映画「イチケイのカラス」完成披露試写会
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完成披露試写会
令和“月9”No.1 の高視聴率を獲得した人気ドラマ「イチケイのカラス」が満を持して映画化。1月6日、映画「イチケイのカラス」の完成披露試写会が東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLにて開催され、1,700名の観客が詰めかけました。
上映前の舞台挨拶には、竹野内豊さん、黒木華さん、斎藤工さん、山崎育三郎さん、柄本時生さん、西野七瀬さん、田中みな実さん、津田健次郎さん、尾上菊之助さん、吉田羊さん、向井理さん、小日向文世さん、田中亮監督の計13名が集結! こちらの舞台挨拶の模様をレポートいたします!
竹野内豊さん
入間みちお役
黒木華さん
坂間千鶴役
斎藤工さん
月本信吾役
山崎育三郎さん
井出伊織役
柄本時生さん
土井潤役
西野七瀬さん
赤城公子役
田中みな実さん
島谷加奈子役
津田健次郎さん
島谷秀彰役
尾上菊之助さん
三田村武晴役
吉田羊さん
小早川悦子役
向井理さん
鵜城英二役
小日向文世さん
駒沢義男役
田中亮監督
竹野内さん
皆さん、あけましておめでとうございます。
今日は遠方からお越しの方も多いと思います。新年早々、こうしてお集まりいただき本当にありがとうございます。やっと皆さんに本作をお披露目する日がやってまいりました。大変嬉しく思っています。最後まで楽しんでいただければ幸いです。
黒木さん
こんなにたくさんの方の前でご挨拶するのは本当に久しぶりなので、嬉しく思います。それに、新年早々にこうして足を運んでくださって本当にありがとうございます。ドラマよりもさらにパワーアップした坂間や、みちおさん、みんなが見られると思います。今日は楽しんで帰ってください。
斎藤さん
今まで通りかもしれませんが、マスクをしていただいたり、声なき応援をしていただいたり、我々キャストやスタッフ、会場の皆さんでそれらの新しいルールを共有して、今日の場があると思います。今日は「天赦日」(大安よりも縁起のよい日とされ、その日に始めたことは何事もうまく行くと言われている)という特別な日らしく、新しいことを始めるのにふさわしい日らしいです。皆さんには、この新しい作品(本作)に出会っていただきたいと思います。僕は、ボールペン習字を始めたいと思います。
山崎さん
僕は連ドラからこの作品に出演していますが、本作はすごいことになっています。今日、観ていただいた方は一人10人に「『イチケイのカラス』良かったよ」と言っていただき、SNSでもバンバン広めていただければと思います。
柄本さん
これだけ大勢の方に観ていただけるということは本当にありがたいことだと思っています。ということで、よろしくお願いします。
西野さん
去年の夏に撮影をしました。結構、暑い中での撮影だったんですが、私にとっては毎回、撮影日が楽しかったので、本作は楽しい思い出が詰まった作品です。「クスッ」と笑えるエンタメ感がたっぷりの作品になっています。皆さんが今から本作を観るのがうらやましいくらいです。私も公開されたら観に行こうと思っています。
田中さん
ドラマシリーズから「イチケイのカラス」の大ファンなので、今回このように関わることができて、とても幸せに思います。今日は楽しんでいってください。
津田さん
「イチケイのカラス」という作品に参加できたこと、本当に光栄に思っています。
いやぁ、楽しかったです! 本当にすごく素敵な作品になっていますので、本日、ご覧になって面白かったらぜひ広めていただければと思います。そして、公式Twitterなどもフォローしていただけたらと思っています。
菊之助さん
この人気ドラマが映画になるということで、ここに集まっていらっしゃる皆さんは、大いに期待されていると思います。その期待を上回る作品になっていると私も感じています。坂間さんと敵対する弁護士を演じて、法廷シーンも弁護士役も初めてで緊張感のある現場でした。1シーン1シーンに心を込めて演じました。
吉田さん
今日は1700名のお客さんがいらっしゃっているということで…。これだけ大勢の方がこの作品を待ちわびているのだと、それだけ素晴らしい作品に関わらせていただいたのだと誇らしい気持ちを感じています。撮影を振り返ると、大雨降らしのシーンや、頭から終わりまでカットをかけない長回しのシーンなど、大変なシーンがたくさんありました。でも、大変な思いをしたシーンというのはすごく良いんですよ。つまりこの作品はとても面白いです。なので、ぜひ皆さん、今日は楽しんでください。
