「キングダム 大将軍の帰還」初日舞台挨拶
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初日舞台挨拶
劇場版「キングダム」シリーズは、「キングダム」(2019年公開)「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022年公開)「キングダム 運命の炎」(2023年公開)と、2000年以降にシリーズ化された邦画実写作品で、1作目から3作連続で50億超えという史上初の偉業を達成しています。本シリーズ累計動員数は1,000万人を超え、数々の映画賞にも輝き、令和に名を刻む映画シリーズとなりました。そして、待望の最新作「キングダム 大将軍の帰還」がいよいよ公開となり、大ヒットスタートを切りました。
公開初日の7月12日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、山﨑賢人さん、吉沢亮さん、大沢たかおさん、清野菜名さん、岡山天音さん、三浦貴大さん、新木優子さん、佐久間由衣さん、小栗旬さん、佐藤信介監督が登壇しました。上映後の会場を前に、公開を迎えた喜びや、撮影秘話を明かしました。この日の模様を詳しくレポートします!
山﨑賢人さん
信役
吉沢亮さん
嬴政役
大沢たかおさん
王騎役
清野菜名さん
羌瘣役
岡山天音さん
尾平役
三浦貴大さん
尾到役
新木優子さん
摎役
佐久間由衣さん
カイネ役
小栗旬さん
李牧役
佐藤信介監督
山﨑さん
ついに「キングダム 大将軍の帰還」の初日を迎えて、本当にうれしく思っています。 劇場に足を運んでいただき、ありがとうございます。
吉沢さん
ついに初日を迎えましたが、皆さん、楽しんでいただけたでしょうか?(会場:拍手) ありがとうございます。僕らも、過去最高の傑作が生まれたと思っております。
大沢さん
本作の上映が終わった後にこうして出てくるのは、何だか空気を壊すようで申し訳ないですが、今日は楽しんでいってください。
清野さん
ようやく皆さんに本作を観ていただけて、私も幸せな気持ちでいっぱいです。
岡山さん
本当に熱い「キングダム」シリーズですが、本作は、僕自身にとっても大切で、大好きなパートでした。こうして初日を無事に迎えられて本当にうれしく思います。
三浦さん
公開初日にこんなにたくさんの人に観ていただいて、幸せな気持ちでいっぱいです。
新木さん
今日は少しの間ではありますが、皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思います。
佐久間さん
「キングダム」シリーズはずっと観ていた作品なので、この場にいることを大変光栄に思います。
小栗さん
李牧を演じました小栗です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
佐藤監督
今日は皆さん、ありがとうございます。本作を観終わった皆さんと、演じていただいた素晴らしいキャストの皆さんと、こういう場を共有できることを本当に夢のように思っております。
MC
2019年に映画「キングダム」の一作目が公開されました。そして、シリーズ最終章となる「キングダム 大将軍の帰還」がついに公開となりました。今の気持ちをお聞かせください。
山﨑さん
一作目の撮影時期から考えると、七年くらい「キングダム」の信と共に生きてきました。今回の最終章に向けて、スタッフやキャストみんなで、熱い思いを持って積み重ねてきました。そんな作品をついに皆さんに観てもらえる日が来たと思うと、本当にうれしいです。
吉沢さん
一作目の撮影から六年。こうして愛され続けていることもすごくうれしいです。別の作品をやっていても、自分自身と嬴政が共に成長しているという実感を、感じられた作品だったので光栄です。最終章というのが、ちょっと寂しく思います。
大沢さん
準備から考えると八年ぐらいの間、このプロジェクトに参加してきました。「大将軍の帰還」を一つのゴールに掲げてプロジェクトが始まりました。最初は「そこまで行けたら良いね」くらいでしたが、一作目の撮影から六年、公開からは五年の時を経て、最終章がこうして初日を迎えられました。映画人としても俳優としても本当に幸せなことだと、改めて、その気持ちとこの状況を噛みしめています。
清野さん
