「アキラとあきら」初日舞台挨拶

2022.08.26
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「アキラとあきら」初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」など数々の大ベストセラーを生み出してきた日本を代表する作家・池井戸潤さんの同名小説を映画化した「アキラとあきら」がついに初日を迎え、8月26日にTOHOシネマズ 日比谷で初日舞台挨拶を開催し、竹内涼真さん、横浜流星さん、髙橋海人さん(King & Prince)、児嶋一哉さん、ユースケ・サンタマリアさん、江口洋介さん、三木孝浩監督が登壇しました。"情熱"を持って仕事に奔走する銀行員たちの姿が描かれる内容にちなみ、ステージでは登壇者陣がフリップを使って「情熱を注いでいること」を発表! それぞれの仕事への思いやプライベートまでが明らかになったこの日の模様を、詳しくレポートします。

山崎 瑛役

竹内涼真さん

山崎 瑛役

階堂 彬役

横浜流星さん

階堂 彬役

King & Prince/階堂龍馬役

髙橋海人さん

King & Prince/階堂龍馬役

階堂 崇役

児嶋一哉さん

階堂 崇役

階堂 晋役

ユースケ・サンタマリアさん

階堂 晋役

不動公二役

江口洋介さん

不動公二役

三木孝浩監督

竹内さん

本作はいかがだったでしょうか?(会場:拍手) ありがとうございます。 無事に今日を迎えることができ、やっと皆さんのもとに「アキラとあきら」が届いていると思うと、すごくうれしい気持ちです。ここから皆さんと一緒に、本作が少しずつ成長して大きくなっていけば良いなと思っています。

横浜さん

本日は平日にもかかわらずお越しいただき、ありがとうございます。無事に初日を迎えることができて、本当に幸せを感じています。

髙橋さん

今日は初日ということで、ソワソワして普段より早めに起きてしまいました。そこからこの会場まで、ずっと主題歌を聴いて、だいぶ"アキラテンション"を上げて来ました。

児嶋さん

「児嶋だよ!」でお馴染みの児嶋です。(登壇者の皆さん:笑) 今日は(自分の仕事は)分かっています。会場の皆さんは、スターの皆さんの話が聞きたいので、僕の役割としてはユースケさんの暴走を止めることです。(ユースケさんを見ながら)この人は話が長くなりますので、分かっています。

ユースケさん

ちゃんとやるよ!(登壇者の皆さん:笑)

児嶋さん

絶対に長く話をさせませんから。(登壇者の皆さん:笑)

ユースケさん

初日を迎えられて「本当にうれしいなあ」ということで、さきほどステージの脇で、みんなでテキーラを一杯ひっかけました。「献杯!」と。(登壇者の皆さん:笑) 流星くんは「今日のために髪の毛をブリーチしてきました」と...。そこまで気合入れちゃったのかと。

児嶋さん

今日のためじゃないと思う。だからそれが長いって!(登壇者の皆さん:笑)

江口さん

今日は初日に、このようにたくさんの方に来ていただきありがとうございます。 「今日から頑張ろう」と胸を押してくれるような、あ、背中ですね。背中を押してくれるような...。(登壇者の皆さん:笑)

児嶋さん

胸を押したら下がっちゃいますよ!

江口さん

逆だったね(笑)。そういう作品になっていると思いますので、皆さん「観て良かった」ということをいっぱい宣伝してください。

三木監督

昨年の暑い夏に、気持ちを込めてつくった作品がやっと今日、公開できて本当にうれしいです。本作を観終わった後のお客さんということで、少しドキドキしていたんですが、皆さんの表情を見てちょっとホッとしています。

MC

本日、初日舞台挨拶に豪華なゲストの方々が揃いました。改めて、このキャストの皆さんとの共演シーンで、印象的だったエピソードを教えてください。

竹内さん

この中(のメンバー)だと、僕は江口さんと流星くんとのシーンが多かったです。流星くんとのシーンだと、やっぱりあの雨のシーンが印象深いですね。皆さん「なぜ、山崎は傘をささないんだろう?」と思いませんでしたか?(横浜さんと顔を見合わせて笑顔) スコールのような雨が降っているのに、絶対にささないんです! 雨が降っているシーンは二回あったんですが、山崎は頑なに傘をささない。一方、階堂は運転手さんがしっかり、傘をさしている。(登壇者の皆さん:笑) でも、そんな疑問にも勝るような二人の気持ちがぶつかり合うシーンはすごく印象的でした。また雨待ちの時間も長かったので、そこで流星くんとは濃い話ができたことも、すごく印象に残っています。

MC

江口さんとのシーンはいかがでしたか?

