「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」ゴーレムアライバルイベント&完成披露舞台挨拶

2024.01.15
  • 完成披露

ゴーレムアライバルイベント&完成披露舞台挨拶

2021年1月に日本テレビとHulu共同製作ドラマとして日本テレビ系にてSeason1の放送がスタートした「君と世界が終わる日に」(通称:「きみセカ」)。“ゴーレムウィルス”という嚙まれたら化け物になってしまう“謎の感染症”によって突然日常を奪われた人々の過酷なサバイバルと濃厚な人間ドラマを描き、4シーズンにわたって人気を博してきました。そしてついに、シリーズを通して壮絶な人生を歩んできた主人公・間宮響の最後にして最大の戦いを映し出す「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」が登場! 1月15日には六本木ヒルズアリーナとTOHOシネマ 六本木ヒルズにて、ゴーレムアライバルイベント&完成披露舞台挨拶が行われ、竹内涼真さん、高橋文哉さん、堀田真由さん、板垣李光人さん、黒羽麻璃央さん、窪塚愛流さん、橘優輝さん、須賀健太さん、吉田鋼太郎さん、菅原伸太郎監督が出席しました。ゴーレムアライバルイベントでは、極寒のレッドカーペットにゴーレム(=ゾンビ)が大量に発生する中、登壇者陣がファンサービスを実施。500人のファンから大歓声を浴びました。この日の模様を、詳しくレポートします!

間宮響役

竹内涼真さん

間宮響役

柴崎大和役

高橋文哉さん

柴崎大和役

羽鳥葵役

堀田真由さん

羽鳥葵役

天城ジン役

板垣李光人さん

天城ジン役

加地裕也役

黒羽麻璃央さん

加地裕也役

藤丸礼司役

窪塚愛流さん

藤丸礼司役

松山寿人役

橘優輝さん

松山寿人役

首藤シンジ役

須賀健太さん

首藤シンジ役

西条玄役

吉田鋼太郎さん

西条玄役

菅原伸太郎監督

【ゴーレムアライバルイベント】

■本格的と定評のあるゴーレム(=ゾンビ)がレッドカーペットに大量発生。ゴーレムたちは唸り声を出したり、襲いかかる様子を見せたりと大暴れ。観客からは「キャー!」「怖い!」とそのリアルさに驚きの声が上がる中、キャストが登場! 

■竹内さんがゴーレムに戦いを挑むようなポーズを披露し、会場も大盛り上がり。キャスト陣はそれぞれ笑顔いっぱいにファンと交流を図りながら、ステージに上がりました。

■ステージにラインナップしたメンバーは、ハンディキャノンでゴーレムを撃退するド派手な演出を披露。強風のため、キャノン砲から飛び出したテープがキャスト自身に巻きついてしまうハプニングもありつつ、お互いに絡まったテープを楽しそうに取り合うなど、固い絆の伝わる展開になりました。極寒の中のイベントとなりながら、会場からは終始大歓声が湧き起こる、熱い幕開けとなりました。

MC

それではご挨拶をお願いいたします!

竹内さん

寒ーい! (登壇者の皆さん&会場:笑) 寒すぎる。さすがにスタッフさんもこの強風は予想していなかったでしょう。これが「きみセカ」です(笑)。
今日は寒い中、足を運んでいただき本当にありがとうございます! 四年間、「きみセカ」がチーム一丸となって走り続け、そして大きなスクリーンを通して僕らの集大成が皆さんのもとに届くということが、僕としても誇らしいです。愛が詰まった作品なので、一人でも多くの方に届けば良いなと思っています。今日は寒いですが、盛り上がりましょう。

高橋さん

涼真さんが駆け抜け、作り上げてきた「きみセカ」の世界で、大和として最大限に暴れました。
短い時間ですが、最後まで楽しんでくれたらうれしいです。

堀田さん

すごく寒いんですが(笑)、皆さんの温かい歓声で心はとても温かいです。私は劇場版からの参加だったので、Season1からの皆さんの気持ちを胸に、精一杯演じました。

板垣さん

本日は寒い中ありがとうございます。こうして、「きみセカ」という作品の集大成に参加できたことを光栄に思います。今日は皆さんの熱で劇場を温めていただいて、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