私は、二作目から参加をしました。最初はすごく不安もありましたが、スタッフ、キャストの皆さんが本当に温かく迎え入れてくださいました。だから、私も“飛信隊”の一員として、ここまでやってくることができたんだと思っています。
初日にたくさんのお客さんが来てくれて、本当に「キングダム」は愛されている作品なんだと、改めて実感することができました。
岡山さん
僕も二作目からの参加なので、途中からこの大きな船に乗せていただきました。これまでのシリーズを観てくれた皆さんから、いろいろな声をもらいました。撮影をしていても、普段の撮影ではなかなか味わえない時間もたくさん体験しました。今回は、僕も含めていろいろなキャラクターのターニングポイントが描かれたパートです。なので、ここまで無事に来られて非常にうれしく思っています。
三浦さん
本作を観てくださった方々を目の前にすると、なかなかしゃべりづらい気持ちではあります(苦笑)。
僕も、二作目からの参加でした。これだけスケールの大きい作品が、日本で撮影されていることは、すごく良いことだと思います。そんな現場に、僕もいることができたこと、これだけたくさんのお客さんにも来ていただけたことを、本当にうれしく思っています。
新木さん
私は、第一作目を劇場で観て、「本当に素敵な作品だ」と実感した、一ファンでした。だから、「キングダム」という作品に関われて、「すごく幸せだ」と思いながら、一日一日を噛みしめて撮影をしていました。なかなかご一緒できない方もいましたが、今日は皆さんと一緒に登壇できてすごく幸せです。
佐久間さん
原作を読み返して、今までのシリーズを観ていたこともあって、こうしてキャストの皆さんを目の前にすると、ガクガクと緊張が止まらないです(苦笑)。この作品の一員として、前作の終わりから関われて本当にうれしく思っています。
小栗さん
今の気持ちは、「僕も信や王騎のチームに入りたかった」ですね。(登壇者の皆さん&会場:笑) 本作を観た皆さんからしたら「コイツ、最悪だ」と思われたはずです。なので、今日、ここに来るのが憂鬱でした。そんな気持ちです。(登壇者の皆さん&会場:笑)
佐藤監督
そうなんですよね。同じ作品に出ているけれど、撮影場所が全然違ったりしていたので、なかなか一堂に会せることはありませんでしたね。今、こうして初日を迎えて、胸がいっぱいですが、同時に皆さんと一堂に会してお会いできるのは、本当に奇跡的な感じがしています。「キングダム」の撮影が始まって以来、初めてかもしれないと思いながら、夢見心地な気持ちです。
そして、観終わった皆さんと、一緒にいられるのが本当にありがたいことだと思っています。
MC
山﨑さん演じる信は“飛信隊”の隊長として、秦国の存亡を託されることになりました。完成した作品をご覧になって、敵国である趙国の将軍はどのような存在感でしたか?
山﨑さん
いやあ、すごかったです…。「小栗さんの演じる李牧が仲間だったら良いのにな」と思うくらいでした。(会場:笑)
小栗さんとは初めて共演をしたんですが、小栗さんの李牧は、圧倒的な強さと存在感がある敵でした。本当にすごかったです。
MC
趙国の天才軍師・李牧役の小栗さん、李牧を支える剣士のカイネを演じた佐久間さんは、本シリーズのイベントに初登壇となりました。小栗さんは、どのような役作りをされたのでしょうか。
小栗さん
一ミリも撮影としては皆さんと会う機会がありませんでした。皆さんが、どれくらいの熱量で撮影を行っているのかも分からない中、お会いできたのは監督とカイネ役の佐久間さんでした。なので、「どういう風にいたら正しいのか」と、模索しながらやっていました。
MC
山﨑さんからは「すごかった」という言葉がありました。
小栗さん
(山﨑さんと笑顔を交わして)ありがとうございます。
MC
佐久間さんは、小栗さんとの共演はいかがでしたか。
佐久間さん
本当に「李牧様がそこにいる」という感じでした。強さを見せないけれど、にじみ出てしまう強さを、小栗さんからはすごく感じました。すごくカッコ良いなと思いながら、撮影をしていました。
MC
小栗さん演じる李牧、佐久間さん演じるカイネ、そして吉川晃司さん演じる龐煖の存在は、本作では、とても大きなものになりました。佐藤監督、いかがでしたか。
佐藤監督
それぞれキャラクターが違いますし、存在感も違います。
