映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』完成報告会
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完成報告会
「ヒプノシスマイク」(略称:ヒプマイ)は、2017年9月に始動した音楽原作キャラクターのプロジェクト。総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが、6チームに分かれ、ラップバトルを繰り広げます。さまざまな楽曲を声優が演じながらラップすることにより、音楽を軸に各キャラクターのストーリーが展開していく同プロジェクト初の映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」が、2025年2月21日公開となります。
12月11日、映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」完成報告会を東京・TOHOシネマズ 日比谷で開催し、キャストの木村昴さん、白井悠介さん、葉山翔太さん、小林ゆうさん、たかはし智秋さん、山本希望さん、そして辻󠄀本貴則監督、中岡亮プロデューサーが登壇しました。また、報告会前には、国内初となる「インタラクティブ映画」の最速体験試写を実施しました。キャストの皆さんが、言の葉党が加わり21人体制となる劇場版の魅力を語りました。こちらのイベントの様子を詳しくレポートします。
木村昴さん
Buster Bros!!!・山田一郎役
白井悠介さん
Fling Posse・飴村乱数役
葉山翔太さん
Bad Ass Temple・波羅夷空却役
小林ゆうさん
言の葉党・東方天乙統女役
たかはし智秋さん
言の葉党・勘解由小路無花果役
山本希望さん
言の葉党・碧棺合歓役
辻󠄀本貴則監督
中岡亮さん
プロデューサー
■最新予告編が上映されました。
MC
インタラクティブ映画を簡単に説明しますと、観る側が何らかの方法でストーリーを選択し、その選択によりストーリーや結末が変わっていく映画作品のことをいいます。
本作では各ラップバトルを観て、どちらかのチームに投票することで勝ち負けが決まります。
この後、体験試写を実施しますので、キャストの皆さんも試写に参加していただきます。
それでは、体験試写の前に、登壇者の皆さんのご挨拶をお願いいたします。
木村さん
お忙しい中、ご来場ありがとうございます。「ヒプノシスマイク」がついに映画になりました。先ほどご説明がありましたが、どんな映画で、楽しみ方をお伝えしていきますので、ご理解いただけたらと思います。
マジで楽しみにしていてください!
白井さん
初の映画化ということで、また一つ新しい試みがこうした形になりました。早く皆さんの元に届くと良いなと思っていますので、ぜひ楽しんでよく観てください。
葉山さん
初の試みということで、この後、僕も操作をしますが、多分おぼつかないと思いますので、一緒にゆっくりやっていただけたらと思っています。
小林さん
(CV:東方天乙統女)「皆さま、こんばんは。」
お時間を割いていただき本当にありがとうございます。本日は皆さんと一緒に素敵な会になるように頑張っていきたいと思います。
たかはしさん
(CV:勘解由小路無花果)「待たせたな!下郎ども!ついにヒプノシスマイクが映画になった。その目で私たちの映画を解くとご覧あれ!」
今日はおめでたい席なので、来日してきた感じでにぎにぎしく盛り上げていきたいと思っております。
山本さん
インタラクティブ映画ってどんな映画なのか、私自身もワクワク楽しみにしております。ぜひ皆さんはその謎を解いていってください。
MC
何だか、男性陣もキャラクターボイスをやっておけば良かったみたいな雰囲気ですね。
木村さん
ほんと! 既にバトルは始まっているんですよ。
白井さん
(たかはしさんは)舞台袖で、「今日は下郎どもは言えない」って言っていたのに…。
たかはしさん
皆さんのね…あの…もろもろの忖度とね…。「下郎ども!」はコンプライアンス的にって言っていたんですがね…言ってしまいました。
木村さん
この模様が放送された時に「ピーども!」ってなって、(登壇者の皆さん:笑)「あの人何て言ったんだろう」ってなっちゃうから!
何だよ、僕たちも自己紹介しておけば良かったよね。
白井さん
何かしておけばよかったよね。
MC
このままだと、バトル負けちゃいますよ? 大丈夫ですか?
では、監督もご挨拶お願いいたします。
辻󠄀元監督
芸達者な皆さんの横で、何をやれば良いんだろう……。
たかはしさん
監督のキャラクターで!