竹内さん

江口さん(演じる不動)には、僕(演じる山崎)はことごとく跳ね除けられて、完膚なきまでに叩きのめされるので...(笑)。緊張感のあるシーンで、撮影日数もあまり多くはなかったんですよね。

江口さん

四日くらいだったかな?

竹内さん

四日くらいですよね。気持ち的には「もっと絡みたかった」と思っています。僕は小さな頃から、ずっと江口さんを見ていたので、特に「ランチの女王」(2002年フジテレ系列にて放送)はたぶん四周くらい、いや、再放送を含めたらもっと観ているかもしれません。だから、(本作の)キャストが決まった時に、「うわ、江口さんと共演できる!」と思ったんです。でも、冷たくされるシーンばかりだったので...。「もうちょっと絡みたかった」という思いはあります。

横浜さん

我々、階堂チームは張り詰めたシーンが多かったんですが、それとは裏腹にユースケさんのマシンガントークのおかげで、現場がすごく和やかになりました。

ユースケさん

良かったでしょ?

横浜さん

すごく良かったです。

ユースケさん

違う人の意見だと、「迷惑だ」っていうのもあったんだけれど...。(登壇者の皆さん:笑) 僕は、雰囲気を取りました。だから、あえてあそこでしゃべっていました。しゃべったことによって、セリフを間違えるというミスが何十回かありました。

児嶋さん

横浜くんの、すごく真面目なシーンの最中もずーっと(ユースケさんは)ふざけているんです。

横浜さん

でもそこは、(横浜さん演じる彬がユースケさん演じる晋に対して)ムカついているシーンだったので...。

ユースケさん

でしょ! 心を鬼にして「嫌われても良い!作品のためだ!」と思ってやりました!

横浜さん

僕のためにやっているんだろうなって思っていました。

児嶋さん

「何をふざけているんだよ」という、ムカつきも芝居に乗せられたんだ(笑)!

ユースケさん

(心配そうに横浜さんの顔を見ながら)ちょっと、ムカついていたの? (登壇者の皆さん:笑) 知らなかった...。ごめん!

横浜さん

いや、階堂のためにやってくださったのかなって...。

MC

ユースケさんや児嶋さんは、本番ギリギリまでずっと雑談をしていたという噂を聞きました。

児嶋さん

これは言わせてください。僕じゃない、ユースケさんだよね? 撮影初日からそうだったんですが、みんなが緊張している中、ユースケさんがめちゃくちゃふざけまくるんです。 「大ベテランだ、カッコ良いな」と思いました。みんなを和ませようと、余裕があるんだと思ったら、本番で普通に(ユースケさんは)NGを出すんです。(登壇者の皆さん:笑)

ユースケさん

しゃべっていなかったら、間違えなかった。

児嶋さん

「余裕、なかったんだ」と思って...。あの時、海人もいたよね?

髙橋さん

はい、いました。

児嶋さん

(ユースケさんは)2、30回もNG出していたから!

ユースケさん

そんなに出していないよ。18回くらいだよ。

児嶋さん

変わらないよ! (登壇者の皆さん:笑) 石丸幹二さんとユースケさんという先輩二人がNGを出しまくる。

ユースケさん

違うんだよ。幹二さんはあの時、「ハリー・ポッター」(現在上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」)のことで頭がいっぱいだったの。あの年齢でハリー・ポッターを演じるって大変なことだと思うんだよ!

児嶋さん

でも、先輩二人がNGを出してくれたから、ちょっと和まなかった?

髙橋さん

そうですね、肩の力が抜けました。

児嶋さん

ね、リラックスできましたよ。

ユースケさん

「これはヤバいことをやっちゃったかな」と思ったら、僕は黙っていたし、反省もしましたよ。(横浜さんと髙橋さんの)二人が「ありがとうございます」という目で僕を見ていたし、パッと見たら、監督も僕を見てうなずいていたのね。「和ませてくれてありがとうございます」「良い映画になります」という目で...。

児嶋さん

そういう目をしていたの?

