「劇映画 孤独のグルメ」初日舞台挨拶

2025.01.10
  • 初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

久住昌之原作、谷口ジロー作画によるハードボイルドグルメ漫画を原作に2012年に深夜ドラマとして放送がスタート。これまで多くの人々に愛されてきた「孤独のグルメ」が「劇映画 孤独のグルメ」として、主演の松重豊さんが監督・脚本を務める形で映画化! 1月10日に公開初日を迎え、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷にて舞台挨拶が行われました。当日は松重豊さん(監督・脚本・主演)に内田有紀さん、磯村勇斗さん、村田雄浩さん、オダギリジョーさん、さらに韓国からユ・ジェミョンさんも駆けつけ、映画の公開を祝いました。こちらの舞台挨拶に模様をレポートいたします。

監督・脚本・井之頭五郎役

松重豊さん

監督・脚本・井之頭五郎役

志穂役

内田有紀さん

志穂役

中川役

磯村勇斗さん

中川役

滝山役

村田雄浩さん

滝山役

中華ラーメン店「さんせりて」店主役

オダギリジョーさん

中華ラーメン店「さんせりて」店主役

入国審査官役

ユ・ジェミョンさん

入国審査官役

松重さん

どうも皆さん、改めまして本当にありがとうございました。13年にわたって井之頭五郎というキャラクターを務めましたが、13年前は、こうやって映画になって、舞台挨拶をするなどとは夢にも思いませんでした。こういう素晴らしいキャストのお力を得て、何とか皆さんの前でお披露目することができました。
申し訳ございません、ちょっと腹が減ったでしょ? この映画は、お腹がすくように仕組まれているんです(笑)。本日は最後までお楽しみください。

内田さん

今日は、劇場に足を運んでくださりありがとうございます。そして、お腹が減っている体を抑制しながら、私たちとしばらくのお時間をお過ごしください。

磯村さん

本日は皆さん、お越しいただきまして、本当にありがとうございます。短い時間ですが楽しんでいってください。

オダギリさん

今日、昼過ぎぐらいに違う映画館で1本観て来ました。その注意の際に「前の席を蹴らないでください」っていう注意が出ていました。皆さんも、蹴らないでくださいね。

村田さん

本当に、この寒い中来ていただいて、ありがとうございます。本当に手まで振っていただいて…みんな、元気? もうみんなすごい! みんなが手を振ってくださって分かったんですが、劇場が本当にお客さんでいっぱいですね。素晴らしい! インフルエンザが流行っている中で、半ば命がけですよね。
本作は楽しんでいただけたんじゃないかと思います。今日はもう少しお付き合いをお願いいたします。

MC

先ほど松重さんからもありましたが、会場の皆さんは大変お腹が空いていると思います。ちらほらとポップコーンを召し上がっている方もいらっしゃいますが、TOHOシネマズ限定の「濃厚とんこつラーメン味ポップコーン」と一緒に映画を楽しんでくださいましたか? ちょっと召し上がった方は手を挙げてください。(会場の反応に)おっ! 何となく豚骨の香りがするなと思っていましたが、結構いらっしゃいますね。

松重さん

本作で、最終的なスープが出てくるまでに1時間以上かかるんです。「そこまで、ポップコーンが持つかな?」とかって考えたんですよ。だから、最初は上の方にオニオングラタンチーズをかけて、途中からちゃんぽん味に変わって、それからチゲ鍋のような味になって、最後に濃厚とんこつにするって言ったら「無理!無理!」って言われました。それで、結局濃厚とんこつ味に落ち着きました。ただ、本作が始まると、お腹が空くシーンが続くので、最後までポップコーンが持つか心配だったんですが、どうでしたか? 持ちました? そういうタイアップもやっております。

内田さん

五郎さんが食べている映像も様々な媒体とかで流れていたので、見た方もいると思いますが、おいしそうに食べますよね。

松重さん

僕はね、そういう商売なんです。そういう宿命なんです。あと、ポップコーンで駄目だった方にはスープ(劇映画孤独のグルメ井之頭五郎の魚介とんこつしゃぶしゃぶ鍋スープ)がスーパーで売っているんでね。監修していただいたフードスタイリストの飯島奈美さんが、スープの素を作ってくださったんですよ。…何の宣伝に来ているのか分からないですが、これで僕のところに小銭がチャリンチャリンと入ってくるシステムじゃないんですよ。だから、皆さんが幸せになれればと思います。