カイネはムンムンとした世界の中で、涼しげにスッと立っている剣士というキャラクターです。今回はアクションというアクションはなかったですが、佐久間さんの気品とたたずまいで、それを表現していたのは素晴らしかったと思っています。
李牧に関しては、撮影現場に入ってこられた瞬間に「あ、李牧が来た」と分かるくらいのたたずまいで、ちょっと僕も声をかけづらかったです。休み時間も、李牧でいるくらいに、常に李牧としていたのがすごく印象に残っています。僕らがすでに作っている世界の中に飛び込まれるわけですから、ただでさえ難しかったと思います。でも、超然と演じ続けられていました。
龐煖役の吉川さんは、今日はいらっしゃいませんが、「僕が龐煖をやる上で、龐煖はどうあるべきか。そして僕はどうあるべきか」という禅問答のようなことを、撮影の何カ月も前から我々としながら(龐煖を)作り込んでくれました。龐煖も「本当に龐煖だった」と思います。吉川さん、素晴らしかったです。
MC
羌瘣役の清野さんは、吉川さん演じる龐煖と対峙することになりました。これまでのアクションとの違いはありましたでしょうか。
清野さん
これまでは「走りながら敵を斬り倒していく」というアクションが多かったです。でも、今回は“武神”の龐煖と一対一の戦いだったので、一手一手が急所を突きに行くようなアクションが多かったです。吉川さんとの真剣勝負という感じがして、かなり緊迫感のある撮影現場でした。
MC
尾兄弟を演じた岡山さんと三浦さんは、シリーズを通して信を支えてきました。本作では大きな事件が起きますが、あのシーンにはどのように臨まれましたか。
■山﨑さんと岡山さんと三浦さんが、ネタバレになってしまうため、話しづらそうにしていると、会場から笑いが起きました。
山﨑さん
貴大さんにおんぶをしてもらって、「申し訳ないな」と思って…(笑)。原作でも大好きなシーンだったので、良いシーンになれば良いなと思いながら、一緒に撮影をしました。
三浦さん
そうですね。撮影は、段取り・テスト・本番という流れになりますが、段取りの後も、本番まで「もっとこうならないかな」と話し合いをしながらやっていました。(再びネタバレを気にして)すごく話しづらい…。どこまで何を言ったら良いのか…。(登壇者の皆さん&会場:笑)
岡山さん
尾平にとっても、人生の中においても衝撃的な時間だったと思います。…(話しづらそうにしながら)悲しかったです。(登壇者の皆さん&会場:笑) とにかく、撮影の時は寒かったですね。何だかペラペラな内容の話をしまって、すみません。(登壇者の皆さん&会場:笑)
MC
今まで明かされてこなかった王騎の過去に深く関わる人物、摎を演じたのが新木さんです。大沢さんと共演されて、いかがでしたか。また、摎にとって、王騎はどのような存在だったと思われましたか?
新木さん
原作ファンの方も映画版のファンの方もたくさんいる作品なので、撮影現場に入るまで、摎というキャラクターをどのように演じていこうかと不安でいっぱいでした。でも、撮影現場に入って、大沢さんと対峙した瞬間に、その不安がほどけていくような気がしました。その存在の偉大さ、現場を包み込んでくれる温かさなど、まさに大沢さんが王騎のようでした。皆さんを監督と一緒に前線で引っ張ってくれて、すごく心強いと思ったことを覚えています。
皆さんも、本作を観たので分かると思いますが、「王騎がどれだけ摎のことを思っていたのか」を実感しました。摎は作品の中では、その思いの大きさを知らないままいなくなりますが、私は試写を観た後に摎にその気持ちを伝えてあげたくなりました。人としての温かさ、思いやりの気持ちが、こんなにも強い人っているんだと感じました。それを演じているのが大沢さんだからこそ、王騎の存在がすごく大きなものになったんだと思いました。
MC
大沢さんは、新木さん演じる摎についてどのように感じましたか。
大沢さん
新木さんが摎役を引き受けてくれると聞いた時は、すごくうれしかったです。何年間も摎のシーンをずっと望んでいました。優しいシーンが「キングダム」シリーズの中ではすごく少ないんです。やるか、やられるかみたいなシーンが多いので、王騎と摎のシーンのテンションは、不安もありました。でも、彼女が本当に摎としてそこにいてくれたので、とても楽しかったです。何よりも、摎を引き受けてくれたことを本当に感謝しています。自分のイメージどころか、それ以上に素晴らしい摎を演じてくれました。王騎として「この人を失うのであれば、あそこまでの怒りは出るだろうな」と、彼女と芝居した後に考え直したりもしました。王騎を作る上でも、すごく大切な人だと改めて感じています。