横浜さん

していないと思います(笑)。

ユースケさん

していたんですよ!  ただ現場は常に酒臭かった。ああ、みんな(お酒を)飲んでやっているんだなって思いました。

児嶋さん

嘘ですよ! そういうこと言うと、本当に記事になっちゃうから!

ユースケさん

やめてくださいね! 前回の完成披露で話したことも、変な感じの記事になっちゃって...。

MC

ユースケさんが「本作の見どころはシャワーシーンです」と嘘のコメントをしていましたね。

児嶋さん

変なことを言わなければ、変な記事にならないんだから!

横浜さん

今の時代は怖いですよね。

ユースケさん

(記者に向かって)皆さん、お願いします。信じています。

MC

髙橋さんにお伺いします。こういったクセの強い先輩方もいる中で、印象的なシーンはありましたでしょうか?

髙橋さん

重複してしまって本当に申し訳ないんですが、ユースケさんと児嶋さんと一緒のシーンです。苦労したというわけではないんですが、階堂のシーンはとてもシリアスなシーンが多かったんです。その中で、ユースケさんと児嶋さんのお二人のトークセッションに助けていただいたと思うところがたくさんあります。お二人はすごく切り替えが上手なんです。本番になると、急に役に入るんです。最初、僕はなかなかそれができなくて...。

児嶋さん

そうなの? 本当にシリアスなシーンで、三人で「ワンピース」の話をしたよね。「『ワンピース』が大好きだ」と二人と一緒に盛り上がっていた感じがしたけれど、本当は嫌だったの?

髙橋さん

いえ! 嫌ではないんですが、そこから"役に戻る"時に、正直「どうやって戻ったらいいんだろう...」とは思っていました。

児嶋さん

嫌だったんじゃないか! (登壇者の皆さん:笑)

ユースケさん

ゲームの話とかしただろう? 「あるゲームとかやったら、寝られますよ」とか言っていたじゃない。

児嶋さん

確かに、あのシリアスなシーンの前にする話じゃないよね。

髙橋さん

(髙橋さん演じる龍馬が)兄に対してキレるシーンがあって、僕はそんなに切り替えが得意ではないので、(役の気持ちを)作っていくんですよね。「くそぉ、兄ちゃん。クソ、クソ」という気持ちを作っている中で、児嶋さんが「ねえ、海人。今日のサッカーはどっちが勝つと思う?」みたいな(笑)。

児嶋さん

(爆笑)。

ユースケさん

やっぱり(そういうことをするのは)児嶋くんでしょう?

髙橋さん

お二人ですよ。

児嶋さん

一緒にサッカーを観たよね。

髙橋さん

この作品で、お二人から教えていただいたことは「切り替える力」です。それをつけていただきました。

児嶋さん

ただの苦情だろう! (登壇者の皆さん:笑)

ユースケさん

申し訳なかったね。

MC

順番としては次に児嶋さん、ユースケさんに伺うところですが、もう十分にお話になられたので...。(登壇者の皆さん:笑)

児嶋さん&ユースケさん

もう大丈夫です!

MC

続いて江口さん、お願いいたします。江口さんは、厳格で冷徹な性格の不動を演じられました。現場で後輩の皆さんにアドバイスをしたりする瞬間はあったのでしょうか。

江口さん

毎回現場のスタッフも違うし、メンバーも違うので、あまりアドバイスというのは...。もうみんな作ってきたものがあって、それが(本番で)ぶつかるという世界ですからね。今回の役は、ほぼ竹内くんと二人のシーンだけだったんですが、最初は役の関係性を踏まえて(竹内さんと)距離を取っていたんです。最後の方で、彼を理解していくという展開になるんですが、どこかで(休憩時間に)話をした時に、竹内くんが家の話や昔の話をしてくれました。最後の方のシーンでは、そこで竹内くんから受けたものを返したという感じがしています。二人で話したのは本当に短い時間だったんですが、作品の内容からしても(共演者同士でも)ちょっと、親とかの話をするようになるものなんですよね。急に真面目な話になってしまいましたが(笑)。

竹内さん

僕がとても印象深かったのが、江口さんが「今が一番楽しいんだよね」というお話をされていたことです。「すごく素敵だな」と思いました。もちろん20代、30代とやってきて「難しい時期もあるけれど、今が一番楽しいんだよね」とお話していたことが、すごく印象に残っています。「まだ俺は29歳だし、まだまだこれからだな」と思ったのを覚えています。