MC

会場の皆さんは、本作を観たばかりですので、今まで話せなかったことも含めてお話をうかがえればと思います。
まずは松重監督、これまで話せなかったことと言えば、あのタイミングで遠藤憲一さんが出てくるとは驚きました。

松重さん

街なんかで声を掛けてくださる方の10人に1人ぐらいに、「よく観ています『孤高のグルメ』」って言われるんですよ。「『孤高のグルメ』を観ています」って言われても、一応返事はしていました。だったら、本作のシノプシスというあらすじを書いた段階から「『孤高のグルメ』を出してやろう」と思いました。その際、役者は遠藤さんが良いだろうと思いました。若い頃から役を取り合ったというか、僕ができない時には遠藤さんがやって、遠藤さんができない時には僕がやっているぐらい、本当にかぶっているキャラクターだったんです。その遠藤さんに「善福寺六郎」という役を送ろうと思いました。井の頭公園の上に善福寺公園があって、五郎の次は六郎だろうということで、善福寺六郎というキャラクターを演じていただきました。
遠藤さんもこの作品に出ることをすごく楽しみにしていたんですが、ポスターに名前が載っていないし、完成披露にも呼ばれていないので、すごく寂しかったみたいです。でも、今日から情報解禁なので、もう遠藤さんの名前も連呼できます。遠藤さんとは、来週の舞台挨拶を、井之頭五郎と善福寺六郎のツーショットでやるという企画があります。
ちなみに、善福寺六郎の衣装は、僕が昔着ていた衣装です。

村田さん

サイズって合うの?

松重さん

それが、サイズは合うんですよ。ガリガリな二人なので。

MC

五郎さんのお下がりだったんですね!

松重さん

お下がりという言い方は失礼ですが(笑)、同じ衣装を着ています。

MC

磯村さんが「孤高のグルメ」の助監督役というのも初出しの情報でしたね。オダギリさんはそのドラマの撮影で取り上げられるラーメン屋の店主役で、遠藤さんと共演されました。遠藤さんとの撮影はいかがでしたか?

オダギリさん

素晴らしいです。

磯村さん

本当にもう「孤高のグルメ」の主人公として立っていてくださいました。ただ、僕はカチンコを扱わなければいけなかったんですが、役者が助監督さんのカチンコを持つことがほとんどないので、いろいろとご指導いただいて、家に持って帰って練習もしました。だから、遠藤さんもいる中でのカチンコはめちゃくちゃ緊張しました。最初にやる時は震えていましたね。

松重さん

なぜか喫茶店でパフェの写真を撮っていたのは、「孤高のグルメ」の助監督への伏線だったんです。「この店は撮影に使えるかな?」みたいな感じで、助監督がロケハンに行った時の仕事をやってもらいました。ちょっと細かいところですが、エキストラへの報酬がペン一本というのは、某テレビ局に対しての暗喩という感じです(笑)。

MC

オダギリさんは遠藤さんとの共演はいかがでしたか?

オダギリさん

まだ聞きますか(笑)? とっても充実した、濃厚な時間を過ごしましたよ。すごかったです。

MC

実際の「孤独のグルメ」のスタッフに聞いたところ、中川のようにお客さんとしてお店に足を運んで、お店の方と丁寧にやり取りをしてドラマの撮影の了承を得るとうかがいました。そんな精神も本作には取り入れたわけですね。

松重さん

今回、監督補で付いてくれたスタッフの彼がモデルなんですが、AD時代からずっとこの番組を支えてくれていました。彼らは店を選んで、自分が紹介した店が番組で取り上げられて何が一番うれしいのかっていうのは「美味しかったよ」っていう一言なんですよ。だから、遠藤さん、いや善福寺さんにも「おいしかったよ! プライベートでも来るね」っていう一言を言ってもらいました。これは、お店にとっても礼儀にもなるし、今まで12年間やってきた証にもなっているとおもったので、中川という役に反映させています。