窪塚さん

レッドカーペットを歩くのは、これで二回目になります。こんなに華やかなステージに立てたことをとても嬉しく思っています。めちゃくちゃ寒いですが、僕らの心に秘めているエネルギーで最高のイベントを作り上げられたらと思います。

橘さん

松山寿人役を演じました、橘優輝です。「きみセカ」という大きな作品で、このような華やかな場に立てて、大変うれしく思います。

黒羽さん

(今は)寒いですが、作品はとても熱く、また座長を筆頭に熱いメンバーが集まったので、ぜひここで温まっていってください。

須賀さん

先ほど出てくる時に、僕にも歓声をくださって本当にありがとうございます(笑)。温まりました。みんなで最後まで楽しみましょう。

吉田さん

(歓声を受けて)ありがとうございます。私ごとですが、昨日1月14日は誕生日で、65歳になりました。
(周囲から「おめでとうございます!」という声が上がる)
ご存知の方もいると思いますが、65歳というのは前期高齢者(65歳以上75歳未満の高齢者)でございます。前期高齢者ともなりますと、こういう寒さすら愛おしいという心境になってまいります。(登壇者の皆さん&会場:笑)
この「きみセカ」という素晴らしいチームに、僕は初参加でございます。しかも悪役なんですが、ぜひ温かい目で見守っていただけたらと思っております。

菅原監督

「きみセカ」は竹内くんと四年間、毎年冬に撮影をしていました。でも、今日が一番寒い気がしています。(登壇者の皆さん:笑) こんなに大きなイベントを開いていただいてありがとうございます。

MC

ついに「きみセカ」の劇場版が公開となります。竹内さん、映画化が決まった時の感想を教えてください。

竹内さん

心から喜びました。実は、Season1の撮影の時に、「きみセカ」をずっと撮っているカメラマンさんと「映画とかできたら良いよね」と話をしていたんです。まさか現実になるとは思いませんでした。そして、完成披露を迎えられて、チーム全員で四年間走り続けてきて良かったと心から思っています。

菅原監督

最初から、竹内くんが「映画にしたい」という思いを持っている話は聞いていたので、実際に決まってとてもうれしかったです。すごくプレッシャーはあったんですが、テレビや配信ではやれないことを映画でやってやろうと、思い切りやったつもりです。

MC

菅原監督は、竹内さんの熱い思いを聞いていたんですね。「FINAL」ということになりますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか。

竹内さん

「きみセカ」の現場は、皆さんが今、体感しているこの寒さなんですよ。(登壇者の皆さん:笑) 僕は四年間この作品をみんなと撮影してきました。今、この時期にこうやって舞台挨拶をしていると、途中で命を落とした仲間たちとか、みんなのことを思い返して本当にグッときちゃいますね。そういう仲間たちの思いも背負って、劇場版に臨みました。そういう気持ちも入っていますし、素晴らしいキャストの皆さんの良いパワーと勢いが合体して、すごく良いものが現場で生まれたという印象があります。

MC

では、劇場版から初参加となった皆さんにうかがってまいります。「きみセカ」の現場に参加されて、いかがでしたでしょうか。

高橋さん

涼真さんを筆頭に、スタッフの皆さんは、約四年も作品を一緒に作られていたので、クランクインした瞬間に、現場の一体感とパワーをすごく感じました。そこに僕のエネルギーを全部ぶつけて、化学反応が起きるように一生懸命お芝居をしました。

MC

演じた役柄は、高橋さんにとって普段はあまりない役でしょうか。

高橋さん

こういった男らしいというか、強い・熱い青年というのは、あまりやってこなかったと思います。なので、すごくやりがいがあって、楽しい役でした。

堀田さん

すごく温かくて、楽しい現場でした。本読みの段階から、竹内さんは響としてそこにいらっしゃいました。背中で語ってくださる座長で、その姿を見ているだけで、「付いていきたいな」と思うことができました。
そして大和と葵は、響と(中条あやみさんが演じた)来美を想起させるような関係性でもあるのかなと思っています。「FINAL」に新しい風を吹かせられたら良いなと思いながら演じました。