江口さん

29歳で「楽しい」と思っていることは、本当にすごいと思うよ。

MC

竹内さんとしては、もっと「ランチの女王」の話をしたいと思った瞬間もあったのではないでしょうか。

竹内さん

(江口さんの方を見ながら)ガンガンしようと思っていたんですが、あえて距離を取られていたのですね。

江口さん

役的には、(竹内さん演じる瑛を)突き放す役だから。僕はユースケくんみたいに話をしないから。(登壇者の皆さん:笑) 距離を取って、そこからだんだん近くなっていくという。それは監督の演出でもあるのかなと感じていました。監督が場を作っているのを見ていると、たぶん三木さんはそういうことが好きなんだと思ったんです。そういうことを(役としての関係性を)雰囲気でやってほしいという思いを感じたので、なるべく距離を取っていました。やっていて、すごく楽しかったですよ。

MC

児嶋さん、ユースケさんは距離が近く、江口さんは距離を取られていたとのことで、真逆のアプローチを取られていたようです。

ユースケさん

あえてね!

MC

三木監督に伺います。池井戸潤さんの原作を映像化する上で、気をつけたところを教えてください。

三木監督

ファンの多い先生の作品なので、たくさん映像化もされていて、僕もすごく好きで観ていました。この本作でも、そこの期待値を超えたいと思っていました。それに、ちゃんと満足してもらいつつ、いままでの池井戸作品とはまた違った、新しいカタルシスも加えたいと思っていました。そこへのチャレンジに対しては、一番気をつけていました。その突破口となったのは、主演の二人ですね。今回の主演はいままで(の池井戸作品)よりも若いキャスティングなので、二人が新しい時代への突破口を切り開いてくれるような、希望を与えてくれる作品にしたいと思っていました。

MC

「ここはオススメ」「もう一回観るとしたらぜひここに注目してほしい」というシーンを教えてください。

竹内さん

難しいなあ...。僕、海人のシーンで好きなシーンがあるんです。階堂家で集まって、「どうせ兄貴なんだろ!」みたいな感じで、(髙橋さん演じる龍馬が)出て行くシーンなかったっけ?

髙橋さん

ありました。

竹内さん

あったよね。そこです。どうしても兄弟の中で、兄と弟って区別されたりもしますよね。そういったもどかしさがすごくリアルに出ていたので、試写で観て、グーッと心が苦しくなったんです。

髙橋さん

本当ですか?

竹内さん

(うなずきながら)あのシーンはすごく好きでした。

髙橋さん

(噛み締めるように)うれしいです...。

竹内さん

龍馬が去っていった後、(横浜さん演じる)彬がまた良い顔をしているんですよ。その切ないシーンが好きです。

横浜さん

(照れ笑い)。

髙橋さん

うれしいですね。はい...。本当にうれしいです。あまり褒められ慣れていないので、舌が回らない(笑)。本当にうれしいです。

竹内さん

めちゃくちゃ、あのシーンは良かったです。

髙橋さん

ありがとうございます! うれしいです!

MC

横浜さんのオススメのシーンは?

横浜さん

いやあ、全部ですよ。あとは、竹原(慎二)さんが出ているシーンもオススメです。

竹内さん

良いよね! 分かる!

横浜さん

格闘家としてやっぱり好きです。竹原さんって、結構お芝居とかやられていたんですかね?

三木監督

そんなに多くはされていないと思います。僕はあの役で広島弁を話してほしかったので、竹原さん一択でキャスティングのお願いをしました。

竹内さん

竹原さん、緊張しすぎて(養殖の魚にエサをあげるシーンで)エサをあげすぎちゃって、養殖の魚がお腹いっぱいそうでした。(登壇者の皆さん:笑) (セリフを)思い出すまでエサをあげるんですが、もう魚はエサをいらなくなっていて...。

ユースケさん

僕は、カットされちゃって残念なんだけれど...。児嶋くんが背中のタトゥーを見せながら、「絶対やってやるからな!」というシーンがオススメです。バッサリ切られていたなあ。

児嶋さん

ないよ! もともとないんだよ、そんなシーン。適当なことを言っているんじゃないよ。

ユースケさん

脳みそを通さずに話すと、こういうことになっちゃうんですよ。ただね、流星くんが言っていたように、オススメは全部なんです。僕は、自分が出ているところ以外、全部観てほしい。みんな、僕の知らないところでこんなに素敵な芝居をやっていたんだと思って、すごくグッときました。

児嶋さん

ユースケさんだって、あのシーン良かったじゃないですか。(ネタバレを気にしながら)あれ、言って良いんですよね?

