「ゴールデンカムイ」初日舞台挨拶
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初日舞台挨拶
野田サトルによる大人気漫画を豪華キャストで実写化した映画「ゴールデンカムイ」が1月19日(金)に公開を迎え、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて舞台挨拶が行われました。山﨑賢人さん、山田杏奈さん、眞栄田郷敦さん、矢本悠馬さん、工藤阿須加さん、栁俊太郎さん、大谷亮平さん、勝矢さん、玉木宏さん、舘ひろしさん、久保茂昭監督が登壇したこちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!
山﨑賢人さん
杉元佐一役
山田杏奈さん
アシㇼパ役
玉木宏さん
鶴見篤四郎役
眞栄田郷敦さん
尾形百之助役
矢本悠馬さん
白石由竹役
工藤阿須加さん
月島基役
栁俊太郎さん
二階堂浩平・洋平役
大谷亮平さん
谷垣源次郎役
勝矢さん
牛山辰馬役
舘ひろしさん
土方歳三役
久保茂昭監督
山﨑さん
初日を迎えられて、登壇者の皆さんとこの場に立てて、今日から皆さんに観ていただけることが本当にうれしいです。(会場にたずねるように)もう観終わったんですもんね? いやぁ…どうでしたか? (会場:拍手) ありがとうございます。
本作は、今日から公開です。さっそくSNSなどでも「面白かった」という声をいただけてうれしいです。ここにいる皆さんにも楽しんでいただけていたら良いなと思います。
山田さん
本日はお越しいただきありがとうございます。
玉木さん
一年ほど前に撮影したものが、こうして公開を迎えられて、すごくうれしく思っています。そして、初日からたくさんの方に観ていただけたこともうれしく思います。
本作はここからがスタートだと思います。皆さんの周りの方にも勧めていただいて、さらに広めていただければと思います。
眞栄田さん
今日はこのたくさんの方々と一緒に初日を盛り上げられることをすごくうれしく思います。
矢本さん
撮影が終わって、今日という日をずっと楽しみにしていました。どういうリアクションが返ってくるのかワクワクドキドキしています。ご満足いただけたなら、どんどん拡散して盛り上げてほしいです。
工藤さん
こうして皆さんに観ていただける日がついに来たことを心からうれしく思います。皆さんから、満足いただけた雰囲気を感じるので、その思いをSNSなどで拡散していただければうれしいです。
栁さん
やっと初日を迎えて、皆さんに観ていただけることをうれしく思います。これからは皆さんの手で「ゴールデンカムイ」をさらに盛り上げてほしいと思います。
大谷さん
私も公開初日を無事に迎えられたことを本当にうれしく思っています。今日は短い時間ですが楽しんでいってください。
勝矢さん
“不敗の牛山”を演じました、令和の牛山を目指している勝矢と申します。皆さん、本作を初日に観て、興奮していると思います。僕も興奮して、ほぼ牛山みたいな格好で来ました。皆さん、今日は思いきり楽しんでいきましょう。
舘さん
何を言って良いかよく分かりませんが、皆さん、本日はよくいらっしゃいました。
久保監督
今、皆さんに観ていただいた映画「ゴールデンカムイ」の監督をした久保茂昭です。初日を迎えられて最高にうれしいです。イエィ(笑)!
MC
前回の完成披露試写会では「今年、輝かせたいもの」を聞かれた時に「皆さんの笑顔」と答えていましたが、今、本作を観たばかりの皆さんのお顔を見ていかがですか?
山﨑さん
皆さん、本当に輝いています。うれしいです。ありがとうございます。
MC
改めて、不死身の杉元という主人公を演じるプレッシャーはありましたか?
山﨑さん
プレッシャーはあったんですが、それ以上に「ゴールデンカムイ」の面白さと杉元のカッコ良さ、優しさ、生命力の強さに魅力を感じました。本当に気合を入れて、良い作品ができればと思って演じていました。やれることは全部やって、最高の「ゴールデンカムイ」ができたとみんなで自信をもって言えるので、今日を迎えられてうれしいです。
MC
実は本当に過酷だったというシーンはありますか?