辻󠄀元監督
(キャラ風に)野郎ども! 今日は…リアクション楽しみですよ。
インタラクティブ映画については、僕と中岡プロデューサーはもう骨の髄まで分かっているんですが、皆さんは今日初めて体験されるとのことですので、リアクションが楽しみです。どうかお楽しみください。
中岡プロデューサー
企画の段階から前代未聞な内容でしたが、結構な年月を経て、ようやく皆さんにお披露目できることになり、感慨深いです。前代未聞なので、初見で驚いて、楽しんでいただければと思っております。
MC
苦労話なども後ほどうかがおうと思います。
まずは、インタラクティブ映画を体験してみましょう。それでは登壇者の皆さんも客席に移動してください。
■キャストの皆さんと一緒にインタラクティブ映画を体験試写。
MC
まずは体験試写の感想をうかがってまいりたいと思います。
木村さん
これは、映画館で観る醍醐味がありますよね。アニメーションのクオリティーも大変に素晴らしいと思いますが、楽曲もかなり気合が入っているんですよ。お芝居はもちろんですが、これはやっぱり劇場に足を運んでスクリーンで観てほしい。このサウンド感や、勝敗がその場で決まるワクワク感! 決着がつく直前に心臓がバクバクしました。
白井さん
皆さんのドクンドクンって言う心臓の音が聞こえましたもん!
木村さん
さっきの映像の中になったあの「ドクンドクン」って音は、皆さんの音なの?皆さんもドキドキしていただいて、ありがとうございます。
僕らはステージで、どちらが勝つのかっていうのを過去にも味わってきているんですよ。
葉山さん
ああ、そうですね。
木村さん
あれを映画館でも体験できる。今までステージで体験していたことを、今度は映画館でみんなで体験しようという、これは本当に新しい試みだなと思いました。早く皆さんに観てほしいなと思うし、ワクワクしました。
白井さん
今ちょっとだけ観ましたが、あれだけでも熱くなれるんだから、本編を全部観たらどうなっちゃうのかと思うと、皆さんの情緒が心配です。それだけ劇場で熱くなれるって、なかなか貴重な体験だと思います。これぞインタラクティブ映画だなと思い知らされました。
葉山さん
インタラクティブってどういう意味ですか?
白井さん
インタラクティブだよ!
葉山さん
(笑)。インタラクティブですか。
木村さん
双方向ってことだね。
葉山さん
作用し合うみたいな?
白井さん
そうそう、それそれ。
葉山さん
(笑)。楽しいですよね。
やっぱり自分の推しているチームや、キャラクターの表情が勝った瞬間にドデカい画面で喜びをあらわにいているのって、なかなか体験できない醍醐味だなと思います。
白井さん
応援のしがいがあるよね。
葉山さん
さっきチラッと聞いたら、もしかしたら声出しができるようになってくるかもしれないってことなので…。投票する画面なんかは、僕らがライブをやってきた時に中央に釣られている画面みたいじゃないですか。すごくリアルで楽しかったですね。
MC
小林さんはいかがでしたか?
小林さん
(CV:碧棺合歓)「何ということでしょう。素晴らしい!」
と、乙女様も絶対おっしゃると思います。
本当に…(CV:碧棺合歓)「最高です。」この一言に尽きます。本当にドキドキしました。
投票する10秒を…(CV:碧棺合歓)「体験していただきます。」
こちらをぜひ体感していただきたいです。あと、東宝様のお椅子が素晴らしくて、長い間バトルを楽しんでいただけます。それから、いろいろな方向から、映像、音楽、お芝居、お椅子から…(CV:碧棺合歓)「全てヒプノシスマイクは…最高です!」
木村さん
どこで(キャラと)入れ替わるんですか?
白井さん
情緒が不安定なんですよね。
小林さん
(CV:碧棺合歓)「いいえ、あなたもできるわ!さぁ、どうぞ!」
木村さん
いやいや(笑)。何のセミナーですか。ごめんなさい。楽しくなっちゃいました。
小林さん
(CV:碧棺合歓)「一郎さん」
木村さん
(CV:山田一郎?)「何だい?」
一郎ってこんな感じだっけ。
白井さん
違う違う。
木村さん
でも、確かに客席の椅子は良かったですよね。
MC
たかはしさんはいかがですか?