板垣さん

この作品に参加できてすごくうれしかったです。現場に入って、見るもの全てに感動しました。やっぱりこの作品と言えばゴーレムなんですが、会場の皆さんも先ほど近くで見たと思いますが、本当にディテールがすごいんですよね。「目のところはどうなっているんですか?見せてもらって良いですか?」と、怖さよりも感動の方が先に来てしまって、聞いてしまいました(笑)。また、“長く続いているシリーズに参加する”という不安を、涼真さんが、“長く続いているからこそ出せるグルーヴ感や楽しさ”を味わえる現場で吹き飛ばしてくださいました。すごく楽しかったです。

窪塚さん

僕は高校二年生の時、ご飯を食べ終わってからお風呂に入るまでの時間に、Season1をテレビで観ていました。今回ご一緒し、同じスクリーンの中にいられて、作品に携われることができてすごくうれしかったです。
僕がまず圧倒されたのは、現場のスタジオです。隅々まで「きみセカ」の空気感がありました。それがあったからこそ心から芝居ができたのかなと思っています。

MC

役柄の印象はいかがでしたか?

窪塚さん

自分に似たところが多かったです。この中で一番ビビリな役なんです(笑)。僕も実際、本当にビビリなので、共通点があって演じやすかったです。

橘さん

僕も高校三年生の時に家で観ていました。

竹内さん

何をしている時に観ていたの?

橘さん

ご飯を食べている時に観ていました。

窪塚さん

ご飯を食べている時に観られますか?

橘さん

それが、イケちゃうの。(窪塚さんと顔を見合わせて二人で笑顔) 全然イケるんですよ。
まさかシリーズ化したこの作品に出られるとは思っていませんでした。経験が少ないなりに「自分にできることは何だろう」「作品のために何ができるだろう」と考えている時に、涼真さんを筆頭に優しい先輩の方々が支えてくださいました。おかげで、やりやすい環境で芝居ができました。

MC

竹内さんとの共演はいかがでしたか?

橘さん

こんなにも早く涼真さんと一緒に作品を作らせてもらえるとは思っていませんでした。涼真さんのおかげで、演じることができました。

竹内さん

彼がお父さんに髪の毛を切ってもらっている、角刈りの頃から(橘さんのことを)知っているんです。「僕の行っている美容室に来れば?」という出会いなので、なんだか変な感じですよね。(橘さんと笑顔を見合わせる) こんなに早く一緒にステージに立てて僕も光栄です。

橘さん

(驚き、恐縮しながら)いや! こちらこそですよ。

黒羽さん

視聴してくださっていた皆さんと一緒の気持ちですが、現場に入って、生の響に会って、生のゴーレムに会って、「きみセカ」の世界観の中で生き抜けた日々、お芝居ができた日々に本当に感動しています。
何よりも座長が、本当に素晴らしいんですよ。いろいろと今後放送される番宣でも言っているかもしれませんが、「同い年でこんなに素敵な人に出会えてうれしい」という気持ちで、勝手に現場で尊敬と憧れの眼差しで(竹内さんを)ずっと追っていました。(竹内さんの方を見ながら)変なヤツだと思われていたら、ごめんなさい(笑)。
すごく幸せな座組に参加できたと思っています。撮影は大変でしたが、ゴーレムの入り時間に比べたら「キツイ」とは言えないというのが、正直なところです。ゴーレムにもMVPをあげたいと感じています。(登壇者の皆さん:同意を表現するように拍手)

吉田さん

人気シリーズで、しかも「FINAL」で、ファンの皆さんの期待もすごく高まっている。そして、恐らく一番お金もかかっているだろうし、竹内涼真のボルテージも一番上がっているであろう「FINAL」への参加…。正直、僕で良いのかなと思いました。しかし、選んでいただいたからには「何とか役割を果たせれば」と、武者震いをしながら参加しました。

MC

演じた役柄の印象はいかがでしたでしょうか。

吉田さん

いわゆるラスボスでございます。竹内涼真とは映画で一緒になったことがあるんですが、それほど絡みがありませんでした。今回は竹内涼真との一騎打ちのようなところもたくさんあります。皆さんもおっしゃっていますが、竹内涼真というのはすごく優れた俳優であり、今の映画界を代表する俳優です。がっつりと絡めたことは僕の財産になっています。本当に楽しかったです。

竹内さん

ありがとうございます!

