「キングダム2 遥かなる大地へ」初日舞台挨拶

2022.07.15
  • 初日舞台挨拶
「キングダム2 遥かなる大地へ」初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

累計発行部数9000万部を超える大ヒット漫画を実写映画化した「キングダム」の続編「キングダム2 遥かなる大地へ」がいよいよ公開! 7月15日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで初日舞台挨拶が開催され、山﨑賢人さん、吉沢亮さん、清野菜名さん、大沢たかおさん、佐藤信介監督が登壇しました。公開初日の15時時点で、2019年に邦画実写ナンバーワンを記録した前作(2019年4月19日公開/興収57.3億円)対比、141パーセントを記録し、前作超え確実の大ヒットスタートを切りました。それぞれが映画にかける熱い思いとともに今の夢を明かしたイベントの模様を、詳しくレポートします!

MC

今日は全国47都道府県にある341の劇場と中継を結んでいます。それではご挨拶をお願いいたします!

信役

山﨑賢人さん

信役

嬴政役

吉沢 亮さん

嬴政役

羌瘣役

清野菜名さん

羌瘣役

王騎役

大沢たかおさん

王騎役

佐藤信介監督

山﨑さん

無事に初日を迎えられて本当にうれしく思います。「1」を全身全霊でやり、皆さんに楽しんで、愛してもらったからこそ、続編を撮ることができたと思っています。続編をやることが夢だったので、夢の続きが今日から広がっていくんだと思うと、本当にうれしく思います。

吉沢さん

ついに「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開されました。すばらしいと思っていた「1」を軽々と超えた「2」が、これからどんどん皆さんの中に広がっていくんだと思うと、ワクワクが止まりません。

清野さん

全国の皆さん、そして地元の愛知県の皆さんこんにちは! 私は 「キングダム2 遥かなる大地へ」から参加しました。前作を成功されてきた皆さんの仲間に入って、思い切り羌瘣を演じられたことをとても光栄に思っています。

大沢さん

この作品は、2020年に撮影がスタートしました。新型コロナウイルスが蔓延する直前にクランクインする予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響でクランクインすることができず、それまでの予定も計画もロケ場所も、全部ダメになってしまいました。 「一時はもう撮れないかもしれない」「「2」はもう数年後かもしれない」とみんなで苦しく、つらい思いをしました。でも、佐藤監督の「どうしても日本映画を代表する一作を撮りたい」「「1」を超えるような作品を撮りたい」という思いを軸に、キャスト、そしてスタッフは、日本から約600名、中国から約400名、計1000名の「キングダム」チームが一丸となって、皆さんに作品を届けることを夢見て、みんなで七転八倒して精一杯頑張ってきました。山﨑くん演じる信のように目標に向かって、仲間を信じて、ひたすら頑張り続けて、"夢をあきらめずに突き進む"という思いや勇気が、皆さんに届くことを夢見て、頑張ってまいりました。僕らの涙と汗の結晶を存分に楽しんでいただきたいです。

佐藤監督

大沢さんもおっしゃったように、もともとこういう作品を作ろうと計画していたんですが、いざクランクインしようと思った時に新型コロナウイルスが蔓延してしまいました。おそらく普通に撮っていても大変な作品だったと思いますし、「僕らは大変な作品をこれから撮るぞ」という意志に燃えていたんですが、それが何重にも苦労を重ねなければならないような撮影になってしまいました。僕もいろいろやってきましたが、これほど苦労した作品はなかったと思っています。劇中には、戦っている人々が小さなアイデアを出しながら、苦難を乗り越え前に進んで行く姿があります。まさにそれを脚本に書きながら想像していたので、僕らがくじけてはいけないと感じて、劇中の登場人物になったような気持ちでやってきました。「本当にダメかもしれない」という時もありましたが、「まだ何かアイディアがあるんじゃないか」「まだ何かやれるんじゃないか」と、当初予定していたよりも「さらに良いものにしよう」と思いながら、撮影してくることができました。皆さんにこの作品を届けられたことが本当に夢のようです。

MC

皆さんの思う、「キングダム」の魅力を教えてください。

山﨑さん

やっぱり熱量が「キングダム」の魅力の一つだと思っています。まっすぐストレートに物事を伝えたり、行動で示したりと、僕自身も信を演じていて「こうなりたい」と思う部分がいっぱいあって、信と一緒に成長している部分がたくさんありました。普段なら照れ臭くて言えなかったり、ストレートに言えないようなことも、信ははっきり言う。そういうところに、励まされるのかなと思っています。スクリーンを通して、信の言葉を伝えられることがうれしいと思いながら、熱く演じました。

MC

山﨑さんも「信のようになりたい」と思う部分があるんですね。

山﨑さん

そうですね。皆さんも本作を観ていただいたので分かると思うんですが、信が出会って間もない羌瘣に対してかける言葉というのは、自分自身でも「みんなが言ってほしい言葉だろうな」と思えるものでした。信には、ストレートに「それはダメだろう」ということも言えるパワーがあります。そういうのって本当に力強く言いたいものだと思いますし、言わないとダメだとも思います。それが信の大好きなところです。