たかはしさん
この後に、私の感想なんて要りますか? でも、選んでいる時のドキドキもそうですが、自分が考えて押したチームが画面に出なかった時の落胆が思いの外、残念な気持ちになりますね。「えーー、Buster Bros!!!じゃないの?」ってなりますよね。それに、短時間で投票結果が出るシステムが素晴らしいですよ。
辻󠄀元監督
ありがとうございます。
たかはしさん
あの、短時間で結果が出るのが文明の力の入れ方がすごいと思いました。
(CV:勘解由小路無花果)「下郎ども、楽しみにしているとよい!そうだろう、監督!」
辻󠄀元監督
はい! すみませんでした。
たかはしさん
(CV:勘解由小路無花果)「現場からは以上だ!戻すといい。」
MC
山本さんはいかがですか?
山本さん
とにかくカッコいい! キャラクターも音楽も、あとステージの装飾も本当にカッコよくて、ずっと体を揺らしていたくなる感じでした。本当にその時の皆さんの一体感はすごいだろうなと想像しました。あと、智秋さんが言った通り、本当に集計から結果までが早くて、ストレスがないのにびくりしました。国内初と聞いていたので、もっと試作段階なのかと思っていました。でも、そんなことはなくて、びっくりするくらいストレスがなく観られました。そのちょっとした臨場感があってドキドキしたし、感動しました。
辻󠄀元監督
何度も何度も繰り返して、すぐに結果が出るよりは、一拍置きました。
たかはしさん
あの集計のシステムはどうなっているんですか? 企業秘密ですか?
辻󠄀元監督
僕はシステムのことは詳しくは分かりませんので、そこはプロデューサーにお任せします。
中岡プロデューサー
最新の文明の力です。
たかはしさん
これからの映画界が変わりそうですよね。
辻󠄀元監督
ヒプマイが、これからの映画を変える!
MC
でも、本作にぴったりのシステムですよね。
木村さん
テクノロジーのすごさにも脱帽しますが、観客の皆さんがその回のストーリーの鍵を握っているというか、ストーリーを変えていける優越感があると思います。智秋さんがおっしゃったように、残念に思う回もあるかもしれませんが、48通りのルートがあるんです。なので、逆に48通り全部観るというのは難しいかもしれないですね。でも、何度も観ていくと、「こっちのルートか」という楽しみ方も出てくると思います。
たかはしさん
ある意味、皆で作り上げるというか、壮大な多数決というか…。ストーリーが決まっているわけじゃないから、みんなが作り上げるんですよね。(小林さんに向かって)乙統女様、全国投票で公平に決まりますよ!
小林さん
(CV:東方天乙統女)「もちろんです!皆さまの清き一票を…熱き一票で…」
たかはしさん
今日は、小林ゆうさんがあまり見られないということで、ご了承ください。
辻󠄀元監督
僕はプロデューサーから48という正確な数字を聞いていませんでした。多分最初から聞いていたら…ねぇ(苦笑い)。
木村さん
「すみません、これから48通りのストーリーを作ってくれませんか」って言われたらねえ。
辻󠄀元監督
作品を何本作るの!? ってなりますよね。
木村さん
それだけのルートがありますから、作った物語は膨大なんです。僕らも収録したセリフは膨大でした。全部聞いてほしい。せっかく作ったセリフ、せっかく作った楽曲も聞いてほしいです。
MC
新曲が16曲あるんですよね。
辻󠄀元監督
先ほどは勝ったストーリーだけを見ていますが、負けたチームにもちゃんとカメラはフォーカスしています。だから、負けた方にもドラマがあるのでそのドラマの感情もしっかり描いているし、声を当てていただいているので、負けたことを悲しむだけではなく、そこも見届けてほしいです。
MC
本作にはどれぐらいの年月をかけたんですか?
中岡プロデューサー
改めて振り返ってみると2020年の10月からプロジェクトは始まったので、丸四年ですね。二年ぐらい前に、声の収録をしました。
辻󠄀元監督
僕は、三年前にお声がかかりました。3Dアニメーションは、先に声を収録します。ビデオコンテのところで、皆さんに声をいただいて、その大切な声にあったお芝居をしっかり僕らが作っていきます。
たかはしさん
この映像をみながらアフレコをしているわけじゃないんですよね。
白井さん
そうなんですよね。
辻󠄀元監督
だから皆さんのお芝居が素晴らしすぎて、僕はアニメーションスタッフに「もっと頑張ってください」「木村昴さんはこんなもんではない」と言いました。
たかはしさん
本当ですか!? 取材だからって盛っているんじゃないですか?