MC

内田有紀さん演じる志穂とオダギリさん演じる店主は、実は元夫婦という設定がありました。直接のご共演はなかったですが、夕景の中で夫について語るシーンは、すごく切ない表情が印象的でした。

内田さん

この画面いっぱいの夕日を観て、皆さんもその場所にいるような気持ちになられた方も多かったと思います。あの夕日を見ながら、その先の彼を思ってお芝居できました。しかも、贅沢なことに松重さん演じる五郎さんが優しく包んでくださっていたので、本当に自然と志穂さんになれて、幸せな気持ちでいっぱいでした。本当にありがとうございます。

松重さん

いろんなところで言いましたが、本作をやる時に、ラブストーリーを主軸に入れたいっていうのがありました。井之頭五郎がどうのってことじゃなくて、夫婦の絆っていう――コロナ禍における飲食店というものもありましたし、そういうものをラブストーリーとしてちゃんと描きたいと思っていました。でも、内田さんとオダギリくんをキャスティングできた時点で、僕の中では話が動き出していました。でも、お二人には共演歴がなかったんです。それはもう本当に何か奇跡ですね。

オダギリさん

そうですね。初めてお会いしたのが、2~3週間前でした。

松重さん

完成披露試写会の時に「初めまして」って挨拶をしていました。それを見て、僕は感動していました。今日のお客さんは、何か幸せな気持ちになれると思います。二人がここ東京で、また出会ったんだと思うかもしれないですからね。

内田さん

そうですね。本当に希望が見えるように終わりましたし、思い描いていた通りの店主でした。画面が変わって、彼が出てきた時に「あぁ、私の元ダンナさんだ」と思いました。

松重さん

本人はちょっととぼけていますがね。

内田さん

そういうこと言わない! 素敵な夫婦をさせていただきました。

MC

オダギリさんは…。

オダギリさん

え(苦笑)? 結構、聞いてきますねぇ…。

MC

いっぱい引き出したくなっちゃうんですが、内田さんが元妻というのはいかがでしたか?

オダギリさん

同い年で、学生の頃から拝見していました。内田有紀さんのことが大好きな友だちがいるんですが、本当に嫉妬されたところです。こんな感じで…良いですか?

MC

松重監督は、本作の登場人物は、どこかに孤独を抱えているキャラクターにしたそうですが、この点はどういう意図なのでしょうか?

松重さん

幸せそうに見えるご夫婦でも、誰しもが孤独を抱えて生きていると思うんですよね。そこは「孤独のグルメ」というタイトルでやっているわけですから、それぞれがお一人になった時の孤独感みたいなものが、どこかに感じられるようなストーリーだったら、深く感じていただけるんじゃないかなと思いました。それぞれの登場人物が一人になった時に、佇まいとして、「どのくらいの孤独感があるかな」みたいなものは考えながら作っていました。

MC

もはやドラマを含めた唯一の準レギュラーと言える村田さんですが、村田さん演じる、滝山が本作に出演したお気持ちを教えてください。

村田さん

いや、それはもうありがたいですよ。うれしいっていうか…。結局、私も松重さんと一緒で13年ぐらい前からドラマに関わって来ているんですが、あんまりそんな実感がないんですよね。なぜかっていうと、本作を含めて、レギュラーなのに三回しか出ていないんですね。でもね、映画ですからね。シリーズの最初から参加していますが、二回目は配信(孤独のグルメ配信オリジナル「孤独のグルメ~美味しいけどホロ苦い…井之頭五郎の災難~」)での参加で、次は映画ですよ! しかも、初日からこんなにお客さんがいて、この場に居られるっていうだけで、もう死んでも良い! ただね、“グルメ”って付く映画であり、ドラマなんですが、私は、パンケーキと、配達した時にちょっと残っているデザートを盗んで食べたのと、今回はアイスを食っていました。甘いものしか食べてないんです。

松重さん

でもね、ラーメン屋で四人で食べるシーンは、伊丹十三監督の「たんぽぽ」(1985年公開)という映画のオマージュになっています。僕は伊丹十三さんの作品には、残念ながら出たことがないんですが、伊丹作品の匂いを漂わせられる方は、もう、村田さんしかいないということで「そういう空気感だったのか!」って、感じていただけたらと思ったんです。

村田さん

なるほど! 皆さんはそこを感じていただけましたでしょうか? それも伝わっているんだとすれば、本当に監督の腕ですね。お声をかけていただいて、ありがとうございます!