吉沢さん

「キングダム」の魅力は本当にたくさんありますね。「キングダム」はもちろん信が主役なんですが、その周りにもとんでもないスーパースターがいっぱいいるんです。大沢さんの演じられた王騎もそうだし、将軍同士の戦いもあります。まだまだ信の手の届かない雲の上の存在みたいな人たちの"すごみ"みたいなものを感じます。それを見ている信の眼差しから「これは信の成長物語なんだな」と改めて感じさせられます。信の表情が、またすごく魅力的なんです。僕はそういう部分が、この作品の魅力なのかなと思います。

清野さん

漠然としているんですが、本当に「カッコ良い」ということが魅力だと思います。どのキャラクターの背景を見ても生き様が本当にカッコ良いです。女の私でも憧れるようなカッコ良さを、どの将軍も持っていて、私はそのカッコ良さに圧倒されました。

MC

でも全国の皆さん、清野さんが演じた羌瘣もカッコ良かったですよね?(会場:拍手)

清野さん

ありがとうございます!

大沢さん

山﨑くんも言っていたように、やっぱり熱量(は魅力)ですね。スタッフ全員の熱量や情熱、この作品にかける意気込みみたいなものが、各キャラクターやいろいろなシーンにあふれているんです。そういうものによって、元気や勇気を届けることができる作品になっていると思っています。

MC

今回も大沢さん演じる王騎の存在感は、果てしなかったですね。

大沢さん

僕は(今回の王騎は)かなり上から見下ろしてしゃべっている感じで、申し訳ないと思ったんですが...(笑)。ただアクションシーンなども自分で見ている限り、山﨑くんも清野さんもスタントなしで体当たりでやっていました。「これほど動く俳優さんがいるんだな」と思うぐらい、毎日衝撃を受けていました。それを感じさせてもらうことで、また自分の(演じるキャラクターの)役に立たせることができたので、そういう機会をもらって感謝しています。

佐藤監督

「キングダム」の魅力は様々あるんですが、僕が一番衝撃を食らったのは、やっぱりキャストの皆さんの表情です。キャラクターがいろいろと出てくるんですが、 極め付けのところで、みんなものすごく良い表情を出してくるんです。いくつか大好きなショットはあるんですが、将軍や農民兵など、それぞれ立場が違いながらも、ある時に忘れられない表情をするところがあったんです。こちらとしてはそれを捉えて、極め付けの映像で見せたいという思いがあります。それは自分で言うのもなんですが、「うまくいっているなあ」と思いました。CGがまだ何も入っていない時点で、編集しながら観ているだけでも感動していました。(観客の皆さんは)仕上がっていないものを観る機会はないと思うんですが、仕上がっていない段階のものでさえもすばらしいものだったと思っています。

MC

続いて「ここはこだわった」と思うような、注目してほしいポイントを教えてください。

山﨑さん

どのシーンにもこだわりや気持ちを込めて演じたんですが、「1」の時の信は、いろいろな出来事に巻き込まれていく存在でした。今回の信は「1」の出来事を乗り越えて、自分の足で、自分の意志で「戦場に出る」と決めます。自分も「1」の撮影を経ているし、強く、優しく、たくましくなった信を演じられるようにと、こだわっていました。

MC

どのような準備をされたのでしょうか。

山﨑さん

アクションの修行をしたり、自分が先頭を切って走り抜けることで、(みんなを)引っ張っていけたらと思いながら演じました。「1」が終わってからも、きっといつか「2」をやるだろうと思って、ちょこちょこアクションの練習を続けていたんです。今回は「一対多勢の戦い」が多かったり、馬に乗るシーンも多かったり、(歩兵隊の仲間となる)伍を組んだりなど、「1」とは戦い方の種類も変わっていました。馬にもたくさん乗って、馬上戦もかなり修行しました。

MC

吉沢さん、山﨑さんのアクションはすごかったですよね。

吉沢さん

すごかった! すばらしかったですよね。(会場:拍手)

山﨑さん

ありがとう!

MC

吉沢さんがこだわったのは、どのようなことでしょうか。

吉沢さん

やっぱり椅子の座り方ですね(笑)。基本、政は椅子に座っているので、どうやったら「座っているだけで王様っぽく見えるのか」ということは意識していました。政って結構、劇中で腕を組むんですが、最後の方のシーンで(腕組みを解いて袖を)バサッとやる動きがあって...。現場で何となくやってみたら「これ良いかも」「これ良いな」と思いました。完成作でそのシーンを観ても「良いな」と思っていたら、次のシーンでもまったく同じことをやっていました。すごく"味を占めちゃっている感"が出ていて、ちょっと恥ずかしくなりました(笑)。

MC

そうなんですね! 山﨑さん、吉沢さんの座り方はいかがでしたか?

山﨑さん

めちゃめちゃカッコ良かったですね!

