「ゴールデンカムイ」完成披露舞台挨拶
- 完成披露
完成披露舞台挨拶
累計発行部数2700万部を突破する野田サトルの大人気コミックを豪華キャストで実写化した「ゴールデンカムイ」の完成披露試写会が1月10日、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて開催されました。山﨑賢人さん、山田杏奈さん、眞栄田郷敦さん、矢本悠馬さん、工藤阿須加さん、栁俊太郎さん、大谷亮平さん、高畑充希さん、木場勝己さん、玉木宏さん、舘ひろしさん、久保茂昭監督が上映前の舞台挨拶に登壇しました。こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!
山﨑賢人さん
杉元佐一役
山田杏奈さん
アシㇼパ役
眞栄田郷敦さん
尾形百之助役
矢本悠馬さん
白石由竹役
工藤阿須加さん
月島基役
栁俊太郎さん
二階堂浩平・洋平役
大谷亮平さん
谷垣源次郎役
高畑充希さん
梅子役
木場勝己さん
永倉新八役
玉木宏さん
鶴見篤四郎役
舘ひろしさん
土方歳三役
久保茂昭監督
■スペシャルムービー上映後、ステージの紗幕が振り落とされ、一斉に登壇者の皆さんが登場。中央の花道を進んで会場の皆さんの近くへと進む。
山﨑さん
今日は完成した「ゴールデンカムイ」をついに皆さんに観てもらえるということで、すごくワクワクしています。長い時間をかけて、みんなで愛情を込めて、リスペクトを込めて作ってきました。今日は楽しんでいってください。
山田さん
今日は、こんなにも多くの皆さんに本作を初めて観ていただくということで、すごく楽しみです。ぜひ皆さん楽しんでいってください。
玉木さん
今日こうして皆さんに初めて観ていただけることをうれしく思います。非常に素晴らしいものが出来上がっていると思いますので、最後まで楽しんで観てください。
眞栄田さん
今日はこんなにたくさんの方にお越しいただいてありがとうございます。よろしくお願いいたします
矢本さん
まだ公開前なのに、これほどのお客さんに足を運んでいただき、このすごい景色を見られてすごく感動しています。今日は楽しんで帰ってください。
工藤さん
早い段階で、皆さんにこうして本作をお届けできることをうれしく思っています。今日は一日楽しんで帰ってください。
栁さん
この熱い作品を、やっと皆さんに届けられてうれしく思っています。今日はよろしくお願いします。
大谷さん
一足先に本作を観たんですが、ものすごい作品でした。皆さんも楽しんでいってください。
高畑さん
個人的には今日が仕事始めになります。そんな日にこんな華やかな舞台で皆さんと一緒の時間を過ごせることを幸せに思っています。
木場さん
今日はぜひ楽しんでいってください。そして面白かったらぜひ宣伝をしてください。よろしくお願いします。
舘さん
原作のあの世界観をどう映像化するのかと思っておりましたが、本当に素晴らしい作品になりました。今日は最後まで楽しんでいってください。
久保監督
こんなに素敵な、素晴らしいキャストの皆さんと、このような舞台に立てて幸せに思っています。今日、初めて本作を観ると思いますが、楽しんでいってもらえればと思います。
MC
本日、一般の方に初めて観ていただきますが、今のお気持ちをうかがえますか?
山﨑さん
本当にありがとうございます。観て面白かったら、ぜひ広めていただきたいと思います。それに尽きます。観ていただければ分かると思いますが、やれることは全部やりました。
MC
改めて撮影をふり返っていかがでしたか?
山﨑さん
撮影で北海道に行ったんですが、わざわざ北海道で撮影をした意味は、間違いなくありました。雪の中でのアクションだったり、寒さを感じながらご飯を食べたり、本当に行ったからこそ出せたものがたくさんありました。自然の雄大さもそうですが、北海道の魅力が詰まった映像になっていると思います。
MC
山田さんは最初にアシㇼパ役が決まった時はどんなお気持ちでしたか?
山田さん
決まった時は、マネジャーさんと今までで一番なんじゃないかってくらい本当に喜びました。「やったぜ!」と言いました(笑)。
ここに立つと改めて感じますが、すごく多くの方に愛されている作品で、なおかつ愛されているキャラクターをやるということで、しっかりと責任感を持ってやらないといけないなと身の引き締まる思いでした。アクションはほぼ初めてだったので、練習時間をとっていただいて基礎の基礎から教えていただくという感じでした。
MC
アシㇼパと言えば変顔も印象的ですが、あれはどのように?