MC

ドラマから引き続き、劇場版でも出演が決まった須賀さん。感想を教えてください。

須賀さん

僕はSeason3から参加しました。Season3の時は、涼真くんと一緒に旅をする側の人間でした。元々本シリーズのお話をいただいた時から、実は僕の役は「敵側の人間だよ」と教えてもらった状態で撮影をしていました。本作ではようやく皆さんに正体を明かした状態で(シリーズに)戻って来られました。Season3の最終話が配信された時に、SNSで「須賀健太、やりやがったな」というコメントが僕のところにすごく来ました。そういう意味では、最初から敵役として涼真くんと対峙できたのは、改めてすごく幸せな経験になったと思っています。

MC

では、ここからはフォトセッションを行いたいと思います。

竹内さん

一つだけ良いですか? 

MC

どうぞ!

竹内さん

今日はゴーレムがいたじゃないですか。Season1から劇場版もずっと、特殊メイクチームが寝ずにやってくれました。特殊メイクチームの方にも拍手を送ってあげてください、お願いします! (会場:拍手)
特殊メイクチームがいなかったら、僕らは成立していません。ありがとう!

MC

どうしても感謝を伝えたかったのですね。

竹内さん

あのチームがいなかったら、「きみセカ」は成り立っていないんです。今日のゴーレムも、しっかり作っていただいてありがとうございました。

■観客が見守る中、にぎやかにフォトセッションが行われました。

MC

最後に登壇者を代表して、竹内さんご挨拶をお願いいたします。

竹内さん

今日は寒い中、イベントにお越しいただき本当にありがとうございました。「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」ついに公開です。僕らがやってきたのは、ゾンビサバイバルではありません。最大級の愛の物語です。愛に溢れた壮大なラブストーリーをぜひ! 劇場で観てください! お願いします!

■竹内さんの「きみセカ FINAL!」という掛け声を合図に、銀テープが飛び出し華やかにイベントが幕を閉じました。

【完成披露舞台挨拶】

竹内さん

この作品は約四年続いてきました。まさか大きなスクリーンで皆さんのもとに届けられるとは思っていなかったので、心からうれしいです。感動しています。
撮影のエピソードや裏話など、愛に溢れた本作が皆さんに伝わるようにお話できればと思います。短い時間ではありますが、一緒に盛り上がっていきましょう。

高橋さん

今日、やっと皆さんに届くということで、本作を観て、すごく熱い気持ちになって、大切な人や、自分が守るべき人を、より大切に思ってもらえたらうれしく思います。ぜひ楽しんでいってください。

堀田さん

「きみセカ」の集大成でもある劇場版に参加することができて、本当にうれしく思います。皆さんのアクションがとてもカッコ良いのはもちろんなんですが、愛やそれぞれの正義が絡み合った人間力の高い作品になっていると思います。今日は皆さんに作品をご覧いただけることが、すごくうれしいです。

板垣さん

本日は一足先に皆さんに本作を観ていただけるということで、キャスト、スタッフが一丸となって作った愛と、そして作品の中でそれぞれのキャラクターが追い求める愛を、ぜひ皆さんに感じて、受け取っていただけたらうれしいなと思います。

窪塚さん

本日は皆さんと共に、同じ時間を過ごせることを心から楽しみにしてまいりました。「今日ここに来てよかった」と心の底から思えるような完成披露舞台挨拶になるよう、全力で努めます。

MC

窪塚さん、ガチガチじゃないですか! (登壇者の皆さん&会場:笑)

高橋さん

さっき緊張するって言っていたもんね。結婚式に来たみたいだって。さっき「お招きいただきまして」って言っていたもんね。(登壇者の皆さん&会場:笑)

窪塚さん

ありがとうございます(笑)。

橘さん

長く続いた「きみセカ」シリーズの集大成ということで、皆さんに楽しんでいただけたらうれしいです。

黒羽さん

短い時間ではありますが、先ほどの(ゴーレムアライバルイベントのような)寒い外ではなく、温かい場所で、熱いキャストと一緒に盛り上がる話ができたらと思います。

須賀さん

僕はSeason3から参加して、涼真くんと一緒に旅をしました。疑似的ではあったんですが、僕、須賀健太自身は(竹内さんを見つめながら)仲間のような気持ちを持って…。

竹内さん

(須賀さんをいじるように)はい? 何でしょう。(登壇者の皆さん&会場:笑)

須賀さん

須賀健太自身は仲間のつもりでいましたが、今回はシンジ役として響と敵対する役柄になります。

竹内さん

(またまたいじるように)役名は何でしたっけ?