MC

結末を言わなければ大丈夫だと思います。

ユースケさん

結末は、みんなが爆死するという。とんでもない結末なので...。

児嶋さん

ないよ! ちょっと(このメンバーだと)ヤクザ映画っぽいですね。爆破とかありそう...。でも、ユースケさんが泣くシーンもすごく良かったから。(会場を見渡しながら)あれ、あまり共感してくれない?

ユースケさん

キョトンとしている!

児嶋さん

すごく良かった。決める時は、決めるんだと思いました。(会場:拍手)

ユースケさん

ありがとうございます!

江口さん

オススメのシーンはいろいろとありますが、池井戸さんの作品は、会社や組織内で巻き起こる善悪、活劇みたいなものだと思っています。最初に監督とリモートで話をして、今回は「もう少し人間ドラマにしたいんだ」という話をしたのを覚えています。やっぱりラストが好きですね。ラストを見届けた時に、カメラがグーッと引いていく...。僕も試写で観た時に、自分の生い立ちや、(仕事を)やる理由とか、自分の中にも肯定的なものがあるんだということに気付かされました。誰しもがそういったものをバネにして生きているんだという感じがしました。本作は企業モノであり、銀行モノですが、家族や自分の大切な仲間、友人など(も描かれている点が)、今までの池井戸さん作品にはあまりないものかなという気がしています。

MC

劇中では、企業への融資を巡って、"情熱"を持って仕事に奔走する銀行員たちの姿が描かれています。皆さんにとって「融資をしたいほど、情熱を注いでいること」について、フリップを使って発表していただきたいと思います。

■横浜さんの答え:「流星と芝居」

横浜さん

皆さんもそうだと思うんですが、僕は情熱を注ぐものが、ほかになくて...。これしかないんです。これがなくなったら、自分じゃないので、まだまだということが分かっているからこそ、もっともっと情熱を注ぎたいと思っています。だから、芝居にしました。(会場:拍手)

■竹内さんの答え:「涼真と潤」

竹内さん

(池井戸さんを)「潤」と、呼び捨てにしたのは初めてです(笑)。カッコ良いかなと思って、漢字一文字で書きました。僕は池井戸さんの作品に出るのが、「下町ロケット」「陸王」ときて、今回の「アキラとあきら」が三作目なんです。本当にご縁があると思います。池井戸さんの作品を三度もやらせていただけたことは、自分の中でも誇りです。今回の「アキラとあきら」も自分の中で一つの宝物になったと思っています。(テレビ朝日系列で現在放送中の木曜ドラマ「六本木クラス」に出演していることから)「六本木」と書くか、迷ったんですが...(笑)。またこの後六本木に帰らないといけないので。

ユースケさん

作品、違うから!

■髙橋さんの答え:「海人とベタ」

髙橋さん

(少し躊躇しながら)すみません、皆さんがこういう感じで来るとは思わなくて...。

竹内さん

良いんだよ! え、待って! (フリップに描かれたイラストを見ながら)そのベタの絵、海人が描いたの? めちゃくちゃうまくない!?

横浜さん

うますぎる。

髙橋さん

ちょっと時間があったので僕が描きました。最近、(熱帯魚の)ベタを飼い始めたんです。びっくりしたのが、生活が整って仕方がないんです。今までは、アラームを二度寝用に設定をしていたんですが、それがベタに餌をあげる用のアラームになり、誰かのためにしてあげるみたいな、父性本能みたいなものが生まれました。熱を注ぎまくっていますね。

横浜さん

さっきも(竹内さんと髙橋さんの)二人で話していましたもんね。

髙橋さん

涼真くんもね。

■三木監督の答え:「孝浩とマメ」

三木監督

大丈夫、僕も同じで、(自身の「孝浩とマメ」と書いたフリップを見せながら)飼い始めた犬の名前を書いたから...。生活、変わるよね。朝型になったもん。

髙橋さん

変わりますよね! 僕もそうです。うれしい、良かったです。

ユースケさん

でもね、ベタってかわいいけれど、闘魚だから、鏡に自分の姿を映して見せると、ずっと鏡に映った自分と喧嘩して疲れて死んじゃうの。だから鏡に映しちゃダメよ。

竹内さん

フレアリング(ヒレを広げる行為)をさせないと、ヒレがくっついちゃうんだよね。

髙橋さん

くっついちゃうんですよね!