山田さん
変顔は、携帯のカメラで自分の顔を撮って、原作の漫画と比べて練習しました。白目をむいている変顔が多いので、鏡だと見えないんです。それをカメラで撮ったので、今もスマホの中に変顔がいっぱいあります(笑)。
山﨑さん
現場では笑ってしまいましたが、笑っちゃいけないんで(苦笑)。漫画の一コマとそっくりな変顔を見られてうれしかったです。
山田さん
ありがとうございます。
MC
玉木さんは鶴見中尉の狂気を演じる上で、特に気をつけたことやシーンなどはありますか?
玉木さん
ネタバレしちゃうのであれですが…、原作を知っている方は分かると思います。山﨑くんの隣でコソコソとしゃべって、その後に何かをするなど、狂気を感じさせるシーンもたくさんあります。それを匂わせてはいるんですが「やるぞ!」感をそんなに出さないようにブレーキをかけながら、いきなりやることを心がけました。
MC
山﨑さんは現場で対峙されていかがでしたか?
山﨑さん
現場でお会いする時は、衣装の額あてもあったので、完全に鶴見中尉の姿でした。玉木さんと話しているのか鶴見中尉と話しているのか分からなくなるような感じでした。現場ではずっと鶴見中尉としての緊張感がありましたね。
MC
杉元、鶴見、そして舘さんが演じる土方歳三らとの金塊を巡る大争奪戦が繰り広げられますが、山﨑さんと舘さんと共演されていかがでしたか?
玉木さん
賢人くんは良い意味ですごくフワフワしているんです。ものすごく大変なことをやっているのに、周りに大変だと思わせないでやり切ってしまうすごさがありましたね。力の抜けた感じは素晴らしいと思いました。でも、やっていることは本当にすごいので、あれは山﨑くんにしかできないことなのかなと思いますね。
MC
山﨑さんは大変に見せないように頑張っているというわけではないんですよね?
山﨑さん
はい(笑)。
玉木さん
本当にすごいことをやっているんですよ。でも「大変だ」とは言わないんですよ。しかもできちゃうんです。
MC
舘さんとの共演はいかがでしたか?
玉木さん
舘さんとは、そんなにガッツリとご一緒していないんですが、本当にカッコ良いですね。凛とされていて、「もっとやりたいな」と思わせてくださる方でした。
舘さん
やめてください、本当に(苦笑)。僕のことはほっといてください…(笑)。
玉木さん
いやいや、舘さんのお話ですから。
舘さん
(玉木さんとの共演は)ほんの一瞬でしたが、映像を観たら、狂気を感じさせる素晴らしいお芝居でした。
MC
眞栄田さんは原作の大ファンで尾形が好きだそうですが、銃の練習もされたんですか?
眞栄田さん
銃の扱いから尾形の説得力が出るので、練習もしながら現場では常に触って、自由自在に扱えるようにしていました。
MC
雪上アクションもかなり激しいものでした。
眞栄田さん
賢人さんと初めて会った日が、あのシーンのアクション練習でした。一日練習して、次の日が撮影だったので大変だったんですが、すごく気持ち良く、テンポ良くできたアクションだったと思います。
MC
雪が積もっている中で激しく戦うのは大変だったかと思いますが。
眞栄田さん
ちょっと慣れるまでは時間がかかりました。でも、滑り止めとか付けつつやりましたね。
山﨑さん
本当に雪で滑って、一歩間違えたら剣が刺さってしまうような危険性もありましたが、緊張感も含めて良いシーンになったと思います。
MC
矢本さんも原作のファンだそうですが、白石の魅力はどんなところにあると思いますか?
矢本さん
金塊争奪戦の中で白石は異色な存在です。各キャラクターに信念や志とか明確な目的があるんですが、白石はもともとギャンブル好きで「儲かる話があるならちょっと乗っとこうかな」ってくらいの気持ちで参戦しています。そのラフさや自由な感じが白石の魅力かなと思います。
MC
演じる上で、どういうところを大事に演じられたんでしょうか?
矢本さん
まずは初めて原作を読んだ時、白石由竹と出会った時の印象やイマジネーションを大事にしました。こういう仕事をしているので、「白石役が回ってきたら良いな」とは思っていたんです。でも、まさか自分が本当に演じるとは思っていなかったので、いざ演じると決まったら、覚悟も変わりました。もう一回台本と原作を一巻から読み直しました。そこで新しい発見もあり、そういう部分を大事にして演じました。
MC
山﨑さんや山田さんとの共演の中で気づいた部分もありましたか?
矢本さん
やっぱり自由さを大事にしたかったので、あんまり計算的にならず、現場での瞬発力や、インスピレーションを大事にしてその場で思いついた感じでやりました。それで他のキャストの皆さんがどう出てくるか…という感じで立ち回っていました。
山田さん
こういう原作がある作品でアドリブをやるのって、かなり大変だろうと私は身構えてしまいます。でも、それを白石の魅力そのままに、矢本さんならではのアドリブが効いていて、本当にすごいなと尊敬します。
MC
“白石”として現場で言葉が出てくるわけですね?