辻󠄀元監督
本当ですよ。そこは本当にこだわって最後まで作りました。
木村さん
今の監督のコメントは、ぜひ太字で書いてください!
辻󠄀元監督
そこまでのつもりでは…。
葉山さん
監督、今のところも48通りでお願いします!
辻󠄀元監督
もちろんです!(登壇者の皆さん:笑)
MC
(プロデューサーへ)付け足したいことはありますか?
中岡プロデューサー
最初にご挨拶した時も少しお話しをしたんですが、最初は、「これはどういった企画なんだろう」「本当にできるかなぁ」というところから、キングさん(キングレコード)や東宝さんとお話をしました。つまり、「このシステムが準備万端なので作りましょう」ではなく、それこそ「判定時間は十秒で良いのかな?」ということを含めて、試行錯誤をしました。今日は短い時間でしたが、こうして皆さんのリアクションも見れて感慨深いなと思いました。
MC
これからの映画も変わっていく可能性がありますね。
中岡プロデューサー
そうですね、「ヒプノシスマイク」という作品ゆえに、というところがすごく大きいと思います。配信など、ご自宅でエンターテイメントを楽しむ時代になってきて、勝った負けたというところを含めて体験を共有できるのはこの作品ならではだと思います。思い出を一人で持ち帰る映画というより、周りのリアクションも含めて時間を共有するので、公開を楽しみにしています。
MC
監督からも苦労話をお聞きできればと思います。
辻󠄀元監督
僕は、本当に急にお話をいただきました。「ヒプノシスマイク」はテレビシリーズもありますが、僕はそちらには関わっていません。だから、このお話をいただいた時に、情報量が多すぎました。「ヒプノシスマイクだ」「映画だ」「ファイナルだ」ときて、「インタラクティブ映画だ」と、お話も何種類も作らないといけないということで、「こんなに重い仕事が僕に来た!」と、ちょっと恐れおののきました。と同時に、「これほどやりがいのある仕事はない!」と、そこから三年間制作に取り組みました。21人の声優さん全員の声を録って、その完成度の高さで、何となく背筋がピッと伸びました。「これをちゃんとしたアニメーションとして作らなければ」「キャラクターが実在しているんだというレベルまでクオリティーを上げなければ」と思いました。それぞれに推しがある事は分かっていましたし、21人全て同じ思いでアニメーションをつけていますので、その芝居っぷりをぜひ観ていただきたいと思います。
MC
とはいえ、48通りのルートを作られるのは大変ですよね。
辻󠄀元監督
そうなんですよ。「あまり尺を伸ばさないで」と言われるけれど、木村昴さんの「ガッー!」という感情は、最後まで使いたいし、といったせめぎ合いをしながら作っていきました。キャラクターは目に力が宿るし、動く時に髪の毛がちょっと遅れて揺れるとか、衣装が揺れるとか、その揺れるものにリアリティーがつきます。そうやって揺れるものに感情が出るから、とにかく揺れに対して、「この監督しつこいな」と思われるまで、細かいところにこだわりました。そんなこだわりに(アニメーション制作の)POLYGON PICTURESさんは、見事に応えてくれたので、そういう部分も観てほしいです。「インタラクティブってなんだ?」となりがちですが、純粋にアニメーションのそういうところも観てほしいです。見どころが満載です。
中岡プロデューサー
少しだけ付け足しをさせてください。ファンの方は、勝敗に関与して映画を観るというだけで、良くも悪くも盛り上がると思います。先ほどのトーナメント表で、一回戦、二回戦と毎回届く曲に合わせて、新しい映像チャレンジをしています。それこそ「ヒプノシスマイク」はいろいろな形でライブをやっていると思いますが、その空気を監督と一緒に体験をしました。ファンの期待に負けない音楽映画としても頑張らなければと、手を変え品を変えて味付けをしました。そうやって、「ヒプノシスマイク」を知らないビギナーの方にも、音楽映画として楽しんでもらえるようにしました。
MC
男性キャストの皆さんは、「ヒプノシスマイク初の映画で、かつインタラクティブ映画」というお話を聞いた時の第一印象と、体験試写でご覧になった感想をうかがえますか。
木村さん
最初にお話を聞いた時は、「何のことだろう?」と思いながら作品に臨みました。録っている最中も、絵がないので、「どういうことだろう?」と思いました。(葉山さん:爆笑)
白井さん
えっ、録っている時も?
