島編”は映画や、ドラマでやるつもりでいたので、原作を読み続けてきたストックがあったおかげですんなりと入れました。
MC
柴咲さんはシリーズに初参加ということになりましたが、役柄を演じるにあたって意識されたことはありますか?
柴咲さん
原作が好きで読んでいたので、「葛藤を抱えている人なのかな」というのは思っていました。今回の作品は、特に一人一人の人間描写をきちんと描く作品になっていると感じました。「映像に映りはしないけれど、(演じた)ゆらさんが日頃思っていること、抱いていることが、そこはかとなく出れば良いな」と思っていました。心の中の葛藤というものが、怒りや苛立ちとして出てくるような人柄なのかなと思って演じました。
MC
今回は、大変な目にも遭いましたね。蔵の中に閉じ込められて…、あのシーンはいかがでしたか。
柴咲さん
苛立ちましたよ。(登壇者の皆さん&会場:笑) 「早く探してよ」って(笑)。
MC
だいぶ待ちましたもんね。
柴咲さん
だいぶ待ちました。撮影も押していたのでだいぶ待ちました(笑)。
松山監督
すみませんでした!
柴咲さん
でも、その待ち時間のおかげで、皆さんと和気あいあいとした空気ができて、とても楽しかったです。
MC
スタッフから、松下さんは現場の太陽、ひまわりのような存在だったと聞いています。ムードメーカーで、周りを明るくしていたのが、松下さんだったそうですね。
松下さん
そうですか!? (恐縮しきりで)いやいやもう、僕は本当に何もできませんでした。(周囲からの視線を感じて)そんなに全員で見るんですか? (登壇者の皆さん&会場:笑)
菅田さん
ひまわりでしたよ。撮影は冬でしたけれど。
松下さん
皆さんと一緒にお芝居をするのが楽しくて、テンションが上がってしまいました。現場でしゃべっていたら、いつの間にかくだらない話もするようになって、そういう会話に柴咲さんを巻き込んでしまい申し訳なかったです。
柴咲さん
いえいえ、楽しかったです。
松下さん
楽しく演じられました。
MC
町田さんは、今回眼鏡姿や広島弁を披露しています。現場はいかがでしたか?
町田さん
皆さんがおっしゃる通り、めちゃめちゃ楽しかったです。目が合っただけでも萩原さんから笑われるぐらいです。たぶんいろいろと思い出したんじゃないかと思いますが、僕も走馬灯のように、(萩原さんが話してくれた)ダチョウの話などいろいろと思い出していました。そういう話ができていたからこそ、お芝居の話や「このシーン、原作ではこういう感じもあったよね」という話もできたように思います。会場の皆さんはすでに本作を観ていただいたので、原作ファンの方はお気づきかもしれませんが、原作の“広島編”ってかなり長いので、描けるところと描けないところがありました。それでも何か原作のエッセンスを少しでも入れられたらと、菅田くんを中心にディスカッションをすることができました。そういったチーム感が、とてもありがたかったと思っています。
菅田さん
比べるわけではないんですが、今回はみんなでご飯とかにも行けたんです。大隣署の時は(ドラマ版での撮影では)なかったなと思います。(登壇者の皆さん&会場:笑)
MC
大隣署の方々とはドラマ全12話ということで長く一緒に過ごされたけれど、一本の映画となる今回のキャストの方が絆を深められたということですか?
菅田さん
(大隣署の方々をいじるように)本当に、はっきり言ってそういうことです。(登壇者の皆さん&会場:笑)
尾上さん
悔しいですね! (登壇者の皆さん&会場:笑) こんなにずっと一緒にいたのに(先程のMC言い間違い事件をいじりながら)たった一度の松下幸之助に負けるなんて!
松下さん
おいおいおい! ぶり返すんじゃないよ! 僕も傷つくし、軽部さんも傷つくから! (登壇者の皆さん&会場:笑)
尾上さん
ごめんなさい。失礼しました(笑)! でも羨ましいですね。
MC
伊藤さんや筒井さんも、「もう少し本作に出たかったな」というお気持ちはありますか?
伊藤さん
(尾上さんと筒井さんに話を向けながら)出たかったですよね!
筒井さん
いかんせん三人は原作にいないのでね。
伊藤さん
そもそもね。
筒井さん
出演させてもらえて、ありがとうございます。
伊藤さん&尾上さん
出られただけでありがたいですね。
MC
短いシーンでありながら、改めて尾上さん演じる池本は強烈なキャラクターであることが分かります。
尾上さん
あのシーンは、大変でしたね。一瞬で終わるはずのシーンだったんですが、一時間ぐらい押しましたからね。
伊藤さん
“笑い押し”です。
尾上さん
またこの二人(伊藤さん&筒井さん)が笑うんですよ。これもドラマの時から引き続いてのことですが、松山さんは顔が引きつっていましたからね。
松山監督
そんな、そんな(苦笑)。
伊藤さん
尾上さんは、池本を演じていなくてもどちらにしろ、笑うと豚鼻になっちゃうんですよ。
尾上さん
「ブガッ!」ってね(笑)。
伊藤さん
そうそう(笑)!