山﨑さん
基本的に、マイナスの気温の中での撮影だったので寒かったんですが…、それが過酷だったのかなと…(笑)。
玉木さん
もっとあるでしょう? これだけのアクションをやっているんだから(笑)。
山﨑さん
最初の二〇三高地の戦いの時に、1カットで撮影をしていました。ずーっと戦って、最後に「オレは不死身の杉元だ」と言うんですが、メチャクチャ動いた後に言うのが結構、大変でした。それも相まって、死に物狂いで言っているリアルさがあったと思います。今思うと、余裕があって言うんじゃなくて、声もガサガサになっていて、息切れもしていて、スモークもたかれているような過酷な状況で、「声が出ない」と思いながら気合いで言ったのは「杉元っぽい」と思います。過酷でしたが、良かったと思います。
MC
一方で、永尾柚乃ちゃんが演じるオソマとのシーンなどほっこりするシーンも多々ありました。
山﨑さん
そういうギャップみたいなところも「ゴールデンカムイ」の魅力だと思います。でも、オソマの柚乃ちゃんがかわいくて、すごく楽しかったですね。優しい気持ちになりました。アシㇼパと白石と一緒に食事しているシーンは心が温まりました。ありがとうございます!
MC
山田さんは改めて、相棒の杉元役の山﨑さんと共演されていかがでしたか?
山田さん
心情的にもすごく大変なシーンもたくさんあったと思います。でも、日露戦争帰りの杉元の背中と、今までいろんな大作で大変な現場をいくつも乗り越えてきた山﨑さんの背中が重なって、すごく頼もしかったです。まさに「不死身の山﨑」だなと思いました(笑)。
山﨑さん
うれしいです(笑)。
MC
背中を見ながら「さすがだな」と思っていたわけですね?
山田さん
そういう「さすがだな」と思わせる部分もありつつ、こういう風にみんなを和やかに引っ張ってくださる感じもあって、すごく素敵な座長だと思いました。
山﨑さん
ありがとう。
MC
山田さんは、舘さんと初めて共演されてうれしかったことがあったそうですね?
山田さん
作品の中では、そんなにご一緒していないんですが、現場でご一緒した時に、舘さんが衣装部のスタッフさんを下の名前で呼んでいたんです。それを「良いな」と思って、私も「杏奈」と呼んでほしいなと思っていました。そしたら、勝矢さんが「舘さん、“杏奈”って呼んでほしいらしいっすよ」って言ってくださって、それからずっと「杏奈」と呼んでくださるんです。
舘さん
杏奈(笑)。
山田さん
撮影が終わってからもずっと…。今日も「杏奈、そのドレス素敵だね」って言ってくださって、今、ルンルンでここに立っています。
舘さん
いや、本当に素敵ですよ。
山田さん
ありがとうございます。
MC
玉木さんは、鶴見中尉を演じるにあたり、額当てなど細かい部分まで作り込んでいたそうですね?
玉木さん
ああいう特殊メイクを顔にすることはなかなかないのですが、最初に作っていただいたものが、まぶたの上までメイクがあって、目が開けづらかったんですね。鶴見にとって目力は必要になってくるので、形をちょっと変えてもらったりして、テストを何度かしました。額当てに関しても、氷点下の北海道で撮影することは分かっていたので、その素材が気になっていました。素材によっては氷点下でおでこまで凍っちゃうんじゃないかって(笑)。一枚、何かを噛ませたいと思い、スポンジのようなものを当てて、少し浮かせたりと、何度かテストを重ねて臨みました。
MC
メイクだけでなく、鶴見中尉にはたくさんの名ゼリフがありますが…。
玉木さん
セリフに限らず行動も、強烈ですよね(笑)。セリフで言うと「ろうそくボリボリしちゃおうか」ってすごいセリフだなと思いながら吐き出していました。正解がよく分からないけれど思い切ってやる感じでした(笑)。
MC
眞栄田さん自身も大ファンだったという尾形百之助を演じる上で大事にされたことはどんなことですか?
眞栄田さん
本作の中だと、尾形について何も明かされていないので、ミステリアスな感じや、目的が分からない不思議な雰囲気を大事にしました。
MC
山﨑さんは尾形と対峙されていかがでしたか?
山﨑さん
完璧でした。
眞栄田さん
ありがとうございます。
山﨑さん
「尾形がいる」って思いました。
本当にすごかったし、楽しかったですね。二人が戦うところも、原作を読んでいた時にワクワクしたシーンだったので、対峙するシーンを郷敦と一緒につくれて楽しかったです。
眞栄田さん
アクション練習の時が初対面だったんですが、ナイフアクションは息を合わせなくてはいけなかったので、すごく楽しみながらやりましたね。
MC
原作ファンとしてこのシーンは最高だったと感じたところはどこですか?