木村さん
で、録り終わって「何だったんだろう?」と思いました。(葉山さん:爆笑)
白井さん
で、今日は?
木村さん
今日、こうして映画を体験して「こういうことか!」となりました。
でも「ヒプノシスマイク」は、これまでも初めての試みをたくさんやってきました。その度に、「楽しんでもらえているかな」と、僕らもワクワクしながらやっていました。なので、今回も「何だろう?」というハテナの部分はありましたが、「国内初の試みなんでしょ?そういうのじゃんじゃんやろうぜ!」「完成が楽しみだな」という心持ちで今日までいました。それで、今日体験してみたら、「カッコ良くなっちゃっているよ!」っていう、そんな感覚です。
そもそも最初は「ヒプノシスマイク」を説明するのがマジで難しかったんですよ。最初のころは、「ヒプノシスマイクって何ですか?」ってよく聞かれて、僕らも「えっと、ラップをする…」「アニメですか?」「アニメではなくて…」「漫画ですか?」「いや、漫画でもなくて…」っていうところから始まっていますからね。だから、最初は、「ポカーンっ」でも、いざ始まってみたら「なるほど、面白いじゃん」ってなるのが、「ヒプノシスマイク」なんです。期待していただいて、ぜひ楽しんでいただければと思います。
白井さん
最初は「劇場でラップをやる」と聞いて、「ついにここまで来たか」と思いました。「ヒプノシスマイク」自体が、「二次元でラップをするコンテンツ」という初の試みでしたから、こうして突き進んで、挑戦していくことが「カッコいいな」と思いましたし、すごくワクワクしました。今までの経緯もあるから勝ちたい気持ちもあるし、ファイナルということなので、今まで以上に気持ちを込めて、お芝居をしました。
今回は劇場ごとに投票結果が変わると思います。例えば「大阪で上映すればオオサカ・ディビジョンが勝つのかな?」とか、地域性による楽しみもありますよね。「総合結果はあるのかな?」とか気になります。
MC
池袋にはイケブクロ・ディビジョンを応援する方が集まるんですかね。
白井さん
そうですよね。
MC
そこに、ヨコハマ・ディビジョンのファンの方が乗り込んでくるとかあるんですかね?
白井さん
乗り込んでくるかもしれない!
葉山さん
青い人が結構いるぞ…みたいな。
白井さん
品川だとどうなるんだろう。(木村さん&葉山さん:爆笑)
木村さん
「あそこ、穴場だぜ」みたいなね。
白井さん
「あそこは中立地帯だぜ」みたいなこともあるかもしれませんね。
葉山さん
皆さんおっしゃったように劇場版ということで力も入りました。僕は、ナゴヤの「セカンドリアルB」からバトルに参加しましたが、映画になったら「どういう雰囲気になるんだろうな?」と思っていました。今チラッと劇場版を観ると、ステージ側に立って皆さんの前でバトルをしていた時の記憶、マイクを握っている感覚とかをキャラクターを通して、僕たち自身も味わってきたんだなという感覚があります。だから、きっと皆さんもバトルの熱い感じをストーリーから感じてもらえると思います。
白井さんがおっしゃっていたように、それぞれの地域によってムーブメントが起きると思うので、最終的に仲良くなって総合結果が待てるようになったら良いですよね。
MC
一方、本作で描かれる「ファイナルディビジョン・ラップバトル」には、中王区“言の葉党”が、チュウオウ・ディビジョンとして参戦することが発表されたばかりです。これまで以上に重要な役割を担っていると思います。オファーのお話や収録のエピソードをうかがえますか。
小林さん
「ヒプノシスマイク」は、ファンの皆さまと一体になって、ずっと積み重ねてきた唯一無二の作品だと思っています。初めて渋谷で広告を見た時に、「どういうプロジェクトだろう」と興味を持ちました。そして、音楽を聴いて衝撃を受けました。カッコ良いラップをしているので、憧れの気持ちを持ちました。ご縁があって東方天乙統女役をいただきましたが、実際にヒプノシスマイクの世界に入ってみると、皆さまが積み上げてきたものが、今度は一票として、皆さまに帰っていくんだなと感じました。私もヒプノシスマイクのファンの一人として、これまで積み上げてきたものを恩返しする意味が48通りに込められていると思っています。改めて出演できて、幸せに思います。