矢本さん
ま、そっすね(笑)。
MC
矢本さんから見て、杉元やアシㇼパはいかがでしたか?
矢本さん
まず、衣装を着たお二人に会うのがすごく楽しみでした。でも、「杉元とアシㇼパはどういう感じで来るんだろう?」「何も作らずに来たけれど、僕だけテンションが変だったら…大丈夫かな」と、ちょっと緊張もしていたんです。お二人とは共演経験もあったので、それぞれの持ち味も知っていました。だから、最初からストレスなしにキャラクターに入ってうまく打ち解けられたかなっていう印象ですね。僕は!
山﨑さん
僕も。
山田さん
私も!
矢本さん
じゃあ、最高でしたね。これ、ヒットします。(会場:笑)
MC
工藤さんは、撮影現場で鶴見中尉を演じる玉木さんのお芝居を見て気付いたことはありましたか?
工藤さん
玉木さんが演じる鶴見中尉の再現度があまりにも高かったです。僕も原作が好きで読んでいたので、玉木さんの再現度が高すぎて、すごく楽な気持ちで月島でいられたというのはあります。(鶴見との)距離感を大事にしようと思っていたんですが、ある意味、原作やアニメーションにヒントがあるので、それを現場で演じる時に「どう演じるか?」「どう立とうか?」と思いました。でも、そんな時に、(玉木さんが)鶴見中尉の空気をまとっているので、自ずと、鶴見中尉を守ることも攻めることもできる、いろんな角度でいられるポジションを自分の中で探ることができました。もし皆さんが本作を観て「月島だな」と思ったら、それは玉木さんのおかげです。
玉木さん
そんなことないでしょ。
工藤さん
玉木さんのおかげです(笑)。共演させていただくのは今回が初めてではなかったんですが、話しすぎないようにちょっと気を付けるようにしていましたね。合間にたくさん話しかけるよりは、ちょっと引いておこうかなくらいの感じでいました。でも、普段はめちゃめちゃ優しいんですよ(笑)!
MC
栁さんは二階堂を一人二役でやられましたが、あの絶妙な動きは自分で考えて作っていったんでしょうか?
栁さん
アクションも多くて、キャラクターを見て気持ち悪い動き担当だなって思いました。そこはアクション部の方と話し合いながら作っていきました。二役って、大変ですね…(苦笑)。自分が今どっちを演じているのか、スタッフさんも分からなくなって「次どっちだっけ?」って聞かれて「いや、分かんないっす」っていうのはありましたね(苦笑)。
MC
出来上がった作品を観てどんな感じでしたか?
栁さん
メチャクチャ気持ち悪かったです(笑)。画面に自分が二人いるってすごく気持ち悪いんですよ。でも、二階堂の魅力というか気持ち悪さを出せたかなと思います!
山﨑さん
めっちゃかわいいです(笑)赤ちゃんみたいにみえてきて、それがまた良いんですよね。兄弟愛もちょっと泣けるんじゃないかと思います。
MC
谷垣も原作で人気のキャラクターです。
大谷さん
谷垣という男はとても生真面目で誠実な男なんです。これだけの面々の中で、すごく人間的というか、一番普通の人間な感じもあるんです。でも、このメンバーに入るとそれが個性になる気がしました。なぜが僕も真面目な印象を持たれることが多いので、そういう部分をしっかり出して演じようと思いました。
MC
玉木さんは、このすごいメンバーの第一師団をまとめていくのは大変だったかと思います。
玉木さん
本当に個性豊かな面々ですからね。
眞栄田さん
皆さん、原作の個性をコピーするだけではなく、生身の良さがあって、僕はシーンが少なかったんですが見ていて本当に楽しかったです。
MC
高畑さんは杉元の幼馴染の梅子役でしたが、山﨑さんとは再共演でしたね。
高畑さん
以前はオタクのカップル(「ヲタクに恋は難しい」2020年公開/監督:福田雄一)で、前の現場ではずっと「ザキヤマさん」って呼んでいたんですが、今回はあまりのたくましい座長っぷりにもう「ザキヤマさん」とは呼べないと思いました。今回、この作品に出演したのは、もちろん原作ファンだったというのも大きいですが、やっぱり「山﨑くんが杉元だ」というのもありました。またご一緒できて良かったです。
MC
山﨑さん、聞きましたか?