向井さん
去年、夏の暑い中、たくさんの方たちと撮影をした作品です。それが今日、こうして皆さんの手元に届く瞬間は、一人の人間として、この作品に関わった人間として特別な瞬間です。こうしてたくさんの人たちと共有できることを嬉しく思っています。本作は、たくさんの謎が入り混じるサスペンスの要素も満載で、それがどんどん回収されていく爽快感をぜひ劇場で体感していただければと思います。
小日向さん
ドラマの時、田中監督の下、一話ごとに撮影の時間がかかってかかって…、本当に大変だったんですね。「この作品、どうなるんだろう」と、思っていたんです。それが、まさか映画化されるとは思っていなかったです。なので映画化が決まった時は嬉しい反面「また田中監督のあの現場が始まるのか…」と正直思いました。でも、出来上がった作品は本当に素晴らしいです。登場人物全てがしっかりと描かれていて見応えがありました。今日は本作をご覧になった後、お友だちに宣伝をよろしくお願いします。たくさんの方に観ていただければ、もしかしたらまた第二弾とかあるかもしれないです。
田中監督
(小日向さんの挨拶を受けて)時間をたっぷりかけて撮るタイプの監督の田中です。
この作品は、これだけ豪華なキャストの皆さんが魂を込めたお芝居でスクリーンを彩っています。年明けを飾るのにふさわしいエンターテインメント超大作です。2023年は「イチケイ」の年になると言えるような自信作ですので、本日はぜひ楽しんでいってください。
MC
本作は、俳優だけでなく声優、ミュージカル、歌舞伎と様々なジャンルの豪華キャストが集結しました。竹野内さん、“座長”としていかがですか?
竹野内さん
僕は座長と言えるようなものじゃないんですが…。こうして豪華なキャストの皆さんが揃ったので、贅沢な映画ができたんだと思います。そして、改めて1700人の観客の皆さんをこうして迎えてみると、「本当に贅沢な映画が完成したんだ」と実感しています。
小日向さんもおっしゃっていたように、連続ドラマの撮影中は映画化というのはちょっと考えられなかったんです。こういう形で実現できたのは、この場にいらっしゃる皆さん、連続ドラマを応援してくださった多くのファンの皆さんがいたからこそだと思うので感謝しています。ありがとうございます。
MC
小日向さんもおっしゃったように、第二弾も期待したいですが…。
竹野内さん
そうですね(笑)。
MC
撮影は大変でしたか?
竹野内さん
撮影ですか? まあ、楽な撮影はないですね。
MC
黒木さんは撮影はいかがでしたか?
黒木さん
すごく楽しかったですね。みちおさんとは、また違うやりとりをして、そこが坂間にとって成長になるというか、刺激をもらえる現場でしたね。
MC
走ったり、自転車をこいだり、スコップで掘ったりと大変だったかと思います。
黒木さん
田中さんがそういうの好きなんですよ(笑)。
田中監督
そうですね。台本にないことをやっていただきました。
MC
走り方のフォームが素晴らしかったです。
黒木さん
本当ですか? ありがとうございます。おいしいご飯が食べられます!
MC
斎藤さんもよく走っていました。
斎藤さん
黒木さんと共に工場を疾走した記憶があります。ゴールが見えないというか…そこはかとなく不安はありました(苦笑)。年齢も年齢なので、僕も毎回全力疾走はなかなか…。翌日というか、翌々日がしんどいなと予想しながら戦っていました。
MC
物語の舞台となる日尾美町のメンバーとのドラマ部分も楽しいですね。
斎藤さん
はい。黒木さんもそうですが、本当に豪華な、「憧れ」や「影響」を受け続けている先輩たちとご一緒できました。先ほど吉田さんもおっしゃっていましたが、大雨のシーンで雨に濡れる覚悟が決まると、何か仲間になっていくというか、傘をさしている状態からあきらめがつくというか…“雨”でつながった瞬間がありました。本編をお楽しみに!
MC
山崎さんは新・裁判官チームでのシーンで柄本さん、西野さんとのシーンが多かったかと思います。
山崎さん
そうですね、先ほど小日向さんもおっしゃっていましたが連ドラの時は、裁判官チームはボヤキばかりで「撮影が長い」とか「お腹空いた」「眠たい」「帰りたい」…そんな中でずっと撮っていました。でも、今回は大雨でも猛暑でも文句一つ言わずにまっすぐ向き合う姿が素敵だなと思って見ていました!
MC
そんなにボヤキが…?
山崎さん
多かったですね。ねぇ、小日向さん?