児嶋さん

なんでみんな、そんなに詳しいの? (登壇者の皆さん:笑)

髙橋さん

男のロマンみたいなものに触れて、熱を注いでいます。

竹内さん

絶対に、そのうち水槽を大きくするよ。間違いない。

髙橋さん

この先、そうなっていきますかね。そうなったら(いろいろと)教えてください。

■江口さんの答え:「洋介と海」

江口さん

全然思い浮かばなかったんですが、「洋介」というのもちょっと気持ち悪いですが、「海」ですね。サーフィンが好きなので海に行くんです。映画の撮影期間が長かったりすると、そのあと海に行きます。三日間くらいすると、だんだん身体に塩が入ってくるんですね。だんだん目も慣れてきて、波も見えて、五感を一気に使うことができる。狭い場所での撮影が結構多いので、デジタルデトックスも兼ねて、融資したいと思うくらい(海に情熱を)注いでいます。

■ユースケさんの答え:「ユースケとおふろ」

ユースケさん

「アキラとあきら」、「ユスケとおふろ」です(映画のタイトルとリズムを合わせるように発言)! (登壇者の皆さん:笑) 僕はどんなに疲れていても、湯船に浸かるんです。そして、バドガシュタイン鉱石という石を(湯船に)入れるんです。そうすると、玉川温泉と同じ効能になるのかな? (通常の)四倍くらい汗をかくんです。その石が高くて、大きさにはよりますが、数万円します。石をネットに入れて風呂に沈めるだけで、汗のかき方が変わってくるんです。それにお金をかけています。

児嶋さん

それは、何回もお風呂に入れることができるんですか?

ユースケさん

何回でもいけます。一生いける。吸収する石じゃないのよ、放出ばかりしているから。皆さんも良かったら、バドガシュタイン鉱石です!

■児嶋さんの答え:「大嶋と児嶋」

児嶋さん

(用意されたフリップにもともと「大嶋」と書かれていたことに不満げ)おかしいのよ! 大嶋が固定になっている。これで印刷されちゃっているから。「児嶋と」にしてくれないと!(登壇者の皆さん:笑) ある意味ね、「大嶋さん」と言われて「児嶋だよ!」ということに情熱を注いでいますから、これで良いのかなとは思います。今はアクリル板の時代なので、バラエティ番組に出ていても(相手の声が)本当に聞こえづらいんです。今(相手が)「大嶋」と言ったのか、「児嶋」と言ったのか、「どっちだ?」みたいな...。そういった事故がマジで起きるんです。「児嶋さん」と言われたのに、「児嶋だよ!」と言ってしまう事故が起きるんです。集中していこうと思っています。

MC

いろいろなお話をありがとうございました。では最後に、竹内さんと横浜さんにご挨拶をお願いいたします。

横浜さん

改めて本日はありがとうございます。一年前に全力で作ったこの作品が今日無事に公開されて、僕らのもとから離れて皆さんのものになります。本作を観終わって皆さんの心にあるものを、ぜひSNSなどでつぶやいたり、友だちに伝えて、この作品を大きくしていただけるとうれしいです。また山崎、階堂の生き方を観てもらって、今仕事を頑張っている方や、何かに情熱を注いでいる方にエールが送れたら良いと思っています。皆さんにとってこの作品が心に残り、大好きな作品になることを祈っています。

竹内さん

今日はいろいろな素敵な作品がある中、「アキラとあきら」のために足を運んでいただき、本当にありがとうございます。すごくうれしいです。 また新たな、池井戸潤さん原作の素敵な作品ができたんじゃないかと思います。社会人だったり、毎日一生懸命働いている人も、ストレスなどそれぞれ抱えているものがあるかもしれませんが、社会人として、一人の人間として、「どうやって生きていけば幸せになれるのか」ということを考えられる作品になっているんじゃないかと思います。今日ここにいる皆さんは本作を観ていただいたと思いますが、ここから「アキラとあきら」が少しずつ成長して、皆さんの手元に広がっていけば良いなと思っています。