山﨑さん
聞きました(笑)。いや、本当にうれしかったです。梅ちゃんとのシーンは杉元という人物の核となる部分なんですが、充希ちゃんとは関係性もできていて、お芝居もしやすかったので、すごくリラックスした状態で撮影ができました。クランクインが梅ちゃんとのシーンだったので、充希ちゃんとのシーンでだんだん杉元ができていったと思います。最初にそういうシーンから撮れて、すごくうれしかったです。
MC
原作ファンの高畑さんから見て、出来上がった本作はいかがでしたか?
高畑さん
皆さんがまんま過ぎて、「キャラクターが息をしている!」って思いました。私は最初にクランクアップして、皆さんを送り出す感じでした。(本作を観て)北海道ロケなので息も白くて、何でもないシーンで「寒かったんだろうなぁ」って思って泣きそうになりました。撮影が終わってちょっとしてから「どう?頑張ってやっている?」って山﨑くんにメールをしたら、顔に串が刺さった写真が送られてきて、携帯を落としそうになりました。
皆さんの情熱が画面からあふれ出るような作品になっているので、参加できて幸せでした。
MC
木場さんは舘さんと同い年で、36年ぶりに映画の現場での再会となったそうですね。まるで本作の土方と永倉の再会と同様ですね。
木場さん
そうですね、舘さんとは同い年で、私は去年の暮れに74歳になりました。舘さんはもうすぐなるそうです。
36年ぶりにお会いしたのが衣装合わせの時で、じっと顔を見て「生きていて良かったな」と思いました。調べてみると、永倉新八さんは土方の大ファンなんですね。私、木場勝己は舘さんの大ファンなので、役作りには何の心配もなかったですね。なんちゃって(笑)。
舘さん
やられました(笑)。もう本当に永倉新八という感じでした。
MC
舘さんはいつか土方歳三を演じてみたいと思われていたそうですが、このタイミングで演じられていかがでしたか?
舘さん
本当にずっと土方歳三という人物は演じてみたいと思っていたんです。でも、実際の土方歳三は34歳で函館で亡くなっているので、私にはもう絶対無理だと思っていたんです。でも、野田先生の素晴らしい発想で70代まで生きている土方がいて、この役を演じられるのは幸運だったと思いました。
MC
監督はこの素晴らしいキャストとの撮影はいかがでしたか?
久保監督
皆さんのお話を聞いていると、一言目には「過酷」という言葉が出てきていますね…(笑)。でも、できるだけリアルな世界で演じてほしくて、北海道とかリアルな空間の現場で皆さんに演じてもらいました。
僕は、客観的に皆さんのお芝居を見て、本当に皆さんが活き活きと楽しんで演じているなと思いました。各々のキャラクターや個性が出ていて、見ていて楽しかったです。
「ゴールデンカムイ」って、杉元がいてアシㇼパがいて、二人の物語でもあるけれど、白石の話でもあり、鶴見の話でもあり、尾形の話でもあり、それぞれがみんな主役なのかなと思っています。
皆さんには、今日観ていただき、一緒に冒険を楽しんでもらえたらと思います。また、二回、三回と観る時は、アシㇼパ目線、次は白石目線とか、そうやって何度も観られる作品になっていると思います。
まずは今日、初めての冒険を楽しんでもらえたらと思います。
MC
山﨑さん、山田さんには新年早々の舞台挨拶ということで、主題歌「輝けるもの」に因み、「今年、輝かせたいもの」を教えてください!
山田さん
水回り(笑)。水回りをキレイに輝かせていられる、心に余裕のある2024年を送れたらと思います。掃除はしているんですが、ピカピカにしたいなと思いました(笑)。
MC
それを受けて山﨑さん、いかがでしょう?
山﨑さん
皆さんの笑顔が輝いてくれればと思います。この「ゴールデンカムイ」を観て、皆さんが輝いている姿を見たいと思っております!
MC
最後に山﨑さんからメッセージをお願いします。
山﨑さん
皆さん、今日は本当にありがとうございました。今年は年始早々から大変なことがあって、すごくつらい思いをされている方も多いと思います。一日でも早く、皆さんの心が穏やかな状態に戻って、エンターテインメントを楽しんでもらえる日常が、少しでも早く取り戻せる日が来ることを願っております。
「ゴールデンカムイ」にはいろんな要素があります。ミステリー、歴史ロマン、グルメ、アイヌ文化、コメディ、冒険、個性豊かな魅力あるキャラクターたち…これらのいろんな魅力が詰まって「ゴールデンカムイ」という面白くて、素晴らしい作品になっていると思っています。それを、この最強のキャストで作り上げたので、ぜひ皆さんに「ゴールデンカムイ」にしかない世界を、年始一発目に楽しんでいただけたらと思っています。今日はありがとうございました!