松重さん

とにかくちっちゃい車に四人で入るのが面白かったですよね。

村田さん

あれは本当に息苦しかった。しかも男が四人で乗っているし、結構年齢が高いから、ちょっと加齢臭がぷんぷんしていました。唯一、(磯村さんを指して)この方だけが若いっていう感じがしました。でも、楽しい思い出ばっかりですね。本当にありがとうございます。
ところで、私のレオタード姿はいかがだったでしょうか?

松重さん

ちゃんと笑いが起きていますからね。

村田さん

そうですか。ありがとうございます。

MC

皆さんは、本作で、多くのお客さんを笑いに誘った韓国でのユ・ジェミョンさんが演じた入国審査官とのシーンを覚えていらっしゃいますか?

松重さん

「ダイジョウブです」というシーンは、何回見ても笑えるんですよね。

MC

世界的に人気の「梨泰院クラス」などに出演された韓国を代表する俳優のユ・ジェミョンさんですが、松重監督からのラブコールで入国審査官役としてご出演いただき、釜山国際映画祭では、松重監督と一緒に舞台挨拶を行いました。そんな、ユ・ジェミョンさんが、本作の公開を祝うために、緊急で日本に駆けつけてくださいました。

■ユ・ジェミョンさんが登壇しました。

ユさん

(日本語で)韓国の俳優のユ・ジェミョンです。ご招待ありがとうございます。

MC

松重監督、ユ・ジェミョンさんもお越しくださいました。今、どんなお気持ちですか?

松重さん

今回、プロジェクトの段階から、韓国との面白い話を作りたいっていうのはありました。それで、韓国の俳優さんと、どういうやり取りができるかなと考えて、言葉のコミュニケーションではなくて、言葉が通じなくても何か心の交流――それはどういうシーンかなと考えていました。
たとえば、不法入国した人に対して、入国審査官はどういう対応をするのかなっていう…。僕自身が、入国審査官に親切にしていただいたんです。だから、「この人を出したい」と思って、だったら誰が面白いかなと思った時に、「ユ・ジェミョンさんだ!」と思いました。それで、熱烈なラブコールをして、出演していただきました。そしたらもう、思った以上のシーンになったという経緯です。

MC

ユ・ジェミョンさんは、日本の映画への出演は初めてでしたか? 出演されての印象をお聞かせください。

ユさん

私は20年前に「KT」(2002年公開/監督:阪本順治/出演:佐藤浩市)いう、金大中拉致事件をテーマにした作品で、初めて日本映画に出演しました。その時は、演劇俳優として、オーディションを受けて、役を勝ちとって参加しました。その後、演劇の公演で、三度ほど来日したことがあります。今回「孤独のグルメ」に出演できて、大変光栄に思います。

MC

釜山国際映画祭では松重監督と一緒に登壇されていかがでしたか?

ユさん

釜山は私の故郷です。釜山に行くたびに心が躍り、そして、故郷のありがたみを感じなから帰ります。10月のとても良い季節の夜に、故郷の方たちとともに、松重監督と一緒に舞台挨拶に立てたことをうれしく思っております。

MC

思い入れのある釜山で、松重監督と一緒に撮影をしましたが、そこでのエピソードなどがありましたら教えていただきたいです。

ユさん

監督が、紳士的で、慎重に突き詰めて演出をしているのを間近で見ていました。私は、韓国では、演出の方と会話を積み重ねながら、映像・芝居を作り上げていきます。でも、初めの内は、意見を言うのが申し訳ないというか、恐れ多いと思っていました。でも、少しずつ意見を交換し合う内に、気持ちが一つになっていく印象を受けました。短い出番でしたが、その瞬間を非常に重く受けとめ、大事に思って一緒に作り上げていく過程がとても幸せでした。