吉沢さん

ありがとう。

山﨑さん

王のオーラがありました。座っているだけでそれを出すというのは、本当に難しいと思うんですが、やっぱり「1」を経ていろいろなことを乗り越えて、座っているんだなと...。すごくカッコ良かったです。

清野さん

羌瘣はすごく強いキャラクターなので、立っている時もなるべく、無駄な動きをしないで強く見せようと思っていました。あとはアクションに入る前のモーションにこだわりました。アクションを速く見せるために、動き出しとして変化球で首をパン!と動かしてみたり、そうやってリズムを崩すことを意識してアクションをやっていました。

山﨑さん

僕は一緒にアクション練習をしていたんですが、(清野さんは)骨から動かすということで、形だけではなく、ちゃんと身体をしなやかに使ってアクションする練習をしていました。信と羌瘣とではメニューや練習内容がだいぶ違うんですが、僕も「羌瘣のメニューをやりたいな」と思ってちょっとやったりしていたら、「信はそれはやらなくて良い」と言われてしまいました(笑)。二人のアクションは全然違って、信は力強くバン!と動く感じなんですが、羌瘣はやわらかく、しなやかに、舞うようなアクションなんです。すごく美しくて、カッコ良かったです。

MC

大沢さんはいかがでしょうか。

大沢さん

僕は今回、基本的にずっとしゃべっている感じなので、あまりモーションの研究をしなかったんです(登壇者の皆さん:笑)。豊川悦司さん演じる麃公(ひょうこう)と対峙して、夕日を見るシーンがあるんですが、僕はあそこの撮影をすごく楽しみにしていたんです。でも、監督から「欠番」と言われて、そのシーンの撮影がなくなったんです。すごく残念でしたが、諦めていたんです。でも、撮影の最後になって監督が「やっぱり撮る」と言われて、撮影がすべて終わった後に、夕日を狙ってあのシーンの撮影に行きました。その日は、僕が「キングダム」をやっていた中でも一番きれいな夕日でした。「キングダム」チームは、こういった奇跡みたいなものを起こすんだとびっくりしました。夕日というのは一瞬なので、監督は「その時間を狙いたい」ということで、僕は久しぶりの豊川さんとの共演だったんですが、ほとんどしゃべる時間もなくすぐ本番でした。戸惑いながらも、すごく夕日がきれいだったので、豊川さんも僕も集中して、存分に芝居をさせてもらった記憶があります。

佐藤監督

葛藤が本当にいろいろとあって...。あのシーンは一回なくしたんです。でもある日、撮影地ですごくきれいな夕日が沈んだのを見て「ここで撮れるんじゃないか?」と思いました。いろいろとプランを変えて、急遽直談判をして「もう一回撮らせてください」とお願いしました。

MC

2019年に前作の初日舞台挨拶では、皆さんが「ぜひ続編を」という夢を語っていました。まさにその夢が叶ったかたちになりましたが、皆さんの今の夢を教えてください。

山﨑さん

「キングダム2」を本当にたくさんの人に観てほしいですね。そして「続編を届けたい」というのが夢です。前作の舞台挨拶の時に「夢は天下の大将軍」とフリップに書きました。「2」でもまだ(信は)天下の大将軍になっていないので、「天下の大将軍」になるまでやりたいです。(会場:拍手) ありがとうございます!

吉沢さん

やっぱりこれだけすばらしい作品を共に作ったキャストの皆さん、スタッフの皆さんと全員で、またお酒でも飲みながらワイワイできるような世の中になってくれることが夢です。(会場:拍手)

清野さん

この「キングダム」という作品は、今まで日本では観たことがないぐらい壮大なスケールの大きな作品になっています。なので、まずは日本の全国民に観ていただいて、そして次は海外の方々にも観ていただけたらと思います。それが叶ったらうれしいなと思います。(会場:拍手)

佐藤監督

三年前に劇場公開した時に僕が語った夢が、「蛇甘平原の戦いを撮りたい」ということでした。その夢を数年かけて叶えることができたので、よくやったなと思っています。本作をやる中でまた新しい課題や乗り越えたこともあって、いろいろと知見を得ました。また新たな世界を作っていきたいなと思っています。新たな作品に向かって、それを活かしていきたいと思っています。(会場:拍手)

大沢さん

できれば来年にでもこの続編を掲げて、またこのメンバーと皆さんの前に出られたらうれしいと思います。僕は王騎将軍を演じていますので、山﨑くん演じる信にバトンを渡すまではやり切って、自分の夢を実現させたい。そこまではなんとか頑張っていきたいと思っています。(会場:拍手)

MC

では最後に山﨑さんから、全国の皆さんにメッセージをお願いします。

山﨑さん

今日初日を迎えられて、皆さんに観ていただけて本当にうれしく思っています。「キングダム」は本当にパワーにあふれている作品なので、このパワーを皆さんに受け取ってもらって、「キングダム」と共に、日本中の皆さんにこの夏を最高の夏にしてもらいたいと思います。一緒に熱くなれたらうれしいです! 今日はありがとうございました。

■山﨑さんによる「せーの!」の掛け声をきっかけに全員一緒に笑顔でくす玉を割りました。"祝・「キングダム2」開幕!"との垂れ幕と共にフォトセッションをし、大盛況の舞台挨拶が幕を閉じました。