小日向さん
僕はあんまり…ねぇ?
黒木さん
そうですよねぇ(笑)。
MC
そういえば、井出はプライベートでも変化が…。
山崎さん
井出さん、結婚しました。別に誰も期待していなかったんですが(笑)。サラッと「結婚した」っていうのも出てきます。井出は走るのが得意なので、走るシーンもいっぱい出てくるかと思ったんですが…いいんです(笑)。
MC
柄本さんは予告編でも独特のステップを見せていますが…。
柄本さん
あぁ、あそこか! あれは監督に「お願いします!」って言われたんですよ。要するに驚いてほしいと…。
田中監督
そうですね。身体全体を使って驚いてくれと…無茶ぶりです(笑)。
柄本さん
何かやってくれと言われて…。「どうしようか」と思って本番になったらああなりました(笑)。
MC
西野さんは目の前でご覧になっていかがでしたか?
西野さん
目の前で…。初めは笑っちゃってダメだったんです。でも、何回か見ているうちに慣れました。私は冷ややかな目で土井を見ないといけなかったので、カットが掛かった後に笑っていました。
柄本さん
そうだったの? 気づかなかった。ごめんね(笑)。
MC
竹野内さんの印象はいかがでしたか?
西野さん
入間みちおさんと竹野内さんのイコール(似ている)が私的にはすごくて…。「そろそろ撮影です」っていう時に、急にスーっと歩いて行って、部屋に入って、ガチャッと鍵をかけちゃったんですよ。ガラス越しには見えているんですが、すごくニコニコしていて…。「今からやりますよ!開けてください!竹野内さん!」って(笑)。
柄本さん
籠城を一回したんですよね。
竹野内さん
みんなが並んでいて、背中越しに大きなガラス戸があったんです。暑かったので、「もしかしたらガラス一枚向こうのあっちの部屋は涼しいかも」って思って、ちょっと入ってみたんです。でも、すごく暑かったんで「撮影はもうやらない」と(苦笑)。
西野さん
何秒間か立てこもられて…(苦笑)。
竹野内さん
でも、ちゃんと本番はしっかりやりました!
柄本さん
西野さんが言われたことはすごく分かります。竹野内さんは真面目とお茶目を本当にキレイに混同された方なんです。同じ人物のセリフを聞いて、普段と同じ人物と会話しているような感覚で楽しかったです。
MC
撮影の合間もみちおと一緒にいるような?
柄本さん
そんな感覚です(笑)。
MC
田中さんは、イージス艦との衝突事故で夫を亡くした被告人ということで、重く辛い役だったかと思います。
田中さん
今、皆さんの話をうかがって「すごく楽しそうな現場でうらやましい」と思いました。私の演じた島谷加奈子という人物は、ずっと悲しみの中で生きていて、演じていても悲しくて辛いし、基本的に誰も周りにいなくて孤独でした。でも、法廷のシーンで入間みちおと対峙するシーンでは、今まで感じたことのない感情がわき上がってきて、貴重な経験ができました。向井さんとは一シーンだけご一緒したんですが、それが私のクランクアップのシーンで、「大変な役でしたね」と言っていただき報われました。
向井さん
良かったです。台本を読んだ時から、ある意味で被害者でもあり加害者でもある難しい役で、感情的にもなる重い役だと思っていました。クランクアップのシーンはご一緒したんですが、感情を出さないといけないシーンで、暑い中で全力でやり切っている姿が神々しかったです。そういう方に掛ける言葉ってなかなかないんですが、シンプルに大変だけれど、すごく素敵な役だと思って見ていました。
田中さん
ありがとうございます。
MC
事件のカギを握る役を演じた津田さんですが、完成した作品を観ていかがでしたか?
津田さん
本当に完成度が高いというか、終わりに向かって伏線とかをどんどん回収していくんですよね。画もキレイですし、皆さんのお芝居も素敵で、キャラクターそれぞれ…、とくに主演の二人のやりとりのキュートなこと! 本当に素敵です。
あと一個だけ、これはさっきスタッフさんに確認して「言って良い」ということだったんですが、オープニングで自転車が映ってるんですよ。自転車にぜひ注目して観ていただければ… 。僕は自転車にやられたなぁ。本当に素敵で、「笑って泣けるエンターテインメント」っていう文字通りの作品です。
MC
ご自身の役のことは言えないことも多いと思いますが…。
津田さん
そうですね、ネタバレしていいなら二時間かけて話すんですが(笑)。
MC
舞台裏では「初めまして」とご挨拶されていましたが…。
津田さん
そうですね。今日「初めまして」の方も多かったので…。
田中みな実さんと海で写真を撮影することがあって、それが僕の夏でした(笑)。
田中さん
あれは一瞬ですね。まばたき禁止です(笑)!