須賀さん

首藤シンジです。
この名前を気に入っているの、涼真くんだけだから! (登壇者の皆さん:笑) 今回は涼真くんの敵役として参加できたことを、本当にうれしく思っています。大きなスクリーンで今から皆さんに観ていただけるのが本当にうれしいです。

吉田さん

人気シリーズで、たくさんのファンの方が楽しみにしていらっしゃる作品の「FINAL」に参加できて、非常に光栄です。若いイケメンの方々の中に、多少の違和感はございますけれども(登壇者の皆さん&会場:笑)、その辺も温かい目で見守っていただければと思います。

菅原監督

Season1の撮影から四年。なかなかこんなに時間をかけて作る作品はなかったので「FINAL」として華々しい舞台で皆さんにご覧いただくことができて、本当に感無量です。今日は楽しんでいってください。

竹内さん

ちなみに、身長は何センチでしたっけ。

菅原監督

190センチです。

竹内さん

(拍手をしながら)おおー! 

須賀さん

それは何の情報なの(笑)。

MC

間宮響の物語が完結を迎えます。約四年間、シリーズを通じて響を演じ続けた竹内さん。感想を教えてください。

竹内さん

今監督がおっしゃったように、四年間も同じ作品に携われるのは、日本だとなかなか珍しいことですよね。そんなに簡単に実現することではないです。まずSeason1から、Season2、3、その間にスペシャルがあって、Season4、そして本作の劇場版になります。僕自身この作品と共に人間的にも、お芝居、現場の技術もレベルアップしていったという実感があります。「きみセカ」チームのプロデューサー、監督、撮影チームに感謝したいです。僕は本作を二回観たんですが、すごく愛にあふれています。ゾンビやサバイバルという点は分かりやすく、インパクトも大きいので、そこが先行しがちですが、僕らはSeason1の時に「サバイバル・ラブストーリーをやろう」と言って始めました。そこをもう一回、皆さんに伝えたいと思っています。

MC

手応えはいかがでしょうか。

竹内さん

手応えは、本作を皆さんに観てもらってからじゃないですか? 僕はあまり普段エゴサーチをしないので、マネージャーに(エゴサを)してもらって後ほど感想を聞きたいと思います。

MC

ぜひ皆さん、「#きみセカ」で感想をお願いします。

竹内さん

覚えておいてください(笑)。

MC

ではキャストの皆さんに、ご自身が思う本作の印象的なシーンや、現場の雰囲気などをお聞かせいただきたいと思います。

高橋さん

ドーム型の場所で、響と対峙したシーンがあるんですが、全身、埃や砂まみれになってアクションをやりました。「なるべく力を抜かないようにやろう」と涼真さんが言ってくださって、僕も本当に「うーん!」と全力でやっているので、ぜひ映像からあふれ出るアクションの迫力を楽しんでもらいたいと思っています。

MC

現場の雰囲気は、いかがでしたか?

高橋さん

元気です、ここにいらっしゃる人、全員。(登壇者の皆さん:笑) 「行くぞ!」という雰囲気もありつつ、本番になるとギュッと締まって、元気があふれている現場でした。

竹内さん

すごく相性が良かったんだと思います。キャスティングのセンスが抜群だった。
本作の本編最初から勢いがすごいです。(高橋さんとは)「初めまして」でしたが、初日から良い雰囲気でバチバチにぶつかり合っていました。

堀田さん

私は研究のタワーの中にいることが多かったんですが、その中で印象的なシーンがありました。幼馴染みの大和からもらったプレゼントを、研究タワーでも大切に持っているんですが、(須賀さんの方を手で示しながら)あちらにいらっしゃる首藤チーフに奪われるというシーンがとても印象的です。

竹内さん

最悪だよね! (登壇者の皆さん&会場:笑)

須賀さん

役! そういう役なの! 

竹内さん

いやらしい男! (登壇者の皆さん&会場:笑)

須賀さん

そういう役だから! (登壇者の皆さん&会場:笑)

竹内さん

役なの? だったら「役です」って言っておいた方が良いよ。

須賀さん

劇中でやる僕の所業は全部、役だから。よろしくお願いします。(登壇者の皆さん&会場:笑)

堀田さん

少しトラウマになるような、良いシーンでした(笑)。

MC

実際にご覧になったゴーレムの印象は、いかがですか?