眞栄田さん
いっぱいあるんですが、杉元と白石が川に落ちるシーンの二人の掛け合いですかね。凍え死にそうになっている二人の掛け合いが、原作のコメディ部分の世界観が実写化されていてすごく好きでした。
山﨑さん
楽しかったですよね(苦笑)?
矢本さん
楽しかったです…(苦笑)。
MC
矢本さんの白石の再現度が高すぎると話題です。
矢本さん
旧Twitterを開けば「DAIGOさんにやってほしかった」という意見が多数だったので(苦笑)、ここからは「矢本悠馬で良かった」と言ってもらえるようになったらうれしいですね。
MC
第七師団の拠点に忍び込むシーンは、かなり気合いを入れて臨まれたそうですね?
矢本さん
あのシーンは、原作の中でも白石由竹というキャラクターの特異体質というか、特殊能力みたいなものが色濃く出ていて、白石由竹にとっても爪痕を残すシーンだと思います。それに、「ゴールデンカムイ」にとっても印象的なシーンでもあったので、この作品が決まった時点から緊張やプレッシャーがありました。実写で再現するのが結構難しいシーンだと思いつつ、自分で準備できるのは肉体作りなので、決まった瞬間からジムに行き、漫画を見ながらマッチョだけどちょっと脂の乗った丸みを帯びた体をつくりました。
原作の通りにするのは難しいし、実写化のリアリティを持たせないといけないし、杉元から「妖怪」って言葉を引き出さないといけないので、現場でアクション部のスタッフさんや監督ともいろいろ相談しました。どんな動きで、どれくらいヌルヌル度があって、気持ち悪い芝居をしないといけないのか? ツチノコみたいになれたら良いなという感じで、「ツチノコで」と言ったら“あれ”になりました(笑)。
久保監督
あそこで、白石の最高の良さを出さなきゃいけないと思ったんです。矢本くんが一発でニュルニュルッと決めてくれました。あの時はメッチャ寒かったんですが…。
矢本さん
川より寒かったです(笑)。スタジオで撮っていたんですが、スタッフさんたちはダウンを上下着ているのに、僕だけふんどし一丁で、ローションを塗っているんです。ローションが身体から流れなくてヌルヌルを維持してくれるんですが、そのローションがずっと体を冷やし続けていたので一人だけ冷蔵庫にいるみたいな状態でした。ほんと、ずっと風邪気味でした。
久保監督
すみません(笑)。
MC
工藤さんは、撮影に入ってからも体を鍛えられていたそうですね?
工藤さん
周りのメンバーと体格を合わせたほうが良いのかなと思うんですが、ただでさえ僕はでっかくなりやすいので、やり過ぎには注意しようと思っていたんです。でも、現場に行くたびに「大きくなった?」ってみんなに言われていました。デカくし過ぎたかなと反省しています(苦笑)。
MC
首のあたりまで大きくなっていましたね。
工藤さん
大きくなっています。原作ファンの方も多いと思いますが、月島のあの体をつくらないといけないプレッシャーもありました。月島は僕のイメージでは、ここ(上半身)だけデカくても首のラインが細いと月島感が出ないと思ったので、首のトレーニングもしました。重りを乗せてずっと…。
MC
「あの首の感じ、月島だな」と観ていただきたいですね。
工藤さん
ホントですか? もうちょっと別のところに注目してほしいですが…(笑)。
MC
栁さんはかなりの寒さの中での撮影で、当時の軍服を再現された衣装を着ているため、寒さ対策が難しかったそうですね?
栁さん
そうですね。カイロとかを中に仕込むにも限界があるんですよね。一応、ケアはしてもらっていましたが、さすがにカイロじゃ防げないくらい寒かったです。耳につららができたよね?
工藤さん
できた! やばかった! 吹雪いているシーンで耳につららができているんで、ぜひ。
栁さん
あれは痛かった…。
工藤さん
あれはヤバかったですよね、玉木さん?
玉木さん
ヤバかったよね。「耳ついているかな、僕ら」って確認するくらい、痛寒かったです。
工藤さん
風と吹雪と…撮影は1カットで終わるわけがなくて、ずっと吹雪かせるので、ずっと耳につららができるんですよ。「やっと溶けた」と思ったらまたできての繰り返しでした。
MC
体づくりに関しては、眞栄田さんはどのように?
眞栄田さん
今回に関してはそんなにないですかね。そこまで身体が見えるシーンもなかったので、続編があれば頑張りたいです。原作は脱いでいるシーンも多いので。
MC
大谷さんはスキーのシーンがありましたが、今のスキーとは違うものだったそうですね?