MC
お三方が出てくると「ミステリと言う勿れ」だなと感じられて、皆さんもホッとしましたよね。(会場:同意の気持ちを込めて拍手)
伊藤さん&尾上さん&筒井さん
(嬉しそうな笑顔で)良かった!
MC
萩原さんは、現場でダチョウの話をよくされていたそうです。どうしてそんなにダチョウが好きなんですか?
萩原さん
どうして(笑)!? ダチョウは身体能力が非常に高くて、調べれば調べるほど面白い生態をしているんです。ちょうど撮影時期にすごくダチョウにハマっていたので、何とか皆さんにもダチョウの魅力を知ってほしいと思って話し始めたら、意外と盛り上がっちゃいました。そしたら、この作品の取材の時に、現場で話したエピソードがダチョウしか出てきませんでした。(会場:笑) 最近取材を受けていたので、毎日「ダチョウ、ダチョウ」と言っています。
MC
深夜になると萩原さんが動物クイズを出して、大いに現場が和んだという話も聞いております。
萩原さんは(軽部アナがエンタメコーナーを担当している)「めざましテレビ」の9月のマンスリーエンタメプレゼンターに決定しました。(会場:拍手)
萩原さん
よろしくお願いします!
MC
ダチョウの話、動物の話もどんどんしていただければと思っています。
萩原さん
一生懸命、頑張ります。
MC
菅田さん、後輩にアドバイスはありますか?
菅田さん
ダチョウ以外での活躍を、ぜひこの機会に。(萩原さん&会場:笑)
MC
続いて、本作のヒロインとも言える狩集汐路役の原菜乃華さん。今、二十歳だそうです。
原さん
はい! 先日(8月26日に誕生日を迎えて)二十歳になりました。(会場:拍手) 本当にこんなに素晴らしい現場に参加できてとても嬉しいです。こんなに楽しい舞台挨拶はなかなかないと思っています(笑)。すごくニコニコしちゃいますね。すごく素敵な皆さんとご一緒できて幸せです! ありがとうございます。
MC
本作で永山さん演じる我路は、汐路に整を紹介することになります。美しい倉敷の海のシーンもありましたが、原さんとの共演はいかがでしたか?
永山さん
原さんは海よりもきれいでしたね。(登壇者の皆さん&会場:笑。原さんも大笑い) 見惚れてしまいました。空き時間もいろいろとお話をしたんですが、すごく親しみやすくて「ああ、良い子だな」って思いました。無理せず、この女優業を続けてほしいと思いました。
原さん
ありがとうございます! 嬉しいです。
MC
本作でも、我路は抜群の存在感を放っています。これからどうなるか分かりませんが、今後の展開も楽しみですね。
永山さん
そうですね。楽しみですね、監督。
松山監督
僕に聞きますか(笑)。
永山さん
どうなっていくんですかね。
MC
整と我路の組み合わせも、また見たいですよね。
永山さん
そうですね。連ドラの時からずっと「整くんは何をしているんだ」と思いながら、なかなか会えないんですよね。今回も会えなかったんですよね。
松山監督
(我路が)逃げているからじゃないですか? (会場:笑)
永山さん
そうですよね。
MC
整としては、我路のことは常に気になっていますよね。
菅田さん
気になっていますし、ドラマで伏線も張りまくっていますよね。
MC
ここから先への期待も膨らみます。
続きまして、鈴木さん。今回は二時間かけて現場に行って、お風呂のシーンを撮影したと聞いています。
鈴木さん
私のお風呂(シーン)じゃないです(笑)! (登壇者の皆さん&会場:笑)
MC
知っています(笑)。菅田さん演じる整のお風呂シーンですね。あのシーンはシルエットだけのご出演ですが、本当に鈴木保奈美さんなんですよね?
鈴木さん
私ですよ! ちゃんと温泉まで行きました。
菅田さん
“パンツ、ワン”のためだけに、現場に来てくださいました(笑)。
鈴木さん
「パンツ、ここに置いときますね」というセリフですね。
MC
二時間かけて現場に行って、シルエットであのセリフだけを言ってお帰りになったと。
菅田さん
ありがとうございます。
鈴木さん
とても大事なシーンなんですよ!
菅田さん
嬉しかったです。鈴木保奈美さんに「パンツ、ここに置いときますね」と言っていただいて、恥ずかしかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) 超恥ずかしかったです(笑)。
MC
滝藤さんは、映画の現場ではこちらのキャストの皆さんと会うことができなかったそうですね。
滝藤さん
皆さんと一緒の気持ちでした。この作品だからこそ、これだけの素晴らしい俳優の方々が集まって、…まあ、僕も含め(笑)。(登壇者の皆さん&会場:笑) すみません、嘘です(笑)。僕も皆さんと一緒で、公開を前にしてすごく興奮しています。
MC
最後に菅田将暉さんからご挨拶をお願いいたします。
菅田さん
皆さんは最初に本作を観てくださったお客さんです。本日はこんな機会をいただけて、そして本作を観ていただけて、すごく感謝しております。田村先生の言葉が一つ一つ、正しくというか、少しでも人生が豊かになるために皆さんの元に届いていると嬉しく思います。本日はありがとうございました! (会場:拍手)