「キングダム2 遥かなる大地へ」大ヒット御礼舞台挨拶

2022.07.25
  • 公開後舞台挨拶
「キングダム2 遥かなる大地へ」大ヒット御礼舞台挨拶

大ヒット御礼舞台挨拶

先日、公開を迎えた「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開から10日間で観客動員数155万人、興行収入22.7億円の大ヒットで疾走中! これを記念して7月25日に大ヒット御礼舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 六本木にて開催され、山﨑賢人さん、清野菜名さん、真壁刀義さん、佐藤信介監督が登壇しました。事前にSNSを通じて寄せられた質問に登壇陣が答え、さらにフォトセッションでは大ヒットを記念して鏡開きも行なわれ、会場は大きな盛り上がりを見せました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします。

信役

山﨑賢人さん

信役

羌瘣役

清野菜名さん

羌瘣役

沛浪役

真壁刀義さん

沛浪役

佐藤信介監督

山﨑さん

今日はお越しいただいてありがとうございます。初日の時も話したんですが、本当に夢の続きが始まってどんどんどんどん「2」が皆さんの中に広がっていって、こうして観てもらえているんだと嬉しく思っています。まだ始まったばかりですので、この夏は「キングダム」でまだまだ暑くなっていただきたいと思っています。

清野さん

今日は暑い中、劇場にお越しいただきありがとうございます。本当に周りの反響がすごいです。毎日耳に良い反響が入ってくるので嬉しかったです。今日は短い時間ですが皆さんと楽しい時間を過ごせたら良いなと思っています。

真壁さん

新日本プロレス・真壁刀義だ!
最初にこの作品に呼ばれて、キャストの皆さんと顔を合わせた時、そうそうたるメンバーなので、実は僕、呑まれたんですよ。でも「このままじゃダメだ」と思い、沛浪役に入り切って、思う存分に暴れました。作品は観て楽しまれたと思いますが、今後とも、二回、三回と楽しんで観てください。

佐藤監督

たくさんの観客の皆さんに来ていただいて嬉しく思っています。本当に僕も苦労して作った作品だったので、これが皆さんの気持ちに届いて...。昨日は名古屋で舞台挨拶がありました。お客さんとのQ&Aもあって、これまであまりお客さんの生の声を聞くということがなかったのですが、本当に感激されて、僕も嬉しくなりました。中には何度も観ている方もいて、熱い思いを受けて嬉しくなりました。まだまだ夏が続きますが、この作品で元気をもらっていただければと思います。

MC

本日は、事前に公式SNSに寄せられた質問にお答えいただきます。

Q1

信は漂との約束を原動力に生きていますが、皆さんが撮影を頑張れる原動力は何ですか? 私はいつも賢人くんを原動力に頑張っています!

山﨑さん

ありがとうございます(笑)。
そうですね、僕はもともと「キングダム」の原作が好きで、「この作品を映像化できたら嬉しいな」というところから始まりました。自分一人で「やりたい」と思っていたところからついに信役を演じられることとなりました。「キングダム」という作品自体からものすごくパワーをもらっていて、それが原動力なんです。「1」があって「2」も撮ってという中で、自分一人の夢じゃなく、みんなで夢を追っかけているんだって。自分一人だけだとパワーが出なくなっちゃいそうなこともたくさんあったんですが、「みんなで見ている夢なんだ」と思うと頑張れる瞬間が何回もありました。それが原動力ですね。

MC

今日、こうして集まってくださった皆さんも賢人さんにとって原動力かもしれませんね?

山﨑さん

本当にそうですね。観てくださった皆さんも含め......それが原動力です。本当に観てもらわないと、皆さんに観てもらうために作っていますからね。

清野さん

賢人くんですね。賢人くんが演じる信でした。体力がかなり必要な役で、すごく大変だったと思うんですが、毎日大きな声で皆さんを引っ張ってくれて、いつも明るく笑顔で...そんな姿を見ていると、「毎日戦っているけれど、もっと頑張ろう」という気持ちになりました。「本当に賢人くんありがとう」って気持ちです。

山﨑さん

ありがとう。本当に嬉しいです。菜名ちゃんは(キャストの中では)一人だけ女性だったんですが、本当にラフに、気を遣わずにいてくれました。男だらけの中で楽しく撮影できたのは菜名ちゃんの人柄だと思います。

清野さん

楽しかったね。

真壁さん

僕は、プロレスラーなんで、この作品に呼ばれた時「やっぱりプロレスラーはダメだな」って思われたくなかったんですよ。いや、他のプロレスラーはダメかもしれないけれど、「真壁刀義だけはダメじゃないぜ」っていうのを見せたかったんですよ。でも、最初に皆さんと顔をあわせた時はそうそうたる顔ぶれで「こりゃちょっとヤベぇな」って呑まれそうになりました。でも、ここで呑みこまれて引いちゃだめだって、前にどんどん出ました。

MC

自己採点でご自身の演技はどれくらいですか?