新木さん
すごくうれしいです。今、実感しています。ありがとうございます。
MC
山﨑さんと吉沢さんは、「キングダム」を一作目から共に引っ張ってきました。大将軍、王騎を演じた大沢さんと過ごした時間は、お二人にとってどのような時間でしたでしょうか。
山﨑さん
信が天下の大将軍を夢見て、王騎将軍からいろいろなものをいただいたように、僕も信を演じていく中で、大沢さんの王騎将軍からいろいろなものをいただきました。「キングダム」を象徴する王騎将軍という、とてつもなくデカい存在の大沢さんが近くにいてくださったおかげで、さらに面白い「キングダム」を作っていこうという気持ちになっていきました。七年間は、すごく長かったですが、濃厚で忘れられない、本当に大切な時間です。
吉沢さん
前回の「運命の炎」では、紫夏との過去の話をしたり、今回で言うと昭王の言葉をいただいたり、一作目での「僕は中華を統一する最初の王となる」という嬴政にとって一番大事なセリフを言うところでも、振り返れば、全部対・王騎に言っているんですね。嬴政にとっての内なる炎、覚悟が見える瞬間には、常に王騎が目の前にいる。でも、現場で大沢さんの完璧に仕上がっている王騎の姿を目の前にすると、簡単に言葉が出てこないというか、さらっとセリフを言えるムードではないんです。その圧力やオーラを超えて、言葉を発していかなければならない。だから、現場では僕もそういった覚悟みたいなものを常にもらっていました。大沢さんの存在に影響されて、僕以外の役者さんにも気合が入ったと思います。大沢さんの存在が、この作品のグレード、核みたいなものを一段も二段も上げてくれた気がしています。
MC
大沢さん、お二人の言葉を受けていかがでしょうか。
大沢さん
舞台の上だから気を遣っていると思います。(会場:笑) この二人は、ここにいるとすごく優しい青年なんです。でも、現場で会うと怖いぐらい目がギラギラしていました。本人たちがいなくなり、そこには本当に信と嬴政でいてくれました。僕が若い時は、そんなことは絶対にできなかったと思います。彼らと七年一緒に過ごしてきましたが、会うたびにカッコ良くなって、俳優としても人間としても魅力的になっていきました。いつの間にか、「彼らのほうが輝いているんじゃないか」と、不安になったりもしましたが、それが同時にうれしかったりもしました。
「キングダム」は、この二人を軸にした話なので、二人と仕事ができて良かったと思います。僕も、彼らから受けたものは大きいので、彼らじゃなかったら、自分は王騎をできなかったと思います。本当に感謝しています。
MC
最後に山﨑さん、大沢さんからご挨拶をお願いいたします。
大沢さん
ご来場いただきありがとうございました。準備を入れると八年間、このチームで「キングダム」シリーズをやってきました。個人的ではありますが、俳優としてもすごく幸せだったと思います。共演者の仲間たちだけではなく、観てくれたファンの皆さんとも一作目の公開から五年間、同じ時を過ごしてきました。僕も、「キングダム」シリーズを観た人から、いろいろな意見をもらって、ここまで育ててもらいました。こんな作品は、たぶん、後にも先にもないと思っています。改めて、「キングダム」シリーズに触れられたことに、心から感謝しています。そして、今日を含め、たくさんの方に観ていただいたことに、改めて感謝しています。僕は、「キングダム」としての活動は、今日が最後になると思いますが、本当に後悔のない素晴らしい時間でした。ありがとうございました。(会場:拍手)
山﨑さん
もう一つの人生というか、本当に信と一緒に生きてきた七年間でした。自分一人では何もできないと思う中、「キングダム」シリーズという作品を最高のものにするために、気合を入れてやってきました。みんなに支えてもらいながら、一作ずつ重ねてきました。本作は、ついに集大成ということで、込められるものは全部込めて、みんなで頑張ってきました。観てくれた皆さんも、一緒に熱くなってくれたから、ここまで来られたと思います。また何回でも本作を観て、みんなで一緒に「キングダム」で熱くなってくれたらうれしく思います。今日はありがとうございました! (会場:拍手)