(CV:東方天乙統女)「良かったわね。」と、乙統女さんも言ってくれると思います。
MC
ラップバトルも楽しみですよね。
小林さん
ラップについては(CV:東方天乙統女)「無花果さん、お話になってください。」
たかはしさん
(CV:勘解由小路無花果)「この後は、やりづらいです。」
小林さん
(CV:東方天乙統女)「大丈夫よ!」
たかはしさん
(CV:勘解由小路無花果)「さぁ、どうしたものか。たかはし智秋さん、お願いします。」えっと、私は…(笑)。
木村さん
(笑)。もう、スッとしゃべったら良いじゃないですか。(会場:笑)
たかはしさん
声優によるラップコンテンツは、ものすごく珍しいんです。ラップは音楽的にもブラックミュージックをルーツとするもので、アニメやゲームは、文化的にもロックやメタルがメインなんです。私は芸歴28年目なんですが、ラップやブラックミュージックを主体にしたものは型破りという印象がありました。昴君もさっき言っていましたが、ヒプノシスマイクは新しい試みをやっているんですよね。音楽も、あえてラップ界の重鎮にオファーをして、その方々がオッケーしてくださっているのを見て、「20年前とは時代が変わったんだな」と感じました。
私は、ブラックミュージックが大好きなんですが、20年前に声優ユニットでラップを歌ったところ、アイドルソングのPPHが主流だったので、ラップのうしろノリが全くウケませんでした。だから、昴君から7,8年前に「僕、ラップやるんです」という話を聞いて「やっぱり難しいんじゃないかな」と思いました。でも、「この船は成功させるんで」と言って、私ができなかったことを、昴君がやってのけてくれました。20年前とは時代が変わって、いろんなものが受け入れられていることはとても素晴らしく思います。そして、この作品に携わることができたことは夢みたいです。感激しています。皆々さまに感謝しています。
(CV:勘解由小路無花果)「現場からは以上だ!合歓、次はお前の番だ!」
山本さん
はい。私自身、日本語ラップが大好きで、「ヒプノシスマイク」が始まった時からずっと注目していました。今まで見てきたラップ×声優コンテンツとは一味も二味も違って、「本格的だな」と思いました。マイクリレーから始まって、流行の音使いをしているし、ステレオタイプじゃなく、「カッコ良いラップコンテンツが来た」と思いました。こうして参加できてうれしいなと、合歓と歩んできました。
今回、まさかのインタラクティブ映画ということで、「さすがヒプノシスマイクは違うな」「面白いコンテンツだな」と、参加してからも思いました。
収録では、私自身がラップが好きなので、バトルに参加するというプレッシャーはありましたが、武者震いをしちゃって…(笑)。「絶対に勝つぞ!」という気持ちを強く持って、収録に挑みました。
たかはしさん
我々もディビジョン化しましたからね。
山本さん
そうなんです! 本日リリースされた言の葉党(言の葉党「.言の葉党」)に、中王区のドラマパートがありますが、本作の前のお話になっています。私たちのソロ曲も三曲あります。我々にとってはとても大切で、本作に続くお話なので、ぜひ観て、聴いていただければと思います。
MC
改めて木村さん、投票によっては、中王・ディビジョンを迎え撃たなければいけません。
木村さん
強敵ですね。負けないつもりで挑みましたが、勝敗は観客の皆さんの手に委ねられています。「絶対負けたくねえな」とは思いますが、隣にいるのであまり……。
たかはしさん
どうりで、目が合わないと思った!
木村さん
だって、こんなのチートじゃん(笑)。ディビジョン化されたらそりゃあ、投票したくなっちゃうじゃーん!