堀田さん

撮影の裏側では、ゴーレムの皆さんも朝ごはんを食べていたり、「入り時間は早かったですか?」とか結構お話もしていたので、怖くはなかったです(笑)。しかも響さんの子供であるミライちゃんも全然怖がっていなかったので、すごいなと思いました。

MC

高橋さんとのシーンの際には、現場でコミュニケーションを取られたりしたのでしょうか。

堀田さん

なかなかお会いできなかったんですよ。その中で印象的なのは、300人ぐらいのエキストラの皆さんとご一緒したシーンですね。

高橋さん

(うなずきながら)序盤のね。

堀田さん

はい、序盤の。街を封鎖して撮ったシーンがあるので、そこは「きみセカ」の世界にいるんだなとすごく感じました。

板垣さん

先ほど文哉くんも話していましたが、埃や砂がすごい場所など、ディストピア感のある場所がロケ地となると、電波が入らないところも多かったです。待機中に携帯が使えなかったりしたんですが、自然とキャスト同士で会話することも多くなりました。修学旅行の夜に携帯を没収されているみたいな感じでした(笑)。そういったことで絆みたいなものも、すごく深まったんじゃないかと思います。
そういえば、ちょっと薄暗いロケ地があったんですが、そこで涼真さんが怖い話をしてくれました。

竹内さん

(怖い話など)そういうものも、ちょっと隠し持っています。(登壇者の皆さん&会場:笑)

板垣さん

場所の雰囲気とも相まって、その話は怖かったです。その夜、一人でトイレに行くのがちょっと怖かったくらいです。(登壇者の皆さん&会場:笑)

竹内さん

怖いでしょう。

高橋さん

(竹内さんの顔を見て)自信満々の顔(笑)。

竹内さん

本気でやりました。(登壇者の皆さん&会場:笑)

窪塚さん

ずっと「良いなぁ」と思っていたアクションシーンがありました。自分が演じた藤丸礼司という役は、他の男性キャストの皆さんと違って、ちょっとビビりなので、あまり戦うシーンがなかったんです。でも、戦うシーンで一緒にいることもあり、竹内さんや高橋さんの後ろに隠れている…というシーンがあったんです。カメラでは見られない、皆さんが戦っている背中。「僕だけしか見られないんだろうな」というアクションシーンでの皆さんの後ろ姿がものすごくカッコ良かったので、自分もいつか戦える役をいただきたいと思いました。

竹内さん

そういうことを言うと、シリーズが続いちゃうよ。始まると思うよ。大丈夫ですか? (登壇者の皆さん&会場:笑)

窪塚さん

ぜひ! (深々とお辞儀しながら)待っています。

橘さん

僕は、響を連れてくるシーンがありました。 台本には「連れてくる」と書いてあっただけなんですが、涼真さんが「僕のこと、思い切り蹴って良いよ」と言ってくださいました。何回か蹴ったんですが、涼真さんに「まだ弱い!」「もっと蹴っていいよ!」と言われて、“何回も先輩を蹴った”というエピソードが、すごく印象に残っています。

MC

竹内さんとはどのような会話をしながら、撮影に臨んでいたのでしょうか。

橘さん

僕は不安なことばかりで、ずっと悩んでいたので、それに対して涼真さんがずっとアドバイスしてくださいました。

竹内さん

初映画で、初シーンが僕と一緒だったので、ぜひ躊躇せず、物おじせずにやってほしいと思いました。だから「もっと強くやって良いよ!」と言ったんです。「髪の毛を掴んだら良いじゃん!」と言って、やってみたんですが、(橘さんの)力が入りすぎていたようで、僕の顔が揺れすぎてしまって、カメラ映りとしてはNGでした。でも、後ろ姿で使われています。(登壇者の皆さん&会場:笑) でもリアルって、そういうものだと思います。