大谷さん
あれは手作りしてもらった板なので、エッジが全然効いていないんです。それで、この客席くらいの斜面…いや、もうちょっと急だったかもしれないですが、「その中間くらいで止まってくれ」と言われたんですが、止まることなんてどだい無理なんですよ(苦笑)。そのあたりは僕も頑張ったと思います。皆さんの話を聞いていると、すごく苦労されていて、僕はそんなに苦労するシーンはなかったんですが、そこは大変でした。体幹で止まろうとするんですが、流されて行ってしまうので、大変でしたね。みんなコケていましたね(笑)。
MC
勝矢さんも大の原作ファンで、「不敗の牛山は絶対に自分が演じたい」と思っていたそうですが、演じることが決まった時はいかがでしたか?
勝矢さん
いやもう、それは大歓喜ですよ。一人で「マジか!」「来たかー!」って言って喜んだんですが、その後に「牛山やるんだ、ちょっと真剣に向き合わなきゃ…」って恐怖心…牛山のデカさが襲ってきました。楽しくやりましたけれど。
MC
出来上がった作品を観ていかがでしたか?
勝矢さん
まだちょっと牛山には足りないかなと思っています。もっと…「MORE!牛山」を目指したいなと(笑)。
MC
勝矢さんを中心に「舘さん会」が開催されたそうですね?
勝矢さん
皆さんで集まって、楽しい話や夢を和気あいあいと語ったり、しょうもないことを語ったり、本当に楽しく良い会をしました。一番良かったのはみんな平等で対等だったんです。これだけ年齢差があって、お酒を飲んでワーッとやる中で、みんなで対等にしゃべれたのは、舘さんのお人柄だと思います。そんな場を作っていただき、最後には舘さんにお会計していただきました。「兄貴、ごちそうさまです!」という感じで終わりました(笑)。
舘さん
被害者は僕一人です(笑)。
若い人と一緒にごはん食べるって、楽しかったですよ。
MC
舘さんと玉木さんの出演解禁時に「Wヒロシ」と話題になり、Xのトレンドになっていましたが、そういう世間の反響はいかがですか?
舘さん
玉木くんと「トレンド」になったの? 光栄です。
玉木さん
こちらこそ。畏れ多いです。
MC
出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか?
舘さん
本当に何て言うか…これまでの日本作品と全然違うというか、素晴らしいと思いました。
MC
久保監督はついに初日を迎えての心境、そしてIMAXでの同時公開ですが、そちらの魅力についてもお願いします。
久保監督
まず今回の作品の画角がIMAXと一緒です。ロケを一生懸命、皆さんが言ったように過酷な中で撮っていますので、IMAXで観ると、もっと細かいところまで観られます。より本作の世界観に入り込みながら一緒に冒険ができると思います。今日、一回観ていただきましたが、次は推しを観に来てもらって、推し活をしていただけると良いかなと思います。
MC
山﨑さんと山田さんに、お互いの“不死身”なところ、最強ですごいと思うところを教えていただければと思います。
山田さん
足が速くて不死身(笑)?
ご覧いただいた方は分かると思いますが、アシㇼパと杉元が雪原を駆け回るシーンがちょくちょくあるんです。たぶん、山﨑さんはゆっくり走ってくださったんだと思いますが、アシㇼパのキャラクター的には先陣を切って行きたいのに、抜かせない…。足がすごく速いと思いました。最強です。
MC
山﨑さんから見て、山田さんの不死身なところはいかがですか?
山﨑さん
いつもニコニコしていて、柔らかい人柄が不死身だと思います。何一つ文句を言わず、朝はスープを飲んで…。
勝矢さん
何か、中学生同士が告白し合っているみたいだな(笑)。「足が速くて良いです」って(笑)。
山﨑さん
山田さんは、朝、スープを飲んで、柔らかく現場にいてくれて、最高の相棒だと思いました。
MC
最後に山﨑さんから代表してメッセージをお願いします。
山﨑さん
本当に皆さん、今日はありがとうございました。「ゴールデンカムイ」が、ついに初日を迎えられてうれしく思っています。スタッフ、キャストともに愛とリスペクトをもって、最強の作品が完成しました。本当にいろんな要素があって、金塊争奪戦、歴史ロマン、アイヌ文化、お料理、コメディ、アクション、ミステリ…いろんな要素があるので、原作ファンでなくても、いろんな角度から興味を持って観ていただけたらと思います。
金塊争奪戦が開幕するように、今日、本作が初日を迎えて、どんどん広がっていくのを楽しみにしています。今日はありがとうございました。