小林さん
(CV:東方天乙統女)「やりましょう!」
木村さん
(小林さんにつられる様に声を変えて)「分かりました!とことんやり合いましょう!」
葉山さん
何か、喧嘩表明の会見みたいだね。(木村さん:爆笑)
小林さん
これが、ヒプノシスマイクの素晴らしいところですよね。
MC
最後に、この映画を楽しみにしてくださっている皆さまにご挨拶をいただきます。
辻󠄀元監督
皆さんの思いが溢れかった作品になっております。見どころがありすぎますが、たくさんの素晴らしい楽曲があり、皆さんの感情が入った素晴らしいお芝居、さらにアニメーションにも気合いが入っています。さらにインタラクティブ映画という新しい試みもあります。見どころがあり過ぎますが、全部体感してほしいので、ぜひ劇場に来てください。どれかのワードにちょっとでも引っかかったけれど「ヒプノシスマイク」を観たことがない人でも楽しめる作品になっています。これを入門編として入ってきてくれるとうれしいです。
中岡プロデューサー
今日も「インタラクティブ」が大きなフックになり、そのイメージが強いと思います。でも、辻󠄀元監督もおっしゃっていたように、アニメーションのクオリティーでも、スタッフが全力でやれることを全てやったものになっています。いろいろな形で「ヒプノシスマイク」は世に出ていますが、それらと並べても負けないものができていると思います。アニメーションとしてもぜひ楽しんでいただければと思います。
山本さん
本当にすごいコンテンツです。そして、インタラクティブ映画はマジでデカい祭りだと思っております。皆さんで「ワッショイ!」とぜひ盛り上がっていただければと思います。皆さん、応援よろしくお願いします。
たかはしさん
四年の年月をかけて、皆さんの愛情・手間・最新の技術、そしてみんなの血と汗と心を込めた演技、そして歌とラップ、たくさんのものが詰まった作品です。ファイナルバトルなので、たくさんの方に劇場に足を運んでいただき、48のストーリーを楽しんでいただけるととてもうれしいです。
(CV: 勘解由小路無花果)「下郎ども、ぜひ劇場に行くんだ!分かったか!返事は?」ありがとうございました。
小林さん
本日はお忙しいところありがとうございました。この「ヒプノシスマイク」は今まで応援していただいた方はもちろん、監督がおっしゃったように、ちょっとでも興味を持っていただいた方が、本作から入っていただくことをお待ちしています。「ヒプノシスマイク」のインタラクティブ映画を観なくては、人生損をしてしまいます。どうか皆さま、この輪の中に入ってきてください。そして、本日リリースされました言の葉党のCDもぜひお聴きください。全部丸ごと楽しんでいただけたら幸いです。
葉山さん
本当に制作チームの皆さんで作った思いのこもった作品になっています。各地でムーブメントが起きると思うので、皆さんぜひその波に乗って、この劇場版を映画館で楽しんでください。最終的にヒプマイの仲間を増やしていけるような作品になって、ヒプマイの輪が広がればと思っております。本日はありがとうございました。
白井さん
長い年月をかけて作っただけあって、クオリティーがとんでもないです。スタッフさんも我々も魂を込めて作った作品です。そのエネルギーをぜひ劇場で受け取っていただきたいです。これから入る方は、推しのディビジョンがいなくても良いんです。これを観て、推しを見つけてください。もしくは、これを観て推しが変わっても良いと思います。それぐらいの力を持った作品です。推しがいる方は、推しの姿を存分に観てください。万全の状態で、心と体とスマホの充電をお忘れなく! ぜひ劇場に足を運んでください。
木村さん
これまでファーストバトル、セカンドバトルとやってきて、これがサードバトルになります。僕がいるイケブクロ・ディビジョンは、ファーストバトル、セカンドバトルで悔しい思いをしてきました。その時に、僕は「くっそ!何でルートが1本だけなんだ!」と、いつも思っていました(笑)。(会場:笑)
これまでは優勝が決まる1本のストーリーしかありませんでしたが、今回は48通りルートがあるんですよ。映画館ごとにバトルが完結していく、ということは皆さんが見たい推しが優勝する姿とか、皆さんが思い描くエンディングが観られるんです。「勝てそうな劇場はどこかな?」ってこともできる。一部の劇場を除いては、声出しをしても良いらしいです。世の中には、応援上映というものがあるじゃないですか。だから、ライブだと思って劇場に足を運んでいただいて、勝敗を一緒に盛り上がってもらえたらたら思います。これは映画でありライブです。そこを踏まえて楽しんでもらいたいです。僕も今から楽しみです。イケブクロ・ディビジョンが勝ちそうな劇場を選んで観に行きたいと思います(笑)。