黒羽さん

やはり劇場版ということで、アクションの規模もすごかったです。ワイヤーを使ったアクションなど「そんなに飛ぶんだ!」というぐらい飛んでいる人がいました(笑)。この中の誰かなんですが、それが誰なのかは皆さんで想像してほしいです。あれはすごかったです。
また、階段でのアクションも、タワーの階段を上りながらや、下りながら、飛びながらなど、一歩間違えたら大怪我をするんじゃないかという環境でのアクションでした。アクション部や我々が綿密に、何度もリハーサルをしながら、男らしく泥くさいアクションに作り上げました。始まる前に、体育会系の感じといいますか、“今から試合が始まる”ぐらいの感じで、「お願いします!」と涼真くんと言い合いました。細かく、そして盛大に、一手一手、作り上げたアクションシーンは、見どころの一つだと思います。

竹内さん

アクションの時は、常にコミュニケーションを取りながらやっていました。相手を信用していないと、「ここまで力をかけて良い」という意思疎通ができないですからね。(黒羽さんと顔を見合わせながら)そこはお互いに本気でぶつかれる範囲でやっていましたね。あれは良いシーンだと思います。

須賀さん

撮影はみんなで楽しくやっていました。(高橋さんを見ながら)ね! …嘘です! (役柄として)ずっと研究をしていたので、あまり絡んでいないです。(登壇者の皆さん&会場:笑)

須賀さん

はい、全然絡めていないんですが、僕としてはSeason3のシンジとは、別人くらいの勢いでやろうと思っていました。今回は笑顔を大事にやれたらと思って演じました。

竹内さん

因縁なのでね。一話のラストで描かれた首藤教授の息子ですから。

須賀さん

(首藤公貴役の)滝藤(賢一)さんの息子役なので、衣装合わせの時に「パーマをかけた方が良いですか」と言っていたんです。でも、(結果的に)めちゃめちゃストレートでやっています(笑)。そういうところも見てほしいと思います。

竹内さん

たしかに。すごくサラサラだったよね(笑)。

須賀さん

キューティクルを大事にやりました(笑)。

菅原監督

劇場版の撮影の前に、久しぶりの衣装合わせで須賀さんにお会いして、「どうしましょうか」という話をしました。その時にちょっと、須賀さんの襟足が伸びていたんですが、「別の仕事の関係で伸びているのかな」と思って「襟足はなしで」と言ったんです。でも、この役のために伸ばしてきてくれたみたいで、(須賀さんが)非常にガッカリしていたことだけは覚えています。(登壇者の皆さん&会場:笑)

須賀さん

「シンジの襟足が伸びているのって良いな」って思って、二カ月くらいかけて襟足を伸ばしたんです。そうしたら監督の第一声が、「襟足を切りましょう」でした。(登壇者の皆さん&会場:笑) でも、襟足は残りました。

菅原監督

半分ぐらいね。(登壇者の皆さん&会場:笑)

吉田さん

僕がいた場所は、ほぼほぼ謎のワクチンの研究をしている、謎のタワーでした。セットが非常に精巧にできていて、あたかも本当にこれは存在するんじゃないかと錯覚させるようなセットでした。そこに狂気をはらんだ、須賀健太が演じる、ちょっと気持ちの悪い人がいて…。(登壇者の皆さん&会場:笑) 精神的にちょっとやられそうになるような現場でした。モチベーションを保ちつつ、ちょっと現実から乖離したようなところでも、演技はリアリティを持ってやらなければいけないという、なかなかハードルの高い現場です。
菅原監督と初対面の時には、監督がガタイがいいもので、ちょっと怯えるわけですよね。(登壇者の皆さん:笑) もしこれで、厳しいオラオラ系の監督だったら本当にメンタルがヤバいと思いました。でも、繊細で的確で、それに撮るのが速いんですよ。ほとんどテイクワンで撮っていただきました。
病みそうになるような精神状態を、いつも救ってくれる。素晴らしい監督と出会えたと思っています。

菅原監督

めちゃくちゃうれしいです。今日、来て良かったと思っております。ありがとうございます。

MC

ほとんどのシーンが、一回目のテイクで終わるんですね。

菅原監督

吉田さんはテストをやって、ちょっと修正したらすぐに直していただけるので(撮影スピードが)とても速かったです。「こちらこそ」という感じです。

MC

ありがとうございます。菅原監督も、印象的なシーンを教えてください。

菅原監督

四年前からずっと、ドラマの中で、竹内さん演じる響にいろいろと辛いことをさせてきました。友だちを亡くし、恋人も自分の手で殺めて、どんどん響自身もダークヒーローのような存在になっていきました。本作の冒頭では、“ゴーレムパニック”になる前の世界をちょっと描いているんですが、久しぶりにその頃の間宮響を見られて、非常に感慨深かったです。竹内さんも役にスッと戻っていたので、素晴らしいと思いました。大体は殴り合ったり、殺したり、涙を流したりと、辛いシーンが多い中で、そういった幸せなシーンを「FINAL」で撮ることができて良かったと思っています。