松重さん

あのシーンは、台本に書いてあったことっていうよりも、シチュエーションコメディとして、言葉の通じない不法入国者と、どういうやり取りをするかっていう設定のエチュードですよね。ある程度、長回しで撮っていて、「やっぱり芝居っていうのは言葉じゃないんだな。気持ちで通じ合えるんだな」っていうのを改めて確認しました。

MC

他のキャストの皆さんは、今回初めてユ・ジェミョンさんにお会いしたと思いますが、「劇映画 孤独のグルメ」のあのシーンはいかがでしたでしょうか?

内田さん

私も、実際に完成した作品を観て、あの間は…あれはアドリブでしょうか?

松重さん

アドリブの部分が多いですよ。韓国海苔のシーンとかも自由演技です。

内田さん

決まりがなく、二人の呼吸ですか?

松重さん

そうですね。「どういうシチュエーションで何を言うか?」「どんな気持ちになるか?」「『腹減った』っていう気持ちをどんだけぶつけるか?」みたいな感じでした。

内田さん

いや、ちょっと驚きますね。

磯村さん

お話を聞いていると、本当に日本と韓国を代表する先輩の役者さんのすごいエチュードを贅沢に堪能できたんだなと思いました。演劇もやられているっていうお話でしたが、やっぱりワンカットを耐えるのは、役者さんとしては難しいスキルだと思うんです。そういうところも「学ばせていただいた」と言うと、ちょっと恐縮ですが、すごく素敵なシーンでした。

松重さん

それが本当にきっちり笑いになっているんで、何度観ても笑えるんです。たぶん、お客さんも非常に楽しかったんじゃないかなと思います。まさか、家族を連れて食べに来て、「サバがうまいんだよ」って言っているので、「井之頭とあの後にサバを食ったんだな」っていうことなんですよね。そして、テレビを見たら井之頭が出ているっていうオチになるんですが…。

ユさん

撮影の時も非常に良い季節でした。コジェという、韓国の趣きのある港町での撮影でした。その夜に、俳優たちと全てのスタッフたちと過ごした時間など、そういった撮影の合間の時間が、いまでも素晴らしい時間として残っています。

MC

「劇映画 孤独のグルメ」は韓国での公開も予定されています。

松重さん

本当にドラマの時から韓国、台湾、中国では非常に人気があって、釜山国際映画の時も、4000人のお客さんが入りました。ある取材で、「あんたは韓国国内じゃ大谷翔平より有名だよ」って言われて(笑)、ちょっと天狗になっているところがあるんです。だから、ちょっと天狗になった勢いで韓国でブイブイ言わせてこようかと思います!

MC

本日、日本での公開初日を迎えました。まだまだこれがゴールではないということで、韓国でも大ヒットをお願いしたいと思います。松重監督は、明日から三日間、都内や関東近郊での舞台挨拶に奔走して、1月19日には遠藤憲一さんとの舞台挨拶があり、地方での舞台挨拶もあるとうかがっております。

松重さん

できる限りのことを、やらせていただきます。ですので、皆さんには、ぜひ「面白かった」という拡散をしていただければ幸いでございます。

MC

最後に松重監督からメッセージをお願いいたします。

松重さん

ドラマが始まって12、13年経ちますが、今回の試みは、だいそれたことをやっているという自覚はあります。ただ、映画はもっと面白い時代になっていかないといけないと思っています。ここまでやってきたスタッフ、後に続くキャストやスタッフの方にとっても、こういう一俳優が少し動きをつけたことが、何かの起爆剤になれば良いなと思っています。本作が、本当に多くのお客さんに支持されれば、何か次に繋ぐことができます。それを祈って今日からの日々を過ごすつもりです。とにかく、皆さん、面白かったら、周りをお誘いのうえ、ぜひ劇場に来ていただけたらと思います。本当に今日は最後までありがとうございました。