MC
菊之助さんは冷静沈着な弁護士役でしたが、坂間や月本とのシーンはいかがでしたか?
菊之助さん
やはり坂間さんは人権派、私は企業派なので、人の感情に立って弁護される方と企業の立場で弁護されている方の対話・対立を皆さんに楽しんでいただければと思います。なかなか感情は出ていきにくいんですが、衣装の色は人間の感情を表すので、最初はダークとかグレーっぽい色だったのに、だんだん変わっていくスーツの色にも注目していただければと思います。
MC
弁護士役は初めてということでしたが、いかがでしたか?
菊之助さん
そうなんです。法廷シーンは初めてでした。監修の方もいらっしゃるんですが「こうやって『異議あり』って言うんだ!」とか、裁判官が入ってきた時のしきたりとかを初めて勉強でき、裁判所の緊張感を味わいました。
MC
吉田さんが演じた小早川は、坂間とは姉妹のように仲が良い役ですが、プライベートでも黒木さんと親交があるそうですね。撮影はいかがでしたか?
吉田さん
お華さんとは、かれこれ10年以上の付き合いですが、これだけ長く撮影をご一緒したのは実は初めてです。カメラが回っていない時のお華ちゃんの佇まい、現場での様子を初めて拝見してすごく新鮮でした。監督のカットが掛かるまでアドリブでつないだりするんですが、それがちゃんと坂間千鶴であることにびっくりしました。スタッフさんとの話や雑談でも常に千鶴が軸にあって抜けない、その感じがすごいと思いながら見ていました。でも、普段のお華ちゃんを知っているので最初は混乱しました。お華ちゃんじゃないお華ちゃんがいて、でもお華ちゃんなんだよなって(笑)。
MC
普段はどんな感じなんですか?
吉田さん
普段は二人でごはんとかお酒を飲みに行くことが多いのですが、フワンとしているんですよね。千鶴さんほど早口でもないですし、(現場では)完全に役が入ってらっしゃるんだと感じました。
MC
新年ですが、お二人ともクリスマスカラーで…。
吉田さん
メリークリスマス! すみません(笑)。
MC
向井さんは以前から「竹野内さんが憧れの存在」だったそうですがいかがでしたか?
向井さん
ほとんど竹野内さんとのシーンばかりで、でも「初めまして」だったので、あんまり深く話すこともなかったんです。先ほど、別の取材で車で移動した時も、一人だけ立っていらっしゃるんですよね、僕と工は座っていたんですが…。ドアも開けて待ってくださったり。勝てないですよねぇ…「ズルいな」と思いながら見ていました。
竹野内さん
あれは最初に私が座ったんですね。座ったんですが気分的に落ち着かなくて、立っていようかなっていう、そんな感じです(笑)。
MC
小日向さんはこれだけ豪華なキャストを迎えての本作ですが改めていかがでしたか?
小日向さん
もう映画ホントに面白いです。今日、観れば分かると思いますので、ああだこうだは言いません。僕は、ここにいる中で、撮影現場で共演したのは斎藤さんだけで寂しかったんです。でも、こうやって皆さんと舞台挨拶でご一緒できて嬉しいです。あと、映画の公開は13日ですが14日には映画になる前の経緯をフジテレビでSPドラマ(「イチケイのカラス スペシャル」)でやるのでぜひ観てください! それを観ると「あぁ、なるほど、映画はこうなっているんだ!」と分かりますので、ぜひ連ドラと本作の間にスペシャルドラマをご覧ください!
MC
田中監督もこれから本作をご覧になる皆さんへ見どころをお願いします!
田中監督
本作の中には、町のために生きる人、国のために生きる人、仲間のために生きる人、正義のために生きる人と、様々な人が出てきます。見ていただいたら、どこか重なる部分、共感していただける部分があると思います。あとは、時生さんのダンスをはじめ、野球シーンなど笑えるシーンもたくさんあるのでぜひ泣いて笑っていただきたいと思います。
MC
最後に竹野内さんからメッセージをお願いします。
竹野内さん
連続ドラマとはまたスケール感が違って、本当に大きくて、とにかくこの豪華キャストの皆さんに支えられて、素敵な作品が完成したと思います。随所にいろんなメッセージが込められていると思いますので、ほんの少しでも何か感じていただけたら嬉しいです。