竹内さん

そのシーンはすごく楽しかったです。ずっと熊のように髭を生やして、傷を作って…ということをやっていたので、本作の冒頭で少し過去に戻れたのは、安らぎというか、もう一度愛情のようなものを取り戻せた感じでした。この物語の起爆剤を作るシーンでもあるので、今でも鮮明に覚えています。

MC

竹内さんにとっての印象的なシーン、撮影のエピソードについて教えてください。

竹内さん

何ですかね…。(高橋さんを見ながら)文哉くんとお風呂に入ったことかな。

高橋さん

(笑)。入りましたね。

竹内さん

福島で。

高橋さん

二回くらい。

竹内さん

裸の付き合いで、一緒に入りましたね。

MC

それはどちらから誘うんですか?

竹内さん

撮影で汚れて、(高橋さんを見ながら)「行く…?」みたいな感じでしたね。

高橋さん

「行きましょうか…」って(照)。(登壇者の皆さん&会場:笑)

竹内さん

今回、文哉くんと一緒に感情のバトルをするんですが、彼らがどうしてぶつかり合うのかは、冒頭からしっかりと描かれています。今回僕が本作で最後のゴールを切るには、彼の力が必要でした。たまたま一緒に風呂に入ったり、そういったコミュニケーションが取れたことは、一つの起爆剤になったと思います。
うまくまとめておいたよ!

高橋さん

ありがとうございます(笑)! お芝居の話をたくさんできて、ありがたかったです。

MC

いろいろなエピソードをうかがってきましたが、改めて、竹内さんにとって「きみセカ」はどのような作品ですか?

竹内さん

僕らがずっとやってきたのは、サバイバルでもゾンビドラマでもないんです。ここは、自信を持って言って良いと思っています。壮大な愛の物語、ラブストーリーです。無条件の愛や家族など(人間にとって)切っても切り離せない、人間のすごく奥にある愛情みたいなものが描かれています。
観てくださった皆さんの奥の方にある、最近出していなかったような、すごく強い、人間らしい部分が引き出せたらと思っています。そんな作品になっています。
この冬、2024年が明けていろいろな状況が続いています。自信を持って「僕らは愛の物語をやり切った」と言っていいんじゃないかと思います。一人でも多くの方に届けばいいなと思います。ぜひ最後まで、楽しんでください。ありがとうございました。

堀田さん

竹内さんが今、愛の物語とおっしゃっていましたが、作品の中で、一見悪者に見えてしまう人にも、その人なりの正義があったりするんですね。愛や正義は一つに限らないと思います。Season1からのたくさんの愛と、それぞれの正義が詰まった作品だと思うので、ゾンビアクションだけではなく、彼ら、彼女たちを通して伝わるメッセージがたくさんあるんじゃないかと思います。

菅原監督

先ほど竹内さんからもありましたように、ゾンビサバイバルという面はもちろんありつつ、個人的には、「極限状態の中で人間がどういうドラマを作っていくのか」ということを意識しながら臨んできたつもりです。
僕にも娘がいます。実は、今回初めて娘が劇場で長編の映画を観るんです。それが本作で本当にうれしく思っています。だいぶ個人的な思いが入っていますが、こういった気持ちはおそらく皆さんも持っていると思いますので、ぜひゾンビの恐怖やアクションだけでなく、人間ドラマにも注目して観てもらえればと思います。

MC

最後に、登壇者を代表して竹内さんからご挨拶をお願いいたします。

竹内さん

文哉くん、一言もらっても良い?

高橋さん

この後皆さんには、本作を観ていただくと思うんですが、本当にあっという間に終わる約二時間なので、ぜひ楽しんでください。

竹内さん

もう言うことはないです。ゆっくり堪能していってください。今日は本当にありがとうございました! (会場:拍手)