真壁さん

僕の演技? 100%だよね?(会場:拍手) Thank you! Thank you! 良かったよね?

山﨑さん

良かったと思います。

佐藤監督

いつもはおいしいものを食べに行ったり、地方ロケが多かったので、そこで飲みに行ったりするのが原動力ですが、コロナ禍で一切外食禁止で、何カ月も外に全く食べに行っていないんですよ。「ホテルの中で弁当を食べてください」ということでホテルと現場を行ったり来たりしていましたね。

Q2

役作りの上でどんな努力や準備をされましたか?

山﨑さん

準備としては、アクション練習をどんどん始めました。成長した信でいるためにアクションの練習をして、今回は馬もたくさん乗るので乗馬練習もしました。あとは「1」で親友の漂をなくした出来事があった男なので、つらいことを乗り越えて、今後、みんなを引っ張っていけるように、強く優しく、たくましくなった信を演じようと思いました。

MC

具体的にどの部分がつらかったですか?

山﨑さん

まあ全身筋肉痛ですが...。でも、「そんなの吹っ飛ばすのが信だな」と思ってやっていると(筋肉痛なんて)吹っ飛びますね。

清野さん

羌瘣という役は、すごく強くて、人間離れした動きをするキャラクターなので、原作ファンの方々に納得してもらえる動きをどうしたら作れるのかと、アクションチームの方々とずっと模索していました。アクションチームの方たちが教えてくれるんですが、やはり見ただけじゃできなくて、しなやかさとか、今までにやったことのないアクションだったので、習得するには慣れるしかなかったですね。家で電子レンジを回している時も、腰を八の字に動かしたり、首を回したり、身体に焼きつけるという感じでやっていました。

山﨑さん

骨から柔らかく動かすという練習を羌瘣はずっとやっていて、股関節と肩甲骨と...すごくやっていたなと思います。信のメニューとは違うのでね。

MC

監督からご覧になって二人の動きはどうでしたか?

佐藤監督

賢人さんは、やはり前回で一度やったからっていうのもあると思いますが、力いっぱい動く感じや素早さが前回よりも増していたと思いました。少し早めに練習も始めて、乗馬も早めに始めて...一応(馬に)乗らないパターンも用意してはいたんですが、見事にできるようになっていました。
清野さんは「アクションができる」っていうイメージはあったので、「きっとできるんだろうなぁ」と思いつつ、要求していることがかなりテクニカルだったので、見ているとアクションチームの一員になっていましたよね。女優さんが一人いるっていうより、交じり合っていました。動きがすごかったですよ。クランクインから、演技もするけれど、アクションもずっとやってもらいました。本当に大変だったと思います。

MC

真壁さんはいかがですか?

真壁さん

僕? プロレスラーだぜ? 運動神経は良いに決まってるだろ! 坂道を駆け上がるシーンがあって、羌瘣さんは女の子じゃん? きっと離れているだろうと思ったら俺の真後ろにぴたりとくっついて、全然息切れてないの。「マジか!」と思って僕の方が先に息が切れていたからね。普通に抜かれちゃってたからさ...。みんな、(清野さんを)甘く見るなよ!

MC

突撃の号令のシーンでは、信がメチャクチャ速くて驚きました。いっしょに走り出した皆さんはどう思っていましたか?

真壁さん

「いいかげんにしろ、信! このやろー」って(笑)。
僕たち足腰に結構来ているのよ。普段の練習方法とも全然違うし。僕たち(プロレスラー)は六メートル四方で戦ってるから六メートルの中では誰にも負けねぇよ。でも信はすげぇよ。本当にすげぇよ。息切れてねぇな...ってずっと見ていたからね。追いつけないし、追いついていくのは羌瘣さんだし...。「監督、助けてよ」って何回か見たけど、目をそらされるの(笑)。

清野さん

真壁さん気づいたら一番後ろにいたんですよ(笑)。

真壁さん

そういうこと言っちゃダメだよ! みんな知っているんだから(笑)。

MC

清野さんは信が走り出したのをどう見ていましたか?

清野さん

速すぎて「ちょっと待って!」って叫びたくなりました(笑)。

山﨑さん

もう僕としては「一番この世で足が速いんだぞ」と思って走っていました。みんながマジで「ちょっとやめてくれ!」って言っているのを山﨑としては申し訳ないと思いつつ、でも信としては関係ねーって思いながら、どうしたものかと思いつつ走っていました(笑)。

MC

芸能界で一番足が速いんじゃないかと。

真壁さん

マジで、ほんと速いのよ。だってみんな文句言っていたのマジだからね。「速ぇ! お前、もうちょっと合わせろよ!」「カメラの位置とかいろいろあんだろ!」って思っても一人でバーっと行っちゃうから本当にビックリした!

山﨑さん

本能で走っていましたね。フォームがなんだとかじゃなく、「とにかく速く敵兵を飛び越えて、風穴あけてやる!」というマインドでやっていました。でも、信は「途中で加速する」というのが結構あって、「あ、僕、最初から結構本気で走っちゃった!」という時もあったんですが。そこから加速しないといけなくて、「加速してやらぁ!」って思ってやったら本当に加速できました。限界突破ができて、なんか限界突破って結構マインド次第なのかなって思いました。心が大事だなって。心を強く生きて行こうって。心大事ですよ!

真壁さん

本当にすごい量を走っているからね。キャストの何人かはマジで監督を恨んでるからね。しかも何十本もだよ。「何かの合宿に来たのかな」って思ったよ!

佐藤監督

いろいろあるんですよね(笑)。一回で終われば良いんですが、いくつかのアングルから撮るんでね。何回もやるので一回走っただけじゃないんです。本当にすごいなって思いました。こっちはクルマで追いかけているので(笑)、「頑張って!」って思っていました。

真壁さん

ほんとだよね(笑)。

山﨑さん

あんだけ走ったから、本編を見た時、とにかく前に進む疾走感――突撃している感じ、走って良かったなって思いましたね。

Q3

信も羌瘣も沛浪も強いですが、誰が一番強いですか??

真壁さん

たぶん信だよ、マジで。

山﨑さん

真壁さんじゃないですか(笑)?

真壁さん

たぶん、ヒット&アウェーで捕まえられないからね。本当に運動神経良いんだ、この二人。

山﨑さん

その戦い方なら勝てるかも(笑)。

真壁さん

マジで考えるのやめろよ! そういうところだぞ!

MC

実際、真壁さんだったら信や羌瘣をどうやって倒しますか?

真壁さん

どう倒すって捕まえるしかないよね。ほんと速いのよ、マジで。

佐藤監督

すばしっこいんですよね。

真壁さん

すごいのよ。

MC

ではこの中だと、いったん沛浪は外して...。

真壁さん

いったんだぞ(笑)?

山﨑さん

リアルに考えると、現時点では羌瘣のほうが強いだろうなって思いますね。一撃...いや、捕まえたら信のほうが強いかも。でも一撃、素早さは見えないと思います。羌瘣が速すぎてね。

清野さん

難しいですね...。どっちだろう?

MC

信と対抗するなら?

清野さん

信と? 難しいですね。どうなんだろう? 巫舞(みぶ)?

山﨑さん

巫舞をやられたら、スローモーションになりますからね。見えないです。

MC

この三人であれば、沛浪はすぐに外れるというのは分かりましたが...。

真壁さん

お前さ、落としどころで使うのやめろよな(笑)。

Q4

知略と本能、皆さんはどちら派ですか? 

MC

真壁さんは本能でよろしいですよね?

真壁さん

決めつけもよくないと思うぞ(笑)。でも本能だな。

MC

山﨑さんと清野さんはいかがですか?

山﨑さん

本能ですかね?

清野さん

本能ですね。思った通りに突き進むタイプなので、本能ですね。

真壁さん

見た目さ、すごくかわいらしくて、おしとやかで「いろいろ考えているのかな?」って思うじゃん。でも撮影を見ていると、たぶん本能だよ、この人。すげぇ突っ走るもん!

山﨑さん

いや、そう思いますね。もちろん頭はみんな絶対に使っていると思いますが、感覚で...いざ撮影で大変になった時、頭で考えるより「やってやるぜ!」って感じが菜名ちゃんからしましたね。

清野さん

たしかに。今、撮影を思い出してみたんですが、現場で新しくアクションの追加をされることがあるんですが、すぐに本番なので何回も練習できなくて、そこはやるしかないと、本能で向かっていっていたなって思いましたね。

MC

現場で急にアクションが追加に?

佐藤監督

元々きちんと決まってはいるんですが、「それ良くない?」っていうアイディアが出ることがあって、そうなるとそこでガラッと変わったりするんですね。

MC

監督から見ても三人とも本能タイプだと思いますか?

佐藤監督

そうかもしれないですね。でも、そう見えても、打ち合わせすると、すごく考えているなって思いますね。知性がないと本能も発揮できないんだなと皆さんを見ていて思いますね。

山﨑さん

実際、本能だけでやっていたら撮影にならないですからね(笑)。自分は大事なところは本能で決めていきたい――いろいろ考えた上で、最後は直感や本能でバーンといくのが気持ち良いなと思いますね。

MC

最後に山﨑さんから代表してメッセージをお願いします。

山﨑さん

本日はお越しいただき本当にありがとうございました。「キングダム2 遥かなる大地へ」は本当にたくさんの人に観ていただけて、夢がどんどん叶っているという気持ちで、嬉しく思っています。僕自身、信を演じる上で、信に自分の境遇を重ねて、すごく強い気持ちで頑張ることができました。この作品は、物語も登場人物も、観た人が絶対に自分に近いものを感じて、観終わった後に、パワーをもらって「明日からまた頑張ろう!」と強く思える作品だと思います。本当にすごい映像なので、観てもらって、夏を熱く「キングダム2」で乗り切ってもらえたらと思います。今日はありがとうございました。